HOME > BOOK > 雑誌

『薬のひろば』


Tweet
last update:20190417

■このページの説明

雑誌『薬のひろば』の目次を掲載しているページです。
『薬のひろば』は、「薬を監視する国民運動の会」から発行されており、1971年1月30日に創刊され、1989年5月18日に休刊するまで、全100号発刊されました(別冊除く)。
(*誤字脱字は訂正せずに掲載しています)

■目次

『薬のひろば』創刊の辞
『薬のひろば』1 19710130―10 19720730
『薬のひろば』11 19720930―20 19740330
『薬のひろば』21 19740530―30 19751130
『薬のひろば』31 19760130―40 19781115
『薬のひろば』41 19780930―50 19800130
『薬のひろば』51 19800730―60 19820531
『薬のひろば』61 19820831―69 19831130
『薬のひろば』71 19840410―80 19850930
『薬のひろば』81 19851130―90 19870530
『薬のひろば』91 19870910―100 19890518

各ナンバーからの引用

No.1 / No.2 / No.3 / No.4 / No.6 / No.11 / No.12 / No.13 / No.14 / No.18 / No.24 / No.25 / No.29 / No.36 / No.39 / No.45 / No.47 / No.50 / No.51 / No.57 / No.60 / No.61 / No.62 / No.63 / No.66 / No.68 / No.74 / No.78 / No.87 / No.93 / No.97 / No.100



■『薬のひろば』創刊の辞(1 19710130) 高橋晄正


発刊にさいしてのアピール
大きな国民運動の核に  
「薬づけにされた国民をほうっておいてよいか
 (…)
いったい、クスリを無条件に「善なるもの」と思わせるように仕向けたのは誰なのか。それはマスコミであり、ジャーナリストであった。外国では「クスリは原則的に毒である」といわれて久しいというのに……。
 だがその前に、わたくしたち医者こそがクスリ公害を撒き散らしてきた元兇であったことを反省しなければならない。
営利主義の医療制度のなかで、クスリの大量消費をおこなわないとやってゆけない健保制度のなかで、わたくしたちはいつの間にかそうなっていたのだ。そして驚いたことには、国公立の病院までもが独立採算を要求され、必要なだけのお金を何としてでも病人たちから取り立てようとしているのである……。
 (…)
わたくしたちにいますぐに出来ることといえば、健康でありたいという願いを込めて国民が自ら買い求めて飲んでいる保健薬の真実を知らせ、それを飲むことを止めるように奨めることである。そういう人をひとりでも多くしていくことである。
 (…)
なぜ薬批判が必要なのか
その理由と、過去の経緯
(…)
わたくしたちが強肝保健薬を問題にしたのはその科学性に対する疑義からであった。いま、体制側がそれを問題にしているのは主として健保の経済性という面からであって、そこには基本的姿勢においてくい違いがあるのだけれども、そのことはいまは問うまい。
(…)
 とどのつまり、薬務行政のありかたを一億の国民の目でもって厳しく監視し、売り出されているクスリの一つひとつの有効性と有害性を国民自らが確かめていくということよりほかに、わたくしたちの健康を守る方法はないのではないか。
 『薬を監視する国民運動の会』が設立されなければならなかった理由はそうしたところにあったのである。
(…)
大きな怒りをもって会を前進させよう
(…)
 今日ここにお送りする『薬のひろば』は、くすりについてのサロン談義のためのそれではなく、民族の興亡をかけての闘争を展開する広場でありたい。国民の皆さんが、この広場のなかで知識をひろめ、意見を交換してほしい。
(…)」(高橋〔1971: 2-7〕)


>TOP

◆『薬のひろば』1 19710130―10 19720730

『薬のひろば』1 19710130

大きな国民運動の核に 高橋晄正 2
薬と検定 増山元三郎 8
医師か薬師か 石垣純二 10
一人ひとりが監視の目を 西田公一 12
公害は企業害である 若月俊一 13
編集兼発行人の弁 波奈土昇 17
グロンサンなどをめぐる思い出 篠友三 21
FDAは有言実行する 平沢正夫 28
アリナミン大量療法に危険信号! 高橋晄正 32
ある心臓薬ニュースの背後にあるもの 高橋晄正 41
京都大学で燃えあがったアリナミンへのたたかいの講演をきいて 波奈土昇 47
家庭常備薬を点検せよ! 高橋晄正 52
座談会 薬は誰のためにあるのか(上) 出演者=高橋晄正 篠友三 大熊由紀子 司会・平沢正夫 56
ひろば 会員・読者のページ 73
編集後記 80

『薬のひろば』2 19710330

名医たちは何を処方したか 高橋晄正 2
漢方を歪めるものは誰か 犀川竜 5
ひろば 質疑応答 8
よせられた声の中から 22
日本の薬務行政1
色男,金と力はなかりけり 平沢正夫 24
キャベジン有効性の根拠は薄弱 高橋晄正 30
新グロンサンは残らない 高橋晄正 34
アリナミン大量療法に危険信号 高橋晄正 42
アンヂニンの副作用をめぐって 高橋晄正 49
米国FDAの薬品洗い直しについて 55
薬務行政の刷新について
内田厚生大臣に申し入れる 62
副作用情報と厚生省 朝比奈十五 70
ラルフ・ネイダーへの報告 平沢正夫 74
患者パワーと薬の監視 平沢正夫 78
アリナミン誕生の神話を探る 波奈土昇 83
薬は誰のためにあるのか(完) 出演者=高橋晄正・篠友三・大熊由紀子 司会・平沢正夫 91

『薬のひろば』3 19710530

巻頭言 もっと早く言ってほしかったこと
特集・アリナミン
アリナミンの真実をいまこそ 3
高橋晄正さらにアリナミンを追撃
〔一の礫〕アリナミンの静注によるショック 10
〔二の礫〕アリナミンに関する武田薬品の「見解」を駁す 13
〔三の礫〕アリナミンの社長謹告を駁す 22
〔四の礫〕この小さなひと粒アリナミンA 25
晄正アリナミン問答 30
お祈りと万能薬 鈴木修二 36
食品添加物撲滅運動 郡司篤孝 44
アンジニンの危険性 一内科医 50
ピルの恐怖は他人事ではない 平沢正夫 67
漢方を歪めるものは誰か 犀川竜 80
「日本の医療の告発」における薬監視の位置づけ 高橋晄正 88
森繁のキャベジン芸術とレッシングのラオコーン 高橋晄正 92
リウマチ薬「インドメサシン」はリウマチに効くか 岡本祐三他 97
リウマチ薬「インドメサシン」にみる情報公害 岡本祐三他 100
会員読者のページ 読者のひろば 54
お知らせ 86

『薬のひろば』4 19710730

巻頭言 医者は薬品名を患者に告げよ
特集 第2弾・アリナミン
・アリナミンでウニの発生に何が起こったか 高橋晄正 3
・続 晄正アリナミン問答 10
・“タケダ”解答集 21
・アリナミン副作用統計の批判 高橋晄正 27
・アリナミン広告=週刊誌の裏表紙を批判非する 高橋晄正 33
・B1誘導体・アリナミンの虚像 高橋晄正 37
薬効問題懇談会の“効能”を検定する 平沢正夫 42
子供たちの未来をひらこう 飯田進 49
ビタミンCは感冒に効かない 高橋晄正 56
問題多い育児用粉ミルク 安藤栄雄 85
インドメサシンの小児投与の危険性 岡本祐三ほか 94
反「日本医学会総会」に出席して 川口義明 98
読者のひろば 58
ひろばへの回答 64
ひろばの図書室 80
お知らせ 102

『薬のひろば』5 19710930

巻頭言 情報過疎のなかの薬 2
特集サリドマイド禍(その1)
サリドマイド事件 東大医療問題研究会 3
T サリドマイド事件のあらまし 4
U サリドマイド事件と奇形と発生 14
V サリドマイド事件→特徴ある奇形 19
W 被害児たちのリハビリテーション 33
漢方を歪めるものは誰か 犀川龍 38
武見哲学の非科学性 高橋晄正 43
FDAの薬効に関する規則は問題を解決しうるか Dr.ルイス・ラサーニア 52
アペール(フジサワ)を大衆薬から削除せよ 46
クスリは「完全な情報」を添付せよ 小田中美樹 47
ノーシンについて配布されているビラ 58
医者はもうけているか N・S 61
自らへの告発と受けとめあえて同業者を告発する 田部春雄 65
ミルクに対する疑問 阿達和子 69
まだ公告されている危険な頭痛薬「ノーソ」 高橋晄正 76
ある薬剤師たちの活動 高橋晄正 78
薬剤師として想う 82
アリナミン批判ぞくぞく 85
会員読者のページ 読者のひろば 73
ひろばの図書室 95
おしらせ 109

『薬のひろば』6 19711130

巻頭言 薬害補償に税金を使わせるな 2
特集 サリドマイド禍(その2)
サリドマイド裁判と私たち サリドマイド裁判を支援する市民の会 4
学者の責任 吉村功 12
杉山論文を追求して 大阪大学災害問題研究会 15
原告団社長を追求 27
飲まない薬を宣伝する人びと 49
心臓薬コラルジルで被害者の会 54
「スモンの会」からの便り 56
医療被害者の全国連帯へ向けて市民のための医療創出へ 59
キドラ(クロロキン)で視力障害 石川重夫 64
網膜を変性させる腎臓薬キドラ 高橋晄正 67
胃腸薬アペール・プリンペラン・プロパンなどで申し入れ 73
アペールの害作用発覚に思う 77
朝鮮人参を万能保健薬とするな 高橋優子 79
会員のページ・読者のひろば 83
蛋白同化ホルモンで声帯まひ 湯本京子 86
結核薬エサンプトールで回復不能の視力障害 89
ひろばの図書室
漢方の認識 92
テレビの前の裸の王様 高橋晄正 95
アメリカの医療費―日本の医療費 編集部 99
おしらせ 106
1971年総目次 108

『薬のひろば』7 19720130

巻頭言 科学者の責任 2
公開質問状 3
署名運動<第二号> 不良薬を凍結せよ!!  4
「薬のひろば」にたたずむ 闘争十年新らたな展望へ 高橋晄正 7
広島県医師会のレポート 薬物ショックの実態 高橋晄正 11
≪みんなの薬棚≫ 家庭薬のお掃除 高橋晄正 17
サリドマイド東京法廷からの報告 裁判への長い道のりとレンツ証言 内田剛弘 30
読者のひろば 46
薬禍裁判第三弾 コラルジル訴訟提起される 57
二重盲検法の問題点 上原洋一郎 71
アリナミン粉砕! 第三弾 北里大アリナミン実験にケチつけ文書 高橋晄正 74
アリナミンの鎮痛作用は疑問 編集部 92
『中央公論』の言論弾圧 アリナミン批判で体質を暴露 94
サリドマイド問題に関する声明=公開自主講座『医学言論』有志186名
おしらせ 110

『薬のひろば』8 19720330

巻頭言 スモン事件の重大性 2
特集 スモン病
被害者からの訴え 3
スモン患者になるまで 3
剣山の上に立つスモンの苦しみ 6
スモンに伏して九年 8
スモンの一七年 「薬のひろば」調査部 S・H 11
スモンへの「みどりの窓口」 「薬のひろば」調査部 M・T 15
そこにもキノフォルムが 「薬のひろば」調査部 H・T 18
キノフォルムに許容量はない? 高橋晄正 24
スモンを闇に葬らせるな 高橋晄正 27
イギリスの神経学者の見解 「薬のひろば」調査部 S・K 35
スモン病の年表 37
新春放談・おめでたいお話し 46
クスリ地獄・クロマイ禍の恐怖 平沢正夫 50
サリドマイドの悲劇を繰り返すな W・レンツ 56
被害者即加害者に恐怖せよ 高橋晄正 62
サッポロNHK 薬批判を商品名で 佐々木節子 65
医師の処方薬を患者が知る意義とその権利 落合章二 68
精神を狂わす精神安定剤 編集部 70
薬効問題懇談会の答申(全文) 78
ひろばの図書室・「ママ、テレビを消して」 86
みんなの薬棚(2) 高橋晄正 90
人物ルポ1・キドラに目を奪われた人 平沢正夫 106

『薬のひろば』9 19720530

・・・公害の犠牲者を薬づけにする認定 2
特集・スモン病U
患者さんからの訴え 3
スモンだからとキノホルムを処方/二日のんでスモンに/スモンに伏して9年/スモンの治療に思う
特別寄稿 スモンと取り組んで10年 日比野勝 15
糾弾!スモン患者に対する賠償責任の所在 浅川純 18
医師会の責任は問わぬのか 大柳正次郎
スモン治療にキノホルム剤を勧めた高崎浩教授の事例について 一読者
偶然か、実験か、石山外科にスモン多発 高橋晄正 25
スモン調査研究協議会総括 甲野礼作 32
スモン協議会に問う 高橋晄正 34
東大・中江スモン発症理論の誤り 高橋晄正 37
スモン病の年表 43
退廃をきわめる医師会 松本憲一 46
「中央公論」に再度抗議! 56
総合ビタミン剤のB12に危険信号 58
人物ルポ コラルジル被害者と“知る権利” 平沢正夫 62
質問状 心臓コラルジル被害について公開質問状 69
    パロチモンで会社に質問状
読者のひろば 75
薬効問題懇談会答申 82
ひろばの図書室…「中国の医学」 89
サリドマイドの悲劇を繰り返すな W・レンツ 90
群司篤孝とトフロン裁判 平沢正夫 98
創刊一周年記念出版のお知らせ 106
新書「薬・この危険な副作用」(KKベストセラーズ社)
重大ニュース 薬の生産 突如2000億円ダウン! 108
論説 薬の“評価基準”に見るごまかし 杣津漂 109

『薬のひろば』10 19720730

・・・テルアビブ事件と薬害に対する政府の責任・・・ 2
特集・スモン病V
患者手記 キノフォルムのまずにスモンに? 3
キノフォルムは41年から疑われていた! 調査部 7
外国でのキノフォルム脳神経障害 調査部スイス支局 10
キノフォルムの代謝と臨床薬理 調査部 14
飯島調査は岡山の感染説を否定しえたか 高橋晄正 17
スモンの診断指針とは 調査部 31
惨!スモンの被害 調査部 32
A地区労病院・内服薬についての黒書 薬剤師・医師有志 34
北九州・三萩野病院珍医療論争 やだ・いやだ 40
お母さん!トフラニールをのまなくてよかったね 資料部 46
特集・ストマイ告発
逆転勝訴 ストマイ難聴訴訟の報告 黒木俊郎 47
資料1 第一審判決文要旨 56
資料2 第二審判決文全文 57
資料3 第二審における資料 77
資料4 第二審における資料 82
人物ルポ3 ストマイ被害者の組織者 平沢正夫 88
読者のひろば 95
社会党の“ニセ社会主義”に警戒せよ 杣津漂 101
告発者のスクラム 平沢正夫 102
ひろばの図書室 現代医学概論(第二版) 109
これからの問題「ニトロソアミン化合物について」 国立予研 俣野氏のレポートより 110


>TOP

◆『薬のひろば』11 19720930―20 19740330

『薬のひろば』11 19720930

・・・教育基本法をふみにじるヤクザ的圧力集団・・・ 2
特集・スモン病W
患者手記 私はスモン病ではないのか 3
キノフォルムの商魂 武部須門 6
キノフォルムの緑便は書かれていた 高橋晄正 11
調査部よりのレポート
1968年にスウェーデンで禁止 13
“キノフォルムは劇薬だった”の問題点 14
わが国のキノフォルム製剤 16
各国の薬局方のなかのキノフォルム製剤 25
論説 スモンの扉をひらく(T) 高橋晄正 28
食生活における発ガン物質 N-ニトロソ化合物 国立予研 俣野景典 73
血管薬「アンジニン」の副作用調査 調査部 81
社会党の技術軽視医療政策に抗議! やだ・いやだ 82
西宮市 「悲惨な薬害展」に弾圧 84
アメリカの「情報公開法」と日本 平沢正夫 86
人物ルポ4 エサンブトール禍を許すな 97
スモンの会の“紛争”について 平沢正夫 104
読者のひろば 107
狂信的民間療法から人びとを守ろう 杣津漂 111

『薬のひろば』12 19721130

・・・難病奇病あつかいの危険性・・・ 2
特集1・スモン病X
怒りをもって立ち上がろう!! 大阪・支援する会 3
スモン訴訟に思う 杣津漂 4
再び中江・井形氏のSMON発症曲線について 高橋晄正 8
岡山大・小坂内科 朝日新聞に抗議 「薬のひろば」調査部 13
岡山スモンのその後の分析 高橋晄正 19
特集2・三萩野病院問題
「医」はだれのものか 三萩野病院医師労働組合 24
医療変革の闘争の諸形態 高橋晄正 41
社会党中央に問う 片岡恭子 49
医療闘争か労働紛争か 松本憲一 51
特集3・三つの公害
スモッグ被曝を心因という“非行おとな”たち―石神井南中― やだ・いやだ 62
西宮市 「悲惨な薬害展」に弾圧 84
12年目の恐怖・農薬工場の周辺 高橋晄正 72
薬禍展への抗議の記録 平沢正夫 77
薬害発生の必然的基盤(上) 落合章二 83
読者のひろば 89
人物ルポ5 カルテ拒否に殺された青年 平沢正夫 99
1972年度総牽引 109

