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『アステイオン』第55号

国際知的交流委員会(CIC)日本委員会編 20010605 TBSブリタニカ,238p,

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last update: 20191222

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■国際知的交流委員会(CIC)日本委員会編 20010605 『アステイオン』第55号,TBSブリタニカ,238p. ISBN-10: 4484012103 ISBN-13: 978-4484012100 952+ [amazon][kinokuniya]

■内容

特集 21世紀の国家を考える(pp.8-9より)

 近代とともに誕生した国民国家は、時代とともに急速な成長を遂げた。二〇世紀の前半には二つの世界戦争を引き起こすことにもなったが、それぞれ戦後には民族独立の機運に乗って続々と新国家が誕生し、いまや一九〇ヵ国を数えるにいたった。その意味で、二〇世紀は"国家の時代"であったと言うことができよう。
 しかし、二一世紀を迎えた今、国家の枠組み・機能は、あらゆる局面において、ほころび、揺らぎつつある。脱産業化という文明史的な流れの中で、政治・経済・文化そのいずれをとっても新たな価値観と新たな対応を迫られている。しかも情報化・グローバル化が進展するなかにあって、その多くがもはや一国内では解決し得ない状況も加速されつつある。
 国家という存在はやがて消滅するのであろうか、逆にボーダレス化が進展すればするほど、国家の役割は強化されていくのか、また強化すべきなのであろうか。
 二一世紀の国家は、果たしていかなる姿を現出するのであろうか。

(一九九八年一月より二〇〇〇年一〇月にかけて共同研究「二一世紀の国家研究会」が実施された。この研究会は、政治・経済・文化の三部会から構成されたが、今号では政治部会、経済部会の主査により執筆された論文を掲載する。なお、本研究活動はサントリー文化財団の助成を得たものである。)


■目次

特集 21世紀の国家を考える

国家の弁証――21世紀日本の国家と政治
 第一節 国際社会と国家/第二節 有効な意思決定システム/第三節 国民の再生産
北岡 伸一

グローバリゼーションの逆説――21世紀の国家像を求めて
 T キャッチフレーズとしての「グローバリゼーション」/U EUのアキレス腱/V 連邦制国家の原型としてのアメリカ/W 公共性を考える――中間的組織の可能性
猪木 武徳


第2特集 文化と外交――「文化」が外交を左右する時代

〇揺れる福祉国家
コルシカ――多文化主義とジャコバン共和国
デニス・ラコルネ
引き裂かれるバスク――ファリスティの論考から
ミリアム・アイレス
宗教とアイデンティティー ―― IDカードめぐるギリシャの混乱
スタシス・カリバス
インターネットとモルモン教
デービッド・ヤコブソン
前進したフランスの性意識革命
フレデリック・マルテル
歴史学――グローバル化時代の新たな課題
トーマス・ベンダー


〇移民問題
21世紀の時限爆弾
ダニエル・ベル
移住、外国人排斥と欧州の未来
ライナー・ミュンツ
同化と文化
ヴォルフ・レペニース
アメリカの移民論争
ネイサン・グレーザー


〇変貌するメディア
アラブの最新ニュースはロンドン発?
ジョン・オルターマン
中国の報道規制はどこまで開放されたか
ジェイム・フロールクルス
イランの静かな反乱
ナビド・ケルマニ
さらば知識人?
マーク・リラ




社交する人間(連載第2回)
山崎 正和
2000年米大統領選の「意味」
ダニエル・ベル
先見の人、ダニエル・ベル
アンソニー・ドワーキン
NYユダヤの「知の巨人」たち
ヴォルフ・レペニース
 ヨーロッパの知識人




海外論壇速報
〇欧州のアメリカ人左派エコノミスト
〇第2次大戦は内戦だったのか
〇「外来語」創造大国ニッポン
〇アメリカに広がる「スパングリッシュ」
〇スパングリッシュ見本帳
〇「フラングレ」――脅かされるフランス語
〇あなたはヴァル語を話しますか?
〇イングリッシュ(Yinglish)
〇ロマンシュ語を使っているのは誰?


■引用



■書評・紹介



■言及





*作成:岩ア 弘泰
UP: 20191004 REV: 20191222
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