HOME > World / Africa >

チュニジア共和国 2015年1月〜6月


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2016

○2009年までのニュース・情報 チュニジア共和国 〜2009年
○2010年のニュース・情報 チュニジア共和国 2010年
○2011年1月のニュース・情報 チュニジア共和国 2011年1月
○2011年2月〜6月のニュース・情報 チュニジア共和国 2011年2月〜6月
○2011年7月〜12月のニュース・情報 チュニジア共和国 2011年7月〜12月
○2012年〜2014年のニュース・情報 チュニジア共和国 2012年〜2014年
○最新のニュース・情報 チュニジア共和国

○外務省 各国・地域情勢 チュニジア共和国

◆2015/01/01 asahi.com チュニジア大統領が就任 初の自由な直接選挙で誕生
◆2015/01/01 nikkei.com チュニジア大統領が就任 国民に融和と結束呼びかけ
◆2015/01/01 東京新聞 初の民選大統領 就任
◆2015/01/01 東京新聞 革命前に閣僚歴任 チュニジア大統領 ベジ・カイドセブシ氏
◆2015/01/01 東京新聞 残虐性「解放」が大義
◆2015/01/09 AFP BB News 「チュニジア人記者2人を処刑」、リビアのイスラム国が声明
◆2015/01/16 外務省 チュニジアに対する無償資金協力「治安対策機能強化機材整備計画」に関する書簡の交換
◆2015/02/05 東京新聞 新生チュニジア誕生 挙国一致の連立政権
◆2015/02/06 nikkei.com チュニジア、新内閣が発足
◆2015/02/06 毎日新聞 チュニジア:新内閣に世俗派とイスラム勢力が参加
◆2015/03/18 nikkei.com 観光客ら襲われ8人死亡 チュニジア、博物館周辺
◆2015/03/18 yomiuri.co.jp 武装集団が襲撃、観光客ら8人死亡…チュニジア
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジア、外国人ら襲われ19人死亡 過激派犯行か
◆2015/03/19 nikkei.com 邦人5人死亡報道、チュニジア襲撃 外務省は「確認中」
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジア首相「襲撃で5邦人死亡」 外務省「確認中」
◆2015/03/19 nikkei.com 外務省「真偽を確認中」 チュニジア襲撃で日本人死者報道
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジア襲撃で官邸に連絡室 情報確認急ぐ
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp チュニジア襲撃、19人死亡…日本人負傷の情報
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp チュニジア首相、日本人5人死亡と発表
◆2015/03/19 asahi.com 国会の隣、戦闘服姿で侵入 チュニジア博物館襲撃
◆2015/03/19 asahi.com チュニジアで博物館襲撃、19人死亡 日本人2人けがか
◆2015/03/19 asahi.com 日本人5人死亡と現地発表 チュニジア襲撃
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジアで襲撃、邦人3人死亡・3人負傷 政府確認
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア博物館襲撃:シド首相「日本人5人殺害された」
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:岸田外相「邦人1人死亡3人負傷確認」
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:日本政府関係者「死者3人負傷3人確認」
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:警察庁が連絡室設置 情報収集急ぐ
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:安倍首相「日本人3人死亡3人負傷確認」
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア襲撃:死者は外国人20人含む22人
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア襲撃:「中東民主化のモデル」 国内外に衝撃
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア襲撃:「逃げろ! 逃げろ!」博物館はパニック
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア襲撃:「テロ攻撃」 国際社会が相次ぎ非難
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:「まさか治安安定の首都でショック」
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:人気の観光地暗転 中東混乱で客足遠のく
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:テロと断定 徹底対決の姿勢示す
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:被害者、地中海クルーズツアーの参加者か
◆2015/03/19 asahi.com チュニジア首相は「日本人5人死亡」と発表 博物館襲撃
◆2015/03/19 asahi.com 国連安保理、チュニジア襲撃テロを非難 「当局に協力」
◆2015/03/19 asahi.com 死亡3人は20〜60代の女性 負傷は女性2人男性1人
◆2015/03/19 asahi.com 「突然後ろから銃声」 チュニジア襲撃事件、負傷者証言
◆2015/03/19 asahi.com チュニジア襲撃、日本人3人死亡3人負傷 情報確認急ぐ
◆2015/03/19 asahi.com 国際テロリズム緊急展開班をチュニジアに派遣へ 警察庁
◆2015/03/19 nikkei.com 北アフリカでテロ拡散 チュニジアの民主化揺さぶる
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジアで邦人3人死亡 博物館襲撃、負傷3人
◆2015/03/19 nikkei.com 米大統領夫人「深い哀悼の意」 チュニジア襲撃受け
◆2015/03/19 nikkei.com クルーズ船、事件当日チュニス到着 日本人170人乗船か
◆2015/03/19 nikkei.com 邦人3人死亡・3人負傷 チュニジア襲撃、首相「強く非難」
◆2015/03/19 nikkei.com 「バス降りる客を銃撃」 チュニジア、運転手が惨劇語る
◆2015/03/19 nikkei.com 安定していたチュニジア 大統領選も実施
◆2015/03/19 nikkei.com 首相「テロ、断じて許されない」 チュニジア襲撃
◆2015/03/19 nikkei.com テロ緊急展開班、チュニジアに派遣検討 警察庁
◆2015/03/19 nikkei.com 死亡3邦人の身元判明 チュニジア襲撃
◆2015/03/19 nikkei.com チュニジア襲撃、大統領「イスラム過激派の犯行」
◆2015/03/19 nikkei.com 国際テロ展開班を派遣 チュニジア襲撃で警察庁
◆2015/03/19 cnn.co.jp チュニジアで博物館襲撃、19人死亡 観光客など
◆2015/03/19 asahi.com 国際テロリズム緊急展開班をチュニジアに派遣 警察庁
◆2015/03/19 asahi.com 過激派テロとみて捜査 チュニジア襲撃事件、3邦人死亡
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:日本人と協力、床に伏せ20分…伊の男性
◆2015/03/19 毎日新聞 チュニジア銃撃:日本、警戒レベル引き上げ
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp チュニジア首相、日本人5人死亡と発表
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp 最も強い言葉で非難…チュニジア襲撃受け安保理
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp チュニジア襲撃「凶悪な暴力」…米大統領報道官
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp 「アラブの春」先駆け暗雲…イスラム過激派台頭
◆2015/03/19 yomiuri.co.jp 妻死亡、男性「言葉出ない」…チュニジア襲撃
◆2015/03/20 nikkei.com 国際社会、一斉にテロを非難 チュニジア襲撃
◆2015/03/20 nikkei.com チュニジア、観光産業に打撃 テロ事件
◆2015/03/20 nikkei.com 民主化襲うテロの脅威 チュニジア、経済の柱の観光標的
◆2015/03/20 nikkei.com チュニジア襲撃、9人を逮捕 イスラム過激派と断定
◆2015/03/20 nikkei.com チュニジア襲撃、乱射に子供ら身を隠す
◆2015/03/20 nikkei.com 米大統領、チュニジア大統領に弔意 博物館襲撃事件
◆2015/03/20 nikkei.com チュニジア 「イスラム国」名乗る組織、新たなテロ予告
◆2015/03/20 cnn.co.jp チュニジアの博物館襲撃、ISISが犯行声明か 23人死亡
◆2015/03/20 asahi.com チュニジア襲撃、過激派テロと断定 ISが「犯行声明」
◆2015/03/20 asahi.com 「動く物全てに発砲」 チュニジア襲撃事件
◆2015/03/20 nikkei.com チュニジア首都の市民「テロに屈しない」 デモで訴え
◆2015/03/20 毎日新聞 チュニジア銃撃:IS潜在的脅威 中東や欧州渡航者は注意
◆2015/03/20 毎日新聞 チュニジア襲撃:バルコニーで息ひそめ 「まるで地獄絵」 イタリアの男性、日本人と協力
◆2015/03/20 毎日新聞 チュニジア襲撃:母娘の旅、突然の凶弾
◆2015/03/20 nikkei.com 首相「邦人の安全確保に万全期す」 チュニジア襲撃事件
◆2015/03/20 asahi.com 仲良し母娘、地中海クルーズ暗転 チュニジア日本人死亡
◆2015/03/20 asahi.com 実行犯、大型バス到着を待ち伏せか チュニジア襲撃事件
◆2015/03/20 asahi.com 実行犯2人、リビアで戦闘訓練 チュニジア襲撃事件
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp チュニジア襲撃、当局9人を拘束…死者23人に
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp 「イスラム国」?犯行声明…「雨の最初の一滴」
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp 地中海の景観楽しむ人気の船旅…チュニジア襲撃
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp チュニジア大統領、銃撃犯が「恐ろしい爆発物」
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp 生き残ることだけ考えていた…チュニジア襲撃
◆2015/03/20 yomiuri.co.jp チュニジア厳戒態勢、大都市に兵士を展開
◆2015/03/21 毎日新聞 チュニジアテロ:怒りと鎮魂 博物館、血だまり生々しく
◆2015/03/21 nikkei.com チュニジア襲撃、警戒強める日本企業
◆2015/03/21 nikkei.com EUが非難声明 チュニジア襲撃
◆2015/03/21 nikkei.com チュニジアでテロ、過激派の国際包囲網構築に遅れ
◆2015/03/21 nikkei.com 観光地テロ、どう自衛 「周辺国も情報把握、リスク判断を」
◆2015/03/21 nikkei.com 「チュニジア国民、痛み共有」 国会議長ら邦人見舞う
◆2015/03/21 cnn.co.jp チュニジアの博物館襲撃、実行犯2人はリビアで軍事訓練
◆2015/03/21 yomiuri.co.jp チュニジア、過激派20人拘束…10人関与か
◆2015/03/21 asahi.com 「一室に30人、息潜め隠れた」 チュニジア襲撃事件
◆2015/03/22 nikkei.com 「ツアーは安全だと…」参加者帰国 チュニジアテロ
◆2015/03/22 nikkei.com 中根外務政務官をチュニジアに派遣
◆2015/03/22 asahi.com 計画的だが不慣れ…「普通の若者」なぜ チュニジア襲撃
◆2015/03/22 asahi.com もう1人の襲撃犯、逃亡中 チュニジアテロで大統領
◆2015/03/22 asahi.com 被害女性が手記「まさか発砲するとは」 チュニジア襲撃
◆2015/03/23 yomiuri.co.jp 朝日新聞、銃撃事件負傷者への取材で「おわび」
◆2015/03/23 cnn.co.jp チュニジアの博物館襲撃、3人目の実行犯が逃走中
◆2015/03/23 asahi.com 警視庁と埼玉県警が合同捜査本部 チュニジア襲撃
◆2015/03/23 asahi.com 邦人3人の遺体、ドバイ経由で帰国へ チュニジア襲撃
◆2015/03/24 yomiuri.co.jp チュニジア銃撃で負傷、東京の母娘退院…帰国へ
◆2015/03/24 yomiuri.co.jp チュニジア警察幹部更迭…襲撃前に警戒解く失態
◆2015/03/24 asahi.com 鉄扉に弾痕、床に血のり チュニジアテロ、翌日の映像
◆2015/03/24 asahi.com チュニジア襲撃の博物館、29日再開へ 男1人は逃亡中
◆2015/03/25 nikkei.com チュニジア、テロ現場の博物館再開へ式典
◆2015/03/26 cnn.co.jp 襲撃犯、自爆ベスト着用も起爆阻止 チュニジア博物館テロ
◆2015/03/26 asahi.com チュニジア襲撃、死因は出血性ショック 宮崎さん親子
◆2015/03/27 asahi.com 博物館襲撃の旅団、ISに忠誠か アルジェリア国境拠点
◆2015/03/29 北海道新聞 博物館テロ実行犯の指導者ら殺害 チュニジア
◆2015/03/29 nikkei.com 実行犯の指導者ら殺害 チュニジア博物館テロ
◆2015/03/29 yomiuri.co.jp 博物館襲撃首謀か、過激派9人殺害…銃撃戦の末
◆2015/03/30 北海道新聞 国境警備で暗視車提供検討 チュニジア要請に政府
◆2015/03/30 cnn.co.jp チュニジアでテロ非難のデモ行進、各国首脳も参加
◆2015/03/30 asahi.com 博物館襲撃事件の首謀者を殺害 チュニジア首相が発表
◆2015/03/30 yomiuri.co.jp チュニジアで「テロは出ていけ」1万2千人行進
◆2015/03/30 毎日新聞 チュニジア:テロ反対デモ 仏大統領、伊首相らも行進
◆2015/03/31 asahi.com テロ襲撃被害の博物館が再開 チュニジア、12日ぶり
◆2015/04/01 毎日新聞 IS:ウェブ版機関誌でチュニジア博物館襲撃に関与示唆
◆2015/04/03 asahi.com 過激派戦闘員急増、国連「100カ国超から2万5千人」
◆2015/04/25 nikkei.com 「チュニジア、テロ予防へ若者の起業支援」 UNDP常駐代表
◆2015/04/26 nikkei.com チュニジア首相「リビアとの国境、米と監視」 過激派を警戒
◆2015/04/26 nikkei.com チュニジア、観光に打撃大きく 3月の首都テロ
◆2015/05/04 時事ドットコム 砂漠に「世界最大」の国旗=スター・ウォーズのロケ地−チュニジア
◆2015/05/11 nikkei.com 後退する「アラブの春」(上)
◆2015/05/12 nikkei.com 後退する「アラブの春」(下)
◆2015/05/20 時事ドットコム 博物館銃撃の容疑者拘束=国際手配のモロッコ人男−伊
◆2015/05/20 asahi.com チュニジア博物館襲撃、容疑者1人逮捕 イタリアで
◆2015/05/28 cnn.co.jp 米国、チュニジアを非NATOの主要同盟国に指定
◆2015/06/26 nikkei.com チュニジア大使に長谷川氏
◆2015/06/26 asahi.com チュニジアでホテル狙った銃撃事件、27人死亡
◆2015/06/26 nikkei.com チュニジアで襲撃、外国人含む27人死亡 海岸のホテル
◆2015/06/26 nikkei.com 仏・中東でテロ50人超死亡 イスラム過激派関与か
◆2015/06/27 asahi.com ビーチやホテルで乱射 チュニジアのテロ 観光客ら犠牲
◆2015/06/27 asahi.com 中東2カ国のテロ続発、死者計66人に ISが犯行声明
◆2015/06/27 nikkei.com 警戒態勢でも防げなかったテロ 仏やチュニジア
◆2015/06/27 nikkei.com チュニジアのテロ、死者37人に 英国人5人死亡の見方
◆2015/06/27 nikkei.com 多発テロの死者、4カ国で100人超 チュニジア・仏など
◆2015/06/27 cnn.co.jp チュニジアでホテル襲撃、37人死亡 ISISが犯行声明
◆2015/06/28 nikkei.com 「襲撃犯、欧米人狙った」 チュニジア・テロの生存者語る
◆2015/06/29 asahi.com チュニジアテロ、容疑者がISに共感か FBに投稿
◆2015/06/29 nikkei.com 後方支援に共犯者か チュニジア襲撃テロ
◆2015/06/30 asahi.com チュニジアテロ、単独で実行か 当局、背後関係を捜査
◆2015/06/30 cnn.co.jp チュニジアのテロで逮捕者 英国は大規模な対テロ演習実施へ


 
 
>TOP

チュニジア大統領が就任 初の自由な直接選挙で誕生

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年1月1日00時22分

12月21日のチュニジア大統領選決選投票で当選したカイドセブシ氏(88)が31日、大統領に就任した。独裁政権を倒した「アラブの春」から4年の暫定期間を経て、同国で初めての自由な直接選挙による大統領が誕生した。

カイドセブシ氏は宣誓式で「寛容と平等、自由、社会的正義を守る。チュニジアは分け隔てなく全ての国民を必要としている」と述べた。雇用や貧困の問題解決に取り組むとし、さらに国民が団結してテロリズムと戦うことを呼びかけた。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジア大統領が就任 国民に融和と結束呼びかけ

nikkei.com

2015/1/1 0:41

【カイロ=共同】北アフリカのチュニジアで31日、元暫定首相のカイドセブシ氏(88)が大統領に就任した。同氏は自由選挙で選ばれたチュニジア初の大統領となった。

カイドセブシ氏は議会で就任宣誓し「私は全てのチュニジア人の大統領になり、何者も排除しない」と強調、国民に融和と結束を呼び掛けた。

大統領は今後、議会第1党「チュニジアの呼び掛け」に組閣を指示し、連立交渉が本格化する。順調にいけば、1〜2月ごろには新内閣が議会に承認され、政権移行が完了する見通し。

同国では、2011年の民主化運動「アラブの春」の先駆けとなるジャスミン革命で独裁政権が崩壊、各勢力が政治的な対話を重ね、民主化プロセスを進めてきた。



 
 
>TOP

初の民選大統領 就任
チュニジア イスラム勢力退潮

東京新聞 2015年1月1日朝刊

【カイロ=中村禎一郎】チュニジア大統領の就任式が31日、首都チュニスで行われ、事実上、チュニジア初の民選大統領となったベジ・カイドセブシ氏(88)はテレビ中継された就任式で「今日はチュニジア人が求めてきた希望の扉が開かれた日だ」と述べた。

チュニジアでは「ジャスミン革命」後、イスラム政党アンナハダが有力だったが、2013年7月に世俗派の野党幹部ブラヒミ氏の暗殺事件が発生。この事件が世論の流れを変えた。

犯人は現在も分かっておらず、事件を機にイスラム主義勢力への批判が高まり、アンナハダに支えられた当時のラライズ内閣は退陣。その後、無所属のジョマア内閣が誕生し、今回、世俗派のカイドセブシ氏の大統領就任につながった。

暗殺事件がなければ、イスラム主義勢力が大統領選に勝利していた可能性も指摘されている。

チュニジアは民主化運動「アラブの春」をへて、民主体制への移行が円滑に進む唯一の国として注目される。



 
 
>TOP

革命前に閣僚歴任
チュニジア大統領 ベジ・カイドセブシ氏

東京新聞 2015年1月1日朝刊

民主体制移行の仕上げとなる今大統領選で当選を果たした。決選投票では世俗派勢力の支持を受け、イスラム政党アンナハダの支持を受けた対立候補のマルズーキ氏(69)に勝利。イスラム化でなく、世俗化を求める国民が多いことを示した。

チュニジアは1956年にフランスから独立。初代大統領ブルギバ(1903〜2000年)時代には閣僚を歴任。中東の民主化運動の先駆けとなった「ジャスミン革命」で崩壊したベンアリ独裁政権下では、国会議長を務めた。

革命後は暫定首相に就任。2012年に世俗派政党「チュニジアの呼び掛け」を創設した。イスラム主義に厳しい態度を取ることで知られている。

革命前に要職に就いていたため、国民の間には「新たな独裁者になるのではないか」との懸念や、88歳という高齢に健康を不安視する声もくすぶる。

パリに留学した経験を持つ弁護士でもある。妻との間に4人の子どもがいる。

(中村禎一郎、写真はAFP・時事)



 
 
>TOP

残虐性「解放」が大義
感化される若者
イスラム国の衝撃1

東京新聞 2015年1月1日朝刊

「みんな自分に(異教徒の首切りの)順番が来るのを楽しみにしていた」

チュニジア中部スファクスの約束した場所に現れた細身の物静かな青年は、そう説明した。「敵を恐れさせる手段の一つだから」

23歳の「ムスタファ」と名乗る青年は2013年初めにシリアに渡り、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の前身組織に半年間加わった。

青年は10年、チュニジア軍高官を養成する学校に入学を認められた。未来は明るかった。だが中東の民主化運動「アラブの春」の先駆けとなった「ジャスミン革命」で、独裁だった当時のベンアリ政権が崩壊。入学は取り消された。

青年を「イスラム国」の道に誘ったのは友人の一人だった。「(自分と同じスンニ派を)虐殺するシリアのアサド政権を倒すため」という誘い文句が胸にしみこんだ。「イスラム国」に向かうアラブ人の多くが口にする言葉。アサド政権の中枢はスンニ派と対立するシーア派系が主体だ。

アサド政権の検問所を襲撃、警備兵を初めて撃ち殺したとき、「異教徒を殺す善行」に興奮と幸福感を覚えた。そんな心性が首切りなどの残虐性を支える。

青年の目から見ると、当時の「イスラム国」は複数に分裂。青年は、どの組織が正しいのか分からなくなり、チュニジアに戻った。しかし今、建国を宣言した「イスラム国」こそが、イスラム教に忠実な組織であり、国だと思う。

「イスラム国」は国際テロ組織アルカイダとは異なり、「領土」を持つ初の過激派という点で特殊だ。行政組織も整えつつあり、給料も支払われる。抑圧の象徴であるアサド政権を倒し、「イスラム国」の下で解放された生活を送る−。そんなバラ色のイメージが若者をひきつける。

イラクやシリアに集まるのは男性だけではない。西欧のイスラム系移民を中心に200人以上の若い女性が渡航したとされ、戦闘員の妻となっている。

「殉教が二人を分かつまで、ジハード(聖戦)をアイス」。12年にロンドンからシリアに移り、「イスラム国」戦闘員と結婚した20代前半とみられる女性のツイッターには、黒い衣装で目元以外を隠した女性と笑顔の男性のツーショット写真とともに、誓いの言葉が添えられている。

英シンクタンク、クィリアム財団によると、女性を積極的に受け入れる点は、従来の過激派組織にない「イスラム国」の特徴。求められるのは妻、母という限定的役割だ。女性が中東を目指すのには、強い信仰心に加え、「男の中の男」と感じる戦闘員にひかれる側面もあるという。

抑圧から解放され、充実した生活が日々、ネットで発信される。それに魅せられ、日常に不満を持つ10〜20代が次々とシリアに渡った。現実は夫から虐待や暴力をふるわれる例も多いというが、「悪い側面は知らされていない」と同財団は指摘している。

(カイロ支局・中村禎一郎、ヨーロッパ総局・小嶋麻友美)

◇  ◇

米中枢同時テロを引き起こしたアルカイダを規模や残虐性でしのぐとされる「イスラム国」。一体どんな人たちが、何にひきつけられているのか、そして世界にどれほどの衝撃をもたらしているのか。国際社会に深刻な懸念を呼ぶ、この異形の組織を検証する。

 「イスラム国」の成り立ち 2,000年ごろにヨルダン人のアブムサブ・ザルカウィが組織した過激派「タルヒードとジハード集団」が源流。国際テロ組織アルカイダに合流していたものの、現在はあまりの過激さに破門されている。イラクとシリアで活動し、昨年6月、イスラム法(シャリア)を厳格に適用するイスラム教国家の建国を宣言。預言者ムハンマドの後継者「カリフ」を頂点とし、支配地では統治機構を整えつつあるとされる。



 
 
>TOP

新生チュニジア誕生 挙国一致の連立政権

東京新聞

2015年2月5日 22時24分

【カイロ共同】チュニジア議会は5日、暫定政権で内相を務めたハビブ・シド氏(65)を首相とする組閣を承認し、新内閣が発足した。これにより、2011年の「ジャスミン革命」でベンアリ政権崩壊後から続いた政権移行プロセスが完了し、新生チュニジアが誕生した。

新内閣は、議会第1党の世俗派政党「チュニジアの呼び掛け」だけでなく、同党と対立する第2党のイスラム政党「アンナハダ」を含む幅広い政党が参画する挙国一致型の連立政権となった。



 
 
>TOP

チュニジア、新内閣が発足

nikkei.com

2015/2/6 1:04

【カイロ=押野真也】チュニジア議会は5日、ハビブ・シド元内相を首相とする内閣を承認し、同日発足した。新内閣には、議会第1党の「ニダ・チュニス(チュニジアの呼びかけ)」と第2党でイスラム政党の「アンナハダ(再生)」が参画している。両党は対立関係にあるが、国家再建にはイスラム勢力の協力が欠かせないとの判断があったようだ。2011年に独裁政権が崩壊して以降、初めて正式政府が発足したことになる。



 
 
>TOP

チュニジア:新内閣に世俗派とイスラム勢力が参加

毎日新聞 2015年02月06日 10時29分

【カイロ秋山信一】チュニジア議会(定数217)は5日、首相候補のハビブ・シド氏が提案した閣僚人事案を賛成多数で承認した。新内閣には世俗政党ニダチュニス(チュニジアの呼びかけ)とイスラム政党アンナハダ(再生)の2大政党が参加。2011年の民主化要求運動「アラブの春」による革命以来、世俗派とイスラム勢力の対立が政治や経済の混乱を招いてきたが、国難に対応するために妥協が成立した格好で、新政権には中東民主化の模範の役割も期待されている。

地元メディアによると、28の閣僚ポストのうち、ニダチュニスに外相や財務相など四つ、アンナハダに雇用・職業訓練相のポストが配分された。シド首相や国防相、内相、法相は無党派の実務者で、全体的に政治色が薄い構成となった。

新政権の最重要課題は、経済活性化と治安の立て直しだ。2大政党の連立政権が誕生したことで政局が安定し、改革への取り組みが円滑に進むことが期待される。一方、融資元の国際通貨基金(IMF)からは増税や補助金削減など緊縮策が求められている。緊縮策は革命後の混乱に疲弊した国民の反発を招く恐れがあり、難しいかじ取りを迫られる。

革命後に制定された新憲法では、外交・国防は大統領、内政は内閣と権限が分散されている。昨年10月の議会選、11〜12月の大統領選では、いずれもニダチュニスが勝利。カイドセブシ大統領から組閣を要請されたシド氏は当初、アンナハダを排除した閣僚人事案を議会に提出したが、ニダチュニスへの権限集中を懸念する声が他の世俗政党からも高まったため、人事案を練り直していた。

チュニジア政治に詳しいシンクタンク・アルジェリア戦略研究所のアブドルラフマン・ハナノ所長は「民主政治には野党の存在が重要だが、混乱期には与野党が一致結束することも重要だ。チュニジアの2大政党による妥協は、混乱が続く他のアラブ諸国の模範となる」と指摘した。



 
 
>TOP

観光客ら襲われ8人死亡 チュニジア、博物館周辺

nikkei.com

2015/3/18 23:23

【テルアビブ=押野真也】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日、議会と近隣の博物館が襲撃を受け、外国人観光客ら8人が死亡したもようだ。在チュニジア日本大使館によると、日本人が巻き込まれたとの報告はないという。背後関係は不明だが、イスラム過激派による犯行の可能性が高い。

中東のメディアによると実行犯は複数で、治安部隊との間で銃撃戦が発生した。犯人が人質を取り、博物館に立てこもったとの情報もある。治安部隊が施設周辺に配置されているもようで、今後被害者が増える可能性もある。在チュニジア日本大使館は日本人の被害の有無について、情報収集を続けるという。

チュニジアは2011年に独裁政権が崩壊し、混乱が続いたが、昨年12月に大統領選挙を実施し、正式政府が発足したばかり。新政権は治安と経済の安定を掲げているだけに、今回の事件は大きな打撃となりそうだ。

チュニジアはリビアやエジプトなど、同じく独裁が崩壊した各国と比べ、民主化プロセスが進展しているとの評価が高い。一方で、シリアとイラクの過激派「イスラム国」などに参加するチュニジア人の若者も多く、3000人以上のチュニジア人がシリアやイラクで戦闘員として活動しているとされる。

こうした戦闘員が帰国してチュニジア国内でテロを起こすシナリオを政府は警戒していた。チュニジア国内では「アンサル・シャリア」など複数の過激派組織が活動しており、こうした組織と国外の過激派組織との連携も指摘されている。

外国人観光客が犠牲になったことで、同国が主力産業の一つと位置付ける観光産業への影響は避けられない。



 
 
>TOP

武装集団が襲撃、観光客ら8人死亡…チュニジア

The Yomiuri Shimbun

2015年03月18日 22時58分

【カイロ=溝田拓士】チュニジアの首都チュニスで18日、銃で武装した男らが国会議事堂を襲撃した。

武装集団は議事堂に隣接するバルドー美術館にも押し入り、国営テレビなどによると、美術館を訪れていた計8人が死亡した。このうち7人は外国人観光客だったとみられている。国籍は不明。

同日午後2時(日本時間午後10時)の時点で、美術館で2〜3人の男が観光客らを人質に取って立てこもっている模様で、治安当局が包囲している。襲撃当時、美術館には100人以上の観光客がいたが、大半は避難した。

地元ラジオによると、3人の男が議事堂を襲撃したという。同美術館は古代のモザイクを展示し、観光客に人気の名所。

チュニジアは2011年1月、独裁体制が崩壊し、中東の民衆蜂起「アラブの春」の先駆けとなった。その後の民主化プロセスが最も成功したと評されたが、過激思想に傾倒する若者も多く、シリアに渡航してイスラム過激派組織「イスラム国」に加わったチュニジア人は約3000人と言われている。



 
 
>TOP

チュニジア、外国人ら襲われ19人死亡 過激派犯行か

nikkei.com

2015/3/19 0:17

【テルアビブ=押野真也】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日、議会に隣接する博物館が襲撃を受け、フランスメディアによると外国人観光客ら19人が死亡したもようだ。背後関係は不明だが、中東で影響力を強めているイスラム過激派による犯行の可能性が高い。在チュニジア日本大使館によると、日本人1人が負傷したとの情報があり、同大使館が確認作業を進めている。

実行犯は複数で、治安部隊との間で銃撃戦が発生したという。犯人が人質を取り、博物館に立てこもったが、仏メディアは治安部隊が実行犯2人を殺害したと伝えた。

チュニジアは2011年に独裁政権が崩壊し、混乱が続いたが、昨年12月に大統領選挙を実施し、正式政府が発足したばかり。新政権は治安と経済の安定を掲げているだけに、今回の事件は大きな打撃となりそうだ。

チュニジアはリビアやエジプトなど、同様に独裁体制が崩壊した国に比べ、その後の民主化プロセスの進展と治安の安定が際立っていた。ただ国内の若年層の失業は深刻で、「イスラム国」など国外の過激組織に参加する若者も多いと指摘されていた。3000人以上のチュニジア人がシリアやイラクで戦闘員として活動しているとされる。

こうした戦闘員が帰国してチュニジア国内でテロを起こすシナリオを政府は警戒していた。チュニジア国内では「アンサル・シャリア」など複数の過激派組織が活動しており、こうした組織と国外の過激派組織との連携も指摘されている。

チュニジアと国境を接するリビアは事実上の内戦状態に陥り、イスラム国が影響力を強めている。チュニジアやエジプトなど、リビアの隣国は無法状態となっているリビアから武器や戦闘員が流入することを警戒している。

チュニジアは国家再建の途上にあり、警察や軍などの治安維持能力は低下したままだ。首都チュニスでは、交通違反やゴミの散乱、軽犯罪の増加など「独裁崩壊以前とは比べものにならないほど治安が悪化している」(地元紙記者)との声が聞かれる。

独裁崩壊後に暫定統治を担ったイスラム原理主義組織「アンナハダ」は独裁政権時代に収監された政治犯などに恩赦を与えた。政教分離を重視する世俗派からは、こうした囚人の中にイスラム過激派と関係がある人物もおり、国内の治安悪化につながったと批判の声も上がる。

今回、外国人観光客が犠牲になったことで、同国が主力産業の一つと位置付ける観光産業への影響は避けられない。



 
 
>TOP

邦人5人死亡報道、チュニジア襲撃 外務省は「確認中」

nikkei.com

2015/3/19 6:53

【カイロ=共同】フランス公共ラジオによると、チュニジアのシド首相は18日夜(日本時間19日未明)、首都チュニスの博物館襲撃テロの死者に日本人5人が含まれると国営メディアに語った。

日本の外務省の担当者は19日朝、「真偽を含めて確認中だ」と話した。



 
 
>TOP

チュニジア首相「襲撃で5邦人死亡」 外務省「確認中」

nikkei.com

2015/3/19 7:39

【パリ=竹内康雄】チュニジアの首都チュニスで博物館が襲撃され19人が死亡した事件で、日本人5人が含まれていることが分かった。チュニジアのシド首相が18日夜のテレビ番組で、17人の観光客の犠牲者のうち、5人が日本人だったと発言した。イタリア人やフランス人、コロンビア人なども犠牲になったという。AFP通信が伝えた。

日本の外務省は19日、「真偽を含めて確認中だ」としている。



 
 
>TOP

外務省「真偽を確認中」 チュニジア襲撃で日本人死者報道

nikkei.com

2015/3/19 7:49

チュニジアの襲撃事件の死者に日本人5人が含まれるとの報道について、日本外務省は19日、「真偽を含めて確認中だ」としている。〔共同〕



 
 
>TOP

チュニジア襲撃で官邸に連絡室 情報確認急ぐ

nikkei.com

2015/3/19 7:57

政府は19日朝、チュニジアでの観光客銃撃事件で、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置した。現地から「日本人5人死亡」などの情報があることから確認を急いでいる。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、19人死亡…日本人負傷の情報

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 02時10分

【カイロ=溝田拓士】チュニジアの首都チュニスで18日正午頃(日本時間午後8時頃)、武装集団が国会議事堂や隣接するバルドー博物館を襲撃した。

同国営テレビなどによると、イタリア人、ドイツ人、スペイン人ら外国人観光客17人を含む19人が死亡した。

英BBCテレビによると、武装集団は博物館内で観光客を人質に取って立てこもったが、2人は治安当局に殺害された。2〜3人の共犯者は逃走したという。人質救出作戦で警察官1人が死亡した。

