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KSK『ネットわぁーく――生きる・働く・ホットライン』

共に生き・働く全国ネットワーク 19870601〜19930901 関西障害者定期刊行物協会

last update:20110309

■このページの内容


編集方針および情報誌づくりの目的
目次
引用
書評・紹介
言及


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■編集方針および情報誌づくりの目的

1)共に働く場・共に生きる場のあらゆる情報をくまなく提供し、現在、場を作っているもの、またこれから作っていこうとするものに役立てる。
2)全国すみずみにまで、すべての共に働く場・生きる場を紹介し、誌上での交流を活性化させ、情報のネットワークを作りあげていく。
3)情報のネットワークをきっかけにして、人物・仕事など様々なネットワークを生みだし発展させていく。
4)障害者運動に関わる者だけでなく、広く差別と闘う人びとの支持と共感を広げていく。
5)共に働く場・共に生きる場の現在を余すところなく描きだし、誰にでも読みやすく、また読んで勇気と気力と活力がわきでてくるような誌面づくりを進める。

◇編集スタッフ
斎藤懸三(編集長)・石橋昭宏・井上憲一・大賀重大郎・河野秀忠・西定春・西岡務・野嶋スマ子・野谷靖・浜口剛・林淑美・桧垣寛・細井清和・本部富生・森本秀治
◇デザイン・レイアウト
牧口一二
◇イラスト
吉田たろう
◇表紙写真提供
グラフ・アポ
◇印刷
わっぱ共同印刷


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■目次


◆『ネットわぁーく』0 19870601 
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
働く場、生きる場紹介
 @はたらけバンク 2
 Aひびき共同作業所 6
人物紹介<宮崎吉博さんの巻> 10
イベント紹介
 @共同連第4回全国集会 14
 A旭川・ふれあいセンター 28
 B大阪障害者情報センター 29
小規模作業所の社会的位置 大谷強 15
小規模作業所への新規助成のあり方の意味 堀利和 25
リサイクルル報告
 @そよ風の家 8
 A生野共働作業所 20
 B盛岡市民福祉バンク 22
 C草の実共働サービス 24
コラム 林淑美 27
商品紹介<もなみ基金の「もなちっこ」人形と石けん> 30
突撃レポート・最賃法篇<はすの会を訪ねて> 32
役に立つ!?どんなんかシリーズ・行政援助篇<枚方> 34
編集のあとで 36


◆『ネットわぁーく』1 19871115 (1987年11月号 創刊号)※
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治
インタビュー「一番ヶ瀬康子さんに聞く」ノーマライゼーションをあたりまえに 2
コラム「僕と仕事」 金富生 8
人物紹介<堀之内洋一さんの巻> 9
突撃レポート・社会福祉法人編<にっこり作業所を訪ねて> 12
フォーラム《ネットわあ〜く》で広がるコミュニケーション 18
海外レポート《ヨーロッパの作業所・フランスの巻》 20
マンガ<元気印はいいけれど> 22
論文・またも施設へ!?・堀利和 22
働く場・生きる場紹介<ふれあい作業所の巻> 25
こんな仕事・あんな仕事<損害保険代理店の巻> 28
お知らせ
 <「ゆうゆう舎」> 32
 <共に生き・働く全国ネットワーク・全体の集い> 33
読者からの反響 34
編集のあとで 36


◆『ネットわぁーく』2 19880305
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
第3回共に生き・働くネットワーク全体の集い開かれる 2
アンケート調査より0円から1,200万円まで助成金、これだけ違う!? 3
小規模作業所の本質 吉本充賜 10
突撃レポートB事業所篇<豊能障害者労働センターの場合> 13
こうしてそよ風が吹いたかな…っと 河野秀忠 16
海外レポート《ヨーロッパの作業所・イギリスの巻》 大野智也 20
ワークショップすずらん建設 22
人物紹介<野島久美子さんの巻> 大賀重太郎 23
論文 自主管理か、首ねっこをつかまれた管理か 堀利和 28
マンガ<あっ!そうかぁ> 30
スウェーデン見学交流の旅・呼びかけ 31
コラム・男の役割、変わっていますか? 林淑美 36
介護での取組み…生きるってなあに? 36
物品取り扱い情報 38
編集のあとで 44


