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全国「精神病」者集団ニュース 1980.11



全国「精神病」者集団ニュース1980.11
 薄暗い 朝もやの中をかける牛乳配達の人の姿や 新聞配達の人々の吐く白い息の中に冷たくすみきった 冬の朝のおとずれを感じる 今日この頃になりました。
 みなさんお元気ですか! 赤堀さん、そして入院中の皆さん、お元気ですか!
 仲間の皆さん! 大きく日本が 侵略戦争にむけて動き始めた状況の中で、保安処分攻撃がだされ、赤堀さんをそのなかで「死刑」にしてしまおうとする攻撃が強まっている状況のなかで、いまこそ私たちが必死になって闘いぬかなければならない時がきていると思います。
 私たちの総力をあげて、声を大にして 多くの仲間の団結した力をもってこの攻撃に立ちむかわなければならない時期に 今回の連絡会議はもたれました。
地域活動報告
□ 京都(A)
10月4日  病院精神学会(兵庫)に参加
10月9日  保安処分学習会(前進友の会)に参加
10月12日 前進友の会例会
10月17日 京都赤堀例会
今月は、後半から調子がすぐれず寝ている日が多かった。名古屋にきて調子がよくなるか確かめてみたい。
□ 虹の会(大阪)
 10月19日 三里塚中央集会(東京代々木公園)
 10月21日 国際反戦デー(日比谷野音)を闘いその中で各地の赤堀闘争を闘う仲間や全電通の仲間とともに赤堀闘争への決起を訴えるビラをまき 中闘委教宣部発行のパンフレットを販売しました。同時に虹の会ニュース第5号を多くの人々に販売しました。
同時に大阪赤堀さんと共に闘う会の情宣活動にも積極的に取り組み大阪赤堀再建にむけて闘い抜きたい。
 例会の回数もふえ 保安処分についての学習会なども予定しています。
□ まどの会(奈良)
 近況 気分に波があり 10月はじめには、自己嫌悪にかられて すごく落ちこみこみました。また年令的に限界を感じますので 今後は守備範囲を限定してやってゆきたい。
 10月1日  赤堀実行委が開かれ 国際障害者年、実態調査、保安処分についての学習をしました。
 10月5日  病院精神医学会(神戸)に参加し 信貴山病院問題についてのビラまきをしました。
 10月12日 友の会(東京)例会に参加
 10月14日 赤堀さんと面会
 10月22日 赤堀 事務局会議
□ いばらの会(阪神)
 先月出席できなかったので まとめて報告します。
 組織的には 個人の事情で動けなかったのですが 働きながら活動やってゆきたい。
 9月21日  大阪赤堀交流会
        再建の問題について討論しながら進めてゆきたい。
 この間病状の波があるので生活の安定をはかることによって 調子をととのえてゆきたい。その上で赤堀さんのことを「病」者の運動のことなど ぼちぼちやってゆきたい。
ほかの患者会とのつながりをどうつくってゆくか、原点にたちもどって考えてゆきたい。
0の会(愛知)
 10月19日 保安処分の学習会
        全電通名古屋支部の37分会で奥野法務大臣に抗議文を送ったそうです。
 10月24日 ロボトミーM氏訴訟の判決公判は延期になりました。
 11月9日  レクとしてみかん狩りを計画し、又赤堀さんの無実を訴えるビラまきも
        計画しています。ラーメンの安売りがあったので買ってきてみんなでた
べています。
□ 三重(T)
 9月上旬より病状が極度に悪化し一時運動からはなれて療養しています。入院という最悪事態はさけるべく療養に専念しています。一日も早く良くなって復帰できるようにしたいと思います。病状が良くないので全く具体化はしていませんが、三重県職労や
部落解放同盟などと三重県で赤堀闘争を闘うグループをつくろうという話がでています。
病状が良くなりましたら、この話を積極的にすすめていきたいと思います。
赤堀闘争
