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『グローバル・エイズ・アップデイト』第41号

http://blog.melma.com/00123266/

アフリカ日本協議会


■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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 第41号 2006年(平成18年)4月13日
  Vol.2 -No.18 Date: April 13, 2006

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

◆発 行:アフリカ日本協議会
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はじめに:発行趣旨
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○HIV/AIDS問題は、現代世界に於ける保健医療上の最大の問題の一つです。
○しかし、日本では、こうしたグローバル・エイズ問題の深刻さや最新の情報が伝わっておらず、この問題へのコミットメントが薄いのが現状です。
○このメールマガジンは、グローバルなHIV/AIDS問題の最新動向を日本語で伝えるメディアが必要だという認識から生まれました。
○HIV/AIDSに関わる主要なウェブサイトの記事を日本語で要約し、隔週で発行いたします。

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■「第41号」目次
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★地域情報
●アフリカ
1.南アフリカ共和国: インドのジェネリック製薬企業ランバクシー社がARVの製造・販売で南アの投資会社と連携
2.チャド:世銀からの援助停止でエイズ対策資金が不足
3.タンザニア:ザンジバル島でタブー視されるコンドーム

●南米
ブラジル:カーニバルで2,500万個のコンドームを配布

●北中米地域
米国:米国のNGO、ランドール・トバイアス氏のUSAID長官就任に懸念を表明

●アジア太平洋地域
中国:主要長距離輸送道路沿いでHIV感染が拡大

★NGO関係
NGO: ヒューマン・ライツ・ウォッチが報告書 『人権侵害とエイズ拡大の関係』を発表


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★南アフリカ共和国: インドのジェネリック製薬企業ランバクシー社が
ARVの製造・販売で南アの投資会社と連携
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インド最大のジェネリック製薬企業、ランバクシー社 Ranbaxy が、南アフリカ共和国を含むアフリカ諸国での供給を伸ばすため、南アフリカの投資会社コミュニティ・インベストメント・ホールディングス Community Investment Holdings CIH と協働事業を開始した。これは、南アフリカ共和国のジェネリック企業であるアスペン・ファーマケア社Aspen Pharmacareによる市場独占の状態を改善し、大量で、かつ安価なジェネリック薬品の国内市場を拡大しようとするものである。

ランバクシー・南アフリカ社の最高責任者デズモンド・ブラザーズ氏Desmond Brothers は、「同事業により、高品質かつ安価な抗レトロウイルス薬(ARV)の配布が可能になる。」と述べた。世界の3分の2近くのHIV陽性者がサブサハラ以南アフリカに住んでおり、南アフリカ国内だけでも、HIV陽性者の人口は500万人にも達する。

ランバクシー社は、以前、ジョハネスバーグ証券取引所 Johannesburg Security Exchangeに「タイガーブランド」として名を連ねる地元製薬会社アドコック・イングラム社Adcock Ingramとの協働事業契約を結んだが、2004年、WHOがジェネリック薬の事前審査プログラム(Pre-Qualification Programme)において、ランバクシー社のジェネリック薬品の効果について、同社の委託機関の調査結果に疑問を呈し、WHOの事前審査による承認が取り消されたため、たため、契約は破棄された。

今回、ランバクシー社はCIHと連携してソンケ製薬Sonke Pharmaceuticalsという合弁企業を設立する。同事業において、70%をランバクシー社が、残りの30%は、CIHが出資する。ランバクシー社が、南アフリカ共和国でジェネリック薬品を売るためには、知的所有権を保持する企業から自発的にライセンスを取得し、薬品管理委員会Medicines Control Council MCC に登録する必要がある。ランバクシー社は、同権利を取得したと発表したものの、どの会社からかは明らかにしていない。また、同社はいくつか書類を提出したものの、未だどのジェネリック薬品も登録MCCに登録されていない。よって、ソンケ製薬は、海外の薬品を輸入し、最終的に地元で製造できるようにすることをめざしていると見られている。

