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全国「精神病」者集団ニュース 1984.9


last update:20100626

全国「精神病」者集団ニュース 1984年9月21日

 詩-友よー
友よ。
病窓の下
〈差別〉と〈重圧〉の下で
寝れぬ夜をすごしているだろうか

君は、迫害者たちの追及にさらされ
最後にこの部屋にたどりついた

君は君の周囲の者たちの
〈恥辱〉と〈重荷〉として
この部屋に封印されたのだ

〈病者〉が君を悶絶させ
〈差別〉が君を陵辱する

だが僕は知っている

くり返しつまづいても
そのたびにたくましく
はい上って行く君の姿を

時間にさす一筋の光を
君はじっと見すえ
生きる勇気を燃やし始めていることを

僕は信じる

君が渾身の力で立ち上り
燃え上る情熱で鉄鎖を断ち切ることを
赤堀さんと共に
=赤堀さんの近況=
・健康状態
 6月下旬より、赤堀さんから不眠の訴えが出され、7月下旬以降、その訴えが強く、又収容も多岐にわたって出されてきました。それは、不眠・食欲不振の他、吃音・痔などです。それが8月の下旬をピークに長く続きました。この時期の赤堀さんの状態は、本当に元気がなく、口が重い感じでした。
 この原因には、単に今年の夏の暑さがあったのではなく、陰に陽にかけられる宮刑の獄中弾圧があったのだと思います。1日おきに服用している眠剤も赤堀さんの睡眠の助けになっておらず、それに対して宮刑はなおざりにしています。又、宮刑の圧力は、「肝心なこと、むずかしいこと、大事なことがうまく話せない」という赤堀さんの言葉にみられるように、赤堀さんを悩みや問題を外に言うに言えない状況に落し込め、それが不眠にも拍車をかけているのです。
 9月に入って、赤堀さんの健康状態に少し快復に向いつつあります。口もよく開くようになり、顔色もよくなってきました。しかし、不眠、食欲不振等は変っていません。全国から赤堀さんへの面会、激励の手紙を集中してください。(尚、赤堀さんから、「手紙を書くのがしんどい」という訴えがありました。赤堀さんへの手紙は、返事を強要しない内容にしてください。)
・宮刑の弾圧
 宮城刑務所-仙台拘置支所は、今年3月から、「死刑囚処遇の改悪」を打ち出し、赤堀さんをはじめとする「死刑囚」に新たな弾圧をしかけてきました。
 その内容は、「今までの管理は、あまかった。」とする宮刑の総括の下、新規面会禁止を軸に、「死刑囚の社会からの完全な隔離」をうたい、何よりも宮刑内のことに関しては、外から一切口を出させないというものです。
事実それは、6月以降、暴力的弾圧と面会禁止の恫喝を伴って出されてきます。
 6月2日、中闘委メンバーのOさんに対する面会妨害、6月4日からの面会者に対するボディーチェックのいやがらせ(「赤堀の面会者が、カメラ、テープレコーダーを持ち込むという情報が入った。」とデッチ上げ、8月いっぱいまで続けられる。)、6月14日、7月18日の「新規面会者」の排除・・・が大勢の刑務官の暴力と恫喝によって強行されてきました。それのみならず、運動の解体を狙ったみせしめ的な面会禁止処分が連発されています。6・2中斗委のOさん、8・27、ボディーチェックに抗議した千葉のSさん、そして、7・14には、門前でシュプレヒコールを上げたことをもって、八王子のメンバーが面会禁止になっています。このように宮刑の弾圧は一段とエスカレートしてきています。
・宮刑交渉報告(9・10)
 宮刑の獄内外を貫く弾圧が強まる中、9月10日、中斗争呼びかけによる宮刑交渉に向けた門前での行動と仙台市内大情宣が行われた。
