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全国「精神病」者集団ニュース 1980.7


last update:20100409

全国「精神病」者集団ニュース 1980.7

 うっとうしい梅雨があけたとはいえ、まだまだむし暑い日が続きます。各地の皆さん、お変わりはありませんか?
 いつも外に出ない真白な肌が真黒になって、ジリジリと体を焦がす突き刺すような太陽にまけないで、この八月九月を頑張って斗いぬいていきたいと思います。
 今回の連絡会議は、七月二六〜二七日と名古屋の「病」者集団事務局で行なわれました。今回は、二年四ヶ月の入院生活をおくり退院して仂いている仲間が参加し、また会議も余裕をもってやることができました。
 緊急の課題が私達の力量をはるかにこえておしよせてくる中で、しかし私達は自己の病状をみすえ「障害」を克服していくことを重要な課題にしつつ、運動や活動の中で「病」を克服していく道を考えていきたいと思います。

事務局からの報告
@ 新しく法務大臣になった奥野誠亮に対して、怒りも新たに赤堀さんの死刑執行するな、裁判をやり直せの要請書を送付しました。全国各地の仲間も早急に法務大臣あての要請書を送って下さい。
A 静岡の仲間の一人が、病院を告発するビラをまいたところ、本人の納得のない中で鑑定をやられました。精神衛生法二四条の警察官通報に基づいて、保健所・県衛生部が来て鑑定をしたとの事です。しかし、この告発された病院からの要請で警察が動き、それと一体となって保健所・県衛生部がこの告発を圧殺し、すきあらば措置入院をもって永久に病院に隔離・収容しようとしている事を、私達は絶対に許す事ができません。しかし、幸いにして本人と静岡現地の斗う人々と連絡をとりこの恐るべきたくらみを打ち砕きました。
そして、今後日本精神神経学会の精神衛生法委員会の依頼をうけて静岡現地の医者が徹底的に調査し追及していく予定です。
B 七月一一日ロボトミー裁判M氏訴訟(名古屋地裁)が、結審し十月ニ四日に判決がでる事になりました。十月二四日の判決日にはできるだけ多くの仲間が名古屋地裁に結集して斗いぬこう。
C ロボトミー糾弾全国共斗会議ニ回大会に「病」者集団としてアピールを送りました。
D 青森県で弘前ロボトミー訴訟を斗いぬいているSさんと支援者が、ロ全共二回大会の帰途、事務局を訪れました。そして、裁判の現状・問題点・また青森の運動などを話しあい交流を深めました。
〈事務局体制の維持について〉
 現在二人が事務局に常駐しているが、二人とも病状が悪化した場合、又緊急の用事で二人とも事務局をあける場合、事務局の機能はマヒしてしまい全国の「病」者の運動の拠点としての責任体制が崩壊してしまう可能性を常にもっています。その危機をなんとかくいとめ、支えになっているのが各地の仲間からの支援やカンパ、励ましの便りと各地の赤堀さんと共に斗う会からの事務局に対する支援者の派遣です。しかし、「病」者集団の事務局を構成している事務局員が、経済的負担、地理的問題をのりこえてできる限り、事務局を担っていく事以外にはありえないと思います。そして、事務局の仕事をこなし、積極的に事務局を担える新しいメンバーを獲得していく事が問われています。現在的には、各個人に分担されている事務局の仕事を責任をもってやりぬいていく事。又、完全に事務局が留守になった場合、事務局の防衛、緊急の来訪者に対する対応も含めて事務局のあり方を考えていかなければなりません。八月にはいって常駐の一人が勤務にでかけるという状況の中で、各事務局員が主体的に事務局をどう担っていくのか、再度事務局員が考えていかなければなりません。同時に様々な課題を整理し、課題自体を鮮明化していき斗える体制を確立していかなければならないと思います。
その中で「病」者集団の斗う方針をどうだしていくのかについても、今こそ徹底的に討論して決定していかなければなりません。事務局体制、課題の整理、運動方針について、今年中に合宿をし、討論を深めていきたいと思います。同時に赤堀さんの無実を明らかにしてゆくための現地調査も行ってゆきたい。