『薬のひろば』13 19730130

・・・疑わしきは発売禁止せよ・・・ 2
「薬のひろば」三年目の決意 高橋晄正 3
特集 ことしの提言
民間療法をめぐる科学論争 杣津漂 5
薬漬け食品の非文化度 やだ・いやだ 16
薬害における患者“救済”制度について 高橋晄正 20
豊倉教授のスモン論に寄せて 冬木旬子 29
講座 1.反省期に入った抗炎症剤 水島裕 36
2.食品添加物とくすり 里見宏 42
「薬を監視する会」厚生省に2件申し入れ! 48
薬害発生の必然的基盤(下) 落合章二 51
調査部トピックス(1)神奈川県で丸秘クスリの副作用調査 59
(2)薬は半分に値切れる! 63
論壇 「労働論」における「技術論」の役割り 高橋晄正 65
“おすすめしない薬”集1〜5 再評価委員会 68
キーフォーバー・ハリス薬事法修正(1) 平沢正夫 76
製薬業界にみる企業暴力 平沢正夫 82
読者のひろば 86
「医学原論」への御案内 与志多良太 90
アペール・プリンペランによる脳神経症状 浜六郎 95

『薬のひろば』14 19730330

・・・憲法違反の“薬事法”を許すな・・・ 2
特別寄稿
予防接種事故の規模について 吉原賢二 3
食品安全性論議の危険な抜け穴 増山元三郎 16
小林芳人氏よ!あなたには委せられない 杣津漂 25
中性洗剤―暴言座談会に抗議! 国立市北生活学校・編集部 29
講座 反省期に入った抗炎症剤(続) 水島裕 38
病院薬剤師への提言 高橋晄正 42
46年度ベスト100位薬品一覧 調査部 46
新春座談会 48
健保連・「薬の常識」に抗議! やだ・いやだ 52
<お便りから> 薬を正しく使う会 54
読者の広場 57
スモン―新提訴なる! 報告集会より 63
資料 スモン訴状要旨 71
付録「健康に暮すための薬の常識」 高橋晄正 79

『薬のひろば』15 19730530

・・・鑑定人却下にみる裁判所の企業偏向性・・・ 2
特集・サリドマイド裁判に危機!
サリドマイド裁判の現況 傍聴人有志 3
国が裁くとき、国が裁かれる時 高橋晄正 8
サリドマイド事件で原告団裁判官忌避 薬害情報編集部 10
キーフォーバー=ハリス薬事法修正(2) 平沢正夫 13
特集・石油タンパク資料を析解する
石油タンパク反対論の根拠 高橋晄正 20
石油タンパクの歴史と現状 編集部 23
石油タンパク審議資料の概要 編集部 28
資料
T 石油酵母製品の化学的組成の問題点 33
U たね酵母の毒性試験 36
V 石油タンパク製品の毒性試験と次世代の影響 39
石油タンパクについて食品衛生調査会の発表文書 49
スモン訴訟の意味―キノフォルム断定一年を迎えて 高橋晄正 53
京の成長とともに―育児日記より― 金井光子 57
第三回 日本の医療を告発するつどい 事務局 59
<特別手記>学用患者 吉村義正 62
前号 杣津氏の記事について 増山元三郎 95

『薬のひろば』16 19730730

・・・薬害救済制度に警戒せよ・・・ 2
スモン裁判における因果論争 杣津漂 3
豆腐の殺菌剤・トフロン類縁化合物の害作用(1) 高橋晄正 6
西独版 サリドマイド禍の虚構 平沢正夫 13
西宮市「悲惨な薬禍展」その後 編集部 23
環境の破壊された場で教育は成立たない 田宮悟郎 29
医療現場での闘争の視点 三萩野医師労組 38
薬害における障害年金について 松本憲一 45
シリーズ“薬公害告発” 精神安定剤を追求する 高橋晄正 51
危険な食品 化学調味料……寿命がちぢむ話 高橋晄正 60
連載「京の成長とともに」 金井光子 63
コラルジル被害を掘り起こす(2) 平沢正夫 6
6 読者のひろば 74
催眠剤 ニトラゼパムの安全性は疑問 川合仁 81

『薬のひろば』17 19730930

・・・薬害の予見可能性の蓋然性・・・ 2
築地産院で死んだサリドマイドの子供たち 高橋晄正 3
薬害救済制度の黒い壁 平沢正夫 28
連載「京」の成長とともに (3)ミルク嫌い 金井光子 43
石油タンパク・その後の追跡 編集部 45
医学常識シリーズ2 合成殺菌料AF-2(トフロン)の正しい知識 高橋晄正 63

『薬のひろば』18 19731130

・・・薬害裁判と薬害防止運動・・・ 2
大阪大学総長よりの謝罪文―サリドマイド杉山論文について 3
特集1.AF-2問題
T.肝臓でのAF-2の分解は不完全 高橋晄正 4
U.ハムの多消費地に肝臓ガン 高橋晄正 9
V.AF-2事件の年表 14
W.人物ルポートフロンに侵されたひと 平沢正夫 16
特集2.大腿四頭筋短縮症
T.幼児の大腿に注射をするな! 医療研 25
U.大腿四頭筋短縮症の子を持つ母から 山梨県の母 32
石油タンパク・その後(2) 編集部 39
論説T.薬害と医師の責任 高橋晄正 43
U.杉山削除訂正論文について 山本英二 55
V.裁判は真実を追求できるか 平沢正夫 61
連載「京」の成長とともに(4)離乳食 金井光子 64
ストマイ難聴訴訟の報告(第二回) 黒木俊郎 66
ひろばの図書室 69
読者のひろば 72
講演 中国医療における土法性と科学性 高橋晄正 83

『薬のひろば』19 19740130

・・・企業秘密漏示罪の危険性・・・ 2
特集1.AF-2問題(2)
AF-2裁判・無罪! やだ・いやだ 3
AF-2の“安全量”のからくり 高橋晄正 5
宮地論文に実験計画上の欠陥 高橋晄正 11
厚生省への申し入れ書 16
「合成殺菌料AF-2」の食品添加物としての指定取消しを要請する件
「合成殺菌料AF-2」のラット実験に関する公開質問状 21
AF-2擁護論の誤り 高橋晄正 25
AF-2は食品防腐剤か、遺伝的危険物か?―「Mutation Research」 論説欄より 28
特集2.薬害運動
厚生省ですわりこんだ6日間 平沢正夫 31
コラジル被害者はどこにいる 瀬賀勝己 41
読者のひろば 48
連載「京」の成長とともに(5)予防注射 金井光子 55
・視点・
子供の大腿に注射をするな(その2) 医療研 57
未熟児網膜症の原因確定まで―その歴史と批判― 高橋晄正 66
講演 中国医療における土法性と科学性(2) 高橋晄正 77

『薬のひろば』20 19740330

・・・アリナミン再評価のごまかし・・・ 2
特集1.AF-2問題(3) 3
トフロン裁判を傍聴して 田宮悟郎
T.東京地裁の判断
U.東京地検の起訴論告について
V.厚生省のやること
W.上野製薬(企業)の論理
X.判決について想うこと
私への公開質問状に対する回答 相磯和嘉
特集2.第1回世界環境医学生物会議 招待講演より
日本の新しい病気 高橋晄正 21
未熟児網膜症の被害構造 平沢正夫 40
連載「京」の成長とともに(6)歩く 金井光子 50
医師と医薬品に関する調査 日山與彦他 52
読者のひろば 64
講演 中国における土法性と科学性(3) 高橋晄正 75
特別寄稿 薬の安全性―シグマとベータを中心に 増山元三郎 93


>TOP

◆『薬のひろば』21 19740530―30 19751130

『薬のひろば』21 19740530

…科学行政を監視する権利を消費者の手に… 2
特集 AF-2問題(4)
AF-2闘争は終っていない! 杣津漂 3
AF-2 この一切の悪を許容する論理 高橋晄正 10
AF-2二題噺 平沢正夫 17
Zフラン1000ppm使用のおむつライナー
「ホクシー・ベビー」その危険度 高橋晄正 21
上野製薬は何をつくってきたか やだ・いやだ 28
AF-2追放市民闘争の戦譜 杣津漂 35
連載「京」の成長とともに(7)夏休み 金井光子 72
特別寄稿 薬の安全性―その2
シグマとベータとを中心に 増山元三郎 93

『薬のひろば』22 19740730

・・・急を要する奇形民俗化の阻止・・・ 2
特集 先天性奇形急増!
奇形民俗化しつつあるか、日本 やだ・いやだ 3
特集 経口避妊薬研究
経口避妊薬“ピル”の危険性 高橋晄正 17
イギリスの経口避妊薬研究の中間報告 IPPF会報より 22
手記・化粧品“公害”からの訣別 平沢正夫 27
紹介・サルコイドージス闘病記 水上洋 33
その後の報告――
1.大腿四頭筋短縮症の報告集 医療問題研究会 36
2.四頭筋短縮症の一背景 森隆 41
連載「京」の成長とともに(8)やんちゃ娘 金井光子 47
人間を忘れた薬の氾濫 高橋晄正 51
ヨーロッパの公害〜石油タンパク禁止運動〜 高橋晄正 55
読者のひろば 58
ひろばの図書室 「食品公害のしくみ」 63
食品添加物毒性資料一覧―その1 編集部 93

『薬のひろば』23 19740930

…未熟児の眼を奪ったのはだれか… 2
薬事法・裁判・再評価
薬害の源・薬事法を変えよう 内田剛弘 3
サリドマイド裁判の私的総括(1) 平沢正夫 9
死者を裁いた不思議な話 森隆 19
漢方と現代医学の在り方 高橋晄正 22
大腿四頭筋
大腿四頭筋の一年 高橋晄正 34
自主検診を担った医師たち 田島剛一 38
「京」の成長とともに(9)保育園-1 金井光子 43
ひろばの図書室 「嗚咽する海」 46
畜産食品中の抗生物質“ゼロ化吉田理論”の批判 高橋晄正 48
読者のひろば 55
特別寄稿
種痘を考える 大谷杉士 70
百日咳の予防接種 ロンドン発 61
食品添加物毒性資料一覧(2) 編集部 93

『薬のひろば』24 19741130

…ひらかれた薬害告発への試み… 2
特別寄稿
未熟児たちの目―真の加害者を追って 高橋晄正 3
4月5-6 反医学会特集
反医学会への招待 反医学会実行委員会 38
高橋晄正
日本医学会総会会頭ならびに準備委員会への公開質問状 41
阪大青年医師らAF-2宮地教授を追及 薬を監視する会 43
大阪大学におけるAF-2闘争 阪大統一青医連 44
47.48.49青医連
大腿筋注問題で医師会見解 杣津漂 50
阪大サリドマイド杉山教授の暴挙 やだ・いやだ 64
医師に警告!! ―経口血糖降下剤 ながさわよしこ 71
サリドマイド裁判の私的総括―(2) 平沢正夫 83
薬のひろば74年度総索引 95

『薬のひろば』25 19750130

…科学文献調べに協力体制を!… 2
特集・読者のひろば―医療事故を徹底的に解析する!
3才の娘がかぜの注射3本でショック死 M市 父と母 3
特集・薬効再評価を評価する!
薬効再評価委員を評価する 高橋晄正 10
<資料>医薬品再評価に関する説明資料 薬務局 16
経口血糖降下剤―その2 29
経口血糖降下剤内服による高率な心臓血管死――UGDP研究より ながさわよしこ
先天性異常児の急増について――生命の探求 38
聖心女子大 藤森・堀口・難波・瀬長・鈴木
連載……育児記録 48
「京」の成長とともに(9)保育園-2 金井光子 48
ひろばの図書室「薬品公害と裁判」 平沢正夫 51
特別寄稿
薬品設計(ドラッグ・デザイン)と副作用 松下一成 63
食品添加物毒性資料一覧―その3 編集部 94

『薬のひろば』26 19750330

…リジン・パンへの怒りの市民一揆… 2
特集・食品添加物 3
リレー連載 食品公害―危険な添加物の実態 高橋晄正
チューインガムと添加物 里見宏 10
連載……育児記録 15
「京」の成長とともに 伝染病(1) 金井光子
サッカリン公害―なぜ全面禁止をしなければならないのか― 高橋晄正・里見宏 18
給食公害のしくみ―リジン問題の黒い霧― 高橋晄正・里見宏 89
食品添加物毒性一覧(4) 編集部 95

『薬のひろば』27 19750530

…六価クロム禍から薬害を見なおす… 1
〜親たちの集いを呼びかける〜
指の先天性欠損症の原因を探そう! 野辺明子 2
サリドマイド裁判の私的総括(3) 平沢正夫 6
―資料―原告団および弁護団のみなさんへ 12
サリドマイド裁判を支援する市民の会
高橋晄正・増山元三郎
クロロキン被害者立つ 杣津漂 15
未熟児網膜症第一審の判決要旨―岐阜の水口君の場合 高橋晄正 20
―手記―血糖降下剤で“植物人間” に 大石剛 46
経口血糖降下剤のあり方―その3― 50
低血糖事故は防げた! ながさわよしこ
連載…育児記録 61
「京」の成長とともに 伝染病(2) 金井光子
特集「あなたは奪られている!」 日本消費者連盟
―税金預金物価のからくり― 竹内直一

『薬のひろば』28 19750730

特集 AF-2の真実が明らかになるまで
2-(2-フリル)-3-(5-ニトロ-2-フリル)アクリル酸アミドの食品添加物としての適性に関する鑑定書
高橋晄正
第一篇 ニトロフラン誘導体の人間にたいする害作用の文献解析 3
第二篇 AF-2の毒性実験資料の解析 13
第三篇 AF-2による中毒症と推定される豆腐製造業者三例の解析 39
第四篇 AF-2の毒性に関する最近の実験的研究の知見 48
第五篇 慢性毒性実験データの統計解析 74
第六篇 総括ならびに結論 94

『薬のひろば』29 19750930

……配置薬を点検しよう…… 2
――薬害を探る――
戸田奇病は県衛生部がつくったスモンか? 高橋晄正 3
イタイイタイ病複合汚染説を追う! 平沢正夫 7
くすり地獄!―終刊号より― サリドマイド裁判を支援する市民の会 20
経口血糖降下剤―その(4) 患者不在のPR合戦 ながさわよしこ 39
―連載・育児記録より(13)― 56
「京」の成長とともに むし歯(1) 金井光子
医療公害における加害の構造論 高橋晄正 59
食品公害から健康を守るにはどうすればいいか? 緑区美しが丘小公害グループ 65
特別寄稿
キノフォルムに対するチバガイギー社の動物実験について 山添史郎 96

『薬のひろば』30 19751130

…政治甘味料サッカリン… 2
総括―リジン添加問題 高橋晄正 3
「のり」の3,4-ベンツピレン含有量について 三浦昭雄 8
文部大臣への意見具申書 高橋晄正 11
サッカリン問題・その後
―告発状 竹内直一・高橋晄正 14
―サッカリンへの訣別(1) 高橋晄正 20
―請願署名のお願い サッカリン追放連絡会 26
経口糖尿病薬・第三の罪 ながさわよしこ 27
ガンセンター汚職とゴキブリプロパー 平沢正夫 43
―連載・育児記録より(14) 55
「京」の成長とともに むし歯(2) 金井光子
リレー連載 食品公害―危険な添加物の実態<4>〜<8> 里見宏 58
食品公害から健康を守るにはどうしたらよいか―その2 緑区美しが丘小公害グループ 68
話題を追う
1.赤色2号の発ガン性について 高橋晄正 74
2.OPPの許可をめぐって 里見宏 76
企業国家解体の構図 80
75年度総索引 96


>TOP

◆『薬のひろば』31 19760130―40 19781115

『薬のひろば』31 19760130

…五つ子誕生と未熟児医療の無責任… 2
特集・家庭配置薬
アセトアニリドと正露丸 高橋晄正 3
学校などで使用しているその他の薬 里見宏 10
「フッ素水道水は安全か」という新聞記事に関連して 谷美津枝 13
連載 洗剤レポート 15
(1)界面活性剤の働き ながさわよしこ
―連載・育児記録より― 29
「京」の成長とともに(15) おもらし 金井光子
話題を追う
学校給食のポリプロ食器廃止運動から 里見宏 30
向坂逸郎・原野人著
「日本独占資本と公害」からの抜き書 田宮悟郎 42
食品添加物戦後のあゆみ 里見宏 47
女性ホルモン剤と胎児奇形 平沢正夫 58

『薬のひろば』32 19760330

…プラスチック文明からの回帰を… 2
「奪われた目」を告発
未熟児網膜症の訴状 編集部 3
―資料―
「5・3反薬害集会」基調報告 薬害共闘 7
アリナミン・リジン闘争などと関連企業の運命 やだ・いやだ 10
現地レポート
竜神村から 里見宏 15
AF-2の食品添加物指定の不法性について 高橋晄正 19
…リレー連載…
食品公害<9>〜<13>―危険な添加物の実態 高橋・里見 24
読者のひろば……ピリン疹・オロナイン軟こう 34
―連載・育児記録より(16)―
「京」の成長とともに おねしょ 金井光子 39
ひろばの図書室「複合汚染」有吉佐知子著 42
話題を追う―パンの話 里見宏 46
―特別寄稿―
石油たんぱく 里見宏 62

『薬のひろば』33 19760530

…フッ素をめぐる世界戦略… 2
―WHOを舞台とした科学犯罪を粉砕しよう
  スモン裁判に判決を! 高橋晄正 3
声明―私達は今こそ原点にかえって闘いを続けます。
スモン原告団第二グループ有志
学校給食センター裁判を闘う(前)―学校給食問い直しのとりでとして― 小崎光子 5
フッ素問題について文部省の見解をただす 15
東大講師 高橋晄正
新潟食生活改善普及会 谷美津枝
主婦連合会 清水鳩子
救済制度体制下の反薬害運動―上― 平沢正夫 17
連載・対談=二宮陸雄氏/高橋晄正氏 29
…育児記録…
「京」の成長とともに(17)1人っ子―1 金井光子 49
ひろばの図書室「日本洗剤公害レポート」 日本地域社会研究所編 51

