「原因不明・治療法ナシ・希望ナシ」と言われてきた ALS でしたが、その形容に訂正を加えるべきではないかと思われる昨今です。原因不明ではなく治療法の研究も進んでおり、「生きる決心さえすれば」充分に生きる事が出来るからです。
「コロナ禍」のために全世界が「生死の狭間」を実感する歴史的な日々を送る事になりました。日常的に「命懸け」で生きている身にとっては騒然とする世相が不思議にも思われます。要請される「不要不急の外出の禁止」も ALS 患者にとっては「日常茶飯事」であり、その為に「イライラしたり鬱に陥入ったり」する事を気の毒にさえ思われるのです。人間は「失わなければ大切さが分からない」と言う鈍感さを持っているようで、自由に呼吸をしたり歩いたりする事がいかに贅沢かと言う事を分かっていないのです。