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『生存学』Vol.3

『生存学』vol.3表紙

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last update: 20150703

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■立命館大学生存学研究センター 編 20110325 『生存学』Vol.3,生活書院,272p. ISBN-10: 4903690725 ISBN-13: 9784903690728 2200+110 [amazon][kinokuniya] ※

*送料込み2000円でお送りします。創刊号は出版社・書店では買えなくなっています。第2号〜もお送りできます。いずれも2000円です。御注文は立岩まで。

 *生活書院HPの紹介ページ:[外部サイト] http://www.seikatsushoin.com/bk/072%20seizongaku03.html

特集:「精神」

【内容】
「生存学」は何をしていくのか。時代のこと、そこにおける障害者や病者、精神障害について知っておくべきこと……そして、今後の展望。立岩真也へのロングインタビュー(聞き手・天田城介)と、特集「精神」の2本の柱で編まれた、雑誌第3弾。

【目次】

ロングインタビュー:立岩真也×天田城介 生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その彼我の現代史・1
 *詳細目次(↓)

特集:「精神」

 特集にあたり(全文):「「精神」とは、「心」でもあり「こころ」でもある。「精神」の病は、「心」の病でもあり「こころ」の病でもある。そして、「病」とは、「病気」でも「疾病」でも「障害」でも「症候群」でもある。「精神」をめぐる基本用語はとても広い意味になっている。広い意味にならざるをえない。そこを考えることが、この特集の目指すところである。
 「精神」をめぐる状況は変わってきている。「うつ」の広がり、発達障害の前景化、統合失調症の軽症化、脱病院化、地域福祉化、当事者参加……。目覚ましい変化でも騒がしい変化でもない。深い変化ではないかもしれない。浅い変化であるかもしれない。そこを考えることが、この特集の目指すところでもある。
 「精神」の論文のスタイルも変わってきている。「昔」なら、暗くて重い現実に見合ったスタイル、現実を跳ね返す暗くも明るくもあるスタイル、暗くて重い底で苦笑や哄笑を示すスタイル、それが理念だった。いまは違う。明暗や軽重が斑模様になった現実、明暗や軽重を測りかねるグレーな現実に見合ったスタイルを編み出さなければならない。この特集のひそかに期待するところである。」(文責:?)

01 山口真紀:自閉者の手記にみる病名診断の隘路――なぜ「つまづき」について語ろうとするのか
02 片山知哉:ネオ・リベラリズムの時代の自閉文化論
03 藤原信行:「医療化」された自殺対策の推進と〈家族員の義務と責任〉のせり出し――その理念的形態について
04 萩原浩史:テレビドラマにみる精神障害者像――「きちがい」から「心の病」へ cf.精神障害者が描かれたテレビドラマ(1990〜)/映画
05 阿部あかね:わが国の精神医療改革運動前夜――一九六九年日本精神神経学会金沢大会にいたる動向 cf.第66回日本精神神経学会大会(金沢大会)
06 樋澤吉彦:心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について
07 三野宏治:クラブハウスモデルの労働とは何か?
08 杉原努:レジリエンスを基礎にした精神保健福祉士養成――ACTの取り組みからの示唆
09 中田喜一:乱立するセルフヘルプグループの定義を巡って――可視性と想像性という観点から
10 吉村夕里:精神障害当事者が参画する社会福祉専門教育――精神医療ユーザーとともに行う精神科診療面接場面の質的分析

国際研究調査報告
01 佐藤=ロスベアグ・ナナ:国際会議「日本における翻訳学の行方」とTranslation Research Summer Schoolの教員経験に関する報告
02 植村要:The 2nd Workshop, The Mechanization of Empathy in Health Careに参加して
03 日高友郎:実り多きイタリアの旅――ベルガモ大学でのワークショップを振り返って
04 岡田清鷹:文学のフランコフォニー――変遷する列島(リズ・ゴーヴァン)
05 齊藤拓:グローバル正義、ベーシックインカム、言語的正義
06 谷藤真琴:国際カンファレンス「絆と境目――正義と文化に関する新しいパースペクティブ」の運営に携わって
07 中倉智徳:MAUSSとタルド――諸社会科学と経済的なもの
08 西嶋一泰:歴史は物語だ、では物語は誰のものか――特別公開企画「アフター・メタヒストリー ヘイドン・ホワイト教授のポストモダニズム講義」報告
09 平賀緑:リーズ大学バーンズ教授による集中講義と院生の議論する力
10 本岡大和:トマス・ポッゲ教授招聘ワークショップ
11 吉田幸恵:日韓研究交流事業に参加して/初めての海外調査

