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全国「精神病」者集団ニュース(連絡会議報告)1979年11月



全国「精神病」者集団ニュース 1979年11月

 今回の連絡会議は11月17日・18日と京都でおこなわれ、どしゃぶりの雨の中を名古屋から奈良から大阪から、京都から大ぜいの仲間が集まりました。
各地域での斗いを終えて、又、監獄法改悪阻止へむけての討論会を終えて、又、仕事を終えて、苦しい病状と斗いながら、集まることができました。
 今回は、地域活動報告を中心に、活動報告と患者会のなかで問われている問題点は何か、又、各地域の活動についての質問、討論も活発におこなわれました。
 又、同時に、赤堀斗争・鈴木斗争を中心に様々な斗いを斗わなければならない中での、個人、個人の苦しさと、その中で、患者会を中心に担って、地域で根をはった運動を作ってゆく困難性も含めて、話し合われました。
 そして、私達の力量をはるかにこえた様々な課題が次から次へと、つきつけられてくる中で、私達は自分の「病」をどう克服する努力を続けながら、活動を続けてゆくのかを、絶えず、気をつけながら、斗い続けなければならないと、思います。

地域活動報告
○前進友の会○
9月23日 保津狭にレク 55名ではんごう炊飯
 10月8日9月10日 前進友の会・総会
   8日 交流会を25名で行い、それぞれの立場を踏まえ、夜遅くまで、たのしみはなしあいました。
   9日 基調文の読み合わせ・27名でおこない、討論をもちました。
     「病者」学生 医療従事者の各部会をもち、発病の経過、家族、職場の問題について、話し合いました。友の会の中で、「病者」相互の団結をかち取ってゆくための集まりをもってゆきたい。
  10日 全体集会
     病者、学生、医療従事者が、最低1回の集まりをもち、友の会の5つの柱(活動方針)を全体で確認し、その中で、活動をやってゆきたいと思います。
  前進友の会 5つの柱
 1、友の会の仲間、一人ひとりの経済的・精神的自立
 2、「障害者」に対する差別に反対する
 3、「障害者」の基本的人権の擁護と諸権利の確立
 4、現状の精神医療の批判
 5、仲間の団結と京都の患者、家族会の統一前進友の会のみんなの部屋が事務所と個人の移住空間をはたしているので、その中で行き場がなく、職もない人が滞在してゆくなかで第二の病院化してゆく傾向がある。そのなかで、退院して職もなく行く所のない人が自立してゆく方向もさぐってゆきたい。
  そして、そのためには、みんなの家と事務所の分離をはかりたい。医者等の支援はあっても、あくまで、前進友の会の主体性をもってやってゆきたい。
 10月27日 日の岡荘で友の会会員が入院しました。そして、みんなの部屋に居ついた人もが入院し、二人の入院者をだしたことを契起に、日の岡荘になかの人間関係の点検と再発の防止を重要な問題として、考えてゆきたい。
 10月18日 例会
 会費・会員制にすることをきめました。
 又、夏レク以降、参加者がふえており、個人の家で今まで例会をやっていたが、これからは、別の場所でやってゆきたい・
 11月 3日 飛鳥レクリェーション 35名
 11月10日 京大刑事研主催 赤堀講演会
      26名参加、友の会2名アピールする
 11月10日 例会
 11月13日 岩倉病院5病棟でのディスコパーティーに参加

○光愛病院患者自治会○
(3病棟)
 他の病院の患者と連絡をとり、横のつながりをもってゆきたい。又、政治的な問題を討論する機会はない。患者会活動は治療をかねに活動として、自治会活動があります。茨木病院とのソフトボールの試合、光愛での盆踊り大会と運動会を、百各位でやりましたが、この企画については、患者が中心になってやりました。患者がレクリェーション、他の病院の患者との横のつながりを自主的にやって、みんなでできるようにするようにしたい。
 問題点としては、むずかしい問題もありますが、退院する時の世話を積極的にしてくれないのが不満です。しかし、居心地がよくて、ねている時間が多いのです。

