HOME > WORLD >

ジンバブエ共和国 2009年


アフリカアフリカ Africa 2014


●2007年までのニュース・資料 ジンバブエ共和国 〜2007年
●2008年1月〜3月のニュース・資料 ジンバブエ共和国 2008年1月〜3月
●2008年4月〜6月のニュース・資料 ジンバブエ共和国 2008年4月〜6月
●2008年7月〜9月のニュース・資料 ジンバブエ共和国 2008年7月〜9月
●2008年10月〜12月のニュース・資料 ジンバブエ共和国 2008年10月〜12月

○外務省 各国・地域情勢 ジンバブエ共和国

◆2009/01/01 asahi.com ジンバブエ崩壊の危機 インフレ、年率2億3100万%
◆2009/01/05 毎日新聞 NEWS25時:ジンバブエ大統領 与党の大臣ら12人更迭
◆2009/01/06 TENNIS NAVI 杉山愛組、複2回戦へ進出 ブリスベーン・インターナショナル
◆2009/01/07 jp.reuters.com ジンバブエのコレラ死者数、1700人超に=WHO
◆2009/01/07 毎日新聞 NEWS25時:ジンバブエ 大統領が組閣か
◆2009/01/08 AFP BB News 新学期延期の理由は「期末試験の採点が間に合わないから」?ジンバブエ
◆2009/01/10 毎日新聞 ジンバブエ:コレラ深刻化 日赤第2班が出発へ
◆2009/01/14 AFP BB News ジンバブエのコレラ流行、死者2000人を超える WHO
◆2009/01/14 asahi.com ジンバブエのコレラ死者、2千人以上
◆2009/01/14 jp.reuters.com ジンバブエのコレラ死者数、2000人超に=WHO
◆2009/01/17 AFP BB News 100000000000000ドル紙幣が登場、異常なインフレ下のジンバブエ
◆2009/01/17 The Zimbabwe Standard Disability not a Stumbling Block for Liyana
◆2009/01/19 AFP BB News ジンバブエ大統領夫人、英国人カメラマンの顔面にパンチ
◆2009/01/19 cri ジンバブエ、政党間の交渉を開催
◆2009/01/20 yomiuri.co.jp ジンバブエ大統領夫人キレる、殴られた英紙カメラマンけが
◆2009/01/22 jp.reuters.com ジンバブエのコレラ感染が農村に拡大、死者2500人に
◆2009/01/23 外務省 ジンバブエ共和国に対する無償資金協力に関する交換公文署名式について(ジンバブエ共和国における小児感染症予防計画)
◆2009/01/23 外務省 日本赤十字社のジンバブエ・コレラ対応要員による御法川外務大臣政務官への表敬
◆2009/01/24 AFP BB News ジンバブエのコレラ流行、感染者数5万人超 死者数も2773人に
◆2009/01/25 毎日新聞 ジンバブエ:新学期の開始延期 給料未払いで教師らスト
◆2009/01/25 AFP BB News ムガベ大統領の娘、香港大学に偽名で留学中
◆2009/01/27 MSN産経ニュース ジンバブエ制裁を再強化 EU外相理事会
◆2009/01/27 AFP BB News ツァンギライ氏、2月に首相就任へ ジンバブエ
◆2009/01/28 毎日新聞 ジンバブエ:SADC、連立政権合意と発表
◆2009/01/29 AFP BB News ジンバブエのコレラ死者3000人超える、過去14年間で最悪
◆2009/01/29 レコードチャイナ 資産凍結のジンバブエ大統領、娘が偽名で香港に留学―香港紙
◆2009/01/30 AFP BB News ジンバブエのコレラ流行、感染者6万人以上に WHO
◆2009/01/31 毎日新聞 ジンバブエ:来月、新政権 野党、連立受け入れ
◆2009/01/31 AFP BB News ジンバブエ野党、連立への参加を表明 野党議長が首相に就任へ
◆2009/01/31 asahi.com インフレ率2億%、頼りは外貨 ジンバブエ、使用解禁
◆2009/01/31 cnn.co.jp 感染者6万超、WHOの最悪予想超える ジンバブエのコレラ禍
◆2009/02/01 毎日新聞 ジンバブエ:市民の南ア脱出続く 不衛生な環境に不安
◆2009/02/02 AFP BB News 1兆ドルが1ドルに、超インフレのジンバブエで12桁のデノミ
◆2009/02/02 毎日新聞 ジンバブエ:市民相次ぎ南アへ脱出 汚水飲み、不安に震え
◆2009/02/03 asahi.com ジンバブエ通貨、ゼロ12個消えた 物価上昇で切り下げ
◆2009/02/03 毎日新聞 ジンバブエ:1兆ドル→1ドル インフレ苦で大幅デノミ
◆2009/02/03 NIKKEI NET 「1兆分の1」にデノミ 超インフレのジンバブエ
◆2009/02/06 cnn.co.jp ジンバブエ議会、挙国一致政権樹立の決議を採択
◆2009/02/07 毎日新聞 ジンバブエ:憲法改正案を可決 連立政権へ手続き終了
◆2009/02/07 cnn.co.jp ジンバブエのコレラ禍、犠牲者の増加率に減少傾向と WHO
◆2009/02/11 毎日新聞 ジンバブエ:最大野党が連立政権を発足 独裁体制を変革
◆2009/02/11 asahi.com ジンバブエ最大野党のツァンギライ議長、首相就任
◆2009/02/11 cnn.co.jp ジンバブエで野党議長が首相就任、大統領との確執解消されず
◆2009/02/12 毎日新聞 ジンバブエ:経済安定を最優先課題に…ツァンギライ新首相
◆2009/02/12 毎日新聞 ジンバブエ:復興の見通し立たず ムガベ大統領が権力維持
◆2000/02/13 外務省 ジンバブエ情勢について
◆2009/02/13 asahi.com 副大臣就任直前の野党幹部を逮捕 ジンバブエ当局
◆2009/02/14 毎日新聞 ジンバブエ:新内閣が発足
◆2009/02/14 毎日新聞 ジンバブエ:連立内閣、厳しい運営 外資導入めどたたず
◆2009/02/14 cnn.co.jp 野党の農業副大臣候補を逮捕、就任直前に ジンバブエ政局
◆2009/02/14 AFP BB News 連立政権発足も副大臣候補を拘束、ジンバブエ
◆2009/02/15 毎日新聞 ジンバブエ:新連立政権発足 経済再建厳しく 欧米「まず民主化を」制裁続行
◆2009/02/16 国境なき医師団日本 ジンバブエ:コレラ流行は人道危機のわずか一部
◆2009/02/17 asahi.com ムガベ大統領、こっそり香港に豪邸 お国は火の車なのに
◆2009/02/17 cnn.co.jp 連立政権からの離脱を否定、前野党 副大臣候補の逮捕受け
◆2009/02/18 cnn.co.jp ジンバブエのコレラ被害は悪化の一途と、国境なき医師団
◆2009/02/18 cnn.co.jp 前野党の副大臣候補を起訴、反政府活動を謀議と ジンバブエ
◆2009/02/20 財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン ジンバブエ、致命的なコレラ流行が毎年恒例の危機になる恐れあり
◆2009/02/21 AFP BB News ジンバブエのコレラ感染者、8万人超す
◆2009/03/02 毎日新聞 ジンバブエ:強気、ムガベ大統領 「白人農地、収用推進」 85歳誕生日、席上で宣言
◆2009/03/06 AFP BB News コレラによる死者、4000人以上 ジンバブエ首相
◆2009/03/07 AFP BB News ジンバブエ首相の車にトラックが衝突、自身は軽傷も夫人が死亡
◆2009/03/07 AFP BB News ジンバブエ首相の交通事故で独立捜査を要求、野党MDC
◆2009/03/07 asahi.com ジンバブエ首相の車が交通事故、夫人が死亡
◆2009/03/07 毎日新聞 ジンバブエ:ツァンギライ首相が交通事故
◆2009/03/07 yomiuri.co.jp ジンバブエ首相が交通事故、同乗の妻死亡
◆2009/03/07 NIKKEI NET ジンバブエ首相が自動車事故で負傷 夫人は死亡
◆2009/03/08 AFP BB News 英外務省、運転手の居眠り否定 ジンバブエ首相の交通事故
◆2009/03/08 jp.reuters.com ジンバブエ首相が交通事故、同乗の夫人は死亡
◆2009/03/10 AFP BB News ジンバブエ首相「妻の死は事故」、事故原因めぐる疑惑を否定
◆2009/03/16 国境なき医師団 ジンバブエ:コレラ流行に対するMSFの活動状況―3月6日現在―
◆2009/03/24 ロイター ジンバブエ、コレラ感染の勢いが緩和=WHO
◆2009/03/24 サーチナ カメラマン殴る?ムガベ大統領夫人訴追されず−香港
◆2009/03/25 Record China 記者暴行のジンバブエ大統領夫人、外交特権で出国―香港
◆2009/04/01 農業情報研究所 ジンバブエ 2017年までに輸入燃料の10%をヤトロファディーゼルに
◆2009/04/01 allAfrica.com ジンバブエ:GMチキンの輸入自由化で養鶏産業が打撃(英語 Zimbabwe: GM Chickens Hit Poultry Industry
◆2009/04/03 Techinsight 【アフリカ発!Breaking News】地獄への入り口「ジンバブエの刑務所」とは!
◆2009/04/06 cnn.co.jp ジンバブエ首相の孫、プールで水死
◆2009/04/06 allafrica.com ジンバブエ、農地査察で生産性の上がらない農地はめしあげへ(英語 Zimbabwe: 'Unproductive Farmers to Lose Land'
◆2009/04/08 allafrica.com ジンバブエ:とうもろこしの国内生産を刺激するため、輸入とうもろこし食品に課税(英語 Zimbabwe: Impose Duty On Maize Meal Products - Govt Urged
◆2009/04/11 allafrica.com ジンバブエの農民がナイジェリアにキャサバを売り込む(英語 Nigeria: Zimbabwe Farmers Making Progress
◆2009/04/12 Techinsight 【アフリカ発!Breaking News】今頃?!ジンバブエで言論の自由を獲得。新聞ぞくぞく発刊。
◆2009/04/20 毎日新聞 ジンバブエ:大統領「和解を」 独立記念日の式典、「連立」効果で変化
◆2009/05/19 cnn.co.jp 世銀とドイツ、対ジンバブエ支援を発表
◆2009/05/19 AllAfrica.com Zimbabwe: ZNDSF Invited for World Deaf Games
◆2009/05/22 Newsnet ARI working on integration of sign languages
◆2009/05/26 AllAfrica.com Zimbabwe: Uniform Sign Language Overdue
◆2009/05/28 AFP BB News 経済危機で世界情勢は一触即発、09年アムネスティ報告
◆2009/06/02 Techinsight 【アフリカ発!Breaking News】コレラ感染者10万人越える。美しい国の崩壊か。(ジンバブエ)
◆2009/06/02 国境なき医師団 南アフリカ共和国:ジンバブエ人難民に対する人命軽視の継続 MSF、新しい報告書『避難所も医療もない:南アフリカ共和国におけるジンバブエ人の医療・人道ニーズ』を発表
◆2009/06/04 Zimbabwe Independent Support Deaf Athletes - Chiruva
◆2009/06/04 cnn.co.jp 犠牲者4千人以上、感染者約10万人と ジンバブエのコレラ禍
◆2009/06/13 cnn.co.jp 米大統領、ジンバブエへの援助表明 政府にではなく国民にと
◆2009/06/13 MSN産経ニュース ジンバブエ大統領の「独裁」批判 オバマ大統領
◆2009/06/14 cnn.co.jp 「悲劇を繰り返さない」レイプ被害女性の決意 ジンバブエ
◆2009/06/19 cnn.co.jp 世界的な不況で「人身売買」状況が悪化と、米国務省報告
◆2009/06/26 AllAfrica.com Zimbabwe: Poor Funding Dogs Miss Deaf
◆2009/07/10 cnn.co.jp ジンバブエ、軍や警察がダイヤの違法採掘 死者200人と
◆2009/07/21 国境なき医師団 アフリカ、エイズ治療:薬の供給と援助資金が削減、患者の生活は危機に
◆2009/07/22 AFP BB News 「サッカーW杯南ア大会」で観光の起死回生を ジンバブエ
◆2009/07/23 PJニュース アフリカ諸国でHIV治療の危機、医療物資の供給に問題=国境なき医師団報告
◆2009/07/27 AFP BB News クーカーズ 女子200メートル個人メドレー準決勝で世界新、世界水泳
◆2009/07/31 AJF アフリカNOW第85号は、アフリカの障害者問題を特集しています。
◆2009/08/01 AFP BB News ジンバブエ首相夫人死亡事故、トラック運転手に罰金2万円
◆2009/08/02 AFP BB News コベントリー 世界新で200メートル背泳ぎを制す、世界水泳
◆2009/08/04 Techinsight 【アフリカ発!Breaking News】呪われた道路?大統領夫人が事故死した道で33人死亡。(ジンバブエ)
◆2009/08/20 CNNジャパン 昨夏以降のコレラ死亡者、4288人記録と ジンバブエ
◆2009/08/22 cri 海外の華僑、華人、風害で台湾同胞に義捐金
◆2009/09/04 cnn.co.jp ジンバブエ大統領、刑務所混雑の緩和で一部服役者を釈放
◆2009/09/05 The Zimbabwe Standard Involve Disabled in Constitution-making
◆2009/09/11 AFP BB News ガリクソン/パロット組が混合ダブルスで優勝、全米オープンテニス
◆2009/09/12 読売新聞 経済崩壊で職求め 子供たちが南アに越境 路上の物ごいや売春も/ジンバブエ
◆2009/09/14 cnn.co.jp EU、ジンバブエ大統領らへの制裁継続へ
◆2009/09/14 毎日新聞 ジンバブエ:ムガベ大統領がEU代表団と会談
◆2009/09/25 cnn.co.jp ジンバブエ大統領、米欧の制裁を非難 CNNインタビュー
◆2009/10/02 asahi.com 初めて暮らす英国への「帰国」 シリーズ・ジンバブエ(4)
◆2009/10/06 Afrik.com Zimbabwe: PWDs demand condom packs in Braille to promote safe sex
◆2009/10/13 zimGossip Disabled women are better in bed ? Studio 263 actress
◆2009/10/16 毎日新聞 ジンバブエ:物価高と外貨不足で生活厳しく
◆2009/10/17 NIKKEI NET ジンバブエ首相が連立離脱示唆 「大統領派は信頼できない」
◆2009/10/19 毎日新聞 ジンバブエ:連立政権危機、首相が解消示唆 テロ容疑、副農相再拘束に抗議
◆2009/10/19 毎日新聞 ジンバブエ:HIVに負けない 感染女性のサッカーチーム
◆2009/10/23 毎日新聞 ジンバブエ:コレラの脅威、1年で4200人超死亡 連立政権下、衛生改善策始まる
◆2009/10/26 毎日新聞 <ジンバブエ>大統領派の暴力で被害者にトラウマ
◆2009/10/26 毎日新聞 ジンバブエ:治安部隊、旧野党事務所を捜索 武器違法保管の疑い
◆2009/10/29 AFP BB News 国連特別調査官、ジンバブエへの入国を拒否される
◆2009/10/31 NIKKEI NET SADC、ジンバブエで大統領・首相の和解促す
◆2009/11/08 cri 温家宝首相、ジンバブエ大統領とコンゴ首相と会談
◆2009/11/11 asahi.com 虹色のカバを届けるアーティスト シリーズ・ジンバブエ(5)
◆2009/11/20 毎日新聞 ジンバブエ:白人への迫害なお 連立後も暴行、強奪、放火…1300件
◆2009/11/28 cnn.co.jp ジンバブエ籍の貨物機が離陸後に墜落、死傷者 上海国際空港
◆2009/11/28 yomiuri.co.jp 上海でジンバブエの貨物機が墜落、3人死亡
◆2009/11/28 日テレNEWS24 中国・上海の空港で貨物機が墜落、7人死傷
◆2009/11/28 cri 上海、国際空港で貨物輸送機炎上し3人死亡
◆2009/11/28 AFP BB News ジンバブエ中銀総裁、自国通貨の再導入「当面しない」方針
◆2009/11/28 Record China 上海浦東空港で貨物機墜落、乗員3人死亡―中国
◆2009/11/28 産経新聞 上海で貨物機炎上 離陸失敗7人死傷
◆2009/11/29 AFP BB News 上海で貨物機炎上、米乗員3人死亡
◆2009/11/30 サーチナ 上海での貨物機炎上事故、ブラックボックス回収
◆2009/12/13 cnn.co.jp ムガベ大統領、新たな選挙で権力しょう握を確実にと、ジンバブエ
◆2009/12/16 AllAfrica.com Zimbabwe: Uphill Task for Disabled
◆2009/12/24 cnn.co.jp ネスレ、ジンバブエの工場を一時閉鎖 政府の干渉受け操業困難
◆2009/12/30 cnn.co.jp 「はしか」で22人が死亡、5歳未満が多数 ジンバブエ

[cf]
○あふりかくじら 『あふりかくじらの自由時間』
○ひらげ ひらげ日記(2008年9月ハラレ滞在記を連載)


 
 
>TOP

ジンバブエ崩壊の危機 インフレ、年率2億3100万%

2009年1月1日23時3分

アフリカ南部のジンバブエが、崩壊の瀬戸際に立たされている。驚異的なインフレにコレラの大流行、飢えの広がり。だが、5期目に入ったムガベ大統領(84)は独裁色を強めるばかりだ。かつて「アフリカの穀物庫」と呼ばれた豊かな農業国は、今や「失敗国家」に数えられる。その実情を見た。(ハラレ=古谷祐伸)

■Zドルの価値は1日で半減

首都ハラレ中心部の「OKスーパー」。エリザベスさん(26)がパン売り場で値札を見つめていた。1斤が1米ドル(約90円)または25億ジンバブエドル(Zドル)。所持金は15億Zドルなので10億Zドル足りない。「今朝の1米ドルの両替率は10億Zドルだったはず」と店員に文句をつけたら、「両替率はどんどん変わる。調べたのかい」といなされた。

実際、市民が使う闇両替のレートは夕方には1米ドルが15億Zドル、翌日には20億Zドルになり、Zドルの価値は1日で半減。エリザベスさんはパンをあきらめ、10億Zドル札でポテトフライを1皿買った。

ジンバブエでは7月に年率2億3100万%の物価上昇を記録。中央銀行が8月、通貨の「0」を10個取る切り下げをしたが、超インフレは止まらない。政府にはより高額の紙幣を刷るしか策はなく、今の最高額紙幣は100億Zドル。それも米ドル換算するとわずか10ドル前後だ。

