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日本聾史学会

http://www.deaf-japan.com/jadh/



Date: Fri, 01 Oct 2004 00:59:20 +0900
Subject: [DEAF-NEWS:03518] 第 7 回日本聾史学会広島大会のご案内

第7回日本聾史学会広島大会のご案内

http://www.deaf-japan.com/jadh/jadh2004.htm

■期日 平成16年12月4日(土)・5日(日)

■会場 広島平和記念資料館メモリアルホール・アステールプラザ

■参加費 日本聾史学会会員5,000円(学生4,000円)非会員6,000円(学生5,000円)

主催: 日本聾史学会運営委員会
主管: 第7回日本聾史学会広島大会実行委員会
後援: 財団法人全日本ろうあ連盟
    中国地区ろうあ連盟
    社団法人広島県ろうあ連盟
    社団法人広島市ろうあ協会
    広島県立広島ろう学校同窓会
    全国手話通訳問題研究会
    NPO法人広島県手話通訳問題研究会
    広島県手話通訳士協会

■12月4日(土) 広島平和記念資料館メモリアルホール
12:45〜 一般受付
13:15〜15:00 ビデオ上映・被爆聾者の体験話
15:15〜17:00
●Aコース:ろう者による平和資料館内ガイド
●Bコース:広島県における聾史の紹介(ポスター展示あり)とミニ聾史シンポ
ジウム(アステールプラザ)
◆広島県内の聾学校歴史 ◆広島県聾連盟の歴史
◆広島聾学校内の被爆碑建立の活動紹介
◆その他(宇都宮黙霖、山縣二承の紹介)
17:00〜18:00 夕食
●基調講演 18:15〜20:30(アステールプラザ多目的スタジオ)
 仲川文江氏(NPO法人 広島県手話通訳問題研究会理事)
 講演「生きて愛して 目で聞いた もう一つの広島」

■12月5日(日) アステールプラザ会議室他
●分科会 9:15〜12:00
(1)入門講座
 講師・那須英彰氏(NHK手話ニュースキャスター) 司会・青山直幹
 おなじみの那須英彰氏と一緒に歴史調査を楽しもう。

(2)ろう教育の歴史
 助言者・中根伸一(日本聾史学会副会長)他 司会・桜井 強
 戦前ろう教師パージ(追放)の嵐に見舞われた先人たちの業績を改めて再評価
すると共に顕著していく作業は、今日の私たちに課せられた使命であろう。

(3)ろう者と戦争
 助言者・蔵本則彦氏(広島市ろうあ協会事務局長) 司会・千々岩恵子
 大きな被害を受けた原爆を中心に戦前・戦後の生活も含めて、地元ろう者たち
の話を聞きながら「戦争」とは何だったのかを考える機会を作りたい。

(4)ろう女性の歴史
 助言者・大矢 暹氏(ひょうご高齢聴覚障害者施設建設委員会事務局次長)
 司会・細川かおる
 広島ろう女性年配の方々が体験話を語る予定。「戦争、教育、差別」同じろう
女性としての生き方を分り合える場で皆さんも一緒に語り合おう!

(5)手話の歴史
 助言者・伊藤政雄(日本聾史学会会長) 司会・中根清隆
 日本の手話はいつ頃から始まったのか。江戸時代からの手話もあるとか?

12:00〜13:00 昼 食
13:00〜16:00 研究論文発表


<日本聾史学会申込要領>
★参加対象
日本聾史学会の趣旨に賛同いただける方々、どなたでも参加できます。ただし、
学会進行は全て手話で運営されるので参加者は手話を理解できることが前提条件
となります。
★申込締切 平成16年11月8日(月)
★申込方法 往復はがきに必要事項(書き方は下記をご参照下さい)をご記入の
うえ申し込んで下さい。なお、電話やFAX、メールによるお申込みはご遠慮下さい。
★納入方法
平成16年11月5日(金)までに下記の口座へお振り込み下さい。
★振込口座
 郵便振替 01350−3−37997 加入者名・日本聾史学会
 広島銀行大手町支店(普)3021831 名義・日本聾史学会
・ 必ず申込本人の名義でご送金下さい。
・ 振込手数料はご負担願います。
・ 請求書・領収書は原則として発行しません。
・ 会場受付では参加費のお支払い(現金)はお受け致しません。
★その他
・ 弁当は1日目の夕食1,000円、2日目の昼食1,000円。それぞれの別途料金が必要
です。希望される方はハガキに記入して下さい。

