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アフリカ日本協議会 グローバル・エイズ・アップデイト GLOBAL AIDS UPDATE ---------------------------------- 第7号 2005年1月6日 Vol. 1-No.7 Date: Jan.6.2005 ■GLOBAL■<□<■AIDS■>□>■UPDATE■ ◆発 行:アフリカ日本協議会 ◆連絡先: ・東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル2F ・電 話:03-3834-6902 ・FAX:03-3834-6903 ・電子メール:info@ajf.gr.jp ◆バックナンバー:以下のブログを参照! ・http://blog.melma.com/00123266/ ◆Melma!を通しての購読申し込みは ・http://www.melma.com/mag/66/m00123266/ ◆本メールマガジンから転送・引用を行う場合は 事前に発行者にご連絡をお願いいたします。 ********************* ------------------ はじめに:発行趣旨 ------------------ ○HIV/AIDS問題は、現代世界に於ける保健医療上の最大の問題の一つです。 ○しかし、日本では、こうしたグローバル・エイズ問題の深刻さや最新の情報 が伝わっておらず、この問題へのコミットメントが薄いのが現状です。 ○このメールマガジンは、グローバルなHIV/AIDS問題の最新動向を日本語で伝 えるメディアが必要だという認識から生まれました。 ○HIV/AIDSに関わる主要なウェブサイトの記事を日本語で要約し、隔週で発行 いたします。 ---------------------- ■「第7号」目次 ---------------------- 〇' 新年おめでとうございます ( ̄) スペシャル特大号 \( ̄ ̄)/ □□□□□ ┃ Ο ┃ ┣━━┫ ==============★== ┌┐┌┐┌┐┌- ┌┘││││└┐ └- └┘└┘└┘ ==★☆============ ●地域特集 アフリカ 1.コンゴ民主共和国:効果絶大のエイズ患者のクリニック 試験的に開始 2.ウガンダ:大統領夫人、純潔を重視する発言 3.HIV/AIDSが揺るがす民主主義の根幹 4.HIV/AIDSマネージメントにおける年配女性の役割 中南米・カリブ海地域 1.グアテマラ、ホンジュラス:中米で最悪のHIV感染率 2.ブラジル:医薬品値下げ交渉に特許侵害を示唆 アジア アジア太平洋地域:ハームリダクションHIV感染を減少させる ●NGO情報 日本の国際協力NGO、ザンビアのエイズ問題で奮闘 ●会議情報 1.「3 by 5」から「Free by 5」へ 〜数百万の人々にエイズ治療を〜 2.第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議 アブストラクト等提出の期限迫る ●その他 1.ドイツ:カリブ海地域諸国のHIV/AIDS対策に、600万ユーロを補助 2.英国:ユニセフに寄付 3.WHO:シプラ社の2種類の抗ウィルス薬を再認定 -------------------------------------------- Vol1-No.7★---- ---------------------------------------------- ★コンゴ民主共和国: 効果絶大のエイズ患者のクリニック 試験的に開始 ---------------------------------------------- ブカヴ BUKAVU、コンゴ民主共和国 (12月2日) 「キャンディー・トライアル」とは、コンゴ民主共和国東部の戦争で老いたブ カヴで国境なき医師団がエイズ患者に対して行っているプロジェクトの名前だ。 これはエイズ患者に薬による治療を施す前に、毎朝2個、晩1個正しく摂取する ことが出来るかをキャンディーで試験するものである。こうした小規模のプロ ジェクトは電気・水・設備が不足した、いわゆる「低資源環境」(low-resour ce setting)の環境下で行われる。しかし紛争のくすぶる地域での効果は抜群 なのだ。 コンゴ民主共和国におけるこのプロジェクトは、患者の履行率が非常に高く、 青年層が新規に登録している。小さな取り組みで大きな成果を挙げている同プ ロジェクトは、アフリカにおけるエイズ治療は大規模で行わなければならない という従来の考え方とは異なり、新鮮だ。 コンゴ民主共和国では、政府がエイズ教育や感染防止・治療に費やす予算が ほとんどないのが現状である。また、人々が自身の感染を知っていても、治療 の手だてが無ければHIV抗体検査さえ受けようとしないことからも分かるよう に、教育だけでなく治療は不可欠である。その点、たとえ紛争地域であっても ARV(抗レトロウイルス薬)による治療を施す同プロジェクトは、地元の保健 ケアシステムの構築とその安定化の一助になっている。同時にエイズと向き合 う生活も目指している。 このブカヴのクリニックは、コンゴ民主共和国のHIV感染状況にとって、一 筋の光明である。国連は、同国のHIV感染者・AIDS患者は1600万人で、毎年10 万人もの人が亡くなっていると推測している。