『薬のひろば』34 19770630

特集・話題を追う
米・カナダで使用禁止措置のサッカリン―さて,日本では…? 里見宏 3
ストップ・ザ・原発よ! 加藤真代 10
学校給食センター裁判を闘う―その2 小崎光子 15
救済制度体制下の反薬害運動(下) 平沢正夫 27
…育児記録連載… 
「京」の成長とともに(18)1人っ子―2 金井光子 37
少欲知足論 高橋晄正 39
ひろばの図書室「難病列島」竹書房 吉川俊夫・早田昭三著 41
連載 対談=二宮陸雄氏/高橋晄正氏(中) 45
おしらせ 53
編集後記 54

『薬のひろば』35 19770730

…渡辺厚相よ,お前こそ薬害の元凶だ!… 2
医療被害と闘う医師弁護士の会が発足しました 3
発足にあたって
医療加害の構造と裁判 高橋晄正 5
死亡とインフルエンザワクチン接種の関係に関する解析 高橋晄正 8
和解へ進む薬禍裁判 高橋晄正 15
人間にとって疲労とは何か―高橋晄正さんに聞く 19
連載・育児記録…… 
「京」の成長とともに(19)テレビ 金井光子 28
対談 二宮陸雄氏/高橋晄正氏(下) 31
ひろばの図書室 41
読者のひろば 化粧品の赤色219号でしみ,ピリン疹 43
防カビ剤・OPPに関して 米大統領に抗議文 二消費者団体代表 54
おしらせ 55
編集後記 56

『薬のひろば』36 19770930

フッ素問題緊急報告特集 2
フッ素化でガン増加と発表―米・議会でデラニー氏 薬のひろば調査団ワシントン発
特集記念座談会 10
『これからの新しい消費者運動の展開』(1)
日本消費者連盟 竹内直一
薬を監視する会 高橋晄正
司会 同会 里見宏
LETTER 22
公衆衛生院次長 鈴木武夫殿 東京理科大学教授 増山元三郎
遅すぎたクロマイの規制―千華ちゃんの死の訴状から 24
「薬害救済制度」はスモン訴訟の“受け皿” 高橋晄正 35
連載・育児記録 
「京」の成長とともに(20)母親と男親 金井光子 39
読者のひろば 42
ひろばの図書室 46
おしらせ 47
編集後記 48

『薬のひろば』37,38 19771225

むし歯とフッ素
第2集 フッ素によるむし歯予防文献の統計的評価

はじめに―科学的方法論と社会的定着の遅れ 1
T.世界における水道水フッ素化の過程と反対運動の現状 4
U.生体におけるフッ素の代謝 16
V.むし歯の発生およびそのフッ素とのかかわり 31
W.フッ素の毒性―(1)慢性毒性 43
X.フッ素の毒性―(2)特殊毒性 64
Y.フッ素塗布と洗口・練歯磨の効用 84

『薬のひろば』39 19780130

…薬のひろば・医薬品再々評価市民委員会の発足… 2
実践の中で追究する私の科学 高橋晄正 4
海外レポート 18
(1)フッ素めぐりの旅 高橋晄正
(2)意外だった先進国 里見宏 
ひろばの図書室『医療革命』 木村健一 27
LETTER… 32
東京理科大学教授 増山元三郎先生 公衆衛生院次長 鈴木武夫
  スモン裁判における可部見解に寄せて―公害裁判の担うべき社会機能 高橋晄正 34
狭山雑記 (1)プレドニン―この有難くも恐ろしい薬 山下水穂 38
連載・育児記録 40
「京」の成長とともに(21)文字を覚える 金井光子
特集記念座談会 43
『これからの新しい消費者運動の展開』(2)―炉辺談話―
日本消費者連盟 竹内直一
薬を監視する会 高橋晄正
司会 同会 里見宏
特別寄稿…… 57
1.出現個数ゼロの場合の消費者危険
2.平均値に有意差が見当たらないときのベータ図表 増山元三郎
ひとりごと 58

『薬のひろば』40 19781115

むし歯とフッ素
第3集 フッ素によるむし歯予防文献の統計的評価(2)

第T部 フッ素によるむし歯予防に対する基本的見解
1.ムシ歯予防にたいするフッ素応用についての反対声明 健康な歯をつくる全国連絡協議会 1
2.むし歯予防にたいするフッ素の応用に関する「基本的見解」 高橋・梅村 3
3.国連加盟各国に要請―WHO(1969)のフッ素化推進決議の基礎となった議長報告書の科学的不当性について高橋 9
4.WHOのフッ素化勧告の廃棄を日本政府から提案することに関する要請書 高橋・梅村・他 21
5.フッ素によるむし歯予防文献の統計学的評価 高橋 23
6.日本水道協会の上水道へのフッ素添加問題に関する見解 日本水道協会 54
7.水道水へのフッ素添加について 全日本水道労働組合 55
第U部 誤れる諸見解の批判
1.新潟県保健統計からみた3年間のフッ素洗口の有効度=ゼロか 高橋 57
2.厚生省:フッ素塗布実施要領の問題点 編集部 59
3.日本歯科医師会:その1977.2「見解」と「答申」にみられる危険な認識 高橋 64
4.新潟大学・県歯科医師会合作の著者批判 高橋 88
5.北海道・空知歯科医師会・芦別支部によるフッ素利用によるむし歯予防の有効・安全宣伝の誇大性と誤りについて 高橋 106
6.英・王立臨床医協会著・批判
<「フッ素と歯と健康」 新潟大 堀井欣一訳> 高橋 110


>TOP

◆『薬のひろば』41 19780930―50 19800130

『薬のひろば』41 19780930

…スモン裁判と市民に問われるもの… 2
特集 漢方成分の問題点 
1.漢方の主剤・カンゾウ(甘草)に害作用 高橋晄正 4
2.厚生省、グリチルリチン酸等を含有する医薬品の取り扱いについて通知 編集部 11
3.漢方煎剤の錠剤中の甘草の量 編集部 16
「耳下腺炎後脳炎の治療中に異型輸血で死亡した男児の症例」
―青医連医療被害臨床検討会の報告― 青医連・東大支部・臨床検討会 21
狭山雑記 (2)子の心親知らず 山下水穂 32
連載・育児記録 36
「京」の成長とともに(22)食事時間 金井光子
特集記念座談会 39
『これからの新しい消費者運動の展開』(3)―炉辺談話―
日本消費者連盟 竹内直一
薬を監視する会 高橋晄正 
司会 里見宏
特別寄稿… 61
アンクル・サムは麻薬の売人
パロ・アルト地域薬品乱用プロジェクト集団 木村健一訳
ひとりごと 62
おしらせ 63
編集後記 64

『薬のひろば』42 19790130

…放射線照射食品の彷徨を許すな… 2
東京スモン判決をめぐって―科学の認識論の視点から 高橋晄正 4
連載特集―
生存基盤原論―その1 開講のことば 生存基盤原論編集委員会 19
特集 漢方成分の問題点 第二回 22
オーバク・オーレンで染色体傷害 高橋晄正
狭山雑記 (3)薬効と薬害と責任と 山下水穂 24
連載・育児記録 27
「京」の成長とともに(23)目鏡 金井光子
特集記念座談会 31
『これからの新しい消費者運動の展開』(4)―炉辺談話―
日本消費者連盟 竹内直一
薬を監視する会 高橋晄正 
司会 里見宏
研究室から……(1) 41
研究室で使用するプラスチック器具について 細川たか子
特別寄稿 49
現行の医薬品安全対策はあなたを薬害から守ってくれない 松岡敬一郎
ひとりごと 50
おしらせ 51
編集後記 52
総索引 53

『薬のひろば』43,44 19790330

むし歯とフッ素
第4集 フッ素によるむし歯予防文献の統計的評価(4)

第V部 科学論争に終止符 1
第W部 各方面からの情報 69

『薬のひろば』45,46 19790420

第T部 自分史メモ 3
真実は誰のために追究されるか―医の不確実性の中で
第U部 海外訪問記 70
第V部 生存基盤原論・崩れゆく生存基盤からの発言―共産主義社会から共存主義社会へ 76
第W部 主な著書とその解説 95

『薬のひろば』47 19790720

…国はなぜ薬事法の改正を怠ってきたか… 2
情報化社会と人間の生存 高橋晄正 4
スモン被害者から三社不買を呼びかけます 16
破壊と無責任の企業国家解体へ向けて 高橋晄正 20
高橋晄正先生退官記念講演御案内 22
高橋先生のこと――高橋晄正氏退官記念講演の挨拶 増山元三郎 23
―話題を追って―
歯学でも1972年に二重盲検法を採択 杣津漂 26
赤色3号(エリスロシン)の危険性について 里見宏 28
ひろばの図書室「碧素・ペニシリン物語」 角田房子著 36
狭山雑記 (4)親の呼び方 山下水穂 38
連載・育児記録「京」の成長とともに(24) 42
娘と私と仕事 金井光子
シリーズ――薬の広告を考える 編集部 45
特別寄稿 市浦村十三地区におけるフィールド調査 渡辺直樹 52
ひとりごと 54
おしらせ 55
編集後記 56

『薬のひろば』48 19790912

…強制種痘と新憲法… 2
特集 種痘による健康被害(その1) 高橋晄正 4
―昭和43年の時点における解析
第T部 痘そうと種痘 6
第1章 痘そうと人類との闘い 6
第2章 種痘の発見と種痘事故の歴史 11
第3章 種痘による健康被害 17
第U部 種痘事故防止の努力はなされたか 22
第1章 被害の発生は予知できたか 23
第2章 種痘事故は防止できたか 29
(付表1)わが国の種痘後脳炎報告例一覧表 51
(付表2)わが国の種痘の皮膚合併症死亡例一覧表 52
ひろばの図書室「スモン・スキャンダル」 53
おしらせ 55
編集後記 56

『薬のひろば』49 19791130

…予防接種の総点検を… 2
特集 種痘による健康被害(その2) 高橋晄正 4
―昭和43年の時点における解析
<第T部 第3章への追加> 6
<第U部つづき> 
第3章 種痘事故発生後の治療的対応 29
第4章 種痘事故防止の態勢は十分であったか 31
―外部要因による国の受動的変革のあと
<第V部 種痘事故をめぐる責任論> 69
第1章 種痘事故を防止する責任の所在 71
第2章 種痘事故発生のしくみ 84
ひろばの図書室 101
おしらせ 103
編集後記 104

『薬のひろば』50 19800130

…体制の幹を枯らす草の根運動を… 2
特集 家庭常備薬調査 生みの記
その1 くすりだ くすり それ薬 港区消費者の会 田中貞 4
その2 「家庭薬の調査」奮闘記 13
うちの薬、大丈夫かしら
―第一部、第二部はこうして生まれた 板橋区消費者の会 大沢正枝
講堂で―2
高橋先生東大医学部退官記念講演会でのメッセージ 弁護士 内田剛弘 22
研究室から(2) 27
今も生物学的製剤に使われている有機水銀剤(チメロサール)について 細川たか子
狭山雑記(五)無題 山下水穂 28
ひろばの図書室「日本の薬害」 30
薬の広告を考える 編集部 33
ひとりごと 41
特別寄稿 臨床試験のプランニング 高橋晄正 51
おしらせ 52
編集後記 53
総索引 54


>TOP

◆『薬のひろば』51 19800730―60 19820531

『薬のひろば』51 19800730

…安全性の原理の勉強を… 2
反薬禍の旅の一頁 中田景子 4
芽を出した医療問題の地域運動
天草の医療と健康を考える会 田尻薫 9
香港・マレーシアの消費者運動 高橋晄正 12
韓国消費者連盟訪問のこと 高橋晄正 15
狭山雑記(六)五十の手習い 山下水穂 26
サルの先天性四肢異常 やだ・いやだ 29
薬の広告を考える 編集部 33
ひろばの図書室「裁かれる世界のソニー」 38
特別寄稿 韓国消費者連盟での講演 高橋晄正 53
ひとりごと 54
おしらせ 55
編集後記 56

『薬のひろば』52 19801130

…遺伝毒性は万能の武器でない… 2
特集 ファインゴールドの提起したもの
―合成着色料の与える影響(1) 里見けい子 4
芽を出した医療問題の地域運動-2-
天草の医療と健康を考える会 田尻薫 14
―提言―
添加物の安全性で合同討議を
―実験による保証の限界を踏まえて 高橋晄正 16
―サロン―
暑さと甘さとコーヒーと 塩元元三郎 19
ひろばの図書室「なぜ,あなたの子供は暴れん坊で勉強嫌いか」 評・中村法子 22
狭山雑記(七)虫の好く人,好かぬ人 山下水穂 26
学校給食・保育園給食―わが家の場合(1)長峰はるか 28
ひとりごと 38
おしらせ 39
編集後記 40

『薬のひろば』53・54 19810210

…国を相手とする科学裁判対策研究所の提唱… 2
種痘特集―その3― 高橋晄正 4
1.種痘事故とくに種痘後脳炎を防止する対策の進展
―欧米諸国における動向の歴史的考察
2.種痘による健康被害―その2
―図と表の訂正
3.種痘による健康被害―その2
―統計資料のフィッシャーの直接確率計算法による精密分析と正誤
芽を出した医療問題の地域運動-3-
天草の医療と健康を考える会 田尻薫 48
狭山雑記(八)ヤブニラミ 山下水穂 51
学校給食・保育園給食(2)―友人の話― 長峰はるか 53
ヨーロッパ汽車の旅 1980.7〜8 高橋晄正 68
連載特集・ファインゴールドの提起したもの
“合成着色料は機能亢進状態の子どもの学習能力を損なう” J.M.スワンソン M.キンズバーン 77
ひとりごと 78
おしらせ 79
編集後記 80

『薬のひろば』55 19810730

…パンの臭素酸カリウム
―二次生成物の毒性に注目せよ… 2
特集「子供の健康」
幼児の成長 増山元三郎 4
「骨折歴調査」にみられる「骨折」増加の傾向 里見宏 9
手記 泉田症(筋短縮症)との出合い 梅原むつみ 42
芽を出した医療問題の地域運動-4-
天草の医療と健康を考える会 田尻薫 53
富山医科薬科大学 高橋晄正 55
狭山雑記(九)根性雑感 山下水穂 64
話題を追う―ヨード卵の効用と害作用についての分析 高橋晄正 67
不良医薬品・食品添加物の国際指名手配 編集部 72
連載特集・ファインゴールドの提起したもの(3)
食品中の合成着色料でおこる行動反応 B.ワイス、J.H.ウイリアムズ他 77
ひとりごと 78
おしらせ 79
編集後記 80

『薬のひろば』56 19811020

…市民運動の危機
―体制への吸収と非科学の潜入… 2
特集
ニッソール乳剤の毒性の本質とその散布中の中毒死の可能性に関する解析(T) 高橋晄正 4
特別寄稿
労働災害=職業病と市民(上)
―クロム研究会の活動から― 今井重信 30
手記
ホルムアルデヒドとその被害について 金沢星子 48
続・「子供の健康」
子供の成長 増山元三郎 56
芽を出した医療問題の地域運動-5-(おわり) 田尻薫 61
狭山雑記(十)I氏の言葉 山下水穂 64
学校給食・保育園給食(3) 長峰はるか 67
連載特集・ファインゴールドの提起したもの(4)
B.ワイス、J.H.ウィリアムズ他 76
ひとりごと 78
おしらせ 79
編集後記 80

『薬のひろば』57 19811220

…国民のための薬事行政は誰がやるのか 2
論説
科学性を失った消費者運動の末路 高橋晄正 4
研究紹介
輸入レモンに使用のOPPに発ガン性証明 編集部 20
特別寄稿
労働災害=職業病と市民(下) 今井重信 31
治療薬・予防薬としてのビタミンC 高橋晄正 36
対談
人類と自然が共に生きるために 庭野日敬:高橋晄正 41
狭山雑記(十一)修理工依頼退職 山下水穂 47
目に青葉、変わりゆく郷里秋田 高橋晄正 51
肩書に迷う 高橋晄正 53
特集 AF-2(1)
豆腐屋さんのAF-2(トフロン)訴訟 編集部 55
資料1―AF-2中毒症の診断体系 高橋晄正 57
資料2―準備書面による反論 71
ひとりごと 78
おしらせ 79
編集後記 80

『薬のひろば』58 19820131

…スモン高裁裁判を求める闘いの意義 2
論説
AF-2中毒症とAF-2との因果関係に関する疫学的考察 高橋晄正 4
研究
無脳症の増加と食品添加物の数(T) 高橋晄正 14
食品添加物数の再検討 高橋晄正 19
ニッソール乳剤の毒性の本質(U) 高橋晄正 36
再生不良性貧血による死亡率と抗生物質クロマイの関係 高橋晄正 45
公害の中で育児に学ぶ (1)サリドマイド 北野蓉子 49
わが国の裁判の特殊性 高橋晄正 57
学校常備薬品の実態明らかになる 編集部 65
むし歯ゼロの歯のみがき方 高橋晄正 78
映画「スモンの証言」上映のおすすめ 80
編集後記 81

『薬のひろば』59 19820331

巻頭言 朝日新聞の食品添加物シリーズの読みかた 2
研究
水道水の塩素処理によって生ずる発ガン物質トリハロメタン 大阪大理学部 中南元 4
論説
各国のジャガイモ照射の現状 高橋晄正 16
解説
次世代でのサッカリン発ガン―カナダ実験 「薬のひろば」編集委員会 30
薬物軟膏としての歯みがき剤 編集部 41
情報
副腎皮質ホルモン軟膏に警告 高橋晄正 43
狭山雑記(十二)副作用 山下水穂 45
東大生活37年の総括 巨塔に黎明未だし(上) 高橋晄正退官記念講演より 49
公害の中で育児に学ぶ (2)フッ素 北野蓉子 59
真剣勝負に生きる 高橋晄正 64
安全性の科学
統計学へのすすめ 高橋晄正 66
論説
20年遅れた薬務行政に手術的変革 高橋晄正 77
編集後記 81