 当日の行動では、まず午前中から中斗争メンバーを中心に集中面会を行っていった。それに対して、宮刑当局は、中斗委のOさんの面会を不許可とし、さらに新たに八王子のメンバーを不許可にし、その理由も一切明らかにせず、門を閉じて弾圧体制をしいてきた。横浜拘置所において保安房弾圧で名を売った松川政憲を先頭に多くの刑務官を動員し、抗議する仲間に対しては、マイク、カメラ、録音機をかまえ、門前からの退去を強要し、全員面会禁止の恫喝をかけてきた。又、警察権力と連絡をとり、パトカーまでも呼んで一体となった弾圧をかけ、交渉要に対しても、全く受け付けず、抗議署名も受け取らないという許しがたがい態度に出てきた。
 我々は、午後から門前での抗議を行いつつ宮刑周辺情宣を貫徹した。その後、本日の弾圧を暴露すべく記者会見を行い、夕方から、仙台市内2ケ所に分かれての大情宣を展開した。
 当日は、延べ80名を越える結集をもって、対宮刑行動、四千枚に及ぶビラ情宣を貫徹し、終日の斗いを終えていった。
=裁判をめぐる状況=
 9月10日、第9回の再審請求差し戻し審が静岡地裁において、行われた。今回の審理は、「凶器の石」の鑑定を行った西丸与一氏(横浜市立大教授)の鑑定人尋問であった。
その中で西丸氏は、「石の4ケ所の変色部の鑑定では、血液、体液、リンパ液は検出されなかった。」と証言した。しかし、その他の部分について、鑑定しておらず、裁判所から次回までに、補充鑑定を出すよう依頼された。
これによって、まさに、「凶器の石」が警察のデッチ上げであることが明らかとなった。
そもそも、差し戻し審でこのような審理が行われていること自体が問題なのである。赤堀さんと全く関係な審理に時間を取っていることを見る時、我々は、赤堀さんの主張を抹殺した上での5・23決定を更めて弾圧せずにはおれない。
 又、検察側から、成傷用器(裁判では「石」とされている。)の鑑定書の作成を10月メドに行うことを明らかにした。これは、新たな棄却策動であり、絶対に許すことはできない。
そして、次回が11月20日に決った。
=秋期の斗い=
 秋期、赤堀斗争は、大きな山場を迎えている。免田、財田川、松山事件と再審-無罪判決が続く中、赤堀斗争も又、昨年5・23決定以降、全国的に大きな前進を克ち取っている。そのような情勢の中、国家権力は、赤堀さんを先頭とする全国の斗いに恐怖し、運動解体を狙った悪らつな攻撃をかけてきている。
 宮刑―仙台拘置支所は、監獄法改悪の先取り弾圧を強めている。それは、新規面会禁止を軸に、獄内では、赤堀さんに圧力をかけ、獄外には、面会禁止処分を乱発し、赤堀さんをつぶし、獄内外の分断をもって、斗争破壊を目論んでいる。又、差し戻し審においては検察側の、時間引き延ばし、「新鑑定をもっての棄却策動が強まっている。そして、これと連動する形で、政府―法務省は、刑法改悪―保安処分の11月国会上程を狙っているのだ。
 私達は、このようなあらゆる攻撃を粉砕し、「精神障害者」差別を許さず、何が何でも、赤堀さんを生きて奪還しなければならない。まず私達は、獄中ただ一人、不屈に斗い続ける赤堀さんと固く結びつき斗い抜こう。30年間に渡って、国家権力、そして差別社会を告発し、斗い続ける赤堀さんに学び、文通・面会を強化し、つながりをさらに深め、共に斗おう。次に、日々赤堀さんに、圧力を加え、分断策動を強める宮刑―仙台拘置支所に全国から抗議を集中しよう。宮刑交渉、抗議行動、ハガキ、署名(10月末まで)をたたきつけ、宮刑の弾圧を粉砕しよう。そして、11月11日静岡現地(会場未定)で行われる赤堀全国斗争の成功を克ち取り、一日も早く再審を開始させ、赤堀さんを生きて奪い返そう。
 尚。刑法―保安処分については、紙面の都合につき、臨時号に掲載させていただきます。又、同封した中斗委のビラは、マスプリして、各地で情宣にお使いください。
図書紹介
「患者の権利」の研究
       著者 寺嶋正吾
〜申し込み先〜
東京都西新宿7ー9ー7
   パークサイド ダイカンビル
    柏木診療所内
   精神医療委員会
       (送料込み 千円)
-紹介-
