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ソマリア民主共和国 2011年1月〜6月

アフリカアフリカ Africa 2014


○外務省 各国・地域情勢 ソマリア民主共和国

○2007年までのニュース、企画案内 ソマリア民主共和国 〜2007年
○2008年のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国 2008年
○2009年1月〜6月のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国 2009年1月〜6月
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○2010年7月〜12月のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国 2010年7月〜12月
○最新のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国
ソマリア海賊対策と自衛隊派遣問題

◆2011/01/03 asahi.com ソマリア海賊公判、年齢特定もままならず 出生証明なく
◆2011/01/18 asahi.com 昨年の海賊事件、計445件 ソマリア沖が最多
◆2011/01/18 AFP BB NEWS 世界の海賊事件、2010年は過去最悪の水準
◆2011/01/20 朝鮮日報 ソマリア海賊:NATO司令官「日ごとに手口が巧妙に」
◆2011/01/21 AFP BB NEWS 韓国海軍、ソマリアの海賊8人射殺 船員を全員救出
◆2011/01/21 NIKKEI NET 韓国軍、ソマリア海賊が拉致した乗組員を救出
◆2011/01/21 NIKKEI NET 海賊乗っ取りの運搬船救出 ソマリア沖で韓国軍
◆2011/01/21 朝鮮日報 ソマリア海賊:韓国海軍、船員全員を救出
◆2011/01/22 yomiuri.co.jp 韓国軍が海賊急襲…ソマリア沖、乗っ取り船救出
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:救出作戦成功の舞台裏
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:清海部隊が人質救出、海外で初の軍事作戦
◆2011/01/22 朝鮮日報 【社説】国民を安心させた誇り高き海軍特殊部隊
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:運命懸けた李大統領の作戦承認
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:身柄拘束の5人、韓国移送を検討
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:母船接近の報を聞き先手を打った清海部隊
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:船員救出劇の陰に船長の機転と勇気
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:リアルタイムで伝えられた作戦映像
◆2011/01/22 朝鮮日報 ソマリア海賊:「アデン湾の黎明」作戦300分間のすべて
◆2011/01/23 AFP BB NEWS サムスン重工、新しい海賊対策システムを発表
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:「今後は韓国人船員を殺害」と脅迫
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:救出作戦成功の裏には…
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:遠隔操作可能な放水機器で退治
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:船長、腹部・左腕・脚など4カ所に銃創
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:救出のジュエリー号、オマーン入港へ
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:第1次作戦では海軍3人が負傷
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:救出作戦成功のポイント
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:船長の航行妨害に腹立て銃撃
◆2011/01/24 朝鮮日報 ソマリア海賊:緊迫の4時間58分、救出作戦ドキュメント
◆2011/01/25 朝鮮日報 【社説】ソマリア海賊の報復に備えよ
◆2011/01/25 AFP BB NEWS 海賊急襲の韓国軍特殊部隊、ハイテク機器と綿密な作戦