地域活動報告
〈会議参加者〉
▼ いばらの会(阪神)
 特にあまり報告はありませんが、七月五日関西刑保連主催の刑法・監獄法の講演集会に参加しました。七月二一日関西監獄法阻止実行委の連続講座(水戸厳さんの講演)に参加しました。
 例会は、残念ながら開けていませんが、心配して患者仲間がきてくれました。毎日の生活におわれ、活動が停滞している事でいらついています。家族の協力をえて無理のないところで頑張っていきたい。
▼ K氏(京都)
 二年四ヶ月入院していましたが、今年の四月に退院しました。自己批判的に総括している事は、光愛患者自治会を斗う患者会にできなかった事です。
 現在は、前進友の会に参加しています。前進友の会では、今夏レク(海水浴)をやる事で手いっぱいで政治的な問題については関心はもうひとつですが、鈴木・赤堀・刑法について提起していきたい。又、個人的にも京都赤堀さんと共に斗う会にかかわっていきたいが、会議に参加すると泊らなければならないので、明日の仕事にさしさわるので大変です。
▼ 0の会(愛知)A
 五日の末に赤堀さんに面会に行きました。
 途中、電々公社の保養所・鬼怒川温泉に一泊しました。赤堀さんは思った通りやさしい人で、いつもにこにこしてみえました。あまりしゃべる事ができなくて、Hさんと一緒に面会にはいった時に、「もし結婚するようだったら親と相談してから決めなさい。」と、云われました。仙台の皆さんには色々お世話になり、松島とか青葉城に連れていってもらいました。
 また、この間Bさんが職場をおわれて、住む所もなくOさんの所へ相談に来たので、生活保護をとったりアパートを捜す為に皆で協力しました。0の会で、Bさんの生いたちなんかを聞いてすごく苦労しているなあと感じました。
▼ 0の会
 同じ病院の人で外泊中、一週間位追加外泊をする為に、医者がお母さんに家で一週間めんどうをみるならばよいという事になっていましたが、本人はとてもそんな状態ではなかった。それで、風呂にはいり冷し中華を食べてお母さんのいう事を聞いて病院に帰る事にしました。駅をおりて山道を歩く途中、三人(Bと本人とお母さん)で歩いていた時、お母さんが大変足が弱くてその子に手をひっぱっていってくれと頼むので、やっぱり親子だなあと思いながら病院まで送っていきました。
 病院の内までつくと本人がしゃがみこんで、俺についてきてもらった事やお母さんについてきてもらった事が恥かしいというので、病棟の入口までついていって、お母さんと二人で病棟にはいった。それから二人で記録室へ行って何か話をして今度は先生の許可がでるまでいると云っていました。本人は、病院に帰りたかったけれどきっかけがなかったみたいで少しやせていたけれど、長いつきあいの中でわかっていたので話をして、今はこれでいいけれども将来困るから帰ろうと話をすると同意した。本人はそのあとから色々と電話をくれるけどやっぱりこの方がよかったと思います。
▼ 0の会
 六月下旬、状態が極度に悪化して「病」者集団の連絡会議にでる事ができませんでした。
 休養をとる為十日間程活動を休みました。
 五月一六日奈良の赤堀集会に参加
 五月二二〜二五日浜松の日本精神神経学会斗争に参加
 五月二八〜三〇日赤堀さんに三日連続面会(通算七度目)。いつもながら赤堀さんの心やさしさを痛感し、何としても生きて奪い返す決意を新たにしました。
 七月二〇日は、0の会の夏レクで海水浴に行きました。カナズチで泳げなかったけれどボードに乗ったりして楽しい一日をすごしました。
 八月宮刑糾弾斗争、全障連大会参加にむけて、体調をととのえていきたいと思います。
▼ 0の会
 不当弾圧の継続斗争について、今後どうするのか7月6日の0の会で話し合いました。
今後の方針が未確定の中で愛知県会議員Y氏からこの件で県警追及の話がありそれに即応しながら更に県警追及をしてゆきたいと思います。赤堀さんの件、監獄法改悪阻止の件で何かと助力して下さるY国会議員の選挙応援が終り、当選されたことによって0の会の関係も染まり今後0の会の行動について一つのひろがりができたと思います。又、不当弾圧について協力いただいた方に警告書のコピーを郵送しました。
 赤堀さんに自宅の写真を送りましたが、赤堀さんは家の前の花にとても感動してくれました。
▼ 0の会
 タクシー運転手をやっていて体がガタガタになってしまいました。Oさんのところへ助けを求め色々世話をしてもらいました。生活保護をとるために区役所に同行してもらったり、生活に必要なものを買うために同行してもらいました。医者にも世話になりました。