 精神医学教科書にも、看護教科書に
も、現行精神衛生法にも、記載のない
「精神病院入院患者の権利」とは、い
かなるものか、検討するための資料集。
地域活動報告
・京都
 残暑お見舞い申し上げます。昨日、京都の方は、五山の送り火がありました。病院から右大文字がはっきり見えました。病院から、送り火を見るのは、はじめてのことです。たまには、よいものですね。
 この暑さが終ったら、退院しようと思っています。秋の中ばには、診療所が出来ます。
又、新しい時代がやってきます。
お会いして、ゆっくり話しが出来る日を楽しみにしています。
・静岡―さくら会一会員より H・O
 さくら会を支えていたDr.が去られてもGさんと私でやって行きます。又、一歩からやりなおしですが、赤堀さんのムザイをさけんでがんばります。私たちさくら会会員のこらず元気です。
・関東有志の会       T・H
 じめっとした天気が続き、体にもカビがはえそうな季節ですが、皆さんお元気でしょうか。
 突然おたよりを出すことを許してください。
僕は、2年前東京で「発病」して、6ヶ月間九州(北九州・門司)の病院に入院していた者です。(本人は入院を拒否したのにブスッと鎮静薬を打たれ、保護室へ。)退院してからは「病」を持った自分に対する自己嫌悪を強く持っていました。又、病院にいたことを友人に打ちあけると差別的な発言(「パープーになったのか。)をうけ、人間関係も崩れてしまいました。「病者」となった故にかかる不利益に対し逃げる。避けることばかり考えていました。
 それから迷い道しながら少しづつ「病」を抱えた自分を素直に認めながら生きていこうとしています。又その中で30年間「障害者」差別ゆえに獄中にとらわれている赤堀政夫さんの問題や、私達に直接ふりかかる保安処分の問題を考えてきました。
私達が、今の社会で生きていくには「病」を持った自分をはっきりと認め、自分が社会に「復帰」させてもらうのではなく、自分たちを認める。「病」を認める。内抱する社会へ変えてゆかねばならないと思います。そのためには、やはり解放へ向けて「病者」の団結が必要だと思います。
 0の会もがんばっていると思いますが、僕も東京の地区で患者会(今は近くにないので入っていません。何らかのつながりが必要だと思っています。)「病者」の集りを目指してがんばっていきたいと思います。
 宮刑当局による面会禁止は絶対に許せないことだと思います。Oさんと赤堀さんの信頼関係、再審斗争等を見すえた弾圧だと思います。七月宮刑斗争の高揚を創り、敵の攻撃を共に打ち破りましょう。
・関東精神「病」者有志の会 月例会報告
 8月19日、1時から、会が持たれました。
関東の「病」者から熱い集会に立ち上がる提起を受け、殆んどその話に終始しました。
この日集まった会のメンバーも集会を打つ事に皆賛成。刑法・赤堀を基軸にする事が決定されました。赤堀中斗委のI氏から、赤堀斗争の局面等話していただき、刑法・保安処分も、今こそ立ち上がらねばという切迫した時期である事を皆で確認しました。三里塚をめぐって意見の対立はあったものの、止揚し得ると思いました。排除され続けて来た私達の怒りを結集し、「病」者集団の精神を引き継いで頑張るつもりです。皆様の御協力をお願いいたします。
                              文責 S
・松山―「ごかい」
 「びかい通信」No.19を出しました。L・Fさんは実調阻止の報告で、勝利、ショウリ、ViCtOry。全国の病者よ。そして、ごかい≠フ仲間よ。この言葉の意味がわかりますかといっています。新人の声ではA子さんはごかい≠フ人達の親切な忠告や悩みを聞いて苦しんでいるのは自分だけじゃないんだ。
