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全国「精神病」者集団ニュース 1981.7



全国「精神病」者集団ニュース  1981.7

 戦世のあとん
 (戦時のあとも
        戦世るやら
        戦時であろうか。)

波風の残ちやる意思の白さ
戦世のあとん
(戦時のあとも
       戦世るやゆる
       戦時であるよ)

戦ねん願え いちるかなゆら
(戦のない平和への願いはいつかなえうれるやら)
       平良リエ子詩

 今年も沖縄に、広島に長崎に厚い熱い夏がやって来る。沖縄全土を焦熱地獄と化し、
日本軍の手によって殺された何人もの幼児や住民のうめき声が聞こえて来る。広島、長
崎におちた一瞬の閃光が灼熱の地獄をつくりだし強制連行されてきた朝鮮人、中国人の
うめき声が聞こえてくる。被爆者の「水をくれ」という叫び声が聞えて来る 精神病院
の中で殺された仲間の血の叫び声が聞こえてくる。軍靴の音が強まる中で地の底からあ
らゆるものを突き破って一切にうめき声が聞えてくる。
今回の「病」者集団連絡会議は 大阪で行われました。江東区で起こった「殺人事件」
を契機にして政府―法務省は「保守処分新設」を来春の国会に上 することを決定した
緊迫した状況の中で行われました。15名近く集まった仲間は口々に、憎むべき奥野に
対する弾劾の声をあげ、全力で斗いぬく決意をこめて発言しました。赤堀さんに対する
獄中弾圧を許さず、なんとしても再審を開始させ、赤堀さんを生きて奪い返すことを誓
いあいました。沖縄、日本原、北富士などでの軍事実演習強行、ライシャワー発言と原
子力空母ミッドウエイの入港と 戦争に向けた攻撃が次々とかけられています。私達は
こうしたきびしい状況の中で、決して自己を見失う事なく あくまで生きぬき、斗い続
けて行こうと思います。法務省のどうかつの前に屈服した日弁連が7月25日法務省と
の密室協議を初じめようとしています。今月の最大の斗争として7月25日の本会談粉
砕斗争に全国からたちあがろう。赤堀さんとの文通、面会を今までより数倍も強化して
赤堀斗争を斗いぬこう!
闘い
事務局からの報告
@ 5月28日から5月30日まで行われた代77回日本精神神経学会斗争についての
問題と提起を今会の会長と次期会長に送付しました。
A 6月8日刑法―保安処分反対署名一八五名を百人委員会に送付しました。
B 4月24日東京で行われた救援連絡会議のシンポジウムでの保安処分阻止にむけて
のパンフレットについては パンフレットになる予定です。現在各発言者が校正中です。
C 雑誌「精神医療」の定期購読を事ム局ですることになりました。
事ム局においてありますので 事ム局を訪れる仲間の皆さん是非、有効に活用して下さ
い。
D「病」者集団事ム局へのカンパとして京都のI氏から申し込がありました。ありがと
う御座居ました。
郵送料、交通料金の値上げをはじめ諸物価の高騰の中で、ギリギリの斗いを強いられて
いる私たちにとって提起カンパや支援をしてくれる人々のあたたかいはげましがあって この厳しい状況を斗いぬくことができます。夏期一時金の時期も過ぎ、もうすぐ夏休み
にはいろうとしていますが これからもよろしくお願いします。
△ 絆6号発刊のおしらせ▽
1「絆」第6号発刊にあたって
2 誌 二編
3 二つのエピソード
4 働くこと
5 地域での自立生活を送る上での課題
6 20年来の職場の退職
7 どちらが闇でどちらが光か
8 精神医療を批判する
9 極悪病院糾弾寄せて
10 政夫兄さんの幼き頃の思い出
11 鈴木君 殺糾弾!国賠報告
12 刑法理論の動向と保安処分
 ― 申込は事ム局までー
一部四百円 郵送料は別です

