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山口平明発・2003

『そぞろ通信』2003
山口平明



◆2003/02/03 読者へ【パレスチナISM情報】
◆2003/02/07 友へ【オリーブ植樹基金寒波の陽性】乞う!閲覧
◆2003/02/21 そぞろ読者さんへ【転載チラシ】道徳教育どすえ
◆2003/02/22 友へ オリーヴ植樹基金からの報告【転載】
◆2003/02/25 貴方へ【サイードのコメント】イラク情報
◆2003/02/28 友へ【カナダからの手紙-巨悪を根絶チーム】
◆2003/03/03 朋へ【電チラ030303USA情報】B29-B52-911】

◆2003/03/04 友へ【きっと読んでね】USA情報
◆2003/03/10 読者へ【映画「朋の時間」上映のお知らせ】
◆2003/03/21 「池澤夏樹さんのメルマガ転載「戦争が始まった」」

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Date: Mon, 3 Feb 2003 18:23:42 +0900
Subject: 読者へ【パレスチナISM情報】

 途絶えていた【パレスチナ:ISM人間の楯ニュース】の紹介が
再開されました。情報提供は中島雅一さんと水田ふうさんです。
ありがとう。

 「そぞろ通信」読者に勝手に配信しますことお許しください。前
に配信希望メールをくださった方々以外のかたには、次回からお
送りしませんのでご安堵ください。2003/2/3

========================================================
    【La Nigreco 人間の楯News 1.30】

    ●サトシ・イタクラさん含む2人の活動家
       Itamar入植者によって連行、そして軍に逮捕
========================================================

 1月29日午前11時、占領下ウエストバンク:Yanoon滞在中のISM
活動家Colin Kelsall(英国出身)とサトシ・イタクラ(日本出
身)は、パレスティナ人から、Itamar入植者たちが、パレスチナ
人たちの農地に向かい、トラクターで何かしているという情報を
耳にした。

 単独でその状況を確かめに行った2人のもとに、パスポートの提
示を要求する2人の武装した入植者が近寄ってきた。彼らはパスポ
ートを手渡すことを拒否した。すると激しい口論となり、入植者
たちは携帯電話を使ってItamarからさらに身内を呼び込もうとし
た。

 20分後、さらに3人の武装した入植者が到着。2人は歩いてその
場から退去することにしたのだった。しかし、入植者たちは彼ら
に襲いかかった。携帯電話とカメラを没収。さらに、ジャケッ
ト、靴、靴下、財布とパスポートを強奪し、地面にうつぶせとな
った2人を蹴り上げ、上に乗り、指を靴で踏みつけた。

 30分後、彼らは入植地に向けて2人を歩かせた。農地と入植地
をへだてるフェンスに着き、そこで停止しろという電話を受けた
入植者たちは、再び囚われの2人を地面に転がし、身体の上に乗
り、そして蹴り上げたのだ。

 イスラエル軍が到着し、2人に自分の持ち物(カメラと携帯電話
は除外された)を返却させ、自由の身にするまで、これはさらに
20分間続いた。Colin Kelsallとサトシ・イタクラはYanoonに戻
った。しかし、その10分後には、軍が到着した。入植者の資産に
迷惑をかけた、との理由で逮捕するためにだ。いま、彼らはlfit
の近く、Arael警察署に拘留房の中にいる。

                    ○Michael Shaik記

========================================================
   【人間の楯News 1.31】
       ●2人とも釈放されました
         昨日のNewsの続報をお届けします。
========================================================
 みなさん、いいお知らせです。
 昨夜(1月30日)11時半頃、テルアビブから電話がかかってき
ました。自分もサトシも釈放された、というコリンの知らせで
す。彼らはItamar入植地に侵入したという罪状で訴えられ、警察
に連行されていきました。しかし、その告発はまったくおかしな
ものでした。彼らは刑務所に行かずに済んだけれど、それが国外
退去の理由として使われる可能性は十分あったのです。

 警察はヘブライ語の供述書を差し出し、2人に署名を迫ったが、
彼らはそれを拒絶しました。おおそ2時間尋問をした後、すること
のなくなった警察は、コリンとサトシを入植者用の道路へと車で
連れていき、携帯電話をもたない彼らをウエストバンクで下車さ
せたそうです。

 あたりは暗く、そして、彼らは自分たちがどこにいるのか分か
らなかったといいます。入植者に攻撃されるかもしれない、ある
いは、パレスティナ人は入植者と見誤るのではないか……。けっ
きょく彼らは、Arael警察署へ自分たちを連行していったイスラ
エル国防軍のパトロール隊にピックアップされるまで、暗闇のな
かをしばらく、道に沿ってさまよい歩いていました。

 しかし、彼らはピックアップされた後も電話を使用する機会を
与えられませんでした。何人もが車から警察に電話をしていまし
たが、警察は彼らに電話をさせてはならないといってきたので
す。そして、彼らは警察にテルアビブ行きの入植地用のバス停へ
と連れて行かれたということです。

 ひどい目にあったもかかわらず、2人は意気高揚としています。
昨日の彼らの勇敢な行動にもかかわらず、彼らが確認しに行った
パレスティナ人たちの農地は、入植者によってほとんど取り上げ
られてしまうかもしれません。今のところ、その土地は本来の所
有者の手に戻り、そして、2人の活動家は占領下ウエストバンクで
自分たちの仕事を再開するため、Yanoonへバスで戻っていきまし
た。

 彼らに対する支持と関心をもって、私のところに電話をくれた
みなさんに感謝します。
 Michael ISM Media Coordinator Beit Sahour Occupied
Palestine
 web: http://www.palsolidarity.org

===ISM人間の楯ニュースはココマデ。閲覧ご苦労さまデシタ===

◎一月下旬、ぼく平明のたった一人の肉親である姉が急死、六十
九歳でした。とうとう独りっきりになりました。父母、天音、姉
とみんなあの世へ行きよりました。せめてあと十年生きれば七十
歳になりますが、こればかりはどうもねえ…。ほな、また。
 *山口平明/大阪市 amanetant81@hotmail.com 
*******************************************************

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Date: Fri, 7 Feb 2003 15:35:23 +0900
Subject: 友へ【オリーブ植樹基金寒波の陽性】乞う!閲覧

★山○平明である。季節として「降ればドカ雪」といえばいいのか、中島雅一
さんから水田ふうさんを経てもたらされるパレスチナ情報がほぼ日刊になって
きよりました。ぼくカテ忙しいことあるのにとぼやきつつ、いっぽうでエエゾ
エエゾと喜んでいるフシもある。
 カンパの要請である。天音は妖精/夭逝である。中村ペシャワール哲医師が
神戸の報告会で、寄付してくれるのはけっきょく貧しい人びとですよ、と言っ
てたのを思い出す。小生、御存知、貧老書生なれば一口ぽっちしか出せぬが、
週明けには南堀江郵便局へ走る所存。[2003/2/7記]

======================================================================

      ●オリーブ植樹キャンペーン●February 06, 2003
      ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
         パレスチナの「希望を絶やさぬ」ために
======================================================================
★協力要請に応えて|Keep Hope Arive
==================================

 東エルサレムのYMCA/YWCAより「オリーヴの樹キャンペーン」への
協力の要請が届きました。

 イスラエルが建国された1948年以来、また、ヨルダン川西岸およびガザ地区
が占領された1967年以来、パレスチナの土地は没収されてきました。国際法に
違反するイスラエルの軍法によれば、無耕作地は占領当局の所有とすることが
できます。

 イスラエル軍はブルドーザーでオリーヴ畑に分け入り根こそぎにしています
が、これは土地没収の下準備です。ですからイスラエルが無耕作地をよそおう
とするブルドーザーに蹂躙された地に、再びオリーヴの苗木を植えることは土
地没収との闘いの意味があります。例え再び引き抜かれるとしても、です。

 せめて1/100、500本を目標に、日本から送りたいと考え、ここにご協力を要
請いたします。例えば25の組織に20本ずつ受け持って頂くと、500本は達成
できます。統括しようというのではありません。組織ごとにやっていただいて
もいいし、或いは個人的にやりたいという方もおいででしょう。しかし、個人
で或いは一組織で外貨送金など面倒とお考えでしたら、このキャンペーンに応
えるべく集まったわたしたち「オリーヴの樹キャンペーン」が集約し送金いた
しますのでご一緒にいかがでしょう、といった緩やかな呼びかけです。

 パレスチナの雨期は冬です。その雨期の間に植樹するため、今回は充分な時
間がとれないまま振り込み期限を設定いたしました。オレンジはたっぷりの灌
水を必要としますが、オリーヴは雨水だけで育ちます。水利権のないパレスチ
ナ人にとって雨水だけで育つオリーヴは貴重で、その収穫物は果実ばかりでは
なくオリーヴ・オイルやオリーヴ石鹸などパレスチナの産業基盤ともなるもの
です。

 スポンサー・ラベルに是非あなたのお名前を加えてください。ここ日本にい
ながら土地没収と闘う方法が存在することに感謝します。

○オリーヴの樹キャンペーン
 川上奈緒子 高坂和彦 鈴木瑛子 中野真紀子 丸山真幸 八鍬瑞子

○記
 オリーヴの苗木、1本当たり20 ドル、為替レートに振り回されずに済むよう
に、1ドル125円で計算しますと2500円、それに振り込み手数料の分担金と
して1本当たり100円(ちなみに東京三菱銀行からの振り込み手数料、1ド
ルであろうと100万ドルであろうと5000円ということでした)ということ
で、
合計2600円といたしました。
 また、通信費など余分な経費をいっさい使わない方針で、電子メールでの連
絡のみとさせていただきます。

○日本での集約送金参加者・組織の送金方法:1口---2600円(何口でも)
 郵便払込表---通信欄に
 (1) 植樹本数
 (2) スポンサー・ラベルに掲載するお名前
 (3) e-mail アドレス
 を必ずお書き添えください。

○口座番号:00160-1-480534
 口座名:オリーヴの樹キャンペーン

○第1回植栽分振り込み期限:2003年2月20日(郵便局の事務処理のため入金
までに4〜5日程かかります。またパレスチナに送金しても、第1回の植栽に
間に合わない可能性もあり、その場合は第2回植栽分となります。)

==================================================================
◎ユダヤ人のプリモ・レーヴィは、イスラエル/アメリカの1982レバノン侵攻
に叛旗をひるがえした。ナチがユダヤにした同じことを、いまイスラエルがパ
レスチナにしている……。
 昨夜の教育TV「ETV2003」を見ていて涙が止まらなかった。そしてヒロ
シマの死者・山口勝清のことをおもった。ナチ収容所を生き残ったレーヴィは
1987年、トリノ(イタリア)のじぶんのアパートで飛び降り自殺した。番組の
最後で徐京植さんは自殺のわけは問うまいと語った。[平明]
**********************************************************************
 *山口平明/大阪市 amanetant81@hotmail.com 

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Date: Fri, 21 Feb 2003 10:37:20 +0900
Subject: そぞろ読者さんへ【転載チラシ】道徳教育どすえ