地元ラジオなどによると、武装集団は国会議事堂内で治安当局と銃撃戦になった。その後、議事堂を出て付近にいた観光客に向けて銃を乱射。博物館内に逃げ込み、観光客約10人を人質にした。襲撃当時、博物館には100人以上の観光客がいたが、大半は避難した。死亡した男2人の身元は明らかにされていない。チュニジア保健省によると、38人が負傷しており、日本人も含まれている模様。



 
 
>TOP

チュニジア首相、日本人5人死亡と発表

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 07時38分

【カイロ=溝田拓士】AFP通信によると、チュニジアの首都チュニスで18日、武装集団がバルドー博物館を襲撃した事件で、シード首相は日本人5人を含む外国人観光客17人が死亡したと発表した。

他に死亡したのはイタリア人4人、コロンビア人2人、オーストラリア人、フランス人、ポーランド人、スペイン人。残り2人は国籍が明らかになっていない。



 
 
>TOP

国会の隣、戦闘服姿で侵入 チュニジア博物館襲撃

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月19日01時14分

民主化運動「アラブの春」が最初に起き、その後も民主化の道を歩んできた北アフリカのチュニジアで18日、国会議事堂に隣接する博物館が武装グループに襲撃され観光客ら19人が死亡した。武装グループが何者かは明らかではないが、イスラム過激派の可能性がある。

現場からの中継映像は、駆けつけた治安部隊員がヘルメットと防弾チョッキを身につけ、自動小銃を構えて警戒する中、博物館にいた見学者と見られる人たちが身をかがめて走って逃げる姿を伝えた。白人の高齢者が多い。制服姿の兵士も、車や建物の陰に身を隠しながら、警戒している様子が分かる。

地元メディアによると、同日午後、2台のバスが博物館に到着し、観光客らが降りてきたところ、カラシニコフ銃を持った戦闘服姿の武装グループが博物館に押し入り、襲撃したという。治安部隊と銃撃戦になったという目撃証言もある。

死亡した外国人観光客の国籍はドイツ、ポーランド、イタリア、スペインという。イタリア人ら20人以上がけがをしたとも地元メディアは伝えた。

この日は地中海のクルーズ船2隻がチュニスに寄港。日本人の旅行客も市内観光をしていたという。

ロイター通信によると、約3千人の乗客が乗ったクルーズ船がこの日、チュニスに到着していた。伊メディアによると、クルーズ船でチュニスを訪れたイタリア人観光客2人が負傷したという。イタリア北部トリノの市役所職員約50人が乗っていたとの情報もある。

チュニジアは地中海に面する北アフリカのアラブ国家。2011年、若者らがインターネットなどで呼びかけた反政府デモで23年続いた長期独裁政権が崩壊。中東で強権的な長期政権が次々と倒れる「アラブの春」の先駆けとなった。

昨年末には1956年の独立以来、初めて自由な直接選挙による大統領が誕生した。混乱が続くエジプトやリビアに比べて民主化の歩みを順調に進めているとみられていた。一方で過激派組織「イスラム国」やアルカイダ系武装組織には同国から3千人の若者が外国人戦闘員として合流したとされ、国際社会から問題視されている。

首都チュニスは北アフリカ屈指の大都市。フランスの保護領時代の建物が残る市街地や、郊外のカルタゴ遺跡は世界遺産で、世界各地から多くの観光客が訪れる。事件が起きたバルドー博物館はオスマン帝国時代の地方長官の宮殿で、貴重な所蔵物が多い。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジアで博物館襲撃、19人死亡 日本人2人けがか

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月19日01時29分

チュニジアの首都チュニスで18日、武装グループが国会議事堂近くにあるバルドー博物館を襲撃した。チュニジアのハビーブ・シド首相は、外国人観光客17人を含む19人が死亡したと発表した。武装グループは人質をとって一時立てこもったが、治安部隊の作戦で実行犯2人が殺害され、人質は解放された。AP通信によると、実行犯2、3人が逃亡中との情報もある。

首相によると、死亡した外国人の国籍はイタリア、ポーランド、ドイツ、スペイン。また救出作戦で警察官1人が死亡した。

負傷者は少なくとも22人。AFP通信によると、チュニジア保健相は負傷者に日本人が含まれていると語った。現地の病院関係者によると、日本人2人が負傷して病院に搬送され、1人は足に重傷を負っているという。日本大使館が確認を急いでいる。

武装グループの素性は不明だが、外国人が集まる場所を狙う手法などからイスラム過激派の可能性がある。殺害された2人のほか、1人が逮捕された。実行犯は戦闘服を着て機関銃を持っていたという。米CNNは事件当時、約200人が現場にいたと報じた。現地メディアは約40人が人質となったと伝えた。

バルドー博物館は市内中心部から西約5キロにあり、国会議事堂と隣接。チュニジア各地の古代ローマ期の遺跡から収集されたモザイク装飾が展示され、外国人にも人気の観光施設だ。

チュニジアは、2011年に中東に広がった民主化運動「アラブの春」が最初に起きた国だ。同年にベンアリ独裁政権が倒れた。その後に民主化運動が起きたエジプトやリビアなどで混乱や内戦が続く中、チュニジアでは比較的順調に民主化が進んだ。昨年あった議会選では世俗派が躍進、大統領選でも世俗派政党の党首カイドセブシ氏が勝利した。今年発足した内閣にはイスラム政党からも加わった。欧米諸国からはアラブ諸国の民主化の模範と期待されている。

その半面、独裁政権の崩壊後に国内のイスラム過激派が活動を活発化。若者を対象に過激思想を広めた。隣国リビアなどを経由してシリアやイラクに約3千人の戦闘員が送り込まれたと言われている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

日本人5人死亡と現地発表 チュニジア襲撃

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月19日06時45分

チュニジアの首都チュニスで国会議事堂近くにあるバルドー博物館が武装グループに襲撃された事件で、チュニジアのシド首相は18日、死亡した外国人観光客17人のうち5人が日本人で、イタリア人4人、コロンビア人2人、オーストラリア、フランス、ポーランド、スペインがそれぞれ1人ずつだったと発表した。

18日夕方の段階の首相発表には日本人は含まれていなかった。現地の日本大使館によると、日本人に負傷者が出ているという。さらに詳しい状況の確認を急いでいる。この事件でほかにチュニジア人2人が死亡した。武装グループの2人が治安部隊の救出作戦で射殺された。外国人観光客の負傷者は24人という。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジアで襲撃、邦人3人死亡・3人負傷 政府確認
現地の日本人に注意呼びかけ

nikkei.com

2015/3/19 11:21

【パリ=竹内康雄】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日、数人の武装グループに博物館が襲撃され、日本人を含む外国人観光客ら少なくとも19人が死亡、多数の負傷者を出した。日本政府は19日午前、日本人3人の死亡、3人の負傷を確認。ほかに被害に遭った日本人がいないか情報収集を急いでいる。犯人の一部は逃走しており、日本政府は現地の日本人に注意を呼びかけた。

日本政府がチュニジア政府に確認したところ、事件は18日、首都チュニスの郊外にある国民議会議事堂を数人の武装集団が襲撃、さらに隣接するバルドー国立博物館で観光客らを襲い、立てこもった。立てこもりは数時間続き、現地の治安部隊が実行犯のうち2人を射殺したものの、一部は逃走している。人質は全員解放されたが、現地の報道によると19人が死亡したとしている。

チュニジアのシド首相は18日夜のテレビ演説で、死亡者に日本人5人が含まれると明らかにしたが、日本政府高官は「チュニジア政府に確認したところ、5人というのは負傷者を含めた数だ」と述べ、事実関係を修正した。

シド首相によると、日本人のほか、イタリア人やフランス人、コロンビア人ら17人の外国人と、2人のチュニジア人が死亡。けが人は50人程度という。重篤な状態のけが人もいるとされ、今後、死者の数が増える可能性がある。

チュニジアでは2011年1月、民主化運動の拡大で事実上の独裁制を敷いていたベンアリ大統領が退任し、民主体制に移行。14年12月の大統領選で、新大統領が誕生したばかりだった。だが独裁政権下では軍などの力が強く治安は安定していたものの、民主化に伴い軽犯罪などは多発。アルジェリア国境などからの、イスラム過激派の流入も確認されていた。

事件の犯行声明は出ていないが、当局はイスラム過激派による犯行との見方を強めているもようだ。チュニジアは若者の失業率が高く、社会への不満からイスラム過激派に感化し、イラクやシリアに向かった若者が2000〜3000人いるとされる。

チュニジアでは外国人観光客を狙った犯行に衝撃が広がっている。シド首相は「許しがたい攻撃」と非難。主力産業である観光業への影響は避けられない。

▼チュニジア 北アフリカに位置する。約1100万人の国民の多くがイスラム教を信仰する。人口の大半はアラブ人。警察への抗議として若者が焼身自殺したことをきっかけに民主化運動「ジャスミン革命」が起き、2011年1月に23年間続いた独裁政権が崩壊した。エジプトやリビア、イエメンなどにも反政府デモが拡大し、「アラブの春」と呼ばれた。
 事件のあったチュニス近辺に点在する古代ローマ時代の遺跡のほか、南部には世界最大級の砂漠として知られるサハラ砂漠が広がり、観光地として人気が高い。新政権も観光を重要産業に位置づけている。

チュニジアで襲撃、邦人3人死亡・3人負傷 政府確認



 
 
>TOP

チュニジア博物館襲撃:シド首相「日本人5人殺害された」

毎日新聞 2015年03月19日 08時17分(最終更新 03月19日 11時04分)

◇死者数計22人 さらに増える可能性も

【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件で、同国のシド首相は18日、「5人の日本人が殺害された」と記者団に明かした。ロイター通信が報じた。同国の保健省当局者は毎日新聞の電話取材に対して「日本人女性1人の死亡を確認した」と説明。在チュニジア日本大使館は「日本人の負傷者がいるとの情報は得ている。被害情報を確認中だ」としている。国営メディアによると、18日夜までに死者数は外国人20人を含む22人に上り、さらに増える可能性もある。

シド首相は、外国人の死者の国籍は▽日本5人▽イタリア4人▽コロンビア、スペイン各2人▽フランス、ポーランド、オーストラリア各1人だと説明した。他にも外国人の死者はいる模様だ。日本人の死者の身元は不明だ。

保健省当局者や病院関係者によると、日本人女性1人が博物館で撃たれて、現地で死亡が確認された。女性の夫も病院に搬送され、外傷はないが、ショックが大きい状態だという。また別の男性が同じ病院に搬送されたが、症状は重く、集中治療室に入っている。男性2人はいずれも70歳前後だとの未確認情報がある。一方、別の病院に搬送された日本人女性は軽傷の模様だ。

チュニジアからの報道によると、自動小銃で武装し、軍服で変装した男2人が18日午前11時(日本時間18日午後7時)過ぎに博物館に侵入し、動いた人たちに向けて次々と発砲した。治安部隊は2人を殺害し、約4時間後に制圧した。治安当局は他にも協力者がいるとみて調べている。

犯行声明は確認されていない。男らは隣接する国会議事堂を狙ったが、警備が厳重だったため、博物館に標的を切り替えたとの見方もある。18日は議会で対テロ法案の審議が行われていた。男らはチュニジア人だとの情報もあるが、治安当局は確認していない。

シド首相は18日、犯行を「チュニジアを弱体化させるためのテロだ」と非難した。バルドー博物館は古代ローマ時代のモザイクの展示が有名で、18日にはチュニスに停泊した大型客船の客らが訪れていたという。

チュニジアは中東では世俗色が強い国だが、イスラム過激派のシンパも一定数いる。2002年には南部ジェルバ島でドイツ人ら21人が死亡する爆弾テロ事件があり、国際テロ組織アルカイダが関与したとみられている。2011年の民主化要求運動「アラブの春」による革命後、イスラム過激派が政治家や警察官を標的にしたとみられるテロ事件が相次いでいるが、首都中心部で観光地が狙われるのは異例だ。

チュニジア博物館襲撃:シド首相「日本人5人殺害された」



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:岸田外相「邦人1人死亡3人負傷確認」

毎日新聞 2015年03月19日 08時45分(最終更新 03月19日 11時05分)

岸田文雄外相は19日午前、チュニジアで起きた銃撃事件で、邦人1人の死亡、3人の負傷を確認したことを明らかにした。岸田氏は「強い憤りを感じる。こうした卑劣なテロ行為は許すことはできない。断固非難する」と述べ、「わが国は国際社会とともに、テロとの戦いを進めていく」と語った。【鈴木美穂】



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:日本政府関係者「死者3人負傷3人確認」

毎日新聞 2015年03月19日 09時04分(最終更新 03月19日 11時04分)

日本政府関係者は19日午前、チュニジアの銃撃事件での日本人の被害に関し「死者3人、負傷者3人は確認した」と述べた。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:警察庁が連絡室設置 情報収集急ぐ

毎日新聞 2015年03月19日 10時43分(最終更新 03月19日 11時05分)

◇警備局国際テロリズム対策課長をトップに

チュニジアの銃撃事件で、警察庁は19日、警備局国際テロリズム対策課長をトップとする連絡室を庁内に設置した。外務省などと連携し、事件についての情報収集を急いでいる。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:安倍首相「日本人3人死亡3人負傷確認」

毎日新聞 2015年03月19日 10時57分(最終更新 03月19日 12時28分)

◇首相官邸で「テロは断じて許されず、強く非難する」

チュニジアの銃撃事件で、安倍晋三首相は19日午前、首相官邸で記者団に、日本人3人が死亡し、3人が負傷したと確認していることを明らかにした。首相は「テロは断じて許されず、強く非難する。国際社会と連携を深めながらテロとの戦いに全力を尽くしていく」と語り、「犠牲となられた方々に心からお悔やみを申し上げる」と述べた。

岸田文雄外相は外務省で記者団に、「強い憤りを感じる。断固非難する。引き続き、国際社会とともにテロとの戦いを進める」と語った。

菅義偉官房長官は記者会見で犯行組織については「現時点でいずれの組織からも犯行声明は出されていない。犯人の組織、背景については不明だ」と説明。邦人を狙った可能性については「今までの報告の中ではない」と述べた。

政府は19日朝、首相官邸に情報連絡室を設置した。外務省は19日午前、事件発生にともないチュニジアへの渡航・滞在について不要な外出を避けるなど安全確保に注意するよう呼びかける「渡航情報」を発表した。

また、来日中のミシェル・オバマ米大統領夫人は東京都内の会合で「夫に代わってチュニジアでの惨事に対し、深い哀悼の意を表したい」と述べた。【高橋克哉、鈴木美穂】



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:死者は外国人20人含む22人

毎日新聞 2015年03月19日 11時09分(最終更新 03月19日 14時08分)

◇シド首相は記者団に「5人の日本人が殺害された」

【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件で、日本政府は19日、日本人の死者3人、負傷者3人の被害が出たことを確認した。一方、チュニジアのシド首相は18日、テロ事件と断定し、「5人の日本人が殺害された」と記者団に話した。国営メディアによると、18日夜までに死者数は外国人20人を含む22人に上り、さらに増える可能性もある。

日本政府関係者によると、死亡した日本人3人の名前について、ナルサワマチヨさん、ミヤザキハルカさん、ミヤザキチエミさん(いずれも漢字表記は不明)との情報があるという。3人はいずれも女性で、東京都の60代、埼玉県の40代と20代と分かった。

シド首相は、外国人死者の国籍は▽日本5人▽イタリア4人▽コロンビア、スペイン各2人▽フランス、ポーランド、オーストラリア各1人だと説明した。他にも外国人の死者がいる模様だ。

同国の保健省当局者は毎日新聞の電話取材に対して「日本人女性1人の死亡を確認した」と説明。当局者などによると、日本人女性1人が博物館で撃たれて、現地で死亡が確認された。女性の夫は病院に搬送されて、外傷はないがショックが大きい状態だという。また同じ病院に搬送された別の男性の症状は重く、集中治療室に入っている。男性2人はいずれも70歳前後だとの未確認情報がある。

チュニジアからの報道によると、自動小銃で武装し、軍服で変装した男2人が18日午前11時(日本時間18日午後7時)過ぎに博物館に侵入し、逃げようとする観光客らに向けて次々と発砲した。男らは観光客を人質にとり館内に立てこもったが、治安部隊が2人を射殺し、約4時間後に制圧した。治安当局は他にも2、3人の共犯者が現場から逃走したとみて調べている。

犯行声明は確認されていない。男らは隣接する国会議事堂を狙ったが、警備が厳重だったため、博物館に標的を切り替えたとの見方もある。18日は議会で対テロ法案の審議が行われていた。男らはチュニジア人だとの情報もあるが、治安当局は確認していない。

シド首相は18日、事件に関する記者会見で「これはチュニジア経済の弱体化を狙ったテロだ。我々は団結しなければならない」と述べ、政治的テロだと断定、国民に結束を求めた。バルドー博物館は古代ローマ時代のモザイクの展示が有名で、18日にはチュニスに停泊した大型客船の客らが訪れていたという。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:「中東民主化のモデル」 国内外に衝撃

毎日新聞 2015年03月19日 11時16分(最終更新 03月19日 12時49分)

【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件は、日本人を含む多数の外国人観光客が犠牲になる大惨事となった。襲撃犯は政教分離主義の政府に反発する勢力との見方が強い。2011年の中東民主化要求運動「アラブの春」で独裁政権が倒れた国々の混迷が続く中、先駆けとなったチュニジアは「中東民主化のモデル」と期待されているだけに、今回のテロ事件は国内外に衝撃を与えた。

今回の事件で外国人が多数巻き込まれたことから、地元では観光業への悪影響を懸念する声が強い。観光業はチュニジアの国内総生産(GDP)の7%を占める基幹産業の一つだ。

チュニジアは地中海沿岸都市として古代から栄えた歴史があり、カルタゴやローマ帝国時代の遺跡も多く、沿岸のリゾート地も観光客に人気だ。最盛期にはフランスやイタリアを中心に年間約700万人の外国人観光客が訪れた「観光立国」で、国民の2割程度は観光関連の仕事に就いているとされる。政府観光局のウェブサイトには日本語版もあり、日本人旅行客の誘致にも力を入れている。

大規模な反体制デモでベンアリ独裁体制が倒れた11年の革命後、治安への不安から観光業は一時低迷。11年の外国人観光客は前年の3分の2程度の約470万人に減った。だが、軍や警察がイスラム過激派の掃討作戦を進めている内陸部の国境付近と異なり、チュニスがある北部や沿岸部の観光地は治安が比較的良好だった。外国人観光客も13年以降は年間約600万人台に持ち直していた。

チュニジアは11年の革命後、世俗政党とイスラム政党の対立が深刻化し、一時は新憲法制定作業がストップするなど政治危機に直面した。しかし、同様の対立が軍事クーデターに発展したエジプトや、武力紛争に発展したリビアとは異なり、世俗政党とイスラム政党が対話で民主化を進めた経緯がある。そのため、国際社会では「民主化の優等生」とたたえる声もある。

その一方、政治対立の裏で、治安の混乱や経済の低迷が続いたことは、若者が過激派に感化される一因になっている。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:「逃げろ! 逃げろ!」博物館はパニック

毎日新聞 2015年03月19日 11時22分(最終更新 03月19日 13時13分)

北アフリカにあるチュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件は、世界各国からの観光客少なくとも約100人が巻き込まれ、日本人6人が死傷する最悪の事態となった。「博物館前では血と遺体以外に何も見えなかった」。現場に居合わせた運転手は、ロイター通信にそう証言した。

「逃げろ! 逃げろ!」。18日午前11時(日本時間午後7時)過ぎ、観光客で混雑する博物館周辺で銃声が鳴り響いた。地元メディアなどによると、武装した男たちは博物館前に車で乗りつけ、観光のためバスから降りた客らに自動小銃を乱射。その後、客を追うように博物館の中に入り、館内でも銃撃を繰り返した。

館内は突如としてパニックに襲われた。客たちは必死で身を隠したり、外に逃げたりした。到着した治安部隊が博物館に向けて銃を構える中、高齢の夫婦や子供を抱えた男性が青ざめた表情で外に逃げ出す。博物館職員が裏口を開けると、多くの観光客が走って脱出した。

NHKは19日、事件に巻き込まれ負傷した結城法子さんとされる女性の病室での映像を報じた。結城さんは左頬などに手当てを受けており、「(館内で)頭を抱えてしゃがんでいたら耳と手と首を撃たれ、隣で母が首を撃たれた。警察が来たときには母は自分では動けなかった」と証言した。AP通信によると、館内にいたスペイン人男性は「男らは博物館で私の10メートル前にいた。動く物は見境なく撃っていた」と証言。「私は柱の陰に隠れ、体を伏せてやり過ごしたが、不幸にもその場で複数の人が撃たれた」と恐怖の瞬間を話した。

男たちはその後、館内で複数の人質を取って立てこもった。ヘルメットと防弾チョッキを着けた治安部隊が約3時間後に館内に突入。銃撃戦の末、2人の男を射殺した。警察官1人も死亡した。【三木幸治】



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:「テロ攻撃」 国際社会が相次ぎ非難

毎日新聞 2015年03月19日 11時38分(最終更新 03月19日 11時45分)

◇各国が支援を表明

【ワシントン和田浩明、ブリュッセル斎藤義彦、ニューヨーク草野和彦】チュニジアの首都チュニスの国立博物館で18日に発生した日本人3人を含む外国人観光客ら20人以上が殺害された銃撃事件について、国際社会は相次いで非難した。2011年に起きた民主化運動「アラブの春」で数少ない「成功例」となったチュニジアへの支援に力を入れる姿勢を示している。

米国ではケリー国務長官とアーネスト大統領報道官が声明を出し「テロ攻撃」を強く批判した。ケリー長官は現地当局の対応を「迅速だった」と評価し、チュニジアの安定化や民主化促進を支援していくと表明。米政府はチュニジア側と連携し捜査に必要な支援を行っていく構えだ。

ドイツ政府の報道官は「卑劣なテロを厳しく非難する」との声明を発表。テロはチュニジアの「新しい民主主義に向けられたものだ」と断定し、テロとの戦いでチュニジアと協力していく方針を強調した。欧州連合(EU)のモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)も「テロ対策でチュニジアを全面支援する」と述べた。

テロではイタリアやスペインなどの国民が殺害されており、トゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)は「衝撃を受けた。殺害されたEU市民などの家族に弔意を示したい。EUもチュニジアもテロにひるまない」との声明を発表した。

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は、報道官を通じた声明で「最も強い言葉で非難する」と述べた。また犠牲者の遺族に対する「心からのお悔やみ」と「チュニジアの国民と当局との連帯感」を表明した。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:「まさか治安安定の首都でショック」

毎日新聞 2015年03月19日 11時56分(最終更新 03月19日 12時07分)

【カイロ秋山信一】紛争が相次ぐアラブ諸国の中で、チュニジアは比較的治安が保たれていた。襲撃事件が起きた首都チュニスや地中海沿岸のリゾート地では近年、大規模なテロ事件が起きていなかっただけに、首都中心街近くでの事件は衝撃的だった。日本外務省の渡航情報でも退避勧告などは出ていなかった。

政府と敵対するイスラム過激派は、主に南西部の山岳地帯や南東部のリビア国境の砂漠地帯で活動している。地元ジャーナリストのハビーブ・ワザンさん(30)は「事件が遠い山岳地帯ではなく、国家の中枢近くで起きたのはショックだ」と話した。

事件を巡っては、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)などイスラム過激派が関与したとの見方もある。2011年の革命後、独裁政権下で抑え込まれていたイスラム過激派は勢力を拡大。シリア内戦ではISなどに約3000人のチュニジア人が参加していると推定されている。

チュニジアでは11年の「アラブの春」でベンアリ独裁政権が倒れた後、独裁の中核を担った警察組織が弱体化。13年には当時与党だったイスラム政党に批判的な野党指導者2人がチュニスで相次いで暗殺される事件が発生。政治的なデモも頻発していた。

さらに隣国リビアでは11年の内戦後、武力紛争が常態化。ISもリビアへの浸透を図っている。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:人気の観光地暗転 中東混乱で客足遠のく

毎日新聞 2015年03月19日 12時00分(最終更新 03月19日 12時17分)

地中海に面し、ヨーロッパとアフリカを結ぶ重要な中継地点として発展したチュニジアは、古代遺跡など有名な観光資源も多い。しかし中東情勢の不安定化に伴い、近年は国内からの旅行客の足は遠のいているという。

大手旅行代理店の担当者によると、チュニジアは地中海沿岸諸国を巡るクルーズなどに組み込まれることが多い。ただ、2011年の中東の民主化要求運動「アラブの春」の影響もあり、アフリカ北部へのツアー自体が近年減少傾向にあるという。

担当者は「以前はエジプトを中心にアフリカ北部は旅行客に人気があったが、『アラブの春』以降は旅行会社のツアーの取扱本数も減っている」と指摘。「あえて訪れるのは、よほど旅慣れている人や『行ったことのないところに行きたい』という人、あるいはその土地の歴史や文化に特に関心がある人くらいではないか」と語った。

外務省は「治安当局の警戒体制は機能しているが、治安状況が依然不安定」として首都チュニスへの渡航に対し、十分な注意を促す渡航情報を出していた。

チュニジア国家観光局のホームページによると、チュニジアには紀元前9世紀に海洋民族のフェニキア人が築いた幻の古代都市カルタゴなど歴史遺跡が数多く残り、映画「スター・ウォーズ」のロケ地としても知られている。チュニスの「メディナ」と呼ばれる中世イスラム都市の旧市街は世界遺産にも登録され、土産物店などの露店でにぎわっている。事件が起きたバルドー博物館は「チュニジアのルーブル」と呼ばれる国立博物館で、世界有数のモザイクを所蔵している。【和田武士、堀智行】



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:テロと断定 徹底対決の姿勢示す

毎日新聞 2015年03月19日 12時57分(最終更新 03月19日 13時56分)

【カイロ秋山信一】チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件で、日本政府は19日、日本人の死者3人、負傷者3人の被害が出たことを明らかにした。現地メディアによると、19日未明までに死者数は外国人20人を含む22人に上っている。アラブ諸国では治安が安定していたチュニス中心部で起きた無差別銃撃を受けて、チュニジア政府はテロと断定し、徹底対決する姿勢を示している。

シド首相は18日、事件に関する記者会見で「これはチュニジア経済の弱体化を狙ったテロだ。我々は団結しなければならない」と述べ、国民に結束を求めた。シド首相によれば、犠牲者の多くは外国人観光客。イタリア4人▽コロンビア、スペイン各2人▽フランス、ポーランド、オーストラリア各1人が含まれている模様だ。

同国の保健省当局者によれば、日本人女性1人が博物館で撃たれ、現地で死亡が確認された。女性の夫は病院に搬送されて、外傷はないがショックが大きい状態だという。また同じ病院に搬送された別の男性の症状は重く、集中治療室に入っている。男性2人はいずれも70歳前後だとの未確認情報がある。

チュニジアからの報道によると、自動小銃で武装し、軍服で変装した男2人が18日午前11時(日本時間18日午後7時)過ぎに博物館に侵入し、逃げようとする観光客らに向けて次々と発砲した。男たちは観光客を人質にして館内に立てこもった。約3時間後、治安部隊が突入して2人を射殺した。治安当局は他にも2、3人の共犯者が現場から逃走したとみている。

現場で殺害された男2人はチュニジア人とみられる。犯行声明は確認されていない。男らは隣接する国会議事堂を狙ったが、警備が厳重だったため、博物館に標的を切り替えたとの見方もある。18日は議会で対テロ法案の審議が行われていた。

バルドー博物館は古代ローマ時代のモザイクの展示が有名で、18日にはチュニスに停泊した大型客船の客らが訪れていた。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:被害者、地中海クルーズツアーの参加者か

毎日新聞 2015年03月19日 13時09分(最終更新 03月19日 13時30分)

チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件で、大手旅行代理店のエイチ・アイ・エスによると、日本政府が死亡を確認した日本人3人のうち1人は、同社のグループ会社のクルーズ旅行専門会社「クルーズプラネット」(東京都渋谷区)が扱う地中海クルーズのツアーに参加していたという。エイチ・アイ・エスによると、同ツアーにはクルーズプラネットを通じて日本人91人が参加した。このなかには負傷者1人も含まれるという。

同ツアーのクルーズ船を運航していたのはイタリア・ナポリに本社がある「MSCクルーズ」。東京都新宿区の旅行会社「ベストワンドットコム」によると、同社が企画したMSCクルーズの地中海クルーズツアーには20人が参加したが、この中に連絡がとれていない人がいるという。

同社によると、ツアーは14日から10日間の日程で、トルコやイタリアを巡り、現地時間の18日にチュニジアに着き、その後、スペイン、フランスを回る予定だった。同社は「今、日本政府などと連絡しながら安否確認を急いでいる」と話している。

MSCクルーズジャパン(東京都港区)のホームページ(HP)によると、MSCクルーズは地中海クルーズのほか、北欧や南米、南アフリカなどのコースも取り扱っているという。45カ国にオフィスがあり、世界各地に1万5500人のスタッフがいるとしている。【和田武士、三木陽介】



 
 
>TOP

チュニジア首相は「日本人5人死亡」と発表 博物館襲撃

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月19日11時10分

チュニジアの観光客襲撃事件で、同国のシド首相は18日夜(日本時間19日朝)、「死亡した外国人観光客17人のうち5人が日本人」と発表した。死亡した外国人の国籍は日本のほか、イタリア4人、コロンビア、スペインが各2人、オーストラリア、フランス、ポーランドが各1人という。残る1人の国籍は不明。さらにチュニジア人2人が死亡した。負傷者は少なくとも44人に上ったとしている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

国連安保理、チュニジア襲撃テロを非難 「当局に協力」

asahi.com

ニューヨーク=真鍋弘樹2015年3月19日10時34分

チュニジアの首都チュニスで起きた武装グループによる襲撃事件に関して、国連安全保障理事会は18日、「どんなテロ攻撃もチュニジアの民主主義への道と経済成長への努力を覆すことはできない」と強く非難する報道声明を出した。

声明は「すべての国が国際法と安保理決議の下、チュニジア当局に協力することを要請する」と強調した。報道声明に法的拘束力はないが、安保理の統一した意思を示す。

また国連の潘基文(パンギムン)事務総長も「攻撃を強く非難し、犠牲を嘆く」との声明を発表し、チュニジア国民と政府への連帯を表明した。(ニューヨーク=真鍋弘樹)



 
 
>TOP

死亡3人は20〜60代の女性 負傷は女性2人男性1人

asahi.com

2015年3月19日12時10分

安倍晋三首相は19日午前、首相官邸で記者団に「犠牲となられた方にお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。いずれの理由があっても、テロは断じて許されない。強く非難する。国際社会と連携しながら、テロとの戦いに全力を尽くしていく」と語った。

日本政府は在チュニジア日本大使館に18日午後(日本時間同日夜)、大使をトップとする現地対策本部を立ち上げた。19日朝には首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置し、事件の詳細や在留邦人の安否情報の確認などを急いでいる。政府関係者によると、死亡したのはナルサワ・マチヨさん(60代)=東京都=、ミヤザキ・チエミさん(40代)=埼玉県=、ミヤザキ・ハルカさん(20代)=同=で、いずれも女性。けがをした3人は結城法子さん(35)と敍子(のぶこ)さん(68)、男性1人。

菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、チュニジアのシド首相が日本人5人が死亡したと発表したことに関連し、「一時、5人死亡の情報があったが、誤認だった。現時点においては、邦人3人の死亡、3人の負傷が発表できる事実関係だ」と述べた。また、「危険な地域には事前に情報を発出する。出来る限り避けるようにしてほしい。いま、世界でどこでどうなるか分からない状況だ」とも語った。

来日中のミシェル・オバマ米大統領夫人は同日、都内で開かれた日米共同行事であいさつし、「私と夫は、チュニジアでの惨事に対し深い哀悼の意を表したい。大切な人を失った日本、世界の方々に思いをはせ、私どもの思いと祈りは共にある」と述べた。



 
 
>TOP

「突然後ろから銃声」 チュニジア襲撃事件、負傷者証言

asahi.com

2015年3月19日13時06分

「突然、後ろから撃たれた」。外国人観光客でにぎわうチュニジアの首都で起きた銃撃事件。当日寄港した地中海クルーズの客船には、多くの日本人が乗り込んでいた。19人の犠牲者の中にも3人の日本人が含まれており、旅行会社などは確認に追われた。

NHKの報道によると、負傷して病院に運ばれたという30代の日本人女性は、銃撃現場となった首都チュニスの国立バルドー博物館の2階にいたと取材に答えている。「外で銃声が聞こえた。ガイドの人に部屋から移動するように言われた。後ろから銃声が聞こえて、倒れ込んだ。撃たれてその後、かなり長い間、銃声が続いた」

女性の母親もけがをして病院に運ばれ、手術を受けたという。「隣で母が首を撃たれた。警察がきてくれたときには、母は自分では動けなかった」。映像で女性は、病院のベッド上で取材に答えていた。左ほおから耳にかけて、ばんそうこうのようなものを貼っているのがわかる。チュニジアのシド首相が病室を見舞う様子も放送された。

