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『週刊/ALS患者のひとりごと』
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『週刊/ALS患者のひとりごと』2023
佐々木 公一
http://ameblo.jp/als-ssk
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last update: 20230609
*当ファイルでは佐々木氏のメルマガを掲載しています。
2023/01/04
『週刊/ALS患者のひとりごと』700
大軍拡反対の国民連合を作ろう!
2023/01/11
『週刊/ALS患者のひとりごと』701
福島応援onSong105回目を行いました。
2023/01/18
『週刊/ALS患者のひとりごと』702
箱根駅伝の中央大学の奮闘に(二位)新年から手に汗を握り締めて応援していた。
2023/02/08
『週刊/ALS患者のひとりごと』708
「満州の妖怪」取材の思い出(1)
2023/02/22
『週刊/ALS患者のひとりごと』709
「満州の妖怪」取材の思い出(2)
2023/03/06
『週刊/ALS患者のひとりごと』712
核兵器のない平和で公正な世界へ 3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会(1)
2023/03/06
『週刊/ALS患者のひとりごと』713
核兵器のない平和で公正な世界へ 3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会(2)
2023/03/15
『週刊/ALS患者のひとりごと』715
政府後援の「兵器」展を開催 輸出促進、憲法と矛盾も
2023/03/20
『週刊/ALS患者のひとりごと』716
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙
2023/03/22
『週刊/ALS患者のひとりごと』717
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(2)
2023/03/29
『週刊/ALS患者のひとりごと』718
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(3)
2023/03/29
『週刊/ALS患者のひとりごと』719
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(4)
2023/03/29
『週刊/ALS患者のひとりごと』720
いよいよいっせい地方選挙明日スタート!
2023/04/05
『週刊/ALS患者のひとりごと』721
ロシア、抑止力強化で戦略核を配備 米欧をけん制 ウクライナ侵攻
2023/04/16
『週刊/ALS患者のひとりごと』722
大軍拡反対の連帯への分断
2023/04/19
『週刊/ALS患者のひとりごと』723
皆さんありがとうございました。結一郎と沙弥音の結婚式が以下のように大成功でした。
2023/04/19
『週刊/ALS患者のひとりごと』724
駅ホームドア・点字ブロック 願い実現
2023/05/03
『週刊/ALS患者のひとりごと』725
主張 憲法施行76年 9条の力で「戦争国家」阻もう
2023/05/10
『週刊/ALS患者のひとりごと』726
戦争について昔書いたひとりごとニュース324号をそのまま掲載します。
2023/05/31
『週刊/ALS患者のひとりごと』727
原発事故二度と GX電源法案に抗議 参院委で可決
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■第700号週刊ALS患者のひとりごと 2023年1月4日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
大軍拡反対の国民連合を作ろう!
ひとりごとニュース第133号(2004年2月23日)より
憲法98条、99条
第九十八条【憲法の最高法規性、条約・国際法規の遵守】
1この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。2日本国が締結した条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする。
これは解説はいらないと思う。そのまま読み理解すればよいのだ。
第九十九条【憲法尊重擁護の義務】
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁サ官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
これは2つの意味がある。第一は、最も憲法を犯しやいすい人々への戒めであり、第二は、その人々の憲法違反行為が国民への多大な不利益を与えるから、それを防ぐためである。
いまこの2つの条文が議論されないこと自体不可解でありとてもおかしい。さらに例えば9条/
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を 解決する手段としては、永久にこれを放棄する。 2 ……、陸海空軍その他の戦力は、これを保持し ない。国の交戦権は、これを認めない。 /が試験に出たとする。国語では明らかに憲法違反、ところが社会科になると違ってくる。すでに自衛隊は20万人、予算規模世界第二位の軍隊として存在しているのだから。
「何もたさない何も引かない」というコマーシャルがあった。なぜこの国の国会議員は憲法を 「何もたさない何も引かない」ままで読めないのだろうか。
2022年12月17日【3面】赤旗記事
安保3文書の危険 対米従属下の国家総動員体制
軍拡の対米公約が出発点
「戦後のわが国の安全保障政策を実践面から大きく転換する」(国家安全保障戦略)。こう宣言しているように、16日閣議決定された安保3文書は、「専守防衛」「平和国家」「軍事大国にならない」といった戦後安保政策の基本をすべて投げ捨て、敵基地攻撃能力の保有などの軍事力強化を国家の最重要目標に引き上げるものです。その背景にあるのは中国「抑止」を念頭に置いた日米同盟強化であり、まさに米主導の新たな国家総動員体制と言えるものです。
軍事費GDP2%
「防衛力の強化」。これが安保3文書のキーワードであり、3文書改定の最大の目標です。この言葉が最初に現れたのが、2021年4月16日、バイデン米大統領と菅義偉首相(当時)による日米共同声明です。同声明は、「台湾海峡の平和と安定」という文言を明記。中国に対抗するための日本の軍事的役割を飛躍的に高めることが迫られていました。
その後、自民党は昨年10月の総選挙で軍事費の国内総生産(GDP)比2%への引き上げ=現行からの2倍化を公約。さらに岸田文雄首相は12月の臨時国会で、歴代政権が違憲と判断してきた「いわゆる敵基地攻撃能力」の保有の検討を初めて表明しました。
そして岸田首相は今年6月、日本の首相として初めて北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席。国家安保戦略などの改定や、「日本の防衛力を5年以内に抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する」ことを公約するとともに、「日米同盟を新たな高みに引き上げる」と宣言したのです。
根こそぎ軍事動員
安保3文書は、敵基地攻撃能力の保有にとどまらず、無人兵器や宇宙・サイバー・電磁波、継戦能力=大量の武器・弾薬の確保など、7項目にわたる自衛隊の能力強化を提示。さらに、海上保安庁や民間空港・港湾、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、学術機関などを根こそぎ軍事動員する方針を示しました。「GDP比2%」の大軍拡を実行するために、「歳出削減」や政府資産の売却、さらに所得税を含む増税に踏み切るなど、国家資源を総動員しようとしています。「情報戦」に勝利するとして、SNS情報の収集など国民監視網の強化も盛り込まれています。既に、防衛省が「反戦デモ」を敵視し、監視していた事実も明らかになっています。
戦前、日本は「鬼畜米英」打倒のためとして、国家総動員体制を敷きました。いま進行しているのは、日米同盟下の総動員体制です。
首相は安保3文書の改定と大軍拡という“成果”をバイデン大統領に報告するために、来年1月に訪米。同時期に日米2プラス2(安保協議委員会)も開かれ、日米軍事協力の指針(ガイドライン)改定が提起される見通しです。異常な対米従属政治というほかありません。
軍事突出 平和への展望なし
ウクライナ口実に
安保3文書は、同盟強化の口実として、ウクライナ情勢を最大限に利用し、国民の不安をあおっています。
「国家防衛戦略」は、ロシアによるウクライナ侵略の「軍事的背景」として、「ウクライナのロシアに対する防衛力が十分ではなく、ロシアによる侵略を思いとどまらせ、抑止できなかったことにある」と指摘。「どの国も一国では自国の安全を守ることはできない」として、「共同して侵攻に対処する意思と能力を持つ同盟国との協力」の重要性を強調しています。