表紙の写真 渡邉あい子
編集後記

■書誌情報

◆立岩 真也・天田 城介 20110325 「生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その我彼の現代史・1」,『生存学』3:6-90*
山口真紀  20110325 「自閉者の手記にみる病名診断の隘路――なぜ「つまづき」について語ろうとするのか」,『生存学』3:92-105
片山知哉 20110325 「ネオ・リベラリズムの時代の自閉文化論」,『生存学』3:106-116
藤原信行 20110325 「「医療化」された自殺対策の推進と〈家族員の義務と責任〉のせり出し――その理念的形態について」,『生存学』3:117-132
萩原浩史 20110325 「テレビドラマにみる精神障害者像――「きちがい」から「心の病」へ」,『生存学』3:133-143  cf.精神障害者が描かれたテレビドラマ(1990〜)/映画
阿部あかね 20110325 「わが国の精神医療改革運動前夜――一九六九年日本精神神経学会金沢大会にいたる動向」,『生存学』3:144-154 cf.第66回日本精神神経学会大会(金沢大会)
樋澤吉彦 20110325 「心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について」,『生存学』3:155-173
三野宏治 20110325 「クラブハウスモデルの労働とは何か?」,『生存学』3:174-184
杉原努 20110325 「レジリエンスを基礎にした精神保健福祉士養成――ACTの取り組みからの示唆」,『生存学』3:185-197
中田喜一 20110325 「乱立するセルフヘルプグループの定義を巡って――可視性と想像性という観点から」,『生存学』3:198-209
吉村夕里 20110325 「精神障害当事者が参画する社会福祉専門教育――精神医療ユーザーとともに行う精神科診療面接場面の質的分析」,『生存学』3:210-239

*立命館大学生存学研究センター 編 20110325 『生存学』Vol.3,生活書院,272p. ISBN-10: 4903690725 ISBN-13: 9784903690728 2200+110 [amazon][kinokuniya] ※ お送りできます→『生存学』3


 
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■ロングインタビュー 生存の技法/生存学の技法――障害と社会、その彼我の現代史・1 詳細目次

□まず何をしていくか
 ○「 生存学」は何をしていくのか
 ○ 足りないから集める
 ○ 英国のこと
 ○ 出自の違い
 ○ どちらも見ている人たちがいる cf.なおすこと
 ○ 韓国のこと
 ○ 多言語雑誌・HP
 ○ 数は力でもある
□難しくも思われる部分
 ○ 主張と文脈と体制
 ○ 補えばできる、けれども
 ○ 含意を伝えることの難しさ
 ○ 批判を「手打ち」にしてよいのか
 ○ 批判の捉え方
 ○ 脇が甘くならないように固める
 ○ どんな天秤に何が乗っているのか
 ○「 バランス論+重みづけ論」でいけるか
 ○「 反精神医学」の捉え方
 ○ 政治的対立が与えたもの
 ○ 伝えにくいこと
□この時代について
 ○ 社会を語らなくなっていること
 ○ 参照点の置き方
 ○「 私にはこう見える」と言う
 ○ より長い時間をとった場合
 ○ より長い時間をとった場合・2
 ○ 通じにくいように思われること
 ○ 左派がどうあった・なったか
 ○ 政権交代
 ○ 地方分権
 ○ やはり言えると思う
□そこにおける障害者・病者
 ○ 障害者他はどうなっていたのか
 ○ まず個別に見る→まず施設・脱施設
 ○ 在宅政策
 ○ 所得保障
 ○「 難病」者
 ○「 みんな」へという流れ
 ○ そこが最初の場所でないこと
 ○ 前半の後半のまとめ
□研究の手だて
 ○ 権力
 ○ 統治
 ○ 再度天秤にかける話
□「難病」
 ○ 障害者でもある「難病」者の位置
 ○ 生き死に関わること
 ○ 仕掛けを伝える
 ○ 技術のこと
 ○ 伝達について・再度
□精神障害関係
 ○ こわくて研究しなかった
 ○ それでも知っておいた方がよい
 ○ 医療者は何を言ったのか?
 ○ 人に即する
 ○ ロボトミー安楽死
 ○ 精神病院
 ○ 空いている所を調べる