ジェネリック薬品は、政府と委託製薬会社、エイズに関わるマネジメントをする企業、医療技術感染症管理プログラム等によって配布される予定。CIHの取締役会議長アナ・モクゴコン氏 Anna Mokgokong は、ソンケ製薬はボツワナとナミビアからの許可が下りるのを待っているとのことである。モクゴコン氏は、ランバクシー社の調査能力と開発努力は、この協働事業を「新たな薬品の開発」につなげるものだと述べた。

原題:Ranbaxy, CIH in Sub-Saharan Antiretroviral Joint Venture
日付:February 7, 2006
出典:
http://www.finegenerics.com/news/feb06/news_ranbaxy_cih_in_sub_saharan_antiretroviral_07feb.html

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★ チャド:世銀からの援助停止でエイズ対策資金が不足
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世界銀行は、中央アフリカ北部に位置する内陸国チャドへの融資を全面的に停止したことを発表した。理由は、同国大統領イドリス・デビー Idriss Deby が新規石油プロジェクトの収益用途に関する世界銀行との合意事項を変更する決定を行ったためである。

HIV感染率が4.8%のチャドでは、エイズ対策基金の3分の2を国際ドナーから得ているため、今回の資金援助停止は、大きな影響を与えそうである。現在行われている、HIV/AIDSプロジェクトは5月末に終了し、新たなフェーズに向け、およそ370万ドルの資金を必要としているが、この世界銀行の決定に対して、活動家たちは無力な状況に置かれている。。

UNAIDSチャド代表 ケクラ・クルマ Kekoura Kourouma は、「我々は、2006年から08年の国家エイズ計画を支援してきたが、世銀からの資金が得られない今、全てが台無しである。チャドは、すでに他のアフリカ諸国と比較して数年遅れているのに、今や我々はこれに対抗して急がなければならない」と語った。世銀とチャド政府の間の緊張が2月中に解けたとしても、クルマ氏は、次回のHIV/AIDSプロジェクトへの資金動員に3ヶ月の遅れが出ると予想する。この遅れにより、国内の半数のHIV検査センターの機能停止、医師たちへの訓練の停止、性感染症や日和見感染の治療薬の供給不足等の被害が予測される。

更に、早急に妥協点に達しない場合の重大な懸念材料の一つに、ドイツ復興金融公庫 KfW やアフリカ開発銀行等の他のドナーが世銀の主導に従い、そして、彼らの資金援助も中止し、HIV/AIDSプロジェクトが展開できない可能性がある。「コンドームの資金援助の大部分を担っているドイツ復興金融公庫、そして感染率の高い南の地域のプロジェクトを援助しているアフリカ開発銀行が世銀に追随したら結果は明らかである。」と、前述のクルマ氏は言う。

一方、チャド政府と国際ドナーとの間で、石油に関する交渉がパリで開かれ、チャド政府は、変更された石油法に関するいくつかの修正案を提示した。この会談において、世銀側は、「世銀グループは、チャドの重要なニーズと予算不足に関する事実に相互理解を求め、一方で援助がチャドの最貧困層に届くことを確実にしようとしている。」とコメントした。

政府と世銀は、これらの「将来世代」の全員がHIVに感染しないことを確実にする合意を見出す必要がある。

原題: CHAD: Worries about AIDS funding crunch after World Bank spat
日付: February 6,2006
出典: IRIN Plus News
URL: http://www.irinnews.org/report.asp?ReportID=51529

