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『関西青い芝連合』No.2

関西青い芝の会連合会常任委員会 1975 発行:障害者問題資料センター・リボン社

再録:定藤邦子



[発行にあたって]
 関西青い芝の回連合会が結成されて、はや1年がすぎ、機関誌も3[→2?]号を出すことになりました。私達の運動の報告週の様なものですが、この間にすすんできた障害者の自立と解放の運動の足跡がしるされてあると自負します。
 創刊号の内容と非常によくにていますが、同じ所をグルグルまわっているのではありません。よく読んでいただければその行間から、差別におしひしがれた兄弟達の悲鳴と、その悲鳴にはげまされて営々と進、私達の汗をくみとっていただけるでしょう。
 この機関誌を読まれるあなたが、私達の世界を共有されることを要請します。

                       関西青い芝の会連合会 常任委員会
                                代表 鎌谷正代
目次
全ての兄弟の自立と解放の為、今我らは集う
     関西青い芝の会連合会・常任委員会               ………3
  親に対応する私達の考え方                      ………7

我等世なおしの誇りある戦士、自らの自立を武器に解放の道をすすむ
     各県青い芝の会、その戦い                  ………11

大阪青い芝の会、その戦い
  子供の城運動の差別糾弾                      ………12
  枚方村野小学校、通学保障の闘い                  ………12
  重度障害者の自立生活に福祉電話を支給せよ!            ………15
  母子保健総合医療センター建設に抗議する              ………18
  6.29障害者問題討論のつどい                   ………20

兵庫青い芝の会、その戦い
  障害児殺しについて貴職を糾弾するの書              ………32
  もう、施設はゴメンだ!                     ………38
  (公開質問状)                          ………39
  福祉とは何か! 障害者の運営する施設を             ………41
ボランティアは偽善者の差別行為にすぎない            ………46
  「施設を考える」集会へのよびかけ                 ………47
  8.6兵庫県「施設を考える」集会                  ………52

和歌山青い芝の会、その戦い
  「黒潮の子運動」についての(公開質問状)              ………62
  (要望書)                            ………64
  (かさねての要望書)                       ………65
(いてもたってもいられぬため三たびの要望書)           ………66
1975年(第2回)定期大会議案書                  ………69

奈良青い芝の会、その戦い
  県内在宅障害者につどいの場を!!(要望書)            ………79

京都青い芝の会、その戦い
  京都理容育申会への申し入れ書                  ………84
  障害児学級担任の先生方は!!                  ………86

自立と解放のとりでを我等が手に、人間喪失から人間回復へ
  福祉工場建設運動                        ………89

りぼん社資料[映画]                         ………10
りぼん社発行資料                          ………88


………………
(3頁)
    全ての兄弟の自立と解放の為
             今我等は集う!!

    関西青い芝の会連合会  常任委員会



(4頁)
 ぜひ、あなたの眼で読んで下さい

 道ゆくすべてののみなさん!
 私達は、脳性マヒ者を中心にあつまっている様々な在宅障害者の集団です。私達の兄弟は、関西各地に生活し、それぞれが連帯しながら独自の運動をすすめています。私、障害者は、現在まで多くの差別にとりまかれて生きてきました。教育も満足に受けられず、おなさけ福祉によって生活を切りきざまれ、「あってはならない存在」として規定され、地域では「かわいそうに、不自由だろう」という差別の眼でみられ、何1つ人間らしきあつかいをうける事はありません。
 私達は、もうこれ以上、だれかをあてにして待つわけにはいきません。私達は、しまいには殺されてしまいます。
 私達は、私達のちからで、いつわりの福祉の年代を障害者の自立と解放の年代にかえようと決心しました。私達は、下記のような運動をしています。どうか、私達のことを知っていただき、私達の運動に支援のちからをかして下さい。
  大阪東淀川区南方町306〜大広荘内  電 06-323-4456
日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
   自立障害者集団ぐるうぷ、りぼん連合会
   自立障害者友人組織ぐるうぷ、ごりら関西連合会(健全者)
   大阪、兵庫「shぽうが医者」教育研究会(教師)
   障害者問題資料センター、りぼん社
                                         
あなたも私達の仲間になりませんか、私達の事務所のとびらは、あなたと、私達のために開いています。ぜひ、連絡をください。

◎全ての障害者は、自分の権利を創るため差別と対決しよう!
◎在宅障害者は、差別をおそれず(そよかぜのように)街に出よう!
◎障害者の友人となり、自由な健全者になろう!
◎障害者自身の制作映画(カニは横に歩く)の上映運動をすすめよう!
(5頁)
◎優生思想を排し、障害者差別を許さない運動を創ろう!
◎大阪第8養護学校設置阻止、すべての子供に普通教育を保障しよう!
◎すべての差別を許さない、被差別統一戦線にあつまろう!
◎重度重症在宅障害者訪問運動に参加しよう!
◎障害者自身が経営する施設運動と共同しよう!
◎障害者の自立と解放のためのあらゆる運動を、自らの自由をかけて実践する!
関西青い芝の会連合会から、全国常任委員会への上申書


日本脳性マヒ者協会、青い芝の会、全国常任委員会 殿
          日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会常任委員会

 全国常任委員会より、「障害者等級制度」に関する申し入れ書が配布され、その内容について、関西5府県の青い芝の会で真剣に討論致しました。そして、青い芝の会の闘う姿勢と関西における私達の動きを考えた上で、「申し入れ書」と全国常任委員会の役割についての統一した見解を上申します。
(1)青い芝の会の闘う姿勢。
  イ.優生思想との対決  ロ.CP者の団結をはかる  ハ.差別行政変革
  ニ.健全者(労働者、教師、親など)の組織化
(2)(1)をふまえた上での関西のでの動き
イ.教育〜養護学校、学級、施設、コロニーなどの増設運動に断固として反対し、すべての子供を校区の普通が球に入れていく運動
 ロ.生活〜一人ひとりの障害者の自立運動を展開し、障害者自らが運営する施設、また、障害者のイメージする福祉工場の建設運動
 ハ.健全者の組織化〜介護、共同の常設化
   新しい健全者〜関西ゴリラ(大阪、和歌山、兵庫、奈良、京都、郵便)
   新しい教師集団〜大障研、兵障研
 ニ.被差別統一戦線および、他団体との共闘と問題提起

(6頁)
(3)「申し入れ書」について
  私達は、全国にみても障害者の現実と、未来にとって青い芝の会の果たすべき役割は重大なものがあると考えています。したがって、青い芝の会の発する一言半句にも責任をもたせるため、組織内部の批判を含んだ討論が保障されていなければなりません。その意味で今回の全国常任委員会のとられた措置は本当に正しい事だと考えます。「申し入れ書」については、私達は、次のように考えます。青い芝の会は、CP者(障害者)の全幅の信頼をかちとるべく、私達をとりまく、人びと、社会の中にある、隔離と優生思想を内容とする差別とそのあらわれに対しては、断固として戦い、糾弾しなければなりません。しかしながら、「申し入れ書」は行政との政治的かけひきがあるとしても、青い芝の会によって、たつ基盤から少しはずれているのではないかと、かんがえられます。全国常任委員会の再度の検討を要請したいと考えます。
  青い芝の会の出す文章は、社会の差別意識やありのままの障害者、ありのままの生活をみとめるようなものであってはなりません。ありのままのものをどのようにすれば変えていく事ができるかに力点がおかれなければならないはずです。私達をとりまく現実はきびしいものがありますが、この現実を打ちやぶるものは、外ならぬ私達自身の力であります。この力を保障するものは、新しい障害者としての(いなおり)と差別と戦う姿勢です。まだまだ、私達の兄弟の中にも、差別にうちまかされ、健全者思考をすて切れない者が多くいます。それゆえに、青い芝の会の文章が弱いものであれば私達の努力にもかかわらず、あるがままの障害者への先祖がえりをしてしまうのです。私達の文書のたった一つでも、差別にたいするいかりをわすれたものがあってはならないのです。それをみとめればおしつぶされてしまいます。私達が、自立した、新しい障害者として生きていくためにも、健全者幻想をぬぐいさり、不当な等級制度によって奪われてきた、私達自身のペース、言葉、発想をとりもどすための「申し入書」を作成し、満天下の兄弟達に公表し、行政当局につきつけ、圧倒的な運動を青い芝の会の責任において組織するべきだと考えます。
  優生社会にきりこんでいく。このことのみが私達障害者の内発性をかきたてるのです。
(4)全国常任委員会の役割
  今日、青い芝の会関西常任委員会のあるのも、4年前からの全国常任委員かの指導と、戦うCP者の思想の導入によってであり、大阪青い芝の会に始まり、関西5府県に拡大したこの青い芝の会の成果をこそ、全国のねむれる兄弟達に知らしめ、拡大し、さらなるCP者の団結形態〜青い芝の会〜の全国化に、全国常任委員会が奮闘される事を、私達は期待します。
以上


    親に対応する私達の考え方
             日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会常任委員会

その歴史
 古い時代には、障害者は生きていく事ができませんでした。つまり、時代の生産関係がせまく、障害者を生かせるだけの幅がなかったのです。しかし、その事が、親による障害者殺しとして、差別ととらえられるようになったのは、親子関係がはっきりと社会的に、生産関係の基礎となるものと認知された時に始まります。(親が子を社会的に役立たせるように支配者の手によってしむけられた時からです)その事は、孔子の儒教思想にみられるように、親孝行=善とする考え、支配者によっていつも利用されてきた事を見てもわかります。(日本においても、封建社会制度の基本道徳として、約700年間使われ、今でもその考え方は大きな力を持っています)その事は、親は、自分の子供をよりりっぱに、より健全に育てようという考え方を定着させました。もちろん、CP者、障害者は、どんどん殺されていったと考えられます。
 明治になり、資本主義体制が確立され、富国強兵制作がうち出されるにつれ、
(8頁)封建制度の基本道徳は最大限生かされ、教育勅語などの政策にもち込まれました。国家権力は、教育制度をたくみに利用し、親孝行をしない人、国家の役にたたない人(障害者)は間引きによって殺されたり、社会的に抹殺されたりするのが運命であったのです。第二次世界大戦後、形だけとは言いながら(本当は、支配者の考え方)、民主主義が導入され、生存権、教育権が確認され始めて、障害者殺しを社会問題にする条件ができたのです。
 以上にみられるように、国家権力は親を支配し、親は子供を支配するという関係ができてきています。今の社会においては、国家に役立たない障害者をおやが殺すのがその事を表わしています。そして、障害者にとっては、親は国家権力につながる者として存在しています。障害者が自立しようとするとき、親が最大の障害となるのもそのためです。私達は、今の一般の親が、私達を殺す側にあることを強く認識しなければなりません。この認識をふまえれば、障害者も親も、それぞれが被ってきた差別を許さない立場をふまえ、社会に対して戦いを始めなければならないはずですが、実情は多くの障害者が差別に組みふせられ、市民社会(マイホーム主義)の中で、甘え、あきらめ、幻想にひたっています。その結果、親に頼るしか生きていけないように考えてしまっています。親の方も、自分の死後のなどを考え、親の命はこの命であると錯覚しており、すべての人間が社会営為をしなければならないのに、それを現実的に理解しないため、障害者殺しは頻繁に起こり、障害者を隔離する施設や養護学校づくり運動にはしってしまうのです。
 親に対する対応は、私達の自立闘争をぬきにしては考えられません。つまり、私達自身が、甘え、おきらめ、幻想と戦い、親にたよる気持ちをぬぐい、精神的にも親から自立をしていく中で、親との戦いが始まるのです。
この戦いは、障害者の自立をおしとどめよとする今までの親から、障害者の自立を積極的におしすすめる親への変革をせまる事になります。つまり、私達の運動の特徴は、強くなろうとする障害者とその動きによって強くなっていく親との、緊張関係の中から、相互の変革を重ねていく所にあります。
(9頁)
 私達が目的とする、障害者文化を確立していくためには、だんだんと自立していく障害者を創り出していき、戦うCP者の団結とその拡大強化をかちとる上で、もっとも重要となるべき課題は、どれだけ強い親を創り出すかにかかわっています。そして、かならずなしとげねばならない問題なのです。でなければ、親の介入によって、真の自立は実現できません。
 親への対応をやりぬく事で、親の常識をうちやぶり。差別にみちた社会を否定し、私達の自我を創りあげていく事は、地味であっても、在宅障害者の死活をかけた大切な運動なのです。
                               以上

(10頁)
りぼん社資料[映画]     
※映画 「カニは横に歩く」   制作:グループ・リボン
  (8o、1時間30ぷん、白黒)
  "街に出よう" 運動の中、自立障害者集団 グループ・リボンは、様ざまに変革した。1年以上もの時の流れの中で、リボン自身が自主制作した。
 
※ 「ああ、施設」 制作:大阪青い芝の会
  (8o、1時間、白黒)
  「施設」は、ていの良い「うば捨て山」だ。そこには希望も明日もありはしない。青い芝は、自らの自立を通して、施設の非人間性を告発する。

※映画 「何色の世界?」  制作:りぼん社
  (8o、1時間15分、カラー、同時録音)
  "ある在日朝鮮人障害者の証言" 在日朝鮮人障害者・金満里。彼女は今、東淀川にアパートの一室を借り、24時間介護の中、自立生活をしている。在日朝鮮人として、障害者として、彼女の視てきた世界は、明日の世界は、何色? そして、あなたの視る世界は、何色の世界?

◎いずれも、フィルム。機材。映写技師・講師、(交通費別)で、貸し出し料1万円。お問い合わせは、りぼん社、または、各地区青い芝の会事務所へ。


(11頁)
我等、世直しの誇りある戦士
     自らの自立を武器に、解放の道をすすむ

      各県青い芝の会  その戦い


(12頁)
[大阪青い芝の会  その戦い]
      子供の城運動の差別糾弾

医療の名を借りた障害者差別を許さない。
差別講座をただちにやめよ。
障害者は、不幸な子供と規定する根拠を明らかにせよ。
障害者として生まれるとなぜ、不幸なのだ。
ちょっとした注意で、障害者の生まれない幸福な家庭が作れるとはどういう事か。
障害者がいると家庭が不幸になるのか、それはなぜか、障害者の責任か。
優生保護法改悪の先どり、優生思想の強化をはかる。
障害者殺しに味方する、当講座の考え方、あり方を、私達は糾弾する。
母子保健の名の元に、私達の兄弟を抹殺する気か。
若い母親の無知につけこみ差別思想をうえつけるな。講師は謝罪し、やめてしまえ。
あなた方は、私達に向かって、正面切って答える事ができるか。
私達と共に、障害者差別と闘い、本当の肉親のあり方をつくり出せ
医療、福祉の真のあり方を創るため、私達と共同しよう、話しあおう!

            日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合 大阪青い芝の会
            大阪市東淀川区南方306 大広荘 TEL 06-323-4456


枚方村野小学校、通学保障の闘い

         申し入れ書

枚方市教育委員会 殿
 昨年4月、我々は、全ての子供に普通教育=就学猶予・免除をなくせという立場で、(13頁)貴教育委員会に対し公開質問状を出しました。その質問状に対する回答のなかで貴教育委員会は、「極力就学猶予・免除をなくす。」と公言された。しかし、現実の市教委の対応は、全員就学に向け行政責任をまっとうしようとするのではなく、逆に、就学猶予・免除児から目をそむけ、就学要求すらも黙殺してきている。我々は、深い憤りを持ってこの現実を告発するとともに、教育のあるべき姿に向け行政責任をはたされるよう、ここに申し入れを行うものである。

 現在、障害児の教育は、隔離と切り捨て、選別を基調として行われている。大阪府においても、53年度養護学校義務化に見合うよう、第8養護学校を建設せんとし、貴教育委員会も、それを推進すると公言した。障害児である事がわかった時から「ダメ名存在」「あってはならない存在」とされ、社会性を奪われてきた障害児から、さらに教育権をも奪い、障害児(者)をさらなる暗闇へと追いこんでいるのが、貴教育をはじめとする行政の姿である。
 我々は、先の質問状の中でも述べているように、全ての子供に普通教育が保障されねばならないと考えている。全ての子供が、様々な個性を知る中で自我を確立する場として教育はあらねばならないし、あらゆる差別を許さない人間形成の場として教育は作られねばならない。障害児だけを特別に「教育」することがさも障害児の為であるかのごとく言われているが、それは逆に、全ての子供の未来を奪うものでしかない。「養護学校学級も全て普通教育だ」と言い切る市教委の姿勢は差別行政そのもののあらわれである。社会性を奪われ続けてきた障害児にこそ開かれた教育の場が保障されねばならない。障害児(者)を人々の目から隠してきた事をはっきりと認識し、あるべき教育の場をこそ追求しなければならない。

 我々は、先の質問状に対する貴教育委員会の回答に怒りをだき、再三にわたり、交渉を申し入れた。しかし、貴教育委員会は我々との約束を無視し、交渉要求を黙殺し続けている。我々ますます大きくなる怒りと不信をだきつつ、自らの主張を自らの手で実践することとし、現在村野小で現実化している。(14頁)行政としての責任を放棄し、1団体、個人、家族にその責任を転化している市教委の犯罪性は重大なものである。この事実を真剣にとらえ、以下
の我々の申し入れに誠意ある回答と行政としての責任ある行動をとられるよう、強く要求する。

申し入れ
 1.全ての子供に校区内通学を保障せよ。
 1.現在校区外通学させられている子供全てを校区内にもどせ。
 1.それにともなう全ての必要な設備を保障せよ。
とりわけ村野小における現実に対して、
 1.現在の、親・団体に押しつけている通学を、ただちに教育委員会の責任において保障せよ。
 1.全ての必要な器具、設備、人員を保障せよ。
 1.通用門並びに校舎内にスロープを設備せよ。

 以上の申し入れを、ただちに受け入れられ、実行されるような強く要求する。
回答は必ず文書にて5月31日までにされたい。この期日内に誠意ある回答なき場合、我々は深い怒りをもち、障害者の未来をかけ、徹底して戦うことを表明する。

以上の申し入れを、ただちに受け入れられ、実行されるよう強く要求する。
回答は必ず文書にて5月31日までにされたい。この期日内に誠意ある回答なき場合、我々は深い怒りをもち、障害者の未来をかけ、徹底して闘うことを表明する。
 1975年5月24日
       日本脳性マヒ者協会  大阪青い芝の会
         大阪東淀川区南方町306大広荘  06-323-4456
    大阪「障害者」教育研究会
         大阪東淀川区南方町306大広荘  06-323-5523
        枚方障害者問題行動委員会
         枚方市渚本町5-50-14       0720-48-5161


(15頁)
重度障害者の自立生活に福祉電話を支給せよ!
大阪市長
大阪市民生局長 殿
                    日本脳性マヒ者協会、青い芝の会連合会
                    大阪青い芝の会 会長 さいとう たかふみ
                    大阪市東淀川区南方町306 大広荘
                    電話 06-323-4456

重度障害者の自立生活に福祉電話を支給せよ!