こんなに沢山の人達が苦しんでいるのだ。同じ悩みを持つ者同士が助け合って斗っているんだとこれからの人生に勇気と自信が湧いてきましたと述べています。エピソードとしていえば、あの「ルポ・精神病棟」著者の大熊一夫氏がフラッと「ごかい」にやってきました。「熊みたいにヒゲモジュのおっさん」を想像してたら、スマートすつ男前の方でびっくりしました。2日間「ごかい」で談笑されていかれました。松山市内の大街道こまどり¢Oで時々街頭カンパを行なっています。月に一回程度で約四千円といった所です。
・ごかいの斗いの現状と来名の目的 H・K
 昨年は3月頃から実調に反対する運動を百人委員会が行ない、ごかいもそれに参加していました。実調が開始される11月1日に始終私達ごかいの松精闘争に協力して呉れていたM医師を解雇してきました。また私達の主治医であるR氏が実調阻止の最中に原因不明の病で倒れ運動にとって大きな損失でした。一昨年の春からごかいは通信面会の自由を求めて松精と交渉し、他方では院内でビラ配りをしてきましたが、松精は私達を完全に敵視してきました。今年の春頃からごかいはまず病院内の人の思いや意見をきくべきだとして密かに院内に入り連合自治会長その他数名と話をしました。ごかいと交流すると2の上の会長が殺される虜があり、また会長と話をしていると30名程の看護士が来て私達を外へひきずり出す暴挙に出ました。それから松精へ行く人は少なくなりK氏一人になりました。面会を断わられると人権侵害だと絶叫する方法をとりましたが最近では向こうも絶叫させないように温和な手段でK氏を外に出すようにしています。ごかいではK氏のやり方に批判が多く、K氏に対しごかいをやめて斗争するが斗争をやめてごかいに居続けるかどちらかを選べと言われK氏はごかいを出て単独でやっています。名古屋のOさんの方から大勢の人間を巻き込む。それに対してどう責任をとっていくか問い詰められ一言もありませんでした。現在ごかいの運動としては「わしらの街じゃあ!」というごかいの仲間が書いた本を売ることが中心になっています。
 今度の来名の目的は、「病」者集団の原点である名古屋の「病」者集団に接し何か得られるものがあれば学びたいと思って来ました。
・愛知           ―0の会
(イ) 赤堀さんに加えられている宮刑の弾圧に0の会から、抗議文を送付しました。
(ロ) 宮刑の新規面会禁止を打ち破る組織(個人)署名を愛知県内30名の著名人に依頼しました。
(ハ) 大家から追い出されたYさんのアパートさがしが実り、引越はメンバーが協力、新居に落つかれました。
(ニ) 6・21朝日の社説批判を行ない、朝日の論説委員と面談する予定でいましたが、当方メンバーの病状がおもわしくないため、一時見あわせています。
(ホ) 「病」者集団の事務局関係で0の会のメンバーが忙殺され、0の会の活動や計画に大きな支障をきたしています。それの是正と解決に向け、0の会から、「病」者集団に抗議要請文がだされました。
(ヘ) 狭山の石川一雄氏の再審開始にむけて、0の会は検察庁へ全証拠開示を迫りました。
(ト) 9・24関東有志の会主催の赤堀、刑法総決起集会に対し、0の会は、賛同意志とカンパを送りました。
(チ) 国際人権連盟(NGO)は、8・15国連人権擁護委員会に、「日本の精神病患者の取り扱いの実態を人権侵害の実例として告発する文章」を提出しました。
この件で、私たち0の会は一定の評価をしながらも、今後の精神医療(行政)は、より巧妙な管理と支配を患者に行うであろうと予測し、警戒することを確認しました。
宇都宮病院糾弾闘争報告
7月29日宇都宮病院糾弾斗争が現地、宇都宮で約二百名の「病」者、「障害者」、「健全者」の結集を克ち取って行なわれました。
(宇都宮病院を告発し、解体する会、宇都宮病院糾弾栃木県連絡会議、共催)私達、関東「精神病」者有志の会も会として参加しました。以下報告いたします。県庁前公園に結集した仲間から次々と決意表明がなされました。
仲間をテロ・リンチで虐殺し、あまつさえ殺された仲間の脳を東大脳研派へ3万円で提供したのです。3年間で二百名の死亡者を出し病院へ、同胞としての怒りが爆発しました。