6年にわたる戦争は名目上終わ りを告げ、来年には暫定政府による選挙が控えているが、平和プロセスへの国 際的支援は乏しい。国内でも、医師や看護師への給料未払いや病院の破壊など 問題が山積みで、感染率が飛躍的に増大しているにもかかわらず、国家として の対策が滞っているのが現状である。 原文表題:Congo's astonishing can-do clinic for AIDS 日付:02-DEC-04 出典:Scripps Howard News Service URL:http://www.shns.com/shns/g_index2.cfm?action=detail&pk=CONGO-12-02-04 ---------------------------------------------- ★ウガンダ:大統領夫人 「純潔」を重視する発言 ---------------------------------------------- ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領の夫人であるジャネット・ムセベニ氏 Janet Museveni は、ウガンダの首都カンパラで開催された600人の若者らが 参加した会議の中で、現在進行中の「禁欲」 sexual abstinence を呼びかけ るHIV/AIDS予防運動を報道関係者たちが軽視していると非難した。ジャネット 氏は会議中、ウガンダの主要な新聞の一つである「ザ・モニター」the Monito r が「禁欲は西洋の考え方であり、ウガンダでは失敗するだろう」という記事 を掲載したことに対して抗議した。夫人は、この記事は、アフリカ人は動物園 の動物のようであり自制がないと主張していると述べ、セックスに「NO」と言 うことによって、アフリカ人をおとしめようとする世界の方が間違っているこ とを証明しよう、と若者らを激励した。また、新聞はコンドーム使用に賛成す る一方で、「禁欲」について重要視しない傾向があると述べた。 さらにジャネット氏は、ウガンダのエイズ活動の経験から学んだのは、アメ リカ人の方であり、その逆ではないのだと述べた。「彼らが言っていることは、 たわごと rubbish だと言ってやりなさい、この活動はあざけりやひやかし th e ridicule にも屈せず続くのです。」と、夫人は語った。 イベントに参加した若者たちは、「真実の愛は誓いを待つ」という宣言に署 名し、結婚まではセックスを慎むことを誓った。この会議には、ウガンダ・ ユース・フォーラム Uganda Youth Forum、ライフ・ネットワーク Life Netwo rk、マケレレ大学 Makerere University から代表者が参加していた。 原文表題: Virgins rejoice in HIV battle 日付:11 Dec 2004 出典:The New Vision* website URL:http://www.newvision.co.ug/D/8/12/405220 (編集部注:本記事はウガンダの主要日刊紙の一つで、政府支持の傾向が強い 新聞である「ニュー・ビジョン」 The New Vision に掲載されたものである。 ジャネット・ムセベニ氏は改宗キリスト者 Born Again Christian で、ムセベ ニ大統領のエイズに関わる政策にも微妙な影響を与えているといわれてい る。) ---------------------------------------------- ★HIV/AIDSが揺るがす民主主義の根幹 ---------------------------------------------- 南アフリカ共和国(以下、南ア)プレトリアのシンクタンク、南アフリカ民 主研究所 the Institute for Democracy in South Africa (Idasa) が発表し た報告書「HIV/AIDSと南アの民主的統治」 HIV/AIDS and Democratic Governa nce in South Africa によると、南アの20〜49歳の有権者の死亡率が急激に増 加しており、多いところで200%の増加となっている。なお国連エイズ計画に よると、南アでは15〜49歳人口のHIV感染率は約20%である。 感染拡大の影響は有権者のみにとどまらない。南部アフリカ開発共同体 Sou thern African Development Community(SADC) に加盟する南部アフリカ13カ国 では、議員の死亡率も増加している。たとえばザンビアでは、1964年の独立以 来20年間に議員死亡により実施された補欠選挙は46回だが、最初のエイズ症例 が報告されて以降の1985年から2003年の補選実施回数は102回に跳ね上がって いる。南アでも2001年の補欠選挙は79回、2003年は83回、2004年は5月までで 既に60回実施されている。 議員や有権者の死因すべてがHIV/AIDSとは結論できないが、全体的傾向とし てエイズの影響は否定できないだろう。2004年には南ア、マラウイ、ナミビア、 ボツワナ、モザンビークで国政選挙ないし大統領選挙が実施されており、2005 年にはジンバブエ、タンザニア、モーリシャス、コンゴ民主共和国の選挙が控 えている。