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チュニジア共和国 2011年2月〜6月


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アフリカアフリカ Africa 2016

○2009年までのニュース・情報 チュニジア共和国 〜2009年
○2010年のニュース・情報 チュニジア共和国 2010年
○2011年1月のニュース・情報 チュニジア共和国 2011年1月
○最新のニュース・情報 チュニジア共和国

○外務省 各国・地域情勢 チュニジア共和国

◆2011/02/01 NIKKEI NET EU外相ら、エジプト政権「秩序ある移行」支持
◆2011/02/01 時事通信社 アラブ民主化にウィキリークス?=候補推薦締め切り−ノーベル平和賞
◆2011/02/01 NIKKEI NET エジプトデモが飛び火、パレスチナは選挙実施を発表
◆2011/02/01 NIKKEI NET ヨルダン首相が辞任 アブドラ国王、新首相を任命
◆2011/02/01 NIKKEI NET [FT]盛り返す民主主義 世界の大国に戸惑い
◆2011/02/02 NIKKEI NET ヨルダン内閣総辞職 国王が新首相任命
◆2011/02/02 NIKKEI NET  イエメン大統領、2年後の退陣表明 デモ中止求める
◆2011/02/02 yomiuri.co.jp イエメン大統領、今任期限りで引退する意向
◆2011/02/03 NIKKEI NET 20年間の非常事態宣言、アルジェリアで撤回法案
◆2011/02/03 NIKKEI NET FAO食料価格指数、2カ月連続で最高値 1月
◆2011/02/03 asahi.com イエメン大統領「2年後退陣、世襲しない」 在位32年
◆2011/02/04 NIKKEI NET 民主化デモ連鎖「イスラムの目覚め」 イラン最高指導者
◆2011/02/04 NIKKEI NET EU、エジプト政権移行に直接関与へ 臨時首脳会議
◆2011/02/04 NIKKEI NET 民主化デモ「イスラムの目覚め」 イラン最高指導者が歓迎
◆2011/02/04 yomiuri.co.jp 19年も非常事態宣言、アルジェリア解除へ
◆2011/02/04 asahi.com ヨルダン国王、イスラム組織と会談 強まる政府批判受け
◆2011/02/05 NIKKEI NET EU、エジプト政権移行に直接関与へ 首脳会議で方針
◆2011/02/05 NIKKEI NET チュニジア、非常事態宣言を来週解除へ デモ沈静化
◆2011/02/05 毎日新聞 EU:中東政策、民主化支援強化 エジプト援助凍結も
◆2011/02/06 NIKKEI NET 危機を遠ざける湾岸王制国家の「中流意識」
◆2011/02/06 cnn.co.jp 警官隊がデモ隊に発砲、2人死亡 チュニジア
◆2011/02/06 yomiuri.co.jp チュニジアで警官発砲、市民2人が死亡
◆2011/02/06 yomiuri.co.jp エジプトに触発?…セルビア首都で7万人デモ
◆2011/02/07 asahi.com チュニジア、旧与党の活動を禁止
◆2011/02/09 asahi.com 仏首相、甘かったバカンス エジプト旅行で便宜受け窮地
◆2011/02/09 yomiuri.co.jp 仏首相、エジプト政府丸抱えクリスマス家族休暇
◆2011/02/09 毎日新聞 仏首相:エジプトで丸抱え接待 外相はチュニジアで
◆2011/02/11 cnn.co.jp 中東の政情不安、経済的打撃が深刻化 スエズ運河もスト
◆2011/02/11 NIKKEI NET EU上級代表、エジプト「今こそ変革の時」
◆2011/02/11 ラミス・アンドーニ(Lamis Andoni) 汎アラブ主義の復活
◆2011/02/12 asahi.com スイス、ムバラク氏一族の資産凍結指示 5兆円報道も
◆2011/02/12 yomiuri.co.jp スイス政府、ムバラク氏と家族の資産凍結
◆2011/02/12 yomiuri.co.jp チュニジア暫定政権「辞任、大変喜ばしい」
◆2011/02/12 Jeune Afrique スイス:銀行天国時代の終わり
◆2011/02/12 毎日新聞 エジプト:ムバラク政権崩壊 軍、暫定統治を強調 民政移管へ作業加速
◆2011/02/14 NIKKEI NET チュニジアからボートで難民3000人 伊南部の島へ
◆2011/02/14 AFP BB News チュニジア不法移民がイタリアに大挙流入
◆2011/02/14 毎日新聞 エジプト:ムバラク氏、資産移動か 最大5兆3400億円、国外に−−英紙報道
◆2011/02/15 NIKKEI NET EU、チュニジアに2億5800万ユーロの包括的支援
◆2011/02/15 NIKKEI NET デモ、中東各地に波及 原油市況に影響も
◆2011/02/15 cnn.co.jp 中東・北アフリカに広がる混乱、国別の状況は今
◆2011/02/16 NIKKEI NET 赤十字受け入れ、エジプトに要請 国際委員会事業局長
◆2011/02/16 毎日新聞 中東激震:私はこう見る SNSが引き金 日本エネルギー経済研究所・保坂修司さん
◆2011/02/16 毎日新聞 EU外相:チュニジア訪問、290億円支援表明
◆2011/02/17 NIKKEI NET アラブ連盟、3月2日に外相級会合 デモ対応焦点
◆2011/02/17 cnn.co.jp 抗議デモがリビアに飛び火、中東各地も混乱続く
◆2011/02/17 Record China 中国の反応、「世界第2位」に“やや低いトーン”−米メディア
◆2011/02/17 毎日新聞 フランス:外相、チュニジア休暇また汚点 同行両親、前大統領関係者とビジネス契約
◆2011/02/17 毎日新聞 中東激震:私はこう見る 中東研究所、エフゲニー・サタノフスキー所長
◆2011/02/18 asahi.com チュニジアのベンアリ前大統領、危篤報道 逃亡先で
◆2011/02/18 yomiuri.co.jp サウジに亡命中のチュニジア前大統領、重体に
◆2011/02/18 NIKKEI NET パナソニック、中東出張自粛6カ国追加
◆2011/02/18 NIKKEI NET チュニジア前大統領、意識不明に
◆2011/02/18 毎日新聞 EU外相:21日にエジプトを訪問
◆2011/02/19 yomiuri.co.jp デモ拡大でアラブ強硬姿勢…中東和平再開遠のく
◆2011/02/20 NHK NHKスペシャル:ネットが革命を起こした〜アラブ・若者たちの攻防〜
◆2011/02/21 日本/東京アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会 緊急シンポ「アラブ諸国での政変をどう見るか」
◆2011/02/21 AFP BB News チュニジア、前大統領の身柄引き渡しをサウジに要請
◆2011/02/21 NIKKEI NET 前大統領の引き渡しをサウジに要請 チュニジア
◆2011/02/21 毎日新聞 リビア:デモ隊、第2の都市制圧 モロッコに波及、チュニジア再燃
◆2011/02/22 AFP BB News エジプト反政府デモ研究会に参加した47人を拘束、ジンバブエ
◆2011/02/22 NIKKEI NET EU、北アフリカの移民対策協議へ 24日に外相理事会
◆2011/02/23 asahi.com 「リビアデモの死者は1000人以上」 イタリア外相
◆2011/02/23 毎日新聞 クローズアップ2011:中東デモ拡大 民意読めぬ独裁者
◆2011/02/25 NIKKEI NET 中東混迷、近畿の企業が警戒 出張自粛の地域拡大
◆2011/02/25 毎日新聞 中東デモ:各地でうねり エジプトデモ1カ月
◆2011/02/26 asahi.com チュニジア国境 リビアからの難民2万2千人
◆2011/02/26 yomiuri.co.jp リビア脱出、毎日1万人が殺到…チュニジア国境
◆2011/02/26 毎日新聞 リビア:チュニジア国境、数千人避難 死んだ町「雇い兵が殺しに来る」
◆2011/02/26 毎日新聞 リビア:「カダフィはしぶとい」…出稼ぎチュニジア人
◆2011/02/27 NIKKEI NET リビア、150万人の外国人労働者が出国できず
◆2011/02/27 NIKKEI NET オマーンで反政府デモ、チュニジアでも衝突
◆2011/02/27 yomiuri.co.jp 抗議デモのチュニジアで冬休み、仏外相更迭へ
◆2011/02/27 yomiuri.co.jp チュジニアでデモ隊と治安部隊衝突、3人死亡
◆2011/02/27 AFP BB News 北アフリカ反政府デモの恩恵、スペインへの観光客増える
◆2011/02/27 毎日新聞 リビア:出稼ぎチュニジア人「カダフィはしぶとい」 身内に離反者出ていない
◆2011/02/27 AFP BB News リビアから大勢の外国人が出国、救出遅いとの批判も
◆2011/02/28 NIKKEI NET チュニジア首相が辞任へ、抗議デモ継続で
◆2011/02/28 NIKKEI NET チュニジア、新首相にカイドセブシ元外相 沈静化急ぐ
◆2011/02/28 NIKKEI NET 仏大統領、外相を更迭 チュニジア便宜供与問題で
◆2011/02/28 cnn.co.jp 抗議デモ再燃で首相が辞任、新首相任命 チュニジア
◆2011/02/28 asahi.com チュニジア暫定政権 ガンヌーシ首相が辞任表明
◆2011/02/28 asahi.com 仏大統領が外相更迭 チュニジア家族旅行で便宜疑惑
◆2011/02/28 asahi.com チュニジア暫定首相に元外相のカイドセブシ氏
◆2011/02/28 yomiuri.co.jp チュニジア暫定政府首相、辞任を表明
◆2011/02/28 yomiuri.co.jp チュニジア暫定大統領、新首相に元外相を任命
◆2011/02/28 毎日新聞 チュニジア:ガンヌーシ首相が辞任
◆2011/02/28 毎日新聞 チュニジア:新首相に元外相
◆2011/02/28 毎日新聞 フランス:チュニジア旅行、旧政権から便宜 外相が引責辞任
◆2011/03/01 cnn.co.jp 「正当性失った」 リビア政権に強まる国際社会の圧力
◆2011/03/01 毎日新聞 リビア:チュニジア国境、避難民急増で混乱続く
◆2011/03/01 毎日新聞 リビア:チュニジア国境で明暗 アフリカ人の脱出拒否
◆2011/03/01 JETRO チュニジアの経済・貿易・投資(2011年3月)
◆2011/03/02 NIKKEI NET チュニジア、旧野党の閣僚辞任
◆2011/03/02 NIKKEI NET チュニジア暫定政府、イスラム政党を合法化
◆2011/03/02 NIKKEI NET EU、リビア向けに緊急人道支援1千万ユーロ
◆2011/03/02 cnn.co.jp リビアからの避難民大量流入で国境混乱、危機的状況に
◆2011/03/02 毎日新聞 リビア:カダフィ政権、逃亡外国人を拷問 情報流出恐れ、機器押収
◆2011/03/03 NIKKEI NET チュニジアのイスラム政党、暫定政権への参加に意欲
◆2011/03/03 毎日新聞 リビア:カダフィ派「リビアは平和だ」 西部国境で100人デモ
◆2011/03/04 NIKKEI NET [FT]アラブ世界の政情不安、さらに拡大へ 米S&Pが予測
◆2011/03/04 NIKKEI NET チュニジア、7月に憲法制定議会選挙
◆2011/03/04 NIKKEI NET EU、リビア人道支援34億円に増額
◆2011/03/05 asahi.com リビア脱出者支援に米軍輸送機 チュニジアに2機到着
◆2011/03/05 NIKKEI NET EU大統領、北アフリカ向け貿易・投資促進策を検討へ
◆2011/03/05 毎日新聞 チュニジア:憲法制定会議、7月に議員選
◆2011/03/06 NIKKEI NET EUの対北アフリカ政策に「反省の弁」相次ぐ
◆2011/03/07 NIKKEI NET リビア政府、労働者の出国を強制阻止か 国連が視察要求
◆2011/03/07 毎日新聞 チュニジア:避難1万2000人「帰れない」 国境付近に「バングラ村」
◆2011/03/08 asahi.com エジプト・シャラフ新内閣発足 チュニジアでも新政権
◆2011/03/08 トラベルビジョン チュニジアの渡航情報引き下げ−外務省、一部除き「渡航是非検討」に
◆2011/03/09 cnn.co.jp 北アフリカ混迷で人身売買拡大の恐れ 欧州警察
◆2011/03/10 NIKKEI NET チュニジア、旧政権与党を解体
◆2011/03/10 毎日新聞 チュニジア:裁判所、与党の解党命令
◆2011/03/10 毎日新聞 チュニジア:リビアから避難のバングラデシュ人、5000人「故郷へ」
◆2011/03/10 トラベルビジョン コスタクルーズ、チュニジア、エジプト、イスラエルへの寄港中止へ
◆2011/03/11 asahi.com 米国務長官、リビア反体制派と会談へ
◆2011/03/11 yomiuri.co.jp 米国務長官、リビア反体制派代表と会談へ
◆2011/03/11 毎日新聞 クリントン米国務長官:来週チュニジアとエジプトを訪問
◆2011/03/16 yomiuri.co.jp 米国務長官、エジプト首相らに民政移行支援表明
◆2011/03/24 NIKKEI NET チュニジア、カダフィ大佐と一族の資産凍結
◆2011/03/24 国境なき医師団 リビア、イエメン、バーレーン、シリア、チュニジア、エジプト:政変に伴う情勢不安の中、医療援助を継続
◆2011/03/28 jp.wsj.com 【ブログ】世界の食料品10%値上がりで、反政府行動2倍に−IMF論文
◆2011/04/01 NIKKEI NET グーグル、イラク・チュニジア向け検索サービス開始
◆2011/04/01 NIKKEI NET リビア、英に特使派遣か 軍事攻撃停止働き掛け
◆2011/04/01 NIKKEI NET リビア反体制派が停戦条件 「西部から政府軍撤退を」
◆2011/04/02 yomiuri.co.jp EU、リビア「人道支援」部隊編成
◆2011/04/07 asahi.com リビア難民船沈没、250人以上不明 伊最南端の島の沖
◆2011/04/07 cnn.co.jp イタリアの島に難民が大量流入、沈没事故で不明者100人超
◆2011/04/12 NIKKEI NET イタリア、北アフリカ難民に苦慮 欧州の外交問題に
◆2011/04/15 NIKKEI NET IMF、中東・北アフリカ支援検討 数十億ドル規模
◆2011/04/18 毎日新聞 フランス:チュニジア移民の入国阻止 仏政府、伊との国境を一時閉鎖
◆2011/04/19 cnn.co.jp 難民乗せた列車が国境で足止め、伊仏間で一時緊張
◆2011/04/27 NIKKEI NET 難民流入防止へ仏伊が共同声明
◆2011/04/27 毎日新聞 チュニジア移民:「自由移動」改正、仏伊首脳求める
◆2011/04/27 毎日新聞 チュニジア移民:あふれる イタリア国境、フランスが自由移動「拒否」
◆2011/04/27 NIKKEI NET 中東・北アフリカ「経済、短期的に苦悩に直面」 IMF
◆2011/04/29 yomiuri.co.jp カダフィ派越境、チュニジア軍と交戦
◆2011/04/29 NIKKEI NET チュニジア軍、リビア国境でカダフィ政権軍と衝突
◆2011/05/01 毎日新聞 リビア:「停戦の用意」カダフィ大佐表明 砲撃は続ける
◆2011/05/02 NIKKEI NET EUへの難民申請、仏が最多の5万人超 10年
◆2011/05/04 NIKKEI NET EU、非常時の国境管理復活へ 北アフリカ難民流入で
◆2011/05/05 swissinfo.ch アラブ諸国の民衆革命 スイスは新たな対外戦略を決定
◆2011/05/05 jp.reuters.com 仏ソシエテ・ジェネラル、第1四半期利益は予想下回る
◆2011/05/08 NIKKEI NET チュニジア、首都に夜間外出禁止令
◆2011/05/09 NIKKEI NET チュニジア、7月の制憲議会選延期の可能性も
◆2011/05/12 asahi.com 名古屋議定書、日本が署名 遺伝資源利用に国際ルール
◆2011/05/14 asahi.com 人権の変革にソーシャルメディアを評価 アムネスティ
◆2011/05/19 asahi.com ビンラディン容疑者、中東革命を称賛 生前の録音声明で
◆2011/05/19 yomiuri.co.jp ビンラーディンの音声声明公開、殺害前録音か
◆2011/05/19 毎日新聞 米国:対エジプト・チュニジア、数十億ドル規模経済支援−−大統領表明へ
◆2011/05/22 cnn.co.jp アルカイダのザワヒリ容疑者、サイトで声明発表
◆2011/05/23 NIKKEI NET チュニジア外相、4年20億ドルの支援要請へ G8各国に
◆2011/05/24 毎日新聞 チュニジア:リビアを逃れた避難民16万人に
◆2011/05/25 NIKKEI NET 世銀、最大60億ドル支援へ エジプト・チュニジア向け
◆2011/05/25 毎日新聞 G8サミット:アラブ民主化支援、フランス主張へ 旧東欧復興策活用
◆2011/05/25 毎日新聞 世界銀行:民主化支援、エジプト・チュニジアに60億ドル拠出
◆2011/05/28 asahi.com G8、「アラブの春」支援で結束 融資・援助3.2兆円
◆2011/05/28 NIKKEI NET G8サミット「アラブの春」宣言 民主化へ200億ドル支援
◆2011/05/28 毎日新聞 G8サミット:「アラブの春」支持、付帯宣言採択へ 民主化支援、日本は産業育成で
◆2011/06/03 cnn.co.jp リビア避難民270人が不明に 悪天候で救命船に殺到
◆2011/06/08 asahi.com チュニジア、選挙を延期 7月予定を10月に
◆2011/06/08 nikkei.com チュニジア制憲議会選、10月に延期
◆2011/06/13 トラベルビジョン MSCクルーズ、チュニジア・ラグレットへの寄港を再開
◆2011/06/15 nikkei.com リビア政府軍がチュニジア側砲撃
◆2011/06/16 cnn.co.jp 民衆デモで退任のチュニジア前大統領、20日に裁判
◆2011/06/16 毎日新聞 人権と外交:春なきアラブ/下 特別報告者が暴く闇 「テロ防止」の拘束横行
◆2011/06/20 nikkei.com チュニジア首相「来春までに新憲法」 民主化加速へ
◆2011/06/20 nikkei.com 米女優ジョリーさん、イタリア南部の島で漂着難民と交流
◆2011/06/20 nikkei.com チュニジア前大統領「はめられた」 意図に反し出国と主張
◆2011/06/21 cnn.co.jp チュニジア前大統領夫妻に禁錮35年、本人は欠席
◆2011/06/21 asahi.com 亡命したベンアリ前大統領に禁錮35年判決 チュニジア
◆2011/06/21 yomiuri.co.jp 亡命中のチュニジア前大統領に禁錮35年判決
◆2011/06/21 nikkei.com チュニジア外相「カダフィ大佐の求心力低下」
◆2011/06/21 nikkei.com チュニジア元大統領に禁錮35年の判決 公金横領で
◆2011/06/21 毎日新聞 チュニジア:ベンアリ被告、欠席裁判開始
◆2011/06/21 毎日新聞 チュニジア:前大統領と夫人、禁錮35年の判決
◆2011/07/01 jp.wsj.com 米オバマ政権、エジプトとチュニジアのイスラム政党と接触


