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ソマリア連邦共和国(旧・ソマリア民主共和国) 2012年


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アフリカアフリカ Africa 2019

○外務省 各国・地域情勢 ソマリア民主共和国

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○最新のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国
ソマリア海賊対策と自衛隊派遣問題

◆2012/01/05 cnn.co.jp ソマリア海賊、身代金が4年で約8倍 昨年は計104億円
◆2012/01/07 AFP BB News 米海軍、海賊の人質になったイラン漁民13人を救出
◆2012/01/07 税金と保険の情報サイト ソマリア海賊の身代金高騰で保険業界は特需
◆2012/01/07 nikkei.com 米海軍、イラン船員を救出 海賊の人質に
◆2012/01/08 cnn.co.jp ナイロビでテロ計画「最終段階」の恐れ 英当局が警告
◆2012/01/14 asahi.com ソマリア食料輸送停止 武装組織が妨害 赤十字
◆2012/01/15 cnn.co.jp ソマリア海賊の身代金、地元経済に「貢献」 内陸部開発で
◆2012/01/25 Gulf Times Forum focuses on protection of disabled during disasters
◆2012/01/25 nikkei.com 米国の海軍特殊部隊、ソマリアでまた急襲
◆2012/01/26 AFP BB News ソマリアで人質2人救出、米特殊部隊が武装勢力を急襲
◆2012/01/26 cnn.co.jp 米特殊部隊、ソマリアで人質2人を救出 武装集団9人殺害
◆2012/01/26 asahi.com 国連、ソマリア首都に事務所 17年ぶり本格拠点
◆2012/01/26 asahi.com 米軍特殊部隊、ソマリアで人質救出 武装集団9人を殺害
◆2012/01/26 yomiuri.co.jp 米軍特殊部隊、ソマリアで人質の米人ら男女救出
◆2012/02/05 毎日新聞 NEWS25時:ソマリア 飢饉の終息を宣言
◆2012/02/12 アフリカビジネスニュース 牛丼のすき家がミルクで東アフリカ援助
◆2012/02/12 cnn.co.jp 過激派「シャバブ」がアルカイダへの合流宣言 ソマリア
◆2012/02/16 Aol Music. 50セント、飢餓に苦しむソマリアとケニアを支援
◆2012/02/22 外務省 山根外務副大臣の英国主催ソマリア首脳級会合出席について
◆2012/02/24 nikkei.com 海賊・テロ対策でソマリア支援強化 ロンドンで国際会議閉幕
◆2012/02/24 cnn.co.jp ソマリア問題で国際会議、世界の安全脅かす事態に警鐘
◆2012/02/24 毎日新聞 ソマリア:支援強化合意 統一政府の必要性確認−−安定化会議
◆2012/02/27 外務省 英国主催ソマリア首脳級会合について(概要)
◆2012/03/07 nikkei.com ソマリア首都へ定期便 トルコ航空、第1便到着
◆2012/03/30 外務省 国連PKO局地雷対策サービス部(UNMAS)を通じた地雷対策支援
◆2012/03/30 外務省 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じた難民・国内避難民等への支援
◆2012/05/08 アフリカビジネスニュース  ケニアで68%、モバイルマネーが普及するアフリカ諸国
◆2012/05/15 usfl.com 海賊の本土拠点攻撃 EU部隊、ソマリアで初
◆2012/05/15 nikkei.com ソマリアのEU部隊、海賊の本土拠点を攻撃
◆2012/05/16 AFP BB News ソマリア海賊の陸上拠点を攻撃、国際部隊として初めて
◆2012/05/17 cnn.co.jp EU部隊、ソマリア本土の海賊拠点を初めて空爆 船舶破壊
◆2012/06/06 asahi.com ソマリアへの国際援助金、100億円超消える
◆2012/06/14 ニューズウィーク日本版 天国? 地獄? 新しいソマリア・リゾート
◆2012/06/18 asahi.com 世界80万人が新たに難民に 2000年以来最多
◆2012/06/19 cnn.co.jp 「失敗国家」ランキング、ソマリアが5年連続首位 日本は悪化
◆2012/06/20 毎日新聞 世界の難民:5年連続で4200万人超す UNHCR発表
◆2012/07/17 nikkei.com ソマリアの海賊事件、6割減 今年上半期
◆2012/08/03 外務省 ソマリア情勢(新統一政府樹立に向けた暫定憲法の採択について)(外務報道官談話)
◆2012/08/14 毎日新聞 ソマリア沖:海賊対策に民間警備員 政府が法整備検討
◆2012/08/17 日経ビジネスオンライン ソマリア出身のスーパーモデルが立ち向かった運命 暫定憲法に「女子割礼」の廃絶が盛り込まれる
◆2012/08/20 yomiuri.co.jp ソマリア暫定統治期限が終了…政府発足は遅れる
◆2012/08/21 nikkei.com ソマリアで議会発足、大統領選は延期 正式な政府は遅れ
◆2012/08/28 毎日新聞 ケニア:聖職者狙撃死でイスラム教徒らキリスト教会襲撃
◆2012/08/30 外務省 ソマリアに対する無償資金協力「紛争,武装集団及び海賊の影響を受けた若年層の更正・社会統合支援計画」に関する書簡の交換
◆2012/09/10 cnn.co.jp ソマリア議会、大統領を選出へ 21年ぶりの安定政府目指す
◆2012/09/11 nikkei.com ソマリア議会、大統領にモハムド氏 正式政府発足へ
◆2012/09/11 asahi.com ソマリア、21年ぶり大統領選出 学者出身マハムード氏
◆2012/09/11 cnn.co.jp ソマリア大統領にモハムド氏選出、21年ぶりの安定政府樹立へ
◆2012/09/11 毎日新聞 ソマリア:モハムド氏を大統領に選出
◆2012/09/11 毎日新聞 ソマリア:モハムド氏を大統領に選出
◆2012/09/13 asahi.com ソマリア新大統領狙い自爆テロ 警備兵ら4人死亡
◆2012/09/18 nikkei.com 米中、海賊対策で初の合同演習
◆2012/09/21 nikkei.com ソマリアで自爆テロ、15人死亡
◆2012/09/21 cnn.co.jp ソマリアで報道関係者を狙った自爆テロ
◆2012/09/28 Jeune Afrique 動物資源、新たな戦費調達方法
◆2012/09/29 asahi.com ソマリアのイスラム武装勢力、拠点撤退 連合軍が総攻撃
◆2012/09/30 cnn.co.jp アルカイダ系の重要拠点都市に進攻、一部を奪還 ソマリア
◆2012/09/30 毎日新聞 ソマリア:ケニア軍、過激派支配の南部港湾都市を制圧
◆2012/10/03 毎日新聞 ソマリア:政府軍とケニア軍 南部の都市キスマユを掌握
◆2012/10/08 毎日新聞 ソマリア:内戦終結に期待 政府軍ら過激派の拠点掌握
◆2012/10/09 AllAfrica.com Somalia: Blind Somali Man Graduates With Masters
◆2012/10/18 cnn.co.jp ソマリア議会、新首相を承認 治安確保が課題
◆2012/11/05 AFP BB News ソマリア新内閣、初の女性外相を任命
◆2012/11/14 Manawatu Standard Sign language citizen
◆2012/12/07 nikkei.com BRICS諸国、汚職が深刻に 中国は順位を下げ80位
◆2012/12/17 nikkei.com ジャーナリスト殺害数、最悪の139人に 12年
◆2012/12/18 nikkei.com ジャーナリスト、今年は139人が犠牲に 過去最悪
◆2012/12/20 cnn.co.jp 今年殉職したジャーナリストは88人、最悪はシリア
◆2012/12/21 asahi.com ソマリア沖でボート転覆、23人死亡 密航目的か
◆2012/12/25 cnn.co.jp 海賊の人質22人、1000日ぶりに救出 イエメン沖


 
 
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ソマリア海賊、身代金が4年で約8倍 昨年は計104億円

2012.01.05 Thu posted at: 16:10 JST

(CNN) 英国下院の外交問題委員会は5日、アフリカ東部ソマリア沖で多発する海賊事件に関する報告書を発表し、拉致された外国船舶の身代金の平均額は過去4年で1隻当たり60万米ドル(約4600万円)から同470万ドルに激増したと述べた。昨年支払われた身代金総額は1億3500万ドル(約104億円)としている。

海賊対策に関する政府の言動と実際の行動の間には大きな隔たりがあるとし、海賊根絶のための断固とした措置を要求した。ソマリアの海賊問題では国連安保理がこれまで9件の決議を採択、多国籍海軍部隊による作戦も3度実施されたが、限定的な効果しか挙げていないと指摘している。英国政府の対応については身代金など海賊の資金の流れの追跡の努力は失望するほど足りないと批判した。

報告書によると、身代金の交渉は通常、衛星電話を通じて行い、終了まで3カ月から1年かかる。海賊による年間の被害総額は保険料、予防措置、警備や身代金を含め70億〜120億ドルとしている。

大抵の人質は危害が加えられず解放されているが、昨年は15人の死亡者が出た。これまでの人質総数は計3500人で、うち62人が殺害された。

報告書は、ソマリアで草の根レベルの活動を進める住民団体と協力する非政府機関(NGO)の情報として、海賊の人数は1500〜3000人と指摘。年齢は15〜30歳でほとんどが男性。地方出身で学歴を持たない未熟練労働者が多い。

ソマリアはインド洋、アデン湾、アラビア海に面する。世界の貿易量の約9割は海路に頼っているが、このうちの4割、船舶数にして年間2万8000隻はインド洋、アデン湾、アラビア海を通過している。

英国防省国防危機管理部門の責任者によると、ソマリアの海賊は小火器で武装して1〜2隻の小型船に乗り込み、標的の船舶に近付く。船腹に接近した後、先にかぎが付いたロープなどを甲板に投げて引っかけ、よじ登るのが手口となっている。船に気付かれた場合には船橋などに向かって発砲、航行の速度を落とさせ船内に乗り込んでいる。ただ、最近は食料や燃料を積み込んだ「母船」と呼ばれる大型船を利用、行動海域を拡大しているのが特徴となっている。

報告書は拘束された海賊の処罰が不十分であることにも言及。拘束された海賊の約9割が訴追もされず釈放されている事実に触れ、英国が捕まえた海賊容疑者を裁く司法権限を主張しない姿勢を批判した。容疑者を単純に釈放することは長期的に見て海賊行為に抑止効果を与えず、海賊の人員や攻撃件数の年々の増加につながっていると指摘した。

英政府が多数の政府機関を動員して海賊対策に当たっていることは評価しながらも、明確な指導力が欠如しているとし、特定の省に総合的な権限を付与すべきだと提言した。今回の報告書を受け、へイグ英外相は声明を発表し、ロンドンで今年2月に開かれるソマリア情勢に関する国際会合で報告書を討議材料にすると述べた。会合ではソマリアの政治的な将来、人道支援や海賊対策での国際的な努力などが主要議題になる。



 
 
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米海軍、海賊の人質になったイラン漁民13人を救出

2012年01月07日 13:40 発信地:ワシントンD.C./米国

【1月7日 AFP】米海軍は6日、アラビア海(Arabian Sea)でソマリア人海賊の人質になっていたイラン人漁民13人を救助したと発表した。

米空母ジョン・C・ステニス(USS John C. Stennis) がホルムズ海峡(Strait of Hormuz)を通ってペルシャ湾に入らないよう警告するイランと米国の間で緊張が高まる中、米軍は救出作戦を実施した。

イラン国旗を掲げた木造漁船「Al Molai」の船長が「海賊に拘束された」というSOSメッセージを発信したことを受け、ステニスと活動を共にする海軍のミサイル駆逐艦キッド(USS Kidd)が5日、漁船の救出に向かった。

バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊によると、米海軍はイラン人乗組員の救出のためキッドの部隊を派遣し、海賊15人を拘束したという。

米国防総省のジョン・カービー(John Kirby)報道官は、ソマリア人とみられる海賊はステニスで勾留されていると述べ、「イラン人船員と漁船は解放され、帰国の途に着いた」とAFPに語った。

この海域で米海軍などに海賊の攻撃からの救助を求める要請は頻発している。だが今回の救出作戦は、イランが米国に対する敵対的姿勢を相次いで示し、両国の緊張関係が高まるなか行われた点で注目される。(c)AFP



 
 
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ソマリア海賊の身代金高騰で保険業界は特需

2012年1月7日 16:00 

1隻あたり3億6,000万円!

