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コモンズ研究会

http://freett.com/commons/



Date: Tue, 11 Nov 2003 01:39:07 +0900
Subject: コモンズ研究会のお知らせ

こんにちは。関西公共政策研究会事務局です。
同志社大の原田様から、コモンズ研究会のお知らせをいただきました。
皆様に転送させていただきます。

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日時 11月15日(土)14:00〜17:00
会  場: 同志社大学 博遠館
※教室については、決定次第お知らせいたします。
最寄り駅: 京都市地下鉄烏丸線今出川駅すぐ
     ■同志社大学キャンパスマップはこちら
http://www.doshisha.ac.jp/daigaku/campus/
参 加 費: 無料(非会員:300円)


■タイトル:「北タイにおける資源の管理」

発表者:総合地球環境学研究所日本学術振興会特別研究員 大西秀之 

発表要旨:本発表では、先月実施した北タイにおける調査報告を行います。調査
直後でもあり、まとまった論旨を提起するものとはなりませんが、同地域の漁業
に関わる実践や生活のなかで様々な形で使用されている竹の利用など、北タイの
イン川流域における資源管理の多様なあり方の一端をご報告することによって、
皆様に議論を提起したいと考えております。


■タイトル:環境政策過程における認識のズレ
−兵庫県武庫川の河川政策を事例として−

発表者:京都大学大学院地球環境学舎 大野智彦

要旨:
 3年前、兵庫県武庫川のダム建設問題の調査を始めた私は、行政・市民団体・住民
の間で、武庫川ダムに対する賛否のみならず、武庫川に対する根本的な認識が全く異
なっていることに気が付きました。同一の河川に対して、なぜ、このような“認識の
ズレ”が生まれたのでしょうか?
 今回の報告では、(1)どのようなズレが生じているのか、(2)なぜズレが生じ
ているか、について述べた後、(3)ズレた認識の下での河川政策について考えてみ
たいと思います。


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同志社大学大学院 経済学研究科 原 田 禎 夫
(研究室)同志社大学 博遠館 509号室
Tel 075-251-3802
eeb1101@mail3.doshisha.ac.jp
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◆関西公共政策研究会事務局より

 こんにちは。関西公共政策研究会事務局からのお知らせです。
 同志社大学の原田さんから、コモンズ研究会の定例会のお知らせをいただきました
ので、以下に転載させていただきます。こうした情報をお持ちの方は、事務局までお
知らせいただければ研究会に参加していただいているほかの方々へもお伝えいたしま
すので、是非情報提供をお願いします。


★コモンズ研究会定例会のお知らせ

私たちのコモンズ研究会では、9月21日(土)に定例会を京都大学にて
開催します。
今回の研究会からは毎回テーマを決めて開催することとなりました。
その第1回目として、9月例会では、最近話題になることも多い、
地域金融・地域通貨について3人の方に発表いただくことになりました。

詳細は下記の通りです。
多くの皆様のお越しをお待ちしています。

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日時 9月21日(土) 14:00-17:00
会場 京都大学人間環境学部 433教室

終了後、いつものように懇親会を予定していますので、どうぞご参加ください。
会場案内図などは、研究会ホームページで公開しています。

http://freett.com/commons/workshop.html

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「江戸時代の地域金融について」

同志社大学大学院経済学研究科 上野山 学

報告要旨
「これまでの農村金融史研究を概観すると、それは高利貸資本がいかに農民
経営に吸着していて、かついかに農民層分解を促進し、明治維新を迎えたか
という論点ばかりを強調してきたように思われる。」これは大塚英二が、そ
の著書『日本近世農村金融史の研究』の序章で行なった指摘である。近世の
村が共同体としての相互扶助機能を備えていたことは、広く知られるところ
であるが、その相互扶助機能を村内における融通と絡めて叙述されることは
少なかったのである。また近代についても、都市部の貸金商が、いかに高利
貸的資本運用を行なっていたかを叙述した研究が非常に多い。しかし近年、
上層農民による親方百姓的立場からの貸金が村救的であり、かつ小農の没落
を阻止する扶助的要素をもっていたことが、村における融通の実態として知
られるようになってきた。本報告では、このような実態を近世後期の須原村
やその周辺の村々で行われた融通の状況をみるなかで検討したい。

第一にとりあげるのは頼母子講である。頼母子講が庶民の代表的金融機関と
して江戸期に浸透していたことは周知の事実である。ここではどのような人
物が頼母子講に参加し、そこにどのような意図と機能があったのかを検討す
る。第二には頼母子講を含めた村に存在する様々な金融の種類を確認する。
これらの手順を踏んだ上で、最後に村における融通と相互扶助の関係、およ
び上層農民の役割について結論付ける。

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「地域通貨と経済活性化」
同志社大学経済学部 鹿野 嘉昭

本稿では、シルビオ・ゲゼルの自由貨幣論、アービング・フィッシャーのス
タンプ貨幣論を根拠として主張される減価貨幣(時間の経過とともに減価す
る貨幣)のデフレ対策としての有効性を検証した。そして、1930年代に減価
貨幣の導入がデフレ対策として画期的な成果を挙げたという評価は誤解に基
づくものであり、価値が減価するという特性はデフレ策としては機能してお
らず、減価貨幣の発行自体、有効なデフレ対策になりえないという結論を得
た。地域経済の活性化は、地方政府による公共事業の推進および地域的なマ
ネーサプライの拡大というケインズ的な有効需要喚起政策の採用により促さ
れたのであった。

キーワード:シルビオ・ゲゼル、自由貨幣、地域通貨、スタンプ貨幣

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「里山保全活動と地域通貨」
NPO法人里山倶楽部 大塚憲昭

炭本位制地域通貨「ちゃこマネー」

1. 里山倶楽部と炭焼き活動
   1989年から始めた炭焼き活動
2. 炭焼きが健全な里山を守る
   雑木林の伐採と更新が多様な生命を保全する
3. 炭本位制地域通貨「ちゃこマネー」の始まり
   目的、試行錯誤
4. 「ちゃこマネー」の仕組み
   炭との交換価値、紙幣タイプ、年間発行額、交換価値低減制
5. 「ちゃこマネー」の流通
   会員数、個人間や店舗、インターネットでの使用、取引きアイテム
6. 炭本位制の課題と展望
   紙幣発行高の制限
7. 全国の里山保全グループとのネットワーク
   「ちゃこマネー」を炭焼きと里山保全の全国通貨に

 

◆関西公共政策研究会事務局より

 当研究会会員である同志社大の原田禎夫さん他が、「コモンズ研究会」を主宰な
さっています。毎月第3土曜日に同志社or京大にて研究会を開催されているというこ
とです。また、8月3日には研究発表大会が京大にて行われます。これらの報告者の募
集もなさっているそうなので、ご興味のおありの方はぜひ公式サイトをご覧下さい。
 (公式サイト→http://freett.com/commons/

 こうした情報をお持ちの方は、事務局までお知らせくだされば会員にメールにてお
伝えいたしますので、是非情報提供をお願いいたします。
……以下略……



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