医療と人権メーリングリストへのメイル(2000)
◆7 Dec 2000 00:05
Subject: [mhr:1046] 『大阪精神病院事情ありのまま』
◆5 Dec 2000 21:43
Subject: [mhr:1037] Re: ハンセン病の番組
◆1 Dec 2000 12:53
Subject: [mhr:1005] 御参考まで・2(米国・他)
◆Date: Thu, 7 Dec 2000 00:05
Subject: [mhr:1046] 『大阪精神病院事情ありのまま』
医療と人権メーリングリスト mhr からの配信です。
---------------------------------------------
社会学をやっている立岩です。
以下、障害者の「欠格条項」についてのメイリング・リスト
に配信されたメイルを、許可を得て、転送いたします*。
*転送自由とのことです。
……以下……
NPO大阪精神医療人権センター
代表理事里見和夫
当人権センターではこのたび「大阪精神病院事情ありのまま(第2版)」
を出版しました。
医療法の精神科特例が廃止されず、この特例に安住しようとする病院と
何とかよりよい環境を作っていこうとする病院との間に大きな格差が
歴然と生じている現在の状況の中では、患者及び家族にとっては、
安心してかかれる精神病院はどこかに関する情報は、不可欠のものです。
私たちは、各病院をくまなく訪問して、それに基づき、できるかぎり正確な
情報を提供すべく上記第2版を出版したものです。
郵送ご希望の方は、
1500円+送料50円=1550円を次の郵便振替口座宛ご送金ください。
00960-3-27152
加入者名 NPO大阪精神医療人権センター
以上、よろしくお願いいたします。
……以上……
なお同じメイリングリストの伊藤さんからの情報によると
『東京精神病院ありのまま』(最新版 2000年7月)
郵便番号190-0022 立川市錦町3-1-33
東京都地域精神医療業務研究会
TEL & FAX 042-524-7566
郵便振替 00120-8-27114
定価 2000円
もあるそうです。
とても重要なことだと思います。
(もちろん、どんな情報をどう集め伝えるか、が大切なのですが。)
cf.立岩 1996.11.24 「権利を擁護するNPO」
日本社会学会第69回大会報告
とくに「5 情報という戦略」
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0w/ts01/1996r075.htm
立岩 真也
◆Date: Tue, 5 Dec 2000 21:43
Subject: [mhr:1037] Re: ハンセン病の番組
社会学をやっている立岩です。
>『封印された叫び〜国策・ハンセン病隔離の罪〜』
>6日(水)深夜26:25〜27:20
>フジテレビ
について。
送られてきたメイル(どこからだったか?)によると
『封印された叫び〜国策・ハンセン病隔離の罪〜』
(制作 鹿児島テレビ)
<12月6日(水)深夜26:25〜27:20>
「患者の隔離政策は正しかったのだろうか?」
89年間にわたって政府が続けたハンセン病患者に対する政策を鋭く
検証する渾身のドキュメンタリー!
第9回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品
……
というものだそうです。
より詳しくは
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0y/lep.htm
に載っています。
このファイルには他にもハンセン病関連の情報があります。
「これからあること」
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/1.htm#s
の12月6日のところからも上記のファイルに行けます。
では失礼いたします。
◆1 Dec 2000 12:53
Subject: [mhr:1005] 御参考まで・2(米国・他)
立岩です。以下御参考まで。
昨日作ったファイル
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0i/3usa-m.htm
の一部(に若干手を加えたもの)です。だんだん整理・拡充していく
つもりですが、とりあえず。
……以下……
■医療・アメリカ合衆国
●過去〜現在?