 私達、日本脳性マヒ者協会、大阪青い芝の会は、この大阪において重度障害者を中心にして、在宅障害者を組織し、自らの自立と権利を保障すべく運動を続けています。すでに市当局者も御存知のように、障害者にたいする差別の実態は深く、重く、広いものとしてあります。その中でも、重度在宅障害者がこの社会の片すみにおしやられている事は万人周知の事実です。なぜ、このような情況が生まれたのでしょうか。それは、まさしく障害者の生活を保障するために存在する福祉行政が、私達障害者の声を無視し、一方的なやり方で隔離政策をおしすすめ、私達の、みんなと同じように自立した生活をおくりたいという願いをおしつぶして射るからに外なりません。このような行政しせいは、私達の生活を豊かにするどころか、かえって差別意識を拡大し、私達を社会の片すみにますますおいやるばかりです。私達は、今の行政のあり方をゆるしておく訳にはいきません。行政指導のたいまんゆえに、私達は、地域社会の中でどれだけ差別的なあつかいを受けてきた事か。
 この困難な情況の中から、私達の兄弟の一人が、やっとの思いで自立生活に入りました。そして、すでに4ヶ月になりつつあります。それも、すずめのなみだほどの障害者手当をもととしてです。重度障害者には24時間介護が必要です。(現在そのような制度はありません)この間、私達の友人のグループがかわるがわる介護に当ってくれていますが、それはとても充分なものではなく、時として連絡の行き違いや、介護者の都合によって、介護者がおくれたり、こなかったりすることが多々あります。その場合、食べる事、トイレに行く事もできません。(16頁)最悪の場合を想定すればいのちにかかわる事もあるのです。つまり、死活の問題である訳です。そこで、私達は、この情態を打開しようと連絡用の福祉電話を設置してもらえるように、もよりの区役所に支給を申し入れに行きました。(東淀川区役所) 私達の申し入れに対して担当課長は次のような暴言をいったのです。「電話は設置できない」「設置する気もない」とわたし達のかさねての追求に対しても「区ではどうすることもできない」「市と相談して返事する」と言うものでした。そして、その結果、かえってきた返事が次の差別発言だったのです。「今はできない」「できるまでの間、施設に入ってはどうか」「親か兄弟に電話をつけてもらえ」これを差別といわずして、何が差別だろうか。
 一体あの人達は、障害者の現実、今の問題をわかっているのだろうか、施設の非人間的事実を知っているのだろうか。
 このような差別発言をする人が福祉行政の担当者であるわけですから、大阪市の福祉行政なぞ底のしれたものと言われてもしかたないでしょう。
 私達は、はっきりと、かつまたいかりを持って要求する。
 ◎差別発言、差別回答を撤回せよ!
◎ 申請している福祉電話を、ゴチャゴチャ言わずにすぐ支給せよ!
そしてまた、私達は次のことを市当局に質問したい。市当局は、誠意をもって( 月 日)までに文書でもって回答される事を強く要求する。
 イ.重度障害者の自立生活をどのように考えているのか。また、行政は、それに対してどのような保障を考えているのか。
 ロ.障害者福祉にとって電話はどのよう意味をもつと考えているのか。
ニ.私達の要求にたいして、施設へ行けと言ったが、その根拠はなにか。

                          以上

(17頁)
行政は、重度障害者の自立生活に福祉電話を支給せよ!!
               日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
               大阪青い芝の会    06-323-4456
大阪市東淀川区南方町306 大広荘

 私達は、脳性マヒ者を中心に、障害者の自立と解放の運動を続けている青い芝の会です。この私達の運動の中から、一人の重度障害者が自立した生活をいとなむようになりました。(これは、地域から障害者差別をなくしていくためにも重要な行為です。
 そして、この障害者の兄弟の日常生活を保障するために、健全者の友人がつどい、介護体制を組んでいます。しかし、行政の障害者福祉が充分でないように、いいえ、それが原因して介護保障は充分なものになりきれていません。急に介護者の都合がつかなくなったり、連絡の行きちがいなどで、介護体制がくずれた時、この兄弟には連絡する方法がなく、歩行困難のまま、一日中、トイレ、食事もできぬまますごさねばならなかった事が何度となくあります。私達は、この状態を行政のサボりで生まれた差別的事態であると考えます。
 私達は、この状態を打開するために、さる7月2日、東淀川福祉事務所に、福祉電話の設置を要望しました。その時の福祉事務所の第一福祉係長、国吉さんの回答は、「障害者の福祉電話はまだ認められていません」「今年中には制度化されるでしょう」「設置されるような努力をするつもりはありません」と言うものでああり、障害者の現実からことさらに眼をそむけ、福祉電話の緊急性をかえりみず、差別的行政姿勢を抜け出るものではありませんでした。
 生活保護で生活している障害者にとって、外部との連絡をするための電話はしょうじれば、これはもう死活問題です。
 今まで、行政は重度障害者になにをしてくれたのでしょうか、施設や養護学校をつくり、そこに障害者をおしこめるか、親や兄弟にしわよせし、負担をおしつけて、すずめのなみだほどの障害者年金でごまかしてきたのかが実体ではなかったでしょうか。
 私達は、地域の中で生活し、その自立した生活を保障することが福祉の本当のあり方だと考えます。そして、現実にその要求が福祉電話という形であらわれているのです。自分たちの意志で生きていこうとする要求なのです。この要求に対して、東淀川福祉事務所は、どう答えるのでしょうか。要求を拒否して、差別体験を強化するのか、あるいは、要求にとりくみ、実現する中で、障害者の自立生活を保障し、新しい価値観を持った福祉を作りだすのか。
 すべてのみなさん。私達の要求実現のために共に戦ってくださる事を要請します。
◎東淀川福祉事務所は、障害者の自立生活を保障するために、福祉電話を早急に支給せよ!



(18頁)     母子保健総合医療センターの建設に抗議する!
大阪府知事
大阪衛生部、部長 殿
                日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
                大阪青い芝の会   会長 さいとう たかふみ
                大阪市東淀川区南方306 大広荘 電話 06-323-4456

障害者を「不幸な子供」と規定し、ヤミにほうむり去ろうとする母子保健総合医療センター建設に 強く、強く抗議する!

 今年始め、私達、大阪青い芝の会は、現在、大阪府がすすめようとしている、羊水チェック、3才児検診等を中心とする母子保健医療センター建設について、障害者の自立と解放の立場から、その具体的な危険性(障害児を生れる前に殺してしまう)と建設をすすめる考え方を作り、広げていく=優生思想)を糾弾し、政府がたくらんでいた優生保護法改悪の先取りを大阪府が行う事を許さない、と通告、どのように考えているのかに対する公開の質問状を貴衛生部に提出しました。
 しかし、私達にとどけられた回答文はインギン無礼の一語につきるものであり、私達を納得させるものではなく、「まだ計画中のものであり、具体化はしていません。これから各方面の意見をあつめるつもりです」としていたにもかかわらず、7月31日の新聞報道では黒田知事が、堺地区に母子保健総合医療センターを建設する、と一方的に公表している。私達の質問に答える事なく、障害者の現実に眼をつぶり、福祉に対する行政責任を放棄し、、すべての責任を障害者におしつける結果として、この建設公表があるのです。つまり、大阪府は、この建設を通して今の差別社会を強化しようとしているのです。
 すべての赤ちゃんが健康で、五体満足であるように〜がセンターのうたい文句です。私達も、もちろん赤ちゃんが健康である事を望みます。しかし、(五体満足でなければならない)(障害者は健康ではない)とはだれがきめたのでしょうか。私達は、今まで充分健康であるし、五体満足でなければならないという考え方は、はっきりと障害者差別です。このような考え方で作られるセンターを私達は許しておく訳にはいきません。
 私達と健全者は、その能力や行動様式においてちがいますし、考え方もちがいます。この社会はいろいろのちがい性を持った人びとの基準に合わせる事を強制する社会はファシズムに外なりません。
 私達は、断じて母子保健総合医療センターの建設を許す事はできません。私達がこれをみとめる事は、私達が人間として生きていく権利を自ら放棄する事と同じです。
全国の兄弟姉妹の生きる権利と、すでに差別によってヤミにほうむられた兄弟姉妹の想いをこめて 
 母子保健総合医療センターの建設に抗議する! 大阪府の障害者差別体質、差別行政を心から糾弾する! 大阪府は、従来の福祉行政を反省し、センター建設をやめよ。


大阪府は障害者の生の声を生かした、障害者福祉行政を確立せよ。   1975年8月
(20頁)     障害者の手に差別のうつ剣をあたえよ

私達と共に、障害者差別と対決しよう! 支援のかんぱを

 私達は、障害者の自立と解放の運動をすすめている、CP者の集団、大阪青い芝の会です。障害者は今まで福祉政策の名の元に差別され、命をうばわれ続けてきました。私達はその中から「障害者差別を許さない」運動を推し進め、障害者の当然の権利を主張し、人間として当たり前の生活を要求し活動しています。
 あなたの障害者観はどのようなものでしょうか?
 世間の障害者を見る目は差別と偏見に充ちています。たいていの人が「障害者はダメなんだ」と考えています。私達はこれを優生思想とよんでいます。私達の運動は差別のない社会をめざしています。一人でも多くの人が、この私達の運動に参加され、障害者と健全者が対等につきあえる世の中に早くしようではありませんか。私達の運動には、まだまだ、お金と人手が足りません。支援のかんぱをお願いすると同時に、一度、私達の締め書に来て下さい。とびらはいつでもあなたと私達のために開いています。

   日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会    06-323-4456
   大阪青い芝の会   大阪市東淀川区南方町306   大広荘内


6.29障害者問題討論のつどい

闘う我らの連帯写真展、特別参加       6月29日 P・1:00
   "自由参加・自由討論"        部落解放センター(国鉄芦原駅下車)
意見発表〜選挙参加の道  通学保障の闘い 第8養護学校反対  交流キャンプの意味
自立生活の問題点  障害者が運営する福祉工場建設  郵政50項目要求 
対府20万円要求  その他
主催、日本脳性マヒ者協会、大阪青い芝の会
(21頁)   大阪市東淀川区南方町306、大広荘、06-323-4456
意見発表と自由討論、アピールされる方は事前に連絡を

 私達は、上記のように集会を持つ事になりました。障害者の解放と自立の運動は、今、大きく前進市、その底辺を拡大しつつあります。しかし、その歴史はまだまだ浅く、多くの問題点をふくんでいます。
 障害者にかけられている差別実態を鋭くとらえつつ、その現実に対決し、私達総体の生き方を切りひらいていかなければならないのです。私達は、今、私達がかかえている問題をみなさんにぶちまけ、兄弟や仲間の討論のまないたの上にのせ、共同の課題としての障害者の、人間の未来に想いをはせなければならないと考えます。
 この作業こそが、全ての人々を勇気づけ、私達自身をして強くし、真の連帯の道を形づくるものだと確信します。
 私達は、みなさんの発言を心から期待します。上記集会に仲間と共においでくださる事を心から要請します。

第3回、障害者と健全者の大交流キャンプに参加を!
 8月23日〜24日     テーマ、3年目のまつり
                  友を、兄弟をたしかめ合おう
              場所、琵琶湖〜大津
 500名規模(別途案内)        参加費3500円



(22頁)      6.29 障害者問題討論のつどい  報告集

           1975年6月29日    部落解放センター
           主催  日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
               大阪青い芝の会
           大阪市東淀川区南方306   大広荘  電話 06-323-4456
特別宣伝
業界へ、解放の息ぶきをもって拠点建設!!
 アンマ、電気治療、マッサージの治療所〜開業
  設備完璧、技術優秀〜ぜひ一度おいでください。
     (関西「障害者」解放委員会)〜くすのき
  電話 06-791-6306
    場所〜国鉄関西線西加美駅近辺
仲間をつれて一度行こう。ミニコミ、口コミで宣伝しよう。

◎すべての在宅障害者に、選挙にのぞむ自由を!
   さかもと ひろあき 堺市百舌鳥ゆう雲町2〜146
             電話 0722-41-1055
 私は、去年の8月から、3回の対堺市交渉を行い、次のような3項目要求を堺市選挙管理委員会に出してきました。
イ.投票所に車イスを設置せよ。 ロ.家から投票所まで、車で送り迎えせよ ハ.その車に介護者をつけよ。
しかし、選挙管理委員会(以後、選管)は、一部の投票所に車イスの設置をみとめただけで、残りの2項目の要求については、規則とか、法律を持ち出して全然私の言う事を受け入れようとはしません。今の投票所は、遠くにあったり、入り口に段があったりして、車イスを使用しなければ移動できない障害者はとうてい行けません。私は、なにも現選挙制度の行使をうんぬんしているのではありません。障害者が今までに受けてきた、偏見と差別は、あのような障害者差別をロコツにだしている投票所において一票を投じてもなくなりはしません。それに、4月13日にあった統一地方選挙から実施された、郵便による投票制度は、今までの差別をおおいかくす役割をはたしています。このような現状がつづくかぎり、障害者が選挙権を行使しても何の意味もありません。
 私は、上の3項目要求をおしすすめながら、1人でも多くの人に、障害者のおかれている現実を知らせ、差別と対決するために、障害者の自立した運動をおしすすめ、障害者の解放=人間の解放をめざした、自立障害者運動を形づくろうと考えます。
           自立障害者集団グループリボン大阪連合会、南部地区リボン所属

◎第3回、障害者と健全者の大交流キャンプの意味についてのあぴいる!
   さいとう、たかふみ   阿倍野区文の里4-21-7 電話 621-4086
 私達は、今年で3回目の障害者の大交流キャンプを行うべく、現在、準備をすすめています。年ごとに参加人数も増え、重度障害者もだんだんとキャンプ運営に積極的に加わるようになってきたことは大変うれしい事です。
 このキャンプの一味違うところは、親、兄弟がノータッチする所です。食事からトイレまで、全然見ず知らずの健全者と共にできるのです。障害者の方も重度になるほど、最初は行くのをためらうのですが、そこら辺はもっと勇気を出さなければなりません。私自身は、「親は、いつまでも生きていないんですよ」と言いたい。親の手からはなれていくような自立した運動がなければ、障害者殺しはいつまでも続くでしょう。いや、殺されなくても人間の生活とは程遠い、「コロニー」にぶち込まれてしまうのです。なぜ、私達だけが、そんなみじめな想いをしてくらさなければならないのでしょう。それだけでなくとも今まで、あらゆる権利をうばわれ、差別されてきたのに〜〜〜
 また、事実、20数年間生きてきた者に対して、親は、「ボクチャン」とか「お前は人様にやっかいをかけるのだから、何事もひかえめにしなさい」と口ぐせのように言うのです。このくりかえしの生活の中では、いくら、私は一人の人間だと思っていても、その内、その考えはつぶされていくのは当たり前です。(24頁)つまり、現在の在宅障害者のおかれている立場は、本当の安らぎをうばわれたものであり、それをうちやぶる一つの試みとしても、このキャンプは意義があるのです。
 何分、一般の人たちは、障害者と話し合ったり、接したりする機会がすくない。少ないというよりも、そういう場はありません。まして、寝起きを共にする事なぞ、想像もできなかった私達です。それが現実化して3回目をむかえるのです。想えば感無量のものがあります。これを機会に、ますます、障害者と健全者が真の交流をきずき、おたがいの腹のそこを割って話し合えるようなつき合いをしていきたい。それが、障害者解放の基礎を形づくる道だと考えます。
 しかし、まだまだ、「かわいそう、あわれな人間」という言葉でしか、もの事を理解できない人が多い事か、私達は、そのような考えを許しません。現代社会は、能力主義であり、障害者地獄です。しかし、私達のペースは私達のペースだ。障害者であって何が悪いのだと。
 このような私達とキャンプを共にしようではありませんか、あなたの参加を要請します。
                日本脳性マヒ者協会、大阪青い芝の会、会長

第3回、障害者と健全者の大交流キャンプ
 8月23日〜24日   びわ湖〜大津
 参加費3500円  (申し込みしだい別途案内)
 テーマ 3年目のまつり、友を、兄弟をたしかめ合おう
◎障害者自身が運営する福祉工場の建設運動!
 みやけ、みつお  関西青い芝連合会事務局員
 私達は、今福祉工場の建設運動をはじめています。(関西青い芝、豊中親の会、大障研、関西ゴリラ、その他)で建設理事会を構成し、全国の福祉工場の見学等をすすめています。なを、用地は、豊中氏、建設費は厚生省からの補助を交渉するつもりで準備中です。この福祉工場には、次の3つの願いがこめられています。イ.私達自身の自治力をきたえ、障害者解放の空間的よりどころとする事  ロ.建設運動を通じて、親の会やその他の団体との連帯をふかめ、私達の考えを広める  ハ.働くという内容をふかめ、障害児をもつ親をときふせ、潜在障害者のほりおこし、私達の団結を強化する。と言うつもりです。
 今まで、障害者は働く事は良い事なのだ。働けない事は行けない事なのだ。と教えられ、重度のもの派、それゆえ、人間の生活のない施設に送りこまれてもあきらめて一生をそこで過ごして射ました。また、働ける障害者は、どのような事業所、授産所、福祉工場でもおどろく程の低賃金で働かされています。このような差別を許しておく訳にはいきません。障害者差別を許さない運動の物質化のためにこそ、施設解体運動と共に、私達自身が運営する福祉工場の建設運動をすすめなければならないのです。
 私達は、人間の本当の価値を創り出す事が、障害者にとっての労働であると考えます。だから私達は、福祉工場の運営に、社会的情況を反映させ、差別に対していかりを生み出していき、闘っていく自立した障害者を生産する工場として、建設運動をすすめるつもりです。

◎重度障害者にとっての自立生活の問題点!
 きん まりこ
 私は、重度ポリオ、21才の女です。発症以来、病院、施設を点々としてすごし在宅障害者としての悲哀はなめ尽くしました。私自身は、在日朝鮮人であり、その事も影響して勉強する事に必死であり、近代付属高校通信教育部をがむしゃらに卒業しました。
 今年、3月1日、意を決して、親の手元を離れ、青い芝の会の兄弟にならって自立生活を始めました。もちろん、いつもの事ですが、親、兄弟のエゴにより反対され、スムーズに自立生活が実現できたとは言えません。笑えぬ、なみだぐみたいエピソードもありました。
 自立生活に入ってから4ヶ月になりますが、すでに自立生活に入っている先輩の経験を参考にしつつ、基盤を作りつつありますが、大まかにつぎのような問題点があります。
1.障害者にとって、自立生活は今後の生き方や運動の方向にとって絶対に必要なものです。また、それを組織的に保障する事は、至上命令です。
(26頁)
2.行政のかベ〜生基盤を行政保障にもとめなければなりませんが、彼らはあまりにも差別てきです。
3.親、親族の問題〜最近は大分あきらめつつあるが
4.地域の差別体制〜家主の対応、家屋の構造、近所の眼
5.介護体制〜現在は女ゴリラ集団が圧倒的に人数が少ない。
 (自立生活の広がりを考えて)行政に要求しなければならない。(電話もふくめて) 
健全者との間に微妙な感覚のずれがある。(フロ、トイレ、食事、洗面etc)してやる意識がまだ残っている。
 介護にくる人によってちがうが、子供あつかいする人もいるし、ベッタリズムの人もいる。こんな事のないようにしようとなるべくたくさんしゃべるようにしているが、こちらは一人、相手は毎日変る。なかなかしんどい。たのまれたから来ている風は、没個性的で一番いけません。また、いろいろ意見を交換して勉強になる事もあります。
                              大阪青い芝の会会員

◎郵便局総点検運動!
 自立障害者集団、大阪グループリボン連合会
すでに、私達は郵政事業に福祉の光を、50項目要求をかかげ、淀川局、池田局、平野局に対して点検活動を行い、郵便局に要求をつきつけ交渉しています。(おかしな事に、私達の点検活動に対して、当局も労働組合も同じように拒否の態度をとりました)そして、少しづつではありますが、郵便労働者の中に、障害者差別と闘う人達が集まり、組織され、共同作業所が始まっています。
 私達、障害者にとって郵便とはなんでしょう。重度になればなる程、自分の主張の手段、外とのつながりの手段としての意味が大きくなるのです。そして、ほとんどの障害者が2〜3人の文通友達をもっています。しかし、そのほとんどは、郵便ポストがどこにあるかも知らない現実です。これは、社会のなりたちが私達障害者となんら関係のない所で働いている事の一つの証明です。そこで、私達は、私達の眼で郵便とは何かをたしかめ、そこに差別がないかをとらえなおすための点検運動をすることとなったのです。
 4月11日〜淀川郵便局(内世については、新聞等で報道されています)20名の兄弟の玄関口についてから、(27頁)寝たきりの兄弟を中心に、窓口の職員に介護を要請下のですが、横を向いたり、下をむいたり、完全に私達を無視する態度に終始しました。私達が窓口を利用誌よとしても対応しないのです。私達は、この郵便局の態度に激怒し、局長に抗議使用としましたが、普段はいつも開け放してある鉄門をしめ、カギをかけ、管理職員でピケットをはる始末です。これらの高圧的な局側の態度を見かねた一部局員が、労働組合の制止をふり切って門を開けてくれました。そこで私達は、局側への糾弾を行い、結果的には、局側の全面的謝罪と50項目要求についての再度の交渉を確約させました。
 点検活動の結果、つぎのような事がわかりました。
公共の利益のための郵政事業といわれていますが、この、「公共」の中には、障害者は含まれていない。局舎は、障害者をしめ出すようにできているし、公企体の中では、障害者雇用率(多分インチキくさい)は一番わるいし、職員の福祉教育は全然なっていない。私達に対するあの態度は、その実体をバクロしたものに外なりません。今は、郵政当局との交渉段階ですが、一様に、私達の要求に対して、「応じかねます」というばかりで、努力のひとかけらもありません。社会的影響の強い、公共企業体としての郵政省が差別的体質を持ち続けることを、私達は、許しておく事はできません。私達は、50項目要求実現のための署名運動の輪を広げて社会に問いかけ、郵政当局を包囲することによって、かならず勝利しなければなりません。