 6畳、3畳、台所、トイレのよいアパートをかりることができました。
 今は体がガタガタなので休養をしています。
 7月20日0の会の海水浴にいけなかったのが残念です。0の会のみんなには、いろいろ相談にのってもらって助かっています。いろいろ迷惑をかけましたが助けてもらっています。
▼ まどの会(奈良)
 近況としては前半は悪くて何もできなかったが、このところ調子はよい。
 6月28日 まどの会の例会
 7月1日付けで信貴山病院へ要望書を送りました。内容は、
 @ 買物は原則として自由にすること
 A 定期的な健康診断をおこなうこと
 B 食事のアンケートをとり食事について善処すること
 C 作業収益を公平に分配すること
 D 開放化にむけて経営者と話し合って善処すること
 などを病院長に要請しました。
 7月19日 5月16日の奈良赤堀の総括会議一ヶ月に一回実行委員会を開いて各構成団体が中心になって赤堀さんのことをひろめてゆきたい。
 7月25日 奈良赤堀の事務局会議をやり決定されたことを どう実行してゆくのか話し合いをもちました。
▼ 虹の会(大阪)
 7月13日 関西新空港粉砕・三里塚ニ期工事阻止7・13中央斗争(主催 三里塚反対同盟淡路町空港反対期成同盟)を斗う
 7月21日 関西監獄法改「正」阻止実行委の連続講座(水戸厳氏講演)に参加
 同時に大阪赤堀さんと共に斗う会の再建にむけて斗い抜いていきたい。
 例会も順調に行なわれ、集まった時にはできるだけ赤堀さんに手紙を書くことにしています。ことしの夏には海水浴を計画しており、ニュース5号の発行も近々したいと思います。
 この間 権力による張り込み、尾行、監視が激化していますが、このような警察の不当な弾圧に屈せず斗い抜いてゆきたいと思います。
〈手紙による報告〉
▼ 青森のIさんから便りと千円のカンパを寄せられました
▼ 伊勢市のNさんから便りと「明るいひろば」が送られてきました
▼ 闘う蟻の会(東京)
精神医療従事者との討論
▼ M病院のSさんやS病院のSさんと話をもつ。それぞれ良心的な立場から「病者」と関わってきている。それを通して感じたことや「病者」と関わるポリシーなどを討論する。
これからも多くの人々と接触し「病者」開放の問題意識を深めていきたいと
思っている。
▼ 6・15 60年安保20周年・三里塚二期着工阻止・パイプライン建設阻止の闘いに参加
▼ 例会 院内会員(「沈澱病者」といわれていた)が遂に退院するという闘う蟻の会にとって一つの画期をなす成果をかちとった。そこで今月の例会は「精神障害者」にとって、真の社会復帰とは何かというテーマで討論する。差別に満ち満ちたこの社会において「真に社会復帰」するとは結論的に言ってこの差別社会を破壊し尽す闘いの中に自己の生活を根づかせることにあるという確認がなされた。差別社会で単に病院を「開放化」したり「自己決定」の下に退院し、「社会復帰」し「健常者」並みの生活を営むに至ったにしても何ら基本的、根本的な問題は解決されないどころかその生活そのものも生々としたものとはなり得ない。もちろん「精神障害者」にとって病院の「開放化」や「病者」の「自己決定」の論理は「真の社会復帰」のための不可欠の条件ではあるがそれ以上のものではない。生々と地域に生き抜いてゆける真の共同性は、この差別社会を破壊せんとする人民の運動を根拠にした生活の中に存在し、「健常者」と「精神障害者」の共同性、統一性は、そのような生活の中に見い出される。そのような共同性を営む生活をかちとることこそ「真の社会復帰」ではないかという問題が論議される。
 「慢性病棟患者」と言われていたKさんが今回退院し、職も持続して生活を営みつづけることが出来るその支えに三里塚、狭山、赤堀斗争を闘うことがしっかりと据えられているからでもあると思う。如何に困難がたちはだかろうとも病苦との闘いをはげますものは意見を異にし性格的にも合わない会員相互の絆を結ぶ環ともなっている政治斗争である
 今後も闘う蟻の会の結びつきを強化し、「病者」のもつ独自の領域を深化し「病者」開放の問題意識を深化させていく索引車として三里塚・狭山・赤堀斗争が位置づけられるという確信を強めている今日です。
▼ レクリエーション 今月は闘う蟻の会麻雀大会をやる。初心者の人も手とり足とりで教えて、共に愉快に過ごす
▼ 会員の1人が「ウツ」に陥り 調子をくずしていますが、気を長く、焦らずに地道に彼を支えながら歩んでゆくつもりです。