しかし、ロシアのプーチン大統領が侵略を強行した最大の口実がNATOの東方拡大であり、「本来はロシアの一部」であるウクライナのNATO加盟を阻止することでした。プーチン氏の主権無視の世界観は許されませんが、逆に言えば、軍事同盟の拡大がロシアを「抑止」できなかったばかりか、暴走を助長したといえます。
さらに「国家安保戦略」は、ロシアのウクライナ侵略のような事態が「東アジアにおいて発生する可能性は排除されない」として、軍事力強化・同盟強化の最大の口実にしています。
外交の議論がない
これに関して、柳沢協二元内閣官房副長官補は、「政府がやっているのは戦争に備えることだけだ。戦争回避のための外交をどうすべきか。その議論が全くない」と批判。実際、「国家安保戦略」は、外交の重要性に言及してはいますが、「危機を未然に防ぐ」ための外交としてあげているのが、「日米同盟の強化」「同盟国・同志国との連携強化」です。事実上の中国包囲網であり、こうした軍事ブロック的対応では平和は構築できず、「軍事対軍事」の悪循環から抜け出すことはできません。
柳沢氏は「『同盟強化』に伴う副作用(痛み)を知らせ、『戦争回避』のための外交という選択肢が示されれば、敵基地攻撃能力の保有も防衛費増額も仕方がない、と思っている国民世論も大きく変わるのではないか。この閣議決定で終わりではなく、議論の始まりにしなければならない」と述べています。
戦争回避のためには、特定の国を排除しない「包摂的」な対話の枠組みが不可欠であり、そのための外交努力こそ、日本の安全保障戦略の要とすべきです。
「能力保有は違憲」59年答弁無視
最悪の立憲主義破壊
「平生から他国を攻撃するような、攻撃的な脅威を与えるような兵器を持っていることは憲法の趣旨とするところではない」―。歴代政府が積み重ねてきた敵基地攻撃能力保有を違憲とするこの見解を岸田文雄政権は安保3文書で一切無視し、都合の良い解釈で「同能力保有の必要」を一方的に宣言しました。国会の議論を軽視し、史上最悪の立憲・民主主義破壊で戦争へ突き進む、岸田政権の危険な本性があらわになりました。
3文書のうち、国家安保戦略は歴代政府による敵基地攻撃能力の見解について、1956年2月29日の鳩山一郎首相(当時)による、他に手段がないと認められる限り、「法理上、可能」との答弁を引用した上で、「政策判断として保有されてこなかった能力だ」と主張し、同能力の保有を正当化しています。
しかし、同能力保有の政府見解として確立したのは、59年3月19日の伊能繁次郎防衛庁長官(当時)の答弁です。伊能氏は、敵基地攻撃は「法理上可能」だとしつつ、平生から他国を攻撃する兵器の保有は「憲法の趣旨ではない」と答弁。敵基地攻撃の「法理上の可能性」とその「能力の保有」は別の問題だとし、「同能力保有は違憲」とした同氏の解釈を維持すると歴代政府は繰り返し国会答弁で確認してきました。
ところが、国家安保戦略は、この答弁と敵基地攻撃能力保有との整合性に一言も触れていません。さらに、歴代政府は、他国に脅威を与える「攻撃的兵器」は、「自衛のための必要最小限度」を超えるとして、保有を禁じてきました。3文書は、この見解との整合性も何ら説明していません。
日本共産党の山添拓議員が6日の参院外交防衛委員会で、政府が購入を検討する米国製「トマホーク」などの長射程ミサイルが違憲の攻撃型兵器にあたるのではないかと追及しても、浜田靖一防衛相は「反撃能力は検討中で一つひとつに答えられない」と述べるのみで、憲法解釈の議論を拒絶。強行突破で同能力保有に突き進む異常な姿勢をむきだしにしました。
■敵基地攻撃能力の保有に関する政府見解
敵基地攻撃
・誘導弾等による攻撃を防御するのに他に方法がないと認められる限り、誘導弾基地をたたくことは法理的に自衛の範囲であり、可能
・平生から他国を攻撃する、攻撃的な脅威を与える兵器を持つことは憲法の趣旨とするところではない。この二つの観念は別個の問題だ(1959年3月19日、衆院内閣委・伊能繁次郎防衛庁長官)
攻撃的兵器
・性能上専ら相手国の国土の壊滅的打撃のためにのみ用いられる攻撃的兵器を保有することは、自衛のための必要最小限度を超えることになり、いかなる場合にも許されない(1988年4月6日、参院予算委・瓦力防衛庁長官)
■安保3文書改定をめぐる経緯
21・4 日米首脳共同声明に日本が「自らの防衛力を強化」すると明記
21・10 自民党が総選挙公約に軍事費の「GDP比2%」を明記
21・12 岸田首相が臨時国会の所信表明演説で、敵基地攻撃能力保有の検討を表明
22・1 日米2プラス2で、日本側が敵基地攻撃能力保有の検討を表明
22・2 ロシアがウクライナ侵略に着手
22・4 自民党が政府に「反撃能力」保有を提言
22・6 岸田首相がNATO首脳会議に出席。「5年以内の防衛力の抜本的強化、その裏付けとなる防衛費の相当な増額」を表明
22・8 中国が台湾近海と日本の排他的経済水域に弾道ミサイル発射
22・11 政府有識者会議が敵基地攻撃能力の保有は「不可欠」、軍事費増額で増税を提言
22・12 安保3文書を改定
(年明け)
23・1? 岸田首相が訪米、日米2プラス2開催
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■第701号週刊ALS患者のひとりごと 2023年1月11日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
福島応援onSong105回目を行いました。
東京電力福島第一原発事故は「レベル7」の核事故です。今も原子力緊急事態宣言は解除されていません。双葉郡に戻った人々は復興を願いながらも「また事故が起きるのではないか」という不安にさらされています。それにも関わらず、原発の運用ルールを変更し、さらには新設まで政府は口にするようになりました。
思えば新型コロナで一番懸念されたことも「経済が回らなくなる」ことでした。国家とは、為政者とは「そういうもの」なのでしょうか。であればこそ、そういう今を生きる私ができることは何か「福島を考えることは日本の未来を考えること」を合言葉に、この活動を続けたいと思います。(志鎌)
15.7メートル
これは原発事故以前に国会などで福島原発非常用電源津波から守れる高さであった。この改修工事をしていれば原発事故はなかった。けれども東京電力はごまかしごまかしのばしてきた。いま日本は大軍拡を強力に進めている。岸田総理は色んな所で「私の夢は核なき世界の実現」と喋っている。発言と真逆で国会を開くことなく強行している。私達は多くの人達と力を合わせて立ち向かわなければならない。引き続きよろしくお願いします。佐々木公一
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■第702号週刊ALS患者のひとりごと 2023年1月18日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
はじめに 箱根駅伝の中央大学の奮闘に(二位)新年から手に汗を握り締めて応援していた。山登り山下りの頑張りがあれば、優勝出来たかもしれない。来年の優勝を期待したい。私の府中市には航空自衛隊の本部がある。ミサイルがどこに落ちても不思議はない。軍拡反対へ頑張ります。戦争は政治の継続であり、政治の基礎は経済である。
新年の箱根駅伝。母校中央大学は久方ぶりの大健闘でした。TV画面を見て涙を流した中大OBもいたそうです。そのなかで、三木義一青学名誉教授は中大OBであるにもかかわらず、ひたすら青学の不調を心配するだけで、中大の健闘ぶりには一言もありませんでした(FBで)。身も心もあっち側の人になってしまったのか、次のOB会では袋だたきかも、と思っていましたが、「東京」1月5日付「本音のコラム」をみて、流石鋭い!と感心しました。で、早速仕事に使わせてもらいました。それが次の一文です。
★「相続税の非課税規定が増えたら危ない」、「(64年に)廃止された非課税規定が復活したら戦争準備がいよいよ整う」——軍人軍属の戦死、戦病死に起因する相続は非課税という規定に注目した、税法学者、三木義一氏の警鐘です(「東京」1月5日付「本音のコラム」)。
★戦前、戦地に赴く応召兵が多額の民間保険に加入する例が多くありました。本来、戦争は免責の保険ですが、保険各社は世論に押され、加入拒否が出来なかったのです。43年には、国(大蔵省)が「戦争死亡傷害保険」の販売を開始しました。大軍拡だけでは、戦争は遂行出来ません。国家、市民社会のあらゆる領域での“条件整備”が必用であり、免税規定や戦争保険もその一例です。軍事的諸価値最優先の「戦争国家」作りとは、そういう物です。(議会と自治体2月号編集後記)
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■第708号週刊ALS患者のひとりごと 2023年2月8日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
「満州の妖怪」取材の思い出(1)
2019.04.07
https://www.shiotaushio.com/memoirs/?p=373
「満州の妖怪」取材の思い出
取材の現場で政治の観察を始めたのは1977(昭和52)年4月、月刊誌『文藝春秋』の契約記者となったときからで、30歳だった。
2ヵ月が過ぎた6月半ば、編集長の半藤一利さん(後に文藝春秋専務を経て現在、作家)と編集部の中井勝さん(後に『文藝春秋』編集長。現在、作家)から、「岸信介元首相の人物研究をやる。取材チームに」と指示された。時の首相は「岸の直系」といわれた福田赳夫さんで、政権を担って半年が過ぎたころである。