『薬のひろば』60 19820531

巻頭言 フッ素の3才児塗布を中止せよ 2
論説
科学技術庁による合成洗剤毒性実験の再分析 高橋晄正 4
解説
ニッソールの経皮最大安全量の推定過程の要約 高橋晄正 7
研究
テフロン加工炊飯器からのフッ素溶出 編集部 10
情報
クレゾールでの手洗い 編集部 13
東大生活37年の総括 巨塔に黎明未だし(中) 高橋晄正退官記念講演より 15
狭山雑記(十三)お節介 山下水穂 25
公害の中で育児に学ぶ (3)健康な野菜 北野蓉子 28
褒め方足りん 高橋晄正 32
論説
無脳症増加の統計資料 高橋晄正 34
情報
3才児のむし歯激減 編集部 36
総索引(51号〜60号)
編集後記 41


>TOP

◆『薬のひろば』61 19820831―69 19831130

『薬のひろば』61 19820831

巻頭言 WHOへの信と不信 2
「薬のひろば」刊行10周年記念事業 4
酸化防止剤BHAで前胃ガンと腎炎多発 編集委員会 7
酸化防止剤BHTは危険 高橋晄正 13
ニッソール乳剤の毒性の本質(V) 高橋晄正 19
厚生省「殺虫剤指針」抄 編集委員会 21
パンの添加物・臭素酸カリウムで胃ガン多発 編集委員会 25
蛇口から出てくる発ガン性物資 山田国廣 31
あなたは水洗トイレにしますか? 本間都 45
巨塔に黎明未だし(下) 高橋晄正退官記念講演より 55
狭山雑記(十四)癖 山下水穂 65
公害の中で育児に学ぶ (4)照射食品・OPP・プラスチック 北野蓉子 68
自分で健康を守るその可能性と限界 高橋晄正 74
編集後記 81

『薬のひろば』62 19820815

「薬のひろば」刊行10周年記念出版
むし歯の予防とフッ素の安全性
高橋晄正
はじめに
第1章 フッ素化実験の歴史 1
第2章 フッ素の全身影響 26
第3章 フッ素の局所的利用 85
第4章 フッ素作用の本質とその代謝 126
第5章 世界保健機構(WHO)のフッ素化安全説への反証 149
第6章 むし歯の動向と正しいむし歯対策 155
資料 167
文献 210
あとがき 222
主要引用文献一覧 225

『薬のひろば』63 19821115

巻頭言 都市とは水洗トイレの水を廻わし飲みするところか 2
アルカリ性食品・酸性食品との訣別
―創始者シャーマンの自己評価と岩波の実験的批判 高橋晄正 4
省農薬ミカン山での虫との闘い(T) 京大農薬ゼミ 18
ライ(Reye)症候群とアスピリン 編集部 25
フッ素の害作用―詳論(T)
―実質科学と統計解析 高橋晄正 29
昭43年東大紛争の記録
―不在者処分を抗議したS君のあとを追って <解説>高橋晄正 56
狭山雑記(十五)献体の法制化について 山下水穂 71
公害の中で育児に学ぶ (5)農薬 北野蓉子 75
チアベンダゾール(TBZ)のマウスにおける催奇形性について <日本先天異常学会より> 80
編集後記 81

『薬のひろば』64 19830115

特集
ハム・ソーセージの選び方―その安全度を考える―
グループ水曜会(東京都武蔵野市) 協力:高橋晄正
T ハム・ソーセージとは 3
U 添加物の種類とその相乗作用 7
V メーカーへのアンケートとそれへの回答 13
W ハム・ソーセージなどを買う時のために
―添加物の状況と安全性の目安 17
X JAS規格のハム・ソーセージとは 27
Y 無添加ハム・ソーセージの条件と実態 31
Z 外国でのハム・ソーセージの食べ方いろいろ 38
[ おわりに 47
資料1 55
資料1 64
追記 83

『薬のひろば』65 19830320

巻頭言 日本列島は永遠か 2
胃ガンと野菜中の硝酸塩の関係 高橋晄正 4
輸入コムギ中の農薬量の測定 佐藤素子 13
省農薬ミカン山での虫との闘い(U) 京大農薬ゼミ 22
歯みがきテスト剤カラーテスター(赤色3号) 高橋晄正 33
狭山雑記(十六)きれい好きと潔癖性 山下水穂 37
投書 40
発言1,2
編集後記 41

『薬のひろば』66 19830530

巻頭言 2
除草剤CNPの毒性 中南元 4
農薬を減らしたミカン山(V) 京大農薬ゼミ 35
生活を見直し,かえていこう 富塚三夫 高橋晄正 48
公害の中で育児に学ぶ 北野蓉子 63
狭山雑記 山下水穂 65
来し方,行く末 高橋晄正 68
ビタミン信仰とヘルスドリンク 高橋晄正 74
漢方薬の正しい知識 高橋晄正 79
近況報告(高橋) 表紙2
編集後記 表紙4

『薬のひろば』67 19830730

巻頭言 食添行政の非科学性 2
特集 新甘味料アスパルテームの毒性解析―安全度は未確定である 高橋晄正 4
連載 農薬を減らしたミカン山(W) 京大農薬ゼミ 23
対談 科学的裏付けのないビタミンCの大量投与 高橋晄正 徳久幸子 34
署名簿 厚生大臣にアスパルテームを指定しないことを要請する 39
公害の中で育児に学ぶ 北野蓉子 63
一頁の知識 「血圧値=年齢プラス90」のウソ 表紙2
編集後記 表紙3
付録 インフルエンザ予防接種再考
―学童定期接種廃止の提案

『薬のひろば』68 19830930

巻頭言 2
特集 コンポスト(汚泥肥料)は野菜の重金属汚染源―有機農業に暗雲 4
1.下水汚泥コンポストの危険度(リスク) 河本正子 5
2.下水汚泥農地還元の基本的視点
―高橋敏雄氏論文の要約 編集部 9
3.コンポスト(汚泥肥料)文明批判 佐々木 裕 22
連載 農薬を減らしたミカン山(X) 京大農薬ゼミ 54
狭山雑記 山下水穂 64
日本の食品の特色と功罪(T) 高橋晄正 68
近況 表紙2
編集後記 表紙3

『薬のひろば』69 19831130

近況報告 表紙2
論壇 医療事件の捜査能力高めよ
―富士見産婦人科事件が残したもの 内田剛弘 2
特報 中国で水道水フッ素化中止
―虫歯予防のフッ素追放 編集部 4
研究 酒に関するノート 増山元三郎 9
連載 農薬を減らしたミカン山(Y) 京大農薬ゼミ 13
狭山雑記(19) 山下水穂 28
公害の中で育児に学ぶ(6) 北野蓉子 32
研究 新食品添加物11品目を評価する 高橋晄正 38
紹介 新甘味料アスパルテームで脳代謝異常
―食事とともに摂取は危険! 高橋晄正 47
評論 WHO・A1リストの安全保障度
―染色体障害20%,発ガン5% 高橋晄正 51
研究 除草剤MO中のダイオキシンの一般毒性
―北里大・川村論文の検討 高橋晄正 56
研究 除草剤MO中のダイオキシンの胎児毒性
―北里大・鎌田論文の検討 西嶋克司 64
研究 膣用避妊薬マイルーラの毒性研究
―吸収と胎児への影響 高橋晄正 68
編集後記 80


>TOP

◆『薬のひろば』71 19840410―80 19850930

『薬のひろば』71 19840410

巻頭言 薬の再評価のデータを公開せよ 2
研究 添加物批判に科学性を
―大量投与で害作用は当然 高橋晄正 4
速報 非ピリン系かぜ薬フェナセチン市販中止 編集部 11
研究 水田用除草剤CNPに含まれるダイオキシンについて
―難分解性物質の危険性― 中南元 12
講義 生存基盤原論・開講
―和光大学一般教育の中で― 高橋晄正 24
狭山雑記(21) 山下水穂 27
連載 公害の中で育児に学ぶ(7)スモン 北野蓉子 30
図書室 市民のための科学的な見方考え方(三一新書) 36
編集後記 40
付録 新甘味料アスパルテーム
―「パル」の陰謀 高橋晄正

『薬のひろば』72 19840615

巻頭言 予防接種禍に判決・国に賠償責任 2
論説 発がん物質の規制に真剣な努力を
―飲み水をめぐる最近の話題 中南元 4
資料 アスパルテームの成分アスパラギン酸塩の害作用
―乳幼児期の使用で成人後に肥満と生殖障害  高橋晄正 31
資料 グルタミン酸ソーダよ,お前もか
―週刊朝日44.11.7 高橋晄正 38
研究 農薬を減らしたミカン山([) 京大農薬ゼミ 13
論説 日本型食生活―問題点の整理 高橋晄正 53
資料 非ピリン系フェナセチンの腎毒性と発ガン性について 編集委員会 58
資料 正露丸の成分フェノールの発ガン性
―ボートウエルの実験 高橋晄正 67
連載 狭山雑記(22) 山下水穂 70
連載 公害の中で育児に学ぶ(8) 北野蓉子 73
編集後記 80
近況報告 表紙2

『薬のひろば』73 19840715

論壇 故真鍋教授とドイツ・アミノピリン論争 2
紹介 有機多肥作物の毒性
―カリウム・硝酸過多・マグネシウム欠乏 高橋晄正 4
研究 粗暴で勉強ぎらいの子ども(HLD症候群)
―合成着色料が原因 高橋晄正 9
紹介 肝カドミウム,年齢とともに急増
―秋田県住民での調査 編集部 38
連載 狭山雑記(23) 会話とお喋り 山下水穂 24
古典追想 新しい医学への道 高橋晄正著 27
編集後記 40
資料 戦後のわが国の無顆粒球症による死亡数の推移 表紙ウラ
別冊付録 カルシウムの正しい知識(不足論,補給論の検討)

『薬のひろば』74 19840915

読者からのお便り 表紙2
研究 安全でない低毒性農薬
農薬規制の問題(その1) 中南元 2
資料 秋田県民のカドミウム汚染
―昭和52年から県衛生科学研究所で調査 編集部 15
紹介 放射線照射ベビーフード事件
判決理由の一部紹介 編集部 19
講座 アスパルテーム安全論の解析
―サンケイ・パンフ「食品添加物」をめぐって 高橋晄正 22
連載 狭山雑記(24) 山下水穂 38
編集後記 裏表紙
別冊付録 漢方・鍼灸の常識
―現代からの批判とともに 高橋晄正

『薬のひろば』75 19841230

特集 食常識の点検
―自然食品の安全度は 高橋晄正 2
1.わらびの発ガン性 
2.自然塩は化学塩か
3.高脂肪食の発ガン性
特集 御隠居の科学講談 やだ・いやだ 18
1.宵越しの魚―ニトロソアミン 19
2.甘い,甘い落とし穴―アスパルテーム 30
3.縄文美人の歯―フッ素 39
4.おじゃがの芽つぶし―照射食品 52
講座 気管支ぜんそく 高橋晄正 61
連載 狭山雑記(25) オーストラリアのペンフレンドたち 山下水穂 73
書評 歯なしにならない話(朝日新聞社) 44
総索引(61〜75号) 77
編集後記 80
近況報告・北海道から沖縄へ 表紙2

『薬のひろば』76 19850215

論説 生体売腎に思う 高橋晄正 2
研究 危険な母乳のダイオキシン汚染
―農薬規制の問題点(その2) 中南元 4
研究 農薬を減らしたミカン山(\) 京大農薬ゼミ 10
研究 アスパルテームは卓上甘味料に
―持続する代謝系の攪乱 高橋晄正 15
講座 アリナミン物語(1) 高橋晄正 31
連載 狭山雑記(26) 投書の顛末 山下水穂 38
論 社会主義はよみがえれるか
―原発をめぐる論争の本質― 杣津漂 表紙2
別冊付録 UHT牛乳の栄養学
―低温殺菌乳との比較

『薬のひろば』77 19850330

研究 正露丸(クレオソート)を廃棄しよう
―膜透過性,腎機能,血液の障害証明さる 高橋晄正 2
研究 農薬規制の問題点(その三)
1.有害不純物(続き) 中南元 16
講義 栄養学の成立(1)
奇病―ビタミン欠乏症の克服まで 高橋晄正 26
編集後記 40
論・給食は文部省にも企業にも渡すべきでない 表紙2
別冊付録・むし歯予防の正しい方向
―フッ素の潜在毒性学

『薬のひろば』78 19850531

レポート 史上最悪の化学災害はなぜ起こったか
―ボパール現地調査報告 中南元 1
意見 本当は“生乳”を飲みたいのです 外池良子 18
研究 生乳の予備加熱と煮沸
―その化学変化の栄養学的検討 高橋晄正 29
論説 UHT牛乳の胃内消化の状況
―幼若動物での大量投与実験 高橋晄正 35
紹介 アスパルテームと糖分の相乗作用
―脳内アミノ酸と化学的伝達物質への影響 編集部 39
雑感 ラムラ 増山元三郎 43
講義 栄養学の成立(2)
―奇病・ミネラル欠陥病の克服 高橋晄正 44
講義 栄養学の成立(3)
―主栄養素を摂ることの意味 高橋晄正 53
講義 食生活の原則を探る
―単身赴任者のために 高橋晄正 61
研究 フッ素洗口の再評価 高橋晄正 72
狭山雑記 (27)膠原病と私 山下水穂 75
(28)お三どん 山下水穂
編集後記 表紙4
論 消費者運動の病根 杣津漂 表紙3

『薬のひろば』79 19850730

問題提起 学校給食を考える
―なぜ学校給食法にお委せできないか 高橋晄正 2
ルポルタージュ・給食現場
燃えている人々―試食・そして調理室― 小畑秀朗 10
紙芝居「カレーライスができるまで」
―自校方式とセンター方式ではここが違う 八木真澄 27
現地報告 牛乳とハム・ソーセージ 41
1.牛乳メーカー「ニットー」と山田牧場を訪ねて 窪田純子
2.いま東京で飲んでいる牛乳は 高橋晄正
3.大多摩ハム―無添加ハム工場の見学 野本雅央
紹介 給食用食品・食器の安全度
―市教委での検査 食文化を考える会 59
ルポルタージュ 学校給食センターを訪ねて 64
1.T市学校給食センター訪問 食文化を考える会
2.資料・小平市学校給食センターからのメッセージ
3.なぜ給食センターがあるのだろう 八木朋之
座談会 給食現場の苦労とよろこび
―物いう先生の情勢と姿勢― 司会 食文化を考える会 71
研究 学校給食の経営分析
―“地方自治経営学会報告”の批判 高橋晄正 76
記録 学校給食の歩み 八木真澄 90
編集後記 104

『薬のひろば』79 19850930

特集 調布の学校給食
問題提起 学校給食を考える
―なぜ学校給食法にお委せできないか 高橋晄正 2
ルポルタージュ・給食現場
燃えている人々―試食・そして調理室― 小畑秀朗 10
紙芝居「カレーライスができるまで」
―自校方式とセンター方式ではここが違う 八木真澄 27
現地報告 牛乳とハム・ソーセージ 41
1.牛乳メーカー「ニットー」と山田牧場を訪ねて 窪田純子
2.いま東京で飲んでいる牛乳は 高橋晄正
3.大多摩ハム―無添加ハム工場の見学 野本雅央
紹介 給食用食品・食器の安全度
―市教委での検査 食文化を考える会 59
ルポルタージュ 学校給食センターを訪ねて 64
1.T市学校給食センター訪問 食文化を考える会
2.資料・小平市学校給食センターからのメッセージ
3.なぜ給食センターがあるのだろう 八木朋之
座談会 給食現場の苦労とよろこび
―物いう先生の情勢と姿勢― 司会 食文化を考える会 71
研究 学校給食の経営分析
―“地方自治経営学会報告”の批判 高橋晄正 76
記録 学校給食の歩み 八木真澄 90
編集後記 104

『薬のひろば』80 19850930

もくじ 表紙裏
特集 農薬ニッソール中毒裁判終結 1
声明 原告 松本武,同エツ子ほか 2
挨拶 弁護士 井上善雄 3
証言 高橋晄正 4
研究 ニッソール裁判と私 中南元 5
研究 農薬を減らしたミカン山(]) 京大農薬ゼミ 20
研究 フッ素含有殺虫剤ニッソール散布者における中毒死の確率に関する研究 高橋晄正 31
講義 食の安全性はどう保証されるか 高橋晄正 49
編集後記 表紙裏4


>TOP

◆『薬のひろば』81 19851130―90 19870530

『薬のひろば』81 19851130

特集 学校給食論―第2集
T 調布の学校給食 2
調布市が学校給食をはじめたころ 小川明子
合成洗剤から石鹸へ 小野寺満
石鹸から手作り石鹸へ 平田孝志
U 給食センター論 17
小平給食センターを訪ねて 八木真澄
給食センターのシステム化  やだ・いやだ
中学の給食3年間の努力実る 東京新聞
学校給食の合理化は慎重に 戸舘昭吉
学校給食センターの構想 戸舘昭吉
中部上北学校給食センター 教育委員会
V 学校給食論 62
働く母を助ける学校給食 伊藤わらび
文部大臣,給食を語る 編集部
学校給食昔話 市堀勝義
今、学校給食を考える 西嶋克司
給食廃止論 田宮悟郎
教育の一環としての学校給食とは 八木真澄
学校きゅうしょく 小野寺渉
学校給食の社会的位置づけ(討論会) 司会 高橋晄正
W 外国の給食 102
給食はレストランで?! 石川正子
アメリカでの給食 田邊はるひ
アメリカの学校の給食 田邊あかね
アメリカの食生活と学校給食 塚本寿美子
英国の食生活 橋本明子

