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奈良青い芝の会

青い芝の会



197411  奈良(なら)準備会 結成 『青い芝』102 『ZR』7:39
1975   奈良、京都創設 計13 (『あゆみ』24:36)
1975   実態調査東京都中止を表明〜 大阪、神戸、奈良、静岡、埼玉、長崎、横浜、川崎で凍結
19780300 関西青い芝の会鎌谷正代会長関西ゴリラを解散させる(大阪青い芝の会は反対)19780423 関西連合会(会長:鎌谷) 臨時総会 ゴリラ解散に反対していた大阪・奈良は出席せず *
1978   大阪青い芝、奈良青い芝は関西連合会から脱会をやむをえぬと言明、最重度の性格上、健全者組織との共闘なくして運動はありえないという(『あゆみ』42:32)
19780500 関西青い芝の会解散 *


 *以下、関西青い芝の会常任委員会『関西青い芝の会連合』No.2,1975,リボン社より引用
  (再録:定藤邦子)

(77頁) [奈良青い芝の会  その戦い]

障害者差別を許さない 障害者の権利と自由を創る青い芝
奈良県に障害者福祉の真の光をあてよう

 奈良県は、関西各府県にくらべても福祉政策が大きくたちおくれています。また、福祉に対する考え方も古く、おなさけ福祉のイキを出るものではありません。福祉とは一人一人の人権を守り、その生活を保障するものでなければなりません。行動の自由をうばわれた障害者の生活や教育を、地区生活域の中で保障する努力を放棄し、施設や養護学校を作り、障害者をそこにほうり込むことによって福祉政策が前進したと考えているのが奈良県の現実です。私達は、脳性マヒ者の集団、青い芝の会です。私達はこのような差別にみちた現実をゆるしておく事は出来ません。すべてのみなさん、私達と共に、奈良県に真の福祉を実現する運動を始めようではありませんか。
私達の仲間になる人を、心からもとめます。   支援のかんぱを!

          日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会・奈良青い芝の会
          自立障害者集団友人組織 奈良、グループ・ゴリラ


障害者差別を許さない運動に私達の友人を、私達との共同を!
道行くすべてのみなさんへ!

 私達は、全国各地の兄弟と共に、「障害者差別を許さない」運動を続けているCP者の集団、青い芝の会です。私達の運動は、大阪、和歌山、兵庫、京都と、(78頁)各県青い芝の会を創り出すほどに拡がっており、この奈良の地においても、今、多くの重度在宅障害者たちが、自分たちの知恵で、」自分たちで考え、話し合い、決め、障害者問題を自分たちで解決していこうとしています。
 私達障害者に対する差別は、今まで多くの兄弟の命を奪って来ました。そして、現代の社会は、私達を、「不合理な存在」として、「かわいそうだ。同情する」というベールをかぶせて隔離し、切り捨てています。教育や働く所や生活する所から、私達は、追いたてられ、非人間的な生活を強いられる、施設や養護学校に閉じこめられるのです。私達は、決して無理な要求をしているのではありません。普通の人間として、喜び、悲しみ、怒り、語り、苦労する事が当然の事である、と主張しているのです。私達障害者を特別あつかいしないでくれ、と言っているのです。私達障害者が困難な状況にあるのは、障害をもっているからではなく、社会や人間のあり方が、障害者をして困難な状況においこんでいるのです。
 私達は、この困難な状況に対して、まず、私達自身が中心となり、すべての人と共に解決していかねばならないと考えます。そして、この奈良の地において、多くの兄弟、また多くの健全者の友人と共に、運動を拡げていこうとしています。私達の友人となり、共同していこうとする健全者の方、よびかけます! 奈良グループ・ゴリラに来て下さい。すべての障害者、CP者は、奈良青い芝の会に集まれ! 私達は、あなたのために、あたたかいイスを用意しておきましょう。
◎映画「カニは横に歩く」の上映運動に参加しよう!!

               日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会
               自立障害者集団友人組織 奈良グループ・ゴリラ
                大阪市東淀川区南方町306 大広荘内 06-323-4456


(79頁)
県内在宅障害者につどいの場を!!