◆『ネットわぁーく』3 19890205
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
パン屋さんがこんなにふくらんだ 斎藤縣三 2
海外レポート《ヨーロッパの作業所・オランダの巻》 大野智也 12
人物紹介《斉藤衛さんの巻》 林淑美 14
第4回全体の集いのご案内 17
ウレシ、ハズカシ、晴れ姿 18
コラム・拝啓、人間様 安東文也 18
障害者から見て「福祉法人」はええか、悪いか おにがわらぶつぶつ 19
マンガ<あなたのために> わたなくひろみ 19
論文・小規模作業所はうってでる「拠点」 石毛^子 20
生活と介護を考えるA神奈川ケア付き住宅社ロームの巻 浜口剛・野谷靖 22
富山でも「生きる場」運動が進んでいる 石橋宏昭 28
第1回ネットわぁーく誌読書会開かれる 33
読者からの便り 34
編集のあとで 森本秀治 35
ほんとのへんしゅうこうき 35


◆『ネットわぁーく』4 1989****

(欠本)


◆『ネットわぁーく』5 19890805
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=長野県のなかまたち 2
 障害者のパワー爆発! わっこの会
 味噌と豆腐―結んで開いて おむすび長屋
イベント紹介
 差別とたたかう共同体連合第5回大会の案内9月1〜3日愛知県 11
シリーズ=私より= 大原悦子(朝日新聞学芸部記者) 12
海外レポートD西ドイツの巻 大野智也(国際障害者年日本推進協議会広報委員長) 14
論文 介護保障体制の確立をホームヘルパー制度の変更を機に 石毛^子(飯田女子短期大学・「障害者の10年」研究会) 20
各地ネットだより 18
 @沖縄・土の家
 A北海道・札幌小規模作業所連絡協議会
 B四国・「障害者」解放四国交流大会
物品取り扱い情報 26
 『モム』のカレンダー(障害者労働センター連絡会)
 香りまくら(双葉共同作業所)
インフォメーション
 @保健医療・社会福祉関係民間助成資金ハンドブック 16
 A関西障害者定期刊行物協会 25
新連載マンガ
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 30
生活と介護を考えるC 32
グループホームを追跡する! 浜□剛
資料=精神薄弱者地域生活援助事業実施要項
突撃レポート☆社会福祉法人篇
 西淡路希望の家のこと 枝本信一郎(西淡路希望の家) 36
グラビア 17
コラム 新屋英子 35
販売協力依頼 39
本の紹介/読者からのたより/編集後記 49


◆『ネットわぁーく』6 19891220
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=東京のなかまたち 2
 ☆おちかわや
 ☆ワークセンター
シリーズ=私よりA 大原悦子 14
海外レポートEデンマークの巻 大野智也 16
各地のネットだより 20
 ○広島・なかよし実習所
 ○東京・バオバブ
 ○富山・生きる場センター
連載マンガ『障害者の街』@ 永井哲 24
取り組み報告 26
 ☆全障連大会
 ☆共同連大会
新企画 誌上激論 28
日・米 障害者の就労を比較する 斉藤明子
突撃レポート ☆社会福祉法人篇 32
2種法人をとった『えんぴつの家』 松村敏昭
生活と介護を考えるD 生活ホーム「あいふる荘」の場合 浜□剛 36
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 38
物品取り扱い情報=省農薬米 ☆つばさ 40
コラム 西岡務 13
インフォメーション 19
グループあれこれ 23・27
本の紹介 41
読者からのたより/編集のあとで…


◆『ネットわぁーく』7 19900505
 ◇目次   
巻頭のことば=「営業日誌」 門脇謙治 1
『ねっとわあ〜く』交流集会の案内 2
生きる場・働く場紹介=「精神病」者のたまり場 ☆グループ『ごかい』(四国の松山からだ!) 3
シリーズ=私より 大原悦子 8
海外レポート=新シリーズ スウェーデンの教育福祉レポート@ 井上和子 10
新連載 ☆「精神障害者」と作業所 梅林和美 16
誌上激論 日・米障害者の就労を比較するA 斉藤明子 20
連載マンガ『障害者の街』A 永井哲 24
生活と介護を考える 大阪のグループホーム 川嶋雅虎 26
突撃レポート 社会福祉法人篇 摂津ハッピー作業所 橋本良介 32
グラビア=子育てゲーム 森本秀治 36
物品取り扱い情報=商品券 キントーン 39
インフォメーション 14
グループあれこれ 15
イベント紹介 35
ミニコミ紹介 40
読者からのおたより/編集のあとで…