エリザベスさんは24日、コメを買う現金を下ろすため朝4時に銀行に行ったが、すでに数百人が並んでいた。月に100億Zドルという引き出し制限があり、一度に多くを引き出せないためだ。空腹のまま並び続けた午後4時前、順番が来る直前に銀行は閉まった。うなだれた様子で段ボールを敷き、徹夜を始めた。

■「給料増えぬ教師やめた」

鍋の中に「イシュクワ」という黒っぽい虫が百数十匹入っていた。羽をむしり、加熱して食べる。「思ったほどまずくはない」とデビッドさん(29)。一家のこの日の貴重なおかずだ。

ハラレ郊外の岩が転がる国有地に勝手に住み着いたのは05年。泥壁の広さ2畳ほどの家に妻(27)と娘(9)、息子(2)の4人で暮らす。畑でトウモロコシを育てているが、家族を1カ月しか養えない収量だ。

「肥料は高くて買えないし少雨で作物が育たない。外国の教会からのわずかな食糧援助で食いつないできた。来年はどうなるのか」

以前は別の地区で雑貨の露店を構え、貧しい暮らしを支えていた。だが、露店などを一掃する政府の「ごみ片づけ作戦」で追い出された。国連は、政府のこの措置で70万人が住居や職を失ったと指摘。失業率は今や8割以上とみられる。デビッドさんは「まともな就職ができないから露店を開いたのに、政府は厄介者を追い出すだけで面倒をみない」と憤る。

中学校教師ムフンドゥさん(42)は「物価が上がっても給料は変わらない。紙くず同然だから、10月で仕事もやめた。家具を売り、近所で恵んでもらう暮らしももう限界。南アフリカに逃げる」と話した。

活路を求めて周辺国などに逃れた人は、国民の3割にあたる400万人とも言われるが、実態は不明だ。

■ムガベ大統領「ジンバブエは私のものだ」

80年に独立した当時のジンバブエは豊かな農業国だったが、今では飢えが広がり、国連は「来春にかけて推計550万人に食糧援助が必要」とみる。

背景には、独裁色を強めるムガベ政権の失政や腐敗がある。退役軍人への多額の年金支出などで、財政が急速に悪化。00年には白人大農場を強制収用し、元軍人など農業知識がない黒人にも再配分したことで生産性が低下した。「圧政」を嫌う外国からの援助や投資も減った。

この結果、農産物などを輸入に頼るようになり、物価が高騰。債務の返済にも追われて紙幣を乱発し、さらにインフレを招く悪循環に陥った。

行政は機能せず、公共サービスも低下。生ごみが畑や通りの脇に山積みにされ、下水管が破裂して通りに汚水があふれている地区もある。

世界保健機関によると今年8月以降、2万6千人以上がコレラに感染し、1500人以上が死亡した。だが財政難で公務員の給与は低く、公立病院の医師の多くは勤務をボイコット。首都最大のハラレ病院の外来病棟は最近、患者を受け付けていない。ムガベ氏は「コレラは英国の陰謀」と訴える始末だ。

ムガベ氏の権力への執着は並大抵ではない。今年3月の大統領選で野党支持者を徹底弾圧し、6月の決選投票で5期目の当選を宣言した。国際社会の批判を受け、9月に最大野党との連立政権作りに合意したが、ポスト配分を巡り交渉はストップしたままだ。

英米は「国を壊した人物は退陣するべきだ」(フレイザー米国務次官補)などと、ムガベ氏退陣を強く求めている。

だがムガベ氏は19日、与党の集会で言い放った。「私は決して降参しない。ジンバブエは私のものだ」

    ◇

■ジンバブエ 1923年に英国の自治植民地となった後、65年に少数派の白人が「ローデシア」として一方的に独立を宣言し、政権を樹立した。これに対し黒人組織がゲリラ闘争を展開。英国の仲介で総選挙が行われ、80年にジンバブエとして独立した。

ムガベ氏はジンバブエ独立闘争で活躍し、75年に現与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」の前身の政党を率い始め、独立とともに首相に就任、87年に大統領になった。現在、5期目。



 
 
>TOP

NEWS25時:ジンバブエ大統領 与党の大臣ら12人更迭

昨年3月の大統領選以降、混乱の続くアフリカ南部ジンバブエで3日、ムガベ大統領は与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」の大臣や副大臣ら12人を更迭した。「野党との連立政権組閣に向け準備を始めた」と政府系ヘラルド紙が報道官の話として報じた。同紙によると、情報広報相、財務相らが更迭の対象。【ヨハネスブルク】

毎日新聞 2009年1月5日 東京朝刊



 
 
>TOP

杉山愛組、複2回戦へ進出 ブリスベーン・インターナショナル

更新:2009.1. 6

■International:Brisbane International, Brisbane, Australia(賞金総額$220,000)

オーストラリアのブリスベーンで開催されているブリスベーン・インターナショナル。杉山愛はダニエラ・ハンチュコワ(スロバキア)と組んだダブルス1回戦で、ワイルドカードのソフィー・ファーガソン / Monika WEJNERT 組(オーストラリア)を 6-2 6-3 で破り、準々決勝へ進出した。準々決勝では、第1シードのカーラ・ブラック(ジンバブエ) / リーゼル・フーバー(アメリカ)組と対戦する。

International: Brisbane International, Brisbane, Australia (Hard)

ダブルス

準々決勝

HANTUCHOVA, Daniela (SVK) / 杉山愛

vs BLACK, Cara (ZIM) / HUBER, Liezel (USA) (1)

1回戦

HANTUCHOVA, Daniela (SVK) / 杉山愛 6-2 6-3

d. FERGUSON, Sophie (AUS) / WEJNERT, Monika (AUS) (WC)

シングルス

1回戦

STOSUR, Samantha (AUS) d. 杉山愛 (9) 6-2 6-3

記事:野口英一郎



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ死者数、1700人超に=WHO

2009年1月7日

[ジュネーブ 6日 ロイター] コレラがまん延しているジンバブエで、感染速度が増している。コレラの感染が疑われる3万4306人のうち、死者数は計1732人となった。世界保健機構(WHO)が5日発表した。

WHOによると、5日のコレラによる死者数は59人、新たに感染した人の数は731人。4日の死者数32人、新たな感染者379人から拡大した。

ジンバブエでは雨季が1月から2月にピークとなり、3月下旬に終わる。雨季の洪水が同国の低平地に被害をもたらし、コレラのさらなる拡大につながる可能性もある。



 
 
>TOP

NEWS25時:ジンバブエ 大統領が組閣か

アフリカ南部ジンバブエで、ムガベ大統領はこのほど、2月末に新政府樹立に向けた組閣を行う方針を示した。地元政府系ヘラルド紙が報じた。しかし、最大野党「民主変革運動」のツァンギライ議長らとの協議は尽くされておらず、一方的な組閣宣言との見方もある。【ヨハネスブルク】

毎日新聞 2009年1月7日 東京朝刊



 
 
>TOP

新学期延期の理由は「期末試験の採点が間に合わないから」?ジンバブエ

* 2009年01月08日 02:34 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【1月8日 AFP】コレラやインフレ、政治的混乱の続くジンバブエで、教師が学校に出勤してこない恐れが出ていることから、新学期の開始が2週間延期されることが決定した。同国の政府系日刊紙ヘラルド(Herald)が報じた。

新学期は13日から始まることになっていたが、教育省幹部は延期の理由について、「前年に行われた期末試験の採点が終わっていないため」と語っている。

ジンバブエでは、一部の教師が、前年行われた大統領選をめぐる暴動の最中に逃亡した。それ以外にも、生活が苦しいため、学校での仕事を捨て路上での商売を始めた教師もいるとみられる。

■深刻なインフレ、授業料も外貨で徴収?

ヘラルド紙によると、教育省はこの期間を利用し、学校側から出されている「授業料を外貨で徴収したい」との要望を検討するという。

ジンバブエでは前年、同国の激しいインフレによって賃金が微々たる額に減少しているとして、教師らが賃金アップを訴えて数回のストライキを起こしている。

ジンバブエのインフレ率は、最後に算定された7月には2億3100万%に上っていたが、民間のエコノミストらによると、現在は数兆%になっているとみられている。

これに対し、同国の中央銀行は、時には月に何度も新しい高額紙幣を発行しているが、物価の上昇にはまったく追いついていないのが現状だ。多くの商店では外貨での支払いが求められ、事実上、一般のジンバブエ国民は閉め出されている形になっている。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:コレラ深刻化 日赤第2班が出発へ

アフリカ南部のジンバブエでコレラの感染被害が深刻化している問題で、日本赤十字社の緊急医療チーム第2班が10日、成田国際空港から首都ハラレに向けて出発する。

第2班は医師3人、看護師4人、技術員1人、事務員4人の計12人。昨年12月18日に派遣された第1班と合流し、段階的に業務を引き継いで2月9日まで治療や衛生教育などの支援に当たる。

毎日新聞 2009年1月10日 東京夕刊



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ流行、死者2000人を超える WHO

* 2009年01月14日 04:44 発信地:ジュネーブ/スイス

【1月14日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は13日、ジンバブエで大流行しているコレラによる死者は8月以来、2000人を超え、感染者数も約4万人に上っていると発表した。WHOは、コレラによる危機は「沈静化に至っていない」と警告している。

WHOが発表した最新のデータによると、コレラによる死者数は前日から117人増え2024人となったほか、感染者数は1472人増えて3万9806人となったという。

WHOの報道官によると、コレラは汚染された水を通じて感染していく病気であるため、雨期に入ったことで感染が拡大しているという。

被害が最も大きいのは首都ハラレ(Harare)で、死者238人、感染者1万813人となっている。次に感染者数が多いのは、南アフリカとの国境地帯のベイトブリッジ(Beitbridge)で、報告された最新のデータによると、感染者は4275人に上っているという。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ死者、2千人以上

2009年1月14日20時15分

【ニューヨーク=松下佳世】アフリカ南部ジンバブエで、コレラの流行が深刻化している問題で、国連は13日、8月以降の死者が2千人を超え、感染者数も4万人近くに上ったと発表した。先月半ばからの1カ月足らずで倍増した形で、国連は危機感を募らせている。



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ死者数、2000人超に=WHO

2009年1月14日

[ハラレ 13日 ロイター] ジンバブエでコレラによる死者が2000人を超え、感染者数は約4万人にまで拡大している。通常は予防できるコレラだが、アフリカでここ10年余で最悪の感染となった。世界保健機構(WHO)が13日発表した。

WHOの最新のデータによると、12日現在の死亡者数は2024人、感染者数は3万9806人。アフリカのコレラ感染では、1999年にナイジェリアで2085人が感染した例を上回る最悪の事態となっている。

ジンバブエ政府は、これからピークを迎える雨季には感染がさらに拡大するかもしれないと警告。雨季の洪水で感染が増える可能性もある。

コレラ感染は近隣諸国にも広がっている。南アフリカで少なくとも13人が死亡、1419人が感染。ボツワナ、モザンビーク、ザンビアでも感染者が報告されている。



 
 
>TOP

100000000000000ドル紙幣が登場、異常なインフレ下のジンバブエ

* 2009年01月17日 03:15 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【1月17日 AFP】ジンバブエの中央銀行は16日、同国の厳しい経済情勢に対応するため、新100兆ジンバブエ・ドル紙幣を発表した。

100兆ジンバブエ・ドルは、15日の闇レートで約300ドル(約2万7000円)だという。ほぼすべての外貨取引はこの闇レートで行われているが、現地通貨の価値は毎日、急激に下落している。

ジンバブエではわずか数日前に500億ジンバブエ・ドル紙幣の流通が始まったばかりだが、すでにこの紙幣の価値は暴落し、一般の労働者が月給を銀行から引き出すにも足りないほどだという。

ジンバブエの公式インフレ率は、最新のデータである前年7月の時点で年2億3100万%だったが、米シンクタンク、ケイトー研究所(Cato Institute)の試算では、年897垓(がい)%に上るという。垓は10の20乗であり、数字に直すと897の後ろに0が20個つくことになる。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ大統領夫人、英国人カメラマンの顔面にパンチ

* 2009年01月19日 13:50 発信地:香港

【1月19日 AFP】香港滞在中のジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の夫人に密着していた英国人報道カメラマンが、夫人の写真を撮ろうとして夫人から顔を殴られるなどの暴力を振るわれたと、18日明らかにした。

フォトエージェンシー「Sinopix」のチーフカメラマン、リチャード・ジョーンズ(Richard Jones)氏は15日、グレース・ムガベ(Grace Mugabe)夫人(43)が滞在している5つ星の九龍シャングリラホテル(Kowloon Shangri-la Hotel)の外で、夫人を待ちかまえていた。

夫人は女友達とボディガード1人と共にホテルから出てきたが、約6メートル先にジョーンズ氏の姿を見つけると激怒し、ボディガードにジョーンズ氏を痛めつけるよう命令した。

現場に駆けつけた英紙サンデー・タイムズ(Sunday Times)の特派員、マイケル・シェリダン(Michael Sheridan)記者によると、「ボディガードはジョーンズ氏につかみかかり、取っ組み合いながら彼のカメラを奪おうとした。ボディガードが彼を押さえつけている間、ムガベ夫人は彼の顔を何度も殴った」という。

「彼女は完全に狂乱状態だったよ」(ジョーンズ氏)

ホテルからは、大柄のアフリカ人のボディガードがさらに3、4人出てきてジョーンズ氏の方へ向かおうとしたが、ホテルに程近いショッピングビル尖沙咀中心(Tsim Sha Tsui Centre)の警備員がこれを制止。やがて警察が現場に到着し、ジョーンズ氏から事情を聴いた。

医師の診断によると、ジョーンズ氏は頭と顔に、あざ、切り傷、擦り傷が多数認められた。「ファーストレディーがはめていた複数のダイヤモンドの指輪のせいだろう」とジョーンズ氏。

同氏らは、「夫人の派手なライフスタイルとジンバブエ人民の苦境」を対比して報じるべく、夫人の香港での行動を追う予定だったという。サンデー・タイムズによると、ムガベ一家はバカンスで東アジアを訪れており、夫人は9日、大統領とは別行動でシンガポールから香港へやってきた。

ジンバブエでは、人口の約半分が援助食糧に頼っている。前年8月からはコレラが大流行しており、コレラによる死者は2000人を超えている。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ、政党間の交渉を開催

2009-01-19 22:04:33 cri

南部アフリカ開発共同体(SADC)の仲介により、ジンバブエの与党と野党は19日、首都のハラレで新ラウンドの政党間の交渉を行いました。

交渉はこの日の正午から始まり、SADCが任命した調停者である南アフリカのムベキ元大統領やジンバブエのムガベ大統領、SADC議長国の南アフリカのモトランテ大統領、および野党の党首らが出席しました。

この交渉に先立って、ジンバブエの与党と野党はそれぞれ、「今回の交渉は連立政府を成立するための最終的なものである」と述べました。

ムガベ大統領は18日、地元のメディアに対して、「与党はこの交渉で譲歩するつもりはない」と述べました。(翻訳:玉華 チェック:安藤)



 
 
>TOP

ジンバブエ大統領夫人キレる、殴られた英紙カメラマンけが

【台北=竹内誠一郎】19日付の香港各紙は、アフリカ南部ジンバブエで独裁的な政権運営を続けるムガベ大統領のグレース夫人が15日、香港の繁華街でのショッピング姿を撮影した英紙サンデー・タイムズのカメラマンの顔面を10回以上殴打し、負傷させたと伝えた。

明報によると、夫人は購入したブランド品を持って高級ホテルを出たところを撮影された。カメラマンは夫人のボディーガードに取り押さえられ、倒れたところを夫人に殴打された。夫人は大きなダイヤモンドの指輪をはめており、カメラマンは顔面9か所に裂傷を負った。

(2009年1月20日00時47分 読売新聞)



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ感染が農村に拡大、死者2500人に

2009年1月22日

[ハラレ 21日 ロイター] コレラがまん延しているジンバブエで、感染が農村地域に広がっている。コレラ感染者が都市部を離れ、田舎に移動したためで、国連機関は21日、同国のコレラ死者数が約2500人、感染者数は4万人以上に達したと発表した。

ワールド・ビジョン・ジンバブエのコレラ対応マネージャー、ウィルフレッド・シククラ氏は、国際機関が必要な資源を動かして対処しているものの、コレラを制圧できていないと指摘。

「当初は都市部での始まった感染だが、感染者の一部が田舎に移住する流れが起きている。農村部で新たな感染報告が続いている」と述べた。



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ流行、感染者数5万人超 死者数も2773人に

* 2009年01月24日 02:58 発信地:ジュネーブ/スイス

【1月24日 AFP】世界保健機関(World Health Organization、WHO)は23日、ジンバブエで大流行しているコレラの感染者数はこれまでに5万人を超え、死者数も2773人に上っていると発表した。

国際赤十字社・赤新月社連盟(International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies、IFRC)は、最も憂慮すべき問題は5.7%に上るコレラによる死亡率だと指摘。この数字を見る限り、同国でのコレラの流行は沈静化にはほど遠い状況だといえる。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:新学期の開始延期 給料未払いで教師らスト

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領が独裁体制を敷き、野党との連立協議が停滞しているアフリカ南部ジンバブエで、給料の未払いなどを理由に教師らのストライキが続く学校が続出していることから、新学期の開始が延期された。また、激しいインフレはなお続いており、100兆ジンバブエドル札が導入されることになった。

地元紙などによると、新学期は本来13日に始まる予定だったが、27日に延期された。給料の未払いや薄給を理由に昨年来、教師のストライキが相次ぎ、事実上の閉校状態の学校も多いことが理由。

政府はインフレが激しいことから、教師らの訴えを受ける形で、新学期からの授業料を「外貨支払い」にするかどうか検討に入った。授業料は3カ月で約300米ドルが必要だが、準備できない場合は子どもが学校に通えない可能性もある。

インフレは年率2億%を超え、中央銀行は100兆札のほか50兆、20兆、10兆札の導入も予定している。

一般の商取引では、米ドルや南アフリカ・ランドなど外貨が主に使われるようになっており、首都ハラレの商店でも「外貨のみ使用可」の店舗が増加している。



 
 
>TOP

ムガベ大統領の娘、香港大学に偽名で留学中

* 2009年01月25日 20:47 発信地:香港

【1月25日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の娘が、偽名で香港の大学に通っていることが25日、香港英字紙サンデー・モーニング・ポスト(Sunday Morning Post)の報道で明らかになった。

