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『毎日新聞』




◆出版のユニバーサルデザインフォーラム〜すべての人に本の楽しさを!〜

 活字を読むことのできない目の不自由な子供や視力の弱いお年寄り、本のページをめくるのが難しい手の不自由な人等々、そのままの状態では本が「読めない・読みにくい」人たちがいます。
 その中で、特にハンディの大きい視覚に障害のある人のための読書サービスを考えると、もっぱらボランティアの善意によって支えられている点字や録音図書の製作に限られているというのが実状です。しかし、そうした恩恵としての奉仕サービスに頼っている限り、障害のある人が健常者と同じように、本当に読みたい本を、出版と同時に読めるような読書環境はいつまで経っても実現しないでしょう。
 一方、出版物の製作プロセスは現在ほとんどがデジタル化されており、電子書籍端末やフォーマットの工夫次第で文字を合成音声で読み上げさせたり、見やすい大きさや色に変換したりといった個々のユーザーの身体ニーズに応じた読書環境を選択できるユニバーサルデザインの本の開発が可能になっています。これは出版社にとって、これまで本を読みたいけれど読めなかった潜在的な読者を掘り起こしていける大きな可能性が出てきたことを意味します。
 フォーラムでは、「誰でも」書籍や雑誌などさまざまな出版物の読者になることができるUD(ユニバーサルデザイン)としての出版のあり方を模索し、「本離れ」、「活字離れ」といわれて久しい出版界を活性化するにはどうすればいいかをさまざまな立場で出版業界に関わっておられるみなさまといっしょに考えてみたいと思います。


日時:2005年2月28日(月)13時〜18時(受付開始:12時)
主催:毎日新聞社
協賛:読書工房、アスク、eBookSpot.jp、サン・データセンター、ソニー、ドキュメント・サービス・フォーラム(富士ゼロックス)、松下電器産業ほか(協賛企業募集中)
会場:毎日ホール
〒100−8051 千代田区一ツ橋1−1−1
パレスサイドビル地下1階(地下鉄東西線竹橋駅下車0分、九段下寄り改札からすぐ)
定員:200人
参加費:2000円(資料代含む、領収書あり)
※終了後、パレスサイドビル9階のフレンチレストラン「アラスカ」で懇親会(会費3000円)がございます。
フレンチレストラン「アラスカ」については、こちらをご参照ください。
http://www.alaska-net.co.jp/palace/map.html
参加申し込みは…
下記のホームページの申し込みフォーム、メール、ファックスのいずれかでお申し込みください。
受け付けは先着順となります。受付が完了した方には、入場証(葉書)を送ります。
(定員になり次第、締め切りますので、ご了承ください)
ホームページ: http://www.mainichi.co.jp/universalon/
メール: us@mbx.mainichi.co.jp
FAX: 03-3287-1320

内容:(敬称略)
●講演1「電子書籍が読者層を広げる」塩崎泰三(リーディングスタイル)
●講演2「本という文化を蘇らせるために」佐野眞一(ノンフィクション作家)
●講演3「私が実践してきたバリアフリー出版の現状と今後の課題」松井進(バリアフリー出版を実践している視覚障害者)
●講演4「ハリー・ポッターが開く魔法の本」松岡佑子(静山社社長、通訳者、「ハリー・ポッター」シリーズ翻訳者)
●パネルディスカッション「出版のUDをどう実現するか」
コーディネーター:岩下恭士(毎日新聞社ユニバーサロン編集長)
パネリスト:松岡佑子、佐野眞一、塩崎泰三、平野芳裕(小学館出版局プロデューサー)、服部敦司(バリアフリー資料リソースセンター設立準備会理事長)、朝尾伴啓(アスク研究所副所長)、成松一郎(読書工房代表)他
※当日は、バリアフリー書籍や電子書籍の実演&展示があります。

(申し込み欄)
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勤務先(または職業)
領収書 要・不要
懇親会 参加・不参加