CNNは5日、英下院の外交問題委員会がアフリカ東部ソマリア沖で頻発する海賊に支払われる身代金の高騰について報告書を発表した、と報じた。

身代金の平均額は過去4年間で1隻あたり60万ドル(約4600万円)から470万ドル(約3億6,200万円)に急騰。

世界が舞台の海賊ビジネス

海賊の多くは年齢15歳〜30歳。ソマリアの地方出身者で、学歴は低い。通常1隻〜2隻の小型船に乗り、フックのついたロープを用いて大型船の甲板に侵入し、船員を人質にする。

身代金の交渉は衛星電話で行われる。人質の多くは無事に解放されるが、昨年は15人の死亡者が出た。これまでの累計では約3,500人が人質になり、うち62人が殺害されている。

交渉には3か月から1年を要し、海賊側、保険会社など、さまざまなブローカーが交渉に参加する。

2011年に韓国のタンカー「三湖ドリーム号」がシージャックされた事件では、海賊に投資するロンドンの投資家が身代金の額をもっと上げるよう交渉に口を挟んだという。

船舶の航海情報などを海賊に流すブローカーもおり、多くの人間がこのビジネスで利益を上げている。

昨年一年間に支払われた身代金の総額は1億3,500万ドル(約104億円)にのぼった。

保険会社にとっては「金鉱」

海賊ビジネスでは、保険会社も大きな利益を上げている。海賊のリスクが高まれば、保険会社は保険料を上げて対応する。

船主などは、リスクが高い中、これに加入するしかないため、保険料が高額になっても需要は減少しない。

韓国中央日報はこういった状況をふまえ、海賊は保険会社にとって金鉱、と報じている。

http://www.tax-hoken.com/news_VJX88KkyA.html



 
 
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米海軍、イラン船員を救出 海賊の人質に

2012/1/7 10:19

米海軍は6日、アラビア海北部で約40日間にわたって海賊の人質となっていたイラン人船員13人を救出するとともに、ソマリア人とみられる海賊15人を拘束したと発表した。核開発問題を巡り、米国はホルムズ海峡の封鎖などを示唆するイランと強く対立しているが、今回は人道面の配慮を優先した。

パネッタ米国防長官は同日、人質の救出に当たった艦隊の司令官に電話し、「君たちは正しいことをした。救難信号を聞いたら応答するのが当然だ」と称賛した。(ワシントン=中山真)



 
 
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2012年1月14日12時39分

ソマリア食料輸送停止 武装組織が妨害 赤十字

飢饉(ききん)が続くソマリアの支援をめぐり、赤十字国際委員会(ICRC)は13日、食糧輸送を停止すると発表した。イスラム武装組織シャバブの支配下でも、中立を掲げることで食糧配布ができていた数少ない国際機関の活動が滞り、国際支援全体が細るおそれがある。

ICRCによると、昨年12月、ソマリア南部へ配る米や豆など24万人分の食糧を、首都モガディシオの北で、シャバブ支配の地元当局が押収。「妨害なしに食糧が届けられるとの確証が得られるまで、配布を停止する」という。(ジュネーブ=前川浩之)



 
 
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ソマリア海賊の身代金、地元経済に「貢献」 内陸部開発で

2012.01.15 Sun posted at: 16:50 JST

(CNN) アフリカ東部ソマリア沖で頻発する海賊の問題で、英国ブルネル大学の研究者は15日までに、船舶奪取や乗員の拉致で得た身代金は地元経済の発展に明らかに寄与しているとの報告書をまとめた。

ソマリア沿岸部などの市町村の変遷を撮影した高解像度衛星写真の比較調査や地元での牛の価格動向などを調べた上での結論で、ガロウェやボサッソなど内陸部の場所では以前なかった無線塔、壁の構築や新たな建物が確認されたと指摘。

ただ、報告書を作成した女性研究者のアンジャ・ショートランド氏は建物の建設などは派手なものではなく宮殿のような建物やプールはないとし、「身代金の使途は共有を重視する地元の決まり事に制約を受けているとみられる」とも説明した。

半面、沿岸部の村落では新たな建造物は少なく、照明設備も導入されていないとし、海賊行為で奪った身代金は内陸部の建設に使われていることを示唆していると述べた。

報告書は英国のシンクタンク「王立国際問題研究所」の依頼で作成された。ソマリア海賊が過去数年で得た身代金は推定数億米ドルに達するとみられている。

暫定政府とイスラム過激派の武力衝突や軍閥の抗争が長引くソマリアは事実上、無法状態に陥っており、同国沖合は世界で最悪の海賊多発海域となっている。原油タンカー、貨物船のほか、小型ヨットまで狙われ、欧米の多国籍海軍部隊などが海賊掃討作戦を実施しているが襲撃は依然続いている。

ショートランド氏は、海賊がソマリア南部などを実効支配するイスラム過激派シャバブと共闘していることを示す直接的な証拠は入手出来なかったとも指摘した。海賊と同組織は協力関係にあるとの見方も出ていた。

同氏は、ソマリア海賊は極めて利口な商売人だとし、テロ組織との結託はより強硬な国際的な軍事行動となって自らに跳ね返ることを知っていると語った。

一方、赤十字国際委員会(ICRC)は13日、ソマリアの飢饉(ききん)被害の被災者に対する食糧や医薬品輸送を停止すると発表した。中央部や南部の地元当局が食糧などの配布を阻止したのが原因。中央部や南部はシャバブの勢力圏にある。今回の輸送停止によって最大で110万人の被災者が影響を受けるとしている。



 
 
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米国の海軍特殊部隊、ソマリアでまた急襲

2012/1/25 22:27

米政府は25日、海軍の特殊部隊シールズが24日にソマリアで海賊の拠点を急襲し、昨年10月に拉致された米国人女性ら人質2人を救出したと発表した。オバマ大統領は「米軍最高司令官としてこれ以上ない誇りだ」との声明を出した。同部隊は昨年5月にパキスタンで国際テロ組織アルカイダの最高指導者ウサマ・ビンラディン容疑者を射殺して脚光を浴びた。今回も情報機関の機密情報に基づき、ヘリコプターで急接近して銃撃戦で人質を無傷で助け出したという。(ワシントン支局)



 
 
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ソマリアで人質2人救出、米特殊部隊が武装勢力を急襲

2012年01月26日 11:31 発信地:ワシントンD.C./米国

【1月26日 AFP】米海軍特殊部隊シールズ(SEALs)が25日未明、アフリカ東部ソマリアの武装勢力を急襲し、3か月にわたって人質となっていた米国人女性とデンマーク人男性を救出した。

救出されたのは、ソマリアで地雷撤去などの活動を行っていた米国人のジェシカ・ブキャナン(Jessica Buchanan)さん(32)とデンマーク人のポール・ティステズ(Poul Thisted)さん(60)で、ともにデンマークの人道支援団体職員。前年10月25日にソマリア中部ガルムドゥグ(Galmudug)州で武装グループに誘拐監禁されていた。

ブキャナンさんの健康状態が悪化しているとの情報を受け、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が23日夜、救出作戦決行を指示。ヘリコプター6機余りによる急襲作戦が実行されたという。武装グループ側は9人全員が死亡した。

ブキャナンさんとティステズさんは2人とも無事で、報道によれば現在はアフリカ唯一の米軍基地がある隣国ジブチ(Djibouti)で治療を受けているという。

オバマ大統領は声明で、「米国は断じて自国民の拉致を容認しない。米市民の安全確保のためなら、あらゆる手段を辞さない」との声明を発表し、救出作戦について「米国民への脅威に対し米国は毅然と対応するという世界へのメッセージ」だと述べた。

「アフリカの角(Horn of Africa)」とも称されるソマリアは、20年間に及ぶ内戦で無政府状態が続き、各地でイスラム武装集団や海賊が勢力を奮っている。(c)AFP/Mathieu Rabechault



 
 
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米特殊部隊、ソマリアで人質2人を救出 武装集団9人殺害

cnn.co.jp

2012.01.26 Thu posted at: 11:24 JST

ワシントン(CNN) 米政府は25日、海軍特殊部隊がソマリアで武装集団に拉致されていた人道支援団体の職員2人を救出したと発表した。武装集団側の9人は殺害された。

救出されたのは米国人のジェシカ・ブキャナンさん(32)とデンマーク人のポウル・ティステドさん(60)。オランダの難民支援団体の職員で、地雷除去プロジェクトのため訪問していたソマリア中部のガルカイオで10月25日に拉致され、拘束されていた。

米海軍特殊部隊は夜間に上空からパラシュートで降下して徒歩で2人が拘束されている場所に向かい、武装集団を急襲。2人を無事救出して待機していたヘリコプターに乗せた。武装集団側は9人が殺害され、生存者はいない様子だという。

救出された2人は現地の医療施設に搬送された。支援団体によると2人とも無事で、隣国ジブチから家族に電話したという。

この作戦には、昨年パキスタンで国際テロ組織アルカイダ指導者のオサマ・ビンラディン容疑者を殺害した米海軍特殊部隊が参加した。米軍側に死傷者はなかった。米国務省によると、作戦遂行に当たってはデンマークとも緊密に連絡を取り合った。

カーニー米大統領報道官によれば、ブキャナンさんの健康状態が悪化しているとの情報もあり、オバマ大統領は23日午後9時に作戦遂行のゴーサインを出した。翌24日午後6時43分、一般教書演説の数時間前に作戦成功の報告を受け、演説を終えた同10時32分にブキャナンさんの父親に電話して救出を知らせたという。

2人が拉致されたのはソマリアの海賊の拠点となっている地域で、イスラム武装勢力シャバブや身代金目当ての犯罪集団が外国人の誘拐を繰り返している。



 
 
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2012年1月26日1時28分

国連、ソマリア首都に事務所 17年ぶり本格拠点

国連は24日、内戦が続くソマリアの首都モガディシオに事務所を開設した。国連が首都に本格的な拠点を置くのは17年ぶり。治安情勢は依然不安定だが、和平実現に向け暫定政府を支援するため、開設に踏み切った。