<申込往復はがき記入方法>
【往信おもて】
〒733-0875広島市西区古江上2−497−2−501亀田明美方
第7回日本聾史学会 実行委員会  申込担当 行

【返信うら】
※何も記入しないでください。

【返信おもて】
申込者の
・郵便番号
・住所
・氏名

【往信うら】
・〒 ・住所 ・FAX番号
・氏名(ふりがな)・ろう者・聴者
・会員(無・有) 会員番号
・Eメールアドレス
(あれば記入して下さい)
希望 ●Aコース ●Bコース
(注) Aコース定員50名 定員に達し 次第締め切ります。
・分科会希望
第1希望 @ABCD
第2希望 @ABCD
・弁当希望
1日目夕食( )  2日目昼食( )

●問い合せ先
 日本聾史学会広島大会実行委員会事務局
 FAX:082-271-2403 亀田
 Eメール jakemi@do.enjoy.ne.jp


 

Date: Tue, 11 Nov 2003 21:37:38 +0900
From: DEAF-NEWS-adm@y7.com (DEAF-NEWS administrator)
Subject: [DEAF-NEWS:02729] 【日本聾史学会報告書 第1集】のご案内


【日本聾史学会報告書 第1集】のご案内

http://www.deaf-japan.com/jadh/book_2.htm

発行 2003年10月4日 B5判 142頁

<目次> --------------------------------------------------------------
はじめに 「ろう者としての歴史の考え方」 伊藤 政雄提起
第1章 第5回日本聾史学会 大阪大会
1.案内チラシ・プログラム
2.大阪大会写真集
3.基調講演「ろうあ運動の発展と流れ〜発展法則についての仮説〜」
  講師・松本晶行氏
4.パネルディスカッション
「聾関係文献保存について」 松延秀一氏
5.入門講座
「私と歴史散歩 京都聾唖保護院をたずねて」 大矢 暹氏
「聴覚障害者史もしくは聾史のための覚え書」 松延秀一氏
報告「小岩井是非雄先生の歴史について」 内田博幸氏
6.ろう教育
「純口話主義の名古屋聾学校橋村徳一先生の素顔 その2」 桜井 強氏
「小岩井春泉」「岩手県聾唖教育史」「小岩井是非雄と宮沢賢治」 石川俊哉氏
分科会報告
7.ろう者と戦争
(資料)「20世紀における日本にかかわる戦争及び関係する事柄」
(資料)「被爆者としての思い」 堀 登喜雄氏
分科会報告
8.手話の歴史
分科会報告
9.人  権
「優生学と断種における基礎的研究」 日高正信氏
「田中正治氏の歴史」 森安一彦氏
(資料)「がんと闘いナチス告発」京都新聞(平成14年10月12日より)
分科会報告
10.運営委員・実行委員写真
付録
第2章 第3回日本聾史学会 豊橋大会
基調講演会「戦時下のろう者」 御所園武雄氏
報告会「つんぼ石」 青山直幹氏
第3章 第4回日本聾史学会 松本大会
基調講演会「小岩井是非雄先生を語る」 宮下豊輔氏
基調講演会「ろうあ女性の移り変わり」 藤田孝子氏
分科会報告「ろう者と戦争」
分科会報告「ろう教育」
------------------------------------------------------------------------
1部 2300円。(前払制) ※送料+包装料込み。