続き→第4号
□障害学生支援/ディジタル・データ
 ○成り行きであること
 ○朗読して録音していたこと
 ○OCRで読みとるという術
 ○大学で
 ○書籍データの提供
 ○ウィンドウズ/HP
 ○こちらの状況
 ○全般的状況
 ○外れた企画・当たった企画
 ○こちらの関わり方
 ○さらなる研究・対応
 ○学生だから大学が、ではないこと
 ○海外との/海外での
□展望
 ○評価・展望
 ○発信・交流
 ○陣容について
 ○留学生
 ○COEは終わるらしい・最後に

 
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■言及・紹介

◆2014/11/01 『飢餓陣営』41(2014年秋号)
 佐藤幹夫「ポロ酔い日記 1 二〇一四年七月一日〜八月一日 33-35
 「七月二六日(土)
○立岩真也氏と天田城介氏の対談が読みたくて[…]『生存学』(生活書院)を求めていた。目を通すと、「生存の技法 生存学の技法」と題され、ひたすら広範なテーマが論じられている。医療、福祉、保健について、研究者であれば知っているだろう基本的なことを、いかにこちらが知らないままやってきたか。○ともあれフーコーはもっとしっかり読まないとだめか。所々に出てくる。あんな難しいものを読み込む時間なんか、ワタクシに残っているのか。」

◆立岩 真也 2013/11/ 『造反有理――精神医療現代史へ』,青土社 ※

橋本 努 2012/06/11 http://d.hatena.ne.jp/tomusinet/20120611

◆2011/04/18 http://d.hatena.ne.jp/K416/20110418/1303132392

◆立岩 真也 2011/03/01  「本年その一――唯の生の辺りに・11」 ,『月刊福祉』2011-3

◆立岩 真也 2011/03/01 「社会派の行き先・5――連載 64」,『現代思想』39-3(2011-3):- 資料

 「これまで書いてきたそれを続けていくその行きがかりからこのこと〔精神医療を巡ること〕にふれざるをえないということにはなった。その「問題意識」についてはここでは繰り返さない。
 ただその前に、もうすこし素朴に、「それでは浮かばれない」ではないかという気持ちはある。全面的に称賛しようというほどではないが、たいしてあるいはまったく得にもならないことに時間を費やし、心身を消耗してきた――実際、なにかしら病気もちな傾向の人がその道に進むということもないではないにせよ、幾人もの人たちは、病院の経営を巡る困難等々に面して、自らも相当に病みながら――続けられるところまで続け、ある人たちはもう少し長生きできたかもしれないのに、亡くなってもいる。すくなくともあったことはあったこととして記録されてもよいぐらいのことは思っている。その「改革」から距離をとった人たち、批判する人たちも、いくらかは認めていると思うが、私は、そこでなされたことが無であったとは思わない。困難なことでもありながら、いくらかのことは――その「いくらかの」評価の難しさはありつつ――なされた。そのことも記しておいてよいのだろうと思う。
 そして、これまでも幾度か話したり書いたりしてきたことだが、そのようなことをしておくべき、またそれが可能な時期に来ているのだと思う。私も関係している『生存学』という雑誌があって、その第3号の特集の一つは精神障害・精神医療に関わるものなのだが、その同じ号にとても長い私に対するインタビュー(立岩・天田[2010])が掲載されていて、そこでもそのことを話している。
 ここ数回とりあげている、とりあげるだろう人たちは、一九二〇年代、そして多くは一九三〇年代に生まれた人たちである。前回も記したように、幾人かの人がここ数年に亡くなっている。研究費の申請書類などにも――実際その通りだから――書くのだが、今のうちに聞いたり資料の散逸を防いでおかないとわからないままになってしまうこと、忘れられたままになってしまうことが多く出てくる。そして、その人たちには、失敗談や自慢話を、自分(たち)のことを語ることをよしとしないという気持ちとともに、話しておいてよいとか記録に留めておきたいという気持ちがあることを感ずる。ためらいや自己抑制やがあって語ってこなかった人たちが、そうこうしているうちに何も残らないことになってしまうことを思ってということもあるのだろう、書き残すようになっている、あるいは語ってくれるようになっていると思う。それが冒頭にあげた幾つかを含め、ここ数年に幾つか出版物が刊行されたりもしたことにも関わっているはずだ。そんな意味で、今はよい時期であり、またかなりの部分についてこの時期しかないということでもある。
 そしてそれがなされていない。そもそもそんな研究がありうるという発想があまりないらしいことも一つにはあるのだが、それに加えてやっかいさがある。
 その困難のある部分は必然的なものだと思う。一つには、[…]」 cf.歴史