国連によると、ソマリア担当のマヒガ国連事務総長特別代表が24日、モガディシオの空港に到着、出迎えた暫定政府幹部らに対し、「国連の事務所開設が、ソマリアの未来に新しい希望を開くことを心から望む」と語った。

1991年から内戦状態に陥っているソマリアでは、治安悪化のため95年に国連平和維持活動(PKO)の参加部隊と当時の事務総長特別代表が撤退した。その後、国連はソマリアを所管する事務所を隣国ケニアに設置していた。



 
 
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2012年1月26日2時28分

米軍特殊部隊、ソマリアで人質救出 武装集団9人を殺害

米国防総省は25日、米軍が、ソマリアで武装勢力に人質にとられていた米国人女性ら2人を救出したと発表した。米メディアによると、救出をしたのは国際テロ組織アルカイダのオサマ・ビンラディン容疑者を殺害した海軍の特殊部隊SEALSだったという。

特殊部隊は現地時間の25日早朝に、海賊とみられる武装グループの拠点を急襲。ソマリア人9人を殺害し、拘束されていたデンマークの地雷除去団体職員で米国人のジェシカ・ブキャナンさんと同僚のデンマーク人男性を助け出した。2人は昨年10月下旬、ソマリア北部で空港に向かう途中に誘拐されていた。

オバマ大統領は24日夜の一般教書演説で、SEALSによるビンラディン容疑者殺害をたたえていた。米メディアによると、演説の前に救出の成功を知らされ、演説会場にいたパネッタ国防長官を「今夜はよくやった」とねぎらっていたという。(ワシントン=望月洋嗣)



 
 
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米軍特殊部隊、ソマリアで人質の米人ら男女救出

【ヨハネスブルク=黒岩竹志】米海軍の特殊部隊は25日、東アフリカのソマリアで難民支援活動を行っていた米国人女性とデンマーク人男性の計2人を拘束していた現地武装勢力の拠点を急襲し、武装勢力9人全員を殺害し、人質2人を無事救出した。

ロイター通信などが報じた。

海軍特殊部隊はヘリコプターで、ソマリア中部にある武装勢力の建物を急襲。武装勢力と激しい銃撃戦となった。この特殊部隊は昨年5月にウサマ・ビンラーディン襲撃作戦に参加したことで知られている。

2人はデンマークの民間活動団体(NGO)に所属。このNGOのウェブサイトによると、昨年10月25日、ソマリア中部を車で移動中に拘束された。米国のオバマ大統領は25日、「米国は、自国民に対するいかなる脅威にも毅然(きぜん)と対応する」との声明を出した。

(2012年1月26日02時07分 読売新聞)



 
 
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NEWS25時:ソマリア 飢饉の終息を宣言

国連は3日、東アフリカのソマリア南部で昨年7月に起きた飢饉(ききん)の終息を宣言した。AP通信が伝えた。食料援助や降雨量の回復で最悪の状態は脱したとしている。しかし、なお約230万人が人道援助を必要としており継続した援助なしでは飢餓が再発すると警告している。【ヨハネスブルク】

毎日新聞 2012年2月5日 東京朝刊



 
 
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過激派「シャバブ」がアルカイダへの合流宣言 ソマリア

cnn.co.jp

2012.02.12 Sun posted at: 16:43 JST

(CNN) アフリカ東部のソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」が12日までに、国際テロ組織アルカイダへの合流を宣言した。

シャバブのサイトに載せたズバイア指導者名の音声メッセージで発表した。アルカイダのザワヒリ最高指導者に対し「シャバブの構成員は忠誠を誓う兵士として共に行進する」と表明し、アルカイダの殉教者であるイスラム教導師が描く聖戦と殉教の道での導きを求めた。

シャバブの合流宣言を受け、ザワヒリ指導者のビデオ声明も同じサイトに掲載され、「十字軍をいらだたせるだろう。中東は米国の支配から脱しつつある」などと述べた。

シャバブとアルカイダの共闘関係はこれまでも指摘されてきた。今回の合流宣言は、シャバブがアルカイダの傘下組織に入ることを明確に打ち出したともみられる。

ソマリア南部に拠点を築くシャバブはここ数年、全土掌握を狙い国連が支える暫定政府軍やアフリカ連合の平和維持軍と武装衝突を繰り返している。ただ、昨年には反攻を受け首都モガディシオから撤収を強いられるなど不利な戦況にある。南部では昨年10月、シャバブが外国人らの拉致を続けているとしてケニア軍が越境攻撃もしていた。

米国はシャバブをテロ組織に指定。また、シャバブが武装闘争に参加させるためソマリア系米国人の組織への勧誘を進めていることも明らかにしている。



 
 
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海賊・テロ対策でソマリア支援強化 ロンドンで国際会議閉幕

nikkei.com

2012/2/24 11:11

【ロンドン=共同】インド洋の海賊問題や紛争、飢餓を抱える東アフリカのソマリアを支援するためロンドンで開かれた国際会議は23日、「ソマリア自国の治安部隊を支援し、海賊やテロリスト対策に向けた行動を起こすことで合意した」との声明を発表、閉幕した。

会議を主催した英国のキャメロン首相は会議後ロンドンで記者会見し、ソマリア情勢は8月の暫定政府の統治期限切れを前に「岐路に立っている」と強調、国際社会の強い関与がソマリアの安定と復興に不可欠だと訴えた。

首相は包括的な国際支援を再確認した会議声明の意義を強調しながら、ソマリア情勢は「複雑なジグソーパズルのようなものだ」と述べ、経済復興から海賊・テロ対策など、多岐にわたる問題の解決の難しさを指摘した。

会議に出席した山根隆治外務副大臣は、国家再建に向け4500万ドル(約36億円)の新たな支援を表明。会議の参加各国は、6月にトルコのイスタンブールに再度集まり、ソマリア再建に向けたロードマップ(行程表)の進捗などについて協議することを確認した。

会議では潘基文国連事務総長が基調演説で「ソマリア人に(海賊以外の)生計の手段を見つけなければならない」と強調。クリントン米国務長官はイスラム過激派組織アルシャバーブへの対策強化を訴えた。



 
 
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ソマリア問題で国際会議、世界の安全脅かす事態に警鐘

cnn.co.jp

2012.02.24 Fri posted at: 10:34 JST

(CNN) 内戦状態が続きテロや海賊の温床となっているソマリアの問題について話し合う国際会議が23日に英ロンドンで開かれた。

国際会議にはソマリア暫定政府のアリ首相やクリントン米国務長官など40カ国の代表が出席し、テロや内戦、食料不足などの問題について対策を協議した。

キャメロン首相は、この会議が転機となりソマリアが安定に向かうことを期待すると表明。「同国に希望はなく、混乱と暴力、テロリズムがはびこっている。海賊は貿易ルートを妨害して旅行者を誘拐し、若者の心は過激主義に汚染されている」と指摘し、国際社会が暫定政府を支援して対応に当たらなければ、世界の安全が脅かされると警告した。

一方、国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、同会議ではソマリアの「悲惨な人道状況」に対応できていないと批判。「最近の軍事作戦激化によって民間人が攻撃されたり避難を強いられたりして、さらに多くの兵器が流入している」として、国民の安全を守る対策の強化を訴えた。

ソマリアからの難民を受け入れているケニアのキバキ首相は、イスラム武装勢力のアルシャバブが国際テロ組織アルカイダに加わると発表したことを警鐘と受け止めるべきだと指摘。ソマリアのアリ首相は、アルシャバブのテロ撲滅のために同国内で行われた空爆さえも歓迎すると述べた。

これに対してクリントン米長官は、軍事作戦を展開する理由はなく、政治的進展に重点を置くべきだと強調。6400万ドルの人道援助を表明した。

ソマリアでは1991年以来正式な政府が存在せず、暫定政府とアルシャバブとの間で内戦状態が続いている。次回の会議は6月にトルコのイスタンブールで開かれる。



 
 
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ソマリア:支援強化合意 統一政府の必要性確認−−安定化会議

毎日新聞
2012年2月24日 東京夕刊

【ロンドン笠原敏彦】過去20年にわたり内戦が続き、テロ組織や海賊の温床となっている東アフリカ・ソマリアの安定化を協議する国際会議が23日、ロンドンで開かれた。現地の治安情勢に改善の兆候があるとの認識に基づき、統一政府の樹立に向けた政治プロセスへの支援を強化することなどで合意した。

英政府主催の会議にはクリントン米国務長官やソマリア暫定政府のアハメド大統領ら約55カ国の代表が出席。キャメロン英首相は閉会後、「ソマリアでは(情勢の)進展の兆しが見られる。国際社会全体で支援しなければならない」と語り、アフリカ連合(AU)平和維持部隊への財政支援の強化▽人道支援の強化▽テロ・海賊対策での国際連携の強化−−などで合意したと発表した。

会議では特に、今年8月で権限が切れる暫定政府を延長せず、全土を代表する統一政府への移行を実現する必要性を確認。ソマリア支援の国際調整を図るため、「連絡グループ」の次回会合を6月にトルコ・イスタンブールで開くことを決めた。

ソマリアでは昨年、AU部隊などがイスラム過激派組織「アルシャバブ」を首都モガディシオからほぼ駆逐。治安情勢に改善の兆しが見える一方、地方が独立や自治を宣言するなど、事態は混とんとしている。



 
 
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ソマリア首都へ定期便 トルコ航空、第1便到着

nikkei.com
2012/3/7 10:16

 ソマリアからの報道によると、トルコ航空によるソマリアの首都モガディシオへの定期便第1便が6日、モガディシオの空港に到着した。1991年以来、事実上の無政府状態が続くソマリアの首都に、国際的な航空会社の商用便が到着したのは20年以上ぶりという。

 定期便はイスタンブールとモガディシオの間を週2回、スーダン経由で結ぶ予定。トルコは昨年8月にエルドアン首相がモガディシオを訪問するなどして、ソマリアへの支援を強化している。モガディシオには東アフリカ地域の航空会社も定期便を運航している。(ナイロビ=共同)



 
 
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2012年05月15日 10:05米国東部時間

海賊の本土拠点攻撃 EU部隊、ソマリアで初

ソマリア近海で海賊対策を行う欧州連合(EU)部隊は15日、ソマリアの沿岸部で同日、海賊が利用する設備を空から攻撃したと発表した。英BBC放送などによると、同部隊がソマリア本土の海賊の拠点を攻撃したのは初めて。

BBCなどによると、攻撃があったのはソマリア中部。EU部隊はヘリコプターを使用し、複数の船を破壊した。EU部隊によると、負傷者はいないとみられる。

EUは今年に入り、海賊対策強化のため、攻撃対象を海上だけでなくソマリア本土に拡大することを決定。同部隊によると、攻撃にはソマリア暫定政府の支持を得ているという。(共同)



 
 
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ソマリアのEU部隊、海賊の本土拠点を攻撃

2012/5/15 20:45

ソマリア近海で海賊対策を行う欧州連合(EU)部隊は15日、ソマリアの沿岸部で同日、海賊が利用する設備を空から攻撃したと発表した。英BBC放送などによると、同部隊がソマリア本土の海賊の拠点を攻撃したのは初めて。