ロイター通信によると、戦闘服姿の集団が、博物館前でバスを降りた観光客を銃撃。「一面、血と死体だけだった」という観光馬車御者の証言を伝えた。

AP通信は、襲撃時に博物館にいたスペイン人のジョセフ・ルイス・クシドさんが、スペインのラジオ局に語った話を伝えた。「武装集団が車から降りると、歩いている人たちに向けて銃を乱射し始めた。武装集団は博物館に入った。動くものにはすべて銃を発射した」。ジョセフさんは妻と一緒に柱の陰に3時間隠れて難を逃れたという。

現地の旅行会社によると、この日は地中海のクルーズ船2隻がチュニスに寄港。日本人旅行客も市内観光をしていた。観光庁によると、巻き込まれた日本人は旅行会社「クルーズプラネット」(東京都渋谷区)と「ベストワンドットコム」(同)のクルーズ船によるツアーに参加。プラネット社が91人、ベストワン社が23人だった。現地ではオプショナルツアーで上陸していた。ベストワン社のホームページによると、クルーズ船はイタリア・ジェノバ、ローマ、パレルモ、チュニス、スペイン・バルセロナなどを8日間で周遊する旅程が組まれていた。両社は「乗客の安否を確認中」と話した。

「容疑者の狙いは分からないが、観光地が狙われているとしたら怖い」

18日午後(現地時間)に飛行機でチュニスに着いた東京都の女性(30)は朝日新聞の電話取材に話した。個人旅行で、約1カ月の滞在予定でチュニジアを訪問。19日に現場となったバルドー博物館を訪れる予定だったが、とりやめる。

チュニス中心部のホテル周辺を散策したが、変わった様子は感じなかった。現地テレビは終日、襲撃事件の映像を流し続けているという。「中東の中でも治安が落ち着いているということでチュニジアを選んだけれど残念。滞在の予定を切り上げる」と話した。

19日午前、成田空港の出発ゲートでは、搭乗を待つ旅行者がテロ事件のニュースが流れるテレビを不安そうに見守っていた。

トルコ経由でアフリカのタンザニアに旅行に出かける千葉県市川市の税理士の男性(42)は「日本人がテロに巻き込まれたと知って驚いている。タンザニアはチュニジアとは離れているとはいえ、いつ何が起きるか分からない。できるだけ注意したい」と話した。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、日本人3人死亡3人負傷 情報確認急ぐ

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月19日13時17分

チュニジアの首都チュニスで18日、武装グループが博物館を襲撃し、外国人観光客ら19人が死亡した事件で、安倍晋三首相は19日朝、日本人3人が死亡、3人が負傷したことを明らかにした。政府関係者によると、死亡したのはいずれも女性で、60代、40代、20代。チュニジアのハビーブ・シド首相は死亡した日本人を5人としている。襲撃犯の一部は逃走している模様だ。日本政府は首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置し、確認を急いでいる。

ロイター通信などによると、襲撃は18日午後、国会議事堂近くにあるバルドー博物館に観光バスが到着した直後にあった。バスの運転手は「武装グループは、観光客がバスを降りたところに銃を撃ち始めた」と語った。博物館に逃げ込んだ観光客らを、武装グループは人質にとった。

約2時間後に治安部隊が突入して武装グループの2人を射殺、1人を逮捕した。AP通信によると、射殺されたのは、いずれもチュニジア国籍のヤシン・ラビディ容疑者とハテム・カシュナウル容疑者。シド首相によると、2、3人が逃亡しているとみられ、行方を追っているという。

今のところ犯行声明などは出ていない。イスラム過激派の動向を追っている米国の調査機関によると、ツイッターでは過激派組織「イスラム国」(IS)の関係者とみられる者が事件を称賛し、チュニジア国民に対して「兄弟(実行犯)たちに続け」とする書き込みがあった。AP通信が伝えた。

チュニジアからイスラム過激派に影響された若者約3千人がシリア、イラクへ渡り、ISなどに加わったとされる。治安当局は、現地で戦闘経験を積んだ者が母国に戻り、テロを起こす可能性があると警戒を強めていた。

カイドセブシ大統領は18日夕、「我々はテロとの戦いの中にいる。民主主義は勝つ」と、国民に団結を呼びかけた。チュニスの目抜き通りには同日夜、数千人の市民が集まり、国旗を振りながら「テロは許さない」と声を上げた。

チュニジアで起きたテロ事件としては、2002年に南部ジェルバ島のシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)での爆破テロでドイツ人観光客らが死傷して以来の惨事だ。

チュニジアは民主化運動「アラブの春」で11年にベンアリ独裁政権が倒れた。昨年10〜12月に議会選と大統領選を実施し、民主国家として再スタートを切ったばかり。低迷した経済の立て直しが急務だが、今回の事件は主要産業である観光に大きな打撃となりそうだ。

チュニジアのシド首相は18日夜(日本時間19日朝)、「死亡した外国人観光客17人のうち5人が日本人」と発表した。死亡した外国人の国籍は日本のほか、イタリア4人、コロンビア、スペインが各2人、オーストラリア、フランス、ポーランドが各1人という。残る1人の国籍は不明。負傷者は少なくとも44人に上ったとしている。(カイロ=翁長忠雄)

    ◇

■チュニジアの博物館襲撃事件の経過

(時間は日本時間、現地時間は8時間遅れ、AP通信などによる)

18日

午後9時30分 チュニジア政府が、武装グループによるバルドー博物館襲撃で、死者が出ていると発表

午後11時30分 チュニジア内務省は、博物館に治安部隊が突入し襲撃犯らが死亡したと発表

19日

午前0時25分 チュニジアのハビーブ・シド首相がイタリア人、ポーランド人ら外国人観光客17人を含む19人が死亡したと発表

午前2時55分 米国のケリー国務長官らがテロ行為を非難

午前6時前 シド首相が被害に遭った外国人観光客のうち、日本人5人が死亡したと発表

午前7時 日本政府が、官邸内の危機管理センターに情報連絡室を設置

午前9時15分 安倍晋三首相が日本人の死者は3人、3人がけがと発表



 
 
>TOP

国際テロリズム緊急展開班をチュニジアに派遣へ 警察庁

asahi.com

2015年3月19日13時40分

チュニジアの博物館襲撃事件で、警察庁は19日、日本人が被害に遭ったテロ事件に対応する国際テロリズム緊急展開班(TRT−2)を現地に派遣することを決めた。情報収集などにあたるという。



 
 
>TOP

北アフリカでテロ拡散 チュニジアの民主化揺さぶる

nikkei.com

2015/3/19 11:59

日本人を含む外国人観光客ら少なくとも19人が犠牲になったチュニジアの事件により、過激派のテロが北アフリカで拡散していることが鮮明になった。犯行グループの正体は明らかになっていないが、事件は民主化の道を歩み始めたばかりの同国を揺さぶっている。

「(国家は)テロとの戦いのただ中にある」「民主主義は勝利する」。チュニジアのカイドセブシ大統領は18日、国営放送を通じて国民に結束を呼び掛けた。

仏AFP通信によると、カラシニコフ自動小銃で武装した集団が当時約100人の観光客がいたチュニス中心部のバルドー博物館を襲撃した。軍服姿だったとの情報もある。2人組は治安部隊によって射殺されたが、ほかにも実行犯がおり、逃走中という。

事件現場は古代遺跡の出土物などを展示する北アフリカ有数の博物館で多くの観光客が訪れる。隣接する国会では反テロ法案の審議中だった。同博物館を襲うことで、外貨収入源である観光業に打撃を与える狙いもあったとみられる。

チュニジアでは2011年、強権を振るったベンアリ政権が民主化運動により崩壊し、中東各地に波及した「アラブの春」の起点となった。エジプトなどで民主化が頓挫するなかでもチュニジアは穏健イスラム勢力と世俗派勢力が協力することで新憲法を制定。14年末には、民主化の総仕上げとして、初の自由・直接選挙による大統領を選出していた。

一方で、前政権崩壊の過程でイスラム過激派の伸長を許し、治安は悪化していた。若者の失業や地域間格差といった構造問題は改善せず、「過激派組織『イスラム国』に参加する戦闘員の一大供給国」(中東調査会の高岡豊上席研究員)にもなっていた。

チュニジアではベンアリ政権崩壊後、野党指導者や警察官が殺害された事件はあったが、今回のように外国人を狙ったとみられる襲撃事件は少ない。02年にユダヤ教礼拝施設を狙った自爆テロで外国人観光客ら20人超が死亡した事件以来とみられる。

隣国リビアはカダフィ政権崩壊後の地域間対立から内戦状態にある。アルジェリアやマリで活動するアルカイダ系組織がチュニジアに侵入しているとの情報もある。

北アフリカでは、アルジェリアでも13年に日本人10人が犠牲になる天然ガスプラントを舞台とした人質事件が起きている。

(国際アジア部 佐野彰洋)



 
 
>TOP

チュニジアで邦人3人死亡 博物館襲撃、負傷3人

nikkei.com

2015/3/19 13:41

【パリ=竹内康雄】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日に起きた博物館の襲撃事件で、日本人を含む少なくとも19人が死亡し、38人が負傷した。日本政府は19日午前、日本人3人が死亡し、3人が負傷したことを確認した。死亡した3人は女性との情報がある。犯人の一部は逃走したとみられ、チュニジア当局が行方を追っている。

チュニジアでは2011年、事実上の独裁制を敷いていたベンアリ政権が崩壊し、民主制に移行した。独裁政権下では軍の力が強く、治安は安定していたが、民主化に伴い犯罪が多発している。周辺のアルジェリアなどからイスラム過激派の流入も確認されている。今回の事件は北アフリカから中東にかけてテロのリスクが拡散している現状を改めて裏付けた。

菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で、日本人の被害者の身元に関し「本人および家族の了解が得られていない。政府として発表することは控えたい」と語った。同時に「いずれの組織からも犯行声明は出ていない。犯人の組織・背景は不明で引き続き情報収集に努めている」と強調した。

犠牲になった日本人について19日昼、首相官邸で安倍晋三首相と会談した自民党の谷垣禎一幹事長は会談後「日本人の女性が亡くなったり、けがをしたりしている」と記者団に説明した。

インターネット上などでは過激派組織「イスラム国」の関連サイトが今回の犯行を称賛したとの情報もあり、イスラム過激派の関与した犯行との見方が出ている。チュニジアのシド首相は現場で射殺された2人はヤシン・ラアビディ、ハテム・ハシュナウィの両容疑者で、いずれもチュニジア人だと明らかにした。

事件は18日、チュニスにある国会議事堂や隣接するバルドー博物館で発生した。武装集団が観光客らを襲い、館内に立てこもった。

現地の報道などによると、一部の観光客はクルーズ船の乗客で、バスで博物館を訪れた際に銃撃を受けた。立てこもりは数時間続き、チュニジアの治安部隊が実行犯のうち2人を射殺した。ほかに実行犯がいたとみて当局が行方を追っている。治安部隊が応戦する様子や大勢の観光客が逃げ出す映像も流れている。

シド首相は18日夜のテレビ演説で、死亡者に日本人5人が含まれるとしていた。菅官房長官は記者会見で「誤認だ」と述べた。

一方、ロイター通信は犠牲者について17人の外国人観光客のほか、チュニジア人2人がいると伝えた。日本人のほかに、イタリア人4人、スペイン人2人、コロンビア人2人、フランス、ポーランド、オーストラリアのそれぞれ1人が犠牲になった。

チュニジア国内では犯行に衝撃が走っている。主力産業で経済を支える観光への影響は避けられず、シド首相は「許しがたい攻撃だ」と非難した。バルドー博物館は古代ローマ時代のモザイク画を多く所有し、北アフリカ有数の観光名所として知られる。



 
 
>TOP

米大統領夫人「深い哀悼の意」 チュニジア襲撃受け

nikkei.com

2015/3/19 13:49

来日中のオバマ米大統領のミシェル夫人は19日午前、都内での会合で、チュニジアの観光客襲撃事件について「夫に代わりチュニジアで発生した惨事に深い哀悼の意を表する。家族を亡くした日本および世界の方々に思いをはせ、祈りは共にある」と述べた。

同じ会合でケネディ駐日米大使も「悲惨な事件が起き、哀悼の意を表明する。負傷した国民の回復を心から祈る」と話し、安倍晋三首相の昭恵夫人は「多くの方が犠牲になった。テロは断じて許されない」と語った。



 
 
>TOP

クルーズ船、事件当日チュニス到着 日本人170人乗船か
チュニジア襲撃

nikkei.com

2015/3/19 13:51

チュニジアのテロ事件で、旅行会社「クルーズプラネット」(東京・渋谷)は19日、同社が手配したクルーズ船の日本人乗客のうち1人が死亡、1人が負傷したとみられると明らかにした。

同社によると、クルーズ船はイタリアを出発し、チュニスに現地時間18日朝に到着した。船には外国人観光客らのほか、日本人も約170人が乗っていた。多数の乗客が下船して、博物館を訪れていたとみられる。

船は18日午後にチュニスを出港後、スペインのバルセロナに向かう予定だったが、事件を受けて現在は停泊中という。



 
 
>TOP

邦人3人死亡・3人負傷 チュニジア襲撃、首相「強く非難」

nikkei.com

2015/3/19 9:36

チュニジアでの観光客銃撃事件について安倍晋三首相は19日午前、首相官邸で記者団の質問に答え、「邦人の安否確認に全力を挙げている。現在のところ3人死亡、3人負傷との情報に接している」と明らかにした。

そのうえで「犠牲になった方に心からお悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈りしたい。テロは断じて許されない。強く非難する」と強調。「国際社会と連携を深めながらテロとの闘いに全力を尽す」と述べた。

これに先立ち岸田文雄外相は19日午前、外務省で記者団に「いかなる理由があるにせよ卑劣なテロ行為は許すことはできない。強い憤りを感じる。断固非難する」と強調。「国際社会とともにテロとの戦いを進めていく」と述べた。



 
 
>TOP

「バス降りる客を銃撃」 チュニジア、運転手が惨劇語る
現場は観光の中心地

nikkei.com

2015/3/19 11:01

【カイロ=共同】「やつらはバスから降りる観光客に向けて銃を撃ち始めた。血と遺体しか見えなかった」。観光バスの運転手は惨劇をこう振り返った。

事件が起きたバルドー博物館はチュニス中心部から西に約5キロ。観光の中心地で、事件当時も駐車場に大型バスが止まり100〜200人がいたとみられる。

ロイター通信によると、襲撃を受け、観光客らは博物館内に逃げ込んだ。手を取り合いながら必死に走る老夫婦。警備当局者らが銃口をせわしなく動かしながら警戒し、観光客らを誘導する。CNNテレビは事件直後の緊迫した様子を繰り返し報じた。

チュニジアのシド首相のフェイスブックには、事件で負傷し病院に収容されたアジア系女性とみられる人物の写真が投稿された。不安な表情。手の負傷が襲撃事件の生々しさを物語る。

チュニジアに詳しいジャーナリストは「観光地の警備は手薄だった」と指摘した。



 
 
>TOP

安定していたチュニジア 大統領選も実施

nikkei.com

2015/3/19 2:33

■チュニジア 2011年の「ジャスミン革命」で23年続いた独裁政権が倒れた。この反政府デモがリビア、エジプト、イエメンといった中東・北アフリカの各国に波及した。一連の動きは「アラブの春」と呼ばれた。ほかの国々で長期政権の崩壊後の混乱が続くなか、14年12月に民主的な手続きで大統領選を実施するなど、安定が際立っていた。イスラム教が国教で、約1100万人の人口の大半がアラブ人。13年の1人あたり国民総所得は約4400ドル。



 
 
>TOP

首相「テロ、断じて許されない」 チュニジア襲撃

nikkei.com

2015/3/19 9:26

安倍晋三首相は19日午前、日本人3人の死亡を確認したチュニジアの観光客銃撃事件に関し、「いずれの理由があったとしてもテロは断じて許されない。強く非難する。国際社会と連携を深めながらテロとの戦いに全力を尽くす」と語った。



 
 
>TOP

テロ緊急展開班、チュニジアに派遣検討 警察庁

nikkei.com

2015/3/19 11:16

チュニジアでの観光客襲撃事件に日本人が巻き込まれたのを受け、日本政府は19日朝、首相官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、現地の大使館などを通じて日本人の安否情報などの確認を進めた。警察庁は海外で日本人がテロに巻き込まれた場合などに対応にあたる「国際テロリズム緊急展開班(TRT−2)」を現地に派遣する検討を始めた。

岸田文雄外相は午前8時すぎ、外務省内で記者団に1人の死亡、3人負傷したとの情報に接していると説明。その後、政府高官は死亡を確認した日本人が3人になったことをあきらかにした。

岸田氏は記者団に「いかなる理由があるにせよ卑劣なテロ行為は許すことができない。強い憤りを感じ、断固非難する。国際社会とともにテロとの戦いを進めていく」と述べた。

外務省は19日、観光客襲撃事件を受け、チュニジアへの渡航者や滞在者に注意喚起する「渡航情報」を出した。テロ事件に巻き込まれないよう最新の関連情報を入手するよう求めたほか、不要な外出を控えるよう要請。特にテロの標的となりやすい公共交通機関や観光施設などには近づかないよう求め、訪れる場合は周囲の状況に十分注意を払うよう促した。

警察庁は19日、国際テロリズム対策課長をトップとする連絡室を約40人体制で設置。「イスラム国」による日本人人質事件でヨルダンに派遣した国際テロリズム緊急展開班の派遣準備に入り「外務省などと連携し情報収集に努めている」(幹部)としている。



 
 
>TOP

死亡3邦人の身元判明 チュニジア襲撃

nikkei.com

2015/3/19 16:15

北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日に発生した博物館襲撃事件で死亡した日本人3人は、埼玉県狭山市の宮崎チエミさん(49)と宮崎遥さん(22)、東京都荒川区の成沢万知代さん(66)と判明した。複数の関係者が明らかにした。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、大統領「イスラム過激派の犯行」
日本人3人死亡、3人負傷

nikkei.com

2015/3/19 20:39

【カイロ=押野真也】北アフリカにあるチュニジアの首都チュニスで18日に起こった博物館襲撃事件で、チュニジア政府は19日、外国人観光客20人を含む23人が死亡したと発表した。日本政府によると死亡者に日本人3人が含まれるほか、3人が負傷した。チュニジアのカイドセブシ大統領は「(イスラム過激派)アンサール・シャリアの犯行だ」と断定し、掃討作戦を強化する方針を示した。

カイドセブシ大統領は18日、フランスメディアのインタビューに応じ、「我々は(過激派に対して)容赦なく、最後まで戦う」と強調した。一方、アンサール・シャリアは犯行声明などを出していない。

関係者によると、事件で死亡した日本人3人は、埼玉県狭山市の宮崎チエミさん(49)と娘の遥さん(22)、東京都荒川区の成沢万知代さん(66)。観光庁によると、3人を含む日本人の死傷者6人は東京都内の旅行会社2社が企画したツアーに参加していた。

18日の事件では、治安部隊が実行犯2人を射殺したが、当局はほかにも複数の協力者がいるとみて足取りを追っている。チュニジア国民に対しては「我々がテロとの戦争のさなかにあることを認識してほしい」と述べ、団結を呼びかけた。

アンサール・シャリアはアラビア語で「イスラム法の支援者」を意味する。2011年1月にチュニジアで独裁政権が崩壊し、国内で混乱が広がる中で組織化され、勢力を強めた。13年に野党指導者などが相次いで暗殺された事件に関与したとされる。

同名の組織は隣国のリビアやエジプトにも存在しており、武器の供与や情報交換などを通じて相互に連携しているとみられる。リビアの同組織は過激派「イスラム国」の傘下に入り、同国内で外国人の誘拐や殺害に及んでいる。

18日の襲撃事件を受け、米欧各国はチュニジアと対テロで連携する姿勢を示した。中東や北アフリカの過激派を放置すれば、米欧諸国にもテロが波及するとの懸念が強まっている。



 
 
>TOP

国際テロ展開班を派遣 チュニジア襲撃で警察庁

nikkei.com

2015/3/19 23:31

チュニジアの博物館襲撃事件を受け、警察庁は19日、日本人が海外でテロに巻き込まれた場合に現地で対応する「国際テロリズム緊急展開班」(TRT−2)をチュニジアに派遣した。

同庁によると、派遣されたのは外事特殊事案対策官ら数人。現地の治安当局と連携し、犯行グループなどに関する情報収集に当たる。



 
 
>TOP

チュニジアで博物館襲撃、19人死亡 観光客など

cnn.co.jp

2015.03.19 Thu posted at 09:59 JST

(CNN) 北アフリカのチュニジアの首都チュニスで19日、武装集団が博物館を襲撃し、観光客など19人を殺害した。ハビーブ・シド首相は卑劣なテロ事件と断定。逃走した容疑者3人の行方を追っていることを明らかにした。

武装集団は観光客に人気のある同市中心部のバルドー博物館で人質を取って立てこもった。治安部隊が襲撃犯のうち2人を射殺して人質を解放した。犠牲者には観光客17人と治安当局者少なくとも1人が含まれ、その数はさらに増える可能性がある。

シド首相によると、犠牲者にはポーランド、イタリア、ドイツ、スペイン人観光客が含まれる。さらに外国人観光客20人とチュニジア人2人が負傷したという。

シド首相は「チュニジアの経済を狙った卑劣な犯行」と断定し、「我が国を守るために団結しなければならない」と呼びかけた。

バルドー博物館の建物は国会議事堂の建物と隣接していて、事件発生時は議会委員会の会合が開かれていた。議員の1人は「恐怖に駆られた観光客が逃げ惑っていた。私たちは扉を開けて議場へ誘導した」と振り返る。

治安部隊と武装集団の間で銃撃戦が発生すると、議員たちは床に伏せるよう指示され、間もなく避難指示が出されたという。博物館周辺の一帯は封鎖され、救急隊が負傷した観光客を担架に乗せて運び出した。

武装集団の所属組織について、内務省の報道官はイスラム過激派と言及した。

現時点で犯行声明は出されていない。ただ米民間情報機関によると、事件の前日にチュニジアのイスラム過激派組織がツイッターで、「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」のアブバクル・バグダディ指導者に近く忠誠を誓うと表明していたという。

CNNのテロ問題専門家は今回の襲撃について、「チュニジアという舞台へのISISデビューとして、チュニジアのイスラム過激派組織による忠誠表明を控えたタイミングで行われた可能性がある」と指摘する。

チュニジアからイラクやシリアへの渡航者は3000人に上るとされ、ほかのどの国よりも多い。そのうち数百人が帰国したと見られているが、これまで今回のような事件は起きていなかった。

同国では政治家などを狙った暗殺と見られる事件が相次ぎ、山間部で政府軍とイスラム過激派が交戦していた。内務省は2月にテロ容疑で100人あまりを逮捕したと発表した。

チュニジアは北アフリカから中東にかけて広がった民主化要求運動「アラブの春」の発祥の地だった。各国の政権を倒した政変は、2010年12月にチュニジアで行われた抗議デモが発端となった。



 
 
>TOP

国際テロリズム緊急展開班をチュニジアに派遣 警察庁

asahi.com

2015年3月19日17時16分

チュニジアの博物館襲撃事件で、警察庁は19日、日本人が被害に遭ったテロ事件に対応する国際テロリズム緊急展開班(TRT−2)を現地に派遣した。情報収集などにあたるという。



 
 
>TOP

過激派テロとみて捜査 チュニジア襲撃事件、3邦人死亡

asahi.com

チュニス=翁長忠雄2015年3月19日21時14分

チュニジアの首都チュニスで18日、武装グループが博物館を襲撃し、外国人観光客ら19人が死亡した。安倍晋三首相は19日、日本人3人が死亡、3人が負傷したことを明らかにした。チュニジアの治安当局は同国籍の襲撃犯2人を現場で射殺したが、一部は逃走している模様。チュニジア政府はイスラム過激派によるテロとみて、背後関係の解明を進めている。

日本政府関係者によると、死亡したのは成沢万知代(なるさわまちよ)さん(66)=東京都荒川区=、宮崎遥さん(22)と母チエミさん(49)=ともに埼玉県狭山市=の女性3人。けが人は天井(あまい)健二さん(75)=東京都世田谷区=、結城法子さん(35)と母敍(のぶ)子さん(68)の3人。

ロイター通信などによると、襲撃は18日午後、バルドー博物館に観光バスが到着した直後にあった。近くの国会議事堂では反テロ法案の審議中だった。バスの運転手は「武装グループは、観光客がバスを降りたところに銃を撃ち始めた」と語った。武装グループは、博物館に逃げ込んだ観光客らを人質にとった。

約2時間後に治安部隊が突入して武装グループの2人を射殺した。AP通信によると、射殺されたのは、いずれもチュニジア国籍のヤシン・ラビディ容疑者とハテム・カシュナウル容疑者。ハビーブ・シド首相によると、2、3人が逃亡したとみられるという。

カイドセブシ大統領は18日、フランスのテレビ局に「襲撃犯はイスラム過激派アンサール・シャリアと関連がある」と述べた。同組織は2012年にリビアであった米領事館襲撃事件、13年のチュニジア野党指導者射殺事件などへの関与が指摘されている。

犯行声明は出ていない。事件の背景は不明だが、20日はチュニジアの独立記念日で、何らかの関連がある可能性がある。

イスラム過激派の動向を追う米国の調査機関によると、ツイッターでは過激派組織「イスラム国」(IS)の関係者とみられる者が事件を称賛し、チュニジア国民に対して「兄弟(実行犯)たちに続け」とする書き込みがあった。AP通信が伝えた。

チュニジアからイスラム過激派に影響された若者約3千人がシリアやイラクへ渡り、ISなどに加わったとされる。治安当局は、こうした者が母国に戻り、テロを起こす可能性があると警戒を強めていた。

カイドセブシ大統領は国営放送で「我々はテロとの戦いの中にいる」と国民に団結を呼びかけた。チュニスの目抜き通りには18日夜、数千人の市民が集まり、国旗を振りながら「テロは許さない」と声を上げた。

チュニジアで起きたテロ事件としては、02年に南部ジェルバ島のユダヤ教礼拝所での爆破テロでドイツ人観光客らが死傷して以来の惨事だ。

チュニジアは民主化運動「アラブの春」で11年にベンアリ独裁政権が倒れた。昨年10〜12月に議会選と大統領選を実施し、民主国家として再スタートを切ったばかり。今回の事件は主要産業である観光に大きな打撃となりそうだ。

シド首相は死亡した日本人を5人としたが、菅義偉官房長官は19日午前の記者会見で「一時、5人死亡の情報があったが、誤認だった」と否定した。シド首相によると、死亡した外国人の国籍は日本、イタリア、コロンビア、スペイン、オーストラリア、フランス、ポーランド。負傷者は少なくとも44人にのぼる。

日本政府は首相官邸内の危機管理センターに情報連絡室、在チュニジア日本大使館に大使をトップとする現地対策本部を設置した。(チュニス=翁長忠雄)

    ◇

〈チュニジア〉 アフリカ大陸最北端に位置する。人口1099万人。首都チュニスではフランスの保護領時代の建物が残る旧市街や郊外のカルタゴ遺跡などが世界遺産に登録され、多くの観光客が訪れる。日本外務省のホームページによると、日本からの進出企業は15社、今年2月現在の在留邦人数は166人。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:日本人と協力、床に伏せ20分…伊の男性

毎日新聞 2015年03月19日 20時54分(最終更新 03月20日 07時11分)

【ローマ福島良典、チュニス宮川裕章】「見ず知らずの日本人と協力して隠れた」−−。19日付のイタリア紙コリエレ・デラ・セラは、チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件に巻き込まれた男性観光客、アルベルト・ディポルトさん(71)=ローマ在住=の証言を掲載した。ディポルトさんは妻アンナさんの誕生日に地中海クルーズをプレゼント。途中寄港したチュニスで事件に遭遇した。

博物館では爆発音が聞こえた後、「警官の制服」を着たグループが観光客に向かって発砲しながら博物館に入ってくるのが見えた。「とんでもない事が起きているわ。隠れなければだめよ」とアンナさんにせかされた。

夫妻らは博物館の窓からバルコニーに脱出。「部屋の中から見られないように、窓の隙間(すきま)を指でふさいだ。見知らぬ日本人観光客が手伝ってくれた」と言う。ディポルトさんを含むイタリア人グループ5人と日本人4人、別のイタリア人1人がそこに隠れた。

バルコニーに隠れた人々は泣きながら「(見つからないように)黙っていようとお互いに合図した」。ディポルトさんの目に焼きついたのは隠れる前、博物館の展示室で男性が倒れ、血が流れていく場面。「何も考えられなかった。ただただ生き延びたいとだけ思った」と振り返った。

襲撃は少なくとも20分間続き、3回の爆発音が響いた。「床に横たわって、手をつなぎ」息をひそめた。中庭に駆けつけた治安部隊に合図され、窓の隙間からのぞくと、血の海となった床に2人が倒れていた。

治安部隊が窓から武装集団に銃撃を始めた。「部屋の中では全てが壊れ、叫び声が聞こえた。その後、急に静かになった」。突然、窓が内側から開いた。「けがはないか?」。声をかけたのは救出に来た治安部隊員だった。「日本人は人質であるかのように両手を上げていた」

  ■  ■

事件後、バルドー博物館の前には200人を超える世界各国からの報道陣が詰めかけ、警備車両が門の前で警戒するものものしい雰囲気が続いた。

近くのカフェで水たばこを売っているロトフィ・アヤディさん(50)は「チュニジアは地域の安定を象徴する国だった。それを望まない者の犯行だろう」と推測。「自由があり、不正のない選挙が行われる今の方が(民主化要求の革命で倒れた)ベンアリ政権時代よりいい」と話し、「治安当局には早く事件の背後関係を解明し、次の犯行を防いでほしい」と求めた。

チュニジア銃撃:日本人と協力、床に伏せ20分…伊の男性



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:日本、警戒レベル引き上げ

毎日新聞 2015年03月19日 23時36分(最終更新 03月20日 00時36分)

チュニジアの銃撃事件を受け、政府は19日、事件が起きた首都チュニスに関する危険情報の警戒レベルを引き上げ、渡航の是非を検討するよう求めた。チュニスの在チュニジア日本大使館には高原寿一大使を本部長とする現地対策本部を置き、外務省職員や警察庁のテロ対策チームを派遣するなど、情報収集に追われた。

外務省はこれまでチュニスの警戒レベルを4段階のうち最も低い「十分注意」としていたが、1段階引き上げ、「渡航の是非を検討」するよう求めた。これとは別に、チュニスに渡航・滞在する日本人に不要な外出を避けるよう呼びかける渡航情報も出した。

菅義偉官房長官は19日午後の記者会見で、ツアー客以外の日本人がいるかどうかについては確認中とした。被害者の身元については「家族の了承を得なければ発表できない」として明らかにしなかった。

下村博文文部科学相は19日の参院予算委員会で、チュニスの学校に日本人生徒15人が通学していることに触れ、「安全確保に万全を尽くす」と述べた。【木下訓明、鈴木美穂】



 
 
>TOP

チュニジア首相、日本人5人死亡と発表

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 07時38分

【カイロ=溝田拓士】AFP通信によると、チュニジアの首都チュニスで18日、武装集団がバルドー博物館を襲撃した事件で、シード首相は日本人5人を含む外国人観光客17人が死亡したと発表した。

他に死亡したのはイタリア人4人、コロンビア人2人、オーストラリア人、フランス人、ポーランド人、スペイン人。残り2人は国籍が明らかになっていない。



 
 
>TOP

最も強い言葉で非難…チュニジア襲撃受け安保理

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 10時29分

【ニューヨーク=水野哲也】チュニジアの襲撃事件を受け、国連安全保障理事会は18日、「テロ攻撃を最も強い言葉で非難する」とする報道機関向けの声明を発表した。

安保理は事件を「凶悪な行為」としたうえで、被害者の家族や出身国政府、チュニジア政府に対し、「深い哀悼の意」を表明。「犯人や組織、支援者らに法の裁きを受けさせる」とし、加盟国に対してチュニジア当局に積極的に協力するよう呼びかけた。また、中東の民衆蜂起「アラブの春」の先駆けとなり、民主化のプロセスが進むチュニジアで事件が起きたことを受け、「テロ攻撃が民主化に向けたチュニジアの歩みを覆すことはできない」と強調した。

一方、国連の潘基文(パンギムン)事務総長も同日、報道官を通じて非難声明を発表。「命が失われたことを遺憾に思う」としたうえで、「チュニジア政府や国民との連帯」を表明した。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃「凶悪な暴力」…米大統領報道官

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 11時47分

【ワシントン=今井隆】アーネスト米大統領報道官は18日、チュニジアの首都チュニスで武装集団が博物館を襲撃した事件を「凶悪な暴力」と批判し、「このテロ攻撃を最も強い言葉で非難する」とする声明を発表した。

アーネスト氏はまた、チュニジア政府の事件に関する調査を「支援する用意がある」とし、「テロリストによる暴力に対抗するため、チュニジアとの連携を継続する」と強調した。



 
 
>TOP

「アラブの春」先駆け暗雲…イスラム過激派台頭

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 18時32分

【カイロ=久保健一】チュニジアの首都チュニスで18日、博物館が襲撃され、多数の外国人が殺害された事件は、民主化運動「アラブの春」を端緒とした社会の混乱が、中東全体を覆う深刻なものであることを改めて示した。

