2017年12月号 特集:人新世――地質年代が示す人類と地球の未来
2017年11月号 特集:エスノグラフィ――質的調査の現在 [岸政彦責任編集]
2017年10月号 特集:ロシア革命100年
2017年9月号 特集:いまなぜ地政学か――新しい世界地図の描き方
2017年8月号 特集:「コミュ障」の時代
2017年7月号 特集:宇宙のフロンティア――系外惑星・地球外生命・宇宙倫理……
2017年6月号 特集:変貌する人類史
2017年5月号 特集:障害者
2017年4月号 特集:教育は誰のものか
2017年3月号 特集:社会学の未来
2017年2月号 特集:ビットコインとブロックチェーンの思想――中央なき社会のゆくえ
2017年1月号 特集:トランプ以後の世界
■『現代思想』45-1(2017-1) 2017/01/01
連載 分解の哲学
連載 ボブ・ディランが歌うアメリカ
- 第一四回 連鎖する超現実主義(シュールレアリスム)のブルース / マニュエル・ヤン
連載 科学者の散歩道
連載 家族・性・市場
特集*トランプ以後の世界
インタビュー
- ホワイトハウスのトランプ / N・チョムスキー C・J・ポリクロニウ(聞き手)
- 「アメリカの世紀」の終わり / 西谷 修
討議
- バーニー・サンダース、スパイク・リーに会う / E・ブロックス
トランプ以後
- アメリカにおける新自由主義の終焉と新しい時代の到来 / C・ウェスト
- 革命はこれからだ/ゾンビ / M・デイヴィス
- トランプに立ち向かう運動の力 / M・ハート、S・メッザードラ
反復する愚行
- 究極の集団化への欲動 / 森 達也
- トランプウマ、またはトランプ狂想 / 亀山郁夫
- パラノイアの帝国 / 巽孝之
- トランプと人種差別 / 都甲幸治
拒絶/分断
- 拒絶の政治学 / V・プラシャド
- アメリカという理想/アメリカという悪夢 / 岡野八代
- 大いなる矛盾の導く先は? / 北丸雄二
トランピストとは誰か
- 投票ブースの中で起こったこと / 下河辺美知子
- トランプ・ショック、あるいは「主体性ある女性保守」の反乱 / 海妻径子
- 「赤い州」モンタナから見た米大統領選 / 山口智美
人種/差別
- アメリカ例外主義の終焉と黒人のまなざし / 藤永康政
- 「わたしは予期していた」 / 新田啓子
- 「ポスト真実」社会と先住民族 / M・ウィンチェスター
ポピュリズム
- ポピュリズムの政治思想的文脈 / 森 政稔
- It’s the Populism, Stupid! / 山本 圭
- システム危機の表象としてのスペクター(右翼ポピュリズム) / 土佐弘之
何が変わるのか
- トランプとオバマケアのゆくえ / 佐藤千登勢
- 予測不可能のトランプ次期政権の登場に揺れる中東 / 臼杵 陽
その先の世界へ
- 「時代遅れ」のコンセンサス / 木下ちがや
- 「トランプ=安倍枢軸」下の危機とたたかいの展望 / 栗田禎子
- 「トランプ以後の世界」におけるオルタナティヴのために / 大井赤亥
- 「壁」をこえて / 若林千代
研究手帖
■『現代思想』45-3(2017-2) 2017/02/01
連載ボブ・ディランが歌うアメリカ
- 最終回 ブルースが生まれて失われる土地 / マニュエル・ヤン
連載 家族・性・市場
特集*ビットコインとブロックチェーンの思想――中心なき社会のゆくえ
インタビュー
エッセイ
討議
- ビットコイン/ブロックチェーンからみえる未来の働き方 / 斉藤賢爾+中山智香子
貨幣論
- ブロックチェーンは貨幣の本質か / 小島寛之
- ナカモトは、「優しい独裁者」になれるか? 「社会的共通資本」の観点からビットコインを考える / 田邉昌徳