南部アフリカでの選挙の問題を語る際、HIV/AIDSの問題を避けて通 ることはできないだろうと、南アフリカ民主研究所の研究者は指摘している。 原題:HIV/AIDS May be Undermining Democracy 日付:2004年11月26日 出典:Pambazuka News URL:http://www.ipsnews.net/africa/interna.asp?idnews=26449 ---------------------------------------------- ★HIV/AIDSマネージメントにおける年配女性の役割 ---------------------------------------------- アフリカでは、数百万人の高齢の女性たちがHIV感染者AIDS患者の看病で重 要な役割を果たしているにもかかわらず、HIV/AIDSのマネージメントから排除 されている現状がある。 年配の女性たちは、伝統的な立場上、エイズ患者の家族の看病や、エイズ遺 児の世話をすることが多い。しかし、HIV/AIDSに関するプログラムやキャン ペーンの対象から外されがちなために、自宅看護 home based care の研修を うけていないことが多い。エイズが感染症であることを知らない女性もおり、 手袋をつけずに看病した結果、HIV感染者の鮮血から感染することもあるほど だ。若者のエイズによる死亡は魔術によるものだと噂され、魔女扱いを受けて 地域を追いだされたケースもある。 女性たちは、その土地の習慣で財産の所有権や相続権がないので、とりわけ 貧しい層に属していることが多いが、看病のために、よりひどい貧困状態に押 しやられることもある。コミュニティから支援を受けることはほとんど無く、 孤立していく。女性たちは少ない財産を、効果が保障されていない伝統医療へ の支払いや、成果の見えないエイズ治療に使い果たしてしまい、その結果、学 校に通えない孫たちを抱えているのが現状だ。 ヘルプ・エイジ・インターナショナル Help Age International は、年配の 女性たちを対象にしたHIV/AIDS対策のプログラムを呼掛けている。女性たちの 存在やこれまで社会の中で果たしてきた重要な役割を軽視することは、感染拡 大の対策として大きな損失になる。女性たちは看病に関して多くの経験を積ん でいるが、自身の感染予防を学ぶ機会を必要としている。 編集部注 ヘルプエイジインターナショナルは高齢者を特に対象にしたネット ワークで、80カ国以上で活動している。 原文表題:The role of older women in managing HIV/AIDS HelpAge Interna tional 日付:Fri, 03 Dec 2004 出典:af-aids(Angela Baiya の投稿) URL:http://archives.hst.org.za/af-aids/msg01515.html ---------------------------------------------- ★グアテマラ、ホンジュラス:中米で最悪のHIV感染率 ---------------------------------------------- グアテマラとホンジュラスは、1990年代後半から、中米で最も高いHIV感染 率を記録している。初めて感染が報告された1984年から2004年までの期間で、 14,000人のエルサルバドル人がHIVに感染した。ホンジュラスにおいては、国 の至る所で蔓延しており、とくに、セックスワーカーの集まる地域や、ゲイ・ コミュニティでの感染が突出している。また、女性のセックスワーカーのHIV 感染率は、ニカラグアやパナマの1%から、ホンジュラスやエルサルバドルで は10%と、ばらつきがある。そして、セックスワーカーのHIV感染率は、セッ クスワーカーがバー、ホテルなどで働く場合、2倍以上になっていることが報 告されている。 原文表題:GUATEMALA, HONDURAS HAVE HIGHEST HIV RATES IN CENTRAL AMERIC A 日付:Wednesday, November 24, 2004 出典:Overseas Security Advisory Council (OSAC) website URL:http://www.ds-osac.org/view.cfm?KEY=7E43534B4550&type=2B170C1E0A3A0F162820# ---------------------------------------------- ★ブラジル:特許権を破ってジェネリック薬を 生産する可能性に言及 ---------------------------------------------- ブラジル政府は15の抗レトロウイルス薬 ARV のうち、5つについて設定され ている特許権を破ってジェネリック薬を生産する可能性があると発表した。 これらの薬は、「国家性感染症/AIDSプログラム」を通じて患者に提供され ている。ブラジル政府は過去3年間、製薬会社との値下げ交渉を行う中で、特 許権を破る可能性を繰り返し示唆してはきたが、実行はされなかった。