○まどの会○
  中心になって活動していた人が、以前として、調子が悪いので、何もやれていません。

信貴山病院問題
 病院の総務から、この間、まどの会(院内の)会員に対して、会をやめろという卑劣なおどしがありましたが、最近、又、このようなおどしをかけてきていることに対して、非常に腹がたっています。即座に手紙で反論し、院長とまどの会との話し合いをもちたい。
 その中で、退院しろというおどしをかけられた患者さんに対して、支えてゆかなければならないということがあり、このことを、家族と共に解決してゆくため、家族との連絡をとり、退院後の問題、アパートを借りて住む事や、そのために外泊をして、(信貴山病院では家族がいっしょでないと、外泊できない)外の生活になれてゆくようにしたい。
しかし、本人が17年間の入院生活で外で生活する自信がないので、病院にいたいと言っているので、非常にむずかしいところがあります。
 私達の非力さをつくづく感じていますが、そのなかでもコツコツやってゆきたいと、思います。

○茨の会○
 この間、9月10日できなかった例会を、11月11日にもちました。個人的な相談や話し合い(交流)が中心で、会の活動としては、活発にできていません。
 赤堀さんとの面会を踏えたうえで、無実の死刑囚に対する通信・面会・獄中での強制医療に反対してゆく運動をつくってゆくと同時に監獄法改悪阻止にむけてたたかうため、関西の刑法戦線、鈴木実行委、大阪赤堀さんと共に斗う会に学習会をもつことを提起してきました。
 11月10日 京大刑事研主催の赤堀斗争と保安処分の集会にゆき、赤堀斗争と監獄法改悪阻止の斗いを提起
 11月11日 関西監獄法改悪阻止実行委の討論集会に参加
 この間、赤堀中斗委として、部落解放同盟労働組合に赤堀さんの問題をとり組むよう働きかけています。
 11月23日 大阪赤堀さんと共に斗う会で集会をもち、赤堀さんの問題等を通して、大阪の患者会のものにしてゆく学習会、話し合いをもって、いっしょにやってゆくように、がんばりたい。
 この間の過程をめぐって、つくづく思うのですが、
 @ 患者会を支援してくれる医者がいない。
 A 会として、みんなで討論するのが、苦手で、交流(個人的な)が中心になっています。できれば、行動を共にすることから始めたいのですが、なかなか困難です。
 B 家族問題について、どういう形で解決してゆくのか、そのために話し合いをもちたいのですが、悩みが多いのです。

0の会(A)○
 病者集団の事務局と私宅を分離する方向ですすんでいますが、事務局の内容をいかに、充実させてゆくのかも含めて、考えています。又、各地の患者会からの提起・報告をきちんとうけとめていきたいのですが、事務局の仕事がはんざつで、整理しきれない状態です。
 この間の活動のなかで、考えたことですが、事務局員の再発防止に中心をおいてがんばりぬき、そのために、健康保持をしてゆくため、気をつけてゆきたい。睡眠をどうがんばって、確保するのか!食事・家事等の時間配分をきめて生活し、事務局の機能をはたしてゆきたい。
 一人で問題をかかえこまないで、常に全体のものにするよう提起してゆき、みんなで、検討し、今後の方針をどうするのかの会議を定刻にやると同時に、緊急の課題に対してはすぐ対応できるようにしています。この間は支援者も含めて、三人で事務局会議をやり頑張り抜いています。
 11月5日、0の会の例会をもちました。
 テーマは「社会で生きぬくために、自立とは」でした。しかし、話の中では、自立を阻むものをどうするのかが、中心になり、自立にむけて、どうしてゆくのかの討論にはなかなかなりませんでした。
 具体的には、職場・家族での問題点、社会のなかで生きることの困難性がでてきて、自立してゆくことの困難性をもっとこまかく話し合ってゆきたいと、思いました。
 11月10日 神奈川赤堀さんと共に斗う会結成集会にいって、「赤堀さんと私」という題で話をしました。その前日、神奈川の地での患者会、家族との交流をもちました。「年輪の会」「向日葵の会」「大地の会」等の患者会等が集まり、又、「闘う蟻の会」から、ニュースをもらいました。
 11月11日 「養護学校はあかんねん」の上映会があり、差別の根幹にある幼児期からの社会からの、隔離・分断・収容としてある養護学校義務制に対して反対してゆくものとして、集会に0の会から、四名が参加しました。
全体では二百各位が集まり、その中で0の会は、赤堀署名カンパを集め、パンフを売り、「障害者」実態調査阻止へむけて、訴えてゆきました。そして、11・25全国集会へ呼びかけを行いました。
 11月17日 豊かな市民生活の実現をめざす11・17集会の事務局から、市民団体のひとつとして、0の会への参加要請の呼びかけがありました。
 そして、0の会から、アピールをしましたが、発言を一分半でやってほしい等、「障害者」への配慮を全くしていない司会団を徹底的に糾弾しました。「精神障害者」のかかえている問題を、市(行政側)に要求してゆきました。名古屋市長(本山)に正式の文書で提出することを決めました。その中で、赤堀署名、パンフ売りをしました。