サンデー・モーニング・ポストは、香港大学(University of Hong Kong)関係者筋の話として、ボナ・ムガベ(Bona Mugabe)さんが2008年から同大学に通っていることを報じた。父親のロバート・ムガベ大統領とその側近らは、米国や欧州連合(EU)、オーストラリアへの入国を禁止されている。

留学が明らかになったのは、母親のグレース・ムガベ(Grace Mugabe)大統領夫人(43)が今月、滞在中の5つ星の九龍シャングリラホテル(Kowloon Shangri-la Hotel)前で写真を撮ろうとした英国人カメラマンのリチャード・ジョーンズ(Richard Jones)氏に暴行を加えたとの報道がきっかけとなった。

サンデー・モーニング・ポストによると、香港大学の広報担当者は、ボナさんがいることで、大学キャンパス内で他の学生から否定的な反応が起きたことはないと述べ、「教育は、政治とは別であるべきだと信じている。また、家族の事情や両親の行動で、若い人々の教育の権利が否定されることはあってはならないことだ」と語った。

オーストラリアでは前年、両親がムガベ政権と関わりを持っているジンバブエの学生8人を国外退去処分にした。理由として、人権侵害に関与している人々が、一般的なジンバブエ国民が受けられない教育を、自分の子どもだけに与えるのを阻止したかったとしている。

一方、香港の警察当局は、グレース・ムガベ夫人によるジョーンズ氏への暴行について、捜査中であるとしている。

警察広報官は、AFPに対し「まだ逮捕者は出ていない」と述べた。

ジョーンズ氏は、九龍シャングリラホテル前で、ボディーガードに押さえつけられている間にムガベ夫人にくり返し殴られたと述べている。ジョーンズ氏によると、ムガベ夫人が複数のダイヤモンドの指輪をはめていたために、頭と顔に多数のあざや切り傷、擦り傷ができたという。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ制裁を再強化 EU外相理事会

2009.1.27 11:48

欧州連合(EU)の外相理事会が26日、ブリュッセルで開かれ、野党勢力を弾圧し、コレラの流行などで人道危機も深まっているジンバブエに対し、政府関係者のEU域内への渡航禁止などを再び強化した独自の追加制裁案を承認した。

新たに政府関係者ら20人以上のEU域内への渡航を禁止し、ムガベ大統領の側近が経営しているとされる企業30社以上の資産を凍結する。

EUは2002年2月以来、同種の制裁を順次強化しており、制裁対象は計約200人、約40社に上った。(共同)



 
 
>TOP

ツァンギライ氏、2月に首相就任へ ジンバブエ

* 2009年01月27日 13:51 発信地:プレトリア/南アフリカ

【1月27日 AFP】南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community、SADC)は26日、南アフリカのプレトリア(Pretoria)で緊急首脳会議を開き、14時間におよぶ協議の結果ジンバブエの野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長が2月11日に首相に就任することを決めた。

SADCのトマス・サロマン(Tomaz Salomao)事務局長が同日、会議後に発表した。2月11日には副首相も就任し、大臣と副大臣は2月13日に宣誓するという。

ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領とツァンギライ氏は前年9月に連立政権樹立で合意したが、統一政府構想はその後行き詰っていた。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:SADC、連立政権合意と発表

【ヨハネスブルク高尾具成】AP通信によると、与野党の対立が続くアフリカ南部ジンバブエ情勢について、仲介役の「南部アフリカ開発共同体(SADC)」は27日、最大野党「民主変革運動(MDC)」のツァンギライ議長が2月11日に首相に就任し、連立政権を樹立することで合意したと発表した。しかし、MDC側は合意を否定、反発している。

ムガベ大統領とツァンギライ議長らは昨年9月、「ムガベ大統領・ツァンギライ首相」の連立政権樹立に向け、協議開始で合意。しかし、主要閣僚ポストの配分などで対立し、協議は暗礁に乗り上げていた。SADCによると、2月5日に首相ポスト設置のため憲法を改正する。これに対しMDCは「(SADCは)ポストの公平な配分などの問題を解決できなかった」と声明を発表。連立政権樹立への道のりは不透明だ。

毎日新聞 2009年1月28日 東京朝刊



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ死者3000人超える、過去14年間で最悪

* 2009年01月29日 08:30 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【1月29日 AFP】世界保健機関(World Health Organisation、WHO)は28日、ジンバブエで流行しているコレラの死者数が3028人に達し、感染者数も5万7千人を超えたと発表した。これは、過去14年間で世界最悪の水準とされる。

同国の泥沼化する政治・経済危機を反映してか、過去15日間だけで死者は1000人を超えたという。(c)AFP



 
 
>TOP

資産凍結のジンバブエ大統領、娘が偽名で香港に留学―香港紙

モバイル版URL : http://rchina.jp/article/28062.html

2009年1月25日、香港の英字紙・サウスチャイナモーニングポストはジンバブエのロバート・ムガベ大統領の娘であるボナ・ムガベさんが現在、香港の大学に偽名を使って在学中だと報じた。25日、英BBC放送中国語版サイトが伝えた。

今月、グレース・ムガベ大統領夫人が香港を訪問、滞在中のホテル前で英国人カメラマンに暴行を加える事件が起きた。サウスチャイナモーニングポストによると、同事件がきっかけとなってボナさんの留学が明らかとなったという。

ジンバブエはハイパーインフレ、コレラの流行、政治の混乱などに苦しんでおり、国際社会はムガベ大統領にその責任があるとして、その資産を凍結し入国を拒否するなど批判を強めている。昨年、オーストラリアでは両親がムガベ大統領と関わりを持っている学生8人を国外退去処分とした。ジンバブエ国民を犠牲にして得たお金での就学を阻止するためだという。香港の人権活動家はボナさんにも同様の処分を下すべきとコメントしている。(翻訳・編集/KT)

2009-01-29 12:41:58 配信



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ流行、感染者6万人以上に WHO

* 2009年01月30日 19:59 発信地:ジュネーブ/スイス

【1月30日 AFP】コレラ感染が拡大しているジンバブエで、感染者数が6万人を超えた。世界保健機関(World Health Organisation、WHO)が30日、明らかにした。

29日付けのWHOの最新統計によると、2008年8月のコレラ発生以降の感染者数は6万401人で、このうち3161人が死亡している。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:来月、新政権 野党、連立受け入れ

【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエの最大野党、「民主変革運動」(MDC)は30日、ムガベ大統領率いる与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」との連立政権樹立を決定した。来月13日にも新政権が発足する。昨年3月の大統領選後、与野党対立による混乱が続いていたジンバブエは、事態打開に向けて動き始めた。

ムガベ大統領とMDCを率いるツァンギライ議長は昨年9月、連立政権を組み議長が首相に就任することで合意。しかし、市民への弾圧を防ぐため軍や警察を管轄する治安担当閣僚のポスト確保を主張するMDCと、これを拒否する与党側の対立が解消せず、連立協議は暗礁に乗り上げていた。

しかし、ジンバブエ国内は年率2億%を超すインフレによる経済悪化やコレラ禍で、市民生活は困窮を深めており、政治危機脱出が緊急の課題。与党による単独組閣や国内の一層の混乱を恐れるMDCは30日、首都ハラレで党会議を開催し、閣僚ポストの配分の決定を先送りして連立政権入りに踏み切った。

今後、連立政権下でMDCがどこまでムガベ大統領の独裁色を薄められるかが焦点となる。MDCは、連立政権は国家再建に向けた暫定政権との見方も示しており、与野党の意見対立から新政権が分裂する懸念もある。

「南部アフリカ開発共同体」(SADC)によると、2月5日に首相ポスト設置などの憲法改正が行われ、同11日にはツァンギライ議長が首相に就任。13日には新政権が発足する見通し。

==============

■ことば

◇ムガベ大統領

80年のジンバブエ独立の英雄。87年に大統領に就任。植民地主義を厳しく批判し92年、白人所有の農地を接収し黒人農民に分配する土地収用法を制定。00年以降、収用を本格化させ、欧米の批判を受け孤立化した。昨年の大統領選では、6月の決選投票を前にムガベ派の暴力激化を理由にツァンギライ氏が撤退。ムガベ氏は5選を宣言したが、欧米は経済制裁を強化。その後、SADCが仲介に乗り出し、与野党は9月、連立政権樹立に向けた協議開始で合意していた。

毎日新聞 2009年1月31日 東京夕刊



 
 
>TOP

ジンバブエ野党、連立への参加を表明 野党議長が首相に就任へ

* 2009年01月31日 05:25 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【1月31日 AFP】ジンバブエの野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長は30日、ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領との連立政権に参加すると発表した。同国では、約1年前の大統領選に端を発する混乱によって危機的な状況が続いていた。

ツァンギライ議長はMDCの会合後、記者団に対し、南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community、SADC)の求めに応じ、自らが2月11日に首相に就任すると語った。

ムガベ大統領率いる政府側も、MDCは「外部勢力から転換しつつある」との声が上がるなど、この決定を歓迎する姿勢を示した。(c)AFP



 
 
>TOP

インフレ率2億%、頼りは外貨 ジンバブエ、使用解禁

2009年1月31日18時21分

経済崩壊状態にあるアフリカ南部のジンバブエが、外国通貨の国内での使用を全面的に認めることになった。対象は米ドルやユーロ、英ポンドなど。激しいインフレで自国通貨のジンバブエ(Z)ドルの価値下落に歯止めがかからないことを受けたものとみられる。

AFP通信などによると、チナマサ財務相代理が29日、予算案の発表の際に明らかにした。08年10月から一部業者に限って外貨使用を認めていた措置を拡大する。

ジンバブエは08年7月の物価上昇率が2億3100万%を記録。このため高額紙幣を乱発しており、1月には「100兆Zドル」紙幣の導入が発表された。一方で与党幹部らが安い公定レートで米ドルを入手し、闇市場で売って稼いでいると言われている。

新年度予算案の規模は6650京Zドル(約1740億円)。今後も公務員の給与はZドル払いだという。(古谷祐伸)



 
 
>TOP

感染者6万超、WHOの最悪予想超える ジンバブエのコレラ禍

(CNN) アフリカ南部ジンバブエで昨年8月から深刻化しているコレラ感染で、世界保健機関(WHO)は30日、最新の被害状況を公表し、犠牲者は3161人、感染者は6万401人と報告した。感染に歯止めがかかった形跡はなく、今後も患者などが増える恐れがある。

WHOは昨年12月、「最悪の事態」で患者は6万人に達する可能性があるとしていたが、この数字を上回ったことになる。WHOは被害拡大の阻止には大胆な対応が必要とし、国際社会による一層の協力を求めた。

ジンバブエで長期独裁政権を敷くムガベ大統領は昨年12月、コレラ流行を受けて非常事態宣言を発令。WHOや国境なき医師団、国連各機関が援助活動を続けている。ジンバブエの雨期は1月から2月かけてピークを迎え、3月下旬に終わる。降雨の増加から、コレラ菌がまん延する状況になり、さらに感染被害が拡大すると見られている。

コレラの治療には水分の補給が不可欠だが、首都ハラレですら上下水道が整備されておらず、地方では井戸の6─7割が機能していない。さらに、経済は崩壊状態で、ムガベ政権による人権侵害、野党迫害を受け国際社会は経済制裁も打ち出している。また、ジンバブエの医師、看護師らは外貨での給料支払いを要求し、長期ストにも踏み切っている。



 
 
>TOP

ジンバブエ:市民の南ア脱出続く 不衛生な環境に不安

ムガベ大統領の独裁体制下、経済混乱やコレラ感染が深刻化しているアフリカ南部ジンバブエから隣国・南アフリカに向け、市民の脱出が続いている。ジンバブエの野党は先月末、連立政権入りを受け入れたが、政情安定化のめどは立っていない。南ア側の国境付近には大規模なジンバブエ人集落が連なり、数万人規模とみられる避難民は不衛生な環境で将来の不安に震えていた。【メッシーナ(南アフリカ北東部)で高尾具成】

南ア北東部のジンバブエとの国境の街メッシーナ。違法に越境してきたジンバブエ人向け一時避難所「ショー・グラウンド」では、南ア政府の短期滞在証明書(6カ月間)を得ようと、申請窓口を前に数千人が徹夜で行列を作っていた。滞在証を得られれば仕事を探せるが、身分証などがないと取得に数週間以上かかる。

現地は雨期だが、避難所には雨露をしのぐテントもない。ごみは散乱し、汚水のにおいが漂う。水道施設は数カ所のみ。飲料水は使い古しの汚れたペットボトルにためられる。共同トイレは土に穴を掘っただけだ。

26歳の女性、エマ・ムネゴさんは地面に1枚だけ敷かれた段ボール上で、突っ伏すようにして震えていた。今年初め、ジンバブエの首都ハラレ郊外から違法に国境を越え、逃げてきた。「十分に食べられず、悪い水を飲んだ」と途切れ途切れに話した。

世界保健機関(WHO)によると、ジンバブエではコレラの死者数が3000人を超え、感染者数は6万人以上に及ぶ。3歳と8歳の男児を連れた母親、ムコムバチョコさん(26)は次男にコレラ感染の疑いがあるという。だが、「(南アの)滞在証明書を得るまで、ここを動くわけにはいかない」と話す。

南ア政府は、人道支援のためジンバブエから避難民を受け入れてきたが、人数が多すぎて避難所の整備や滞在証明書の発行が間に合わないという。

避難民の困窮ぶりとは裏腹に、メッシーナの幹線道路は夜になると、食料や日用品をジンバブエに持ち込み、高値で売りさばく「にわか商人」でにぎわう。関係者によると、品不足のジンバブエでは南アのせっけんが2倍の値段で売れる。「ジンバブエのパスポートを持っていればひと財産築ける」と言うが、ジンバブエ政府は市民の国外流出を防ぐため、先月からパスポート申請料を650米ドル(約5万8000円)と従来の3倍につり上げている。

ジンバブエ情勢 昨年3月の大統領選の結果をめぐり、ムガベ大統領率いる与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」と、最大野党「民主変革運動」(MDC)の対立が深刻化。1月30日、MDCが連立政権構想を受け入れ、2月13日に新政権が発足する見通しとなった。不安定な政情は極度のインフレやコレラの蔓延(まんえん)に拍車をかけた。

毎日新聞 2009年2月1日 21時20分(最終更新 2月1日 23時43分)



 
 
>TOP

1兆ドルが1ドルに、超インフレのジンバブエで12桁のデノミ

* 2009年02月02日 23:45 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【2月2日 AFP】世界でも記録的なハイパーインフレーションが続くジンバブエの中央銀行は2日、1兆ジンバブエ・ドルが新1ジンバブエ・ドルになる12桁のデノミネーション(通貨単位の切り下げ)を実施し、7種類の新札を発行した。

ジンバブエ準備銀行(中央銀行)のギデオン・ゴノ(Gideon Gono)総裁は、疲弊した経済を建て直すため「中央銀行は通貨の12桁を切り下げた」と述べ、新ドルで1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドル、500ドルの7種類を直ちに発行したと発表した。

ゴノ総裁は「昨日までは兆単位のお金を持っていた資産家たちよ。悪いが、今日は好きな飲み物も買えないよ」とコメントした。

デノミ直前まで流通していた紙幣の最高額は10兆ドル札だが、中央銀行は1月に、100兆ドル札の発行も予告していた。2月1日時点の為替相場は、1米ドルが約4兆ジンバブエ・ドルだった。

ジンバブエ経済は08年7月に年率2億3100万%の物価上昇率を記録し、世界最悪水準を更新して以降、歴史に残るハイパーインレーション下で崩壊の一途をたどってきた。また、同7月には10桁のデノミを実施している。

政府は前週、商取引の際の外国通貨の使用を全面的に解禁した。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:市民相次ぎ南アへ脱出 汚水飲み、不安に震え

ムガベ大統領の独裁体制下、経済混乱やコレラ感染が深刻化しているアフリカ南部ジンバブエから隣国・南アフリカへ、市民の脱出が続いている。ジンバブエの野党は先月末、連立政権入りを受け入れたが、政情安定化のめどは立っていない。南ア側の国境付近には大規模なジンバブエ人集落が連なり、数万人規模とみられる避難民は不衛生な環境で将来の不安に震えていた。【メッシーナ(南アフリカ北東部)で高尾具成】

◇滞在証窓口、数千人が列

南ア北東部のジンバブエとの国境の街メッシーナ。違法に越境してきたジンバブエ人向け一時避難所「ショー・グラウンド」では、南アでの短期滞在証明書(6カ月間)を得ようと、申請窓口に数千人が行列を作っていた。滞在証明書を得られれば仕事を探せるが、取得に数週間かかる。

現地は雨期だが、避難所には雨露をしのぐテントもない。ごみは散乱し、汚水のにおいが漂う。水道施設は数カ所のみ。飲料水は使い古しの汚れたペットボトルにためられる。共同トイレは土に穴を掘っただけだ。

26歳の女性、エマ・ムネゴさんは地面に1枚だけ敷かれた段ボール上で、突っ伏すようにして震えていた。今年初め、ジンバブエの首都ハラレ郊外から違法に国境を越え、逃げてきた。「十分に食べられず、悪い水を飲んだ。コレラかもしれない」と途切れ途切れに話した。

世界保健機関(WHO)によると、ジンバブエではコレラの死者数が3000人を超え、感染者数は6万人以上に及ぶ。3歳と8歳の男児を連れた母親、ムコムバチョコさん(26)は次男にコレラ感染の疑いがあるという。だが、「(南アの)滞在証明書を得るまで、ここを動くわけにはいかない」と話す。

南ア政府は、人道支援のためジンバブエから避難民を受け入れてきたが、人数が多すぎて避難所の整備や滞在証明書の発行が間に合わないという。

避難民の困窮ぶりとは裏腹に、メッシーナの幹線道路は夜になると、食料や日用品をジンバブエに持ち込み、高値で売りさばく「にわか商人」でにぎわう。関係者によると、品不足のジンバブエでは南アのせっけんが倍の値段で売れる。「ジンバブエのパスポートを持っていればひと財産築ける」と言うが、ジンバブエ政府は市民の国外流出を防ぐため、先月からパスポート申請料を650米ドル(約5万8000円)と従来の3倍につり上げている。

==============

■ことば

◇ジンバブエ情勢

昨年3月の大統領選の結果をめぐり、ムガベ大統領率いる与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」と、最大野党「民主変革運動」(MDC)の対立が深刻化。1月30日、MDCが連立政権構想を受け入れ、2月13日に新政権が発足する見通しとなった。不安定な政情は極度のインフレやコレラの蔓延(まんえん)に拍車をかけた。

