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『グローバル・エイズ・アップデイト』第17号

http://blog.melma.com/00123266/

アフリカ日本協議会



■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

グローバル・エイズ・アップデイト
GLOBAL AIDS UPDATE
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 第17号 2005年(平成17年)6月2日
  Vol.1 -No.17 Date: June 2, 2005

■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■

◆発 行:アフリカ日本協議会
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・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F
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 事前に発行者にご連絡をお願いいたします。

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はじめに:発行趣旨
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○HIV/AIDS問題は、現代世界に於ける保健医療上の最大の問題の一つです。
○しかし、日本では、こうしたグローバル・エイズ問題の深刻さや最新の情報
が伝わっておらず、この問題へのコミットメントが薄いのが現状です。
○このメールマガジンは、グローバルなHIV/AIDS問題の最新動向を日本語で伝
えるメディアが必要だという認識から生まれました。
○HIV/AIDSに関わる主要なウェブサイトの記事を日本語で要約し、隔週で発行
いたします。

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■「第17号」目次
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●会議情報
1.日本:アジア太平洋地域エイズ国際会議まであと1カ月!
2.日本:エイズ会議・G8サミットを控え、日本に大きな動き

●地域情報
ラテンアメリカ
ブラジル:アメリカの財政援助を拒否

アフリカ
1.ケニア:政府が無料ARVの拡大を公約
2.アフリカ:ワクチン開発への課題

アジア:
1.ベトナム:感染者差別に罰則
2.ベトナム:94,000例の感染報告

●国際機関関係
3by5プログラム:8ヶ月先のゴールの結末は?


==============================================ミ☆ No.17===

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●会議情報
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★ アジア太平洋地域エイズ国際会議(神戸)まで
  あと1カ月
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【東京発6月1日:グローバル・エイズ・アップデイト編集部】7月1日から
5日まで兵庫県神戸市で開催される「第7回アジア太平洋地域エイズ国際会
議」まで、あと1カ月を切った。神戸現地および東京では、会議開催に向けて
様々な準備が進んでいる。
 この会議は、日本を含む東アジア地域で開催される大規模なエイズ関連国際
会議としては、1994年の横浜国際エイズ会議に次いで2回目となる。もともと
は2003年に開催が予定されていたが、SARSの影響などで1年半延期され、この
7月の開催となった。
 アジア・太平洋地域は、すでに世界で最も多くのHIV陽性者を抱える国とな
ったインドを始め、タイ、カンボジアなど、すでにHIVの影響を強く受けてい
る国を多く抱えている。
 また、これまでHIVの影響が少なかった日本・韓国・中国など東アジア地域
でも、HIVの影響が拡大しており、UNAIDSによれば、東アジアは、旧ソ連・東
欧圏を抜いて、HIV感染率が世界で最も急速に上昇している地域となっている。
残念ながら、日本を含む東アジア地域は、エイズへの社会的関心や政策アプ
ローチが世界でも最も低い地域である。東アジアでの2回目のエイズ国際会議
開催が、この地域でのエイズへの社会的関心の喚起や政策面でのリーダーシッ
プの確立につながることが強く期待される。
 一方、アジア・太平洋エイズ国際会議は、各地域で開催されるエイズ関係の
国際会議の中でも、HIV陽性者、同性愛者、セックスワーカー、ドラッグユー
ザー、外国人移住労働者など、ヴァルネラブル・コミュニティ(HIVに対して
社会的脆弱性をもつコミュニティ)のリーダーシップの強い会議であるという
ことができる。今回の会議においても、ハーム・リダクション(とくに薬物使
用者の健康被害軽減)や、これらのヴァルネラブル・コミュニティのエンパ
ワーメント、キャパシティ・ビルディングなどに関するシンポジウムやセッシ
ョンなどが多く開催される。また、コミュニティ向けのイベントとして、コミ
ュニティ・フォーラムほか、様々な行事が開催される。
 アジア地域の多くの国々では、HIV/AIDSの大規模な拡大はこれらのコミュニ
ティの中で生じており、アジアでのエイズ対策は、これらのコミュニティとの
連携なしには成り立たない。日本のHIV/AIDSに関する国際協力・開発援助は、
これまで、こうしたコミュニティとの連携が弱体であった。今回の国際会議開
催が、日本の開発援助とアジアにおける草の根のHIV/AIDS対策の連携の呼び水
となることが期待される。

<参考ウェブサイト>
・公式の会議案内 http://www.icaap7.jp/
・ICAAPコミュニティ・アクティヴィティ・ウェブサイト
  http://www.icaap7commun.com/kobe/
・KAVCAAP未来のドキュメント
  http://www.kavcaap.org/