地域活動報告
● 紀泉友の会
保安処分・赤堀・鈴木斗争はまだ話すまでにはいっていません。月一回のニュースに保
安処分赤堀さんのことを書いています。ケースワーカーが例会に同席して色々の悩みに
ついて相談にのっています。
● 前進友の会(京都)(A)
「健常者」医療従事者が中心になっている運動が続いてますが、昨年から「病者」の集
まり中心になってゆこうとしたけれども どうもまだうまくいってない。「病者」を中
心に運営してゆきたい。そういう時期に来ていると思います。例会等で「健常者」の立
場等を忘れて発言する人もありますが「病者」−「健常者」の立場を問いなおしたい。

8月9日10日と鳥取で夏レクを行います。病者同志の交流を深めて行くのが目的です。
(B)
病気の具合が良くなくて仕事が出来ない。
(C)
友の会はちょっとバラついていますが十全会の医療をも発する活動をやっています。
(D)
洛東病院の患者会をやり前進友の会で活動してます。いっしょに遊ぼうというところか
ら自分のしんどさを素直に話し合える人間関係を作ってゆき。共通の問題を共に考えて
ゆきたい。

● 兵庫(S)
刑法改憲阻止の署名を病院で取り組んでいます。「通り魔殺人事件」を契機にした保守処分攻撃に非常に危機感を持っています。

● 兵庫(K)
初めての参加であまりよくわかりませんがこれから学習会等に参加してゆきたい。

● 虹の会(大阪)
赤堀・刑法保安処分の課題についてまだまだ不十分にしか取り組めていない。
毎週の例会で学習・座談会等を通してやってゆきたい。例会で話す事が出来ない問題等
については個別で話しが出来るようにしたい。そして「病者」の内から出て来る論理を
つくりあげてゆきたい「病者」のおかれている現状が全国の情勢と無縁でないというと
ころで三里塚斗争を先頭で斗ってゆく。例会に出てこれない人は、日曜日、レクとして
映画会、ボーリング等をやって交流を深めています。又 虹の会のニュースを発行して
自分達の斗いを 整理してゆきたい。
6月14日 赤堀中斗委主催の島田現地調査に参加
6月15日 日帝の軍事大国阻止 憲法改憲阻止、核武装化反対―三里塚斗争勝利 全
人民集会を斗う。
6月19日 鈴木第9回公判を斗う。
6月23日 総評・護憲連合等主催の核武装反対、軍事大国化阻止、憲法改憲反対集会
に参加
6月26日 大阪赤堀さんと共に斗う会で6月14日の島田現地調査報告をスライドを
つくって学集会をやりました。

● いばらの会(阪神)
例会が開けない状態が続いていましたが、最近例会が開けるようになってきた。会活動
を続けてゆく上で家族との問題、医療的側面からの支援者がいないところに困難な問題
があります。保安処分に関する危機感はあるが、どうはねかえしてゆくかが問題だと思
います。
患者会としてやってゆくたの今までの活動の整理、これからのやり方も含めて整理して
進んでゆきたい。個人としての活動はできているか、会としての活動も進めてゆきたい。
又、色々な政治的な共同は出来ているが、患者会が引っ張ってゆくためにも患者会を強
化してゆきたい。今、力点を置くべきところは地域患者会の力をどう強化してゆくかに
あります。患者同士の結合と患者会の結合を!
【地図】