山○平明です。友人の蒔田直子さんからの転載要請
のメールがきよりました。
突然に何のこっちゃと思われるかたは、毎日新聞の
中村一成記者の記事を読んでくだされ。
http://www.mainichi.co.jp/area/kyoto/news/index.html

世論をリードするのはマスコミの情報が定番。でも
アンケートちゅうやり方を役人さんが思いついた。
あの手この手で、魔手は忍び寄るもんだ。030221記

-----転載ココカラデス

長文失礼します。京都の蒔田です。『京都市教委・京都市道徳教育振興市民会議によ
る「道徳教育振興キャンペーン」の
中止を求める声明文』に賛同いただきありがとうございました。2月初旬から短期間
にもかかわらず、全国から118人の賛同をいただきました。以下が賛同いただいた
方々です。

**************************************
**********
賛同人(2月18日現在)
鶴見俊輔(哲学者)/岩井忠熊(立命館大学名誉教授)/中尾ハジメ(京都精華大学
学長)/飯沼二郎(京都大学名誉教授)/高橋哲哉(東京大学教員)/仲尾宏(京都
造形芸術大学教員)/原田奈翁雄(雑誌『ひとりから』発行)/水野直樹(京都大学
教員)/末川清(立命館大学名誉教授)/作田啓一(社会学者)/鵜飼哲(一橋大学
教員)/岡部伊都子(随筆家)/西原博史(早稲田大学教員)/三宅晶子(千葉大学
教員)/田中伸尚(ノンフィクションライター)/甲斐道太郎(大阪市立大学名誉教
授)/伊藤成彦(中央大学名誉教授)/横田耕一(九州大学名誉教授)/岡村達雄
(関西大学教員)/坂和優(弁護士)/花崎皋平(哲学者)/俵義文(子どもと教科
書全国ネット21事務局長)/駒込武(京都大学教育学部教員)/小笠原伸児(弁護
士)/吉田賢作(大学非常勤講師)/高橋幸子(エッセイスト)/山極寿一(京都大
学教員)/徐京植(作家)/田中真人(同志社大学教員)/李月順(大学教員)/野
田正彰(京都女子大学教員)/北原道彦(龍谷大学名誉教授)/井上摩耶子(ウイメ
ンズカウンセリング京都)/菱木政晴(西山短大教員)/北村小夜(元教員)/岩淵
達治(演出家)/八木晃介(花園大学教員)/レベッカ・ジェニスン(京都精華大学
教員)/森田安洋(同志社大学教員)/森木かずみ(アジア女性自立プロジェクト代
表)/ピーター・デイビス(物理研究者)/石原俊(大学非常勤講師)/マーサ・メ
ンセンディーク(宣教師)/
千田悦子(国連職員)/浅野健一(同志社大学教員)/飛田雄一(神戸学生青年セン
ター館長)/春山文枝(京都精華大教員)/加納実紀代(女性史研究家)/小林聡
(日本聖公会司祭)/アイリーン・美緒子・スミス/山本浄邦(浄土真宗僧侶)/山
口平明(著述業)/山口ヒロミ(銅版画家)/長志珠絵(神戸市外大教員)/奥西一
夫/(京都大学名誉教授)/前田佐和子(京都女子大学教員)/伊藤彌彦(同志社大
学教員)/岡真理(京都大学総合人間学部教員)/青木理恵子(医療NGO代表)/朴
実(音楽家)/細見和之(大阪府立大学教員)/信楽峻麿/
石丸次郎(ジャーナリスト・アジアプレス)/吉田容子(弁護士)/北原恵(甲南女
子大教員)/府上征三(日本キリスト教団牧師)/小泉潤(日本福音ルーテル京都教
会)/玉光順正(真宗大谷派教學研究所所長)/南斎子(僧侶)/宮川康子(京都産
業大教員)/中村一成(新聞記者)/阿久沢悦子/須田稔(立命館大学名誉教授)/
真田是(立命館大学名誉教授)/福田秀志(子どもと教科書兵庫県ネット事務局長)
/井前弘幸/伊賀正浩/前田耕一郎(兵庫県医科大学教員)/中村尚司(龍谷大学教
員)/山内小夜子(僧侶)/朴誠津子/安正美/金静子/全勝美/
姜明子/李美葉/朴?世/姜英明/康玲子/三輪敦子/中山竜一/小久保喜以子/高
橋眞(大阪市立大学教員)/望田幸男(同志社大学名誉教授)/新名知子/野崎優子
/佐野通夫(四国学院大学教員)/田中直子/寺尾光身(名古屋工業大学元教員)/
西垣勤(神戸大学名誉教授)/宇野木洋(立命館大学教員)/田中はるみ(関西大学
非常勤講師)/青柳行信(カトリック福岡正義と平和協議会)/榎本てる子(日本基
督教団牧師)/北川れん子(衆議院議員)/長尾憲彰(常寂光寺住職)/仲晃生(ラ
イター)/リリアン・テルミ・ハタノ(甲南女子大学教員)/古屋哲(大学非常勤講
師)/好廣眞一(龍谷大学教員)/森圭一(京都大学名誉教授)/細川孝(龍谷大学
教員)/深尾正之(元静岡大学教員)/坂元ひろ子(一橋大学教員)/鎌田慧(ノン
フィクションライター)/水川隆夫(元京都女子大学教員)/富田道男(龍谷大学教
員)

**************************************
*********************
2月19日、京都市教委に林功三代表、賛同人の駒込さん、森田安洋さんと、メン
バー20人あまりで声明文を提出に行きました。
「道徳教育振興市民会議」の小寺座長、教育長の同席を再三申し入れたにもかかわら
ず、事務局でもない「企画・労務」の係長が対応、
「道徳教育振興市民会議は、アンケートをもとに提言を作成するためのもの。はじめ
から主旨の違う人たちには一切対応しない」と言い放ち
1時間半あまり大げんかののち、2月末までに小寺座長の文書回答を要求しました。
同行した中村記者の記事はこちらです。
http://www.mainichi.co.jp/area/kyoto/news/index.html

あくまで「対話」を拒んだまま、2月22日の「京都市道徳教育フォーラム」を強行
する構えです。私たちは、このフォーラムで、抗議行動を行います。関西地方のみな
さま、ぜひぜひおいでください。


ところで・・・
今日は私の両親の51回目の結婚記念日、お祝いの電話のつもりが「心のノート」の
話題になって、さすが戦中派、即座にすばやい反応
「おれっちはどこで洗脳されたかっていうと、そりゃー学校だだよ。お国のために死
ぬのが最高っていちばん過激に信じてただから。おめーそりゃあ、てえへんだ。ぶっ
つぶさなきゃあなんねえな。3年もたちゃあ、子どもが頭やられるのに充分だよ。わ
りい時代になっただよ」(蒔田平八談)

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::

転送歓迎

「心の教育」はいらない!市民会議では
「京都市 道徳教育フォーラム」に市民の参加を呼びかけています。

2月22日、「京都市道徳教育振興市民会議」は『京都から しなやかな道徳教育の
発信を』と題して、河合隼雄氏の基調講演と文科省の柴原専門員(「心のノート」の
実務中心人物、もと京都市教委)を中心とした大規模シンポジウムが開催されます。
わたしたちは京都が全国の『道徳教育』の発信地になることを市民の手で食い止めた
いと考えています。このフォーラムは昨年行われた「道徳教育1万人アンケート」を
最大限悪用し、京都市民を現在進行している「教育基本法改悪」の推進母体にする危
険をはらんでいます。「教育基本法改悪」がめざす「自覚ある日本人の育成」は、
「人間」ではなく考える前に従う「日本人」を作る現代の「教育勅語」です。、戦争
する国
へと「憲法改悪」までの最短距離を全力疾走する道のりです。私たちは「こころ」と
いううつくしい言葉を使って「考える前の道徳」(河合隼雄氏)が子どもたちに強要
されることに黙っていられません。また、「考える子ども」や「日本人」でない者を

育の場から排除することが許せません。

 このフォーラムは、入場無料、先着400人が入場できます。会場に多く
の市民が参加し、フォーラムの意図する方向を市民の手で
転換してしまうという夢を持っています。どうか、なるべく早く会場に足を運び「市
民参加」しましょう。会場内でそれぞれ工夫を凝らし、意思表示
をしてみましょう。(手ぬぐいを広げてメッセージを出すとか、Tシャツにいろいろ
書き込むとか、実際に声に出して言ってみるとか・・・)

●日時:2月22日(土)午後1;00〜3:00(12時には会場へ!)
 会場 京都市立永松記念教育センター4階大研修室(下京区河原町仏光寺西入る)
     四条河原町 一筋南を西にすぐ 高島屋の南裏になります。阪急四条河原
町より徒歩5分以内

集合時間は12:00

-----蒔田めーるハココマデデス。へ。

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Date: Fri, 21 Feb 2003 13:09:18 +0900
Subject: 友へ【ガルシア=マルケスの手紙】電チラ030221版

★山○平明から電子チラシ030221版をBCC宛先枠でお送りする。アメリカ政
府が行っている情報操作や宣伝戦略に対抗しうるものではないが、我らの蟻の
穴はブラウン運動のように無数におこりWEBを形成していくはずだ。だがね
え、正直いって無力感は拭いようもない。切実さもない。ぼくみたいな貧者で
も、明日の米に困りはしないもんねえ。景気なんてよくならないほうがいいの
ではないか。喰えなくなれば否が応でも切実感は迫ってくるだろう。
 いつものごとく情報提供は、中島雅一さん、水田ふうさんである。記事中に
出てくるチリとアジェンデ大統領のことは、小生がネット検索で見つけて最後
にその結果を付けておいた。よい勉強になった。誰にともなく感謝。

 [略]

【[ピノチェト裁判]司法は国境を越えられるか/4 米に後ろめたさ 】
  <1998年12月1日「毎日新聞」東京朝刊 >

◇中南米政策のツケ重く
 「機密扱い解除」のスタンプが押された文書には、こう記されている。「ア
ジェンデをクーデターで打倒するのは、確固として続いている政策。(中略)
米国の手(関与)を隠すために、行動は秘密裏に行うことが重要だ」

 日付は1970年10月16日。チリ大統領選で左派候補のアジェンデ氏が当選した
翌月だ。文書公開で明るみに出た米中央情報局(CIA)の秘密指令――と米
民間組織は説明する。

 米国のチリへの介入は、米上院特別委員会の75年の報告書でも指摘された。
それによると、CIAは70年大統領選でアジェンデ氏の当選阻止を画策し、同
氏の当選後は野党への資金援助によって内政のかく乱を図った。

 計画立案の中心人物はキッシンジャー大統領補佐官(当時)で、ニクソン大
統領(当時)が実行を命じたという。73年のクーデターでアジェンデ氏は死亡
**、ピノチェト将軍が実権を握るのだが、中南米を「裏庭」と見る米国が、左
派政権崩壊にほくそ笑んだ**ことは疑いがない。