◎未就学児の校区内通学保障の闘い!
 小南、ひろひこ  枚方市渚本町5-50-24
          電話 0720-48-5161
いそべ、ひさこちゃん(12才)原学級(村野小学校4年〜授業は2年のものを受けている)重複障害
 この4月に、母親より相談をうけた時(当時は、なんとか養護学校に入れたい希望であったが〜父親が病弱で〜いまでは、多分に、ひさこチャンが明るく変ってきたために、校区の学校にはいった事を喜んでいる)、正直名所、保障できるだろうかと不安をおぼえました。とにかく、学校側との交渉を始めた所、(28頁)抵抗を予測していたのに、学校、教師集団はあっさりと受け入れを決めた。実は、このあっさりがクセモノで、おくりむかえは親まかせ、原学級はあれども受け入れ体制なし、教師集団の意志一致もなし、善意の教師が一人がんばっているのが実情でした。
 それから、毎日のおくり、むかえを始めた訳ですが、子供達からは「あんた、あの子のなんなのさ」と言われ、親からは「何のためにするのか」とうたがわれ、学校からは、警戒されるし、なんともけったいな毎日です。そうこうする内に、学校内でも議論がふかまり、校内操作で養護学級の担任が複数になり、多分に問題はあるけれども、教師集団、父兄会をふくめた、おくりむかえ体制ができつつあります。そして、私達は、青い芝、大障研の3者連名による枚方教育委員会にたいする、通学保障を行政が責任をもって行うべきだ。と要求を高めていったのです。
 すべての子供に普通教育を! この私達の主張を、自らじっせんし、あるべき教育を追求する。これが村野小学校の校区通学保障の闘いです。しかも、全国的にみても多くの障害児が未就学児として教育から切りすてられている現実がある事を考えても、この闘いの持つ意味は大きいと思います。
 枚方市は、「前項に養護学級を」「肢体不自由児学級の増設を」、そしてかの「第8養護学校を」という形で、教育そのものが限定され、更なる差別的をつくり出している。その中にあって、重複障害児が校区の学校に通うという事は、大きな意味を持ち、行政によって限定された教育の枠を突っ切る点に集約されます。全ての子供に、開放された教育の場が保障されなければなりません。私達の闘いは、非常にボランティア的であり、小さな一歩にすぎませんが、このような地道な行動を広げ、反差別の理念を創り出す事が大切だし、ひいては、第8養護学校を無意味化するものだと考えます。
 現在の私達の闘いは、私達の具体的な通学保障によって、学校側に通学保障を担わされるまでになっていますが、これを行政に保障させていく所まで登りつめなければなりません。私達の闘いは、教育権、通学権の保障から、地域生活を保障していくという事を包含しつつ進んでいます。この闘いは、今後、全ての障害児を校区にひきもどす形で、それなりに広がりと、意識の深化を伴いつつ進められなければなりません。私達は、この闘いが障害者の未来にまでつらなるものとして、(29頁)その一つとして形づくっていくつもりです。
                       枚方市障害者問題行動委員会、事務局

◎対府20万円要求!
   ながさわ、かよこ     豊中市服部寿町1の10の 住12−304
                電話 864-2574
私達、グループリボンは、今障害者の自立運動の為に、大阪府に対して月額20万円の行政補助を要求し、その実現のための署名運動を行っています。
 これは、私達の全ての運動にとって大切な要求であると同時に、今まで、在宅障害者に対して何もしてこなかった大阪府の当然の行政義務なのです。私達、障害者の日常的な生活でも、全ての人権にかんする運動をすすめるにしても、24時間の介護が必要です。そして、また、私達の行動にともなって自動車、ガソリンの維持、消費は必要経費ですし、私達のグループに属している障害者の人数(300名)から考えれば、その費用は膨大なものになります。しかもまだ、大阪府下には、外に出たくとも出られない、たくさんの在宅障害者がいるのです。私達の運動に対して今、介護に当っているのはグループゴリラの人達ですが、それとても充分なものではありません。私達は、障害者と健全者の立場の違いを確認しつつ、お互いの日常的ぶつかり合いの中で運動をすすめていかなければなりません。そして、その組織運動の基礎となる財政基盤を行政に求めるだけでなく、その家庭で、障害者差別に対する行政の責任を明かにしていく事が大切だと考えます。
 私達、障害者の要求は、あたり前の生活をするという事です。しかし、行政は、それをみとめようとはしません。ボランティアや融和運動には金を出すのに、障害者が真に人間としていきようとする運動には金を出さない行政のあり方を私達はゆるしておく事はできません。
 みなさんも、もう一度、自分の日常生活の中から、障害者問題を考えてください。
               自立障害者集団グループリボン役員 青い芝の会会員

(30頁) ◎6.29障害者問題討論のつどい〜をすすめるに当って〜
        日本脳性マヒ者協会、大阪青い芝の会役員会
 私達、大阪青い芝の会は、文字通り、日々の差別にとりかこまれながら、脳性マヒ者の団結と考えをもとに、脳性マヒ者の文化と行動様式を作り出し、この差別社会の変革をしなければならない、と主張しつづけ的ました。そして、そのためには、あらゆる手段を駆使して、社会の底辺においやられてきた障害者の自立と解放を実現しなければ、全ての人間の解放はないと考えます。本日の集会は、個別闘争における、障害者解放の道すじを明らかにする事において大切なものであるし、個々の障害者運動がすべての人びとの問題であると言うとらえかえしをする意味をもつものと私達は設定しました。
 私達は、青い芝運動を通じて、いろいろな障害者の現実(在宅、養護学校、施設)にぶつかり、「このままやったら殺されてしまう」、「私達の世界をつくらなあかん」と言う生の声を自らの栄養分として、現実の障害者差別と力いっぱい闘ってきました。そして、青い芝運動の根幹は、優生思想に対決し、個別障害者の生きざまが、差別を断固拒否するものである事に基盤を置いているのです。その意味において、現代社会のいろいろな、障害者運動の持つ、独自性と一般性を世に問わなければ、私達、障害者の未来展望はできないでしょう。しかし、一方では、全障研を始めとした融和運動や市民主義運動がはびこっています。これらは、いずれにしても、私達、障害者を社会秩序の中におしこめ、差別を今日かするものです。私達は、私達自身の現実に身をゆだねながら、大きな目で、社会関係、世界を見、私達の運動をつきつけながら、この人びとも変革しなければなりません。それは、本当に鮮烈な生き方となるでしょう。
 私達の想いをこめた問題提起に答えていただくよう、6.29つどいに要望するつもりです。
(31頁) 

☆解放講座始めるぞ
     主催〜自立障害者集団友人組織大阪グループゴリラ   電話 06-323-795 サブテーマ〜福祉工場建設をすすめるに当っての課題
開講日  7月18日(隔週金曜日午後6時〜9時) 
期間3ヶ月6回〜特別講座あり、  参加費1名3000円
      申し込みしだいカリキュラム送付(講座事にテキストあり)
開講日内容〜障害者問題の現状、展望、役割〜記念講演(行使未定)
    学習をふかめ、実践に身をゆだね、自らを切りひらこう!!!!
☆障害者と共に生活し、学び、作り出そう、われら自身の未来を!
今、多くの在宅障害者が、家を飛び出し、自立拠点を創りだしつつある障害者にとって、健全者にとって、うばい、うばわれる生活とはなにか〜〜〜〜〜あなたの参加を要望する
         電話06-323-7955 みなみ、まゆみ
自立した、重度障害者、金、満里子の全面介護集団へ集まれ!!
   呼びかけ・自立障害者集団友人組織   (女)グループゴリラ


(32頁)
[兵庫青い芝の会 その戦い]  
(障害児殺しについて、貴職を糾弾するの書)

兵庫県教育委員会
兵庫県教職員組合 殿
                 日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
                 兵庫青い芝の会   会長さわだ たかし
                 神戸市灘区中ごう町2-3-1 電話 078-842-3064

 私達は、全国15都道府県に組織されている、脳性マヒ者の集団で、青い芝の会です。私達は、障害者に対する不当な差別と対決し、福祉政策の転換、生活の自立、権利の拡大、障害者の解放をめざし、「障害者差別を許さない運動」をくりひろげています。
 始めにお断りしておきますが、貴職、つまり、教育委員会と教職員組合の立場のちがいなり、その目的と行動のちがい性については、私達も充分に認識する所です。しかしながら、今回の私達障害者に対する重大な差別事件に関しては、その立場をこえて、貴職相方に責任性があると私達は断定します。
 過日、各紙新聞に報道されたごとく、神戸市において父親が幼い自分の子供を殺すという事件がありました。この子供は医療機関によって脳性マヒ者と診断され、その事に絶望した父親が、その子供の命を絶つという挙に出たものです。もちろん、いかなる人も他者の命を裁量できるものではありませんが、その父親が、兵庫教職員組合の組合院であり、兵庫権教育委員会の行政管理下の人物である事に、私達は深いいきどうりをおぼえるのです。
 東京では、銀行院がわがむすめを餓死させ、京都では、兄が脳性マヒの弟を絞め殺し、神戸では、教師がわが子を殺す。これが福祉の時代といわれる時に起こる事柄でしょうか。一体、私達障害者の事をなんと考えているのでしょう。障害者を殺しても良いとでも思っているのか。一切抵抗できない身であり、(33頁)もっとも信頼し切っている肉親に殺されていく私達の兄弟の気持ちを想う時、私達は本当に思います。「人非人め、死んでしまえ!」と。
 殺した側の人は例外なく言います。「この子も将来を考えれば(障害者の将来)死んだ方が幸せなのだ」と、なんと一人よがりな、なんと健全的な、なんと差別的な!〜障害者の将来は、一人ひとりの障害者が決める事柄であり、生きていく上の重大名目標であるはずです。その基礎となる命をうばっておいて、将来もへちまもあるものか。私達は、このような優生思想、差別的考えを許しておく訳にはいかない。それは、もし、このような考えや、行為を許すならば、今、生きている私達自身の性が無意味なものになってしまう〜です。どのような生命も、生れて来て悪いという者は、今の世に絶対ありません。
 障害者や障害児を持つ親をとりまく社会的事情は決して良好であるとはいえないのが現実です。しかし、かといって殺しがいいはずがありませんが、なぜ、わが子を殺そうと考えるような教師(子供に生きる事を教える事をなりわいとする人)があらわれたのでしょうか。この原因と責任は、あげて、兵庫県教育委員会と兵庫県教職員組合にあります。一体、貴職たちは、障害者差別や障害児教育(本当はこんなものはありません。みんな普通教育のことです)について何をしてきたのでしょうか。
 教育委員会はあの悪名高き中教審にもとづき、今まで障害者から教育をうばってきた事に何の反省もせずに、ひたすら養護学校、学校の拡充を急ぎ、なんとか障害児を健全時からひきはなそうとやっきになっている。つまり、秩序正しい、おとなしい子供を作り出すために、じゃまになる障害者を別体系の学校にとじこめようとしています。また、教職員組合は、このような教育委員会の差別と選別の教育方針に何ら有効な反撃を加える事なく、教師や子供達が優生思想に染まり、差別的人間になっていく事に手をこまねいているだけです。なを、その上に、貴職相方は、教育実践現場で行われている「障害者は手がかかるし、だめな人間である。しかし、障害者自身の努力によっては、まだまだ健全者に近づくことができるし、そうする事が正しい野だ」と差別的教育の実態をより今日かするか、その事を容認する事によって強力関係を結んでいる。すくなくとも、私達が受けてきた教育経験によればそう見えるのです。障害者をぬきにしてしかできない教育をつくっている、という意味では貴職相方共、同罪です。(34頁)
 このような教育環境の中で働く教師が、自分の子供が障害児として生れれば、「おれの子供は障害児だ、だめな人間をつくってしまった。」と考えるのは当然の結果です。私達は、全国の困難な情況の中で生き続ける障害者の想いをかけて、このような教師を生みだした、兵庫県教育委員会、兵庫県教職員組合のあり方や考え方を糾弾します。
 私達は、以上の事をふまえ、次の事柄を要求します。
 (兵庫県教育委員会に対して)
イ.今回の、教師の障害者殺しについての見解を明かにし、謝罪せよ。
ロ.障害者を教育から隔離する、就学猶予、免除の制度を廃止せよ。
ハ.養護学校、学級優先政策をやめ、障害児に普通教育を保障し、校区の学校に入学できる体制をつくれ。
ニ.障害者差別を許さないしせいを確立し、障害者の教育に対する真の要求を受けいれ、全県的な教師の学習運動を起こせ。
(兵庫県教職員組合に対して)
イ.今回の教師の障害児殺しについて見解を明かにしてほしい。
ロ.障害者を普通教育からしめ出すような試みについては、断固反対する立場をつらぬいてください。
ハ.障害者の自立と解放の理念にもとずき、教師と障害者との共同の教育運動の方向をみつける努力を続けて下さい。
ニ.養護学校、学級をなくし、すべての子供を校区の学校で受け入れる運動を行って下さい。(養護学校の教師と普通学校の教師の給与に格差がありますが、これは、うらがえしの差別事象でありますので廃止のための運動をして下さい。)
ホ.教師の免状を持つ障害者は多くいます。障害者の教師をつくり、受け入れる体制をつくって下さい。
ヘ.教職員組合の障害者差別に対する見解を明かにして下さい。

 私達は、ヤッパリ、障害児殺しが教師の手で行われた事を許す事はできない。教師が、未来の可能性(子供の命)を殺す事は、未来を形成する教育を、教師自らの手でやく殺した事と同じであります。私達は、教育とそれをとりまく、すべての事柄に、差別がなくなるまで戦う事を、貴職相方に宣言します。
                  1975年6月
                      悲憤のなみだの中より〜〜〜



兵庫県教育委員会の障害者差別を糾弾し、おろかな策動を許さない!

 1ヶ月前に、明石市においてひきおこされた教師による障害児殺し事件について、私達、日本脳性マヒ者協会、兵庫青い芝の会は、子供のあり方を左右する教師の社会的責任の高さの重大性を考え、教師の行政的指導機関である兵庫県教育委員会に強く抗議し、さらに、本事件に対する見解と今後の方策について、交渉の場で追求しました。さらには、県教育委員会が責任ある回答を文書でもって私達に示す事を約束させました。
 しかし、県教育委員会は、私達が指定した日時に、約束をやぶり、文書回答をしないどころか、私達の事務所でつめていた、さわだ会長(彼は言語障害がひどく、文字盤をつかって会話する)のもとに数人でもっておしかけ、とりかこみ(他の会員は別な活動のため全員ではらっていた)一方的に県教育委員会の考えをしゃべりまくり、さわだ会長の反論を聞く事もなくひき上げてしまい、それで全てのケリが付いたと公言する始末です。
 一体、こんな事が許されて良いのでしょうか、これは横暴であり、障害者の特質を逆用した明確な差別行為です。再度の私達の追求に対して、県教育委員会は、今まで、特定の団体に対して文書回答をした事がない。前例がないという言葉をくりかえすばかりで、文書回答をすると約束した事の責任をのがれ、自らの官僚的立場をつくろうのに必死です。
(36頁)私達は、はっきりと断言できます。このような差別的体質をもつ県教育委員会が行政指導をするからこそ、教育実践現場に優生思想がはびこり、障害児であるわが子を殺す教師が出てくるのだと。
 県教育委員会は、私達に対して「現行の能力主義教育こそが障害者差別を生んでいる」とみとめつつも、その教育体制をまもろうとしているのです。これは、ドロボーがドロボーの不徳を説教しているようなもので、私達は、これを許す訳にはいきません。
 私達は、障害者差別を許さないと同時に、すべての差別を許す事はできません。私達が差別を許す事は、私達自身の生命をしめ殺す事になります。つまり、人間、類として人間の未来をとざしてしまう事になるのです。したがって、私達は、あえて教育のあり方を社会に問うているのです。
 私達は、二度、三度要求します。
県教委区委員会は、(イ)教師の障害児殺しについて、明らかな見解と謝罪を文書で回答せよ。
(ロ)差別、分断教育をやめる方策を示せ。  (ハ)さわだ会長に対して行った差別行為を謝罪せよ。
 県庁職員のみなさん。あなたの子供達も行っている学校の先生が、障害者差別者であっていいのでしょうか、思念の自在をものにすべく、兵庫県政から差別を追放する戦いに立ち上がりましょう。
            日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会〜兵庫青い芝の会
            会長、さわだ たかし      078-842-3064
神戸市灘区中ごう町2-3-1


兵庫県挙育委員会は
     障害者の差別体制をただちにやめよ!

兵庫青い芝の前で今までの罪を認め
          全面的に申し入れを受けよ!


(37頁)
県教育委員会の「回答文」に対する[見解書]
            日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
            兵庫青い芝の会 会長 沢田 隆司
             神戸事務所 神戸市灘区中郷町2-3-1 TEL 078-842-3064
             姫路事務所 姫路市梅ヶ枝町866 TEL 0792-85-1926

 人間の未来を生み出す教育の場で働く者が、脳性マヒ児である我が子を殺すという、障害者差別の根底の問題に対しての教育委員会からの回答に、私達は新たな怒りをこめて、見解を表明します。
 私達は日本脳性マヒ者協会・青い芝の会結成以来、障害者差別教育について一貫して実態を暴露し、教育委員会の姿勢を糾弾し、障害者自身の声を聞くことを要求してきました。それにもかかわらず、私達を無視し、この事態を呼んだのです。そして私達は<糾弾するの書>を提出し、3回にわたる話し合いを精力的に進めました。その中で、この<殺し>の根本原因は、優生思想−能力主義を背景とした「障害者はダメな存在である」「健全者に近づけ」という差別観念である事をつきとめました、また、具体的には、中教審答申に基づく養護学校・特殊教育の別体系教育という障害者差別であることをつきとめました。回答文とは以上のことに対する私達への謝罪と態度表明であったのです。
 しかし、教育委員会は再三に渡り回答を逃げたあげく、逃げられなくなるや。3回の真剣な話し合いを全く意味のないものとし、紋切り型の居直りをしたのです。話し合いの中で、教育委員会は障害者問題は障害者自身の意見なしでは語られないこと、障害者教育(実は普通教育のこと)は障害者自身の要求の中から生れることを確認しながら、その責任を一切放棄したものに他ありません。
 私達はこのような姿勢こそが、障害者差別と闘う上で最も悪らつなテアイであり、断固つぶさねばならない存在なのです。障害者差別教育をなくす事は、私達仲間の生死をかけた戦いなのです。私達は教育委員会の今回の態度・姿勢を決してゆるさず、更に糾弾の闘いを強める覚悟です。人間解放に向けての教育を生まんとしている全ての人々と共に、差別教育体制にかみつき、真に全ての人間の自由を生み出すまで闘ってゆく決意です。
                                  (以上)


(38頁)
もう、施設はゴメンだ!