『薬のひろば』82 19860131

論説 枯葉剤・除草剤に見る現代科学技術 中南元 1
紀行 中央アジア・コーカサスを旅して 増山元三郎 29
狭山雑記(29)手作りと既製品 山下水穂 39

『薬のひろば』83 19860315

特集 学校給食を問う―第3集
直言座談会/教育の場と学校給食 2
田宮悟郎,八木真澄,山下水穂,塚本寿美子
(司会)高橋晄正
T 調布の給食は,いま 3
―臨教審勧告と児童数減少のはざまで―
U 給食センター論 10
―それは根源悪でありうるか―
a 小平市給食センター
b 変貌する給食センター
V 学校教育はいま 22
―なぜ給食廃止論か―
a 教育現場の実情
b 「教育の一環」の実情
W 反撃のエネルギーは 38
―国の管理体制の貫徹するなかで―
a 誰が反撃を担うか
b 自由度なき教育空間
c 教科は食の時間を食う
X アメリカの学校昼食 54
―視野を拡げて―
a 異なる文化の基盤
b ランチルーム―廃物利用でも
Y 学校給食とは何か 63
―涯しなき模索の末に―
a 社会的要請の多様化
b 献立の多様性の秘密
c 避けられない多様化
d 矛盾の中に給食はつづく
Z 食の革命は進む 80
―消費者のニーズを技術的に克服―
講座 暮らしとプラスチック(1) 植村振作 87

『薬のひろば』85 19860501

特集 農薬の特殊毒性―発ガン性,生殖毒性,変異原性―
兼崎暉(門司労災病院) 西嶋克司(九州大学) 中南元(大阪大学)
<はじめに> 1
T 特殊毒性とは 2
1.発ガン性、生殖毒性、変異原性の関係 2
2.変異原物質による毒性の現れ方 4
3.特殊毒性の作用特性 5
4.ヒトに対する毒性の評価 10
U 農薬の特殊毒性 13
1.農薬取締法における特殊毒性の取り扱い 13
2.農薬の特殊毒性研究の現段階 14
V 三西化学で取り扱われた農薬の特殊毒性 16
1.有機塩素剤 16
2.有機リン剤 29
3.カーバメイト剤 31
4.その他 34
W その他の主な農薬の特殊毒性 35
1.ジチオカーバメイト剤 35
2.くん蒸剤 37
3.その他 40
<おわりに> 43
付録1:特殊毒性を有することが知られた農薬 44
付録2:各種農薬の人体と環境への残留 54
文献 59
編集部補記 71

『薬のひろば』85 19860825

論 前科学、非科学と反科学の立場 高橋晄正 裏表紙
研究 インフルエンザ予防接種における抗体価上昇率と接種前抗体価の関係 2
T 抗体価非上昇は非感染の指標か 高橋晄正
U 杉浦氏のインフルエンザ・ワクチンの評価への野外実験への疑問 14
V 福見氏「アジアかぜ総括」WHOへの報告の問題点 21
講座 農薬規制の問題点(その4) 
適正使用基準は適正か? 中南元 25
講座 暮らしとプラスチック(U) 植村振作 41
論説 学童における予防接種について 高橋晄正 53
論説 よほどのことでないかぎり、薬はご遠慮申し上げた方が身のため 高橋晄正 63
連載 狭山雑記(30)
オーストラリアの高校生たちとの一夜 山下水穂 66
特報 イギリス・エセックス州の学校給食について 塚本寿美子 74
手記 私は脳腫瘍を手術した サイラ・M・スタネット 訳 山下水穂 80

『薬のひろば』86 19861115

論 子どもに玄米採食は苦業 裏表紙
講座 急がれるダイオキシン対策 
―深刻な母乳汚染 中南元 2
研究 農薬工場周辺住民とガン死亡
高橋晄正、西嶋克司、川崎悦子 18
紹介 インフルエンザ予防接種
―“発病予防”の効果=0(ゼロ)の証言 編集部 25
随想 旧制中学の記念誌『朔雪六十年』の編集にたずさわって 高橋晄正 28
連載 狭山雑記(31)ふくれ面との訣別 山下水穂 33
書評 高橋著「からだが危ない―身辺毒性学」 杣津漂 36
書評 日教組「子どもの歯の現状とフッ素問題」 杣津漂 38
編集後記 40
付録 パンフ 改訂3版インフルエンザ予防接種再考
―予防接種法からの削除の提言

『薬のひろば』87 19861225

論 集団接種の返上=「行革」援兵論の思想構造 表紙裏
特集 インフルエンザ予防接種に根拠はあるか 2
研究 国の根拠・インフルエンザ予防接種は有効か?
―資料13篇の科学的批判 高橋晄正 2
研究 国の資料・米テクムゼー市でのインフルエンザ学童接種の効果と再分析 高橋晄正 17
研究 主要死因とくにインフルエンザ死亡の低下にたいする社会的要因の影響について 高橋晄正 25
研究 インフルエンザの予防接種をしておくと罹っても軽く済むか
―園口氏のデータの再検討 高橋晄正 32
講座 暮らしとプラスチック(V) 植村振作 45
講座 医療の歴史
―「現代医学概論」より 高橋晄正 53
回顧 私の青春時代
―常に真実を求めて 高橋晄正 69
連載 狭山雑記(32)入院雑感 山下水穂 77
編集後記 80

『薬のひろば』88 19870225

論 「痛哭の涙」か、「沈黙の春」か 表紙裏
講座 水道水の農薬汚染の現状と問題点 中南元 2
講座 暮らしとプラスチック(W) 植村振作 27
特集 インフルエンザ予防接種に根拠はあるか(2) 35
1.インフルエンザ・福見証言の解析
―理論的破産と社会的責任感の欠落 
2.インフルエンザ・「学童媒介論」の原典
―『アジアかぜ流行史』はそれを支持するか
3.インフルエンザ・園口著書(分担執筆)の検討
―方法論の確認=自己否定への道
講演 死を看とる心―脳死を見つめて 高橋晄正 72
連載 狭山雑記(33) 山下水穂 79
編集後記 82

『薬のひろば』89 19870330

論 東大100年史の汚点
―インフルエンザ学童定期接種 表紙裏
レポート もはや帰るべき自然はなく
―科学とともにいかに生きるか
和光大学:増渕菜穂子、劉純清、織田彰子、木里くみま、高橋晄正 2
研究 インフルエンザ「前橋レポート」の解析
―血中抗体による感染判定の矛盾を暴露 高橋晄正 30
調査 インフルエンザ「定期接種論」に根拠欠落
―“追加免疫”の討論資料発見できず 高橋晄正 37
講座 医療の歴史(2)―「現代医学概論」より 高橋晄正 44
論説 製薬企業による行政支配
―注射による筋短縮症の真因 高橋晄正 51
講演 死を看とる心―脳死を見つめて(2) 高橋晄正 61
手紙 山下水穂さんへ 石川正子 72
連載 狭山雑記(34)バレンタインデイ 山下水穂 77
編集後記 80

『薬のひろば』90 19870530

論 農業、医療、工業の本質論 表紙裏
特集 インフルエンザワクチンに効果はあるか(4)
T.兵庫県における児童・生徒のインフルエンザ予防接種の接種回数を規定する因子および副反応の発生状況
北川淑子、木田三枝子、太子厚子 2
U.インフルエンザ・型合わせ追加免疫の無効性
―免疫記憶のしくみと“抗原原罪原理”から 高橋晄正 19
V.ワクチン効果はいかにして確定されたか
―インフルエンザワクチンの勧奨、業務接種の不当性 高橋晄正 26
講座 中年への糖尿病警報 高橋晄正 46
講座 魚介類の除草等による汚染 中南元 56
講座 暮らしとプラスチック(X) 植村振作 76
連載 狭山雑記(35)無題 山下水穂 85
編集後記 88


>TOP

◆『薬のひろば』91 19870910―100 19890518

『薬のひろば』91 19870910

論 再び国民を偽って接種に誘うのか
―この秋のインフルエンザ予防接種の問題点 表紙裏
警告 “禁じられた薬”いまだに流通
『薬の選び方便覧』(第二版)が問う薬への信・不信 高橋晄正 2
報告 マンズ(ジエチレン・グリコール)ワインの安全性 井上善雄 8
研究 インフルエンザ予防接種に“感染防御力”はあるか
―その科学的トリックを解明する 高橋晄正 16
講座 頭痛のいろいろ 高橋晄正 26
講座 心臓病の徴候と診断 高橋晄正 32
講座 疲労のしくみとその回復法 高橋晄正 41
講座 肥満の害と減量の方法
―やせる本の信頼度 高橋晄正 50
講座 腰の痛み―その種々なタイプ 高橋晄正 59
講座 便秘の常識 高橋晄正 65
報告 “ごみ”とかかわって 吉村容子 73
連載 狭山雑記(36)看護婦Uさんの質問に答えて 山下水穂 78
編集後記 82

『薬のひろば』92 19871015

論 プラスチック食器の安全性の考え方 表紙裏
調査 インフルエンザ学童接種
国は都道府県知事の権利を侵害 高橋晄正 2
総括 インフルエンザ予防接種を考える 高橋晄正 10
講座 有機リン系農薬及び難燃剤の危険性について
―米の輸入と関連して 中南元 18
講座 再びメラミンについて(Z) 植村振作 35
紹介 日本教職員組合・健康白書5(別冊)
「子どもの歯の現状とフッ素問題(その2)」の解析を終えて 高橋晄正 44
研究 日教済の給付内容の分析から教師の健康を占う 高橋晄正 49
講座 脳卒中とその仲間のはなし 高橋晄正 57
講座 医薬品開発の歴史 高橋晄正 66
書評 増山元三郎著
『コンピューターの部品になりたくない学生諸君へ』 高橋晄正 74
連載 狭山雑記(37)ダイエット 山下水穂 77
編集後記 80

『薬のひろば』93 19880105

論 富山の薬屋さんとの会話 表紙裏
要望書 全国都道府県知事宛
インフルエンザ予防接種中止の要望書送付 2
シンポ “地球まるごと汚染時代を迎えて” 4
T.講演・それでも原発か―チェルノブイリ事故を追って 市川定夫
U.朝日新聞の記事
V.コロンビア川(アメリカ)での放射能濃縮データは……
W.秋田食品公害・医療公害をなくす会の活動
講座 プラスチック可塑剤、難燃剤による環境と人体の汚染
―変異原物質が精液を汚染 中南元 27
講座 暮らしとプラスチック([)フッ素樹脂
―高価だったフッ素樹脂 植村振作 42
速報 生乳飲用者で新型の慢性下痢症候群
―米・ミネソタ大学研究班が確認 高橋晄正 48
回顧 合成殺菌料AF-2(トフロン)事件
―郡司氏が必殺の落とし穴に 高橋晄正 53
謹告1 「薬のひろば」100号終刊のお知らせ
1989年3月記念集会 53
謹告2 後続「生活科学ミニコミ誌」について
阪大中南氏を中心に企画を依頼 65
謹告3 100号終刊記念事業のためのカンパ要請
―記念号単行本体裁250頁 ほか 67
謹告4 トヨタ財団より助成金受領
―本会の活動の記録の作成に対し 71
連載 狭山雑記(38)シルビアさん 山下水穂 77
編集後記 80

『薬のひろば』94 19880205

謹告 「薬のひろば」100号終刊記念事業 表紙裏
論説 ホルムアルデヒドの毒性(1)
―メラミン食器論争に寄せて 高橋晄正 2
提言 インフルエンザ予防接種をどうするか
―いま医師の科学的良識が問われている 高橋晄正 5
警告 成人T細胞白血病(ATL)の伝播に注目せよ 丸山理一 19
講座 環境問題における保身と差別をどう考えるか 中南元 25
講座 アトピー性皮膚炎 高橋晄正 32
研究 歯みがきのむし歯予防力
―その科学的評価 高橋晄正 40
回顧 給食用のコムギ粉のリジン強化論争 高橋晄正 56
紀行 モロッコ・スペイン・ポルトガル紀行 増山元三郎 65
連載 狭山雑記(39)盆暮れに思うこと 山下水穂 78
記 載らざるの記 表紙裏
編集後記 

『薬のひろば』95 19880205

謹告 「薬のひろば」100号終刊記念事業 表紙裏
論説 ホルムアルデヒドの毒性(2)
―メラミン食器論争に寄せて 高橋晄正 2
講座 食品用プラスチックの安全管理とは
(T)非意図的食品添加物と指定制度 片瀬隆雄 14
講座 破傷風予防注射について 海老沢功 22
論説 クロロキン控訴審における薬事法解釈
―筋短縮症訴訟の立場から 高橋晄正 28
講座 アレルギー病の基礎
―用語の意味を明確に 高橋晄正 33
お知らせ 環境監視研究所設立集会 編集部 43
連載 狭山雑記(40) 山下水穂 45
講座 安全性の科学 高橋晄正 -23-
講座 学校に行かない子に出会ったら -1-
工藤明人、田島宏子、木村健一 
編集後記 

『薬のひろば』96 19880930

論 プラスチック溶出物のチェックにバイオアッセイを 表紙裏
研究 児童生徒の欠席状況によるインフルエンザ予防接種効果の評価 高橋晄正 2
研究 インフルエンザ予防接種後の副反応の実態 北川淑子、高橋晄正 9
講座 ゴルフ場農薬汚染への警告(1) 山田国広 58
講座 食品用プラスチックの安全管理とは
(2)現行法による改善とその限界 片瀬隆雄 70
講座 プラスチック安全性の規格基準 植村振作 83
追憶 黄変米の思いで 津村善郎 97
説 インフルエンザ予防接種禍から子どもを護ろう 裏表紙
編集後記 

『薬のひろば』97 19881031

終刊前夜特大号
牛乳・その選びかた
―低温殺菌か超高温殺菌か
高橋晄正

はじめに
もくじ
プロローグ・牛乳殺菌の技術史の回顧から 9
第T部 消費者リポートの分析 15
第1条 “加熱牛乳を飲んでマウスが死ぬ” 17
―実は加熱時間九〇〇倍が無視されたまま
第2条 “日本は予備加熱五―六分で栄養破壊” 24
―実はヨーロッパでも四―六分の前保持
第3条 “イオン性カルシウムは加熱で破壊” 31
―実は測定値で総カルシウム量は不変
第4条 “ホエーたんぱくは加熱で破壊” 49
―実はカゼインと結合してカゼイン分画に
第5条 “アミノ酸、ビタミンも破壊、毒物ができる” 66
―実は調理損失の範囲、毒性反応(一)
第6条 “有用な乳酸菌を死滅させる” 82
―実は残った乳酸菌に雑菌抑制力はない
第7条 “UHT牛乳に発ガン物質過酸化水素” 98
―実は無作用量の四〇〜六〇万分の一
第8条 “ヨーロッパではパストウリゼーションが主流” 108
―実は主座といっても全欧人口の1/3、低気温の北欧
ファイナル・科学をわい曲する思考パターン 120
第U部 高松修氏の著書の分析 131
A.高松修著『牛乳戦争』の問題点 133
B.『怖い牛乳 良い牛乳』 151
―これで怖い、良いがわかるか
C.高松修氏の二著書の検討のまとめ 184
第V部 いま消費者運動に問われているもの 187
1.戦後、消費者運動高揚の中で 189
2.低温殺菌を志向する思想に矛盾はないか 191
3.なぜ牛乳を飲むか
―そしてどう牛乳を選ぶか 193
4.消費者運動に自浄能力はあるか 204
資料篇
1.「牛乳の各種加熱処理による変化と貯蔵性」
東北大学名誉教授 中西武雄 209 
2.幼児・幼若動物での牛乳たんぱくの胃内消化能力をめぐる問題
高橋晄正 228
3.生乳飲用者で新型の慢性下痢症候群
―米・ミネソタ大学研究班が確認 高橋晄正 239
参考文献、あとがき

『薬のひろば』99 19890518

論 私は何を見たか―『薬のひろば』20年の中で 表紙裏
回顧 『薬のひろば』100号終刊に寄せて 
高橋晄正、山崎伊久子、宮田崇、熊本一規 2
特集 精神と身体のはざまで 高橋晄正、熊倉伸宏 21
随想 私の朝鮮史メモ 高橋晄正 58
報告 学校給食の現場(調布)から 八木真澄 88
薬害 危険なプリンぺランと配合禁忌剤の併用 神奈川・S生 94
警告 刺身とアニサキス症―サバ、アジ、スルメイカなどに注意 高橋晄正 103

書評 食卓を脅かす食品照射 106
(ウェブら著、淡谷ら記、三一書房)
連載 狭山雑記(42)義理を立てる 山下水穂 108
連載 狭山雑記(43)アレンの友情 山下水穂 111
謹告 『薬のひろば通信』の発行について 117
編集後記 117
別冊付録27 『牛乳・その選びかた』をめぐるいろいろな見解
M・Y、主婦、不明、畑英里、土屋文安、千葉渉