(編集部注)近年石油が発見されたチャドでは、カメルーンを経由してのパイプラインが作られるなど石油開発が進みました。一方、チャドは東隣のスーダンとの間に「現存する最悪の人道問題」ともいわれるダールフール紛争を抱えています。チャド政府および議会は石油輸出による資金の一部を「貧困削減」に当てるという世界銀行との合意を変更して、国家予算を対スーダン紛争の戦費を始めとする各種用途に使用できるように変更し、これに対して世界銀行はチャドへの融資を停止しました。その後、2月になってこの問題ではチャド政府は世界銀行と和解しましたが、チャドのデビー政権はこの世銀の融資停止措置によって弱体化し、4月現在、チャド東部を拠点とする反政府軍が国土の一定部分を制圧し首都ンジャメナ攻略を開始するなど、チャドは急激に内戦状況に陥りつつあります。

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★ タンザニア:ザンジバル島でタブー視されるコンドーム
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アフリカの多くの地域では、HIV/AIDS流行拡大防止への取り組みとして、「ABC戦略」(禁欲 Abstinence 、貞操 Be Faithful、コンドームの使用 Condom Useの3点セットによる予防戦略)による。東アフリカの国タンザニア連合共和国の沖合いに浮かぶザンジバル島 Zanzibar は、非常に保守的な ultra-conservative イスラーム教徒の住民が多く在住している。この地域では、宗教的な理由から、コンドームについて話をすることはタブーであり、公共の啓発メッセージに含まれることは稀だという。

2003年の政府調査によると、ザンジバルの主要な島である、ウングジャ(ザンジバル本島)とペンバ島(ザンジバルの北に位置する島)におけるHIV感染率は0.6パーセントであった。その感染率は、他の地域と比べて低かったが、保健省の担当によれば、感染率は増加傾向にあるという。政府の疫学・サーベイランス調整官のアメール・カミス氏 Ameir Khamis は、現在ザンジバルのHIV陽性者は、2002年の6,000人からおよそ8,000人に増えたと見込んでいる。

ザンジバルにおいて、HIV/AIDSに取り組む国際NGO 「世界の医師団」 Medicos Del Mundo(MDM) プロジェクト・コーディネイター イレネ・カサス氏 Erene Casas は、「我々は、エイズや他の性感染症の流行拡大防止のためのメッセージを送るために様々な方法を使っている。しかし、ザンジバル社会でコンドームについて語ることは、いまだとても難しい」と語る。

ザンジバルのイスラーム法学者ソラガ Soraga氏は、HIV感染率の上昇は、島のモラルの変化によるとしている。一方、政府や宗教機関はコンドームの推進に消極的であるが、主に若い世代の間でコンドーム使用は伸びつつあるという。

新たな問題として、HIV陽性者の治療やケアに対するスティグマや差別がある。前述のカサス氏は、「スティグマの主な原因は、不完全な知識、死や病気への恐れ、性的な規範、スティグマの認識への欠如にある」と語る。さらに、女性がコンドームの使用を交渉できないこともまた流行拡大防止のバリアとなりえるという。2003年の政府の研究によると、女性のHIV感染率は、男性のそれに比べ3倍にもなるという。

カサス氏は、「スティグマによって、病気、そしてケアの選択に関する情報、HIVに感染するリスクに関するカップルの間での話し合いを限定的にしている。我々は何でも可能なことをしていきたい」と語った。

原題:TANZANIA: Condom taboo in Zanzibar hampers fight against HIV/AIDS
日付:1 February 2006
出典:Irin Plus News
URL: http://www.irinnews.org/report.asp?ReportID=51471

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★ ブラジル:カーニバルで2,500万個のコンドームを配布
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ブラジル保健省による性感染症プログラムは、HIV感染や他の性感染症の拡大を防ぐために2月25日から行われる毎年恒例のカーニバルで、今年は2,500万個のコンドームを無料配布する計画を立てている。今回のカーニバルで配布されるコンドームは昨年のカーニバルで配布されたコンドーム1,100万個を大幅に上回り、4日間の会期中、パレードやダンス会場、病院などでNGOによって配布される。ブラジルでは、国全体でコンドームは2004年に合計1.5億個が2004年に、2005年に2.5億個が配布されたが、今年は最低でも15億個のコンドーム配布を目標としている。