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:戦力増強の必要性が議論の的に
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:「海賊5人と漁船の韓国人人質を交換」案が浮上
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:「船員シェルター」設置義務化へ
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:作戦映像公開に批判相次ぐ
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:ソク船長、2回目の手術延期
◆2011/01/25 朝鮮日報 ソマリア海賊:救出作戦に参加した隊員の手記公開
◆2011/01/26 cnn.co.jp 拘束の海賊、韓国で裁判を 外相が意向表明
◆2011/01/26 朝鮮日報 ソマリア海賊:ソク船長、韓国搬送へ
◆2011/01/26 朝鮮日報 【コラム】結果は「完全作戦」だったが…
◆2011/01/26 朝鮮日報 ソマリア海賊:拘束した海賊、韓国に移送し処罰へ
◆2011/02/03 asahi.com 韓国、負傷の船長快復に沸く 軍事作戦で被弾
◆2011/02/11 毎日新聞 ソマリア海賊:人質救出、沸く韓国 特殊部隊が掃討 哨戒艦沈没・砲撃の汚名返上
◆2011/02/17 cnn.co.jp 19歳の「海賊」に禁錮34年、背景にソマリアの窮状
◆2011/02/17 毎日新聞 中東激震:私はこう見る 中東研究所、エフゲニー・サタノフスキー所長
◆2011/02/22 NIKKEI NET ソマリア首都で自爆テロ、17人死亡
◆2011/02/23 AFP BB News ソマリア海賊、人質の米国人4人を射殺 解放交渉中
◆2011/03/01 asahi.com 日本の貨物船、ソマリア海賊から解放 乗組員20人無事
◆2011/03/01 yomiuri.co.jp 海賊に乗っ取られた日本が運航の貨物船解放
◆2011/03/07 asahi.com 海賊ら日本に引き渡し検討 タンカー襲撃し米軍が拘束
◆2011/03/08 asahi.com ソマリア沖で身柄確保の海賊、日本へ移送へ
◆2011/03/10 毎日新聞 リビア:騒乱 政府軍、強引に雇い兵勧誘 アフリカ出身狙い「断ると撃ち殺された」
◆2011/03/11 毎日新聞 商船三井タンカー襲撃:海保、海賊の逮捕状取得 乗り込み容疑、身柄引き取りへ
◆2011/03/12 毎日新聞 商船三井タンカー襲撃:海賊4人を逮捕 対処法違反容疑で初−−海上保安庁
◆2011/03/13 毎日新聞 「9・11」後の10年:第2部 イスラム社会の苦悩/3 「テロの温床」拡散
◆2011/03/14 毎日新聞 商船三井タンカー襲撃:海賊4人の身柄、東京地検に送る−−海上保安庁
◆2011/03/31 毎日新聞 商船三井タンカー襲撃:裁判員裁判で「海賊」審理 乗っ取り未遂、ソマリア人起訴へ
◆2011/04/02 毎日新聞 商船三井タンカー襲撃:ソマリア人海賊を起訴
◆2011/04/05 シネマトゥデイ 元スーパーモデル、ワリス・ディリーの女性性器切除の経験から国連特別大使になるまでの波乱の人生を映画化
◆2011/04/14 NIKKEI NET 海賊行為が過去最多に、1〜3月期は前年の2倍 国際海事局
◆2011/05/04 cnn.co.jp ソマリアの海賊に禁錮439年の実刑判決 スペイン
◆2011/05/06 cri SAP、中国人を乗せた貨物船の安全を確認
◆2011/05/09 asahi.com リビアの難民船、沈没か 600人乗船
◆2011/05/10 cnn.co.jp リビア沖で避難者乗せた船が転覆 ソマリア人ら多数死亡か
◆2011/05/19 毎日新聞 ソマリア海賊:米中、ソマリア沖で共同対策訓練へ
◆2011/05/29 毎日新聞 ソマリア海賊:韓国・釜山地裁、主犯格に無期
◆2011/06/11 asahi.com ソマリア暫定政府の内相、自爆テロで死亡
◆2011/06/11 yomiuri.co.jp ソマリア暫定政府の内相死亡、めいが自爆テロか
◆2011/06/12 cnn.co.jp アルカイダのモハメド幹部、ソマリアで殺害
◆2011/06/12 yomiuri.co.jp アル・カーイダ幹部、ソマリアで射殺される
◆2011/06/12 nikkei.com アルカイダ幹部殺害される 米大使館同時テロに関与
◆2011/06/13 asahi.com 98年米大使館テロの「首謀者」死亡 ソマリアで銃撃戦
◆2011/06/13 外務省 ソマリアにおけるテロ事件の発生について
◆2011/06/15 SomalilandPress Disability is not inability: The Story of Fadumo Bihi- Part II
◆2011/06/23 cnn.co.jp 世界の「破綻国家」ランク、ソマリアが首位 4年連続
◆2011/06/29 AFP BB News 東アフリカ、過去60年で最悪の干ばつ 飢饉がせまる