 私達は、全国15都道府県でCP者自身が立ち上がった自立CP者団体です。現実に施設に入れられていた者として「なぜ、把つぃたち障害者だけ入るのか! 収容所に。私達が何をしたのか?」私達は、"世界は一つなのだ"といっているのです。
 兵庫県青い芝の会は、親兄弟の居る街でプライバシーを守った型で、障害者自身が運営する施設。もちろん出入り自由な生活の場をと兵庫県民生部に要求中です。だから今日行われようとしている祭りの主旨がけしからんのです。どうして父母の会は世の中を変えようとしないのですか?自分たちの子供を収容所に入れる事を考え金を集めるのですか。そんなにして障害者自身が喜ぶとでも思われていたのでしょうか。
 自分の子供を親が差別をしていいのですか。親の会は私達と話し合いをせよ。差別をゆるさないぞ!!
            日本脳性マヒ者協会  関西青い芝の会連合会
            兵庫青い芝の会
              姫路市梅ヶ枝町866  電話 0792-85-1826
              神戸市生田区下山手通4の4 電話 078-392-1980
            関西青い芝
              大阪市東淀川区南方306 大広荘 電話 06-323-4456



(39頁)    (公 開 質 問 状)

兵庫県障害福祉課 殿
                  日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
                  兵庫青い芝の会   会長 さわだ たかし
                  神戸市灘区中郷町2-3-1
078-842-3043

 私達は、すでに、兵庫県に対して、私達の意見と私達がつくり出した施設のイメージをもとに要求を提出し、数回にわたる交渉を行ってきましたが、残念ながら、私達の要求は県当局に受け入れられていない。つまり、兵庫県はいまだ従来の差別的福祉政策を反省せず、いなおりつづけているのです。
 私達の「障害者自身が運営する施設」要求は、私達の生死をかけた訴えです。県障害者福祉課は、私達の要求をとり上げるどころか、金がないとつっぱり続けている。私達は、他の事にはつかう金があるのに、金がなければ、福祉優先の原則のもと、なんとかつくり出すのが行政の仕事ではないかと思います。障害者の要求なぞ、へともおもっていない福祉課とは、障害者の意見をふみにじる事によってなりたっているのではないでしょうか。
 障害者福祉課は、ずうずうしくも、障害者のためにという偽善のもとに、養護学校や差別施設をどんどん建てている、私達は、このような県行政を許す事はできない。
 私達は、なぜこのような行政福祉の皮をはぐ事に、私達の力を集中するのか、それはもちろん、この事に私達の生命がかかっている事がありますが、私達の要求こそが、この差別社会を変革する内容を持つものであると確信するからです。私達は、ここに、従来の交渉の経過をふまえ、公開の質問を行います。県当局は真剣な検討の上、6月25日まで正式文書で回答されるよう要求します。
 イ.障害者福祉課はいかなる人びとの声を重要視して、運営しているのか。
 ロ.障害者自身が運営する施設づくりに対して、これを拒む理由はなにか。
(40頁)
ハ.障害福祉課のつくる施設と、障害者の人格との関係を明らかにせよ。
 ニ.行政福祉と、公共の福祉との関係をどのように考えているのか。
 ホ.障害者差別が社会的にある事をどのように考えているのか。
 ヘ.社会的差別を、行政当局としてはどのような方法でなくそうとしているのか、具体的に答えよ。
以上



(40頁)
兵庫県は、真の福祉政策確立のために、兵庫青い芝の会が要求している、
障害者が経営する施設を建設せよ

兵庫県知事、障害者福祉課 殿
 私は、日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会、兵庫青い芝の会が主張する二つの事柄に産道し、その要求の実現を県当局に対して強く要望します。
(1)現在、兵庫県で行われている障害者福祉政策はその中心を施設づくりにおいていますが、施設運営は当の障害者にとって、全くあずかり知らぬ事としてあり、施設自体が山奥にあったりして実体は障害者のウバすて山的なものになっており、障害者をとりまく社会的差別をより強化する役割を果たしています。また、県当局は障害者現実にまったく眼をつむり、「障害者は健全者に管理されるべきだ。〜障害福祉課長の発言」とする考えで福祉政策をすすめようとする事は許せません。
(2)福祉政策は、それを受ける者の立場が最大限に受け入れられていなければ本当の政策とは言えません。その意味では、障害者の生き方に多大な影響を与える施設をつくるに当っては、兵庫青い芝の会の要求はまったく正当なものです。障害者の人権を尊重し、自らの自覚の発露に基づく自立と解放に根ざした生活拠点(施設)こそ必要です。その施設は、交通の便のよい市街地にあり、(41頁)職員の雇用権、運営権が在所生の手にあり、アパート形式でプライバシーが守られたものでなければなりません。当然、介護者も保障されている、このような施設こそ、障害者自身と障害者を持つ親からのぞまれているものです。兵庫県は、青い芝の会が設計し、予算案をみつもっている上記のような施設をつくる努力を開始して下さい。
以 上
  日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会、兵庫青い芝の会
  電話 0692-85-1826 078-842-3064
         姫路市梅ヶ枝町866
         神戸市灘区中郷町2-3-1



(41頁)   福祉とは何か!
障害者の運営する施設を

 私達は全国15都道府県のCP者自身が、自立と解放運動を続けている団体です。
 関西地方でも1,000名のCP者が集まり、重度在宅の障害者の問題を中心とした運動の輪を作っています。
 そして私達重度在宅障害者が日常生活で味わっていること、その原因と自立の運動を語りあいました。現在、私達の生活は親の手なしには生活できない状態におかれている為、親しだいでいきてゆかねばならず、自立の道が全く閉ざされているのです。世間体が悪いと家の外に出る機会もなく一生を過ごし、あるいは親の障害児殺しという事態まで起きているのです。もしも親が死んだ時、私達の生活は当然のごとく今ある施設・コロニーに行かなければならないのです。しかし、今ある施設や計画されているコロニーは、行政が私達の人格を全く無視し、けんぜnン者が障害者を管理するブタ箱も同様のものです。設備や規模の異様さはそのことを少しも変えることなく、ますます私達の隔離と管理の状態を進行させているだけです。
 私達は人間として生きる為の生活の場が早急に必要なのです。
 そこで、私達は、兵庫県障害者福祉行政当局に対して、私達障害者の意志とは全く関係なく進められている現在の福祉行政がなぜあるのか、そもそも障害者福祉とは何であるのかを追求しています。そして具体的要求として、私達の自立した生活を生むために私達自身の管理する施設を建てることを要求しています。
 今年1月から4回の交渉を行ない、私達自身の管理する施設の設計図と見積書を添えて、行政当局の姿勢を追求しています。それに対し、当局は常に問題を別のものにすりかえはぐらかしてきたのです。2回目の交渉の時は、安田障害者福祉課長が「障害者は健全者に管理されてあたりまえですよ。」などという差別発言をくり返し、行政の差別姿勢を露わにしたのです。4回目の時は行政の立場でありながら答えはこれですよと「春闘共闘委員会」のビラを手渡すしだいです。私達はこれら当局の差別姿勢、私達の人格を否定しきった態度を更に強く追求していくと共に、私達自身の管理する施設を作らせる為に運動を強く進めていきます。
 県庁に働いている全ての皆さん!
 福祉とは何なのか?目玉商品とされている施設とは何なのか?そして障害者の実態を直視されねばなりません。私達の交渉の経過を見つめ、障害者の自立と解放運動との交流を生みだして下さい。
 6月8日の障害者自身の管理する施設を考える集会に参加しよう。
          日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
          神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
          姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826


(43頁)
障害者の自立するための施設を!CP者の自立する運動にカンパを!

 道ゆく全ての皆さん!
 私たちは全国各地で障害者自立運動を続けているCP者(脳性マヒ者)の団体です。
 私たちの仲間の多くは施設の中でひっそりとくらさされることをよぎなくされています。今の施設の中身は毎日毎日管理者が一方的に決めたスケジュールで過ぎていくのです。決められた時間に皆の前でトイレをしたり、部屋を出ることも制限されています。施設から外出する時は、親と管理者の許可が必要なのです。多くは山の中にあり、それは私達の生活の自由と、人と会い社会を見る機会を全く失うことになっています。授産所で身体をこわしながら働いた給料は1ヶ月に2〜3,000円ですが、施設の中でそのお金を使うことすら知らなくされてしまったのです。
 また、多くの仲間は、家の中に閉じこもることになり、TVを唯一の友として一生を送ります。家の外へ出ることなく、人と語り合う喜びを知らないでいるのです。それで、親が死んだら、私達は生きる方法がないのです。山奥の施設で管理されるしかないのです。
 私達は、社会の中で自立した生活をすることを考え続けました。
それは、私達自身が管理する施設を作ることです。現在、私達は兵庫県障害福祉行政当局に対して、街の中で生活できる所を保障する具体的な要求書を提出して交渉を続けています。
 私達は、社会の中で自立した生活をする事を考え続けました。
それは、私達自身が管理する施設を作ることです。現在、私達は兵庫県障害者福祉行政当局に対して、街の中で生活できる所を保障する具体的要求書を提出して交渉を続けています。
 私達障害者の自立運動に支援のカンパをお願いします。
 障害者自身の運営する施設を共に考える為の6・8集会に結集しよう!

      日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
        神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
        姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826



(44頁)  
障害者が要求している真の施設を街に!

 私たちは、全国15都道府県に組織されているCP者の団体です。
 私たちは、人間としてのあたりまえの生活を求め、差別されている現実を明らかにし、障害者の自立と解放運動を進めています。口をあければ人は福祉の名を一度はしゃべる現在の世相。だが、私たちにとっては、それが直接日常生活とつながるだけに、自立への真剣な話し合いがなされました。
 重度CP者にとって親とは何か、施設とは何か。しかし、たいがい決まっています。私達の生活は親の手なしでは生活することができず、そのため、親は絶対者であることになり、自立とは、全くかけはなれた次元においこまれます。そして、見た目が悪いとの理由で家の中に閉じこめられ、およそ人間としてのまっとうしないまま生き、そして行きつくところが今ある施設・コロニーです。ただの入れものづくりの、死を招く、この手の施設・コロニーは、いくら設備を良くしたところで、管理しやすいようにしたやっかい者の収容所をより意味するだけです。このような、優生思想を背景としている以上、ますます差別を助長するだけです。私たちは、早急に自活できる、人間らしく人間としての生活の場が必要なのです。
 そこで、私たちは、兵庫県障害者福祉行政当局に対して、私たち障害者の意志とは全く関係のなく進められている現在の福祉行政が、なぜあるのか、その欺瞞性を追求すると共に、具体的要求として、私たちの自主自立に基づく人間としての生活を営む為に、障害者自身が運営する施設をつくることを要求しています。今年の1月から5回の交渉を行い、私たち自身が自主自立運営する施設の設計図と見積書を手渡し、行政レベルの障害者福祉に対し切りこみをかけました。しかし、いずれも当局は問題をはぐらかし、自分達はそこまでやる必要がない・予算がない・一部の人々の意見は取り上げない等と、はっきりした差別姿勢を暴露しています。安田課長の「障害者は健全者に管理されてあたりまえですよ」の差別まる出しの暴言、予算面でのしりぬぐいを春闘うんぬんの労働問題にすり替えたり、お起き課長は労働者の闘いである「春闘共闘会議・総評・自治労」のビラを出して「私たちも闘っている」と語り、(45頁)行政責任をのがれようとしたりしました。そして、4月30日、私達は県管財課に出向き、兵庫県が管理している神戸方面の福祉関係の土地リストを求めました。ところが、福祉課からは何の連絡もないばかりか、そこに表われた福祉課の片山副課長は「予算がないから計画もつくれない、兵庫県は玉津の他に別のコロニーを作るのだ。」と平然といいきっています。要するに、障害者の声を聞こうとしないばかりか人格すら認めず、一ヶ所に障害者を集めては、資本主義社会の体制を維持しようとする、福祉の名による障害者の虐待行為です。予算を非人道的差別者の思いのままに放っておけません。この事から福祉課の人達は偽善者といってもいいでしょう。
 県庁内に働いている全てのみなさん!自由な生活は人間全ての権利です。福祉とはそれをまっとうして本当の意義をなします。私達の交渉の経過を見つめ、障害者の自立と解放に向けての運動の接点を見いだし、交流を生み出して下さい。私達の交渉を支援してこそ福祉を論じあえるのです。
障害者の自主運営する施設づくりを考える集会に参加しよう!
6月8日(日) PM 1:00〜    生田公会堂

日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
         神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
         姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826



(46頁)
ボランティアは偽善者の差別行為にすぎない!

兵庫ビューローの関係の皆さん!
 私達は、日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会で、全国15都道府県に仲間を組織している脳性マヒ者の団体です。私達は重度在宅の仲間を中心に障害者自身の自立と解放運動を進め、障害者差別と闘っています。
 ボランティアは偽善者の差別行為なのです。
 即時、ボランティア活動をやめるべきです。そして青い芝の友人組織である健全者組織グループ・ゴリラに結集すべきです。
  暇ができたら参加し、それ以外は障害者の人間の苦悩をよそごとのように知らぬ顔をする。それが当然となる自己満足的行動は、真に障害者が自ら人間として生きる世の中を生む方向に逆行しているのです。私達は、このような行政側の手先となんらかわらぬ行動は絶対許すわけにいかない!
 ひとりひとりが理解しあえば社会は良くなると考える皆さんは、本当に当事者本人の実態をつかんでいるのですか。あらゆる差別を考えることなしに、安易に友だちになろうとは、その腹には問題が起こればいつでも逃げ出せるタイセイを作っていることになるのです。そして、障害者の私達はこの差別から決して逃れられないのです。それは差別の中でも最も強い、私達被差別者を半殺しにする思想と何らかわらない。
 皆さん!認識を新たにし、再度ためしていることを点検して下さい。
 何かをしてやっている・されているという関係は、本来この世にあるべき姿ではない。当然の義務・当然の権利としての関係ではなくてはならない。人間の存在を真正面からうけとめる関係でなくてはならない。
 私達青い芝の会は世直しのための思想価値観変革をやっている。皆さんの活動は、障害者を切り捨て殺している現体制を認めた上での自分を優先的に身、立派なことをやっている(?) と回りが承認しなくては存在意味がなくなる。この欺瞞性に気づいた時、今までやってきたボランティア活動がどんなにかマイナス要因を持っていたかがわかるだろう。
 ボランティアは当事者の理屈もわからないし、実態もわからない。わかろうとする姿勢も見いだせないでいる。ボランティアは行政側の下請けの働きをもち個々の要望をもみ消すことに奮闘している。
 皆さん! 尚もボランティア活動をやるならば、私達は障害者差別にさらされ、それ故に解放を闘うものとして、ボランティアの差別性を実態から糾弾する。早く目をさませ!人間としての目を!

 日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
         神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
         姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826



(47頁)
「施設を考える」集会へのよびかけ!!
                 障害者差別を許さない!
                 兵庫県は障害者の経営する施設をつくれ!
(集会内容)
   基調報告、討論、決議 障害者の自由は、人間の自由だ!
すべての団体、個人のみなさん!
 福祉国家のめざすものはなんでしょう。
今、福祉問題は、やかましく満天下にみちています。政党も有名人も文化人も国も行政もその他あらゆる人々が口をひらけば福祉の事を口走ります。一億総福祉の感があります。しかし、本当にそれほどよろこばしい時代になったのでしょうか。福祉を受ける側の口を一切封じる事、あるいは差別する者にとって都合のよいような言葉をしか教えないで、その発言をかつぎ出す事によってしか語られない福祉話は現在の国家の矛盾、また、差別の根拠をかくす事はできても、本当の人間の未来を指し示す事はできません。福祉国家とは、現在の差別をなんら解決する事もなく、秩序、常識を強化する夢物語の安心の結論にしかすぎません。
(48頁) 私達は全国15都道府県に組織されているCP者の団体である、日本脳性マヒ者協会、青い芝の会です。私達は、私達の、あるいは人間のあり方にとって重要な、この福祉問題に大きな注目を注いでいます。先日も京都において脳性マヒ者の弟を殺したサンパツ屋の兄を弁護する運動がおこっています。私達は、この運動に強く抗議しましたが、結局、福祉が、とりわけ、施設政策がたちおくれているからだと逃げられてしまうのです。障害者を殺しても罪にならない、これが今の差別社会です。いまや、福祉の時代という名の優生思想の時代、殺しの時代なのです。私達は、むざむざ殺される訳にはいきません。私達が死ぬ事は、人間の未来がたえる事を意味するからです。 
 施設の実態はこうです。
 私達が経験してきた施設は、毎日、毎日時間にしばられ、雑居部屋、施設職員の都合でなにもかもはかられ、外出すら許可制なのです。肉親との面会にまで許可がいります。つまり、施設とは福祉の名によるウバすて山なのです。障害者の生活の場ではなく、管理しやすいようにできた、やっかいなもの収容所です。あなた方は、トイレの時間まで決められた生活にたえられますか。
 とはいうものの、命の綱の肉親に死なれればたちどころに生きていく事ができないのが私達の実情です。そして私達は、人間としての生をみんなと同じように全うしたいのです。
 障害者問題とは、帰する所、重度重症者問題です。私達は施設の問題をつきつめ、事をわけて、今、兵庫県に対して、生活領域に障害者自身が経営する施設を作れと要求しています。県障害福祉課長は、私達に対して「障害者は健全者に管理されるべきですよ」と平然と差別発言を行っています。障害者のための施設ならなぜ私達の自由にならないのでしょうか。施設を賛美する人は決して施設には入りません。どうしてなのでしょうか。
 私達は、施設問題を通じて、福祉とは、生活とは、自由とは何かを明らかにするための集会を下記において開きます。全ての人が自由にいきなければならない事を共通項として、共に考え、共に語ろうではありませんか。あなたの集会への参加を心から要請します。
以上
                日本脳性マヒ者協会、関西青い芝の会連合会
                兵庫青い芝の会  072-85-1826 078-842-3064
                会長 さわだ たかし 兵庫県姫路市梅ヶ枝町866


(49頁)
障害者の自立するための施設を!
CP者の自立する運動にカンパを

道行く全てのみなさん!
 私達は全国各地で障害者解放運動をくりひろげている、障害者自身の団体で、日本脳性マヒ者協会・青い芝の会です。
 私達の仲間の多くは、在宅障害者として家の奥に閉じこめられた状態で、毎日ひっそり生活を送っています。家の外の世界も知らず、人と話をする機会もなく、することといえばテレビをみることだけといった様子です。先日も教師の脳性マヒ児殺しがありました。人間性の未来を生むべき教師が自らの手で、我が子の障害児の未来を消し去ったのです。在宅障害者はそのように生き、考えられているのです。
 また多くの仲間は、施設で生活することを余よぎなくされています。今ある施設や作られつつあるコロニーはほとんど山奥にあり、社会と隔離されているのです。しかも、毎日が管理者の都合による時間割によって動かされているので、生活の自由が全くないのです。排便もきめられた時間にしかできないのが実情で、水を飲むことも制限したり、男女かまわず、男女かまわずベットの上でさされるので他の人にまる見えです。入浴の時、女性障害者を男の人が介護し、身体を洗ったりします。また、外出が禁止されていたり、効用のわからない薬を飲まされたりするのです。そこでは障害者は人間としての権利も生活もないのです。私達障害者は、決して今ある施設には入りたいなどと思っていないのです。
 私達は、このような状況の中から、障害者自らが自立し、解放する運動を生んできました。そして、兵庫青い芝の会では「障害者自身が管理・運営する施設の構想を作り、設計図と見積書を作っています。それをもって兵庫県障害者福祉課に対し、青い芝の会が要求する施設を作るよう要求し、交渉を重ねています。その中で兵庫県当局は「障害者は健全者に管理されてあたりまえだ」と障害者をダメなものと決めつけ、差別しています。あるいは、障害者の真の要求を聞こうとせず言をろうしているのです。私達は、6月8日には300名の人々の真剣な討議で「施設を考える集会」を行い、要求の正しさを確かめてきました。
(50頁)更に要求支持10万人署名運動を拡げています。また労働者・市民との、障害児をもつ親の会の人々との話し合いを進め、差別と闘う人々との連帯を拡げています。このような運動でもって、兵庫県行政当局の障害者を無視した福祉政策を改めさせ、障害者の自立と解放の闘いを推し進める為に更に交渉を続けています。
○ 私達障害者の自立と解放運動に支援のカンパをお願いします。
○8.23〜24 障害者と健全者の大交流サマーキャンプに参加しよう!
      大津ユースホステル  500名規模
○兵庫青い芝の会が要求する施設運動支持10万人署名を拡大しよう!
○障害者の自立と解放運動の映画「カニは横に歩く」「何色の世界?」上映運動を拡げよう!