民主化を進めるチュニジアでは、イスラム過激派の影響拡大に一段と警戒が強まっている。

チュニジアでは2011年1月、民主化デモによりベンアリ独裁政権が崩壊。「アラブの春」の先駆けとなった。その後、中東諸国で民主化デモが波及し、独裁政権が相次いで倒れた中で、チュニジアは政変後に民主化のプロセスを着実に進め、世俗派勢力とイスラム主義勢力の融和に成功した唯一の事例とみなされていた。

だが、中東民主化の「優等生」とされるチュニジアでも今回、凶悪な襲撃事件が発生。イラク、シリア両国での「イスラム国」の台頭に象徴されるイスラム過激派勢力の影響が、チュニジアでも確実に浸透しているという厳しい現実を示したといえる。

チュニジアのセブシ大統領は18日の事件発生後、国営テレビに対し、「イスラム過激派は少数派であり、恐れるに足りない」と強調した。同国の世俗派勢力の中心人物で、徹底したテロ掃討を掲げるセブシ氏が改めて決意を示したものだが、実情を見れば楽観できる状況にはない。

チュニジアでは、政変後の治安や政治の不安定化で、外国からの投資や観光客の流入が低迷。失業者も増えて国の将来への展望を見いだせない中で、多くの若者たちがイスラム過激思想に引き込まれている現実がある。

米情報会社「ソウファン・グループ」の調べでは、チュニジアから過激派の戦闘員になるためにシリアに渡った人数は推定3000人に及び、国別では最も多いとされる。

今回の事件の舞台となった国立バルドー博物館は、古代ローマ時代の多彩なモザイク画の収集で知られ、古代カルタゴ遺跡と並ぶ「チュニジアの顔」だ。博物館の敷地内で銃を構える治安部隊や逃げまどう観光客の映像が、テレビで世界に放映されたことによるマイナスイメージは計り知れない。

今年2月の世俗派、イスラム主義の両勢力による本格政権発足により、政変後の民主化プロセスを終えたチュニジアだったが、事件は今後の国の前途に大きな不安を投げかけた。



 
 
>TOP

妻死亡、男性「言葉出ない」…チュニジア襲撃

The Yomiuri Shimbun

2015年03月19日 18時36分

【チュニス=本間圭一】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日に起きた武装集団による博物館襲撃事件では、多数の観光客が巻き込まれ、日本人3人を含む19人が犠牲となった。

犯人像は不明だが、外国人を狙った可能性もある。日本人にも人気の観光地は、恐怖に包まれた。

目撃者らの証言によると、観光客らを襲った武装集団は、事件現場となったバルドー博物館前のカフェに待機。観光客が乗ったバスが博物館の敷地内に入ったのを見て、バスを追いかけたという。地元メディアなどによると、武装集団はバスから観光客が降り始めたところを銃撃し、博物館内にも押し入った。

バスの運転手はロイター通信に対し、「観光客への銃撃は、突然始まった。血と、死亡した人たちだらけになった」と語った。AP通信によると、博物館内にいたスペイン人男性は、「武装集団は動くものをすべて撃っていた」と話した。館内には一時、100人以上が閉じこめられたとみられる。

負傷した日本人観光客らは、複数の病院に搬送された。このうち、ラプタ病院の責任者は18日夜、本紙の取材に対し、ナルサワ・ヨウジと名乗る日本人男性と話したことを明らかにした。男性は妻を銃撃で亡くしたと説明したという。

責任者は「日本人男性は『ショックで言葉が出ない。できるだけ早く日本に帰りたい』と話した」と語った。この男性は、観光名所に停泊する地中海クルーズに妻と参加し、18日までにチュニスに到着。観光を始めたところだったという。事件発生時、男性と妻は博物館の中にいた。妻は銃で撃たれ、その場で間もなく死亡した。男性にけがはなかったが、念のため病院に搬送された。男性は、現場の様子を撮影した映像を責任者に見せたという。

この病院は、別の日本人男性も収容した。足と腹を撃たれて重傷で、手当てを受けているという。



 
 
>TOP

国際社会、一斉にテロを非難 チュニジア襲撃

nikkei.com

2015/3/20 0:41

チュニジアの首都チュニスの博物館で起きたテロ事件を受け、各国の首脳らが一斉にテロを非難する声明を発表した。チュニジア政府の民主化継続に対する強い支持を改めて表明した。

国連の潘基文事務総長は今回の事件を「最大限の表現で非難する」との声明を発表し、チュニジア政府や同国国民との連帯を示した。ドイツ政府は「テロと人質事件を非難する」と強調し、「ドイツはテロとの戦いでチュニジアの側に立つ」と表明した。

日本だけでなく、欧州などからも多くの犠牲者が出た。フランスのオランド大統領は声明で被害者の家族に哀悼の意を示し、チュニジアの人々との連帯を強調した。AFP通信によると、イタリアのレンツィ首相も「我々は、犠牲者やその家族、チュニジア政府と共にある」と述べた。コロンビアのサントス大統領はツイッターで「チュニスで亡くなったコロンビア人2人の死を遺憾に思う」と語った。

2011年に独裁政権が倒れたチュニジアに対して、国際社会は民主化プロセスの進展に期待を示してきた。今回のテロを「民主主義への挑戦」ととらえたうえで、民主化の継続を求める声も相次いだ。

AP通信によると、国連の安全保障理事会は報道声明で「いかなるテロ行為も、チュニジアの民主化への道のりを逆戻りさせることはできない」と強調した。

ケリー米国務長官は声明でテロを非難したうえで、「チュニジアの民主化を進める政府の努力を支援し続ける」と訴えた。オーストラリアのアボット首相はテロが「生まれたばかりの(チュニジアの)民主主義への攻撃だ」と断言し、チュニジアは「(民主化を妨害する)過激派勢力に対してきわめて強い抵抗力を示してきた」と語った。



 
 
>TOP

チュニジア、観光産業に打撃 テロ事件

2015/3/20 0:42

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】チュニジアの首都チュニスで起きたテロ事件は、チュニジアの主要産業である観光業にとって大きな打撃だ。2011年1月に独裁政権が崩壊して以降、政情が不安定になったことで観光業は一時低迷。最近では外国人観光客が戻りつつあったが、今回の事件で再び観光業は冷え込みそうだ。

チュニジアは北部や東部が地中海に面し、歴史的に交易の拠点だったことから、古代遺跡が豊富だ。地形は起伏に富んでおり、西部には山脈が連なる。南部には砂漠が広がり、13年には欧州などから同国に620万人が訪れた。

チュニジアにとって、観光業は貴重な外貨の獲得手段だ。宿泊施設や飲食店、タクシーなど観光業は裾野が広い。観光業はチュニジアの国内総生産(GDP)の15%を占めるとの統計もある。

今回、襲撃犯が外国人観光客を狙い撃ちしたことで、観光業へのマイナスの影響は避けられない。2月に発足した新政府は海外からの直接投資を誘致して製造業を育成する方針も示していたが、外資企業が進出に二の足を踏む可能性もある。

過激派が政府に圧力を加えるため、外国人観光客や外資企業を攻撃するケースは多い。1997年にはエジプト南部の有名観光地ルクソールで日本人10人を含む約60人が殺害される事件が起き、同国の観光産業に大打撃を与えた。

カイドセブシ大統領は軍に対し、兵士を大都市の重要施設に配置して治安維持にあたらせる考えを示したが、一度傷ついた国家のイメージを回復するには時間がかかる。

チュニスで働く男性観光ガイドは日本経済新聞の電話インタビューで「(収入は)回復途上にあったが、先行きがまったく読めなくなった」と嘆息した。今回の事件で経済回復が遅れれば若者の不満はさらに強まり、過激派が勢いを増すという悪循環に陥る危険性もはらんでいる。



 
 
>TOP

民主化襲うテロの脅威 チュニジア、経済の柱の観光標的

2015/3/20 1:20

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】チュニジアで18日に起きた無差別テロは、民主化路線で政情が比較的安定している国でも中東・北アフリカでは過激派によるテロの脅威にさらされていることを浮き彫りにした。根底には経済が疲弊し、社会に不満を持つ若者が増え続けている問題がある。外国人観光客に標的を定め、日本人3人の命を奪った惨劇。日本政府は対応に追われたが、有効なテロ対策は見いだせていない。

チュニジアの大統領府は19日、事件の容疑者9人を逮捕したと発表。同日も事件現場周辺に厳戒態勢を敷いた。

18日の事件では、武装した男らがバルドー博物館を訪れた観光客に向けて銃を乱射した。多くの観光客はイタリアからのクルーズ船に乗って首都チュニスに入った。最初から外国人観光客を狙った犯行とみられ、経済の柱である観光業に打撃を与えるのが目的との見方が出ている。

チュニジア政府は犯行組織をアンサール・シャリアと断定したが、ロイター通信によると、過激派「イスラム国」とみられる組織が19日、襲撃テロの犯行を認める音声声明をインターネット上で公開した。ただ声明の信ぴょう性や同組織とアンサール・シャリアとの関係は不明だ。

チュニジアでは2010年12月、同地で若者が抗議の焼身自殺をしたことがきっかけで反体制運動が拡大。独裁のベンアリ政権を倒し、後に「アラブの春」と呼ばれる民衆蜂起は瞬く間に中東・北アフリカに広がった。

民主的な過程を経て憲法を制定し、議会選と大統領選を実施。今年2月には独裁崩壊後初めて正式政府が発足した。強権体制に回帰したエジプトや内戦状態に陥ったリビアと異なり、チュニジアは「アラブの春」の唯一の成功例と称賛する声も多い。

しかし、若者の閉塞感は強い。10代後半から30代前半の若者が平日の昼間にもかかわらず何時間も屋外のカフェで談笑して時間をつぶす。境遇を聞けば、次から次に政府や社会への不満を口にする。「仕事がない」「収入がなく結婚できない」。14年11月、チュニジア内陸部のシディブジッドを訪れた時の光景だ。

チュニジアは中東・北アフリカでも高学歴の若者が多いとされるが、小国で天然資源もわずか。就労機会も少ない。平均失業率は15%前後だが、内陸部の若者は40%を超えるとされる。社会に不満を持つ若者は過激派組織にとって格好の勧誘対象だ。

イラクとシリアで戦闘員として戦うチュニジア人は3000人ともいわれ、外国人の国別の数としては最も多いとされる。こうした戦闘員が自国に戻り、メンバーの勧誘やテロを実行することを当局が警戒していたなかでの襲撃事件だった。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、9人を逮捕 イスラム過激派と断定

nikkei.com

2015/3/20 1:39

【カイロ=押野真也】北アフリカにあるチュニジアの首都チュニスで18日に起こった博物館襲撃事件で、チュニジア政府は19日、死亡者は外国人観光客20人を含む23人に増えたと発表した。チュニジアのカイドセブシ大統領は「(北アフリカで勢力を伸ばしているイスラム過激派)アンサール・シャリアの犯行だ」と断定し、大統領府は容疑者として9人を逮捕したことを明らかにした。

カイドセブシ大統領は18日、フランスメディアのインタビューに応じ、「我々は(過激派に対して)容赦なく、最後まで戦う」と強調した。治安部隊は18日に射殺した実行犯2人のほかにも、複数の協力者がいるとみて足取りを追っていた。

日本政府によると死亡者に日本人3人が含まれるほか、3人が負傷した。いずれも日本からの旅行者で、関係者によると死亡した3人は、埼玉県狭山市の宮崎チエミさん(49)と娘の遥さん(22)、東京都荒川区の成沢万知代さん(66)。

アンサール・シャリアはアラビア語で「イスラム法の支援者」を意味する。2011年1月にチュニジアで独裁政権が崩壊し、国内で混乱が広がる中で組織化され、勢力を強めた。13年に野党指導者などが相次いで暗殺された事件に関与したとされる。

同名の組織は隣国のリビアやエジプトにも存在しており、武器の供与や情報交換などを通じて相互に連携しているとみられる。リビアの同組織は過激派「イスラム国」の傘下に入り、同国内で外国人の誘拐や殺害に及んでいる。

18日の襲撃事件を受け、米欧各国はチュニジアと対テロで連携する姿勢を示した。中東や北アフリカの過激派を放置すれば、米欧諸国にもテロが波及するとの懸念が強まっている。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、乱射に子供ら身を隠す

nikkei.com

2015/3/20 1:45

【カイロ=共同】地中海南岸屈指のリゾートを突然襲い、日本人犠牲者も出したチュニジア博物館襲撃テロ。現地メディアの報道などから武装集団と被害者、治安部隊の動きを追った。

「アラー・アクバル(神は偉大なり)」

叫びとともに、白昼の観光地に銃撃音が響いた。抜けるような青空の下、惨劇の現場は首都チュニス中心部から西に約4キロの国立バルドー博物館だ。日本人の来訪も珍しくない。

武装集団が発砲を始めたのは18日午後0時半ごろ。クルーズ船で立ち寄った観光客が、複数のバスから降りたところだった。軍服姿に加え、カラシニコフ自動小銃と手りゅう弾で武装。バスの運転手は「血と遺体以外、何も見えなかった」と凶弾の惨劇を振り返った。

観光客らは博物館内に逃げたり、パニックになったりして外に飛び出す人も。「やつらは動くものを何でも撃っていた」(チュニジア人ガイドの一人)。武装集団は館内に入っても銃乱射を続けた。この時、約200人が館内にいたという。

精鋭の大統領警護隊や私服警官を含めた約100人の治安部隊が博物館を取り囲む。防弾チョッキ姿の隊員らが銃を構え、上空にはヘリコプターが旋回、地上では、救急車がけたたましいサイレンを鳴らして走る。

極度の緊張に包まれる館内。観光客らは巨大なモザイクが飾られた展示室の隅に肩を寄せ合い、身を隠した。子供も多く含まれていた。

発生から数時間後、治安部隊が突入して実行犯の2人の男が殺された。「走れ、走れ」。警官の指示とともに観光客らは、手を取り合ったり、子どもを抱き上げたりして脱出した。

治安部隊員の一人は両腕でガッツポーズをし「勝利」を演出したが、周辺では関係者が遺体に布をかぶせる様子も見られた。別のガイドは「これは自分が知っているチュニジアではない」とうなだれた。



 
 
>TOP

米大統領、チュニジア大統領に弔意 博物館襲撃事件

nikkei.com

2015/3/20 10:54

【ワシントン=川合智之】オバマ米大統領は19日、チュニジアの首都チュニスで18日起きた博物館襲撃事件について、同国のカイドセブシ大統領に電話で弔意を伝えた。オバマ氏は事件捜査の支援を表明するとともに、テロとの戦いに向けて協力を続けることを確認した。欧州連合(EU)首脳会議では各国首脳が黙とうして弔意を示した。



 
 
>TOP

チュニジア 「イスラム国」名乗る組織、新たなテロ予告

nikkei.com

2015/3/20 11:36

【カイロ=押野真也】18日にチュニジアの首都チュニスで起きた博物館の襲撃事件を巡り、シリアとイラクを拠点とする過激派「イスラム国」とみられる組織が実行犯としてインターネットに音声メッセージを19日に配信した。襲撃事件が始まりにすぎないとし、新たなテロ攻撃の実行を予告した。チュニジア政府は事件の全容解明を急ぐとともに、テロ事件の再発阻止に向けて厳戒態勢を敷いている。

チュニジア政府は、今回の事件を引き起こしたのはイスラム過激派組織アンサール・シャリアと断定している。しかし、19日にイスラム国を名乗る組織が実行犯としてインターネットに音声メッセージを配信した。

両者の関係は定かではないが、メッセージでは「(イスラム教に反する)背教者を殺害した」と述べ、事件を称賛した。そのうえで「これ(襲撃事件)は最初の雨粒にすぎない」とも話し、今後も同様の事件を引き起こす可能性に言及した。

チュニジアでは同様の事件が起きれば同国の信頼が失墜し、経済に悪影響が及ぶとの懸念は強い。治安当局は外国の過激派組織が関与していないか、事件の全容解明を急いでいる。

同国の治安当局は19日までに、襲撃事件に関わったとして9人を逮捕した。このうち4人は襲撃事件に直接関与し、残りの5人は手助けなどをした疑いが持たれている。

チュニジアの一部メディアは19日までに、博物館を襲撃し、治安部隊に殺害された2人について、イスラム国のメンバーだと指摘した。内戦状態にある隣国リビアの軍事訓練キャンプで戦闘のノウハウを学んだチュニジア人だという。

報道によれば、2人はリビア東部で地中海に面するデルナで訓練を受けた。デルナはイスラム国の関連組織の拠点となっている。報道が事実なら、実行犯とイスラム国は何らかのつながりがある可能性もある。

チュニジアからシリアやイラクに戦闘員として渡航した人物の数は3000人ともいわれる。治安当局はこうした人物が母国や欧州でテロを起こすことを警戒している。



 
 
>TOP

チュニジアの博物館襲撃、ISISが犯行声明か 23人死亡

cnn.co.jp

2015.03.20 Fri posted at 10:42 JST

(CNN) 武装集団がチュニジアの首都チュニスの博物館を襲撃して観光客などを殺害した事件で、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が19日、犯行を認めるような内容の声明を出した。

同国保健相によると、病院に運ばれた負傷者のうち1人が19日までに死亡し、死者は3人の日本人を含めて23人になった。

ISISは同日インターネットに投稿した音声声明で、実行犯として2人の男の名を挙げ、チュニスのバルドー博物館で自動小銃や手投げ弾を使って「背教者」らを殺害したと主張。流血の事態はまだ「始まったばかりだ」と予告した。

米当局者は、この声明がISISのものかどうかを疑う理由はないとの見方を示し、公開元などについて調べていることを明らかにした。現時点では、シリアにいるISIS指導部の指示に従った犯行ではなく、ISISを信奉する現地の連携組織による犯行との見方を強めている。

チュニジアのカイドセブシ大統領は同日、フランスのテレビ局TF1に対し、実行犯の2人は爆弾を持っていたと話し、治安部隊の迅速な対応によって被害の拡大を避けることができたと強調した。

カイドセブシ大統領によれば、この事件に関連して19日までに9人を逮捕した。うち4人は襲撃に直接関与したとしている。

これに先立ちシド首相はフランスのラジオ局RTLの取材に対し、ヤシン・ラビディ、ハテム・カシュナウル両容疑者の名を挙げていた。この2人が現場で治安部隊に射殺された2人なのかどうかは不明。ISISの音声声明に出てきた男の名は、この2人の別名の可能性もある。

ラビディ容疑者は治安当局の監視対象だったが、特定の事件などに関連して当局が行方を追っていたわけではないという。

一方、米民間情報機関によると、事件の数日前にチュニジアのイスラム過激派組織「ジュンド・アル・ヒラファ」がツイッターで、ISISのアブバクル・バグダディ指導者に近く忠誠を誓うと表明していた。

今回の事件の犠牲者は大部分が外国人観光客だった。うち17人は2隻のクルーズ船の乗客で、運航会社などによると日本人3人とイタリア人3人、フランス人とポーランド人各2人、ベルギー、ロシア、英国人各1人が含まれる。スペイン人のカップルやコロンビア人の母子も死亡した。チュニジア人は治安当局者など3人が犠牲になった。

病院に運ばれた負傷者は36人が入院中で、8人が手当てを受けて病院を出た。

2隻のクルーズ船に乗っていた乗客のうち、少なくとも6人はまだ安否が確認できず捜索が続いているが、2隻ともその乗客を残したまま既にチュニジアを出港した



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、過激派テロと断定 ISが「犯行声明」

asahi.com

チュニス=吉田美智子、渡辺淳基2015年3月20日02時39分

チュニジアの首都チュニスで18日に起きた武装グループによる博物館襲撃事件で、チュニジア政府は19日、外国人観光客20人を含む23人が死亡したと明らかにした。安倍晋三首相は19日、日本人3人が死亡、3人が負傷したと述べた。過激派組織「イスラム国」(IS)関連のメディアは19日、インターネット上に「犯行声明」と題する音声メッセージを公開。チュニジア政府はテロと断定した。

メッセージは襲撃の実行犯を「騎士」と称賛。「これは始まりに過ぎない」などと、さらなる攻撃も示唆した。

チュニジアのカイドセブシ大統領は18日、仏テレビ局に「襲撃犯はイスラム過激派アンサール・シャリアと関連がある」と述べた。同組織は2012年にリビアであった米領事館襲撃事件、13年のチュニジア野党指導者射殺事件などへの関与が指摘され、昨年7月にはISへの忠誠を表明している。

日本政府関係者によると、死亡したのは成沢万知代(なるさわまちよ)さん(66)=東京都荒川区=、宮崎遥さん(22)と母チエミさん(49)=ともに埼玉県狭山市=の女性3人。けが人は天井(あまい)健二さん(75)=東京都世田谷区=、結城法子さん(35)と母敍(のぶ)子さん(68)の3人。

病院の関係者によると、法子さんは銃弾がかするなどして手と耳、首に軽いけがを負った。「銃撃の衝撃で床に倒れ込んだようだ。そうでなければ助かっていなかったかもしれない」という。

ロイター通信などによると、襲撃は18日午後、バルドー博物館に観光バスが到着した直後に起きた。近くの国会議事堂では反テロ法案の審議中だった。武装グループはバスから降りた観光客に向けて銃を乱射し、博物館に逃げ込んだ観光客らを人質にとった。

約2時間後に治安部隊が突入して武装グループの2人を射殺。さらに2、3人が逃亡したとみられていたが、事件に関連して、当局はこれまでに9人の身柄を拘束したとの報道もある。(チュニス=吉田美智子、渡辺淳基)



 
 
>TOP

「動く物全てに発砲」 チュニジア襲撃事件

asahi.com

ロンドン=梅原季哉、チュニス=翁長忠雄2015年3月20日01時22分

日本人を含む多数の外国人観光客が死亡したチュニジアの博物館襲撃事件。現場で、何が起きたのか。

チュニス中心部から西に約5キロ。世界一といわれるモザイク画コレクションを誇り、「チュニジアのルーブル」と呼ばれるバルドー博物館で事件が起きたのは18日昼(日本時間同日夜)だった。

東京都在住の結城法子さん(35)は母の敍子(のぶこ)さん(68)と英語ガイドのツアーに参加し、2階を歩いていた。窓の外に、銃を持った戦闘服姿の男がいた。

他の外国人客が「銃を持った人が見える」と言うと、ツアーのガイドは答えた。「チュニジアでは普通ですよ」

その直後、発砲音のような音が響いた。当時、博物館には約200人の客がいたという。ガイドが「こっちに行きましょう」と別の部屋を示し、皆で走った。

結城さんは逃げる途中、至近距離から男が乱射してくるのを見た。弾が耳と肩をかすった。気付くと、敍子さんが首から血を流して倒れていた。周りにも数人が倒れていた。

襲撃犯は少なくとも2人いて、館内を移動していた。敍子さんらは倒れたまま、救助を待った。

結城さんは、病院に見舞った現地ガイドの道上朋子さん(38)に、こう事件当時の状況を話した。

ロイター通信などによると、襲撃が始まったのは観光バスが到着し、乗客の外国人観光客が外に出たところだった。戦闘服姿でカラシニコフ銃を持った武装グループが乱射を始めた。

「武装した一味が車から降りると、歩いている人たちに向けて銃を乱射し始めた」。AP通信は、スペイン人男性がラジオ局に語った証言を伝えた。

男性は妻と一緒に、3時間にわたって博物館の柱の陰に隠れたという。襲撃犯が博物館に逃げ込んだ観光客を追って館内に押し入り、銃を乱射する様子を見た。「彼らは私から10メートルほどの距離にいた。顔も見えた。動いている物すべてに向け発砲していた」

AP通信によると、チュニジア政府は同日午後1時半に事件の発生を発表。武装グループは観光客を人質に博物館に立てこもり、周囲を治安部隊が取り囲んだ。同国政府によると、館内にいた観光客は多くが治安部隊などに誘導されて脱出した。

AFP通信によると、博物館の女性職員は、同僚の「走れ! 走れ! 銃撃されている」という叫びを聞き、数人の観光客とともに裏口から脱出した。

展示室の一室に隠れていたというフランス人旅行者の女性は、仏テレビ局に「武装グループは大勢いたはず。彼らに見つかり、殺されるのではないかと恐ろしかった」と語った。

発生から約2時間後。治安当局のテロ対策部隊が博物館内に突入し、武装グループの男2人を射殺した。激しい銃撃戦があったとみられるが、詳しい状況は分かっていない。チュニジアのシド首相によると2、3人が逃亡したとみられ、当局が行方を追っている。

    ◇

「チュニジアに平和や安全が訪れることはない」「神は背教者に恐怖を与え、十字軍の国民を捕らえることに成功した」。チュニジアの博物館襲撃事件について、過激派組織「イスラム国」(IS)が19日午後(日本時間20日未明)、「犯行声明」と題する音声メッセージを出した。

ネット上には他にも、襲撃への関与をうかがわせる内容がある。

英国の国際危機評価コンサルタント大手の幹部によると、チュニジア西部の山岳地帯を拠点とする別の過激派組織の関係者とみられるアカウントも、事件を予告するようなツイートをしていた。同国のカイドセブシ大統領は、今回の実行犯が同国の過激派組織「アンサール・シャリア」とつながりがあると指摘した。

明るみに出た様々な過激派組織。チュニジアでは、それらが反政権で連携しているとされる。

チュニジアでは、2010年末からの「ジャスミン革命」でベンアリ独裁政権が崩壊。イスラム圏に広がった「アラブの春」の先駆けとなった。

世俗派とイスラム勢力が協調して新憲法を制定し、昨年末には自由選挙で大統領を選出した。「民主化のモデル」と目され、治安も比較的安定しているとみられてきた。

だが独裁政権が崩壊した後、社会の不満を吸い取るようにイスラム過激派組織が伸長していた。

シリアやイラクで勢力を広げるISなどの過激派組織に、チュニジアから約3千人が参加したとされる。AFP通信によると、そのうち約500人がすでに帰国したという。

ただチュニジア国内では、これまで過激派組織と治安部隊との衝突は起きていたが、外国人が犠牲になるような大きなテロ事件は起きていなかった。

AP通信は専門家の見方として「(治安当局による)テロ活動への圧力によって、首都の、より象徴的な衝撃がある、より弱い標的に向かった可能性がある」との推測を伝えた。

一方、「アラブの春」でカダフィ政権が倒れた隣国リビアなど、北アフリカ各地の過激派組織は、国境を越えて連携し、周辺国の脅威になっている。チュニジア政府は、これに幾度となく懸念を示してきた。

リビアでは数百とも言われる民兵組織が軍閥化し、治安が悪化。ISに忠誠を誓う組織も勢力を伸ばす。

ロイター通信によると、リビアで17日、IS関連組織に参加したチュニジア人司令官が死亡したと確認された。チュニジアのアンサール・シャリアの幹部だった男で、過激派の国境を越えた活動が明らかになった。

アルジェリアなどで勢力を持つ「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」もチュニジアへの影響拡大を狙っているとされる。AQIMの派生組織は13年、アルジェリア・イナメナスで人質事件を起こし、日本人を含む多数の外国人が犠牲になった。(ロンドン=梅原季哉、チュニス=翁長忠雄)

■低かった危険情報

チュニジアの博物館襲撃事件を受けて、外務省は19日、発生場所である首都チュニス市の「危険情報」を1段階引き上げて「渡航の是非検討」とした。それまでチュニスには、危険情報が出ていたものの、4段階で最も低い「十分注意してください」だった。

外務省幹部は「邦人保護対策はしっかりしているが、こういった形態のテロではどうしようもない」という。チュニジアを担当する同省中東1課は「中東・アフリカ地域はどこも無防備というわけにはいかない」と注意を呼びかける。

チュニジア国内でも、比較的安全な場所と危険な場所が混在しているとして、アルジェリアやリビアとの国境付近の多くは4段階のうち2番目に危ない「渡航延期勧告」としていた。危険情報の判断基準について、同課は「治安当局の能力などを総合的に判断して決めている」と説明する。

同省は東京に対策室、現地に対策本部を置いて、情報収集を続ける。菅義偉官房長官は同日の記者会見で「世界のどこでどんなことが起こるか分からない状況だ。できる限り事前情報を集約する中で対応を取っていきたい」と述べた。



 
 
>TOP

チュニジア首都の市民「テロに屈しない」 デモで訴え

nikkei.com

2015/3/20 14:00

【チュニス=共同】襲撃事件の現場、チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館では19日夕、市民数百人がデモを行い、国旗を振りながらテロに屈しない意思を改めて示した。

デモは法曹団体や労働組合が呼び掛け、午後4時すぎに博物館前の道路に人が集まり始めた。

呼び掛け人の一人、弁護士のヤヒアウィ・スフィエンさん(53)は「チュニジアは平和や命を大切にする国。我々は団結してテロに立ち向かう」と話した。

博物館敷地の門の前には多くの人が押し寄せ、警備に当たっていた警官が扉を開放。参加者は西日が差す中、門から博物館の建物までの100メートルほどを「チュニジア国旗の下に結集しよう」などと訴えながら歩いた。小さな子を連れた人の姿も目立ち、玄関前には花束が置かれた。

銀行員のモハメド・セファさん(61)とポーランド人の妻クリスティナさん(57)は昨年11月に日本旅行をしたこともあり、特に日本人の犠牲者に哀悼の意を示そうとデモに参加。モハメドさんは「日本人もこの悲劇に負けないでほしい」と真剣なまなざしで訴えた。



 
 
>TOP

チュニジア銃撃:IS潜在的脅威 中東や欧州渡航者は注意

毎日新聞 2015年03月20日 00時43分(最終更新 03月20日 07時07分)

外務省は19日、チュニジアでの銃撃事件を受け、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)から帰還した戦闘員による「テロの潜在的脅威」があるとして、チュニジアをはじめ中東・北アフリカ地域や欧州諸国の渡航・滞在者に注意を促す渡航情報を出した。事件が起きた首都チュニスについては危険情報の警戒レベルを1段階引き上げ、渡航の是非を検討するよう求めた。

渡航情報は、ISと事件の関連性は「明らかではない」としながらも「チュニジアでは特に多くの自国民がISに外国人戦闘員として参加し帰還している」と指摘し、サウジアラビア、ヨルダン、モロッコや英独仏、ベルギー、オランダ、オーストラリアなどについても外国人戦闘員の帰還が報じられているとして「テロの潜在的脅威となっている」と強調。こうした国への渡航・滞在者に対し、最新の情報入手や、デパートなどテロの標的となりやすい場所を訪れる際の注意を促した。【高山祐】



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:バルコニーで息ひそめ 「まるで地獄絵」 イタリアの男性、日本人と協力

毎日新聞 2015年03月20日 東京朝刊

【ローマ福島良典、チュニス宮川裕章】「見ず知らずの日本人と協力して隠れた」−−。19日付のイタリア紙コリエレ・デラ・セラは、チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件に巻き込まれた男性観光客、アルベルト・ディポルトさん(71)=ローマ在住=の証言を掲載した。

ディポルトさんは妻アンナさんの誕生日に地中海クルーズをプレゼント。途中寄港したチュニスで事件に遭遇した。

博物館では爆発音が聞こえた後、「警官の制服」を着たグループが観光客に向かって発砲しながら入ってくるのが見えた。「とんでもない事が起きているわ。隠れなければだめよ」とアンナさんにせかされた。

夫妻らは博物館の窓からバルコニーに脱出。「部屋の中から見られないように、窓の木製のよろい戸をしっかりと閉じた。見知らぬ日本人観光客が手伝ってくれた」と言う。ディポルトさんを含むイタリア人グループ5人と日本人4人、別のイタリア人1人がそこに隠れた。

バルコニーに隠れた人々は泣きながら「(見つからないように)黙っていようとお互いに合図した」。ディポルトさんの目に焼きついたのは隠れる前、博物館の展示室で男性が倒れ、血が流れていく場面。「何も考えられなかった。ただただ生き延びたいとだけ思った」と振り返った。

襲撃は少なくとも20分間続き、3回の爆発音が響いた。「床にうずくまって、手をつなぎ」息をひそめた。中庭に駆けつけた治安部隊に合図され、窓の隙間(すきま)からのぞくと、血の海となった床に2人が倒れていた。「地獄絵のようだった」

治安部隊が窓から武装集団に銃撃を始めた。「部屋の中では全てが壊れ、叫び声が聞こえた。その後、急に静かになった」。突然、窓が内側から開いた。「けがはないか?」。声をかけたのは救出に来た治安部隊員だった。「日本人は人質であるかのように両手を上げていた」

   ◇

事件後、博物館前には200人を超える各国からの報道陣が詰めかけ、警備車両が門の前で警戒するものものしい雰囲気が続いた。

近くのカフェで水たばこを売っているロトフィ・アヤディさん(50)は「チュニジアは地域の安定を象徴する国だった。それを望まない者の犯行だろう」と推測。「自由があり、不正のない選挙が行われる今の方が(民主化要求の革命で倒れた)ベンアリ政権時代よりいい」と話し、「治安当局には早く事件の背後関係を解明し、次の犯行を防いでほしい」と求めた。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃:母娘の旅、突然の凶弾

毎日新聞 2015年03月20日 東京朝刊

優雅な地中海クルーズが暗転した。チュニジアの首都チュニスで起きた国立バルドー博物館襲撃事件。「なぜこんなことが」「またテロか」。死亡が確認されたのは、成沢万知代(なるさわまちよ)さん(66)=東京都荒川区、宮崎チエミさん(49)と娘の遥(はるか)さん(22)=いずれも埼玉県狭山市。突然の訃報に、悲しみと動揺が関係者に広がった。【関谷俊介、堀智行、山寺香、大島英吾、木村敦彦】

