HOME > 組織 >

アムネスティ・インターナショナル日本支部

http://www.amnesty.or.jp/


 ◆アムネスティ京都グループ


◇以下、森沢典子さんより「バヌヌさんのこと」

***

みなさん、こんにちは。
ご無沙汰しています。

この頃日差しの温かい日が続いていて、
厚手のコートを着る機会がすっかり減りました。

ベランダでは、ミモザがもう満開です。
(今年はちょっとだけ早かったな。)
スイレンやヒヤシンス、クロッカスにムスカリも
出てきました。
自転車を走らせていると、ツ〜ンッと香るのは沈丁花。

冬も終わりに近づいて、春の気配がするこの頃に咲く花は
どうして悩ましいほどに匂い立つのでしょう?

冬の間、冷たく暗い土の中でじっとじっと準備して、
ようやく出てきた最初の花たちは、その花たちに出会えた
私たちの喜びを知っているかのようです。

こういう季節に、お話ししたいことは山のよう。
旅行のこととか、最近出会った人のこととか、見た映画のこと
などなど。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

最近メールが来ないね・・・とお便りをいただきました。
すみません。

私からお送りするメールは、うんざりしちゃうような
重くて辛いものばかりなので、送るときに毎回毎回
ものすごく悩みます。
何だか皆さんを傷つけているような気持ちになるのです。

だから時々、あまり送り過ぎないようにしよう・・・と
自制したりします。

けれども知っている事を、私のところで止めてしまっていることも
とてもひどいことをしているようで苦しくなります。

また逆に、みなさんからいただくお便りに、
「ただ受け取るだけ」であることを謝ってらしたり、
ご自身を責めている方もいらっしゃいます。

でも知ることを避けないで読み続けるということは
ものすごいエネルギーを必要とすることだと思います。
だから毎回黙って受け取ってくださっていること、とっても
感謝しています。

いつもいつもありがとうございます。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、そんなわけで残念ですが今回もまた重たい内容の
メールをお送りします。

皆さんは「バヌヌさん」ってご存知ですか?

モルデハイ・バヌヌさん。
イスラエル人の方です。

バヌヌさんは、かつてイスラエルのディモナ工場で
働いていました。
そしてある日、自分が働いている工場が「核兵器工場」
であることに気づいてしまうのです。
そして「自分は一工員としてこのまま黙って働き続ける
べきなのか・・・」と葛藤した末、上司と折り合えず解雇されて
しまいます。

その後イギリスに渡り「サンデー・タイムズ」にイスラエルの
核開発について情報を提供しました。
やめる直前に自ら撮った、たくさんの工場内の
証拠写真と共に。

86年のことでした。

そのニュースは世界をとどろかせますが、バヌヌさんは
イスラエルの情報機関「モサド」諜報員によってローマに
連れ出されホテルの一室で薬物を打たれ拉致されてしまいました。

イスラエルに連れ戻されたバヌヌさんは、そのまま
秘密裁判にかけられ「国家反逆罪」で、もう18年近くも
投獄されたままです。
しかもそのうち11年半は独房に入れられていました。
世界中の「民主主義」を名乗る国中で、最も長い時間
独房生活を強いられた人物だと言われています。

そのバヌヌさんがいよいよ今年4月中旬に釈放を控えています。
けれども釈放後も彼は自由な生活を得ることが出来ないかも
しれません。
イスラエル政府が「国家機密」の流出を恐れ、バヌヌさんに
さまざまな制約を課そうと動いているからです。

北朝鮮の話をしているのではありません。

かつてイスラエルの核開発について査察を申し出たアメリカの
大統領がいました。
ケネディ大統領です。
けれどケネディ大統領は殺されてしまいました。
次のジョンソン大統領から現在のブッシュ大統領に至るまで
誰もイスラエルの核開発について査察を申し出るような
ことはしませんでした。

そしてこのことは日本でもほとんどニュースになっていません。
何故でしょう?

