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『支援 vol.4 ――特集:支援で食べていく』

「支援」編集委員会 編 20140520 生活書院,332p.

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last update:20170612
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「支援」編集委員会 編 20140520 『支援 vol.4 ――特集:支援で食べていく』,生活書院,332p.  ISBN-10:4865000259 ISBN-13:978-4865000252 1500+税  [amazon][kinokuniya] ※ l. a02. hmp
『支援 vol.4 ――特集:支援で食べていく』

■内容

第4号の特集は、「支援で食べていく」。支援を「労働」という枠組みにあてはめて考えてしまうだけでは、見えなくなるものがあります。支援を業とする、そのことを所与の前提として、そのために何が必要かと論を立てていく前に、支援の内奥をつぶさに見ること、感じ、考えることから始めていこうとする、本誌ならではの特集となっています。他に、すぎむらなおみ×倉本智明のトークセッション「教育の中の支援、支援の中の教育」、花井十伍へのロングインタビュー「薬害エイズの被害者による当事者支援」など。(「出版社ウェブサイト」より)

■目次

◆特集――支援で食べていく
生きて稼ぐ、と〈支援〉をめぐる試論……岡部 耕典
弱さという生業──「生倫理」序説……杉田 俊介
新田勲との出会い──地域自立生活を実現し、制度の言葉に魂を吹き込んだ「足文字」の真実……大坪 寧樹
ケア・支援の“むき出し”──ケア・支援する人の“こころのパンツ”の脱ぎっぷりと暮らしぶり……出口 泰靖
割り切れないままに──「支援で食べていく」をどう考えるか?……三井 さよ
日本で初めてEPA外国人介護福祉士候補者を受入れた施設現場の実態と将来展望……塚田 典子
介護を仕事とするための要件について──介護資格制度を考える……山下 幸子

◆トークセッション 
教育の中の支援、支援の中の教育
すぎむらなおみ×倉本 智明(司会/星加 良司土屋 葉

ロングインタビュー
薬害HIV被害者の当事者性とは何か?──花井十伍に聞く(聞き手/井口 高志・中塚 朋子)

◆エッセイ
介助に無関心でいられない私……後藤 吉彦
「回復の脚本」を書くのは誰か?……平井 秀幸
あたしたちは社会のゴミ……上岡 陽江
ソーシャルワーカーであり障害当事者であること……河口 尚子
ひきこもり支援支援……勝山 実
「その人」として出会う──学生をボランティアにつなげるということ……三井 さよ
〈分かつこと〉はない。わたしも、「当事者」だから。──「3つの会@web」の当事者同士の「語り合い」から考える……出口 泰靖
「安心」と「心配」の間のやや難しい距離──バルネラブルな知識の交換のために(3)……飯野 由里子

◆支援の現場を訪ねて
1 しぶたね(Sibling Supportたねまきプロジェクト)(大阪市)……山下 幸子
2 エフ・エーさろん(大阪市)……三井 さよ
3 すまいる(茨木市)……三井 さよ

◆コラム 支援の周辺
1 「みんなの問題」について考える……井口 高志
2 楽に生きるための距離……星加 良司
3 生と死のゆるやかな境目……土屋 葉

◆書評
1 人はなぜ介護者になるのか(『福祉と贈与──全身性障害者・新田勲と介護者たち』 深田耕一郎著)……堀田 義太郎
2 「私的」な経験を切り捨てない社会モデルに向けて(『軽度障害の社会学──「異化&統合」をめざして』 秋風千惠著)……西倉 実季
3 「スクールカースト」って、こどもだけ!?(『教室内(スクール)カースト』鈴木翔著)……すぎむら なおみ

◆くまさんのシネマめぐり 3
「笑い」の効用を考える──『最強のふたり』『毎日がアルツハイマー』……好井 裕明

◆ブックガイド
「ひとごと」として支える(『海街diary5 群青』吉田秋生著)……土屋 葉
偶然開けた留学への道筋(『わが盲想』モハメド・オマル・アブディン著)……斉藤 龍一郎
〈政策のリアル〉の底が抜けたとき(『生活保護リアル』 みわよしこ著)……岡部 耕典
生きることをめぐる「解釈の共同体」からの贈り物(『ひきこもり もう一度、人を好きになる』萩野達史著)……居郷 至伸
「異文化」での老いることの記述に私たちは何を見るか?(『老いを歩む人びと』高橋絵里香著)……井口 高志
 

■引用・言及

北村 健太郎 20140930 『日本の血友病者の歴史――他者歓待・社会参加・抗議運動』,生活書院,304p.  ISBN-10: 4865000305 ISBN-13: 978-4-86500-030-6 3000+税  [amazon][kinokuniya][Space96][Junkudo][Honyaclub][honto][Rakuten][Yahoo!] ※

◆第8章 「神聖な義務」問題――血友病と優生思想(1980)
12……元大阪原告団の花井十伍は「血友病の子を持つ作家の大西巨人は、二人目は必ずしもそう生まれるとは限らないと言って反論していて、必ずしも生まれないことが望ましいという考えに反駁していない。いいんだとは言っていないけれど、生まれるとは限らないじゃないかと言っている。巨人さんをして、やはり生まれたらまずいと思っているし、そう言ってしまっている」(花井・井口・中塚 2014: 260)という認識を示す。しかし、巨人はそのような反論をしておらず、花井の読解は正確ではない。「続けて血友病の子は、まず生れないだろう」(週刊新潮 1980: 156)と書いたのは『週刊新潮』の記事である。巨人は「『(血友病児の親は)第二子はあきらめるというのが多くの人の取っている道である。』というのは、私に初耳の話しである」(巨人 1980: 112)と斥けたうえで「渡部は、私に対して『人身攻撃』を行なうために、週刊誌の不正確不十分な無署名記事をさらに歪曲改竄して悪用したのである」(巨人 1980: 112)と指弾している。「神聖な義務」問題は、歪曲改竄が折り重なっているので原文を丁寧に読むことが望まれる。(p.183)
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■書評・紹介



*作成:安田 智博 *増補:北村 健太郎
UP: 20141202 REV: 20141202, 20170612
生活・生存  ◇介助・介護  ◇血友病  ◇テキストデータ入手可能な本  ◇身体×世界:関連書籍  ◇雑誌  ◇BOOK
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