 
 
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ヨルダン首相が辞任 アブドラ国王、新首相を任命

2011/2/1 22:44

【ドバイ=太田順尚】ヨルダンのリファイ首相が1日辞任し、アブドラ国王はバヒト元首相を新首相に任命した。同国ではチュニジア政変に触発され、首相退陣を求めるデモが頻発。エジプトの混乱拡大を受け、抗議行動が広がるのをかわす狙いとみられる。

同国では、今年1月のチュニジア政変以降、失業率改善や物価沈静化などを求める数千人規模のデモが首都アンマンなどで相次いだ。リファイ氏の責任を問い、退陣を求める声も上がっていた。同国の元首は国王で、今のところ国王に批判の矛先は向いていない。

リファイ氏は2009年12月、失業対策などの遅れを批判されたダハビ前内閣が総辞職したのを受け首相に就任。バヒト元首相は05〜07年に首相を務めた。



 
 
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[FT]盛り返す民主主義 世界の大国に戸惑い

2011/2/2 0:00

(2011年2月1日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)

チュニジアの露天で野菜や果物を売っていた青年の逮捕が連鎖反応を呼び起こし、今やエジプト政府を転覆させかねない運動に至るまで、たった6週間しかかからなかった。専制政治への反乱がアラブ世界に広がっていく様子を見るのは、刺激的であり、励みにもなる。その一方で、世界の主要大国は強い警戒心を抱いている。思惑は様々だが、どの国も現状維持が好ましいと思っているからだ。

■北アフリカ諸国と協力してきた欧州

米国が不安を覚えていることは明らかで、既に散々指摘されている。世界唯一の超大国であり、エジプトのムバラク大統領にとっては国外最大のスポンサーでもある米国には誰もが注目するところだ。しかし、エジプトの混乱は欧州ばかりか中国の指導者層にとってさえも心配の種になるだろう。

欧州の人々は以前から、自分たちの大陸が老いつつあり、狭い海を挟んだ対岸には自分たちよりはるかに貧しく、はるかに若い北アフリカ・アラブの世界が存在することを痛感していた。そのため、チュニジアやエジプトといった国々での経済や政治の停滞にはずっと不安感を抱きながら、そうした国々の指導者層とは緊密な協力を続けてきた。テロから不法移民に至るまで、あらゆる災難と戦うためだった。

そして今、欧州の人々はチュニジアのベンアリ前大統領らと自分たちの国の指導者が抱擁を交わしている昔の写真を見て、ばつの悪い思いにかられている。

■カイロのデモ「天安門」と相似

長期的に見れば、今よりも活気があって自由な社会が地中海の対岸に登場することは、欧州にとって強い追い風になる可能性がある。ただ短期的には、社会的・政治的混乱への恐怖心の方が先に立つ。

一方、何千キロも離れたところにいる中国の指導者層がカイロの街頭で起きていることを気にするのは一体なぜなのだろうか。それは、民主主義を支持するデモの参加者たちがカイロのタハリール広場を埋め尽くす光景が、1989年の天安門広場の出来事を彷彿(ほうふつ)とさせるからだ。

もちろん、硬化したエジプトの経済に比べれば中国経済ははるかに強く、活力に満ちている。しかし、エジプトの反乱を招いた要因のいくつかには、中国政府にも思い当たるふしがあるかもしれない。汚職への多くの国民の怒り、食料品価格の上昇による社会の不安定化、若年層の失業、大規模な抗議行動に人々を動員できるインターネットの存在、支配するエリート層と彼らが支配しようとしている人々との格差などがその主なところだ。

言うまでもなく、チュニジアからエジプトに伝染した政治運動が一足飛びにアジアに飛び火する可能性は極めて小さい。しかし、民主主義と独裁主義の思想対決は再び形勢が変わりつつある。

■デモはネオコンの予言通りだったのか

皮肉なことに、アラブ世界における民主化運動は、専制政治が再びもてはやされるようになるのかと思われたちょうどその時期に始まった。

最終的には民主主義が勝ち残るという1989年当時の考え方を「歴史の終わり」という表現に凝縮したことで知られるフランシス・フクヤマ氏は先日、本紙(フィナンシャル・タイムズ)への寄稿で、中国について「大きくかつ複雑な問題に迅速に決断を下せる、それも比較的良い判断を下せる」と称賛する一方、米国の民主主義については「政府が内輪もめに陥って統治できなくなっているようでは、どの国にとっても大した手本にはなれない」と嘆いていた。

今月発行されたダンビサ・モヨ氏の話題の新刊『How The West Was Lost(いかにして西側は失われたのか)』も、西側民主主義国の「経済的な愚行」を嘆きながら、中国の活力を称賛している。

民主主義か独裁主義かという大きな枠組みでとらえるなら、カイロの街頭で自由を求めるデモが繰り広げられている光景は、西側の人々にとって非常に喜ばしいものだろう。

民主主義は世界中に広がっていくものであり、アラブ世界もいつまでも例外ではいられないとずっと主張してきた新保守主義者(ネオコン)たちは、自分たちの言った通りになったじゃないかと主張したい気持ちになるかもしれない。

■米国に「好意的でない」82%のエジプト人

しかし、もちろん事情はもっと複雑だ。もしエジプトに民主主義が訪れるとしたら、それはイラクで試されたように米軍の戦車に続いてやって来るわけではない。実際、カイロでは、米軍の兵器はもっぱらデモ参加者に向けられている。

ムバラク政権は軍事援助として毎年10億ドル以上の資金を米国から得ている。昨年のピュー・グローバル・アティテュード調査では、米国を好意的に見ているエジプト人は全体の17%どまりで、82%が好意的でないという結果が出た。

米国に対する評価の低さは、すべての調査対象国の中で最低だった。こうした数字は、民主的なエジプトが今よりずっと米国に敵対的になりかねないことを示唆している。

中東地域における新たな混乱は、折しもアジアの台頭がもたらす歴史的な課題と米国経済の復活に集中しようとしているバラク・オバマ米大統領が、今何より望まないことだ。何しろ、中国が過去10年間に猛烈な勢いで前進を遂げる間、米国は中東に関心を奪われ、人命とカネを失った。

しかし、新しい課題に専念しようとする努力は、中東地域の新たな危機勃発によって妨げられる恐れがある。映画「ゴッドファーザー」でマイケル・コルレオーネが嘆いたように、「抜け出したと思った途端に連中に引き戻される」というわけだ。

■よみがえるイラン革命の記憶

エジプトの先行きに対する米国の思考は言うまでもなく、イラン革命の記憶に取りつかれている。西側諸国の自由主義者たちは1979年のシャー転覆を歓迎したが、結局、シャー以上に悪い体制が後を継いだだけだった。1つ、ムバラク政権の崩壊を明らかに喜ぶだろう中東の政権はイラン政府だ。

とはいえ、イランはイスラム世界で専制政治への民衆の反乱が成功した唯一の例ではない。インドネシアはもっと励みになる可能性を示している。インドネシアでは1998年に、32年間続いたスハルト体制が倒された。そして今、同国はちゃんと機能し、次第に豊かさを増す民主主義国だ。そういうことも起こり得るのである。

エジプトの民衆蜂起は紛れもなく危険な局面であると同時に、アラブ世界で数十年なかった最も有望な出来事でもある。

By Gideon Rachman

(翻訳協力 JBpress)



 
 
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ヨルダン内閣総辞職 国王が新首相任命

2011/2/2 0:20

【ドバイ=太田順尚】ヨルダンのリファイ首相率いる内閣が1日総辞職し、アブドラ国王はバヒト元首相を新首相に任命した。同国ではチュニジア政変に触発され、首相退陣を求めるデモが頻発。エジプトの混乱激化を受け、不満が広がるのをかわす狙いとみられる。

同国王宮は「新首相の使命は政治改革遂行と民主化や生活改善の推進」とする声明を出した。バヒト氏は2005〜07年に首相を務めた国王の側近。軍情報機関トップの経験もあり、国内や地域情勢の流動化に迅速に対応する体制を整える措置とみられる。

ヨルダンでは、1月のチュニジア政変以降、失業率改善や物価沈静化を求める数千人規模のデモが相次ぎ、リファイ氏の退陣要求も出ていた。同国の元首は国王だが、今のところ国王に批判の矛先は向いていない。



 
 
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イエメン大統領、2年後の退陣表明 デモ中止求める

2011/2/2 20:45

【ドバイ=太田順尚】イエメンのサレハ大統領は2日、事実上2013年の大統領選に出馬せず、任期満了の2年後に退陣する意向を表明した。息子への権力継承も否定した。同大統領は約30年にわたり指導者の地位にある。同国ではチュニジア政変後、デモが頻発。3日には大規模な大統領退陣要求デモが予定されていた。チュニジアでの政権崩壊を引き金とする民主化要求の動きが周辺国に連鎖している。

サレハ氏は13年の現任期満了後にも大統領選に出馬するため、終身大統領を容認する憲法改正に踏み切るとみられていた。だが、2日、「国のことを考え譲歩する」と憲法を改正しない考えを表明。退陣意向表明と引き換えにデモ中止を求めた。野党側は「好意的に受け止める」としているが、デモ中止には応じない姿勢を示した。

イエメンには国際テロ組織アルカイダ系の「アラビア半島のアルカイダ」が活動拠点を置く。政情が不安定になれば、米オバマ政権の対テロ戦略に影響する可能性もある。

イエメンは国民の約半数が1日2ドル以下で暮らすアラブ最貧国とされ、1月のチュニジア政変以来、首都サヌアなどで数千人規模の反政府デモが相次いでいた。



 
 
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イエメン大統領、今任期限りで引退する意向

【エルサレム=加藤賢治】ロイター通信などによると、イエメンのサレハ大統領は2日、憲法規定に基づき、2013年までの今任期限りで引退する意向を表明した。

チュニジア政変やエジプト騒乱に呼応する形で、野党支持者らは3日に大規模な反政府デモを予定しており、引退宣言で体制への不満が高まるのを阻止する狙いとみられる。

与党「国民全体会議」(GPC)が昨年12月、大統領任期の見直しに着手したのに対し、野党支持者らは「サレハ氏の終身大統領を目指す動き」として反発していた。サレハ氏は1978年に旧北イエメンの大統領に就任し、90年の南北イエメン統一後も権力を握っている。

軍幹部である長男への権力移譲を画策しているとの批判も強いが、大統領は2日、「世襲はない」と否定した。イエメン国営通信によると、大統領は貧困世帯への現金支給や公立大の学費免除などを決定、支持獲得に躍起になっている。

(2011年2月2日20時53分 読売新聞)



 
 
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イエメン大統領「2年後退陣、世襲しない」 在位32年

2011年2月3日5時0分

【カイロ=北川学】イエメンのサレハ大統領は2日、大統領任期の延長を可能にする憲法改正案を凍結し、息子への権力継承も行わないと議会で表明。事実上、現在の任期が終わる2013年で退陣する意向を明らかにした。

イエメンでは、約20年にわたり政権の座にとどまるサレハ氏の辞任を求める反政府デモが続いていた。チュニジア、エジプトと連鎖した政変の余波が及んだ形となった。

サレハ氏は議会で「任期を延長することはしない。息子に権力を世襲することにも反対する。野党にはすべての抗議活動をやめるよう求める」と述べた。

AFP通信によると、サレハ氏の与党・国民全体会議(GPC)が、サレハ氏の終身大統領に道を開く憲法改正案を提案。反発する野党勢力は3日に、サレハ氏の辞任を求める反政府デモを予定していた。サレハ氏は事実上の退陣を表明することで、抗議活動の拡大を防ごうとしたとみられる。

ただ、野党側は退陣表明を「歓迎する」としつつもデモは予定通り行う構えで、事態が収拾するかどうかは予断を許さない。

サレハ氏は、1990年の南北イエメン統合以前を含めると、約32年にわたり大統領の地位にある。



 
 
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民主化デモ連鎖「イスラムの目覚め」 イラン最高指導者

2011/2/4 19:49

【ドバイ=太田順尚】イランの最高指導者ハメネイ師は4日、金曜礼拝で演説し、チュニジア政変を発端とした中東の民主化要求の連鎖は「イスラムの目覚めである」と語った。イランは中東の親米政権が弱体化することで、米国の影響力がそがれることを期待しており、民主化拡大を歓迎する姿勢を鮮明にした。

同師はエジプトの抗議行動を「米国とイスラエルの使用人」を打倒する「イスラム解放運動」とし、「米国の(中東政策の)壮大な失敗」と指摘。エジプト国民にイスラム勢力主導の体制を築くよう呼びかけた。また、エジプト軍は「国民でなく、イスラエルを標的とすべきだ」と訴えた。

一方、民主化の飛び火を恐れる中東諸国は、相次ぎ野党勢力や民衆の懐柔策を打ち出している。リファイ内閣を総辞職させたヨルダンのアブドラ国王は3日、野党幹部と異例の会談を行い、政治改革実現に向けた協力を打診。サレハ大統領が再選断念を表明したものの、3日に数万人規模のデモが起きたイエメンも、野党勢力との対話を続けていく方針を表明した。

3日に非常事態宣言の解除方針を表明したアルジェリアのブーテフリカ大統領は、国営テレビに野党側の主張も報道するよう指示。モロッコ政府は、エジプトのデモを支持する姿勢を表明した。40年以上にわたるカダフィ大佐の独裁が続くリビアも3日、拘束していた政治犯12人を解放した。



 
 
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民主化デモ「イスラムの目覚め」 イラン最高指導者が歓迎

2011/2/4 23:26

【ドバイ=太田順尚】イランの最高指導者ハメネイ師は4日、金曜礼拝で演説し、チュニジア政変を発端とした中東の民主化要求の連鎖は「イスラムの目覚めである」と語った。イランは中東の親米政権が弱体化することで、米国の影響力がそがれることを期待しており、民主化拡大を歓迎する姿勢を鮮明にした。

同師はエジプトの抗議行動を「米国とイスラエルの使用人」を打倒する「イスラム解放運動」とし、「米国の(中東政策の)壮大な失敗」と指摘。エジプト国民にイスラム勢力主導の体制を築くよう呼びかけた。また、エジプト軍は「国民でなく、イスラエルを標的とすべきだ」と訴えた。

民主化の飛び火を恐れる中東諸国は、相次ぎ野党勢力や民衆の懐柔策を打ち出している。ただ、ヨルダンではリファイ内閣を総辞職させたアブドラ国王が3日、野党幹部と異例の会談を開き、政治改革に向けた協力を打診したものの、4日には野党勢力が1000人規模のデモを実行。新内閣の退陣を求めた。

シリアでも4日、インターネット上でデモ参加が呼びかけられている。実際にデモが起きたとの報道はない。



 
 
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ヨルダン国王、イスラム組織と会談 強まる政府批判受け

2011年2月4日20時4分

【アンマン=井上道夫】ヨルダンのアブドラ国王は3日、国内のイスラム組織「ムスリム同胞団」や同組織の政治部門「イスラム行動戦線」(IAF)の幹部と会談し、政治改革の進め方について意見を交わした。国営ペトラ通信が伝えた。

チュニジアの政変やエジプトの反政府デモに誘発され、ヨルダンでも政府の腐敗や経済政策を批判する市民デモが続いており、野党勢力の同胞団側も政府批判を強めている。

これに対し、議会の解散権や首相の任命権を持つ国王は今月に入り、リファイ首相を事実上更迭し、後任のバヒート氏に「目に見える形の政治改革」を断行するよう指示。自らも同胞団と対話することで、国民に改革姿勢をアピールする狙いとみられる。

国王は、同胞団側との会談で、「一部で個人の利益が公共の利益に優先されてきた」と述べ、これまでの政治改革が成果をあげていないことを認め、今後、官僚や政治家の汚職について、厳正に対処すると断言。同胞団側が求める選挙法改正についても、国民全体の合意が得られるよう議論を始める必要があると述べ、柔軟な姿勢を示した。