今回の 発表も、国内における全てのHIV感染者・エイズ患者に無料でARV薬を配布する という、この画期的なプログラムを継続・発展させることを意図したものであ る。 ブラジルは1997年に知的財産権法を批准したが、ブラジルはこのプログラム を実現するために、97年以前に開発された治療薬については、特許権を度外視 してジェネリック薬を生産・配布している。 2004年1月に、ブラジルは、過去5年で最大のARVの値下げを達成した。この 政策によって、本年度の治療プログラムの費用1億700万ドルが節約でき、新た に2万人のHIV感染者・エイズ患者に、治療の機会が与えられるだろうと期待さ れている。最も高価な5種のARV薬において、10%から76%の値下げを行うた め、国は製造元であるロシュ社 Roche、 ギリアド社 Gilead、 アボット・ラ ボラトリーズ社 Abbott Laboratoriesなどの製薬会社と交渉してきたが、2005 年の薬品供給の価格交渉は始まったばかりで、今後の行方が注目されている。 原文表題:Brazil Might Break Drug Patents To Provide Cheaper Antiretro virals Through National AIDS Program, Government Says 日付:2004年12月6日 出典:Kaiser Daily HIV/AIDS Report URL:http://kaisernetwork.org/daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=06-Dec-04#27076 ---------------------------------------------- ★アジア太平洋地域: ハームリダクションがHIV感染を減少させる ---------------------------------------------- UNAIDSは薬物使用者のHIV感染がアジア太平洋地域における主要な感染経路 だと発表しているが、アジア各国政府や各機関では予防のサービス提供が遅れ ている。 UNAIDSの最新報告書によると、中国やインドを始めその他のアジア太平洋地 域においても薬物注射による感染がかなり拡大していることがわかった。政府 は、薬物使用それ自体を減らすことだけを焦点にするのではなく、薬物使用に よって生じうる健康被害を減らすことを焦点化するという、「ハームリダクシ ョン」(健康被害軽減)の原則の理解が不十分であり、その結果、HIV感染に リスクのある薬物使用という行為を犯罪とみなし、罰則を課している。このよ うな保守的でモラル的なアプローチを取ることにより、薬物と使用者を潜在化 させ、HIV/AIDS対策のサービスから遠ざけている国もある。 インドネシア、イラン、マレーシア、パキスタンといったイスラム圏の国々 は、拘置所での対処も含め、ハームリダクションを重視した取り組みに成功し た実践例を持っている。一方、アジアは世界有数の非合法ヘロイン栽培地に隣 接しており、貧困地域が多いため、薬物使用に注射をまわし打ちする人が最も 多い。国連薬物犯罪オフィス UNODC the UN Office on Drugs and Crime によ ると、2004年、アフガニスタンのアヘン製造は64%増加しており、今後密売や ヘロイン供給が増加すると懸念されている。UNAIDSを構成する8つの機関は ハームリダクションを考慮した活動を必要としている。代替治療、清潔な注射 針へのアクセス増加や他の予防サービスが新規HIV感染を抑制するだろう。薬 物使用者の感染防止は可能である。逆にこのグループの感染から、一般の人々 のHIV感染へも影響を及ぼすため、一般の人々同様、注射使用者への予防も必 要だと訴えている。 UNODCは今年度のキャンペーンで注射使用者への治療の有効性を強調してい る。UNODCではUNAIDSの報告書にある提案を実践に移すため、各国政府に注射 針の交換などのハームリダクションが有効だと提案するプログラムを進めてい る。 原文表題:Harm reduction practices can reduce HIV epidemic in Asia Pac ific region 日付:2004年12月1日 出典:Asia Harm Reduction Network Website URL:http://www.ahrn.net/index.php?option=content&task=view&id=2141 ---------------------------------------------- ★「3 by 5」から「Free by 5」へ 〜数百万の人々にエイズ治療を〜 ---------------------------------------------- 2004年12月14日、著名な専門家、学会、非政府組織の連携による「Free by 5宣言」が発せられ、世界銀行、WHO、UNAIDSの国際機関やその他の援助ドナーに 対して提起された。WHOは2005年中に300万人のHIV感染者へ抗レトロウィルス 薬(ARV)による治療(「3 by 5プログラム」)を目指しているが、この宣言では、 発展途上国の全てのHIV感染者・エイズ患者 (PLWHA)に対して、ARVと組み合わ せた治療が、無料で提供される必要性を指摘した。 