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★ 神戸エイズ会議・G8サミットを控え、
 エイズ・保健で大きな動き
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【東京発6月1日=グローバル・エイズ・アップデイト編集部】2005年は7月
に英国で開催されるG8サミットや9月の国連ミレニアム+5サミットなど、
「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」の達成と貧困削減に関わる課題に焦点が
当たる年となっている。また、神戸でアジア太平洋地域エイズ国際会議が開催
されることもあり、日本でも、HIV/AIDSや感染症、保健をめぐって、大きな動
きが起こりつつある。
 エイズ会議の10日前の6月21-22日、東京の三田共用会議所において、日本
政府の主催、アジア開発銀行・世界銀行・世界保健機関(WHO)の協力により
「アジア・太平洋における保健とMDGsに関するハイレベル会合」が開催される。
アジア太平洋地域の28ヶ国および他地域の4つのドナー国、その他国際機関な
どが参加するこの会議では、アジア・太平洋地域におけるMDGsの中の保健に関
する諸目標の達成状況の検証、および今後のMDGs達成に向けた地域間協力の方
向性についての討議が行われる。日本政府がこの会議において、保健とMDGsに
関わる日本の新たな政策を打ち出すことが期待されている。
 エイズ会議直前の6月28日には、「世界エイズ・結核・マラリア対策基金」
(世界基金)を日本から支援する「世界基金支援日本委員会」の主催により、
「三大感染症との闘いと企業の役割」というシンポジウムが開催される。また、
30日には、感染症対策を開発の主流課題に押し上げた2000年の九州・沖縄サミ
ットから5周年を記念して、シンポジウム「三大感染症に対する東アジアの地
域的対応」が開催される。
 世界基金は三大感染症との闘いに大きな役割を果たす一方で、その資金不足
が懸念されており、G8やミレニアム+5サミットに向けて、政府・民間を含
め、日本が世界基金に対してどのような新たなコミットメントをするかが注目
されている。

<参考ウェブサイト>
・「アジア・太平洋における保健とMDGsに関するハイレベル会合」について
 (WHO東南アジア地域事務所ウェブサイト)
 http://w3.whosea.org/EN/Section1243/Section1921/Section1923_9112.htm
・「世界基金支援日本委員会」関連企画について
 http://www.jcie.or.jp/fgfj/top.html

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●地域情報
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★ ブラジル:アメリカの財政援助を拒否
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 2005年4月末、ブラジル政府は、米国からのHIV/AIDS対策への4,000万ドル
の援助を拒否したと発表した。ブッシュ政権は、HIV/AIDSに関わる団体が他国
で行う活動に資金援助を行う場合、その団体が性産業・買売春を支持しないよ
うに確約させるという方針をとっており、これに背けば、米国からの資金援助
は受けられなくなる。さらに、同政権は性産業と薬物使用反対をうたい、これ
に賛同しないHIV/AIDS活動グループに対しての資金援助を打ち切っている。ブ
ラジル政府が米国の援助を拒否したのは、ブッシュ政権の上記の方針に反対の
意を表明するためである。
 HIV/AIDSの活動家によると、ブラジルのエイズ対策プログラムは、セック
ス・ワーカーや注射薬物使用者(IDU)、男性と性行為を持つ男性(MSM)、そ
の他のハイリスク・グループに、非常に寛容でオープンな姿勢で臨んでいる。
ブラジルのエイズプログラムの責任者ペドロ・チェケル氏 Pedro Chequer は、
「米国の政策は、ブラジルの多様性、倫理、人権政策への干渉である」と述べ
た。
 性産業は、ブラジルでは合法で、セックス・ワーカーの団体は、エイズ問題
に最も活動的な組織の一つである。米国は、当初セックス・ワーカー関連8団
体への支援を含む予定であったが、団体と米国政府との話し合いは決裂した。
ブラジル政府は米国から得られなかったエイズ関連予算の不足分を補うために、
追加の資金を割り当てる予定。
 世界でも進歩的であるといわれているブラジルのエイズ対策は、抗レトロウ
イルス薬を生産して配布し、すべてのHIV感染者に供給している。また、禁欲、
貞節にも一定の焦点は当てるものの、コンドーム教育や普及について、より力
を入れるものとなっている。

原題:Brazil Refuses $40M in U.S. AIDS Grants To Protest Policy Requiring Groups To Condemn Commercial Sex Work
日付:May 02, 2005
出典:Kaisernetwork website URL:http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=02-May-05#29729