朝日新聞の取材に応じたIAF幹部のバニリシェッド氏によると、バヒート氏から2日に内閣参加を打診されたが、IAFは「過去にも首相として政治改革に失敗しているバヒート氏の下では改革は進まない」と判断し、拒否。ただし、政策提案などを通じて閣外から改革を促すという。

IAFは政党として認められているが、「選挙の透明性が保証されていない」ことなどを理由に、昨年11月の総選挙をボイコットしたため、現在は議席がない。



 
 
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チュニジア、非常事態宣言を来週解除へ デモ沈静化

2011/2/5 9:57

【ドバイ=太田順尚】ロイター通信によると、チュニジア暫定政権は4日、1月に同国で大規模デモが起きた際に発令された非常事態宣言を来週に解除する方針を示すとともに、夜間外出禁止令の対象時間短縮も決めた。民主化を求める民衆蜂起が中東諸国に飛び火する中、発火元の同国では抗議デモがほぼ沈静化しており、正常化に向け一歩を踏み出す。

非常事態宣言は、23年間の強権支配を続けたベンアリ前大統領がサウジアラビアに亡命する直前の1月14日に発令していた。その後、ガンヌーシ首相が27日、ベンアリ政権の主要閣僚を排除した内閣改造を発表。これが一定の支持を受け、デモが激減した。

10年以上の長期政権に対する抗議デモが計画されているアルジェリアでも、ブーテフリカ大統領が3日、批判拡大の回避を狙い、1992年の軍による政変の際に発令されたままになっている同宣言を近く解除する意向を表明した。



 
 
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危機を遠ざける湾岸王制国家の「中流意識」

論説副委員長 脇祐三

2011/2/6 12:02

チュニジアの政変、そしてエジプトの政治危機が起きた最大の要因は、アラブ諸国に共通する若年層の失業問題だ。言論統制への不満も各国共通だが、サウジアラビアやカタール、アラブ首長国連邦(UAE)など、外国人労働者を社会の底辺に組み込んでいる湾岸の王制国家は社会構造が異なる。

今後の展開を考える際には、地域ごとの事情の違いも認識する必要がある。アラブ中にすぐ、政権崩壊がドミノ現象で広がるわけではなかろう。

年齢別人口構成図

アラブ連盟加盟地域の人口は過去40年間でおよそ3倍になった。日本と対照的な「多子若齢化社会」だ。40年前に平均7人程度だったアラブ諸国の合計特殊出生率(1人の女性が産む子供の数)は、今世紀に入って3〜4人にまで減ってきたが、医療の浸透で子供の死亡率も劇的に低下し、ほとんどが成人に達するようになった。だから、人口急増が止まらない。

いち早く独裁政権が崩壊したチュニジアでは、すでに合計特殊出生率が2人になっており、年代別の数を示す人口ピラミッドの底辺は縮小し始めていた。それでも、すでに膨れ上がった10代、20代の雇用機会が足りないわけだ。

アラブ諸国では役所や国営企業が雇用の最大の受け皿になっていたが、パブリック・セクターはすでに満杯状態で、民間セクターの成長は遅れ気味である。

エジプトでは1970年に3500万人だった人口が8000万人に増え、いま年間70万人の若者が新たに社会に出て職を求めている。だが、大学を卒業しても「まともな職に就けるかはコネ次第」といわれ、生活の展望がないから、多くの若者がキャンパスに吹きだまる。

不満を募らせる若者たちを、イスラム原理主義組織が取り込む。アラブ民族主義が風化し、社会主義思想も影響力をなくしたいま、イスラムが最強の反政府イデオロギーとして残っているからだ。サウジ、UAE、カタールなど湾岸協力会議(GCC)諸国でも似たような状況はある。

だが、カタールやUAEなどには、アジア系の出稼ぎ労働者が自国民の数倍もいる。人口ピラミッドで20〜40歳代が極端に飛び出しているのは、外国人労働者がいかに多いかを示す。サウジも自国民の総数の半分近い数の外国人を抱え込んでいるが、アジア系住民はいま暮らしている国の政治については基本的にノンポリといえる。

こうした出稼ぎ労働者が底辺を構成し、自国民の中の貧困層が社会全体の中流に位置付けられる特殊な構造だ。所得税がなく、教育も医療も無料で、公共料金もきわめて安く、とりあえず自国民は日々の生活に困らない。だから、すぐに「革命」のような状況にはならないだろう。

合計特殊出生率がなお6人のイエメンは、多子若齢化社会の縮図で、若年失業のきしみもとりわけ激しい。サレハ大統領が終身大統領の道を断念しただけでは、混乱が収拾できないかもしれない。

ただしイエメンは、他のアラブ諸国のような巨大な都市圏がなく、部族社会の性格を最も色濃く残している国だ。サレハ政権がすぐに倒れるか否かは、ITによって結びついた若者たちの革命運動だけでなく、部族間の政治力学がどう変化するかに、より大きく左右されるだろう。



 
 
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警官隊がデモ隊に発砲、2人死亡 チュニジア

2011.02.06 Sun posted at: 12:37 JST

(CNN) チュニジアの国営TAP通信によると、同国北部の都市ケフで5日、警官隊がデモ隊に向けて発砲し、2人が死亡、17人が負傷した。

同通信によれば、現場の警察署前にはデモ参加者約1000人が集結。建物に石や火炎瓶を投げ付けたり車に放火するなど暴力行為を繰り返していた。デモが実施された理由は明らかでない。

警官隊は催涙ガスや空砲で威嚇して沈静化を図ったがデモ隊が応じないため、発砲したとされる。

同国では貧困や失業率の高さ、政府の汚職や言論弾圧などに対する抗議デモが数週間続き、100人以上が死亡。ベンアリ前大統領は1月14日、亡命に追い込まれた。



 
 
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チュニジアで警官発砲、市民2人が死亡

【エルサレム=加藤賢治】チュニジアからの報道によると、同国北部ケフで5日、警察署に押し入ろうとした地元住民に警官が発砲し、市民少なくとも2人が死亡した。

女性を平手打ちした警察署長に抗議するため、住民約1000人が集結。一部が警官隊に石や火炎瓶を投げつけて暴徒化したという。

(2011年2月6日19時48分 読売新聞)



 
 
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エジプトに触発?…セルビア首都で7万人デモ

【ジュネーブ=佐藤昌宏】セルビアからの報道によると、首都ベオグラードで5日、総選挙の早期実施を求める野党支持者ら7万人規模のデモ行進が行われた。

チュニジアやエジプトでの民衆蜂起に触発された動きとみられる。

デモを組織した穏健派民族主義政党セルビア進歩党のトミスラブ・ニコリッチ党首は集会で、2012年5月に予定される次期総選挙を、今年4月までに実施するよう求めた。デモ参加者の多くは、物価の高騰に悩む貧困層や失業者らだった。衝突などは発生しなかった模様だ。

(2011年2月6日20時57分 読売新聞)



 
 
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チュニジア、旧与党の活動を禁止

2011年2月7日10時43分

【カイロ=貫洞欣寛】チュニジア内務省は6日、サウジアラビアに亡命したベンアリ前大統領時代の与党、立憲民主連合(RCD)の活動禁止と、関連施設の閉鎖を命じた。チュニジアではRCDの解体などを求めるデモが続き、警察との衝突も起きている。内務省はベンアリ派による破壊工作もあるとみて、「公益と安全のために」この措置をとる、としている。ロイター通信などが伝えた。

チュニジアでは1月14日にベンアリ政権が崩壊。暫定連立政権が発足したが、ガンヌーシ首相ら閣僚の多くがRCD出身だったことから、市民の退陣要求デモが続いた。ガンヌーシ氏はRCDを離党したが、地方では今もRCD系の首長が多数を占めている。RCDが一党独裁に近い地位を得ていたためだ。地方でも反RCDや、抑圧の象徴とされた反警察を訴える市民デモが収まっていない。

チュニジアでの大衆行動による政権転覆は、エジプトでの反政権運動の呼び水となった。



 
 
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チュニジア暫定政権「辞任、大変喜ばしい」

【チュニス=末続哲也】エジプトのムバラク大統領辞任を受け、民衆蜂起の発火点となったチュニジアの暫定政権は11日夜、「ムバラク大統領の辞任表明は大変喜ばしいことだ」との声明を出した。首都チュニスでは同夜、興奮した市民らが大挙して街に繰り出して歓声を上げ、祝賀ムードに包まれた。

チュニス中心部のエジプト大使館前には1000人以上が集まり、「チュニジアは自由だ! エジプトも自由だ! 次は、(政変の影響が及びつつある)アルジェリアだ!」などと連呼した。庭師のサーバ・アフメドさん(21)は、「(ムバラク政権崩壊は)チュニジアにとっても勝利です。政変が中東諸国に広がるといい」と声を弾ませた。

(2011年2月12日15時56分 読売新聞)



 
 
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チュニジアからボートで難民3000人 伊南部の島へ

2011/2/14 10:01

【ローマ=共同】AP通信によると、北アフリカのチュニジアの政変を逃れた大量の難民がイタリア南部ランペドゥーザ島にボートで押し寄せ、12日までの3日間で計約3千人となった。イタリア政府は「人道的非常事態」を宣言し、欧州連合(EU)欧州委員会に支援を求めた。

イタリア当局は難民を南部シチリア島などの収容施設に送り、亡命を認めるか強制送還するかを判断する。国連難民高等弁務官事務所によると、チュニジアでベンアリ政権が崩壊した先月半ば以降、漁船などに乗ってイタリアに到着する難民が増加。イタリア政府はテロリストが紛れ込んでいる可能性もあるとして警戒を強めている。



 
 
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チュニジア不法移民がイタリアに大挙流入

2011年02月14日 15:31 発信地:チュニス/チュニジア

【2月14日 AFP】反政府デモによるチュニジアの強権体制崩壊から14日で1か月を迎えるなか、同国からイタリアに流入する不法移民の急増が問題となっている。欧州連合(EU)からの圧力が高まる一方、13日にはアハメド・ウナイエス(Ahmed Ounaies)外相が就任からわずか3週間で辞任に追い込まれ、暫定政権は困難に直面している。

イタリアのランペドゥーサ(Lampedusa)島には、この5日間だけで約5000人がチュニジアから押し寄せた。政府筋によると、内務省は治安部隊を沿岸部に派遣し国民の流出を食い止めようとしているという。

不法移民らは、貧困と政変による治安の悪化を国外脱出の理由として主張している。

イタリアは流入阻止のためEUに緊急支援を要請。イタリアの反移民政党・北部同盟(Northern League)所属のロベルト・マローニ(Roberto Maroni)内相は、テレビの取材に「チュニジアのシステムは崩壊し始めている」と述べ、イタリア警察をチュニジアに派遣して不法移民の流出防止にあたらせてもよいと発言した。

これに対し、暫定政府側は衛星テレビ局アルアラビア(Al-Arabiya)に「容認できない」と強く拒否した。

14日には、EUのキャサリン・アシュトン(Catherine Ashton)外交安全保障上級代表がチュニジアを訪問し、民主改革をめぐって暫定政権のモハメド・ガンヌーシ(Mohammed Ghannouchi)首相と会談する予定で、不法移民問題も主要議題となるとみられる。(c)AFP/Kaouther Larbi



 
 
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EU、チュニジアに2億5800万ユーロの包括的支援

2011/2/15 9:50

【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)は14日、民主化デモで揺れるチュニジアに包括的な支援策を実施する方針を決めた。2013年までに2億5800万ユーロ(約290億円)の支援を実施するとともに、貿易・投資促進策も検討する。地中海を挟んで欧州に隣接する同国の民主化や改革支援を通じて北アフリカ地域の安定につなげる狙いだ。

アシュトン外交安全保障上級代表が訪問先のチュニジアで、暫定内閣のガンヌーシ首相との会談後の記者会見で明らかにした。緊急援助として1700万ユーロを提供するほか、EUの政策金融機関である欧州投資銀行(EIB)が中小企業やインフラ整備のため年内に最大で10億ユーロを低利融資する方向だ。

アシュトン氏はEUとの貿易・投資強化に向けてチュニジアに「『特別の地位』を与える方向で検討する用意がある」と語った。関税の削減・撤廃を念頭に置いた発言とみられる。また、選挙プロセスや、チュニジアへの投資促進のための国際会議を支援する。



 
 
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デモ、中東各地に波及 原油市況に影響も

イラン、改革支持が再燃 バーレーン、統治構造に危うさ

2011/2/15 21:53

【カイロ=松尾博文】チュニジア、エジプトの政変をきっかけとする民主化要求の波がペルシャ湾岸諸国に及び始めた。バーレーンではデモ隊と治安部隊が衝突、死者が出る異例の事態に発展した。背景にはバーレーン固有の統治構造の危うさがあり、今のところサウジアラビアなどの不安定化には直結しないとみられる。ただ、イランで抗議デモが再燃するなど世界最大の産油地帯の動揺は、原油市況にも影響を及ぼしかねない。

バーレーンでは14日、首都マナマの旧市街地区のほか、イスラム教シーア派住民が多い複数の集落でデモが発生した。参加者はいずれも数十〜数百人と小規模だったが、治安部隊が催涙弾やゴム弾で鎮圧にあたった。14日に続いて15日も犠牲者が出たことで今後もデモが続く可能性がある。

王制の島国であるバーレーンは人口約80万人。サウジなど君主制6カ国で構成する湾岸協力会議(GCC)で最も小さく原油生産量も少ない。一方で米海軍第5艦隊が司令部を置くなど米国の中東政策に不可欠の親米国家の一つだ。

ハリファ王家ら支配層がイスラム教スンニ派なのに対し国民の7割はシーア派。少数派である政権がシーア派の政治活動を厳しく制限してきた。

■王制打倒求めず

デモの参加者らは新憲法の制定など政治権利の拡大を要求する半面、王制の打倒を求める声は小さかった。経済格差への不満が政権打倒の原動力となったエジプトや、サレハ大統領の退陣を迫るデモが続くイエメンとはやや事情が異なる。

しかし、他の政変に触発されたのは確かだ。インターネット上の交流サイト「フェイスブック」などを使いデモを呼びかけるスタイルはエジプトと同じ。15日の集会では体制転換を訴える声も上がった。

豊かな資金力で市民生活の底上げを急ぐサウジやアラブ首長国連邦(UAE)などにまで、エジプトで起きたのと同種の反政府デモが及ぶ公算は現時点で小さい。ただ、サウジ東岸には少数派ながらシーア派住民が居住している。歴史的にサウド家の支配に不満を抱えるシーア派勢力がバーレーンの動きに共鳴する可能性もある。

■「次はハメネイ」

イランでは14日、テヘランなどで改革派支持者がほぼ1年ぶりに大規模なデモを実施した。参加者は「ベンアリ(チュニジア前大統領)、ムバラク(エジプト前大統領)、次はハメネイ(イラン最高指導者)だ」などと叫んだ。

治安部隊は催涙弾や警棒を使ってデモ隊を弾圧。当局は携帯電話や電力の供給を遮断することなどで対抗し、デモは14日深夜までに収束したもようだ。しかしテヘラン市内では同日夜、市民が屋外に向かって抗議の声を上げる動きも復活した。

イランの改革派支持者は強硬派のアハマディネジャド政権による弾圧を受け、国内での影響力をほとんど失っていた。今回のデモに絡み2009年末以来の死者が出たことで、再び結集に向けた機運が高まる可能性がある。イスラム教原理主義の台頭を警戒する米オバマ政権は、エジプトの政変と前後して民主化のうねりがイランの体制改革につながることも期待している。

15日現在、ペルシャ湾では原油積み出しやタンカーの航行に影響は出ていない。



 
 
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EU外相:チュニジア訪問、290億円支援表明

【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)のアシュトン外務・安全保障政策上級代表(外相)は14日、民衆蜂起でベンアリ前大統領が追放されたチュニジアを訪れ、暫定政権に対して3年間で2億5800万ユーロ(約290億円)の支援を表明した。

EUはベンアリ政権時代、11〜13年に2億4000万ユーロの支援を予定しており、チュニジア政変を受けて支援額を上積みした。アシュトン氏は人権活動家や女性団体とも会談、非政府組織(NGO)への支援を強化する姿勢を示した。

アシュトン氏は15日、イスラエルとパレスチナ自治区を訪問。その後、レバノン、ヨルダンを歴訪し、地域の安定と民主化を望むEUの立場を伝達する。EUは北アフリカ・中東外交の見直しに着手しており、アシュトン氏の歴訪はその一環。エジプトも訪れたい意向で、エジプト軍最高評議会と日程などを調整している。

毎日新聞 2011年2月16日 東京朝刊



 
 
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アラブ連盟、3月2日に外相級会合 デモ対応焦点

2011/2/17 12:01日本経済新聞 電子版

【カイロ=花房良祐】アラブ連盟(22カ国・機構)の広報担当者は16日、チュニジアとエジプトの政変以降、初めてとなる外相級会合を3月2日にカイロで開くことを明らかにした。パレスチナの中東和平問題のほか、中東地域で続発する抗議デモへの対応を協議する。民主化要求への明確な方針を打ち出せるかが焦点となる。

アラブ連盟は3月末にはバグダッドで首脳会議(サミット)を開く見通し。同連盟の加盟国は長期独裁国家が多く、飛び火する抗議デモに手を焼いている。

アラブ連盟はチュニジアのベンアリ政権が崩壊した直後の1月中旬、エジプト東部シャルムエルシェイクで経済サミットを開催。エジプトの次期大統領選挙への出馬も取りざたされるムーサ事務局長(元エジプト外相)は「アラブ市民の怒りは空前の水準に達している」と警告していた。



