■2005年第5号 No.973
特集 科学技術と民主主義
思想の言葉 村上陽一郎 (2)
科学技術とガバナンス 小林傳司 (5)
「固い」 科学観再考
――社会構成主義の階層性―― 藤垣裕子 (27)
リスクガバナンスのパラダイム転換
――リスク/不確実性の民主的統治に向けて―― 平山 秀幸 (48)
科学コミュニケーション 杉山滋郎 (68)
岐路に立つ科学批判 綾部広則 (85)
脳死臓器移植問題の社会的側面
――法 「改正」 論争の周りで―― 林 真 理 (104)
「円卓会議」 の記憶を掘り起こす
――原子力政策における 「合意形成」 問題再考―― 尾内隆之 (129)
【書評】
小松美彦 『脳死・臓器移植の本当の話』 田中智彦 (100)
立岩真也 『ALS 不動の身体と息する機械』 佐藤憲一 (152)
黒田光太郎・戸田山和久・伊勢田哲治編
『誇り高い技術者になろう――工学倫理ノススメ』 木原英逸 (156)
■『思想』976(2005-08) \1200
◆加藤 尚武 20050805
「思想の言葉」
『思想』976(2005-08):001-003
◆清水 哲郎 20050805
「医療現場における意思決定のプロセス――生死に関わる方針選択をめぐって」
『思想』976(2005-08):004-022
◆立岩 真也 20050805
「他者を思う自然で私の一存の死」
『思想』976(2005-08):023-044
目次・文献表
◆柘植 あづみ 20050805
「終末期医療をめぐる諍い――テリ・シャイボの事例が映すアメリカの現在」
『思想』976(2005-08):045-061 cf.Terri Schiavo(テリ・シャイボ)
◆中山 茂樹 20050805
「法における「尊厳死」の捉え方」
『思想』976(2005-08):062-077
◆鎌江 伊三夫 20050805
「患者中心医療における意思決定――ベイズ主義の適用と限界」
『思想』976(2005-08):078-096
◆鈴木 利廣 20050805
「医療上の選択と日本法――医療裁判の現場から判例の紹介を中心に」
『思想』976(2005-08):097-105
◆一ノ瀬 正樹 20050805
「ベイズ的認識論の可能性――医療的意思決定を視野に入れて」
『思想』976(2005-08):106-124
◆S・ウォリン 20050805
「ポストモダン・デモクラシー(下)――虚像か、一時的なものか」
『思想』976(2005-08):125-140
■2005年第9号 No.977
特集 メタ・バイオエシックス
思想の言葉 島 薗 進 (2)
「新しい死の基準」 の誕生
――臓器移植と脳死,その結合と分離―― 香川知晶 (6)
「有機的統合性」概念の戦略的導入とその破綻
――脳死問題の歴史的・メタ科学的検討―― 小松美彦 (24)
全脳死への鎮魂歌
――アラン・シューモン「脳と身体の有機的統合性」 への応答―― M. ポッツ
(52)
死にゆくブライアンを前にして
――インフォームド・コンセントのレトリックと現実―― R. ワイツ (65)
「倫理委員会」 の脱神話化 中島理暁 (88)
ドイツにおける医療倫理と医療プロフェッション
――歴史社会学的考察―― 市野川容孝 (109)
「命のリレー」 の果てに
――日本へのバイオエシックス導入「前史」 から―― 田中智彦 (137)
ヒト胚研究と妊娠中絶の是非
――神学的眼差し論の試み―― 土井健司 (154)
生命倫理学――ヤヌスの肖像 金森 修 (170)