 **[へいめい註]アジェンデ大統領の「死亡」……ここでは死亡と書かれてい
るが、サンチャゴの宮殿が爆撃を受け、進退きわまったアジェンデ大統領は自
殺した。アメリカとピノチェトにより殺されたのである。米国は「ほくそ笑ん
だ」のではなく自ら仕組んでそうしむけたのである。

 その半面、米国にも「ピノチェト独裁」の影は及んだ。76年9月、軍政批判
を展開するチリの元閣僚、オルランド・レテリエル氏の車がワシントン市内で
爆破され、同氏と米国人1人が死亡。米司法当局はチリ秘密警察の幹部ら9人
を起訴した。クーデター時、少なくとも2人の米国人が死亡したことも判明し
ている。

 チリからの亡命者らの援護活動に従事するジャーナリストのスコット・アー
ムストロングさん(53)は言う。「当時のチリは反対派を抹殺する作戦を続け、
チリ情報機関のトップは『ピノチェト大統領の指示なしには何もできなかった』
と言っている。(爆殺事件に関して)元大統領を米国で裁くことは可能だ」

 だが、米国内はもとより第三国での裁判にも、米政府は乗り気ではない。ア
メリカン大学のフィリップ・ブレナー教授は「ピノチェト政権と親密だった歴
代の米政府高官らが『人道に対する罪』に関して非難されかねないことや、C
IAの『汚れた手』が露呈することを恐れている」と政府の心中を分析する。

 「米国はパナマに進攻して権力者のノリエガ将軍を捕らえ、米国内で裁判に
かけた。それを思えば、ピノチェト氏のスペインへの身柄引き渡しに反対でき
る筋合いではない」と教授は言う。「人権重視」を掲げるクリントン政権の肩
に、過去の中南米政策のツケが重くのしかかる。【ワシントン・布施広】

**◎アジェンデ、サルバドール
 生:1908年、バルパライソ 没:1973年
 1937年社会党下院議員。厚相。45年上院議員。52年から3度大統領選に出馬
するが落選。70年の大統領選で当選した。議会制民主主義の中での社会主義政
策を推進しようとしたが、大企業から反発を招き、ピノチェト将軍が率いる軍
部の秘密部隊が反乱、混乱の中暗殺された。(アサヒネット人名事典)

 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★「そぞろ通信」2月号で紹介した「酔っぱらった馬の時間」の上映日程を
調べました。参考までにつけときます。なお封切りは去年十月、東京との
こと。DVDたらいうやつがでているみたい。ほなねえ。へ。
---
○岡山/シネマ・クレール石関 2/15-21 086-232-2281(モウ無理ヤネ)
○横浜/関内アカデミー2 3/11-20 045-261-8913
○松山/シネマルナティック 4/12-18 089-933-9230
   ********************************************ココマデ(^○^)

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Date: Sat, 22 Feb 2003 13:56:30 +0900
Subject: 友へ オリーヴ植樹基金からの報告【転載】

【「オリーヴの樹キャンペーン」から2/20締切分に
ついて、YMCA/YWCAへの送金報告がありました。
「そぞろ通信」読者にこの報告を以下に転載します。
協力してくれたかたと電チラを見てくれたかたに
御礼を申します。ありがとう。

-----ココカラデス

「オリーヴの樹キャンペーン」に賛同いただきまして、ありがとうございます。

昨日2月20日までにご送金を確認できたところまででいったん集計し、第一回の
送金を行ないました。 2月3日から20日までのあいだに、郵便振込み、現金送
付、手渡し等を含めて、次の金額が集まりました。

  125口 327800円

シティバンクから本日付けで327800円振り込みましたが、向こうに着くのは一週間
ぐらいかかるそうです。為替レートは119.55円と、想定レート(125円)よりもか
なり有利だったため、ドル換算額は約2741USDとなりました。ここから送金手数料
を差し引いても何口分かは余裕が出ると思います。

とりあえず、ご報告をさせていただきました。

-----ココマデデス。へ。


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◆2003/02/25
 貴方へ【サイードのコメント】イラク情報

山○平明であります。このごろオンライン読書に少し慣れてきました。
オリーヴの樹キャンペーンの呼びかけ人に出ていた中野真紀子さんが、
E・サイードの翻訳者であり、ご自分のサイトでサイードのコメントを
訳出しているのを知った。中野さんのサイトを既読のかたはご容赦。
 http://home.att.ne.jp/sun/RUR55/home.html

ここでは電子チラシ030225版として、イラク攻撃後の体制をどうするか
を勝手に考えているアメリカ国務省のイラク出身の知識人について論難
しているコメントをお送りしたい。中野真紀子さんに感謝。なお、サイ
ードについては末尾にみすず書房のサイトから転載しておいた。

    =================================================
        ★サイード・オンラインコメント★
  =============================================================
         【イラクについての誤情報】
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ○典拠 Edward W. Said/Misinformation about Iraq/Al Ahram Weekly
  /11/28-12/4号 No. 614
 ----------------------------------------------------------------

 イラクの独裁者サダム・フセインに対する合衆国の戦争が迫るなか、報道や
リークや誤情報の嵐はいっこうに静まる気配がない。そのうちどの程度のもの
がイラクに向けた見事な心理戦の遂行なのか、どの程度が、次に打つ手の定ま
らぬ政府がもたつきをさらけ出したものなのか、判断することは不可能に近い。

 いずれにせよ、戦争になると考えることも、ならないと考えることも、同じ
程度に可能だとわたしには思われる。確かに、一般市民に対する言論攻勢の激
しさは前例のないほど凶暴なものであり、結果的に、ほんとうに何が起こって
いるのか、確言できることはきわめて少ない。

 毎日のように報道される各種部隊や海軍の動きを独自に確認できる者はいな
いし、ジョージ・W・ブッシュの真の意図は、ぐらぐらとして不明瞭な本人の
思考様式も手伝って、読み取ることが難しい。だが、世界中が懸念するのは
(実際ひどく心配している)イラク国民に対してアフガニスタンのような空爆
が行なわれた場合、そのあとに来るであろう破滅的な無秩序状態についてであ
るという、そのことについては疑いの余地はほとんどない。

 それでも、意見の洪水の一角を占めているのは、矢継ぎ早に登場する、サダ
ム後のイラクについての記事である。真意がなんであれ、その事実そのものが
きわめて憂慮されることだ。特にここで取り上たいのは、カナン・マキヤKana
n Makiyaという外国住まいのイラク人が、彼が呼ぶところの「非アラブ」で分
権的なポスト・バース党国家の生みの親として自分を売り込もうとする一連の
努力の一環として書いたものである。

 バース党の統治が、開発と建設を掲げた当初の公約にもかかわらず、長年の
あいだに破滅的な結果をもたらしてきたということは、この豊かで、かつては
繁栄していた国が直面する苦悩について少しでも関心のある者には明白なこと
である。それゆえ、アメリカの介入か内部クーデターのいずれかによってサダ
ムが倒されたならば、イラクはどのような状態になるだろうかと考えてみるこ
とについて、異議のある者はほとんどいないだろう。

 この方面において、マキヤは電波と高級誌の両方に自分の見解を公表する場
を与えられて、着々と発言を重ねてきた。その見解については、このあと直ぐ
にわたしの意見を述べる。それにしても、これまであまり明らかにされなかっ
たのは、彼が何者で、どういう背景から出てきたのかということだ。単に彼の
発言の価値を判断し、その考え方や思想の特質をより正確に理解するためとい
うだけでも、これらのことを知るのは重要だろう。

 ハーヴァード大学の研究にかかわり、ブランダイス大学(ともにボストンに
ある)の教授をつとめる人物として知られるマキヤは、わたしが1970年代
初期にはじめて知り合ったときには、PFLP(パレスチナ解放人民戦線)と
緊密な関係にあった。わたしの記憶では、彼は当時マサチューセッツ工科大学
の建築家の学生だったが、わたしが彼を見かけたような機会には、ほとんど何
も発言しなかった。やがて彼は姿を消した――というかわたしの視野からは消
え失せた。

 1990年になってふたたび登場してきたときには、彼はサミール・ハリー
ルという名のもとにThe Republic of Fear(『恐怖の共和国』)という大げさ
に賞賛された書物を著していた。サダム・フセインの統治を恐怖とドラマに満
ちたものとして描いた本である。

 『恐怖の共和国』は、先の湾岸戦争においてメディアを煽った作品のひとつ
であり、雑誌『ニューヨーカー』に掲載されたマキヤへのお世辞たっぷりのイ
ンタヴューによれば、マキヤがイラクにある父の建築事務所の協力者として働
いていたときに、時間を割いて書かれたらしい。

 彼はインタヴューのなかで、ある意味では、サダムがこの本の執筆を間接的
に財政支援していたことになると認めた。だからといって、自分が明らかに嫌
悪している政権と手を結んだと言ってマキヤを非難する者はいなかった。

 次の著作『残虐と沈黙』(Cruelty and Silence)のなかで、マキヤはアラ
ブ知識人を不道徳な日和見主義者として攻撃し、彼らは様々なアラブの政権を
褒め上げるか、あるいはそれらが自国民を虐待していることに沈黙を守ってい
ると非難している。それでもマキヤは、自分自身がイラク政権の寛大な恩恵に
あずかって、沈黙を守り、共犯関係にあったという過去については、何も語っ
ていない――もちろん、彼にだって自分の好きな人物のところで働く権利はあ
るのだが。

 だが、この男は、マフムード・ダルウィーシュやわたしのような者について、
ナショナリストであるとか、過激派を支援していると言われているとか、ダル
ウィーシュに関してはサダムに捧げる抒情詩を書いたというような、下劣きわ
まる中傷を浴びせている。マキヤがこの本に書いていることの大半は、わたし
に言わせれば胸が悪くなるような代物で、実のところは卑怯な当てこすりと誤
った解釈に基づいている。

 それでも、当然ながら、この本は一度ならず大きな評判を呼んだ。アラブ人
は悪辣で卑劣な順応主義者だという西洋の見方を追認しているからだ。マキヤ
彼自身がサダムのために働いていたことや、『恐怖の共和国』を発表するまで、
すなわち、イラクの国外に出て、そこでの雇用関係を断ち切るまでは、アラブ
の諸体制について何一つ書いたことがないということは、問題にはならないら
しい。

 アラブ知識人の自己検閲的な習慣に風穴を開けた勇敢で良心に忠実な男とし
てマキヤはアメリカの各地で喝采を浴びたが、そういう賞賛をマキヤに寄せる
人々が往々にして知らないのは、マキヤ本人はアラブ国家の内部でものを書い
たことが一度もなく、彼のどんなつまらない作品もすべて偽名の陰に隠れて、
リスクの無い西欧世界の繁栄のなかで書かれたものだという事実である。