 
 
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フランス:外相、チュニジア休暇また汚点 同行両親、前大統領関係者とビジネス契約

【パリ福原直樹】フランスのアリヨマリ外相が昨年末、民主化デモで揺れるチュニジアで休暇を取り批判されている問題で、外相の両親がこの休暇に同行し、同国のベンアリ前大統領に近い実業家とビジネス契約を結んでいたことがわかった。外相は当時、前大統領と電話協議もしており、「私人として休暇を楽しんだ」との弁解が通用しない事態になっている。仏野党は外相辞任を求めている。

仏紙によると、外相の休暇に同行した90歳代の両親は、実業家が経営するホテルで、この実業家の不動産会社を買い取る契約を締結。外相も同じホテルに滞在していたという。また仏外務省幹部は外相が休暇で、前大統領と電話協議をしたことも認めた。

外相は休暇の際、この実業家の勧めで、前大統領の一族が経営する会社の飛行機を使用。反政府デモが続くチュニジア上空を飛び、観光地に赴いたことで批判されていた。外相は当初「私人として休暇を楽しんだ」「乗ったのは20分だけ」と弁解。

だがこの航空機を数回使ったことが判明し、虚偽答弁が批判を招いていた。

仏の野党第1党・社会党幹部は毎日新聞に「私人として休暇を取ったはずの外相は、うそをつき続けている。辞任すべきだ」と強く批判している。

毎日新聞 2011年2月17日 東京夕刊



 
 
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チュニジアのベンアリ前大統領、危篤報道 逃亡先で

2011年2月18日10時17分

【カイロ=前川浩之】民衆デモで強権体制が倒れた北アフリカ・チュニジアのベンアリ前大統領(74)が、逃亡先のサウジアラビアの病院で危篤状態にあると、AFP通信などが17日報じた。2日ほど前から発作を起こし、「昏睡(こんすい)状態にある」としている。

ベンアリ一家に近い関係者の話として伝えた。ロイター通信も関係者の話として、「危機的な状態にある」としている。チュニジア暫定政権の報道官は17日、AFP通信に「否定も肯定もしない」としているが、「18日の閣議でベンアリ前大統領の健康問題を議論する」とも述べており、病状が深刻な可能性もある。

チュニジアでは昨年12月、失業青年の抗議の焼身自殺をきっかけに、民衆による反体制デモが広がり、23年間にわたったベンアリ政権が崩壊。1月14日にベンアリ前大統領は国外逃亡した。このチュニジアの政変は「ジャスミン革命」とも呼ばれ、その後のエジプト革命など中東変動のきっかけをつくった。



 
 
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サウジに亡命中のチュニジア前大統領、重体に

【カイロ=田尾茂樹】AFP通信によると、民衆蜂起によってサウジアラビアに亡命したチュニジアのベンアリ前大統領(74)が脳卒中で倒れ、意識不明の重体に陥った。

前大統領家族の友人が17日、明らかにした。2日前から昏睡(こんすい)状態に陥り、ジッダの病院で治療を受けており、「容体は深刻」という。

ベンアリ氏は1987年の無血クーデターで大統領に就任。社会保障や教育の充実などに取り組んで国民の支持を得る一方、反体制派を徹底弾圧して独裁体制を築いてきた。

しかし、高失業率などへの不満を訴える若者の呼び掛けで昨年12月に始まった反体制デモが激化、1月14日に家族とともに亡命に追い込まれていた。

(2011年2月18日10時25分 読売新聞)



 
 
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チュニジア前大統領、意識不明に

2011/2/18 1:27

【ドバイ=太田順尚】チュニジアのベンアリ前大統領が亡命先のサウジアラビアの病院で意識不明の状態に陥った。AFP通信が17日、前大統領の親族筋の話として伝えた。前大統領は1月14日、チュニジアで退陣を要求する民主化デモが拡大したのを受け、サウジに亡命、エジプトなど中東での民主化運動の契機となった。



 
 
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デモ拡大でアラブ強硬姿勢…中東和平再開遠のく

【ニューヨーク=柳沢亨之】国連安全保障理事会で18日、アラブ側が提出したイスラエルのユダヤ人入植非難決議案に米国が拒否権を行使したことで、頓挫したままの中東和平交渉の再開はさらに遠のくことが確実となった。

背景には、アラブ諸国が、民主化を求めるデモの拡大を受け、決議案を巡る米国への譲歩が容易でなくなっていた事情がある。

パレスチナが決議案提出の意向を固めたのは昨年12月下旬。中東和平交渉が、イスラエルによる9月の入植凍結解除で中断し、米国も12月上旬にイスラエル説得を断念し、再開の見通しが立たなくなったためだ。

ただ、実際に提出したのは、民主化デモの動きが北アフリカのチュニジアにとどまっていた1月18日で、当時は「文言修正に向けた米国との交渉に応じる」と柔軟姿勢を強調していた。

(2011年2月19日13時39分 読売新聞)



 
 
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緊急シンポ「アラブ諸国での政変をどう見るか アラブ国民の怒りの根源にせまる」

アラブ諸国の政治経済体制の変革に迫る勢いにまで燃え上がった民衆の怒りの行動は、チュニジアから始まり、エジプト、イエメンなど6カ国に拡がっています。人びとを苦しめ怒りをたぎらせている根本に何があり、怒りの矛先は誰に向けられているのか。北アフリカ・中東情勢に詳しい方々をお招きしての緊急シンポジウムです。ぜひご参加下さい。

パネリスト紹介
坂井定雄氏 龍谷大学名誉教授、元共同通信ベイルート支局長、前日本学術振興会カイロ研究連絡センター長
福田邦夫氏 明治大学商学部教授(途上国経済論先行)
松本眞志氏 「しんぶん赤旗」外信部員、前カイロ特派員

開会  18:15 〜終了予定20:30
ところ 全国教育文化会館エデュカス東京7Fホール
 最寄り駅 JR四ツ谷駅・市ケ谷駅下車徒歩7分、地下鉄有楽町線麹町駅下車1分
 千代田区二番町12-1 Tel:03-5210-3511
資料代 300円
参加申し込み 日本/東京アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
 Tel:03-5363-3470 e-mail: info@japan-aala.org



 
 
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チュニジア、前大統領の身柄引き渡しをサウジに要請

2011年02月21日 11:04 発信地:チュニス/チュニジア

【2月21日 AFP】チュニジア暫定政府のモハメド・ガンヌーシ(Mohammed Ghannouchi)首相は20日、サウジアラビア政府に対し、同国に亡命しているジン・アビディン・ベンアリ(Zine El Abidine Ben Ali)前大統領の身柄引き渡しを正式に要請した。チュニジア外務省が国営TAP通信を通じて発表した。  

送還要請は、国内に不和を養成して国民同士が殺しあうように仕向けるなど、一連の「重要犯罪」への関与容疑で、ベンアリ前大統領を訴追するためだという。

あわせて、ガンヌーシ首相はベンアリ前大統領の健康状態に関する情報提供も、サウジアラビア政府に求めた。

ベンアリ前大統領は1月にチュニジアで起きた政変で同14日、家族とともにサウジアラビアに亡命したが、心労から脳卒中で倒れ、ジッダ(Jeddah)の病院で昏睡状態にあると伝えられている。(c)AFP



 
 
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前大統領の引き渡しをサウジに要請 チュニジア

2011/2/21 9:57

【ドバイ=松尾博文】チュニジア外務省は20日、サウジアラビアに対し1月の政変で同国に亡命したベンアリ前大統領の身柄を引き渡すよう正式に要請したと発表した。1月の抗議デモで参加者が死亡するに至った前大統領の「重大な犯罪」を裁くためとしている。また、健康悪化説が浮上しているベンアリ氏の容体について情報の提供も求めた。

首都チュニスでは20日、前日に続き暫定政府のガンヌーシ首相の退陣を求める数千人規模のデモが起きた。同首相がベンアリ政権下で首相を務めていたことに批判が強まっている。



 
 
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EU、北アフリカの移民対策協議へ 24日に外相理事会

2011/2/22 11:01

【ブリュッセル=瀬能繁】チュニジアからエジプト、リビアへと反体制デモによる混乱が広がる北アフリカ情勢をにらみ、欧州連合(EU)が同地域からの不法移民・難民対策の流入への警戒を強め始めた。イタリアの島には既に大量の移民が押し寄せていることから、21日の外相理事会で迅速な対応が必要だと判断、対策を緊急協議する方針を決めた。24日の内相理事会で具体策を話し合う。

フラティニ伊外相は「移民の大量流入を深刻に懸念している」と強調。EU議長国ハンガリーのマルトニ外相も外相理事会の議論について「チュニジアからの大量の移民に特別の注意を払うことで合意した」と語った。

チュニジアの強権政権崩壊後、同国の不法移民が大量に押し寄せているのは、シチリア地方のランペドゥーサ島。5千人超が住む小島だが、2月中旬だけでそこに約5千人のチュニジアの不法移民が到着し、混乱状態に陥っている。

移民支援を手掛ける国際移住機関(IOM)によると、21日も約130人のチュニジア人がランペドゥーサ島に到着した。現在も約1360人の移民が同島にとどまり、残りはイタリアの他の都市に移送された。

EUの欧州対外国境管理協力機関(FRONTEX)は20日に専門家を派遣し、伊政府の支援に乗り出した。リビアなど混乱が波及している他の国からも移民がEU域内に押し寄せる公算が大きい。

北アフリカの政情不安はEUの対外政策にも影響を与えつつある。フランスとスペイン、ギリシャ、キプロス、マルタなど6カ国はバルカン半島や旧ソ連などに手厚く配分している援助予算を中東や北アフリカ向けに増額するよう求める共同書簡をアシュトン外交安全保障上級代表に送付した。



 
 
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チュニジア国境 リビアからの難民2万2千人

2011年2月26日11時25分

【ラースジャディール(チュニジア南部リビア国境)=前川浩之】リビアからチュニジア国境を越えて逃れる難民たちの数が日増しに増えている。チュニジア政府によると、25日時点で2万2千人を超え、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などと共同で難民キャンプを設置した。ただ、チュニジアもベンアリ政権が崩壊したばかり。対応に混乱もあり、難民の帰還には時間がかかるという。

リビア国境のチュニジア側では、多くのボランティアがテントを張り、水や食料を手に難民を出迎えている。UNHCRのフーダ・シャルフール現地調整官によると、難民の大半は外国人労働者。リビアは比較的豊かな石油収入があるため、周辺のエジプトやチュニジアからの貧困層の出稼ぎ労働者が多い。

難民キャンプは今のところ数百人規模しか収容できないため、赤新月社の医師が健康診断をした上で、周辺の街のホテルや公共施設に避難してもらっている。UNHCRは最大1万人収容可能になるまでキャンプを拡大予定だ。

チュニジア当局は難民のパスポートチェックをなくすなど、国境を事実上開放している。一方で、リビア側の国境管理はまだ守られており、難民たちによると、パスポートを取り上げられたり、携帯電話を没収されたりしているという。まだ、カダフィ政権側の統制が利いている模様だ。

国境そばで漁師を11年間続けていたエジプト人のイブラヒム・アリさん(53)は、ビニール製の袋に身の回りの衣類などだけを詰めて逃げてきた。キャンプに着いた時はほっとしたといい、「今リビアはぐちゃぐちゃ。カダフィ大佐が失脚しても、今度は部族間の争いが始まると思う。もう二度と戻らない」と疲れた表情で語った。



 
 
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リビア脱出、毎日1万人が殺到…チュニジア国境

【ラスジディル(チュニジア南東部)=末続哲也】リビアの首都トリポリの情勢が緊迫するなか、首都から約200キロにある隣国チュニジアとの国境に、「毎日、1万人前後」(地元住民)のリビア人や外国人の脱出者が殺到している。

「カダフィは外部の反体制派がトリポリの住民に合流しないよう、市の周囲に治安部隊や戦車を配置している」。25日、トリポリの自宅から車で裏道を抜け、チュニジア側国境の村ラスジディルに着いたリビア人の会社経営アブサラム・オルヘリさん(38)は、証言した。

オルヘリさんによると、市中心部では、外国雇い兵数千人や戦車が配備され、雇い兵は時折、市民に向けて銃を乱射するという。反体制派住民は武器を持たず、立ち向かえない。「トリポリ近郊のザウィアやズワーラは反体制派が制圧したが、国際社会が関与しないと、カダフィは何をしでかすか分からない」と訴えた。

(2011年2月26日16時14分 読売新聞)



 
 
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オマーンで反政府デモ、チュニジアでも衝突

2011/2/27 20:03

【カイロ=押野真也】中東でデモ隊と警官隊との衝突が相次いでいる。27日には湾岸産油国オマーンで政治改革などを求めるデモが起き、警官隊と衝突して2人が死亡。26日にはチュニジアでも衝突が起き、死者が発生した。ロイター通信などが伝えた。

オマーンのデモは北部でアラビア海に面する産業都市、ソハールで発生した。約数十人のデモ隊に対し、警官隊がゴム弾を撃ち込み、2人が死亡した。ソハールには日系企業も進出している。産油国でもあるオマーンでの衝突拡大は、原油相場高騰の懸念を強めかねない。

チュニジアでも26日に首都のチュニス中心部でデモ隊と警官隊が衝突。3人が死亡し、12人が負傷、逮捕者も約100人に上った。チュニジアでは長期独裁体制のベンアリ政権が崩壊したものの、民主化への移行が遅れているなどとして、国民の不満がくすぶっている。



 
 
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抗議デモのチュニジアで冬休み、仏外相更迭へ

【カイロ=林路郎】フランスのミシェル・アリヨマリ外相が、抗議デモの吹き荒れるチュニジアで冬休みを過ごしていた問題で、サルコジ大統領は外相の更迭を決めた。

27日夜に国民向けにテレビ演説し、内閣改造を発表する見通し。

アリヨマリ外相は休暇中、抗議デモで国を追われたベンアリ前大統領と極めて親しい実業家が保有する私有ジェット機を提供された。デモが起きると「フランスには治安維持のノウハウがあり、チュニジアに提供してもいい」などと発言。デモの最中にベンアリ前大統領と電話で連絡し合っていたことも暴露され、野党が一斉に「仏外交の信用性を失墜させた」として大統領に罷免を求めていた。

サルコジ大統領は当初、外相を守る構えだった。しかし、エジプトでのムバラク体制崩壊やリビアの政情混乱などアラブ世界の激動に際して醜聞を引きずる外相は前面に立てず、政権中枢から「これ以上もたない」との声が出ていた。

(2011年2月27日18時49分 読売新聞)



 
 
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チュジニアでデモ隊と治安部隊衝突、3人死亡

【カイロ=加藤賢治】チュニジアの首都チュニスで26日、暫定政府に抗議するデモ隊数百人と治安部隊が衝突し、デモ参加者とみられる3人が死亡した。

AFP通信によると、投石したデモ隊に、治安部隊は催涙弾を発射した。

1月の政変以降、改革の遅れや治安の悪化で、暫定政府への不満が高まっており、首都では25日にも数万人規模のデモが発生。暫定政府は今年7月中旬までに民主的な選挙を実施すると発表し、不満解消を図っているが、混乱収拾の見通しは立っていない。

一方、オマーン北部サハールでは27日、民主化デモに約1000人が集まった。鎮圧に当たった警官隊がゴム弾を発射し、2人が死亡した。ロイター通信が伝えた。カブース国王は25日、内閣の一部改造を発表、住民の不満払拭に努めている。

また、サレハ大統領の退陣を求める反政府デモが続くイエメンでは26日、大統領の支持基盤だった有力2部族が離反、サレハ氏の退陣を要求した。政権との対話を掲げてきた野党勢力も方針転換してデモに加わり、サレハ大統領は窮地に立たされている。ロイター通信によると、同国では17日以降、衝突によりデモ参加者ら計24人が死亡した。

(2011年2月27日20時40分 読売新聞)



 
 
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チュニジア首相が辞任へ、抗議デモ継続で

2011/2/28 0:51

【カイロ=花房良祐】ベンアリ前大統領が亡命したチュニジアで27日、ガンヌーシ首相が辞任を表明した。国営テレビが報じた。一連の中東の民主化要求デモの発端となったチュニジアでは前政権から首相を務めたガンヌーシ氏が新政権に居残り、抗議デモが続いていた。辞任表明は同氏に対する国民の反感の強さを浮き彫りにすると同時に、野党が長く弾圧されてきた中東の専制国家で政権崩壊後の受け皿作りが難しいことを示している。

ガンヌーシ首相はベンアリ前大統領に長年連れ添ってきた側近。非難を浴びて旧政権与党・立憲民主連合(RCD)から離党したほか、民主的な大統領選挙と議会選挙の実施後に政界から引退するとも表明していた。ただ抗議は収束せず、今月26日には首都チュニスでデモ隊が治安当局と衝突、3人が死亡した。



 
 
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チュニジア、新首相にカイドセブシ元外相 沈静化急ぐ

2011/2/28 10:01

【ドバイ=松尾博文】チュニジアのメバザア暫定大統領は27日、同日辞任したガンヌーシ首相の後任にカイドセブシ元外相を任命した。民主化要求デモにより亡命したベンアリ政権時代から首相を務めてきたガンヌーシ氏への批判が収まらず、チュニジアの初代大統領の下で要職を務めたカイドセブシ氏を起用することで事態の沈静化を急ぐ。

カイドセブシ氏は84歳。フランスから独立を果たした初代ブルギバ大統領の下で外相や国防相などを務めた。メバザア暫定大統領は27日の声明で、「祖国のために自己犠牲をいとわない愛国者である」と強調した。