毎日新聞 2009年2月2日 東京朝刊



 
 
>TOP

ジンバブエ通貨、ゼロ12個消えた 物価上昇で切り下げ

2009年2月3日18時59分

驚異的な物価上昇が続くジンバブエの中央銀行は2日、通貨ジンバブエ(Z)ドルを1兆分の1に切り下げるデノミネーションを即日実施すると発表した。ゼロを12個取り除き、新たに1Zドルから500Zドルまでの7種類の新紙幣を導入する。

現在の最高額紙幣は10兆Zドル。1月に導入が発表された100兆Zドル紙幣はお蔵入りとなった。ジンバブエ政府は今年1月29日に、米ドルなどの外国通貨による経済取引を全面的に国民に認めた。今回の切り下げは、外貨取引解禁でZドルの価値がますます下がることを見越した措置とみられる。市民が使う闇両替レートは1日現在で、1米ドルが4兆Zドルだったという。

ジンバブエの物価上昇率は08年7月に年率2億3100万%を記録して以来、発表されていない。政府は昨年8月にもゼロを10個除く同様の措置を取った。(古谷祐伸)



 
 
>TOP

ジンバブエ:1兆ドル→1ドル インフレ苦で大幅デノミ

【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエの中央銀行は2日、同国通貨ジンバブエ・ドルを1兆分の1にするデノミネーション(通貨呼称単位の変更)を発表した。地元政府系ヘラルド紙が報じたもので、1兆ドルが1ドルとなる。1日時点の為替相場は、1米ドル(約90円)が約4兆ジンバブエドルだった。新たに1ドル札から500ドル札の7種類の紙幣を発行する。中央銀行は09年を経済危機脱出の転換点にしたいとしている。

ジンバブエは年率2億%を超すインフレに見舞われており、昨年7月にも100億ドルを1ドルとするデノミを実施。先月には、国内の商取引で米ドルやユーロなど外国通貨を使用することを全面的に認めた。しかし、インフレは収まらず、最高額紙幣10兆ドル札が流通し、先月には100兆ドル札の発行予告もあった。

毎日新聞 2009年2月3日 東京夕刊



 
 
>TOP

「1兆分の1」にデノミ 超インフレのジンバブエ

【ロンドン=石井一乗】ロイター通信によると、超インフレに陥っているジンバブエの中央銀行は2日付で、1兆ジンバブエドルを1ジンバブエドルにするデノミ(通貨呼称単位の変更)を実施した。新単位は旧単位からゼロを12個取ることになる。 (23:06)



 
 
>TOP

ジンバブエ議会、挙国一致政権樹立の決議を採択

ハラレ(CNN) ジンバブエ議会は5日、挙国一致政権を樹立する決議を全会一致で採択した。新政権ではムガベ大統領が現職にとどまる一方、新設の首相ポストに最大野党、民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長が就く。

同決議案を議会に提示したチナマサ司法相は、採決にこぎ着けたことが「奇跡だ」と述べ、「長く困難な旅の末に、歴史的な日がやって来た。包括的な連立政権という列車が出発する」と議員らに呼び掛けた。

同国では昨年実施された大統領選をめぐり、ムガベ大統領とツァンギライ議長が激しく対立。9月にはいったん与野党連立政権の樹立で双方が合意に達したが、主要閣僚の人事などをめぐって対立が再燃した。合意は崩壊の危機に陥ったが、南部アフリカ開発共同体(SADC)の仲介で新たな合意が成立し、今回の決議につながった。ツァンギライ議長は11日に首相に就任する予定だ。

同国では政治的な混乱に加え激しいインフレやコレラのまん延で、国民生活が危機的状況に陥っている。



 
 
>TOP

ジンバブエ:憲法改正案を可決 連立政権へ手続き終了

【ヨハネスブルク高尾具成】昨年3月の大統領選後の与野党対立による混乱の打開を目指すアフリカ南部ジンバブエで5日、連立政権発足への道を開く憲法改正案を上下両院が全会一致で可決した。ムガベ大統領の承認を得て、13日にも連立政権が発足する見通しとなった。

採決では、下院184票(定数210)、上院72票(定数93)の賛成で、反対は両院とも無かった。調停役の「南部アフリカ開発共同体」(SADC)の予定では、11日にもツァンギライ議長が首相就任宣誓をし、13日、連立政権が発足する運びとなっている。

先月末、SADCが南アフリカで緊急首脳会議を開催。ムガベ大統領率いる「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」とツァンギライ議長の最大野党「民主変革運動」(MDC)ら3党の連立発足に向けた同意をとりまとめた。その際、SADCは改正憲法の議会採決の最終期限を5日と定めていた。

毎日新聞 2009年2月7日 東京朝刊



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ禍、犠牲者の増加率に減少傾向と WHO

アフリカ南部ジンバブエで昨年8月から深刻化しているコレラ感染で、世界保健機関(WHO)は6日、最新の被害状況を公表し、犠牲者は3371人、感染者は6万7945人に増えたと報告した。

1月30日時点では犠牲者は3161人、感染者は6万401人だった。国連緊急援助調整官室(OCHA)は感染が封じられた兆候はないが、週間比で犠牲者数の増加率に減少の傾向が見えているとも報告した。

ジンバブエで長期独裁政権を敷くムガベ大統領は昨年12月、コレラ流行を受けて非常事態宣言を発令。WHOや国境なき医師団、国連各機関が援助活動を続けている。ジンバブエの雨期は1月から2月かけてピークを迎え、3月下旬に終わる。降雨の増加から、コレラ菌がまん延する状況になり、さらに感染被害が拡大する恐れもある。

コレラの治療には水分の補給が不可欠だが、首都ハラレですら上下水道が整備されておらず、地方では井戸の6─7割が機能していない。さらに、経済は崩壊状態で、ムガベ政権による人権侵害、野党迫害を受け国際社会は経済制裁も打ち出している。また、ジンバブエの医師、看護師らは外貨での給料支払いを要求し、長期ストにも踏み切っている。



 
 
>TOP

ジンバブエ:最大野党が連立政権を発足 独裁体制を変革

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領(84)による独裁体制が80年から続いてきたアフリカ南部ジンバブエで、最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ議長(56)が11日、首相に就任、連立政権を発足させた。08年の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)特別声明などで憂慮が示された独裁体制は変革を迫られ、民主化に向け一歩を踏み出した。連立政権は破綻(はたん)した経済の立て直しやコレラ流行防止に取り組む。

議長は同日、首都ハラレで大統領の立ち会いで就任宣誓した。13日に発足式典を行う。

独裁に対して制裁を行ってきた欧米は、大統領がどこまで実権を野党側に移すのか慎重に見守っている。

議長は、大統領側に政治犯の釈放を求めているが実現していない。また、閣僚ポストは与党15、野党16で野党側が多いが、警察権力を握る内相は与野党共同で担当するなど権力分担に不安定要因が残る。連立政権は新たな大統領選を実施する見込みだが時期は未定。

【ことば】ロバート・ムガベ大統領

独立闘争を戦った国民的英雄で、80年の首相就任以来、一貫して権力を握り、独裁体制を築いてきた。植民地主義を厳しく批判。「英国が農地を再分配する資金援助を凍結した」と主張、白人農家の土地を強制収用し、黒人農家に分配した。欧米は「独裁者による人権侵害」を批判、制裁を行った。

毎日新聞 2009年2月11日 20時37分(最終更新 2月11日 21時16分)



 
 
>TOP

ジンバブエ最大野党のツァンギライ議長、首相就任

2009年2月11日21時16分

【ナイロビ=古谷祐伸】ジンバブエの最大野党、民主変革運動(MDC)を率いるツァンギライ議長(56)が11日、首相に就任した。08年3月の大統領選の結果などを巡って対立してきたムガベ大統領(84)と手を結び、連立政権を運営する。

崩壊状態にある経済やコレラの流行など、山積する課題の解決が急務だ。一方、80年の独立以来、政権を握るムガベ氏の与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)がどこまで協力的な姿勢を見せるのか、懐疑的な見方も強い。

ジンバブエからの報道によると、組閣は13日にある。ツァンギライ氏は、6日まで反逆罪に問われていたビティ・MDC事務局長を財務相に、ムガベ政権による白人農地の強制収用で追い出された元白人農場主ベネット氏を農業副大臣に、それぞれ指名する方針とされる。



 
 
>TOP

ジンバブエで野党議長が首相就任、大統領との確執解消されず

(CNN) 昨年春の大統領選以降、連立政権樹立をめぐる与野党間の対立が続いていたアフリカ南部、ジンバブエ情勢で、最大野党、民主変革運動(MDC)のツァンギライ議長が11日、新首相に就任した。ツァンギライ内閣の発足となったが、1980年の独立以来、同国の実権を握り続けてきたムガベ大統領との確執は根強く、政策の対立などで政局が再び流動化しかねない状況は変わっていない。

今回の首相就任は、ジンバブエ議会が2月初旬採択した、挙国一致政権を樹立する決議を受けている。両氏間における連立政権樹立の合意は昨年9月に成立していたがが、与野党間の閣僚ポスト配分をめぐる権力闘争が長引いていた。

一時は連立政権交渉の崩壊の危機もあったが、南部アフリカ開発共同体(SADC)などの仲介で息を吹き返していた。

新政権ではムガベ大統領が続投する。新首相は、大統領の権限縮小を求め続けたツァンギライ議長のために新設された。閣僚配分では、MDCが13ポスト、与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)が15で合意した。



 
 
>TOP

ジンバブエ:経済安定を最優先課題に…ツァンギライ新首相

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領の独裁が続いたジンバブエで11日、首相に就任した最大野党「民主変革運動」(MDC)党首、ツァンギライ議長は、同日の就任宣誓後、首都ハラレ市内で演説。年率2億%を超える極端なインフレなど、破綻(はたん)した経済の安定を最優先課題とすることを表明した。

ツァンギライ新首相は支持者を前に「有能な人材を国外に流出させる状況を終わらせなければならない」と強調。来月から、公務員に対し外貨での給与支払いを可能とする方針を明らかにした。

連立政権は13日に組閣され発足する見通し。MDCは31閣僚のうち財務相、高等教育相、保健・児童福祉相など国家再建に向けて緊急的な課題を抱える部門の13閣僚を受け持つ。

財務相には新首相の腹心で、国家反逆罪に問われ最近、訴追が取り下げられたばかりのビティMDC事務局長が就く見込み。

毎日新聞 2009年2月12日 20時54分



 
 
>TOP

ジンバブエ:復興の見通し立たず ムガベ大統領が権力維持

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領による独裁が続いていたジンバブエで11日、野党党首が首相に就任、連立政権が発足した。背景にはインフレが年率2億%を超えるなど経済が破綻(はたん)、コレラで3400人超の死者を出すなど国民が困窮を極め、危機打開を迫られた事情がある。周辺国の強い勧めで妥協を重ね、連立政権を発足させたものの、大統領は権力を維持、欧米を批判する姿勢を緩めておらず、欧米の制裁を解き、復興する見通しは立っていない。

ジンバブエ(人口1334万人)では国連推計で約700万人が緊急な食糧支援を必要とする。昨年8月からのコレラ感染者は約7万人だが、病院は機能していない。開校する公立学校は2割以下で、職を得られる人は10人に1人だ。国外脱出も後を絶たない。

こうした惨状に加え、南アフリカなど南部アフリカ開発共同体諸国が大統領に妥協を促したことで、連立政権が発足した。

新政権は経済改革を最重点課題としている。これには欧米の制裁解除と援助増額、投資に頼らざるを得ない。

しかし、連立発足に向けた合意文書では、欧米による制裁の契機となった白人農場主からの土地強制収用が事実上容認されている。また、ムガベ大統領は旧宗主国・英国など欧米諸国との対決姿勢を続けており、このまま欧米が制裁を解除するのは難しい情勢だ。

首相に就任した最大野党「民主変革運動」(MDC)ツァンギライ議長は逮捕や暴行をたびたび受け、野党の政治犯がいまだに多数、拘束されたままだ。欧米の記者が逮捕されたり、入国を認められない状況も続く。新政権が民主化・自由化に取り組むかも、欧米の制裁を解除するカギとなりそうだ。

 <ジンバブエの独裁体制を巡る動き>

80年   ジンバブエ独立。ムガベ氏首相に就任

87年   ムガベ氏が大統領に就任

90年   ムガベ大統領再選

92年   白人農家の土地を強制収用する法律を制定

96年   ムガベ大統領3選

99年   野党・民主変革運動(MDC)結成。ツァンギライ議長就任

00年   白人農家の土地収用本格化

02年   ムガベ大統領4選

07年3月 同議長が警官に暴行される

08年3月 大統領選など総選挙を実施。同議長勝利宣言

 5月 選管が大統領と同議長による決選投票決定

 6月 警察が同議長を一時拘束。同議長は決選投票撤退。大統領は決選投票強行。5選を宣言

 9月 与野党が連立政権樹立で合意

09年2月 同議長が首相就任。連立政権スタート

毎日新聞 2009年2月11日 22時11分



 
 
>TOP

副大臣就任直前の野党幹部を逮捕 ジンバブエ当局

2009年2月13日23時12分

【ナイロビ=古谷祐伸】ジンバブエで新たに発足する連立政権で、農業副大臣に就任する予定の最大野党、民主変革運動(MDC)の幹部ロイ・ベネット氏が13日、ジンバブエ当局によって逮捕された。容疑は不明。この日、首都ハラレである閣僚就任式の直前だった。

AFP通信などによると、MDCが「ハラレ郊外の空港で逮捕された」と発表した。白人のベネット氏は所有していた農場をムガベ大統領による白人農場の強制収用で取り上げられた人物。連立政権で首相になったMDCのツァンギライ議長が就任を指名したことで、ムガベ氏側の反発が予想されていた。



 
 
>TOP

ジンバブエ:新内閣が発足

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領の独裁体制が続いてきたアフリカ南部ジンバブエで13日、旧野党勢力を含む連立政権の閣僚らが就任宣誓し、新体制がスタートした。これにより昨年3月の大統領選後、混乱が続いた政治・経済状況の打開へと踏み出す。

旧単独与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」(ZANU―PF)を率いるムガベ大統領と旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ新首相らが閣僚ポストを分け合い組閣。現地からの情報では就任宣誓した閣僚は当初予定より多い36閣僚。ZANU―PFは国防相、外相を確保。MDCからは財務相、保健・児童福祉相などが任命された。また新副首相に就任のムタンバラ氏率いるMDC分派から3閣僚が誕生した。

また、同日、MDCが副農業相に任命したベネット氏を当局が逮捕した。容疑は不明だが、ベネット氏はムガベ政権が推進してきた白人農地を強制収用し、黒人農家に再配分する「農地改革」により、農地を奪われた元農場主の一人。

毎日新聞 2009年2月14日 0時50分(最終更新 2月14日 0時54分)



 
 
>TOP

ジンバブエ:連立内閣、厳しい運営 外資導入めどたたず

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領による独裁体制が続くアフリカ南部ジンバブエで13日、旧与野党の連立内閣が発足したが、欧米諸国は民主化を見極めるまで経済制裁を続ける姿勢だ。このため、経済再建を最優先課題に掲げる新内閣は、外資呼び込みのめどがたたないまま、厳しい政権運営を迫られることになる。

連立内閣の発足について、欧州連合(EU)は歓迎の意を示したものの、人権と法の支配の改善が確認されるまで制裁は解除しない方針だ。英BBCによると、旧宗主国・英国のブラウン首相は「人権抑圧が無くなるまで普通の国とみなすことはできない」と述べた。米国も旧与野党間で実質的な権力分担が実現し、政権が安定するか見極める構えだ。

国内には旧与野党のしこりが色濃く残っている。旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首、ツァンギライ議長(56)の11日の首相就任宣誓では、軍部が「独立闘争に参加しない指導者は敬礼に値しない」との理由から出席を見送った。

また、副農業相に任命された後、就任宣誓の直前に逮捕された元白人農場主、ベネット氏の容疑は、国家反逆だったことが14日分かった。白人農家の土地の強制収用について「政策を変更しない」との大統領側のサインと受け止められている。

ツァンギライ氏は首相就任翌日の12日、刑務所を訪問し、昨年3月の大統領選後、治安当局に拘束された野党支持者らと面会、早期釈放の実現を約束した。政治犯の早期釈放によって民主化への歩みを欧米にアピールする狙いがあるが、先行きは不透明だ。

毎日新聞 2009年2月14日 20時22分



 
 
>TOP

野党の農業副大臣候補を逮捕、就任直前に ジンバブエ政局

ハラレ(CNN) アフリカ南部、ジンバブエの最大野党、民主変革運動(MDC)は13日、同国で新たに発足する連立政権で農業副大臣に就任予定だったMDCの財務責任者のロイ・ベネット氏が同日、ハラレの空港で逮捕されたと述べた。

詳しい逮捕理由は不明だが、MDCによると、不法な出国の容疑に問われている。MDC支持者がベネット氏が拘束される警察署前に集結、抗議しているという。

白人のベネット氏は同日、閣僚就任式を控えていたが、飛行機から連行され、逮捕された。同氏は保有していた農場をムガベ大統領による白人農場の強制収用で取り上げられた過去があり、ムガベ氏側が農業副大臣就任に反発していたとの情報もある。

昨年春の大統領選以降、連立政権樹立をめぐる与野党間の対立が続いていたジンバブエでは2月11日、MDCのツァンギライ議長が新首相に就任、ァンギライ内閣が発足していた。しかし、1980年の独立以来、同国の実権を握り続けてきたムガベ大統領との確執は根強く、政策の対立などで政局が再び流動化しかねない状況は変わっていない。ベネット氏逮捕は与野党にらみ合いの新たな材料となった格好だ。

連立政権ではムガベ大統領が続投する。新首相は、大統領の権限縮小を求め続けたツァンギライ議長のために新設された。閣僚配分では、MDCが13ポスト、与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)が15で合意した。



 
 
>TOP

連立政権発足も副大臣候補を拘束、ジンバブエ

* 2009年02月14日 02:59 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【2月14日 AFP】ジンバブエのロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領は13日、新たに発足した連立政権において、治安部隊を率いる閣僚・高官に強硬派の大統領支持者を任命した。これに先立ち、新たに首相に選出された野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)議長の就任式の直前、首都ハラレ(Harare)の空港では同議長の側近が拘束された。

拘束されたのは、MDCの財務担当者を務めていた白人で農業従事者のロイ・べネット(Roy Bennett)氏。べネット氏は前月、ムガベ大統領の殺害を計画していたとの容疑をかけられ自主的に亡命していた南アフリカから3年ぶりに帰国。新政権では、副農業相に就任する予定だった。