 この二冊の書物と、先の湾岸戦争時にアメリカ政府のバクダッド占領を力説
した記事を除いては、マキヤについてはあまり聞かなかった。昨年になって、
彼は、「岩のドーム」がほんとうに一人のユダヤ人によって建設されたことを
示す、つまらない小説を書いた。この本は版元が送りつけてきたので、たまた
ま正式出版の前にざっと目を通したが、その下手くそさもさることながら、著
者がどれほど多くの本を下敷きにしたかをひけらかしたい気持ちを抑えきれず、
そこらじゅうに脚注をふっていることに唖然とさせられた。フィクションを称
する作品としては、たしかに異常なことである。とはいえ、この作品は安楽死
を遂げ、マキヤはふたたび沈黙に戻ってしまった。

 数ヶ月前に政府がしかけた反イラク・キャンペーンが始まるまでは、マキヤ
は反テロ戦争や9・11事件、アフガニスタンでの戦争などについて、ほとん
ど発言していなかった。確かに彼は一度、モハメド・アタのイスラム・テロリ
スト・ハンドブックとされるものについて評論らしいものをアメリカの隔週大
衆誌に載せたことはあるが、この記事は彼の標準に照らしてさえ取るに足らな
い仕事だった。

 記憶に鮮やかなのは、去年の夏の終わりに、たまたまラジオで彼のインタヴ
ューを聞く機会があり、そこではじめて自分はアメリカ国務省でサダム後のイ
ラクについての戦後処理計画チームを率いているのだということを彼が明かし
たのを聞いたことだ。彼の名前は、合衆国の資金提供を受けたイラクの反体制
グループの一員としてあげられた人々の中には登場しなかったし、パレスチナ
・イスラエル紛争をはじめとする中東問題について一般大衆の目に触れるよう
な媒体に書くことはいっさいなかった。ただし、彼がイスラエルを何度も訪問
していたということは耳にしたことがある。

 アメリカが侵略した後のイラクについての彼の計画(米国務省の在米外国人
職員という現在の地位から生じたものだ)がもっとも完全な形で示された記事
は、わたしも予約講読している英国の良質リベラル月刊誌「プロスペクト」の
2002年11月号で読むことができる。マキヤは彼の「提案」の出だしで、
自説が基づいているという突飛な前提を列挙しているが、特にそのうちの二つ
は、とても考えられぬような、とてつもない代物である。

 一つ目は、爆撃後にサダムの「引きおろし」が起こることはないという前提
だ。戦争になっても、イラクが大々的に爆撃されることはないなどと想像する
とは、マキヤは火星にでも住んでいたに違いない。イラクの政権交替を実現す
るための計画として流布されているものは、どれをとってもイラクを徹底的に
爆撃すると明言しているのだから。

 二つ目の前提も同じように独創的だ――マキヤは、あらゆる証拠に逆らって、
アメリカがイラクの民主化と国民国家建設の推進に力をつくすと信じているら
しいのだ。イラクが第二次世界大戦後のドイツや日本のようなものだ(両国と
も、冷戦のために再建された)とマキヤが考える理由はわたしの理解力を超え
ている。その一方で、米国がイラク政府を倒そうとするのは、この国の埋蔵石
油資源とイスラエルへの敵対的な姿勢のためだということを、マキヤは一度た
りとも言及しない。こうして、あらゆる証拠に真っ向から逆らう途方もない前
提を並べるところから彼の議論は出発する。

 そういうつまらぬ配慮に拘泥することなく、彼は先を急ぐ。イラク人は、中
央集権的な政府よりも、むしろ連邦主義に傾倒していると彼は言う。その裏付
けとして彼が示す証拠は、取るに足らぬものだ。さも大事な指摘をしているか
のように彼が思わせぶりな態度をとっている他の場面と同じように、空想的な
仮定と本人の怪しげな独断に基づいているため、彼の理屈はあまりにも脆弱だ。

 彼は連邦主義に傾倒しており、彼によればクルド人も同じ考えである。連邦
制というシステムがどこからやって来るというのか(国務省にある自分のデス
ク以外の)については、彼はあえて言おうとしない。彼はイラクが連邦主義を
とるという結末に「皆」が同意しているという、ほとんど根拠のない主張をし
ているが、実のところは外部からそれを押し付けるつもりであることは明白だ。

 これは「バグダードから諸州へ権力を委譲させることを意味する」のであり、
それをさせるのは恐らくトミー・フランクス[米中央軍司令官]の一筆なのだ。
チトー後のユーゴスラビアなどというものは存在しなかったということ、あの
悲劇の国の連邦主義は、完全に成功していたということは思い起こしてもよか
ろう。

  けれどもマキヤは、統治理論家の王様気取りで自説に忠実なあまり、因果
関係や歴史や民衆や共同体や現実などをすべて無視してまで、とうていありえ
ぬような主張を展開する。これぞまさにアメリカ政府が望んでいるものだ。つ
まり、責任をとらされる支持基盤というものを持たない雑多なアラブ知識人を
使ってアメリカ軍が戦争に乗り出すように懇願させ、自分たちはそこに「民主
主義」を持ち込むのだという、アメリカの真の目的とも、これまで実際にやっ
てきたこととも完全に矛盾するような見かけを繕おうというのだ。

 インドシナ、アフガニスタン、中央アメリカ、ソマリア、スーダン、レバノ
ン、フィリピンなどにおける合衆国の破壊的な介入について、あるいはこの国
が現在およそ八〇ヶ国に軍事関与しているということについて、マキヤは聞い
たことがないらしい。

 合衆国によるイラク侵略を正当化するマキヤの議論の頂点にあるのは、新生
イラクは非アラブとなるべきだという提言である。(その過程で、彼はアラブ
の世論について侮蔑的に言及し、それは決して何かに到達することがないと主
張する。これによって、これまでのすべてを一気に拭い去って、未来と過去に
ついての自分の空想的な憶測を書き込もうというのだ。)こんな魔法のような
脱アラブ化という解決法がどうしたら実現すると言うのかについては、マキヤ
は語らない。

 イラクがいかにしてイスラムのアイデンティティと軍事力から解放されると
いうのか、それを彼がわたしたちに示さないのと同じである。マキヤは、「領
土性」territorialityと呼ぶ謎めいた錬金術的特性に言及して、その上にもう
一つ砂の城を築いて将来のイラク国家の礎とするという議論を展開する。

 しかし、最終的には、こういうものはみな「外部から」、合衆国によって、
保証されるだろうと彼は告白している。そんなことが以前にどこかで一度でも
起こったことがあるのかという疑問がマキヤを悩ませることはない。それは合
衆国の自国本位の外交や不必要な破壊性について彼が懸念しているようには思
えないのと同様だ。

 マキヤを見ていると、笑っていいのか泣いていいのかわからなくなる。明ら
かに、この男には、経歴に残るような政府の経験もなければ、市民権のそれさ
えない。複数の国や文化のはざまにあって、誰とも目に見える関わりは持たな
い(出世には熱心だが)この男は、ようやく合衆国政府の奥深くに安住の地を
見つけたようだ。ここを足場に彼は驚くほど当てずっぽうな空想の世界へ翼を
広げている。

 知識人の責任と独立した判断について同業者に説教してきた人物にしては、
彼自身が示す手本はそのどちらにもそぐわない。むしろ、その正反対のものだ。
いっさいの説明責任から解放してくれる説教壇に席を占め、彼は自分の奉仕と
融通の利く良心に対してたっぷり報酬を支払ってくれる主人に仕えている(か
つてサダムに雇われていたように)。

 マキヤがこのような殊勝らしいふるまいや虚栄に身をゆだねたことは信じ難
いと思ったが、考えてみれば彼がそれを拒む理由などどこにもない。彼はこれ
まで一度も、同じイラク人の誰ともおおやけに討論したことはなく、アラブ人
に向けてものを書いたこともなければ、個人的な勇気や献身を要求されるよう
な政治的役割や官職を引き受けることを申し出たこともない。彼がしてきたこ
とは、ペンネームをつかってものを書くか、あるいは自分の中傷に反応する機
会を持たない人々を攻撃するかのいずれかだった。

 マキヤは、自分が未来のイラクの声であり手本であると暗にほのめかしてい
ると言われている。その一方で、すでに何千という生命が彼のパトロンの残酷
な経済制裁によって失われており、あるいはさらに多くの生命と暮らしが、ジ
ョージ・ブッシュの政府が彼の国にしかける電子戦争で破壊されようとしてい
るのだが、そういうことは一向に彼をわずらわせない。

 同情も真の理解も欠いたまま、この男は英国系アメリカ人の聴衆に向かって
駄弁をたれる。聴衆たちは、アラブ世界の帝国主義的分割によってイギリスが
演じた役割や、アメリカがイスラエルやアラブの専制体制への支持を通じてア
ラブ人たちにどのような被害を与えてきたかということにはお構いなく、自分
たちの力や文明にふさわしい尊敬を示すアラブ人がとうとう現れたということ
に満足しているらしい。

 マキヤのような人物は、しょせんは一時的な現象だ。しかし、この男はいく
つかのことを同時に示す徴候である。彼は、権力に無条件で奉仕する知識人を
代表している。権力が強大であればあるほど、彼の躊躇は減少する。彼は虚栄
心に満ちた男で、同情心もなければ、人間の苦しみについての明瞭な認識も持
ちあわせない。安定した原則も価値観もないという点で、彼は冷笑的な反アラ
ブ強硬派(リチャード・パール、ポール・ウォルフォウィッツ、ドナルド・ラ
ムズフェルドのような)の特色を示している。

 このような人々がケーキにたかるハエのようにブッシュ政権内部に点在して
いるのだ。英国の帝国主義も、イスラエルの残忍な占領政策も、アメリカの横
柄さも、一瞬たりと彼を引き止めることはない。最悪なのは、彼が見かけ倒し
の気取り屋で、同胞にさらなる苦悩と混乱を宣告しておきながら、自分のもの
わかりのよさを自慢していることだ。イラクは災いなるかな。

Presented by RUR-55, Link free
(=^o^=)/ 連絡先: mailtomakiko@yahoo.com /Last modified: 02/01/18

エドワード・E・サイード(Edward W. Said)

1935年11月1日、イギリス委任統治下のエルサレムに生まれる。
カイロのヴィクトリア・カレッジ等で教育を受けたあと合衆国に
渡り、プリンストン大学、ハーヴァード大学で学位を取得。現在
コロンビア大学英文学・比較文化教授。邦訳されている著書に
『オリエンタリズム』(平凡社、1986)『イスラム報道』(みす
ず書房、1986)『始まりの現象』(法政大学出版局、1992)『知
識人とは何か』(平凡社、1995)『世界・テキスト・批評家』
(法政大学出版局、1995)『パレスチナとは何か』(岩波書店、
1995)『音楽のエラボレーション』(みすず書房、1995)『文化
と帝国主義』(全2巻、みすず書房、1998、2001)『遠い場所の
記憶 自伝』(みすず書房、2001)『戦争とプロパガンダ 1・2』
(みすず書房、2002)などがある。