BBCなどによると、攻撃があったのはソマリア中部。EU部隊はヘリコプターを使用し、複数の船を破壊した。EU部隊によると、負傷者はいないとみられる。

EUは今年に入り、海賊対策強化のため、攻撃対象を海上だけでなくソマリア本土に拡大することを決定。同部隊によると、攻撃にはソマリア暫定政府の支持を得ているという。

EUのアシュトン外交安全保障上級代表は同日、「攻撃は国連安全保障理事会決議に沿ったものだ」と説明。EUは海賊対策のほか、ソマリアの政治的安定に向けた包括的な対応をしていると強調した。

ソマリア沖の対海賊作戦として、EU加盟国は艦船5〜10隻を派遣、通常は民間の商業船舶や人道支援物資を運ぶ船舶の護衛をしている。(ナイロビ=共同)



 
 
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ソマリア海賊の陸上拠点を攻撃、国際部隊として初めて

2012年05月16日 08:27 発信地:ブリュッセル/ベルギー

【5月16日 AFP】海賊対策でソマリア沖に派遣されている欧州連合(EU)の海軍部隊は15日、海岸にある海賊の拠点を攻撃した。海賊対策の国際海軍部隊がソマリア陸上の目標を攻撃したのは初めて。

作戦は真夜中に行われ、沖合にいる艦艇から離陸したヘリコプターがソマリア中部ガルムドゥグ(Galmudug)地方の海岸に集積されていた海賊の小型船を攻撃した。欧州連合の海軍当局によると、この攻撃で負傷したソマリア人はおらず、作戦を終えたヘリコプターは無事に帰投したという。

報道官はこのヘリコプターがどの国のものか明らかにすることを拒否したが、現在フランス、ドイツ、スペイン、ポルトガル、イタリア、オランダの計9隻の艦艇が展開している。

北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合の艦艇は2008年から洋上で海賊に対処しているが、欧州連合は3月、海岸に集積されている燃料容器、小型船、トラックなどを艦艇や航空機から攻撃することを許可する決定を下していた。ただし、海賊への直接の攻撃や地上部隊の展開は禁じている。

欧州連合によると、現在8隻の船と235人の乗組員がソマリア海賊の人質になっている。(c)AFP/Laurent Thomet



 
 
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EU部隊、ソマリア本土の海賊拠点を初めて空爆 船舶破壊

2012.05.17 Thu posted at: 17:58 JST

(CNN) アフリカ東部のソマリア周辺海域で多発する海賊対策で欧州連合(EU)の多国籍海軍部隊は17日までに、同国沿岸部にある海賊の拠点を空爆したと発表した。EU部隊によるソマリア本土の海賊拠点への空爆は初めて。

英国にあるEU海軍部隊本部の報道担当者によると、この攻撃で海賊が商船襲撃に使う小型船数隻を破壊した。ソマリア人の負傷者は出ていないとしている。

EU海軍部隊の作戦司令官は声明で、海賊の大きな被害者でもあるソマリアの住民や漁師の懸念を念頭に攻撃の標的は海賊の補給網に絞られており、今後の攻撃も同様であると述べた。

EUの閣僚理事会は今年3月23日、海軍部隊に対しソマリア陸上部にある海賊拠点への攻撃を承認していた。ソマリア周辺海域に配備される海軍部隊の兵力は現在、戦闘艦船9隻、海上監視機5機などとなっている。同部隊による作戦は2008年12月から始まっている。

国際海事局は今年4月、ソマリア周辺海域での海賊事件発生件数は1〜3月の第1四半期に前年同期比で大幅に減少したと報告していた。



 
 
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2012年6月6日6時9分

ソマリアへの国際援助金、100億円超消える

内戦によって20年以上無政府状態が続くソマリアで、過去2年間で主に国際援助からなる1.3億ドル(約104億円)の歳入が暫定政府の会計に計上されず、使途不明になっていることが分かった。世界銀行の調査として米メディア「ボイス・オブ・アメリカ」などが伝えた。

世銀の調査によると、2009年に8300万ドル、10年4800万ドル分の使途が分からない。暫定政府では会計システムが機能せず、透明性が欠如しているとしている。調査担当者は「援助金がしばしば暫定政府の個人に渡されていた。多くが中央銀行に預けられなかった」と指摘する。

暫定政府のアフメド大統領は記者会見で「本当に政府に対して渡された金か、国際社会に調査してもらいたい。どこに金が消えたのか我々も知りたい」と語った。(ナイロビ=杉山正)



 
 
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天国? 地獄? 新しいソマリア・リゾート

Your Next Holiday Destination?

イスラム過激派の追放後、首都モガディシュは「インド洋の楽園」として再出発したが

2012年06月14日(木)15時14分

エリン・コンウェイスミス

「世界で最も危険な都市」の一つと長年恐れられたソマリアの首都モガディシュが、イメージを一新しようとしている。インド洋の楽園として、だ。

この数カ月間にモガディシュの海岸を訪れた外国人記者たちは、モガディシュの海の美しさや活きのいいロブスターをほめちぎってきた。レストランやホテルを始めた起業家もいる。

モガディシュのある地区は、「立入危険区域」から「見逃せない観光スポット」に生まれ変わったと、この地区の新しいレストランを紹介するAP通信の記事はいう(ただし客はセキュリティ・チェックを受けなければならないし、店内には武装したボディーガードがいる)。「そばにあるラウンジの長椅子では、海水浴に来た男性が日光浴。全身を覆う水着姿て海に飛び込むイスラム教徒の女性もいる。メニューにはアイスクリームやシーフード、水パイプなどが並び、ないのは政府に禁止されたアルコールだけだ」

アルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織「アルシャバブ」は昨年、政府軍とアフリカ連合(AU)軍部隊の反攻でモガディシュから追放された。

数十年もの内戦の間に世界に散ったソマリア難民も帰国し始めた。隣国ケニアに避難していた外国の大使館や国連職員も同様だという。

先週末には、アメリカのアフリカ担当国務次官補ジョニー・カーソンもモガディシュを訪問した。1993年、米軍が戦闘ヘリ2機と18人の兵士を失う大失態を演じ『ブラックホーク・ダウン』という映画にもなった戦闘以来、最も位の高い政権幹部だ。

実際は、外国記者たちが興奮するほどの楽園とはまだ言えない。多くの建物は銃弾でハチの巣にされ、あるいは爆弾で瓦礫と化したままだ。自爆テロもあるし道路脇には爆弾も仕掛けられている。

3月には、閉鎖されていた国立劇場も20年ぶりに再開した。だが数週間後、アルシャバブとつながりのある民兵たちの自爆テロで8人の死者が出た。

だが、ソマリア政府の広報担当者アブディラマン・オマール・オスマンは楽観的だ。今のモガディシュは、イラクのバグダッドやアフガニスタンのカブールよりは安全になったし、観光客誘致のため観光大臣も任命するかもしれないという。



 
 
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「失敗国家」ランキング、ソマリアが5年連続首位 日本は悪化

2012.06.19 Tue posted at: 19:05 JST

(CNN) 米国の非政府組織「ファンド・フォー・ピース」と外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が毎年発表している「失敗国家」ランキングの2012年版が18日発表された。ソマリアが5年連続の首位となり、10位以内にアフリカから6カ国が入った。

同ランキングの発表は8年目。世界177カ国の不安定さを比べるために社会、経済、政治的要因12項目を指数化し、合計を算出して順位を付けている。ファンド・フォー・ピースによると、上位の国が必ずしも破綻(はたん)しているわけではないが、不均衡な開発や経済の落ち込み、人権問題などで窮状にあるとみられる。

今年はソマリアに続いてコンゴ、スーダン、チャド、ジンバブエと、上位5カ国をアフリカが占めた。6位以下にはアフガニスタン、ハイチ、イエメン、イラクが並び、10位が中央アフリカだった。

フォーリン・ポリシーによると、ソマリアでは比較的平穏な首都モガディシオを除いて各地で戦闘が続き、無法状態が広がっている。政府が機能せず、テロや反乱、犯罪が続発し、海賊が外国船の襲撃を繰り返している。

11位以下で目立ったのは、昨年民主化運動の波が広がった中東、北アフリカ諸国の順位変動だった。リビアは11年版の111位から急激な悪化を示し、一気に50位まで上がった。ファンド・フォー・ピースは背景にあった要因として「内戦と北大西洋条約機構(NATO)主導の空爆、(カダフィ)政権の崩壊」を挙げている。

アサド政権と反体制派の衝突が1年以上も続くシリアも23位と、11年版の48位から急上昇した。

ハイチは10年の大地震でトップ10に浮上し、今年も北米、中南米諸国で唯一、10位以内にとどまった。

日本は11年版で164位だったが、12年版では151位まで上がった。米国は159位、指数の最も低い177位はフィンランドだった。



 
 
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世界の難民:5年連続で4200万人超す UNHCR発表

毎日新聞 2012年06月20日 18時25分(最終更新 06月20日 22時54分)

20日は国連が定める「世界難民の日」。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、世界の難民・国内避難民は4250万人(11年末現在)に上り、5年連続で4200万人を上回った。昨年1年間で新たに80万人以上が難民になり、内戦状態とされるシリアからも昨年以降、8万人以上が周辺国に逃れるなど改善の兆しは見えない。

UNHCRが発表した報告書によると、内訳は難民が1520万人、国内避難民2640万人、亡命希望者89万5000人。難民の出身国は、アフガニスタン270万人▽イラク140万人▽ソマリア110万人▽スーダン50万人−−など。



 
 
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ソマリアの海賊事件、6割減 今年上半期

2012/7/17 10:40

国際海事局(IMB)は16日、船舶乗っ取りなどが問題となっているソマリアの海賊による事件が、今年上半期(1〜6月)は昨年同期の163件に比べ約6割減り、69件にとどまったと発表した。

世界全体の海賊事件も昨年同期の266件から177件に大きく減少した。ただ、ソマリア沖での減少の一方で、西アフリカのギニア湾での被害が増えている。

大幅に減少した理由について、IMBは各国の海軍による海賊対策や、武装要員の乗船などが功を奏したとしている。(ロンドン=共同)



 
 
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ソマリア沖:海賊対策に民間警備員 政府が法整備検討

毎日新聞 2012年08月14日 15時00分

政府はアフリカ・ソマリア沖や周辺海域での海賊対策を強化するため、武装した海外の民間警備会社の警備員が日本船籍に乗船できるよう法整備を行う方向で検討に入った。現在は海賊対処法に基づき、海上自衛隊がソマリア沖のアデン湾に護衛艦などを派遣して民間船舶を護衛している。しかし、海賊行為の発生地域がアラビア海からインド洋まで広がり、自衛隊だけでは対処できないと判断。来年の通常国会への関連法案提出を目指している。

ソマリア沖の海賊対策を巡り、政府は自公政権時代の09年3月に自衛隊法の海上警備行動を発令し、自衛隊の部隊を派遣。同年6月の海賊対処法成立を受けて、同法に基づく活動に切り替えた。現在は、護衛艦2隻と哨戒機2機をアデン湾に派遣し、民間船舶の護衛や警戒監視活動をしている。

しかし、各国がソマリア沖での海賊対策を強化したため、海賊側は比較的警備の手薄な周辺海域にまで活動を拡大。アラビア海でもタンカーや貨物船のハイジャックや未遂事件が発生している。米国、英国など主要海運国では民間武装警備員などを乗船させて海賊に備える動きが広がっており、日本船主協会などが武装警備員の乗船を含めた態勢強化を要望していた。