解体する会、有志の会、山谷争議団、寿日労、東大精医連、宇都宮病院退院者、関東赤堀さんと共に斗う会、実調を斗った「病」者、「障害者」等のアピールを受けました。
とりわけ私達関東「精神病」者有志の会からは司会担当、開会あいさつ、有志の会アピールといくつにも分けて当日集合した全員がアピールし、実調―対厚生省交渉、宇都宮へ送り込んだ都の責任を糾弾していく方向と更に宇都宮病院入院者への救援と退院者(放り出された人が多い。)への保障をきっちりやっていこうという提起がなされました。
 4時すぎに隊列を整えてデモに移りました。
「虐殺―糾弾」、「病院―解体」の2コールが宇都宮の中心街に広がります。同胞を殺された恨みのシュプレヒコールです。権力は街角に武装した機動隊二百名を隠し、途中からはピタッと前後につきまといます。だけと私達は一歩もひるむことなく、そして誰が宇都宮病院とそれを支える地域保安処分体制を撃とうとし、誰が宇都宮病院の番犬なのかを注目する市民の目にくっきりと写しだしました。
私達にとってこの斗いは正に。正義の斗いなのです。
 私達、有志の会はデモ途中に用意した。届いてますか。「病」者の叫びがあなたにというビラを権力の介入を許さずに沿道の人々や買い物中の人々、家家のポストに渡しました。宇都宮病院を支えてきたこの地方に対し私達の側からのつきあけが必要だと思います。
 最後に全ての「病」者の皆さん!宇都宮を隣において語れる開放病棟はない。≠ニ決起する関東の、現地の「病」者と共に立ちあがってください。殺されていった仲間は最後に何を思って死んでいったのでしょうか。家族のことでしょうか。いくつかの楽しかった思い出でしょうか。それとも宇都宮病院への怒りでしょうか。
 「病」を抱えたというだけで拘束され、差別・抑圧をうけ、そして行きつく先がテロ・リンチによる虐殺なんて絶対に許しても繰り返してもならならないと思います。自らを否定的にしか捉えきれない現実をはねかえし、私達「病」者の「生」を打ちたててゆこうではありませんか。
・介護要請
 今、私達には介護をしてくれる「健全者」がいません。私達は一人一人病状を抱えています。
悪化すればひざを抱えて孤独の中で必死に斗わなくてはなりません。そのような時にちょっとした気くばりや身の回りの世話をしてくれる人を求めています。力を貸してください。
 連絡先  「病」者集団
事務局報告
7・23 宇都宮病院とゆ着の東大の医師を糾す公開討論会に参加し、多くの仲間と糾弾。
7・29 宇都宮病院現地斗争にアピール発送。
8・3 富山で行なわれた第9回全障連大会に富山ルナの会のK君が連帯アピールを行った。
9・12 昨年12月10日、日弁連へ訴えた「被拘禁精神障害者人権救済申し立て」の件で、第2回事情聴取に応じ七山病院∞新潟のS君の件∞松山の2病者≠フこと等を述べました。
9・13 宇都宮病院にゆ着の東大医師を糾す第2回公開討論会に参加。東大医学部首脳らが保安処分に反対を表明。
・カンパ
(イ) 6・25?7・22 ¥153,000―
(ロ) 7・23?8・25 ¥ 98,920―
でした。ありがとうございました。
・支援
 事務局が忙殺されていますので、各地ローテーションを組み、事務局会議3日間前から、支援に入ることが再確認されました。
・救援
 獄中から救援を求めてくる仲間や不当な弾圧下の仲間を救援する活動は、O氏個人に負うところが多く、財政もO氏の個人負担でした。今後は、「病」者集団で負担することが決められました。(会計は、すぐに底をつきます。皆さんの協力を求めます。)
9・24 赤堀さん奪還
刑法・保安処分粉砕総決起集会へ!
 全国の「精神障害」者のみんさん、「障害者」のみなさん、そして仲間のみなさん、日々のご奮闘ご苦労さまです。