絆4号発行のお知らせ
〈内容〉
 座談会「病」者にとって「精神医療」とは何か
 精神医療について
 精神医療の現実と理想
 中田修たち犯罪生物学者を弾刻する斗いを社会復帰℃v想を問う?監獄法と精神医療
 〈定価〉は一部五〇〇円(送料別)で10部以上は一割引です。オルグも含めて知人・友人にも宣伝して下さい。希望者は事務局まで申し込んで下さい。

 赤堀問題
 8月4日 獄中処遇改善・パネルヒーター設置にむけて宮刑交渉をもちます。
 監獄法改悪阻止にむけて
 監獄法改悪にむけて国家権力は法制審議会答申し国会上程にむけて急ピッチで攻撃をかけてきていますが、私達は赤堀斗争にとって文通・面会の権利をはく奪し、再審斗争の破壊をもくろみ、又、獄中において一方的な強制治療を行なうことに対して反対し阻止するために斗い抜いています。
 その中で監獄法改悪を許さない全国連絡会議を中心にして、8月監獄法改悪阻止にむけて著名人の呼びかけによる署名活動を展開し、同時に弁護士のオルグ、国会議員オルグをやりなんとしても阻止するために全力で斗い抜かなければならないと思います。
 各地で積極的に取り組んで下さい。

