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『精神医療』41 特集:動き出した「医療観察法」を検証する

『精神医療』編集委員会編 20060110 批評社,128p.

last update: 20120320

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■『精神医療』編集委員会編 20060110 『精神医療』41 特集:動き出した「医療観察法」を検証する,批評社,128p. ISBN-10: 4826504349 ISBN-13: 978-4826504348 ISSN: 09190546 \1785 [amazon][kinokuniya] ※(第4次・通巻116)
 ※20060110 『精神医療』4-41(116)

■内容

・出版社の紹介文([外部リンク]批評社HPより)
 触法精神障害者の中・長期的な再犯予測が不可能なことは精神医学的にも臨床的にも明らかであるにもかかわらず,かつての悪名高き保安処分法としての医療観察法が05年7月に施行された.
 社会防衛的な治安立法としての医療観察法は,いま現在,治療による精神障害者の救済ではなく,予防拘禁を前提とした強制隔離制度として機能している.起訴前簡易鑑定のバラツキの多さや検察の起訴便宜主義の蔓延,措置(強制)入院制度の恣意的運用の高まり,さらには反社会性人格障害等の治療困難な人びとに対する治療無き拘禁など問題が多岐にわたっている.精神医療の現場を支える医師や看護師,さらには弁護士とともに反対運動を担ってきた当事者たちの不安と闘いの叫びを収録した総力特集.

■目次

 特集 動き出した「医療観察法」を検証する
岡崎伸郎,20060110,「巻頭言 『医療観察法』 この異形の制度にどう対峙するか?」『精神医療』41: 3-5.
岡田靖雄岡崎伸郎(聞き手),20060110,「巻頭インタビュー 歴史のなかの『医療観察法』」『精神医療』41: 8-28.
◆白澤英勝,20060110,「医療観察法と地域処遇」『精神医療』41: 29-41.
中島直,20060110,「施行前に指摘していた問題点がやはり露呈した医療観察法」『精神医療』41: 42-8.
◆小高晃,20060110,「『医療観察法』の現状と課題――公立単科精神病院の中から」『精神医療』41: 49-55.
長野英子,20060110,「今改めて反保安処分を そして強制入院制度の撤廃を」『精神医療』41: 56-63.
◆原敬三,20060110,「国立病院機構 花巻病院 医療観察法病棟見学記」『精神医療』41: 64-70.

◆有我譲慶,20060110,「医療観察法施行3ヶ月の適用申請の実態」『精神医療』41: 72-80.
◆芳賀幸彦・佐原美智子,20060110,「新 ルポ精神保健改革 Vol.4 最も日本的に発展した精神病院[東京]――東京足立病院」『精神医療』41: 81-92.
七瀬タロウ,20060110,「精神科医療の事件ファイル 第4回 日精協政治連盟の『政治献金』問題のその後――『同様な行為を再び行』い始めた日精協」『精神医療』41: 93-5.
◆大石剛一郎,20060110,「精神科医療の事件ファイル 第5回 『宇都宮事件』報告」『精神医療』41: 96-102.
◆塚本千秋,20060110,「引き抜きにくい釘 第10回――惣菜とミカン」『精神医療』41: 103-5.
◆羽間京子,20060110,「少年非行をめぐって 第3回――非行少年の一見攻撃的な言動の含意について――初回面接からA:C君とD君のこと」『精神医療』41: 106-91.
浜田晋,20060110,「老いのたわごと 第29回――患者さんが死ぬと@」『精神医療』41: 110-2.

 書評
浅野弘毅,20060110,「『統合失調症からの回復』リチャード・ワーナー[著]西野直樹・中井久夫[監訳]岩崎学術出版社(2005年4月刊)」『精神医療』41: 113-5.
◆氏家靖浩,20060110,「『ハードワーク――低賃金で働くということ』ポリー・トインビー[著]椋田直子[訳]東洋経済新報社(2005年7月刊)」『精神医療』41: 116-8.
◆西尾雅明,20060110,「『コミュニティ物語――ディングルトン病院メルローズ』ディングルトン病院記録保存グループ[編著]丹羽國子[訳]アリスト(2005年5月刊)」『精神医療』41: 119-21.

高木俊介,20060110,「編集後記」『精神医療』41: 127.

■引用


■書評・紹介


■言及



UP: 20120320 REV:20130928
『精神医療』(雑誌)  ◇精神障害/精神医療  ◇強制医療/保安処分/心神喪失者医療観察法/…  ◇雑誌  ◇BOOK
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