◇世界の食文化興味 宮崎チエミさん、宮崎遥さん

宮崎チエミさんと遥さんは、近所の住民によると、チエミさんの夫も含めた3人暮らし。19日午後6時半ごろ、自宅からは親族とみられるスーツ姿の男性がスーツケースを持って出てきたが無言のまま。厳しい表情で足早にタクシーに乗り込んだ。

遥さんは今月9日に女子栄養大(埼玉県坂戸市)を卒業したばかり。遥さんをゼミで指導していた磯田厚子教授(65)は「まじめな子。ニュースの被害者が自分の教え子とは信じられない」と落胆する。

遥さんは高校時代にトルコ旅行へ行った経験から、トルコの食文化に興味を持ち、一昨年9月から各国の食文化などを学ぶ磯田ゼミに参加した。

これまでにトルコをはじめ、海外旅行を複数回経験。「ケバブだけじゃないトルコ料理」と題した卒業論文を書いた。磯田教授は「昨夏には、トルコ土産のすごく甘いお菓子を持ってきて私を驚かせた。自分の興味があることには活動的に打ちこんでいた」。

ゆくゆくは食品関係の仕事に就きたいと話していたといい、磯田教授は「卒業式から何日もたっていない。はかま姿の笑顔を思い出すと、亡くなったとは思えない」と話した。遥さんと小中学校の同級生だという男性(22)は「『もしかして』と思ったが……。とても驚いている」と語った。

◇旅行好き、孫も誕生 成沢万知代さん

「結婚して孫も生まれたんですよ」。同じマンションに住む主婦(65)は、うれしそうに話す成沢さんの姿が忘れられない。同居していた息子の姿が見えず理由を尋ねた時のことだった。60歳を過ぎても毎朝仕事に出掛ける姿をよく目にしていたといい、「元気な人で私にはできないなと思った。なんて言ったらいいか、分からない。お気の毒で」と言葉を詰まらせた。

成沢さんは旅行好きだったといい、隣の部屋の主婦(35)は顔を合わせるたびに声をかけられ、旅行の話をよく聞いたという。夫婦仲もよく、「一緒にいるのを見るだけで、二人の温かい人柄が伝わってきた」。事件をニュースで知り、信じられない思いでインターホンを押したが応答はなかったという。「またテロと思ったら、身近な人が巻き込まれた。憤りをどこにぶつけたらいいのか」と目を潤ませた。

◇海外危険情報、外務省が公開

海外渡航先の安全情報を確認する手段としては、外務省の「海外安全ホームページ(HP)」がある。特に注意が必要な国・地域に出す危険情報や、「海外旅行のテロ・誘拐対策」などのパンフレットを公開している。

危険情報は危険度に応じて4段階。最も高い「退避勧告」はイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域があるシリアなどに出されている。危険度が下がるにつれ、「渡航延期勧告」「渡航の是非検討」「十分注意」を発表。今回の襲撃事件時、チュニジアの首都チュニスは「十分注意」だった。【奥山智己】

チュニジア襲撃:母娘の旅、突然の凶弾



 
 
>TOP

首相「邦人の安全確保に万全期す」 チュニジア襲撃事件

nikkei.com

2015/3/20 10:42

安倍晋三首相は20日午前の参院予算委員会で、日本人3人が犠牲となったチュニジアでの博物館襲撃事件に関して「在外邦人の安全確保に万全を期すとともに、国際社会と連携しながらテロとの戦いに全力を尽くしていく」と強調した。岸田文雄外相は同国大統領がイスラム過激派の犯行と断定したことなどを指摘し「様々な情報を踏まえて、引き続き情報収集を進めている」と語った。



 
 
>TOP

仲良し母娘、地中海クルーズ暗転 チュニジア日本人死亡

asahi.com

2015年3月20日05時37分

各国からの観光客でにぎわう博物館に銃撃音が響いた。武装グループによるチュニジアでのテロ事件で、日本人も6人が死傷した。大学の卒業式を終えた娘と母、孫が生まれたばかりの女性。地中海クルーズを楽しんでいた一行の悲報に、亡くなった3人を知る人たちはぼうぜんとした。

亡くなった宮崎遥さん(22)=埼玉県狭山市=は、通っていた同県坂戸市にある女子栄養大学の卒業式を9日に終えたばかりだった。ゼミを担当した磯田厚子教授は、遥さんがはかま姿で髪の毛をきれいにセットし、式に参加していた姿を覚えている。

「本当にかわいらしくしていたのに。思い出すだけで涙が出そうになります。実感が湧きません」

遥さんのゼミでの実習のテーマは「ケバブだけじゃないトルコ料理 歴史から辿(たど)ってみた食材と文化」。遊牧民の羊料理とオスマン帝国時代の地中海料理が合わさって、いまのトルコ料理ができたという内容だった。「高校時代、家族旅行でトルコに行ったのがきっかけで興味を持った」と話していたといい、昨年7月にもトルコを旅していた。「食品関係やレストランなどで働きたい」。将来の夢をこう語っていたという。

遥さんは高校時代、文芸部に所属。男性顧問(39)によると、読書家で、いつも小説を数冊持ち歩いていた。文章や詩を書くのも大好きだったという。母チエミさん(49)ととても仲が良く、2人で中国やヨーロッパ、トルコなどに出かけては、お土産を持ってきてくれた。部活の合宿が旅行と重なると、「お母さんと旅行に行ってきます」と笑顔で話していたという。

「何よりも家族との時間を大事にする子でした。大好きなお母さんと最後までご一緒だったのが、せめてもの救いなのかもしれません……」

近所の人によると、遥さんはチエミさん、父親と3人暮らしだった。父親とみられる男性は19日午後6時半前、スーツケースを持ち、沈痛な面持ちで自宅近くからタクシーに乗った。

亡くなった成沢万知代さん(66)=東京都荒川区=は、夫と2人暮らしで、日中は働きに出ていたという。マンションで隣の部屋に住む女性(35)は「いつも笑っていて、温かくて朗らかな方だった。よくご夫婦で出かけていたのに」と肩を落とした。成沢さんはよく、「旅行が好きなんです」と話していたという。

同じマンションに住む別の女性(65)は、今年に入ってから成沢さんとマンションのエレベーターで会った。「最近、息子さんは元気?」と話しかけると、「結婚して、子どもができたのよ」とうれしそうに答えたという。「孫も生まれて幸せいっぱいだったと思う。気の毒でなんと言っていいのかわからない」と言葉を絞り出した。

■地中海クルーズに参加

死傷した日本人6人は、地中海を大型船で7日間で巡るツアーに参加していた。途中、8時間ほどの予定でチュニジアに立ち寄った際、事件に巻き込まれた。

運航するイタリアの「MSCクルーズ」によると、大型船はスペイン、フランス、イタリア、チュニジアなどの地中海沿岸を結び定期運航している。

今回、約5千人の乗客乗員のうち少なくとも111人は、旅行会社「ベストワンドットコム」(東京都渋谷区)と「クルーズプラネット」(同)を通じて参加した日本人で、18日にチュニスへ寄港した際に、一部がバルドー博物館などをめぐるオプショナルツアーを使っていた。観光庁によると、死傷した6人を除く全員の無事が確認された。

現地のクルーズの参加費用は1人10万円前後で、幅広い年齢層が乗船していた。

■「逃げろ」各国語で叫び声

チュニジアは冬が過ぎ、観光シーズン真っただ中だった。

観光ガイドのムラッド・ベライードさん(46)は、バルドー博物館の1階にいた。突然始まった銃撃は途切れることなく続き、約10分後に建物の中に入ってくるのが分かった。「逃げなければと思ったが、銃撃犯がどこに何人いるのかも分からない。怖かった」

「逃げろ」。ガイドたちが英語、仏語、イタリア語で口々に叫んだ。出口に観光客たちが押し寄せた。「こんなことが愛するチュニジアで起きるなんて」

2月下旬からチュニジアを旅行中の横浜市の男性会社員(29)は、18日にバルドー博物館に行く予定だったが、同行者の都合で郊外のカルタゴ遺跡に変更した。「リビアやアルジェリアとの国境付近ならともかく、首都で観光客が狙われたのはショック」と話した。

18日夜にチュニスに入った東京都の男性会社員(34)は、現地スタッフから「外国人は出歩かない方がいい」と言われた。「観光に行けば狙われるので、ホテルにいる。できるだけ早くチュニジアを出たい」

チュニスにある日本人向けの旅行会社「アトランティス・ボヤージ」の男性スタッフ(25)によると、3月は温暖な気候で音楽祭などのイベントも多く、日本からの観光客が最も多い時期。バルドー博物館は定番の観光地だ。「これまではリビアなど近隣諸国でテロが起きても『チュニスは大丈夫』と言われてきたのに。本当に残念だし、悔しい」と言う。

事件で負傷した結城法子さん(35)を病院に見舞ったガイドの道上朋子さん(38)は、「銃を乱射され多くの人が亡くなった中で、銃弾がかすっただけだったのは奇跡的。だが、相当怖かったと思う」と話す。

道上さんは旅行ガイドブックを編集する傍ら、現地の貧しい女性たちに雑貨製作を依頼するなど雇用を支援してきた。「チュニジア政府は、アラブ諸国の中で民主化が進んでいるとPRしていたのに。観光立国にとって最悪の事件です」

日本の観光庁によると、2013年にチュニジアを訪れた日本人は6460人。外務省によると、「危険情報」が出されている地域のうち、事件前のチュニスは4段階で最も低い「十分注意してください」だった。業界団体「日本旅行業協会」の自主ルールでは、「十分注意」はツアー中止の対象ではないという。



 
 
>TOP

実行犯、大型バス到着を待ち伏せか チュニジア襲撃事件

asahi.com

チュニス=渡辺志帆 チュニス=吉田美智子 ワシントン=奥寺淳2015年3月20日13時22分

日本人3人が巻き込まれて死亡したチュニジアの博物館銃撃事件で、実行犯とみられるチュニジア人の男2人は、大勢の観光客を乗せた大型バスを待ち伏せしていた可能性があることが目撃証言で分かった。

無職モハメドアリ・ベンタイエブさん(41)は18日昼ごろ、家族と博物館正門前のバス停でバスを待っていた。大型バス5台が連なって博物館の敷地に入っていくと、道路向かいのバス停から男2人が走り出て、バスを追いかけるように敷地内に入っていったという。男たちは自動小銃を手にしていた。

直後に「タタタタタ」と銃撃音が聞こえ、ベンタイエブさんはあわてて家族と近くのカフェに逃げ込んだ。「怪しまれないよう、バス停で長い間、襲撃のタイミングを待っていたのではないか」と話した。実行犯は襲撃後、治安部隊の作戦で殺害された。

事件発生当時、博物館内で美術品の監視員として勤務していたハムディ・アレディンさん(22)は、凄惨(せいさん)な事件現場を間近で見た。銃撃音を聞いて2階の展示室に駆けつけると、襲撃犯の姿は見えなかったが、多くの人が血だらけで倒れ、「7〜9人はすでにこときれているように動かなかった」という。妊婦や高齢者ら約30人を別の展示室に誘導してドアを閉め、警察の助けを待った。「チュニジアはこんな危険な国ではなかった。政府は早く治安を安定させてほしい」と話した。

博物館前では19日夕、テロに反対する市民集会が開かれ、数百人が参加した。姉とめいの3人で参加した教師リアヒ・ラフィカさん(42)は、2011年の「アラブの春」で使った国旗を肩にかけ、「テロ反対」と声を上げた。「チュニジアは民主主義と自由の国。テロへの抗議の気持ちを表すために来た」と話した。

事件から一夜明けて当局が公開した博物館前には無数の血痕が残り、ガラス片や医療用手袋が散乱していた。正面玄関のタイル面には、治安部隊が突入した際にできたとみられる大きな穴もあった。(チュニス=渡辺志帆)

■保健相、結城さん親子を見舞い

チュニジアの首都チュニスで起きた武装グループによる博物館襲撃事件で、チュニジアのアイディ保健相が19日夕、けがをして病院に入院している結城法子さん(35)と母親の敍(のぶ)子さん(68)の見舞いに訪れた。

アイディ氏は、法子さんらを見舞ったあと、記者団に「2人の健康状態には何の心配もない。2、3日で日本に戻る」と話した。同じ病棟には、けがをしているフランス人2人、ポーランド人1人も入院している。保健相はそれぞれのベッドを訪れ、おわびの意味も込めて花束を贈ったという。

敍子さんは19日、この病院に転院し、けがをしている左耳の手術を受けた。アイディ氏が前日、法子さんを見舞った際に、母親の敍子さんの様子を心配していたため、同じ病院に移すことにしたという。

また、法子さんの担当医によると、事件に遭った5人の患者を心理療法士が訪れて、心のケアにあたっているという。

チュニジアの産業は観光業が中心で、今回の襲撃事件が経済に与える打撃は大きいとされている。観光分野も担当するアイディ氏は、報道陣に「この事件によって、チュニジアは災難で知られることになってしまった」と嘆いた。(チュニス=吉田美智子)

■米、テロ対策でチュニジア支援

オバマ米大統領は19日、チュニジアのカイドセブシ大統領と電話会談し、テロ対策で支援していく考えを伝えた。米政府は、過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を広げるリビアからの過激派流入を警戒しており、国境管理などでの協力が不可欠とみている。

米政権はチュニジアを「アラブの春」で民主化が進んだ数少ない成功例とみている。しかし、イスラム主義に回帰する若者が隣国リビアを経由してシリアに渡り、過激思想を強めて帰国しテロを起こす危険性が指摘されており、ホワイトハウスのアーネスト大統領報道官は「情勢が不安定なリビアと長い国境を接しているからこそ、(過激派の流入を防ぐための)米国との協力が重要だ」と語った。

アーネスト氏は、博物館襲撃がISの犯行かは確認中としながら、「罪のない市民に残忍な行為をするISの手口だ」と非難した。(ワシントン=奥寺淳)



 
 
>TOP

実行犯2人、リビアで戦闘訓練 チュニジア襲撃事件

asahi.com

チュニス=翁長忠雄2015年3月20日17時35分

チュニジアの首都チュニスで起きた博物館襲撃事件で、治安部隊に射殺された襲撃犯2人が、隣国リビアで戦闘訓練を受けていたと内務省関係者が明らかにした。ロイター通信が伝えた。陸続きで国境を接するリビアは内戦状態にあり、過激派が戦闘員を養成する場になっている。米政府は19日、リビアとの国境管理の重要性を指摘した。

内務省関係者によると、2人はモスク(イスラム教礼拝所)で過激派の勧誘を受け、昨年9月にリビアで訓練を受けたという。その後チュニジアに戻り、今回の襲撃事件を起こしたものとみられる。

チュニジアのカイドセブシ大統領は18日、「襲撃犯はイスラム過激派『アンサール・シャリア』と関係がある」と述べている。アンサール・シャリアは2012年にリビアでおきた米領事館襲撃事件などへの関与が指摘されており、昨年7月に過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を表明していた。

IS関係のメディアは19日「犯行声明」と題する音声メッセージを公開した。今回の事件で、襲撃犯とISに直接のつながりがあるのかどうかは分かっていないが、ISに感化されて犯行に及んだ可能性がある。

一方、AFP通信によると、カイドセブシ大統領は19日、フランスのテレビ局に「襲撃犯は爆発物を持っていたが、使う時間がなかった」と述べ、治安部隊が被害の拡大を防いだとの見方を示した。

襲撃事件では外国人観光客20人を含む23人が死亡し、少なくとも44人がけがをした。このうち、日本人3人が死亡し、3人がけがをした。当局は19日、事件に直接関与したとして4人、犯行を支援したとして5人の身柄を拘束した。(チュニス=翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、当局9人を拘束…死者23人に

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 00時53分

【チュニス=本間圭一、カイロ=溝田拓士】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日、武装集団が国会議事堂に隣接するバルドー博物館を訪れた外国人観光客らを無差別に銃撃したテロ事件で、AFP通信によると、チュニジアの保健相は19日、外国人の死者は20人に増えたと明らかにした。

警察官らチュニジア人被害者と合わせると死者は計23人になる。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表した。

新たに判明した外国人の死者はベルギー人、イギリス人ら。

治安当局は、容疑者らは地元のイスラム過激派組織と関連があったとみている。シード首相は、射殺されたのはヤシン・ラアビディ、ハテム・ハシナウィの両容疑者と明らかにし、いずれもチュニジア人だと述べた。2人は隣国リビアで戦闘訓練を受け、2か月前に帰国したとの報道がある。

中東の衛星テレビ「アル・アラビーヤ」は地元メディアを引用し、容疑者らは地元のイスラム過激派組織のメンバーと報じた。

現場にいた実行犯の武装集団は5人とみられ、2人はその場で射殺された。国営テレビなどによると、さらに1人が逃走中に射殺されたとの情報がある。

博物館近くに住む男性は19日、本紙の取材に対し、武装集団は観光バスの後を追いかけてきたと述べ、最初から外国人を狙っていたとの見方を示した。

武装集団は18日昼、博物館周辺で観光客らに銃を乱射した後、同館に侵入して人質を取って立てこもった。事件発生から約3時間後、治安部隊が突入した。

         ◇

安倍首相は19日、日本人3人の死亡と3人の負傷を確認したと明らかにし、「テロは断じて許されない。強く非難する」と強調した。政府関係者によると、死亡したのは、成沢万知代さん(66)(東京都)と、宮崎チエミさん(49)(埼玉県)、遥さん(22)(同)親子の計3人で、いずれも女性。けがをした3人は、結城法子さん(35)と敍子のぶこさん(68)、天井健二さん(75)(東京都)。

日本の観光庁によると、事件発生当時、チュニスに寄港していたクルーズ船「MSCスプレンディダ」号には、100人以上の日本人が乗っていた。うち91人の乗船を手配したクルーズプラネット(東京都渋谷区)には、1人が死亡、別の1人がけがをしたとの連絡があった。旅行会社「ベストワンドットコム」(同)は21人の乗船を手配。19日、2人が死亡したとの連絡が入ったという。



 
 
>TOP

「イスラム国」?犯行声明…「雨の最初の一滴」

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 01時23分

【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる博物館襲撃の犯行声明が19日、音声ファイルでインターネットに公開された。

事件を「雨の最初の一滴」とし、さらなるテロ攻撃を示唆した。

約3分間の音声ファイルでは、「背教者と腐敗した者の巣窟であるチュニジアで、(『イスラム国』の)戦士たちが自動小銃と手投げ弾でバルドー博物館を攻撃した」と述べている。

米国のテロ情報監視団体「SITE」のリタ・カッツ代表も自身のツイッターで「確証はないが、『イスラム国』が犯行を認めた」と発信した。



 
 
>TOP

地中海の景観楽しむ人気の船旅…チュニジア襲撃

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 10時50分

ロイター通信などによると、チュニスには事件当日、地中海をクルーズ中の大型観光船2隻が寄港していた。

死亡した日本人3人は、いずれもクルーズ船「MSCスプレンディダ」号でチュニスに寄港しており、運航会社によると、乗客3714人、乗員1267人が乗船していたという。

旅行会社「ベストワンドットコム」で乗船を手配した21人のうち、2人が死亡し、2人が負傷した。チュニジアのほか、イタリアやスペイン、フランスに寄港する同号によるクルーズは、美しい地中海の景観を楽しめることから人気があり、オフシーズンの2月中旬から始めたにもかかわらず、これまで約50人が参加したという。

91人の乗船を手配し、1人が死亡した旅行会社「クルーズプラネット」でも、19日朝から社員らが情報収集に追われた。担当者は「イスラム圏でも比較的安全で人気が高かったのに残念だ」と肩を落とした。



 
 
>TOP

チュニジア大統領、銃撃犯が「恐ろしい爆発物」

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 13時06分

【チュニス=本間圭一、カイロ=溝田拓士】チュニジアで日本人3人を含む外国人観光客ら23人が死亡した博物館銃撃テロ事件で、チュニジアのセブシ大統領は19日、フランスのテレビ局「TF1」に対し、チュニジアの治安部隊に射殺された銃撃犯2人が「恐ろしい爆発物」を持っていたと述べた。

チュニジア政府は、事件の全容解明を進めている。

同テレビによると、セブシ大統領は、爆発物について、治安部隊は銃撃犯2人に適切に対処したとし、さらなる「大惨事」を防いだと説明した。爆発物の詳細については語らなかった。

事件では、チュニジア人のヤシン・ラアビディ、ハテム・ハシナウィの両容疑者ら武装集団5人が18日、博物館内などで銃を乱射し、日本人3人を含む外国人観光客ら23人が死亡した。

5人のうち、射殺された2人を除く3人は逃走したとみられ、国営テレビなどによると、1人が逃走中に射殺されたという。また、別の1人が拘束されたとの情報もある。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表したが、詳細は明らかにしていない。



 
 
>TOP

生き残ることだけ考えていた…チュニジア襲撃

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 13時10分

【チュニス=青木佐知子、本間圭一】チュニジアの首都チュニスで日本人3人を含む外国人観光客ら23人が死亡した博物館銃撃テロ事件で、事件当時の緊迫した様子が20日、生存者の証言などで明らかになった。

チュニジア政府は19日、事件現場となったバルドー博物館と周辺を公開した。

英BBC電子版は、博物館内で妻や日本人観光客と共にバルコニーに隠れて無事だったイタリア人男性、アルベルト・ディポルトさん(71)がイタリア紙に語った内容を報じた。

ディポルトさんは、妻の誕生祝いとして夫婦でクルーズに参加し、事件発生時は博物館内にいた。「突然、激しい銃声が聞こえ、続いて手投げ弾が爆発した」と振り返る。

ディポルトさんは、二つの陳列ケースの間に開いている窓を見つけた。銃撃犯が近づいてくる音がしたので、走って窓からバルコニーに出た。日本人4人や同じクルーズの仲間数人がおり、身を伏せ、手をつないで隠れていたという。「生き残ることだけを考えていた。泣いている人もいたが、声を出さないようお互いに気をつけた」



 
 
>TOP

チュニジア厳戒態勢、大都市に兵士を展開

The Yomiuri Shimbun

2015年03月20日 21時46分

【チュニス=青木佐知子】チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、同国のセブシ大統領は19日、チュニスで治安対策会議を開き、大都市に兵士を展開させ、厳戒態勢を取る方針を決めた。

銃撃犯のうち2人は射殺され、それ以外は逃走した。国営テレビなどによると、このうち1人は、逃走中に銃撃を受けたという。チュニジア大統領府は19日、事件に関与した疑いで9人を拘束したと公表したが、詳細は明らかにしていない。

大統領は19日、フランスのテレビ局「TF1」に対し、テロの銃撃犯2人が「恐ろしい爆発物」を持っていたことを明らかにした。事件発生後、インターネット上にはイスラム過激派組織「イスラム国」を名乗る犯行声明が出され、今後のテロ攻撃を示唆した。

チュニジア保健省は20日、23人としていた死者数について、この中に銃撃犯2人が含まれており、日本人3人を含む外国人観光客が20人、チュニジア人警官が1人だったと明らかにした。



 
 
>TOP

チュニジアテロ:怒りと鎮魂 博物館、血だまり生々しく

毎日新聞 2015年03月21日 東京朝刊

【チュニス秋山信一】血だまりに一輪の花がささげられた。心の傷をそっと癒やすように。ある人は鎮魂のろうそくに灯をともし、ある人は「反テロ」を声高に叫ぶ。静と動のコントラストが、チュニジアの動揺を物語っていた。

日本人3人を含む23人が犠牲になった国立バルドー博物館襲撃事件から一夜明けた19日、閉鎖されていた博物館の敷地の一部が開放され、テロに抗議する数百人のデモ隊が入り口の前まで行進した。「血塗られたチュニジアに自由を、テロリズムを追い出せ」。赤を基調とした国旗を掲げ、国歌を歌うデモ隊の姿は、テロに屈しない市民の意思を体現していた。

イスラム過激派に警察官の夫を殺害されたジュディ・アメンさん(49)は約120キロ離れた中部スースから駆けつけた。「夫のことを思い出し、昨夜は眠れなかった」。反テロのシュプレヒコールを勇ましく叫ぶが、心境を問うと「とても悲しい」という答えが返ってきた。

警察官が厳重に警備する博物館の入館口前の路上には10カ所以上、血だまりが残り、ガラスの破片が散らばっていた。血だまりの近くには、ピンクのバラや大小のろうそくが供えられていた。

博物館から離れると、チュニス市内は平穏な空気が漂う。19日夕、約4キロ東の目抜き通りでは、春の陽気に誘われて、路上ライブや屋外カフェがにぎわっていた。

だが表層には出ない緊張感もある。「なぜ日本人と一緒にいるんだ」。記者がチュニジア人通訳(20)と歩いていると、私服警官が声をかけてきた。通訳が持っていた身分証が期限切れだと指摘し、発行元の会社に身元確認の電話を入れる念の入れようだった。

チュニジアは国民の約2割が観光関連の仕事に就く「観光立国」だ。外国人観光客が多数巻き込まれた事件に衝撃を受け、治安当局は「第二のバルドー」を厳重に警戒する。「バルドー博物館の警備要員として新たに警察官400人が採用されることになりました」。19日にラジオから聞こえてきたニュースは、過剰とも思える政府の反応を伝えた。

「この先、どうなるのか心配です」。中心街のホテルに勤めるソニアさん(40)はため息をついた。客商売に笑顔は欠かせない。ソニアさんは事件後も明るく振る舞うが、接客が途絶えると表情が曇る。「こういう痛み、あなたに分かるかしら」。両拳を心臓の前に合わせ、ギュッと目をつぶった。

チュニジアは20日、独立記念日を迎え、チュニスの中心街には国旗が並び高揚感が漂っている。直前の襲撃事件を受けて、国民の連帯を表す大規模な集会も予定されている。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、警戒強める日本企業

nikkei.com

2015/3/21 0:45日本経済新聞 電子版

チュニジアの首都チュニスで起きた博物館の襲撃事件を巡り、中東やアフリカで事業展開する日本企業が、社員や顧客の安全対策に一段と神経をとがらせている。社員に渡航する際の注意喚起を徹底したほか、危機管理マニュアルの作成にも乗り出している。旅行業界も人気観光地の治安悪化を不安視している。

外務省によると、チュニジアには12社程度の日本企業が拠点や事務所を構えている。伊藤忠商事は、事件を受け改めて社内に渡航する際の注意を喚起した。「出張する際には海外の統括部署や現地に連絡し情報を十分に収集するよう促した」(伊藤忠)

テロ事件が相次ぐ中東やアフリカでは、既に対策を講じている企業も多い。日揮は、アルジェリアで2013年に起きたプラント襲撃事件の後、セキュリティー対策の部署を社長直轄とし、外国人の専門家を採用して情報収集を強化してきた。

チュニジアへの渡航ルートとなる欧州方面の国際線は「テロ事件による予約キャンセルなどの影響は現時点では確認されていない」(全日本空輸)。ただ、円安とパリで起きた仏週刊紙襲撃事件などの影響で欧州路線の搭乗率は低下しており、航空業界にも影響が出始めている。

治安が不安定なアフリカだが、豊富な原油や天然ガスの資源開発には、石油業界などの日本勢も触手を伸ばしている。現地に滞在する関係者の安全を確保しながら、ビジネスをどう広げるかが課題となりそうだ。



 
 
>TOP

EUが非難声明 チュニジア襲撃

nikkei.com

2015/3/21 1:10

【ブリュッセル=御調昌邦】欧州連合(EU)は20日の首脳会議で、チュニジアで18日に起きた博物館襲撃事件を非難する声明を発表した。EUと加盟国として「チュニジアがテロリストの脅威と立ち向かえるように協力を強化する」と表明した。民主主義や経済発展への同国の取り組みを支援していく姿勢も打ち出した。

EUのトゥスク大統領は同日の記者会見で、北アフリカ地域などのテロの脅威について「短期間での解決策はない」として、長期的に対応していく姿勢を示した。



 
 
>TOP

チュニジアでテロ、過激派の国際包囲網構築に遅れ

2015/3/21 1:30

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】チュニジアで外国人を狙ったテロが起きたことは、イスラム過激派が中東・北アフリカ地域に浸透している現実を改めて浮き彫りにした。過激派「イスラム国」などが国境を越えて勢力を拡大する一方、過激派を封じ込める国際的な包囲網の構築は遅れている。各国の利害が一致しておらず、宗派対立が包囲網づくりの足かせになっている。

チュニジアの首都チュニスで18日に起きた博物館襲撃事件では、シリアとイラクを拠点にする過激派イスラム国が犯行声明を出した。チュニジア政府は別の過激派「アンサール・シャリア」の犯行と断定しており、声明の真偽は明らかではない。ただ、既に多数のチュニジア人がイスラム国に合流するなど、同組織がチュニジアで影響力を強めているのは確かだ。

米政府はイスラム国の掃討に向け、欧州やアラブ諸国などと協調して有志連合を結成し、シリアとイラクで空爆作戦を実施している。ただ、有志連合各国の利害は一致しているわけではなく、地上軍投入など、組織の壊滅に向けた有効打を打ち出せずにいる。その間にもイスラム国は、リビアなど北アフリカ地域に加え、アフガニスタンなどでも勢力を拡大中だ。

「最終的には(シリアのアサド大統領との)交渉が必要だ」。15日にケリー米国務長官が米メディアに語った内容が波紋を呼んでいる。イスラム国の壊滅を目指すには、同組織が本拠地とするシリア域内で対立するシリア政府軍の協力が必要だ。ケリー長官の発言は、イスラム国の掃討を優先するにはアサド政権との対話も模索すべきだとの見解だ。

ただ、アサド政権に対しては、シリア内戦で反体制派を虐殺してきたほか、化学兵器を使った疑惑もあり、欧州やサウジアラビアなどペルシャ湾岸諸国の拒否反応は強い。ケリー長官の発言が伝わると、有志連合に加わるトルコのチャブシオール外相は「20万人を殺害した(アサド)体制とどんな交渉をするのか」と不快感を示した。

シリアのアサド政権には、イスラム教シーア派のイランが支援を続けている。イスラム教スンニ派のサウジアラビアやアラブ首長国連邦(UAE)などペルシャ湾岸諸国はイランと敵対しており、アサド大統領の退陣を要求し続けている。

一方で、米国のオバマ政権はイランとの関係をこれまでの対立から和解に導こうとしている。イランはイラクでのイスラム国掃討作戦で重要な役割を担っている。北部の要衝ティクリートを巡る攻防では、イランが支援するイスラム教シーア派の民兵組織が対イスラム国の主要な戦力となっている。

米国や有志連合が地上部隊の投入に二の足を踏む中、米国は対イスラム国でイランの協力を得る必要がある。ただ、イランのイラクでの影響力拡大をサウジは警戒している。イラク国内ではシーア派民兵組織によるスンニ派住民への迫害行為も報告されており、イラクで宗派対立が激化する懸念も強まっている。

イスラム国に対抗する勢力が一枚岩になれない中で、イスラム国はリビアやナイジェリアなどにも勢力圏を広げている。イスラム国の拠点であるシリアとイラクで同組織を封じ込むことができなければ、今後もイスラム国への支持や忠誠を誓う過激派組織が出ることは避けることができない。



 
 
>TOP

観光地テロ、どう自衛 「周辺国も情報把握、リスク判断を」

2015/3/21 2:00

日本経済新聞 電子版

北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで18日に発生したテロ事件の現場は世界的に知られる観光地で、日本人を含む多数の外国人観光客が犠牲になった。過去にもテロ集団が国際的な注目を集めるため観光地を狙った事件は多い。専門家は「渡航する国だけではなく周辺国の最新情報を把握し、リスクを判断する必要がある」と警告する。

「すごく観光客であふれていた」。今回死傷した日本人と同じクルーズツアーで旅行していたとみられる男性は、事件当日のチュニス近郊の様子をツイッターに記した。博物館で死亡した20人以上の大半が外国人観光客とみられ、国籍は日本、イタリア、スペインなど複数国に及んだ。

事件発生の数時間前の18日午前8時(現地時間)ごろ、チュニス近郊のラグレット港に数千人乗りの大型クルーズ船が入港した。事件現場となった博物館や世界遺産のカルタゴ遺跡などをツアーで巡るのが「クルーズ船を使った観光の定番コース」(在日本チュニジア大使館)という。

同大使館によると、チュニジアを観光や商用で訪れた日本人は2003年の6800人から10年に約1万3千人に急増。「ジャスミン革命」のあった11年は約3千人に落ち込んだが、12年から再び増えていた。

チュニジア政府はイスラム過激派によるテロと断定した。国際テロに詳しい公共政策調査会の板橋功第1研究室長は「観光地を狙うのはテロ集団の常とう手段だ」と指摘。中東の過激派組織「イスラム国」による邦人殺害事件が国際的に脚光を浴びたこともあり、「今回は日本人を狙ったものではないとみられるが、テロ集団にとって日本人の存在感は大きくなっており、世界のどこで被害に遭ってもおかしくない」と懸念する。

海外観光地でのテロで日本人が犠牲になる事件は過去にも起きている。1997年にはエジプト南部のルクソールでイスラム原理主義の過激派組織による銃撃事件で遺跡観光中の日本人10人が死亡。インドネシアのバリ島では02年に横浜市の夫婦がテロに巻き込まれて亡くなり、05年にも日本人男性が死亡する自爆テロが起きた。

