答えられない質問集 1999
last update: 20161029
▼答えられない質問集 1999▼
以下のような質問をいただきました。私にはわかりません。ので,何かご存知のことがありましたら,TAE01303@nifty.ne.jp立岩まで,メイルをください。質問された方に転送いたします。よろしくお願いいたします。
Q◆19990907 なぜ障害者に年金がでているのか
Q◆19990826 母体保護法他英語版 守田さん(リーズ大学)より
Q◆19990624 MRSAによって病院からの退院援助が困難になってしまうことについて
Q◆19990600 男女産み分けについて
Q◆19990305 人工呼吸器をつけながら公的介助(介護)を受ける方法
Q◆19990222 介助(介護)する猿について
■19990907 なぜ障害者に年金がでているのか
寺本晃久→障害学のメイリングリスト
寺本です。
以下、質問です。
現在の障害基礎年金は、20才以前に障害をもっていて保険料をはらわなくても年
金が出ています。しかし基本的には、年金というのは前もって月々はらっておいて、
後で働けなくなったときなどにお金をもらうということにはなっていると思います。
なぜ、無拠出でもよいのか。そして、なぜ「年金」なのか。ということをすこし調
べているのですが、どうもよくわかりません。
調べたところ、1959年の国民年金制度ができたときに、障害福祉年金として月15
00円(無拠出の場合)が出ています。
制度ができる前には当然、保険料を払っていないわけだから、払っていないその当
時の高齢者が年金をもらえなくなることに配慮したということはあるようです。
また、当時の年金委員会の資料では「あくまで拠出が原則だが、制度を補完する」
とだけ書かれています。
とにかく、当時の所得にかかわる課題を、国民皆年金をもって解決しようとしたと
いうことなのでしょうか。すくなくとも、戦後の国民年金ができる前までは、拠出制
であり、働いている途中で障害を負ったときに支払われるものか、あるいは軍人が負
傷したときの恩給というかたちしかなかったようなので、制度の構造としては断絶が
あるように思われますが。
私は社会保障のことはよくわかりませんので、もしかしたら、いろいろと議論や考え
方があるのかもしれません。そもそも年金ということの発想を知らないからかもしれ
ません。もし何かご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。
寺本 晃久
teramoto@m7.people.or.jp
■19990826 母体保護法他英語版 守田さん(リーズ大学)より
前に先生のインターネットのEnglish版で「母体保護法」の英訳を見つけたことがありますが、今見るとかなり増えていて2、3度目を通したのですがもうないみたいです。Maternity Law か Maternal Law だったと思うのですが、もしご存知でしたら教えてください。(「らい予防法」も...)
▲0908
> インターネットのEnglish版で「母体保護法」の英訳
ですが,(私自身がホームページの全体を正確に把握でき
ていないのですが)どうもホームページ内には見当たりま
せん。はじめからなかったのかどうか,よくわかりません。
(関連ファイルは「50音順索引」→「優生保護法」,ま
た最初のページの「胎児条項Q&A」をご覧ください。)
ということで,お役に立てずにすみません。どこかにある
のが見つかったら御連絡さしあげます。では。
▲20000216
守田さんから 英語では
Maternity Health Protection Law
であるとのメイルをいただきました。
■0624 MRSAによって病院からの退院援助が困難になってしまうことについて
実は、今大学4年で、卒論に取り組んでいます。
…(略)…
テーマは、MRSAによって病院からの退院援助が
困難になってしまうということについてです。
感染して、キャリアというだけで、断られてしまいます。
ただ、業界ではナーバスな問題で、コソコソとやっています。
今資料収集について困っていて、
外国での動きについて知りたいのですが、
どこをあたったらよいでしょうか。
だいたい、英語ができないのだから、外国の文献では
だめなので、日本語になっているのを探したいという制限付きです。
もし、こんなのがあるよということでしたら是非教えで下さい。
■199906 男女産み分けについて
「(略)
この度、(略)、「男女産み分けの現状」についての企画記事を取材することに
なりました。
これまでの経緯はだいたい資料を取り寄せて把握しました。
また、インターネットをみているうちに立岩先生のサイトにたどり着き、拝見い
たしました。
パーコール法が臨床的に使われた時代があり、それ以降は慶応大学でのみ、伴性
遺伝病の対策として用いられている、ということで、先生のホームページにも書
かれておりましたが、日本産科婦人科学会に聞いたところ、現在では完全にパー
コール法を禁止しているという話でした。
しかし、もしかしたら、現在でも巷の産婦人科で、パーコール法を用いて、公に
することなく「産み分け」を引き受けている病院があるのではないか、と思って
います。少子化に伴い、産科の先生たちも他の病院との差別化を図っているとい
う事ですので、あり得ない話ではないかと思います。
そこで、そういった問題について、もし何か先生がご存じでしたら、教えていた
だけないでしょうか。あるいは、調べているような団体はありませんでしょう
か。
(略)」
■人工呼吸器をつけながら公的介助(介護)を受ける方法
◆19990305着
しばらく前に山梨で全身性障害者介護人派遣事業ができたとのこと。立岩さんの
文章で読みました。
それも筋ジスの患者さんが中心となって。
その時に人工呼吸器の医療行為に関して、どのように解決されたのか知りたいの
ですが、ご存じですか?