現状では、世界で550万人のPLWHAが治療を必要としているが44万人しか治療 を受けておらず、アフリカでは、PLWHAの4%足らずしかARV治療を受けていない。 薬の市場価格が安価になるにもかかわらず、発展途上国では治療費が払えない ため、多くのエイズ患者が亡くなっている。治療費の存在は、治療の継続を困 難にするだけでなく、結果として薬への耐性を生じさせてしまう、と宣言は述 べている。医療、公衆衛生、経済や人権の見地からも、HIV感染者・エイズ患 者に、無料で治療を提供することは、必要であり合理的な方策である。 「Free by 5宣言」は、クワズールー・ナタール大学 KwaZuluの保健経済・HIV /AIDS調査部 HEARD Health Economics and HIV/AIDS Research Division に より創案され、世界中の団体からの援助が集まった。今日までに600人が支援 者として名を連ねており、彼らの中には多くの公衆衛生専門家、経済学者、政 策立案者が含まれている。 宣言は、治療費無料の実現に向けて積極的にプロモーション活動を行い、こ の運動の実現のための更なる援助を、国際的な支援者に促している。また、無 料ARV治療の必要性に関して指針の公式採用を、WHOとUNAIDSに対して働きかけ る。 宣言の全文及び署名者一覧は、http://www.heard.org.za にて閲覧できる。 原文表題:For AIDS treatment to reach millions, it needs to be free 日付:15 Dec 2004 出典:Medilexicon website URL:http://www.pharma-lexicon.com/medicalnews.php?newsid=17838 ---------------------------------------------- ★第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議 アブストラクト等提出の期限迫る ---------------------------------------------- 第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議(ICAAP)は、2005年7月1〜5日 に神戸市で開催される予定となっている。この会議における口頭発表・ポス ター発表およびスカラシップの申請の締め切りが迫っている。 会議の組織委員会は、スカラシップの申請期限を、当初の1月5日から1週 間延長して1月12日とした。また、郵送による口頭発表・ポスター発表の申請 期限についても、1週間延長して1月12日とした。しかし、ウェブを経由して の口頭発表・ポスター発表の申請期限については、当初の12日から変更してい ない。スキルズビルディング・ワークショップおよび文化イベントの申請期限についても、当初通り12日に設定されている。 アジア・太平洋地域において、HIV/AIDSは大きな問題となっており、今回の ICAAPは、当該地域におけるHIV/AIDS対策の戦略を確立する上で大きな機会と なりうるものである。日本からも多くのHIV/AIDS関係者が参加することが期待 されている。 この会議の詳細については、以下のウェブサイトを御参照下さい。 第7回アジア太平洋地域エイズ国際会議 http://www.icaap7.jp/ 記事作成:グローバル・エイズ・アップデート編集部 ---------------------------------------------- ★日本の国際協力NGO、ザンビアのエイズ問題で奮闘 ---------------------------------------------- 海外における支援活動に取り組む日本のNGO「難民を助ける会」は、84年以 来、アンゴラ難民の救援のため、ザンビアのメヘバ難民定住地で難民支援の活 動を行ってきた。しかし、近年アンゴラの情勢が安定し、アンゴラ難民の母国 帰還が実現したことから、この支援活動を2003年に終了した。 しかし、長年活動してきたザンビアの国内問題に目を転じると、エイズが国 の基盤を揺るがしかねないほど猛威を振るっている。現在、感染者は成人人口 のほぼ6人に1人である16%である。そこで、難民を助ける会は2004年度より、 ザンビアの人々に必要とされている支援として、エイズの社会的影響を緩和す るための事業を首都ルサカとその近辺で開始した。 難民を助ける会がザンビアで現在展開している事業は、主に、エイズの影響 に苦しんでいる孤児などへの就学支援とカウンセリング・検査センター整備へ の支援である。まず、ルサカ市内ンゴンベ地区で活動する現地NGOを通じ、孤 児などへの学費補助や学用品支給を行っている。また、支援対象の子どもたち は、親戚などの保護世帯がもともと貧しいだけでなく、家庭の中での優先順位 が低く、栄養不良となることが多い。そのため、保護世帯に対し、食料支援と 栄養改善指導を併せて実施している。 一方、エイズへの偏見が根強いザンビアでは、感染者の告知後の精神的ショ ックにも配慮した、カウンセリング・検査を行う施設(VCTセンター)の普及 を政府が進めている。難民を助ける会は、政府の対策を支援し、ザンビア全体 のエイズ対策にも合致した、VCTセンターの整備支援を行っている。