詩  H・K ―闘病記―
鉛色の風
東向きの窓から 夕風が吹き込んで来る
その風に向かってほおをなでてもらう
しかし心はすこしうつむきかげん
そしてすべてがうつ向きかげん
頭をよぎる・・・昨日の自分が
手すりに両手をかけ下の畳を見る
じっとりあせばんだ現実が
虚空で暗黒の中にうつろな目をしてたたずんでいる
抵抗する事のみに心がけている
しかし人が感ずるほどに抵抗もなく
謙譲の意図が心の中で コックリをする
又あの暗くて苦しい世界にもどってゆく
今日の風よ少なくとも今日という日
僕がここに生きて 風と友達になろうと
努力した事を記念して・・・
僕はこのまま花の咲かない花で終ってしまうかもしれないから
どうか今日の風よ
僕がここで生きていた事を忘れないで
0の会(愛知)
@ 0の会では運営ならびに方針に冠する事を中心に、事ム局会議が第1・3日曜日前
夜にもたれることが決定されました。
この間それが遂行されていないこと、月1回の事務局会議では、山積みの課題が十分全
体化され、討論するには時間が足りないことなどから問題になり、このように決まりま
した。
A 事務局では、従来食事に関して、"食事自主管理"と称して共同炊事の形式を取り
多の人々に食事を食事を共にしてきました。
ところが、3万円ほどの赤 をかかえ、食事自主管理を再検討しないかぎり、今後それ
を継続し得ない限界を感じ事務局で討論されました。
B 部落差別によりデッチ上げ起訴されたO氏の裁判斗争に関連して、岐阜裁判所に対
全証拠開示要求署名とカンパ同封の上送付しました。
C 名古屋弁護士会主催の刑法、少年法「改正」を考える市民講演会が行われました。
0の会3名が出席し、弁護士会館玄関前でビラまき?保守処分新設阻止にむけて?日弁
連の体制翼賛化糾弾!?患者、家族、医療時従者から発せられた抗議文?百人委員会申
し込み書、刑法反対署名などを行いました。
その他、当日の保安処分講演を(内田剛弘弁護士)の録音をとりました。
D 0の会宛に会費個人の郵便物が送られてきますが、事務局内ポストをもうけました。
E 保安処分反対と名古屋オリンピック反対の投書がありました。
F 赤堀さんがデッチあげられた島田市で6月14日、赤堀中斗委主催の現地調査が行
なわれました。0の会から梅雨の中、3名の会員が参加し、裁判斗争の原点である赤堀さんの無実の数々の検証を行ないました。
G T・Kさんから"最近0の会"はいこいの側面がない。それを追求するよう検討して
ほしいという提案がされました。これは重大な事ですので慎重に検討してゆきたいと思
います。

● まどの会(A)
近況としては、家庭の事情、親戚からの圧迫、地域住民による差別、「絆」の校正、N
HKの来訪等が重って、体調は良くありませんでした。最初、すごく落ちこみ、それを
脱すると"被害妄想""関係妄想"にとりつかれ、それを脱すると、身体的な不調に陥
りました。現在では、薬の量をふやすことによって何とか持ちこたえ、資料あつめや原
稿書きをボチボチやってます。
・ 6月4日 奈良赤堀事務局会議
・ 6月11日 鈴木裁判 聴
・ 6月24日 奈良赤堀実行委員会
今後は出来るだけ地道な活動をつづけていきたいと思っています。
● 京都(A)
6月1日 京都赤堀定例会。5月22日の赤堀集会の報告、岡本佐太郎さん探しご京滋
の電話番号を調べる
6月8日 京都赤堀定例会、保安処分に関する記事をニュースにのせる
6月14日 赤堀、島田現地調査に参加。
6月19日 鈴木国男君の国賠斗争に参加
6月20日 前進友の会の定例会に参加、夏レク、十全会問題に関して討論を行なう。
6月22日 京都赤堀定例会
6月24日 参上京阪で赤堀問題の情宣及び署名署めを行なう。
6月になってから、赤堀斗争、反保安処分斗争を担えるような自立した斗う患者会の形
成をめざして数人の患者が集まって討論を開始しました。現段階では雑談が主ですが、
そのうちに、明確な方向性が打ち出されるように思います。病者集団京都分会の組織化
へ向けて、継続した議論を展開してゆきたいと考えています。

ルナの会(富山)
○5月30日 赤堀公開学集会(地域公民館にて)「病者」の立場から赤堀斗争をどう
荷っていくのか、という視点で、赤堀さんのうけてきた差別との結びつき、参加者個人
の入院歴、放浪歴、体験記から話し合いを持っていった。