プログラミングの思考
- 人と人との関係性が価値を生む ソラミツ・「いろは」の挑戦 / 武宮 誠
- Blockchainの重重帝網 / ドミニク・チェン
量子力学からまなざす
- 情報技術の社会と変化 / 小澤正直
- 量子コンピュータはビットコインの脅威となるのか? / 西野哲朗
アートの想像力
世界はどう変わるのか
- 鏡の国のMR. PUPPET / 池田純一
- ビットコインを支えるハッカー文化 システムの拡大が孕む諸問題について / 塚越健司
社会のデザイン
- ビットコインの社会哲学 / 大黒岳彦
- 中枢の解体可能性と分散組織デザイン Baok Feed Protocolをサンプルとした分析 / 西川アサキ
ものづくりの再起動
- クリエイティブのプラットフォームをつくる ロフトワークが目指すもの / 林 千晶
- 実業と虚業の狭間から掴み取る未来 / 平野友康
研究手帖
- 「改革の政治」と「公正なグローバリズムの政治」 / 大井赤亥
■『現代思想』45-6(2017-3) 2017/03/01
連載 分解の哲学
連載 家族・性・市場
連載 科学者の散歩道
- 第三五回 ソ連物理学の光芒――ランダウ─リフシッツ / 佐藤文隆
特集*社会学の未来
エッセイ
- コミュニケーションの(不)可能性の条件――沈黙の双子をめぐって / 大澤真幸
- 海の小麦粉――語りにおける複数の時間 / 岸政彦
インタビュー
社会を素描する
- 成り上がりユダヤ人中産階級の自己意識を土台にした社会理論/エスノグラフィー――自らの悲劇に対する冷徹でアイロニカルな社会学的態度という自由 / 天田城介
- 蟷螂の斧をふりかざす――社会調査における「向真実の時代」への抵抗 / 倉石一郎
- 分析的/ポスト分析的エスノメソドロジー、あるいは概念分析 / 中村和生
- 癖の社会学 / 石岡丈昇
討議
- 〈溶解〉する「社会の心」をいかに捉えるか / 吉川徹+浅野智彦
社会を計測する
- 数字を使って何をするのか――計量社会学の行方 / 筒井淳也
- 世論調査パラダイムの終焉とデータの質重視アプローチの隆盛?――気になる計量社会学の新展開 / 太郎丸博
- 統計的に因果を推論する――社会学的問題と統計学 / 岩崎学
社会をイメージする
- 他者論のルーマン――経験的学としての社会システム理論 / 北田暁大
- 〈無知〉の社会学――無知の戦略的利用について / 小松丈晃
- 「ポスト真実」における社会学理論の可能性――批判理論における理論の機能を手がかりにして / 出口剛司
研究手帖
■『現代思想』45-7(2017-4) 2017/04/01
連載 科学者の散歩道
- 第三六回 「国民国家」と科学――世界遺産・ニホニウム・単位名 / 佐藤文隆
連載 家族・性・市場
特集*教育は誰のものか――奨学金・ブラックバイト・学校リスク…
討議
- 「日常の戦争化」に抗する / 斎藤美奈子+大内裕和
インタビュー
- 世田谷からつくる子ども・子育ての未来 / 保坂展人(聞き手=大内裕和)
概論
現場から見る
- 文科省殿「同情するなら、ヒマをくれ!」――「主体的・対話的な深い憂い」の中で思うこと / 岡崎勝
- 「チーム学校論」が「チーム」を解体する――特別の教科『公共と私たち〜政治家と官僚の「生きる力」』の実践? / 赤田圭亮
運動/部活動/体育
- 運動部活動の保守性と新自由主義 / 神谷拓
- 構造か指導か――学校プールにおける飛び込みスタートの重大事故に関する分析 / 内田良
- 部活動の教育的効果と諸問題・改善策 / 小阪成洋
学校の転換
- 学校統廃合のための小中一貫校 / 山本由美
- 教育費の重圧から国民を解放する / 中村文夫
政治と教育