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★ ケニア:政府が無料ARVの拡大を公約
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 ケニア政府は、治療薬を購入できないHIV感染者に対し、抗レトロウイルス
薬(ARV薬)を無料で配布することを確約した。ケニア国内では、20万人がARV
薬を必要としているが、わずか3万5千人しか入手できていない。国民の60%
が1日1ドル以下で暮らしているにもかかわらず、ARV薬は1ヶ月約6.5ドルも
かかる。チャリティ・ンギル保健大臣 Charity Ngilu によると、政府は年末
までに9万5千人、2006年までに14万人に無料治療薬を配布する意向である。
まもなく議会に閣議文書を提出し、承認を得る予定。
 ケニアでは国際的NGOであるアクション・エイドによって「Get on Board」
キャンペーンが立ち上げられた。このキャンペーンの中で、キバキ大統領が先
進国に対して母子感染の防止、ARV薬の配布拡大、医療従事者とカウンセラー
の質の向上促進への支援を要請した。「債務返済と歪曲した国際貿易システム
により、アフリカの国々は経済成長を阻まれ、貧困から脱却できない。そして
その貧困により、HIVやAIDSに立ち向かえないのである。」とキバキ大統領は
述べた。
 全国HIV感染者・AIDS患者エンパワーメント・ネットワーク the National
Empowerment Network of People Living with HIV/AIDS のインヴィオラタ・
ムブワビ氏 Inviolata Mwali Mmbwavi は次のように訴えた。「後世の子ども
たちの命を犠牲にしてまで債務の返済を強要する先進国は、非人間的でモラル
がない。先進国は財政赤字や予算限度や支出計画を崩すのを恐れて、HIV/AIDS
対策への追加支援を実施しないのである。」
 また、アクション・エイド代表のラメッシュ・シン Ramesh Singh は、
「Get on Board」キャンペーンは、感染率の減少や途上国への支援に関する先
進国政府の公約が守られていないことを浮き彫りにしていると述べた。

アクション・エイド キャンペーンのホームページはこちら:
http://getonboard.actionaid.org/

原題:KENYA: Govt promises expansion of free ARVs
日付:May 04, 2005
出典:IRIN Plus News website
URL:http://www.plusnews.org/AIDSreport.asp?ReportID=4762&SelectRegion=Southern_Africa&SelectCountry=KENYA

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★ アフリカ:ワクチン開発への課題
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 5月18日は「エイズ・ワクチン・デー」となっているが、国際エイズ・ワク
チン推進構想 The International AIDS Vaccine Initiative はこの日、
HIV/AIDSワクチンの開発には多くの問題が山積している、と発表した。
 ワクチン開発は先が長く、未だに第一段階にあると言われている。人体が関
わる臨床試験は3段階ある。第1段階では、20−60歳の健康で感染のリスクが
低い非感染者に投与し、安全性を確かめなければならない。南アフリカでは、
第1段階にある2つの試験が実施中であり、年度後半には結果が出る予定であ
る。ルワンダ、タンザニア、ザンビアでも臨床試験が開始予定であり、徐々に
これらの国々では、臨床試験に対して期待が高まっている。
 しかし障害は多い。まず、多くのアフリカの国々では法律の制定過程が遅い、
もしくは存在していない。そのため、研究を定義するガイドラインの策定が遅
れている。例えば、ウガンダでは規定がないため、ワクチンの試行を承認する
までに2年間かけ、9つの委員会の承認を要した。また、ワクチンの臨床試験
を開始する多くのアフリカの国々は、クリニック、実験室、最先端技術の整備
から始めなくてはいけない。しかし水や電力などが簡単に入手できないこれら
の地域では、整備は非常に困難である。
 また、研究者はどのタイプのワクチンを開発すべきか検討中である。現在試
験中のワクチンは、一つのタイプの免疫反応しか誘引できない。しかしエイズ
に最も効果的なワクチンは、複数の免疫反応を引き出すものである。
 IAVI南アフリカのマイケル・ギャロウェー氏 Michelle Galloway も、ワク
チン開発は初期段階にあると指摘している。しかし、より大規模な臨床試験に
向け、コミュニティーの下地作りは重要であると強調した。コミュニティーが
まとまり、研究過程やワクチン開発の難しさを理解するための教育が必要であ
ると述べた。

原題:AFRICA: World AIDS Vaccine Day - still major challenges in search for a vaccine
日付:2005/05/22
出典:IRIN Plus News website
URL: http://www.irinnews.org/pnprint.asp?ReportID=4816