MDCは13日の閣僚就任式に先立ち、連立合意ではムガベ大統領の与党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)から任命される大臣の数は15人までとされていたにもかかわらず、22人を入閣させようとしているとして、同大統領を非難していた。最終的に、それぞれムガベ大統領は2人、MDC側は1人を追加入閣させることとなった。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:新連立政権発足 経済再建厳しく 欧米「まず民主化を」制裁続行

【ヨハネスブルク高尾具成】ムガベ大統領による独裁体制が続くアフリカ南部ジンバブエで13日、旧与野党の連立内閣が発足したが、欧米諸国は民主化を見極めるまで経済制裁を続ける姿勢だ。経済再建を最優先課題に掲げる新内閣は、外資呼び込みのめどがたたず、厳しい政権運営を迫られることになる。

英BBCによると、旧宗主国・英国のブラウン首相は「人権抑圧が無くなるまで普通の国とみなすことはできない」と述べた。米国も旧与野党間で実質的な権力分担が実現し、政権が安定するか見極める構えだ。

国内には旧与野党のしこりが色濃く残っている。旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首、ツァンギライ議長(56)の11日の首相就任宣誓では、軍部が「独立闘争に参加しない指導者は敬礼に値しない」と出席を見送った。

また、副農業相に任命された後、逮捕された元白人農場主、ベネット氏の容疑は国家反逆だったことが14日分かった。白人農家の土地の強制収用について「政策を変更しない」との大統領側のサインと受け止められている。

毎日新聞 2009年2月15日 東京朝刊



 
 
>TOP

国境なき医師団日本

ジンバブエ:コレラ流行は人道危機のわずか一部

国境なき医師団(MSF)は、ジンバブエにおける人道危機が急速な悪化をたどっており、恐ろしいほどの被害を引き起こしていることに警鐘を鳴らす。MSF の医療チームは、これまでに現在流行しているコレラの全症例の約75%に相当する約4万5千人を治療しているが、依然としてこの危機には終わりが見えない。

MSFが本日発表する報告書「コレラを超えて:悪化をたどるジンバブエの人道危機」で述べる通り、今回のコレラ流行は、インフラ基盤が崩壊したジンバブエにおいて壊滅的状況にある医療システムのわずか一部を示しているに過ぎない。現在、数多くの医療施設が閉鎖もしくは機能しておらず、その他の医療施設では外貨で法外な治療費を要求される。このため、大半の人びとが医療ケアを受けられないでいる。

MSFは、人びとが即座に必要としている人道・医療援助を行えるよう、現在医療へのアクセスの障害となっている要因を除外し、独立したニーズの調査を可能にするようジンバブエ政府に対して要求している。MSFはまた国際社会に対して、ジンバブエ国民が現在必要としている援助を受けられるよう、政治的目標と緊急の人道的義務との区分けを尊重するよう要求している。

MSFがこれほど大規模にコレラの流行に対応せざるを得なかったのは、現地の医療機関がコレラ流行に全く対処できなかったためである。MSFのジンバブエにおける活動責任者、マニュエル・ロペスは語る。「かつて称賛されたジンバブエの医療システムは壊滅的なまでに崩壊しており、この影響を受けているのはコレラ患者だけではありません。公立病院が患者の診察を断り、診療所では医療物資や医療器具が底をつき始め、医療スタッフは大幅に不足し、患者はエイズ治療薬の受け取りや診療のために通院する経済的な余裕がなく、MSFの診療所の多くが患者であふれている現状を、私たちは目の当たりにしています。日々の状況から見て、これは重大な医療緊急事態であり、手に負えない状況に陥っていることはこの上なく明らかです。」

ジンバブエの政治的危機とこれに伴う経済崩壊は、公共の医療へのアクセスの急激な悪化、社会基盤の崩壊、大規模なHIV/エイズの蔓延、政治的暴力、食糧不足と栄養失調、国内や周辺国への避難へとつながった。これまで約3百万のジンバブエ人が南アフリカへと避難している。これは、戦闘状態にない国からの脱出人数としてはアフリカ全土最大の規模である。

ジンバブエは明らかに人道的危機に陥っているにもかかわらず、MSFはこれまで幾度も活動への制限を受け、遅延を強いられている。さらに、次々と明らかになる緊急の人道危機に対して、強固かつ協同した国際的対応が明らかに欠けている。

MSFインターナショナル会長のクリストフ・フルニエ医師は話す。「ジンバブエの状況は容認しがたい苦難を引き起こしています。人びとが切実に必要としている人道援助を何の妨げもなく受けられるよう、緊急の措置が必要です。ジンバブエ政府は、人道的ニーズが確認されたすべての地域で援助団体が活動を行えるよう保証し、私たちの援助プログラムに適切な人員を配置して医薬品を迅速に入手できるよう、官僚的な規制を緩和すべきです。」

フルニエ医師は続ける。「各国政府と国際機関は、この国の危機の深刻度を認識し、人道援助が政治的プロセスとは別のものであることを確実にしなければいけません。こうした諸機関による対ジンバブエ政策は、栄養失調の子ども、暴力の被害者、そしてHIV/エイズや他の病気の患者が生き延びるために必要な援助を受けるための人道的義務を犠牲にしたものであってはなりません。」

-------------------------------------------------------------------------------

MSFは2000年からジンバブエで活動しており、2007年からは南アフリカに避難したジンバブエ人への医療援助も行っている。2008年8月にコレラ流行が始まって以来、約4万5千人の患者を治療した。また抗レトロウイルス薬(ARV)治療を受けている2万6千人を含めた4万人を超えるHIV/エイズ患者に対してエイズ治療を実施しており、また重度の栄養失調児に対する栄養治療も行っている。



 
 
>TOP

ムガベ大統領、こっそり香港に豪邸 お国は火の車なのに

2009年2月17日17時3分

【香港=奥寺淳】アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(84)夫妻が、香港で4千万香港ドル(約4億8千万円)の豪邸をひそかに購入していたと、英紙サンデー・タイムズなどが伝えた。ムガベ大統領の独裁政権の失政で、ジンバブエのインフレ率は昨年7月の時点で年率2億3千万%に達し、食糧不足やコレラも広がる中での行為に批判が集まりそうだ。

大統領夫妻が取得した豪邸は、映画スターのジャッキー・チェンさんと香港の不動産会社が共同開発した高級住宅街「JCキャスル」の中にある。夫妻が取得した3階建ての独立棟は面積は350平方メートル前後で、ジムやプールも完備。香港・九竜半島北東部の緑に囲まれた閑静な住宅地にあり、アフリカ系とみられる長身の男性が周辺を常に警戒している。

朝日新聞が入手した不動産・商業登記によると、この家は南アフリカ籍の人物が昨年6月、香港のクロス・グローバル社を通じて取得。同社は昨年1月に登記されたばかりの会社で、サンデー・タイムズ紙も「実態不明の会社を通じて第三者名義で取得し、極東に隠れ家を手に入れた」と報じた。

この家をめぐっては、警備の男性が13日に取材中の同紙記者とカメラマンに暴行。先月にも大統領夫人が香港で同紙カメラマンを殴るなど、警察ざたになっている。



 
 
>TOP

連立政権からの離脱を否定、前野党 副大臣候補の逮捕受け

ハラレ(CNN) アフリカ南部、ジンバブエ情勢で、連立政権の農業副大臣に就任予定だった前最大野党、民主変革運動(MDC)の財務責任者のロイ・ベネット氏が13日、逮捕されたことに関連し、MDCは16日、事件を受け同党が連立政権から離脱することはないと述べた。MDC所属の財務相が南アフリカのラジオ局に述べた。

先週末に発足した連立政権は17日、初の閣議を開いた。ただ、ベネット氏逮捕後、ムガベ大統領率いる与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)は閣僚級のポスト増を求めるなど揺さぶりを掛け、連立政権は出足から多難含みとなっている。

同国では昨年春の大統領選以降、連立政権での閣僚配分などをめぐる与野党間の権力闘争が続いていたが、2月11日にMDCのツァンギライ議長の新首相就任が決まり、内閣が発足していた。1980年の独立以来、強権を握り続けてきたムガベ大統領も続投している。

ベネット氏は居住する南アへ出国する前にハラレの空港で逮捕されていた。弁護士によると、容疑はテロ、強盗など。白人のベネット氏は保有していたコーヒー農場をムガベ政権による白人農場の強制収用で取り上げられた過去があり、大統領の政敵ともみなされている。



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ被害は悪化の一途と、国境なき医師団

ヨハネスブルク(CNN) 国際的医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」は17日、アフリカ南部ジンバブエのコレラ感染被害が、「悪化の一途をたどっている」との報告書を発表した。2月に入ってから、1分間に1人の割合で新規の患者が確認されているという。

ジンバブエでは昨夏からコレラの感染被害が拡大、8月からの感染者は7万6000人を超え、少なくとも3623人が死亡している。

首都ハラレですら上水道が完備されておらず、政府の対応も行き渡っていないため、感染拡大は食い止められていない。

MSFは、直ちに対策を取らねば状況はさらに悪化すると警告。世界各国の反応は鈍く、危機に対して不適切な状態だとして、政治的な問題とは切り離して人道的に素早い対応が必要だと訴えている。

ジンバブエではムガベ大統領が長期的な独裁政権を敷いているうえに、与野党間での権力党争が続いている。さらに、経済も破綻状態で、各国から強い非難を浴びている。



 
 
>TOP

前野党の副大臣候補を起訴、反政府活動を謀議と ジンバブエ

ハラレ(CNN) アフリカ南部のジンバブエで連立政権の農業副大臣に就任予定だった前最大野党、民主変革運動(MDC)の財務責任者のロイ・ベネット氏が13日、逮捕された事件で、地元の裁判所は17日、同氏を武器を使った反政府活動謀議などの罪で起訴した。氏の弁護士が明らかにした。

武器の不法所持にも問われている。弁護士は根拠のない起訴と批判、無罪を主張している。MDCは16日、ベネット氏逮捕を受け同党が連立政権から離脱することはないと述べた。ただ、事件は連立政権の在り方に重大な危機を与えると速やかな釈放を求める声明を発表した。

先週末に発足した連立政権は17日、初の閣議を開いている。ベネット氏逮捕後、ムガベ大統領率いる与党のジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)は閣僚級のポスト増を求めるなど揺さぶりを掛け、連立政権は出足から多難含みとなっている。

同国では昨年春の大統領選以降、連立政権での閣僚配分などをめぐる与野党間の権力闘争が続いていたが、2月11日にMDCのツァンギライ議長の新首相就任が決まり、内閣が発足していた。1980年の独立以来、強権を握り続けてきたムガベ大統領も続投している。

ベネット氏は居住する南アへ出国する前にハラレの空港で逮捕されていた。白人のベネット氏は保有していたコーヒー農場をムガベ政権による白人農場の強制収用で取り上げられた過去があり、大統領の政敵ともみなされている。



 
 
>TOP

ジンバブエのコレラ感染者、8万人超す

* 2009年02月21日 05:00 発信地:ジュネーブ/スイス

【2月21日 AFP】コレラ感染が拡大しているジンバブエで、感染者数が8万人を超えた。世界保健機関(World Health Organisation、WHO)が20日、明らかにした。

19日付けのWHOとジンバブエ保健省の最新統計によると、2008年8月のコレラ発生以降の感染者数は8万250人で、このうち3759人が死亡している。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ:強気、ムガベ大統領 「白人農地、収用推進」 85歳誕生日、席上で宣言

◇2400万円かけ祝賀会

【ヨハネスブルク高尾具成】2月21日に85歳を迎えたアフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領の誕生日を祝う集会が同28日、北西部チノイであった。欧米各国がジンバブエ制裁の根拠とする、白人農場主からの農地の強制収用について、ムガベ氏は「引き続き推進する」と宣言。与野党連立政権発足後、旧野党のツァンギライ新首相らが国際社会に対する再建支援要請に奔走する中、努力に水を差す形となった。

チノイ周辺は大統領の旧与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」支持者が多く、昨年も多くの白人農場主が大統領派の襲撃を受けて農地を追われた。「南部アフリカ開発共同体」(SADC)裁判所は昨年11月、農地強制収用は不当との決定を下したが、ムガベ氏は誕生日集会で、「白人農場主は農場を立ち退かなければならない。SADCの決定はナンセンス。農地問題はわが国の法廷が裁く」と、強気の姿勢に終始した。

地元関係者によると、この日の誕生会には年齢に合わせて85キロのケーキが用意されるなど、約25万米ドル(約2400万円)が費やされた。コレラ禍や食糧難で国民の窮状が深まる中、誕生会を盛大に祝う大統領の姿勢に批判も出ている。

毎日新聞 2009年3月2日 東京朝刊



 
 
>TOP

コレラによる死者、4000人以上 ジンバブエ首相

* 2009年03月06日 04:20 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【3月6日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相は5日、同国で大流行しているコレラの感染者は少なくとも8万5000人に達しており、死者数は4000人を超えていると述べた上で、この数字はコレラ被害を過小評価している可能性があると警告した。

ツァンギライ首相は、医療関係者を集めた緊急会議で、前年8月からジンバブエ全土を襲っているコレラの大流行について、同国の医療制度の崩壊を示すものだと語った。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ首相の車にトラックが衝突、自身は軽傷も夫人が死亡

* 2009年03月07日 07:09 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【3月7日 AFP】(写真追加)ジンバブエの首都ハラレ(Harare)で6日、同国のモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突する事故が起きた。この事故で首相は軽傷を負っただけだったが、スーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した。同首相が議長を務める民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)が明らかにした。

MDC関係者はAFPに対し、「ツァンギライ首相(の乗った車)に運送トラックが衝突した。トラックの運転手は居眠り運転をしていたようだ。首相は7日に集会を開く予定になっていたブヘラ(Buhera)にある自宅に向かっている途中だった」と語った。

ツァンギライ首相は、長年の政敵であるロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領との連立政権に参加し、3週間前に首相に就任したばかり。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ首相の交通事故で独立捜査を要求、野党MDC

* 2009年03月07日 23:21 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【3月7日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、同首相の野党・民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)は7日、独立捜査を求めると訴えた。

MDCのエディ・クロス(Eddie Cross)議員は、「全面捜査が終わるまで、われわれはいかなる憶測にも関わらない」とした上で、「我が党は独立捜査を求める」と主張した。

ツァンギライ首相と夫人は6日、首都ハラレ(Harare)から、7日に集会を開く予定になっていたブヘラ(Buhera)にある自宅に向かっている途中だった。夫人は事故現場で死亡。ツァンギライ首相は現在も病院に入院しているが、容体は安定しているという。

ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領とグレース(Grace Mugabe)夫人は6日夕、病院にツァンギライ首相を見舞った。

ツァンギライ首相は、長年の政敵であるムガベ大統領との連立政権に参加し、3週間前に首相に就任したばかり。

南アフリカ大学(University of South Africa)のDaniel Makina教授は、ムガベ大統領がツァンギライ首相を見舞ったのは「非常に重要」で、両者の敵対関係はすぐに解消されるものではないが、正しい道に向けた一歩だと指摘した。

ツァンギライ首相はこれまで、4度の暗殺未遂に遭ったと主張しており、1997年には襲撃者らによって事務所の窓から投げ出されそうになった。また、治安部隊から激しい暴行を受けたこともあるという。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ首相の車が交通事故、夫人が死亡

2009年3月7日10時23分

【カイロ=田井中雅人】ジンバブエの首都ハラレ南方で6日、同国のツァンギライ首相(56)とスーザン夫人(50)が乗った車が、対向車線を走ってきたトラックと衝突して横転した。ロイター通信によると、この事故で夫人が死亡し、首相も頭などにけがをした。

首相は、7日に故郷ブヘラで開かれる集会に夫人とともに向かう途中だった。ハラレ市内の病院に運ばれたが、命に別条はないという。病院には、ムガベ大統領も駆けつけた。

ムガベ大統領の長期政権の下で、最大野党の民主変革運動(MDC)を率いてきたツァンギライ氏は、昨年3月の大統領選の結果などをめぐりムガベ氏と対立してきた。先月になって、ムガベ氏が率いる与党との連立政権樹立に合意し、首相に就任したが、農業副大臣に就任予定だったMDC幹部が拘束されるなど政治の混乱が続いている。今回の事故に政治的背景があるかどうかは不明だ。



 
 
>TOP

ジンバブエ:ツァンギライ首相が交通事故

ジンバブエからの報道によると、同国で6日、連立与党の民主変革運動(MDC)議長(党首)のツァンギライ首相(56)とスーザン夫人(50)が乗った車が交通事故に遭い、ロイター通信はMDC当局者の話として、夫人が死亡したと伝えた。首相も頭などを負傷した。【共同】

毎日新聞 2009年3月7日 東京夕刊



 
 
>TOP

ジンバブエ首相が交通事故、同乗の妻死亡

【ヨハネスブルク=中西賢司】激しい与野党対立の末、2月に連立政権が発足した南部アフリカ、ジンバブエで6日夕、旧最大野党党首から首相に就任したモーガン・ツァンギライ氏(56)が自動車事故で負傷し、同乗の妻が死亡した。

AFP通信などが伝えた。

首相は所属政党の乗用車で、7日に集会を予定していた首都ハラレ近郊に向かう途中、トラックと衝突した。命に別条はない模様。

旧野党幹部は、トラック運転手が居眠り運転だった可能性を指摘している。

(2009年3月7日11時28分 読売新聞)



 
 
>TOP

ジンバブエ首相が自動車事故で負傷 夫人は死亡

【ロンドン=岐部秀光】アフリカ南部ジンバブエからの報道によると、同国のツァンギライ首相が6日、首都ハラレ郊外で自動車事故に遭い負傷、同乗していたスーザン夫人が死亡した。自宅に向かう途中、首相らが乗った車にトラックが衝突した。トラック運転手が居眠り運転をしていたという。 (12:30)



 
 
>TOP

英外務省、運転手の居眠り否定 ジンバブエ首相の交通事故

* 2009年03月08日 10:50 発信地:ロンドン/英国

【3月8日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、英外務省は7日、トラックの運転手が居眠りをしていたとの見方を否定した。

英外務省報道官は、「運転手は居眠りをしていなかった。十分な休息を取っており、飲酒もしていなかった」と述べたが、事故の調査が終わっていないとしてこれ以上の詳細は明らかにしなかった。

ツァンギライ首相が率いる民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)に所属する閣僚はAFPに運転手は事故当時居眠り運転をしていたようだと述べていた。英外務省の発表はこれと矛盾する。