11・25赤堀中斗委結成二周年斗争にむけて
 赤堀差別裁判の即時抗告審も77年3月11日からすでに3年半近くたち、この間の検察側の意見書提出策動とその意をうけた東京高裁小松裁判長の抗告棄却策動がきわめて決定的な段階にはいっていることを私達はきびしくみつめていかなければならないと思います。
 とりわけても2月7日の狭山差別裁判による再審棄却、3つの死刑囚に対する再審開始決定に対する検察官の即時抗告 そして7月15日にはエン罪で無罪になったにもかかわらず「有罪にした原審に違法性はなし」「国家賠償請求棄却」するという180度移転した加藤老の国賠請求に対する判決とこの間の再審制度そのものを否定し、再審斗争の高まりに対する反動的な攻撃が次々とかけられてきています。
 権力はその中で27年目に突入する赤堀さんの屈服とあきらめをねらい再審斗争を破壊し獄死攻撃を決定的に強めるものとして監獄法改悪の攻撃を急ピッチで進めています。
 私達は同時に自民党の選挙における圧勝と戦後の世界を支えてきた体制が完全にガタガタになりはじめたいま、世界の各国がむき出しの利害をかけて激突している情勢をもはっきりみておかなければなりません。特に声高にさけばれている「軍事力の増強」と「軍備産業の育成」が日本が生きてゆくための外交政策を展開するときの決定的な軸になるという「自主外交のためには軍事力強化論」また国家が危機に際している中で「国家の安全なくして福祉なし」という戦争にむけた公然とした発言とその為の体制づくりが急ピッチですすんでいることを見ておかなければならない。そのなかでこそ人民を分断し、差別主義排外主義を積極的にあおり、人民に対する差別への屈服をもとに侵略戦争へと動員しようとする攻撃があり、いま私達は侵略戦争阻止にむけて大きな斗いをつくり出してゆかなければならないと思います。その中で「障害者」差別に怒り「障害者」解放斗争の基軸としての赤堀斗争の大衆的な発展をかちとってゆかなければなりません。
 11・25斗争に対する積極的な提起をおよせ下さい。今年中に現地調査も行いたいと思います。

三里塚斗争について
 前回の中斗委で提起された「何故三里塚斗争を斗うのか」レジメをもとにより三里塚斗争そのものについての討論を深めてゆきたい。又、赤堀斗争-「障害者」解放斗争と三里塚斗争の関連についても討論を深めてゆきたい。
 その最初にまず「病」者集団としても三里塚反対同盟との交流会的なものをもって、直接みぢかに話をしてゆきたいと思っています。

鈴木問題
 8月14日(木)午後1時、大阪地裁民事第3部で第6回公判が行なわれます。
今回は鈴木君の主治医木村氏の証言です。
多くの人々の傍聴で、国-被告を徹底的に追いつめ国賠斗争勝利にむけて圧倒的な傍聴をお願いします。