   日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
         神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
         姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826


6・8 施設を考える集会に参加しよう!!
       障害者解放に結集しよう!!
    6月8日 PM 1:00〜  生田公会堂

 私達は、日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会・兵庫青い芝の会は、全国15都道府県に仲間を組織している脳性マヒ者の団体です。CP者が社会的存在に目覚め、障害者自身の自立と解放運動を進め、障害者差別と闘って20年になります。そして私達は、障害者として生きる立場で、教育・施設・福祉労働と障害者差別全般をとらえ、(51頁) 社会変革のイメージを作ってきたし、関西青い芝の会では被差別統一戦線への積極的参加をしています。
 水俣病のみなさんも社会の底辺に抑圧され殺され、歴史的には異なる障害者として生きている。そこから社会的存在の告発と、未来を生み出す偉大な作業をされています。私達はこの闘いに学び、障害者差別と闘う施政と内実を更に強くし、更にこれからも水俣の人々と共に未来を築く方向を真剣に考えていく為、本日6.7「不知火海」上映に参加しました。私達は、水俣の人々とともに、障害者として生きていくことが、社会変革を為していくことだという方向をしっかり見つめ、闘いを強く巾広くしていく考えです。
 水俣の人々とともに生き、考え、闘っておられる上映参加の健全者のみなさん。水俣の人々の姿と闘いを目にして、その感動を、企業・国。行政。権力に向けるだけでなく、水俣の人々の人間の姿、障害者が生きる姿にまともに大した自分の立場と人間として生きていく姿を考えてほしい。真剣に障害者と共に生きる人間の姿を健全者の立場で考える必要があると考えます。私達はこうした考えで、障害者差別と取り組む健全者による友人組織グループゴリラを作っています。みなさんもグループ・ゴリラのような運動形態を生み出して、在宅障害者訪問による障害者との直面、青い芝の会の運動の手足として運動し、健全者の生きる姿を作っていく、そのような方向を作っていくべきと考えます。抑圧され差別されている者自身の解放運動から生み出された人間性は全ての人々の解放の人間性なのです。
 私達は、障害者をとりまく全般的な状況の中、兵庫県では「障害者自身の管理運営する施設」を県障害者福祉当局に作らせる闘いを生み、過去7回の交渉をしてきています。これまでの施設は、障害者は健全者に管理され、人間性を奪われています。生活感覚も生物的欲求も人間として無視され、生死も決定されます。福祉の名の下、美しく、大きく、整備される程その状態は強化され、仲間は消えていくのです。私達はこの差別、福祉行政のゴマカシと目論見、優生思想そのものを問題とし、私達自身が世なおしをするということでこの闘いを生みました。そして6・8施設を考える集会では、障害者をとりまく全ての情況とほとびとの結集で討議し、人間の未来を生み出さんとしています。全てのみなさんの参加を要請します。
(52頁)
○6・8施設を考える集会に参加しよう!  PM 1:00〜 生田公会堂
○全ての健全者はグループ・ゴリラに集おう!
○全ての職場・団体・組織の内にグループ・ゴリラを作ろう!
○すべての教師は、兵庫・大阪「障害者」教育研究会に集おう1
○青い芝の会の闘い「障害者自身の管理運営する施設を作らせる」10万人署名運動を拡げよう!
○全ての人々の集う所で、障害者自身の手による「カニは横に歩く」の上映運動をひろげよう!
  日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会・兵庫青い芝の会
        神戸事務所:神戸市生田区下山手通4丁目4   078-392-1980
        姫路事務所:姫路市梅ヶ枝町866      072-85-1826


8・6兵庫県「施設を考える」集会

1975年6月8日午後1時   プログラム
生田公開堂          開催あいさつ
主催 兵庫青い芝の会     基調報告
               各団体あぴいる
          関西青い芝の会、関西グループゴリラ、兵庫障害者教育研究会
            沢崎さん、  長岡さん、     春本さん
               特別報告 八木下 浩一
               討論
               まとめ
(53頁)            決議
               閉会あいさつ
集会決議
人間の未来に眼をそそぐすべてのみなさん。
労働者、施設職員、教師のみなさん。
困難な状況の中で差別と闘うみなさん。
私達は今日、障害者の兄弟姉妹、健全者の友人達がつどい、障害者がおかれている現実に対して、各々の立場から意見を述べ、とりわけ[施設]に対して共同の検討を加えました。
その中で明かになった事は、従来、行政や権力によってすすめられてきた障害者を収容する施設政策は、障害者と様々な人々との分断をはかり、優生思想を強化し、あるべき社会情況に背をむける差別政策であった事、そして、それは一人、障害者のみの問題ではなく、人間の豊かな未来に対する挑戦であり、全ての人々の事として考えられなければならない性格を持つ事です。
つまり、障害者殺しがはやり、わが子の将来を心配し、身をけずる障害児を持つ親の気持ちを利用して、「障害者はあってはならない」と規定し、ウバすて山にかりたてるように障害者を安上がりな施設にほうりこむ政策と対決し、差別の歴史と現実を通して自らをみつめ、障害者の自由=人間の自由に肉迫する具体的な行動こそ求められているのです。この行動こそ、あらゆる所で差別と闘う人々との真の連帯の基礎となるものだと確信しています。
 世の中としくみがますます複雑になり、人々の意志とは反対の方向に動こうとする今、殺しの時代に決別し、融和的な考えをうちくだき、本当の福祉の時代を創りだすのはほかならぬ、きびしい自己点検にうらうちされた私達一人一人の歴史的生き方に求められます。
 集会につどう私達は、兵庫青い芝の会の具体的提案のもと「障害者自身が経営する施設づくり」運動の中に自らが参加する運動を対置し、地区、職場に運動をもちこみ、集会で明かになった事を伝え、青い芝の会の提案と共同する行動をはじめます。
 障害者差別を許さない、すべての差別を許さない運動を創り出す事を人間の歴史の任務として、(54頁)ここに本集会の名において、ほこらしく宣言し、決議します。
                1975年6月8日「施設を考える」集会 参加者一同


6・8施設を考える集会  基調報告
              日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
              兵庫青い芝の会

これまでのこと
 全国のCP者が自らの権利にめざめ、青い芝の会という団結形態を生みだしてすでに20年になろうとしています。しかしながら、障害者解放に向けての道すじはまだまだ確立されておらず、多くの兄弟姉妹が施設や養護学校の差別体制の中で生活し、教育をうけなければならないのが現状です。私達は、この現状をつきくずすために、3年前、大阪青い芝の会の先進的な数々の闘いは、あつまったCP者をたくましく成長させ、その力は昨年末、兵庫青い芝の会を生み出し、和歌山、奈良、京都の兄弟と共に、関西青い芝の会連合会を結成するまでになっています。
 私達、兵庫青い芝の会は、結成以来、障害者解放の基礎となる、生活、教育、権利、在宅の諸問題に精力的に取り組みを続けてきました。その中で明かになったのは、在宅障害者の自立した生活がまったく無視されている事であり、私達自身が奮闘しなければ終身施設にほうり込まれるという絶望的な現実がパックリ口をあけていることなのです。私達はすでに優生保護法改悪阻止闘争の中で明かにしてきましたが、優生思想は本当に社会に充ちていますし、現実的な力をもって私達をおいつめているのです。それは、さまざまな形をとって私達の首をしめます。いわく、「この子たちのために、発達に応じた養護学校や施設を」、「弱者救済」、「かわいそうに、不自由ですね」と。私達にはハッキリ見えています。健全者社会、なかんずく生産、合理主義その中でつちかわれてきたさまざまな意識が、さまざまな形をとり、優生思想として私達を「不自由」に追い込み、はったつさせ、救済する事を。そして、それらは二重のあやまりを犯している事を私達は、(55頁) 心やさしく糾弾しつづけているのです。
 先日も京都において、私達の兄弟がサンパツ屋を営む兄の手によって絞め殺されました。サンパツ屋の組合はすかさず、「この兄をすくえ!」と弁護活動を始め、カンパや署名活動をはじめたのです。マスコミは、これを美談としてあつかい、大だい的に報道しました。しかし、私達は、この種の事件が全国各地に起こるたびにハッキリと警告してきたのです。「美談のカゲに差別あり」と。殺されたのが障害者であり、殺したのが健全者である事によってしかこの種の美談は成立しないのです。この逆の事が人間の益しの中にあったでしょうか。障害者を殺した時にだけなぜ罪が軽くなるのか、私達の命は他の命より軽いとでもいうのでしょうか。私達は、京都青い芝の会の兄弟と共に、このサンパツ屋の組合を糾弾しました。しかし、その席上もたらされた多くの発言は、「施設がないからこのような悲しい事件が起こるのだ。あの兄に罪はない」というものでした。しかし、自分の子供や兄弟を殺して、あるいは施設にほうり込んで、一体、親や兄弟はなにをしようというのでしょうか。親や兄弟は私達を殺しの情況に追い込む、何かに向かって立ち向かっていった事があったでしょか。多くの場合、その何かに味方し、今日かする事にがんばりを見出しているのです。私達は、私達のすべての権利を取り上げられた形で存在する施設には入りたくないのです。そんな施設はつぶれた方が良いと考えています。人間は、バンザイしたままで一生を送る事はできないのです。しかし、私達にそれを強制するのが今の社会です。その上に、「これがあなた達にとって幸せな事なのです」という美しいデコレーションつきです。二年前の夏、新聞に、「兵庫県のある施設で、33才のCP者の男性が、同じ施設内のCP者の女性を好きになり、結婚を申し出たところ、重度であるからだめであると言われ、園長や、医師の手によって去勢手術を受けさせられた」という事が報道されました。私達は、このひどい差別に対して、指導行政の県民生部と交渉を持ち、部長の謝罪文をかちとりました。しかしながら、施設に行く事を強要され、あげくのはてに、宝塚市の山奥、(希望の家)で人間として、男として、生きる事すら奪われてしまった兄弟の事を思う時、おそろしいのです。暗闇につつまれた社会が〜〜
 施設づくりをすすめる人びとに私達は言いたい。「それほど施設がいいなら、(56頁)あなた方が入ればいい、私達は、みんなの住む所で私達の生を全うしたい」と。施設を賛美する人は決して施設に入りません。園長も職員も、住む所は施設外に持っている事が多いのです。施設を作ろうとする人びとと、それらの人びとをとりまく人びとの考えが、施設に入れられる私達の全てを切りまわしている。これを差別、優生社会と言わずして何と言うのでしょうか。把つぃたちはこのことに対してつきぬイカリを持っています。そして、今までこのイカリを下に、この差別ゆえに強くなり、羊水チェックや、「不幸な子供の生れない運動」に反対し、ある程度の成果を上げてきました。また、映画「カニは横に歩く」の政策活動の中で様ざまな差別現実を知ってきました。私達の自立生活の基盤となる、生活保護、住宅手当、介護料、障害者年金の諸問題で、姫路市、兵庫県との行政交渉を重ね、窓口を開く事にも成功しています。しかし、これらはまだまだ私達のいかりに比して小さな成果にすぎません。私達の力が充分に発揮されているとは言えません。
 多くの兄弟が、優生思想=民主主義(多くの人びとの意見にしたがえ、お〜なんていやな言葉だろうか、したがえば殺されてしまう)の下、養護学校に入れられ、何も知らぬ間に授産所施設にいれられてしまう。この回路を断ち切らねばならないし、私達を殺す社会ではなく、私達こそ人間の社会を創るために発言を強めなければならない歴史的使命があるのです。
 障害者問題とは、人間の問題であり、その環は重度障害者の事にあると私達は考えています。事あるごとに「働く事はいいことなのだ。働く所がなければ授産所へ行ってでも働け」と言われ続け(授産所で働き過ぎて死んだ兄弟を、私達は多く知っています)、街を歩けば「どこの施設から逃げてきたのだ」と言葉をかけられるこの現実を私達は拒否します。そのために、私達は、私達自身の手による生活拠点を作ろうと考えつきました。他人に管理されるのではなく、自らを自らで生活管理する、日常の生活地区に私達の自立生活を打ちたてるのです。私達はすでに、この考えのもと、県当局と7回の交渉を持っています。私達は、私達の知恵を持ちより、設計図、予算案見積もりまで用意して県当局に具体的に提案しているのです。しかし、県障害福祉課の安田課長は、平然と「障害者は健全者に管理されるべきですよ」「授産所を作る計画はあるが、あなた方の言うような施設を作る事はできません」「当課は、生活訓練、昨日訓練、授産等を目的と下施設を作る所であって、(57頁)
障害者にまかすような施設を作る所ではありません」等の差別発言を重ね、県障害者福祉課が本当は、健全者に都合のよい福祉課である事を白状しています。
 私達は、私達の生き方の今後を決め、福祉のあり方を根本から変革する、この要求をぜひ共実現するために、「私達の施設」要求のもと、かたく団結し、県当局にもうぜんとかみついています。そして、この闘いを単に私達だけの闘いにおわらせるのではなく、労働組合や、父母の会などにも働きかけ、すべての人びとの問題として広げるためにがんばりつつあります。
 人間の自由は、全ての人びとの自由でなければなりません。障害者の自由を創出するための、障害者自身の自立のための施設をつくる、これは、私達、青い芝の会にとっても大きな試練である訳です。大きな解放への一段階なのです。まだまだ、私達の内部にも多くのなやみがあります。だからこそ、私達は、私達自身とすべての人びとによびかけているのです。
「苦しい時こそ、自らにきびしい道を選べ」と。

私達のまわりは
 日本の障害者対策(?)は明治以来、第2次世界戦争にまけて主権在民が形だけでもさけばれているにもかかわらず、貧弱そのものです。「お国のためになった」傷痍軍人にはなにがしかの保障はなされましたが、いわゆる私達障害者には何もありませんでした。以後、身体障害者福祉法が制定されましたが、その内容は、「障害者の構成を援助し、その構成に必要な保護を行い」となり、障害者の努力により、なにがなんでも健全者と同じようにならなければならない強制そのものです。そして、1970寝に制定された(世の中が、安保問題でゆれていた時期である事がきにかかります)身体障害者対策基本法でも、障害者自身の努力による更正が前提とされ、国の責任性はあいまいなものです。つまり、ちょっと援助してやるから、障害者は奮闘努力して、役に立つ人間になれよ、というものである訳です。
 このような法律をもとに、今ある施設が作られ、運営されているのですから、当然ランクわけされ、健全者が一番よくて、なおる障害者がなんとかよくて、(58頁)まったくなおらない私達CP者は「あってはならない存在」と決められてしまうのです。施設の職員ははっきりといいます。「収容者、収容数」と。私達は、収容されるべきはんぱ者として社会に位置づけられているのです。
 「親指姫」の話はあまりに悲しい。つまり小さなお姫様が、大きくなる事によってハッピーとなる一寸法師と対比され、差別にのめりこんでいく人びとをうきぼりにしている。今の時代もよく似ています。
 戦争に負けた日本は、秩序やいろんな関係がばらばらでしたが、だんだんと生産力が整備され、秩序が回復、強化されるにつれ、優生思想=差別の強化=施設政策の拡大と酸味一体となった圧迫が私達に加えられてきたのです。今それは頂点をなし、まがり角にきていると思います。なぜならば、高度成長を基調としてすすんできた日本の社会は、その過程の中で醸成してきた価値の分裂を、石油危機、日本にとっての国際関係の悪化、国内秩序の混乱で一挙的にふき出させ、新しい考え方に移動を始めている事、また、それにともなって差別の形の変化がみられます。それは一方では、たといいつわりであっても福祉優先が叫ばれ、省資源という、相反する価値観のもとに統合されようとし、一方では全国的に従来の福祉のあり方に差別を見出し、差別される側からの闘いとして結実しつつあるのです。この二つの動きは、差別をみとめるのか、差別と対決するのかの選択を全ての人びとにせまり、差別社会の中にのめり込んでいる人びとを変えつつあります。これは、私達障害者のあり方をふくめ、今までの階級関係の構造をゆるがし、再編し、時代を転換せしめる1970年代の特徴としてあるのです。これらは次のような形をもってあらわれています。
 2〜3年前までは、授産所にもあふれるように仕事が回ってきた。しかし、現在のような操作された不況の中では一番に仕事がさしとめられ、2〜3万円もらっていた在所者は今、1万円にもみたない賃金で生きていかなければならない現実に追い込まれています。この下請け労働の最低辺を形づくっている障害者に、ある欠陥だらけの現行、最低賃金制すら適用されないのです。つまり、障害者は、日本労働市場の賃金体系からのけものにされ、その事を実証として、労働者の安い賃金が維持されているのです。したがって、生活保護非が最賃制をこえる時、日本の賃金、通貨体系は根本からひっくりかえるのです。)この事に(59頁)気づいているかどうかはしりませんが、昨年、今年とひきつづいて労働組合の春闘では「弱者救済」がかかげられ、政府も福祉優先を打ち出して対応しています。しかし、そのいずれもがインチキのにおいがします。特に、労働組合の動きに対しては、私達自身の運動を対置しながら共通項をふかめなければなりませんし、一方では、まだまだ未分化ではありますが、様ざまな差別と闘う運動をつなげ、大きな流れにしていこうという動きがあります。これらを障害者の自立と解放の枠をひろげる新しい転機とせねばなりません。
 近代合理主義の基調が優生思想に求められ、私達を体系的に切りすてようとする大施設政策に対して、私達は人間の尊厳をかけて、反差別戦線、労働戦線の中に足場をかため、自らの生活拠点をつくり出していく事が大きな流れの中の私達の任務です。

私達はすすむ
 私達の運動は、休みなき運動です。いわゆる福祉などあてに活動を停止すれば、すかさず差別がおそいかかってくるのは明かです。羊水チェックや障害者殺しをみれば、その下地が充分にこの社会に用意されている事がわかります。また、私達は、私達一人一人の差別体験を大切にしなければなりませんが、一人だけで、一人だけの決意をもとに差別と闘う事はできません。大会のような差別社会にそのような闘いはのみこまれてしまうでしょう。私達の運動は多くの兄弟の結集とその一人一人の生き方への想いをつなぎ合せ、組み合わせ、私達自身の理論を生み出し、永続的に時間を集積する事によってのみ成り立つのです。私達のこの運動は、いわゆる健全者社会としてある差別社会の中で苦労している兄弟や健全者の仲間への間断なき呼びかけなのです。強烈な私達の自己主張は、私達自身の存在を保障するだけでなく、差別社会にのめり込んでいる全ての人びとへの熱い想いにうらうちされているのです。
 私達は、今、私達自身の価値観を生み出しつつあります。それは、逆説的であれ、労働、働く事に対する私達の疑問の提出であり、障害者であってなにが
悪いのか、と問う事にあるのです。この設問に対して、従来の健全者社会、健全者意識にどっぷりつかっていた人びとは答えなければなりません。この問いに答える、あるいは、答えようとしないかぎり、解放された社会空間を自分達の手でつくる事はできません。
(60頁)人間は、区別され、分類されて生きていく事はできないのです。私達は、この実験を、「私達自身で運営する生活拠点づくり」にもとめています。これは、おそらく従来の福祉概念を根本からデングリかえす試みとなるでしょう。ドギたない障害者を収容する美しい施設を、私達自身でよごしてみせましょう。