岸さんは57年2月から60年7月まで首相の座にあった。退陣から17年が過ぎ、福田首相の登場で、「政権の黒幕」と評判になる。久しぶりに人々の注目を集め始めたのだ。
「この人物には一つだけ解明されずに残っているなぞがある。満州時代の3年間だ。『政治家・岸』の原点がここに隠されているのではないか。『満州の岸』を追えば、知られざる素顔、岸政治の原型を掘り当てることができるとにらんでいる」
中井さんから企画のねらいについて説明を受けた。
満州(正式には「満洲」)は現在の中国の東北部だ。戦前、日本が満州国という偽装国家を作って32年から45年まで植民地支配した。
記事の執筆者は毎日新聞政治部次長だった岩見隆夫さん(後に政治評論家)で、毎日新聞政治部の岸井成格さん(後に主筆)、大須賀瑞夫さん(後に編集委員)とともに、私は取材チームに参加した。
「辣腕官僚」「A級戦犯容疑者」「不死鳥」「安保宰相」「超保守・タカ派」「改憲派のボス」「黒幕」「妖怪」「巨悪」等々、何種類もの顔を合わせ持つたぐいまれな「複層政治人間」の岸さんの人物研究である。アプローチの方法はいくつも考えられた。『文藝春秋』編集部と岩見さんは多くの選択肢の中から「満州」というキーワードを拾い上げた。
岸さんは戦前、商工省(現在の経済産業省の前身)の次官の後、41年に東条英機内閣の商工大臣となったが、満州に派遣されたのは商工次官になる前の36年から39年までである。植民地経営で縦横に腕を振るい、偽装国家を舞台に、国家経営の実験と予行演習を行ったのだ。
岸さんの行動と思想の原点、岸政治の原型を探るには、これ以上の題材はほかには見当たらない。40年以上が過ぎた今でも、問題提起の鮮やかさに感服する。「満州」に最初に着目したのは『文藝春秋』編集部だったのか、それとも執筆者の岩見さんだったのか、うかつにも聞きそびれたが、私は岩見さんの発案だったと見ている。
そこから取材がスタートし、3ヵ月後に岩見さんの手によってレポートがまとまった。『文藝春秋』77年11月号に「岸信介研究 満州の妖怪」というタイトルで発表され、話題を呼んだ。反響が大きかったため、すぐに続編を、という話になった。記事は「岸信介研究・戦後篇 権力への野望」という題で、同じ『文藝春秋』の78年7月号に掲載された。
事前の取材期間も含めて都合10ヵ月に及んだこの岸信介研究は、私には生涯忘れることができない仕事である。取材し、執筆し、発信し、発言するというその後の生き方の出発点となった。
岩見さんという「師」と知り合ったことも大きな出来事である。取材と原稿執筆のイロハを指導していただいた。
この仕事で、取材チームの一人として、2日にわたる計4時間の岸さん自身のインタビューを始め、 100人近い関係者の回顧談や証言の聴取、資料収集などを行った。初めて取材の面白さと奥の深さを知ったのもその後の糧となった。
「満州の岸」を知るためには、在満3年間の岸さんの生の姿に触れた人たちを探し出す作業から始めなければならない。といっても、戦争、敗戦、「満州国」消滅、引き揚げという大激動を挟んで、取材した77〜78年の時点から見て、40年も昔の話である。
現在のようにインターネット検索で何でも調べられる世の中など、予想もしない時代だ。名前の割り出しと所在の確認から始めたが、予想以上に骨の折れる作業だった。
八方、手を尽くして調べ、元満州国政府の総務庁次長の古海忠之さんや、元満州国政府機関紙『斯民』の記者だった福家俊一さん、元満州国政府の弘報処長の武藤富男さんなど、30人以上の満州関係者の生き証人の声を拾うことができた。つづく
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■第709号週刊ALS患者のひとりごと 2023年2月22日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
「満州の妖怪」取材の思い出(2)
その中で、鮮やかに今も記憶に残っている話がある。
「南満州鉄道の最後の総裁だった山崎元幹という人物が71年1月に死去した。ニュースが伝わると、つきあいが途絶えていたような人も含めて、旧満州関係者がどこからともなく葬儀に集まってきた。故人の死を悼んでという人ばかりではなかった。実は山崎元総裁は満鉄時代の出来事を克明に日記に書き残していた。日記があることは、旧満州関係者の間では昔から有名だった。集まった関係者は死後、それが世間に公表されるのを恐れたのだ。埋葬の際、日記の束を遺体と一緒に埋めてしまったんだよ」
戦前、報知新聞新京支局長だった小坂正則さんがこんな秘話を明かしてくれた。
小坂証言の中身が事実かどうかは定かでない。だが、この驚くべき話は、戦前、かいらい国家を舞台に展開された「秘史」の中には、戦後しか知らない日本人には想像できない壮絶なドラマが無数に隠されていたことをうかがわせる。戦後30年近くが過ぎても、「満州の歴史」は終わっていなかったのである。
もう一人、元衆議院議員の福家さんとの出会いとその後の交流も思い出深い。
香川県高松市の出身で、戦前の42年から戦後の86年まで旧東京1区と旧香川1区で15回、衆議院総選挙を戦い、当落を繰り返して都合6勝9敗。大臣未経験の政治家人生だった。
昭和の初め、大阪の旧制府立生野中を卒業して上京し、20歳前後で元陸軍憲兵大尉の甘粕正彦と知り合った。甘粕は1923年に社会運動家の大杉栄とその妻の伊藤野枝を殺害したといわれた人物だ。軍法会議で懲役10年の判決を受けたが、3年後に仮出獄が認められ、フランスに渡った後、満州に潜入した。
甘粕は満州で岸さんや古海さんらと深い交流を持った。上海の国策新聞『大陸新報』を手に入れ、同じく満州に渡って『斯民』の記者だった若い福家さんを、自分の代わりに『大陸新報』の社長に送り込んだ。
福家さんは敗戦前、30歳で日本に戻り、42年に衆議院議員に初当選する。戦後は公職追放解除後、58年の総選挙で当選して返り咲いた。
自民党で岸派、藤山派(トップは藤山愛一郎元外相)、福田派に所属した。87年4月に75歳で死去したが、生前は「政界の寝業師」と称された。「悪党」のイメージも強かったが、「陽気な策士」「艶福家の怪物」という一面もあり、人情味あふれた楽しい政治家だった。
戦後の保守政界の表裏に詳しかった。口にする話は虚実が織り交ざっている感もあったが、それも承知の上で、77年の初取材から死去まで約10年、何十回も取材した。
80年前後、自民党長期政権の下で、「三角大福」と呼ばれた三木武夫元首相、田中角栄元首相、福田赳夫元首相、当時の大平正芳首相が血みどろの派閥抗争を繰り広げていたときだ。福田派の別動隊として小派閥を率いていた中川一郎元農水相が「大角」連合を粉砕するため、政界の舞台裏で、しばしば大きな仕掛けを準備した。そのにおいをかぎつけた私は、福田陣営の内部にいて事情に詳しかった福家さんを訪ね、事情を聞き出そうとした。
一対一で話を聞く。途中で、福家さんは「今からおれが中川に電話をするから、一緒に受話器に耳をつけて話を聞いてろ」と言い出した。
盗み聞きはよくないと思ったが、政治家同士の生のやり取りを聞くのは、またとないチャンスである。福家さんに寄り添い、息を詰めて受話器の会話に耳を凝らした。
福家さんは中川さんに、盛んに決起を促す。決起の具体的な行動プランは、電話での会話では出なかった。二人の間で、すでに確認済みだったのだろう。中川さんは慎重姿勢を崩さない。
「うん、分かっています。よく考えます」
中川さんはこんな言葉を繰り返し口にする。電話は10分前後で終わった。政治家の密談に直接、触れたのは初めてで、少し興奮した。 だが、疑いも残った。その後の政治動向を注意深く観察したが、この場面では結局、「中川決起」の動きはなかった。もしかすると、あれは福家さん流の芝居で、中川さんとの電話密談を取材記者に聞かせるのが目的だったのでは、という感じもした。福家さんはときどき平気で「くさい演出」を企てるくせがあったからだ。
本物の仕掛けも含め、福家さんは次々と寝業と策を繰り出した。失敗に終わることが多かったが、そのときは「しゃーない」と笑い飛ばして、すぐに次の一手を思い描く。評判どおりの「陽気な策士」であった。
深層の政局動向や舞台裏の仕掛けなどの政治の生情報も興味深かったが、それだけでなく、政治家の思考方法や着眼点、行動様式などに関する「福家流解説」も強く記憶に残っている。
見えにくい政治の実相と本質を知るには、主役を演じる人たちが重要な局面で交わす秘密の会話を探ることが大きな手がかりとなる。だが、取材で密談そのものに立ち合えるような幸運に遭遇するのは皆無に近い。当然ながら密談後に、当事者や重要な関係者から事情を聞き出す作業となる。
密談後の時間の経過や、取材対象者の記憶の確かさにもよるが、相手が口を開く気になった場合、密談の全貌、全容の聞き取りは無理でも、一部、一端を知るのは不可能ではない。どうしても秘密にしておかなければならない部分を除き、密談の目的やねらい、メンバー、日時、場所、会話の背景や経緯などの情報はある程度、聴取することができる。
こちらは執筆の段階で、密談の場面をリアルに描きたいという下心がある。もっと細部を知りたいと思って、参加した人たちの服装や話しぶり、会食のメニュー、密談場所の様子、そのときの天候などについて質問する。だが、多くの場合、政治家やその関係者はそんな些細な点はどうでもいいと思っているのか、状況や情景などについては記憶があいまいで、詳しい証言はほとんど期待できない。