- 国家権力による家族の包摂と排除――育鵬社「公民」教科書を読む / 岡野八代
- 「移民系フランス人」の学業達成と庶民階層にみる進路結果の不平等――中等教育内部にみる自己選抜と周縁化のメカニズム / 園山大祐
子ども/家族の貧困
- 子どもの貧困対策を斬る / 山野良一
- 拡大する子育て貧困世帯 / 戸室健作
労働から考える
- 保育崩壊はなぜ起こったのか / 小林美希
- 学校教育でのワークルール教育――ワークルール教育こそが「ブラック企業」への特効薬である / 嶋ア量
研究手帖
- ベストセラー作家に嫉妬しつつ、それでも社会に文句をつける / 矢吹康夫
■『現代思想』45-8(2017-5) 2017/05/01
連載 分解の哲学
連載 家族・性・市場
特集*障害者――思想と実践
討議T
関係性を編み直す
- 地域にもぐりこむ / 八木下浩一(聞き手=齋藤雅哉)
- あたりまえに差別を受け、しがらみを編み直す――「権利」・「社会」の文脈に加えて / 山下浩志
- 我が事・丸ごと、なにするものぞ――障害をめぐる〈運動〉について / 猪瀬浩平
それぞれの〈地域〉で
- 地域で共に生きることを求め続けて / 斎藤縣三
- インクルーシブな避難所と水俣学の経験――地域に根ざした学と社会運動 / 花田昌宣
- 一緒にいることで、生きていく――コミュニティスペース「あゆちゃんち」の〈自立生活〉 / 坂川亜由未+智恵
〈運動〉の実践
- 生活者の視点からみた社会運動とは何か / 湯浅誠
- 憲法の断層――障害者運動と日本国憲法についての研究ノート / 荒井裕樹
ジェンダーからみた〈障害〉
- 女(わたし)のからだから――SOSHIRENと障害者運動がつないできたもの / 米津知子+大橋由香子
- 障害のある女性たちとの関わりから / 瀬山紀子
難病と障害をつなぐ
- 難治性疾患をめぐる新しい排除と包摂――ジェネティック・シティズンシップ(遺伝学的市民権)と患者の参画 / 大野更紗
- ベンチレーターと共に生きる / 佐藤きみよ
討議U
- 不自由な〈表現〉がつなぐもの / 上岡陽江+アサダワタル
ケアを思考する
- 介助者の痛み試論――直接介助の現場から考える / 渡邉琢
〈表現〉とともに生きる
- 大賀という大河。 / 齋藤陽道
- ポスト「ろう文化宣言」世代の歩み / 牧原依里
研究手帖
■『現代思想』45-12(2017-6) 2017/06/01
連載 科学者の散歩道
- 第三七回 量子力学「黙って計算しろ」の時代 / 佐藤文隆
連載 家族・性・市場
特集*変貌する人類史
討議
インタビュー
- 先祖たちのグレートジャーニー 3万年前の航海から紐解く人類史 / 海部陽介
ヒトと/の進化
- 人類の進化と少子化 / 池田清彦
- ヒトの進化と現代社会 / 長谷川眞理子
- 進化と人間 その普遍性と個別性 / 高畑尚之
ディスエボリューションの行方
- ヒューマニティの未来 進化か衰退か / 長沼毅
- ヒトの授乳・離乳から見据える生物と文化の齟齬 / 蔦谷匠
遺伝子は何を語るか
- 日本列島人の起源と成立 / 斎藤成也
- 遺伝子が映し出す進化の地形図 進化医学から捉えるルーツ探し / 太田博樹
「本能」への抗い
- 人類史における戦争の位置づけ 考古学からの考察 / 松本直子
- ヒヒとヒト サバンナの隣人から見える社会性の起源 / 松本晶子
- 出産・歩行・大脳化のトリレンマを越えて 出産・育児の視点から考える人類の進化 / 五十嵐由里子
文化進化
- 文化進化研究の展開 過去と現在、考古遺物と実験室をつなぐ / 田村光平
ヒトと自然
研究手帖
■『現代思想』45-14(2017-7) 2017/07/01
連載――科学者の散歩道
