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「med-socio」へのメイル(2003)by立岩 真也



立岩からのメイル



◆◆2003/10/23 13:59
  [med-socio 1377] ワイズマン上映会
◆◆2003/08/27 18:50
  [med-socio 1344] 8・29研究会
◆◆3003/02/25 19:52
  [med-socio 1210] 明後日の研究会他
◆◆2003/02/21 18:48
  


 

 
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◆◆2003/02/21 18:48
  [med-socio 1209] 安原さんから要請

立岩です。2つのMLにおなじものを流します。
御容赦ください。

安原荘一さんからしばらく前メイルをいただき、私自身は
なにもできないけれども、MLに流しましょうかと
返信したら、そうしてくださいということで
以前いただいた文章を少しなおしたものを送ってきて
くれましたので、以下引用します。

共有できる話題はMLと、それから安原さんへ(よろしく)。
安原さん個人宛は安原さんへ。

私は安原さんにお会いしたことはありませんが
全文掲載・著者名50音順
http://www.arsvi.com/1b.htm
に2つの文章がのっています。ほかに論文等あるはずです。
リスクのこと、保険のこと、等に関心のある方だと
記憶しています。

なお、以下に出てくる2.9集会等については
http://www.arsvi.com/0ds/m2003.htm
等をご覧ください。

……以下引用……

Date: Thu, 20 Feb 2003 16:26:42 +0900 (JST)
From: YASUHARA Soichi
Subject: よろしくおねがいいたします。

立岩様
安原です。
ご返事ありがとうございました。各種メーリングリストへの転
送等よろしくお願いいたします。私は、明日から、オーストラ
リアでの世界精神保健連盟の会議にでかけ、しばらく日本を留
守にいたしますが、以下加筆、修正いたしましたので、よろし
くお願いいたします。

社会学、精神障害者(二級)の安原荘一と申します.BCCで
皆さんにお願いしております.
さて私は、患者名で、2.9つぶせ予防拘禁法案の実行委員をや
っておりました。何故患者名を使うかというと、就職どうこう
以前に、主にネット上で発言している私の場合、自己同一性を
ある程度くらませておかないと、現時点では、他の社会運動に
関わる際等、名前で一発で検索されて、ネット上での全発言を
、面識のない人に押さえられてしまうと、少し面倒になってし
まう不安があること.および、個人的に「さよならギャングた
ち」が好きだという事が理由です.

さて2.9集会は何とか成功裏に終わりましたが、今後、先を見
据えた、息の長い運動も必要なのではないか、というのが岡田
靖男先生を始めとして、私も含めて多くの運動当事者が感じ、
また発言していることです.

現在、「精神障害者」問題は、「社会的入院」問題等、国もあ
る程度実態調査や現状改善の必要性は見とめてるにいたってい
ます(厚生労働省「ダイアモンドプラン」等参照).

また私自身、「当時者性」という観点からのみ発言していても
、それは、あくまで私の「私的体験」から出発したものであっ
て、その限界は,言いたい放題交流会等全国の当事者と交流す
る中等で、痛切に感じております.

現在国も実態調査の必要を認めておりますが、それが、全家連(
精神障害者の家族の団体)の協力もえられず、日本精神病院協
会(今回の法案の推進派)を通じて、行うことになりそうだとい
う事で、そもそもの実態調査の段階から、あまりまともなもの
になりそうには思えません.

私は、葉書作戦というのを考え、長野英子さんなどに相談した
ところ、33万人の全入院患者に葉書を配っていいたいことを書
いてもらっても、その全ての訴えににとても現状では対応でき
ないし、お金もない.しかし閉鎖病棟を含め、郵便物による、
通信の自由は何とか存在するので、例えば、地域等を限定して
、まずは、いろいろと自由に葉書を書いてもらって、それを予
備調査として、後は、どこかから、予算をもらって、「質的社
会調査」等を行って、どうせいいかげんであろう国の調査に、
論拠を持って、対抗する必要があるのではとのアドバイスを頂
きました.