ところが、交わした会話の中身の話になると、なぜこんなに鮮明に覚えているのだろう、とびっくりすることが少なくない。政治家の密談取材の場合、実は相当の年月が経過した後のインタビューでも、密談の参加者が「あのときは、自分がこう言ったら、相手はこう答え、その点について、次にこんな話をしたら、向こうはそれに応じて、こんな反応を示し、胸中をこう語った」という具合に、一問一答の会話の詳細を、昨日の出来事のように詳述する場面に出くわして、こちらが目を丸くすることがある。
「それは理由があるんだ」と福家さんが内幕を教えてくれた。
「政局や自分の将来に関係する重要な密談は、大体がのるか反るかの運命を懸けた勝負どころ。場合によっては政治家として生死を左右する決戦で、大概はやり直しが利かない一発勝負だ。もちろん一か八か、ぶっつけ本番で密談に臨む度胸のいい政治家もいる。だけど、大物政治家は大体、重要な密談の場合、事前に周到に準備する。相手とのやり取りを予想して、一問一答の想定問答集を頭に描き、『相手がこう言ってきたら、自分はこう答え、反論はこういうふうに展開しよう。応じるときはこんな言い方を』というふうに頭の中で予行演習をやる。だから、実際の会話を詳細に記憶しているんだよ」
今から振り返ると、私が「満州の妖怪」取材に携わった時期、孫の安倍晋三現首相は22〜23歳で、成蹊大学法学部政治学科を卒業してアメリカ留学に出かけたころであった。帰国後、24歳で神戸製鋼所に入社し、3年後に父親の安倍晋太郎さん(後に外相、自民党幹事長)の秘書に転じた。
私の「満州の妖怪」取材から29年後の2006年9月に1回目の首相となる。退陣後、12年に政権再奪取に成功した。2回目の首相は現在、約6年4ヵ月の長期在任を誇っているが、もちろん祖父の岸さんを取材した当時は想像もしなかった展開である。
安倍首相の在任日数は、第1次内閣も含めた通算で現在、戦後2位、史上4位の記録を更新中だ。このまま首相を続ければ、今年8月に岸さんの実弟の佐藤栄作元首相を抜いて戦後1位に躍り出る。
「岸さんは首相在任3年4ヵ月、弟の佐藤さんは7年8ヵ月でした。その点をどう思っていますか」
78〜79年に岸さんをインタビューしたとき、やや意地悪な質問をした。岸さんは言下に答えた。
「総理は長くやればいいというものではない。何をやったかが一番、重要だ」
そのとおりだと思う。安倍首相は今、祖父のこの言葉をどう受け止めているのだろうか。
(記事初出は岩見隆夫著『岸信介 昭和の革命家』〈学陽書房人物文庫版・1999年4月20日刊〉所収『解説』 2019年4月に大幅加筆・修正)つづく
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■第712号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月6日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
核兵器のない平和で公正な世界へ
3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会(1)
2023年3月1日【3面】
28日、静岡市で開かれた3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会での発言を紹介します。
主催者あいさつ 全労連議長・日本原水協代表理事 小畑雅子さん
運動の大きな結節点に
ビキニ被災、ビキニ事件をきっかけに巻き起こった原水爆禁止運動が日本で、世界で積み重なり、核兵器禁止条約へと結実しました。
その歴史をふまえて、今年の3・1ビキニデーを前に確認しておかなければならないことが三つあります。
一つは、ロシアのウクライナ侵略でロシアが核の脅威を繰り返すもとで、核抑止力は破綻しており、核兵器と人類は共存できない、核廃絶しかないことがますます明らかになっていることです。
二つは、ロシアの侵略や東アジアをめぐる情勢などを口実に、岸田政権が「専守防衛」の立場を投げ捨て、大軍拡路線に踏み出そうとしていることです。
三つに、被爆者とともに、広島、長崎の被爆、ビキニ被災の実相を広げていくことが、核兵器廃絶に向けた運動を進めていくうえで本当に重要になっているということです。
集会を、核兵器のない平和で公正な世界に向け、被爆者とともに前進する運動の大きな結節点としましょう。
連帯あいさつ 日本政府に核兵器禁止条約への参加を求める署名共同よびかけ人
作家 平野啓一郎さん 世界が手を取り合って
核抑止は倫理的に許されないだけでなく、有効性の意味でも非常に疑わしい議論です。ロシアによる凄惨(せいさん)なウクライナ侵攻を目の当たりにしている私たちは、戦術核使用の危機に直面しています。
ひとたび核兵器が使用されれば多大な被害がもたらされます。私たちが本当に見つめるべきは、実際に核兵器によって被害を受けた一人ひとりの人間の人生です。そのことを考えるときに、私たちは決して核兵器を許容する立場には立てないと思います。
今日、私たちは気候変動という大きな危機に直面しています。世界中が手を取り合って克服していかなければならないときに、どうして核兵器を使用し、所有し続けることができるでしょうか。
理想がなければ私たちの世界は決して前進することはできません。理想とはこの地球上から核兵器がなくなることです。そのために具体的な一歩を踏み出さなければなりません。ともに手を取り合って頑張りましょう。
ジャーナリスト 小山美砂さん 被害繰り返さないため
原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びた被害者に対して、国はごく限られた範囲でしか補償しておらず、多くの「黒い雨」被爆者が重い病気に苦しみ放置されてきました。
「黒い雨」の本質は水爆実験と共通する内部被ばくですが、その被害は戦後、隠され続けてきました。「黒い雨」被爆者の救済対象を拡大させた新しい制度のもとでも切り捨てられている被爆者がいます。同じ内部被ばくの被害にあった長崎の被爆体験者も放置されたままです。
この国では内部被ばくによる被害はまだ認められず、救われてもいません。怒りをもって抗議したい。
核兵器禁止条約は第6条に被害者援助及び環境の修復を定めています。被害者救済の実現は、政府に被害を認めさせ、二度と繰り返してはならないのだと法的に記録することであり、核廃絶に向かう重要なプロセスです。
日本政府に核による被害を直視させ、禁止条約に参加するよう強く求めましょう。
基調報告 日本原水協事務局長 安井正和さん
逆流打ち破って前進を
日本原水協の安井正和事務局長が行った基調報告(要旨)は次の通りです。
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■第713号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月6日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
核兵器のない平和で公正な世界へ
3・1ビキニデー日本原水協全国集会・全体集会(2)
今年の全国集会は、戦争か平和かの重大な岐路のもとで開かれています。2月の原水協全国理事会で決定した運動方針は「逆流を打ち破り、核兵器のない世界に前進しよう」「核兵器禁止条約に参加する日本の実現を―岸田政権の大軍拡を阻止し、非核平和の政治に転換させよう」です。
ロシアのウクライナ侵略から1年。ロシアはただちに侵略を停止し撤退し、核兵器による脅迫をやめることを強く求めます。
バイデン米政権はウクライナ問題を利用して核戦力、核抑止力の強化を最優先し、ロシアと中国を封じ込める軍事同盟強化を図っており、「核抑止力」に固執する政策が緊張と危険を高めています。こうした逆流に未来はありません。世界の本流は核兵器禁止条約を軸に発展する非核・平和の流れにあります。
核兵器禁止条約は、昨年6月以降、署名国は6カ国増え92に、批准国は3カ国増え68へと前進しています。11月には禁止条約第2回締約国会議が国連本部で開催されます。「核兵器のない世界」へと前進させましょう。
岸田政権は昨年12月、「戦争国家」づくりにすすむ「安保関連3文書」を閣議決定しました。重大なことは核兵器の使用を含め自衛隊が米軍と融合し他国を先制攻撃することです。日本政府がやるべきことは、憲法9条に基づく平和外交で戦争を起こさせず、禁止条約に参加し「核兵器のない世界」の実現に導くことです。
世論と運動の力で岸田政権を包囲し、大軍拡を阻止し、禁止条約に参加する日本を実現しようではありませんか。
日本共産党衆院議員 笠井亮さん
大軍拡ノー 共同広げて
ロシアのウクライナ侵略から1年、ロシア軍の即時撤退、国連憲章守れの国連総会決議が141カ国の賛成で採択されました。ところが、唯一の戦争被爆国の首相の岸田首相は大軍拡・大増税に走っています。敵基地攻撃能力や5年間で43兆円もの大軍拡への大転換は背筋がぞっとする計画です。米国の戦略と中国の封じ込め作戦に日本を巻き込む、憲法違反、国連憲章違反です。日本を再び焼け野原にする計画です。
ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国と協力し、東アジアに平和の枠組みをつくりましょう。大軍拡ノーの一点で、国民の共同を広げましょう。
核兵器禁止条約で市民社会と非核の政府が共同する新しい景色が見えてきました。7月の次回NPT再検討会議準備会合、8月の原水爆禁止世界大会、11月の禁止条約第2回締約国会議が開かれる節目の年。禁止条約に参加する日本を実現しましょう。国政の補選で、厳しい審判をくだし、大軍拡ノー、核なき世界の実現にともに頑張りましょう。