◆『ネットわぁーく』8 19901205
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=大阪市内編 2
 ☆手の花の家
 ☆夢の共生舎
シリーズ=私よ O伊藤景子 10
海外レポート=スウェーデンの教育福祉レポートA<労働と活動の場> 井上和子 12
各地のネットだより 18
 ○北海道・札幌小規模作業所連絡会
 ○熊本・ホープ印刷
 ○東京・交流会
「精神障害者」と作業所 その2 梅林和美 20
連載漫画 『障害者の街』A 永井哲
論文 福祉関連8 法の改「正」をむかえて 石毛^子 26
誌上激論 日・米 障害者の就労を比較するB ADAの成立事情 斉藤明子
生活と介護を考えるE 地域で自立をめざす障害者を囲む会の取り組み 千葉亜紀子(大阪府豊中市) 40
新シリーズパソコンの世界 パート@ 森本秀治 36
インフォメーション 34
本の紹介 35
読者からのたより/編集のあとで…


◆『ネットわぁーく』9 19910420
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=長野県編 通所授産施設相楽共同作業所 2
シリーズ=私より 伊藤景子 12
海外レポート=スウェーデンの教育福祉レポートB <住居篇>井上和子 16
各地のネットだより
 ○広島県・なかよし実習所 西山和行
 ○香川県・多々羅正
「精神障害者」と作業所 その3 梅林和美
誌上激論 日・米障害者の就労を比較するC サポーティド・エンプロイメン卜とは 斉藤明美 30
連載マンガ『障害者の街』A 永井哲 32
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 34
突撃レポート 財団法人箕面市障害者事業団の紹介 浜□剛 38
新シリーズパソコンの世界パートA 森本秀治 42
コラム 林淑敏美 11
インフォメーション 15
イベント紹介 14
本の紹介 23, 28
読者からのたより 45
編集のあとで…


◆『ネットわぁーく』10 19911005
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=栃木県編 有限会社ココーファームーワイナリー 門脇謙治 2
シリーズ=私より 伊藤景子 8
特集=パソコンの世界パートB パソコンで長崎県にアクセス取材 イサハヤ・アート 森本秀治 10
海外レポート=アメリカ自立生活センター訪問記@障害それは終わりでなく始まりである 尾上浩二 16
各地のネットだより 鳥取県・おしいれ文庫 森脇正
連載マンガ『障害者の街』D 永井哲 22
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 24
生活と介護を考えるE 全国公的介護保障要求者組合の活動報告/生活保護の中の介護料が変わった 高橋修 26
突撃レポート 社団法人埼玉社会福祉研究会準備会 山下浩志 30
「精神障害者」と作業所その4 梅林和美 34
イベント紹介 29
インフォメーション 33
本の紹介 39
編集のあとで 40


◆『ネットわぁーく』11 19920325
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=大阪府編 高槻市障害者福祉センター内 喫茶たんぽぽ&情報コーナー 金富生・安藤文也 2
シリーズ 私より 伊藤景子 8
生活と介護を考えるF 自主介護派遣事業の活動報告/今、何が必要か HANDS世田谷 山口成子・宮前武夫 10
各地のネットだより 16
 ○香川県・ほのぼの作業所
 ○兵庫県・みんなの労働文化センター
海外レポート アメリカの自立生活センター訪問記A 尾上浩二 18
連載マンガ『障害者の街』E 永井哲 22
パソコンの世界 パートC 障害者とパソコン=東野正尚さんのお話から 森本秀治 24
論文 新しい視点のない92年度予算案 さまざまな取り引きの様相から 28
日・米 障害者の就労を比較する(番外編) 斉藤明子 32
シリーズ 「精神障害者」と作業所 田中久雄 36
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 39
コラム 37
インフォメーション 31・38
本の紹介 41
読者からのお便り 42


◆『ネットわぁーく』12 19920815
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=福岡県編 野嶋スマ子 2
 ☆大牟田障害者応援センター・SOS
 ☆大牟田共同作業所・もやい
シリーズ=私より 三宅貴江 12
海外レポートーカナダ・ウィニペグ 人権が共通語になったDPI世界会議 尾上浩二 14
連載マンガ『障害者の街』E 永井哲 18
パソコンの世界(プラス1)障害者とパソコン=川崎丈裕さんのお話から 森本秀治 20
シリーズ「精神障害者」と作業所 家族会が運営する作業所の欠点B 田中久雄 32
突撃レポート法人篇 自立の家「つばさ」 林淑美 34
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 37
コラム 11
イベント紹介 24・26・27・31
本の紹介 33・39
読者からのおたより 40
編集後記


