*この頁は故西尾等さんが遺されたホームページを再録させていただいているものです。→その表紙ALS [2003.7 再録:立岩 真也]



マック5220+Ke:nx
ALS/特にパソコン活用について

→パソコン操作が苦手でどうしても使えない方の意思疎通方法はこちら


ALSを発病し、告知を受けた時から、いつかは声を失い、意思が伝えにくくなる事実を受け入れ、そのための心構えと準備をする必要があります。そして、今は手足が使えても、いつかはそれも動かなくなり、顔の頬や顎の動きを捕らえ、それも駄目になったら瞬きや眼球の動きを拾う方法があります。最後まで使える意思疎通の部分です。しかし、いつかはその瞬きや眼球も停止する事実を受け止めておかねばなりません。進行性難病ALSとの、これはバトルなのです。
闘いには知識と備えが絶対不可欠です。

マッキントッシュと障害者のためのKe:nxについて。

Ke:nxは、軽度の障害の人から、ALSのように進行性の障害で、最後には瞬きや眼球の動きによるしか、自分の意思や気持ちを伝えることが不可能な重度の障害者にとって、非常に便利な道具になります。
そして、その進行の程度に応じて、様々な方法が用意されています。例えば、障害により動ける領域が狭くなり、通常のキーボードでは辛い場合は、Miniキーボードがあります。
トラックボールが使用出来る間は、オンスクリーンまたはスクリーンオンボードが使えます。操作画面を見ながら、文字を打ち込んだり、コミュニケーションのための声を出したりできます。または、補助キーボードといって、画面にキーボードの絵を表示させて、キーボードを手や足で操作する代りに、トラックボールで操作が可能です。キー配列は自由に組み替えができます。
ミニキーボード
声付き補助キーボード
スクリーンオンボードやオンスクリーン


 さらに症状が進行して、わずかな指の動きや顔の一部の筋肉しか使えない場合は、様々に開発されたセンサーからオン+オフ信号を送り、画面に独自に作製した操作用枠を順番にスキャンさせる事で、同じように、文字入力したり、ゲームをしたり、TVやCDを操作したり、インターネットにアクセスしたり、メール交換したり、Faxを送ったりが全て自分の意思で可能です。もちろん、意思疎通のための声を録音し、必要な時に発声させる事も出来ます。
 また、モールス信号のプログラムを使い、スキャンより速く意思伝達をする事も可能です。


■Mac to Ke:nxの会の会報を年4回、会員に無料でCD-Rにて配布しています。形式は3号より、クラリスワークス2.0/テキスト/HTMLです。
会員登録は、郵便番号、住所、e-mail addressまたはFax or Tel 、氏名、簡単な自己紹介を下記宛送付下さい。■

e-mail<QYQ05401@nifty.ne.jp>
〒669-1515
兵庫県三田市大原1314
国立療養所兵庫中央病院東1F病棟
西尾 等


■■■現在販売されている、意思伝達装置■■■
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◇マッキントッシュ各機種+Ke:nx
◇Windows95(DOS/V)+Wivik2
◇Windows98+Discover switch
◇IBM+漢字Pワード, Windows版
◇日立 伝の心
◇その他、簡易意思伝達装置が各種あります。


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