『薬のひろば』100 19890518

終刊特大号
薬品食品公害の二〇年
―私は何を見たか
高橋晄正著 

はじめに 11
プロローグ―本会の設立まで 13
1.本会の運動の時代的背景 15
2.肝臓薬グロンサンとの出会い 16
3.科学的薬効検定の提言 17
4.厚生大臣への公開質問状 20
5.機関誌『薬のひろば』の発行 25
第T部 薬品公害を追って 27
T-1 虚構の保健薬アリナミン 29
T-2 食欲亢進剤アペール 32
T-3 胃潰瘍薬キャベジン 34
T-4 悲劇の下熱剤―ノーシン、ピリン、フェナセチン 38
T-5 かぜ薬としてのビタミンC 43
T-6 整腸剤「正露丸」 45
T-7 整腸剤「キノホルム」でスモン 50
T-8 鎮静剤サリドマイドと四肢障害 52
T-9 腎臓薬クロロキンと視野障害 54
T-10 酸素過剰で未熟児網膜症 56
T-11 糖尿病薬で意識障害 58
T-12 抗生物質クロマイで死の貧血 61
T-13 家庭常備薬評価のバイブル 63
T-14 注射による筋短縮症 79
T-15 種痘後の幼児に脳脊髄炎 82
T-16 インフルエンザ予防接種の無効有害性 84
T-17 むし歯予防用フッ素の医学的批判 87
T-18 避妊薬の安全度は? 90
T-19 漢方と鍼灸の効果は? 92
T-20 その他の薬害の数かず 95
T-21 薬品公害を追って―まとめ 96
1.国民の薬常識の変革 96
2.学会と行政への直言 98
3.法廷証言と書証の作成 105
4.外国との交流 107
第U部 栄養学・その後と食品汚染を追って 109
U-1 高脂肪食と直腸ガン、乳ガン 111
U-2 塩蔵魚、干ものと胃ガン 113
U-3 カルシウムの吸収と玄米食 117
U-4 古典としての酸性食品・アルカリ性食品 123
U-5 砂糖、食塩、食酢など 126
U-6 わらびの中の発ガン物質 133
U-7 低温殺菌牛乳信仰 135
U-8 食原性奇病―それからの解放 141
U-9 食品のコバルト60照射 147
U-10 合成洗剤による食品汚染 149
U-11 有機肥料の使い過ぎの害 153
U-12 農薬による食品汚染 156
U-13 カビによる食品汚染 160
U-14 ヨードによる食品汚染 162
U-15 新たんぱく資源の夢ならず 166
U-16 その他の食品汚染 168
U-17 まとめ 169
1.食文化と科学 169
2.造成される似非科学 170
3.いま“無農薬野菜”の商品価値とは 172
第V部 食品添加物を追って 175
V-1 合成殺菌料トフロンの毒性 177
V-2 給食コムギにリジン強化で筋力低下 180
V-3 人工甘味料サッカリンに発ガン性 184
V-4 新甘味料アスパルテームの毒性 187
V-5 防かび剤OPPの毒性 190
V-6 コムギ粉に添加の臭素酸カリウムの毒性 194
V-7 酸化防止剤BHAの評価 200
V-8 調味料グルタミン酸ソーダの評価 203
V-9 食品添加物と無脳児の出生 205
V-10 合成着色料とHLD症候群 208
V-11 ハム・ソーセージの食品添加物調査 213
V-12 学校給食を考える 217
V-13 食品添加物を避ける生活設計 219
V-14 その他の食品添加物 221
V-15 食品添加物のまとめ 223
1.無残な食品産業の論理 223
2.権力・企業による批判者つぶし 225
3.無脳児の黙示とHLDの子どもたち 227
第W部 環境汚染とそれによる被害を追って 229
W-1 光化学スモッグで中学生集団が被害 231
W-2 農薬工場周辺でガン死亡増加 234
W-3 農薬ニッソールの皮膚吸収で高校生死亡 236
W-4 農薬を減らしたミカン山 238
W-5 農薬の特殊毒性 239
W-6 農薬による環境の汚染状況 240
W-7 コンポスト(活性汚泥肥料)重金属の汚染 241
W-8 メラミン食器からホルムアルデヒド、ほか 246
W-9 それでも原発か―チェルノブイリ事故を追って 248
W-10 その他の環境汚染 249
W-11 環境汚染のまとめ 249
第X部 回顧―私たちは何を見たか 251
X-1 レポート・もはや帰るべき自然はなく 253
X-2 レポートへの感想 259
第Y部 本会の活動を支えた人びととその科学論 261
Y-1 「薬のひろば」の刊行状況 263
Y-2 法廷証言の記録 265
Y-3 本会の活動を支えた人びとのプロフィル 267
Y-4 本会を支えた科学論 273
Y-5 一〇〇号終刊のご挨拶 278
付 薬のひろば 項目別総索引 281


>TOP

■引用

引用の体裁:
『薬のひろば』掲載号 発行年月日
「記事論文タイトル」開始頁
著者(奥付等で執筆者不明の場合もあり。ただ、『薬のひろば』100号索42頁に「(注)著者のないものは高橋の執筆によるもの。杣津 漂、やだ・いやだはそのペンネームである」との記載がある。)
「引用文」引用頁

>TOP

『薬のひろば』1 19710130

「京都大学で燃えあがったアリナミンへのたたかいの講演をきいて」47
波奈土昇

「暮れの十二月四日、京都大学附属病院講堂を埋めた……
もともと、この講演と討論の集会は、高橋晄正氏と、京都大学衛生学の藤原元典教授の対決を予定して、同大学医学部の学生有志によって計画されたものであった。だが、藤原教授はついに姿をみせじまいだった。……
高橋氏が……講演を終わった。満場の拍手はしばらく鳴り止まなかった。」47-50

「座談会 薬は誰のためにあるのか(上)」56
出演者=高橋晄正 篠友三 大熊由紀子 司会・平沢正夫

「高橋 日本人がクスリに依存することが多くなったのは、……戦後の窮乏の中で健康に対する関心が、劣悪な状態からの脱出という形で異常に高まってきたことに関係があると思いますね。それが保健薬の大流行の温床になったのは確かです。……
高橋 ……それともう一つマスコミにのせた宣伝攻勢ということもあったわけです。」62-63

「編集後記」80

「 プラセーボ(偽薬)にも心理的な効果がある以上、おしゃぶり的な意味でそれなりの存在理由はあるのだ、という意見が専門家の間にもあるという。
たしかに二重盲検法(ダブルブラインド法)をやるについても偽薬は必要である。ところがこの考え方を拡大していくと、クスリは効かなくても、心理効果のようなものが期待できればいいのだ、というようなことにもなりかねない。だいたいこういう考え方は、国民をおしゃぶりが必要な心理的口唇期の段階でとらえようとするもので、一種の愚民政策に通ずるものだ。
『薬のひろば』は、その意味でクスリに関しては「脱口唇期」をはかりかしこい国民、醒めた国民の連帯をつくりあげるため、全力を結集しようとするものである。 高橋」80

>TOP

『薬のひろば』2 19710330

「名医たちは何を処方したか」2
高橋晄正

「 春繚乱の四月、全国10万の医者たちは江戸へと上ってくる。……武道館で開催される日本医学会総会に出席するためである。それは四年に一回、東京、京都、大阪、名古屋と廻り持ちで百十幾つかあるそれぞれの専門分野の医学会が合同でおこなうもので、武見太郎氏を会長にいただく日本医師会のいわば学術部が主催する医学の祭典である。その会長は、東大名誉教授であり文化勲章受賞者である沖中重雄氏が選ばれている。
……わが国のデタラメな薬務行政のしくみのなかで、産・官・学の共同のもとに生み出されるくすり・ヘドロにたいして、東大病院は何らなすすべもなく、……“国が許しているから”“健康保険に通っているから”ということを拠りどころとして処方を書いていることがうかがわれて、身のすくむ思いである。その東大病院の薬に対する姿勢が、日本医学会の薬にたいする姿勢へとつながっているのである。
……わたくしや東大医学部の学生たちがこうしたわが国のくすり・ヘドロを告発しつづけてもう一〇年になるけれども、厚生省も医学会もわたしたちの声を権威なきものとして顧みることがなかった。だが、わたくしたちは思うだろう、そうした権威ある名医たちが同じような発言をしてくれたなら、その権威のゆえに政府も学会ももっと迅速に国民をくすり・ヘドロのなかから救い出すために動いてくれたのではなかったろうかと。……
わが国のくすり・ヘドロ医療の姿勢を正すには、何もそんなにむずかしい学理を使わなければならないのではない。イギリスやアメリカ医学会が二五年も前に採用した薬効検定における“科学の論理”を受け入れるだけでよいのである。」2-4

「よせられた声の中から」22

「 薬を監視する国民運動の会のことを、専門家や関係者の団体と思っているひともあるようだが、それは「国民運動の会」という名の通り、誰でも入会し、その運動に参加できる。そのような拡がりをもつことこそ、この運動の目指す方向であることを、このさいとくに強調して、より多くの人の参加を呼びかけたい。……
薬を監視する国民運動の会、そして機関誌「薬のひろば」の発足は、文字通り薬にたいする国民の側からの告発のさけびを反響させる広場として、ささやかながらもその機能をはたしてゆくと同時に、個々の、ちいさなさけび声を、大きな声にまとめあげて、現実に薬の環境をよくする力として作用させることが目標である。」22-23

>TOP

『薬のひろば』3 19710530

表紙裏

「「薬のひろば」からの発言
1 イギリス・アメリカで使用していない旧薬を凍結する―昭和一六年から四二年一〇月までにわが国で許可された医薬品を上記の基準によって凍結し、新しい科学の論理によって再検討する。
2 不良薬の許可を取り消す―科学の論理によって無効であることがわかった薬、あるいは発言後の追跡調査によって有害な副作用の多いものは許可を取り消すことができるように薬事法を改正する。
3 自由販売できる薬の品目を大幅に制限する―薬の乱用による健康の侵害を防ぐために、大衆が自由に薬局の店頭で買うことのできる薬の品目を大幅に制限する。
4 医薬品の大衆向け宣伝を禁止する―同じ理由によって大衆が薬を乱用するように仕向けるマスコミの宣伝を禁止する。
5 新薬の臨床試験を規制する
(a)新薬を人間に試みることの危険性を考え、まったく化学的に新しい物質を人間に試みることは然るべき政府機関の許可を必要とすることとする。
(b)新薬の臨床試験は十分な情報を与えた上で本人の自由意思にもとづく書類による承諾書を必要とすることとする。
6 新薬の臨床試験に規格を定める
(a)有効性の保証には原則として「二重盲検のもとでの対照試験」を義務づける。
(b)副作用なしというために必要な検索すべき生体反応の範囲を薬効別に規定する。
(引用者注――7、8、9まであり)」表紙裏

「アリナミンの真実をいまこそ」3

「四月三日 高橋が厚生省を訪れ、武藤薬務局長ほか二局長にたいして、アリナミンに関して意見具申

昭和四十六年四月三日
高橋が厚生省に上申書を提出」6

>TOP

『薬のひろば』4 19710730

「B1誘導体・アリナミンの虚像」37
高橋晄正

「アリナミンの使われるような病気は、遅速はあるにしても、あらかたは自然回復のありうるものだったし、人間なるがゆえの心理効果も否定できないものであった。だから「使った、治った、効いた」という古典論理では、アリナミンのような薬の効き目はわからないのに、アリナミンはそうした「三た論法」の論文によって審議され許可されてきたのだ。」37

「薬効問題懇談会の“効能”を検定する」42
平沢正夫

「 大衆保健薬の王者であるアリナミンの売り上げが、薬局の店頭でジリジリとさがりだした。それをみてもわかるように、薬に対する疑惑や不信が、消費者=患者のあいだに、少しずつ浸透してきた。また、医薬品の再販制および医者むけの過剰添付が、世論によって批判もされた。というわけで、薬をめぐる環境がようやくきびしくなってきた。「薬を監視する国民運動の会」も、そういうムードのなかで、生まれるべくして生まれた。」43

「反「日本医学会総会」に出席して」98
川口義明

「4月4日 神田の共立講堂 第一回 反「日本医学会総会」開催
高橋晄正の基調報告で、会は始められた。医学の進歩と医の倫理をテーマとしたこのたびの日本医学会総会を、国民不在の虚構の祭典であるとし、市民による医療の奪取を目的として、すべての人々が幅広い連帯をもっていくことの必要性をのべた。」98

>TOP

『薬のひろば』6 19711130

「テレビの前の裸の王様」95
高橋晄正

「 アリナミンをはじめとするB1誘導体が、B1とは似ても似つかない“異常浸透物質” で、胃でも腸でも細胞膜の脂肪層に溶け込んで無限に生体内に浸透する危険な薬であることは拙著「アリナミン――この危険な薬」(三一新書)を見れば一目瞭然のはずである。それは神経にも筋肉にも異常浸透するわけだが、それによって何かいいことがあることをにおわせる「代謝薬」などというべき作用はまったくなく、疲れにも神経痛にも有効だという科学的根拠は存在しないことは、すでに、「保健薬を診断する」(三一新書)のなかにも書いてあるとおりである。」95

>TOP

『薬のひろば』11 19720930

「論説 スモンの扉をひらく(T)」28
高橋晄正

「結論的にいって、薬の害作用について医師に十分な情報を与えるよう直接の販売者である製薬会社を十分に監督する責任は国にあるものであり、個々の臨床医は与えられた情報にもかかわらず注意義務を怠って発生させた事故にたいして責任を負わなければならない。とくに国民皆保険体制のもとで医療の供給が公的性格を強めている現在においてはなおさらである。ただし、個々の臨床医は、自分たちが薬の害作用に関してきわめて不十分な情報供給のもとで盲目的診療をおこなわざるをない状況を自覚し、そのような状況から早急に脱出しないかぎり国民にたいする医師としての責任を果しえないものであることを考え、そうした情報機構を自ら作るか(医師会内部に)、国に作らせるよう働きかけるかする努力をして来なかった道義的責任が問われなければならないのである。
そうした道義感の現われとして、キノフォルムを処方した医師たちは誠実さをもって投薬証明や病歴の写しをスモンの患者さんたちに提供し、そのスモン病がキノフォルムの処方を契機として起こったことを証言すべきである。」68

>TOP

『薬のひろば』12 19721130

「医療変革の闘争の諸形態」41
高橋晄正

「 わたくしの医療変革の闘争は、グロンサンの薬効検定の権威主義批判をきっかけとして、医療の場に科学の論理を確立することを目ざす方向に向かった。それは、具体的な行動としては市民に向けての不良薬追放運動の展開という形をとった。それは資料の科学的な解析を基礎としてはいるが、現象形態としてはあくまでも消費者の批判力が増していくことを中心に捉えた消費者運動であったのである。」41

>TOP

『薬のひろば』13 19730130

「「薬のひろば」三年目の決意」3
高橋晄正

「 生存と健康の基盤を切り崩していく公害の問題を媒介として、「薬のひろば」は「生活のひろば」へと発展することが要求されている。それは、空気も水も食品も、生産の場で作り出される化学物質によってすっかり汚染されてしまっているからである。そのような視点に立って生活そのものの点検を進めながら「薬のひろば」は今年も着実に歩みつづけるだろう。」4

「「薬を監視する会」厚生省に2件申し入れ!」48

「1 疑わしい薬の販売を凍結する件

イギリス・アメリカなど薬事制度の進んでいる国ぐにで科学的審議をへて現在使用される二五〇〇種のものを残し、その他のものは再評価の終るまで製造販売を停止する

2 薬事法の即時改正に関する件

第一点 不良薬取消し等に関する件
すでに製造販売されている医薬品の有効性に疑問が生じ、または重大な害作用の恐れが生じた場合には、国は速やかにその販売・使用を停止し、調査の結果に基づいてその製造販売の許可を取り消し、製品を社会から回収しなければならない。
……
第三点 害作用の最大限表示義務に関する件
医薬品の広告・販売・使用に当っては、その使用に伴って発生する可能性のある害作用について最大限の情報を文書をもって提供しなければならない。
……
昭和48年1月5日
「薬を監視する国民運動の会」」48

>TOP

『薬のひろば』14 19730330

「編集後記」

「本号では、予防接種、中性洗剤、石油タンパクをとりあげました。薬同様に本来有害な化学物質が、どのような仕組みと論理のもとに使用され、それがわれわれの肉体だけでなく、思考や感性までを毒しているのか。こんごも、このテーマを追及していきます。(平沢)」78

>TOP

『薬のひろば』18 19731130

「・・・薬害裁判と薬害防止運動・・・」2

「薬害の発生源は、公害のように企業だけではない。製薬会社が発生源であることはもちろんだが、そのほかに、薬を許可した厚生省、薬を患者にもちいた医者をあげなければならない。」2

「論説T.薬害と医師の責任」43
高橋晄正

「 3 薬は原則的に毒である

このような薬の本質から、病気はなるべく予防するに越したことなく(予防優先策)、よく注意して軽いうちに発見し(常時監視体制)、できるだけ安静・栄養・睡眠などのもとでの自然回復を期待し、それが限界に達したと考えられるときにはじめて最小限の投薬をおこなうというのが賢明な策であるという、医療基本原則が浮かんでくる。
これに反して、「抗生物質を飲んで胃が悪くなるなら胃腸薬を飲めばいいし、ビタミンを合成する大腸菌を殺すなら綜合ビタミン剤を飲めばいい」というのが日本医師会長や武見太郎氏の資本主義医療の建前だが、それは“公害産業に公害防止産業”という近代的技術操作主義であって、結局は「からだのなかの公害」を作って人体破壊を招来してしまうだけである。
……
だが、薬という物質をもって病人の身体という物質的存在に働きかける以上、……物質世界での法則性に逆らうことはできない。そこに対象の本質によって規定される唯物論としての医療技術構造論の必然性がある。それをわが国の医事評論家たち(沢瀉久敬→中川米造、川上武氏など)は完全に無視して観念論医療論を展開してきたのである。」45-47

>TOP

『薬のひろば』24 19740930

「4月5-6 反医学会特集 反医学会への招待 反医学会実行委員会」38
高橋晄正

「 4月5・6・7日の三日間、第19回日本医学会総会が京都国際会館(開会式)を中心におこなわれるが、これに向けてすでに大腿四頭筋短縮症の会、未熟児網膜症の会、近畿医療被害者の会、それに私たち反医学会などがぞくぞくと結集し、“虚構の祭典”を迎え撃とうとしている。」41