チュニジアでは中東民主化デモの発端となった1月のベンアリ氏亡命後も混乱が収まらず、ここ数日は再び激しさを増したデモ隊と治安部隊の衝突で少なくとも3人が死亡した。

ガンヌーシ氏は国民向けの演説で「私の辞任により抗議行動が静まり、政府が選挙の準備を進められるようになることを期待する」と語り、7月15日までに大統領選挙を実施する方針を改めて確認した。

ガンヌーシ氏の辞任表明直後、首都チュニス市内では、商店に投石するなど暴徒化したデモ隊に治安部隊が威嚇発砲し、散開させた。ガンヌーシ氏の辞任により抗議デモが沈静化するとの見方がある一方で、野党勢力が政権に一段の譲歩を求める可能性もある。



 
 
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仏大統領、外相を更迭 チュニジア便宜供与問題で

2011/2/28 10:15

【パリ=古谷茂久】フランスのサルコジ大統領は27日、チュニジアの前ベンアリ政権周辺からの便宜供与問題で批判されていたアリヨマリ外相を更迭し、後任に元首相のジュペ国防相を充てる内閣改造を発表した。アリヨマリ外相は昨年12月、すでに反政府デモが広がっていたチュニジアを休暇で訪れ、政権に近い実業家の飛行機で移動するなどの便宜供与を受けた。

サルコジ大統領は同日夜にテレビ演説し、中東や北アフリカ情勢について「仏は自由を選んだ人々に対する協力、支持、助力を惜しまない」などと語った。仏は旧宗主国としてチュニジアなど北アフリカ諸国に多くの権益を保有し、政治家も深いかかわりを持つことがある。



 
 
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抗議デモ再燃で首相が辞任、新首相任命 チュニジア

2011.02.28 Mon posted at: 09:29 JST

(CNN) 1月の政変でベンアリ前大統領が失脚した北アフリカのチュニジアで27日、抗議デモの激化を受けてガンヌーシ首相が辞任し、暫定大統領は新首相にベジ・カイドセブシ氏を指名した。国営メディアが伝えた。

首都チュニスではこの前日、抗議デモで3人が死亡しており、ガンヌーシ氏は記者団に対し27日、「死傷者を出すような決定を下す立場にいることは望まない」と辞任の理由を語った。

国営TAP通信は内務省の発表として、26日の騒乱では3人が死亡、9人が負傷し、市中心部で100人以上が破壊活動や放火などの容疑で逮捕されたと伝えている。

デモ隊は暫定政権の解体と議会の解散を求め、民主化移行に向けた選挙の実施と憲法改正を要求していた。

チュニジアではベンアリ政権の腐敗や失業、食料価格の高騰などに対する国民の不満が高まり、昨年12月に男性が抗議の焼身自殺をしたことをきっかけに反政府デモに火が付いた。1987年以来政権の座にあったベンアリ前大統領は1月13日までに首相に権限を移譲し、国外へ脱出している。



 
 
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チュニジア暫定政権 ガンヌーシ首相が辞任表明

2011年2月28日2時19分

【ザルジス(チュニジア東部)=貫洞欣寛】チュニジア暫定政権のガンヌーシ首相が27日、国営放送を通じて辞任を表明した。

ガンヌーシ氏は1999年から首相を務め、1月の民衆デモでベンアリ前大統領がサウジアラビアに亡命した後も、暫定政権の首相として国政のかじ取りを続けていた。しかし、暫定政権から旧与党・立憲民主連合(RCD)関係者の排除を求める市民の反発は根強く、デモは激化。26日には首都チュニスで治安部隊と衝突し、3人の死者が出ていた。

突然の辞任表明は、国民の収まらない反発に配慮したものとの見方があるが、新体制への移行に向けた混乱は長引く恐れがある。



 
 
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仏大統領が外相更迭 チュニジア家族旅行で便宜疑惑

2011年2月28日10時35分

【パリ=稲田信司】フランスのサルコジ大統領は27日、チュニジアへの家族旅行でベンアリ前政権側から便宜を受けた疑惑で批判を受けているアリオマリ外相を更迭し、後任にジュペ国防相をあてる内閣改造人事を発表した。

サルコジ氏は27日、国民向けのテレビ演説でチュニジアやエジプトで相次いだ民衆デモによる政権打倒を歓迎しつつ、「制御できない移民の流出やテロの悲劇」に対する懸念も表明。アラブ諸国の不安定化に対応するためにも、主要閣僚の交代が必要だと説明した。

引き金は、アリオマリ外相の昨年のクリスマス休暇を巡る便宜供与疑惑。チュニジアで反政府暴動が起きているさなか、ベンアリ前政権に近い旧知の経済人の自家用機で移動していた。旧宗主国でありながら、チュニジア情勢の把握を誤ったフランス外交への批判も広がり、与党・民衆運動連合(UMP)の重鎮で外相経験もあるジュペ国防相の起用が決まった。

また、国民の関心が高い移民問題への対応を強化するため、サルコジ氏の右腕であるゲアン大統領府事務総長が内相に任命された。ジュペ国防相の後任には、上院のUMP議員団を率いるロンゲ氏が就くことになった。



 
 
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チュニジア暫定首相に元外相のカイドセブシ氏

2011年2月28日13時3分

【ザルジス(チュニジア東部)=貫洞欣寛】チュニジア暫定政権のムバッザア大統領は27日、ガンヌーシ首相の辞任表明を受け、カイドセブシ氏を新首相に指名した。カイドセブシ氏は、民衆デモで崩壊したベンアリ政権の前のブルギバ政権時代に外相などを務めた。

中東で相次ぐ民衆デモのさきがけとなったチュニジアでは、ベンアリ政権崩壊後も旧与党関係者の排除を求めるデモや、賃上げ要求ストが続いている。ガンヌーシ氏はベンアリ政権下でも首相を務めており、暫定首相への就任に市民は反発していた。

同氏の退陣でデモが沈静化するかどうかは不透明で、新体制への移行に向けた混乱は長引く恐れがある。



 
 
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チュニジア暫定政府首相、辞任を表明

【カイロ=加藤賢治】チュニジア暫定政府のガンヌーシ首相は27日、同国首都チュニスで記者会見し、首相を辞任する意向を表明した。

1月の政変でベンアリ前大統領が失脚したばかりのチュニジアは、再び政治的混乱に陥る危機に直面した。

政変を受けて1月17日に発足した暫定政府に対しては、ベンアリ前大統領時代の旧与党・立憲民主連合(RCD)主導との批判が消えず、旧体制からの決別と早期の政治改革を求める声が強かった。

民衆は反政府デモを繰り返して暫定政府に圧力を強め、ガンヌーシ氏は苦しい政権運営を強いられていた。

チュニスでは26日、治安部隊との衝突でデモ参加者とみられる3人が死亡。25日には政変後で最大規模の10万人が首都に集結、首相に即時退陣を要求した。

(2011年2月28日01時05分 読売新聞)



 
 
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チュニジア暫定大統領、新首相に元外相を任命

【カイロ=加藤賢治】チュニジアのメバザア暫定大統領は27日、ガンヌーシ首相の辞任を受け、カイドセブシ元外相(84)を暫定政府の新首相に任命した。

ガンヌーシ氏は、今年1月の政変で追われたベンアリ前大統領時代から首相を務め、旧体制に近いとの批判が強かった。カイドセブシ氏は、ブルギバ元大統領時代に外相などを務めた。

チュニジア国営通信によると、メバザア大統領は数日内に、政治改革に向けた行程表を発表する。

(2011年2月28日11時29分 読売新聞)



 
 
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チュニジア:ガンヌーシ首相が辞任

【カイロ大前仁】AP通信によると、北アフリカ・チュニジアの暫定政権のガンヌーシ首相が27日、国営テレビを通じて辞任を表明した。

同国では1月14日にベンアリ前大統領が国外逃亡して独裁体制が崩壊したが、ガンヌーシ首相ら主要閣僚が暫定政権に残留したため、失望した国民による全国規模のデモが再発していた。

毎日新聞 2011年2月28日 東京朝刊



 
 
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チュニジア:新首相に元外相

【エルサレム花岡洋二】チュニジア暫定政府のガンヌーシ首相が27日に辞任し、メバザア暫定大統領はエセブシ元外相(84)を新首相に指名した。ロイター通信などが報じた。

同国ではベンアリ前大統領が先月14日に国外逃亡して独裁体制が崩壊したが、その体制下で11年間首相を務めたガンヌーシ氏がポストにとどまり、民主化要求の大規模デモが今月半ばから再燃していた。

エセブシ新首相は、ブルギバ初代大統領のもとで81〜86年に外相を務めた。

ガンヌーシ前首相は今月25日以降にデモ参加者が5人死亡し、辞任を決意した。

毎日新聞 2011年2月28日 東京夕刊



 
 
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フランス:チュニジア旅行、旧政権から便宜 外相が引責辞任

【パリ福原直樹】フランスのアリヨマリ外相が昨年末、民主化デモで揺れるチュニジアで休暇を取り、仏で大きく批判されていた問題で、外相は27日、責任を取る形で辞表を提出、サルコジ大統領は後任にジュペ国防相を任命した。

一連の問題では仏のフィヨン首相も年末、エジプトで同国政府丸抱えの休暇を取り批判されており、外相の辞任は、サルコジ政権にとって大きな打撃となりそうだ。

アリヨマリ外相は、チュニジアで両親らと休暇を過ごした際、同国のベンアリ前大統領に近い実業家の勧めで、前大統領の一族経営の会社の飛行機を使用。反政府デモが続く同国上空を飛び、観光地に赴いていた。またこの際、外相の両親はこの実業家と商談をまとめていた。

批判に対し外相は「飛行機の利用は20分だけ」「私人として休暇を楽しんだ」と弁明。だがその後、飛行機で観光地を2往復したり、現地で前大統領と電話していたことなどが発覚、野党が辞任を求めていた。

仏では、フィヨン首相も年末休暇で家族と共にエジプト・ナイル川沿いに滞在。その際の宿泊・航空費をエジプトが負担し、批判されている。

毎日新聞 2011年2月28日 東京夕刊



 
 
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リビア:チュニジア国境で明暗 アフリカ人の脱出拒否

チュニジアの国境ゲートの向こう、リビア側に不安そうな顔のアフリカ人がいた。中国人やエジプト人などが続々とリビアから避難してきているが、マリやチャド、スーダンなどの118人は入国を拒否されたのだ。チュニジア入管当局者は、大使館の身元保証がなければ入国させられないという。「雇い兵だった疑いもあり、不法移民として居座られると困る」そうだ。

チュニジア赤新月社のラドゥアンヌさんは「食料だけでも渡したいが、リビア領なので近づくこともできない」と10メートルほど先にたたずむ彼らを見やった。【ラサジール(チュニジアのリビア国境)で藤原章生】

毎日新聞 2011年3月1日 東京夕刊



 
 
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チュニジア、旧野党の閣僚辞任

2011/3/2 1:17

【カイロ=花房良祐】チュニジアで1日、旧野党、民主進歩党の創設者のシェビ地方開発相が辞任を表明した。2月末に辞任したガンヌーシ前首相の後任にカイドセブシ元外相が就いたことへの抗議とみられる。ベンアリ前大統領を亡命に追い込み中東での民主化運動の発端とされるチュニジアでは、暫定政権で閣僚辞任が相次いでいる。

AFP通信などが伝えた。カイドセブシ首相はブルギバ初代大統領のもとで閣僚経験が長い。一方、イスラム系組織「アンナハダ」は同日、政党の結成を認められたと発表した。ロイター通信は暫定政府が憲法改正を起草する憲法評議会を立ち上げると報道。早期の民主化策を打ち出し、不満の沈静化を図っている。



 
 
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チュニジア暫定政府、イスラム政党を合法化

2011/3/2 9:54

【カイロ=押野真也】チュニジアの暫定政府は1日までに、ベンアリ前政権下で非合法化されていたイスラム教系組織「アンナハダ」を合法政党として容認する方針を示した。政治活動の自由化を進める暫定政権の政策の一環とみられる。

AFP通信が同日に伝えた。アンナハダは1981年に同国の知識人などが中心となり、結成。エジプトの穏健派イスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の影響を受けているとされ、前政権下では原理主義の拡大を警戒し、非合法化されていた。

チュニジアでは、長期独裁体制だったベンアリ政権が崩壊したものの、民主化が進んでいないことなどに抗議するデモが起き、死者も発生している。今回の措置には国民の不満を解消し、幅広い国民の意見を取り入れるため、政治活動の幅を広げる狙いがありそうだが、原理主義の拡大を懸念する意見も根強い。



 
 
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チュニジアのイスラム政党、暫定政権への参加に意欲

2011/3/3 10:18

【カイロ=花房良祐】ベンアリ前大統領が亡命したチュニジアのイスラム教政党「アンナハダ」の指導者、ラシェド・ガンヌーシ氏は2日、「政権にはすべての政党が参加すべきだ」と話し、暫定政権への参加に意欲を示した。訪問先のイスタンブールで記者会見した。同党はベンアリ政権下で非合法化されていたが、今月1日に合法化された。

チュニジアでは先月末、暫定政権を率いるガンヌーシ前首相がベンアリ前大統領の側近だったとして批判が強まり辞任。政情の混乱が続いている。



 
 
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チュニジア、7月に憲法制定議会選挙

2011/3/4 10:07

チュニジアのメバザア暫定大統領は3日、国民に向けたテレビ演説で、新憲法制定にあたる議会選挙を7月24日に実施すると述べた。現行憲法では60日と定めている暫定大統領職に今月15日の期限以降もとどまる意向も表明した。(ドバイ支局)



 
 
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チュニジア:憲法制定会議、7月に議員選

【エルサレム花岡洋二】反政府デモが続くチュニジアのメバザア暫定大統領は3日、テレビ演説し、憲法制定会議の議員選挙を7月24日に行うと発表した。同国では1月14日にベンアリ前大統領が亡命した後も混乱は続いており、民主化への道筋を示すことでデモを鎮める狙いだ。

ロイター通信によると、憲法制定会議は、民主政治を保障する新憲法の制定が期待されるほか、大統領選と議会選の実施までの指導体制を決める。暫定政権は大統領選の7月実施を目指していたが、大幅に延期される見通しだ。

毎日新聞 2011年3月5日 東京朝刊



 
 
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チュニジア:避難1万2000人「帰れない」 国境付近に「バングラ村」

【ラサジール(チュニジア南部)藤原章生】リビアの騒乱でチュニジアに逃れ、国境付近にとどまる外国人避難民の中で、バングラデシュ人の比率が急激に高まっている。国境まで来ても、給料の未払いなどで所持金が少なく、それ以上移動できないケースや、悪徳手配師にパスポートを取り上げられた例もある。国境付近に滞留する1万5000人のうち1万2000人をバングラデシュ人が占めており、地元住民は避難民キャンプを「バングラ村」と呼ぶ。

外国籍の避難民は2月中旬から約10万人にのぼるが、エジプト人が圧倒的だった。しかし、エジプト人は母国への帰還のチャンスを求めてチュニジア北中部などに去った。

バングラデシュ人の大半は建設労働者で、給与を受け取っていない人が多い。マスード・タルクダーさん(30)ら約40人は「月給350リビアディナール(約2万5000円)を4カ月分もらっていない。この男を探してほしい」と元締め役だった男のパスポートのコピーを見せた。チュニジア軍兵士にも訴えたが、銃を向けられけ散らされた。

母国の外交官が保護に来ることもなく、キャンプには帰れない避難民ばかりが残っている。

毎日新聞 2011年3月7日 東京夕刊



 
 
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チュニジアの渡航情報引き下げ−外務省、一部除き「渡航是非検討」に

2011年3月8日(火)

外務省は3月4日付で、チュニジアに対する渡航情報を発出した。ケフ県、カセリン県、シティブ・ジッド県は「渡航の延期をお勧めします」を継続するが、チュニス県を含むこれら3県以外の地域について「渡航の是非を検討してください」とした。

チュニジアでは、市民でも暴動が発生し死傷者も出るなどしたため、1月16日付で全土に「渡航の延期をお勧めします」を発出。しかし、その後ベン・アリ前大統領の国外脱出などを経て、特に3県以外の地域は主要施設付近に軍が配備され、警察による治安維持活動も改善の兆しが見られることから引き下げを決めたという。

ただし、引き下げの対象地域でも、市民によるデモやストライキは散発しているほか、警察の治安維持能力も総体的に低下しており、犯罪が発生しやすい状況となっているため、引き続き注意が必要としている。



 
 
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北アフリカ混迷で人身売買拡大の恐れ 欧州警察

2011.03.09 Wed posted at: 12:41 JST

ロンドン(CNN) 北アフリカの政情不安を背景に、犯罪組織による人身売買への懸念が強まっている。欧州刑事警察機構(ユーロポール)は専門家をイタリアへ派遣し、被害拡大の兆しがないかどうかを調べている。

専門家らによると、人身売買は欧州だけで年間30億ドル(約2500億円)規模に上る犯罪。ユーロポールのロバート・ウェインライト長官が8日、CNNに語ったところによると、その状況はトルコや中央アジア、北アフリカ、中東など、欧州連合(EU)諸国を取り巻く地域の動向に左右される。

特にイタリアは、一部の島がアフリカに近接することから、人真売買取り締まりの最前線と位置付けられてきた。今年に入ってからの不法入国者は1万人近くと、昨年の同じ時期をはるかに上回っている。