 
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◆<毎日国際交流賞>ヒマラヤン・グリーン・クラブなど表彰
 毎日新聞ニュース速報 2002-09-27-19:10
 市民レベルの草の根国際交流・協力活動を顕彰する第14回毎日国際交流賞(毎日
新聞社主催、外務省後援、クボタ協力)の表彰式が27日、大阪市北区の毎日新聞大
阪本社オーバルホールであった。団体受賞の「ヒマラヤン・グリーン・クラブ」(大
津市)の遠藤京子会長(64)と、個人受賞の東京都北区、「アフリカ友の会」代表、
徳永瑞子(みずこ)さん(54)に斎藤明・毎日新聞社社長から表彰状が、石黒賢・クボ
タ取締役秘書広報部長から250万円の賞金目録がそれぞれ贈られた。
 ヒマラヤン・グリーン・クラブは、パキスタン北東部で10年間にわたり植林を続
け、奥地の村で学校建設や巡回医療を実施。徳永さんは中央アフリカ共和国の首都バ
ンギでエイズ患者のための診療所を運営し、感染予防に取り組んでいる。
 選考委員長の佐々木高明・国立民族学博物館名誉教授は「ヒマラヤン・グリーン・
クラブは地域住民と結びついた独創的な活動をしてきた。徳永さんはエイズ患者に献
身的な努力を続け、頭の下がる思い」と受賞理由を述べた。
 受賞記念講演会で遠藤さんは、植林の重要性を訴えるため絵本を製作したことに触
れ、「活動すればするほど教育が本当に大事だと分かった」と話した。徳永さんは
「エイズよりも飢えが怖い現実がある。エイズは音のない戦争で、問題解決は私たち
の意思にかかっている」と訴え、「今回の賞金で現地に憩いの家を作り、『毎日交流
の家』と名付けたい」と話した。 【重長聡、写真は佐藤賢二郎】

◆<余録>毎日国際交流賞
 毎日新聞ニュース速報 2002-09-28-23:55

 死をみとっていると、死を美しいとしか表現できない時がある。大人も子供も精
いっぱいに生きて一生を終わろうとする時、美しく輝いて見える。家族を心配し、エ
イズで亡くなったアフリカの人たちも美しかった
 ▲そんな思いから、「アフリカ友の会」代表の看護師・助産師、徳永瑞子(みずこ)
さん(54)は、死者のカルテを納めたファイルを「天使の登録簿」と名付けている。
HIV(エイズウイルス)感染者が5人に1人という中央アフリカ共和国で予防医療を
始めて10年、登録した天使は約1500人を数える
 ▲エイズは「音のない戦争」といわれる。世界の感染者約4000万人のうちサハ
ラ砂漠以南で7割を占める。そのうちエイズの死者は年間240万人と戦争・内乱の
死者の10倍を超える。「エイズは科学の力で死の病ではなくなった。貧しいからと
いって、死なせていいのだろうか」。今年度の毎日国際交流賞を受賞した徳永さん
は、27日の表彰式でそう訴えた
 ▲戸別訪問できめ細かな相談に乗り、診療時には薬の不足にやきもきする毎日だ。
「飢えはエイズよりも怖い。家族を養うための売春も責められない」と給食サービス
や女性たちの自立のための洋裁教室、孤児たちの教育支援に悪戦苦闘している
 ▲「でも、与えるよりもむしろ、与えられてばっかり」と屈託がない。色鮮やかな
アフリカの晴れ着を身につけ、お祝いにかけつけた仲間に「九州の女だけん、黙って
見ておられんとよ」と元気を振りまいた
 ▲人類が誕生したアフリカでは今、社会の存立基盤が崩れつつある。「宇宙船地球
号の船底に穴が開いている。日本は1等客室にいるからといって知らんふりはできな
い」と言い残し、今日現地入りする。徳永さんこそ天使に思えてきた。

 

◆石川さんより

 石川です。
 以下の情報を転載します。

<以下転載歓迎>
「5月11日UDモバイルホン体験会」のご案内


既報の通り、ユニバーサロンでは「私が望むユニバーサル携帯電話」をテーマに
作文コンクールを実施しました。その表彰式を兼ねて以下のような体験会を開催
します。

当日は矢崎総業が開発中のらくらくホン対応視覚障害者用読み上げ端末、点字携
帯メール(静岡県立大学石川准教授)の試作機のほか、携帯各社の最新機種、テ
レビカメラ付き携帯電話FOMAのテレサポート紹介、廣済堂の音声読書機スピ
ーチオの実演などを予定しています。