医者も準備し、「病者」「身体障害者」健常者」含めて20数名でもちました。
○6月7日 0の会との交流
患者会の出発点、原動力について各人の意見交換を行ないました。
10年間の斗いを築いてこられた0の会の運動の発点に学んでいく面が多くあり、みん
な感激していました。
○6月8日 富山大学での「赤堀―保安処分に抗して」のシンポ(主催「障害者」解放
研)にシンポジストとして参加、実態的精神衛生法化でなされている保安処分的差別の
実態をバクロし、そこからの生活−斗いに連帯―支援を訴えていきました。
○6月14日 島田現地調査に支援者と2名で参加。赤堀さんの住んできた現地へ行っ
て問題にしえたことで多くの矛盾点を感じました。
○6月18日 全障連北陸ブロックの「サンの会」の身体「障害者」と交流しそれぞれ
の立場、うけている差別、生活、感じ方等の違いを出し合い、斗いを学びあっていける
よう確認していきました。
○6月21日 例会―調子の悪い人が多く、集まりが少なかったので、個人交流―レク
に切りかえ、できなかった保安処分についての討論は早急にやってゆきたい。
○6月23日 支援者と事務局会議
○最近、江東区の事件を通したマスコミのキャンペーンに続いて北陸でも2件の連続放
火事件があり、悪質な差別 動(「こんなことは精神障害者しかやらない」)がひどく、
保安処分の不安が増大して、体調のよくない人がでてきました。でも、ここら辺で反撃
戦にうって出ていかなければと決意を固めている最中です。

三重(T・H)
 三重赤堀さんと共に斗う会(準)は、6月6日と6月17日に事務局会議をもちまし
た。そして、このたびの宮刑当局の赤堀さんに対する上申書宅上げ制限やアピール発送
禁止、新規面会者への制限の動きなどの不当な攻撃について、高橋支所長と天野保安課
長に対して、抗議電報をうちました。
 また、いわゆる「通り魔殺人事件」に関しての法相奥野の保安処分推進発言に対して
抗議電報をうちました。
ところで、学習交流会の方は、私達の力量不足で2月15日に弟1回を開いてから4ヶ
月も開けませんでしたが、6月28日に第2回学習交流会を開くことになりました。そ
のおわれています。その他、毎月第4日曜が定例会です。また事務局会議は月2〜3回
開いています。
 6月20日は、在日朝鮮人の教職員採用をすすめる三重の会例会に参加しました。
個人的なことですが、定時制高校の方は、先日かなり具合が悪くなって一週間も学校を
休んでかなりピンチを迎えましたが、その後、元気をとりもどして通学しています。
卒業まで4年間、大変困難な道ですが何とか卒業まで頑張りたいと思います。(6月22
日記)

東京(K・S)
 「通り魔殺人事件」等から、再度、法相奥野が保安処分導入を言い出し、切迫した危
機感を持ち、緊急な行動の必要性をと思い、全国「精神病」者集団の「保安処分新設阻
止に向けて」のビラを三000枚弱、刷り、6月21日午後5時から新宿西口で八王子
赤堀の「健常者」、東大精医連、百人委員会の人々の支援のもと闘う蟻の会有志ととも
に1時間 で撤きました。どこからの妨害もなく無事この行動を終えました。

闘う蟻の会(東京)
 鈴木首相訪米を前後する4月から5月、6月にかけて、政府の戦争準備が激化する中で、私達「闘う蟻の会」は「障害者」抹殺攻撃と真向う

(ページがぬけています)