 中曽根政権のもとでつよまる戦争と反動。刑法改悪、保安処分の攻撃。
赤堀政夫さんへの面会禁止、獄中弾圧の攻撃。その中で私達、「精神障害」者は日々殺されつづけています。
 私達はもうこれ以上、我まんすることはできません!私達自身の決起で反撃にうってでることが必要です。
 このたび、私達、関東「精神病」者有志の会は、左記のとうり、赤堀さん奪還・刑法―保安処分粉砕総決起集会を開きます。一人でも多くの「精神障害」者、「障害者」、仲間のみなさんのご参加を心より訴えます。
共に闘いましょう。!
★集会内容★
講演 大野萠子氏
連帯アピール 赤堀中央闘争委員会
       全国「精神病」者集団ほか。
介護・医療体制あります。
名称 赤堀さん奪還・刑法―保安処分粉砕総決起集会
主催 関東「精神病」者有志の会
日時 九月二四日(月) 午後一時開始
会場 芝公園福祉会館(港区芝公園2ー7ー3)
          TEL 438ー0395
「病」者を入れないガイドライン委員会発足糾弾
厚生省の差別収容策動を許すな!厚生省は「精神障害者」差別について本当に考えたことがあるのか
 全国の西法病院こと院寮法学生戸目のみなさんへ。
報徳会宇都宮病院での「病」者を「物」同然としてなされた虐殺や暴力支配の下で作業療法≠ニいう名で押しつけられていた酷似―それも永年にわたって鍵と鉄格子の中で見えなく隔離された中でーこそ、「精神病」者を「ジャマ者」「ワケガワカラナイ者」「危険な者」と打ち捨ててきた。政府の差別行政と地域・家庭・職場から仲間を差別し排除してきた真の姿です。関東地方でこの間だけでも群馬県田中病院、上毛病院、同じ栃木県聖十字病院静岡県の施設仏祥庵等々と必死の「病」者側の告発で差別・虐待がバクされてきました。県や各福祉事務所にとどいていた「助けてくれ」という仲間の訴えはなんとみんなにぎりつぶされ、病院内で「病」者が殺されてからやっととりあげるという厚生省や県を許せません!そして、病院内に私たちの意志や願いを無視してほうりこまれ、「病状」が苦しい時に、閉鎖病棟にすら電話がほとんどないし、通信や面会も医者が勝手に制限する(宇都宮では病院の悪口を面会の時言ったらリンチされた)―こんなことが許されてよいのでしょうか!「精神医療」―せめて医療というのなら患者の願いを知り患者を擁護するのが当然です。
 厚生省は昨日9月13日「精神病院での不渉時をなくす方策」とめいうって、ガイドライン作成への委員会を「病」者の要求をけって強行発足させました。@通信・面会の完全な自由A閉鎖に赤電話をすぐにB八王子で入院させた後に同意をとっていた件は全国的にあることをどうするのかC同意入院は強制入院ではない(野村課長発言)といえるか。D「病」者の声を医者が代弁してるからガイドライン作成委に「病」者を入れない(同氏)と言うが、宇都宮病院等で実際はどうだったのか!E作成委の構成・目的・内容を明らかにせよ!DEの納得できる回答が得られるまで委員会発足を延期せよ!と私たちが「病」者=医療をうける当時者の声をまずきくべきと正当に要求したことに対して、なんと9月13日に作成委を始めることを知らせず(!!)、「9月中は忙しいから、10月位にでも」と返答し、抜き打ち的に委員会発足を強行したのです。「閉鎖病棟に電話を入れたら家族が困る」、「何を注文するか解らなく商店が困る」「病状の苦しい時でも電話をつけるのはそれだから考えもの」(7/18発言)だって?!こんな差別的考えの厚生省に、そして「病」者の声を反映しない医者・家族に私たちは仲間の依存権をゆだねられない!「病」者の声をこえ聞く!
関東「病」者有志の会
文京区本郷七−三−一
東大病院精神科病棟気付


*再録:桐原 尚之
UP: 20100626 REV:
全文掲載  ◇全国「精神病」者集団 
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