  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★紙類の処理に困っている。目をつむって捨てるのがいいのだ
が、それがねえ、難問だ。いつか仕事に必要になるはずだと思
う。雑誌はあらかた捨てた。書籍も売ったけれど、まだまだ残
っている。それよりも、パンフレットやミニコミ、小冊子が困
る。処分できずに平積みになってあちこちにヤマを作る。ホル
ダーに入れて収納してもふくれあがるばかり。頭に読み込んで
それでよし、と捨てられればいいのだが。そこでPCの登場と
なるのだろうが、もういいや、という思いも片方で起きる。昨
日も映画のチラシをたんまり持って帰ってきたな、たしか。中
学生のころから同じコトをしてるよ。
★環境総合研究所の青山貞一という人のHPのなかに、「正当
性なき米国のイラク攻撃」の項目があります。小生は一部しか
読んでませんが、なかでブッシュ政権の閣僚の前歴がまとめら
れています。石油などエネルギー関係、軍需産業にコレだけと
よく判ります。ゆっくり時間を用意してお訪ねください。へ。
 http://www.01.246.ne.jp/~aoyama/newyearcolum1.html

********************************************************

 ="0228">
 

Date: Fri, 28 Feb 2003 11:44:42 +0900
Subject: 友へ【カナダからの手紙-巨悪を根絶チーム】

 えーと、電子チラシ030228版をBCC枠で山○平明より送ルます。
作家・宮内勝典氏(氏と書くときは概ね未知)発行の「海亀通信」のな
かの、「海亀広場・壁新聞」から転載させてもらった。ああ、あれか知
ってるでえ、というかたは許してくれ多摩ちゃん。
 大量[殺戮]破壊兵器をようけ持ってるのはブッシュはん、あんたやな
いかいな、というて査察させてもらいたいと言い出してリアルにやりよ
る人びとがおる。親愛なる同朋よ、せいぜい広めてあげてくんなまし。
     *山口平明/大阪市  amanetant81@hotmail.com 

=====ココカラ壁新聞デス。へ。

  【 米国の大量破壊兵器を査察する「巨悪を根絶」からのお知らせ】

 カナダで結成された、米国の大量破壊兵器を査察する市民運動「巨悪を根絶」
(Rooting Out Evil)からの情報が入りましたので、お届けします。どうぞ広め
てください。(宮内勝典)

##################################################
 親愛なる友人の皆さんワシントンDCへの出発を もう数日後にして、私たち
米国兵器査察団の狭い事務所はてんやわんやです。査察団の名簿ができ、飛行
機とホテルの予約をすませ、国防総省に私たちが行くことを知らせました。

 ワシントンでは、グローバル・エクスチェンジ、コード・ピンク、平和と自
由推進国際女性連盟、インターナショナルANSWER の協力により、公開討論会
が開かれる予定です。今や秒読みの段階で、細部の詰めに入り、数カ月におよ
んだ計画の結末がやっと見られるとわくわくしています。

 査察の前夜にあたる2003年2月22日には、ワシントンDCでの公開討論会に招
待されています。このフォーラムは、上記の米国の団体と協力して準備してき
たもので、午後7時30分から945G通り北西の第一会衆派教会で行われます。

 このイベントは、査察団にとって自分達が米国でのこの重要な任務に参加す
るに至った理由を公開の場で説明するよい機会となりますし、ほかの参加者に
とっても査察団と討論をする機会となります。この集会について詳しいことは、
202-546-6727までお問い合わせください。

 2月23日の朝には、「巨悪を根絶」はメリーランド州にある★エッジウッド
化学生物センターの査察に取り組みます。ドナルド・ラムズフェルド国防長官
には私たちの用向きを知らせる書簡を送ってあり、現在返事待ち。書簡は www.
rootingoutevil.orgにアップロードしてあります。長官の回答が得られようと
得られなかろうと、日曜日には国際メディアをお供にエッジウッドを訪問する
計画です。

 この査察にメディアの関心を集めるのに力を貸してくださるお気持ちがおあ
りならば、あなたのお住いの場所の地方紙か放送局に連絡して、この重要なイ
ベントを取材する気はないかと聞いてみてください。私たちのウェブサイトの
対メディア連絡部局
 http://www.rootingoutevil.org/index.php3/Media
に案内してあげるといいでしょう。

 ここには、私たちの記者会見で発表した声明や、ドナルド・ラムズフェルド
氏への書簡、私たちとの連絡方法などが掲載されています。国際査察チームは、
カナダ、英国、米国、デンマーク、イタリアの著名な国会議員、科学者、学者、
宗教界や労組の指導者から編成されています。

 代表団の顔ぶれは、リビー・デイヴィス(社会正義センター公共問題部長)、
アラン・シンプソン(英国国会議員・反戦労働党党首)、エドワード・ハモンド
(サンシャイン計画所長)、ピーター・ショレット(責任ある遺伝学をめざす評
議会計画部長)、サマー・エリビャリ(カナダ・イスラム評議会代表)、デボラ
・バーク(カナダ郵便労組全国会長)、スティーヴン・ステイプルズ(ポラリス
研究所国防アナリスト)、メル・ワトキンズ(トロント大学経済学政治学名誉教
授)、フランチェスト・マルトーネ(イタリア上院議員)、グラツィエッラ・マ
ーシャ(イタリア国会議員)、ペルニレ・ローセンクランツ(デンマーク国会議
員)です。

 みなさんの精神的、財政的支援に心から感謝します。皆さんのご支援を得て、
私たちは、世界中の市民と指導者たちに平和の力強いメッセージを届けること
になります。  敬具

◎「巨悪を根絶」統合調整チーム キム・カーリッジ、エリザベス・ダヴ、デ
ボラ・クック、クリスティ・ファーガソン、ラリー・ゴードン、デヴィッド・
ランギル、ピーター・テイバンズ、スティーヴン・カー、セイラ・トレリーヴ
ン、リッチ・ホワイマン [訳 萩谷 良]←おおきに2

-----ココカラ英文(得意な御仁はよしなに。へ。)

Dear Friends,With only days left before the Weapons Inspection Team de
parts for Washington, D.C., tremendous excitement resonates throughout
our small office. The roster of inspectors has been confirmed. The fli
ghts and hotels have been booked. The Defense Department has been noti
fied of our impending visit. A public forum has been scheduled in Wash
ington, with the help of Global Exchange, Code Pink, the Women痴 Inter
national League for Peace and Freedom, and International ANSWER. We ar
e counting down the hours and finalizing details, anxious to finally w
itness the end result of months of planning.On February 22, 2003, the
night before the inspection, you are invited to a public forum in Wash
ington, D.C. The forum, which we are coordinating with the American pa
rtner groups mentioned above, will be held at 7:30pm at the First Cong
regational Church, 945 G Street NW. The event will be an opportunity f
or the inspectors to speak publicly about why they are participating i
n this important mission to the United States, and for you to discuss
the issues with them. If you would like more information about this me
eting, please call 202-546-6727.On the morning of February 23, a deleg
ation from Rooting Out Evil will attempt to inspect the Edgewood Chemi
cal Biological Center in Maryland. We have sent a letter to Secretary
of Defense Donald Rumsfeld notifying him of our intentions, and are aw
aiting a reply. You can read the letter on www.rootingoutevil.org. Whe
ther we receive a response or not, we are planning a visit to Edgewood
on Sunday with international media in tow.If you'd like to help draw a
ttention to the inspection, we encourage you to call the foreign desk
of your local newspaper or broadcast affiliate and ask them if they'll
be covering this important event. You can direct them to the media rel
ations section of our website, which features our press releases, our
letter to Donald Rumsfeld, and our contact information:http://www.root
ingoutevil.org/index.php3/MediaThe international Inspection Team is co
mposed of prominent Canadian, British, American, Danish and Italian pa
rliamentarians, scientists, academics, faith and union leaders. The de
legation includes: Libby Davies, Member of Parliament (Canada); Christ
y Ferguson, Organizer and Spokesperson, Rooting Out Evil; David Langil
le, Director of Public Affairs, Centre for Social Justice; Alan Simpso
n, Member of Parliament (United Kingdom) and head of Labour Party Agai
nst the War; Edward Hammond, Director, Sunshine Project; Peter Shorett,
Director of Programmes, Council for Responsible Genetics; Samaa Elibya
ri, Representative, Canadian Islamic Congress; Deborah Bourque, Nation
al President, Canadian Union of Postal Workers; Steven Staples, Defens
e Analyst, Polaris Institute; Mel Watkins, Professor Emeritus - Econom
ics and Political Science, University of Toronto; Francesco Martone, I
talian Senator; Graziella Mascia, Member of Parliament (Italy); Pernil
le Rosenkrantz, Member of Parliament (!Denmark).We would like to exten
d our most sincere appreciation to all of you for your moral and finan
cial support with your help we are reaching citizens and leaders aroun
d the world with a powerful message of peace.Sincerely,The Rooting Out
Evil coordinating teamKim Kerridge, Elizabeth Dove, Deborah Cook, Chri
sty Ferguson, Larry Gordon, David Langille, Peter Tabuns, Stephen Kerr,
Sarah Treleaven, and Ritch Whyman

  ==========================================================
        電チラ030228版ココマデ。へ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
☆親が戦死・戦病死・戦災死した同級生が幾人もいた。ぼくの父はヒロシマの
死者だが、白木の位牌には戦災死と記されている。アフガン2000.10.8 は、も
う忘れ去られようとしている。
 民族も国家ももうええじゃないか、と思ってしまう映像の連鎖が**下記のH
Pにある。2月15日、それぞれてんでんバラバラな地域の【多数性/少数派】
の友人たちである。重いのを覚悟の上で「スライドショウ」をご覧あれ。へ。
  http://www.hyperreal.org/~dana/


Date: Fri, 28 Feb 2003 15:14:39 +0900
Subject: みなはんへ【詫びいれる酔って煮許したってんか】

えーとぉ、n(__)n m(__)m
あいすまん。動作確認したらよかったのに焦ってもた。
電チラ030228版の末尾[*]のサイトへ行けないとの指摘が
カズちゃん(誰やねん)からあった。
ぼくは散々見たおしたのになあ。で、宮内勝典氏の壁新聞へ
行ったら、やはり行けなかった。権力が妨害しよったかのう。
まあ、PCもインターネットも永遠ビギナーの小生のことや
酔って、誤愛敬チュなことでm(__)m
  *山口平明/大阪市  amanetant81@hotmail.com 

---
[*]民族も国家ももうええじゃないか、と思ってしまう映像の連鎖が**下記のHPにあ
る。2月15日、それぞれてんでんバラバラな地域の【多数性/少数派】の友人たちであ
る。重いのを覚悟の上で「スライドショウ」をご覧あれ。へ。
  http://www.hyperreal.org/~dana/

