「ノーマライゼーション」について卒論を書きたい人への返事
last update: 20161029
■「ノーマライゼーション」について卒論を書きたい人への返事 19970806
****様
★ FAXいただきました。返事が遅くなってすみません。(略)
★ ノーマライゼーションがタイトルに入っている本は何冊かあります。ご存知だ
ろうと思いますが。
『ノーマリゼーション』
(ヴォルフェンスベルガー,学宛社)
『スウェーデンの知的しょうがい者とノーマライゼーション』
(河東田博,現代書館)
『「ノーラリゼーションの父N.E.バンク−ミケルセン』
(花村春樹訳・著,ミネルヴァ書房,1800円)
等々
★ 私達が書いたものだと
A『生の技法――家と施設を出て暮らす障害者の社会学 増補・改訂版』
(1995年,藤原書店,2900円+税)
制度の構築というところで,私も関係したものだと
B『ニード中心の社会政策――自立生活センターが提唱する福祉の構造改革』
(1994年,ヒューマンケア協会,1000円…一般の書籍販売ルートには乗ってい
ない)
があります。私は,これらはよい本だと思っています。A:2500円,B:1000円,
+送料でお送りすることができます。
★ 「ノーマライゼーション」(について論文を書く)と言う時,どのあたりに焦
点を置いているのか,それがわかるとよいのですが。例えば「ノーマライゼーショ
ンが当たり前のものとして通用する…」とおっしゃる時,どういうイメージを描い
ていらっしゃるのか,等。こういうことを考えて,詰めるべきだと言っているので
はなくて――そういうことをやろうとすると泥沼にはまりこんでしまって,卒論が
書けなくなるかもしれない――,どのあたりのことについて書こう,論じようとな
さっているのか…。そういうことがもう少しわかると,もう少し具体的に,私の方
で何か言えることが出てくるのではないかと思います。
★ 私としてはEメイルが便利です。ただ,学校の機械を使ってやりとりするとい
うのは面倒ですから,FAXでも,電話でも,あるいは時々東京に行くのでその時
にでも,というのでもなんでもかまいません。
★ あと下記のホームページに掲載している情報がある程度使えるかもしれません。
立岩 真也
(略)