●注文申込は、オンライン上で行うことができます。

http://www.deaf.ac/jadh/jadh_book_order_2.htm

注文申込後、近くの郵便局にて振替用紙に記入の上、送金して下さい。
必ず申込本人の名義でご送金下さい。
振込手数料はご負担をお願い致します。

口座番号 00850−8−12305
加入者名 日本聾史学会 出版局

入金が確認された後、送ります。

 

Date: Mon, 25 Aug 2003 16:44:53 +0900
Subject: [DEAF-NEWS:02522] 「第6回日本聾史学会・宮城大会」お知らせ

◆「第6回日本聾史学会・宮城大会」お知らせ

日 時 平成15年10月4日(土)・5日(日)

会 場 茂庭荘

参加費 日本聾史学会会員5.000円(学生4.000円)
    一般会員    6.000円(学生5.000円)

基調講演「私が見た聾教師・・そして山中福よ先生」
  講師 高橋 澄 氏(宮城県立盲唖学校卒 80歳)

★山中福よ先生は’わが国聾女性教師の先駆け’という聾女性歴史に飾るべき人
物です。山中先生は東京出身で東京盲唖学校(現在 筑波大学附属聾学校)師範
科卒業後、宮城県立盲唖学校にて約20年間でろう児に熱心で教えて励んでいま
した。しかし、昭和12年頃、口話普及した為に、山中先生が泣く泣く、愛する
ろう児の前から惜しく別れて俳句を書いて心残りした記録もあります。
講師の高橋さんは美しい女性的手話表現で、山中先生の思い出が数えきれないよ
うです。
又は、高橋さんの娘でいらっしゃる半澤啓子さんは日本手話を身につけながらも、
コーダという誇りも持って手話通訳も活動をやっております。

●(分科会)

1入門講座 「聾歴史研究と調査について」講師 那須 英彰 氏(NHK手話
ニュースキャスター)

★那須さんは何十年前から、聾史に関する研究調査を掘り出したことを分りやす
く講演して頂くので、面白く学べるでしょう!

2「ろう教育の歴史」助言者 中根 伸一 氏(日本聾史学会副会長)

★日本におけるろう教育の変遷と手話法から口話への移り変り等の聾教育歴史を
引き出して皆も一緒に考えてみよう!

3「ろう手話の歴史」助言者 米内山 明宏 氏(日本ろう者劇団代表)

★去年から新しく設けたかなり身近な分科会ですが、ろう手話の歴史という原点
は何か?と手話のルーツ、ろう手話の関わり等・・議論も報告もやってみよう!

4「ろう人権の歴史」助言者 野澤 克哉 氏(関東ろう連盟理事長)

★なぜ差別の中から起こった過去・現在・未来にろうあ運動を取り組んで、又は
ろう人権の歴史(戦前から)も学んでみよう!

5「ろう女性の歴史」助言者 伊藤 政雄 氏(日本聾史学会会長)

★知っていますかな?ろう女性歴史に関する資料(記録)が少ないし、又は聾・
唖・女性という生き方で変わりゆく時代の聾女性史を探ってみよう!

●特別企画

国際聾史学会(2003年)フランス大会報告会も行いますよ!
報告者は日本聾史学会運営委員の桜井強さんと佐藤聖さんです。
佐藤さんは「聾唖横尾村長について」という個人研究テーマでパリの舞台にて発
表しました!
どんな報告が出てるか、楽しみでしょう。

日本聾史学会ホームページ
http://www.deaf-japan.com/jadh/

情報提供者 細川かおるさん


新刊のお知らせ 【日本聾史学会個人研究論文集】

去る11月30日の第5回日本聾史学会大阪大会に併せて日本聾史学会個人研究
論文集(第1回大会から第4回大会)を発行致しました。

【日本聾史学会個人研究論文集】のウェブページURL
http://www.deaf-japan.com/jadh/book.htm

日本聾史学会個人研究論文集 <目次>URL
http://www.deaf-japan.com/jadh/book_mokuzi.htm

インターネットによる注文が出来ます→http://www.deaf.ac/jadh/jadh_book_order.htm

1部 1,250円(送料+包装料込み)