0の会(B)○
 11月25日の全国集会の講演のことで、自分の生活史のなかでの、苦しいこと、辛いことを思い出し、今月は非常にしんどい状態に一時、おちいりました。
 10月30日 中斗委の会議に参加。
 11月 4日 0の会 例会
 11月11日 「養護学校はあかんねん」上映委員会主催の集会に参加
 11月17日 豊かな市民生活をめざす11・17集会に参加しました。
 11月25日には講演をやりますが、しんどい状態のなかでもなんとかがんばってやってゆきたいと思います、

○虹の会○
 例会を11月4日にもち、新たに虹の会でやりたいという人が出てこれるための体制をみんなで考えてゆくこと。又、どうしても、斗わなければならない課題を斗うなかで、虹の会相互の連絡体制はきちんとできているか。
 一人ひとりがら、現在、どういう状態におかれており、どう生きて、生活しているのかを虹の会として、きちんとつかんでゆくことなどを中心に話し合いました。長い、つらい患者会の活動のなかで、どんなにつらくても、困難でも赤堀さんのことを思いながら、入院している仲間の苦しさを思いながら、歯をくいしばってがんばりぬいています。
 11月23日の大阪赤堀さんと共に斗う会主催の集会を成功させ、11月25日、赤堀全国集会を力の限り斗いぬいてゆきたい。
又、個々人のかかえている悩み、苦しさが話し合えるような患者会にしてゆくため、どうしたらよいのかも、考えてゆきたいと思います。
 10月中旬から、11月にかけてのハードスケジュールがたたって、全員バテ気味ですが、しんどい時は、休息をとり、なによりも「障害」を克服してゆくための斗いを、赤堀・鈴木・三里塚斗争を斗うなかでやりぬいてゆきたい

鈴木問題
 10月12日の公判に続いて、次回公判は12月19日に行われます。次回公判は弁護団から、主張した検事・大拘所長・看守・精神科医=臼井の虐殺の責任を徹底的に追求した主張をいかに裁判のなかで立証してゆくのか、その証人申請をやり、裁判所に認めさせる公判です。
(1)保護房という非人間的な拘禁場所が、いかに、「精神障害」を苦しい状態におき、「病状」を悪化させるところであるか。又、2月という最も寒い厳寒期を保護房で生きぬくことが、どれ程危険なことか。しかし、鈴木君の場合は、眠れない・食べることもできない、ほとんど、半裸、もしくは、全裸で保護房に収容されていたということを考えると、大拘のとった措置が、凍死ということに直接結びついていくことからも、この保護房の検証の申立てをする。
(2)鈴木君の体格・病状・死亡時の拘置所の対応、面会時の差別的な面会拒否等についての証言
(3)精神科医=臼井の治療内容について、非定型精神病にとって、保護収容という事態がどれ程、よくないかとの、精神科医の証言と、主治医による、個別鈴木君にとってはどうであったのか。又、「精神障害者」差別にもとづく、通信・面会の拒否、又、「精神障害者」は労働能力なしとする、被告側の差別的主張に反論等についての証言。
(4)原告・お母さん本人の証言
(5)労働能力なしとする被告側の主張に対する友人の証言。以上の立証計画を、裁判所に提出し、いよいよ国賠斗争の中心的な公判になってゆこうとしています。全国の仲間の結集を訴えます。

赤堀問題
 11・25集会の成功にむけて
(1) 今回の集会のもつ意味は、私達にとって被差別体験に基づいた体験発表を軸に何故、赤堀斗争を斗いぬくのかの決意表明と、
(2) その中で、地域で孤立して苦しみつつ、生きぬき、斗かおうとしている「障害者」をどう支えてゆくのか。同時に、「精神障害者」「身体障害者」「健常者」の共闘体制をどうつくってゆくのか。
(3) 又、赤堀斗争が、東京高裁の抗告棄却策動のなかで、法廷斗争を絶対的に強化してゆかなければならない。
(4) そして、11・25集会に結集した「精神障害者」の交流を中心に、「精神障害者」の団結をどうつくってゆくのか。それを支える各地域の患者会を形成してゆくためにがんばる。
 これらのことを中心に「病者」集団はがんばりぬいてゆきたいと思います。
 監獄改悪阻止にむけて、全国的な体制で準備をつくってゆくため、 11月26日、うちあわせがおこなわれます。さらに、これは、監獄法改悪の先取りとしてある、赤堀さんの獄中における健康状態を、どう支えてゆくのか(不眠・脱肛・リューマチ)ということのなかで、問われていると、いうことで、「病」者集団から、積極的に提起してゆきたい、と思います。