「犯罪組織、場合によってはテロ組織が北アフリカ情勢や避難民の流出を利用している可能性があり、専門家が注意深く調べている」と、ウェインライト氏は語る。

北アフリカの避難民については、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のフレミング主席報道官も先月から、「犯罪組織の餌食になる恐れがある」との懸念を示している。フレミング氏によれば、チュニジアでは人身売買業者が港で待ち受けるだけでなく、町へ入って若者らをだまし、連れ出すケースも報告されている。

ユーロポールによれば、欧州には常時27万人の人身売買被害者がいる。将来を夢見て渡欧した若者が、売春や重労働を強制される例は後を絶たない。ユーロポールは昨年、犯罪組織の取り締まりに向けて500件の作戦を実施した。少数民族ロマ人の子どもの人身売買に関与したルーマニアのグループを摘発した作戦では、120人の容疑者を逮捕した。



 
 
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チュニジア、旧政権与党を解体

2011/3/10 11:06

【ドバイ=太田順尚】チュニジアの裁判所は9日、1月に亡命したベンアリ前大統領の与党・立憲民主連合(RCD)の解党を命じた。同党はすでに政治活動を禁じられていたが、ベンアリ政権の独裁の象徴として解党を求める声が強かった。

チュニジアではベンアリ政権崩壊後も旧政権勢力の一掃を求めるデモが続き、ガンヌーシ暫定首相が先月末に辞任。カイドセブシ元外相が後任に任命され、7月に予定される新憲法制定に向けた制憲議会選を円滑に実施する役割を担った。



 
 
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チュニジア:裁判所、与党の解党命令

【エルサレム花岡洋二】チュニジアの首都チュニスの裁判所は9日、ベンアリ前大統領の独裁を支えた与党「立憲民主連合(RCD)」の解党を命じた。AFP通信が伝えた。RCDは、前大統領が1月14日に国外逃亡した後に活動を停止していたが、デモ隊は解党を要求していた。

同国内務省が前大統領の退陣後、解党を求める訴訟を起こしていた。

毎日新聞 2011年3月10日 東京夕刊



 
 
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チュニジア:リビアから避難のバングラデシュ人、5000人「故郷へ」

【ベンガルデンヌ(チュニジア南部)藤原章生】リビアからチュニジアへ避難してきたバングラデシュ人たちの空路による帰国が9日、本格的に始まった。国境のキャンプでは拡声機で名を呼ぶ国連職員の周りに5000人もの車座ができた。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、リビアからの避難民は9日までに21万5000人超で、大半が男性の外国人労働者だ。最も多かったエジプト人はすでに帰国。国境キャンプに残る人の8割以上となる1万3000人がバングラデシュ人という状況だ。リビアにはまだ推定100万人以上の外国人が残っており、内乱が続けば脱出「第2波」も予想される。

毎日新聞 2011年3月10日 東京夕刊



 
 
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コスタクルーズ、チュニジア、エジプト、イスラエルへの寄港中止へ

2011年3月10日(木)

コスタクルーズは2011年、チュニジア、エジプト、イスラエルについて、寄港の中止を決定した。同3ヶ国は主要な観光地として人気があったが、現在の情勢を考慮し、変更を決定したという。

変更の対象となるのはコスタコンコルディアの地中海7泊クルーズや、コスタセレーナとコスタマジカの航路など、地中海クルーズや秋のエジプトクルーズなど。たとえばチュニジアのチュニスに寄港する場合は、マルタやスペインのパルマ・デ・マヨルカ、イタリアのカリアリに変更する。

そのほか、エジプトのアレキサンドリア、イスラエルのハイファ、アシドットについても、キプロスのリマソル、ギリシャのロードス、トルコのマルマリスのいずれかに変更する。また、今回の変更で新たにトルコのアラニャとアンタルヤへの寄港が決定しており、現在どのクルーズに組み込むのか選定中だという。

なお、2012年はエジプト、チュニジア、イスラエルを寄港地に組み込んだコースを設定している。



 
 
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クリントン米国務長官:来週チュニジアとエジプトを訪問

【北米総局】クリントン米国務長官は10日の米議会の委員会で、国民の民主化要求で長期政権が相次いで退陣したエジプトとチュニジアを来週訪問することを明らかにした。クリントン氏は両国訪問に合わせてリビアの反体制勢力と接触したい考えも述べた。AP通信などが伝えた。

毎日新聞 2011年3月11日 東京朝刊



 
 
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チュニジア、カダフィ大佐と一族の資産凍結

2011/3/24 21:42

【カイロ=加賀谷和樹】チュニジア政府は隣国リビアの最高指導者カダフィ大佐と家族5人の資産を凍結した。24日の中東の衛星テレビ局アルアラビーヤ(ウェブサイト版)などが伝えた。チュニジアにはカダフィ一族がリビア政府機関を通じ多額の投資をしてきたとされる。リビア政権側がこの資産を使えなくなれば、反体制派との戦いに影響する可能性もある。

今回の措置は国連安全保障理事会によるリビア制裁決議の履行。リビア政府の投資機関はチュニジアに多数のホテル、ガソリンスタンドなどを保有する。リビアは国際的な制裁下にあった1980年代から90年代にかけ、チュニジアへの投資を増やしたとみられる。



 
 
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【ブログ】世界の食料品10%値上がりで、反政府行動2倍に−IMF論文

2011年 3月 28日 10:46 JST

世界の食料品価格が10%上昇すると、反政府行動は100%増えて2倍になる−−。こんな論文が国際通貨基金(IMF)から出された。

現在、中東は政治的な動乱に揺り動かされているが、専制的な指導者や、抜きがたい不平等、そして新たな通信手段の存在がその背景にある。しかし、IMFのエコノミストによる最新調査では、もう一つの潜在的な要因がある。グローバルな食料品価格上昇だ。

IMFのエコノミスト、Rabah Arezki、Markus Brueckner両氏は、1970年から2007年までの食料品価格と政治不安を調査した。その結果、チュニジア、エジプト、スーダン、イエメンなどを含む低所得諸国ではこの2つの現象に著しい相関関係がみられた。正確に言えば、国際食料品価格が10%上昇すると、低所得諸国ではその翌年に反政府抗議行動が50%増加した。年平均と比較すると2倍、つまり100%の増加件数だったという。

最近の食料品価格は上昇傾向にある。それだけに、中国をも含む低所得諸国の指導者たちには懸念するに十分な理由がある。IMFによると、世界の食料品価格は今年2月、近年では最低だった2008年12月の水準に比べて61%上昇している。加えて近年は、価格上昇の影響が増大しているという。

米国など先進諸国では、それほど懸念する必要はないかに見える。IMFエコノミストは先進諸国では食料品価格と政情不安には相関関係が全く認められなかったとしている。

しかし、先進諸国であらゆる人々が高所得であるわけではない。米労働省によれば、米国の5段階の所得者層のうち、最低の2400万世帯では、税引き後所得の平均35%を食料品に費やしている。過去3カ月間、米国の食料品は年率で約5%上昇した。これはグルーバルな食料品価格の上昇率ほど悪くはないが、多くの人々の怒りを誘うに十分だ。

記者: Mark Whitehouse



 
 
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グーグル、イラク・チュニジア向け検索サービス開始

2011/4/1 10:46

【シリコンバレー=奥平和行】米グーグルは31日、イラクとチュニジア向けのインターネット検索サービスを始めたと発表した。これまで両国では他地域向けの検索サービスを使う必要があったが、今後はより短時間で必要な情報を探せるようになるという。チュニジアなどの政変ではネットが大きな役割を果たしており、ネット企業の事業展開にも注目が集まりそうだ。

イラク向けの「google.iq」とチュニジア向けの「google.tn」を立ち上げた。イラク向けはアラビア語とクルド語、チュニジア向けはアラビア語とフランス語での利用に対応。「中央銀行」というキーワードで検索するとそれぞれの国の中央銀行のウェブサイトを優先して表示するなど、現地での利用に配慮した。

2つのサイトを立ち上げたことにより、グーグルはアラブ圏の15カ国・地域で検索サービスを提供することになり、世界全体では184カ国・地域に増えた。同社はこうした取り組みは「世界中の人がウェブにアクセスして必要な情報を入手できるようにするための第一歩だ」としており、今後数カ月以内にさらに新サイトを開設する。



 
 
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イタリアの島に難民が大量流入、沈没事故で不明者100人超

2011.04.07 Thu posted at: 11:08 JST

(CNN) 北アフリカのチュニジアやリビアを脱出した難民が、イタリア南西部の島に大量に押し寄せて問題になっている。数百人を乗せた船が地中海で転覆し、100人以上が行方不明になる事故も起きた。

イタリア沿岸警備隊によると、約200人を乗せた船が5日に同国のランペドゥーサ島沖約62キロの地点で沈没し、6日現在も約100人が行方不明になっている。国際移住機関(IOM)では、同船には約300人が乗っており、行方不明者は250人に上るとした。乗っていたのはほとんどがチュニジアからの難民だったとみられる。

ランペドゥーサ島は距離的にはイタリアよりもチュニジアの方が近く、過去数週間で2万2000人以上の難民が押し寄せているとの情報もある。

チュニジアでは反政府デモの拡大により1月にベンアリ政権が崩壊した。しかし期待していたような変化がないことに不満を募らせる国民も多く、チュニジアからランペドゥーサ島に来た1人は「革命は起きたが何も変わらなかった」「私たちは何も求めていない。ただ欧州で仕事を見つけられたらと思っている」と話した。

さらに、内戦が続くリビアからの脱出者も多く、IOMによれば、リビア沿岸を出港した船で約2000人がランペドゥーサ島に流入している。同島の移民受け入れセンターは、収容能力800人のところに約5000人が押し寄せているという。イタリア外相は、30万人がリビアを脱出し、イタリアに入国する可能性があるとの推計を公表した。

イタリア政府はこうした事態を受けて人道的非常事態を宣言、欧州連合(EU)に対し、難民流入を食い止めるための支援を求めた。

チュニジア国営TAP通信によれば、同国とイタリアの内相が今週に入って会談し、経済、社会、治安情勢を考慮した移民政策のための合意文書に調印した。



 
 
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イタリア、北アフリカ難民に苦慮 欧州の外交問題に

2011/4/12 19:05

チュニジアやリビアから大量の難民がイタリアに押し寄せ、イタリア政府が対応に苦慮している。ベルルスコーニ首相は「イタリア一国だけでなく、欧州連合(EU)加盟国全体で受け入れるべきだ」と主張し、難民がEU域内を自由に往来できる許可証を発給すると表明した。これにフランスやドイツが反発。EUは11日の内相理事会で難民問題を協議したが、イタリアと仏独の対立で物別れに終わった。

難民が押し寄せているのは、地中海に浮かぶイタリア領のランペドゥーザ島。チュニジアからは100キロメートル強しか離れておらず、同国の政変後、漁船などで渡航してくる難民が急増。その後、内戦状態に陥ったリビアからの難民が加わった。難民の合計数は2万人を超えたもようだ。

イタリアは人道的見地から難民の一時滞在を認める一方、EU各国に支援を要請した。しかし、EU各国の反応が鈍いため、イタリアは「難民の分担」という強硬策を打ち出した格好だ。

EU域内の自由往来を定めた「シェンゲン協定」によると、1つの国で滞在の許可を得れば、協定に加盟する他のEU諸国にも原則自由に入国できる。このため、イタリアが滞在許可証を発給すれば、難民がイタリアを経由して仏独などに広がる可能性が出てくる。(ローマ=藤田剛)



 
 
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フランス:チュニジア移民の入国阻止 仏政府、伊との国境を一時閉鎖

【ローマ藤原章生、パリ福原直樹】1月のチュニジア政変後、同国からイタリアに押し寄せた移民に対し、フランス政府が17日、伊からの入国を一時禁じ、両国の対立が高まっている。チュニジア移民の多くは旧宗主国フランスへの入国を求めており、それを阻む仏に対し伊は厳重抗議した。移民という「重荷」を押し付けあう対立は今後も欧州各地に広がりそうだ。

フランス政府は17日、地中海に面した仏南部ニッツァと伊北西部のベンティミリアを結ぶ鉄道を閉鎖した。チュニジア移民60人のほか、移民受け入れに消極的な仏政府に抗議する仏伊の人権団体約300人の入国を阻むためとみられる。

これを受けフラティニ伊外相は同日、「国境閉鎖は違法で、欧州の原則に反している」と抗議した。仏政府の措置は欧州連合の25カ国間の自由越境を認めたシェンゲン協定を侵すものとみて、釈明を求めた。これに対し仏側は「抗議団体はデモの申請をしておらず、閉鎖は治安維持のためだった」と答え、同日夕、国境を再開した。

イタリアでは移民が過去10年で20倍に増え人口の1割近くの400万人以上になり、アラブ諸国の政変で今後も急増が予想される。特に2月以降、チュニジアからの移民船が増え、今年約2万9000人がイタリア南部に漂着し、数百人が海難で死亡している。

伊政府はチュニジアからの移民を受け入れてきたが他の欧州諸国が協力しないことに不満を抱き移民の一部に4月以降、「自由越境のパスポート」に当たる暫定滞在許可証を発行し独仏などへの出国を事実上促した。

毎日新聞 2011年4月18日 東京夕刊



 
 
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難民乗せた列車が国境で足止め、伊仏間で一時緊張

2011.04.19 Tue posted at: 10:00 JST

(CNN) 北アフリカからの難民を乗せた列車がイタリアからフランスへの入国を一時的に阻まれ、両国政府の間の緊張が高まった。しかし18日になって、両国が協力して解決に当たる姿勢を示し、事態打開に動いている。

チュニジアからの難民を乗せた列車は17日にイタリア国境の町ベンティミリアからフランス・コートダジュールのマントンに入ろうとして当局に入国を阻まれた。イタリアはチュニジアの難民に一時的な居留許可証を発行して欧州連合(EU)域内の人の自由移動を認めており、同日、フランスに抗議した。

列車は約6時間にわたって止められた後、夜になって運行を再開。イタリア外務省は18日の記者会見で、問題は前日に解決したと述べ、「移民問題については両国の内務省の間で対話を続けている。(両国の間に)緊張はない。われわれは協力して移民問題の解決に向けた措置を探る」と強調した。

フランスのグアン内相も同日、この問題をめぐってイタリアとの緊張が続くことは望まないと述べる一方、イタリアが同国に入国したチュニジア難民2万5000人以上に居留許可を出したことについては「EUの多くの国が強く反発している」とした。

フランス内務省によれば、国境は閉鎖したわけではなく、チュニジア難民を支援する無許可の抗議活動により、「危険を防止するため一時的に流入を止めた」という。問題の列車には、フランスへの入国を希望するチュニジア難民60人と、それを支援する団体のフランス人およびイタリア人メンバー約300人が乗車していた。

グアン内相は、イタリアの決定は受け入れるとしながらも、難民が経済的に自活できると証明することを条件として挙げた。フランスはシェンゲン協定に違反していないとも強調している。同協定では、EUの25カ国間はパスポートなしで越境できると定めている。

今回の難民問題は、1月に北アフリカから中東諸国へと広がった政変のあおりで発生した。チュニジアやリビアからの脱出者が欧州へ大量に流入し、各国政府は難民危機を食い止めようと苦慮している。

イタリアの沿岸警備隊によると、同国とチュニジアの間にあるランペドゥーサ島には3月中旬だけで、24時間の間に少なくとも1623人の難民が押し寄せた。

同国外務省は、リビアからも最大で30万人が出国を試み、イタリアに流入する可能性があると見ている。



 
 
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難民流入防止へ仏伊が共同声明

2011/4/27 2:02

【ジュネーブ=藤田剛】フランスのサルコジ大統領とイタリアのベルルスコーニ首相は26日の会談で北アフリカからイタリアに流入する難民への対応を協議し、ANSA通信によると、会談後に北アフリカ諸国に難民の大量流出を防ぐよう要請する共同声明を発表した。両国は今後、北アフリカからイタリアに渡航する難民船を共同で監視する方針だ。

両首脳は難民流入に苦慮するイタリアを欧州連合(EU)全体で支援することや、EU域内の自由往来を定めた「シェンゲン協定」の見直しをうたう共同書簡をEUに送付することでも合意した。

地中海に浮かぶイタリア最南端のランペドゥーザ島には1月以降、政変が起こったチュニジアから多数の難民が漁船などで渡航。内戦状態に陥ったリビアからの難民も加わり、約3万人の難民が流入したもようだ。

イタリアは人道的見地から難民の一時滞在を認める一方、EU域内を自由に往来できる許可証を発給。シェンゲン協定によると、難民はイタリアから仏に移動できるはずだが、仏は入国を希望するチュニジア難民を拒否。イタリアがこれに反発し、両国間の外交問題に発展していた。

首脳会談によって両国の関係はいったん修復した格好。イタリアは今後、出稼ぎが主目的の経済難民は拒否する一方、母国で迫害された政治難民はEUの支援を活用して受け入れを続ける方針。



 
 
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チュニジア移民:「自由移動」改正、仏伊首脳求める

【ローマ藤原章生】イタリアのベルルスコーニ首相とフランスのサルコジ大統領は26日、ローマでチュニジア移民問題について緊急会談し、欧州連合(EU)の行政機関である欧州委員会に、欧州25カ国の域内自由移動を保障するシェンゲン協定の改正を求めることで合意した。

会談後の共同会見でサルコジ大統領は「協定の細かい点を改正する必要がある」と述べ、フランスが昨年、イタリアの5倍に当たる約5万2000人の移民を受け入れたことを強調した。ベルルスコーニ首相も「多数の移民を受け入れるフランスを批判できない。大事なのは協定の見直しだ」と同調した。