原題:Brazil To Distribute 25M Condoms During Carnival Festivities as Part of Efforts To Stem HIV/AIDS Epidemic
日付:Feb 08, 2006
出典:Kaiser Daily News
URL: http://www.kaisernetwork.org/Daily_reports/rep_hiv.cfm#35274

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★米国:米国のNGO、ランドール・トバイアス氏のUSAID長官就任に懸念を表明
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1月19日、米国コンドリーザ・ライス Condoleezza Rice 国務長官は、ブッシュ政権で「地球規模エイズ調整官」Global AIDS Coordinator を務めたランドール・トバイアス氏 Randall L. Tobiasをアメリカ合衆国開発局(USAID)の新長官に指名した。この人事発表に、女性の権利について活動をする NGO 「ジェンダー・ヘルス」 Gender Health は、米国の開発プロジェクトへのコミットメントについての懸念を表明している。氏は現在、国務省の地球規模エイズ調整官事務所 OGAC を率いているが、彼の在職中に事務局は、コンドームについてのアクセスを一般の性感染症についても制限したり、セックス・ワーカーへの支援を少なくしたりするという政策をとってきたため。「健康とジェンダーの平等のためのセンター」 Center for Health and Gender Equity (CHANGE) 代表 ジョディ・ジェイコブソン氏 Jodi L. Jacobson も、トバイアス氏は保守派からのプレッシャーに弱く、有効なHIV/AIDS対策を遂行できない野ではないかとの疑念を表明し、現段階での彼の就任について懸念を・u桾\明している。

USAIDの長官として、トバイアス氏は今後、リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)強化を目指す。妊娠や出産、堕胎、HIV予防などが女性の死因の多くを占める開発途上国にとっては、多大な影響を与えることになる。

米国ブッシュ政権は現在、HIV/AIDS予防政策において「禁欲・貞操」を重視している。そのため、エイズ対策の一部を米国の援助に依存するナイジェリア、ケニア、ウガンダ、タンザニアでは、性的に活発である世代である15歳から24歳の55-77%の女性が、安全な性行為についての正しい知識を得る機会を制限されてきた。トバイアス氏は、「結婚するまで性行為をしない」ことが、HIV感染予防策として有効であるという自説を主張している。しかし、そのような方針はリスクを高めるだけだという客観的な事実がある。アフリカ諸国だけでなく、他の諸国でも既婚の女性のHIV感染が増えている。これは、結婚するまでは禁欲するという戦略は、HIVの予防に何の効果もないことを示している。氏は、性感染症拡大を予防のコンドームの有効性についても間違った公的発言を繰り返している。例えば2004年3月の議会の公聴会では、氏は、ロンドン大学熱帯医学公衆衛生学大学院 LSHTM が、コンドームがHIV感染の予防に効果がないと主張していると証言しているが、LSHTMは、それは事実と反すると反論している。

さらにトバイアス氏は、専門家の審査を通らなかった団体に対しても補助金を拠出したことに関して批判されている。資金援助を受けた団体はブッシュ大統領のサポーターによって運営されていた。同様に、単に宗教に基づいた活動をしているという理由だけで合衆国政府から多額の補助金を受けている団体もあった。

前出のジェイコブソン氏は、米国上院がトバイアス氏のUSAID長官就任を承認する前に、同氏が党派を越えた視点で最善の方策をとる人道的なプログラムを支援するかについて、検討しなければならないと主張している。人道的プログラムは支援を受ける人々のためのものであり、政治家のものではない。

原題:Women's Rights NGO Raises Strong Concerns over Nomination of Randall Tobias to Head USAID
日付:January 20, 2006
出典:PlanetWire Website
URL: http://www.planetwire.org/details/5763

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★ 中国: 主要長距離輸送道路沿いでHIV感染が拡大
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米国 「シカゴ・トリビューン」は、主要長距離輸送道路 trucking route になっている中国南西部雲南省の道路が、どのようにしてHIV感染拡大の主要ルートになっているのかを調査した。