各界から発言
自治のゆりかご 原発は廃止 市民が立つ
国会議員や首長など各界からの発言もありました。
東京都杉並区の岸本聡子区長はビデオ出演し、杉並が原水爆禁止署名運動発祥の地として、核兵器のない世界の実現を発信する責任があると強調。当時、運動を担ったのは多くの女性たちで公民館という自治のゆりかごだったと指摘。市民自治を地域からつくり、平和憲法を守ることを対話や話し合いでつくっていきたいとのべました。
北海道七飯町の杉原太町長は、ロシアによるウクライナ侵攻から1年、新型コロナとともに、この戦争の影響が物価高、健康と日常に出ていると語りました。原発への脅迫は許せないとし、核廃絶とともに原発の廃止と代替エネルギーの推進を呼びかけ、「核兵器禁止条約参加で戦争被爆国としての歴史的役割を。草の根の活動を支援していきます。ともにがんばろう」と表明しました。
立憲民主党の杉尾秀哉参院議員がメッセージをよせ、「核兵器禁止条約をひろげる長野ネットの署名提出にあたってお手伝いしました。妻は広島出身で、妻の母は被爆者手帳をもっています。ロシアのウクナイナ侵攻で核の脅威が世界に響いていますが、核なき世界へ、市民一人ひとりが立ち上がる必要があります」と訴えました。
草の根の運動交流
原爆展を開催 岸田政権に抗議
全国各地の参加者がステージにあがり草の根の運動を交流しました。
新日本婦人の会岐阜県本部の稲垣豊子さんは昨年、原爆展を県内120カ所で開催し、岐阜市では中学校に申し入れて校内展示が実現。生徒から「原爆の悲惨さを語り継ぎたい」との声がよせられ、来年も開催の予定になったことなどを紹介。「統一地方選で大軍拡・大増税の岸田政権に厳しい審判をくだそう」と決意表明しました。
G7ヒロシマサミットを考えるヒロシマ市民の会の古田文和さんは、広島市で5月に行われる主要7カ国首脳会議参加国に、原爆資料館訪問や被爆者との面談要請もしない岸田首相に猛烈に抗議していると説明。世論の力で実現させようと呼びかけました。
東京学生平和ゼミナールの小薬岳さんは、首相官邸前で岸田政権による「安保3文書」閣議決定に反対する抗議行動(2月10日)をしたと報告。粘り強い外交で平和をつくることこそが唯一の被爆国・日本のするべきことだと強調しました。
鹿児島県原水協の池田勝久さんは、奄美大島の自衛隊ミサイル部隊、鹿屋基地の米軍無人偵察機配備、馬毛島への米軍訓練移転と自衛隊基地建設強行に対し、反対する声を大きく広げていくと語りました。
「核兵器禁止条約をひろげる長野ネット」の代表者も、日本政府に核兵器禁止条約への署名・批准を求める署名5万人以上を政府に届けたことを報告しました。
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■第715号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月15日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
政府後援の「兵器」展を開催 輸出促進、憲法と矛盾も
2023年3月15日 11時30分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238161?rct=politics
国内外の防衛装備や兵器のメーカーが出展する見本市「DSEI Japan」が15日、千葉市の幕張メッセで始まった。政府には装備品輸出や各国との技術協力を拡大する狙いがあり、防衛省、外務省などが後援する。日本開催は2019年以来2度目。紛争を助長しかねない見本市を政府が後援することは、平和憲法の理念との矛盾も指摘されている。
防衛費は増税も伴い、23年度からの5年間で約43兆円に大幅増額する。見本市は、急拡大する日本市場に海外メーカーが参入し、日本企業が各国の軍事関係者に売り込む機会となる。
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■第716号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月20日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
はじめに 今回から70年代を共に戦った50年前からの友人のお便りを送らせていただきます。彼は私程度の重病です。今必死でリハビリに取り組んでいます。
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙
2022/10/19
元信者の手記、今迄の分、全部読ませて頂きました。あまりに酷い内容。薄々見当はついていたつもりでも、本人の実体験には、やはり想像以上のリアリティーがありますね。それに、韓国での日常生活、トイレの不衛生と貧弱さは、目を疑うような話でした。今、国会では教団の解散請求が議論されてますが、こんなカルト集団、徹底的に追い詰めなければ、と思います。岸田内閣は、山際大臣をはじめ、問題閣僚を抱えて、相変わらずフラフラと朝令暮改の体たらくですが、もう、この政権は駄目ですね。それでも自民党を選択する人たち、特に若い世代が多いそうですが、共産党がもっと青年学生に影響力を拡大しなければ、私たちの未来は安閑としてられない、という思いを強くします。もし、生まれ変われるなら、また、民青に入って、バリバリやりたい気分です。
2022/11/10
ハムさん。すみません、メール今さっき気がついて、読ませてもらいました。実は最近、私の家、ほんの少し手を加えてヨロヨロした体でも動きやすいようにしました。業者が入って家の中は粉塵まみれ。まだ片づけが一部残っています。一人暮らしなので、その粉塵の中で炊事洗濯をします。相当のストレスでした。でも前より体が、動けるようになった気がします。もっと整理できてから、又連絡します。
2022/12/4
あの竹中平蔵が元民青だとは、ハ〜驚きです。ただ、経歴を見ると高校生の頃のほんの短い間だったようですね。私の、50年も前の高校生運動を指導した経験から言うと、進学校の高校生は政治的に早熟で、感覚的な鋭さはありますが、自分の狭い見識でせっかちに結論を出すところがあります。それが間違っていた場合、批判しても容易には受け入れようとしません。私は、新宿高校、戸山高校など都立の進学校を担当していましたが、そういう生徒が、たまにいるのです。思うに竹中もそんな一人だったのではないでしょうか。高校生位の政治感覚が陥りやすいのは、自らの生き方と絡まない所で、その感覚を他者に対する優越感に歪めてしまう事です。竹中が閣僚の一員だった当時の答弁などを思い起こすと私などは、あ〜、やっぱりな~、と思ってしまいます。彼がどんな高校生だったのか、私の推測も当たらずとも遠からず、ではないかなぁ。幾らグローバル経済を語ろうとも、竹中の心根は、若い頃の歪んだ優越意識のまま、1ミリも成長してはいないのです。
2022/12/6 前の手紙にも書きましたが、ハムさんが僕を小此木さんに会わせてくれたのでしたよ。当時、彼女は民青新宿地区委員会の高校生対策部副部長の任務についていました。そこが指導員(民青高校班の指導が任務)の不足に悩んでいて、ハムさんが、活動に挫折していた僕を彼女に引き合わせたのです。僕の、その後の人生にとって、ここでの経験はとても大きな意味をもっています。民青同盟第12回大会の代議員に選出されたのもここからでした。小此木さんにも会いたい、と思うのは、僕が彼女の支えになって、新宿での高校生運動を発展させたい、と心から思っていたからです。となれば、若い二人に友情以上の感情が生まれたとしても、そんなに不自然ではないでしよう?彼女にはお付き合いしている人がいましたが、知的な若い女性が見せたほんの一瞬の心のざわつきは僕にもわかりましたよ。あ〜、もっとハムさんと話がしたいですね。そう、きっと出来ますよ。僕が東京へ行けばいいのですから。暖かくなったら、どうにかならないか、などと密かに考えているのですよ。この僕の気持ちは、長縄くんも知っています。僕が動き始めたら、彼も東京で待っていてくれる筈です。ハムさん、暖かくなるまで、どうか待って下さい。今の僕の条件でも、最大の努力と気力が結びつくなら、何か出来そうな気がするのです。ハムさんに会えそうな気がするのです。
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■第717号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月22日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(2)
はじめに 今回から70年代を共に戦った50年前からの友人のお便りを送らせていただきます。彼は私程度の重病です。今必死でリハビリに取り組んでいます。
ハムさん、今僕はとても不安な気持ちです。というのは、小此木則子さんの事に関して、前のメールでハムさんは、次のような文言を送って下さいましたね。『今どうしているでしょうね。あの事件ですっかり変わってしまったでしょうね。』
この言葉が気になって仕方ないのです。あの事件、とは何の事ですか?ハムさんは、僕がそれを知っている、とお考えかも知れませんが、僕は全く知らないのです。いまさら、そんな事に心を疲れさせるな、と言われるのを覚悟の上でお聞きしたいのです。事件とはいったい何でしょうか?