英外務省は、事故を起こしたトラックが米国国際開発庁(U.S. Agency for International Development、USAID)の提携団体の所有であり、エイズ(HIV/AIDS)治療薬の運搬に使用していたことも明らかにした。(c)AFP



 
 
>TOP

ジンバブエ首相が交通事故、同乗の夫人は死亡

2009年3月8日

[ハラレ 6日 ロイター] ジンバブエのモーガン・ツァンギライ首相(57)とスーザン夫人(50)が乗った乗用車が6日、首都ハラレの南約50キロの高速道路でトラックと衝突。夫人が死亡し、首相も負傷した。

国営テレビによると、首相は頭や首にけがを負って病院に運ばれたが、命に別条はない。事故の知らせを受けて、同国のムガベ大統領も病院を訪れた。

民主変革運動(MDC)議長(党首)のツァンギライ首相は2月、長年敵対してきたムガベ大統領の与党と連立政権を樹立していた。

昨年来コレラがまん延する同国では、経済の崩壊状態が続いている。



 
 
>TOP

ジンバブエ首相「妻の死は事故」、事故原因めぐる疑惑を否定

* 2009年03月10日 07:44 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【3月10日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、ツァンギライ首相は9日、夫人の死は悲劇的な事故だったと語り、事故原因をめぐり飛び交う疑惑を否定する見解を示した。

ツァンギライ首相は、顔からはまだ腫れが引いていない痛々しい姿で、首都ハラレ(Harare)の自宅前に集まった約100人の弔問客の前に姿を見せ、この事故の背後に何らかの犯罪行為があるとは思っていないと語った。

ツァンギライ首相と夫人が乗った車両は6日、ハラレ郊外の高速道路で援助機関のトラックに衝突された。(c)AFP/Godfrey Marawanyika



 
 
>TOP

ジンバブエ、コレラ感染の勢いが緩和=WHO

(ロイター - 03月24日 19:03)

[ジュネーブ 23日 ロイター] ジンバブエのコレラ感染は、新規感染者と死者のいずれも数が減り、最悪の時期を脱したとみられる。世界保健機関(WHO)が23日発表した。

WHOの発表資料によると、3月14日までの1週間の新たな感染者数は2076人と、依然高い水準にあるものの、前週の3812人から減少。2月初めの8000人を超える水準からは大幅に減った。また、1週間の死亡率も1月ピーク時の6%から2.3%に低下した。

WHOによると、3月17日現在、今回のコレラ感染が発生した昨年8月以降の感染者数は計9万1164人、死者数は4037人に達している。



 
 
>TOP

カメラマン殴る?ムガベ大統領夫人訴追されず−香港

3月24日12時42分配信 サーチナ

香港に休暇滞在していたジンバブエのムガベ大統領夫人が英国人カメラマンに暴行を加えたとされる問題に絡み、香港特区政府は同夫人に外交特権があるとして刑事訴追を見送る決定を下した。3月23日付で華僑向け通信社の中国新聞社が伝えた。

この問題はムガベ大統領夫人が今年初旬に香港に滞在していた際、取材を行っていた英国人カメラマンの顔面をこぶしで殴ったとされるもの。同カメラマンが直後に通報し、警察が調べを進めてきた。

同社によると、香港特区政府律政司は「中国本土で定められている外交特権に関する規定は香港にも適用される。このためムガベ大統領夫人は逮捕・拘留のほか刑事訴追も免除される」との声明を3月22日までに発表した。(編集担当:麻田雄二)



 
 
>TOP

記者暴行のジンバブエ大統領夫人、外交特権で出国―香港

3月25日7時34分配信 Record China

2009年3月23日、今年1月に香港で英国人カメラマンに顔面を殴打するなどの暴行を加えたジンバブエ大統領夫人が、外交特権により起訴を免れ香港を出国した。香港中通社の報道を環球時報が報じた。

今年1月、大統領夫人は滞在していた九龍シャングリラホテルの外で、夫人を撮影しようとする英国人カメラマンを見つけ激怒。ボディガードにカメラマンを押さえつけさせ、自らの手でカメラマンの顔面を何度も殴打するなど暴行を加えたという。カメラマンの顔には多数のあざや傷が残った。

事件後、カメラマンは警察に通報、香港警察が暴行事件として捜査を開始した。しかし大統領夫人は香港から何事もなく出国してしまった。香港の法律行政当局によれば、中国本土における外交特権と免除条例が香港においても適用されることから、夫人は拘留を免れ、起訴も免除されたのだという。(翻訳・編集/岡田)



 
 
>TOP

2009.04.06 Web posted at: 12:26 JST Updated - CNN

ジンバブエ首相の孫、プールで水死

ハラレ(CNN) ジンバブエのツァンギライ首相の孫にあたるショーン・ツァンギライ君(2)が4日、ハラレ市内の首相の自宅にあるプールで溺れて死亡した。首相報道官が5日明らかにした。

ショーン君は首相の自宅で姿が見えなくなり、4日午後にプールで遺体で発見された。6日に首相の出身地ブヘラ村に埋葬される。

首相は先週から公務に復帰したが、ショーン君が死亡した当時はビクトリア滝にある政府の静養施設で、ムガベ大統領や閣僚らと経済再建策を協議中だった。

首相は先月6日、交通事故で妻スーザンさんを亡くしたばかり。首相はこの事故で軽傷を負った。



 
 
>TOP

ジンバブエ:大統領「和解を」 独立記念日の式典、「連立」効果で変化

【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエは18日、80年の独立以来、初の連立政権下での独立記念日を迎えた。ハラレ市内のスタジアムであった式典でムガベ大統領(85)は国家再生と与野党間で続いた対立の和解を訴えた。

独立記念日の式典は29回目。例年、ムガベ大統領は旧与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」の権力誇示に独立記念日のイベントを利用してきた。2月に旧野党「民主変革運動」(MDC)などとの連立政権を発足させており、今年の式典にはMDC党首のツァンギライ首相(57)ら旧野党関係者も出席した。欧米の制裁が続く中、制裁解除に向けて内政の安定をアピールする狙いもあるとみられる。

毎日新聞 2009年4月20日 東京朝刊



 
 
>TOP

2009.05.19 Web posted at: 12:46 JST Updated - CNN

世銀とドイツ、対ジンバブエ支援を発表

ハラレ(CNN) 世界銀行の関係者は19日、アフリカ南部ジンバブエの首都ハラレ市内でツァンギライ首相およびビティ金融相と会談し、ハイパーインフレで経済が崩壊状態にある同国に対して2200万ドル(約21億2000万円)の支援を実施すると発表した。

支援の具体的日程は公表されていないものの、関係者は今後数週間内としている。関係者はまた、ジンバブエが2000年以来、国際金融機関に対する債務10億ドル(約960億円)余りを処理した場合、世銀が融資を実施する可能性も示唆した。

ドイツ経済協力開発省もこの日、1000万ユーロ(約1350万ドル、約13億円)の対ジンバブエ支援を発表。ツァンギライ首相の要請を踏まえ、半分をコレラの感染対策である水の浄化に拠出する方針を明らかにした。ジンバブエではコレラが猛威をふるっており、昨年4000人が死亡している。ドイツはこのほか、肥料や種の供与といった農業支援も実施する意向を明らかにした。

ジンバブエは経済面と人道面で重大な危機に瀕している。今年2月に与野党連立政権が樹立されて以来、同国は経済立て直しに向けて海外に80億ドル(約7700億円)余りの支援を求めている。



 
 
>TOP

2009.06.04 Web posted at: 18:23 JST Updated - CNN

犠牲者4千人以上、感染者約10万人と ジンバブエのコレラ禍

(CNN) アフリカ南部のジンバブエを昨年夏から襲うコレラ禍で、国連児童基金(UNICEF)は4日、これまでの犠牲者が4000人を超え、雨期が始まると共に被害はさらに悪化する恐れがあるとの懸念を表明した。

アフリカ諸国で過去15年の間に起きたコレラ被害としては最悪規模としている。国際赤十字によると、ジンバブエでの感染者数は約10万人となっている。

同国での被害拡大は、上下水道施設の不備、不十分な医療態勢や関連施設の欠如、ゴミ処理の欠陥などが原因。これにほぼ破たん状態の経済、不安定な政治情勢が事態をさらにこじらせている。

与野党間の連立政府がやっと発足した同国は5月、世界銀行に経済再建で支援を要請、2200万ドルの補助金を受け取ることが決まった。



 
 
>TOP

2009.06.13 Web posted at: 14:01 JST Updated - CNN

米大統領、ジンバブエへの援助表明 政府にではなく国民にと

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は12日、ホワイトハウスでアフリカ南部、ジンバブエのツァンギライ首相と会談し、同国に対し約7300万ドル(約72億円)相当の援助を表明した。

ただ、民主主義推進や人権擁護、法治能力への懸念が解消されないとして、援助は政府にではなく国民に直接行き渡る方法で実施するとくぎを刺した。また、長期の独裁政権を維持するムガベ大統領が政治改革を拒んでいるとして批判した。

ジンバブエでは昨年の大統領選後に与野党間の対立が先鋭化し、暴力事件が多発するなど政情が緊迫化。周辺諸国の仲裁で今年2月、連立政権がやっと発足していた。同首相は野党の指導者だった。ツァンギライ首相は連立政権樹立後、成果はあるものの未解決の課題も多いことを認めた。

ジンバブエでは、ムガベ政権の失政で経済はほぼ崩壊状態で、高率のインフレが続く。昨年夏以降には深刻なコレラ禍にも襲われている。



 
 
>TOP

ジンバブエ大統領の「独裁」批判 オバマ大統領

2009.6.13 10:02

オバマ米大統領は12日、ホワイトハウスでジンバブエのツァンギライ首相と会談後、記者団に対し、同国のムガベ大統領が「民主的な変化を拒んできた」と述べ、1987年の就任から事実上の独裁を続けていることを批判した。

ムガベ大統領と対立してきたツァンギライ氏は与党陣営の弾圧を受け、昨年の大統領選の決選投票直前に選挙戦撤退に追い込まれたが、連立政権樹立に合意してことし2月に首相に就任。オバマ大統領は「勇気と粘り強さに敬服する」と首相を称賛し、崩壊状態にある経済の立て直しや民主主義の定着などで協力を惜しまないと語った。

オバマ大統領はジンバブエに対する7300万ドル(約72億円)の支援を表明。ただし人権問題や法の支配が守られていないことへの懸念から、同国政府には供与せず、ジンバブエ国民に直接支援を行うとした。(共同)



 
 
>TOP

2009.06.14 Web posted at: 13:28 JST Updated - CNN

「悲劇を繰り返さない」レイプ被害女性の決意 ジンバブエ

ロンドン(CNN) ジンバブエに住むホープさん(18)が親族の男にレイプされたのは、14歳の時だった。「押し倒され、手で口をふさがれた。だれかに話したら殺すと脅された」――。同国には、「エイズ患者が性経験のない少女をレイプすれば治る」という迷信が広がる。ホープはその被害者の1人だ。

国連児童基金(ユニセフ)によると、同国内では同じようにして襲われる少女たちが後を絶たない。ホープさんはおじによるレイプで妊娠。さらにエイズウイルス(HIV)に感染した。

ベティ・マコニさん(37)は、そんな少女たちを1人でも多く救おうと、救済組織、ガール・チャイルド・ネットワーク(GCN)を通して手を差し伸べている。「毎日10人の少女がレイプされたと訴えてくる。何も手を打たなければ年間3600人がエイズにかかっているかもしれない」と、マコニさんは話す。

マコニさん自身も被害者だった。6歳の時、地元の商店主に襲われた。母親に「そんなことを人前で話すものではない」と諭され、「だれにも泣きつくことができなかった」という。3年後、父親が母親を殺害する現場を目撃した。この時、「女性が沈黙を守れば恐ろしいことになる」と気づき、自らに誓った。「少女たちの、女性たちの悲劇を決して繰り返してはならない」

マコニさんは意見を主張する手段を得ようと、まず2つの大学で学位を取得し、教師になった。そこで、女生徒たちが驚くほどの率で退学していく状況を目の当たりにする。彼女たちが悩みを打ち明け、問題を解決する場が必要だ――GCNはここから誕生した。

女性たちの支持を得て、GCNは1年のうちに、全国100カ所に少女たちを支援する拠点を開設。マコニさんは00年に教師を辞め、GCNの活動に専念するようになる。翌年には小さな土地を手に入れ、被害を受けた少女たちが避難できる「村」を開いた。

警察や福祉機関から送られてきた少女たちには、ただちに治療やカウンセリングを開始する。「自分の力で立ち直ることが重要。その自信が、被害者からリーダーへの変身につながるのです」と、マコニさんは強調する。

GCNは現在、全国700カ所の支援拠点、3カ所の避難村で活動を続けている。これまでに支援を受けた少女たちは推定30万人に上る。

この活動が政争に巻き込まれ、マコニさんは08年に国外への脱出を強いられた。現在は家族とともに英国で暮らしながら、GCNの指揮を執っている。同国で家庭内暴力の問題に取り組む組織とも提携を結んだ。マコニさんの活動は、近くドキュメンタリー番組で紹介される予定だ。



 
 
>TOP

2009.07.10 Web posted at: 14:51 JST Updated - CNN

ジンバブエ、軍や警察がダイヤの違法採掘 死者200人と

ハラレ(CNN) ムガベ大統領による長期独裁政権で経済が崩壊状態のアフリカ南部ジンバブエで、軍兵士や警官らが武力を悪用してダイヤモンドを違法に採掘していることが、紛争ダイヤの取引を禁止する国際的な枠組み「キンバリープロセス」の報告書で明らかになった。武力行使による略奪行為により市民も巻き添えになり、昨年からの死者は約200人に達しているという。

報告書はジンバブエ政府に対し、ダイヤモンド鉱山の軍や警察の非武装化ならびに調査を求めている。

しかし、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによれば、軍や警察によるこういった行為は日常的に行われており、多数の目撃者もいると指摘。さらに、ダイヤの違法盗掘で得られた資金が、ムガベ大統領率いる政党、ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU─PF)に流れ込んでいると非難している。



 
 
>TOP

「サッカーW杯南ア大会」で観光の起死回生を ジンバブエ

* 2009年07月22日 21:16 発信地:ビクトリアフォールズ/ジンバブエ

【7月22日 AFP】ジンバブエの観光産業が底打ち状態になってから10年。同国の観光の目玉、ビクトリア滝(Victoria Falls)の地元は、来年のサッカーW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)を好機ととらえ、ぜいたくと冒険を味わえる観光地として名声を復活しようとあの手この手を打っている。

世界最大の滝を擁するビクトリアフォールズ(Victoria Falls)市は、かつては観光客であふれかえっていたが、ここ何年かの政情不安や暴力、経済崩壊により、観光客はジンバブエを避けるようになった。ビクトリア滝を訪れる観光客が、ザンベジ(Zambezi)川対岸のザンビア側に宿泊するというのも見慣れた光景だ。

数字にもよく表れている。10年前、ジンバブエを訪れた観光客は140万人で、4億ドル(約370億円)の経済効果を生んだ。一方、前年の観光客は22万3000人、経済効果は2910万ドル(約27億円)にとどまった。

それでも、地元ホテルのある支配人は、去年に比べるとだいぶマシになっていると語る。

同国では前年、大統領選の結果をめぐって暴力が横行したが、今年2月に連立政権が樹立されたあとは、経済は安定し、暴力も収束している。観光業にとっては明るい兆しだ。

■利益と環境保護のせめぎ合い

ビクトリア滝は南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburg)から飛行機でわずか90分の距離だが、来年6月11日-7月11日に開催されるサッカーW杯から利益をいかに獲得するか、ジンバブエは苦しい模索を続けている。

ジンバブエの国営メディアは前月、ビクトリアフォールズ市内の各ホテルが国際サッカー連盟(FIFA)が提示する観戦者向け宿泊料金に合意しなかったと批判的に報じた。FIFA側は1泊500ドル(約4万7000円)以下を提示したが、ホテル側は1000-3000ドル(約9万4000円-28万円)で譲らなかったという。

同市は、ヘリコプターからの上空観光を売りにしてサッカーファンらを呼び寄せる計画を立てているが、ここにも問題が持ち上がっている。これまでに認可を受けたヘリは全部で6台。しかし計画では28台を用意する予定で、狭い飛行エリアにおける安全性や、騒音公害、環境への影響についても懸念される。

滝の周辺にはゾウ、カバ、サイなどの大型動物や希少動物が生息し、この一帯は動物保護区に指定されている。ある自然保護活動家は、騒音は動物たちの移動を余儀なくし、繁殖にも影響すると危惧(きぐ)する。野生動物へのこうした悪影響は、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の「世界遺産」のタイトルをはく奪される危険性もはらんでいる。

同市のNkosilathi Jiyane市長は、「市にとって、利益と環境のどちらをとるかは、最も難しい決断の1つ」と話す。

観光客誘致の議論は、前年にコレラが大流行したあおりを受けて一時中断されていた。Jiyane市長は「統一政府が樹立され、ワールドカップがせまっているという状況は、ジンバブエが良い方向へと転換するチャンスだ」と力強く語った。(c)AFP/Godfrey Marawanyika



 
 
>TOP

ジンバブエ首相夫人死亡事故、トラック運転手に罰金2万円

* 2009年08月01日 21:34 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【8月1日 AFP】ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相が乗った車にトラックが衝突し、首相が負傷、同乗していたスーザン(Susan Tsvangirai)夫人が死亡した事故で、同国Chivhuの裁判所は、不注意な運転をしていたトラック運転手に200ドル(約1万9000円)の罰金を言い渡した。政府系日刊紙ヘラルド(Herald)が1日伝えた。

Tapera Bvudzijena判事は、判決で「重大な過失などの違反で有罪の場合、法律では禁固刑を定めているものの、そうでない場合は罰金刑か社会奉仕活動を言い渡している。本件では、被告を禁固刑にすることはできない。被告の月収が200-300英ポンド(約3万2000-4万7000円)であることから、200米ドルの罰金刑が妥当」と述べた。

判事は、運転手に過失責任があるものの、路面状況も悪く運転手に全面的に責任があるとは言えないとした。

ジンバブエの道路の多くは長年にわたって放置された結果、大きな穴があるなど荒廃した状態となっている。被告は事故当時、米国際開発局(U.S. Agency for International Development、USAID)との契約で医療品を運んでいた。(c)AFP



 
 
