『精神医療』22 特集:ひきこもり
『精神医療』編集委員会 編 20010510 批評社,128p.
last update: 20120411
■『精神医療』編集委員会 編 20010510 『精神医療』22 特集:ひきこもり,批評社,128p. ISBN-10: 4826503334 ISBN-13: 978-4826503334 ISSN: 09190546 \1700+税 [amazon]/[kinokuniya] ※(第4次・通巻97)*
*奥付に「vol. 97」と記載あり
※200100510 『精神医療』4-22(97)
■内容
・出版社の紹介文([外部リンク]批評社HPより)
ノーベル賞受賞者の江崎玲於奈氏は,教育改革国民会議の座長として「いずれ就学時に遺伝子検査を行い、それぞれの子どもの遺伝情報に見合った教育になっていきます」と言い,教育課程審議会の会長を務めた三浦朱門氏は「非才,無才には,せめて実直な精神だけ養ってもらえばよい」と言い放ち,「引きこもる」若者たちを「生きるに値しない生命」であるかのように喧伝する.若者たちの「ひきこもり」現象は90年代半ば以降顕著になったが,この原因は「登校拒否」の子どもたちとは位相を異にして確たる背景が明らかではない.日本の些末な社会問題から世界史的規模の問題まで何が「ひきこもり」を醸成しているのか.この困難な課題に挑んだ精神科医の真摯なレポート.
■目次
特集 ひきこもり
◆高木俊介,20010510,「巻頭言 『ひきこもる社会』のわたしたち」『精神医療』22: 3-5.
◆芹沢俊介・高岡健・藤沢敏雄・高木俊介(司会),20010510,「座談会 『ひきこもり』からみえてくる医療と社会」『精神医療』22: 8-32.
◆塚本千秋,20010510,「ひきこもりと小さな思想」『精神医療』22: 33-43.
◆高岡健,20010510,「ひきこもりは人格障害の一症候か?」『精神医療』22: 44-53.
◆高田知二,20010510,「コミュニケーションからみたひきこもり――保健所精神保健福祉相談の経験から」『精神医療』22: 54-62.
◆幸田有史,20010510,「『ひきこもり』の支援――多くの社会資源が連携した支援システムの一員としての精神科医の役割」『精神医療』22: 63-80.
◆立花光雄,20010510,「『ひきこもり』と漱石の視点」『精神医療』22: 81-8.
◆塚本千秋,20010510,「ひきこもりと小さな思想……C氏との対話編」『精神医療』22: 89-96.
◆藤沢敏雄,20010510,「『誤審』および『誤診』の構造――都立松沢病院D-40棟事件について その4」『精神医療』22: 97-103.
◆浜田晋,20010510,「老いのたわごと 第11回――医療と言葉(1)」,『精神医療』22: 104-5.
◆和迩秀浩,20010510,「往診東奔西走記H――『ひき凍る近代への往診』」『精神医療』22: 106-8.
◆生村吾郎,20010510,「開業日記M――私が這っている精神医療の道」『精神医療』22: 109-13.
書評
◆浅野弘毅,20010510,「書評 『精神の管理社会をどう超えるか?――制度論的精神療法の現場から』F・ガタリ他[著]〈松籟社,2000年〉」『精神医療』22: 114-7.
◆阿保順子,20010510,「書評 『精神医療論争史――わが国における「社会復帰」論争批判』 浅野弘毅[著]〈批評社,2000年〉」『精神医療』22: 118-20.
◆京谷泰明,20010510,「すこし『田舎』にある診療所から」『精神医療』22: 121-3.
◆藤澤敏雄,20010510,「編集後記」『精神医療』22: 128.
■引用
■書評・紹介
■言及