情報バリアフリーからIT分野のユニバーサルデザイン(UD)を中心に誰もが使
える製品開発への理解・普及に取り組んできたユニバーサロンでは、障害の有無
を超えて携帯電話のユニバーサルデザインに強い関心をお持ちのみなさまといっ
しょに、今回賞品に選ばれたFOMAやらくらくホン、着せかえ携帯やムービー
携帯の機能を検証しながら、モバイル技術の今後の可能性について考えたいと思
います。

なお当日は体験会終了後、パレスサイドビル内のレストラン「花」で懇親会も予
定しています(参加費3千円程度)。開発者、利用者など立場を超えた情報・意
見交換の場としてご利用ください。 (懇親会は定員40人になりましたので、
締め切りました。)


主催: 毎日新聞社ユニバーサロン

協賛: イーステック、au(KDDI)、矢崎総業、廣済堂

日程: 5月11日(土)午後2時〜5時

会場: 毎日新聞東京本社(パレスサイドビルB1)毎日ホール(地下鉄東西線
竹橋駅下車0分)

参加費: 無料(懇親会別)

参加申込先: us@mainichi.co.jp

定員: 150人程度(先着順)

当日待ち合わせ: 竹橋駅九段下側改札口)西船橋方面行き一番後)に1時45
分までにお集まりいただければスタッフがご案内します。

 

◆20001113
社説 生殖医療 急いで拡大していいのか

 「子供を持ちたい」という不妊夫婦の要望に沿って進められてきた日本の生殖医療に一つの重要な方向性が示された。夫婦間だけに限られた体外受精の範囲を拡大し、第三者の精子や卵子による体外受精、受精卵の提供まで認めようというのだ。
 12日に開かれた厚生科学審議会(厚相の諮問機関)の「生殖補助医療技術に関する専門委員会」で合意され、国の指針作りの基になる。
 大きな焦点の一つは近親者からの精子や卵子の提供を認めるかどうかだった。提供者は匿名の第三者に限るという強い意見があった。だが、卵子は第三者の提供者を探すことは難しいことなどから、第三者から得られない場合に限って近親者からの提供を容認することになった。
 受精卵提供には夫婦と血のつながりがないことから反対意見もあったが、別の夫婦の余った受精卵の利用を認めた。提供者がいない場合は提供卵子と精子で受精卵を作ることも例外的に認めることにした。
 生まれてくる子供が出自を知る権利に関しては認めず、提供者の特定につながらないように子供に知らせるのは提供者が承認した範囲内の情報にとどめるという。
 1983年に日本産科婦人科学会は「体外受精は夫婦間に限る」という会告を出した。だが98年に長野県の産婦人科医が夫の精子と妻の妹の卵子による体外受精で双子が誕生したと発表し、混乱が続いていた。
 そこで同学会や専門委が生殖医療の在り方を議論してきた。同学会倫理審議会は今年2月、夫婦以外から卵子や精子の提供を受けた体外受精を認める中間報告をまとめ、提供者は匿名の第三者に限るとした。
 専門委はさらに踏み込んだ報告書案をまとめた。2年間の議論で結論を得たことを評価したいが、生殖医療にはさまざまな考え方がある。
 夫婦間以外に体外受精を広げると家族関係や親子関係が複雑になり、社会全体への影響も大きい。それなのに報告書案は長野県の医師の違反行為以上のことをあっさり認め、その理由もあまり明確ではない。
 大人の側の子を持つ権利よりも生まれてくる子供を保護し、その人間的尊厳性を守ることのほうが重要だ。報告書案は基本的考え方で「生まれてくる子の福祉を優先する」とうたったが、具体的なことには言及しなかった。
 国連の子どもの権利条約は出自を知る権利を保障し、日弁連の提言も知る権利を求めている。しかし、専門委はそれを認めると提供者のプライバシーを守れない、提供者の減少を招くという考え方に立った。
 営利目的の精子や卵子のあっせんや代理母を禁止するため罰則付き法律を作ることや、親子関係を法律に明記することも求めた。公的機関が提供者の情報を一元管理することも提言した。当然のことだろう。
 3年以内の制度整備も求めたが、非公開だった専門委の結論をすぐ政府の方針にしてしまうのはどうか。国民も公序良俗や親子関係にも及ぶ問題を一部専門家の密室審議で決めていいのかと思うだろう。
 専門委の上部機関の先端医療技術評価部会などで公開で議論し、さらに社会的合意を得る努力を続けるべきだ。法律の整備などの問題ではもっと幅広い観点からの論議が必要になる。重大な問題だけに少々時間がかかるのはやむを得ない。