けれども昨年6月にイギリスのBBCワールドで「イスラエルの秘密兵器」と
いうドキュメンタリー番組が制作され世界中で放映されました。
私は昨年9月に広島のアムネスティひろしまグループ主催で
私の講演を企画していただいたときに、プログラムの中で
その番組の日本語吹き替え版を見せていただきました。

ある女性記者の渾身の取材で、こうしたアメリカとイスラエルの
「核の二重基準」に対する突っ込み方、それをかわそうとする
両国の政府たちの詭弁、奇行に唖然としてしまいました。
フィクションの映画を見ているかのようでしたが
紛れもない現実であることが何より恐ろしかったです。

実際にBBCはこの番組を制作、放映したことでイスラエル政府から
「今後のインタビュー拒否」の宣告を受けてしまいました。

番組の中で、すっかり年をとったバヌヌさんの姿がありました。
大きな権威によって徹底的に人生を奪われ踏み潰されてしまった
バヌヌさんが、18年近く経った今も自分の起こした行動を後悔せずに、
毅然と向き合っている姿に本当に心を揺さぶられました。

そのバヌヌさんが本当の意味で釈放され、自由を得ることなしに
私たちはどんな「核」の問題とも向き合っていくことは出来ないように
思いました。

だから、まずバヌヌさんのことをたくさんの方たちに
知っていただいて、話題にしていくことが必要だと感じ
この度バヌヌさんに関する講演会と、BBCが制作したこの
「イスラエルの秘密兵器」の上映会を企画しました。

講師には、99年からバヌヌさんと文通を続け、ずっと支援をしていらっしゃる
アムネスティ・ひろしまグループの野間伸次さんをお呼びしています。

アムネスティ・インターナショナル日本も主催として加わってくださいました。

下記に上映会、講演会の詳細を貼り付けていますので、
お誘いあわせの上ぜひいらっしゃってください。

                           森沢典子

●お手伝いのお願い●

 当日のお手伝いを募集しています。
 受付、物販、会場整理など6名ほど必要です。
 お手伝いいただける方はメールでお知らせください。

 またこの講演会に関するチラシを配布してくださる方
 どこかに設置してくださる方を募集しています。
 100部一口としてお送りしますので、住所とお名前を
 お知らせください。

●バヌヌさんの手記より●

自分が核兵器工場に勤めていることに気がついてしまった
時の葛藤や驚きが表現されています。全文はこちら
http://ww3.enjoy.ne.jp/~rnoma/vanunu1.htm


『目をこすってみたが、やはり怪物はそこにいた。
私は正気だ。私は怪物を見ている。
しかも私はこの一味なのだ。
私はこの書類に署名をした。
今になってやっとその書類を読んでいるのだ。
このボルトは爆弾の一部なのだ。このボルトは私だ。
なぜ私にはわからなかったのか、それに他の人々は
どうやってボルトをつけ続けているのだろうか。
ほかに誰が知っているのだろうか。
誰が見ただろうか。誰が聞いただろうか。
――皇帝は本当は裸なのだ。
私は皇帝を見てしまった。
なぜ私が?
私には向いていない。あまりにも大きすぎる。
立ち上がって叫ぶのだ。
立ち上がって皆に話すのだ。』


****************************************************


●講演会&ビデオ上映会●


     『VANUNU』


■日時:3月7日(日)午後1時半開始
■場所:明治大学リバティアカデミー1163番教室(16階)

    千代田区神田駿河台1−1 〒101−8301 
    ?(03)3296-4545
    JR中央線/総武線 「御茶ノ水」    徒歩3分      
      http://www.meiji.ac.jp/campus/suruga.html

■内容: ●BBCオープンスペース『VANUNU』(1993)上映 25分
       (関東地区初上映。全て英語だけなので、翻訳
       スクリプトを見ながら吹き替え)
      ●野間伸次氏による講演 40分
      ●BBCドキュメンタリー番組『イスラエルの秘密兵器』 45分
      ●質疑応答

■入場カンパ: 1000円
 (事前の申し込みは不要です。直接会場にお越しください。)

―――イスラエルの核の人質、モルデハイ・バヌヌさんのこと ―――


 今年4月21日にイスラエルで、ある人物の釈放が予定されています。
 その名前はモルデハイ・バヌヌ。

 彼は1986年に自らが働いていたイスラエルの核施設の秘密を
 英国の新聞に暴露しました。専門家によってイスラエルが既に
 核弾頭を約200発所有していることを裏付けたその情報は、当時、
 世界に大きな反響を呼びました。
 