赤堀差別裁判糾弾闘争は7月10日の検察意見書提出をもって決定的な局面を向かえました。検察側はこの3年半にわたる抗告書のなかで殺害日(3月10日)の事実認定をくつがえす内容をもった助川、船尾鑑定と大井川河原に残されていた犯人のものと思われる足跡は赤堀さんのものではなく又、ゴム長靴でなく皮短靴であることを証明した平沢鑑定を否定し、新規性、明白性なしとする棄却を求める意見書を提出してきました。
それと同時にこの間の数々の無実の証しが提出される中で、追いつめられた検察側は意見書と同時に事実取調べ請求書なるものを提出してきました。
この事実取調べ請求書こそ赤堀さんのアリバイが次々と明らかになる中、又凶器1石説がくずれるなかで追いつめられた検察側のむきだしのデッチあげ攻撃である。
内容は
@ 一九五四年3月9日当時、島田で赤堀さんをみたという目撃証人のデッチ上げであり 
A 当時の死体発見直後、死体付近に石があったということのみの主張(当時の実況検分調書には石の記載がない)している。
しかも事件から25年たった一九七九年7月13日にわざわざ島田のまででむいて供述をとりしかも1年間の準備の後の7月16日に意見書とセットでだしてきていることにもみられるように、追いつめられた権力の最後のあがきを完全に紛糾してゆかなければなりません。
同時にこの間、事実調べをかたくなに拒否し、沈黙を守り続けていた東京高裁小松裁判長は10月13日の弁護側との接渉において
@ 助川、船尾鑑定(死後 過時間について)が2つでているがどのように位置ずけるのか弁護側の意見をもう一度ききたい。
A いろいろ請拠調べ請求をしているが、どうしてもこれを調べてほしい重点があれば、これをまとめてのべてほしい。と発言し検察意見書提出をうけて事実上の  宣言ともいえる対応をしめし、一挙に「抗告棄却 死刑」攻撃を強めています。
私達はこうした状況の中で、赤堀さんの不屈の闘いを中心に次から次へ提出される無実の証しと赤堀闘争を中心にした「障害者」解放闘争の高揚に恐れをなした国家権力が、「精薄の赤堀だからやった」とする一九七七年三・一一差別棄却を何としても守り、侵略戦争にむけた国民総動員体制を作りあげるため「障害者」に対する差別と偏見をせん動しながら、人民分断支配をつらぬき、「障害者」を抹殺してしまおうとする攻撃を断じて許してはならない。
とりわけ奥野法務大臣による保安処分を突破口とした刑法の全面改悪攻撃と一体となり「赤堀=危険な存在」「無能力者」としてみせしめ的に殺してしまおうとする攻撃を断じて許してはならない。
私達は今こそ、あくまでも「障害者」差別との闘いが赤堀闘争の基軸であり、徹底した差別糾弾闘争として闘いぬき、切迫せる情勢を死力を尽くして全人民に訴えかけ、無実にもかかわらず、「精神障害者」奴に死刑のされようとしている不当性を許せるのかどうかを突きつけ、この差別に対する怒り、憎しみを法廷における無実の証しと結合して闘いぬいてゆかなければなりません。東京高裁、小松裁判長に事実調べを開始させるための大衆的な糾弾行動を展開し、何としても再審を開始させ、生きて赤堀さんを奪い返すためにがんばりぬこう。
刑法改悪―保安処分
 新設阻止にむけて
この間の刑法 保安処分問題については次回のニュースで詳しくお知らせしましたが、各地域個人の学習会の積み重ねや集会、奥野法相に対する抗議文の送付と様々な形で運動は幅広く展開されています。
私達は「精神障害者」であることだけをもって刑罰を加え、永久に社会から隔離、抹殺しようとする攻撃に対し、私達「病者」の総力をあげて闘いぬき、絶対に刑法改悪
保安処分新設を阻止しなければなりません。
様々な学習資料、文献が事務局にあります。
必要な方は是非事務局まで申し込んで下さい。
当面のスケジュールとしては11月22日(土)午後6時、社会文化会館大ホールで行われる刑法 保安処分反対の全国集会に参加し、私達の立場、見解をのべ、阻止にむけて多くの人々に訴えかけることにしています。(同封のビラ参照)