2022/12/12
了解しました。 僕も『査問』は読みました。でも、あの一件以後も小此木さんとは会う機会がありましたが、自分に嫌疑がかかっている、などとは言ってませんでした。『査問』の中にも、民青都委員会の狼狽が彼女にまで結びつく記述は思い当たらないのですが…。大体、民青全国大会の延期が一般紙にも報道された時、それをいち早く僕に知らせてくれたのが小此木さんでした。そもそも、そんな彼女と一緒になって活動していた僕が、新日和見主義克服を大きなテーマとしていた全国大会の代議員に選出されるのも、おかしな話です。マァ、今となつては遠い昔の話です。彼女が、不愉快な出来事に翻弄されたのでない事がわかってホッとしました。ありがとうございます。
2022/12/13
そう言えば、以前奥様から、ハムさんが一時期チリへ行く、とか言い出して困惑😖。とかのメールを頂きました。確か、僕が新宿で活動している時にチリのアジェンデ政権が、ピノチェトのクーデターで倒されるという出来事がありましたね。人民民主連合政府の首班として、最後まで自ら銃をとって闘ったアジェンデの姿を想像して、僕は胸がいっぱいになったものでした。後年、岩波新書の「戒厳令下チリ潜入記」を読んで、軍事独裁政権での実体験を知って勉強させられました。とにかく、この本は面白い。猛烈に面白いのです。著者はガブリエル.ガルシア.マルケス。コロンビアの有名なジャーナリストで作家、しかもノーベル文学賞受賞者です。多分、ハムさんは読んでいると思いますが。因みに、昨日ニュースを見ていたら、今年のノーベル平和賞について、選考委員の女性が感銘深い談話を出してました。『ノーベル平和賞は戦争を止めることは出来ない。しかし、戦争とは違う価値観を示すことは出来る。』今年はロシアのある団体が受賞しましたが、この選考委員の言葉、胸に響きました。
2022/12/23
ハムさん、節子さん。そんなに気をつかわないで下さい。私は、青春時代のハムさんが私に示してくださった友情と好意に、この歳になってようやく、お礼が出来ないものかと考えているのです。そして、遅すぎた、と後悔もしているのです。ですから、ハムさん、悠然と自然体で、私のやることを見ていて下さい。今、私がいつも座っている椅子から、雪で埋もれた外の公園が見えます。またチラホラ白いものが落ちてきました。配送業者が新潟に来たがらない、いや来れない、というのは最近珍しい話かもしれませんね。彼らだって自分の命を大切にしなくては、そう考えるでしょう。暖かくなったら、私の気分も変わるでしょう。きっと府中への思いが強くなるでしょう。待っていて下さい。ボロボロの私が、ハムさんの前に姿を現します。
2022/12/29
ハムさん。さっき色々なお気遣いの品届きました。あんまり色々あるので、一人で大喜びしてました。きっとハムさんにお会いして、感謝申し上げたいと思っています。統一地方選挙の後なら、暖かくなっている筈ですし、僕も、体の動きが冬場よりは円滑です。とりあえず、今は年越しソバやら、初めてのひつまぶしと大好きなチョコレートを横目に、心から公一様に感謝申し上げます。新潟は、クリスマス寒波の後雪も溶け、少し楽に生活出来るようになりました。年明けは又雪模様らしいですが。どうか寒さにお気をつけ下さい。僕も頑張ります。不図思い出しましたが、前にハムさんがメールで、病人同士が励ましあってもなぁ〜、みたいな文言を送って下さいましたね。フフフ🤭。元気いっぱいみたいな、あの三河の長縄君を二人で見返してやりましょう。彼、奥さんと同じTVドラマを見ても、理解の程度が違うのだそうです。もちろん、彼の方が低レベル。二人で言ってやりましょう。『おみや〜、何も考えてないだがや〜』では、今夜はこのへんで。ホントにありがとうございました。
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■第718号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月29日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(3)
2023年1月9日
昨日、TVの報道特集を見ました。元自民党総裁の河野一郎氏や、湾岸戦争でペルシャ湾岸に派遣された元自衛隊員の発言が印象的でした。最近の防衛3文書の閣議決定について、河野氏は専守防衛を大きく逸脱するものであり、何の議論も経ずに戦後の防衛政策の大転換を図るのは、大変問題がある、とコメントしてました。また、自衛隊OBは、紛争地で日の丸を掲げていると、安全が保てる、なぜなら周りが、日本は決して自分達を攻撃しない、専守防衛の立場を堅持してるからだ、と考えて攻撃をしてこないからだ、と言ってました。河野氏は現政権が外交で、どれほど緊張を和らげる努力をしたというのか、と真剣な外交的努力の必要性を強調していました。今、大軍拡の号令が鳴り響いてますが、それに同調する人たちは、ホントに平和を願っているのだろうか、と疑問に思うことがあります。ウクライナの事態以来、今にもロシア、中国、北朝鮮が攻撃してくるような論調が強まってますが、本気でそう思っている人など政権内にも少数ではないのか、そう思えます。ホントに危機を感じているなら、夏に行われるG7の地ならしのため、総理が外遊、なんてノホホンとしたことをやれるわけがない。僕の考えです。岸田総理は、安倍政治の総仕上げを、泥を被ってでもやろうとしているように見えます。多分、麻生あたりに唆されて、その気になったのでしよう。全く、どうしようもない愚かな政権です。彼らの多くは、もう僕ら世代より若い連中です。戦争の経験もなければ、学生運動の経験もない、社会と自分の関わりを、ギリギリと考えたことのない世代です。そんな連中に、いいようにされてはなりません。来春の地方選挙は、いい機会です。彼らに鐵槌を!
2023年2月1日
この頃、ハムさんからのメールがないなぁ、と少し心配してました。不具合があったのですね。ホッとしました。先日、長縄くんから電話📱がありました。1時間以上三河弁を聞かされました。新潟の雪はどうか?と尋ねられましたが、愛知県のようなほぼ雪なし地方が羨ましい限りです。彼の話の内容は、ちょっとお酒が入っていたようで、あっちへ飛び、こっちへ不時着という具合いでしたね。でも幸せそうな空気は伝わってきました。ハムさん、メール回復したのなら、僕からもまた、連絡します。厳寒の折、お体にはお気をつけ下さい。節子様にもよろしくお伝え下さい。
2023年2月4日
東洋経済の記事、興味深く読ませて頂きました。Ict産業の労働者が高いスキルで、それなりの賃金を得るのは、その労働力育成のために費やされたコストを考慮するならば、当然だろうと思います。しかし、今の日本の低迷する賃金水準の問題を考える時、日本特有の事情があるのではないか、と考えています。それは、記事にもあるように、労働組合活動の停滞です。報道によればイギリスでは、公共部門の労働者のストライキが活発に行われているそうです。飜えって日本では、労働組合運動の弱体化が深刻です。私の組合書記の経験で言えば、公務員の組合活動は、左派勢力の強い所でも、賃金が人勧で決定する事もあって、実にスローガン的で、当局との交渉も扇動に重点が偏り過ぎです。具体的に何をかち取るか、それが練られていません。私は民間組合で、執行委員を新入社員の時からやっていましたが、深夜まで会議、学習会、団交なんて事も珍しくありませんでした。純中立の組合でしたが、実に戦闘的だったのです。勿論、共産党の影響など皆無ですが、今日の連合のような動きも全くない中で、皆、出世を諦め、組合活動と日常の仕事を両立させ、独自に知恵と創意に溢れた活動をしていたのです。今、そんな組合は珍しいでしょう。連合はもとより全労連にしても、もっと必死に熱量のある活動が求められているのではないでしょうか。平和と民主主義の課題を、現場の要求と結びつけて闘う姿を本物にする事。今日の賃金問題を考える時、そうした視点はもっと強調されてもいいような気がします。
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■第719号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月29日
発行 佐々木公一
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70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(4)
2023年2月16日
重度訪問介護従業者養成研修。この写真の人物はハムさんですね。拡大して、よ~く見ました。若い頃の面立ちが残っていて羨ましいです。僕など、歯は失われ、髪は殆どなく、ちょっと無精すると眉毛が眼球の前に垂れ下がります。顔は皺だらけ、手足が痩せ細つて、ホントに無残な姿になってしまいました。でも、今年は何とか東京迄一人で行けないだろうか、なんて考えているんですよ。ところで、一部メディアが、松竹の除名について過剰に報道していますね。松竹は、川上徹の例を出して、権利停止位にはなるかも、などと考えていたらしいので、この規律違反行為は確信犯的です。党首の公選など、それにつけ込んで、にわか党員が増えたりしたら、党内に混乱が生まれるばかりです。維新や統一教会などは、こうした破廉恥な行為も平気な連中です。公選は今の段階では、リスクが大きすぎると思いますが。だいたい、僕は千葉県委員会の書記長だって、何か謀略くさいものを感じているのです。本人のやった事は、許されるものではありませんが、元々怪しげな団体、個人との繋がりがあったのではないか、なんて考えています。ともあれ、今度の統一地方選で元気な共産党を見てみたいもので
2023年3月4日
70年代の戦友からの50年ぶりの手紙(4)ハムさんは、活発に活動しておられるのですね。僕はいったい、何をしているんだろう、と自分が恥ずかしくなります。川上氏に関しては、僕もよく覚えている事があります。確か中大民青で合宿した時の話です。千葉の岩井とかいう漁村で、その合宿は行われたのではなかったかしら。特別講師として川上徹氏が来たのでしたね。内容は、全然覚えていませんが、随分気さくな人だなぁ、と感じた記憶があります。それにしても、当時の中大民青は、元気がありましたね~。元気すぎて、長縄君など、宿泊していた民宿の障子戸を壊したのでしたね。それなのに、そこの主人は、僕らが帰る時、カンパしてくれたと後で聞かされました。面白い時代でした。さて、ハムさん、新潟に来られるのでしたら、僕も大喜びですが、決して無理しないで下さい。でも、それが実現しそうなら、長縄君にも新潟へ来るように誘ってみようか、などと考えています。彼、元気なのですが、安全保障の問題ではどうも僕とは違うようです。だけど、長い歳月を経て、人は変わるものです。それでも、昔語り出来る関係だとは思います。みんなで、また国際学連の歌でも歌いましよう。
2023年3月13日
3月3日に作家の大江健三郎氏が亡くなったそうですね。最近の様子があまり伝わってこなかったので、今の日本を氏は、どう考えておられるのだろうかなどと思っていたところでしたので、驚きと同時に、とても寂しい気がします。学生時代、僕が一番よく読んだ作家が大江健三郎氏でした。作品に触れるたび、魂を揺さぶられるような気がして、1年生の頃、何かしなくては、と自ら近づいた所が民青同盟だったのです。それから、20数年の後、僕と妻は、長男の将来に大きな不安を持っていました。高校をわずか1ヶ月で中退した長男は、ちょっとした事件を起こし、警察沙汰になってしまったのです。その頃、ちょうど僕が読んでいた岩波新書が、大江健三郎氏の『あいまいな日本の私』でした。言うまでもなく、これは氏がノーベル文学賞を受賞した時の講演です。しかし、長男の件で悩んでいた僕を励ましてくれたのは、同書に併録された『家族のきずなの両義性』というエッセイでした。中味は割愛しますが、このエッセイが僕と長男を救ってくれたのです。今、大江健三郎氏が健在なら、若者にどんなメッセージを発信するだろうか、などと考えながら、日本の国民にとって、とても大切な人を失った喪失感で一杯です。合掌。
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■第720号週刊ALS患者のひとりごと 2023年3月29日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
いよいよいっせい地方選挙明日スタート!