>TOP

『薬のひろば』25 19750130

「薬効再評価委員を評価する」10
高橋晄正

「いま厚生省でおこなっている医薬品の再評価は、昭和45年2月23日付けで私たち「薬を監視する国民運動の会」に属する三〇〇〇名の市民が大衆保健薬の審議のしかたについて厚生大臣に公開質問状を提出したことにはじまる。同年5月19日、衆議院決算委員会(浜野清吾委員長)はこれを取り上げ、科学以前の審議のまま市中に流通していた10万5千品目に及ぶ医薬品の再評価を厚生大臣に要望した。
……
新医薬品の製造販売承認の手続きは、昭和42年9月31日付の薬務局長通達によって、一応は世界の科学的水準に到達したということができる。すなわち、一方には「精密かつ客観的な方法」による薬効評価の方法論を指定し、他方には催奇形実験の実施を要求して「有効性」「有害性」について検討する態勢をととのえているのである
しかしながら、この時点においてそれ以前とそれ以後に許可になった医薬品の「有効性」と「有害性」の保証において、明確な落差が生ずることとなった。歴史的にとらえるなら、昭和45年に私たちおよび衆議院決算委員会の要望した医薬品再評価作業は、まさにその落差を埋めるべき使命をもっていたのである。」13-15

>TOP

『薬のひろば』29 19750930

「編集後記」97

「☆5月2日に、仙台で、「日本の医療を告発するすべての人々のつどい」がひらかれる。ことしで第6回目である。薬害をはじめとして、私たちの医療環境は年とともに悪化しつつある。この集会を成功させなければならない。
☆翌三日に、同じ会場で、「5・3反薬害集会」がおこなわれる。サリドマイド禍の発生以来十数年、その間、多くの薬害被害者はみずからの補償と薬害の防止のためにたたかってきた。この運動にかかわっている支援者が中心となって、運動の集約と交流をこころみる」97

>TOP

『薬のひろば』36 19770930

「特集記念座談会 『これからの新しい消費者運動の展開』(1)」10
日本消費者連盟 竹内直一 薬を監視する会 高橋晄正 司会 同会 里見宏

「高橋 「薬のひろば」はいわゆる飲む薬、注射する薬という方面をやってきたわけですけれども、AF-2の時は結局、鑑定証人を頼まれた形で、つまり受身の形で入っていったわけですね。入っていくについては食品添加物なんて全然知らなかったけれども、考えてみれば薬も添加物も同じではないかということで入りこんでいったわけですが、なにしろ専門外のことで、しかも専門家とたちうちしなければならない。まして刑事事件の被告側証人ですからそうとう準備しなければならない。アリナミンの場合でも同じことだったけれども、その時は内科の医者だからアリナミンのことは多少知ってはいたけれども、会社とつまり武田薬品と学問的に渡りあう方法は知らなかったわけですね。少なくとも四〇〇億円近く売れていたアリナミンおよびアリナミン系の薬が二〇〇億円くらいに現在減っているわけです。そういうことで学問的にも専門外の領域に出ても、専門家と渡りあう方法があるということを見つけたのがアリナミンだったわけですが、その方法を使えばAF-2もできるだろうと思ったわけです。……

そういうことで、私ども薬の批判運動の場合には、例えばや(ママ)アリナミン、グロンサン、チオクタン、アスパラなどこれをやめるという場合には飲みたくなければ飲まなくてよいわけですね。こっちが無効だ、有害だと目立つように新聞に発表するなり、本に書くなりしておけばあとはスーッと消えていってしまうわけですよ。医者たちはなかなか消さないのだけれど、一般の国民は飲まなくなるわけですね。そういうことで消費者運動という運動体が必ずしもなくても、やりえたんですね、その時は。ところがAF-2の場合にはある意味で人ごとではないんです。薬の場合は人ごとでもあったけど。AF-2の場合には調べてみたらこんな恐いものをこっちも食べていたのか、食品添加物は人ごとじゃないということになっちゃって、それから食品添加物を全面的に自分及び自分の家族の問題として問い直さなければならない。ということで、こちらも消費者の一人として動かざるを得なくなってきたわけです。これを早急に止めさせるにはどうしても消費者運動が必要だったし……

里見 …その中でこういう意見もあるんです。運動のやり方が専門的になり過ぎた。それで普通の何も持ってない人達がある意味で不満をもってきていうということが、あるんですね。だから自分達は問題をぶっつけることもできないし、じゃあ言われた通りに動くだけかということにも不満を持つ人達が出てきたり、あまりにも科学主義だとか…
それで、「薬のひろば」のほうもですね、消費者が具体的に文献を集めてくれるとか、具体的に動くということでかなり運動の展開を早くする、実際にそれを担っていくのが本当に小さなグループということになってきた。」12-20

>TOP

『薬のひろば』39 19780130

「…薬のひろば・医薬品再々評価市民委員会の発足…」2

「国の再評価作業が70%に及んだ現時点において、わが会は重大決意をもって市民の手による「医薬品再々評価市民委員会」を発足させることとした。……
 事業内容は、わが会内部での調査活動と、同時に、市民各位からの貴重な情報提供の両面から進めることとし、主としてすでに再評価の終了した医薬品を対象とする。」2

「実践の中で追究する私の科学」4
高橋晄正

「 昭和36年、松本でおこなわれたグロンサン研究会の席上で、私は薬効評価に当たってその道の専門家たちが科学的方法をおこなうことなしに、「使った、治った、効いた」という素朴な直観を、大学人としての権威によって保証することによって、ゆがんだ科学に社会的ライセンスを与えてきたことを知った。
 私が毎日のように患者に書いて渡していた処方箋の根拠がそのようなものであったということは、私にとってまさに青天のへきれきであった。そのとき、私は正しい科学的認識は正しい科学的実践の前提条件として欠くことのできないものであることを改めて自覚したのである。……
 昭和48年、私は偶然なことからハム、カマボコ、トーフなどに添加される合成殺菌料AF-2の安全性について鑑定をおこなうことになった。国が審議した資料にたとえようもないひどいごまかしを発見した私は、科学的真実でないものが、私の職業的実践の場である医療の世界にだけでなく、私自身の生存基盤の中にまで浸透していることに大きな衝撃を禁じ得なかった。
 それは私自身の生存基盤にかかわる問題であるだけではなく、私が共同生活を営んでいる家族や近しい親せきや知人の生存にかかわる問題であった。」5-6

「スモン裁判における可部見解に寄せて―公害裁判の担うべき社会機能」 34
高橋晄正

「 わが国は明治いらい毒劇薬(のちに要指示薬も)以外の薬は自由販売され、家庭に向けて古くからおこなわれてきた配置薬制度と相まって薬乱用の基礎条件がそろっていた。(改ページ)
昭和36年に完成した国民皆保険制度は、明治いらい自由営利業と規定されてきた医療を公定価格商品と規定はしたものの、国民には支払い保証によって医療の乱用を誘発し、薬害を多発させることになった。スモンが三十六年から急増していることも、こうした事情を物語っている。
結局、科学技術としての前提を欠いたまま実施された健康保険制度は、注射による筋短縮症その他の薬公害とともにスモンを激増させる重要な社会的要因となっていたのである。
昭和52年2月1日毎日新聞より転載」35-36

「『これからの新しい消費者運動の展開』(2)―炉辺談話―」43
日本消費者連盟 竹内直一 薬を監視する会 高橋晄正 司会 同会 里見宏

「高橋 問題は先程言ったように文献を読んで真実が何かということをきちんと把握しようとしない集団があるので困っちゃうんですね。それを科学論争と称して、科学論争はすべきでないという情念主義・怨念主義―怨念主義でしょうかね。被害者の場合怨念主義だけど、一般的な場合には感覚主義みたいな形、そういう行き方をするグループがいる。しかしその科学なんて使わなくたってわかるということを言う人が時々いるんですよ。これは新左翼の系統から出たむしろ誤った理念であって、例えば水俣の石牟礼さんの文章はまさしく情念、その怨念の固まりですね。叙情詩のようなのですね。彼女の水俣の怨念が成り立つ為にはその下に数年間に亘る科学者のものすごい苦闘があるわけですよ。それがガッチリしているが故にそれの上に乗っかった。消費者連盟でいえば戦略的に止めていく方向ですね。今水俣もそれをやっているけれども、その火を燃やす根元としてのその怨念がが(ママ)あるわけですよ。」46-47

>TOP

『薬のひろば』45,46 19790420

「第T部 自分史メモ」3
高橋晄正

「がたまたま入局した物療内科で、そこに気象研究所から気象医学の研究に訪れていた増山元三郎氏を通じて、研究の倫理として推測統計学と出会ったことの意味は大きい。
 医局に入って最初に私を悩ましたのは、診断における不確実性であった。私はそれへの接近を統計学の手法によって試み、計量診断学の方向へと進んだ。……それはわが国では1965年ごろから実現されてきた。3
……
東大には三つの内科と物療内科があったが、その頃の三内科は、「大学は稼ぎにくるところではない」といって、学位論文を完成するまでの五年間はアルバイトに出さなかった。私にはそんな余裕はなかったので、貧乏人に寛大だといわれる物療内科を選んだ。物理療法にとくに関心があったのではなく、内科ならどこでも同じだろうぐらいに考えての決定であった。だが、今考えるとこれが私の人生の重要な分岐点になっていることがわかる。5
……
 入局二年目に海軍に援用になってマーシャル群島のヤルートにいた私に、増山先生の処女作「少数例の纏め方」の初版が届き、私はバイブルのようにそれを読みふけった。……
 だが、医学の前科学性は、診断学の領域に止まらなかった。昭和三十六年の夏、信州の松本でおこなわれたグロンサン研究会の席上で、私は当然のこととして「二重目かくしのもとでの対照試験」の採用を主張したのだが、「半分の患者にニセグスリを飲ませるのは非人道も甚しい(ママ)」といって私の主張はしりぞけられた。6
……
 すでに一九五一年に国によって製造販売が許可されていた中外製薬のグロンサンは、薬学界の大ボスである石舘守三教授が合成法を発見したもので、「世界に誇るべき大研究」として宣伝されていたものであった。それは戦後の心理的虚脱感と、厳しい生活の中で健康への不安におののいていた国民にたいして、それは明るい希望を与え、中外製薬をたちまちにして年間五〇億円の生産を誇る中堅会社へとのし上げた。12
……
昭和三七年、……日本消化器学会で特別講演をおこなうことになり、「肝臓病治療学研究の方法論」という演題で、グロンサン、チオクタン、アスパラなどの強肝保健薬の有効性が科学的検証を経ていないものであることを述べ、「二重目かくしのもとでの対照試験」による検定の必要性を述べた。
グロンサンの売り上げは五〇億円から五億円へと減少した。13
……
昭和43年の五月祭りで、医学部の学生たちは「保健薬を診断する」という企画を組むために訪ねてきた。そして当日の会場ではアリナミン、グロンサン、チオクタン、アスパラ、ユベロン、パロチンなど、その頃まだ国民に広く宣伝され大量に服用されていた保健薬をパネルでなで切りにした。自社の製品を無効有害ときめつけられているのを見て、……
このパネルをこのまま潰すのは惜しいというので三一書房から同名の新書として発行することになった。薬品名はそれまでのように化学名にしたのでは読者には判らないから商品名にしようという学生たちの強い要望が受け入れられ製薬会社にとっては画期的に厳しい著書ができ上がった。15
……
昭和47年の暮に、食品研究家としてデビューし、市民に大きな影響力を与えていた郡司篤孝氏に協力を求められ、私は食品添加物の領域にも手を出すことになった。33
……
東大闘争のなかで、久留米大学の学生集会に出席していて、上田内科の医局長を徹夜で追及する集会に参加していなかった……君が誤って停学処分を受けたこと……
こうした中で、私自身が権力によって抑圧されたという記憶はあまりないが、東京大学ないし東大医学部が……君問題によって私に負い目を感じていたことが、その後の私の激しい市民運動にもかかわらず私を大学から追放することをさせ得なかった重大な理由であったように思う。62」3-62

「第U部 海外訪問記」70
高橋晄正

「一九四三(昭18)
私の最初の海外旅行は、徴用医師としての従軍だった。幼時のポリオのために兵役免除だったが戦線が拡大するにつれて軍医や技術者の不足が著しくなり技術員徴用令が発動され、この年の四月に海軍建設部(のちに施設部)に徴用され、全国から集った(ママ)一八名の同期生とともに改装空母“雲鷹”に便乗してトラック島に着任。……ヤルー島に」70

「第W部 主な著書とその解説」95

「1918年(大7)西明寺村生まれ 5歳の時角館町に引っ越し
1935年(昭10)旧制山形高等学校(理科乙類)に入学
1938年(昭13)東大医学部に入学。戦争のため繰り上げ卒業
1942年(昭17)東大物療内科に入局。増山元三郎氏と出会う
1943年(昭18)医局に徴用令状が来ていた。第四海軍施設部に配属され、マーシャル群島の南端ヤルート島に勤務
1945年(昭20)夏服を着て霜月の浦賀に復員
1946年(昭21)郷里の秋田赤十字病院内科に勤務 結婚
1948年(昭23)医局に戻る
1959年(昭34)講師となる
1979年(昭54)退官」95

>TOP

『薬のひろば』47 19790720

「高橋先生のこと――高橋晄正氏退官記念講演の挨拶」23
増山元三郎

「 高橋先生が敗戦後医局に戻られないで、郷里の秋田で日赤病院に就職されたのは、太田論文批判のせいと思われるのですが……当時の助手の給与では、とても家族の生活を支えることはできませんでした。……それで私は北里研究所のアルバイトの口を、鳥居先生は別のアルバイトの口を提供、助手プラスアルバイト二口ということで、高橋先生の上京を促しました。」24-25

>TOP

『薬のひろば』50 19800130

「高橋先生東大医学部退官記念講演会でのメッセージ」22
弁護士 内田剛弘

「薬液と、医師の乱注射による大腿四頭筋短縮症児の問題で、……この薬源病、医源病は、山梨県下へ高橋先生が別のことで講演にいかれて、たまたま会場のお母さんたちの質問から風土病と一時はいわれたこの疾患が、大腿四頭筋短縮症とわかり、自主検診団が全国的に調査して患者を発掘したということになりました。」24

>TOP

『薬のひろば』51 19800730

「韓国消費者連盟訪問のこと」15
高橋晄正

「 昭和18年4月に技術員徴用令で第4海軍施設部に徴用になった私は、南洋群島の東端のマーシャル群島ヤルート島に着任したが、タワラ・マキンの玉砕後、南洋群島の中心にあって第4艦隊司令部のあるトラック島に転勤し、19年2月からその中の春島の医務室に勤務することとなった。そこには飛行場の管理と整備のために2.000名の徴用工員が来ていたが、その大部分は韓国から来ていた。」24

「特別寄稿 韓国消費者連盟での講演」53
高橋晄正

「7. 私たちの消費者運動――薬を監視する国民運動の会のこと

 さらに1971年から、数カ所の消費者団体で集めた家庭の常備薬の効能書を私たちが学問的に検討し、良いものには〇印、悪いものには×印をつける作業をおこない、「家庭の常備薬調査」というパンフレットをつくり、全国民に大歓迎されております。これは、国でやっている薬の再評価は、医家向けのものだけで、民間向けに自由販売されているものについてはやらないので消費者運動が手をつけたものです。
いま1つ新しい方向として、私たちの住んでいる練馬区の消費者センターに市民に開放された試験室をつくらせたことです。ここには区の技術者はおらず、衛生学・薬学・理学を勉強したけれどもいまは家庭にいる主婦たちが、里見宏君とともに自分たちで食品添加物の分析ができるようになっています。この設立には、日本消費者連盟の竹内直一氏が大いに協力されました。設備と試薬は練馬区が買ってくれますが、区の技術員がいないので、業界からの圧力がかからないのです。私もその顧問になっております。この試験室が活動しはじめると、私たちは自分のデータで戦えます。これからの消費者運動には、科学の顧問団をうまく組織することが必要と思います。
日本の消費者運動も、行政や企業の高姿勢を前にして、科学・統計学の再勉強が必要となり、いま幹部の勉強会を月2回ずつはじめております。」40(この記事の掲載にかんしては、裏表紙側からの開始している)

>TOP

『薬のひろば』57 19811220

「論説 科学性を失った消費者運動の末路」4
高橋晄正

「日本消費者連盟がそうしたゾッキ本まがいの雑本の編集会社へと変身したのは残念だが、すでに創立時代の七人の侍の大半は彼らのキャリアを使い果たして連盟を去り、一方それに代るものとして強力な科学者ブレーンを組織することに成功しなかった現在(それがなぜだったかも重大な問題だ)、それも「消費者運動の当面する二つの危機」の一方へのやむを得ない帰結だったと見るべきであろう。……
ところで医学の方では、近代の対極としての中国の土法医学つまり漢方・ハリ・灸へとなだれを打つこととなったが、日本医療の荒廃をもたらしたのが有効性・安全性の評価における「方法論の欠落」であるという、グロンサン批判にはじまる私の指摘を正しく受けとめるなら、中国医学も有効性・安全性の確認されていない伝承医学であることを知るべきであろう。」10-11

>TOP

『薬のひろば』60 19820531

「東大生活37年の総括 巨塔に黎明未だし(中) 高橋晄正退官記念講演より」15

「 このあいだ、ある新聞から、あなたの一生のうちにやったことを一口で言うと何ですか、という質問を受けたんです。なかなか一言で言い難いんですけど、一言でと限定されるならば、「薬は本質的に毒である」ということを国民の中に定着させたということが私のやった仕事じゃあなかろうかと、言ったわけです。」19