 その後、彼はローマでイスラエルの諜報機関、モサドに誘拐され、
 イスラエルに連れ戻されて秘密裏の裁判にかけられます。
 そして国家反逆罪で18年の刑を宣告されました。
 そして、この18年の内、11年半は独房での生活でした。
 
 バヌヌさんは今年に至るまで17年連続、ノーベル平和賞候補に
 ノミネートされています。

 現在、バヌヌさんに関してはいろいろな情報が流れています。
 たとえ釈放されても国外には出られないとか、行政拘禁になるとか、
 などなど。

 彼が表に出て自由に話すことはイスラエル政府にとっても脅威と
 なっているのです。

 この度、彼の釈放予定日を迎えるにあたり、下記の要領で講演会及び
 ビデオ上映会を開催することになりました。

 日本ではほとんど報道されないイスラエルの核問題について、この機会に
 是非、知っていただきたいと思います。
 
 なかなか解決しない中東問題の背景などをより深く理解する助けとも
 なるはずです。

 バヌヌさんは広島の支援者に宛てた手紙の中で自らの行為について
 次のように述べています。

 「中東でヒロシマを繰り返さないために…」

■講師の紹介:野間伸次
   (社)アムネスティ・インターナショナル日本 ひろしまグループ会員
   1988年に入会。以来、旧ソ連の良心の囚人のケースの担当や、
   在日アフガン人難民申請者の支援、その他、東ティモール、
   チベット、チェチェンなどに関するイベントの開催などに関わってきた。
   獄中のモルデハイ・バヌヌ氏とは1999年から文通を続け、支援活動
   を展開している。


■主催団体:社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
      サフリーヤ

■賛同団体:今とこれからを考える一滴の会

■問い合わせ先:

社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
TEL:03-3518-6777 FAX:03-3518-6778
E-mail:stoptorture@amnesty.or.jp
ホームページ:http://www.amnesty.or.jp/

サフリーヤ
TEL:047−352−5538
E-mail : midi@par.odn.ne.jp

参考サイト
アムネスティひろしまグループ
http://ww3.enjoy.ne.jp/~rnoma/

US Campaign to Free Vanunu
http://www.serve.com/vanunu/

※主催となっている「サフリーヤ」は、今回
 野間伸次さんを東京にお呼びしバヌヌさんのことや、
 中東の核について学ぼうと呼びかけあってできた
 小さなグループです。
「サフリーヤ」とは、アラビア語で『鳥』を意味し
 イスラエルのガリラヤ地方にあった、パレスチナの
 失われた村の名前でもあります。
 サフリーヤの村は、1948年にイスラエル軍に
 よって空爆、占領された後、5つの入植地が作られ
 現在に至っています。
(広河隆一「パレスチナ・消えた村と家族」日本図書センター)より


 
>TOP

◆2003/03/20
 「国際刑事裁判所(ICC):ついに本格始動──国際社会そして日本はICCに込められた希望を踏みにじってはならない」

◆阪本 和子 19890330 『なんでアムネスティ?──へっぴり腰,思案投首,国際市民運動体験』
 農村漁村文化協会,人間選書136,216p. 1339
◆アムネスティ・インターナショナル日本支部 編 19990410 『はじめてのアムネスティ』
 明石書店 1400

◆アムネスティ・インターナショナル日本支部
 http://www.amnesty.or.jp/
 e-mailwebmaster@amnesty.or.jp
◆アムネスティ徳山グループ
 http://www.enjoy.ne.jp/~tosihiro/amne.html


 
>TOP

松波 めぐみ 1996 「私の出会ったフィリピン(人権教育スタディツアー報告)」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1996年2月号
◆―――――  1996
 「続・私の出会ったフィリピン <人権教育ワークショップ編>」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1996年5月号
◆―――――  1996
 「冒険心のすすめ──同和教育から学ぶ、新しい人権教育の風」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1996年9月号
◆―――――  199702
 「砂糖きび畑の風に吹かれて──第2回人権教育スタディツアー」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1997年2月号
◆―――――  199802
 「なぜフィリピンをとりあげるか?」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1998年2・3月号
◆―――――  199802
 「グローバル化と人権──国際人権ユースフェスティバルで学んだこと」
 アムネスティ・インターナショナル日本支部「ニュースレター」1998年2・3月号


犯罪・刑罰  ◇NPO
良心の囚人(prisoner of conscience)
TOP HOME(htt p://www.arsvi.com)