4年に1度の統一地方選がいよいよ明日23日、9道府県知事選の告示でスタートします。
4月9日投開票の前半戦と23日投開票の後半戦をあわせ、計980の首長選と地方議員選が予定されています。
前半戦では知事選のほか、札幌、相模原、静岡、浜松、大阪、広島の6市の政令指定市長選が26日に、岩手、宮城、福島、茨城、東京、沖縄をのぞく41道府県議選、17政令指定市議選が31日に告示されます。
大阪は知事選と市長選の投開票が重なる「ダブル選」。
後半戦は、一般市の市長・市議選と東京都の区長・区議選が4月16日に、町村長・町村議選が18日にそれぞれ告示されます。
衆参両院の統一補選。参院大分補選は6日告示、衆院千葉5区、和歌山1区、山口2、4区の補選は11日告示で、いずれも統一地方選の後半戦に合わせて23日に投開票されます。
東京では市議、区議選と併せてこの間の「市民と野党の共闘」の実績の上に、東村山市長、東大和市長、世田谷区長、豊島区長、台東区長、北区長、渋谷区長選挙では「共闘」の形態は様々で、市民が候補を担ぎ政党等が自主支援の形もあれば、政党主導で市民が参加している形など色々ありますが杉並に続く勝利を期待したいと思います。
「ふちゅう市民連合」が選挙に行こう宣伝を計画
前回の市議選、府中の投票率は46.64%と5回連続5割を切っています。
この事態打開へ「選挙で変えよう!ふちゅう市民連合」は「選挙に行って暮らしを守ろう」(別紙)チラシを作成し
4月1日(土)午後2時からフォーリス前での宣伝行動
を呼び掛けています。
お知らせ
25日(土) 社保協宣伝は中止
「原発いやダ!府中デモ
午後2時府中公園
4月
1日(土) 市民連合「選挙に行こう」宣伝
午後2~フォーリス前
3日(月) スタンディング
午後1~フォーリス前
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■第721号週刊ALS患者のひとりごと 2023年4月5日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
ロシア、抑止力強化で戦略核を配備 米欧をけん制
ウクライナ侵攻
2022年12月22日 3:52
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR21D1D0R21C22A2000000/
柯 隆
21日、ロシアのプーチン大統領はロシア国防省の幹部会議で演説した=AP
ロシアのプーチン大統領は21日、国防省の幹部会議で米国が主導する北大西洋条約機構(NATO)による脅威に言及し、戦略核の強化を進める方針を示した。自国の主権や領土保全のため、抑止力として新型ミサイルを配備する考えを強調した。
プーチン氏は出席した軍幹部らに向けて「NATOの軍事力がロシアに向けられている」と発言した。核抑止力として米本土なども攻撃可能な次世代の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」が「近い将来に初めて実戦配備される」と述べた。サルマトは複数の核弾頭を搭載でき、飛行途中に分離して異なる攻撃目標に向かうため、迎撃の難度は高いとされる。
サルマトは今年に入り複数回の発射実験を実施済みで、早ければ年内にも配備されるとみられていた。ウクライナのゼレンスキー大統領が米国を訪問するタイミングでの配備表明で、米国をけん制した。
プーチン氏は23年1月に海上発射型の極超音速ミサイル「ツィルコン」をフリゲート艦に搭載配備することも表明、軍隊に最新の兵器を装備し続けると述べた。
長期化するウクライナ侵攻については「(一方的に併合したウクライナ4州を含む)全ての領土において、任務を必ず遂行する」とも述べ、侵攻の継続を強調した。戦闘に参加する兵士を第1次世界大戦など過去の大戦を戦った英雄になぞらえて激励した。
プーチン氏はまた「兵士が必要とするものはすべて供給されるべきだ。資金調達についての制限はない」と軍への十分な支援を約束した。その上で「しかるべき結果を出してほしい」と軍幹部に戦果へのプレッシャーをかけた。
ロシアは9月に部分動員令を発令し、30万人超の予備役を招集した。プーチン氏は「15万人は軍の射撃場で訓練を受けている」と述べ、実際に戦闘地域に配置されたのは約半数だと明らかにした。
同日にはショイグ国防相も幹部会議で演説した。ショイグ氏は「ロシア軍の兵力を増やすことが必要だ」と述べ、軍隊の規模を150万人に拡大することを提案した。
プーチン氏は今年8月、兵士の総数を23年1月時点で約115万人とする大統領令に署名した。この総数との比較だと3割増えることになる。ロシア軍の総兵力はウクライナ侵攻の前までは縮小傾向だったが、侵攻後は拡大基調に転換していた。
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■第722号週刊ALS患者のひとりごと 2023年4月16日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik22/2023-03-18/2023031801_04_0.html
大軍拡反対の連帯への分断
除名処分巡り田村政策委員長 新聞赤旗 3/18記事
日本共産党の田村智子政策委員長は17日、国会内で記者会見し、元党員の除名処分について問われ、「日本共産党は大軍拡を止めようと多くの方々と連帯し、全党が一丸となっている。そういうときに、さまざまな分断が持ち込まれていることは残念だ」と述べました。
田村氏は、日本共産党が政権交代を掲げてたたかった2021年総選挙で、安倍晋三元首相をはじめ自民党が先頭に立ち、野党共闘攻撃、安保条約の廃棄を掲げる綱領への攻撃が行われたと指摘。総選挙後はさらに攻撃が強まったとし、「総選挙を境に日本共産党に対する意見や質問が変わり、党首の選び方でいろんな言われ方がされるようになった」と語りました。
田村氏は、日本共産党の指導部の体制は「集団的な英知」によるものと説明。党が掲げた「気候危機を打開する2030戦略」とジェンダー平等政策は、いずれも志位和夫委員長の問題提起を受けて、政策検討が行われて生まれたと指摘し、「経験や知見を生かしながら、党が政策的にも多くの方々と連帯する方向に向かう上で、今の指導部の体制がその役割を果たしてきたのではないか」と語りました。
また、選挙結果は委員長一人の責任にする問題ではないと主張。「どうやったら解決できるのかを全党で話し合ってみんなで議論を尽くし、前進していく。大軍拡反対の運動を全党挙げてやろうとする中で、一連の問題が起きる意味も大きな流れの中でとらえる必要がある」と述べました。
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■第723号週刊ALS患者のひとりごと 2023年4月19日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
皆さんありがとうございました。
結一郎と沙弥音の結婚式が以下のように大成功でした。写真と動画でご覧下さい。
●video1●
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■第724号週刊ALS患者のひとりごと 2023年4月19日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
https://www.akahata-digital.press/article/article/20230419-1301?searchmode=1
統一地方選後半戦 4月23日投票 共産党候補勝利へ 視覚障害者 共同
駅ホームドア・点字ブロック 願い実現
2023年4月19日【社会】新聞赤旗より
東京都で日本共産党を応援する視覚障害のある人たちが、新しい取り組みをスタートさせました。その名は「統一地方選の勝利をめざす候補者との共同」。メンバーが住む地域で立候補する党区議候補を当選させようと奮闘しています。(津久井佑希)
雨模様の3月末、「障害者福祉はバッサリ米軍再編にドッサリ」と書かれた横断幕を持ち宣伝する日本共産党全都視覚障害者後援会メンバーの姿が、東京メトロ西葛西駅前=江戸川区=にありました。大橋みえ子区議候補の応援です。
応援を受けた大橋候補は「心強い。直接スピーチを聞けて、頑張る思いが強まった」とうれしそうな笑顔を見せます。
大橋候補はこれまで原純子都議と山添拓参院議員らとともに、ホームドア設置の前倒しを東京メトロに要請。2021年12月に葛西駅、22年4月に西葛西駅で設置を実現させました。
小学校教員を38年間務めた大橋候補。教え子が駅ホームから転落した経験があります。安全な駅にすることは「視覚障害者だけでなく、だれにとっても大事だ」と感じてきました。「4期目の議席を勝ち取り、いのち最優先の交通を保障するために区議団の力を発揮して頑張りたい」
豊島区では森とおる候補が現職だった09年、池袋駅から東京都障害者スポーツセンター行きのバス停までの歩道に点字ブロックを敷設させました。同区立中央図書館では点字図書館の対面朗読の2時間延長を実現しました(新型コロナウイルス流行前まで)。
当時から森候補と運動してきた織田津友子さん(71)=同区=は「私の暮らす大塚駅周辺も点字ブロックが増えた。森候補の活躍は大きかった」と強調します。
現在、同区はコミュニティーバスを運営しておらず、観光客向けに池袋駅周辺のみを走るバスを運行しています。利用が少なく赤字が区民負担になっています。「大塚や巣鴨の地域を走るコミュニティーバスがあれば、区役所まで1人で安心して行けるようになる。森さんを当選させて一緒に取り組みたい」。同区役所までガイドヘルパーと行く織田さんの願いです。
「視覚障害者と一緒にやっていこうという姿勢をとても感じる」。文京区に住む利根逸男さん(73)=仮名=は金子てるよし区議候補の活躍を、そう評します。