私も社会学、「精神障害者」と名乗っている以上、自分で、質
的社会調査等勉強して取り組んでいこうと思っていますが、予
算の分捕り方等は、正直良く分かりません.またどのような調
査を具体的に進めていくのがよいのかに関してもお知恵を拝借
いたしたいですし、説得力を増す上でも、大学、大学院に籍を
置く、研究者や当事者をまきこんだ共同研究の形がよいのでは
とも思っています。

この辺のノウハウ等を含めまして、何かアドバイスを頂ければ
幸いです.2.9集会の総括会議のあと、この法案に反対する、各
地の当事者団体を中心に、「精神化特例」の違憲訴訟を起こそ
うという動きもメーリングリスト上で活発化しており、おそら
く近いうちに宮城か関西が最初に踏み切るであろう違憲訴訟に
何か役に立てば、さらに意義がある調査になろうかと思います


現在のところ、人権問題や障害者問題に詳しい弁護士さんや良
心的な精神科医の方が、この問題で専門家として頑張っておら
れますが、社会学者が日本の精神医療、福祉の現状を「社会調
査」で明らかにしていくだけでも、今後の展望がまだいくらで
も開けるものとわたくしは思っています.

アドバイス、ご協力等頂ければ、まことに幸いに存じます.

人によっては何十年も山奥の精神病院に収容しておく、現在の
精神医療のあり方は、圧倒的におかしく、私自身、家族や、周
りの偏見、あるいは、もはや身元引受人がいないので、退院で
きない方の話など、病院でたくさん聞きました.

この現状を無視しつつ、収容主義に輪をかける予防拘禁法案が
参議院で審議されようとし、さらに現行の精神保健福祉法の改
悪さえ進んでいくと言われている現状をどうかご理解の上、ご
協力、アドバイス等頂ければと願っております.

また「心神喪失者等医療観察法案」への廃案運動へのご協力も
この場をお借りいたしまして、ご署名等ご協力お願いいたしま
す。署名用紙は長野英子さんのホームページからダウンロード
できます。とくに期限はありませんが、3月末までには集約先
に郵送FAXしていただければ幸いです。

与党、日精協の昨年来の猛烈な切り崩し工作(日精協の政治献
金の疑惑もあるのですが、なかなか裏が取れないので、新聞記
者の方も記事に出来ないようです)で、衆議院では、強行採決
されてしまいましたが、当事者側の運動も、今猛烈な巻き返し
に入りつつあり、参議院での廃案の可能性もまだ、充分残され
ているどころか、廃案さらには違憲訴訟へと、逆に勢いづいて
きました。ぜひ皆様のご協力を重ねてお願いいたします。

                    2002.2.18
                  安原 荘一(社会学)

……以上……

立岩 真也

 
 
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◆◆2003/02/25 19:52
  [med-socio 1210] 明後日の研究会他

立岩です。3つのMLに同じものを出します。
すみません。

まず1つ、HPに掲載したのが
昨日だったのでお知らせします。

「争点としての生命」研究会
日時:2003年2月27日(木)14:00ー17:00
会場:立命館大学修学館 2階 第一共同研究会室
テーマ 林真理著『操作される生命』(NTT出版、2002年)をめぐって
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/nttpub/
報告者:林真理(工学院大学)
コメンテーター:
土屋貴志(大阪市立大学)、松原洋子(立命館大学)

http://www.arsvi.com/0u/02.htm
をご覧ください。

あと、来年度立命館大学に

Agamben, Giorgio(集中講義 5月?)
http://www.arsvi.com/0ww/agamben.htm

Sen, Amartya(シンポジウム 多分6月2日)
http://www.arsvi.com/0ww/sen.htm

Young, Iris Marion(集中講義 来年2月?)
http://www.arsvi.com/0ww/young.htm

が来ることもあって、他のテーマも含めて、
ちょっと勉強しとこうかと思い
立命館衣笠キャンパスの建物で勉強会でもやろうかと。
4月以降、金曜日の午後、か、土曜日1日、か、
あるいは私の大学院の講義を使って月曜日16時20分〜、か
そんな時間帯にやろうかなと思いますが、京都近辺にいたりして
関心がないではなく、その辺りの情報が欲しい方
私にメイルください。ご案内等(いつも遅れがちですみませんが)
させていだだきます。