 

◆19981223 『毎日新聞』社説
クローン人間――科学者の良心が問われる

 クローン人間の誕生に結び付くような実験に韓国慶煕大学の不妊治療グループが成功したと報道され、国際的な論議を呼んでいる。
 1997年2月に、英国で大人の羊の体細胞を使って遺伝的に同一のクローン羊が誕生したことが明らかになった。今年7月には日本でクローン牛が誕生し、米国ハワイ大ではクローンマウスの誕生が伝えられた。
 今度は韓国だ。クローン研究の主役が次々に変わっている。それだけクローン研究が世界的に高い関心を集めていることが分かる。
 韓国グループは女性2人から計6個の卵子の提供を受け、この未受精卵の核を除去し、代わりに同一人物の卵子の周りの細胞の核を入れた。培養した結果、1個が四つの細胞に増えた。この胚(はい)は廃棄したという。仮に胚を子宮に移植すればクローン人間が誕生したかもしれない。
 クローン人間作製については「人間の尊厳を冒し、倫理的に許されない」と考える人が圧倒的に多い。英国やドイツでは法律で禁止し、世界保健機関(WHO)も「人間の複製作りは許されない」とする決議を採択した。それだけに今回の実験は衝撃を与えたようだが、事態を冷静に見詰めることも必要だろう。
 まずクローン羊、牛、マウスは実際に生まれた。今度のケースは他の科学者による確認も評価も受けていない。4細胞までいったのが事実としても、人間にまで育つ胚だったかどうかには疑問も出ている。
 ほ乳類でクローンが相次いで誕生したことから、人間でも韓国と同レベルの実験に成功した研究グループがほかにあるという見方もある。
 クローン人間作製の禁止は当然としても、クローン胚作製までを認めるかどうかは議論になっている。
 日本では文部省が大学などを対象に8月に告示した指針でクローン胚の作製を禁じた。しかし、首相が議長を務める科学技術会議の生命倫理委員会・クローン小委員会が6月にまとめた中間報告ではクローン胚作製までは容認し、その母体への移植を禁止する内容になっている。
 中間報告通りなら日本でも韓国グループが行った実験は可能になる。胚作製とクローン人間作りの間には技術的に見ても、科学者の意識のうえでもまだかなりの隔たりがあるのだ。
 そうは言っても、不妊夫婦のためにクローン赤ちゃんを作る計画をぶち上げた米国のリチャード・シード博士のような科学者もおり、資金調達などが可能ならばいつクローン人間の誕生に結び付くとも限らない。
 それを許してはならないだろう。「不妊治療のために認めて」という声もあるが、百歩譲ってもクローン作製技術は安全性が確認されておらず、クローン人間を誕生させることは危険を伴う。クローン牛でも早死にのケースが目立っている。
 「法律でクローン人間作製を禁止すべきだ」という主張もある。だが、体外受精など生殖医療全般の論議抜きにクローン人間作製だけを法規制するのはどうか。しばらくはクローン胚作りを認めないことを前提に指針でいくのが現実的ではないか。
 韓国内では「他の国がヒトのクローン胚を作製しないのは技術がないからではなく倫理的に問題があるからだ」という声が上がっている。その通りだろう。世界の科学者の良心と社会的責任が問われている。
[1998-12-22-23:29]

 cf.◇クローン

REV:20021007
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