イタリアには1月以降、チュニジアやリビアから約2万6000人が入国。イタリア政府はEUに支援を求めたが反応がないため、約2万人に異例の暫定滞在許可証を発行し、フランスなどへの越境を促した。これに対しフランスが今月17日、国境を一時的に閉鎖し、両国間の緊張が高まっていた。

アラブ圏からの移民の玄関口となっている南欧諸国はイタリアと同じ問題を抱えており、移民をめぐる欧州の「南北対立」が今後先鋭化しそうだ。

毎日新聞 2011年4月27日 東京朝刊



 
 
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チュニジア移民:あふれる イタリア国境、フランスが自由移動「拒否」

◇「人間扱いしてくれない」

1月に政変があった北アフリカのチュニジアを脱出し、イタリア経由でフランスを目指す移民が両国の国境の町で「足止め」されている。移民急増に頭を痛めたイタリア政府が、移民に欧州での滞在許可を与えて出国を促したが、フランス政府が認めず国境を「閉鎖」したからだ。仏伊首脳は26日、この問題で緊急会談し、欧州全域で負担を「共有」する方策を探ったが、解決は難しそうだ。

フランス南部のニースから鉄道で約40分。国境を越えたイタリア側のベンティミリア駅では、警察や軍が警備中で、駅前に数十人のチュニジア人移民らが座り込んでいた。

「国には全く職がない」。その一人でペンキ職人のベリバさん(43)が話し始めた。故国を出たのは1月。観光立国のチュニジアでは政変を機に観光客が激減し、この影響でベリバさんも失業。パリの親族を頼り、フランスで働いて家族へ仕送りしようと考えた。国には妻と7歳の娘、1歳の息子が待つ。

2000ユーロ(24万円)を仲介業者に払い、小さな舟に乗った。3日間の危険な航海後、イタリア南部に到着。ローマ近郊の施設に2カ月収容された後、イタリア政府から6カ月の滞在許可証をもらった。仏伊など欧州25カ国で作るシェンゲン協定は、域内の自由移動を認めており、この許可証でフランスに入れるはずだった。

だが、移民の大量流入を危惧するフランスは今月、1日約60ユーロの滞在費や帰国用の切符などの所持を入国条件とし、持っていない移民をイタリア側に押し返し始めた。

現在ベリバさんは、パリの親族から、入国に必要な「滞在費」の送金を待つ最中だ。「ろくにものも食べていない。フランスもイタリアも我々を人間扱いしてくれない」と疲れ切った表情で話した。

同駅で移民の世話をしているイタリアの人権団体「社会向上国民連合」のファマさんによると、駅ではフランスに入国できない移民が、多い時で400人も夜を明かす。町郊外の赤十字の一時収容施設(定員150人)も満杯という。

政変後、イタリアに漂着した移民は2万人以上。ファマさんは「フランスは移民をピンポン球のように追い返している。来年の大統領選を見すえ、右派票を取り込みたいサルコジ大統領の戦略があるのでは」と推測する。

赤十字施設では、18〜35歳のチュニジア人男性約20人が食料の配給を待っていた。最近、国境を越えてフランス警察に2日間拘束されたという男性(20)は「釈放後、徒歩でイタリア側に戻ってきた。フランスは人種差別をしている」と強く批判した。【ベンティミリア(イタリア北西部)で福原直樹】

毎日新聞 2011年4月27日 東京朝刊



 
 
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EUへの難民申請、仏が最多の5万人超 10年

2011/5/2 23:49

欧州連合(EU)統計局の調べによると、2010年のEUへの難民申請はフランスが国別で最多で、申請者は約5万1600人だった。ドイツが約4万8500人で2位。チュニジアなど北アフリカからの移民に揺れるイタリアは約1万人と9位にとどまった。こうした難民への対応が、最近のEU内の亀裂の一因となっている。

EUへの難民申請者の総数は25万7800人で、前年に比べ2.4%減った。申請者の出身国はアフガニスタン、ロシア、セルビアが上位3カ国。申請を受けた人数を人口100万人当たりで換算すると、キプロスが3580人と首位で、2位はスウェーデン。イタリアは165人とフランス(795人)の約5分の1にとどまった。

チュニジアの政変など北アフリカ情勢の混乱に伴い、イタリアでは11年に入り、人口5千人程度のランペドゥーサ島に2万人超の難民が押し寄せた。同国のマローニ内相は「他の加盟国も難民受け入れを肩代わりすべきだ」と要請している。

これに対し、他国が「イタリアの責任だ」(フリードリヒ独内相)と冷ややかなのは、イタリアがこれまで難民を積極的に受け入れてこなかったとの不満が背景にある。

EUの執行機関である欧州委員会は4日に北アフリカの移民・難民対策に関する政策を発表する。これを受け、加盟国は12日に臨時の内相理事会を開くが、調整は難航しそうだ。

(ブリュッセル=瀬能繁)



 
 
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EU、非常時の国境管理復活へ 北アフリカ難民流入で

2011/5/4 19:20

【ブリュッセル=瀬能繁】欧州連合(EU)の欧州委員会は4日、チュニジアなど北アフリカからの大量の難民流入を受け、移民・難民政策の基本方針をまとめた。域内をパスポートなしで自由に往来できる「シェンゲン協定」の例外措置として、非常時に加盟国の間の国境管理を復活できる仕組みをつくる案を盛り込んだ。今後具体策を詰める。

シェンゲン協定は国境を越えた人の移動を促すEUの象徴的な基本政策。だが、チュニジア難民への対応に苦慮するイタリアと、フランスの要請を受け、欧州委は「協定の現在の指針を改定する必要がある」(マルムストローム欧州委員)と判断した。

国境管理が復活すると、例えばフランス当局が、イタリア国境を越えて入国する個人を検問できるようになる。ただ、欧州委は「加盟国が対外国境警備の義務を満たすのが困難になった場合」とあくまで例外措置と強調している。



 
 
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2011-05-05 23:03

アラブ諸国の民衆革命 スイスは新たな対外戦略を決定

エヴェリン・コブラー, swissinfo.ch

経済協力に本腰を入れ、不正蓄財の返還を推し進め、難民問題に集中して取り組む。この3点が北アフリカおよび中近東に対するスイスの外交政策の重点だ。

チュニジアの首都チュニスで5月1日から3日間にわたり、スイスの外交に関する会議が開催された。スイス政府が3月中旬に議決した基本戦略に基づき3分野の外交戦略が具体化された。

「この三つの重点を簡潔に言えば、経済協力、不正蓄財の返還、および難民分野だ」

と、連邦外務省 ( EDA/DFAE ) の報道官ラース・クヌーヘル氏がチュニスで報道陣に説明した。北アフリカ諸国における民主化革命により、新たな戦略を立てる必要に迫られたからだ。

「今回の新戦略は、革命が起きた国々のみならず北アフリカ全域に対するものだ」

と、外務省政策2課の課長マーセル・シュトゥッツ氏は述べ、さらに、

「しかしながら重要なのは、各国はそれぞれに歴史があり、異なる問題があるということだ。、国ごとに適応した措置を取る必要がある」

と付け加えた。

スイスは「オンデマンド ( on demand ) 」で、すなわち要請を受けてから援助提供を開始する。つまり、スイスに援助を要請をしない国には対応ができないということだ。

「こうしたことから、現時点での地理的重点はチュニジアに置かれており、われわれはチュニジア暫定政府とうまく共同作業を進めている」

とシュトゥッツ氏は語った。

経済協力

北アフリカ諸国における失業者は若年層が多く、とくに若い男性の失業率の高さは既に知られている、とシュトゥッツ氏は言う。その多くは職業教育を受けておらず、就労経験もないという。

「そのような若者がスイスで実習生として働く機会は、今日すでに存在している。職業訓練ビザがそれだ」

職業訓練ビザは、若者が最長18カ月間スイスで職業実習を行うことができるものだ。

さらに、若年層が数カ月という短期でもスイスに滞在して職業訓練を受けやすくするような、新たな職業訓練の機会の創設についても議論されている。しかしこれに関してはまだ何一つ決定していない、と外務省開発協力局 ( DEZA/DDC ) の特別大使アドゥアルド・グネザ氏は説明した。

不正蓄財の返還

連邦外務省国際法局の局長であるヴァレンティン・ツェルヴェガー氏は、スイス政府が1月にチュニジアのベンアリ前大統領およびその一族や側近の資金を凍結したことを明らかにした。

「次は、チュニジア政府が一人ひとりに対する刑事訴訟手続きに着手する番だ。スイスとしては、法治国家のもとで下される判決に従って資金を返還することになる」

スイスのミシュリン・カルミ・レ大統領は会議に先立って、現時点での凍結資金の全額を明らかにした。それによると、チュニジアのベンアリ前大統領関連が約6000万フラン ( 約56億2000万円 ) 、リビアのカダフィ大佐関連が約4億フラン ( 約374億円 ) 、エジプトのムバラク前大統領関連が3億6000万フラン ( 約337億2800万円 ) という。

移民対策

難民に関してスイスは、国外に避難する必要を最低限に抑えるような援助を行う方針だ。リビアでの戦争勃発以降、約60万人が国外に避難した。そのうち南ヨーロッパにたどり着いたのはおよそ3万人のみだ、とグネザ氏は言う。

そのうち約2万人がリビア在住のチュニジア人で、職を失い逃れてきた難民だが、リビアに戻ることができる日を待っている。というのは、リビアには再就職の機会があるとみているからだ。南ヨーロッパに逃れてきた難民の中には、ソマリアなどからの政治的難民もいる。

スイスは、そうしたチュニジア人が再び元の生活に戻ることができるよう引き続き支援する方針だ、とグネザ氏は述べた。

また、今回の会議終了後も引き続きシェンゲン・ダブリン協定を順守することが確認された。すなわち、協定を通じシェンゲン圏の内外を分ける共通の境界を画定する。また、難民は最初に入国したシェンゲン圏内の国に引き渡される。

「シェンゲン・ダブリン協定は役に立っている」

とグネザ氏はその効果を評価する。スイスは今年3月、スイスに入国した難民のうち5000人をシェンゲン協定圏内の最初の受け入れ国に引き渡し、さらに780人を同協定に基づいて難民として正式に受け入れたという。

グネザ氏は、ヨーロッパからチュニジアとエジプトへの帰還も行われていると指摘し、「現時点ではその人数は多くないが、今後増えることもあり得る」と締めくくった。

エヴェリン・コブラー, swissinfo.ch

( 独語からの翻訳、濱四津雅子 )

スイスの財政的取り組み
連邦外務省 ( EDA/DFAE ) は、予算の一部1200万フラン ( 約11億2000万円 ) を人道支援、難民対策、構造的改革、経済発展、および貧困との戦いに充てることを確約した。
2011年および2012年の外務省開発協力局の予算は、2000万〜3000万フラン ( 約18億6600万〜28億円 ) に上る。

凍結口座
スイス政府は1月19日、チュニジアのベンアリ前大統領およびその関係者約40人の資産を凍結した。前大統領の辞任1週間前のことだ。
2月には、エジプトのムバラク前大統領およびその側近の資産を凍結。
ムバラク前大統領の資産額は公表されていないが、子息らのものと合わせて700億ドル ( 約5兆6100億円 ) に達するとの見方もある。資金凍結を機に反体制運動が高まり大統領辞任に追い込まれた。
2件の口座とも3年間にわたり凍結される。その間に資金が不正蓄財であると証明されれば、スイス当局が関係者と共同で返還方法を作成する必要がある。
立証されなければ、口座凍結を解除し、前大統領らの返金請求にも応じなければならない。
その場合に政府は、2月に施行された不正蓄財の返還に関する法律 ( RuVG ) を適用する可能性がある。



 
 
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チュニジア、首都に夜間外出禁止令

2011/5/8 19:35

【カイロ=花房良祐】チュニジア政府は7日、首都チュニスなどで午後9時から午前5時までの夜間外出禁止令を発令した。同国ではラジュヒ元内相が今月初めにインターネットを介して「イスラム政党の選挙での勝利に備え、軍はクーデターの準備をしている」と発言。暫定政権の民主化プロセスに対する疑念が強まり、デモが激化していた。

警官隊が催涙弾などで厳しく対応していることもデモ隊の怒りを増幅させている。内務省は6日、デモ隊への対応について謝罪した。

中東の民主化運動の先駆けとなったチュニジアでは、ベンアリ政権が1月中旬に崩壊し、7月に新憲法を制定する「憲法制定評議会」の議員を選出する選挙を実施する予定。同選挙ではイスラム政党「アンナハダ」がどこまで勢力を伸ばせるかに注目が集まっている。



 
 
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チュニジア、7月の制憲議会選延期の可能性も

2011/5/9 10:01

【カイロ=共同】ロイター通信によると、チュニジアのカイドセブシ暫定首相は8日、同国で7月24日に予定されていた制憲議会選挙を延期する可能性を示唆した。

1月のチュニジア政変後の選挙延期は民主化の後退となりかねず、市民の反発を招く可能性もある。

暫定首相は国営テレビで「改革委員会が(選挙実施に)技術的な問題があると考えるならば、検討しなければならない」と述べた。



 
 
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名古屋議定書、日本が署名 遺伝資源利用に国際ルール

2011年5月12日16時33分

ニューヨークの国連本部で11日、名古屋市で昨年10月に開かれた国連地球生きもの会議(生物多様性条約第10回締約国会議=COP10)で採択された「名古屋議定書」の署名式があり、日本政府を代表して西田恒夫国連大使が署名した。

同議定書は医薬品の原料になる動植物など「遺伝資源」を利用するための国際ルール。署名式では、日本やインドなど8カ国が同議定書に署名。すでにブラジルやイエメンなど13カ国が署名しており、署名国は計21カ国になった。議定書は50カ国が批准した90日後に発効する。

一方、フランスや欧州連合(EU)など16の国と地域機構は、遺伝子組み換え作物が生態系に被害を与えた場合の対応策を定めた「名古屋・クアラルンプール補足議定書」に署名。スイスとチュニジアは両方に署名した。(ニューヨーク=春日芳晃)



 
 
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人権の変革にソーシャルメディアを評価 アムネスティ

2011年5月14日19時57分

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(本部・ロンドン)は13日、2011年の年次報告書を発表した。交流サイト、フェイスブックなどのソーシャルメディアが世界の人権の変革に「かつてない好機をもたらした」としつつ、中国やイランが反政府活動の妨害にインターネット技術を利用していることに懸念を示した。

報告書は、内部告発サイト「ウィキリークス」による米外交公電の公表がチュニジア政府の腐敗ぶりを暴き、中東政変の一因になったことも紹介。リビアやシリアで続く反政府デモの暴力的な鎮圧を批判した。(ロンドン=伊東和貴)



 
 
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ビンラディン容疑者、中東革命を称賛 生前の録音声明で

2011年5月19日22時2分

殺害された国際テロ組織アルカイダ指導者のビンラディン容疑者が生前に録音したとされる音声声明が19日、イスラム過激派系ウェブサイトに公表された。中東諸国で広がった民衆デモを称え、独裁者の打倒を呼びかけている。中東の衛星テレビ局アルジャジーラなどが伝えた。

声明は「革命の太陽が昇り、チュニジアに光が差した。国に平穏をもたらし、人々を幸せにした。すぐにエジプトの勇士たちを鼓舞し、為政者たちを恐れさせた」と指摘。「変化の風はすべてのイスラム諸国で吹くだろう」と述べ、支持者に対し、各国の民衆デモを支援する組織をつくるよう訴えた。

ただ実際は、中東の民衆デモにアルカイダ系の団体が関与した形跡はない。声明を通じ、民衆デモに「便乗」する狙いがあったとみられる。声明はビンラディン容疑者が殺害される1週間前に録音されたという。(カイロ=北川学)



 
 
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ビンラーディンの音声声明公開、殺害前録音か

【カイロ=田尾茂樹】国際テロ組織アル・カーイダ指導者ウサマ・ビンラーディンが、米軍により殺害される前に録音したとされる、音声声明が、イスラム過激派のウェブサイトに公開された。

声明は、チュニジアやエジプトで独裁政権を倒した民衆蜂起をたたえている。ロイター通信などが19日伝えた。

約12分の声明は「我々は歴史的な出来事を目にし、喜びを分かち合っている。おめでとう」と民主化運動を称賛。「独裁者を倒そうと闘う人々を救うため、後に続こう」と運動の拡大を促している。

声明は、非暴力による民主化機運の高まりでアル・カーイダの過激思想の影響力低下が指摘される中で、民衆の関心を引く狙いがうかがえる。また、民衆蜂起をあおり、混乱につけ込んで勢力拡大を図ろうとしたものだとの見方もある。

(2011年5月19日19時26分 読売新聞)



 
 
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アルカイダのザワヒリ容疑者、サイトで声明発表

2011.05.22 Sun posted at: 10:30 JST

(CNN) イスラム過激派系ウェブサイトに21日、国際テロ組織アルカイダのナンバー2とされていたアイマン・ザワヒリ容疑者の音声声明が掲載された。

同サイトによれば、声明はビンラディン容疑者が殺害される以前に録音されたものだという。声明は、チュニジアやエジプト、リビアなどの情勢を取り上げ、「風が変わった」と評している。

リビア情勢については、「NATO(北大西洋条約機構)は善意の組織ではない。覇権主義的勢力を支援している」としたうえで、「彼らは堕落したカダフィ政権を終焉させようとしているが、そのうえで自分たちの理想を植え付けようとしている。自らの欲や政治的目的のためにリビアの資源や遺跡を盗もうとしている」と述べた。

