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『精神医療』52 特集:うつ病論――双極II型障害

『精神医療』編集委員会 編 20081010 批評社,136p.

last update: 20120915

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■『精神医療』編集委員会 編 20081010 『精神医療』52 特集:うつ病論――双極II型障害,批評社,136p. ISBN-10: 4826504926 ISBN-13: 978-4826504928 ISSN: 09190546 \1700+税 [amazon][kinokuniya] ※(第4次・通巻127)
 *『精神医療』4-52(127)

■内容

・出版社の紹介文([外部リンク]批評社HPより)
かつてテレンバッハの『メランコリー』が翻訳紹介されたとき、その概念があまりにも当時の日本に合致していた事もあり,「メランコリー親和型うつ病」は普遍的な病像であるように錯覚された.しかし現時点で振り返ってみると,それは戦後復興期から経済成長を果たす過程での,勤勉を国是とした日本とドイツに特有の臨床像でしかなかったことが判明してきた.
バブル崩壊後の閉塞した状況に陥りつつある日本では,うつ病も蔓延・拡散し,その多くは双極II型(軽躁とうつを反復する気分障害)となりつつある.その中で,人格障害と双極II型の関係を捉え直し,「メランコリー親和型うつ病」の時代に等閑視されてきた躁状態を内包する混合状態への理解がもとめられている.そして何よりも臨床現場における精神看護・薬物療法を含む治療体勢を検証・構築することが焦眉の課題となっている.

■目次

 特集 うつ病論――双極II型障害
高岡健,20081010,「巻頭言 うつ病論の現在と双極II型――働くことの卑怯なとき」『精神医療』52: 3-5.
◆内海健・高田知二,20081010,「インタビュー 双極II型」『精神医療』52: 8-24.
高岡健,20081010,「総論:メランコリーの彼岸へ――軽症化・混合状態・非定形化」『精神医療』52: 25-32.
◆中村敬,20081010,「現代的なうつ病の背景に何があるのか――メランコリー親和型の時代の後に」『精神医療』52: 33-41.
◆八木こずえ,20081010,「新種うつ病の様相と看護アプローチの模索」『精神医療』52: 42-8.
◆林直樹,20081010,「症例から考える双極II型障害とパーソナリティ障害」『精神医療』52: 49-58.
◆熊木徹夫,20081010,「向精神薬の意味論」『精神医療』52: 59-66.
森山公夫高岡健,20081010,「インタビュー 軽症化・心理学化・非定形化と混合状態」『精神医療』52: 67-84.

大賀達雄,20081010,「『心神喪失者等医療観察法』をめぐる最近の動き」『精神医療』52: 86-93.
中山研一,20081010,「触法精神障害者問題に対する『日精協』の対応 6(完)――保安処分案と心神喪失者法案への態度」『精神医療』52: 94-104.
◆塚本千秋,20081010,「引き抜きにくい釘 第20回――あなたすてきよ.いい感じよ.」『精神医療』52: 105-9.
◆下里誠二,20081010,「暴力のリスク・マネージメント 2――暴力のリスク・アセスメント」『精神医療』52: 110-3.
◆羽間京子,20081010,「少年非行をめぐって 13――非行少年が背景にもつ被害体験について 2――虐待が影響を与えたLさんのこと」『精神医療』51: 114-8.
浜田晋,20081010,「老いのたわごと 第39回――日本社会精神医学外史[その1]」『精神医療』52: 119-24.

 書評
浅野弘毅,20081010,「『不安障害――精神療法の視点から』中村敬著[星和書店/2007年9月刊]」『精神医療』52: 125-7.
◆河野節子,20081010,「『コメディカルスタッフのための精神障害Q & A――生活支援ハンドブック[3訂]』藤本豊・高橋一・林一好編集代表[中央法規出版/2007年刊]」『精神医療』52: 128.
◆滝井泰孝,20081010,「『自閉症考現箚記』石坂好樹著[星和書店/2008年2月刊]」『精神医療』52: 129-32.

浅野弘毅,20081010,「編集後記」『精神医療』52: 136.

■引用


■書評・紹介


■言及



UP: 20120915 REV:20130929
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