注文申込後、近くの郵便局にて振替用紙に記入の上、送金して下さい。
必ず申込本人の名義でご送金下さい。
振込手数料はご負担をお願い致します。

●口座番号:00850−8−12305
●加入者名:日本聾史学会 出版局

入金が確認された後、送ります。

お問い合わせ先:日本聾史学会事務局 deaf@naa.att.ne.jp




【第5回日本聾史学会大阪大会】のご案内

日本聾史学会の公式ウェブサイトURL http://www.deaf-japan.com/jadh/

第5回大阪大会のURL http://www.deaf-japan.com/jadh/jadh2002.htm

●期間:2002年11月30日(土)〜12月1日(日)

●会場:大阪府谷町福祉センター

●参加費:日本聾史学会会員→5,000円(学生4,000円)
     一般参加者   →6,000円(学生5,000円)

主催:日本聾史学会運営委員会
主管:第5回日本聾史学会大阪大会実行委員会(近畿聾史研究グループ)
後援:財団法人全日本聾唖連盟・近畿ろうあ連盟・社団法人大阪聴力障害者協会

【基調講演】

ろうあ運動の歴史 ろうあ運動の発展とその中の流れについて
         (発展法則についての仮説)
講師:松本晶行氏(全日本聾唖連盟事務局長)

【分科会】
(1)入門講座
   11月30日 講師 大矢暹氏(京都府聴覚障害者協会理事)
   「私と歴史散歩 〜京都聾唖保護院をたずねて〜」
   12月1日 講師 千々岩恵子氏(日本聾史学会運営委員)
            内田博幸氏(日本聾史学会運営委員)
            佐藤 聖氏(日本聾史学会運営委員)
   「聾史とは?その研究について」
(2)「ろう教育」助言者 伊藤政雄氏(日本聾史学会会長)
(3)「ろう者と戦争」助言者 堀登喜雄氏(日本手話研究所研究員)
(4)「手話の歴史」助言者 米内山明宏氏(日本ろう者劇団代表)
(5)「人権」助言者 西滝憲彦氏(全日本聾唖連盟理事)11月30日

◆参加申込要領のURL◆

http://www.deaf-japan.com/jadh/jadh2002_03.htm

問い合わせ先 日本聾史学会事務局 E-mail:deaf@naa.att.ne.jp

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【個人研究発表論文募集】

このたび第5回日本聾史学会大会を開催するにあたり、口頭発表論文を募集しま
す。今年度は、論文テーマや内容によって各分科会ごとにわけて、研究を発表し
ていただくことになりました。発表内容は、ろう歴史に関するものなら何でもか
まいません。今すすめている研究の中間報告も歓迎します。ろう歴史学研究の成
果の発表・討論の場として、多数の発表申込をお願いします。

<発表時間> 30分以内
<提出締切> 10月15日(火)
<提出方法> 封筒の上に「研究論文発表希望」と明記の上、研究論文を郵送で
実行委員会事務局宛にお送りください。(氏名、年齢、住所、FAX番号、ろう
者か聴者か、分科会名、弁当希望の有無を記入して添付してください)
<研究論文の送付先> 〒602−8155京都市上京区主税町807 新谷方
           第5回大阪大会実行委員会 事務局「研究論文発表希望」
           FAX(075)823−5750

尚、提出された論文原稿は返却できませんので、ご了解ください。
個人研究発表は参加者と同じ扱いなので、参加費を納めてください

 