 
 
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ソマリア海賊公判、年齢特定もままならず 出生証明なく

2011年1月3日0時0分

【ベルリン=松井健】ドイツの裁判所でアフリカ東部ソマリアの海賊10人に対する裁判が続いている。ソマリア沖で自国の船の被害に悩む欧米諸国が海賊を捕らえたのはいいが、無政府状態のソマリアから連れて来た被告の年齢を特定することから始めなくてはならない始末。法制度も生活慣習もまったく異なる土地で裁くことに意味があるのかどうかを問う声も出ている。

ハンブルク検察によると、10人は4月5日、ソマリア沖でドイツ船籍の貨物船を武装して襲ったとされる。海賊は船長らを人質にとって身代金を奪う狙いだったが、周辺海域で警戒していたオランダ海軍のフリゲート艦の兵士が船を奪還し、海賊を拘束した。

DPA通信などによると、先月22日の初公判は海賊の年齢をめぐって紛糾。海賊たちはだれも正確な生年月日を知らないとされ、出生を証明する書類もない。特に1人の海賊について弁護側は「13歳の少年で刑事責任を問われない」と主張。これに対し検察側は、専門家によるあごや鎖骨の鑑定から「18歳以上で、すでに22歳かもしれない」と反論した。ほかの海賊たちも生年月日や生まれた場所を尋ねられると、「木の下で生まれた」「24年前の雨期」などと答えた。

欧州連合(EU)諸国や米国が逮捕した海賊はこれまでケニアで訴追されてきたが、負担が大きくなったケニアが受け入れを拒むようになったため、今回はドイツが自国で裁くことになった。ただ、遠く離れた欧州で裁いても、ソマリアでの海賊行為の抑止や海賊たちの「社会復帰」にはつながらないと指摘される。また、弁護側は内戦と飢餓に苦しむ現地の事情を考慮すべきだとも主張している。

ドイツメディアによると、同国内で海賊行為が裁かれるのは約400年ぶり。裁判が開かれているハンブルクは中世、北海やバルト海沿岸の諸都市が海上交通の安全保障などを目的に結成したハンザ同盟の中心都市。海賊の被害にあうことも多く、捕らえた海賊を裁いて斬首刑にしていた。死刑のない現代のドイツでアフリカの海賊たちは最長で禁錮15年の刑を受ける可能性があるという。



 
 
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昨年の海賊事件、計445件 ソマリア沖が最多

2011年1月18日23時40分

【シンガポール=塚本和人】2010年に世界各地で発生した海賊事件で、過去最多の53隻の船が乗っ取られ、計1181人が人質となった。世界の海上輸送の安全を監視する国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)が18日、発表した。

発生件数は計445件にのぼり、このうちアフリカ東部のソマリア沖が139件と最多で、49隻が乗っ取られ、計1016人が人質になった。現時点でなお、31隻の計713人が解放に至っていないという。このほか、アデン湾が53件、南シナ海は31件。被害船舶の管理国・地域別ではドイツ、シンガポール、ギリシャに続き日本が第4位だった。



 
 
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世界の海賊事件、2010年は過去最悪の水準

2011年01月18日 20:44 発信地:クアラルンプール/マレーシア

【1月18日 AFP】国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)は18日、2010年の世界の海賊事件についての報告書を発表した。

これによると2010年の海賊による襲撃事件は前年より10%多い445件で、IMBが集計を始めた1991年以降で最多となった。

乗組員1181人が人質にとられ、8人が死亡した。海賊に乗っ取られた船は世界全体で53隻だった。

海賊事件総数は4年連続の増加で、人質になった人の数も2006年は188人、2009年は1050人、2010年は1181人と急増している。

地域別ではソマリア沖が圧倒的に多く、乗っ取られた船は世界全体の92%にあたる49隻、人質になった人は1016人に上った。2010年12月末の時点で船舶28隻、乗組員計638人が身代金目的でソマリアの海賊に囚われたままになっている。(c)AFP



 
 
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2011/01/20 10:47:23

ソマリア海賊:NATO司令官「日ごとに手口が巧妙に」

乗っ取った大型船を母船として活用しながら海賊行為

ソマリア議会「海賊は海を守っている」として退治法案を否決

国際海事局(IMB)の統計によると、ソマリア海賊による船舶の乗っ取り件数は、昨年445件だった。53隻の船が奪われ、1181人の乗組員が拉致され、昨年12月末の時点では船舶28隻、乗組員638人が抑留された状態だった。

海賊の掃討に向け、ソマリア沖で活動を続けている北大西洋条約機構(NATO)艦隊司令官のイズマン准将(オランダ)は14日、「海賊は1時間ごと、また1日ごとにより悪賢くなっており、今や戦艦で対抗しても引こうとはしない。ソマリアに安定した政権が発足するまで、解決は難しいだろう」と述べた。

イズマン准将によると、海賊たちの手口は昨年末ごろから変わってきたという。これまでは小型のボートでひそかに接近し、はしごを使って甲板に上がるという古い方法を用いていたが、最近は、以前に乗っ取った大型船を母船として活用するなど、対応が非常に難しくなっているようだ。最新型の大型船を活用し始めたことで、雨季には身を隠して乾季に活動するというパターンも変わった。その結果、海賊たちは季節に関係なく活動できるようになり、また行動範囲も広くなったという。イズマン准将は「大型海賊船の多くはどれも人質を人間の盾としているため、攻撃は難しい。国際法でもNATOの艦隊は先制攻撃が認められていない」と述べた。