500マイル(約800キロ)に及ぶ道路とその周辺地域には、エイズに直面した中国が現在抱えている問題の概略史が現れている。さらに、政府の不十分な対策充当資金、HIV/AIDSに対するスティグマ、情報へのアクセスへの不足が、HIV/AIDS流行拡大を阻止する上での障害となっている。

この道路はルイリ Ruili (漢字表記「瑞麗」)という都市から始まる。ルイリでは、初のHIV感染が1989年に報告されている。この都市は薬物乱用や性産業の中心地であった。しかし、今ではセックス・ワーカーへのコンドーム配布プログラムが始まり、政府主導でヘロイン中毒患者用の病院10棟でもHIV感染拡大を防ぐ努力がなされている。

次の中継地であるバオシャン Baoshan (漢字表記「保山」)では、主に性産業が、HIV感染拡大の原因となっている。市の保健当局によれば、バオシャン市付近では約5,000人のセックス・ワーカーがいるが、資金不足のためコンドーム利用促進が困難な状態である。バオシャン市では2007年に、南方へ高速道路を50マイル(約80キロ)延伸する計画をしており、さらなる感染拡大の脅威を引き起こしている。この地域の道路建設や開発が進めば、バオシャン市には1万人の移住労働者の流入が予想されるが、これらの人々は将来的に故郷に戻る男性であり、新道路建設は交通量を増加させ、ウイルスの拡大を早めることが予想される。

統計によれば、中国のコンドーム使用率は人口の4%にすぎない。エイズ活動家らは、セックス・ワーカーやトラック運転手向けにコンドームの利用を促している。

原題:Chicago Tribune Examines Spread of HIV Along Chinese Truck Route
日付:Feb 07, 2006
出典:Kaiser Daily News
URL: http://www.kaisernetwork.org/Daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=07-Feb-06#35244

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★ NGO: ヒューマン・ライツ・ウォッチが報告書 『人権侵害とエイズ拡大の関係』を発表
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国際的NGO ヒューマン・ライツ・ウォッチ Human Rights Watch は、HIV/AIDSの拡大と人権の関係に関する報告書を発表した。この報告書の中で、ヒューマン・ライツ・ウォッチは、HIV/AIDSの拡大が特に「現状認識の甘さ、誤った資金配分や活用、HIV陽性者や高い感染可能性に直面している人々に対する差別意識」によって引き起こされていることを検証している。この報告書をまとめた同組織のHIV/AIDS調査部長ジョゼフ・アモン氏(Joseph Amon)は、報告書の中でHIV抗体検査を受診する権利を基本的人権の一部と認めたほか、、HIV/AIDS流行拡大がいかに「社会的、経済的に抑圧された人々」と関係が深いかを主張している。

レポート全文は下記URLからアクセスできます。
http://hrw.org/wr2k6/hivaids/index.htm

原題:Recent Releases | Human Rights Watch Report Looks at Link Between Human Rights Abuses, Spread of HIV/AIDS
日付:Jan 30, 2006
出典:Kaiser Daily News
URL: http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/rep_index.cfm?DR_ID=35068

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■□編集後記
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今号も最後までグローバル・エイズ・アップデイトを購読いただきまして、ありがとうございました。さて、新年度を迎え、街中でちらほらと真新しいスーツを着た新入社員の方や、初々しい姿の新入生を迎えます。こうした環境の変化と、最近の悪天候のせいで体調を崩されていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。本当に寒暖の差が激しい時期ですね。
HIV/AIDSの分野では間もなく国連HIV/AIDS特別総会(UNGASS)から5年経つ、レビューミーティングが開催されます。ミレニアム開発目標の目標6を担う大事な会議となります。今後の政府・市民社会の動向にぜひとも注目をしてまいりたいと思います。

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UP:20060425
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