- 第三八回 決定論からの脱出――一般理論のイデオロギー / 佐藤文隆
連載――家族・性・市場
特別掲載
特集*宇宙のフロンティア――系外惑星・地球外生命・宇宙倫理…
インタビューT
- 2017年系外惑星への旅――太陽系から遠く離れて / 井田茂
エッセイ
インタビューU
- パンスペルミアが導く生命の起源と流転 / 松井孝典
討議
未知との遭遇を求めて
- 宇宙生命、宇宙にでる地球人、地球にくる宇宙人のリアリティ / 長沼毅
- 「第二の地球探し」とアストロバイオロジー――宇宙における新世界の開拓 / 田村元秀
- 百論は一探に如かず――生命探査は深海から深宇宙へ / 矢野創
- 太陽系に生命を探す――探査機の活躍から迫る生命を育む要素 / 関根康人
- 系外惑星に人類の未来を問う――ゴーギャンの問いに対する惑星科学的アプローチ / 佐々木貴教
地球という星
- 地球の歴史46億年から知る惑星形成と環境変動 / 鎌田浩毅
- 第二の地球は本当に「ハビタブル」であろうか? / 山敷庸亮
宇宙を開拓する
- 宇宙資源探査の現状と課題――世界はいま、天からの恵みに目を向けている / 寺薗淳也
宇宙倫理/人類学
- 人類でなくなる朝にむかって――能動的な受動性が拓くおぞましくも美しい地平 / 大村敬一
- 宇宙の演者か、それとも観察者か / 磯部洋明
- 人類絶滅のリスクと宇宙進出――宇宙倫理学序説 / 呉羽真
宇宙への想像力
- 人類は宇宙で自撮りする――二一世紀初頭の大衆的想像力による「宇宙」像 / 藤田直哉
研究手帖
■『現代思想』45-15(2017-8) 2017/08/01
連載――瓦礫(デブリ)の未来
連載――科学者の散歩道
- 第三九回 冷戦時代の量子力学論議――解釈することではなく、変革すること / 佐藤文隆
連載――家族・性・市場
特集*「コミュ障」の時代
インタビュー
討議T
- コミュニケーションにおける闇と超越 / 國分功一郎+千葉雅也
「コミュ力」はなぜ求められるのか
- コミュニケーションを「能力」で問うな / 武田砂鉄
〈居場所〉を奪う社会
- コミュニケーション社会における、「コミュ障」文化という居場所 / 樫村愛子
- 情報社会の〈こころ〉――〈社会の外部〉の消失と「コミュ障」 / 大黒岳彦
討議U
- ダイアローグの場をひらく――「コミュ力」偏重社会の分断を超えて / 斎藤 環+信田さよ子+森川すいめい
臨床の知
- ダイアローグのオープンさをめぐるリフレクティング / 矢原隆行
- 〈自分の言葉をつかまえる〉とは?――制度分析から見た対話実践 / 山森裕毅
討議V
- 発達障害と依存症の仲間が交差するところ――私たちのコミュニケーション方法の開拓と継承 / 綾屋紗月+上岡陽江
〈傷〉とコミュニケーション
- コミュニカティブなクィア?――李琴峰「独舞」を手掛かりにして / 岩川ありさ
- 支援/被支援を編みなおす――感染、あるいは厄払い / 菊池美名子
〈言葉〉/〈表現〉をつくる
- 「自己」が生まれる場――「生きづらさ」をめぐる自助活動としての居場所と当事者研究 / 貴戸理恵
- 表現──「他者」と出会い、「私」と出会うための「創造的な道具」 / アサダワタル
研究手帖
- リスクモデルからポスト・リスクモデルへ? / 平井秀幸
■『現代思想』45-18(2017-8) 2017/09/01
連載――瓦礫(デブリ)の未来
連載――家族・性・市場
特集*いまなぜ地政学か――新しい世界地図の描き方
討議
地政学の生成と展開
- 地政学の相貌についての覚書 / 山ア孝史
- 地政学的言説のバックラッシュ――「閉じた世界」における不安と欲望の表出 / 土佐弘之
地図を描く
- ジオポリティクスが媒介したヘゲモニーの推移――「アメリカの世紀」のあらわれ / 中山智香子