日本では銃刀法で武器の所持が禁じられており、国内法が適用される日本船籍には民間武装警備員を乗せることができない。このため、内閣官房と国土交通省、法務省などが武装警備員を乗船させる基準づくりに着手。航行ルートなど対象船舶の基準▽警備員や警備会社の要件▽武器使用基準−−を検討している。【横田愛】



 
 
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ソマリア出身のスーパーモデルが立ち向かった運命

暫定憲法に「女子割礼」の廃絶が盛り込まれる

國井修 2012年8月17日(金)

世界のスーパーモデル、ワリス・ディリー(Waris Dirie)の自伝『Desert Flower: The Extraordinary Journey of a Desert Nomad』(和訳『砂漠の女ディリー』、武者圭子訳、草思社)を読んだことがあるだろうか。

自らが受けた「女子割礼」を明かす

この本は2009年に「Desert Flower(デザート・フラワー)」として映画化され、その翌年日本でも公開された。

私自身、ソマリアの大地を歩き、その伝統・風習に触れているだけに、この本を読んで彼女の過酷な体験を容易に想像できるものの、あの砂漠の真っ只中から這い上がり、ロンドンやミラノ、ニューヨークのトップモデルに上り詰めた彼女のバイタリティーと強運には驚愕した。

「チャンスの神には前髪しかなく、後頭部はつるつるに禿げていて、すぐにつかまないとのがしてしまう、とよく言われる。ワリスはいつも、チャンスの到来を信じて生きてきたから、すかさず前髪をつかむことができたのだろう」

訳者があとがきで述べている。確かに彼女は「運」を掴んだのだろう。しかし、その後、自らの「秘密」を暴露して、アフリカの女性のために立ち上がり、国連特別大使にまでなった姿には、彼女に与えられた「運命」が感じられる。

ワリスはソマリアの砂漠に遊牧民として生まれた。私もその近くを訪れたことがあるが、灼熱の太陽の下、ラクダやヤギの草と水を求めてほぼ1カ月ごとに移動しなければならない過酷な地域だ。年に2回ほど雨が降るが、ほとんど降らない年もある。そのため、自分たちの水を得るのに数日も歩き回らなければならない。

病気になっても医療施設はない。生命力の有無によって「生きる」か「死ぬ」かが決まる。実際、ワリスの兄弟姉妹12人のうち半数が命を落とした。

ワリスは13歳の時に、ラクダ5頭と引き換えに老人との結婚を父に決められたため砂漠の真っ只中に逃げ出すした。時にライオンに食べられそうになり、またレイプされそうになりながらも、どうにか首都モガディシュまで逃れた。そして、幾多の逆境を乗り越え、ロンドンへ。そして世界のトップモデルに上り詰めるのである。

メイドとしての重労働やいじめ、シリーズ・ヒット作「007リビング・デイライツ」のボンドガールへの抜擢、そのロケにいくためのパスポート偽造工作、いかれた男との偽装結婚、さらにドラマーとの電撃結婚などなど。世界でミリオンセラーになったのが納得できる本の内容である。是非、ご一読をお薦めしたい。

中でも驚くのは、スーパーモデルとなった彼女が、下手すると名声が地に落ちる危険性もありながら、敢えて自らが受けた「女子割礼」を世界的なファッション雑誌「マリ・クレール」のインタビューで明らかにしたこと。そして、その後、国連特別大使にも抜擢され、その廃絶に向けた活動家になっていったことである。

4000年以上も続けられてきた慣習

ワリスが受けたものは、男子が宗教儀式、通過儀礼として行われる「男子割礼(male circumcision)」に対して、「女子割礼(female circumcision)」と呼ばれていた。  

「男子割礼」の多くは男性器の包皮の一部を切除して亀頭を露わにするものだが、その施術は侵襲が少なく、後遺症も少ない。むしろ、衛生・治療上の意義、特に性病、HIVの予防に効果的とのエビデンスもあり、施術が薦められることも少なくない。包茎に劣等感を感じる現代人の中には、自ら進んで手術を受けるものもいる。

一方、「女子割礼」は衛生・治療上の効果がないばかりか、重大な身体的・精神的損傷を一生涯背負わせ、時に死に到らせることもある。そのため、最近では「女子割礼」とは呼ばず、「女性器切除」、Female Genital Mutilation/ Cutting(FGM/C)と呼んでいる。ちなみにMutilationとは「剥ぎ取る」の意味である。

FGM/Cにも様々な種類があり、WHO(世界保健機関)の分類では大きく4つのタイプがある。タイプ1はクリトリスの一部または全部を切除するもの、タイプ2はクリトリスに加え、小陰唇の一部または全部を切除するもの(時に膣の一部も切除する)、タイプ3はクリトリス・小陰唇に加え、大陰唇の一部または全部を切除し、さらに膣の入口を縫合して狭くするか封鎖してしまうもの、タイプ4はそれ以外のパターンである。国や地域、部族により異なるが、タイプ1と2が多く、全体の8割以上を占めるといわれる。

ワリスはタイプ3だったらしい。5歳の時、血がこびりつき、刃が欠け切れ味のよくないカミソリで、のこぎりを引くように女性器を剥ぎ取られた。その後、アカシアの太い刺(トゲ)で皮膚に穴を開けられ、そこに糸を通して性器を縫合されてしまったのである。

尿と生理の血液を排出するため、穴は2つだけ開けられていた。ただし、マッチ棒の直径ほどの小さなもの。その小さな穴から尿が滴り落ちるようにして排尿するため、用を足すのに10分以上かかったという。生理の時は、血液が堰き止められ、耐えがたい腹痛が拷問のように襲い、痛みで気絶することもあった。

それでも、ワリスはまだ生きていた。ラッキーである。彼女の姉はFGM/Cによる出血多量で、従妹は施術後の感染症で死亡している。

地域によっては、西洋医学の医師・看護師が行うこともあるのだが、多くの場合、地元の伝統産婆やこの儀式専門の施術者が執り行う。母親や親族の女性が押さえつけ、不潔なカミソリ、ナイフ、石刀やガラスの破片、時に缶詰のふた、アカシアのトゲなどで、麻酔なしで切除・縫合される。術後には止血のため薬草や泥・灰が塗られ、治癒するまで少女の両足を縛って数週間も固定することもある。

これに伴う少女・女性の身体的・精神的苦痛は我々の想像を遥かに超える。施術による大量出血、感染症などで死亡するものは1、2割に上ることもある。

生き残っても、排尿痛、失禁、尿路感染症、性交時の激痛、性行為への恐怖、月経困難症などの後遺症は女性を一生苦しめ、炎症・癒着により狭窄した産道は難産を引き起こし、母子の生命を危険にさらすことにもなる。

こんな悪しき慣習が、古代エジプト、フェニキア、ヒッタイトの頃から4000年以上も続けられてきた。現在でもアフリカ28カ国、アラブ諸国、アジアの一部の女性1億3000万人以上がFGM/Cを受け、1日5000人以上の女児・女性が新たに犠牲になっていると推測されている。

なぜ、こんな残虐な伝統・風習が受け継がれてきたのだろうか。

背景には根強い迷信や信仰

男子割礼は、旧約聖書の『創世記』にアブラハムと神の永遠の契約として、「生まれてから8日目に割礼を受けなければならない」と記され、ユダヤ教やイスラム教の宗教儀式として世界中に広がった。しかし、FGM/Cについては、コーランにも聖書にも書かれておらず、教義として推奨されているわけでもない。

ではなぜ?

この風習の背景には根強い迷信や信仰がある。ソマリアでは「女性は二本の足の間に悪い物をつけて生まれた」といわれ、またある国では「男性も女性も生まれながら異性部分をもち、男性では陰茎の先の包皮が女性部分、女性ではクリトリスなどの突起部分が男性部分に相当し、それを成人する前に切除しなければならない」と信られてきた。

「女性器の縫合により結婚までの純潔・処女性が保てる」「女性器の切除により性感を失わせ、女性をコントロールできる」と信じ、FGM/Cを結婚の条件としてきた部族も少なくない。特に遊牧民社会では、女性が砂漠の真っ只中でひとりになり、性的暴力や誘惑を受けることも多いため、貞操帯のような役目をするともいわれる。

そのため、多くの地域でFGM/Cは成人女性になるための通過儀礼とされてきた。近年では若年化が進み、主に4〜8歳、中には生後数日に行う地域もある。

FGM/Cをしていない女性は不潔で不浄と信じる地域もある。イスラム教では必ずしもFGM/Cを推奨していないが、清潔・純潔を説くイスラムの教義にこの伝統習慣が合致し、宗教儀礼として広まった地域もあるのだ。

ワリス自身、「なにか納得できる理由があれば、自分にされたことを受け入れることができるかもしれない」と、その理由を必死に考えたという。しかし、「考えても、一つも納得できる理由が見つからなかった時、年月とともに怒りはふくれあがった」という。

廃絶への道はあるのか?

このような非人道的な行為、女性虐待に対し、1970年代、欧米の人道家たちから非難の声が上がり始めた。しかし、当事国からは「これは我々の固有の文化・風習。余計な干渉はしないでほしい」との反発もあり、なかなか対策を講じられずにいた。

FGM/Cをしなければ結婚できない、村八分にされる、売春婦とみなされるなどの社会背景の中で、自ら苦しい経験をしながらも、自分の娘にも強要してしまう。被害を受けた子どもも、その声を外の社会に届けることはできない。反対する女性の声も、男尊女卑、家父長制の社会の中で掻き消されてきたのである。

しかし近年、このワリスをはじめ、この悪しき慣習の廃絶に立ち上がるアフリカ女性が現れ始めた。彼女たちは伝統社会や宗教組織から激しい攻撃を受けながらも、果敢にその問題を世界に訴えかけ、FGM/C廃絶に向けた原動力となっている。

その結果、アフリカではFGM/Cを法律で禁止する国が14カ国以上、国によっては2カ月から終身の懲役、1000円から60万円相当の罰金などが科せられるようになった。ただし、訴える者がまだ少なく、法が適応される例も少ないのが現状ではあるが・・・。

ソマリアは世界で最もFGM/Cがなされている国。2006年にユニセフが行った大規模な世帯調査では、女性(15−49歳)の98%がFGM/Cを受け、その7割以上がタイプ3、つまり切除した後に縫合してしまう極端なものであることがわかっている。

これに対して、ユニセフは他の国連やNGOと協力し合いながら、FGM/C廃絶に向けて次のような支援をしている。

まずは、この根強い社会的規範を少しずつ変えていかなければならない。FGM/Cによる身体的・精神的・社会的問題を宗教指導者、政治家、地域の実力者などに繰り返し訴え、その廃絶の必要性を理解してもらう。

理解を行動に変えてもらうため、その廃絶の必要性を宣言・公言してもらう。既に500人以上のイスラム教のリーダー達が、「これは教義ではなく、悪しき習慣であり、廃絶しなければならない」と宣言している。

