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『寄せ場』2号 特集:転換期の寄せ場――変貌の諸相をどのように捉えるか

日本寄せ場学会 編 198905 現代書館,224p.
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last update: 20200115

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■日本寄せ場学会 編 198905 『寄せ場』2号 特集:転換期の寄せ場――変貌の諸相をどのように捉えるか,現代書館,224p. ISBN-10:4768477526 ISBN-13:978-4768477526 \2000 [amazon][kinokuniya] ※ h03


■内容

編集後記(252ページ)

『寄せ場』創刊号は、予想以上に多くの人びとに迎えられた。われわれの学会、そして本誌が背負った課題の大きさを痛感させられる。学会が発足して二年余り、寄せ場をめぐる状況の変化には激しいものがある。「転換期の寄せ場」――その直面する現実を反映して、本号の内容は多彩なものとなった。
 急増するアジアからの労働者をめぐる二つの報告、それに、本号にはのせられなかったが、アジアからの花嫁の「商品化」についての中村尚司氏の東日本例会での報告、これらに関してなされた討論を紹介する余裕がないのは残念である。だが、寄せ場と〈労働〉概念についての対談は、一つの問題提起として、今後も議論を重ねて行く必要があるだろう。
 これらの議論とともに、それぞれの地域にあって、それぞれの現実に取り組んでいるであろう多くの会員や読者に、本誌が誌面を提供する開かれた場となって行くことを、そして本誌の内容が一層深められたものとなって行くことを、願ってやまない。


■目次

転換期の寄せ場――変貌の諸相をどのように捉えるか

【理論】

寄せ場と〈労働〉概念の新たな視点
山崎カヲル+小倉利丸(対談)


【現状1】

外国人出稼ぎ労働者の歴史と現状
田中宏
寄せ場と外国人出稼ぎ労働者
渡辺英俊


【歴史】

「南方労働問題」と「大東亜共栄圏」論批判
松沢哲成
〈問題〉としての日雇労働者とその意識
平川茂


【国際比較】

スクオッター研究をめぐる諸論点
青木秀男
ラテンアメリカとバリオ
山崎カヲル
ソウル・オリンピックとスラムクリアランス
柳在順
アメリカのホームレス・ピープル
M,ファブリカント・M, ケリー


【現状2】

寄せ場差別の思想と実践
池田浩士
裁かれた野宿労働者の反撃
和田研三
山谷に労働者解放運動の拠点を
小田原紀雄


【調査】

労働者の釜ヶ崎への流入過程
牛草英晴
88年夏・釜ヶ崎野宿者調査報告
本間啓一郎
佐世保の〈アオカン〉をめぐる状況
斎藤嘉樹


【書評】

本間義人『内務省住宅政策の教訓』
布野修司
渡辺栄・羽田新編『出稼ぎの総合的研究』
水野阿修羅
大島静子/キャロリン・フランシス『HELPから見た日本』
飯村リカ
賀沢昇『続・雪の墓標』
井佳
砂守勝巳『カマ・ティダ――大阪西成』
中西昭雄
松原岩五郎『最暗黒の東京』
池田浩士


〈フォト構成〉
 『山谷に佇む』

[全国寄せ場案内]
 笹島
 寿町

学会日録
編集後記
Summary


■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:樋口 也寸志
UP:20110813 REV:20200114(岩ア 弘泰
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