- プーチン政治と地政学 / 下斗米伸夫
- 「南」の地政学――アジア主義からアフラシアの交歓に向かって / 峯陽一
- 「一帯一路」構想の地政学的意義の検討 / 羽根次郎
- シリア紛争の(批判的)地政学――「未完の物語」としての「シリア分割」 / 末近浩太
インタビュー
- 地政経済学の射程――グローバリゼーションの終焉以後を読み解く / 中野剛志
国境をとらえる眼
- ボーダースタディーズの生成と展開――批判地政学との接点 / 川久保文紀
- 先端医療、生命倫理、メディカルツーリズム / 粥川準二
歴史を辿って
- 大陸国家日本への展望と地政学的知見の限界性――「生存圏」・「自給自足」論を中心に / 纐纈厚
- 日本における訳語「地政学」の定着過程に関する試論 / 柴田陽一
地理学/都市論から問いかける
- なぜ空間の生産がいまだに問題なのか / 平田周
- 地図学的理性を超える地球の潜勢力――地政学を根源的に問題化するために / 北川眞也
その土地に生きる
- 主権の海と移り住む島の人びと / 古屋哲
- 水満ちる人造湖の辺から――相模ダム開発の経験と戦後啓蒙 / 猪瀬浩平
- ハワイ立州の周辺にみるポリティクス / 原山浩介
ミクロポリティクスに向けて
- 移民の生きる毎日は「開拓」か「侵略」か――在ブラジル日本人が「二分制限法」にみた「恐日病」の世界と日本帝国の近代 / 中田英樹
- 内戦、国家、日本語――シリアの日本語学習者の語りから / 市嶋典子
研究手帖
- 運と道徳――倫理学のありようをめぐって / 古田徹也
■『現代思想』45-19(2017-10) 2017/10/01
連載――瓦礫(デブリ)の未来
連載――科学者の散歩道
- 第四〇回 冷戦イデオロギー構図からの解放――「一九六〇年代末の転換」 / 佐藤文隆
連載――家族・性・市場
特集*ロシア革命100年
エッセイ
討議
記憶の政治
- 一九一七年と一九九一年――ロシア革命一〇〇周年に寄せて / 塩川伸明
- ロシア革命とスターリン / 横手慎二
人間の変革
- ボリシェヴィキにおける人間観の変革 / 佐藤正則
- 世界変容・ドグマ・反セックス――一九二〇年代ソビエトの性愛論争 / 北井聡子
- 拡張主義的科学観を涵養したソヴィエト連邦 / 金山浩司
予測できぬ過去
- 予測できぬ時代の予測できぬ過去――今日のロシアにおける一九一七年革命の一〇〇周年 / B・コロニツキー+M・マツケーヴィチ(訳=池田嘉郎)
- マリヤ・ココシキナの手記 / 池田嘉郎
- 革命と宗教――ロシア革命におけるロシア性 / 下斗米伸夫
討議
- 生の全面的更新を目指して――芸術と/の革命1913?1991 / 沼野充義+大石雅彦+乗松亨平
芸術の革命
- スターリン映画と社会主義リアリズム芸術 / O・アロンソン(訳=乗松亨平)
新社会への模索
- ソヴェト民主主義という実験――もう一つの民主主義の経験に学び得ることはないのか / 松戸清裕
- 革命・家族・自由――一九一七年一二月の婚姻と家族に関する二つの布告 / 河本和子
- 「計画化」という「実験」 / 鈴木義一
革命の遠心力
- 「ロシア=ユーラシア」という希望――ユーラシア主義者の見たロシア革命 / 浜由樹子
- ダンスができない革命なんていらない――ルクリュからグレーバーまで / 森元斎
- アイザイア・バーリン「二つの自由概念」の歴史的背景――ロシア革命とユダヤ人問題 / 宮崎悠
研究手帖
- Morality mod Science(道徳を科学で割った余り) / 久木田水生
■『現代思想』45-20(2017-11) 2017/11/01
連載 瓦礫(デブリ)の未来
連載 分解の哲学