奈良県障害福祉課 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
               奈良青い芝の会   会長 島田全広

 私達は、全国15都道府県に組織されている脳性マヒ者の集団で、青い芝の会といいます。
 私達は、障害者差別を許さない、という立場から、この関西の地でも多くの兄弟達と共にがんばり、障害者の社会的諸権利の拡大と自立生活を推進してきました。当奈良県においても、昨年末、奈良青い芝の会を結成し、その生活に関わる活動をつづけてきました。今では結成以来、会員の数もふえ、ますます私達の運動の必要性がたかまっています。
 私達は、今まで障害者であるがゆえに不当な差別をうけてきました。「あってはならない存在」として市民的諸権利や、基本的人権すらふみにじられてきたのです。
 教育は特別なものをうけさされ、学校を出れば働く所もなく、施設や在宅障害者としてひっそりと生きていかなければならないのです。これが人間の一生でしょうか。
 私達、青い芝の会は、障害者問題とは重度重症者の事である、と考えていますし、会員のおおくが重度の兄弟でしめています。私達は今まで総力を挙げて在宅障害者訪問を続けてきました。そして気づいた事は、重度障害者は、全ての福祉政策からもみはなされている現実なのです。
 関西各府県の行政でも重度障害者の問題はどこでもすておかれています。この奈良県も例外ではありません。この広い奈良県で私達があつまり、話し合う場すら満足にありません。私達が利用するには不便な貸し会場をてんてんとしているのが実情です。また私達が自分達だけの力で、私達の集まる場をつくろうとしても、私達の財源が、(80頁)私達の行動の自由を保障する(タクシー代、ガソリン代等)ためにも充分ではありませんのでままなりません。
 そこで、県当局に対して、重度障害者に福祉の光をあてる事をのぞみ、次の事を要望します。しかるべく御検討の上、実現していただきますよう要請します。
 イ.市街地にある県営住宅を私達にかして下さい。
 ロ.住宅がだめな場合、民間文化住宅を県でさがして下さい。
 ハ.私達があつまる場への叱るべき金銭的補助(20万円くらい)をして下さい。
 ニ.すべての在宅障害者の外出の自由を保障する行政対策をとってください。
                             以上


県庁から障害者差別を追放しよう!!

 県職員のみなさん!
 私達は、奈良県下に生活する障害者(CP者)の団体で、日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会です。青い芝の会は、全国15都道府県に組織されています。
 私達の兄弟は、そのほとんどが在宅障害者として、自らの権利を主張する自由をうばわれ、福祉の谷間で差別をうけ、呻吟しています。そして、この奈良県には、そんな私達が集まり、語り合う場所も機関もありません。そこで私達は、福祉を呼号する県当局に次のような要望書を出し、交渉を行いました。
 イ.県営住宅の一戸を私達に貸して下さい。 ロ.それが出来ない時は、私達が集まれる場所をさがして下さい。  ハ.それもできない時は、私達が捜しますから、20万円位の行政保障をして下さい。ニ.全ての県営住宅を、障害者にも利用できるようして下さい。
私達の要望をうけ取った県障害厚生課木下課長は、ニコニコとして、「福祉の対象となるみなさんの声は充分におききします」と切り出しましたが、その舌の根もかわく間もなく、言語障害のある私達の話し声を、「物理的に理解できない」とつっぱねたのです。私達の言語障害のあるのは当たり前です。その私達の話し声を聞く努力もしない障害厚生課長木下さんは一体、だれの意見を参考にして福祉行政を行おうとするのでしょうか。この発言は、まったく私達の存在を理解しようとしない「差別発言」です。この木下課長の考え方は、養護学校や施設をつくり、障害者を健全者社会から隔離しようとする考えと一緒です。
 私達は、みんながいる所で、勉強し、生活し、生きていきたいのです。特別な所へほうりこまれるのはまっぴらです。奈良県の福祉行政は、考え方から根本的に変えられなければなりません。そうでなければ、多数のために、障害者を圧殺するという、非人間的社会へと道を開く事になります。
 県職員のみなさん。真の福祉政策確立のために、私達と共に、障害者差別と闘おうではありませんか。
                  日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会
                  06-323-4456  関西青い芝気付


UP:20050520
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