◆Rothman, David J. 1991
Strangers at the Bedside: A History of How Law and
Bioehtics Transformed
Basic Books=20000310 酒井忠昭監訳,『医療倫理の夜明け
──臓器移植・延命治療・死ぬ権利をめぐって』 昌文社 *
◆香川 知晶 20000905 『生命倫理の成立
──人体実験・臓器移植・治療停止』,勁草書房,242+20p. 2800 *
この2冊について
◆立岩 20010125
「「生命倫理」の夜明けと成立」(生命倫理ブックガイド・1)
『看護教育』42-1(2001-1):102-103
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0w/ts02/2001001.htm
医学書院
http://www.igaku-shoin.co.jp
◆Inlander, Charles B.; Levin, Lowell S.; Weiner 1988
Medical on Trial: The Appalling of Medical Ineptitude
and the Arrogance That Overlooks It
People's Medical Society
=19971125 佐久間充・木之下 徹・八藤後 忠夫・木之下 明美 訳
1988 『アメリカの医療告発──市民による医療改革案』
勁草書房,307p. 4500 *
◆季 啓充 19981001 『市場原理に揺れるアメリカの医療』
医学書院,202p. 2200 *
◆季 啓充 20001015 『アメリカ医療の光と影
──医療過誤防止からマネジドケアまで』 医学書院,262p. 2000 *
1 医療過誤防止事始メ
2 DRG/PPS導入が米国医療に与えたインパクト
3 マネジドケア
4 マネジドケアと米国製薬マーケット
5 米国医療周辺事情
6 患者アドボケイト
「ハーマン病院の過剰投与事件では、薬剤師・看護婦(士)など
多くのスタッフが投与量に疑問を持ち、ダブルチェックを繰り返し
たにもかかわらず過剰投与が防ぎ得なかったのであるが、「チ(p.25)
ーム医療」の不徹底がその一因となったことが「根本原因」分析の
中で指摘された。投与量に疑問を抱いたにもかかわらず実際に投与
を担当した看護婦は、実は「看護婦が医師にクレームをつけること
はもとより、女性が男性にクレームをつけることが難しい」国の出
身者であり、彼女が「遠慮」しなければ不幸な結果を防ぎ得た可能
性が指摘されたのである。
すでに述べたように、医療過誤を防止するための方策の第一は
「誤りから学ぶ」ことにあり、そのためには医療の現場に「blame
free」というカルチャーを打ち立てる必要がある。同様に、過誤防
止策の第二は「チーム医療」であり、「医師の指示が絶対」という
カルチャーは医療過誤を産み出す最良の土壌となることを強調した
い。
一九九九年の七月にマサチューセッツ総合病院から米国医師会誌
(JAMA)に報告された論文は、チーム医療の徹底が医療過誤を
防止する効果があることの格好の証左となっている。病棟に薬剤師
を常駐させ、患者の回診に参加するなど診療チームに加わらせるこ
とで、ADEの発生率が三分の一に減少したのである(JAMA、
282巻267頁)。」(pp.25-26)
◆Committee on Quality of Health Care in America, Institute
of Medicine(米国医療の質委員会/医学研究所) 2000
To Err is Human: building a Safer Health System
National Academy Press
=2000 医学ジャーナリスト協会訳,『人は誰でも間違える──
より安全な医療システムを目指して』 日本評論社,273p. 2500 *
……以上……
★ 以下、他、催しについては「これからあること」
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/1.htm#s
をご覧ください。
1202土◆第30回日本医事法学会総会
◆メコン生涯学習講座NO.32
被害をうけたとき・被害をうけないために
◆精神障害者の生活支援のために──当事者・家族・
支援者が手をたずさえて
◆扉よ開け〜大阪精神病院事情のありのまま〜改訂版出版記念
イベント
1203日◆過失から学ぶ医療を求めて
★ 新刊『障害学を語る』他、当方から送ることのできる本は以下を
ご覧ください。
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0b/tateiwa.htm
★ 拙著『弱くある自由へ』含む場合、送料1回300円セール続行中。
http://ehrlich.shinshu-u.ac.jp/tateiwa/0w/ts02/2000b1.htm
立岩 真也