もし知っていらっしゃったら教えて下さいませんか。
または、詳しいことを知っている方、交渉をしていたか他を紹介いていただけま
せんか。
僕自身人工呼吸器を夜間利用していますが、そのことがネックになり公的介護が
受けられません。つまり派遣事業の実施に行政側が難色を示しているのです。
よろしくお願いします。
■19990305発
★ はじめまして。立岩です。
★ 一つ,障害者自立生活・介護相談センターの大野直之さんがどこかで,
医療行為と言われるその行為をする時・瞬間だけ,ホームヘルパー,公的な制度
のもとでの介助者でなくなれぱよいのだというようなことを
ベンチレーター使用者のメイリング・リストに書かれ,それをどこかに転載され
ていたような気がします。
大野さんのアドレスは以下です。
*******
★ 日本ALS協会山梨県支部の会長の山口さんたちが,制度を作らせました。
山口さんはALSの当事者です。メイルのやりとりをなんどかしました。
アドレスは
*******
です。なにかよい情報,知恵をおもちかもしれません。お問い合せになったらいか
がでしょう。
★ とりあえずこんなところで。今後ともホームページ等よろしくお願いいたしま
す。またそちららの情報をホームページに掲載させていただいたりするとありがた
いです。
では失礼いたします。
立岩
■介助(介護)する猿について
以下のような質問をいただきました。私にはわかりません。ので,何かご存知のことがありましたら,TAE01303@nifty.ne.jp立岩まで,メイルをください。質問された方に転送いたします。よろしくお願いいたします。
◆19990222
初めてご連絡させていただきます。個人的な調べごとでご相談したくメールさせていただきました。突然のメールで恐れ入ります。私、****と申しまして、福祉先進国のアメリカで最近、アニマルサービスの中で介護犬に続き、介護猿として、猿を飼育し、すでに現在活躍中。という情報を聞きました。アメリカと日本における介護猿の育成、研究に興味を持ち調べたいと思いました。
色々とインターネットや、本、電話で問い合わせをしましたが、今いち情報がつかめません。 日本では最近、ようやく介護犬の存在がフューチャーされてきましたが、介護猿
の研究や、育成の団体、介護ザルの考えというものは、日本には存在するのでしょうか?
また、将来的には同じようにアメリカから、この方法や、考え方が日本にも伝わり、介護サル誕生というようになるのでしょうか?
初めてのメールでまことにずうずうしいのですが、介護サルに関する資料、団体、心当たりをご紹介いただけないでしょうか?
お手数ですが、なにとぞ、よろしくお願いいたします。
◆0309
はじめまして。立岩ともうします。メイルをいただきました。返事が遅くなってすみません。
と言いますのも,介護する猿については,きいたことがあることはありますが,詳しいことを私はまったく知らないのです。すみません。
一般論として,介護する動物も飼わないとならないわけで,場所やら何やらがいります。そういう条件がなかなか日本では整わない,整う場合には家族が同居していて,家族が介助(介護)をやっていて,必ずしも必要でない… といった事情があるようです。
何かわかったらお知らせするかもしれません。
また,ホームページの「S’s」「募集」のコーナーにメイルを掲載させていただき(もちろんお名前などは伏せます)情報を募集します。
こんなところで。お役に立てずにすみません。では失礼いたします。
立岩
◆0310
立岩様
(略)
介護サルの件、ホームページで情報の募集をかけていただけるとのことで、何かわかればと期待して待っております。ヨロシクお願い致します。
介護犬の導入などを始め、日本の障害者に対しての活動の多くは海外からのアイデア導入が多いと思われます。個人的なご意見で結構なのですが、将来的に介護サルのサービスは日本で導入、もしくは研究は行われるようになると思われますか?
また、サービスについて、伺った多くの方が「サルは難しいのでは」と将来的に有望なアイデアと考えられる方が少なかったのですが有望と考えられている方などいらっしゃらないのですかねえ?
なにか分かりましたら、ご連絡ください。
(略)