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★ ベトナム:感染者差別に罰則
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 4月6日、ベトナム政府は、HIV感染者への差別に対し罰則を設ける法令を
発した。この法令は、HIV感染者の同意なく検査結果、氏名、住所、写真を公
表した者や、感染者を解雇したり学校から退学させた者に罰金を科すものであ
る。ただし罰金の額については明記されていない。
 ベトナムはこれまで、感染者への差別や偏見を許容していると国連機関など
から非難されてきた。そこでベトナム政府はHIV/AIDS対策の国家戦略として、
HIV感染率の低下と、国民や政治家のエイズに対する意識と行動の変革を掲げ
ている。また昨年7月には5ヶ年計画を発表し、HIV感染率を0.3%に抑えるた
めの予防プログラムに3,850万ドルを投じると明らかにした。世界銀行からの
3,500万ドルの無償資金がこれに充てられる。
 また4月には、国際的映画スター、ジャッキー・チェンがユニセフとUNAIDS
の親善大使としてベトナムを訪れ、ARV治療の普及だけでなく、エイズに対す
る差別と偏見に取り組む重要性を訴えた。ユニセフ担当者は、チェン氏の訪問
はベトナムの人々のエイズに対する意識を変えていくために、非常に効果的だ
ったと述べている。
 ベトナム保健省によると、国内には2003年末時点で245,000人の感染者がい
るとされているが、2010年までに100万人以上に達する可能性も指摘されてい
る。

原題:Vietnamese Government Issues Decree Allowing Punishment for HIV-Related Discrimination
日付:Tuesday, April 26, 2005
出典:Kaiser Daily News
URL:http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=26-Apr-05#29596


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★ ベトナム:94,000例の感染報告
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 ベトナム保健省は、4月16日現在、国内に約94,000名のHIV感染者・エイズ
患者がいると発表した。また同省は、現在までに約9,000名のエイズ関連によ
る疾病で死亡し、上記94,000名の感染例のうち15,000名がエイズに発症したと
報告した。
 3月17日から4月16日までの1ヶ月間に行われたHIV感染・エイズ発症事例
報告調査では、この1ヶ月間で953例のHIV新規感染と156例のエイズ発病、127
例のエイズ関連による疾病での死亡が報告された。これは、その前の1ヶ月に
おける各報告数よりも格段に増加しており、国内における急速なHIV/AIDS流行
拡大の兆しとして考えられている。
 さらに、報告された感染・発症事例数よりも、実際の感染者数の方が多いだ
ろうと考えられており、今後、より流行拡大が進むことが懸念されている。
 ベトナム保健省は、HIVの拡大を抑制するため、1995年に制定された
HIV/AIDS治療・予防法を現状にあったものにするため、新しい法案を政府に提
出している。

原題:Nearly 94,000 HIV cases reported in VN
日付:May 9. 2005
出典:Vietnam News website:
URL:http://vietnamnews.vnagency.com.vn/showarticle.php?num=02HEA090505

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●国際機関情報
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★ 3by5プログラム:8ヶ月先のゴールの結末は?
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 2003年12月1日、WHOとUNAIDSは「3by5プログラム」(2005年末までに途上
国の300万のHIV感染者・エイズ患者に抗レトロウイルス薬(ARV薬)を提供する
計画)に乗り出した。残すところ8ヶ月となった現在、状況はどう変化したので
あろうか。
 当初、ARV治療を必要としていた途上国のHIV感染者・エイズ患者の数は600
万人で、「300万人」とは治療を必要としている人口の半数であり、最終的に
は世界中のARV治療を必要とする人々が治療を受けられることを目標としてい
た。2003年当時、治療を受けていたのは、約40万人(8%)だったが、その6
ヶ月後に44万人、2004年12月には72万人と、全体の12%まで状況は改善した。
しかし、「3by5」に割り当てられた拠出金は、目標の1億7400万ドルに対し、
実際に集まったのは1億6300万ドル。また、残り8ヶ月で300万人という数字に
到達できないのは、特にインド・南アフリカ・ナイジェリアの3ヶ国が積極的
に取り組んでおらず、政治的な要素が原因として挙げられている。
 アフリカでは途上国の中でも、治療を必要としている400万人のうち、治療
を受けていたのはわずか32,500人(8%)だった。一方、ウガンダ・ボツワナ
は治療を必要とする半分の人口にARV薬が行き渡っている。しかし、83万7千
人のHIV感染者・エイズ患者を抱える南アフリカの積極的な参加がなければ3by
5の成功は難しい。今後は、製薬会社からのARV薬寄付も必要となる。またWHO
とUNAIDSは、今年いっぱい、世界銀行や世界エイズ・結核・マラリア対策基金
と協力はもちろん、各国政府との協働が不可欠である。

原文:Editorial: Predicting the failure of '3 by 5'
日付:7 May 2005
出典:Ip-health listserv 原典:The Lancet (Vol 365)
URL:http://lists.essential.org/pipermail/ip-health/2005-May/007891.html

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■□編集後記
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 今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
 気が付けば、もう6月。2005年も折り返し地点が目の前に来てしまいました。
今号最初の記事でお送りいたしましたが、来月初旬には、第7回アジア・太平
洋地域エイズ国際会議(ICAAP)が神戸で行われます。今回、どのような成果
がそれぞれのエイズ活動に関わるアクターにもたらされるのか、編集部でも注
目をしていきたいと思っています。

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UP:20050605
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