チュニジアは周辺諸国の中では比較的治安がよいとみられていた。チュニス周辺は事件当時、外務省の発表する危険情報の中では4段階で最も低い水準の「十分注意」だった。

青森中央学院大の大泉光一教授(国際テロ対策)は「外務省が発表しているその国の危険情報だけではなく、渡航国の周辺情勢について多角的に情報を集め、渡航のリスクを判断していくしかない」と話している。



 
 
>TOP

「チュニジア国民、痛み共有」 国会議長ら邦人見舞う

nikkei.com

2015/3/21 20:58

【チュニス=共同】チュニジアの博物館襲撃テロで、同国のムハンマド・ナセル国会議長とサイド・アイディ保健相は20日、銃撃で負傷し、チュニスのシャルル・ニコル病院に入院している東京都豊島区の結城叙子さん(68)と娘の法子さん(35)を見舞った。議長は訪問後「チュニジア国民は被害者と痛みを共有している」と語った。

保健相は21日、死亡した日本人3人の遺体のうち、1遺体は既に病院を出て帰国に向けた最終段階にあると述べた。成沢万知代さんとみられる。残る2遺体も早期帰国に向け準備が進められているという。

ナセル議長は見舞いの後「日本の負傷者らには議員全員を代表して同情の気持ちを伝えた」と述べた。さらに「2人とも命に別条はない。早い時期に回復し日本への帰国が可能になるだろうと医師も判断している」と明らかにした。

結城さんを担当している女性看護師、ファティアさん(40)は「法子さんは入院当初、母の負傷で精神的ショックを受け、食事もできない状態だったが、回復しつつある」と話した。

同病院には日本人以外にポーランド人やベルギー人、スペイン人などの負傷者が運ばれた。患者同士が事件の話をすると、ショックがよみがえる恐れがあるため、一部の同じ国の患者については、病室を分けるなどの配慮もしている。

一方、邦人遺族の関係者らが21日、事件現場を訪れ、慰霊の花束をささげた。博物館の建物には今も窓ガラスの銃弾跡などが残っているが、早ければ週明けに再開される見通し。



 
 
>TOP

チュニジアの博物館襲撃、実行犯2人はリビアで軍事訓練

cnn.co.jp

2015.03.21 Sat posted at 14:57 JST

(CNN) チュニジアの首都チュニスで発生した博物館襲撃テロで、同国の治安担当閣僚は20日、実行犯の男2人は隣国リビアの軍事キャンプで武器操作の訓練を受けていたことを明らかにした。

ラフィク・シェリー治安担当閣僚は地元の民間テレビに対し、2人は昨年12月にリビアへ不法に出国したと指摘。今回のテロを起こすまでチュニジア内に潜伏していたと述べた。

2人に犯行を指示していた組織は不明。リビア内で2人に訓練を施した組織についても触れなかった。

チュニジアのカイドセブシ大統領の声明によると、同国治安当局は今回の事件に関連し、9人を逮捕。このうちの4人は犯行に直接関与していた。

事件に関してはイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が関与を認める音声メッセージを出している。ただ、このメッセージの真偽は不明。



 
 
>TOP

チュニジア、過激派20人拘束…10人関与か

The Yomiuri Shimbun

2015年03月21日 23時05分

【チュニス=青木佐知子】ロイター通信によると、北アフリカ・チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、同国内務省の報道官は21日、「過激派に対する大規模な作戦を行っている」と述べ、これまでに20人以上を拘束したことを明らかにした。

このうち10人が事件に直接関与したとみられるという。

これに先立ち、内務省高官は、地元テレビ局に対し、これまでに当局が拘束したうちの1人は、ベルギーに滞在歴のあるチュニジア人だったと明らかにしていた。また、同高官は、現場で射殺された容疑者の男2人は20歳代で、イスラム過激派組織「イスラム国」の軍事訓練を受けるために隣国リビアに渡った後、チュニジアに帰国したとの見方を示した。



 
 
>TOP

「一室に30人、息潜め隠れた」 チュニジア襲撃事件

asahi.com

チュニス=春日芳晃2015年3月21日05時56分

銃声が絶え間なく館内に響き、血まみれの観光客が倒れた−−。日本人3人を含む外国人観光客ら21人が死亡したチュニジアの博物館襲撃事件で、発生時に館内にいた博物館職員の男性が20日、朝日新聞の取材に証言した。2階の一室を施錠し、同僚や観光客らと息を潜めたという。

アラッディン・ホムディさん(22)。ふだんは館内を巡回して、所蔵品を監視する任務に就いている。

18日昼、階段を1階へ降りている時に、外から銃の発砲音が響いてきた。多くの観光客が逃げ惑い、正面玄関から館内へなだれ込むのが見えた。

すぐに2階に戻り、控室にいた同僚に「銃を持った連中が来ている!」と訴え、施錠できる一室へ走り、カギを閉めた。

間もなく、フランス人と見られる観光客の一団約20人が「助けてくれ!」とドアをたたいた。その後もチュニジア人の一家など、部屋への避難を求める人が相次ぎ、30人ほどになった。

しばらくして、顔が血まみれになった観光客の男性が、英語で「妻が撃たれた。助けてほしい」と助けを求めてきた。男性に付き添って、1階に降りようとしたが銃声が激しかったため、あきらめたという。男性は「妻を救いにいく」と言って、1人で降りていった。

襲撃犯が部屋に押し入ってくることはなかった。「犯人はおそらく間取りを知らなかった。もし分かっていたら、もっと多くの人が殺されていたと思う」

室内にこもっている間、神に祈り続けたという。数時間後に治安部隊の隊員に助けられた。その時の記憶はあいまいだ。

今も繰り返し襲撃時の光景を思い出し、ほとんど寝ていないという。「犠牲になった人たちを思うと、胸が痛む。救うためにできることをやったのか、ずっと考えてしまう」(チュニス=春日芳晃)



 
 
>TOP

「ツアーは安全だと…」参加者帰国 チュニジアテロ

2015/3/22 1:26

日本経済新聞 電子版

チュニジアの首都チュニスで18日発生した博物館襲撃テロで、武装集団に銃撃され死亡した日本人3人と同じクルーズ船での地中海周遊ツアーに参加した観光客が21日、羽田空港などに帰国した。「自分が命を落としていたかも」「安全だと信じていた」。白昼の観光地を襲った惨劇を振り返る表情は一様に険しかった。

「博物館に行っていたら、無事に帰国できなかったかもしれない」。夫婦でクルーズに参加した横浜市の自営業、渡辺洋一さん(67)。事件が起きた博物館を巡るオプションのツアーの申し込みを考えたが、日本語を話せるガイドが付き添わないことなどから、直前で取りやめた。

渡辺さんらの話によると、事件後、博物館にいたツアー客らは銃弾の痕が残ったバスで船に戻った。周囲は装甲車が取り囲んでいた。負傷したツアー客らは泣き叫び、船内は一時パニックになった。情報が少なく不安になった観光客が船長らに詰め寄る場面もあった。

妻(54)との初めてのチュニジア旅行を楽しみにしていたという埼玉県所沢市の男性会社員(58)は「ツアーだから安全だと思っていたのに」といまだに信じられない様子。「事件翌日にツアー担当者から日本人が亡くなったことを知らされ、その後は船内の雰囲気が重かった」と振り返る。

チュニジアは世界遺産に登録されたカルタゴ遺跡がある世界的な観光地。中東・北アフリカ地域では比較的治安がよいとされるだけに、ツアー参加者の衝撃は大きい。

夫(72)と参加した東京都足立区の主婦、豊田初美さん(67)は「10年ほど前に訪れた時はとても治安が良かった。同じ船に乗っていた人が亡くなるなんて」と沈痛な面持ちで話した。

港区の久我徹さん(68)は「民主化が進み、治安が良いイメージだった。事件に巻き込まれていた可能性があると思うと非常に恐ろしい。しばらくは海外旅行は控えたい」とうつむいた。

死傷した日本人らは地中海周辺国を巡る大型クルーズ船のツアーに参加していた。東京都渋谷区の旅行会社などが企画したツアーで、今月12〜14日に日本を出発し、事件当日の18日にチュニジア入りした。ツアー客の一部が21日夕から夜にかけて、羽田空港や成田空港に到着した。

事件では東京都荒川区の成沢万知代さん(66)、埼玉県狭山市の宮崎チエミさん(49)と遥さん(22)親子の3人が死亡した。ほかに日本人3人が負傷した。



 
 
>TOP

中根外務政務官をチュニジアに派遣

nikkei.com

2015/3/22 18:52

【ソウル=山口啓一】岸田文雄外相は22日、チュニジアでの博物館襲撃事件を受け、中根一幸外務政務官を同国に派遣すると明らかにした。負傷した日本人を見舞うほか、在留邦人の安全確保策についてチュニジア政府高官と会談する。訪問先のソウル市内で記者団に語った。



 
 
>TOP

計画的だが不慣れ…「普通の若者」なぜ チュニジア襲撃

asahi.com

チュニス=渡辺淳基、吉田美智子 チュニス=渡辺志帆2015年3月22日00時36分

観光客が集まる時間帯を狙う計画性と、裏腹の不慣れな手つき−−。日本人3人を含む外国人観光客ら21人が死亡したチュニジアの首都チュニスの博物館襲撃事件で、現場に居合わせたガイドらが朝日新聞に当時の状況を語った。射殺された容疑者の1人の親族らは「普通の若者」と口をそろえる。

18日正午ごろ。外国人観光客40人をバルドー博物館で案内したガイドのワセル・ブジッドさん(46)は、駐車場のバスの脇で客が戻ってくるのを待っていた。

10メートルほど離れたヤシの木陰に、スポーツバッグを手にした男2人がいた。1人は20代半ば。観光客にみえた。だがバッグから取り出したのはカラシニコフ銃。おぼつかない手つきで弾をこめ始めた。「作業に何分もかかっていた。何かの遊びだろうと思った」

しかし、その男たちは、博物館からバスに戻る客に向けて、無言で乱射を始めた。地面に崩れる人、逃げ惑う人。隣のモスク(イスラム教礼拝所)に必死で逃げ込んだ。

運転手タウフィク・エルグールさん(48)はバスの中に飛び込んだ。通路で腹ばいになると、銃撃で車窓のガラスが飛び散った。数秒逃げ遅れた女性は背中を撃たれ、エルグールさんの上に倒れてきた。

別の観光バスが博物館前に止まると、男たちは待っていたように、降りてくる乗客を撃った。「中に行くぞ、中に行くぞ」。2人はアラビア語で叫んで博物館に向かった。館内から銃声が絶え間なく聞こえた。

治安部隊が2人を射殺。ブジッドさんは「この国の経済を破壊するため、周到に計画していたとしか思えない」と言った。毎週水曜は大型クルーズ船が2隻、チュニスに入る日。特に正午ごろは博物館が最も混み合う時間帯だからだ。ただエルグールさんは「男たちが館内の誰かと連絡をとっていた様子はない」と話した。

    ◇

治安部隊に射殺されたヤシン・ラビディ容疑者は、チュニス西郊の貧しい住民が多いイブン・カルドゥン地区の出身だった。20日、小高い丘の上にある自宅で親族や近隣の住民約50人が葬儀の準備をしていた。

同居していた父と姉、兄の3人は警察に一時拘束され、自宅にはショックで寝込んだ母だけが残っているという。近くに住むいとこのアメル・ラビディさん(22)は「先週も会ったけど、変わった様子はなかった。あの優しい人が過激派と関係があったなんて信じられない。誰も知らなかった」と目を潤ませた。

アメルさんは事件当日、襲撃犯とされる男の写真をネット上で見つけて、遊びに来ていたラビディ容疑者の姉に見せた。姉はひどく驚き、急いで家に戻った。夜には警察が家宅捜索に入ったという。

アメルさんらによると、20代のラビディ容疑者は大学を中退し、姉と同じチュニス市内の旅行会社に勤めていた。物静かで、温厚な性格。母が営む託児所で子どもたちの面倒をよくみていたという。

容疑者宅の向かいに住む教師のラミアさん(44)も「人生を楽しんでいるごく普通の青年。いつも冗談を言っては笑わせてくれた。先週会った時も私のほおにキスをしてあいさつしてくれた。(イスラム)厳格派は女性にそんなことはしない」と訴えた。

ラビディ容疑者は家族や周囲に気づかれることなく、過激派組織との関係を深めていったようだ。以前はイスラム教で禁じられた酒も飲んでいたが、4年前から酒をやめ、礼拝をするようになった。過激派組織「アンサール・シャリア」が活動を始めたころと一致する。イスラム厳格派の象徴とされるあごひげも伸ばし始めた。

昨年12月、家族らに「中部に旅行に行く」と言って、2週間ほど自宅を離れた。治安当局は、この時、リビアで軍事訓練を受けたとみている。

戻ってきたラビディ容疑者は2カ月前にあごひげをそった。先週、チョッキやズボンなど新しい洋服を買ったという。犯行の準備を進めていた可能性もある。

ラビディ容疑者の自宅近くのモスクの説教師ハムザ・ハウアブさん(28)は「アラブの春までの独裁政権で宗教が弾圧され、若者たちはイスラム教に関する知識が十分にない。そのため、ネット上で過激派が流す情報に簡単に操作されてしまう。貧困など社会への抵抗もある」と話した。(チュニス=渡辺淳基、吉田美智子)

    ◇

■保健相「3人の遺体、準備でき次第日本へ」

チュニジアのアイディ保健相は21日、報道陣の取材に応じ、準備が整い次第、亡くなった邦人3人の遺体を日本に搬送する考えを明らかにした。東京都荒川区の成沢万知代さん(66)の遺体は、帰国に向けて、20日のうちに病院の安置所から別の場所へ移されたという。保健相は、死亡した観光客らの死因はいずれもテロ容疑者の銃撃によるもので、制圧した治安部隊の発砲によるものとの見方を否定した。

一方、入院中の結城敍(のぶ)子さん(68)と法子さん(35)母娘の担当医は、敍子さんが21日、負傷した耳の精密検査を受け、問題がなければ一両日中に2人そろって退院が可能との見方を示した。(チュニス=渡辺志帆)



 
 
>TOP

もう1人の襲撃犯、逃亡中 チュニジアテロで大統領

asahi.com

チュニス=春日芳晃2015年3月22日21時38分

日本人3人を含む外国人観光客ら21人が死亡したチュニジアの博物館襲撃事件で、チュニジア内務省は21日、襲撃した容疑者の男2人をとらえたとする博物館の監視カメラの映像を公開した。同国のカイドセブシ大統領は22日、地元テレビの取材に、現場で射殺された2人以外に襲撃に加わった男がもう1人いて、現在も逃亡中だと明らかにした。

公開された映像では、男2人はともに黒っぽい上下の服装で、銃を抱えて周囲を見回し、館内をゆっくり歩いている。階段を下りてきたチュニジア人とみられる男性1人と鉢合わせになるが、発砲することなく上階へ移動する様子も映っており、容疑者らが外国人観光客に狙いを絞っていた可能性がうかがえる。

武装グループによる銃撃は、公開された映像の前後にあったとみられる。

内務省報道官は21日、襲撃事件をめぐり、襲撃に関与したとみられる10人を含む20人以上をこれまでに逮捕したと発表。現地メディアによると、事件に関与した者の中には、ベルギー在住で、襲撃計画のために帰国したチュニジア人もいるという。

また、カイドセブシ氏は22日付の地元紙のインタビューで、博物館の安全確保について「警察と情報機関は十分に組織的ではなかった」「失態があった」と、警備の不備を認めた。AFP通信などによると、博物館周辺の警備にあたる警察官4人が事件発生時に喫茶店などにおり、警備を怠っていたと国会議員らから批判されていた。(チュニス=春日芳晃)



 
 
>TOP

被害女性が手記「まさか発砲するとは」 チュニジア襲撃

asahi.com

2015年3月22日22時55分

チュニジアの博物館襲撃事件で負傷した陸上自衛隊の3等陸佐、結城法子さん(35)が21日、日本大使館を通じて朝日新聞など日本メディア数社に手記を寄せた。当時の心境を「生きた心地がしなかった」と振り返った。

手記によると、結城さんは母と14日に日本を出国。イタリア・ジェノバ発の7泊8日のクルーズに参加した。18日朝にチュニスに入港し、ガイドツアーでバルドー博物館を訪れた。

展示室を移動中に襲撃に遭遇。逃げ込もうとした展示室でも発砲があり、入り口を振り向くと、銃を持った男が立っていたという。結城さんは男の顔を見ることなく、すぐに頭を手でおおって床にふせたという。「死ぬのだと思った」「現実のこととは思えなかった」とつづった。

また朝日新聞など一部メディアの取材に触れ、「どうか私たちを静かに見守っていてほしい」と結んでいる。

事件では、日本人3人を含む外国人観光客ら21人が死亡した。

    ◇

■結城法子さんの手記全文(原文ママ)

日本の皆様には多大なる御迷惑・御心配をおかけしていることと思います。申し訳ありません、そしてありがとうございます。事件後、ネットやTVを見ることができず、あそこで何が起きたのか、どのような報道がされているのか、全くわかっていません。今はとても人前に出られる状態ではありませんので、文章で失礼させて頂きます。

私と母は、3/14に日本を出発し、3/15にイタリアのジェノバから7泊8日の予定でMSCスプレンディダに乗り、クルーズに出発しました。3/18の朝8時ごろチュニジアに到着し、ガイドツアーに参加しました。英語とフランス語のガイドでしたので、話をあまり理解できていなかったかもしれません。

11:30ごろ、現場となったモザイク博物館に到着しました。2階を見学している時に、ツアーの参加者が「窓の外に銃を持った人がいる」といい、何人もがのぞいていました。ガイドは、「チュニジアではよくあることだ」と言ったように思います。あまり緊迫感はなく、まさか発砲されるとは思いませんでした。

その後、ガイドに部屋を移動するように言われ、移動している途中で銃声が聞こえました。皆走りだしました。しかし、入ろうとした部屋で発砲され、人が血を流して倒れるのが見えました。前の人々が立ち止まったので、私はうしろへ倒れました。その時、後方から銃声がし、耳に痛みを感じました。部屋の入り口を振り向くと、男が銃を持って立っていました。顔は見ていません。すぐに頭を手でおおって床にふせました。かなり長い間銃が乱射されていました。身体中に痛みがあり、私は死ぬのだと思いましたが、とても現実のこととは思えませんでした。

しばらくして男が去り、起き上がると部屋には約10名の人々が倒れていました。無傷の人々もいましたが、動かない人もいました。

私は左手、左耳、首に痛みがあり、血が流れていましたが、大きな問題はなさそうでした。母は私の隣で倒れていました。首から出血し、頭の下に血だまりができていました。呼びかけると、「首が痛い」と言い、手足を動かしたので少し安心しましたが、自力で動くことはできませんでした。その後も遠くから銃声や爆発音が聞こえ、また犯人が戻ってくるかもしれない、と思うと生きた心地がしませんでした。私が母を旅行に誘ったので、本当に母に申し訳ないと思いました。

銃を持った警察が助けに来てくれた時には安心して号泣してしまいました。母を助けるようにお願いしましたが、歩ける人が先と言われ、私は母と別れ救急車へ連れていかれました。

病院へ着くと、パスポートなどが入ったバッグはとられて、携帯もなくなってしまいました。診察を受け、処置を受けた後、全身麻酔が必要なので移動する、と言われ、また救急車で移動しました。外でも、救急室でも、多くの人がいて写真やビデオを向けられ、とても不快でした。

新しい病院にうつると、すぐに病室へ通され、まず局所麻酔で耳の処置をされました。かなりの痛みがあり、それを伝えると、手と背中の処置はもっと痛いので、全身麻酔でする、と言われました。

その後、部屋に大勢の人々が入ってきました。チュニジアの首相や、政府の方々に、母を見つけて欲しいとお願いしました。その後、NHKやニューヨークタイムスを名のる人々も来て質問に答えるように言われました。そうしなくてはならないのだ、と思い答えましたが、何を話したのか正直なところ覚えていません。

日本大使館の方がいらして、日本の家族の連絡先を聞かれましたが、携帯がなかったので実家の固定電話しかわからず、なかなか連絡がつかなかったようです。

夕方になり、母は他の病院で手術を受けていて無事だ、ということがわかり、安心しました。しかし、私も手術が必要だと言われ、手術室へ移動しました。全身麻酔だったので起きたらすべて終わっていたのですが、手術前と比べ激しい痛みがあり、お願いして痛み止めを使ってもらいました。しかし、母は全く英語が話せないので、話が通じているのだろうか、痛みはないか、と不安になりました。手術は3時間ほどで、夜10時をすぎていたようです。

病室へ帰ると、大使館の方と日本人の現地のコーディネーター、という方がいました。私は1日中泣いていたせいで目が腫れあがってあけることができず、その方の顔は見ていません。大使館の方は母に電話をかけて下さり、母の声を聞いて安心しました。コーディネーターの方は電話をして、日本テレビのインタビューを受けるように言いました。言われるがまま質問に答えましたが、ボーッとしていてはずかしかったので、インタビューをそのままテレビで流していいですか、と言われ断りました。すると、すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔もでているからいいでしょう、と言われました。その時初めてそのことを知り、ショックを受けました。

翌日の朝にはパスポートなどが入ったバッグが戻り、大使館の方を通じて日本の家族と話すことができました。母も、私のいる病院に転院してきて、一緒の病室に入ることができました。

部屋をうつった後、部屋の前で「取材をさせて下さい。あなたに断る権利はない」と日本語でどなっている声が聞こえ、ショックでしたが、それは私にではなく、大使館の方に言っているようでした。大使館の方は、「朝日新聞の記者の方がインタビューをさせて欲しいと言っているが、受ける必要はない。体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、あなたには断る権利があります」と言われました。今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙がでるほどうれしかったです。

昨日、フジテレビの方にも取材を申し込まれました。お断りしようと思いましたが、今の自分の気持ちを伝え、今後の取材をお断りするかわりにこの文章を書いています。母は今日また手術を受け、その結果によっては日本に帰ることができるようです。私も母も無事ですが、体調は悪く、はやく日本に帰りたいです。

チュニジアの方々や日本大使館の方々には大変感謝しています。こちらには情報が入ってこないので、何が起きているのは正確にはわかっておらず、誤解もあるかとは思いますが、どうか私達を静かに見守っていてほしいと思います。

3/20 09:00 結城法子

■取材の経緯、説明します 朝日新聞国際報道部長・石合力

今回の事件で犠牲になられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、結城さんをはじめ負傷された方々の一日も早い快復をお祈りします。

手記の中で結城法子さんが朝日新聞記者の対応について触れられた部分について経緯を説明します。

事件取材では、何が起きたかを報じる上で、公的な発表だけでなく、当事者への取材が欠かせません。

記者は負傷した方々の容体や事件当時の状況を取材するため、発生翌日の19日午後(日本時間同日夜)、チュニス市内の病院を訪れました。

救急部門の責任者の医師に朝日新聞の記者であると告げ、取材したところ、結城さんについて「軽傷なので病室に行くといい。インタビューできると思う」との説明を受けました。結城さんのインタビューがすでにテレビで報じられていたこともあり、取材可能だと受け止めました。

病室の前までは、病棟の警備担当者の先導を受けました。病室前にいた日本人男性が「大使館です」と答えたため、記者だと名乗った上で「取材をさせてほしい」と伝えましたが、「できない」「だめだ」と断られました。

「医師からの了解はもらった」と説明しても対応は変わらず、「結城さんご本人やご家族が断るならわかるが、あなたが決める権利はないですよね」と聞いたところ、「私は邦人を保護するのが仕事です」との返答でした。

こうした対応が結城さんの意向を受けたものか分からなかったため、「ご本人に聞いてみてほしい」と、しばらくやりとりを繰り返した後、大使館員は結城さんの病室に向かいました。警備担当者に「後にした方がいい」と促されたため、記者はこの時点で取材はできないと判断し、病棟を退出しました。

今回、記者は医師の了解を得るなどの手続きを踏みました。大使館員とのやりとりについて、記者には大声を出したつもりはありませんでしたが、手記の中で「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と記されていることを重く受け止め、結城さんにおわびします。

当事者への取材にあたっては、十分な配慮をしながら、丁寧な取材をこころがけたいと思います。



 
 
>TOP

朝日新聞、銃撃事件負傷者への取材で「おわび」

The Yomiuri Shimbun

2015年03月23日 13時06分

朝日新聞は23日朝刊で、チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、負傷した自衛隊の医官、結城法子さん(35)が、一部の報道機関に向けた手記で、同社による取材を「ショックでした」などと記していたことについて、経緯を説明し、「(手記の内容を)重く受け止め、結城さんにおわびします」などとする記事を掲載した。

同社によると、同社記者が19日午後(日本時間同日夜)、入院中の結城さんを取材するため首都チュニス市の病院を訪れた。だが、病室前で日本の大使館員から取材を断られ、その後も取材させるかどうかで押し問答があったという。結城さんは手記の中で、このやり取りについて、「どなっている声が聞こえ、ショックでした」と記した。

同社はこれを受け、手記の全文を朝刊に掲載。石合力・国際報道部長名で、「記者には大声を出したつもりはありませんでした」と釈明し、「当事者への取材にあたっては、十分な配慮をしながら、丁寧な取材をこころがけたい」とした。

朝日新聞、銃撃事件負傷者への取材で「おわび」



 
 
>TOP

チュニジアの博物館襲撃、3人目の実行犯が逃走中

cnn.co.jp

2015.03.23 Mon posted at 11:40 JST

チュニス(CNN) チュニジアの首都チュニスで発生した博物館襲撃テロで、同国のカイドセブシ大統領は22日、射殺された容疑者2人に加え、もう1人実行犯がいたことを明らかにした。

大統領は仏テレビ局とのインタビューで、「テロリストが3人いたことは確実だ。1人は逃走中だが遠方に到達することはないだろう」と述べた。

事件では外国人観光客ら21人が死亡し、容疑者2人が現場で射殺された。実行犯としてヤシン・ラビディ(26)、ハテム・カシュナウル両容疑者が特定されているが、射殺された2人と一致するかどうかは明らかでない。

大統領によると、当局は事件に関連して9人を逮捕した。このうち4人は犯行に直接関与したとされる。

ラビディ容疑者のおじは20日、CNNとのインタビューで、同容疑者がテロを実行して射殺されたことは確かだと述べる一方、過激思想への傾倒にはまったく気づかなかったと語った。

おじの話によると、同容疑者は約1カ月間、仕事で国内の別の街へ行くと言って姿を消したことがある。

この時期に本人がかけてきた電話の番号から、リビアでテロ訓練を受けていたとも考えられるが、帰ってから変わった様子はみられなかった。犯行当日も家族とコーヒーを飲み、普段と同じように仕事に出かけたという。

犠牲者のうち、イタリア人4人の遺体は21日、同国へ運ばれた。チュニジア当局は同日、負傷者11人が同国内の病院に入院していると述べた。



 
 
>TOP

警視庁と埼玉県警が合同捜査本部 チュニジア襲撃

asahi.com

2015年3月23日18時43分

チュニジアの博物館襲撃事件で、警視庁と埼玉県警は23日、約60人態勢の合同捜査本部を設置した。刑法の国外犯規定に基づき、殺人や殺人未遂容疑での立件を目指す。

設置は、警察庁が死亡した日本人3人の居住地を管轄する両警察に指示した。

合同捜査本部は死亡した3人の死因を調べ、けがをした3人から事情を聴く。また、捜査員を現地に派遣して、治安機関による目撃者や関係者への事情聴取や現場検証に立ち会うことも検討するという。

警察庁は事件で死亡したのは、宮崎チエミさんと宮崎遥(はるか)さん、けがをしたのは、結城法子(のりこ)さんと結城敍子(のぶこ)さんと明らかにした。死者、負傷者各1人については遺族や被害者本人の同意が得られていないとして、明らかにしていない。



 
 
>TOP

邦人3人の遺体、ドバイ経由で帰国へ チュニジア襲撃

asahi.com

チュニス=渡辺志帆2015年3月23日20時47分

チュニジアの首都チュニスで起きた博物館襲撃事件で、亡くなった宮崎遥さん(22)と母チエミさん(49)=埼玉県狭山市=、成沢万知代さん(66)=東京都荒川区=の遺体が23日午後、チュニス空港からドバイ経由で帰国することがわかった。空港関係者が明らかにした。日本到着は24日夕方の見込み。在チュニジア日本大使館は「家族の意向で帰国便は明らかにできない」としている。(チュニス=渡辺志帆)



 
 
>TOP

チュニジア銃撃で負傷、東京の母娘退院…帰国へ

The Yomiuri Shimbun

2015年03月24日 22時21分

【チュニス=青木佐知子】北アフリカ・チュニジアの博物館銃撃テロ事件で、首都チュニスのシャルル・ニコル病院に入院していた東京都の結城法子さん(35)と、母の敍子のぶこさん(68)が24日、退院した。

同日、日本に向かった。

2人は18日、バルドー博物館で負傷。別々の病院に搬送されたが、19日から同じ病室で治療を受けていた。敍子さんは、耳からほおにかけて傷を負い、空路での帰国が可能かどうかを医師が検討していた。



 
 
>TOP

チュニジア警察幹部更迭…襲撃前に警戒解く失態

The Yomiuri Shimbun

2015年03月24日 23時29分

シード首相は23日、警備担当責任者など警察幹部6人を更迭した。

事件当時の警備の失態が理由とみられる。

地元紙シュルーク紙などによると、治安当局は事件前日、博物館と、これに隣接する議会などへの襲撃情報を得ながら、犯行の約1時間前に警戒を解いていた。情報に基づいて、周辺をパトカーなどで巡回する措置を取ったが、異常が見られなかったためだという。

また、銃撃犯が博物館に乱入した際、警備員4人がカフェなどで休憩しており、「警備不在」だったことも明らかになった。



 
 
>TOP

鉄扉に弾痕、床に血のり チュニジアテロ、翌日の映像

asahi.com

チュニス=翁長忠雄、矢木隆晴2015年3月24日12時39分

チュニジアの博物館襲撃で、事件翌日の19日に現場を撮影した動画を朝日新聞が入手した。壁やエレベーターのドア、鉄製の扉などに銃弾を受けた大きな跡が多く映っており、床や階段のあちこちに血のりが残っていた。

動画を提供した博物館の関係者は「敷地内には国会議事堂もあり、近くには治安当局の施設もある。安全がしっかりと確保されている地域と思っていた。まさかこんな事件が起きるとは」と話した。(チュニス=翁長忠雄、矢木隆晴)

鉄扉に弾痕、床に血のり チュニジアテロ、翌日の映像



 
 
>TOP

チュニジア襲撃の博物館、29日再開へ 男1人は逃亡中

asahi.com

チュニス=渡辺淳基、翁長忠雄2015年3月24日20時21分

日本人3人を含む外国人観光客ら21人が犠牲となったチュニジアの襲撃事件は25日で発生から1週間を迎える。襲撃されたバルドー博物館は29日に再開することを決め、24日午後(日本時間夜)に政府関係者やメディア向けの記念式典を開いた。

チュニジア内務省はこれまでに20人以上を拘束。うち10人が襲撃に直接関与したとしている。実行犯については現場で射殺された2人のほかに、襲撃に加わった男1人が逃亡中だと21日になって明らかにした。

カイドセブシ大統領は地元紙などのインタビューで現場の警備に不備があったことを認める一方、治安部隊による対応で、襲撃犯が用意していた爆弾による自爆を防いだと説明した。

バルドー博物館のモンセフ・ベンムーサ館長は23日に朝日新聞のインタビューに応じ「早期の再開は、テロリストへの回答だ。私たちは普段通りに働き、市民がいつも通りの日常生活をおくる。テロには屈しない」と語った。

ベンムーサ館長は武装グループが博物館を襲撃した時、別の建物で会議中だった。人質が解放された後、博物館へ戻ると玄関前に3人、中のホールに10人以上が倒れていた。館内の至る所に銃撃の痕が残り、悲しさがこみ上げた。

一方、展示作品には重大な損害はなかったことで早期再開できるという。世界中から「バルドーと共にある」という応援のメッセージが届いているという。(チュニス=渡辺淳基、翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジア、テロ現場の博物館再開へ式典

nikkei.com

2015/3/25 9:49

【チュニス=共同】日本人を含む外国人観光客ら21人が犠牲となったテロの現場、チュニジアの首都チュニスの国立バルドー博物館で24日、再開に向けた記念式典が行われた。29日にも一般公開を再開する予定。

チュニジア治安当局は博物館周辺の警備を強化。シド首相は「観光客らの安全確保に万全の措置を講じる」としている。

18日の事件以降、博物館は閉鎖。館内には入れないが、多くの市民や観光客らが24日も博物館を訪れ、テロと戦う姿勢を示した。カナダ人観光客のルイーズ・マリーさん(49)は「テロを恐れない。こういう事件が起きるたびに世界の団結は強くなる」と話した。

事件によりチュニジア経済の柱である観光業への影響が懸念されている。ツアーガイドら旅行業界の団体は24日、博物館前でテロに反対するデモを行い「チュニジアは自由だ。テロリストは出て行け」と叫んだ。ラクダに乗って楽器を演奏したり、伝統舞踊を披露したりしてチュニジア観光をアピールした。