>TOP

2009.09.04 Web posted at: 15:51 JST Updated - CNN

ジンバブエ大統領、刑務所混雑の緩和で一部服役者を釈放

ハラレ(CNN) アフリカ南部、ジンバブエの矯正施設行政当局者は3日、ムガベ同国大統領が先月、刑務所の服役者1544人に恩赦を与え、釈放する決定を下したと述べた。刑務所の過剰収容を緩和させる苦肉の策だが、同国はムガベ政権の失政で未曾有の経済苦境に直面、犯罪発生も頻発しており、今回の釈放が刑務所の混雑解消につながるのかは不透明。

同国司法省によると、釈放の対象は女性と少年少女の服役者。性的暴行、車強奪、武装強盗や殺人などの重罪の収監者は除外される。

ジンバブエには42カ所に刑務所などがあり、適正とされる収容者数は約1万3000人だが、実際には1万7000人が詰め込まれている。超高率のインフレ、深刻な食料不足など経済破たん状態に襲われる中で、受刑者への食料や衣服配給、ベッドやトイレの整備もままならない状態だという。刑務所によっては、水道料金が払えず、供給が停止され、伝染病まん延の危険に直面しているところもあるという。



 
 
>TOP

ガリクソン/パロット組が混合ダブルスで優勝、全米オープンテニス

* 2009年09月11日 10:20 発信地:ニューヨーク/米国

【9月11日 AFP】全米オープンテニス(The US Open Tennis Championships 2009)混合ダブルス決勝。米国のカリー・ガリクソン(Carly Gullikson)/トラビス・パロット(Travis Parrott)組は、大会第2シードのカーラ・ブラック(Cara Black、ジンバブエ)/リーンダー・パエス(Leander Paes、インド)組と対戦。ガリクソン/パロット組は6-2、6-4で勝利し、優勝した。(c)AFP



 
 
>TOP

2009.09.14 Web posted at: 10:09 JST Updated - CNN

EU、ジンバブエ大統領らへの制裁継続へ

(CNN) 2日間の日程でアフリカ南部ジンバブエを訪問した欧州連合(EU)のカレル委員(開発・人道援助担当)は13日、記者団に対して、ジンバブエの人権状況が改善し、連立政権樹立の際に署名された合意事項が履行されるまで、ムガベ同国大統領とその側近に対する制裁を継続すると明言した。

EU代表団は12日、長期政権を維持し、制裁解除を求めているムガベ大統領と、野党・民主変革運動(MDC)議長であるツァンギライ首相と個別に会談した。昨年3月のジンバブエ大統領選後の情勢悪化に終止符を打った連立合意は、基本的民主化に向けた具体策を盛り込んでいる。ただしカレル委員は、合意履行が進んでいないと指摘し、ムガベ大統領がEU制裁を経済制裁と位置づけている点も問題視していることを明らかにした。ただしEUは、ジンバブエへの人道援助は続けるという。

EUの制裁は、ジンバブエの人権侵害や選挙不正、野党勢力の弾圧を受けて発動されたもので、ムガベ大統領らの渡航を禁止し、資産を凍結する内容。EU代表団のジンバブエ訪問は、2002年に最初の制裁が発動されて以来初めて。

EU代表団に加わったスウェーデンのカールソン国際開発協力相は、ムガベ大統領がツァンギライ首相を利用してEUに制裁解除を働きかけようとした点を批判し、ジンバブエ側に連立合意の全面履行を強く求める姿勢を表明した。



 
 
>TOP

ジンバブエ:ムガベ大統領がEU代表団と会談

【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領は12日、首都ハラレで欧州連合(EU)代表団と会談した。02年3月の大統領選を前に反大統領派への弾圧などを理由にムガベ大統領や側近に対し、欧米が資産凍結や渡航規制などの制裁を発動して以来、両者の会談は7年ぶり。EU代表団は会談を評価したものの人権侵害などに対する改革が不十分とし、制裁解除は先送りした。

08年3月末の大統領選後、政情混乱や経済が悪化したジンバブエは、今年2月、ムガベ大統領と旧野党「民主変革運動」党首ツァンギライ議長を首相に連立政権を発足、正常化に向けた途上にある。

毎日新聞 2009年9月14日 東京夕刊



 
 
>TOP

2009.09.25 Web posted at: 17:42 JST Updated - CNN

ジンバブエ大統領、米欧の制裁を非難 CNNインタビュー

ニューヨーク(CNN) アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領(85)は24日、CNNのアマンプール特派員とのインタビューで、国際社会から批判が集中する同国の経済政策を擁護し、「帝国主義」に抵抗する「アフリカの英雄」を自称するなど、米国や欧州との対決姿勢をあらためてあらわにした。

ムガベ大統領が欧米メディアとの会見に応じるのは数年ぶり。インタビューでは、アマンプール特派員が指摘する政策の問題点をことごとくはねつけてみせた。

大統領は、崩壊状態とされる同国経済について、「私を追放して政権交代を起こそうとたくらむ英米などの帝国主義者が、不公正かつ不法な経済制裁によって干渉を続けている。その悪影響のせいだ」とする持論を展開。アマンプール特派員が、制裁の大半は大統領自身ら個人が対象だと指摘したのに対し、「米国が科しているのは経済制裁にほかならない。内容を見たことがあるか」と問い返した。また、昨年は食料を完全に自給できたとして、経済の「健全さ」を主張した。

白人所有の農園を強制収用して非難を浴びた土地改革をめぐっては、「白人はわれわれから土地を取り上げ、不法占拠していた。それが本来の持ち主に返されたのだ。アフリカ国家にとって画期的な改革だ」と、血気盛んな口調で語った。

08年大統領選後の混乱や、今年から連立を組んだ野党との不協和音についても一切の責任を否定し、「帝国主義者の指図で政権を手放すことはあり得ない」と強調。また「どの国でも、選挙が常に順調に行われるわけではない。わが国で順調でなかったというなら、ブッシュ(前米大統領)の1期目に何が起きたか見てみればいい」と、米国を批判した。ただ、11年に予定される次回大統領選に出馬するのかとの問いには回答を避けた。



 
 
>TOP

ジンバブエ:物価高と外貨不足で生活厳しく

【ハラレ高尾具成】昨年3月の大統領選を巡る政治混乱を経て、今年2月に旧与党「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」率いるムガベ大統領と旧最大野党「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ新首相とで連立政権を発足させたアフリカ南部ジンバブエ。新体制ができ8カ月たった首都ハラレでは、かつての緊張状態は薄れ、市民に安堵(あんど)感が広がっていたものの、物価高や外貨不足により、市民生活は依然厳しい状況が続いていた。

現地語で「眠らぬ街」を意味するハラレ。24時間スーパーが開店するなど、街に活気は戻り、夜の酒場で楽しむ市民も増えた。ムガベ大統領が批判するオバマ米大統領をプリントしたTシャツ姿の若者も見られたが政治問題を語ろうとする者は少ない。

果物や野菜を販売するイエゼオさん(28)は「安心して商売をできるのがうれしい。でも、売り上げは今ひとつ」と笑顔を見せた。月末の給与支払時期は、客も増えるという。

インフレーションが拡大しデノミネーション(通貨呼称単位の切り下げ)を繰り返した後の今年1月末、政府は商取引の外貨使用を全面的に解禁。現在、街中でジンバブエ・ドル札は乗り合いバスに使用されるのみで、50米セントが3兆ジンバブエ・ドルで換算されている。米ドル札のほか南アフリカ・ランド、ボツワナ・プラなどが使用されている。

だが、多くの商店は古い紙幣を受け取らず、コインは不足し、釣り銭の代用にガムやアメなどのお菓子、クーポン券などが配られている。

一方、穀物類などは流通されるようになり、「連立政権発足後は隣国などから商品が入り、状況は改善している」(スーパー店員の40代女性)と言う。しかし、砂糖2キロが2米ドル、パン1斤が1米ドルと、市民の経済状況に照らせば厳しい現状だ。

地方公務員のファビアンさん(37)の月給は基本給の約160米ドルのみ。妻と子ども2人と親族の5人での生活は困難を極める。「家賃が400米ドルでパンク状態だ。仕入れた家畜を売りさばくこともある。海外に住む親族からの送金をあてにしてきたが世界的な金融危機以降、回数が減りつつある」と話す。

ムガベ大統領は今月6日、欧米諸国と協力関係を築く準備があると発言。先月は7年ぶりに欧州連合(EU)代表団と会談し制裁解除を訴えた。欧米は02年以降、ムガベ氏の強権政治を受け経済制裁を発動させ、経済状況悪化にもつながっている。

毎日新聞 2009年10月16日 21時29分(最終更新 10月16日 23時45分)



 
 
>TOP

ジンバブエ首相が連立離脱示唆 「大統領派は信頼できない」

【ロンドン=岐部秀光】アフリカ南部ジンバブエのツァンギライ首相は16日、ムガベ大統領と組む連立政権から離脱する可能性を示唆した。首相率いる「民主変革運動(MDC)」の幹部が、大統領の影響力が強い警察によって逮捕、投獄されたことに反発した。首相は大統領率いる「ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線」を「信頼できないパートナー」だと指摘した。

ジンバブエの裁判所は同日、投獄された幹部の釈放を命じた。2月に合意した挙国一致の連立政権が崩壊すれば、与野党の対立に伴う暴力が再び広がる恐れがある。 (17:01)



 
 
>TOP

ジンバブエ:連立政権危機、首相が解消示唆 テロ容疑、副農相再拘束に抗議

【ハラレ高尾具成】アフリカ南部ジンバブエで、ムガベ大統領率いる与党と今年2月、連立政権を発足させた「民主変革運動」(MDC)党首のツァンギライ首相は16日、「不誠実で信頼できぬ党とは連立を解消する権利がある」と述べ、ムガベ大統領側との協力関係の一時停止を示唆した。同国は連立発足後、最大の難局に直面している。

首相の発言は、警察が14日、テロの疑いなどでMDC所属のベネット副農相を再拘束した問題を受けた抗議だ。ベネット氏は16日に釈放されたが、首相は同氏の拘束を理由に閣議をボイコットするなど連立内に亀裂が広がっている。

ベネット氏は06年、ムガベ大統領の殺害計画容疑をかけられ、隣国南アフリカに亡命。2月に副農相に指名され帰国したが、閣僚宣誓式当日に首都ハラレ郊外で当局に拘束された。保釈金を支払い、3月に釈放されたが、警察への出頭が義務付けられるなど当局の監視下にあった。

副農相は元白人農場主で、ムガベ大統領の農地改革で農地を没収された経験も持ち、00年、国会議員に当選後、大統領の農地強制収用を批判してきた。

欧米諸国などは制裁解除に踏み切らない理由の一つとしてジンバブエの「法支配の欠如」を指摘しており、ベネット氏の裁判を典型例とみている。

毎日新聞 2009年10月19日 東京朝刊



 
 
>TOP

ジンバブエ:HIVに負けない 感染女性のサッカーチーム

アフリカ南部ジンバブエで、エイズウイルス(HIV)感染者でつくる女性サッカーチームが活躍している。感染者への偏見や差別などを克服し、共に生きる社会を啓蒙(けいもう)するためで、地域社会にも受け入れられ始めている。【ハラレ高尾具成】

ハラレ郊外エプワス地区。グラウンドでは、「ARVスワローズ」の女性たちがはつらつとした表情でボールを追っていた。チーム名はHIV治療薬ARV(抗レトロウイルス薬)からとった。地元大会で2冠を達成し、今や地元のヒロインだ。選手14人全員がHIV感染者でARV治療を続けている。

「HIVの感染を明らかにする勇気が必要だった。初めは地域社会の抵抗も大きかった」。スワローズの主将アナフィルズ・ピリさん(36)は振り返る。07年1月、HIV検査で陽性を確認。蒸発した前夫からの感染が濃厚という。その後、HIV感染者のフンガイ・アマスラさん(44)と一緒になり、現在、子ども3人と暮らす。

ハラレでは08年11月、黒人企業家がHIV感染者を集め、サッカーチーム結成のアイデアを話したのがきっかけで、16チームが誕生した。スワローズのチームメートのほとんどはサッカー初体験。当初は、偏見からHIV感染者がグラウンドに立つことを非難する人もいた。

しかし、ピリさんはサッカーを始めてから「体調の好不調の波がなくなり、みんな生き生きとしてきた。思いを共有できる仲間と合宿し、悩みを打ち明けあった」と胸を張る。地域のまなざしにも変化が表れた。トーナメント戦で優勝トロフィーを持ち帰ってからだった。チームのサポート役が続々と名乗りを上げ、グラウンドをにぎわせた。

ジンバブエのHIV感染率は約2割といわれ、サハラ砂漠以南のアフリカでも感染率が高い国の一つだ。昨年は政治や経済の状況が混乱し、医療機関の閉鎖や医師の流出で、検査や治療薬入手が難しい仲間もいたが助け合ってきた。

ピリさんには夢がある。2010年、隣国・南アフリカで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)のグラウンドに立つことだ。「南部アフリカは世界で最もHIV感染が深刻化している。世界に共に考え合う機会を提供できるはず」。そう語り、ボールを持つ手に力を込めた。

毎日新聞 2009年10月19日 東京夕刊



 
 
>TOP

ジンバブエ:コレラの脅威、1年で4200人超死亡 連立政権下、衛生改善策始まる

【ハラレ高尾具成】昨年3月の大統領選以降、政治や経済の状況が悪化したアフリカ南部ジンバブエでは、昨年夏から約1年間続いたコレラの流行で4200人以上が死亡した。2月に発足した連立政権下で水道施設などの改善工事が始まったものの新たな感染の報告も出ており、市民の心配は消えていない。

首都ハラレ西部ジバラセカ地区に住む主婦のマーガレット・サリーさん(67)が体の変調を感じたのは、2月下旬だった。力が入らず、下痢や発熱が続く。三女のモデスタさん(25)も同じような症状で寝込んでしまった。

当時は、全国的にはコレラ流行が下火になっていたが、首都圏は感染拡大が続いていた。コレラ菌に汚染された水、氷、生魚などを摂取することで感染するが、病気に対する知識不足から「感染者に近寄るな」「感染者との握手は禁物」などという偏見が強く、同地区では今でも、握手を避ける風潮が続いている。サリーさんも「コレラ感染を疑ったけれど、近所にも相談しにくい状況だった」と話す。

3月4日になってから隣人の助けを得て初めて病院へ行き、コレラだと診断された。薬を処方されたが、翌5日、苦しんでいたモデスタさんは息を引き取った。サリーさんは約10日後に回復したが、「死につながる病気とは知らなかった。娘に申し訳ない」と頭を抱えた。

同国では昨年8月以降、コレラが猛威をふるった。政府がコレラ禍の終結宣言を出した今年8月までの間に、推定10万人が感染し、4200人以上が死亡している。

昨年は、政治状況の混乱に経済悪化が重なって医師に十分な給与が支払われなかったことから、医師のストライキが起きた。病院が事実上の閉鎖状態に追い込まれたこともあって、コレラ流行への対応が後手に回ったとされる。

ジンバブエでは今年2月、国家再建をめざして与野党による連立政権が発足。老朽化した下水道設備を改善して衛生状態を向上させるなど、公共施設の再建へ向けた動きも出始めた。

ハラレ市内では、新たな水道管の敷設や補修工事が始まった。これまで何年間も水の供給がストップしていた地区でも、安全な井戸が整備されるようになっている。サリーさんの住む地区でも5月以降、水道の水質は改善された。

だが、働き手の夫を98年に亡くしてから生活に困り、トウモロコシ粉や野菜を近所の人々に分けてもらってしのぐというサリーさんの生活は変わらない。サリーさんは、感染を防ごうと食器を丹念に洗いながら「またコレラ感染が広がらないか心配だ」と、傍らにいた孫のリヨンさん(13)を見つめた。

毎日新聞 2009年10月23日 東京朝刊



 
 
>TOP

<ジンバブエ>大統領派の暴力で被害者にトラウマ

(毎日新聞 - 10月26日 10:53)

【ハラレ高尾具成】与野党による連立政権が樹立され、ムガベ大統領の独裁体制が終わったとされるアフリカ南部ジンバブエでは、過去の大統領派による野党支持者への暴力が、被害者の心に重いトラウマ(心的外傷)を残している。旧野党の支持者と大統領派が混在する町では、今なお緊張が続いている。

「報道関係者との接触は取材相手に危険が伴う」。ハラレ西部のヌクワザナ地区。仲介者の忠告に従い、日没後、被害者に車に乗ってもらい話を聞いた。2〜3メートル幅の道をはさみ大統領派と旧野党「民主変革運動」(MDC)支持者が向かい合って暮らす。空気が張りつめているようだ。

「気を失うまで、棒やワイヤで殴られ続け、水にもつけられた。5時間ほど続いた」。アルフォンゾさん(32)の脳裏には今も恐怖がよみがえるようで、落ち着かず、絶えず視線を泳がせている。

同地区でMDCの青年リーダー役を担っていたアルフォンゾさんは昨年6月5日夜、自宅で10人ほどの若者に襲われ「なぜMDCを支持するんだ」と脅された。襲撃者はみな覆面をしていたが、友人の声も聞いた。「つらくて、悲しかった」

アルフォンゾさんの妹バーバラさん(当時19歳)も03年6月、大統領派から激しい暴行を受け、2日後に亡くなった。母のバイオレットさん(55)はその日以来、心臓を患い、アルフォンゾさんの事件後はほとんど外にも出られない状態だ。

主婦のスーザン・ウィルソンさん(56)は大統領選から半年後の昨年12月末まで親族や友人宅で身を潜め続けた。02年に大統領派に拉致された長男マイケルさん(当時24歳)は7年以上も行方不明のままだ。「近所の大統領派とはあいさつを交わすのが精いっぱい。怖い」と唇を震わせる。

アレック・マソラナさん(41)も昨年4月、全身を棒や石でめった打ちにされた。殴打され折られた肋骨(ろっこつ)が内臓に向け曲がったままだ。「連立政権ができても与野党の対立がなくなるほど政治は安定していない」と話す。

MDC幹部(42)によると大統領派の暴力で500人が犠牲となり、数万人が避難民化した。「自宅へ戻った支持者は、みな恐怖を抱えながら暮らしている」と話す。



 
 
>TOP

ジンバブエ:治安部隊、旧野党事務所を捜索 武器違法保管の疑い

【ハラレ高尾具成】ジンバブエの治安部隊は24日、ハラレで旧野党MDC事務所を家宅捜索、文書類などを押収した。MDCが違法に武器を保管している疑いがあるという。MDCは捜索を「大統領による挑発行為」ととらえている。一部には「当局による不当な嫌がらせが終わるまで連立政権に参加しない」との強硬論も出ている。