又、11月29日に東京科学技術館ホールで行われる日弁連主催の刑法「改正」を考えるシンポジウムに対しては、今回のシンポジウムが一九七九年三月三0日の法務省、最高裁、日弁連の三者協議にもとづき弁護人抜き特例法廃案とひきかえに弁護士会の自主規制、山根、葉山、小長井弁護士の懲戒を行ったことを何ら反省することなく、この延長線上に行われるものであり、この間の法務省主催による「意見を聴く会」の肩がわりをするものとして絶対に認めるわけにはいきません。
刑法改悪 保安処分新設反対の日弁連の立場をとめどもなく後退させるだけでなく、法務省の刑法改悪 保安処分新設攻撃に屈服するものであり、私達はこの11月29日の日弁連シンポジウムを断固糾弾し、当日もこのシンポ会場にでかけ棄却行動を行うことを決定しています。私達はこのような流れの中で今こそ全国の結集した力を軸にして刑法 保安処分粉砕にむけての闘いを全力をあげてつくりあげてゆかなければなりません。
11・29刑法「改正」を考える
        パネルディスカッション
内容 ・日弁連、法務省からの総括報告
・国民各層からのパネラーの賛否の意見表明
・会場参加者も含めたディスカッション
テーマ・国民の知る権利と刑法
・刑罰の適正化か重罰化か
・精神障害と犯罪 保安処分問題を中心に
時   11月29日(土)午前10時30分〜午後5時
ところ 科学技術館ホール
   (東京千代田区北の丸公園2−1)
    TEL(03(212)8471)
交通  地下鉄東西線「竹橋駅」下車5分
※ 当日は午前9時に集まり会場前で弾劾行動を行います。
※編集後記※
この間の闘いは私達に力量以上の能力を要求しています。赤堀さんへの「抗告棄却死刑」攻撃の切迫性や監獄法改悪攻撃、刑法改悪 保安処分攻撃との闘いの中で事務局はフル回転しています。11月2日の全国集会についても報告をのせる予定でしたが集会の中で様々な任務のためよく集会  をまとめていただくことができませんでした。おわびします。
11・2全国集会は600名の結集で赤堀政夫さんのアピール、お兄さんの一雄さん、
部隊解放同盟、三里塚芝山連合空港反対同盟、ロボトミー訴訟を闘うMさん等の連帯のアピール、各地の闘う会の決意表明とその後、意見書弾劾、棄却阻止、赤堀氏奪還にむけてデモを行いました。
内部通信
11月2日の全国集会の後、東京のSさんの呼びかけで「病」者集団の交流会をもちました。関東各地で闘い、活動しているTさん、Wさん闘う犠の会のSさん、Yさんそして地の底のうたを発行しているKさん、新潟のSさん、そして集会に参加した2人の新潟の「障害者」と介護者、新潟赤堀と八王子赤堀の人、東大入院中の2人の仲間とMさん。
そして大坂のSとUが参加しました。
患者会活動をどう展開してゆくのか様々な討論がされ、お互いの交流を深めました。
各地域での患者会活動や個人でやっていることのむずかしさや、どういうふうにして関東の患者の結合をはかってゆくかなど話はつきませんでしたが、今後もできるだけこのような交流をもってゆくこと、また次回の連絡会議は東大の赤レンガでもつことなどをきめて解散しました。
交流会に参加した皆さん!おつかれさまでした。又参加できなかった人もこれからぜひ参加できるように計画してゆきたいと思います。
この交流を引きつづいて次回の連絡会議は東京で行うことになりました。
次回会議のお知らせ
「病」者集団連絡会議11月23日(日)午前11時から東大本郷の赤レンガにて行います。(東大精神科)
なお、前日の百人委員会  の全国集会にも全力で参加することを要請します。
全国の仲間の皆さんへ
ニュースやその他事務局への批判、意見をどんどんお寄せ下さい。
積極的にニュースにとりあげてゆきたいと思いますのでよろしくお願いします。
※ 東大赤レンガへの交通は地下鉄本郷三丁目か国鉄お茶の水からバスもしくはタクシーで5分です。


*作成:桐原 尚之
UP:20091107 REV:
全国「精神病」者集団  ◇全文掲載
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