- 第一二回 生態学の「分解者」概念について(1) / 藤原辰史
連載 科学者の散歩道
- 第四一回 「不思議」をそのまま使う――量子エンタングル技術 / 佐藤文隆
連載 家族・性・市場
特集*エスノグラフィ――質的調査の現在
討議
- それぞれの「小石」――中動態としてのエスノグラフィ / 岸政彦+國分功一郎
レビュー
- プリンとクワガタ――質的調査における断片的なディテールについて / 岸政彦
- 幻の「転回」――オーラルヒストリー研究の対象と方法をめぐって / 朴沙羅
- フランス社会学の〈フィールド〉との出会い / 川野英二
エスノグラフィの実践
- 家族をつくる――沖縄のふたつの女性の調査から / 上間陽子
- カギ括弧を取り外した辺野古を描き出す / 熊本博之
- 戦争のある風景 寓話的日誌による同時代のスケッチ / 中村寛
- オートエスノグラフィに溢れる根拠なき世界の可能性 / 小川さやか
- レズビアンであることを「引き受ける」――沖縄のLGBT活動の中で / 砂川秀樹
- この島の土になる――解毒剤としての質的調査 / 有薗真代
- 最後に握りしめた一枚をめぐるアクティブ・エスノグラフィ / 金菱清
- 多死社会化する寄せ場のエスノグラフィー――身寄りなき単身高齢者の暮らしと弔い / 白波瀬達也
エスノグラファーとは誰か
- 権力のエスノグラフィ、あるいは悪しき主体について / 前川真行
- 居場所がしんどい、現場がこわい / 森山至貴
追悼 中村雄二郎
- レンマの贈与 / 中沢新一
- 日常のなかの哲学――中村雄二郎を送る / 土屋恵一郎
- 「楽しみて以て成る」哲学――追悼・中村雄二郎 / 野家啓一
研究手帖
■『現代思想』45-22(2017-12) 2017/12/01
連載 瓦礫(デブリ)の未来
連載 分解の哲学
- 第一三回 生態学の「分解者」概念について(2) / 藤原辰史
連載 科学者の散歩道
- 第四二回 「隠れた変数」からベル不等式へ――日本での反応を見る / 佐藤文隆
連載 家族・性・市場
特集*人新世――地質年代が示す人類と地球の未来
エッセイ
人新世の衝撃
- 地球を考える――「人新世」における新しい学問分野の連携に向けて / C・B・イェンセン(訳=藤田周)
- 人新世の時代におけるエージェンシー / B・ラトゥール(訳=久保明教+小川湧司)
人の時間/地球の時間
- 変動する森から見つめる人新世? / 林竜馬
- 明るい人新世、暗い人新世――マルチスピーシーズ民族誌から眺める / 奥野克巳
人類の時代?
- 人新世、資本新世、植民新世、クトゥルー新世――類縁関係をつくる / D・ハラウェイ(訳=高橋さきの)
- 誰が人新世を語ることができるのか――人新世・人文学・フェミニズム / 飯田麻結+北野圭介+依田富子
- 人新世と気候工学 / 桑田学
一元論批判
- 人新世のマルクス主義と環境危機 / 斎藤幸平
- 人類の地質学?――人新世ナラティヴ批判 / A・マルム+A・ホアンボー(訳=西亮太)
新たなる自然
- この美しいバイオスフィアは私のものではない / T・モートン(訳=小嶋恭道)
- 円環が滲みだし、溶けだしていく――古井由吉「妻隠」の人新世的読解のこころみ / 篠原雅武
人新世を生きる
- 宇宙をかき乱す世界の肥やし――カナダ・イヌイトの先住民運動から考えるアンソロポシーン状況での人類の未来 / 大村敬一
- 人新世の相互扶助論 / 水口憲哉
区分とは何か
- 地質学的時空間における科学技術史の変容――あるシンポジウムと展示の経験から / 有賀暢迪
- ダークインフォメーション――人新世に潜在する超人世の美徳 / 原島大輔
研究手帖
- フーコーの自死論における他者の問題について / 中森弘樹