今月16日には、MDC議長のツァンギライ首相が党幹部のベネット副農相に対する当局の不当拘束を理由に連立政権への協力を停止すると発表。ムガベ大統領率いる与党との関係が悪化していた。

毎日新聞 2009年10月26日 東京夕刊



 
 
>TOP

国連特別調査官、ジンバブエへの入国を拒否される

* 2009年10月29日 10:56 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【10月29日 AFP】国連(UN)の拷問問題特別調査官のマンフレッド・ノワク(Manfred Nowak)氏は28日、ジンバブエへの入国を拒否されたことを明らかにした。同国では、モーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相と会談する予定だったという。

ノワク氏は同国のハラレ空港(Harare airport)からAFPの電話取材に応じ、ツァンギライ首相からの招待状を所持しているにもかかわらず、同行者2人とともに入国を阻止されたと語った。首相との会談は29日午前10時の予定だったという。

連立を組むツァンギライ首相とロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領の両陣営の対立が激化する中、ジンバブエ政府は26日、ノワク氏の8日間の任務に対する招待を取り下げた。

ノワク氏は27日、隣国南アフリカ(South Africa)に到着した時点で引き返すよう告げられたが、依然、ツァンギライ首相からの招待を受けていると主張している。

国連人権高等弁務官事務所は、ツァンギライ首相率いる民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)の支持者らがここ数日で身柄を拘束され、脅しを受けているとされる問題を取り上げ、事実関係を究明する任務の緊急性を強調している。

ノワク氏は「入国管理当局が誰の指示で行動しているのか分からない」と語った。(c)AFP



 
 
>TOP

SADC、ジンバブエで大統領・首相の和解促す

南アフリカ共和国などで構成する南部アフリカ開発共同体(SADC)の訪問団が30日、ムガベ大統領とツァンギライ首相の対立が深まるジンバブエを訪問し、両者に和解を促した。大統領の強権支配の継続に反発し、首相は現在、連立政権から「一時離脱」の状態にある。SADCは首相に「政権にとどまって問題解決に努めるべきだ」と説得した。(欧州総局)(11:47)



 
 
>TOP

ジンバブエ:白人への迫害なお 連立後も暴行、強奪、放火…1300件

◇強制収用に便乗 腰引ける旧野党

今年2月の与野党連立政権樹立後も、ムガベ大統領側と旧野党の対立が続いているアフリカ南部ジンバブエで、白人農場主への大統領派による襲撃がいまだに続いていることがわかった。ジンバブエ商業農場主組合によると、襲撃などの被害は2月から9月末までに1369件にのぼる。大統領が「経済の白人支配からの脱却」を掲げ、白人農地の強制収用方針を堅持し、それに便乗して大統領派が暴力を振るっているためだ。旧野党側も白人への反感に配慮して弱腰なままで、暴力が止まる気配は見えない。【ハラレで高尾具成】

約400軒の白人農場主が加盟する同組合によると、先月下旬、ハラレ近郊チノイの白人農場で、従業員として働く黒人農家ら5人以上が棒などで殴られる被害に遭った。農場主や家族が棒や銃身で殴られる暴行のほか、家財道具の強奪、家屋への放火が頻発している。また、裁判手続きによって農場からの立ち退きを求められる例もあり、先月、女性(79)に対し、50年以上所有してきた農地からの立ち退きが、裁判所から命令された。被害は07年9月から今年9月末までに3728件にのぼる。オリバー事務局長(46)は「緊張状態が続いている」と話す。

ジンバブエ南部マシンゴの同組合地区代表、クラークさん(60)は、西部の南アフリカ国境付近で農場を営んでいたがすべてを奪われた。「私財を投じてかんがい施設やダムも造ったのに。だが、今、農場に帰れば暴力を受け、拘束されるだけ。私はもう高齢だ」と疲れ果てた表情で話す。

今年2月、野党「民主変革運動」(MDC)がムガベ大統領率いる与党と連立政権樹立で合意、白人農場主襲撃問題でも進展が見られるかと期待された。しかし、MDCは解決への意欲を口にするが、具体的行動には出ていない。

国民の間には生活の困窮の原因を植民地支配と結びつける傾向もある。MDCを支援する労組幹部(38)は「農地問題に踏み込めば、かえって暴力や襲撃を拡大させる懸念がある。また、植民地支配からの独立も絡む微妙な問題で、不用意に触れることができない」と、解決に踏み出せない事情を明かした。

◇作物の成長に平和重ね――襲撃受けた農場主

今年9月15日、ハラレ近郊・チノイの白人農場主、マレイ・ポットさん(49)の農場に、木の棒やワイヤを手にした約15人の黒人の若者が突然押し入ってきた。「土地を明け渡せ」「ここから出ていくんだ」。怒声を上げながら、ポットさんを殴り続けた。ポットさんの額からは血が流れ続ける。異変に気づいた農場労働者らが救出に駆けつけると襲撃グループは逃走した。妻と2人の息子が襲撃時にいなかったのはせめてもの救いだった。

9月初めから農場への出入りを妨害されたり、農機具を盗まれた。使ってもいない銃使用の嫌疑をかけられるなど嫌がらせが続いた。その末の暴力だった。襲撃グループは大統領派とみられる。

60年代に父が始めた農場を約20年前から引き継いだ。かつて約1000ヘクタールあった土地は「農地改革」の名の下に強制収用され、04年には350ヘクタールにまで減った。「この国を支えるのは農業」という信念があり、強制収用されたかつての自分の農地を分配された黒人農家にも、土地の特徴や作物育成のこつを指導、収穫期には共に喜び合った。

今、残された農地で同国の特産品タバコやトウモロコシを生産するが、経営規模が縮小したため、融資も限られ、農機具の更新など維持が難しくなっている。「これでは雨期に恵まれても収穫が半減してしまう」と嘆く。

襲撃は雨期を前に農場に種をまいた直後の出来事だった。「作物が成長するように国も少しずつ平和へと進むことを願うだけだ」と話した。

==============

■ことば

◇白人農地の強制収用

80年の独立から独裁政権を維持してきたムガベ大統領は92年、白人農場主が所有する農地の強制収用を認める土地接収法を議会に可決させた。その後、経済運営の失敗や腐敗から国民の支持を失ったため、白人への反感を利用して求心力を回復することを狙い、00年以降、強制収用や黒人農家への再分配を加速させた。欧米はこれに反発し、制裁を科している。

毎日新聞 2009年11月20日 東京朝刊



 
 
>TOP

2009.11.28 Web posted at: 14:29 JST Updated - CNN

ジンバブエ籍の貨物機が離陸後に墜落、死傷者 上海国際空港

北京(CNN) 中国の国営・新華社通信によると、上海の浦東国際空港で28日朝、アフリカ・ジンバブエ籍の貨物機が墜落して炎上、乗員計7人のうち3人が死亡した。残り4人が負傷し、病院で手当てを受けている。

離陸直後の墜落だが、原因は不明。地元テレビは墜落の衝撃で、機体後部が数カ所、もぎ取られた映像を流した。新華社によると、墜落で滑走路周辺に黒煙が立ち上った。

貨物機は、滑走路そばの倉庫に衝突したとの情報もある。

同機は、キルギスの首都ビシケクへ出発していた。



 
 
>TOP

上海でジンバブエの貨物機が墜落、3人死亡

【上海=加藤隆則】新華社電によると、28日午前7時40分(日本時間同8時40分)ごろ、上海市郊外の浦東国際空港でジンバブエのキルギス行き貨物機が離陸直後、墜落し炎上した。

乗員7人のうち3人が死亡、1人が重体。中国メディアは、同機の後尾部分が離陸時に地面と接触し、発火したと伝えている。



 
 
>TOP

中国・上海の空港で貨物機が墜落、7人死傷

< 2009年11月28日 19:24 >

28日、中国・上海の空港で貨物機が墜落し、地元メディアは「乗組員3人が死亡した」と伝えている。

地元メディアによると、日本時間28日午前9時10分ごろ、上海の浦東国際空港で、アフリカのジンバブエ籍の貨物機が離陸直後に貨物倉庫に墜落し、機体や倉庫が炎上した。貨物機の乗組員7人はアメリカ人、インドネシア人、ベルギー人らで、このうち3人が死亡、1人が重傷、3人が軽傷だという。貨物機は、中央アジアのキルギスに向かっていた。この事故で、浦東国際空港では2つある滑走路のうちの1つが一時閉鎖され、欠航便が相次いだ。

「貨物機は離陸直前から煙が出ていた」という報道もあり、今後、当局が原因の調査を進める見通し。

(2009年11月28日13時09分 読売新聞)



 
 
>TOP

上海、国際空港で貨物輸送機炎上し3人死亡

2009-11-28 16:46:03 cri

新華社28日の報道によりますと、上海浦東国際空港で貨物輸送機が炎上し、外国人の乗組員3人が死亡、4人が負傷し、浦東新区人民病院で緊急治療を受けています。この4人の国籍はそれぞれアメリカ、インドネシアなどとなっています。

28日午前8時12分ごろ、ジンバブエ籍の貨物輸送機が上海浦東国際空港を離陸するときに炎上し、乗組員4人が救出されましたが、3人が死亡しました。

この貨物輸送機はジンバブエAVIENT航空会社に属し、浦東空港からキルギスの首都ビシュケクに行く予定で、離陸する際、滑走路外れ、炎上しました。

現在、事故の原因を調査中とのことです。(翻訳:トウエンカ)



 
 
>TOP

ジンバブエ中銀総裁、自国通貨の再導入「当面しない」方針

* 2009年11月28日 23:43 発信地:ハラレ/ジンバブエ

【11月28日 AFP】28日のジンバブエ政府系日刊紙ヘラルド(The Herald)によると、ジンバブエ準備銀行(中央銀行)のギデオン・ゴノ(Gideon Gono)総裁は、同国の通貨ジンバブエ・ドルについて、同国の年成長率が7%を超えない限り再導入はしないとの考えを示した。

ゴノ総裁は、ヘラルド紙に対し「不信や市場の不安定化を避けるため、ジンバブエ・ドルの再導入は特定のファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)が達成されるまで見送ることを決めた」と語った。

当面は、ことし初頭に導入された米ドルなどの安定した通貨を継続して使用し、年成長率7%以上と外貨準備高15億ドル以上を確保するまでジンバブエ・ドルの再導入はしない方針。

ゴノ総裁は、「当面は現状の複数通貨の使用を続けるので、経済全域にわたる市場参加者や利害当事者は、貿易や製造の業態をこの複数通貨制に適応させなければならない」と語った。

ロバート・ムガベ(Robert Mugabe)大統領とゴノ総裁はことし初めにジンバブエ・ドルの再導入が行われる可能性を示唆していた。ムガベ大統領は、失業率が90%以上のジンバブエでは市民が貧困に苦しんでおり、米ドルを入手することができないと説明していた。

しかし、テンダイ・ビティ(Tendai Biti)財務相は、自国通貨の再導入は、国内経済の全域にわたる部門で生産活動が行われ、経済が安定化してからとの方針を示していた。

ジンバブエのモーガン・ツァンギライ(Morgan Tsvangirai)首相率いる民主変革運動(Movement for Democratic Change、MDC)は、ジンバブエ経済が紙幣の増刷でハイパーインフレが起きて崩壊したことについて、ゴノ総裁に一部責任があるとして批判しており、ゴノ総裁の退任を求めてきた。MDFと、ムガベ大統領率いるジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU-PF)との連立政権が暗礁に乗り上げたのも、連立発足前にムガベ大統領により任命されたゴノ総裁の人事問題が原因の1つとなっていた。(c)AFP



 
 
>TOP

上海浦東空港で貨物機墜落、乗員3人死亡―中国

11月28日18時3分配信 Record China

2009年11月28日午前8時12分(現地時間、以下同)、上海浦東国際空港でジンバブエ籍の貨物機が離陸に失敗して墜落し炎上。乗員7人のうち、3人が死亡、4人が負傷した。新華社通信(電子版)が伝えた。

事故を起こした貨物機はMD11型機で、同空港からキルギス・ビシケクに向けて運航する予定だった。乗員7人はいずれも中国以外の外国籍で、午前11時現在、3人の死亡が確認され、4人が負傷している。負傷者4人のうち、3人は軽症、1人が重傷。

事故発生後、午前9時頃には消火に成功し、同空港は現在正常に運行されている。事故原因については、公安局、消防局などが現在調査中。(翻訳・編集/HA)



 
 
>TOP

上海で貨物機炎上 離陸失敗7人死傷

11月29日7時56分配信 産経新聞

【上海=河崎真澄】中国国営新華社通信によると、上海市の浦東国際空港で28日午前8時12分(日本時間同9時12分)ごろ、ジンバブエ籍の貨物機が離陸に失敗して炎上した。

乗員7人のうち3人が死亡。残る4人は病院に運ばれ、1人は重傷という。同空港は一時閉鎖され、国際線など68便が遅延した。

貨物機はMD11型機で、同空港から中央アジアのキルギスに向かう予定だった。中国中央テレビによると、離陸時に機体後部が滑走路に接触し、高度が上がり切らないうちに墜落。滑走路わきの倉庫に激突し炎上した。



 
 
>TOP

上海で貨物機炎上、米乗員3人死亡

* 2009年11月29日 07:48 発信地:北京/中国

【11月29日 AFP】中国上海(Shanghai)市の浦東国際空港(Pudong International Airport)で28日、ジンバブエの貨物機が離陸中に失敗して炎上する事故が発生し、乗員3人が死亡、4人が負傷した。当局が発表した。

国営新華社(Xinhua)通信によると、事故は同日午前8時12分(日本時間午前9時12分)ごろ発生。キルギスの首都ビシケク(Bishkek)へ向けて離陸しようとしたジンバブエ籍の貨物機だった。

米国大使館は死亡した3人と負傷した1人は米国人だと確認した。

新華社によると、負傷した米国人(61)は骨折と肺の破裂を負っているものの、48〜72時間で危険な状態を脱する見通しだという。負傷した残りの3人はインドネシア人、ベルギー人、ジンバブエ人で、いずれも骨折と打撲を負っているという。

国営テレビによると、このチャーター機は離陸の際、滑走路を外れて炎上。これにより近くの倉庫が燃えた。

新華社によると、この事故で滑走路2本が閉鎖された。その後うち1本は再開したが、68便が遅れ、数千人の足に影響が出たという。(c)AFP



 
 
>TOP

上海での貨物機炎上事故、ブラックボックス回収

11月30日9時6分配信 サーチナ

中国・上海の国際空港でジンバブエの貨物機が墜落・炎上した事故で、飛行記録が入っているブラックボックスが発見されたことが分かった。現在も事故原因の究明に向けた捜査が進められている。中国国際放送局が報じた。

なお、空港の関係者によると、事故の現場となった滑走路は復旧作業が進められており、空港は正常に運行されているという。(編集担当:村山健二)



 
 
>TOP

2009.12.13 Web posted at: 17:31 JST Updated - CNN

ムガベ大統領、新たな選挙で権力しょう握を確実にと、ジンバブエ

ハラレ(CNN) アフリカ南部ジンバブエのムガベ大統領は12日、民主変革運動(MDC)との連立政権は短命に終わると主張、新たな選挙を通じて権力しょう握を確実にするとの考えを表明した。自ら率いる政党・ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線(ZANU―PF)の大会で述べた。

新たな選挙の意味するところは不明。同国では2008年3月、下院選が実施され同戦線が敗北している。同党が総選挙で敗れるのは1980年の英国からの独立以来、初めてでムガベ大統領の強権体質の変質を迫られていた。下院の任期は5年。

同月には大統領選も実施され、ムガベ氏の5選が決まったが投開票の不正疑惑、当時の野党のMDC弾圧もあり、選挙の正当性をめぐって国際社会から非難を浴びた。6月に決選投票を行いムガベ氏続投が決まったが、与野党間の対立は解消しなかった。周辺諸国の仲裁もあり今年2月に連立政権が発足し、MDC議長だったツァンギライ氏が首相に就任している。

ただ、農業副大臣に就任予定だったMDC幹部が拘束されるなど混乱が続き、両党間の協力関係は不安定なまま推移していた。



 
 
>TOP

2009.12.24 Web posted at: 17:47 JST Updated - CNN

ネスレ、ジンバブエの工場を一時閉鎖 政府の干渉受け操業困難

(CNN) 食品大手ネスレは23日、アフリカ南部ジンバブエにある工場を一時閉鎖すると発表した。ムガベ大統領の独裁政権が、同大統領夫人が所有する企業から乳製品を購入するよう強要してきたなどとしている。

ネスレによると、今年10月にジンバブエの8企業からの乳製品仕入れをとりやめたところ、ジンバブエ政府がこれに反発。8企業の中にはムガベ大統領夫人が経営する1社も含まれており、ここからの購入を迫られたという。

12月19日には、事前の連絡なしに政府当局者と警察が工場に立ち入り、マネジャー2人が聴取されるなどした。こういった状況をふまえ、自社が選んだ企業から原材料を購入できず、従業員の安全も守れないとして、通常の操業が不可能と判断、閉鎖を決めた。

ネスレは50年以上前からジンバブエで操業している。同国は1980年の独立後、ムガベ大統領の独裁政権下にあるが、経済状況や人権状況が劣悪で、政治的にも不正があると見られ、国際的に非難されている。



 
 
>TOP

2009.12.30 Web posted at: 14:59 JST Updated - CNN

「はしか」で22人が死亡、5歳未満が多数 ジンバブエ

ハラレ(CNN) アフリカ南部ジンバブエの政府系日刊紙ヘラルドは29日、国内の5地域で麻疹(はしか)が流行し、同日までに22人が死亡したと伝えた。死者のほとんどが5歳未満で、全員がワクチンを接種していなかった。

アフリカ各国で麻疹ワクチン接種の支援を続ける世界保健機関(WHO)は約2週間前、ジンバブエにおける麻疹流行に失望すると発表したばかり。

ヘラルド紙によると、ジンバブエ全土で90人の感染者が確認されたという。

同紙は、ワクチン接種により助かる命が失われたと論評。乳幼児の保護者に対し、ワクチン接種の重要性を訴えている。

ジンバブエはムガベ大統領による独裁政権下にあり、経済的にも疲弊。欧米各国はジンバブエの経済状況、人権状況が劣悪で、政治的な不正が正されていないとして強く非難している。

昨年は、劣悪な衛生状況によるコレラの大流行で、約5000人が死亡していた。



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

UP:2008 REV:
アフリカ  ◇世界
TOP HOME (http://www.arsvi.com)