◆『ネットわぁーく』13 19930130
 ◇目次   
巻頭のことば 門脇謙治 1
生きる場・働く場紹介=大阪府編 であいの会 金富生・安藤文也 2
シリーズ=私より 三宅貴江 8
パソコンの世界(ほんとの最終回)障害者とパソコン 座談会 東野正尚さん・林淑美さん・森本秀治 森本秀治 10
「精神障害者」と作業所―法人化へ=東京都町田市
 富士作業所からひあたり野津田 誕生まで 社会福祉法人・富士福祉会(文・清水孝代) 16
載マンガ『障害者の街』F 永井哲 20
海外レポート=再び住んでみた中国 長春大学特殊教育部 北村小夜 14
生活と介護を考えるG サマリアハウスのねがい 愛知県名古屋市 AJU自立の家 山田昭義 26
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 30
読者からのお便りとご意見 光田くにつぐ 30
本の紹介 35
グループあれこれ 34
イベント紹介 29
読者からのおたより/編集後記


『ネットわぁーく』14 19930901
 ◇目次   
読者の皆様へ 緊急のお知らせです!
巻頭のことば 門脇謙治 1
座談会 『ネットわぁーく』休刊宣言だぁ――新しい時代に新しいネットワークの構想を 2
編集後記 28 



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■引用

◇『ネットわぁーく』1 19871115 
コラム「僕と仕事」 金富生 より
p8.
 「はたらく」というのは、はた(まわりの人)をらく(楽)にさせるという意味で、障害者の場合ははた(まわりの人)をしんどくさせるから「はたらく」とは言えない。と親は言い、重度の障害者も仕事をして、自分の生活を持ちたいと僕は言い「絶対にできない」と言い返され何も言い返せなかった。15才の頃だった。


◇『ネットわぁーく』1 19871115 
にっこり作業所を訪ねて 大賀重太郎 より
p16.
 障害をもつ人と障害をもたないと思っている人の「共働」って関係、とってもむつかしいです。
 「共働」っていうことで一緒にやってきてぴったりと来たなんてこと、そんなになかったように思います。指導する指導される・管理ってことを拒否してお互いが精一杯働き、かかわりを通じて前向きに変化していくってこと、そう思い通りに実現できるものではないようです。大体、「共働」ってこと、障害をもたないと思っている側の、ある時期社会的流行だったマゾヒスティックでセンチメンタルな「自己否定の論理」とやらの一方的なラブコールだったのかもしれません。
 障害をもつ人たちが求めているものをもっと客観的にみることが必要だと思います。いろんな生活経験を経て、そして又いろんな環境の中に生活している人たちを、人くくりの「障害者」なんてことでは、そして解決法を「共働」ってことでは決して処理できるはずがありません。
[...]
 障害をもつ人たちを立派な施設に放り込み「幸せ」をおしつけるのもごめんだけど、「共働」なんてことの生きがいの押しつけもごめんだと思うのですが...。(作業者注:初代所長上田氏による『ひとりよがりの一〇年史』からの引用)


◇『ネットわぁーく』2 19880305
小規模作業所の本質 吉本充賜 より
p12.
 人間にとって、労働とは何であろうか。いうまでもなく、それは、金を手に入れるための手段ではなく、充実感を味わうための目的なのである。つまり、利潤のためのものではなく、自己実現そのものなのである。すべての人間は、協力しあって生きており、協力なしでは自己実現はありえない。とすると、「寝たきり」の障害者は、息をして、生きているという労働をすることによって、社会に貢献しているのである。


