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京都青い芝の会

青い芝の会



197411  青い芝の会京都準備会結成
197411  関西青い芝の会連合会結成(大阪、兵庫、和歌山、奈良準備会、京都準備会) 会長 鎌谷正代、事務局長 藤田武司
19750403 京都で映画「カニは横に歩く」京都上映実行委員会を結成(京都青い芝の会準備委員会と京都教育労働者連絡会議が中心となる)
19750428 京都青い芝の会準備委員会による京都理容組合への抗議
 ・3月23日に理容店をしている兄が寝たきりの脳性マヒの弟を殺した事件で、その兄を弁護する運動(良い弁護士をつけるためのカンパや、署名活動)が京都理容組合によって行われていたことに対する抗議*)
*関西青い芝の会常任委員会『関西青い芝の会連合』No.2,1975,リボン社、82頁。
19750510◇「5.10討論集会への京都青い芝(準)よりのアピール」
197511  京都青い芝の会結成(計13、『あゆみ』24:36)
1978   グループ・ゴリラに解散命令を出す。*
*「そのいきさつを、佐々さん(京都で自立生活を送る女性障害者・引用者記)はあまりはっきりとはいわないが、介護者が障害者の手足となりきることで、両者の関係制のあり方への認識がもつれたようだ。
 「やっぱり、個人と組織の関係がうまいこといかへんようになったんやな。運動優先で、健常者が障害者解放運動を利用してるんやないかという疑問もあった。いくら健常者が『イニシアティヴを障害者の側に』というても、なかなかそうはいかへんしサ。組織が優先したら、健常者の方が障害者より強いのはあたりまえやろ。私らが健常者に望むのは、障害者の手足となりきること、同時に、本当の友達付き合いができることなんや。私らは決して健常者を追い出したつもりはない。逃げていった人たちはいるけども」という言葉が返ってきた。」(やぎ[1978:70])


 *以下、関西青い芝の会常任委員会『関西青い芝の会連合』No.2,1975,リボン社より引用
  (再録:定藤邦子)

[京都青い芝の会 その戦い]

5.10討論集会への京都青い芝(準)よりのアピール

 私達は、関西の在宅重度障害者(CP)を中心に、「あらゆる障害者差別を許さない運動」をスローガンとして、日々障害者差別と闘っている障害者のグループ[関西青い芝の会連合会]の中の、京都に青い芝の会を作ろうとしている仲間達です。
 私達は、京都においてすでに運動を始めています。4月3日には私達と京都教育労働者連絡協議会との間で、映画「カニは横に歩く」京都上映実行委員会(略称=上映委)を結成しました。そして、京都において上映運動を進めていくことを確認しています。また、4月28日には、さる3月23日に起こったさんぱつ屋の兄が弟の脳性マヒ者を殺した事件がありましたが、兄を弁護する運動がさんぱつ屋の組合によって行われていたので抗議しました。そして、これが一番運動の主体にならなければならないのですが、在宅重度障害者を中心とした障害者自身の自立運動をやり抜いていきます。
 今日、集まっていられるみなさんは、就学闘争を闘っていられたり、さまざまな障害者問題にぶつかってられる親や教師や学生など色々いられることと思います。それから、みなさんそれぞれ、これから京都における障害者解放運動をどう発展させていったらいいか、考えられていることと思います。でも、絶対に障害者差別と闘う主体となるのは、障害者自身であり、それも重度障害者が主体とが主体とならなければなりません。そうでなければ、軽度中心の運動になったり、健全者中心の運動になったりして、本当の障害者解放運動につながりません。私達は、京都においても在宅重度障害者の自立運動を起こし、真の障害者解放運動を作り上げていかなければなりません。
 この集会に参加されたみなさんへ、私達は次の3点を要望します。
 @在宅障害者の訪問活動を行い、障害者自身の自立運動に積極的に関わって下さい。また、未就学者を地域の学校へ入れる運動を起こしていって下さい。
(83頁)
 A上映運動に積極的に参加して、いたるところで上映運動を起こして下さい。
 B連絡センター的なものを作った場合、実践交流だけではなしに、多くの障害者、親、教師、学生などを巻き込んでいき、それぞれの立場から、他の実践にも参加できるような体制にして下さい。

