last update:20120208
2008年8月号 特集:生と死の脳科学――意識・倫理・エンハンスメント
■20080801 『科学 特集:生と死の脳科学――意識・倫理・エンハンスメント』78(8)(2008年8月号 通算912号),岩波書店. 雑誌コード: 02317-08 \1400
■目次
I部〈脳科学の現在〉
脳と人格はいかに統合できるか 片山容一
進化する“意識”の脳科学――意識と注意の再定義 土谷尚嗣
脳機能イメージングは心の理解につながるか 本田学
無意識の科学 信原幸弘
食品による〈社会〉の増強――オキシトシンと神経経済学 原塑
II部〈生きているとは何か〉
意識する植物状態患者,その新たな展望 ――科学的現状と倫理的議論との融合を出発点として 戸田聡一郎
心を伝えるブレイン-マシンへ 川口有美子
“潜水服”を開ける鍵――「植物状態」とミニマルな意 美馬達哉
[文献]長期にわたる「脳死」 ――メタ分析と概念的な帰結 D. アラン・シューモン(小松真理子訳)
[訳者解説]近年明らかになってきた脳死概念の矛盾 小松真理子
ヴァチカン会議に見る脳死論議の現状 渡部良夫
「人間」の拡張を演出する――BMI,エンハンスメント,エシックス 植原亮
巻頭エッセイ 学ぶ・創る・遊ぶ
2009年を,科学の楽しさを広げる年に 海部宣男
科学通信
科学の動向:大いなる宇宙の謎にいかに挑むか――数物連携宇宙研究機構の取り組み 村山斉
科学ニュース:摩訶不思議なカモノハシは進化の証人――胎盤形成にかかわる遺伝子の誕生 丹羽仁史
科学ニュース:カモノハシ・ゲノムから見た哺乳類の進化 一柳健司
オピニオン:柏崎刈羽原発の新たな基準地震動:内容と審議の大きな欠陥 石橋克彦
コラム《超分子》通信:超分子の向こうに生物は見えるか? 有賀克彦
星砂Times(第20回) 下田実習 中嶋康裕
物理の響き♪こころのひびき♯♭――音楽への認知的アプローチ(第3回)音の形が聴こえるか? 伊東乾
広辞苑を3 倍楽しむ(第7回) 蝶 蟻川謙太郎
日本自然再生紀行(第13回) 一関の樹木葬 鷲谷いづみ
数と漢字の物語(第2回) 二十八のリアリティ 円満字二郎
ちびっこチンパンジー(第80回) 人間もまたサルである 松沢哲郎
〈フォーラム〉ネット社会のガバナンス(第2回) 「フィルタリング思考」の危うさ 水島朝穂
市民社会と行政法(第3回) 大浜啓吉
心にのこる1冊
書評
外山敬介・甘利俊一・篠本滋編『脳科学のテーブル』 合原一幸 評
50年前には/75年前には
編集部に届いた本から
次号予告
中尾佐助著『栽培植物と農耕の起源』 山本紀夫
*作成:植村 要 更新:小川 浩史