◇『ネットわぁーく』5 19890805
生きる場・働く場紹介=長野県のなかまたち 2
 味噌と豆腐―結んで開いて おむすび長屋 より
p7.
 障害者が施設を出て、敢えてしんどい普通の社会に入って努力、訓練で無理して一般なみにならずとも、逆に自分達側のところ、施設のなかそのものに、社会の人が就職に来る、近所の普通のおばさんが逆にパートに働きにくること考えた。
p8.
 ここに住んで二、三年して、近所の人たち、変な人がいるとなるのが、毎日豆腐売る普通の付き合いの中で、障害者が何人か居るんだになっている。最初に地域で啓蒙したらバリケード作られたと思う。多分、障害者の働く所とか何とか言って働きかけると、きっと違う方向にいったでしょう。
[...]
 障害者も地域で働くんだの看板なしで部落の中住んだ。既成事実が先で、その中に人間関係つくっていった。
[...]
p9.
 おむすび長屋は生活と仕事が一緒だ。住んでるから労働でなく仕事になる。[...]生きていくために選んだ仕事そのものであり、単に村の中の豆腐や。たまたま知恵遅れの保育園で付き合ってきたからのおむすび長屋との出会い。


◇『ネットわぁーく』8 19901205
生きる場・働く場紹介=大阪市内編 2
 手の花の家 より
p7.
 訪問して、僕はちょっと思ったのだけど、『手の花の家』は大阪のかやくごはんみたいな雰囲気。具の一つ一つに個性があって(健全者)、ほんまの米(障害者)の味はわからへん感じ。健全者と話をしたら、環境問題、沖縄の問題ばかりして、かんじんの障害者の話できないで、私も話し好きなものでぜんぜん別の話ばかりして、『手の花の家』のことがあまり話しできなかった。
 私はちょっと困ったなと思った。[...]かやくご飯の具は一個ずつ自立して、うまないごはんになっていると思った。


◇『ネットわぁーく』9 19910420
巻頭のことば 門脇謙治 より
p1.
 このあいだ、「店で働かせて欲しい」と訪ねてこられた人がいた。店をオープンする以前に作業所があったときからの知り合いで、初対面というわけではないが、それなりに突然の話だった。ろうあ者の女の人で、話を間くと仕事がしたいと訪ねてきた動機は、お金がないからとか、行くところがないからとか、さほど生活に困っている様子でもないみたいだ。家庭を持って子供を今後保育所にあずけることになったんでその時間に何かできることは…ということだった。
 そのほかにも、何人かの人たちが「ここで仕事がしたい」という話。やっぱりみんな「障害者」。
 一つの仕事場で仕事をしあえる人の数というのは自ずと限界があると思う。せいぜい一○人そこそこ?そういうことでいえば、うちの店もいっぱいいっぱい。
 物理的(場所の広さなど)にもそうだけど、やっぱり一人が持ち切れる人間関係ってそんなに何十人もできないはずだ。この前、社会福祉法人の作業所(施設)に行って作業を見せてもらったとき、「これでは誰が誰かわからへん、気持ちを一つにして仕事ができるのだろうか」と思ってしまった。その作業所の人は、「ここへ来いう人はすべて受け止めているんですよ」と言っていた。確かに作業所の「業界」では「来る人は拒まず(拒めず)」みたいなところがある。ある意味で我々も葛藤するところでもあるが、それを自分たちの理念と、できるだけの力をまだ持ち合わしてはいない。我々の考後える「作業所」は、その場に存在しているだけの「場」ではない。その中身も仕事に「障害者」を合わすのでは なく、「障害者」にあった仕事を創り出して行きたい。
 それと、こういうときにどうしても頭をよぎるのはお金の問題だ。このあいだ訪ねてきた(文頭の)人もそうだけど、「お金などはそんなに望まない。とにかくみんなど楽しく仕事がしたい」という。気持ちは分かるが、仕事となるとそういうわけにはいかないのも事実でこれからの「障害者」の仕事は「場」や「時間」だけでごまかしたらあかんと思うし、「障害者」―「場」―「時間」―「お金」というようなものを同じレベルで考えられる時代にして行きたい。その手段となれる「仕事」を創り出したいものだ。

◇『ネットわぁーく』9 19910420
「知えおくれ」のなかまのことを考える 金富生 より
p37.
 今は、障害者の親は病気になっても頑張っている。ワゴムが思いっきり張りつめているような感覚でやっている。誰か話が分かる人間がいてたらなぁと願いつつ、自分だけで頑張っている。そして、張り過ぎて切れてしまう。切れることが分かっているので、その後の施設のことばかり考えている。



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■書評・紹介

◇共に生き・働く全国ネットワーク 1987「生きる・働くホットライン『ネットわぁーく』創刊」『季刊福祉労働』36:082-083


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■言及




*作成:青木 千帆子
UP: 20110207 REV: 20110208, 15, 0309
全障連  ◇共同連  ◇雑誌  ◇BOOK
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