尚「ごかい」は組織的にはやっていますが、会費制をとっていません。会員制もとって
いません。「ごかい」の目的は一つはアパートに住んでいて自立していて我々は働いて
いるものは給料が安いから、土、日、祝日を除いて夕食を200円で提供しようとして
います。又A内科神経科に入院している患者には治療の場として又、仲間づくりの場と
してあります。・・・・略・・・・・
まあ、「ごかい」は精神医療関係のいろいろなことにもうといし、政治的な無関心が多
いところですが、少なくとも「ごかい」の人々が経済的、精神的自立し、社会人として
立派に通用出来るように願っていますし、又保ア処分にも関心を持ち反対していくよう
になってもらいたいものですし、又いろんな全国の病者や退院者クラブとも連帯してい
くようになってもらいたいものです。早くそうなってもらいたいものです。0の会の人
達も頑張ってもらいたいものですし、全国の「病」者集団とも連帯したいものです。頑
張って下さい。

東京I氏より
 ニュース受取りました。ありがとう御座居ます。皆様のいろいろの御活躍うれしく思
います。現在の私の仕事も三年になりますが大したこともなく割合に順調にすごせてき
ました。収入は手取りで17,18万近くありますので独り身の私が生活してゆくには
十分です。現在のところ、暇な時間が出来た時にはもっぱら読書という所です。皆様に
まけずにいろいろと活動してみたいとは思いますが、なにはともあれそのもとになる知
識を身につけなければと思い、また近い将来には自分で商売を初めたいなどとも思い、
そのために勉強中という所です。
いつの日にか皆様のお役に立てる日がくるものと思いますが、それまではわずかなカン
パしか出来ませんが三千円同封致します。運営費の一部にでもお使い下さい。
あまり無理をなさらずに、健康に十分気をつけておすごし下さい。乱筆にて失礼します。

埼玉のA氏より
 先日の4・25刑法改悪を許すな!全国集会で御世話になったAです。
分裂病状悪化、社会的情況不穏。おじの突然の死亡。(満中院)49日の後に、この手
紙を書いています。資料が多く完全に読みきれておりませんが、保安処分に関するアン
ケートなどから考え閉鎖と開放の両方の病棟をもつ精神病院では(例えば私が3ヶ月入
院したS病院)では○入・退院の許可 ○開放―閉鎖での薬治療で患者のおよがせ(→
分割とう治)実質的に保安処分を先取りしているようです。
先日のお礼も含めて五千円カンパ致します。近日中に仕事開始の予定ですが、金欠病の
為、貧者の一灯於御勘弁。
短歌
差別され 格子のむこうに 日々ありて
  赤堀政夫は 死刑に負けず
           S・K
(闘う蟻の会ニュース6号より)
第77回日本精神神経学会斗争報告と反省
 第77回学会は5月28日から31日まで名古屋市民公会堂で行なわれました。
今回の学会は赤堀さんへの「抗告棄却」策動と獄中弾圧、保安処分新設にむけての急速
な動きと私達を社会から徹底排除、隔離しようとする攻撃の強まりの中、きびしい情況
の中で斗われました。
保安処分反対決議への権力の非傍、中傷、大学病院の医局を頂点にした反動的部分のま
きかえし、昨年の浜松学会で「斗う医師」を告訴した精医研の登場と警察の監視下の中
でのきびしい斗いでした。
学会では再度、新たな保安処分反対決議をあげ、赤堀さんにかけられた精神鑑定の無効
宣言の報告と獄中弾圧に対する抗議文の採択と送付がおこなわれました。
しかし、私達のシンポジウム、総会での発言は、「手短じかに」「簡単に」という形で
制限を加えたことなど運営のありかたをめぐって私達の怒りは押さえがたいものとして
残りました。その中で精神鑑定のシンポジウムに登場した犯罪生物学者、小田普をシン
ポのあととり囲み、保安処分推進論者としての織田を徹底的に追及したのは私達の怒り
の当然のあらわれであった。
「暴力のない学会に」という笠原会長の発言のなかで私達の怒りをうけとめ、本当に共
に斗い抜いた医者はいたのか!
病者の休憩室にしても、毛布、医薬品、緊急の医療体制は不十分であり、「開かれた学
会」の内容がとわれた学会であった。
私達はこのような中で今回の会長、次期学会会長に病者集団としての統括分を送りつけ
ました。
私達の反省としては学会の意志統一を十分にはかること。又、斗う医者との関係を問い
なおしその中で、私達独自の斗いを展開していかなければならないことなど反省点とし
て話し合われました。