まだ1年を 経過したばかりの活動であるが、需要の高い分野であるため、今後もザンビア 国内において草の根からのHIVエイズ対策事業を行っていく計画である。 難民を助ける会ではザンビア駐在員の任期終了に伴い、新たにプロジェク ト・コーディネーターとなる人材の募集を行っている。詳細は以下のサイトを 参照。 http://www.aarjapan.gr.jp/ican/recruit.html ※編集部注・グローバル・エイズ・アップデートでは、みなさまからの投稿を お待ちしております。スペースの制約がございますが、関心のある方は info@ajf.gr.jp までご連絡下さい。 ---------------------------------------------- ★ドイツ:カリブ海地域諸国のHIV/AIDS対策に、600万ユーロを補助 ---------------------------------------------- 12月3日金曜日、ドイツはカリブ共同体 Caribbean Community (Caricom) に 対し、600万ユーロ(796万USドル)を拠出した。これは、教育とコンドームの 使用の増加をかかげて、貧困層に感染が拡大しているHIV/AIDSへの対策に焦点 をあてたものである。このプログラムは性的に活発な年齢層で、特に貧困層や、 HIV感染に対して脆弱性を持つグループを対象としている。カリブ海地域諸島 には少なくとも50万人のHIV感染者・エイズ患者がおり、ガイアナとハイチの 成人のHIV感染率がそれぞれ6%と2.7%と目立っている。ドイツによって提供 された資金は、教育・指導者養成 teaching ・啓発活動 information campai gns ・予防対策・HIV/AIDSや他の性感染症を予防するためのコンドームの売 買に使用される。しかし、ドイツ側では、このプロジェクトのまだ実施機関 (団体)が決まっておらず、どの団体に委託するか、未定である。この拠出金 は汎カリブ・エイズ対策パートナーシップ PANCAP Pan Caribbean Partnershi p を通じ、カリブ共同体のメンバー諸国に渡る。 カリブ共同体は旧英領諸国の12ヶ国と英領モントセラト島、およびハイチと スリナムから構成されている。 原文表題:Caribbean gets six-million euro grant from Germany to help combat HIV/AIDS 日付:Friday December 3 2004 出典:Caribbean Net News URL:http://www.caribbeannetnews.com/2004/12/04/grant.htm ---------------------------------------------- ★英国:ユニセフに寄付 ---------------------------------------------- 12月16日木曜日、英国政府は、3年間に渡り、AIDSや日和見感染症などによ って、親を亡くした子どもたちのために、8800万ドルをUNICEFに寄付すると決 めた。このほとんどがサブサハラ以南アフリカで使われるが、エイズ問題が深 刻化しているアジア地域にも拠出される。「AIDSの流行拡大によって、子ども たちの生活が陰惨になっていますが、この寛大な拠出で、UNICEFが子どもたち のニーズにより効果的にこたえることができることになるでしょう。今後、感 染している母親をより長く生きられるようにし、新規感染防止の他、HIVの母 子感染防止のプログラムを拡大したいと思います。これらのプログラムを通し、 今後小児用のARVのためのリサーチを始め、それらが必要な子どもたち全てに 行き渡るようにして参りたい」と、UNICEF事務局長 director のキャロル・ベ ラミー氏は述べている。 このプログラムは、5年間で480万ドルを拠出し、小児用のARVレジームのた めの診療試験をすることも含まれている。途上国と活動を共にし、国際社会が AIDSだけでなくdeveloping orphan crisisへの応答も高めていく必要があると、 ガレス・トーマス英国国際開発庁長官は言う。またベラミー氏は「英国の寄付 は、UNICEFのHIV/AIDS流行拡大の影響を受けている子どもたちをサポートする 姿勢への力強い支持であり、今後英国が、G8やEUの議長国となる際、その強い リーダーシップで、HIV/AIDS問題を、重点アジェンダに掲げてくれることを期 待しています。」と述べている。 UNICEFによれば、1500万人以上の子どもたちが、AIDSに関連した病気で片方 の親、もしくは両親を亡くして折り、200万人以上の子どもたちがHIVに感染し ているという報告がなされている。 