 ="0303">
 

Date: Mon, 3 Mar 2003 23:00:59 +0900
Subject: 朋へ【電チラ030303USA情報】B29-B52-911

 山口平明からアメリカ情報を電子チラシ030303版として、
BCCでお送りします。既読/重複はご容赦願います。
 CNNによる大本営発表ばかりの軍事国家アメリカの中に
あって、ネチズン(インターネット市民)たちの活動を検索
してみました。ほんのちょっぴり望みを持たせてくれる情報
もあります。原子爆弾という核兵器を、平気で有色人種の日
本の非戦闘市民に使ったのがアメリカ政府であったことを忘
れてはならないと思います。
 ベトナム戦争時代、コネで戦場へ行かずに州兵になってや
り過ごしたブッシュ・ジュニアをぼくはほほえましく思う。
弱さを大いに発揮してほしい。へ。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   【[A・N・S・W・E・R]から日本の平和運動の皆さんへ 】
       =================================
             2002年10月

 アメリカの反戦運動とANSWER**連合は、日本の若者・学生・労働者と、
平和を愛する人々の運動に挨拶を送ります。

 61年前、わが国の支配者はアメリカ人民を残忍な世界戦争に引き込みました。
この戦争は、アメリカが★【ヒロシマとナガサキに対し、大量破壊兵器を犯罪
的に使用】して終焉しました。私たちは、このようなことがいかなる国の人民
に対しても再び行われることを許してはなりません。

 今週、わがアメリカとベルギー、イギリス、デンマーク、ドイツ、インド、
イタリア、オランダ、ポルトガル、プエルトリコ、南朝鮮、スペインの人々が、
イラクに対する戦争が開始される前に、それを阻止しようとデモをします。

 ブッシュ大統領は、なぜ国防総省がイラクを攻撃し、何万人ものイラク人民
を殺さなければならないかについて、様々な理由をあげました。しかしこれら
の理由はすべて虚偽です。

 真実は、アメリカがイラクの石油を支配したいからブッシュがこの攻撃を計
画しているということです。
 真実は、イラクを植民地に引き戻すためにブッシュがこの攻撃を計画してい
るということです。
 真実は、アメリカの経済的利益に基づいて世界のエネルギーの流通を支配で
きるように、ブッシュがこの攻撃を計画しているということです。
 真実は、ブッシュがイラクを攻撃し、半世紀以上にわたって米軍を日本と韓
国に駐留させたのとまさに同様に、イラクにアメリカ軍を進駐させようと計画
しているということです。

 ブッシュ政権はこうしたことを「国家安全保障戦略」の中で認めています。
それは、アメリカが世界のすべての地域を政治的、軍事的、経済的に支配でき
るように、ペンタゴン(国防総省)が戦争を計画しているということを表明す
るものです。アメリカ政府は、アメリカ帝国主義を世界の支配者とする帝国を
築くために、戦争を行おうと計画しているのです。

 アメリカの反戦運動に参加するわれわれは、あなたがたに鮮明なメッセージ
を送りたいと思います。われわれアメリカ人民は、この戦争に反対します。わ
れわれは、この帝国のための兵士**となることを拒否します。

 私たちは、アメリカ議会に対し、私たちがこの戦争に反対していることを何
度も伝えました。しかし、政治家たちはブッシュの戦争を支持する投票を行い
ました。私たちは、世界の諸大国のどの政府も、国連さえ、ブッシュの戦争へ
の突進に抵抗できないと見ています。

 私たちは、政治家に頼ることができないということを学んできました。他の
諸大国の支配者にも頼ることもできません。私たちは私たち自身にしか頼るこ
とはできません。つまり、若者、学生、さまざまな人種・国籍の労働者にしか
頼ることができないのです。この帝国の中に住むわれわれと世界中の人民だけ
が、戦争を阻止することができる勢力なのです。

国際的連帯万歳!
アメリカ軍は韓国と日本から出て行け!
イラクへの戦争をやめろ!

**【「A・N・S・W・E・R」】とは
 「Act Now to Stop War & End Racism」(戦争に反対し人種差別を終わら
せるために、いま行動しよう)というスローガンの頭文字をとって名付けられ
た。現在アメリカで、最も広範な反戦運動の結集体。2002年10月26日に、全米
主要都市で百万人の大行動を呼びかけた。創始者の一人である元米司法長官ラ
ムゼー・クラーク氏**は「すべての国民が、際限のないブッシュ政権の暴力行
為を阻止するために、行動して欲しい」と訴えている。

**【ラムゼー・クラーク】って
 弁護士。ベトナム戦争のころのケネディ〜ジョンソン大統領のときの司法長
官。のちにこの戦争を誤りと述べた。
 ブッシュ一世がやったいわゆる湾岸戦争で、いかに残虐な殺戮が行われてい
たかを、直接イラクに行きジープで走って事実を集めてまわった。アメリカを
被告とする国際戦犯法廷(民衆法廷)では検事として敏腕をふるった。
 1991年9月に来日、東京・渋谷で開かれた「湾岸戦争を告発する東京公聴会」
で講演。米軍はミサイルでのピンポイント爆撃のほかに、一か月間にB52戦略
爆撃機による11万回の空爆で約9万トンの爆弾を落とした。これは朝鮮戦争の
1年半分、またベトナム戦争の半年分に相当する。
 非戦闘市民25万人がアメリカ軍に虐殺された。また、イラク軍の戦死者は砂
漠で生き埋めにされた兵士も含めて15万8千人、米軍は150人前後だとさ
れる。このときアメリカ国防総省は、イラクの戦死者を秘匿して発表しなかっ
た。非人道と非難されるのを恐れたからだ。

**【帝国のための兵士】とは
 アメリカ軍の兵士の構成について、「ヘブライの館」というHPで「湾岸戦
争の裏舞台」と題して次のようなことが記されている。
 《ところで“アメリカの正義”というスローガンの下で編成された多国籍軍
のアメリカ派遣軍の構成を見てみると、人口比では12%でしかない黒人が、湾
岸派遣米軍では30%、ヒスパニック系・アジア系・アラブ系などの非白人は全
体の40%にも及んでいた。それに、黒人や他の非白人兵士のほとんどは、空軍
や海軍ではなく陸軍兵士であり、実際に敵軍と戦火を交じえる最前線に送られ
ていた。
 よって、たとえ戦死者が多数出ようとも、その多くは貧民層の有色人種であ
り、結局、戦わされたのは有色人種と貧しい若者たちであった。ベトナム戦争
の時も、黒人や南部の貧しい若者たちが多く死に、戦死者の数だけで5万8千
人に上っていた。口の悪い連中の中には、ベトナム戦争を“失業対策”だった
と言う者までいるという》

  電チラ030303版ココマデ、オツカレサマ m(__)m
  =========================================================
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
    ◎石油漬け文明の私たち。その石油は全てといっていいほど
    中東地域に依存している。昨夜見たTV「地球号・カリブの
    奇跡/キューバ」は、前から聞いていた有機農業で食糧危機
    を脱した話であった。ハバナの都会の真ん中に農園がある。
    遊休国有地をすべて農地に転換している。かつてソ連に石油
    から野菜の代わり?のビタミン剤まで輸入していた。ソ連が
    崩壊。自立を迫られた。アメリカの経済封鎖は続いている。
    一大輸出産物の砂糖のしぼりかすを燃料にして火力発電。バ
    ナナの害虫には天敵のある種のハエを使い防虫。温故知新の
    智恵やら先端科学まで動員し創意工夫のうえ、食糧自給率を
    高めて輸入に頼らなくともよくなった。ここ十年ほどのこと
    だそうだ。しかもサルサを踊りながら。ヒロミ画伯いわく、
      「キューバに行くぞう♪」、うーむ。 (平明記)
       *山口平明/大阪市  amanetant81@hotmail.com 

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◆Date: Tue, 4 Mar 2003 15:04:59 +0900
 Subject: 友へ【きっと読んでね】USA情報

 忙しい山○平明であります。連発の「電子チラシ030304版」を、毎度おなじ
みBCC枠配信で「そぞろ通信」読者にお送りします。今回は完全によそのメル
マガをパクっておる。それは、「星川 淳@屋久島発 インナーネットソース
#33 [03.02.27] 」というものです。既読/重複許されよ。

 星川淳氏は作家・翻訳家。《アメリカの「ベテランズ・フォー・ピース」
(平和を求める復員軍人会)という団体の2月26日付メールニュースで「広め
てくれ!」と書かれていたもの》だそうで、緊急翻訳して自身のメルマガで紹
介されたものです。親しいお友だちにぜひ転載転送してください。

 すばやく翻訳して読ませてくれた星川淳氏に感謝します。話題は湾岸戦争で
使われた劣化ウランのこと。読んだあと、人類はもう滅亡へ向かっているとし
か思えなかった。誰かさんじゃないがローマ法王にイラクで人間の楯になって
もらわねばいかんね。

 イラク北部の洞窟から6万年前のネアンデルタール人の化石9体を発見した
のは、アメリカの人類学者だとか。1950年代から数次の調査を経て1960年の発
見。なんという巡り合わせか。いまイラク人をアメリカ人が葬ろうというのだ
から。地球から消えたネアンデルタール人と同じように、ホモサピエンスの消
滅はブッシュ皇帝の手によって始められようとしている。

    =================================================
         戦争ができる時代は終わった
            War Is Obsolete
    =================================================
         原文:米誌『YES!』(2003年春号)
  「これは私たち自身に対する戦争だ」(The War Against Ourselves)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

   [要旨]湾岸戦争に従軍したベテラン陸軍少佐ダグ・ロッケは、
   イラク国内の戦闘で米軍兵士の安全を図る任務についた。そこ
   で知った米兵とイラク一般市民双方への劣化ウランなどによる
   戦争被害の実態は、彼に「もう戦争ができる時代は終わった」
   と確信させるものだった。[インタビュー全文]

 ◎保健物理学の博士号をもつダグ・ロッケは、もともと法医学畑の出身。湾
岸戦争時、アメリカ陸軍から核・生物・化学戦に向けた兵士の訓練という任務
を与えられて現地入りした。その体験にもとづき、彼はいま全米をまわって平
和を訴える。このインタビューはトラップロック平和センターの理事サニー・
ミラーが行なったもので、『YES!』誌からの質問も含まれる。

 Q:湾岸戦争をテレビで見た人たちは、遠隔操作の楽勝で、米兵の被害もわ
りあい少ない印象を受けました。実態はどうだったんですか?