博物館のベンムーサ館長は「テロに屈しない意思を示すため、早期再開を目指す」と説明。「痛ましい襲撃は博物館の歴史。壁や床の血痕は拭き取ったが、銃弾の痕などはそのまま残す」としている。



 
 
>TOP

襲撃犯、自爆ベスト着用も起爆阻止 チュニジア博物館テロ

cnn.co.jp

2015.03.26 Thu posted at 18:00 JST

(CNN) チュニジアの首都チュニスで発生した博物館テロ事件で、同国のカイドセブシ大統領は26日までに、銃乱射の実行犯は爆弾を巻き付けたベストを着用していたものの治安部隊に撃たれ、起爆が阻止されていたとの事実を明らかにした。

CNNとの会見で述べたもので、爆弾がさく裂していたら被害はより甚大な規模になっていたと指摘した。

事件では容疑者2人の身元が突き止められているが、博物館で射殺された2人と同一人物なのかは不明。襲撃犯とみられる3人目の行方も追っている。

同大統領によると、事件発生後、これまで容疑者計15人が逮捕された。実行犯の組織的な背景については、隣国リビアで軍事訓練を受けたイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の構成員とみなしていることを明らかにした。



 
 
>TOP

チュニジア襲撃、死因は出血性ショック 宮崎さん親子

asahi.com

2015年3月26日13時27分

チュニジアの博物館襲撃事件で、犠牲になった埼玉県狭山市の宮崎遥さん(22)と母チエミさん(49)の遺体を司法解剖した同県警は26日、2人の死因について出血性ショックだったと明らかにした。



 
 
>TOP

博物館襲撃の旅団、ISに忠誠か アルジェリア国境拠点

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月27日10時19分

チュニジアのガルサッリ内相は26日、日本人3人を含む21人が犠牲となった博物館襲撃事件の犯行グループに、チュニジア西部のアルジェリア国境地域を拠点とする武装組織「ウクバ・ビン・ナーフィウ旅団」が関与していたと明らかにした。同旅団は昨年9月に「イスラム国」(IS)に忠誠を誓ったとされる。

ガルサッリ内相はこれまで犯行グループの8割の23人を逮捕したと発表。チュニジア人、アルジェリア人とモロッコ人のメンバーらが逃亡中だという。犯行グループ全員が同旅団と関係が深いチュニジアの過激派組織「アンサール・シャリア」の構成員だったが、グループを率いたのは同旅団の指導者の1人だとした。

ISは事件直後に今回の襲撃について「犯行声明」を出したが、直接関与した証拠はない。内務省の報道官は「ISは注目を浴びるために事件を称賛した」とAFP通信に語った。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

博物館テロ実行犯の指導者ら殺害 チュニジア

北海道新聞

03/29 22:25

【カイロ共同】チュニジア政府は29日、日本人3人を含む外国人観光客らが犠牲となった博物館襲撃テロの実行犯グループ所属のイスラム過激派の指導者ら9人を、治安部隊が殺害したと発表した。国営TAP通信などが報じた。

この日はテロの現場となった博物館周辺で、被害者への連帯を示すための大規模なデモ行進が行われ、国営テレビによると数万人が参加。

治安部隊が殺害したのは、アルジェリア国境に近い西部の山岳地帯を拠点とするイスラム過激派「ウクバ・イブン・ナフィア旅団」のアルジェリア人指導者ハリド・シェイブ容疑者ら。治安部隊が28日夜、中部ガフサ近郊の拠点を急襲した。



 
 
>TOP

実行犯の指導者ら殺害 チュニジア博物館テロ

nikkei.com

2015/3/29 22:52

【カイロ=共同】チュニジア政府は29日、日本人3人を含む外国人観光客らが犠牲となった博物館襲撃テロの実行犯グループが所属していたイスラム過激派の指導者ら9人を、治安部隊が殺害したと発表した。国営TAP通信などが報じた。

この日はテロの現場となった博物館周辺で、被害者への連帯を示すための大規模なデモ行進が行われ、国営テレビによると数万人が参加した。

治安部隊が殺害したのは、アルジェリア国境に近い西部の山岳地帯を拠点とするイスラム過激派「ウクバ・イブン・ナフィア旅団」のアルジェリア人指導者ハリド・シェイブ容疑者ら。治安部隊が28日夜、中部ガフサ近郊の拠点を急襲した。

同旅団は、昨年9月に過激派組織「イスラム国」への支持を表明したとされる。チュニジア最大の過激派アンサール・シャリアの分派とみられ、治安当局が組織の実態解明を進めている。

事件は18日に発生した。フランス公共ラジオによると、フランス大統領府は28日、重体だったフランス人女性が新たに死亡したと発表した。犠牲者はチュニジア人警察官1人を含む計22人となった。



 
 
>TOP

博物館襲撃首謀か、過激派9人殺害…銃撃戦の末

The Yomiuri Shimbun

2015年03月29日 23時25分

【チュニス=上地洋実】AFP通信によると、チュニジアのシード首相は29日、日本人3人が死亡した博物館襲撃テロ事件の首謀者とされるロクマン・アブサフル容疑者ら過激派の9人を殺害したと明らかにした。

アブサフル容疑者は、イスラム過激派組織「アンサール・シャリーア」の傘下部隊「ウクバ・イブン・ナーフィア旅団」を率いるアルジェリア人。特殊部隊はアルジェリア国境に近い中西部の都市ガフサで銃撃戦の末に殺害したという。

一方、仏大統領府は28日、事件で重体となっていたフランス人女性1人が亡くなったと発表した。これで事件の犠牲者は、日本人を含む外国人観光客ら22人となった。



 
 
>TOP

国境警備で暗視車提供検討 チュニジア要請に政府

北海道新聞

03/30 02:17

政府は、日本人3人を含む外国人観光客らが犠牲となった博物館襲撃テロが起きたチュニジアに対し、国境警備に使う夜間用の暗視装置付きの四輪駆動車約10台を提供する方向で検討に入った。チュニジア側が治安対策強化や、国外からのテロリスト流入阻止のため支援を要請。外交筋が29日、明らかにした。

安倍政権は、過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件を受け、テロに屈しない姿勢を強調しており、支援を通じて国際社会との連携を強化したい考えだ。

ただ暗視装置付きの四輪駆動車は、注文生産となるため調達に時間がかかる見通し。政府はできる限り早期に提供できるよう国内調整を急ぐ。

国境警備で暗視車提供検討 チュニジア要請に政府



 
 
>TOP

チュニジアでテロ非難のデモ行進、各国首脳も参加

cnn.co.jp

2015.03.30 Mon posted at 13:10 JST

チュニジア・チュニス(CNN) 観光客など20人以上の犠牲者が出た博物館襲撃テロを非難して、チュニジアの首都チュニスで29日、各国の首脳や市民が参加するデモ行進が行われた。

警察が厳重な警備を固める中、チュニジアのカイドセブシ大統領をはじめ、フランスのオランド大統領やイタリアのレンツィ首相など各国の首脳が先頭を歩き、市民が続いてテロ事件が起きたバルドー博物館まで行進した。

デモに加わったアブデサレム元外相は、「社会や安定を脅かす危険との戦いに支持を表明する」「チュニジア国民はここに一丸となった。我々は、チュニジアやすべての近隣国を脅かすテロリズムを打ち負かす」と宣言。参加者は「私たちは恐れない」「私はバルドー」などの横断幕を掲げた。

3月18日に起きた事件では、バルドー博物館が武装集団に襲撃され、観光客などが殺害された。翌日、イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認める音声声明をインターネットに投稿した。

デモ行進に先立ち同国首相は29日、同国南部で行った掃討作戦で、博物館襲撃の首謀者とされるアルジェリア国籍のハリド・シェイブ容疑者を含め、武装組織のメンバーとみられる9人が殺害されたと発表した。



 
 
>TOP

博物館襲撃事件の首謀者を殺害 チュニジア首相が発表

asahi.com

シャルムエルシェイク=翁長忠雄2015年3月30日00時00分

チュニジアのシド首相は29日、日本人3人を含む観光客ら20人余りが殺害された博物館襲撃事件の首謀者とみられるイスラム過激派のハーレド・シャイブ容疑者を殺害したと発表した。チュニジア西部のアルジェリア国境付近での掃討作戦で殺害したという。

シャイブ容疑者は武装組織「ウクバ・ビン・ナーフィウ旅団」のアルジェリア人指導者で、襲撃事件を立案したとみられている。同旅団は過激派組織「イスラム国」(IS)を支持しているとされ、治安当局は実態解明を進めている。襲撃事件では現場で実行犯2人が殺害され、これまでに20人余りが逮捕されている。(シャルムエルシェイク=翁長忠雄)



 
 
>TOP

チュニジアで「テロは出ていけ」1万2千人行進

The Yomiuri Shimbun

2015年03月30日 13時28分

【チュニス=上地洋実】北アフリカ・チュニジアの首都チュニスで29日、日本人3人を含む外国人観光客ら22人が死亡した博物館銃撃テロ事件に抗議するデモ行進が行われた。

セブシ大統領のほか、旧宗主国フランスのオランド大統領、パレスチナ自治政府のアッバス議長ら欧州や中東の要人が参加し、反テロでの連帯を示した。日本からは高原寿一・駐チュニジア大使が行進に加わった。

AFP通信によると、警察発表で参加者は市民ら約1万2000人。チュニス中心部の広場を出発し、事件現場となったバルドー博物館までの約2キロを行進。「テロは出ていけ」などとスローガンを叫び、周囲には武装警官が並んで厳戒態勢が敷かれた。

参加した公務員サルワ・ビジャウイさん(40)は、「我々が自由を愛し、テロを否定していることを示したかった」と語った。



 
 
>TOP

チュニジア:テロ反対デモ 仏大統領、伊首相らも行進

毎日新聞 2015年03月30日 11時26分(最終更新 03月30日 16時57分)

【シャルムエルシェイク(エジプト南東部)秋山信一】チュニジアの首都チュニスで29日、国立バルドー博物館襲撃事件を受けて、テロや暴力に反対するデモが行われた。同国のカイドセブシ大統領のほか、フランスのオランド大統領やイタリアのレンツィ首相ら犠牲者が出た国の首脳らが数千人の市民と共に行進した。

チュニジアからの報道によると、襲撃事件では日本人女性3人を含む22人が殺害された。デモ隊は「私はチュニジア」など連帯を示すメッセージを書いたプラカードを掲げ、「チュニジアに自由を、テロは出て行け」などとシュプレヒコールを上げた。カイドセブシ大統領は行進後の演説で「チュニジア人はテロに屈しない。団結してテロを一掃する」と述べた。

博物館は30日に一般向けの公開が再開される予定になっている。



 
 
>TOP

テロ襲撃被害の博物館が再開 チュニジア、12日ぶり

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年3月31日21時08分

チュニジアの首都チュニスで、武装グループに襲われた国立バルドー博物館が30日、一般公開を12日ぶりに再開した。

3月18日に襲撃事件が起きた際、警備の警察官らがカフェにいたなどの不備があったとされる。再開にあたり、モンセフ・ベンムーサ館長は「警備が強化された」とAFP通信に語った。28日にフランス政府が仏人負傷者1人の死亡を発表。事件の犠牲者は邦人3人を含む外国人観光客21人、警察官1人となった。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

IS:ウェブ版機関誌でチュニジア博物館襲撃に関与示唆

毎日新聞 2015年04月01日 20時34分

【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のウェブ版英字機関誌「ダビク」の最新号が3月下旬に公開され、チュニジアの国立バルドー博物館襲撃事件について「イスラム国の2人の戦士が不信心者の観光客殺害を実行した」と事件への関与を改めて示唆した。また、死傷者を出した日本や英仏などを「十字軍連合(対ISの有志国連合)の参加国」と位置付け、「苦痛を与えた」と主張した。

ダビク最新号は「(襲撃犯)2人はリビアで軍事訓練を受け、ISのバグダディ指導者に忠誠を誓った。20人以上を殺害し、作戦は成功した」などと述べた。いずれも既に報道されている情報で、ISの組織的関与を裏付ける内容はなかった。

チュニジア治安当局の捜査で、襲撃犯2人はチュニジアのイスラム過激派組織「アンサール・シャリア」から派生した小規模グループのメンバーだと判明。このグループのメンバーがシリアでISに参加するなど、ISとも密接な関係があったことが分かっている。



 
 
>TOP

過激派戦闘員急増、国連「100カ国超から2万5千人」

asahi.com

ニューヨーク=金成隆一2015年4月3日20時00分

過激派組織「イスラム国」(IS)や、国際テロ組織アルカイダに加わる外国人戦闘員の規模が「100カ国以上からの2万5千人以上」になっている、と国連安全保障理事会の専門家パネルが報告書に記していることがわかった。

対アルカイダ制裁の実施状況を監視する専門家パネルが調べた。報告書は2日時点で未公表だが、国連関係者が朝日新聞の取材に概要を認めた。1990年代は限定的だったが、国連加盟国(193カ国)の半数以上に及んでおり、インターネットを使った宣伝や勧誘が影響しているとみられる。

戦闘員を多く出している国には、チュニジアやモロッコ、ロシア、フランスの名前があがっている。アフリカのサハラ砂漠より南の地域(サブ・サハラ)からも戦闘員が出始めているという。外国人戦闘員の総数は、昨年半ばから今年3月にかけて7割も増えたという。AP通信によると、10年前は数千人だったが、近年の急増を受けて「史上最多」になっている、と報告書は指摘。2万人以上の渡航先がシリアとイラクという。(ニューヨーク=金成隆一)



 
 
>TOP

「チュニジア、テロ予防へ若者の起業支援」 UNDP常駐代表

2015/4/25 20:52

日本経済新聞 電子版

チュニジアの民主化や経済復興を支援する国連開発計画(UNDP)のムニール・タベット常駐代表は都内で日本経済新聞の取材に応じた。テロ予防には失業率の改善が急務とし「銀行システムの整備で若者の起業支援の必要がある」と語った。国連とチュニジアが共同でリビアのインフラ整備や医療の改善に取り組む計画も明らかにした。

チュニジアでは2011年にベンアリ独裁政権が崩壊後、国連が選挙制度の導入や憲法制定を主導してきた。タベット氏は「民主制度への移行や法制度の改革は成功している」と強調する。3月中旬に首都チュニスで起きた日本人を含む多数の外国人が犠牲になったテロ事件が経済や投資に与える影響については「短期的に悪影響だが、長期的には楽観視できる」と分析した。

タベット氏はチュニジアの中でも産業が未成熟な地方での失業者の増加がイスラム過激派の台頭につながると指摘した。

雇用を確保するため「若い起業家に対し銀行が資金を貸し出す環境を整える必要がある」と語った。国連は若年層に対するビジネス教育を進める方針だ。金融インフラの整備も支援していく。

チュニジアの隣国リビアの支援には、国連とチュニジア政府が共同で取り組む。「インフラ整備や医療サービスの提供で助けることができる」と述べた。今後はチュニジアが北アフリカの治安改善を主導する役割を果たすべきだと主張した。(聞き手は国際アジア部 外山尚之)



 
 
>TOP

チュニジア首相「リビアとの国境、米と監視」 過激派を警戒

2015/4/26 1:03

日本経済新聞 電子版

【チュニス=押野真也】北アフリカ、チュニジアのシド首相は首都チュニスで日本経済新聞と会見し、治安が悪化する隣国リビアとの国境地帯で米軍と共同で監視活動を展開していることを明らかにした。主にリビア側からのイスラム過激派や武器の流入を警戒する。リビアで勢力を広げる過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の勢いを抑える狙いもありそうだ。

チュニスの国立博物館では3月中旬、日本人3人を含む多数の外国人旅行者が殺害される襲撃事件が起きた。実行犯はリビアで軍事訓練を受けていたとみられている。

首相は「わが国の安全保障戦略はリビアとの国境(管理)から始めている」と指摘。このテロ事件後、米軍と過激派組織の動向に関する情報共有を進め、共同で「(航空機により)空から監視している」と述べた。リビアとの国境沿いに、監視のためチュニジア軍が駐屯する基地を多数設けていく計画も表明した。

リビアでは政教分離を重視する世俗派とイスラム勢力の2つの政府が正統性を競い、国家が分裂し、内戦状態に陥っている。混乱に乗じ、ISや国際テロ組織アルカイダなど多くの過激派組織が勢力を伸ばしている。

欧米をはじめとする国際社会にリビアへの軍事介入を求める可能性について首相は「危機が(チュニジアに)迫ればやむを得ない」との認識を示した。ただ、軍事介入の前に、リビア統一政府の実現に向けて2つの政府が政治対話を始められるよう支援すべきだとの考えも示した。「統一政府を樹立しなければ、ダーイシュ(ISの別称)は双方(の対立)を利用して」伸びると指摘した。

ISなどがインターネットの交流サイトを使って世界の若者を戦闘員として勧誘している実態には強い懸念を表した。欧米諸国のほか「インターネットの会社も(勧誘を抑止するため)協力すべきだ」と述べ、過激派のネット利用に一定の制限を加えるよう求めた。

チュニジアからは3000人以上がシリアやイラクに渡航し、戦闘に加わっているとされる。

チュニジアが加盟するアラブ連盟は中東や北アフリカ地域の紛争に対応するため「アラブ連合軍」の創設を決めた。首相は「政治的な解決が重要だ」と語り、連合軍にチュニジア軍の兵士を派遣するかどうかについては明言を避けた。



 
 
>TOP

チュニジア、観光に打撃大きく 3月の首都テロ

2015/4/26 1:04

日本経済新聞 電子版

【チュニス=押野真也】3月中旬のチュニスでのテロ事件では多数の外国人旅行者が犠牲になり、観光に大きな打撃を与えた。観光は同国の国内総生産(GDP)の15%を占める重要産業だ。事件後、クルーズ船の運航各社がチュニジアを寄港地から外した影響などで、チュニス近郊の観光名所で外国人観光客の姿はまばらだ。安定にはなお時間がかかりそうだ。

襲撃を受けた博物館は議会に隣接する。入り口には犠牲者の氏名や国籍を記したプレートと出身国の旗が掲げられる。展示コーナーではガラスケースや大理石の柱などに銃痕が生々しく残る。

チュニジアは2011年1月に独裁のベンアリ政権が崩壊。14年10月以降、議会選と大統領選を実施し、2月に正式政府が発足したばかり。観光や海外からの直接投資を誘致して経済再生に取り組む姿勢を見せていた矢先の事件だった。

チュニジアは民主的な選挙を経て正式政府を発足させ、中東の反政府運動「アラブの春」で唯一の成功例とされた。だが、失業や経済格差などの問題はなお残る。内陸部の若者の失業率は特に高く、40%に達するという統計もある。首相も会見で「わが国は(11年の独裁崩壊で)自由を得たが、(国家の安定にはもっと)雇用が必要だ」と指摘した。



 
 
>TOP

砂漠に「世界最大」の国旗=スター・ウォーズのロケ地−チュニジア

時事ドットコム

【オングエルジュメル(チュニジア)AFP=時事】映画「スター・ウォーズ」のロケ地として知られるチュニジア南部の砂漠オングエルジュメルで2日、世界最大を目指す国旗が広げられた。ギネス世界記録に申請する。用意された布製の国旗は10万4544平方メートル。サッカー場10面以上に相当する。

首都チュニス郊外で2012年、イスラム過激思想に染まった学生が国旗を引き裂き、過激派の黒い旗を掲げる事件が起きた。主催者によると、これに衝撃を受けた織物業者が「絶対に引き裂けない国旗中の国旗を作ってやる」と発案し企画が始まった。

オングエルジュメルは「スター・ウォーズ」では、ダース・ベイダーの故郷「モス・エスパ」として登場する。(2015/05/04-05:12)



 
 
>TOP

後退する「アラブの春」(上)
「国家」「米欧民主主義」を懐疑 福富満久 一橋大学教授

2015/5/11付

日本経済新聞 朝刊

中東・北アフリカの民主化運動「アラブの春」から約4年が経過した。民主化のモデルとして期待されていたチュニジアでの博物館襲撃テロに加え、イエメンの内戦危機とサウジアラビア主導の軍事介入など、中東の流動化は一層激しさを増している。「イスラム国」(IS)など過激派組織の台頭、宗派対立の激化も見過ごすことができない。

民主化移行プロセスの失敗の背景と混乱の原因は、第一にこの地域が歩んできた歴史的経路と健全なナショナリズムの欠如、第二に米欧諸国が唱える民主主義に対する懐疑、第三に米欧諸国にとっての中東・北アフリカ地域の重要性の低下に求められる。

近代史における中東・北アフリカの国民国家形成では、西欧列強による人工的な国境の線引きによって、統一的・同胞的な社会・経済コミュニティーが分解した。その後は、石油資源に恵まれた部族が富を蓄え王制を敷いて富を配分して黙従させるか、武装蜂起したグループが独立後も力を保ち続けて軍制を敷くか、のいずれかの展開となった。

エジプトやイラク、シリアでは相次ぐ戦争(中東戦争、イラン・イラク戦争)によって軍事機構が肥大化するとともに、情報公安部が発達し、軍出身の為政者の地位をさらに強固なものにした。だが、これらの国ではどこも近代化を急ぐあまり、国家社会主義を導入したものの、中央統制経済は機能せず肥大化する官僚制を生み出し、自由で民主的な政治と発展した経済を持つ社会構築に失敗した。

加えてイスラエル・パレスチナ問題が同地域の民衆の世論形成に深い影を落とした。米ソ冷戦構造がアラブ世界にも浸透し始め、国境を越えて民族主義的な連帯を唱える汎アラブ主義が革命色を帯びると、危機感を覚えた米国はイスラエルを西側諸国の前線基地と位置づけ、軍事的な協力を一段と強化した。

アラブ諸国は、中東戦争で一度もイスラエルに勝利できず、むしろ狭くなる領域を巡って仲間割れさえした。さらに、アラブの盟主エジプトが米国の手引きでイスラエルと和平条約を締結すると、政治的策略が跋扈(ばっこ)する「世俗」世界に対する失望がアラブ全体へと広がった。

人口が急拡大する中で、体制にすり寄って富を蓄える者と、体制に疎んじられる者との間で格差が広がった。貧しい者のよりどころは現世でなく来世、つまりイスラームへの帰依に結びついた。ISや国際テロ組織アルカイダが国境をいとも簡単に乗り越えていくのは、世俗的枠組みのズレや期待との乖離(かいり)があるからにほかならない。

国民国家形成プロセスに重要なナショナリズムは作用せず、他方で「国家」と「米欧民主主義」に対する懐疑心しか抱けない中での民主化は、失敗が運命づけられていた。

「アラブの春」で異なった政治勢力間における政権交代を経験したチュニジア、エジプト、リビア、また別の経路を歩み「民主化」したイラクは、かつて強権体制を支えていた政治家や官僚が衣替えしただけの急造政府であった。政治エリートの多くが汚職にまみれ、私利追求に固執した。

大企業、メディア、警察、司法などは旧体制の流れをくむ政権の支配下にある。野党および反対勢力の存在が認められたとはいえ、その異議申し立ては極めて限定的かつ効力がなかった。また皮肉なことに、以前ならば軍や警察、官僚機構などの公的機関に雇用対策と体制強化を目的として吸収されていた若者が「民主化」で無職となり街にあふれ反乱分子に姿を変えた。

近年のシェール革命による同地域の相対的地位低下の影響もあり、米欧諸国の対応が後手に回ったことも民主化後退の理由として挙げられる。

米エネルギー情報局によると、シェールガス生産高は2014年には3232億立方メートルとここ7年で約9倍に増えた。米国は20年過ぎには液化天然ガス(LNG)の純輸出国になると予測されている。シェール開発によって石油を含む液体燃料についても、40年には輸入比率を32%まで減らせる見通しだ(図参照)。これは米国が中東の石油から脱却できる可能性を示唆している。

では同地域の人々は援助を期待できないのだろうか。国際社会は成り行きを見守るしかないのだろうか。

国際社会は、まずは内戦にある国家と、民主化途上にある国家への対応をそれぞれ考えるべきである。生き残ることが第一の優先事項となっている内戦中の国家に司法改革、議会強化策、市民社会援助、メディア支援、政党発展策、市民教育、選挙プログラムを提案しても意味がない。

国民に銃口を向けている政権に対しては、国連安保理は「より小さな悪」すなわち軍事介入を行使することを通告して停戦を促し、和平会議のテーブルにつくよう説得すべきだ。ただし、力を背景にしたブッシュ前米大統領の「中東民主化構想」が失敗に終わったように、軍事力を背景にした民主主義の拡充は、強制と自由という論理的矛盾を内包するため自己崩壊を招く。

従ってあくまでも(1)甚だしい人権侵害が起きている(2)周辺地域の安定・安全を確保する(3)平和的解決手段がついえている−−ことを国際社会で確認しなければならない。

米政治学者ロバート・ダールは、民主主義の重要な特性は市民の要求に対して政府が政治的に公平に、常に責任をもって応えることだとした。

そのためには、少なくとも次の7つの条件を満たす必要がある。(1)組織を形成し参加する自由(2)表現の自由(3)投票の自由(4)公職への被選挙権(5)政治指導者が民衆の支持・投票を求めて競争する権利(6)多様な情報源(7)自由かつ公正な選挙−−である。これらが十分に満たされた体制を「ポリアーキー(Polyarchy)」という。ギリシャ語の多数を意味する「poly」と、支配を意味する「arkhe」に由来する。

必要かつ最低限の民主社会を実現するためには、このポリアーキーの条件を満たす社会をいかに構築するかに視点を移すべきである。民主主義とは一体何か、何をもって最良のシステムとするのかについては慎重な議論を要する。しかし、どのような原理に基づいて誰が統治するかを人々が決定する機会を準備するためには、7つの条件は、人が自由に生きることを阻害する主要な原因を取り除く有効な究極の最低条件である。

国際社会の目下の最大の懸案であるISは、植民地となって以来形成された「国家」と現代の「世俗的領域」に関してシャーリア=イスラーム法の及ぶ世界、すなわち国境なきイスラーム世界に戻すことを最大の目的として活動している。国内政治の不正義と国際政治の不条理に絶望した若者がISに参加している。

米欧諸国ができることは極めて限られるが、これ以上不条理な事態を招かないよう、民生利用を主張するイランの核開発問題やパレスチナ問題などを巡って粘り強く対話して、地域の安全や健全なガバナンス(統治)の強化に真摯に協力していくしかない。

その意味で民主化のモデル国であるチュニジアを、国際社会は全力で支援していくべきである。この国が倒れれば同地域の民主化の希望の灯は消えることになる。

バングラデシュやセネガル、またトルコや世界最大のイスラーム教徒を擁するインドネシアが克服すべき課題はあるにせよ、民主主義(ポリアーキー)を尊重していることで、イスラームと民主主義に親和性がないとする見方には反論できる。これらの国はその意味でも地域の民主化に力を発揮してほしい。

<ポイント>
○官僚や政治家は旧体制を衣替えしただけ
○内戦国には軍事介入通告して停戦実現を
○イスラームと民主主義にも一定の親和性

ふくとみ・みつひさ 72年生まれ。早大博士(政治学)、パリ政治学院博士(国際関係学)。専門は国際政治・安全保障



 
 
>TOP

後退する「アラブの春」(下)
社会の根深い亀裂が露呈 保坂修司 日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究理事

2015/5/12付

日本経済新聞 朝刊

2010年末のチュニジアに端を発した「アラブの春」は、チュニジアのほかエジプト、リビア、イエメンの国家元首を権力の座から引きずりおろした。これらの国ではその後、国民参加による民主的プロセスがはじまった。

そもそも中東アラブ諸国は、比較的民主的とされるレバノン、クウェート、モロッコを除けば、大半は独裁、しかも長期独裁国家であった(表参照)。国民の政治への不満は大きく、いつ暴発しても不思議はなかった。

政権が倒された国では選挙で新しい体制が生まれた。それにより多くの人々が中東は良くなると期待した。この考えがナイーブにすぎたことはやがて明らかになる。エジプトで生まれたイスラム主義のムスリム同胞団政権は、国民の反発を受け、結局軍の介入(事実上の軍事クーデター)を招く。また、中央政府の力が及ばないシナイ半島ではテロが横行している。

リビアでは、カダフィ政権崩壊後、部族や宗教など様々な武装勢力が入り込み、国内は四分五裂の状態になった。過激派組織「イスラム国」(IS)はその状況を利用して、リビアで勢力を拡張し、さらにそこを足がかりに周辺にテロを輸出している。

また、イエメンでも北部のフーシ派、中・東部のアルカイダ・アラビア半島支部、そして南部分離独立派が割拠するなか、今年になってフーシ派の進攻で中央政府が瓦解し、内乱状態に陥った。

政権が存続するシリアでは、国民による政治改革要求としてスタートした「春」はいつの間にか政権打倒要求にすり替わった。宗派対立という全く別の次元も加わって一層混迷の度を深めている。シリア情勢の悪化がISに勢いと大義を与え、さらにまたアラブの春自体にも悪影響を及ぼしたことは否定できない。

アラブの春から4年、曲がりなりにも良くなったといえるのはチュニジアぐらいだ。しかし唯一の成功例とされる同国でも今年3月、外国人観光客を標的とした大規模なテロが発生した。多数のチュニジア人がシリアなどでテロ組織に加わっていることも明らかになった。民主化プロセス進展の陰に隠れていたが、チュニジアも実は多くの闇を抱えていたのである。

アラブの春は失敗だったのだろうか。そう断定するのは早計すぎる。現状について、より良い体制へと生まれ変わるための苦難ととらえるのも可能であろう。しかし、それにしても状況はひどすぎる。

アラブの春が機能しなかった理由はたくさんある。一つは、革命を起こした民衆の側の期待が大きすぎたということである。これは、改革が不十分だったり、思い通りの方向に進まなかったりした場合、容易に失望や絶望へと変化し、場合によっては新政権への敵意へと変わっていく。

もう一つは、独裁政権の根深さだ。反対派への弾圧や人権侵害など体制に対する民衆の怒りは大きかった。だが同時に、独裁政権下で恩恵を受けていた人たちも存外多かったことは無視できない。

政権側の人たちが皆、独裁下で特権を享受していたわけではない。ぜいたくの限りを尽くし権力を独占できるのは社会の上澄みだけで、大半は文字通りふつうの人たちであった。革命により社会が変容すれば、ふつうの人々の存立基盤が脅かされる可能性も出てくる。必然的に彼らは先のみえない「変化」に強く抵抗することになる。

また観光業のように、体制の安定を何よりも重視する業態もある。彼らは、たとえ自由がもたらされようと、その結果、社会が混乱するのであれば、むしろ強権的な体制下の安定を選ぶかもしれない。

一方、革命の主体となった人たちは、独裁政権打倒という共通の目標のためであれば団結できたが、その後の新体制づくりに関してはバラバラであった。とくに革命を先導していたはずの若者たちが、革命後の体制づくりにほとんど貢献できていなかった点は重要である。

蓋を開けると、政権中枢に収まったのは、昔ながらの反政府組織や旧政権の残党などであった。政権奪還にまでいかずとも、旧政権の要人たちがなりふり構わず政権復帰を画策していることは事態を一層悪化させている。イエメンのサレハ前大統領が宿敵フーシ派と手を結んでいるとされるのはその典型であろう。

豊かな産油国の多い湾岸諸国では、財政基盤の比較的弱いバーレーンとオマーンで大規模な反政府デモが起きた。バーレーンではシリアでの経緯と同様、改革要求のデモが体制打倒の呼びかけへと変化したことで、逆に体制側にデモ弾圧の大義を与えた。さらにシーア派(多数派)とスンニ派(王制側)の宗派対立により体制側や同盟国の危機感があおられ、結果的に湾岸協力会議(GCC)共同軍がバーレーンに派遣されることで騒乱は力ずくで鎮圧された。

宗派対立は「春」により改めて浮き彫りにされたアラブ諸国の深刻な問題であった。各国で発生した急激な変化は体制を揺るがし、強権的な政治により隠蔽されてきた潜在的な対立要因を顕在化させてしまった。

シリアにおけるアラウィ派とスンニ派の対立は本来、アラブの春の本質ではなかったはずだが、そこにジハード(聖戦)主義勢力が入り込むことで、シリアでは宗派対立が前面に押し出された。宗派の違いは、体制側が体制を護持するため、また反体制側が体制を攻撃するための口実として安直に利用されている。

一方、イラクでは03年に旧体制が打倒されると、シーア派中心の政権が誕生し、マリキ首相のもとシーア派優遇政策が推進された。少数派のスンニ派アラブ人たちの多くはこれに不満を持ち、またシーア派政権に裏切られたとも感じていた。彼らの体制に対する怒りがイラクで再びテロが活発化する大きな要因となったことは間違いない。

ISの源流であるテロ組織イラク・イスラム国は07年ごろから急速に弱体化、イラクでのテロは沈静化したかにみえた。しかし、イラク・イスラム国はシリアが内乱状態になったのを受け、同国に要員を派遣し、反アサド政権の「ジハード」を開始した。彼らは、アラウィ派は背教者だとの大義を掲げ、シリアの油田を制圧するなどして資金面でも力を蓄え、14年初めごろからイラクでも勢力を復活させる。同年6月にはイラク第2の都市モスルを陥落させ、「カリフ国家」の樹立を宣言した。