◎私達は要求します。
  全ての人びとが生活する地区に、私達自身が運営する、アパート形式の私達の生活拠点(施設)を県当局はたてよ。介護人は私達が指名し、雇用権は私達の手にあるべきです。
◎私達は、従来の福祉政策に異議申し立てし、従来の施設を拒否します。
  私達兄弟の多くは、施設から脱走経験を持っています。あそこは人間の住む所ではありません。あまりに美しすぎ、あまりに時間通りすぎ、あまりに健全者すぎ、あまりに非人間的です。養護学校もその意味では同じです。健全者が決め、私達におしつける福祉はアカンきれいな施設をいくらつくったかできまる福祉政策の差別性を私達は糾弾します。
◎私達は、私達をとりまく圧倒的な差別現実は、この世の中で生れた事であり、全ての人びとにかかわりのある事であり、この社会でケリをつけなければならない重要な事柄である事をアピールします。つまり、私達をふくめ、障害者の自立と解放の運動を形づくる人びとは、世の中を変えようとする人びとであり、決して、今の世の中にまぜてほしいと、お願いしている訳ではないのです。私には関係ありませんと逃げる人びとを私達は許しません。

◎私達は、私達の声を代弁する事を拒みます。
  私達は、今まで代弁ばかりされてきました。福祉の街づくり、介護の手当の増額、養護学校、施設づくりにみられるように、あたかも私達の要求であるかのようなつくろいで、障害者福祉が論じられ、あげくの果てに私達の首を絞めるような作動や、融和的な考えに反対します。
◎私達は、すべての差別に対決します。
  私達は、私達の掲げる「自らの運営する施設づくり運動」をもとに、すべての反差別戦線との結合を深めます。どのような差別からの解放も、(61頁)同時に実現されなければならない歴史的使命があるからです。つまり、障害者の自由は、全ての人びとの自由と同一であるからです。
◎労働者の歴史、私達の歴史を正しく認識し、相互の批判の中で、共に未来を共有できる基盤をつくります。
  あらゆる職場に障害者問題を持ちこみ、労働の価値転換をすすめます。
◎もっとも身近な健全者、親との共闘をすすめます。
  あるがままの親の要求は困ります。私達の要求をともに闘う中で、おたがいに変らなければなりません。あるべき障害者、あるべき親へと、それぞれの特質を生かし、同じ所を共同して、ちがう所を支援し合って、がんばります。
◎教育の問題は重要です。私達は、差別と闘かおうとしている教師示威団と話し合い、方向をみだしていきます。

本日の集会における私達の基調は以上の様なものですが、あつまった全ての人びと、また、その生き方につらなる多くの人びとの意見を期待します。
 人間の生活する、すべての空間に、「障害者自身が運営する施設づくり運動を支持する10万人署名を持っていってください。そこでのぶつかり合い、討論をまきおこし、障害者の自立と解放=人間の解放の大きな流れをつくり出そう。
 心あたたかき人よ、私達に手をさしのべよ!
 私達は妥協を一切廃し、行政のすりかえを許さず、不退転の闘いをすすめる事を宣言する。

 連帯の一歩は、ここにしるされた。
                               1975年6月8日


(62頁)
[和歌山青い芝の会 その戦い]

「黒潮の子運動」についての(公開質問状)

和歌山県衛生部 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
               和歌山青い芝の会  会長・かねの さちこ
                和歌山県和歌山市和歌浦東1の6の4 金星荘は号
                0734-45-3968

 私達、日本脳性マヒ者協会・和歌山青い芝の会は、和歌山県において実施され、県行政のポスト国体の重要な柱として、あるいは、県福祉行政のかなめとしてある「黒潮の子運動」に対して、障害者差別をゆるさず、障害者の人権、生活を拡大する立場から、県衛生部に公開の質問を行うものです。私達はすでに、全国の兄弟とともに、障害者は不幸な存在であり、生れてこない方が良いのだとする私達の存在を否定し、障害者の人権を育む方向ではなく、抹殺するために国会に提案された優生保護法の改悪案に対して全国的な運動をもり上げ廃案にさせてきました。また、この優生保護法改悪の先どりとして展開されようとする、兵庫県の「不幸な子供の生れない運動」、大阪府の「母子保健センター」等の動きに対しても関西各府県の私達の兄弟が力を合わせ、その差別性を糾弾すし、一定、行政の姿勢を転換させる事に成功しています。当和歌山県の「黒潮の子運動」もこれかの一連の動きとまったく同じであります。私達がなぜこれらの一連の動きに対して神経をとがらせ、地方自治体の運動に反対するのか、それは、次の4点に要約されます。
 (1)障害者差別としての社会意識(優生思想)、つまり、障害者はかわいそうだ、生れてこない方が良いんだと考える世間の差別的な考えに同調し、その差別的考えを変える努力を放棄するだけでなく、強化する事になる。
 (2)行政には、全ての人々に対するサービスの義務があります。もちろん私達もふくまれます。(63頁)にもかかわらず、行政はこの運動によって障害者のあたりまえの生活の保障という任務をさぼり、あまつさえ、公権力として私達を「あってはならない存在」と烙印を押す事になる。
 (3)今まで私達は言いしれぬ差別を健全者社会から受け続けてきました。それは、障害者の意見をまったくかえりみず、社会全体が、障害者はダメだとするコンセンサスによって機能してきた結果です。「黒潮の子運動」はこの健全者社会を福祉の名によってより強化しようとするものです。
 (4)以上のような事、あるいは、障害者を生む事は不幸である、というような論調を許す事は、生れてくる障害者がダメであるなら、今、生きている私達もダメであるという事になり、私達は、私達自身を否定する事になる。私達が不幸であるかどうかは、私達自身が決める事であって、行政や他人様に指定される必要はありません。
 私達を差別し続けてきた行政は、この私達の意見に耳を傾けるべきであります。

 以上の立場から、私達は以下6点の質問を行います。
(1)黒潮の子運動は、どのようにして生れ、県当局は、どのような基本的理念で行っているのか。
(2)昨年の県民大会で私達は、私達の意見を述べようとしましたが、その宣伝活動を県職員の手によって妨害されました。その理由を聞きたい。
(3)運動の中に「不幸な子供の出生をふせぐ」とありますが、不幸な子供とは具体的にだれをさすのか。また不幸とは、どのような意味ですか。
(4)県は、優生保護法をどのように考えていますか。
(5)星健康相談の目的はなにですか。
(6)黒潮の子運動をやめる考えはありませんか。

 以上の質問につきまして、県当局が真剣に答えられる事を要望します。回答につきまししては、文書でもって50年2月までにお願いします。回答によって私達の心からの態度を決定します。
以上

(64頁)
      ( 要 望 書 )

和歌山県民生部福祉課 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青石場の会連合会
               和歌山青い芝の会  会長・かねの さちこ
                和歌山県和歌山市和歌浦東1の6の4 金星荘は号
                0734-45-3968

 私達、和歌山青い芝の会は、「障害者差別を許さない」というスローガンのもとに活動を続けています。そして、その中で、多くのCP者が自主的に集まり、CP者の団結を追求しつつ、障害者全体の自立と解放をめざしています。私達をとりまく社会状況は、まことに苛酷であり、優生な人間(健全者)、劣生な人間(障害者)であるとする価値基準、それらは、現代の資本主義社会における利潤追求、生産絶対主義にあらわされるように、賃金労働のできない私達障害者を、「だめ」な者として、「あってはまらない存在」とする優生思想が、その背景です。
 これまで、住民のサービス機関としてある行政は、一体、何をしてきたのでしょうか。行政は、住民の間にある差別意識としての優生思想をたくみに利用し、同情というベールをかぶせ、「障害者には、福祉充実をはかりましょう」と施設政策(隔離)を展開してきたし、しようとしている。その証明が、今すすめられている、東、西むろ地区で建設されようとする各種施設であり、福祉モデル都市重点政策です。これらは、まぎれもなく、障害者を地域生活から追い出し、健全者の秩序を守ろうとするものであります。
 私達障害者は、人間としての諸権利を奪われています。私達、和歌山青い芝の会は、障害者にたいする一つ一つの差別に体当たりし、それと闘う中で、私達自身の考え方を創り出しています。その一つが、私達自身が障害者として、発言し、行動する、という事です。つまり、私達に取っては、生きる事、動く事が、私達の主張です。
 行政当局は、夢のような、差別に充ちた話を物語るのではなく、家から一歩出る事が気の遠くなるような困難をともなう、重度障害者の現実を直視した政策に、(65頁)転換するべきでありましょう。そうでなければ、福祉、福祉と行政当局がどれだけ叫ぼうとも、自らの行政責任を放棄していることになりましょう。
 私達障害者にも、行動の自由を保障するべきであります。すでに、私達和歌山青い芝の会では、重度在宅障害者の訪問を続けており、外出の権利を行使する運動を行っています、しかし、その全費用を任意の基金に頼っており、決して、充分なものになってはおりません。
 現在の社会では、行動の自由がないというのは、死んでいる事と同じであります。以下に申し上げます、私達の要望に対して、行政当局が、真剣に答えられますように、申しいれます。
(1) 私達の運動に不可欠な、自動車の購入のための費用、50万円を行政から補助せよ。
(2)毎月の自動車にかかる維持費、10万円を行政から補助せよ。
(3)すべての在宅障害者の行動の自由を保障する、行政処置を、即時とれ。
以上


( か さ ね て の 要 望 書 )

和歌山県民生部福祉課長 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青石場の会連合会
               和歌山青い芝の会  会長・かねの さちこ
                和歌山県和歌山市和歌浦東1の6の4 金星荘は号
                0734-45-3968

 すでに御存知のごとく、私達、日本脳性マヒ者協会・和歌山青い芝の会は、前回提出しました要望書の中で(昭和49年11月13日)3点の要求を明らかにしました。
(66頁)
イ.私達の運動に不可欠な自動車の購入のための費用、50万円を行政から補助せよ。
ロ.毎月の自動車にかかる維持費、10万円を行政から補助せよ。
ハ.すべての在宅障害者の行動の自由を保障する行政処置を即時とれ。
以上のものがそれであります。この3点の要求は、私達障害者にとっては最低かつ、もっとも必要なものです。その理由は前回の要望書の中で指摘してありますが、ますますその要素は強まりつつあります。
 先日も、私達の兄弟である重度障害者であった(Y君)が死亡しました。彼は、生きている内に普通の人間として、多くの事を見、知り、感じる権利を持っていたはずです。しかし、彼の願望は福祉行政の差別とおくれによってはばまれ、死亡してしまったのです。
 彼の事を考える時、私達は断腸の想いをいだきます。私達は、彼の想いをうけつぎ、私達の要望をぜひ実現する決意にもえています。
 前回の交渉の時点では、新聞にも明らかにされたように、本年度の県予算において3点の要求の実現のために最大限の努力をおしまない、と矢船課長は口頭で約束されましたが、約束は、まもられ、実現されてこそ約束である訳です。
予算編成の時はいたりました。
 今回、かさねて要望書を提出いたしますのは、前回の約束をまもっていただくのは当然の事としても、それについての具体的な見通しと口頭ではなく書面でもって3点の要求と、約束の確認をしていただくためであります。県当局の誠意ある回答を心より要請いたします。
以上


 (いてもたってもいられない三たびの要望書)

和歌山県民生部福祉課 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
(67頁)            和歌山青い芝の会  会長・かねの さちこ
               和歌山県和歌山市和歌浦東1の6の4 金星荘は号
               0734-45-3968

 私達はすでに、在宅障害者の行動の自由を保障すべく、県当局に対して具体的な3点に渡る提案をすると同時に、2回の交渉の中で障害者のおかれている社会的実態を訴えつづけてきました。
 福祉課長は、私達の提案に対して大いなる賛意を示され、3点の要求に対しては「実現のために最大限の努力をする」と確約されました。
 しかし、この2月12日発表された県50年度予算案は、私達の要求をまっこうから否定するだけでなく、従来の福祉政策を強化する事によって、障害者をとりまく差別的実態をさらに拡大しようとするものです。私達の3点の要求は、単に実現されれば良いというものではありません。その背景には3点の要求を通じて県当局の福祉政策の根本的なみなおしを願う多くの障害者の意志があるのです。
 障害者をとじこめ、絶望の世界として存在する施設に多大な予算がつぎこまれるのに、どうして、やみの世界のような在宅情態を解決するために、たとえ月づき5万円暗位の障害者が使える在宅介護手当が支給されないのでしょう。
 私達は、県当局のあまりの差別的なかたくなさに強いいかりをおぼえます。
 今日は、私達3点の要求にたいする確実な回答をいただく事はもちろん、県当局の障害者福祉に対する基本的な考え方をぜひ共、示していただく事を要望します。
 1.私達の運動に不可欠な自動車購入費用50万円を補助せよ。
 2.月づきの維持費10万円を補助せよ。
3.在宅障害者の行動の自由を保障する行政処置を即時とれ。

和歌山県当局は、180度の福祉政策の転換をはかれ。
以上


(68頁)
  (県当局に強く抗議し、要求の実現を要望する)

和歌山県民生部福祉課 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青石場の会連合会
               和歌山青い芝の会  会長・かねの さちこ
               和歌山県和歌山市和歌浦東1の6の4 金星荘は号
               0734-45-3968

 これまで、私達、和歌山青い芝の会は、県当局に対して在宅障害者の行動の自由を保障するべき具体的提案とその基本的福祉のあり方の転換を、私達の生き方や生活の実態を通じて要望し、数かずの交渉をかさねてきました。行政補助をふくむ私達の要求は3点に渡ります。
 この要求に対して、県福祉課長は現実への努力と数かずの約束をしておきながら、3月14日の交渉において次のように回答をしています。
 「みなさんの要求は当然のものであり、私も最大限の努力をはらいました。しかし、今年度の県予算では補助額をけずられてしまい、なんとかしたいために県内の障害者団体は、あなた方とは意見を意にしており、資金のメドがまったくたたなくなりました。私としては4日間の時間を費やし、交渉したのですが、良い結果を得られなかった事を悪い事をしたと考えています」
 私達は、福祉課長さんの努力に対しては深い感謝の気持ちでおりますが、よく考えれば、県というのは課長さんもふくめて存在する訳で、私達の要求を受け入れるところがどこかにある訳ではありません。いみじくも課長さんは「4日間も努力した」と発言されましたが、私達の多くの兄弟は生れてこの方、何十年となく在宅、あるいは施設おくりとなって、自分の意志とは関係のない生活をおしつけられているのです。家から一歩出る事がどれだけ私達にとって大変な事であるでしょう。この障害者現実から生れてきた私達の要求に対して、「4日間も努力した」と言ってのけ、それですまそうとする県当局の姿勢にこそ、根深い差別のかげを私達はみてしまうのです。このようなたよりない県福祉課に深い失望をいだきますが、にもかかわらず、このたよりない県福祉課をあてにしなければならない、
(69頁)障害者の現実に県当局は眼をむけ差別的まよいをふりきり、眼をさますべきでしょう。
 県当局は県民の中にたった一人でも自由をうばわれ、差別に苦しむ県民がいれば、その県民の自由を保障するために全力を上げるべきではないでしょうか。
 私達は、交渉をかさねるたびに事に、県のとっている福祉政策が、私達障害者の声よりも健全者の声を取り上げている事にだんだん気づいてきました。
 障害者福祉とは、障害者がこの社会において、その能力とは関係なく、一人の人間としてたっとばれるようにする事です。私達に対する今までの回答は、これらとまったく逆のものでしかありません。私達は、その事に強く抗議します。私達の具体的な要求に対して、抽象的な答えはもういりません。3点の要求に対する答えは現在の段階においてもゼロ回答なのですから、まだ結果が出たとは言えない訳です。つまり、福祉課の努力と工夫が足りないのです。
 私達の要求は、全障害者の願いであります。私達が、この要求をひっこめる事は、私達が私達自身を否定する事になります。私達が私達であるために、圧倒的な私達の兄弟の力を結集し、要求実現までがんばる決意です。
◎私達の3点の要求を即刻実現せよ!
以上


日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会・和歌山青い芝の会
      1975年(第2回)定期大会 議案書

                   1975、7月27日 PM 1時
                   和歌山県民文化会館
                      開会あいさつ
                      各団体アピール
                      議長、書記、選管 選出
                      年間報告、組織報告
                      今後の方向
                      財政報告、予算
                      討論
                      役員選挙 新役員あいさつ
                      開会あいさつ
                      交流パーティー

1年間の報告と反省
 昨年7月25日結成以来、和歌山青い芝の会は障害者差別を許さないという旗のもとに、多くのCP者が結集し、多方面な運動をくりひろげてきました。私達は、差別の只中にとり残された障害者の立場からの考えをつくり出すために学習会を積極的にもうけました。そして、その中から、今の社会を支える価値観や、私達から見た矛盾を否定した所から、私達の実体を運動化しなければならないと考えました。
 私達をとりまく現実は、すべて「あってはならない存在」とする考えに規定されており、生活圏、生存権といった基本的人権に関わるものまで否定されています。自分自身を知るという事、私達自身のペースと考え方を創り出す事は、優生思想にドップリとつかっている社会と断固として闘う事の中から生れます。つまり健全者社会の中で私達がだまっている事は、差別社会に負け、差別の重みによっておしつぶされる事を意味するのです。
 したがって、私達は、あるがままの障害者としてある事をやめ、新しいあるべき障害者として生き、すすむ事、自らの権利を自らで創り出す事が大切なのです。そのために、この和歌山に、障害者運動の自立と解放の歴史を創り出す使命にもえて、この1年間活動を続けてきたのです。しかし、ふりかえってみれば、活動の面でも、組織の面でも充分なものであったとは言えません。会員がすべて強いきずなで結ばれ、団結の力でおせおせであったとは言えません。若干の組織混乱や、友人組織のゴリラの組織指導が十分でなかった事にそれがあらわれています。まだまだ私達の考え方は充分に深められ、かためられてはいません。
(71頁)
 一方、事務所の設置、私達の足である車の購入については成功し、組織体制は強化されつつあります。
1.日頃、在宅とか、施設といった特別な空間の中で生活を送る障害者、健全者と言葉すら交わす事をうばわれた私達の生活を少しでも切り開くために、大交流キャンプを和歌山で開き、健全者と障害者のあり方をたしかめ合いました。
2.私達の自立と解放、人間の未来に向かっての足場、私達の拠点としての事務所、車体制を確立しました。解放センター設立委員会
3.人里はなれた所につくられる施設、障害者と健全者を分断する養護学校、差別教育の実態を明らかにするために、大阪青い芝の会と強力し、連続集会を開き成功させました。
4.県民生部衛生部が行っている「黒潮の子運動」=不幸な子供を生まない運動=に対して、その本質が、障害者の生きる権利をうばう差別政策である事をみぬき、優生保護法の改悪の先取りである事を指摘し、大衆的な糾弾闘争と情宣活動を起こしました。公開質問状も数回にわたり発行し、県交渉を重ねる中で、県側の差別生をあばき、今も闘い続けています。
5.全国青い芝の中央委員会が開かれ、和歌山より積極的に参加し、障害者の自立と解放の闘いの一歩として優生保護法と養護学校の解体を意志一致し、団結を固めました。
6.県民西武福祉課に対して、在宅障害者の行動の自由を保障させるべく、具体的な3点の要求をつきつけ、私達の声が反映する福祉行政の確立をせまりました。ごまかし福祉をつきくずし、障害者問題の重要性を広めるために、署名活動を続けています。
 今後共、車をかくとくし、行動の自由を行政に保障させるために在宅訪問を続け、ねばり強く、行政渡航省をかさね、県の姿勢を変革する。
7.兄弟の一人、八瀬君が亡くなりました。私達はこの事を個別障害者の死とえることはできません。それほど私達をとりまく現実はきびしいのです。私達自身の社会行動を強化し、くいのない生を形づくらねばなりません。
8.障害者がすすめる街づくりをすすめるためにも、私達の声を反映させるために、
(72頁)福祉のモデル都市県民集会に抗議しました。
9.私達にとって、親との関係は大切です。今まで親の会との話し合いを続け、融和主義の排除に努力してきました。
10.関西各県の兄弟と手をつなぎ、私達の運動を広げ、私達自身の力量をたかめるために、関西青い芝の会連合会結成をなしとげ、今では重要な役割を担っています。
 1年間の活動の中で明らかになったのは、まだまだ障害者の現実がおそまつな事です。私達の組織は社会性にまだまだかけています。1年間の成果を大切にし、きびしい現実を励みとして、ひたむきに、真剣に、私達の未来を開いていかなければなりません。