【日本聾史学会 特別講演会のご案内】
http://www.deaf-japan.com/jadh/

「海外のろう教育史から 〜アメリカの手話時代の教師たち〜」
講師:上野 益雄 (うえの ますお) 先生

■上野益雄氏のプロフィール■
大阪生まれ、小・中・高は山梨。大学、大学院は東京。
立川聾学校教諭、筑波大学教授を経て、つくば国際大学を今年3月退職。
専門はろう教育史・教育方法(教育学博士)。

私(上野先生)の研究のきっかけは、口話法のルーツを探ることでした。
ルーツを探っていくうちに、アメリカでは、口話法で名高いクラーク聾学校の設
立以前に、手話の時代があることがわかりました。その手話は、主流として、聾
唖者の用いる手話であって、なんと教師たちは積極的にその手話を用いて教育し
ていたのです。
なぜ手話の教育はなくなったのか?
これは、時代と国は異なっても、大阪市立聾唖学校の場合と同じ問題です。
手話の時代に交わされた、議論について考えたいと思います。また、「歴史の進
歩」ということも考えたいです。科学技術は進歩しても、それを使う人間の心の
進歩は疑問ですね。手話から口話へと進歩した、と考えられていましたが、今、
その誤りに気づいたのですから。
「昔の手話時代から何を学ばなければならないか」
このことを考えて、お話ししたいと思います。

◆◆◆講演会には手話通訳がつきます。◆◆◆

●日 時:平成14年5月12日(日)午後1時30分から3時30分まで
                    (午後1時から受付開始)

●場 所:東京都聴覚障害者自立支援センター2階 多目的室
    (東京都渋谷区東1−23−3 渋谷駅から徒歩10分)
    http://www.t3.rim.or.jp/~do01-tfd/main/contact/

●定 員:40名

●参加費:日本聾史学会会員 2,000円
     非会員      2,500円

●お申込み先:ファクス(045)774−7590
       日本聾史学会講演会受付担当    千々岩(ちぢいわ)
       折り返し地図を載せた案内書をファクスします。

※日本聾史学会は、主にろう者の歴史を研究している人の研究発表・情報交換を
 目的とした学会です。

日本聾史学会の公式ウェブサイトURL http://www.deaf-japan.com/jadh/

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日本聾史学会特別講演会の申込書(5月12日) FAX(045)774-7590

氏名

FAX/E-mail

日本聾史学会会員 有・無


 

◆20001111・12
 第3回日本聾史学会(豊橋)
 日本聾史学会
 11月11日(土)〜12日(日)
 http://www.deaf.or.jp/deaf_history/

 

◆平成11年度
『第2回 日本聾史学会』 開催のご案内
主 催 日本聾史学会実行委員会
後 援 (予定) 全日本ろうあ連盟
東京都聴覚障害者連盟
 昨年からスタートした日本聾史学会は、『ろう者の、ろう者による、ろう
者のための『日本聾史学会』として運営することに大きな特色があります。
わが国のろう者のために、ろう歴史研究の向上に大きく寄与していきたいと
考えています。 皆様の多数のご参加、多くの研究発表をお待ちしておりま
す。

第2回日本聾史学会実行委員長 千々岩恵子
日 時 : 平成11年11月13日(土)〜14日(日)
場 所 : 国立オリンピック記念青少年総合センター[センター棟]
東京都渋谷区神園町3番1号