ソマリアは現在、未だに紛争が続いている中南部の暫定連邦「政府」(TFG)、北西部のソマリランド(1991年に独立宣言)、北東部のプントランド(1998年に自治領宣言)の3つに分断されているが、それぞれの「政府」に対してFGM/C廃絶を法令や制度に盛り込むように働きかけてきた。その結果、大方の議員の同意を得ることはできたのだが、最終的な閣議決定などで、「全面廃絶ではなく、軽度(タイプ1)の切除は認めてもいいだろう」との反対意見もあり、なかなか決まらない。

8月1日に暫定憲法を採択

そんな中、嬉しいニュースがある。実は現在、国連や国際社会が後押ししながら、1991年以来初めてのソマリア統一政府を樹立させようとロードマップを推し進めているところである。その重要な第一歩ともいえるのが憲法の制定。この原稿を書いている1週間前(2012年8月1日)にその暫定憲法が採択され、その中にFGM/Cの全面的廃絶を盛り込むことができたのである。

もちろん、憲法に書いてあるからといってすぐに習慣が変わるわけでもない。しかし、古来からの悪習を捨てるには、まずは国づくりの根幹の決まりごととして、その習慣を廃止すべしとの方向性を示すことが重要である。

トップダウンだけでなく、ボトムアップのアプローチも重要である。多くの地域にFGM/Cを含めた悪しき習慣や女性や子どもへの暴力を防ぐため、地域のリーダーを育てている。彼らを中心に、主婦、若者、男性などを巻き込み、メディアの協力も得ながら、FGM/C廃絶に向けた啓発活動を繰り広げている。既に、50万人以上の地域住民がこの啓発活動に参加している。

FGM/Cを受けた女性の身体的・精神的ケアも重要である。以前はほとんどの医療機関でその合併症に対する処置ができなかったので、UNFPA(国連人口基金)などと共に、医療機関への医薬品、器材などの供与、医療従事者のトレーニングを行ってきた。

これらの努力の結果、FGM/Cは減っているのか?

最近、5年ぶりにユニセフが中心になり大規模な世帯調査を行った。正式な分析結果がまだ届いていないので、きちんとしたことは言えない。ただ、ある地域の中間報告を見たところでは、0−14歳でFGM/Cを行ったのは2割程度、自分の娘にFGM/C をさせたいと思っている母親は3割程度であった。私には将来に希望がもてる数字に見える。

根強い信仰・習慣を変えることは簡単ではない。しかし不可能ではない。

ワリスのような犠牲者をひとりでも少なくするため、やるべきことはまだたくさんある。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20120809/235478/



 
 
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ソマリア暫定統治期限が終了…政府発足は遅れる

【ヨハネスブルク=黒岩竹志】1991年から内戦状態が続くソマリアで20日、2004年に発足した暫定政府の統治期限が終了した。

当初の予定では、同日までに各氏族によって選ばれた国会議員275人が大統領を選出することになっていたが、AP通信によると、汚職疑惑などで国会議員選出が遅れており、新大統領選出も遅れる見通しだ。

事実上の無政府状態が続くソマリアは海賊やイスラム武装勢力の一大拠点となっている。8月1日には、暫定憲法が採択されるなど正式政府発足に向けた進展もあり、国連やアフリカ連合などは「国際社会はこれまでの重要な進展を歓迎する」とする共同声明を19日に発表した。

新大統領候補としては、暫定政府のアハメド大統領やアリ首相、暫定議会のアデン議長らの名前が挙がっている。

(2012年8月20日19時57分 読売新聞)



 
 
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ソマリアで議会発足、大統領選は延期 正式な政府は遅れ

2012/8/21 10:23

【モガディシオ=共同】内戦状態が20年以上続くソマリアの首都モガディシオで20日、正式政府誕生の前提となる、新議会が発足した。しかし、2004年に発足した暫定政府の統治権は20日に終了、同日中に行われる予定だった大統領選は延期された。

新大統領選出による正式政府が発足すれば、ソマリアの正常化に向けた好機になると国際的にみなされている。だが氏族対立などの影響で当初の日程に大幅に遅れが出ており、大統領選は9月以降にずれ込む見通しだ。

ソマリアは全土で選挙を行える状態でないため、主な氏族の長老らが選んだ議会議員が大統領を選出し、正式政府が誕生することになっている。しかし、議員275人の選定は難航、この日は選定が終わったうち211人が就任宣誓して議会が発足した。

就任宣誓式は治安上の理由から、アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊が厳重な警備を敷く首都の国際空港の敷地で行われた。新議員に就任した暫定政府のアリ首相は「歴史的な日だ」と述べた。

議会は大統領選前に正副議長を選出することになっている。大統領選ではアリ氏やアハメド暫定大統領、アデン暫定議会議長らが有力候補とみられている。



 
 
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ソマリア議会、大統領を選出へ 21年ぶりの安定政府目指す

2012.09.10 Mon posted at 10:46 JST

(CNN) 内戦状態の続くソマリアで、先月発足した議会が10日、大統領を選出する。1991年に内戦に陥った同国にとって、21年ぶりとなる安定した正式政府の発足へ向けた一歩と位置付けられている。

候補者は、2009年に就任した暫定政府のアフメド大統領やアリ首相ら、二十数人に上る。

国連はマヒガ特使を通した議会への書簡で、選挙実施を政治的、社会経済的改革に向けた移行期の仕上げと位置付け、新大統領への期待を表明した。マヒガ特使はまた、「ここへ至るまでの道のりは決して易しくなかった」と振り返った。

同国では20年以上前から内戦状態が続いてきたが、先月初めに暫定憲法が採択され、これに基づいて新たな議会が発足、議長も選出された。

暫定政府軍はアフリカ連合(AU)軍とともに、国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派、シャバブとの戦闘を展開してきたが、最近になって首都モガディシオでの掃討作戦に成功するなど、支配地域を広げている。ただ、全土で選挙を実施できる治安状態には達していないとみられる。



 
 
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ソマリア議会、大統領にモハムド氏 正式政府発足へ

2012/9/11 4:39

【モガディシオ=共同】内戦状態が続くアフリカ東部ソマリアの議会は10日、正式政府の大統領にハッサン・シェイク・モハムド氏を選出した。同国では2004年に発足した暫定政府の統治権が先月20日に終了していたが、大統領を選ぶ議会議員の選出作業が遅れ、大統領選が延期されていた。

選出されたモハムド氏は今後、内閣を任命、正式政府が発足する運びとなる。

大統領選には20人以上が出馬。暫定政府大統領のアハメド氏などが有力候補とみられていたが、AP通信によると、大学などの教授職にあるモハムド氏が決選投票の結果、190対79でアハメド氏を破った。



 
 
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2012年9月11日10時37分

ソマリア、21年ぶり大統領選出 学者出身マハムード氏

内戦が続き無政府状態のソマリアで10日、21年ぶりとなる正式政府の大統領に学者出身のハサン・マハムード氏(56)が選出された。AFP通信などが伝えた。

投票は、国会議員(定数275)によって実施。候補者は25人で、第1回投票で3分の2以上を得票した候補者がいなかったため決選投票となった。マハムード氏は、有力視されていた暫定政府のアフメド大統領を190対79で破った。

大統領選では買収の横行が指摘されており、変化を求めた議員らがマハムード氏に投票したとみられる。

マハムード氏は、国際NGOでの勤務経験があり、平和や開発を訴える市民活動家としても知られているという。マハムード氏は今後、首相を指名し、新政府が樹立される。

新大統領の選出は、暫定政府の統治期限が切れた先月20日に実施される予定だったが、先送りになっていた。また大統領を選ぶ国会議員の選任も買収や脅迫などで遅れてきた。

ソマリアは内戦が始まった1991年以降、国全体を治める政府がなくなり、複数の武装勢力の対立が続いてきた。現在も、中南部の多くの地域をイスラム武装勢力シャバブが実効支配しており、アフリカ連合(AU)軍が掃討作戦を行っている。(ジュバ〈南スーダン〉=杉山正)



 
 
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ソマリア大統領にモハムド氏選出、21年ぶりの安定政府樹立へ

2012.09.11 Tue posted at 15:09 JST

(CNN) ソマリアの議会は10日、新大統領にハッサン・シェイク・モハムド氏を選出した。1991年に内戦に陥った同国にとって、21年ぶりとなる安定した正式政府の発足へ向けた重要な一歩となる。

モハムド氏は国連などの国際機関職員や大学教授の経歴を持つ一方、政治的経験はほとんどない。暫定政府のアフメド大統領など二十数人の候補を抑えて選出された。大統領の任期は4年。

国連のソマリア担当特使オーガスティン・マヒガ氏は「ソマリア国民は平和と繁栄に向けた大きな1歩を踏み出した」との談話を発表した。

同国では21年前に当時実権を握っていたバーレ政権が崩壊して以来、部族や武装勢力の対立による内戦が続いていた。

首都モガディシオでも軍と武装勢力が日常的に銃撃戦を展開し、大量の国民が周辺国に脱出して難民となっている。以前は選挙も隣国のジブチやケニアで実施され、議員は治安上の理由から周辺国で会合を重ねてきた。新指導者が国内で選出されたのは内戦開始以降、今回が初めてだという。

これまでの数週間で暫定憲法が採択され、議会が発足して議長も任命された。国際テロ組織アルカイダ系のイスラム武装勢力シャバブはモガディシオから一掃され、首都は平穏を取り戻しつつある。しかし国内の多くの地域がまだ武装勢力の支配下にあり、海賊も横行するなど、課題は山積している。



 
 
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ソマリア:モハムド氏を大統領に選出

毎日新聞 2012年09月11日 11時08分(最終更新 09月11日 12時50分)

【ヨハネスブルク服部正法】内戦が20年以上続き、全土を支配する中央政府が無い状態のアフリカ東部ソマリアで10日、国会議員の投票による大統領選出投票が行われ、学者出身のハッサン・シェイク・モハムド氏(56)が選ばれた。新政府発足で内戦終結への期待感があるが、反政府組織勢力は依然強く、楽観できない情勢だ。

04年発足の暫定政府の統治期間が8月終了したのを受けた選挙。AP通信などによると議会(定数275)の投票は、決選投票に持ち込まれモハムド氏がシェイク・シャリフ・アハメド暫定大統領を190対79で破った。

モハムド氏はソマリアの大学で工学を学び、卒業後はインドに留学。その後、国連児童基金(ユニセフ)で勤務した。11年に「平和・開発党」を創設し、議長を務めているが、政界経験は短く、政治手腕は未知数だ。

ソマリアでは、91年のバーレ政権崩壊後、軍閥などによる内戦が激化。近年では国際テロ組織アルカイダと連携するイスラム過激派アルシャバブが南部を広範囲に実効支配している。暫定政府軍が昨年8月、アルシャバブを首都モガディシオから一掃したものの、完全掃討と全土の治安回復のめどは立っていない状況だ。



 
 
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ソマリア:モハムド氏を大統領に選出

毎日新聞 2012年09月11日 19時34分(最終更新 09月11日 19時42分)

【ヨハネスブルク服部正法】内戦が20年以上続くアフリカ東部ソマリアで10日、国会議員の投票により学者出身のハッサン・シェイク・モハムド氏(56)が大統領に選ばれた。

04年に発足した暫定政府の統治期間が8月で終了したのを受けた大統領選出。AP通信などによると、議会(定数275)での選出は決選投票に持ち込まれ、モハムド氏がシェイク・シャリフ・アハメド暫定大統領を190対79で破った。