活動日誌
 7月25日   結成大会
 8月7日〜8日 大交流キャンプ
 8月19日   事務所開設
 8月27日〜29日 全国大会
 9月8日     全障研抗議
 9月22日〜23日 施設・養護学校を考える連続集会
 9月30日  黒潮の子運動県民集会行動
 11月13日  車交渉
 11月30日〜12月1日 関西青い芝の会連合会 結成
  1月5日  八瀬君他界
  1月21日  車交渉
  1月25日  福祉モデル都市集会 抗議
  2月5日  「黒潮の子運動」に対して県民西武に公開質問状
  2月25日  車交渉  3回目の要望書
  3月14日  車交渉
  3月25日  車交渉  抗議文
  4月17日  車交渉
  6月20日  車交渉
(73頁)
  7月18日  車交渉
  4月〜5月  部落解放同盟、労働組合と話し合い
         映画上映、春闘かんぱ等について

組織報告
 結成当時、会員は○○名でした。しかし、障害者差別は、障害者自身の手で解体しなければならないを合い言葉にがんばり続けた結果、現在の会員数は、××名にふえてきました。しかし、その中で問題になるのは、大会で選ばれた役員の内、2名の役員がその職責を全うする事なく後退した事は残念なことです。これは、一人、役員会の問題ではありません。地域や親の圧力に屈するという事実がそれを示しています。
 9月16日、私達の友人組織、ゴリラが結成以来わずか1年で解散するという事もありました(現在は、関西ゴリラの努力によって、再建活動が活発に続けられています)。これら旧ゴリラのメンバーは、木本一派としてマルクス主義青年同盟なる政治党派に結集しています。私達は、政治の課題に取り組む事をおそれているのではありません。しかし、木本一派(2〜3人)のように、障害者の差別現実からまったく目をそむけ、出来もしない夢想(創造性にまったくかける)をふりかざし、私達におしつけ、私達の団結を分断する事は許しません。
 要するに彼らは、私達との共同がしんどくなり、反差別戦線から集団で逃げ出したにすぎません。私達は、現在の事実にもとづいた建設的意見には積極的には積極的に耳をかたむけますが、なんら努力もしないで、自らのひからびた政治プログラムを押しつける党派介入は、ちがった形の健全者エゴであり、私達の現在と未来を圧倒する差別行為として、断固、糾弾します。しかし、反面、この木本一派にひきずられる形で、役員2名がマル青同に流れていってしまった事を、私達は真剣に反省しなければなりません。自らの立場と回りの状況をふまえる事なく、甘えの認識のまま政治党派に身をゆだねる事は、私達の現実にとって大変危険な事です。この行為は、私達の自立と解放の道とは逆のものです。私達CP者の組織性のなさ加減を強く反省し、全国30万CP者とかたく手をむすび、今回の事を生かし闘い続けなければなりません。和歌山県内には、(74頁)まだまだ多くの兄弟が差別の谷間で苦しんでいるのです。私達の手で、一時も早くCP者の力を統一しなければなりません。
 大会を前にして、全会員、ならびに、在宅障害者の家を一斉に訪問しました。ある会員は20年間も在宅状態であり、話をするのも困難な状況でした。色々なCP者と接する中で、CP者が一体なにを求めているのかの足がかりがつかまえられたと思います。これは大きな成果です。今後とも、オルグ活動を強め、前進の歩をかためます。

1975年度活動の方向

私達のまわりは
 さいさい述べてきたように、和歌山青い芝の会の運動基調は「障害者差別を許さない」「運動の中心は重度障害者である」というものです。そして、その私達の運動を取りまく情況はまったくきびしいものがあります。政治、経済のしくみや変動によって、その影響を真っ先¥にかぶり、ふりまわされ、差別が強かされています。障害者殺しが次々と起こり。兄弟の命がうばわれています。大きなめで見るならば、様々な事柄を見るまでもなく、多くの人々の努力と闘いによって、歴史の流れは人間解放の方向に向かっています。しかし、その歴史の流れに反対し、今の差別社会を守ろうとする側の力もまだまだ強く、これらの側に反対する人々の間でも「類としての解放」の考え方は定着しておらず、まだまだ困難な事は続くでしょう。優生思想は、今の社会を守ろうとする人々によって作られ、国家の生産諸関係の思想として、日々肥大化しているのです。和歌山県では、「障害者は役立たずだ」とする考え方が県行政の手によって、「黒潮の子運動」という形で行われ、私達をじわり、じわりとしめつけています。今や、県庁は、中央行政の差別政策の出先機関の色を強くし、あくまの城的様相を示しています。障害者のことをまったく理解しない役人集団が、私達の生き死に関わる事を取り決めている、これが和歌山の福祉政策の実体なのです。
 養護学校や施設というような、私達をみんなの生活、みんなの教育の場から追放し、一ヶ所にまとめ、安上がりな方法で障害者問題に対策(?)する事には金を使うが、住民教育を積極的にすすめ、地域での障害者の生活を保障するような事には一切手をださず、
(75頁)小手先のゴマカシを使って住民の目をふさぎ、隔離政策で差別意識をあおっている。私達の多くの兄弟はこれがために、あきらめ、甘えの世界にのめり込んでいるのです。私達は、私達自身の手で、兄弟達の目を開かせると同時に、差別と闘おうとする人々に、私達の運動をはっきりと示し、つげなければならない。「見てはならない」「知ってはならない」所にこそ、本当の事があることを。
 また一方では、障害者運動と名の付いたものが県内で多くみられる。しかし、そのいずれもが、健全者のヘゲモニーであやつられており、荘としての障害者運動を形づくるものではありません。全障研を始めとする融和主義運動、弱者救済をかかげる労働組合、ひからびた階級理論を横すべりさせ、一部障害者をまつりあげる事で障害者解放をさけぶ人々、数えあげればキリがありません。私達は、私達の考え方を深め、私達の生活にキッチリ結びついた、私自身の運動を大きく広げ、これらの運動を買いたいし、障害者解放運動の統一をすすめ、階級社会の諸関係、あるいは、多面的な価値変革をなしとげるのです。つまり、私達の運動を通じて、選ぶべき人々を、私達自身が決めるのです。この事のみが私達をとりまく情況を切り開く事ができるのです。

組織方向
 意見の交流、意志一致を大切にし、CP者の団結を拡大し、障害者の自立と解放を目指す、思想と内容を持った組織活動を行い、運動の中で共に活動する事によって会員同士の結びつきを強めます。
 会員数を○○○名に拡大します。

活動方針
 (1)全国常任委員会、関西青い芝の指導と共同のもとに、全国の兄弟と共に、私達の存在を否定し、法的に成立している優生保護法の解体をめざす。とりわけ、関西各府県にある母子保健運動、黒潮の子運動には、関西の兄弟と強力しつつ体当たり的に闘いをつづけ、その中から私達のあるべき社会的一をかちとる。私達のイノチをとり返す運動として強化する。
 (2)私達は、現在のおなさけ福祉をつぶす。隔離とつきはなしを内容とする現在の福祉行政に対して、(76頁)私達は当たり前の生活を要求し、障害者の声を中心にした福祉体制へ転換をせまる。
  特に、私達が現在要求している在宅障害者の行動を自由にする(車)闘いを。大きく大衆化し、徹底的に県を追求する。
 (3)施設解体をすすめる。障害者から生活をうばい、障害者殺しの一因ともなっている施設、人里離れた所につくられ、全ての人間的管理をうばわれた施設生活を私達は拒否する。
  私達は、具体的に重度障害者の自立生活を押しすすめ、地区生活を実践し、その生活を行政に保障させる。
 (4)私達は養護学校義務化に反対する。全員就学、障害者にも教育を、の美名の元に行われる養護学校の義務化は、養護学校に市民権を与え、私達を隔離する教育を体系化するものです。私達が今まで受けてきた養護学校教育の差別性(それはひどいものでした)を考えるならば、この動きを許しておく事はできません。私達は、校区での教育をこそ要求する。子供の世界の中で、健全者との関わりにおいてCP者の考え方を確立する事、これは本当に大切なことです。
  私達は、教師の資格を持つCP者を教育実践現場に送りこむ、また、障害者の自立と解放の運動から、教育を考える教師集団、和歌山障害者教育研究会の結成に努力する。
 (5)新しい健全者組織を確立する。関西ゴリラと協力し、介護友人組織和歌山ゴリラを再建する。
  私達と共同する健全者組織を形づくる事は、私達にとって急務です。
 (6)私達の考え方は普遍的である。障害者差別を許さないという立場は、あらゆる差別を許さないという立場である。つまり、私達の運動実践を元に、すべての差別と闘う人々との連帯をもとめて、被差別統一戦線を形成するための努力をはらう。これは、他の反差別戦線から学び、私達の運動を広げる意味で重要な事です。
 以上が、私達の今後1年間の方向です。本当に兄弟を兄弟とよべるような新しい障害者団体をつくり出し、私達のうんどうが人間の解放にまで高まるようひたむきに未来を凝視し、がんばりましょう。


(77頁)
[奈良青い芝の会  その戦い]

障害者差別を許さない 障害者の権利と自由を創る青い芝
奈良県に障害者福祉の真の光をあてよう

 奈良県は、関西各府県にくらべても福祉政策が大きくたちおくれています。また、福祉に対する考え方も古く、おなさけ福祉のイキを出るものではありません。福祉とは一人一人の人権を守り、その生活を保障するものでなければなりません。行動の自由をうばわれた障害者の生活や教育を、地区生活域の中で保障する努力を放棄し、施設や養護学校を作り、障害者をそこにほうり込むことによって福祉政策が前進したと考えているのが奈良県の現実です。私達は、脳性マヒ者の集団、青い芝の会です。私達はこのような差別にみちた現実をゆるしておく事は出来ません。すべてのみなさん、私達と共に、奈良県に真の福祉を実現する運動を始めようではありませんか。
私達の仲間になる人を、心からもとめます。   支援のかんぱを!

          日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会・奈良青い芝の会
          自立障害者集団友人組織 奈良、グループ・ゴリラ


障害者差別を許さない運動に私達の友人を、私達との共同を!
道行くすべてのみなさんへ!

 私達は、全国各地の兄弟と共に、「障害者差別を許さない」運動を続けているCP者の集団、青い芝の会です。私達の運動は、大阪、和歌山、兵庫、京都と、(78頁)各県青い芝の会を創り出すほどに拡がっており、この奈良の地においても、今、多くの重度在宅障害者たちが、自分たちの知恵で、」自分たちで考え、話し合い、決め、障害者問題を自分たちで解決していこうとしています。
 私達障害者に対する差別は、今まで多くの兄弟の命を奪って来ました。そして、現代の社会は、私達を、「不合理な存在」として、「かわいそうだ。同情する」というベールをかぶせて隔離し、切り捨てています。教育や働く所や生活する所から、私達は、追いたてられ、非人間的な生活を強いられる、施設や養護学校に閉じこめられるのです。私達は、決して無理な要求をしているのではありません。普通の人間として、喜び、悲しみ、怒り、語り、苦労する事が当然の事である、と主張しているのです。私達障害者を特別あつかいしないでくれ、と言っているのです。私達障害者が困難な状況にあるのは、障害をもっているからではなく、社会や人間のあり方が、障害者をして困難な状況においこんでいるのです。
 私達は、この困難な状況に対して、まず、私達自身が中心となり、すべての人と共に解決していかねばならないと考えます。そして、この奈良の地において、多くの兄弟、また多くの健全者の友人と共に、運動を拡げていこうとしています。私達の友人となり、共同していこうとする健全者の方、よびかけます! 奈良グループ・ゴリラに来て下さい。すべての障害者、CP者は、奈良青い芝の会に集まれ! 私達は、あなたのために、あたたかいイスを用意しておきましょう。
◎映画「カニは横に歩く」の上映運動に参加しよう!!

               日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会
               自立障害者集団友人組織 奈良グループ・ゴリラ
                大阪市東淀川区南方町306 大広荘内 06-323-4456


(79頁)
県内在宅障害者につどいの場を!!

奈良県障害福祉課 殿
               日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
               奈良青い芝の会   会長 島田全広

 私達は、全国15都道府県に組織されている脳性マヒ者の集団で、青い芝の会といいます。
 私達は、障害者差別を許さない、という立場から、この関西の地でも多くの兄弟達と共にがんばり、障害者の社会的諸権利の拡大と自立生活を推進してきました。当奈良県においても、昨年末、奈良青い芝の会を結成し、その生活に関わる活動をつづけてきました。今では結成以来、会員の数もふえ、ますます私達の運動の必要性がたかまっています。
 私達は、今まで障害者であるがゆえに不当な差別をうけてきました。「あってはならない存在」として市民的諸権利や、基本的人権すらふみにじられてきたのです。
 教育は特別なものをうけさされ、学校を出れば働く所もなく、施設や在宅障害者としてひっそりと生きていかなければならないのです。これが人間の一生でしょうか。
 私達、青い芝の会は、障害者問題とは重度重症者の事である、と考えていますし、会員のおおくが重度の兄弟でしめています。私達は今まで総力を挙げて在宅障害者訪問を続けてきました。そして気づいた事は、重度障害者は、全ての福祉政策からもみはなされている現実なのです。
 関西各府県の行政でも重度障害者の問題はどこでもすておかれています。この奈良県も例外ではありません。この広い奈良県で私達があつまり、話し合う場すら満足にありません。私達が利用するには不便な貸し会場をてんてんとしているのが実情です。また私達が自分達だけの力で、私達の集まる場をつくろうとしても、私達の財源が、(80頁)私達の行動の自由を保障する(タクシー代、ガソリン代等)ためにも充分ではありませんのでままなりません。
 そこで、県当局に対して、重度障害者に福祉の光をあてる事をのぞみ、次の事を要望します。しかるべく御検討の上、実現していただきますよう要請します。
 イ.市街地にある県営住宅を私達にかして下さい。
 ロ.住宅がだめな場合、民間文化住宅を県でさがして下さい。
 ハ.私達があつまる場への叱るべき金銭的補助(20万円くらい)をして下さい。
 ニ.すべての在宅障害者の外出の自由を保障する行政対策をとってください。
                             以上


県庁から障害者差別を追放しよう!!

 県職員のみなさん!
 私達は、奈良県下に生活する障害者(CP者)の団体で、日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会です。青い芝の会は、全国15都道府県に組織されています。
 私達の兄弟は、そのほとんどが在宅障害者として、自らの権利を主張する自由をうばわれ、福祉の谷間で差別をうけ、呻吟しています。そして、この奈良県には、そんな私達が集まり、語り合う場所も機関もありません。そこで私達は、福祉を呼号する県当局に次のような要望書を出し、交渉を行いました。
 イ.県営住宅の一戸を私達に貸して下さい。 ロ.それが出来ない時は、私達が集まれる場所をさがして下さい。  ハ.それもできない時は、私達が捜しますから、20万円位の行政保障をして下さい。ニ.全ての県営住宅を、障害者にも利用できるようして下さい。
私達の要望をうけ取った県障害厚生課木下課長は、ニコニコとして、「福祉の対象となるみなさんの声は充分におききします」と切り出しましたが、その舌の根もかわく間もなく、言語障害のある私達の話し声を、「物理的に理解できない」とつっぱねたのです。私達の言語障害のあるのは当たり前です。その私達の話し声を聞く努力もしない障害厚生課長木下さんは一体、だれの意見を参考にして福祉行政を行おうとするのでしょうか。この発言は、まったく私達の存在を理解しようとしない「差別発言」です。この木下課長の考え方は、養護学校や施設をつくり、障害者を健全者社会から隔離しようとする考えと一緒です。
 私達は、みんながいる所で、勉強し、生活し、生きていきたいのです。特別な所へほうりこまれるのはまっぴらです。奈良県の福祉行政は、考え方から根本的に変えられなければなりません。そうでなければ、多数のために、障害者を圧殺するという、非人間的社会へと道を開く事になります。
 県職員のみなさん。真の福祉政策確立のために、私達と共に、障害者差別と闘おうではありませんか。
                  日本脳性マヒ者協会・奈良青い芝の会
                  06-323-4456 関西青い芝気付

(82頁)
[京都青い芝の会 その戦い]

5.10討論集会への京都青い芝(準)よりのアピール

 私達は、関西の在宅重度障害者(CP)を中心に、「あらゆる障害者差別を許さない運動」をスローガンとして、日々障害者差別と闘っている障害者のグループ[関西青い芝の会連合会]の中の、京都に青い芝の会を作ろうとしている仲間達です。
 私達は、京都においてすでに運動を始めています。4月3日には私達と京都教育労働者連絡協議会との間で、映画「カニは横に歩く」京都上映実行委員会(略称=上映委)を結成しました。そして、京都において上映運動を進めていくことを確認しています。また、4月28日には、さる3月23日に起こったさんぱつ屋の兄が弟の脳性マヒ者を殺した事件がありましたが、兄を弁護する運動がさんぱつ屋の組合によって行われていたので抗議しました。そして、これが一番運動の主体にならなければならないのですが、在宅重度障害者を中心とした障害者自身の自立運動をやり抜いていきます。
 今日、集まっていられるみなさんは、就学闘争を闘っていられたり、さまざまな障害者問題にぶつかってられる親や教師や学生など色々いられることと思います。それから、みなさんそれぞれ、これから京都における障害者解放運動をどう発展させていったらいいか、考えられていることと思います。でも、絶対に障害者差別と闘う主体となるのは、障害者自身であり、それも重度障害者が主体とが主体とならなければなりません。そうでなければ、軽度中心の運動になったり、健全者中心の運動になったりして、本当の障害者解放運動につながりません。私達は、京都においても在宅重度障害者の自立運動を起こし、真の障害者解放運動を作り上げていかなければなりません。
 この集会に参加されたみなさんへ、私達は次の3点を要望します。
 @在宅障害者の訪問活動を行い、障害者自身の自立運動に積極的に関わって下さい。また、未就学者を地域の学校へ入れる運動を起こしていって下さい。
(83頁)
 A上映運動に積極的に参加して、いたるところで上映運動を起こして下さい。
 B連絡センター的なものを作った場合、実践交流だけではなしに、多くの障害者、親、教師、学生などを巻き込んでいき、それぞれの立場から、他の実践にも参加できるような体制にして下さい。

日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
   代表 藤田 武司
   連絡先  京都 京都市右京区西京極衣手町48誠心寮内
           電話 075-314-9885
大阪 大阪市東淀川区南方町306大広荘 電話 06-323-5523



 障害者の権利と自由を創る青い芝  障害者差別を許さない

 私達は京都在住の在宅障害者の組織、京都青い芝の会です。障害者をとりまく情況は差別にみちており、とてつもなく生活や教育から障害者を遠ざけています。先日も私達の兄弟であるCP者が殺され、殺した人の弁護運動がこの京都で起こっています。なぜ障害者を殺しても罪にならないのでしょう。障害者の命と健常者の命はちがうのでしょうか。私達はこのような差別を許しておく事はできません。
 私達は、また、私達自身の事を知っていただくために、私達自身が創った、映画「カニは横に歩く」の上映運動をつづけています。この運動の中で、人間の未来をめざす、障害者差別を許さない運動を、この京都にうちたてよう、と私達は考えています。
◎すべての障害者は自立した生活をめざし青い芝に集まろう
◎私達の仲間となる人を求む
◎支援のかんぱを
(84頁)
     日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
     自立障害者集団友人組織・京都グループ・ゴリラ(準)
     映画「カニは横に歩く」京都上映実行委員会
      京都市右京区西京極衣手町48誠心りょう  314-9885