伊藤政雄氏提起 「ろう者としての歴史の考え方」
 ろう者の歴史を語る前に、まず歴史に対する考え方を述べたい。
 テレビの歴史ドラマ放送や司馬遼太郎の歴史小説などの影響で、歴史の興
味を持つ人が急増化しているが、歴史そのものを科学的に考える人は少ない
のである。歴史ドラマのテレビをよく見ているろう者の大半は赤穂浪士や織
田信長、徳川家康などのことを知っても、ただ昔々の出来事しか知らない。
特に歴史的知識を身につけていなくても、私たち一人ひとりは社会体制や慣
習、雰囲気などを通じて、無意識のうちに歴史の影響を受けているといえる。
人は歴史に育てられるといってもいいかもしれない。
 皆さんが入っているろう者団体活動にも立派な歴史がある。人間すべては
歴史の中に存在している。皆さんも常に歴史とともに生きている。毎日発行
の新聞の紙面一つ一つは歴史の一齣である。自分を育てた歴史を深く理解す
ることは、現在を知ることになる。
 現在が分かれば自分が分かる。そして自分が分かれば未来の可能性も見え
てくる。だから、少しでも主体的に生きようとするならば、歴史を学ぶこと
は必要不可欠なことである。例えば、ろう団体活動の歴史をもっと深く学習
していけば、これからのろうあ社会がどのように発展するかをいくらか予想
・予測することが出来る。そして、歴史研究の関心に応えようとするのが、
歴史学という学問なのである。
 ろう者の歴史全体を見ると、戦前と戦後の聾唖に関する史料量の比率は、
5:95であると推測される。今までのろう歴史図書の殆どは健聴者に書かれた
し、ろう教育関係分野に占められていた。これまでのろう教育専門書の多く
は、教育以前の聾唖者は遠い昔から放任、遺棄の状態に置かれていたとかか
れているが、これは果たして事実かどうか疑問をもちたい。聾唖者の社会生
活に関する史料がすくない分野では、健聴者の専門家よりも聾唖者のアマチ
ュア歴史研究を推し進めるべきでしょう。ただ一つの問題は、ろう者に関す
る歴史の研究・探求・調査などのマニュアルがある。例えば、ろう者の人生
観・アイデンティティの発達にも歴史的過程がある。手話の世界にも興味深
い歴史的歩みがある。ですから、ろう者自身でろう者の目をもってろう者の
歴史を研究・探求することはろう者にとってもっとも大切でしょう。 