精神障害者福祉法について
 第13回全国精神障害者家族連合会全国大会で出された仮案「精神障害者福祉法」試案については前回のニュースに同封しましたが、今回「病」者集団の会議で討論されました。
 まず私達は全家連が国家権力の戦後の福祉政策を美化し、何ら問題のないものとして評価し、その中で「精神障害者」だけが福祉からとりのこされていたから、福祉法が必要だとするところから問題にしてゆかなければなりません。「精神障害者」の意見をとうていきいていると思われないし、又、「精神障害者」のためにというペテンをつかい国家と家族の安全、防衛のみを目的にしている点についても批判してゆかなければならないと思います。
そして、
@ 国家と家族が結託して「精神障害者」を社会から、地域から永久に隔離し、抹殺してゆくものとしてあること。
A 「精神障害者」を人間として認めない精神衛生法を何ら批判せずに、むしろ精神衛生法をより積極的に補完してゆくものであること。
B 保安処分攻撃と一体となってでてきていること。保安処分によって社会防衛の立場から「精神障害者」を危険視し、社会から完全に隔離・抹殺してゆく攻撃と一体となり、社会にとって「危険でない」「精神障害者」に対しては、「精神障害者」に対する福祉という美名をもって社会からの隔離、永久の国家管理を狙うものとしてあること。
C それは第7条(ハ)の生涯授産という恐るべき条文に見られるし、又、第8条の更生と障害の判定というところで心理判定、社会適応判定を行う。というナチスのやり方にもにた判定業務をみればよりはっきりすると思います。
D しかも8条をうけて、国、「機関」が判定に応じた措置を講じなければならない。と断定するに至っては、社会からの完全な抹殺を狙っているものと断定せざるをえません。
私達はこのような精神障害者福祉法という恐るべき法律が全家連という精神障害者の家族によってだされてきた基盤をより深く分析し、安楽死法制化の動きや、その他の攻撃とも全体的に把えかえし、法案そのものを完全に批判しつくさなければならないと思います。
=第5回全国集会にむけて=
 来年の4月頃、大阪で「病」者集団の全国集会をもちたいと思います。今回はテーマをどうするかについて、又形態について様々な案がだされましたが、継続して討論をもっとゆきたいと思います。各地の仲間の皆さんの積極的な提案をまっています。どしどし意見をお寄せ下さい。
▼ 8月1日、宮城刑務所
   包囲糾弾斗争▲
 8月1日、全障連主催のもとに、赤堀さんをげきれいし、獄中処遇改善、監獄法改悪阻止、赤堀氏奪還にむけて全国各地から集まった「障害者」を中心に宮刑包囲糾弾斗争がたたかわれました。
 私達「病」者集団もこの斗いを全障連と共に斗かいぬき、リューマチ、痔で苦しむ赤堀さんに対するパネルヒーターの設置と、文通、面会制限、獄中処遇の改悪、再審斗争の破壊をたくらむ、監獄法を阻止するためにたたかいぬきました。
 集会の後三〇〇名の隊列でデモに移り、「赤堀さんは無実だ」「赤堀さんがんばれ」と声を限りに宮刑に対して叫び、斗いぬきました。
 そして私達の必死の叫びはついに、権力の弾圧、妨害をはねのけ、厚い獄中の壁をつきぬけて赤堀さんに届いたのです。
 この力をもって8月4日、パネルヒーター設置にむけての交渉をもちました。
 パネルヒーター設置にむけての
▲宮城刑務所との交渉▼
〈8月4日〉
赤堀中央斗争委員会は、獄中処遇改善の一環として、かねてより、パネルヒーター設置要求を宮刑当局と交渉するために著名人に、賛同署名を行ってきました。この2月26日、賛同署名の力をもって第1回交渉をもとうとしましたが、交渉にさいしては、交渉団と当局の人員について折り合いがつかず、結果的には決裂しました。再度8月4日、第2回の交渉を元国会議員西宮氏、弁護士松沢氏の2名の立合いのもとで、赤堀中斗委3名、日本精神神経学会赤堀委員会代表1名、計6名で行ないました。あらかじめ用意された賛同署名七三二名を提出するとともに、パネルヒーター設置の必要性を強調し、約一時間三〇分にわたって話し合われました。
当局は、私達の主張する赤堀氏への医療保護、人道上の立場からのパネルヒーター設置に対してイ健康上問題はない。ロ獄中者全般の公平を期すため。の2点をあげ要求を拒絶しました。しかし、私達は現在、赤堀さんが服薬している4種類の薬の必要性と健康上問題がないとする当局の矛盾にみちた答弁を追求し、一方、左手の指関節が屈折し、慢性化していると思われるリューマチに対しても当局に言及し、設置の必要性を強くもとめました。
即日回答は得られませんでしたが、署名者、及び、要請ハガキを送付した人々を共に宮刑当局の今後の動向をきびしく監視していかなむけばならないと思います。
▲ 全障連第5回全国交流集会報告▼
 私達「病」者集団は8月2・3日仙台で行なわれた全障連第5回大会に参加しました。
 集会は全国各地の「障害者」を中心に二〇〇名が集まって行なわれました。テーマは「政府・厚生省の地域福祉=地域管理体制と対決し80年代を自らの力で切り拓こう!」で、集会は全体集会、交通・生活・教育・労働・施設・赤堀・医療の各文科会、そして障害別、階層別の各交流会が行なわれました。
 私達は全体集会で連帯のアピールをすると共に赤堀分科会の討論に加わり、また精神「障害者」の交流会に参加しました。
かなりの過密スケジュールであり、また「病」者集団のパンフ売りで忙しかったため、集会全体の内容については詳しく書けませんが、 赤堀さん奪還・「障害者」解放にむけて80年代を全障連と共に斗い抜く決意をあらたにしました。


*作成:桐原 尚之
UP:20100409 REV:
全国「精神病」者集団  ◇全文掲載
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