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『健康で文化的な最低限度の生活』

柏木 ハルコ 2014- 小学館

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last update:20160527

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■柏木 ハルコ 20140903 『健康で文化的な最低限度の生活』,小学館,192p.  ISBN-10: 4091863574 ISBN-13: 978-4091863577 522+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

新卒公務員の義経えみるが配属されたのは福祉事務所。 えみるはここでケースワーカーという生活保護に関わる仕事に就くことになったのだが、そこで生活に困窮した人々の暮らしを目の当たりにして――。 生活保護のリアルに迫る青春群像劇。 新聞メディアはもちろん、現職のケースワーカー、医療、福祉関係者の方も注目する本格派ドラマ! 生活保護に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇、開幕!

■目次

第1話 生活保護のお仕事
第2話 福祉事務所へようこそ
第3話 いろいろな人いろいろな人生
第4話 働かなきゃダメ?
第5話 働いてもらいます!?
第6話 かくしごと
第7話 ダブルワーク



■柏木 ハルコ 20150204 『健康で文化的な最低限度の生活』,小学館,183p.  ISBN-10: 4091867464 ISBN-13: 978-4091867469 522+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

福祉事務所でケースワーカーとして働きはじめた新人公務員の義経えみる。生活に困窮している人々を支援することの難しさに悩みながらも、日々、生活の最前線で奮闘している。 そんな折、就労支援に取り組む最中で、えみるが担当する阿久沢さんに多重債務が発覚!  一方、同期の七条が担当する岩佐さんも、高い就労意欲とは裏腹に精神的に追い込まれ……。 対応に葛藤する新人ケースワーカー達。彼らにできることは何なのか?  第2集では、容易にはいかない“就労支援”の実態と、騒がれている「不正受給」の一面が描かれる。

■目次

第8話 どうしろというの
第9話 WHY?
第10話 それぞれの
第11話 夏の休日
第12話 日下部欣也くん
第13話 不正受給?
第14話 63? 78?
第15話 全額徴収
第16話 やり場なき怒り
第17話 彷徨う



■柏木 ハルコ 20160203 『健康で文化的な最低限度の生活』,小学館,170p.  ISBN-10: 4091874355 ISBN-13: 978-4091874351 522+税  [amazon][kinokuniya]

■内容

福祉事務所に配属された新人公務員・義経えみるは、ケースワーカーという、生活保護に関わる仕事に就くことに。 えみるは、生活に困窮している人々を支援することの難しさに直面。悩みながらも、「ちゃんと人の相談に乗れる人間になりたい」と感じ、日々奮闘している。 日下部さんという4人世帯の担当となったえみるだっだが、なんとそこで、高校生の欣也君が母に内緒でアルバイトをしていることが発覚。 アルバイトの収入申告がなされていなかったため、生活保護の「不正受給」となり、欣也君のアルバイト代を役所に返さなければならないことに。 果たして、緊迫の「不正受給」編の行方は!? 第3集では「扶養照会」編も取りあげる。

■目次

第18話 関係
第19話 これから
第20話 夏の終わり
第21話 ミス実施要領
第22話 家族というもの
第23話 扶養照会
第24話 迷える青年
第25話 重点的扶養能力調査対象者
第26話 父親登場

■関連書籍

◆みわ よしこ 20130715 『生活保護リアル』,日本評論社,220p. ISBN-10: 4535586462 ISBN-13: 978-4535586468 1400+税  [amazon][kinokuniya] ※
◆生活保護問題対策全国会議 編 20130830 『間違いだらけの生活保護「改革」――Q&Aでわかる基準引き下げと法「改正」の問題点』, 明石書店,157p. ISBN-10: 4750338745 ISBN-13: 978-4750338743 \1200+税  [amazon][kinokuniya] ※
◆仁藤 夢乃 20140820 『女子高生の裏社会――「関係性の貧困」に生きる少女たち』,講談社(講談社新書711),258p.  ISBN-10: 433403814X ISBN-13: 978-4334038144 \760+税 [amazon][kinokuniya]

■書評・紹介

編集担当から
各メディアから絶賛の声ゾクゾク! さらに現役のケースワーカーも感嘆の新人ケースワーカー奮闘劇、待望の最新刊です!

■引用

◆「健康で文化的な最低限度の生活(1)柏木ハルコ:山脇麻生(ライター)」『ブック・アサヒ・コム』2014年9月7日

ケースワーカーがみる社会
 主人公はコミュニケーション力不足を気に病む義経えみる。区役所に就職し、生活保護を担当するケースワーカー業務に就いたばかりの新人公務員だ。 初めての受給者宅訪問で、先輩の半田はえみるに語る。彼らの暮らしを「心して見るように」と。 生活保護という命を守る最後の砦(とりで)の周辺では、生活困窮者は微弱なSOSを発している。認知症、借金、ネグレクト……。
 不正受給問題や受給者の増加から来る不安もあってか、何かと風当たりの強い生活保護制度。 そんなデリケートな題材を扱うにあたり、2年の取材期間を費やしたという著者は、「自業自得では?」と思える受給者を描く一方、 「なぜ、受け取らない!?」ともどかしく思えるケースも描く。かといって、個々の事情に肩入れし過ぎるような演出はない。 さらに著者は、福祉事務所の面々の本音や硬軟差のある対応の違いなど、支給する側も様々な価値観を持っていることを描く。 個にフォーカスすることで幾らでもドラマチックになるテーマにおいて、俯瞰(ふかん)の視点を持ち込んだ本作に、 著者の「難しいことは承知の上で、事の本質に届きたい」という意思が感じられた気がした。それが、本作に悩ましくも温かな読み心地を与えている。 “無縁社会”と言われる現代に必読の一冊。
http://book.asahi.com/reviews/column/2014090700020.html

■言及

雨宮処凛がゆく!第307回
「健康で文化的な最低限度の生活。の巻」『マガジン9』
http://www.magazine9.jp/article/amamiya/14430/

◆編集ナガイ 赤鮫が行く!!第10回
『健康で文化的な最低限度の生活』柏木ハルコ・インタビュー
「生活保護」に向き合う新米ケースワーカーたちの奮闘劇 2014年8月29日
http://manga-style.jp/press/?p=16374

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*作成:北村 健太郎
UP:20160527 REV:
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