日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
   代表 藤田 武司
   連絡先  京都 京都市右京区西京極衣手町48誠心寮内
           電話 075-314-9885
大阪 大阪市東淀川区南方町306大広荘 電話 06-323-5523



 障害者の権利と自由を創る青い芝  障害者差別を許さない

 私達は京都在住の在宅障害者の組織、京都青い芝の会です。障害者をとりまく情況は差別にみちており、とてつもなく生活や教育から障害者を遠ざけています。先日も私達の兄弟であるCP者が殺され、殺した人の弁護運動がこの京都で起こっています。なぜ障害者を殺しても罪にならないのでしょう。障害者の命と健常者の命はちがうのでしょうか。私達はこのような差別を許しておく事はできません。
 私達は、また、私達自身の事を知っていただくために、私達自身が創った、映画「カニは横に歩く」の上映運動をつづけています。この運動の中で、人間の未来をめざす、障害者差別を許さない運動を、この京都にうちたてよう、と私達は考えています。
◎すべての障害者は自立した生活をめざし青い芝に集まろう
◎私達の仲間となる人を求む
◎支援のかんぱを
(84頁)
     日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
     自立障害者集団友人組織・京都グループ・ゴリラ(準)
     映画「カニは横に歩く」京都上映実行委員会
      京都市右京区西京極衣手町48誠心りょう  314-9885


京都理容青申会 殿
                日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
                京都青い芝の会準備委員会
                 代表  ふじた たけし
                  大阪市東淀川区南方町306 大広荘 
                  関西青い芝内  電話 06-323-4456

 私達は、京都在住の在宅障害者を中心とした障害者の組織で、青い芝の会といいます。私達兄弟は、全国各地に青い芝の会をつくり、その数は15都道府県にまたがっています。
 私達は、今までに、障害者の生活と権利を向上させ、障害者差別を許さない運動を続けてきました。私達は、今までの実践の上に立って、貴会が現在行われている運動について、強い疑問をいだくと同時に、私達障害者がこのきびしい差別社会を生きぬいていくために重大な障害となると認識し、私達の生存権をかけて申しいれます。
 (4月14日付の京都新聞によると、3月23日、理容店をいとなむ高橋透氏が脳性マヒ者で寝たきりの弟君を殺害した事件について、貴会は、同業者のよしみとか、ずいぶん弟さんの事で悩んでいた、ぼくらもそんな身の上だったらとかいうような同情を起点とした差別発言をまきちらし、あげくのはてには、高橋君に良い弁護士でもつけてやりたい、と結論して、(85頁) かんぱや署名活動を貴会は行っている)
 私達障害者は、本来あってはならない存在とする、差別的社会意識のうずまく中で、毎日、生きるか、死ぬか、のさかい目を強制されています。この優生思想はいちじるしく私達が生きていくためのじゃまをし、かつ、人間が人間としていきていく、まっとうな人間性をむしばんでいます。私達は、この世に生をうけて以来、のびのびと生きたいと願いつづけてきました。しかし、私達の生は例外なく、差別と隔離と抑圧にまみれています。働けないくせに、自分では何もできないくせに、と言われつづけ、人間としての基本的な人権すらふみにじられてきたのです。私達は、もうだ黙っている訳にはいきません。私達の兄弟はつぎつぎに殺されているのです。私達は、私達の親、兄弟が障害者である私達をかかえて多大な苦労をしている事を身を持って知っています。しかし、本当にその苦労は私達に原因があるのでしょうか、苦労ゆえに、私達は殺されて当たり前なのでしょうか、私達の兄弟を殺した親が、福祉政策の遅れの中に逃げ込む事は許されるのでしょうか。私達は人間です。人間を殺せばそれ相当の罰が下されるのは当たり前です。障害者を殺した事で罪が軽くなるようであれば、明かに私達を軽視した事であり、差別であるし、人間の社会にあってはならない事です。
 貴会の運動は明らかに、障害者は殺されても当たり前だという事を基調にし、殺された人間の事を切ってすて、殺した人間を弁護するものです。貴会のような、安易な差別運動は全国に散見できますが、このような運動が成功すれば、優生思想を一層強化し、私達の生存権をおびやかし、その上に、障害者問題の真の解決にむかう努力を放棄するだけでなく、障害者を持つ親をして殺しの時代にかりたてるでしょう。私達は、貴会のような運動を許しておく訳にはいきません。許せば、私達自身の首をしめることになるのです。
 私達は以上の立場から次の事を申し入れます。
  イ.貴会は、私達障害者の事をどのように考えているのか。明らかにして下さい。
  ロ.現在の福祉政策についてどのように考えているのか、明らかにして下さい。
  ハ.貴会の高橋透氏を弁護するような署名・かんぱに類する運動を中止して下さい。
(86頁)
  ニ.今後、このような事件が起こらないように、貴会も優生思想を排し、具体的な福祉要求にとりくんで下さい(障害者差別を許さないという立場に立って。)
 以上で、申し入れは終りですが、私達が納得のいく答えのない場合、私達の糾弾権を行使し、貴会を告発する大衆的署名運動を行う用意があることを申しそえます。
                                  以上



