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コミュニケーション・通訳研究会

2011年度グローバルCOEプログラム「生存学」創成拠点院生プロジェクト
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last update:20120130
■ 計画 ■
◆研究課題◆
第三者が介在するコミュニケーションについての実証研究

◆プロジェクト研究メンバー:計6名
【研究代表者】
飯田 奈美子 立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程
【研究分担者】
天畠 大輔 立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程
甲斐 更紗 立命館大学大学 衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー(GCOE「生存学」拠点)
渡辺 克典 立命館大学大学 衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー(GCOE「生存学」拠点)
新山 智基 立命館大学大学 衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー(GCOE「生存学」拠点)
青木 千帆子 立命館グローバルイノベーション研究機構研究員

【事業推進担当者】
立岩 真也 (立命館大学大学院先端総合学術研究科教授)



◇研究計画◇
T.研究内容等および「生存学」創成拠点にもたらす効果
@研究内容、目的、意義
 このプロジェクトでは、多様なコミュニケーション形態についての事象及び理論の実証研究を行っていく。特に、第三者が介在するコミュニケーションに焦点を当てる。ここで言う、第三者が介在するコミュニケーションとは、音声言語通訳や手話通訳だけでなく、狭義の通訳ではない、第三者がコミュニケーションを繋ぐ役割を担っているコミュニケーションも射程にいれる。このような対象を研究の中心に添えた研究は今まであまりされておらず、この研究によって多様なコミュニケーションのあり様を明らかにし、通訳の意義をさぐることをその研究目的とする。 プロジェクトの参加者は、各々の関心に基づき、調査し、研究会等で報告し、報告と討議を中心に各自の問いを深め、問題の共有化をはかり、学際的な研究を深めていく。

A「生存学」創成拠点にもたらす効果
 コミュニケーションに障害をもつ人々が第三者を介して他者とコミュニケーションを行う。従来は、援助の視点から語られていたこの問題について、「通訳」という視点から捉えなおすことによって、どのようなコミュニケーションの問題があるかを改めて探ることができる。また、狭義の通訳に入らない、コミュニケーション障害者のコミュニケーションの仲介の状況を調査分析することで、通訳の意義を問い直すことができる。そしてこの研究によって自明と感じている日常のコミュニケーションのあり方を問い直すこともできると考える。従って、本プロジェクトの推進は、コミュニケーション障害を持つ人々のコミュニケーションと通訳を重点的に研究する国内での重要な拠点となるだろう。

U.研究計画・方法・研究成果発表の方法
【研究メンバーによるフィールドワーク】
(1)天畠大輔、飯田奈美子によるあかさたな話法における通訳時のタイムラグ調査(東京)
 あかさたな話法(介助者が天畠の手を持ち、介助者が「あかさたな・・・」と子音を言い、天畠が伝えたい子音の所で手を引くと、子音が決まる。例えば「あ」で止まった場合、今度は介助者が「あいうえお」と母音を言う。「う」で止まったら、最初の言葉は「う」となる。この繰り返しで介助者が天畠の発言内容を通訳していく方法)において、介助者の通訳時のタイムラグを明らかにするために、「通訳」の実態を分析する。この調査では、実際にあかさたな話法に関わっておられる介助者の方にあかさたな話法を実施していただき、その後インタビューも実施する。

(2)飯田奈美子、天畠大輔による拡大代替コミュニケーションについての実地調査(東京)
 天畠大輔の介助者(通訳)にインタビュー(録音か録画)を実施し、通訳を行う際の注意点や通訳を行う上での問題点などについて聞いていく。テープ起こしのデータを天畠、飯田それぞれが分析していく。

(3飯田奈美子によるALS患者のコミュニケーションについての実地調査


*作成:新山 智基
UP: 20111101 REV :20120130
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