イラク・シリアを本拠とするISは、エジプト、リビア、アルジェリア、サウジアラビア、イエメン、パキスタン、ナイジェリアでの支部開設を主張し、チュニジアでも同調者がテロを起こしている。アラブの春で体制が倒れた国すべてでISが活発に活動しているのは重要だ。結果的には、アラブの春がISを増幅させたとも、ISがアラブの春を後退させたともいえる。

アラブの春により、アラブ社会内の根深い亀裂が露呈した。新政権に乗り遅れたり、改革プロセスから排除されたりした人たちの受け皿の一つが、ISなど過激組織だったのは否定できないだろう。

アラブの春で提示された明るい未来を実現するには、治安回復が前提条件となる。現在、武力によるテロ掃討作戦が進んでいるが、これだけでテロが収束するわけはない。暴力を正当化する大義を軒並み潰していく必要がある。しかし、そのためには各国の国内融和が不可欠であり、またそれを達成するためには国際社会の連携した支援が必要となる。未来は独裁にも過激主義にもないことを中東の人々に示していかねばならない。

<ポイント>
○民衆の期待が失望から新政権への敵意に
○宗派の違いは対立陣営攻撃のための口実
○独裁にも過激主義にも未来ないこと示せ



 
 
>TOP

博物館銃撃の容疑者拘束=国際手配のモロッコ人男−伊

時事ドットコム

【パリ時事】日本人3人を含む観光客ら22人が犠牲となったチュニジア国立バルドー博物館銃撃事件で、イタリアの警察当局は20日、事件への関与が疑われ国際指名手配されていたモロッコ人のアブデルマジド・トゥイル容疑者(22)を伊北部ミラノで拘束したと明らかにした。複数の欧州メディアが伝えた。

伊当局によると、トゥイル容疑者はテロ目的の計画的殺人容疑で国際手配されていた。事件後にイタリアへ渡ったとみられ、母親ら家族と住んでいたミラノ近郊のアパートで、18日夜に拘束された。

銃撃事件は3月18日に発生。イスラム過激派とみられる武装集団が博物館に押し入り、日本人やイタリア人を含む観光客らを次々と殺害した。

実行犯2人は治安部隊に現場で射殺されたが、1人が逃走したとの情報もあり、各国当局が残る協力者の行方を追っていた。当局は、トゥイル容疑者がどういう役割を果たしたかを含め、事件の全容解明を急ぐ方針だ。

ミラノでは5月から「食」をテーマにした万国博覧会「エキスポ2015」が開催中。世界中から多くの観光客が訪れており、当局が警戒を強めている。(2015/05/20-21:11)



 
 
>TOP

チュニジア博物館襲撃、容疑者1人逮捕 イタリアで

asahi.com

2015年5月20日22時37分

日本人3人を含む外国人観光客21人と警官1人が死亡したチュニジアの国立バルドー博物館襲撃事件で、イタリア警察は20日、事件に関与した疑いでモロッコ人とみられる22歳の男をイタリア北部ミラノ地域で逮捕したと発表した。

警察の会見によると、男は2月に約90人の移民・難民とともにチュニジアからボートでイタリア南部シチリア島へ密航し、国外退去命令を受けていた。逮捕時には母親ら家族が住むミラノ近郊のアパートに戻ったところだったという。チュニジアの当局は、男が襲撃実行のためにチュニスに戻り、またイタリアへ向かったとみているが、いつどのように出入国したのかは明らかではない。AP通信によると、母親は3月の襲撃事件の後に息子のパスポートが紛失したと報告していた。

襲撃事件では、武装グループが同博物館にバスで到着した観光客らを銃撃した後、展示室に押し入り、見学中の人たちを襲撃。イタリア人も4人が死亡している。実行犯のうち2人は現場で治安部隊に殺害された。

治安当局はこれまでに、事件に関与した疑いのある40人以上を逮捕。チュニジア西部での掃討作戦で首謀者とみられる男を殺害した。犯行グループは、イラクやシリアを拠点とする過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓ったとされる。



 
 
>TOP

米国、チュニジアを非NATOの主要同盟国に指定

cnn.co.jp

2015.05.28 Thu posted at 18:11 JST

ワシントン(CNN) オバマ米大統領は28日までに、ホワイトハウスでチュニジアのカイドセブシ大統領と会談し、同国を北大西洋条約機構(NATO)非加盟の主要同盟国に指定する考えを示した。

これを受けチュニジアは今後、米国の軍事装備品の入手拡大が可能となり、安全保障面で格上げされた取り決めを結ぶ機会も得る。

オバマ大統領はまた、政治の民主化を進めるチュニジアの取り組みを全面的に支援する考えも示した。

チュニジアは2011年に北アフリカや一部の中東諸国に広がった民衆革命「アラブの春」の先駆けとなった国。その後、平和的な権力移行や民主的な大統領選挙などが実施されるなどの成果を上げているが、若年層の35%が失業するなど経済面や政治面で克服すべき課題も多い。

また、政情混乱にあり過激派対策が迫られているアルジェリアやリビアと国境を接し、治安対策上の懸念も生じている。過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は多くのチュニジア人を組織に取り入れることに成功しているともされる。

この中でオバマ政権は21日、チュニジアに対し2016年に1億3400万ドル(約166億円)の援助資金を供与する方針を発表。また、最大で5億ドルの融資保証も付与すると述べた。

米シンクタンクによると、米国によるチュニジアへの援助額は12年に1億8900万ドル。しかし、15年は6600万ドルにとどまっている。米国務省は今年2月、同国に対する経済援助を16年にはほぼ倍増し、安全保障面の援助は3倍の水準にする考えを明らかにしていた。



 
 
>TOP

チュニジア大使に長谷川氏

nikkei.com

2015/6/26 9:26

政府は26日の閣議で、チュニジア大使に長谷川晋ストラスブール総領事を充てるなどの人事を決めた。発令はいずれも29日付。

長谷川 晋氏(はせがわ・すすむ=チュニジア大使)79年(昭54年)東大教養卒、外務省へ。イラク大使、12年8月ストラスブール総領事。青森県出身、59歳。

岡田 光彦氏(おかだ・みつひこ=トリニダード・トバゴ兼アンティグア・バーブーダ兼セントクリストファー・ネビス兼ドミニカ大使)77年(昭52年)東大工卒、旧運輸省へ。東北地方整備局長、11年5月国際臨海開発研究センター理事長。東京都出身、60歳。

坂本 秀之氏(さかもと・ひでゆき=ナミビア大使)79年(昭54年)東京外大外国語卒、外務省へ。韓国公使、12年9月フランクフルト総領事。青森県出身、59歳。

新井 辰夫氏(あらい・たつお=ジブチ大使)82年(昭57年)東京外大外国語卒、外務省へ。ブラジル公使、12年3月モントリオール総領事。神奈川県出身、59歳。



 
 
>TOP

チュニジアでホテル狙った銃撃事件、27人死亡

asahi.com

ドバイ=渡辺淳基2015年6月26日21時43分

チュニジア内務省によると、同国北東部スースで26日、海岸沿いのホテル2軒を狙った銃撃事件があり、27人が死亡した。宿泊客らとみられる。ロイター通信などが報じた。同国の治安部隊が、現場で実行犯とみられる男1人を殺害した。逃走中の共犯者がいる可能性があるとみて、捜査している。

スースは古代ローマ時代の遺跡を残すチュニジア第3の都市。海岸沿いのリゾートなど観光を主要産業とし、欧州などからの観光客が集う。メディアによると、襲撃されたホテルの一つは5つ星の「ホテル・リウ・インペリアル・マルハバ」だという。

チュニジアでは3月にも、首都チュニスの国立博物館で襲撃事件があり、日本人3人を含む外国人観光客21人と警官1人が死亡した。政府は武装組織「ウクバ・ビン・ナーフィウ旅団」のアルジェリア人指導者を殺害し、事件の首謀者だったと発表した。同旅団は過激派組織「イスラム国」(IS)を支持しているとされる。(ドバイ=渡辺淳基)



 
 
>TOP

チュニジアで襲撃、外国人含む27人死亡 海岸のホテル

nikkei.com

2015/6/26 21:50

【カイロ=共同】チュニジア中部スースのリゾートで26日、銃で武装した男らが海岸のホテルを襲撃し、ロイター通信は内務省当局者の話として、外国人を含む27人が死亡したと報じた。犯人のうち1人が射殺された。

襲撃現場近くには多数の観光客が訪れていたという。

チュニジアでは首都チュニスの博物館で3月、イスラム過激派によるテロで日本人3人を含む外国人観光客ら22人が犠牲になった。



 
 
>TOP

仏・中東でテロ50人超死亡 イスラム過激派関与か

nikkei.com

2015/6/26 22:46 (2015/6/27 1:27更新)

【カイロ=押野真也】北アフリカ・チュニジア中部の観光地スースで26日、観光ホテルが何者かに襲撃され、警察との間で銃撃戦が発生した。英BBCテレビによると少なくとも28人が死亡、犠牲者の多くは英国人やドイツ人など外国人という。

チュニジア内務省によると、複数の武装した男がホテル前のビーチで銃を乱射した。実行犯の1人は射殺された。治安当局は「テロ」との見方を示した。チュニジアでは3月に首都チュニスの博物館がイスラム過激派に襲撃され、日本人を含む22人が死亡する事件が発生し、当局は警戒を強めていた。

一方、クウェートでも同日、イスラム教シーア派モスクを狙った自爆攻撃があり、AP通信によると少なくとも25人が死亡し、多数の負傷者が出た。過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)」が犯行声明を出した。

【パリ支局】フランス南東部リヨン郊外で26日、ガス工場への襲撃事件が発生した。工場内で大きな爆発が発生し、頭部が切断された1人の遺体が見つかった。オランド大統領は襲撃について「テロ」と非難した。容疑者として拘束された男はイスラム過激派として監視対象になっていたという。

同日、中東で起きた2つのテロとフランスのテロの相互の関連は分かっていない。イスラム世界は断食月(ラマダン)に入っており、ISは敵視する欧米の異教徒やシーア派への攻撃を強めるよう呼びかけていた。



 
 
>TOP

ビーチやホテルで乱射 チュニジアのテロ 観光客ら犠牲

asahi.com

エルサレム=渡辺丘2015年6月27日05時36分

北アフリカのチュニジアでは、夏のビーチリゾートとして同国屈指の観光地、北東部スースのホテルで26日昼、観光客らが武装した男に襲われた。犯行の背景などは明らかになっていない。

現地からの情報などによると、カラシニコフ銃を傘の中に隠し持った男1人がビーチで突然、観光客を銃撃。その後、男はプールに移動し、再び銃を発射した後、ホテル内に移動し、無差別に乱射したという。男はその後、治安部隊に射殺された。もうひとりの銃撃犯が海岸に面した他のホテルで、行楽客に発砲したとの情報もある。

欧米メディアによると、2人の息子と現場にいたアイルランド人の女性は、観光客らでにぎわうビーチはパニック状態になったと証言。「最初は花火かと思ったが、人々が走っているのを見て、銃撃事件と知った。ウェーターや治安部隊は『走れ、走れ』と叫んだ」。イギリス人の観光客は「ホテルの室内に鍵を閉めているように言われ、後でロビーに集められた」と語った。

現地からの映像では、黒いシャツに短パン姿の男が路上に血を流して倒れており、その隣にライフル銃が置かれ、警察官が立つ。男は実行犯とみられる。布をかぶせて、白い砂浜に横たわる遺体とみられる写真も報じられている。現地メディアは政府の情報として、死傷者にはフランス、ドイツ、ロシア、イギリス国籍の人が含まれると報じた。

イスラム教のラマダン(断食月)の時期にあたるため、地元の人はふだんより少なく、外国人観光客が多かったとみられる。

襲撃されたホテルの一つは五つ星の「ホテル・リウ・インペリアル・マルハバ」。ホテルのホームページによると、地中海のビーチ沿いにあり、アラブ風の建築物が立ち並ぶ港の近くにあり、欧米の富裕層の間でも人気があるホテルだったという。

旅行サイトには、休日を同ホテルで過ごした外国人の書き込みが多数あり、外国人観光客の利用が多かったとみられる。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
>TOP

中東2カ国のテロ続発、死者計66人に ISが犯行声明

asahi.com

チュニス=高久潤、春日芳晃2015年6月27日11時27分

チュニジア北東部スースの高級ホテルが26日、武装した男に襲撃された事件で、同国政府は外国人観光客ら39人が死亡し、39人が負傷したと明らかにした。ロイター通信などによると、過激派組織「イスラム国」(IS)を名乗る犯行声明が同日、ツイッター上に投稿された。

同通信によると、犯行声明は「我々の兄弟」が「売春宿」を攻撃し、「不信心者」を殺害したとしている。

現地報道によると、男はチュニジア人で、電気工学を学ぶ23歳の学生とみられる。26日昼、傘の中に隠し持った銃でビーチの観光客に向けて発砲後、プールやホテルのフロント付近でも乱射を続けた。その後、治安部隊に射殺された。

ロイター通信によると、ホテルの従業員は「短パンをはいた若い男で、観光客のようだった」と証言。観光客を装って、ビーチに侵入した可能性がある。

チュニジア保健省によると、死亡した観光客には英、独、ベルギー国籍が含まれる。英国のハモンド外相は少なくとも5人の英国人が死亡し、さらに増える可能性があると述べた。AP通信などが伝えた。今のところ、日本人が巻き込まれたとの情報はない。

チュニジアでは3月、首都チュニスの国立博物館が襲撃され、日本人3人を含む外国人観光客21人と警官1人が死亡した。今回の事件の犠牲者はそれを上回る。AP通信によると、カイドセブシ大統領は「どの国もテロから安全ではない」と語り、国際社会で連携する必要性を強調した。

一方、ペルシャ湾岸のクウェートで26日昼、シーア派のモスクが狙われた自爆テロの死者は27人に達した。この事件でもISが犯行声明を出した。(チュニス=高久潤、春日芳晃)



 
 
>TOP

警戒態勢でも防げなかったテロ 仏やチュニジア

2015/6/27 1:10

日本経済新聞 電子版

【アテネ=竹内康雄】フランスとチュニジアで26日、相次ぎテロが発生した。フランスでは1月、チュニジアでは3月にテロ事件が起きたばかり。当局による警戒態勢が続くなかでテロが再び起きたことは、未然に防ぐことの難しさを改めて見せつけた。

オランド仏大統領は26日、欧州連合(EU)首脳会議への出席で訪れていたブリュッセルで記者会見し、「テロ攻撃だったことは間違いない」と断定した。事件への対応やさらなるテロ防止へ「あらゆる措置をとる」と強調。首脳会議を途中退席して帰国した。バルス仏首相も滞在先のコロンビアのボゴタで「イスラムのテロが再びフランスを攻撃した」と記者団に語り、滞在を早めに切り上げて帰国する考えを示した。

フランスとチュニジアはわずか半年のうちに2回のテロ発生を許した。オランド大統領やチュニジアのカイドセブシ大統領の政権基盤も揺らぎかねない。

だがテロを未然に防ぐことの難しさはこれまでに比べて格段に増している。最近では「一匹狼(おおかみ)」型のテロが増えているからだ。たとえば、過激派「イスラム国」(IS=Islamic State)は教徒に向けて「(ISに敵対する)軍人、民間人を攻撃せよ」と指示するくらいで、具体的な手法は必ずしもテロ組織と密接な関わりがない実行犯に委ねられているのが現状だ。

欧州ではフランスを中心に移民系の若者が多い。求職時などに出自で差別され、社会に不満を抱いている。その中の一部がイラクやシリアに渡航し、軍事訓練を受けた上で過激思想に染まって帰国し、社会問題となっている。渡航検討中を含めると、数千人規模の「テロリスト予備軍」がいるとされる。

各国とも財政面など様々な制約があるなかで、予備軍すべてを常時監視することは難しい。1月に起きた仏週刊紙銃撃テロでは、「実行犯は最近は危険な兆候はなかった」(内務省)として、数カ月前から監視をやめ、監視の優先度の高い人物に対象を移していた。ましてチュニジアはイスラム教徒が大半を占める国。その中から危険思想を持つ者をすべて探すのは不可能だ。

1月のテロ以降、フランスでは警戒態勢が続いていた。観光名所や空港、駅、百貨店などでは今なお自動小銃を持った兵士らが目を光らせている。今回の事件の現場は工場で、不特定多数の人間が集まる場所だったわけではない。仏当局関係者は仏紙に「すべての人、すべての場所を監視し続けることはできない」と嘆いた。

AFP通信によると、今回の実行犯であるヤシヌ・サルヒ容疑者(35)は2006年に過激主義のために拘束されて国の犯罪記録に登録されたものの、08年には更新されずに消えていた。カズヌーブ内相は26日、同容疑者が「(イスラム厳格派の)サラフィー主義と関係がある」と明らかにした。共犯者とみられる人物の事情聴取も進めている。

今回の容疑者の国籍は確認されていない。ただ欧州では1月の仏テロと、2月にデンマークで起きたテロの実行犯は、移民の子孫で、それぞれ自国籍を持っていた。自国民による「内なるテロ」であることも、当局の監視を難しくしている要因だ。

ブリュッセルで開かれているEU首脳会議では、地中海などから押し寄せる移民の扱いも議題の一つ。テロにつながりかねないとして、移民の流入の厳しい制限などを求める極右政党などが勢いづくのは確実だ。



 
 
>TOP

チュニジアのテロ、死者37人に 英国人5人死亡の見方

nikkei.com

2015/6/27 10:07

【カイロ=押野真也】北アフリカ・チュニジアで26日に起きたテロ事件の死者は27日未明(日本時間同日午前)までに37人となった。英国のハモンド外相は26日、少なくとも5人の英国人が含まれているとの見方を明かした。ドイツやベルギーの観光客も犠牲になったもようだ。外国人観光客を狙ったテロに対し、国際社会からは非難の声が上がっている。

チュニジア国営メディアによると、26日に中部の観光地スースのビーチで起きたテロは、ビーチにいた観光客らに対し、武装した複数の男が銃を乱射。警官隊と銃撃戦となり、多数の外国人が犠牲となった。在チュニジア日本大使館によると、日本人が被害にあったとの情報はない。

今回、チュニジアとフランス、クウェートでほぼ同時にテロ事件が起きたが、関連性は定かではない。クウェートでイスラム教シーア派のモスク(イスラム教礼拝施設)などを狙った爆破テロは、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が犯行声明を出した。ロイター通信によるとチュニジアのテロについてもISは犯行声明を出しているが、フランスのテロとの関連は不明だ。

英国のハモンド外相は26日、「5人の英国人の死亡を確認した」と述べ、さらに犠牲者が増える可能性があると言及した。チュニジアは地中海を挟んで欧州に面しており、多くの観光客が欧州から訪れる。

チュニジアでは、3月に首都チュニスで国立博物館が襲撃されたばかり。今後の夏休みシーズンを控え、観光施設の警備を強化して主力の観光産業を盛り返そうと努めてきたチュニジア政府にとっては大きな痛手だ。

中東や北アフリカをはじめとするイスラム教国では、イスラム教の宗教儀式であるラマダン(断食月)の最中で、一般的に信仰心が強まる傾向にある。ISやほかのイスラム過激派はラマダンを利用してさらなるテロを呼びかける可能性もありそうだ。



 
 
>TOP

多発テロの死者、4カ国で100人超 チュニジア・仏など

nikkei.com

2015/6/27 20:36 (2015/6/28 0:30更新)

【カイロ=押野真也】中東・北アフリカやフランスで26日、同時多発的に発生したテロ事件による死者の数は100人を超えたもようだ。チュニジア中部の観光地スースで起きた事件では英国やドイツなどの外国人観光客など39人が死亡した。チュニジアでは3月に首都チュニスでの博物館襲撃事件があったばかり。チュニジア政府は治安改善をアピールしてきただけに、出ばなをくじかれた格好だ。

ロイター通信によると、チュニジアとクウェートの事件について、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)が犯行声明を出した。4カ国で起きたテロ事件の関連性は不明だが、過激派組織に共鳴する若者も多く、テロが拡散する脅威が高まっている。

現地報道によると、チュニジアで警官に射殺された実行犯の一人は若い男で、当局の監視対象になっていない学生だったという。事件を受け、チュニジア政府は国内にある80カ所のモスク(イスラム礼拝施設)を一時的に閉鎖する方針を示した。チュニジア政府高官は3月、「一部の国内のモスクは過激派に支配されており、過激思想を広める役割を担っている」と述べており、警戒を強めているもようだ。

イスラム圏では、6月中旬からイスラム教の儀式「ラマダン(断食月)」に入っている。一般的に、ラマダン期間は信仰心が高まり、ISはこの期間を狙って欧米の非イスラム教徒へのテロを呼びかけている。

チュニジアは3月の博物館襲撃事件以降、テロの封じ込めを強化してきた。4月24日の日本経済新聞との会見で、シド首相は「治安改善に全力を挙げており、テロによる観光客の落ち込みは限定的だ」と強調し、夏の観光シーズンには外国人観光客は回復するとの見通しを示していた。

チュニジアにとって、観光産業は国内総生産(GDP)総額の15%を占める主力産業だ。今回の事件を受けて欧米からの観光客数が落ち込むのは避けられず、低迷する経済の回復がさらに遅れるのは確実だ。

チュニジア政府は内戦が続く隣国のリビアから戦闘員や武器が流入するのを防ぐため、リビアとの国境付近で数キロメートルごとに兵士の駐屯基地を設け、防護壁を設置する案も検討している。ただ、チュニジアの場合、海外の武装勢力だけでなく、自国民によるテロも警戒している。

チュニジアからはシリアやイラクに3000人以上が戦闘員として渡航しているとされる。チュニジアは失業などで若者を中心に閉塞感が強まっており、イスラム過激派に身を投じる若者が後を絶たない。こうした戦闘員がチュニジアに帰還してテロを引き起こす懸念が強まっている。

今回テロが起きたフランスでも多くの若者がシリアやイラクに戦闘員として渡航している。国境審査でテロリストかどうか判断するのは難しい。「(こうしたテロ予備軍が)いつ爆発してもおかしくない状況」(仏紙)との指摘もあり、テロが中東から欧米に拡散する脅威がかつてなく高まっている。



 
 
>TOP

チュニジアでホテル襲撃、37人死亡 ISISが犯行声明

cnn.co.jp

2015.06.27 Sat posted at 13:31 JST

(CNN) チュニジア北東部のスースで26日、海岸沿いの観光ホテルが銃を持った男に襲撃され、少なくとも37人が死亡、36人が負傷した。同日には中東クウェートでもシーア派モスク(礼拝所)が襲撃され27人が死亡し、いずれの事件でもイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を出した。フランス・リヨン近郊でも同日にテロ事件が発生し、世界各地でテロへの警戒が高まっている。

チュニジア保健省によると、殺害された37人の多くは、浜辺で遊んでいるところを襲撃された。各国当局によると、国別の内訳で判明しているのは、英国人が5人、ベルギー人が3人、ドイツ人が1人、アイルランド人が1人のほか、フランス人もいるという。

チュニジアの内務省は、襲撃犯は男1人で、死亡したとしている。目撃者の間では襲撃犯は複数いたとの証言もあり、内務省も当初は3人の犯行としていた。

内務省の報道官によれば、襲撃犯は学生で、付近の大学で工学の修士号を授与される予定だった。名前については明らかにしていない。

ISISは襲撃犯を「アブ・ヤフヤ・キラワニ」という男だと特定しているが、襲撃犯としてネット上に掲載された男の写真について、目撃者は実際の犯人と同一人物かは断言できないという。

複数の米当局者は、今回の襲撃について、ISISに感化された事件であるものの、ISISから直接の指示は受けていないとの見方を示した。

襲撃されたホテルの隣に滞在している英国人の男性によると、当初、聞こえたのは花火のような小さな音だったが、続いて浜辺から銃声が響いてきた。この時点で、浜辺はパニックになり、皆がホテルに逃げ帰った。銃声の合間に爆発音も聞こえたという。

26日午後の時点では、ホテルは比較的落ち着きを取り戻している。観光客の大半は避難し、地元住民や治安部隊がホテル内部を固めた。

一方、フランスでは26日、ガス工場が男に襲撃され、容疑者の上司の男性が頭部を切断されて殺害されたほか、クウェートでも同日、シーア派系モスクが襲撃され、少なくとも25人が死亡、200人以上が負傷するなど、テロが連鎖している。クウェートの事件については、ISISが犯行声明を出している。

こうしたテロの連鎖を受け、欧州各国は対応に追われている。スペイン内相によると、同国のテロ警戒レベルは5段階の4まで引き上げられた。英国のキャメロン首相は短文投稿サイト「ツイッター」で、「チュニジア、フランス、クウェートの襲撃で、陰惨な気分になっている」「我々は一致団結してテロリズムの恐怖と戦わねばならない」と述べた。



 
 
>TOP

「襲撃犯、欧米人狙った」 チュニジア・テロの生存者語る

nikkei.com

2015/6/28 0:31

【スース(チュニジア)=共同】パラソルに自動小銃を隠してビーチにやって来た襲撃犯の男は、多くのチュニジア人には目もくれず、水着姿の欧米人に銃を乱射した。30人以上が犠牲となったホテル襲撃テロから一夜明けた27日、現場の目撃者らが恐怖の瞬間を振り返った。

「明らかに欧米人を狙っているようだった」。現場にいた会社員のファイサルさん(28)は「私はチュニジア人だから助かっただけ」と言葉を絞り出した。

襲撃犯はビーチで乱射後にホテルのプールに侵入。「何をしてるんだ」と叫ぶ人たちに「おまえらには関係ない」と叫び返したという。

近くの自宅で銃声を聞いたという女性(40)は「あんなのはイスラム教徒ではない。チュニジアは平和な国。犠牲者に申し訳ない」と話した。

英メディアなどによると、英国人女性のサラ・ウィルソンさんが男の叫び声で異変に気付いた時には銃の乱射が始まっていたという。とっさに身を盾にしてかばってくれた婚約者は肩や胸にけがを負った。

「逃げろ」。婚約者の声に押されるようにホテルに逃げた。自身は無事だったが婚約者は重体。「早く一緒にここから出たい」。駆け付けた病院で祈るように話した。



 
 
>TOP

チュニジアテロ、容疑者がISに共感か FBに投稿

asahi.com

チュニス=高久潤2015年6月29日11時15分

チュニジア北東部のスースで外国人観光客ら38人が殺害された事件で、実行犯とされるサイフディン・レズギ容疑者(24)が、自らのフェイスブック(FB)のアカウントに過激派組織「イスラム国」(IS)に共鳴していることを示すような投稿をしていたことがわかった。地元紙が28日までに報じた。

報道によると、レズギ容疑者は昨年12月末、ドイツ人ジャーナリストがIS内部に入って現状を報告した米CNNの番組についてふれ、報道の仕方が「悪意に満ちている」と投稿した。ISへの共感を示したとみられている。

さらに、レズギ容疑者はFBの自己紹介欄に「もし、ジハード(聖戦)への愛が犯罪行為だというのなら、世界は私を犯罪者だと呼ぶだろう」と書き込み、過激な行動へ出ることを示唆していた。

AP通信によると、今回の事件で国別で最多となる15人以上の犠牲者を出した英国の警察は28日、警官400人を空港に派遣して、チュニジアから戻ってきた旅行者から事件の目撃証言などを集める一方、捜査幹部や法医学専門家チームをチュニジアに派遣したと発表した。(チュニス=高久潤)



 
 
>TOP

後方支援に共犯者か チュニジア襲撃テロ

nikkei.com

2015/6/29 10:31

【スース=共同】AP通信によると、チュニジア内務省のアルウィ報道官は28日、中部スースのホテル襲撃テロの実行犯の学生、セイフッディン・レズギ容疑者(22)を後方で支援していた複数の共犯者がいたとみて捜査していることを明らかにした。

また、別の当局者は、現時点では犠牲者にチュニジア人は含まれていないと述べた。英スカイニューズ・テレビは28日、英国人の犠牲者は少なくとも30人に上る見通しだと伝えた。全員の身元確認はまだ終了していないが、「犯人が外国人を標的としていた」という目撃証言が裏付けられた。

アルウィ報道官によると、警察はレズギ容疑者が使ったカラシニコフ銃や弾倉4個分の実弾を提供したり、現場ホテルに連れて行ったりした共犯者がいるとみている。

当局はこれまでにレズギ容疑者の父親や、レズギ容疑者が同居していた学生3人から事情聴取した。現場近くの海ではレズギ容疑者の携帯電話が見つかり、事件直前に父親に電話をかけていたことが判明したという。



 
 
>TOP

チュニジアテロ、単独で実行か 当局、背後関係を捜査

asahi.com

カイラワン=高久潤、カイロ=渡辺丘2015年6月30日10時47分

チュニジア北東部スースのホテルで外国人観光客ら38人が殺害された事件で、治安当局は銃乱射の実行犯は単独との見方を強め、背後関係を捜査している。現場で見つかった銃弾はいずれもカラシニコフ銃から発射された同一のものだったという。ロイター通信などが伝えた。

銃乱射の実行犯とされ、射殺されたのは、サイフディン・レズギ容疑者(24)。現地からの報道では、事件の目撃者は、レズギ容疑者がチュニジア人に「離れろ」と言ったといい、外国人観光客を狙ったテロとの見方が強まっている。「銃撃開始から(容疑者の)射殺まで約40分だった」との証言もある。

チュニジアの内務相は29日、「テロの背後にあるネットワーク」に属する複数の人物を逮捕したと明らかにした。詳細は分かっていないが、AP通信によると逮捕者は7人という。同事件では、過激派組織「イスラム国」(IS)が26日、犯行声明を出した。

地元報道によると、レズギ容疑者は自らのフェイスブック(FB)のアカウントにISへの共鳴を示すような投稿をしていた。昨年12月末、ドイツ人ジャーナリストがIS内部に入って現状報告した米CNNの番組にふれ、報道の仕方が「悪意に満ちている」と投稿。自己紹介欄に「もし、ジハード(聖戦)への愛が犯罪行為というのなら、世界は私を犯罪者だと呼ぶだろう」と書き込み、過激な行動に出ることを示唆していた。

ロイター通信は、レズギ容疑者が過去半年の間に過激思想に傾いた可能性があり、「国外の過激派とネットを通じて連絡を取り合っていた」とする治安当局筋の情報を伝えた。

一方、AP通信は治安当局者の話として、レズギ容疑者が過去2年、大学生活を送ったカイラワンにある「非公式」なモスクに出入りしていたと報じた。海中から容疑者の携帯電話が見つかり、事件前に父親と通話していた形跡があった、としている。

カイラワンの中心街にあるモスクの70代の宗教指導者は朝日新聞に「最近、この地域のモスクで彼を見たという話は全く聞かない。中心部を離れると、公式に認められていないモスクもある」と話す。容疑者が通う大学のカリム・エルガラット事務局長は「2年前から知っているが、宗教的な雰囲気はなく、今時の若者だった」と語った。(カイラワン=高久潤、カイロ=渡辺丘)



 
 
>TOP

チュニジアのテロで逮捕者 英国は大規模な対テロ演習実施へ

cnn.co.jp

2015.06.30 Tue posted at 10:25 JST

(CNN) チュニジア北東部スースの海岸で観光客らが銃撃されたテロで、同国のガルサッリ内相は29日、事件に関与したとみられる集団を逮捕したと発表した。

事件は26日に発生し、欧州各地から訪れていた観光客ら少なくとも38人が死亡、39人が負傷した。死者のうち30人が英国人だった可能性があり、英国人が犠牲になったテロとしては、2005年にロンドンで起きた地下鉄爆破事件以来、最悪の規模。こうした状況を受けて、英国は大規模な対テロ演習を実施するという。

実行犯とされる学生、サイフディン・レズキ容疑者(24)は射殺された。イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が関与を示唆している。

事件を受けて、スースには29日、英国とドイツ、フランスの各内相が駆け付けた。

ガルサッリ内相は3人との共同記者会見で「まず最初の一団を逮捕した」と発表。この集団は容疑者の背後にあった人脈の一角だと述べた。同内相はまた、政府が「反民主主義」や「憎悪」を扇動するモスク(イスラム教礼拝所)の閉鎖に踏み切ることもあり得ると語った。

チュニジアのシド首相は同日、CNNとのインタビューで、レズキ容疑者がテロ組織にかかわっていたことを示す情報は現時点でほとんどないと語る一方、同容疑者が「あるモスク」から影響を受けていた可能性を指摘。また、容疑者はソーシャルメディアを通してテロの準備を進めていたとの見方を示した。

英国のメイ首相は、各国がチュニジア当局と団結してテロに立ち向かうと強調した。内相らの会合に続き、各国の専門家らが集まって会合を開く予定だという。

キャメロン英首相の報道官は29日、死者のうち30人は英国人だった可能性があると述べた。英国人が犠牲になったテロとしては、2005年にロンドンで起きた地下鉄爆破事件以来、最悪の規模となる。

キャメロン首相は英下院で、今後数日のうちにロンドンで治安、緊急対策当局者らによる大規模な対テロ演習を実施すると発表した。事件から1週間後の7月3日には、全英で黙とうの時間を設けるという。

26日にはクウェートのモスクや、フランス南東部リヨン郊外の米国系工場でもテロが発生した。それぞれの事件の間に関連があったかどうかは明らかになっていない。



UP:2015 REV:
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)