 ロッケ:湾岸戦争が終わって1991年の秋にアメリカへ帰還したとき、米兵の
死傷者合計は760名でした。死者294名、負傷と病気が400名あまりです。とこ
ろが現在、湾岸戦争復員兵の死傷率は約30%に達しています。2002年9月の復
員軍人援護局(Veterans Affairs=VA)報告によれば、実戦後も含めて現地入
りした将兵のうち22万1000人が障害補償を受けました。米軍戦死者の多くは、
ウラン弾による味方の誤射・誤爆が直接原因で死んでいます。米軍が米軍を死
傷させたわけです。

 われわれは、ウラン粉塵の風下にいた者、ウラン汚染現場とその周辺で作業
した者、ウラン弾を被弾した車両や建物の中に立ち入った者のすべてに対し、
医学治療を行なうよう提言しました。米軍だけでも何千・何万もの兵士が該当
しますが、治療は米軍にとどまらずイラク兵にも、またその被害を受けたイラ
クの女性や子どもたちにも施されるべきですし、イラク国内の汚染除去も行な
わなければなりません。

 さらに、被害はイラクの子どもたちにとどまらず、帰還した米兵から生まれ
た子どもたちにもおよんでいます。米軍は、復員兵の精液中からウランが検出
されることを認めました。精液中にウランが出ているというのは、遺伝メカニ
ズムがめちゃくちゃになっているということです。その条件で受胎された子ど
もは、アルファ放射線によって凄まじい細胞損傷や遺伝子損傷を受け、何もか
もおかしくなります。湾岸戦争に従軍した男性兵士から奇形児が生まれる確率
は通常の2倍、女性兵士では3倍に上るという研究結果が出ています。

 Q:あなたは35年間も軍務についてこられました。★【ベトナム戦争では爆
撃手】を務め、いまでも陸軍予備役に登録しているとのこと。それでも現在、
全国をまわりながら劣化ウラン(depleted uranium=DU)の危険について警鐘
を鳴らしています。劣化ウランの問題をおおやけにしなければいけないと決意
した理由は何ですか?

 ロッケ:湾岸戦争で私のチームにいた全員が病気になりました。親友のジョ
ン・シットンが瀕死の症状に陥ったのに、軍は医療責任を拒否し、ジョンを死
なせました。彼は湾岸戦争全体の医療避難通信システムを構築した功労者です
よ。その任務で被曝したのです。

 ジョンとローラ・ドルフと私は、民間人としても軍人としても無二の親友で
した。ローラも病気にかかりました。彼を戦地に送る命令は私が受けたのです。
私たちは二人そろって配属されました。私の任務は兵士たちに核・生物・化学
戦争について教え、無事に復員させることでした。私はその任務に心血を注ぎ
ました。湾岸戦争で私に与えられた軍命は単純明快、「兵士を生きて国へ連れ
戻せ」でした。しかし、私がそれに必要な訓練内容をまとめ、環境浄化マニュ
アルを書き上げ、医療指示をすべて整えたにもかかわらず、何ひとつ実行され
なかったのです。

 友軍の誤射・誤爆によって100人以上の米兵が劣化ウランに被曝しました。
そのうえ、劣化ウラン弾を被弾した敵の戦車に入ったり、写真を撮ったり、土
産の戦利品を集めたりして被曝した兵士は数えきれません。危険について知ら
されていなかったのです。

 劣化ウランはきわめて有効な兵器です。10ポンドの対戦車砲弾は大部分がウ
ラン238で、微量のプルトニウム、ネプツニウム、アメリシウムが含まれて
います。自然発火性があって着弾すると高熱を発し、比重が重たいので戦車の
装甲を貫通することができます。ウラン弾を被弾した車両や建物は内部が火事
場と化すため、凄まじい火傷や裂傷が見られました。それは無惨なものです。

 米軍がイラクの生物・化学・核兵器の備蓄を爆破することにしたせいで、米
兵やその地域に住むすべての人びとが被害を受けました。いたるところで、化
学物質探知機やガイガーカウンターの針が振り切れていました。なかには生物
兵器もありましたし、破壊された原子炉もありました。イラク全土が毒物の荒
野だったのです。そして、この修羅場に劣化ウランが加わっていました。

 私たちが最初に劣化ウランの除染命令を受け、サウジアラビア北部に到着す
ると、72時間以内に病状が現われはじめました。呼吸器系障害、発疹、出血、
皮膚潰瘍などが、ほとんど到着と同時に発症したのです。環境中に大量の放射
性粒子が存在し、それを吸入しはじめると、粒子は咽頭の裏側に付着します。
一人目のガン患者が出ると、あとはまたたくまに広がりました。当時、一緒に
仕事をした父子がいますが、父親はすでに肺ガンで亡くなり、病身の息子には
まだ医療補償が認められていません。

 Q:何が起こっているのかご存知でしたか?

 ロッケ:湾岸戦争がはじまったとき、劣化ウランのことなど何も知らされて
いませんでした。兵士は上官の命令に従うものですが、上からは劣化ウランに
健康上の悪影響はないと聞いていたのです。けれども、この物質について調べ
はじめ、物理学や工学の知識と照らし合わせてみると(私の専攻は環境科学と
工学でしたから)、それらの知見や実際の見聞と軍の公式見解との矛盾にすぐ
気づきました。

 1991年6月にアメリカ本国へ帰還したとき、私は病気でした。呼吸器系疾患
や発疹や神経障害が現われはじめていたのです。

 Q:なぜ復員軍人援護局に医療補償を求めなかったのですか?

 ロッケ:まだ現役兵士の身分だったので、医療補償の申請はできないと言わ
れたからです。復員軍人援護局に申請するには、軍務と病状とのつながりを示
す情報がなければなりません。復員軍人援護局の補償がとうてい見込めなかっ
たので、私はかかりつけの個人医に相談しました。当時は原因がわかりません
でしたが、とにかくあまりにも多くの復員兵が病にかかっていたのです。

 軍は私や私のチームに対して医学テストを行ないませんでした。1992年に出
された国防総省のガイドラインによれば、尿中のウラン排出量が一日あたり15
マイクログラムを超えたら、すぐに医学テストを受けることになっていますし、
一日あたりの尿中ウラン排出量合計が250マイクログラムを超えたら、継続
的な医療を受けなければならないとされています。

 1994年11月、私が国防総省の劣化ウランプロジェクト主任担当官だったとき、
ようやく私の放射生物学的測定が行なわれました。一日あたりのウラン排出量
は約1500マイクログラムでした。継続的な医学治療を受けるべきレベルの5倍
から6倍です。しかし、そのことは二年半ものあいだ私に知らされませんでし
た。

 Q:劣化ウランに被曝すると、どんな症状が現われるのですか?

 ロッケ:線維筋痛(せんいきんつう)です。放射線による白内障も起こりま
す。ウランが車両や建物に着弾すると、酸化ウランの塵とウランの破片があた
り一面に飛び散ります。人間はこれを吸い込んだり、傷口から取り込んだりし
ます。体内に入ると、この一部が水溶性となり、血液を通じて全身に広がりま
す。不溶性の微粒子は、たとえば肺などにとどまります。放射線とそれら微粒
子が肺を破壊するのです。

 Q:いま、第二次湾岸戦争がはじまりそうな場所へ送り込まれている部隊は、
どんな訓練を受けたのですか?

 ロッケ:私は劣化ウランプロジェクトの主任担当官として40時間で完結する
訓練計画を作成しました。ところが、そのプログラムは丸々お蔵入りになって
います。軍は私が書いたものを20分のプログラムに焼き直しましたが、ウソば
かりです。ウラン弾の実態をとらえたものではありません。

 装備にも欠陥があります。会計検査院(GAO)の検査で、ガスマスクも化学
防護服も漏ることがわかりました。信じられないことに、国防総省の役人が最
近、そういう欠陥は★【ガムテープで補修できる】と言いました。

 Q:もし隣近所の人たちが不十分な訓練と装備で戦場に送られ、しかも劣化
ウランなどの毒物兵器で戦うとしたら、それに対して異議申し立てをできるの
はだれでしょうか?

 ロッケ:兵士の夫や妻、息子や娘、祖父母、叔父や叔母のだれでも、自分の
選挙区の国会議員に電話をかけ、いま私が引用したような政府の公式報告を挙
げて、軍が兵士たちに必要十分な装備と訓練を与えることを求めるべきです。
もしわれわれが、湾岸戦争後に起こったように米軍の復員兵士を正しく処遇し
ないのなら、そんな戦争はすべきではない。それは神への冒涜です。戦争でウ
ラン弾を使うのは人類に対する犯罪ですし、戦争の結果を無視することも許さ
れざる罪悪です。

 この結果は永遠に続きます。★【ウラン238の半減期は45億年】です。そ
れを、湾岸戦争でわれわれは320トンもイラクに残してきたのです。米軍は
コソボ攻撃の訓練中、プエルトリコのビエケス島にもウラン弾を落としました。
アメリカ領に住むアメリカ市民に対してそれをやったのです。私が国防総省の
チームを動かして、ビエケスの放射能に関する安全対策と劣化ウランの除染を
行なおうとしたら、それを差し止められました。現地で医療対策を取ろうとし
たら、それも止められました。

 アメリカ陸軍は、私をこの分野の専門担当官に任命したのですよ。私は軍人
ですから、米軍がウラン弾を使用できるよう、全力でその任務を遂行するつも
りでした。しかし、劣化ウランプロジェクトの主任として、自分や他のあらゆ
る復員兵の病状を見ながら研究を進めたすえ、★【私が達した結論は、ウラン
弾は地球全体で永久に禁止すべきだ】ということです。そして、あらゆる被害
者に医療の手が差し伸べられるべきです。アメリカやカナダ、イギリス、ドイ
ツ、フランスといった多国籍軍の復員兵士だけではありません。ビエケス島の
アメリカ市民にも、イラクや沖縄の住民にも、スコットランド、インディアナ、
メリーランド、さらにはアフガニスタンやコソボの人びとにもです。

 Q:もしあなたの情報が広まったら、いまイラク戦争に向けて配属された兵
士たちの家族から、兵役拒否の嘆願が出てくる可能性はあると思いますか?

 ロッケ:もし毒物の荒野に送り込まれ、穴の空いたガスマスクや化学防護服
をつけなければならず、しかもそれらの毒物にさらされたあと何も医療補償を
受けられないことがわかっていたら、あなたはそんな戦争に行きますか?

 政府が戦争をしかけたくても、兵隊が一人もついていかなかったらどうでし
ょう。どこかで★【平和をはじめなければいけない】んですよ。

 Q:35年も軍にいた人が、平和への着手について語るなんて驚きですね。

 ロッケ:こういう話をするとき、とくに教会だと、「そして幼な子がわれら
すべてを平和へと導いた」という聖書の一節を思い出します。しかし、もし環
境を汚染したら、どこから子どもが生まれますか? 子どもたちが消えてしま
うでしょう。もう戦争ができない時代になったのです。その理由は、のちのち
兵士や環境に与える影響が手に余るからですが、一番重要なのは非戦闘員への
影響です。使用する兵器のせいで、戦争による汚染や健康被害を除去できなく
なったら、敵味方双方の戦闘員にも民間人にも医学治療が与えられなくなった
ら、残された道は平和しかないのです。       (翻訳: 星川 淳)

 電子チラシ030304版ココマデ
 =================================================================
☆キリストも仏陀もムハンマドも存在しなかった6万年前、イラクで見つかっ
た旧人の一人は今の年齢でいうと八十歳のお年寄りで、片目隻腕だった。よく
生きられたものだ。障害者が大切にされいのちを永らえた。葬られた土から花
粉が出たという。死者の傍らに供えた花であったかもしれない。ネアンデルタ
ールはドイツの地名からつけられたらしい。(平明記)
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◎連絡先:山口平明/大阪市  amanetant81@hotmail.com 

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Date: Mon, 10 Mar 2003 13:06:11 +0900
Subject: 読者へ【映画「朋の時間」上映のお知らせ】

お寒うございます、山○平明です。2001年、東京で会った写
真家の星川ひろ子さんから、転送要請のメイルが来ました。
映画のお知らせです。大阪はもう始まっていますね。ぼくも
行くつもりなんですが…。ほな、よろしく。

======ここから以下、星川さんメイルです。へ。=======

はじめまして、「しょうがいってなあに?」のサイト
http://www.mochiaji.jpで写真絵本を、丸ごと公開中(
現在4冊目)の写真家、星川ひろ子と申します。

天音さんのお導きで、山口平明氏と出会いました。
いろんな方たちに出会わせてくださる彼のメルマガで、
もしかしたらご紹介いただけるかなと思い、メールさせ
ていただいた次第です。平明さん、どうかよろしくお願
いします!!