モハムド氏はソマリアの大学で工学を学び、卒業後はインドに留学。その後、国連児童基金(ユニセフ)で勤務した。11年に「平和・開発党」を創設し、議長を務めているが、政界経験は短く、政治手腕は未知数だ。

ソマリアでは91年のバーレ政権崩壊後、軍閥などによる内戦が激化。近年では国際テロ組織アルカイダと連携するイスラム過激派アルシャバブが南部を広範囲に実効支配している。

暫定政府軍が昨年8月、アルシャバブを首都モガディシオから一掃したものの、完全掃討と全土の治安回復のめどは立っていない状況だ。



 
 
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2012年9月13日0時45分

ソマリア新大統領狙い自爆テロ 警備兵ら4人死亡

アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで12日、2日前に新大統領に選出されたばかりのハサン・マハムード氏を狙ったと見られる自爆テロがあった。マハムード氏は無事だった。AFP通信などが伝えた。

爆発は空港近くにあるマハムード氏が滞在するホテルの門の前で起きた。ケニアの閣僚らと会合をしていたという。ホテル内の人たちにけがはなかったが、警備兵3人と自爆テロをした1人が死亡した。

ソマリアは内戦が始まった1991年以来、無政府状態が続く。新大統領を選んで21年ぶりの正式政府を発足に動き出したところだった。イスラム武装勢力シャバブが「いわゆる大統領と外交団を狙った」との声明を出し、関与を認めた。

シャバブはソマリア中南部の広い地域を実効支配しており、アフリカ連合(AU)軍が掃討作戦をしている。昨年8月にはモガディシオをシャバブ支配から奪還したが、ゲリラ的な攻撃が頻発している。(ナイロビ=杉山正)



 
 
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米中、海賊対策で初の合同演習

2012/9/18 19:19

【北京=島田学】米国と中国の海軍が17日、ソマリア沖のアデン湾で初の海賊対策合同演習を実施した。中国の国営新華社が伝えた。米海軍からミサイル駆逐艦、中国海軍からミサイルフリゲート艦が参加。約5時間の演習では商船のシージャックを想定し、小型艇とヘリコプターが商船に見立てた船舶に突入して海賊を逮捕するなどの演習をした。新華社は「両国海軍の相互理解と信頼醸成にとって有意義だ」と評価した。



 
 
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ソマリアで自爆テロ、15人死亡

2012/9/21 9:54

【カイロ=共同】ソマリアの首都モガディシオ中心部のレストランで20日、自爆テロがあり、ロイター通信によると、少なくとも15人が死亡した。フランス公共ラジオによると、イスラム過激派組織アルシャバーブの報道官は同組織の支持者による犯行だと語った。

内戦状態が続くソマリアでは今月10日にモハムド新大統領が選出され、国家の正常化が期待されているが、中南部の大部分を支配するアルシャバーブは首都でゲリラ攻撃を続けている。

テロが起きたレストランは英国から帰国した実業家が開いていた。店内にいた地元ジャーナリスト3人も犠牲になった。



 
 
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ソマリアで報道関係者を狙った自爆テロ

2012.09.21 Fri posted at 10:31 JST

モガディシュ(CNN) ソマリアの国営メディアが20日に伝えたところによると、首都モガディシュで自爆テロが発生し、死傷者が多数出た。国営放送局のジャーナリスト3人も死亡した。

国営ラジオ・モガディシュによれば、大統領官邸近くの混雑したカフェで2人のテロリストが自爆テロを行ったという。この爆発で国営テレビのニュースディレクター兼司会者ら、放送関係者3人が死亡した。他ジャーナリスト4人が負傷、うち3人は重傷だという。

ソマリア・ジャーナリスト全国連合(NUSOJ)によれば、事件は日没直後に発生した。イスラム武装勢力シャバブが犯行を認めているという。

NUSOJのオマル・ファルーク・オスマン事務局長は、「今回のジャーナリストへの攻撃を強く非難する。ジャーナリストを標的にした攻撃だと確信している」と述べた。

アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)部隊の支援を受けたソマリアの暫定政府は長年、イスラム系武装勢力と戦闘を繰り広げてきた。ソマリアでは1991年に内戦が始まって以降、中央政府がまともに機能しておらず、無政府状態が続いている。

米ニューヨークのジャーナリスト保護委員会によれば、ソマリアでは1992年以降40人以上のジャーナリストが殺害されており、報道関係者にとっては世界有数の危険な国となっている。オスマン事務局長は、今年の死者数はすでに12人に達しており、「これまででジャーナリストの犠牲が最も多い年だ」と述べた。



 
 
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朝日新聞デジタル

記事2012年9月29日20時24分

ソマリアのイスラム武装勢力、拠点撤退 連合軍が総攻撃

内戦が続くアフリカ東部のソマリアで29日、イスラム武装勢力シャバブは本拠地がある南東部の港湾都市キスマヨから撤退したと表明した。前日からアフリカ連合(AU)軍が総攻撃を行っていた。AFP通信などが伝えた。

キスマヨの港を経由して、イエメンのアルカイダ系組織などから武器や物資が入っていたとの指摘があり、シャバブの最重要都市だった。今回の撤退はAU軍にとってシャバブ掃討に向けて大きな転換となる。

シャバブは昨年8月に首都モガディシオから撤退して以降、各都市から敗走。キスマヨが最後に残った主要都市だった。

ただ、シャバブはゲリラ戦術を敷き、爆弾テロを続ける。今月12日には、モガディシオで大統領に選ばれたばかりのハサン・マハムード氏を狙ったテロも起きている。(ナイロビ=杉山正)



 
 
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アルカイダ系の重要拠点都市に進攻、一部を奪還 ソマリア

cnn.co.jp

2012.09.30 Sun posted at 14:33 JST

(CNN) 政府軍、アフリカ連合(AU)軍と国際テロ組織アルカイダ系の過激派シャバブとの戦闘が続くアフリカ東部のソマリア情勢で、AU軍に加わるケニア軍は29日、シャバブの最後の拠点の1つであるソマリア南部の港湾都市キスマヨの地域半分を制圧したと発表した。

ケニア軍の報道官によると、ソマリア軍地上部隊との合同作戦は1日半続き、同市の北部を攻略した。支配地域での足場を固めた後、シャバブが残存する市南部に進攻する計画。北部の奪還作戦でシャバブに甚大な被害を与えたとしている。ケニア軍は戦闘機や武装ヘリコプターを動員して敵陣地3カ所を攻撃し、破壊した。

一方、シャバブは短文投稿サイト「ツイッター」で、ケニア軍は敗北の戦いを進めていると反論。キスマヨから西へ30キロの地点で戦闘員がケニア軍に待ち伏せ攻撃を掛け、2時間の戦闘で車両3台を破壊、数十人の兵士を殺害したと主張した。

シャバブは厳格なイスラム法統治を目指し、政府軍と長年交戦。AU軍の支援を得た政府軍は全土からのシャバブ駆逐を図っている。シャバブは昨年、首都モガディシオの戦闘で敗退し、組織の弱体化が指摘されてもいた。

シャバブはソマリア南部や中央部に拠点を構えるが、キスマヨは違法な木炭輸出や密輸を通じた活動資金が得られる重要な戦略要衝となっていた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、戦闘が予想される中で数千人規模のキスマヨ住民の市外などへの脱出が今月から始まっていた。

ケニア軍は昨年10月にソマリア内へ進攻し、キスマヨ奪還を重大作戦目標にしていた。地上軍を投入する前の3日間は空爆や艦船からの砲撃を集中させていた。



 
 
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ソマリア:ケニア軍、過激派支配の南部港湾都市を制圧

毎日新聞 2012年09月30日 19時19分

【カイロ服部正法】内戦が続くアフリカ東部ソマリアに軍事介入しているケニア軍は9月28日、ソマリア政府軍とともにイスラム過激派アルシャバブが制圧してきた南部の港湾都市キスマユに総攻撃をかけた。海岸部からの上陸など大規模作戦で、アルシャバブは29日、「キスマユから撤退した」と表明した。両政府軍がどの程度の地域を掌握したかは不明だが、アルシャバブの弱体化に拍車がかかるとみられる。ロイター通信などが伝えた。

91年の内戦突入以降、20年以上にわたり全土を掌握する中央政府がない状態のソマリアでは、国際テロ組織アルカイダと連携するアルシャバブが近年、中・南部の広い範囲を実効支配してきた。

しかし、攻勢を強めたソマリア政府軍とアフリカ連合部隊が昨年8月、首都モガディシオからアルシャバブを一掃。ケニア軍も同10月に軍事介入して南部で掃討作戦を展開し、徐々にアルシャバブを追い詰めていた。キスマユ撤退は港湾収入という重要な資金源を断たれることを意味し、アルシャバブへの打撃は大きいと見られる。



 
 
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ソマリア:政府軍とケニア軍 南部の都市キスマユを掌握

毎日新聞 2012年10月03日 10時30分

【ヨハネスブルク服部正法】内戦が続くアフリカ東部ソマリアで2日、ケニア軍とソマリア政府軍が南部の港湾都市キスマユを掌握した模様だ。AP通信がケニア軍関係者の話として伝えた。これで、中・南部を支配してきた国際テロ組織アルカイダと連携するイスラム過激派アルシャバブは、全主要拠点を失ったことになる。

ケニア、ソマリア両軍は9月28日から総攻撃を開始、アルシャバブは同29日に撤退を表明していた。ソマリアでは内戦が20年以上続き、中央政府が全土を掌握できない状態だったが、政府軍とアフリカ連合部隊が昨年8月、首都モガディシオからアルシャバブを放逐。ケニア軍も同10月に軍事介入し、アルシャバブを追い詰めていた。



 
 
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ソマリア:内戦終結に期待 政府軍ら過激派の拠点掌握

毎日新聞 2012年10月08日 20時38分

内戦で20年以上も事実上の無政府状態が続くアフリカ東部ソマリアで、政府軍とアフリカ連合(AU)のケニア軍部隊が10月初旬、中・南部を支配していたイスラム過激派アルシャバブの最後の拠点キスマユを掌握した。内戦終結への期待が高まるが、都市部でのゲリラ戦発生も懸念される。ソマリアの現状と今後を探った。【ヨハネスブルク服部正法】

◇ゲリラ戦の懸念も

南部の主要港湾都市キスマユの攻略戦は9月28日未明、海からの上陸作戦などで始まった。アルシャバブは29日に「撤退」を表明、ケニア軍当局者は今月2日、同市を管理下に置いたと発表した。

アルシャバブは、06年ごろから台頭したイスラム原理主義勢力から分かれた過激派組織だ。一時は首都モガディシオを制圧した原理主義勢力は、暫定政府を支援するエチオピア軍の介入で排除されたが、国際テロ組織アルカイダと連携して08年ごろから攻勢を強化。中・南部を支配し、暫定政府部隊を首都の一角でAU部隊に保護される状態に追い込んだ。

だが、昨夏に政府軍とAU部隊が反転攻勢を開始し、モガディシオからアルシャバブを一掃した。秋以降、アルカイダの影響拡大を懸念する地域の有力国ケニアとエチオピアが部隊を派遣。今年2月に南部の主要都市バイドアも奪回した。

