HOME > BOOK > 雑誌 >

『精神医療』10(2) 特集:精神科看護の原点

精神医療委員会 編 19810520 精神医療委員会,96p.

last update: 20110624

■精神医療委員会 編 19810520 『精神医療』10(2) 特集:精神科看護の原点,精神医療委員会,96p. ISSN: 03030105 ※(第3次・通巻39)
 ※19810520 『精神医療』3-10-2(39)

■目次

 特集/精神科看護の原点
私の原点――20年の経験から(大渕誠一) 4-10
いわゆる個別看護をめぐって――開放化における看護のあり方のひとつとして(渡辺瑞也) 11-18
患者さんの医療不信を考える(是恒方子) 19-27
看護にとって「質」とは何か――個別看護の経験を通して(上妻美幸・物江克男) 29-32
精神科看護を志してみて(松崎澄子) 33-34
病院の内と外から(鈴木淳子) 35-41

独言・一言(今野幸生) 42

 精神医療ジャーナル
京都十全会糾弾の闘い(榎本貴志雄) 43-46
名古屋ロボトミー訴訟判決について(三吉譲) 47-48

 地域から現場から
「私はタンスの引出し」という彼女との出会い(伊藤芳子) 49-51

 書評
吉田おさみさんへの私信 『“狂気”からの反撃』を読んで(野口昌也) 52-56

 連載
わが国における幼児自閉症論批判(4)(小澤勲) 57-78.

 □精神科医療と法律シリーズ(18)
今日の精神医療における倫理の諸問題 4(寺嶋正吾) 79-95

事務局より(吉森次郎) 96

■引用

・4.25刑法改悪を許すな! 全国集会開かれる
決議文  昨年7月衆参同時選挙における自民党の圧勝以降,防衛力増強,靖国神社参拝,改憲論,有事立法など政府自民党が右傾化反動化への攻撃を強めている中で,刑法改悪の動きが急速に浮上してきました.昨年「新宿バス放火事件」に便乗し,保安処分新設を軸とした刑法改悪の必要を唱えた奥野発言を手はじめに,法務省は今年に入ってから刑法改「正」作業を本格的に再開し,来春への国会上呈を準備しています.
 1974年法制審答申以降闘い抜かれてきた私達の闘いは,国会上呈を許すか,阻止するかという正念場をむかえています.刑法改悪の本質は「騒動罪」など労働運動市民運動を抑圧し,公務員機密漏示罪のように国と企業の秘密を保護し,更に保安処分を新設するなど,労働者の権利を侵害し,国民の基本的人権もふみにじり,また「精神障害者」の社会からの隔離抹殺をはからんとするものであることは明らかです.
 反動化をすすめる政府自民党のゆきつくところは,刑法のみならず少年法,監獄法などの治安立法を改悪し,国民の批判の声を圧殺することによって憲法改悪・徴兵制の復活をなしとげようとするものです.国民を総ぐるみ戦争へと動員しようとするこのような策動を私達は絶対に許すことはできません.このような意味で刑法改悪阻止闘争はきわめて重大な任務をおびていると言えます.
 しかし法務省はこういった情勢の中で,刑法改悪に反対する勢力の分断をはかり一気に国会上呈を行なおうとしています.法務省と日本弁護士連合会との間ではじめられようとしている「刑法問題意見交換会」も法務省のそのような意図がかくされたものであることは明らかです.私達は日弁連が意見書の中でかかげた「刑法草案が提案の内容と審議の過程の両面において国民主権の原則に反すること,そのため刑法全面改正問題について改めて国民的な議論を尽くすべきこと,従って処罰の拡大と重罰化という草案の実質的内容をすべて白紙に還元し,一切の議論を現行刑法全面改正の要否そのものに引き戻すべきであることの基本」をあくまでも堅持することにより,法務省の分断策動をはねのけるべきであると考えます.
 昨年の 11. 23 全国集会にひきつづく本日の集会を私達は刑法改悪阻止闘争の全国的拡大へ向けた一大飛躍点にしなければなりません.そのような意味において本集会が主催三団体(刑法改「正」・保安処分に反対する百人委員会 日本消費者連盟 公害問題研究会……編集部注)と共に協賛団体として,日本労働組合総評議会・部落解放同盟中央本部・社会文化法律センター・自由人権協会・全国自然保護連合・市民運動全国センター(準)の諸団体の参加をえたことの意義を確認したいと思います.
 今秋へ向けて更に大衆的闘いを準備するべく,本日の集会を踏み台に各地での運動を組織し,署名を拡大し,全ての人々の力で刑法改悪国会上呈を阻止しよう!
1981年4月25日
刑法改悪を許すな!全国集会

■書評・紹介


■言及



UP: 20110624 REV:20130928
『精神医療』(雑誌)  ◇精神障害/精神医療  ◇雑誌  ◇BOOK
TOP HOME (http://www.arsvi.com)