実は、上記のサイトに記録映画「朋の時間〜母たちの季
節〜」のプロデューサーの貞末麻哉子さんからメールを
いただきました。

私は、シリーズの第一作目の「ぼくたちのコンニャク先
生」を創っているとき、朋を見学させていただいていま
す。もう8年も前のことになりますが、ある編集者に“
しょうがいってなあに?”を知ってもらいたくって一緒
に伺ったのです。(そこではないところから出版しまし
たが・・・)

そのとき、訪問の家やグループホームを見せていただき
、お話も伺いました。いろいろな人たちの力で地域を開
墾し、種をまき耕し育て、つぼみがみごとに開花してい
ったのです。

「朋があるから、この地は高齢になっても安心」と言わ
れていると聞きます。あの時も今も、わたしにとって朋
は理想郷です。

そんなわけで、以下、貞末さんのメールをご紹介させて
いただきます。お時間がありましたら是非お出かけいた
だき、こころに種を抱えていただけましたら幸いです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>Delivered-To: mura@kiwi.ne.jp
>Date: Sun, 09 Mar 2003 13:31:07 +0900
>Subject: 「朋の時間〜母たちの季節〜」のご紹介とご
協力のお願い
>From: 朋の時間 上映事務局
>To:
>
>星川ひろ子 様
>
>はじめてご挨拶させていただきます。私は、貞末麻哉
子<さだすえまやこ>と申します> 「朋の時間〜母たちの
季節〜」(西山正啓監督・朋の時間製作委員会作品)と
いう新作ドキュメンタリーのプロデューサーです。
>三年半に渡って取組み、このたび完成しましたこの映
画の全国公開が三月より始まりました。
> このたびは、ネット上のホームページで貴アドレスを
知り、ぜひ上映日程などをご紹介させていただきたく、
失礼とは存じつつご案内させていただく次第です。
> 突然の無礼をお許しいただき、少々お時間を割いてい
ただけましたら幸いです。
> 
>□――――――――――――――――――――――――
――――――――□
>
> 「朋の時間〜母たちの季節〜」の概要
>
> 「朋の時間〜母たちの季節〜」(西山正啓監督・朋の
時間製作委員会作品)は、横浜市栄区にある重い障害を
持った人々の通所施設を舞台に、そこに通う家族の日常
と施設職員との交流を描いた作品です。
>「みちことオーサ」「ゆんたんざ沖縄」「しがらきか
ら吹いてくる風」「水からの速達」「梅香里<メヒャンニ>
」などで知られる西山正啓監督が、社会福祉法人訪問の
家『朋』を三年半に渡って記録した作品で、身辺の全面
介助と医療を必要とする人たちが、地域の中でいきいき
と暮らすことを可能にした『朋』の取り組みと、母と子
の絆を伝えています。
> 製作委員会は上映委員会に移行し、映画の上映活動を
通じてこれからの《地域共生社会》のありかたをメッセ
ージしたいと考え、大きな宣伝力を持たないながらも、
現在、全国上映への呼びかけと劇場ロードショーのお知
らせに取り組んでおります。
>
> おひとりでも多くの方々にこの映画をご覧になってい
ただきたく、もし可能でしたら、ホームページへの情報
掲載・メーリングリストや会報等での情報告知など、お
力添えをご検討いただけますようお願いします。
>
●「朋の時間〜母たちの季節〜」の公式ホームページ 
http://www.motherbird.net/~tomo_haha
>
■なお、劇場公開スケジュールは以下の通りです(詳し
くはホームページ)
●大阪はシネ・ヌーヴォにおいて3月8日(土)より3
月21日(金)までモーニングロードショー
●東京はBOX東中野において3月29日(土)より4月25
日(金)までモーニングロードショー
>  
>■また(横浜市・沖縄県内をはじめ)全国各地での自主
上映会・チャリティー上映会なども続々と決定しており
ますので、上映の詳細は公式ホームページの全国上映一
覧をご覧いただけますようお願いします。
>
> 以上、どうぞよろしくお願い申し上げます。
>
>
>*――*――*――*――* _t_o_m_o_n_o_j_i_k_a_n_ *―
―*――*――*――*
>
>         朋の時間上映委員会事務局
>
>    Producer 貞末麻哉子(Mayako Sadasue)

>
*-------------------------------------------------------*
>          office@motherbird.net
>
http://www.motherbird.net/~tomo_haha
>   
*----------------------------------------------*
>    〒167-0023 東京都杉並区上井草1-29-16-403
>          TEL &FAX:03-3397-1914  
>*――*――*――*――* _t_o_m_o_n_o_j_i_k_a_n_ *―
―*――*――*――*
>
> 「朋の時間〜母たちの季節〜」公式ホームページ
>        http://www.motherbird.net/~tomo_haha
>    
*-----------------------------------------------*
> 関連LINK: 社会福祉法人 訪問の家ホームページ 
>          http://www4.big.or.jp/~houmon/



     ∵  °   ∵     °   ∴
 ∵    ° 星川ひろ子  ° ∵ Д
 °  hoshikawa13@yahoo.co.jp    ⌒☆
     http://www.mochiaji.jp  (・⊥・) ゜
                 (〆 ¥ 〆)∴
 ∵                〜〜〜〜〜 
   ∵     °    ∵ °     °
========星川さんメイルここまで。へ。======

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◆2003/03/21 「池澤夏樹さんのメルマガ転載「戦争が始まった」」

[Cafe Impala News] http://www.impala.jp
━━━━━━━━━━━━━━━


 [新世紀へようこそ 097]


 ●戦争が始まった



 戦争が始まりました。

 ぼくたちは長い間、希望をもって戦争を始めさせない
よう運動をしてきましたが、開戦は止められなかった。

 戦争はなかなか正当化できないものですが、しかしこ
れほど明快に理不尽な戦争もありません。

 国連は認めていないし、アメリカとイギリスの政府に
賛同する国はごく少ない。アメリカを除くどこの国でも
反対派の国民の方が圧倒的に多い。

 査察は続いていたし、イラク側は協力的だった。ブリ
ックス氏はまだまだ査察を続けるべきだと言っていた。

 こうならないよう動いてきた世界中の人々が落胆し、
憤慨していることでしょう。ぼくもその一人です。

 しかし、戦争が始まったからと言って、戦争に反対す
る理由がなくなったわけではありません。むしろ逆なの
です。これから本当にたくさんの人が死にます。早く止
めさせるにはやはり戦争反対の意思表示をしてゆくしか
ない。

 今まで以上に力を出さなければならない。
 
 なぜこうなってしまったのか、国連のことを少し考え
てみます。

 アメリカは、フランスが拒否権を行使すると言ってい
るから決議案を撤回したと言っています。まるで言うこ
とをきかないフランスが悪いみたい。

 国連ができた時、一国の勝手な欲望から戦争が始めら
れないよう、安全保障理事会という制度が作られました。
主だった国の合意のもとに国際社会を運営してゆく。拒
否権というのはそのための最後の歯止めであり、合意が
ないことの表明です。

 今回のイラク攻撃を国連は認めなかった。安保理の中
間派6か国、いわゆるミドル・シックスはさまざまな圧
力を受けながら、よく踏みとどまりました。フランスが
拒否権を使う場面はたぶんなかったでしょう。

 だからアメリカは国連を回避した。あるいは無視した。

 そして戦争を始めた。

 つまり、アメリカは世界を私物化した。

 日本政府はたぶん困っています。国連重視とアメリカ
との協力の二本を外交の柱にしてきたのに、その二つが
分裂してしまった。国連を捨てるというのは外交方針の
重大な転換です。本来ならばたくさんの論議が必要なは
ずですが、小泉首相が口にしているのはすり替えロジッ
クばかりで、まともな説明になっていない。

 経済的に多くをアメリカに負っているトルコやメキシ
コでさえ賛成しなかったのに、日本はアメリカを支援し
ている。これは自主性を欠くだけでなく、非常に危険な
ことだと思います。

 イラクの人々をサダム・フセインの圧制から解放する
ための戦争であるとアメリカは言いはじめました。

 たしかに、ある国で一部の国民が極端に不当な扱いを
受けたり、つぎつぎに虐殺されたりしている時、国際社
会はそこに介入すべきだという説があります。旧ユーゴ
スラビアの内戦の時はこの理由によって国連軍が武力を
行使しました。

 しかしそのためにはどの段階で介入すべきか周到な議
論が必要ですし、現実にはそれでもなかなかうまくいか
ないようです。まだ歴史が浅いし、試行錯誤が必要なの
でしょう。

 この問題については最上敏樹氏の『人道的介入』(岩
波新書)が詳しいので読んでください。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/400430752X/impala-22/

 いちばん大事なところを引用します――「もし加害者
への攻撃が許されるとすれば、それは現に虐殺がおき
(ようとし)ており、かつ、加害者に攻撃を加える以外
に手段がない場合に限られる。それも国々が勝手な判断
でおこなうのではなく、国連のような世界的機関の集団
的な判断に基づく、集団的な措置でなければならない」。
 
 いずれにしても今のイラクは「人道的介入」を必要と
するような事態ではありません。それが必要なのはイス
ラエルの方です。

 まして、国連がそれを認めていないのにアメリカが勝
手に他国の国民を「解放」するのは、武力による内政干
渉すなわち侵略です。

 メディアに言いたいことがあります。

 アメリカ軍の動きを報道することを控えてください。
飛び出すミサイルや、離陸してゆく戦闘機、したり顔で
成果を説明する司令官、これらは戦争ではありません。

 戦争とは破壊される建物であり、炎上する発電所であ
り、殺された人々、血まみれバラバラになった子供の死
体です。水の出ない水道、空っぽの薬箱、売るもののな
いマーケット、飢えて泣く赤ん坊、それが戦争の本当の
姿です。そちらを映すことができないのなら、戦争を報
道することなど最初から諦めてください。

 今の段階で攻撃側の動きばかり伝えるのは、この道義
なき戦争に加担することです。

 政治家でも軍人でもないぼくたちは、この戦争がイラ
クの普通の人々にとってどういう現実であるか、それを
想像してみなければいけないと思います。

 戦争が始まりました。

 戦争に反対しましょう。

(池澤夏樹 2003−03−20)


 # 引用・転送は自由です。


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