その際、上記の日取りのうち、希望曜日、あるいは
都合のわるい曜日を知らせていただければ
参考にさせていただきます。

なおこの類の情報は
http://www.arsvi.com/0u/0.htm
http://www.arsvi.com/#s
等に掲載するつもりです。

立岩 真也

 
 
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◆◆2003/08/27 18:50
  [med-socio 1344] 8・29研究会

ご無沙汰してます。立岩です。このMLの参加者にも興味のある方が
いるのではと思ったので、以下。

8月29日(金) 午後1時30分〜4時30分

障害学研究会関西部会
於:キャンパスプラザ京都 第3会議室
(JR京都駅烏丸口すぐ、京都中央郵便局の裏)
古井透「リハビリ再考 「がんばり」への呪縛とそのOUTCOME」
http://www.arsvi.com/0ds/dsw.htm

松原洋子代表の科研費の研究会* も共催
(HPでは「争点としての生命」研究会となっていますが
正確には松原科研研究会です)

*25〜26日、合宿があって、上記障害学研究会の世話人**
でもある(立命館の大学院の非常勤講師もお願いしている)
土屋貴志さんにも参加していただいたのですが、
そのプログラムはまたHPにでも載せます。

**私もその一人ではあるのですが、一度報告した以外は
何もできず…。でも今回は私が話を聞きたかったので
企画させてもらいました。

私がいる大学院の活動については
http://www.arsvi.com/0u/0.htm
http://www.arsvi.com/0e/0.htm




ついでに、美馬さんが紹介されていた

>斉藤義彦「死は誰のものか 高齢者の安楽死とターミナルケア」ミネルヴァ書房

『看護教育』の連載
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2003008.htm
に手短な紹介を載せましたのでよろしかったらどうぞ。

関連して今日届いた本として
向井承子『患者追放──行き場を失う老人たち』筑摩書房
http://www.arsvi.com/0w/mkisuk.htm
上記の連載の次回でも紹介しようかと思っています。

さらについでに、拙著近刊?の御案内
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2003b1.htm

では。

立岩 真也

 
 
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◆◆2003/10/23 13:59
  [med-socio 1377] ワイズマン上映会

御無沙汰しております。立岩です。

★ いま働いている大学院の開設記念企画で

フレデリック・ワイズマン ドキュメンタリー・プロジェクト
というのをやってます。
http://www.arsvi.com/#s
http://www.arsvi.com/0u/0.htm
http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/2003/1018.htm

1025土
11:00〜『臨死』
17:40〜小松美彦 講演“ワイズマンの『臨死』をみる”
cf.http://www.arsvi.com/0w/kmtyshk.htm

1026日
13:00〜『チチカット・フォーリーズ』
14:40〜『高校』/16:10〜『モデル』

1031金
11:00〜『モデル』/13:25〜『福祉』/16:35〜『動物園』

1101土
13:00〜『福祉』/16:05〜『チチカット・フォーリーズ』
17:40〜酒井隆史講演“映像における<法と秩序>”
cf.http://www.arsvi.com/0w/skitks.htm

1102日
11:00〜『動物園』/13:25〜『メイン州ベルファスト』
18:00〜『チチカット・フォーリーズ』

1103月
11:00〜『メイン州ベルファスト』
15:40〜“スニーク・プレビュー”☆ワイズマン監督日本未公開作品上映予定
18:10〜佐藤真 講演“異形の観察者、ワイズマン
――オブザベーションシネマの中のワイズマンの特異性”

私は1025土/1031金は出たいと思ってます。

入試が2月にあります。これから研究費の申請などをします。
入院される人の研究企画なども勘案して計画を作っていきたいと
思ってますので、こういうところで仕事してみようかなと
いう方は立岩まで連絡ください。


★ 来年のはじめに本を1冊出してもらうことになりました。
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2003b1.htm
まだだいぶ先ですが、購入を考えており&中味をいまのうちに見ておく
必要のある方等、予約(&ファイルでご覧になれます)受け付けています。
http://www.arsvi.com/0w/ts02/2003b1.htm#jsds

では。
立岩 真也


REV:..20030228,0901,1023
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