フィナンシャル・タイムズ紙は17日付で、米国のある非営利団体の報告書を引用し「昨年1年間、海上での拉致被害により世界は最大で120億ドル(現在のレートで約9840億円、以下同)の費用を使った。これは2005年に比べると5倍も増加している」と報じた。昨年、身代金として支払われた費用は、1件当たりおよそ540万ドル(約4億4300万円)で、これも05年の1件当たり15万ドル(約1230万円)に比べ36倍に跳ね上がった。また船舶保険料の上昇、ソマリア沖を避けて喜望峰を迂回(うかい)するのに掛かる費用、船舶に新たに設置するセキュリティー装備や武装警備員乗船費用など、船舶会社の費用負担もかなりの額に上る。

18日にソマリア政府が議会に提出した海賊取り締まり強化のための法案は、議会の反対によって採決が先送りされた。一部の議員たちが「海賊はソマリアの海を略奪する海外の船舶と戦っている。そのためこのような法律は不要だ」と主張したのが、共感を得たという。1995年に国連平和維持軍が撤退して以降、ソマリア沖は文字通り無法地帯と化してしまった。外国船舶が有毒物質を投棄したり、また外国漁船による違法操業で海産資源も大量に奪われたりした。アラブ首長国連邦の日刊紙「ザナショナル」は「海賊も最初は一種の自警団として、相手から補償を受け取ることからスタートした」と報じた。銃の扱いに慣れたソマリアの若者たちにとって、今では海賊行為は一もうけできる結構な仕事となっているのだ。

英国のスカイTVは19日、18カ国の海事専門家で構成された特別委員会の報告書を引用し「海賊たちの害悪はすでに忍耐の限界を超え始めた。このままでは海上貿易のパターンそのものが永久に変質してしまうだろう」と警告した。

http://www.chosunonline.com/news/20110120000030

李泰勲(イ・テフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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韓国海軍、ソマリアの海賊8人射殺 船員を全員救出

2011年01月21日 20:04 発信地:ソウル/韓国

【1月21日 AFP】韓国海軍が21日、インド洋(Indian Ocean)で、海賊に乗っ取られていた韓国の化学物質運搬船(1万1500トン)の救出作戦を行い、海賊8人を射殺、タンカー船員21人全員を救出した。また、海賊5人を拘束した。軍幹部が語った。

救出作戦が行われたのはソマリア沖から北東に1300キロの海域。韓国海軍特殊部隊SEALは夜明け前にタンカーに乗り込んで人質全員を解放し、船内で海賊と銃撃戦となった。船長は銃撃戦の際に腹部に銃弾を受けたが命に別状はない。また、特殊部隊隊員の負傷者はでなかった。

韓国軍統合参謀本部のLee Sung-Ho中将は、会見を開き「この作戦は、海賊による違法活動を今後許すつもりがないという韓国政府の強い意志を示した」と語った。作戦成功で韓国軍の士気は高まっているという。

韓国人8人を含む乗員21人を乗せたこの韓国のタンカーは、アラブ首長国連邦(UAE)からスリランカに向かう途中の15日に、アラビア海(Arabian Sea)で海賊に乗っ取られた。事件発生を受けて、韓国政府は駆逐艦をアデン湾(Gulf of Aden)に派遣して海賊を追跡。李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領は、船員救助に「あらゆる方策を」用いるよう命じていた。(c)AFP/Park Chan-Kyong



 
 
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韓国軍、ソマリア海賊が拉致した乗組員を救出

2011/1/21 15:52

【ソウル=尾島島雄】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は21日、青瓦台(大統領府)で記者会見し、アフリカのソマリア沖で韓国の化学物質運搬船が今月中旬、現地の海賊に拉致されていた事件で、韓国軍が21人の乗組員全員を救出したと発表した。大統領は20日午後、救出作戦を実行するよう国防省に指示していた。

大統領は会見で「協力してくれた友好国に感謝する。国民の生命と安全に脅威を与えるどんな行動も容認しない」と述べた。国防省によると救出作戦では海賊8人を射殺、5人を逮捕した。



 
 
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海賊乗っ取りの運搬船救出 ソマリア沖で韓国軍

2011/1/21 21:12

韓国軍は21日、アフリカのソマリア沖で今月中旬に海賊に乗っ取られた韓国の化学物質運搬船の救出作戦を展開し、乗組員の韓国人ら21人全員を救助したと発表した。運搬船船長が海賊の銃撃で負傷したが、命に別状はない。海賊8人を射殺、5人の身柄を拘束した。