また、エジプト国民に対し、ムバラク政権を終わらせたことをたたえ、エジプト人に対してリビアを支援するよう呼びかけている。

ザワヒリ容疑者はオサマ・ビンラディン容疑者の後継者とみられていたが、エジプト人幹部のサイフ・アデル容疑者が暫定的指導者となったとの見方をCNNの国防アナリスト、ピーター・バーゲンは示している。



 
 
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チュニジア外相、4年20億ドルの支援要請へ G8各国に

2011/5/23 23:48

来日中のチュニジアのケフィ外相は23日、都内で日本経済新聞記者と会い、今年1月のベンアリ前政権崩壊後の経済混乱の収拾に向け、主要8カ国に対し「今後4年間で20億ドルの経済支援を要請している」と明らかにした。財政再建計画の自由度が乏しい「国際通貨基金(IMF)への支援要請は考えていない」と語った。

1月のチュニジア政変後、同国の閣僚が来日したのは初めて。

チュニジア政府は既にG8各国に支援を要請済みで、ケフィ外相は、今月26日から仏ドービルで開くG8首脳会議(サミット)がチュニジア支援策を打ち出すことを期待すると発言。支援金の使途をめぐっては「国民生活の基本となる道路などの整備や教育水準引き上げなどが民主化には不可欠」と語った。

チュニジアの主要産業は観光業で、観光収入は国内総生産の約7%を占める。だが1月の政変後、外国人観光客の足が遠のき「現時点で既に観光収入は前年より3割強程度減りそうで、政府が歳入不足に陥るのは必至だ」と認めた。

また失業者は現在約70万人に達しているほか、内戦状態にある隣国リビアから多くの難民が押し寄せて食料や避難所を要求。こうした混乱を収束させ、政府の歳入不足を補うためには「年間5億ドルの経済支援が必要になる」と訴えた。



 
 
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チュニジア:リビアを逃れた避難民16万人に

チュニジア暫定政府のケフィ外相が23日、東京都内の日本記者クラブで会見し、内戦が続くリビアから逃れ、チュニジアにとどまっているリビア人避難民が約16万人に上ることを明らかにした。

エジプトやバングラデシュなど外国籍の避難民は出身国へ帰還したが、リビア人は「帰国すれば殺害される」ため、チュニジア国内にとどまり、政府や地域住民から食料や医薬品などの支援を受けているという。

ケフィ氏は「早く(リビアの)民主化が図られ、無事に帰国できるよう日本にも支援をお願いしたい」と述べた。【秋山信一】

毎日新聞 2011年5月24日 東京朝刊



 
 
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G8サミット「アラブの春」宣言 民主化へ200億ドル支援

2011/5/28 0:07

【ドービル=古谷茂久】主要8カ国(G8)首脳会談(サミット)は27日、「アラブの春に関するG8宣言」を採択した。中東・北アフリカ諸国の民主化を政治的・経済的に支援する姿勢を明確に示すとともに、民主化努力を続けるエジプトとチュニジアに対しては総額約200億ドル(約1兆6千億円)の財政支援を打ち出した。

湾岸諸国などを含めた国際社会からの支援額は総額400億ドル(約3兆2千億円)となる。

同宣言は、同地域での一連の改革を「ベルリンの壁崩壊後に中・東欧で起きたものと同類」と位置付け、民主化の連鎖への期待を表明。また「我々の共通の価値と共鳴する」などと、同地域の民主化運動をG8として支える考えを示した。

サミットには、改革の発端となり民主化を進めるチュニジアとエジプトの首相が参加。両国の政治・経済改革をG8諸国が協力して支援する枠組み「ドービル・パートナーシップ」を立ち上げた。

今後はパートナーシップのもと、日本を含むG8諸国などが200億ドル、国際社会で総額400億ドルを供与する。また両国への投資リスクを軽減するための基金の設立や、再生可能エネルギーの開発などの支援も具体化する。民主化が進んだ国に対しG8が集中投資・支援する姿勢を示し、周辺国の改革を促す狙いもある。



 
 
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G8サミット:「アラブの春」支持、付帯宣言採択へ 民主化支援、日本は産業育成で

【ドービル(フランス北西部)福原直樹、会川晴之】主要8カ国首脳会議(G8サミット)は27日午後(日本時間同日夜)、首脳宣言を採択して閉幕する。毎日新聞が入手した宣言案によると、中東・北アフリカ諸国での民主化改革「アラブの春」を支持し、変革の先駆けとなったチュニジア、エジプトの改革プロセスを支援する「ドービル・パートナーシップ」の設立を表明。一方、民主化運動を弾圧するリビアやシリアを厳しく非難する。

2日目の27日は、アフリカ開発も討議し、首脳宣言とは別に「アラブの春」「価値と責任の共有」と題する付帯宣言を採択する。「ドービル・パートナーシップ」に関しては、すでに米国が20億ドル(約1620億円)、世銀が60億ドル(約4860億円)の支援を決定したのに加え、26日には周辺諸国も対象に英国が1億7500万ユーロ(約200億円)、国際通貨基金(IMF)幹部が350億ドル(約2兆8350億円)の融資を提案した。

中東・北アフリカ問題を討議した26日のワーキングディナーでは、菅直人首相が中東民主化支援について、東南アジアへの実績をもとに人づくりや雇用創出・産業育成を中心に支援すると訴えた。

ワーキングディナーでは、(1)北大西洋条約機構(NATO)軍主導の空爆に徹底抗戦するリビアのカダフィ政権に対し市民への武力行使の即時停止を要求(2)シリアのアサド政権にも民主化要求デモへの「暴力」の即時停止を求める−−ことで一致。首脳宣言に盛り込む。オバマ米大統領がイスラエル・パレスチナ和平交渉再開を呼びかけた中東和平案も討議。第3次中東戦争(67年)直前の境界線を前提とする提案に各国首脳は支持を表明した。

毎日新聞 2011年5月27日 東京夕刊



 
 
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チュニジア、選挙を延期 7月予定を10月に

2011年6月8日19時44分

チュニジアのカイドセブシ首相は8日、7月に予定していた制憲議会選挙を、10月23日に延期すると発表した。選挙管理委員会が「有権者登録の時間が足りない」などとして選挙の延期を求め、これを受け入れた形。新党が乱立する中、今年初めのベンアリ前政権崩壊の勢いを維持したい複数の有力政党は、予定通りの選挙実施を求めていた。(カイロ=貫洞欣寛)



 
 
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チュニジア制憲議会選、10月に延期

2011/6/8 22:36

【カイロ=花房良祐】チュニジアのカイドセブシ暫定首相は8日、7月24日に予定していた新憲法を起草する制憲議会の選挙の10月23日への延期を同国の政党関係者らとの会合で明らかにした。事務手続きなどの準備が間に合わないとして選挙管理委員会が延期を求めていた。AFP通信などが報じた。

カイドセブシ暫定首相は「自由で透明な選挙の実施が目標」と述べ、民主化の遅れを非難する反体制派の懸念の打ち消しに努めた。有力野党のイスラム政党「アンナハダ」の報道官は「全政党が合意するなら日程を尊重する」と条件付きでの受け入れを表明した。

チュニジアでは反政府デモを受け、1月中旬にベンアリ前大統領が亡命。制憲議会選は政変後の初の選挙として注目を集めていたが、組織力で劣る小政党は延期を要請していた。



 
 
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MSCクルーズ、チュニジア・ラグレットへの寄港を再開

2011年6月13日(月)

MSCクルーズは7月からチュニジアへの寄港を再開する。同社はチュニジアの情勢不安などにより2月中旬にチュニジアのラグレット港への寄港を中止していたが、情勢が落ち着き、治安が回復したと判断した。これにより、MSCファンタジアとMSCリリカが7月5日から、MSCスプレンディダとMSCシンフォニアは7月6日から、それぞれラグレットに寄港する。このほか、2011年12月から2012年3月までの間、ジェノバから出発する8日間のコースを6本予定しているという。



 
 
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民衆デモで退任のチュニジア前大統領、20日に裁判

2011.06.16 Thu posted at: 15:42 JST

(CNN) 北アフリカのチュニジア暫定政府のカイドセブシ首相は16日までに、反政府デモの高まりで今年1月に辞任、サウジアラビアに逃れたベンアリ前大統領の欠席裁判を今月20日に行うと発表した。中東の衛星テレビ局アルジャジーラとの会見で述べた。

裁判は軍事法廷と一般法廷で開かれる。前大統領は国外での不法な蓄財や不動産所有などの罪で訴追されているが、本人は容疑を否定している。

汚職、失業率や食料価格高騰に反発しチュニジアで昨年末から激化した反政府デモは、北アフリカや中東諸国でその後、広がった民衆蜂起を誘発する形となった。国連の人権問題専門家は先月、チュニジア政変での死亡者は少なくとも300人、負傷者は700人と報告していた。

1987年から権力を握っていた前大統領の退任後、与党は裁判所命令で解党された。議会選挙が今年7月に予定されている。

ベンアリ氏は今月初旬、弁護士を通じて文書の声明を発表、自らの境遇について触れ、過去との決別を図る政治的な敵対勢力によって不当におとしめられていると主張。訴追の罪名についても過去との離別を象徴させるための仮装に過ぎないと述べていた。



 
 
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チュニジア首相「来春までに新憲法」 民主化加速へ

7月にG8と支援具体化協議

2011/6/20 2:11

【チュニス=花房良祐】チュニジアの暫定政権が、民主化プロセスの加速へ向けて来春までの新憲法制定を目指していることが明らかになった。1月の同国の政変は中東・アフリカの民主化運動「アラブの春」の先駆けとなったが、政治リスクを警戒する外国企業などは投資に慎重になっている。同国が民主化に道筋をつけられるかは同地域の政治・経済安定への試金石ともなる。

暫定政権を率いるカイドセブシ首相が18日、首都チュニスで日本経済新聞に対し、10月23日に予定されている憲法制定議会選挙から「6カ月以内に新憲法を制定したい」と述べた。2月に就任した首相が日本メディアとの単独会見に応じるのは初めて。

首相は政変により今年の経済成長率が1%にとどまると説明。国際支援の重要性を強調し、支援策の具体化へ主要8カ国(G8)と来月12日から協議に入ることを明らかにした。「日本企業の投資を歓迎したい」とも述べた。

ベジ・カイドセブシ首相 弁護士を経て1960年代〜80年代にブルギバ政権の内相、国防相、外相を歴任。90年ごろに政治改革を主張し同政権と決別。今年2月から現職。軽妙な語り口で国民の人気は高い。パリ大法卒。84歳。



 
 
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米女優ジョリーさん、イタリア南部の島で漂着難民と交流

2011/6/20 9:51

ANSA通信によると、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使を務める米女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが19日、政変が起きたチュニジアや内戦が続くリビアからの難民がボートなどで多数漂着しているイタリア南部ランペドゥーザ島を訪れ、収容施設の難民らと交流した。

20日は国連が定めた「世界難民の日」。ジョリーさんは海を渡る途中で命を落とした難民らを追悼する式典に参列した後、記者団に「イタリアとランペドゥーザ島の人たちが難民たちを受け入れてくれたことに感謝したい」と語った。

同島には今年1月以降、2万人以上の難民が漂着している。(ローマ=共同)



 
 
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チュニジア前大統領「はめられた」 意図に反し出国と主張

2011/6/20 23:10

【カイロ=共同】1月の政変でサウジアラビアに出国したチュニジア前大統領ベンアリ被告の初公判が20日、首都チュニスの裁判所で被告不在のまま開かれた。同被告は弁護人を通じて「出国するようはめられた。大統領職を投げ出したのでも、逃げたのでもない」と主張した。フランス公共ラジオが伝えた。

ベンアリ被告は「暗殺計画があるので国外に避難した方がよい」と側近に説得されたと説明。家族をサウジに送り届けた後にチュニジアに戻るつもりだったが、自らの待機命令に従わず搭乗機がチュニジアに戻ってしまったと説明した。

ベンアリ被告は公金横領や資金洗浄、麻薬取引などの罪に問われている。被告はこれまで、弁護人を通じていずれの事実についても否定、裁判を「恥ずべき茶番劇」と批判していた。

約23年にわたり強権体制を敷いたベンアリ政権の崩壊は、エジプトのムバラク政権崩壊のきっかけにもなり、中東各地の反政府デモに火を付けた。



 
 
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チュニジア前大統領夫妻に禁錮35年、本人は欠席

2011.06.21 Tue posted at: 11:07 JST

チュニス(CNN) チュニジアの裁判所は20日、不正蓄財などの罪に問われたベンアリ前大統領夫妻に対し、被告人欠席のまま禁錮35年の実刑判決を言い渡した。

ベンアリ前大統領は民主化要求デモの拡大で1月に政権の座を追われ、レイラ・トラベルシ夫人とともにサウジアラビアに亡命。現在も同国に滞在している。

公判は首都チュニスの裁判所で20日に開廷し、その日のうちに陪審評決と量刑の言い渡しが行われた。両被告は欠席し、代わって裁判所が選任した弁護団が35年の禁錮と9100万ディナール(約53億円)の罰金刑の言い渡しを受けた。

ベンアリ前大統領は1987年から23年間にわたって政権の座にあったが、政権崩壊後、大統領宮殿から現金や武器、宝飾品、麻薬などが見つかり、トラベルシ夫人とともに合計93件の罪に問われている。国営TAP通信によると、このうち殺人や拷問など35件については同国の軍事法廷に付託された。前大統領は弁護士を通じ、「自分はスケープゴートにされた」などと訴えている。

チュニジアでは果物売りの屋台を警察に押収された男性が抗議の焼身自殺を図ったことをきっかけに、昨年12月から民主化要求デモが拡大。北アフリカと中東にデモが飛び火する発端となった。前大統領が率いていた政党は裁判所の命令で解体され、7月には議会選挙が予定されている。



 
 
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亡命したベンアリ前大統領に禁錮35年判決 チュニジア

2011年6月21日9時59分

サウジアラビアに亡命したベンアリ前大統領と妻に対し、チュニジアの刑事裁判所は20日、公金横領などの罪でそれぞれ禁錮35年の実刑判決と、計9100万チュニジアディナール(約53億円)の罰金を言い渡した。

ベンアリ前大統領夫妻はサウジにとどまったままのため、裁判は被告人不在で行われた。検察当局は前大統領を武器の不法所持などの罪でも起訴しており、今後も欠席裁判が続く見通しだ。(カイロ=貫洞欣寛)



 
 
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亡命中のチュニジア前大統領に禁錮35年判決

【カイロ=田尾茂樹】チュニジアの裁判所は20日、民衆デモで1月にサウジアラビアに亡命したチュニジアのベンアリ前大統領(74)に対し、公金を横領したとして、本人不在の初公判で、禁錮35年と罰金5000万ディナール(約29億円)の有罪判決を言い渡した。

AFP通信などが伝えた。

裁判所は前大統領のレイラ夫人に対しても、同様の理由で禁錮35年と罰金4100万ディナール(約24億円)を言い渡した。夫人もサウジアラビアに亡命している。

前大統領は20日の判決前に、自らに対する罪状は事実無根として、無罪を主張する声明を出していた。

30日には薬物や武器の不法所持を巡る審理が行われる予定。前大統領はこのほか、デモ参加者殺害の罪などに問われており、軍事法廷でも裁かれる見込み。

(2011年6月21日11時19分 読売新聞)



 
 
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チュニジア元大統領に禁錮35年の判決 公金横領で

2011/6/21 9:45

【ドバイ=太田順尚】チュニジアの裁判所は20日、1月に反政府デモの拡大を受けサウジアラビアに亡命したベンアリ元大統領とレイラ夫人に公金横領などの罪で禁錮35年と罰金9100万チュニジアディナール(約52億円)の有罪判決を下した。

元大統領夫妻は、不正に取得した多額の現金や宝石類が大統領宮殿から見つかったことから、起訴されていた。裁判はサウジ亡命中の元大統領が出席しないまま進められ、元大統領は弁護士を通じ、全ての容疑を否認する声明を出していた。

薬物や武器を不法に所有していた容疑でも起訴されており、それらの裁判は30日に行われる予定。



 
 
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チュニジア:ベンアリ被告、欠席裁判開始

【カイロ和田浩明】チュニジアの首都チュニスの刑事裁判所は20日、1月に民衆蜂起でサウジアラビアに亡命し、横領罪などに問われているベンアリ前大統領の「欠席裁判」を開始した。ベンアリ独裁政権の崩壊は、中東各地に広がった民主化政変「アラブの春」の引き金を引いただけに、裁判の結果は周辺諸国の政治情勢に影響を与える可能性もある。

国営TAP通信などによると、今回の公判ではベンアリ被告に対する公金横領、違法薬物の保有・使用、武器の不法所持の罪などが審理される。

毎日新聞 2011年6月21日 東京朝刊



 
 
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チュニジア:前大統領と夫人、禁錮35年の判決

【カイロ和田浩明】チュニジアの首都チュニスの刑事裁判所は20日、サウジアラビアに亡命中のベンアリ前大統領(74)とレイラ夫人に対し、公金横領などの罪でそれぞれ禁錮35年の有罪判決を言い渡し、計9100万チュニジアディナール(約53億円)の罰金を科した。国営TAP通信などが報じた。1月にチュニジアで始まり中東各国に広がった民主化政変「アラブの春」で退陣に追い込まれた「独裁者」が、有罪判決を受けたのは初めて。同様の罪で起訴されているエジプトのムバラク前大統領の裁判にも影響を与えそうだ。

この日は初公判で、本人は出廷せず、異例の即日判決となった。ベンアリ被告は薬物や武器の違法所有の罪にも問われており、30日にも公判が行われる。デモ隊参加者殺害への関与では、別途、軍事法廷で審理が行われる予定だ。

毎日新聞 2011年6月21日 東京夕刊



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