事務局からの報告
(1)関東の仲間はどうしているのでしょうか。
 神奈川赤堀さんと共に斗う会の結成集会で、患者さんと意見交換をし、11月25日全国集会の後、関東の仲間との交流をもちたい。
(2)赤堀さんの提起
 0氏支援=「病」者集団事務局支援は、中斗委を窓口として、具体的にやってゆくことは決定されてされていますが、支援に来てもらう側からの提起・要請について、回答書を各地の斗う会に要請して、回答してもらうことにきめました。
 支援者の特技、留意事項、名前住所、期間を記入してもらい、調整をします。また、支援者には、斗う会の責任者の紹介状を持参してもらいます。
(3)中予精神医療から、「病」者集団への原稿依頼がありました。
(4)「ロボトミー糾弾全国共斗会議」の加入について
ロボトミー糾弾斗争の全国的な結合をかちとり、精神外科廃絶をめざしてたたかいつづける「ロボトミー糾弾全国共闘会議」(ロ全共)の結成が9月30日、東京の南部労政会館で開かれました。それで、「病」者集団も加入することになりました。
精神外科は、脳を破壊して、精神をかえることは医療ではないこと、又、人体実験の要素が強いこと、そして、本人の同意があっても許されないことは、この間論議のなかで確認されてきましたが、未だに厚生省は、治療指針から精神外科をはずしていないことを徹底的に追求してゆかなければなりません。
ロボトミー廃絶にむけて、斗い抜こう!
(5) 本年9月27日、東京都小平市で、脳外科医の妻と母が刺し殺された事件があった。警察は、この事件を単なる強盗殺人事件として片づけようとしている。
 しかし、真実は、桜ヶ丘保養院のロボトミー医師=藤井謄に、被術者が正義の復讐をしたことにある。私たちは殺人を否定するが、Aさんが藤井に殺意をいだき、実行しようとしたことは、実に、ロボトミー被術者の正当な行為に他ならない。私たちはこの事件を契起として、桜ヶ丘保養院の没医療をはじめとする実態を暴露しなければならない。
 今後、「病」者集団も保安処分の動向とにらみあわせて、Aさんの支援の方向を追求してゆきたいと思います。
 ☆ 事務局開設へむけてのカンパ要請文を同封します。各地域で、事務局体制の強化へむけて、斗いぬいて下さい。
 ☆ りん転機とファックスを探しています。
 良いものがあれば、紹介して下さい。無料であれば、得に助かります。是非送って下さい。
 ☆ 各地域の活動や、このニュースへの御批判・御意見、又は、事務局への要請を事務局あてにお寄せ下さい。
 今、みんなどうしているのか・・・・・・・心配です。
 ☆ パンフレットの在庫が、事務局にあります。御希望の方は、事務局までお申し込み下さい。
  第三回大会資料(一昨年) 二百円
  第四回大会資料(今年)  五百円
  「絆」(2号)       三百円
 ☆ 11月25日に、東京で「赤堀政夫さんを生きて奪い返す全国総決起集会」が行われました。「病」者の仲間は、全国各地から、三十数名が参加し、今までにない活気のうちに終わりました。
  この集会に続いて、12月8日まで、電報集中斗争を行いますので、集会に参加できなかったみなさんも、各地域において電報を集中し、斗争に参加して下さい。(ハガキでも結構です。)
  そして、赤堀さんを何としても生きて奪い返しましょう。
  宛先・文例は、次のページ(8)に、書いてあります。尚、電報をうたれた方(ハガキの方)は事務局(電話〇五二(八二一)一三一三-大野)まで、その旨、御連絡下さい。
 ☆ 冬にむかいます。
  病の苦しさに耐え、差別・偏見に耐えている。
  赤堀さんや私たちにとってきびしい季節になります。かぜをひかないよう交通事故に気をつけて、来春こそは赤堀さん奪還、「障害者」解放が一歩でも、前進するよう共にがんばっていきましょう。


*作成:桐原 尚之
UP:20100302 REV:20110806
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