第2回(平成11年度)学会大会プログラム
場所:センター棟
第1日目 11月13日(土)
時  間 事  項
13:00〜13:30 受  付
13:30〜14:45 〇通常総会 会場:311号室 実行委員長あいさつ 主催地
事務局長あいさつ 議 事1. 平成10年度学会事業報告及び決算報告2. 学会の
運営方法3. その他
14:45〜15:00 休  憩
15:00〜17:00 〇基調講演会 会場:311号室テーマ『ろう者の私が経験
した       関東大震災ビデオ上映』 講師:澤田邦男氏
17:00〜18:30 夕 食 ・ 休 憩
18:30〜20:30※下記参照 〇ワークショップA 会場:405号室(予
定) テーマ:「ろう者としての歴史の考え方」 司会進行:伊藤政雄
〇ワークショップB 会場:107号室(予定) テーマ:「ろう者と
戦争」 司会進行:千々岩恵子
〇ワークショップC 会場:108号室(予定) テーマ:「ろう教育
の歴史」 司会進行:野呂一
※ お願い:
お申し込み時にワークショップを1つ選択していただきます。実行委員会の方
で人員調整を行わせていただく場合がありますので、ご了承くださるようお願
いします。
第2日目 11月14日(日)
時  間 事  項
9:30〜11:45※1日目夜の続きです。 〇ワークショップA 会場:405号
室(予定) テーマ:「ろう者としての歴史の考え方」 司会進行:伊藤政雄
〇ワークショップB 会場:107号室(予定) テーマ:「ろう者と戦
争」 司会進行:千々岩恵子
〇ワークショップC 会場:108号室(予定) テーマ:「ろう教育の
歴史」 司会進行:野呂一
11:45〜13:00 昼 食 ・ 休 憩
13:00〜14:30 〇特別講演会 会場:102号室 テーマ:「わが指のオーケス
トラ」の高橋潔氏の娘・川渕依子
14:30〜14:45 休  憩
14:45〜17:00 〇全体会 会場:102号室 各ワークショップの内容報告 個
人研究発表 (発表者は各ワークショップ で選出) 質疑討論〇次回大会開催
地実行委員からの あいさつ 平成12年秋 愛知県豊橋市で開催予定
注:プログラムについて、一部変更になる場合もあります。
企画の内容説明
【基調講演会】 
「ろう者とろう歴史研究」
 わが国のろう歴史研究はまだ黎明(夜明け)期にあるといってよい。昨年から
始まったこの日本聾史学会をきっかけにして、ろう歴史学をより確かな学問に発
展させていきたいと思う。
ろう者にとってろう歴史研究とは何か、今後の展望を踏まえながら話をしていた
だく。
【特別講演会】
「ろう者の私が経験した関東大震災」
 1923 年(大正 12)9 月 1 日正午直前、関東全域と静岡県・山梨県の一部を
襲った関東大震災。その大地震の恐ろしさを知るろう者はかなり少なくなった。
 お話ししていただくのは、三重県松阪市在住の澤田邦男氏。明治35年生まれ
で、今年で97歳になる。
 われわれの先輩たちが味わったあの恐怖の体験を語ってもらうとともに、今
後私たちにも降りかかってくるであろう自然災害を真剣に考えようではないか?
【ワークショップ】
 今年は、3つのワークショップにわけて開催します。
 参加者による研究発表、討議、コーディネーターによるアドバイスや提言など
をすすめる予定です。
 皆さんの積極的な参加をお願いします。
ワークショップA 「ろう者としての歴史の考え方」
 自分を育てた歴史を深く理解することは、現在を知ることになる。
 現在が分かれば自分が分かる。そして自分が分かれば未来の可能性も見えてく
る。
 ろう者自身でろう者の目をもってろう者の歴史を研究・探求することの大切さ
を考えていきたい。
ワークショップB 「ろう者と戦争」
 戦時中のろう者たち、聾学校の状況はどうであったか? 彼らは戦争を聴者と同
じ視点でとらえていたのだろうか?
ろう者にとって「戦争」とは何だったのかを皆とともに学び、考えていきたい。
ワークショップC 「ろう教育の歴史」
 聾学校の歴史を研究することの他に、わが国がなぜ口話法一辺倒になったのか?
その歴史的変遷を研究する必要があるのではないか?
 ろう者にとって自然な言語である日本手話を聾学校に取り戻すためにも、研究方
法を皆で考えてみたい。
会場案内図
● JR東京駅より中央線新宿駅経由、小田急線参宮橋駅で下車してください。
注意:参宮橋駅は各駅停車しか停車しません。
日本聾史学会 申込要領
参加対象  日本聾史学会の趣旨にご賛同いただける方ならどなたでもお申込
みできます。
 ただし、手話通訳のご用意はございませんので、日本手話を理解できることが必須
条件になります。
定 員 160名
申込締切 平成11年11月1日(月)
申込方法  往復はがきに必要事項(書き方は下記をご参照ください)をご記
入のうえ申し込んでください。なお、電話やFAX、メールによるお申込みはご遠慮く

さい。
参加費 5,000円 (学生は4,000円)
納入方法 平成11年11月2日(火)までに、下記の口座へお振り込みください。
 ★銀行名 : 富士銀行 中野北口支店
 ★口座番号 : 1697479 (普通)
 ★口座名義 : ノロ ハジメ
(お願い)
・必ず申込本人の名義でご送金ください。
・振込手数料はご負担願います。
・請求書・領収書は原則として発行しません。
・会場受付では参加費のお支払い(現金)は
お受け致しません。
その他 会場の都合により、宿泊の確保ができておりません。宿泊をご希望される
方は、その旨、申込はがきにご記入ください。
後日、新宿近辺のホテルをご案内いたしますので、ご了承くださるようお願いし
ます。《 日本聾史学会申込 往復はがき記入方法 》

【往信おもて】
〒133-0051
東京都江戸川区北小岩7-14-7
長島方
第2回日本聾史学会
申込担当 御中


REV:....20030831
聴覚障害・ろう(聾)  ◇学会/研究会
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