アルシャバブはキスマユ港からの物資輸出を資金源にし、武器も輸入していたとされる。撤退が財源と武力をそぎ、ソマリア内戦の終結に向けた転機になる可能性がある。

だが、南アフリカのシンクタンク「安全保障研究所」のアンドリュー・アッタアサモア上級研究員は「キスマユ掌握は前進だが、内戦終結にはほど遠い」と厳しい見方を示す。アルシャバブは昨年以降の政府側攻勢に対し、大規模な衝突を避け兵力を温存している節がある。AFP通信によると、一部は北東部プントランドやキスマユ周辺に退避した模様だ。

アッタアサモア氏は、アルシャバブが住民に溶け込み、攻撃しては逃げるゲリラ戦術を取ると予想する。「対処は困難で、同様の状況のアフガニスタンでは戦いがいまだ終わらない」と警告。政府は対話を通じて組織内のソマリア人グループを引き寄せ、アルカイダなどの外国勢力を孤立化させるべきだとの考えを示した。

また、南ア・フリーステート大のフセイン・ソロモン教授らによると、アルシャバブが派閥争いの激化や干ばつによる食料危機で弱体化したことも、拠点からの相次ぐ敗退の一因となった。

【ことば】ソマリア
 1960年、英領の北部が独立。直後に南部のイタリア領が独立し統合。69年のクーデターでバーレ将軍が実権を握った。91年のバーレ政権崩壊直後、北西部が「ソマリランド共和国」として独立を宣言したが、国際社会は承認していない。北東部のプントランドは自治を宣言。国民はソマリ人イスラム教徒が大部分。

◆ソマリアを巡る動き◆

91年1月 バーレ政権崩壊、内戦に突入

93年5月 米軍主体の国連部隊が展開

95年3月 米兵の死傷者続出で国連部隊撤退

06年6月 イスラム原理主義勢力が首都制圧

06年12月 エチオピアが本格軍事介入。原理主義勢力が首都撤退

08年8月 アルシャバブがキスマユを制圧。翌年までに中・南部の広範囲を勢力下に置く

09年1月 エチオピア軍がソマリア撤退

10年7月 ウガンダの首都カンパラで爆破テロ、70人以上死亡。アルシャバブが犯行声明

11年8月 AU部隊と暫定政府軍が首都モガディシオからアルシャバブを一掃

11年10月 ケニアが軍事介入

11年11月 エチオピアが軍事介入

12年2月 アルシャバブとアルカイダが統合。エチオピア軍と政府軍がバイドアを制圧

12年10月 ケニア軍と政府軍がキスマユ制圧



 
 
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ソマリア議会、新首相を承認 治安確保が課題

cnn.co.jp

2012.10.18 Thu posted at 13:25 JST

モガディシュ(CNN) アフリカ東部ソマリアの議会は17日、アブディ・ファラ・シルドン氏の首相就任を賛成多数で承認した。

シルドン氏は隣国ケニアで貿易業を営んでいた経済通。今月に入り、マハムード大統領から首相に指名された。議会でシルドン氏は、新政府は治安を確保しテロや海賊と戦うためにさらなる努力をすると誓った。

ソマリアでは1991年に内戦が勃発。その後暫定政府が樹立したものの、実効性のある正式な中央政府はこの21年間存在しなかった。だが今年に入って暫定憲法が採択され、議会が発足。9月には新大統領が選出された。新首相は今後、組閣作業に着手する。

だがソマリアでは国土の一部がまだ無政府状態だ。アフリカ連合(AU)の平和維持部隊とソマリア国軍は、南部を支配するイスラム武装勢力シャバブの掃討作戦を実施。シャハブは首都モガディシュに続き、最近では港湾都市キスマヨからも撤退した。AU部隊と国軍の支配地域が広がるなか、国民生活は徐々にだが平穏を取り戻しつつある。

16日、国連のソマリア担当特使オーガスティン・マヒガ氏は、「9月末にシャハブの拠点キスマヨが陥落したことは、紛争における決定的なターニングポイントだった」と述べるとともに、シャハブから解放された地域の治安や安定を維持することが今後の課題だと指摘した。

またマヒガ氏は国際社会に対し、AUの平和維持部隊によるソマリア沿岸部の治安維持活動への支援を呼びかけた。商業の活性化のほか、シャハブの補給路を断ち、海賊行為を防止するためにも欠かせないためだという。



 
 
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ソマリア新内閣、初の女性外相を任命

2012年11月05日 11:01 発信地:モガディシオ/ソマリア

【11月5日 AFP】東アフリカ・ソマリアのアブディ・ファラ・シルドン・サーイド(Abdi Farah Shirdon Said)首相は4日、新内閣の閣僚10人を発表し、同国史上初めて女性を外相に任命した。フォウシヨ・ユスフ・ハジ・アダン(Fowsiyo Yusuf Haji Adan)外相は、一方的に独立を宣言している北部ソマリランド(Somaliland)出身で、長く英国に滞在していた経験を持つ。

アダン外相は自身が外相に選ばれたことについて「ソマリアにとって、とりわけソマリアの女性たちにとって歴史的なこと。わが国が置かれた政治的情勢の面でも新たな1ページがめくられたことになり、成功と繁栄につながるだろう」と述べた。

ソマリアは、1991年にモハメド・シアド・バーレ(Mohammed Siad Barre)大統領(当時)が追放されて以来、政情不安が続いている。シルドン首相も10月に任命されたばかり。新内閣はこの後、議会の承認を待って発足することになる。(c)AFP



 
 
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ジャーナリスト殺害数、最悪の139人に 12年

2012/12/17 22:19

ジュネーブに本部を置くジャーナリスト権利擁護団体「プレス・エンブレム・キャンペーン」(PEC)は17日、今年これまでに世界29カ国・地域で139人のジャーナリストが殺害され、年間としては過去最悪となったと発表した。

内戦状態が続くシリアでは、北部アレッポで8月に殺害された日本の映像記者、山本美香さん=当時(45)=を含む少なくとも36人。戦闘の激化がシリアでジャーナリストの犠牲者が増える要因となった。

PECは、シリアではジャーナリストがアサド政権側だけでなく、反政府軍にも標的にされるケースがあると指摘。市民と戦闘員の区別もつきにくいため、取材活動が非情に困難になっているとしている。ほかに拘束されたり、行方不明になったりしたジャーナリストも少なくとも3人いる。

ソマリアでは19人、パキスタンでは12人が取材活動中に殺害された。

今年の犠牲者は2011年に比べ約30%増加したという。(カイロ=共同)



 
 
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ジャーナリスト、今年は139人が犠牲に 過去最悪

2012/12/18 10:30

【カイロ=共同】ジュネーブに本部を置くジャーナリスト権利擁護団体「プレス・エンブレム・キャンペーン」(PEC)は、今年これまでに世界29カ国・地域で139人のジャーナリストが殺害され、年間としては過去最悪となったと発表した。

今年の犠牲者は前年に比べ約30%増加した。内戦状態が続くシリアでは、北部アレッポで8月に殺害された日本の映像記者、山本美香さん(当時45)を含む少なくとも36人。戦闘の激化で犠牲者が増えた。

ソマリアでは19人、パキスタンでは12人が取材活動中に殺害された。

PECは、シリアではジャーナリストがアサド政権側だけでなく、反政府軍にも標的にされるケースがあると指摘。市民と戦闘員の区別もつきにくいため、取材活動が非常に困難になっているとしている。ほかに拘束されたり、行方不明になったりしたジャーナリストも少なくとも3人いる。



 
 
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今年殉職したジャーナリストは88人、最悪はシリア

2012.12.20 Thu posted at 13:10 JST

(CNN) 国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(本部・パリ)は19日、取材中に殺されたジャーナリストの数が今年88人に達したとする年次報告書を発表した。

報告書によれば、取材中に戦闘や爆撃に巻き込まれたり、政府の命令や麻薬組織、イスラム過激派組織などによって命を奪われたジャーナリストの数は前年比33%増の88人に上った。統計をとり始めてから17年間で最悪の数だという。

国境なき記者団のクリストフ・デロワール事務局長は「今年、前例のない多数のジャーナリストが殺された理由は、主にシリアの内戦やソマリアにおける混乱、パキスタンにおけるタリバンの暴力にある」と述べた。

内戦が続くシリアのような国では、取材を試みるジャーナリストは困難や迫害に直面している。その一方で携帯電話のカメラやツイッターを使うアマチュアのジャーナリストたちが、紛争地の声を伝える一助となっている。

年次報告書によれば、12年に殺害された「市民ジャーナリスト」の数は47人で、11年の5人から急増した。シリアでは少なくとも、プロのジャーナリストが17人と市民ジャーナリスト44人、そして報道機関4人が取材中に命を落としたという。

「もし彼らの活動がなければ、シリアの一部地域では政権による完全な情報遮断が可能になり、誰も見ていない中で政府側の虐殺が行われたかも知れない」と報告書は指摘している。

ジャーナリストにとってシリアの次に危険な場所だったのがソマリアで、18人が死亡した。3位は10人が殺されたパキスタン、4位はメキシコ(6人)、5位はブラジル(5人)だった。犯罪組織や腐敗した政府によって命を奪われたという。



 
 
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2012年12月21日9時14分

ソマリア沖でボート転覆、23人死亡 密航目的か

【ナイロビ=杉山正】東アフリカのソマリア沖アデン湾で60人が乗ったボートが転覆し、23人が死亡し、32人が行方不明になっている。ソマリア人とエチオピア人が乗っていたという。国連難民高等弁務官事務所が20日、明らかにした。

AFP通信によると、対岸のアラビア半島にあるイエメンに密航しようとしたと見られ、18日にソマリア北東部ボサソを出航し、15分後に転覆したという。内戦下のソマリアからは今年だけで10万人がアデン湾や紅海を渡っている。2011年2月にも57人が死亡する事故が起きた。



 
 
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海賊の人質22人、1000日ぶりに救出 イエメン沖

2012.12.25 Tue posted at 09:58 JST

(CNN) イエメン沖で海賊の被害に遭って船を乗っ取られ、人質にされていた乗員22人が約2年半ぶりに救出された。救出作戦を行ったソマリアの当局が24日に明らかにした。

パナマ船籍の「MVアイスバーグ1」は2010年3月、機械設備輸送のためアラブ首長国連邦(UAE)に向かう途中でソマリアの海賊に乗っ取られ、イエメン、インド、パキスタン、ガーナ、スーダン、フィリピン国籍の乗員が人質となった。

インターネットに掲載された救出嘆願書によると、人質にされている間、乗員は狭い場所に押し込められ、最低限のコメと水しか与えられなかったという。24人いた乗員のうち1人はこの過酷な状況に耐えられずに自殺したと伝えられている。もう1人は海賊に殺害された。

国際海事局(IMB)によると、ソマリア北東部プントランドの海洋警察が先週末にかけて、人質の救出作戦を実施。22人を無事救出した。人質としての生活は1000日間におよび、海賊に監禁された期間としては過去最長となる。

救出された乗員はプントランドにある軍の基地に身を寄せており、健康状態は良好とされる。しかしIMBによれば、監禁中に暴行されたり、病気にかかったりした形跡があるという。



UP:2012 REV:20190121
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