京都理容青申会 殿
                日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
                京都青い芝の会準備委員会
                 代表  ふじた たけし
                  大阪市東淀川区南方町306 大広荘 
                  関西青い芝内  電話 06-323-4456

 私達は、京都在住の在宅障害者を中心とした障害者の組織で、青い芝の会といいます。私達兄弟は、全国各地に青い芝の会をつくり、その数は15都道府県にまたがっています。
 私達は、今までに、障害者の生活と権利を向上させ、障害者差別を許さない運動を続けてきました。私達は、今までの実践の上に立って、貴会が現在行われている運動について、強い疑問をいだくと同時に、私達障害者がこのきびしい差別社会を生きぬいていくために重大な障害となると認識し、私達の生存権をかけて申しいれます。
 (4月14日付の京都新聞によると、3月23日、理容店をいとなむ高橋透氏が脳性マヒ者で寝たきりの弟君を殺害した事件について、貴会は、同業者のよしみとか、ずいぶん弟さんの事で悩んでいた、ぼくらもそんな身の上だったらとかいうような同情を起点とした差別発言をまきちらし、あげくのはてには、高橋君に良い弁護士でもつけてやりたい、と結論して、(85頁) かんぱや署名活動を貴会は行っている)
 私達障害者は、本来あってはならない存在とする、差別的社会意識のうずまく中で、毎日、生きるか、死ぬか、のさかい目を強制されています。この優生思想はいちじるしく私達が生きていくためのじゃまをし、かつ、人間が人間としていきていく、まっとうな人間性をむしばんでいます。私達は、この世に生をうけて以来、のびのびと生きたいと願いつづけてきました。しかし、私達の生は例外なく、差別と隔離と抑圧にまみれています。働けないくせに、自分では何もできないくせに、と言われつづけ、人間としての基本的な人権すらふみにじられてきたのです。私達は、もうだ黙っている訳にはいきません。私達の兄弟はつぎつぎに殺されているのです。私達は、私達の親、兄弟が障害者である私達をかかえて多大な苦労をしている事を身を持って知っています。しかし、本当にその苦労は私達に原因があるのでしょうか、苦労ゆえに、私達は殺されて当たり前なのでしょうか、私達の兄弟を殺した親が、福祉政策の遅れの中に逃げ込む事は許されるのでしょうか。私達は人間です。人間を殺せばそれ相当の罰が下されるのは当たり前です。障害者を殺した事で罪が軽くなるようであれば、明かに私達を軽視した事であり、差別であるし、人間の社会にあってはならない事です。
 貴会の運動は明らかに、障害者は殺されても当たり前だという事を基調にし、殺された人間の事を切ってすて、殺した人間を弁護するものです。貴会のような、安易な差別運動は全国に散見できますが、このような運動が成功すれば、優生思想を一層強化し、私達の生存権をおびやかし、その上に、障害者問題の真の解決にむかう努力を放棄するだけでなく、障害者を持つ親をして殺しの時代にかりたてるでしょう。私達は、貴会のような運動を許しておく訳にはいきません。許せば、私達自身の首をしめることになるのです。
 私達は以上の立場から次の事を申し入れます。
  イ.貴会は、私達障害者の事をどのように考えているのか。明らかにして下さい。
  ロ.現在の福祉政策についてどのように考えているのか、明らかにして下さい。
  ハ.貴会の高橋透氏を弁護するような署名・かんぱに類する運動を中止して下さい。
(86頁)
  ニ.今後、このような事件が起こらないように、貴会も優生思想を排し、具体的な福祉要求にとりくんで下さい(障害者差別を許さないという立場に立って。)
 以上で、申し入れは終りですが、私達が納得のいく答えのない場合、私達の糾弾権を行使し、貴会を告発する大衆的署名運動を行う用意があることを申しそえます。
                                  以上



     障害児学級担任の先生方へ!!
すべてのこどもに普通教育を!!

 私達は、京都在住の在宅重度脳性マヒ者を中心とした障害者のグループで、京都青い芝の会(準)の者です。私達の組織は、全国20都道府県にまたがり、関西的には近畿5府県(大阪、和歌山、兵庫、奈良、京都)に存在し、関西青い芝の会連合会としてまとまっています。
 今日は、障害児学級担任の先生方に、障害者の立場から、障害者の教育について述べたいと思います。私達の京都青い芝の会員のほとんどが学校に行ったことすらない人ばかりであります。いったいこの現実をどう受け止められますか!! 京都において「民主教育」の成果で、障害者教育をうんぬんなどという胃¥言葉が聞かれるが、私達の目から見ると、でたらめとしか言いようがない。私達の在宅訪問に回る中で、就学免除・猶予になっている人が続々と出てきます。市教委などはそれを建てにとって、何とか障害者を普通学級から放そうとしているのではないか。さらに、あなた方の障害児学級からすらも、障害者を養護学校、施設、訪問教育へと切り放そうとしているではないか。私達が断じて許せないのは、就学免除・猶予者−現に15才以上の重度在宅障害者がそうであるが−(87頁)が学校へ行きたいと言った時に、「入る場所がない」「施設に入れ」「養護学校をでれば働く所が見つかる」などという言葉がでてくることだ。これが果たして「民主教育」であろうか。重度障害者を沈め石としたカクリ・教育であいかないとかんがえます。
 あなた方にも、十分責任があると考えます。例えば、「誠心薄弱児教育(昭和49年度研究報告第23号)において、「コロニーそのものは、精薄者にとって天国であり……」というような文句が活字になって出るというような所をみても十分分ります。天国ならあなた方が入ればいい。このことは、あなた方が、障害者をカクリしていくことを目ざしているとしか受け取られません。
 私達は永い差別の歴史の中で、健全者といわれる人達とくらべ、感覚すら違ってしまっています。しかし、私達がうばわれたものは、うばわれた所で取り返さないと、私達が人間であり、自由を創り出す権利を自らの手で放棄することになります。普通の学校で、普通のように学ぶために私達は闘う!! 
 先生方も、今日を機会に絶対に目覚めて欲しい!
 この合宿で次のことを討議し、かつ実践していって欲しい!
  1.就学猶予・免除になっている校区の障害者を入学させていく。
  2.養護学校に行ったり、施設に入っている障害者を校区の学校に取り戻す運動を展開する。かつ、施設・養護学校の増設に反対していく。
  3.あなたの学級の障害者を普通学級にもどす。
 以上の3点を、障害者の命をかけて要望する!! あなたから闘いを!
    日本脳性マヒ者協会・関西青い芝連合会・京都青い芝の会(準)
     京都:京都市右京区京極衣手町48 誠心りょう 電話 075-314-9885
     大阪:大阪市東淀川区南方町306 大広荘 電話 06-323 -5523



(88頁)
(リボン社発行資料)

CP者として生きる     横塚 晃一                  250円
教育と障害者のこと     八木下浩一                  250円
ふてくされ福祉論      若林 克彦                  250円
障害者からの証言(その1)                         250円
 〃    〃 (その2)                         250円
 〃    〃 (その3)                         250円
カニは横に歩く(シナリオ)                         200円
リボン者通信  自由へ!                         200円
  〃     〃 NO.2  特集「何色の世界?」              250円
川口市に生きる場を創る運動                        300円
障害者差別を許さない・全国健全者機関誌「おもひ」              200円
在日朝鮮人集団・イムジンガンに集う会機関誌                100円
炎 群                                  1000円
あゆみ                                  200円
大阪青い芝の会機関誌                           
大阪「障害者」教育研究会機関誌No.1                     250円
  〃       〃    No.2                     250円
関西青い芝の会連合会機関誌No.1                      500円
  〃   〃    〃 臨時号 和歌山・糾弾闘争報告集          300円
兵庫青い芝の会闘争報告集「わが怒りを知れ」                  500円
  〃   〃   〃 「障害福祉課糾弾闘争」                200円
全国健全者連絡協議会 結成大会報告集                    200円
関西グループ・ゴリラ連合会機関誌No.2 200円
  〃   〃   〃      No.3                    300円
捕囚の呻き  辰田安信遺稿集                        300円
障害者解放講座統一テキスト                         500円
車イスの教師を創る会機関誌                         200円
関西青い芝の会連合会機関誌No.2



(89頁)
  自立と解放のとりでを我等が手に
         人間喪失から人間回復へ


       福祉工場建設運動

(90頁)
 社会福祉法人
   大阪エーゼット福祉工場建設に御協力を

 全ての労働者、市民のみなさんに訴えます。
 現在、私達は、豊中市に民間福祉工場(資金3億円、入所人員100名−障害者50名、健全者50名)を建設するために人間の自立と解放をめざす障害者と健全者のつどい、対行政交渉、資金調達、連帯要請の運動を繰り拡げています。
 障害者にとっての労働とは、何か?社会性とは、何か? 解放とは、何か?………
 私達の兄弟は多くの問題に直面して(いや、多くの仲間達は、それらのはるか以前で)一人、明日への道を断たれているのです。「福祉国家」日本は、それをおおう形で、養護学校、施設、コロニー増設等を、「善悪」の名でかざりたて、親のしんどさをたくみに利用し、実は障害者自らの本当の想いを、命を、闇から闇へと葬り去ろうとしています。
 私達は、こう考えます。障害者にとっての労働とは、即、生きていくことであり、即、社会性であり、即、自立であると。社会をつくり、人をつくっていく運動なのだと。
 雲上はるかかなたから一方的に押しつけられる「福祉」など、もういりません。私達は、私達の力で、「福祉」を発見し、組織し、波及させていく運動の拠点として、まちの中に、福祉工場を建設することをめざしています。障害者と健全者が共に生活し、共に語り合う中で、私達は、自分たちの主張を実践していこうと思います。
 私達の福祉工場建設運動に、あなたの力を貸して下さい。資金カンパを、共同行動を要請します。
(エーゼットとはAZ。アルファベットの最初と最後の文字です。これには全ての差別、選別をなくしていこうという願いが込められています。)
  社会福祉法人 大阪エーゼット福祉工場 設立準備会
   世話人代表 貴志 勉
   連絡先:豊中市二葉町1丁目10-23   電話 (06)332-5264


  福祉工場を私達の手で建設するに当っての
         関西青い芝の会の見解
             (関西青い芝各県代表者学習会より)

 私達、青い芝の会につどうCP者は、いまだ差別に気づかず、困難な情況に身をゆだねる兄弟姉妹を啓発し、組織し、障害者の自立を武器に、解放の道をすすむ、世なをしの誇りの戦士である。
 戦士は、敵からうばい、自らのものとするために、あらゆるものを利用し、活用し、味方の力をつよく、大きくする任務をもつ。
 私達は、これから、私達の力を集中して大阪・豊中に福祉工場を建設するために行政闘争や、運動をはじめる。これは従来、私達が主張してきた「施設をなくせ」、「働けなくてなぜ悪い」のことばと一見くいちがっているようにみえます。しかし、この建設運動は、私達の運動にとっておおいな意味と、私達の、私達をとりまく現状認識が正しい事を意味します。重度障害者の行動の自由をはばんでいるのは、ある意味で親を代表とする差別意識です。親が死んだら障害者はどうなるのか。これが私達の行動をしばり、多くの障害者をひっこみじあんにしています。私達青い芝の会は、この素朴な問いに具体的な事例でもって答えて以下なければなりません。でなければ、私達がつき当っているかべをつきやぶる事はできません。兵庫青い芝の会の施設づくり運動もその一つなのです。この運動に当っては、一人一人の会員が、福祉工場とはなにか、働くという事はどのような意味を持つのか、私達のつくる福祉工場をどのような方法で活用していくのかを充分に討論し、考えていかなければなりません。つまり私達は、今まであり、これからつくられようとする健全者中心(差別施設)の施設解体運動と同時に、私達自身がつくり、運営する施設(生活拠点)の運動を同じくしてすすめるのです。これは私達の運動がはばひろく、豊かになりつつある証明なのです。

(イメージ)
 私達のつくる福祉工場は、要するにブタ箱の事である。つまり、多目的な、(92頁)雑多な、要と機能をそなえたもので、親に安心をあたえつつ、学習や解放教育の実践の場であり、自立生活への足がかりとなるもの、また自分の社会的立場を発見し、自らの価値にそくした新しい労働観をつくり出す労働の場であるものです。ブタ箱とは、障害者の自立と解放へのすすむ道であり、回路であり、理念と現実を結び、新しい大きな理念を生み、私達の明日を創り出す実験場なのです。

(運動的には)
 この運動を通じて、私達が今まで一番苦手としていた親を組織し、運動に参加せしめ、親の意識をかえていかなければなりません。障害者の人権を正面におしたて、福祉工場に入る、出るをくりかえす中で青い芝の会の組織を広げ、強くし、また、健全者、とりわけ私達の共同者としてのゴリラの組織拡大(つくる中で、つくってからも)を実現します。当面、この運動の中心母体は、豊中親の会、関西ゴリラを支柱として、関西青い芝が中心となりますが、気をつけなければならないのは、私達の要求がすべて通るほど情況はあまくないという事と、この運動を通じて一人一人の会員の意識をかえ、私達の団結を強めることが成功への課題である事を見落としてはならないという事です。この事をふまえ、他の団体(豊中市職組、部落解放同盟など)に働きかけていきます。

(具体的には)
 労働と宿泊がつながっており、構成員はCP者と健全者が等分であり、障害者ヘゲモニーが確立している事、職員の雇用権は(アルバイトの学生もふくめ〜出た障害者を青い芝に組織するのと同じように、卒業した学生の職場にゴリラを組織させる)私達の手にある事、その他こまかい事は運動をすすめる中で検討していく。

 くれぐれも注意しなければならないのは健全者をなめてはならない事、この運動が環つぃたちの将来の生活を決めるものである事、一人一人の会員が安易な気持ちをすて真剣なとりくみを必要としている事である。
以上


(93頁)
AZ福祉工場についての基本的視点のおぼえ書

イ.福祉工場は、従来の障害者の自立と解放運動の歴史に足場をお気ながら、その流れにそって建設運動はすすめられなければならない。つまり、今までの運動体が創り出してきた、正の面を正しくうけつぎ、負の面を克服し、障害者のおかれている現在的一(差別的現実)にしっかり足場をきずき、建設運動という場に、それぞれの立場からの苦闘を結集して、参加する人びとの共通の財産の性格をもって福祉工場はうちたてられる。したがって、福祉工場は、その名称のいかんを問わず、障害者の自立と解放のとりでとして位置する。
ロ.障害者は、障害をもつがゆえに、障害に対して差別をうけているのではない。障害によって派生する諸関係によって、その人格すべてを否定されているのである。もちろん、これらは日本国家の性格を規定する、帝国主義生産関係をもっとも大きな要因としているが、生産関係のひろがりによって形成される人々的考え(健全な肉体に健全な精神がやどる)によって、より固定、強化されつつある(今とむかし〜生産と流通の様式、洋の東西〜生産の発達段階、によって差別のあらわれ方はちがっている)。
ハ.ロのような状況をうちやぶるには(うちやぶるために生きるのではない、うちやぶらねば生きていけない現実から出発している)、その状況との直接的関係をきり結んでいる障害者自身の団結が絶対の条件である。この事に寄与しない建設運動はみとめないし、もしあれば、それは代行主義か融和主義と断じてもまちがいではない。
ニ.全ての人びとの全的な解決の視点などというものはない。また、そのために闘うなどと考える事はペチャペチャ人民戦線の亜流か、インテリアのたわごとにしかすぎない。70年代後半にさしかかり、はじめて自己の政治的突出を可能ならしめた障害者の自立と解放の運動が、自らの運動内部の確執(自己の欲求がなにかをもわかっていない圧倒的多数をかかえつつ)をぬきにして、全ての人びと的要求にとびつく時、自らの存立を否定してしまう事になるだろう。差別するやつら、差別する人びと的状況を前にして、われわれと、われわれの運動は武装解除する事はできない。われわれは、(94頁)障害者の解放の中に、全人間的解放の内容を見出していかなければならないのだ。
 「市民社会のどんな階級でもないような市民社会の一階級、あらゆる身分の解消であるあるような一身分、その普遍的苦悩ゆえに普遍的性格をもち、なにか特殊な不正ではなしに不正そのものをこうむっているためにどんな特殊な権利をも要求しない一領域、もはや歴史的な権限ではなくただ人間的な権限だけをよりどころにすることができる一領域、国家制度の帰結に一面的に対立するのではなくその前提に全面的に対立する一領域そして、結局、社会のあらゆる領域から自分を解放し、それを通して社会のあらゆる領域を開放する事なしには自分を解放することができない一領域、ひとことで言えば、人間の完全な喪失であり、したがってただ人間の完全な回復によってだけ自分自身をかちとることのできる領域、こういった一つの領域の形成のうちにあるのである。
  AZ福祉工場は、この領域を形成するためにのみ運動化されるのである。
ホ.建設運動を通じての、障害者と健全者の関係(その深いみぞをこえるために)
ヘ.労働のよろこびとはなにか(その歴史的犯罪性と未来について)
  自立生活は、ある意味で福祉工場を不要とする〜われわれは、闘い、すすむために御都合主義にもなる。
ト.生産とはなにか
  重度者は運動の環である。
チ.具体的な討論をすすめよう(二面性とごまかしについて)
 大だい的キャンペーンの展開


   私達の、AZ福祉工場に対する基本的な考え方
             日本脳性マヒ者協会・関西青い芝の会連合会
(95頁)
イ.私達、青い芝の会にあつまる障害者は、差別と優生思想にぬりかためられた社会、その社会が持つ価値観のゆえに生み出されてくる私達の性をも圧迫する事どもに、具体的に対処する為に、AZ福祉工場の建設を総力を上げてすすめる。
ロ.私達は、何か特殊な要求をしているのではありません。私達にかけられてくる差別によって生ずる苦悩は普遍的なものであるがゆえに、私達の要求が普遍的性格を持ち、なにか特殊な不正をこうむっているのではなく、不正そのものをこうむっているために、どんな特殊な要求もしない。これが私達の立場です。つまり、私達は、この社会の中で、完全な人間喪失の状況にあり、私達自身の力によって、人間としての完全な回復によってしか、自己の自立も解放もなしとげる事ができない事を知っているのです。したがって、AZ福祉工場づくりは、その大道をすすむための条件づくりなのです。
ハ.私達は、AZ福祉工場建設をすすめる中で次の事を獲得していく。 
A.障害者と親の関係改善をはかる。とかく、障害者を持つ親は閉鎖的になりやすく、障害者を外に出したがらない。それは、親の差別性による事も大きいが、社会的制約を認識している事にもよる。この関係を福祉工場を中だちとして打ち崩し、福祉工場に入れる事、あるいは建設を進める事によって親をまきこみ、障害者の組織化を図る。
 B.労働に対する考え方をかえる。障害者は、まず、自立を前提として労働を考える。従来は、労働と賃金を同一視して考えられていたが、私達は、生きる事を尺度として労働を福祉工場内で働く、健全者、障害者を同一賃金とし、たらざる所を行政に保障させつつ、そこに働く者の、おのおのの立場を共同して確認し、相互の価値にめざめ、新しい労働意識を創りだしていく。
 C.この福祉工場は、自立への足場としてある。入所する障害者は、死ぬまでここでくらす訳ではありません。ここは、自立生活への仮りの場です。入所期間中に、様ざまな実践や学習を通して、障害者としての自我を高め、地域生活にそなえていく。もちろん、(96頁)工場運営も私達の運動と密接につながったものとしてあり、宿泊施設と労働の場をつなげ、私達の運動の拠点としての機能をはたします。工場の管理運営権は、私達が行使します。
 D.健全者の人員数は、所在生と同数とし、障害者の自立と解放運動をになえる人びととして再組織します。

 以上が私達の持つAZ福祉工場に対する基本的な考えです。この建設運動と建設後の運営の中で、障害者解放運動の中軸としての私達、青い芝の会の強化を図らねばなりません。
 すでに私達は、内部文書として、福祉工場建設に当っての見解をだしてえいますので、それをも参考にして考えて下さい。                  以上


UP:20050520
青い芝の会  ◇障害者(の運動)史  ◇ARCHIVES
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