◆立岩 真也 2011/04/01 「本年その二――唯の生の辺りに・12」,『月刊福祉』2011-4

◆立岩 真也 2011/04/01 「社会派の行き先・6――連載 65」,『現代思想』39-4(2011-4):- 資料

 「☆01 前回にも紹介したが「精神」を特集する『生存学』第3号が刊行された(生活書院)。関連論文の著者名と題名だけをあげておく。山口真紀「自閉者の手記にみる病名診断の隘路――なぜ「つまづき」について語ろうとするのか」、片山知哉「ネオ・リベラリズムの時代の自閉文化論」、藤原信行「「医療化」された自殺対策の推進と〈家族員の義務と責任〉のせり出し――その理念的形態について」、萩原浩史「テレビドラマにみる精神障害者像――「きちがい」から「心の病」へ」、阿部あかね:わが国の精神医療改革運動前夜――一九六九年日本精神神経学会金沢大会にいたる動向」、樋澤吉彦「心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について」、三野宏治「クラブハウスモデルの労働とは何か?」、杉原努「レジリエンスを基礎にした精神保健福祉士養成――ACTの取り組みからの示唆」、中田喜一「乱立するセルフヘルプグループの定義を巡って――可視性と想像性という観点から」、吉村夕里「精神障害当事者が参画する社会福祉専門教育――精神医療ユーザーとともに行う精神科診療面接場面の質的分析」。他に、天田城介による長いインタビュー(立岩・天田[2011])が掲載され、そこで精神障害・精神医療(に関わる研究)について、すくなくとも分量的には多く、話をしている。」

好井 裕明 2011/05/** 「「生存学」という知的実践――障老病異と共に暮らす世界の創造」(くまさんの本の森19)、『そよ風のように街に出よう』81号.**-**.

 「第三号(二〇一一年三月)では、障害と社会、その彼我の現代史・1として、生存の技法、生存学の技法をめぐり、立岩真也さんに天田城介さんがロング・インタビューを行っており、後半は第四号に続いている。特集「精神」では、自閉者の手記にみる病名診断の隘路、ネオ・リベラリズム時代の自閉文化論、「医療化」された自殺対策をめぐる論考、テレビドラマにみる精神障害者像、わが国の精神医療改革運動前夜、心神喪失者等医療観察法とソーシャルワークとの親和性について、乱立するセルフヘルプグループの定義をめぐって、精神障害当事者が参画する社会福祉専門教育など、の論考が並んでいる。
 すべての論考や報告を列挙したわけではないが、こうした論考や座談のタイトルを見るだけでも、生存学の幅と奥行きの深さと到達せんとする目標の高さ(あるいは遠さ)が実感できるかもしれない。社会福祉学、福祉社会学、医療社会学、看護学、社会運動論、差別問題論、社会政策論などがこれまで個別に生きづらさ、生き難さを抱えた人々に対する調査研究を進め、実践的施策について考察を重ねてきた。しかし、まだまだ考えるべき問題や領域が放置されてきたという。「障老病異」とまとめて表記されているが、多様な違いをもつ人間がどのように生存できるのか、その臨界をめぐり歴史的に、実践的に考察を重ねていく。またこのプログラムには、違いをもっている当事者たちも集まり、調査研究し、生存学の知的実践を形作っているという。この点は、とてもユニークだろう。当事者性が反映された迫力ある研究もまた芽を出し始めているからだ。」

◆立岩 真也 2011/06/01 「社会派の行き先・8――連載 67」,『現代思想』39-8(2011-6):- 資料


UP:2011 REV:20110308, 10, 12, 24, 25, 30, 31, 0502, 15, 20110730, 20120222, 0614, 20141128 20150703
『生存学』  ◇精神障害/精神医療  ◇雑誌  ◇BOOK  ◇身体×世界:関連書籍 2005-
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