     障害児学級担任の先生方へ!!
すべてのこどもに普通教育を!!

 私達は、京都在住の在宅重度脳性マヒ者を中心とした障害者のグループで、京都青い芝の会(準)の者です。私達の組織は、全国20都道府県にまたがり、関西的には近畿5府県(大阪、和歌山、兵庫、奈良、京都)に存在し、関西青い芝の会連合会としてまとまっています。
 今日は、障害児学級担任の先生方に、障害者の立場から、障害者の教育について述べたいと思います。私達の京都青い芝の会員のほとんどが学校に行ったことすらない人ばかりであります。いったいこの現実をどう受け止められますか!! 京都において「民主教育」の成果で、障害者教育をうんぬんなどという胃¥言葉が聞かれるが、私達の目から見ると、でたらめとしか言いようがない。私達の在宅訪問に回る中で、就学免除・猶予になっている人が続々と出てきます。市教委などはそれを建てにとって、何とか障害者を普通学級から放そうとしているのではないか。さらに、あなた方の障害児学級からすらも、障害者を養護学校、施設、訪問教育へと切り放そうとしているではないか。私達が断じて許せないのは、就学免除・猶予者−現に15才以上の重度在宅障害者がそうであるが−(87頁)が学校へ行きたいと言った時に、「入る場所がない」「施設に入れ」「養護学校をでれば働く所が見つかる」などという言葉がでてくることだ。これが果たして「民主教育」であろうか。重度障害者を沈め石としたカクリ・教育であいかないとかんがえます。
 あなた方にも、十分責任があると考えます。例えば、「誠心薄弱児教育(昭和49年度研究報告第23号)において、「コロニーそのものは、精薄者にとって天国であり……」というような文句が活字になって出るというような所をみても十分分ります。天国ならあなた方が入ればいい。このことは、あなた方が、障害者をカクリしていくことを目ざしているとしか受け取られません。
 私達は永い差別の歴史の中で、健全者といわれる人達とくらべ、感覚すら違ってしまっています。しかし、私達がうばわれたものは、うばわれた所で取り返さないと、私達が人間であり、自由を創り出す権利を自らの手で放棄することになります。普通の学校で、普通のように学ぶために私達は闘う!! 
 先生方も、今日を機会に絶対に目覚めて欲しい!
 この合宿で次のことを討議し、かつ実践していって欲しい!
  1.就学猶予・免除になっている校区の障害者を入学させていく。
  2.養護学校に行ったり、施設に入っている障害者を校区の学校に取り戻す運動を展開する。かつ、施設・養護学校の増設に反対していく。
  3.あなたの学級の障害者を普通学級にもどす。
 以上の3点を、障害者の命をかけて要望する!! あなたから闘いを!
    日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
     京都:京都市右京区京極衣手町48 誠心りょう 電話 075-314-9885
     大阪:大阪市東淀川区南方町306 大広荘 電話 06-323 -5523


UP:20050520 http://www.arsvi.com/o/a01-26.htm
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