原文表題:United Kingdom Donates $88M to UNICEF for AIDS Orphans Assis tance 日付:December 20 2004 出典:Kaisernetwork homepage URL:http://www.kaisernetwork.org/daily_reports/rep_hiv_recent_rep.cfm?dr_cat=1&show=yes&dr_DateTime=20-Dec-04#27312 ---------------------------------------------- ★WHO:シプラ社の2種類の抗ウィルス薬を再認定 ---------------------------------------------- WHOは、新薬の事前審査プログラムにおいて、インドのジェネリック製薬企 業であるシプラ社 Cipla の2種類の抗レトロウィルス薬(ARV薬)を再認定し た。エイズ治療に用いられているこの2つの薬剤は、2004年5月、シプラ社の 受託臨床実験機関が薬品についての臨床実験の国際的基準を遵守しなかったた めに、WHOの事前認可済み薬剤のリストからはずされていた。 シプラ社は、WHO事前審査却下をうけ、2薬品が他のブランド薬と同じだけ の効果があることを立証するため、新たなテストを行った。WHOの科学評価・ 調査チームは、このテストを実施した製薬会社とその受託臨床実験機関(CR O)が、全ての国際基準を遵守したことを確認している。 WHOの事務局長イー・ジョンウク(李鐘郁)博士 Dr LEE Jong-wook はこの 進展を歓迎し、これはエイズ患者にとって良いニュースであると述べている。 問題となっていた薬品はシプラ社製造のラミブジン Lamivudine 150mg錠剤と ラミブジン150mg+ジドブジン Zidovudine 300mg錠剤の二種類で、これらは発 展途上国の患者に広く使われている。 医科学医薬品部門の副事務局長ウラジミール・レパキン氏 Vladimir Lepakh in は、この再認可について「今回の件は、ジェネリック薬品の製造者が、WHO の事前審査却下に対して責任ある対応をしており、WHOの審査プロセスがきち んと機能していることを示している」とコメントしている。このような許認可 プロセスは、発展途上国において薬品の質と安全を向上するため、非常に重要 なシステムである。 WHOは引き続き、抗レトロウィルス薬とその製造者に対する厳格な評価及び モニタリングを行い、薬品の安全性・効果の保証と質の向上をはかっていく。 また、製造業者に対して、事前審査のすべての段階において国際基準の遵守を 保証することと、評価とリストへの掲載の迅速化のために、品質データをより 早く提出することを要請している。多剤混合薬(FDCs: fixed dose combinati on)を含むいくつかのARVが、現在WHOの認定を待っている。 原文表題:TWO CIPLA MEDICINES BACK ON WHO PREQUALIFICATION LIST 日付:30 November 2004 出典: News-Medical URL:http://www.news-medical.net/?id=6583 ------------------------ ■□メールマガジンご案内 ------------------------ ○メールマガジン「グローバル・エイズ・アップデート」は、世界のHIV/AIDS 問題の 最新動向を網羅するメールマガジンとして発行しています。 ○このメールマガジンは、購読者の皆さまに逐次お送りするほか、HIV/AIDSや 国際保健・医療関係のメーリングリスト、関係機関等に継続して送付いたしま す。ただし、メーリングリスト等への投稿は、徐々に減らす形となります。継 続してお読みになりたい方は、以下の講読申込票をメールマガジン発行元(ア フリカ日本協議会)までご送信下さい。また、本メールマガジンを発行してい る「Melma!」の以下のサイトから登録することもできます。 http://www.melma.com/mag/66/m00123266/ --------------------------------------- <講読申込票>info@ajf.gr.jpまで --------------------------------------- ○氏名 ○所属(あれば) ○メールアドレス ○ご在住の市町村 ○コメント --------------------------------------- ○このメールマガジンの記事は、グローバル・エイズ問題や国際保健医療に関 連するホームページを定期チェックして要約・記事化する研究員によって作成 されています。あなたも、研究員になって記事を作ってみませんか。研究員に なりたい方は、以下の研究員申込票に所定の事項をご記入の上、メールマガジ ン発行元(アフリカ日本協議会)までご送信下さい。研究員のお仕事の詳細を 別途、ご連絡いたします。 ----------------------------------------- <研究員申込票>info@ajf.gr.jpまで ----------------------------------------- ○氏名 ○所属(あれば) ○メールアドレス ○ご在住の市町村 ○コメント ----------------------------------------- ◆メルマ!メルマガの退会・解除はこちら→ http://www.melma.com/taikai/ 登録状況確認は[マイメルマ!] → 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