同区の東京メトロ千駄木駅は19年3月、根津駅は19年11月に計画を前倒しさせてホームドアが設置されました。金子区議候補ら同区議団が議会で質問したり東京メトロへ交渉したりした成果です。
「バリアフリーを進める仕事をよくやってくれているのは共産党。ぜひとも全員に当選してほしい」(利根さん)
視覚障害者にとって選挙運動は容易なことではありません。そんな中でもメンバーは、視覚障害のある支持者への電話かけや候補者宣伝への参加など、できることに取り組みます。
「ともに運動を進める、財産になる区議を当選させるために」
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■第725号週刊ALS患者のひとりごと 2023年5月03日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
主張 憲法施行76年
9条の力で「戦争国家」阻もう
2023年5月3日【2面】新聞赤旗より
日本国憲法が1947年5月3日に施行されて、きょうで76年です。今年の憲法記念日は、戦争と平和をめぐって戦後最大の岐路の中で迎えています。岸田文雄政権が推進する敵基地攻撃能力の保有と空前の大軍拡は、日本を「戦争国家」につくりかえる道であり、国の在り方を根底から覆す暴挙です。岸田首相は9条自体の改憲にも固執しています。78年前、侵略戦争に敗れた日本は二度と戦争をしないと誓いました。その原点を否定し、日本を「新たな戦前」に引き戻す企てを許さないために、今こそ力を合わせましょう。
戦後の原点否定許されぬ
岸田首相は4月25日の自民党改憲実現本部の会合で、来年9月までの党総裁任期中に改憲を実現すると改めて表明しました。9条への自衛隊明記案などは緊急課題とし、「早期に国民に選択してもらう機会をつくる努力をする」と強調しました。改憲発議に向けて衆参の憲法審査会の議論促進を迫ったものです。同審査会では自民、公明、日本維新の会、国民民主などが具体的な改憲項目のすり合わせの議論を加速させています。
岸田政権は、歴代政権が掲げてきた「専守防衛」を完全に投げ捨てて敵基地攻撃能力の保有に踏み出し、周辺国に軍事的な脅威を与えようとしています。戦争放棄・戦力不保持・交戦権否認を定めた9条とは到底相いれず、憲法違反の極致という他ありません。
このような乱暴なやり方で9条の実質的な空洞化を進めるのと同時に、9条の条文そのものを改変する明文改憲に本格的に踏み込もうという動きは極めて重大です。
日本の始めた侵略戦争は、2000万人を超えるアジア諸国民と310万人以上の日本人の命を奪いました。戦争の過ちを再び犯さないと世界に宣言したのが憲法です。確固とした決意は「政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」と憲法前文に刻まれています。
3月に死去した作家の大江健三郎さんは1994年、ストックホルムでのノーベル文学賞受賞記念講演で「日本は、再出発のための憲法の核心に、不戦の誓いをおく必要があった…日本人は新生へのモラルの基本として、不戦の原理を選んだ」「この不戦の誓いを日本国の憲法から取り外せば…アジアと広島、長崎の犠牲者たちを裏切ることになる」と力説しました。
大江さんは2004年に結成された「九条の会」の呼びかけ人の一人となり、講演などに尽力しました。そこでは9条の「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」の「希求」に着目し、敗戦直後の日本人がこの言葉を選んだ意味を問いかけました。憲法が危機にある今、戦後の出発点を想起しなければなりません。
軍事優先の社会にしない
9条は平和問題だけでなく、自由や人権を守る土台でもあります。国民生活のあらゆる分野が戦争に総動員された国の仕組みは敗戦で解体されました。青井未帆・学習院大学大学院教授は、軍事を否定した9条の意義について「自由が現実に侵害される一歩手前でこれを防ぐ、いわば『防火壁』のような役割を果たす」(『世界』5月号)と指摘します。岸田政権がさまざまな分野で戦争準備体制づくりを狙う中、9条を生かす政治の実現が重要となっています。
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■第726号週刊ALS患者のひとりごと 2023年5月10日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
はじめに 戦争について昔書いたひとりごとニュース324号をそのまま掲載します。
ひとりごと324号
2017-07-27 23:22:36
テーマ:ブログ
第324号 週刊ALS患者のひとりごと 2014年7月20日
発行 佐々木公一 042-302-9444 アドレス hamu-s@jcom.home.ne.jp
修士論文アドレス
http://www.arsvi.com/a/d-t.htm
、ひとりごとはALS佐々木公一で検索お願い。
福島応援 on songのブログです。
http://fukuonsong.blogspot.com/
「戦争は政治の継続であり政治の基礎は経済である」
私がものごとをみる基準としている大切なことのひとつです。よくわかります。集団的自衛権をはじめに提唱したとき、アメリカと日本の財界は大歓迎しました。少し前ですが世界武器市に東芝、日立、三菱重工業など13社がはじめて参加しました。昨日のニュースでアメリカの軍需産業への部品提供が総理を含む4大臣が決めました。これで世界の戦場で公然と日本の武器が人を殺すことになることは間違いありません。武器輸出3原則へのあからさまな財界と財界の意のままの自民党の攻撃の結果のひとつです。このことを目指した財界が自民党を使ってやらせたのだから流れは早いです。先日東芝がアメリカの小会社を介してブルガリアから原発1基5000億円で受注しました。オーストラリアから潜水艦受注の話もあります。1昨日画面に流れたのですが、いまイスラエルの軍需産業はとても儲かっている。巨額の献金で政党を買い政策を買い戦争を続けさせる。軍需産業はさらに儲ける。わかりやすいが日本もおなじです。安倍総理が外国を連れ歩くのは財界に見張られているのでもあり商売の先棒担ぎでもあります。まとまった勉強ができにいので事実のみです。ところでいま世界の軍事費は1兆ドルと言われて久しいのですが恐らく1・5兆ドルつまり150兆円に迫ると推測されます。
際限もない遠い外国に出動することになる
「いかなる場合においても、一度この限界をこえると、際限もない遠い外国に出動することになることは、先般の太平洋戦争の経験で明白」であり「それは窮屈であっても、不便であっても、憲法九条の存する限り、この制限は破ってはならないのであります」1954年6月2日、参議院本会議において『自衛隊の海外出動を為さざることに関する決議』が採択された。存命議員にこの決議参加者はいない。そして上の文章は安倍首相の先輩自民党鶴見議員の同決議にかんする趣旨説明である。
校歌発見
※渋谷区立千駄ヶ谷小学校校歌3番の歌詞
世界の国に先駆けて
戦争捨てた憲法の
こころは忘れずとりもって
平和の日本の民となる
これが我らの将来だ
※世田谷区立烏山小学校校歌 3番の歌詞
窓に見る 富士の高ねをそのままに
よろずの国にさきがけて
あらゆる武器をうちすてた
文化日本の国民(くにたみ)と
私たちはなるのです
万歳 烏山小学校 奮え 烏山小学校
あとがき 6月と7月は目が回る程の忙しさでした。学校講演、文字盤教室などがあわせて8校。最近は音声での私の報告(あらかじめ学生からもらった質問に答える)、同時に妻がパワーポイントで映像を映す。前段で松本ヘルパーの文字盤教室がある。講演前後の学生との語り合いも楽しい。ほかに高井直子さんとALS患者佐藤清利さん、北谷好美さんとで開く文字盤教室もある。ALSを知らせ文字盤普及へ頑張っています。
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■第727号週刊ALS患者のひとりごと 2023年5月31日
発行 佐々木公一
hamu-s@jcom.home.ne.jp
はじめに この間の体調が悪くていろいろとうまくいかず苦労しています。わの会の歴史をまとめてみたいと思っています。最初から携わっていただいた多くの皆さんに心から感謝申し上げたい。みんなで都庁に押し掛け屋上の展望台で景色を堪能したことも懐かしいですね。今世界は怪しい方向に進んでいますね。また議論しましょう。
原発事故二度と GX電源法案に抗議 参院委で可決
2023年5月31日【社会】
原発推進等5法案(GX電源法案)が参院の経済産業委員会で可決したことに抗議しようと30日、国際環境NGO「FoE Japan」など複数の団体が共催で国会前集会を開催しました。法案の質疑を続けてきた日本共産党の岩渕友参院議員がスピーチしました。
マイクを手にした「FoE Japan」事務局長の満田夏花(かんな)さんは「『もし福島原発事故と同じ事故が発生したら責任が取れるのか』という質問に、岸田首相は原子力損害賠償法では原子力事業者が賠償責任を負うというような説明をして逃げた。福島原発事故の責任を誰もとっていない。断固として抗議したい」と訴えました。
福島県から参加した武藤類子さん(69)は、「もう二度と原発事故を起こしたくない。未来の世代に大きなつけを残し続けることをここでやめないといけない」と語りました。
*作成:
高 雅郁
作成補助:
山口和紀
UP: 20230510 REV: 20230609
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佐々木 公一
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病者障害者運動史研究
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