>TOP

『薬のひろば』61 19820831

「巨塔に黎明未だし(下) 高橋晄正退官記念講演より」55

「 私は、やはり事実確認が出発点であると考えて、精神科の原田憲一講師(現信州大教授)と一緒に現場検証に行き、……まさしく彼がその日九州にいたことを確認して報告書を医学部教授会に出しました」62

>TOP

『薬のひろば』62 19820815

「「薬のひろば」刊行10周年記念出版 むし歯の予防とフッ素の安全性」
高橋晄正

高橋晄正
・1918年秋田県仙北郡西明寺村に生まれ、のち角館町に転居。県立角館中学校、旧制山形高校をへて東京帝国大学医学部医学科を1941年12月に卒業。同付属病院物療内科に入り、戦後秋田赤十字病院内科医員として勤務、1948年に医局に戻り、助手、講師(外来医長)を経て1979年定年退職。1954年医学博士。
・現在、大阪市立大学工学部講師、薬を監視する国民運動の会代表。」奥付

>TOP

『薬のひろば』63 19821115

「昭43年東大紛争の記録―不在者処分を抗議したS君のあとを追って」56
<解説>高橋晄正

「<追記>この報告書を読みなおしてみると、一四年前のあの緊迫した当時の情況がまざまざと記憶によみがえってくる。その六年前のグロンサン批判を通じて、すでに私は薬事行政が製薬資本の圧力のもとで科学性を喪失していることを知っていたのだが、東大紛争のS君の事件を通じて大学もまた自らの権力をもって真実を圧殺する存在となっていたことを知ったのである。すなわち、大学は、真実によって自らを正す代りに、国の権力と結びついて機動隊を導入することによってこれを収拾したのであった。
全国的に燃え上がっていた大学闘争の背後にある全共闘イデオロギーというものの本質については当時あまり多くを知らなかったし、いまでも科学・技術の人間にとっての危険性を客観的に検証することなしに、前科学的自然主義への回帰を志向する人々にはなじめないものがあるが、私が東大闘争にかかわり、大学に訣別し、実証により確認された市民の科学を目ざして自立活動をするきっかけとなったのは、まさに九州におけるS君のアリバイ調査であったのである。」70

>TOP

『薬のひろば』66 19830530

「来し方,行く末」68
高橋晄正

「東大闘争が機動隊に弾圧されたあと、はじめ先進的だった医局の空気はがらりと変わった。私に、いつ医局を出ていくのか、と詰問的に問うた人、私に専任講師の席を空けるよう勧告した人もいた。」71

「ビタミン信仰とヘルスドリンク」74
高橋晄正

「昭和四十九年に、アリナミンの再評価の結果が厚生省から発表になった。六〇種類もあった会社の効能書きの中の適応症がほとんど全部削られて、B1欠乏の疑われる場合の神経痛、関節痛、筋肉痛に一カ月の試用に限って認めるというものだった。」75

「漢方薬の正しい知識」79
高橋晄正

「 漢方薬ブームに拍車をかけたのは大衆保健薬などの保健薬の乱用にたいする批判だった。だが、私たちはいま当時とまったく同じような漢方薬の乱用状態に直面している。
……
 だが、漢方薬の有効性が客観的な方法で確認されていないのは大衆保健薬と同様であるし、その害作用調査が十分に行われていないのはサリドマイド、キノホルムと同様であることを知るべきである。
……
 このような基本的な問題を放置したまま、国が錠剤化した漢方薬を健康保険に認めたことは、丸山ワクチンなどの西洋薬の審議を難しくした薬事行政が底抜けだったことを示すものとして憤激に耐(ママ)えないことであり、今後医薬品再評価の中で厳重に対処すべきことである。
 いま、漢方薬の有効性を「二重目かくしのもとでの臨床試験」による比較法によって客観的に評価したデータで評価することはできず、わずかに個々の生薬から抽出された薬理作用をもった成分によってその臨床的効用を推測することしかできない。
……
 このような薬理効果のある抽出成分によって漢方薬の有効性を評価するのは、科学としても正当なものではなく評価に値する臨床試験のデータの存在しない現在、便法として用いているに過ぎないことを付言しておく。
 したがって、漢方薬が効いたように思われる症例の大部分は、病気の自然回復によるものか、あるいは医師と患者の双方の心理的期待による「見かけ上の効果」である可能性の大きいものであることを承知しておくべきである。
……
 「漢方薬には副作用がない」などという考えは、まったくの誤りであることを、漢方薬を乱用している日本人が、いま身をもって明らかにしている。現在、モニター薬局に報告されている薬害のトップを切っているのは漢方薬のそれであるといわれているが、その貴重なデータを正しく整理するなら、東洋古来二千年のあいだ見ることのなかった「漢方害作用大系」という名著が日本人の手で刊行されることになろう。漢方薬といえども乱用する社会的基盤のなかった中国では、そのような著書は刊行されなかったのである。」79-80

>TOP

『薬のひろば』68 19830930

奥付81

「「薬のひろば」の発行部数
 本誌の発行部数は、運動体の機関誌の性格上、これまで公表しておりませんでしたが、最近その公表を求める声がしばしば聞かれますので、編集委員会で検討の結果、公表することにいたしました。
 本誌は、隔月刊で一回の発行部数3,500部で出発し、その後も内容によって2,000-3,500部の間を上下しており、例外的に5,000部(64号)、7,000部(62号)ということもありました。」奥付81

>TOP

『薬のひろば』74 19840915

「読者からのお便り」表紙2

「KHさん 出来れば、もっと素人にもわかり易い内容のものがほしい(全部でなくとも)。読者が全部、大学出身とは限りません。
(編集部)御指摘、まったくごもっともで、そのように努力いたします。ただ、国とか企業とかがやる科学的なゴマ化しは、なかなか手がこんでいまして、これを見破って彼らにそれをつきつける作業は、どうしてもある程度むずかしい仕事になってしまいます。
各地域で頑張って草の根運動を進めておられる人たちが自治体や企業と話し合うときの資料として使えるように学問的にもきちんとした形にまとめておく必要があると思うのです。
こうしたきちんとした資料をつくった上で、寝ころがって読めるようにもう一度書きなおすとわかりやすくなると思いますので、そうした読み物風のものも書こうと思うのですが、次から次へと新しい問題が出てきて、スペースが足りなくなってしまうのです。
本号の「講座」などはいかがでしょうか。こういう話題ですと新しい科学的な問題はとくにありませんので、寝ころがって読んで頂けるのではないでしょうか。
「薬のひろば」が多くの会員に支えられて七四号にまでも続いているのは、OSさんのお便りにもありますように、社会的にまったく新しい科学的な指摘をしていることが多いからだろうと思いますが、そうした科学を市民にやさしく伝える役割も果たさなければならないわけです。今後も、大いに努力して参りたいと思います。」表紙2

>TOP

『薬のひろば』78 19850531

「論 消費者運動の病根」表紙3
杣津漂

「わが国の消費者運動の中の食生活にかかわる部分を眺めてみると、自然食への志向が強く働いていることがわかる。そうした志向を助長したものを分析してみると、科学への不信あるいは科学論争は自分たちには判らないものという不可知論が浮かび上がってくる。
論説委員 杣津漂(引用者注――高橋晄正のペンネーム)」表紙3

>TOP

『薬のひろば』87 19861225

「論 集団接種の返上=「行革」援兵論の思想構造」表紙裏

「いま集団接種の中止<返上>運動をすることは、政府の臨調“行革”のよい材料になるのではないか」というビラが出回っている。そういえばこれまでもこうした講義を一部の革新派と言われる人びとから聞かされてきたことを思い出す。
それを“逆立ち”の論理というのは、科学の問題を、“人間にとっての安全性”という観点からではなく、体制批判のように見せかけながら、現実には体制およびそれとべったりの企業の利益に組して、学童たちをその餌食にしている“政治主義”の立場だからである。」表紙裏

「講座 医療の歴史―「現代医学概論」より」53
高橋晄正

「(A)制限診療の撤廃
……(昭和)翌37年から38年にかけて、保険における薬の「使用基準」は次から次へと緩められ、事実上ほとんど制限がなくなったに等しい状態となった。……諸外国では極度に制限する方向に向かっていたのに、わが国ではほとんど無制限にその範囲が拡大されるなど、科学的妥当性を考慮することのない危険な制限撤廃であったことは、その後のいろいろな医療事故の多発からみて疑う余地のないことである。」65

「回顧 私の青春時代―常に真実を求めて」69
高橋晄正

「中学に入って、英語、漢文、文法、代数、幾何などという新しい教科が始まると、私のなかに、猛然と闘志が湧き起こってきた。誰から教わったわけでもないのに、与えられる情報を完全に受けとめ、その背後にある法則性を探り出し、それをマスターすることによって、記憶とその再現を容易にしようとするようになった。
 ……教科の内容よりも、その背後にある論理形式をマスターすることに重点をおく性格が、この頃から芽生えていたように思う。
……
西田哲学に夢中に

高校生活の終り頃から大学二年の頃にかけて、私は西田幾多郎氏の著書のほとんどすべてを読んだ。
マルキシズムと違って、それは直ちに日常の行動原理となるものではなかったが、戦後内地に戻った私にとって、西田哲学の壊滅は敗戦以上のショックだった。
……
徴用令状を手にして

徴用官は、おそらく形式に従ってと思われるが、希望するかと尋ねた。それに対して私が「希望します」と答えたのはなぜだったろうか。小学校以来、……ナショナリズム教育にどっぷりとつかってきた私は、反戦思想の生まれる余地はなく、……断乎立ち上がるのは国民の当然の義務であるとするマスコミの論調に何らの矛盾をも感じなかった。
……
私が徴用官の前でイエスと答えた最大の理由は、このように国民の一人としての使命感によるものだったが、そうした決意を固めさせたのは、教授自慢の研究を科学的に批判したのが正当に受けとめられなかったことによる失望であったためのように思う。」70-75

>TOP

『薬のひろば』93 19880105

「謹告1 「薬のひろば」100号終刊のお知らせ」62

「本誌の活動は、……アリナミンとの対決で始まった。
 それ以来、……ほとんどすべての「生活の中の科学」の問題点を取りあげ、その根底に権力的に科学をゆがめていた体制技術……や、企業による研究情報の管理の中で危険性が隠されていた食品添加物……のことなど、自由経済社会のしくみの中にひそむ危険な構造を明らかにしてきた。
 だが、私たちが行政と企業との結託による「生活の中の科学」の危機を指摘すればするほど、市民・消費者たちは科学と正しくつき合うことを考えず、素朴自然主義を標榜する別な商業主義の餌食となる危険性に見舞われている……
機関誌「薬のひろば」の終刊とともに本会は解散することとなるが、薬害相談は高橋の個人的活動としてひき続きおこなうこととする。」62-64

>TOP

『薬のひろば』97 19881031

「第V部 いま消費者運動に問われているもの」187
高橋晄正

「1.戦後、消費者運動高揚の中で

……科学は反近代イデオロギーにとって二次的価値しか認められないものとなり、反近代イデオロギー主導型の消費者運動は、それ以前の消費者運動と質的に異なるものとなっていった。
牛乳の低温殺菌を推進し、超高温殺菌を有害として攻撃する消費者運動において、不幸にもそうした不安が的中したことは、すでに詳細に論証したとおりであるが、その主張を何一つ疑うことなしに信じ、知人を切伏し、学校給食に取り入れさせてきた消費者リーダーたちにとっても、それは深刻な問題となっている。
……
4.消費者運動に自浄能力はあるか
……
 ここに「堕落した消費者運動」というB5四頁の文書がある。85・10・31 土屋という署名のあるところから、東大農学部農芸化学科を卒業してM乳業研究所に入った土屋文安氏の書いたものと思われる。
 この文書は、“LL牛乳、UHT牛乳反対、低温殺菌牛乳推進の運動はだれのために行われているのか”という書き出しではじまり、その人たちの攻撃目標となっている五点について厳しく科学的に反論したのち、“真実と科学をねじまげて、消費者をだますような運動は、堕落した消費者運動と断ぜざるをえない”と結んでいる。
 かつて、“真実と科学をねじまげて消費者をだます”ということばは、私たちの消費者運動が悪徳企業と権力とそれに迎合する体制学者に献(ママ)げてきたものであったが、いまそれがあらがいがたい真実性をもって私たちの消費者運動に向けられていることの衝撃を私は禁じえない。」189-245

>TOP

『薬のひろば』100 19890518

「はじめに」11
高橋晄正

「 私が「薬のひろば」一〇〇号をもって終刊としようと決意したのは、高度経済成長の頂点で発足し、激動の十数年の間に、本誌は一通りその使命を果たしてきたと考えるからである。」12

「T-21 薬品公害を追って―まとめ」96

「3.法廷証言と書証の作成

 研究対象が決まれば、その領域で発表されている文献は、国内のものは医学中央雑誌、国外のものは「インデックス・メディクス」という文献検索雑誌によってどんな雑誌の何巻何号に発表されているかを知ることができる。幸いなことに、それらの雑誌の九〇%は、東京大学と慶応大学の図書館でコピーをとることができるのである。
 文献の山を前にして、医学原論をタテ糸、科学方法論をヨコ糸として、その背後にある真実がどのようなものであるかを解析するのに、それほど多くの時間は必要でない。
 そのようにして調べあげた結果は総説論文に書き上げ、多くの場合これを『薬のひろば』に掲載し、それを書証として法廷に出し、証言はそれにそっておこなわれたのである。
……
70年代初めの創刊当時は、アリナミンを始めとする保健薬批判、サリドマイド被害、スモン症などの薬剤・薬害批判の論文・記事を掲載し、これらにくわえ、70年代前半には、大腿四頭筋短縮症、未熟児網膜症などの医療被害を取り上げた。
70年代後半には、食品添加物やフッ素が人体にもたらす毒性や種痘の予防接種による健康被害に言及した。
80年代には、インフルエンザの予防接種がもたらす危険性および学齢期の集団接種への批判、農薬の毒性や食品の安全性、学校給食などを取り上げて食品汚染や、光化学スモッグなどの環境汚染に言及した。」105

「Y-3 本会の活動を支えた人びとのプロフィル」267

「増山元三郎 東京理科大学教授
東大理学部物理学の出身で、イギリスの推測統計学の祖であるR・Aフィッシャーの思想をわが国に導入した草分け。気象研究所から東大物療内科に出向して気象病の研究をしておられた。
……
内田剛弘、弁護士
興和株式会社が開発したかぜウィルスを殺す薬を会社の従業員で人体実験をし、多数の被害者を出した事件があったが、この人権侵害事件を申し立てた薬剤師さんを介してお会いしたのが知り合ったきっかけ。
 以来、厚生省交渉に同行していただくなど、本会の活動を法律的な面からの監視をしていただいたのだが、お蔭で本会の活動には行政からも企業からも何一つ反撃を受けることがなかったのである。

平沢正夫、ルポライター
薬害ルポライターとして活躍しておられた平沢さんには、本会設立以来いろいろご協力いただき、当時は編集人であったが、昭和52年頃本会が家庭薬の調査、むし歯とフッ素の問題など、科学的に厳しい問題と対決する段階にいたって、各大学の研究者を多数加えた編集委員会がその業務をおこなうように運営方針を変更することとなって現在にいたっている。

山下水穂、主婦
山下さんのご尊父はわが国の社会学の草分けであり、恐らくそのご著書の整理のために校正の勉強をされたのであろうと思われる。私が練馬に住んでいたときに、山下さんも近くにお住まいで、団地の集会所での講演に呼ばれたのがきっかけでお知り合いになり、『薬のひろば』の校正にボランティアとしてご協力下さるようになった。
 また随筆「狭山雑記」をほぼ毎号寄稿され、その性質上堅苦しくなりがちな『薬のひろば』に叙情を添えてくださった。」271-272

「第Y部 本会の活動を支えた人びととその科学論 Y-5 一〇〇号終刊のご挨拶」278

「 昭和46年1月に創刊した本誌の活動は、80種類の適応症を誇る万能の保健薬アリナミン(年間売り上げ350億円)との対決で始まった。……
『薬のひろば』は、時に市民・消費者の啓発のための情報誌であったが、行政や企業にとの科学的対決が問題となるときには消費者リーダーたちの活動の拠りどころとなるべき資料を提供するものであったし、また薬害、食品公害、環境汚染の裁判が急を告げるときには、証言のための書証となるべく書かれたものが紙面を埋め、時には全誌が一つの主題のための特集号となったことも一再ならずあった。」278-279

「常識シリーズ・パンフ」324

「1 健康に暮らすための薬の常識(改訂第7版)200円
5 サッカリン行政を裁く―資料篇 200円
15 パンと臭素酸カリウム―日本パン工業会の安全説は本当か 200円
16 洗剤LASの毒性と発ガン性―都・安全宣言のからくり 200円
17 照射ジャガイモの安全度 200円
18 新編・食品添加物の常識 200円
19 インフルエンザ予防注射再考―学童定期接種廃止の提案 200円
20 食品添加物小事典(83年版) 200円
21 新甘味料アスパルテーム―「パル」の陰謀 200円
22 カルシウムの正しい知識―不足論、補給論の検討 200円
23 漢方・鍼灸の常識 200円
24 UHT牛乳の栄養学―低温殺菌との比較 200円
25 フッ素の潜在毒性―むし歯予防の正しい方向 200円
26 インフルエンザ予防接種―細菌製剤協会の文書批判 200円」324


*作成:松枝亜希子
UP: 20100902 REV: 20100927, 20120514, 20190417
高橋 晄正  ◇薬/薬害  ◇雑誌 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)