赤堀氏奪還にむけて

仙台拘置支所の赤堀さんに対する獄中弾圧は、@上申書の宅下げ妨害、A赤堀さんのア
ピール発送禁止、B新規面会者に対する制限発言等としてかけられていますが、私達は
この獄中弾圧を許さず反撃を開始しています。
赤堀中央斗争委員会、各地赤堀さんと共に斗う会、赤堀差別裁判糾弾斗争を斗い、支援
する人々の抗議の集中と、7月5日、仙台赤堀の呼びかけにこたえて、多くの「障害者」「労働者」150名の結集で宮刑、包囲糾弾斗争が斗いぬかれた。
今回の怒りにも赤堀さんの斗いに応え、そして何よりも「抗告棄却―死刑」攻撃を打ち
砕くためこの7月、8月を全力で斗いぬいてゆこう。仙台拘置支所高橋、保安課長天野
に抗議の集中を!そして何よりも今回の弾圧を打ち破るための赤堀さんに対するげきれ
いの文通・面会の強化をもって斗いぬこう。
抗議先  仙台市古城2の2の1 仙台拘置支所長
     高橋殿
(げきれい先)
 仙台市古城2の2の1
 赤堀政夫様

赤堀さんから下記の集会への参加の訴えがありました。

「再審の門を開け!再審法改正」
7・18全国集会
とき  7月18日(土)、午後1時
ところ 文京区民センター
    (国電水道橋・地下鉄丸の内線後楽園・都営三田線、春日)
訴え ▽最近の再審の流れについて
    弁護士 倉田 哲治氏
▽無罪をかちとったたたかい
八海事件元被告 阿藤 周平氏
訴え 島田事件、狭山事件、帝銀事件、財田川事件、牟礼事件、丸正事件、  
 被告、家族からの訴え

刑法改悪阻止⇔保安処分新設阻止にむけて  
7・25 法務省・日弁連の密室協議(本会談)粉砕
全国斗争に全力で結集を!

 政府、法務省は東京、江東区で起きた「殺人事件」を契機に一挙に保安処分の成立を
ねらた攻撃をしかけてきている。
そして弁護人抜き裁判特例法で日弁連を屈服させ、斗う弁護士を懲戒処分にした日弁連
を法務省の協議→(密室協議のことである。)に引きづりこむため!!29東日本@パ
ネルディスカッション3・7西日本パネルディスカッションとして、日弁連の「反対運
動のためのパネル」という裏切りの中に公然とのりこみ、保安処分推進をねらってきた
のである。
このぬかるみの屈服を開始した日弁連は、私達の抗議に一切答えることなく、自己弁護
に終始し、ついに 賛弁護士会への道を歩み始めた。
私達はこのような日弁連が7月25日、法務省との密室協議に入ることを許してはなら
ない。
治安維持法とナチス刑法の復活をはかる刑法改悪―保安処分新設にむけて7・25全国
から結集した力でこの本会議を粉砕しよう。

7・25斗争行動予定
○ 午前9時 日比谷小公園結集
○ 午前10時 霞ヶ関情宣
  その後、清水谷公園で集会、デモ
  呼びかけ 救援連絡会議
  全国救援活動者交流集会準備会

抗議の集中を
△ 東京都千代田区霞ヶ関1の1
   法務省、奥野 誠亮
△ 東京都千代田区霞ヶ関1の1
   日本弁護士連合会、会長 宮田 光秀

書記・教官から
 今回は、6月14日の島田現地調査と鈴木国賠第9回公判報告をできませんでした。
次号のニュースで報告したいと思います。


*作成:桐原 尚之
UP:20091107 REV:
全国「精神病」者集団  ◇全文掲載
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