救出作戦は李明博(イ・ミョンバク)大統領が指示した。海軍の特殊部隊が同日早朝(現地時間)、米軍の支援を受けながら運搬船に突入。銃撃戦の末、約5時間で制圧した。運搬船には韓国人8人のほか、ミャンマー人11人、インドネシア人2人が乗り組んでいた。

李大統領は作戦終了後に談話を発表し「国民の生命と安全に脅威を与えるどんな行為も容認しない」と強調した。(ソウル=島谷英明)



 
 
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2011/01/21 15:53:25

ソマリア海賊:韓国海軍、船員全員を救出

今月15日にアラビア海でソマリア海賊に乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」(1万5000トン)が21日に解放され、韓国人8人を含む21人の乗組員全員が救出された。相手は正規の軍ではなく海賊だったが、韓国海軍が海外で単独による作戦を繰り広げ、敵を制圧したのは史上初めて。

国防部はこの日午後、緊急のブリーフィングを行い、「海軍清海部隊所属の駆逐艦『崔瑩(チェ・ヨン)』の特殊戦旅団(UDT/SEAL)要員らが高速艇に乗ってサムホジュエリー号に接近し、交戦の末に海賊を射殺、人質の救出に成功した」と公式に発表した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領も国民向けに記者会見を行い、「わが国民8人を含む船員全員が無事に救出されたことをお知らせする。作戦を成功させた将兵たちの労をねぎらうとともに、激励の声をかけたい」と語った。

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版



 
 
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韓国軍が海賊急襲…ソマリア沖、乗っ取り船救出

【ソウル=竹腰雅彦】韓国軍は21日、アラビア海でソマリアの海賊に乗っ取られた韓国の化学物質運搬船(1万1500トン)の救出作戦を実行し、韓国人8人を含む乗組員21人全員を救出した。

同軍によると、救出作戦には、自国船舶の保護目的でソマリア周辺海域に派遣されている海軍駆逐艦が投入された。同艦に配置されている海軍特殊部隊が戦闘ヘリの支援を受けて運搬船に乗り込み、銃撃戦の末、海賊13人のうち8人を射殺、5人を拘束した。韓国側は韓国人船長1人が負傷したが、命に別条ないという。

運搬船は15日、アラブ首長国連邦(UAE)からスリランカへの航行中に乗っ取られた。

(2011年1月22日09時21分 読売新聞)



 
 
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2011/01/22 10:59:18

ソマリア海賊:救出作戦成功の舞台裏

韓国の全国民が不安の中で見守ったケミカルタンカー「サムホジュエリー号」(1万1000トン)乗っ取り事件は、韓国海軍による救出作戦で、146時間ぶりに解決した。

アラブ首長国連邦(UAE)を出発し、スリランカに向かっていたサムホジュエリー号がソマリアの海賊に乗っ取られたのは15日午後0時40分(韓国時間、以下同)だった。オマーン湾を抜け、パキスタンの海岸沿いにインド洋北部のアラビア海に差し掛かったころ、ソマリアから2000キロ離れた海域にまで進出した海賊に奇襲を受けた。海賊グループは13人前後と推定された。

翌日午前0時半、韓国型最新鋭駆逐艦「崔瑩(チェヨン)」(4500トン級、清海部隊所属)はジブチ港を出港し、毎時30ノット(約55.6キロ)の速度で航行。18日午前4時にはアラビア海に到着した。

崔瑩は作戦開始時期を検討中、18日午後7時20分ごろに予想外の事態に遭遇した。海賊船が5マイル(約9キロ)離れた海域を航行していたモンゴルの船舶を乗っ取ろうとして、小型船を海に下ろしたのだった。清海部隊は海賊の注意が分散したすきを突き、1回目の救出作戦を展開した。ヘリコプターと複合型ゴムボートを出動させ、海賊に向かい威嚇射撃を行うと、海賊船に乗っていた海賊4人が海に飛び込んだ。しかし、複合型ゴムボートに乗り、サムホジュエリー号に接近中の海軍特殊戦旅団(UDT)の要員3人も、海賊の銃撃により飛び散った破片で負傷した。

19日未明には、海賊の母船とみられる正体不明の船舶がサムホジュエリー号から13キロ離れた海域に接近した。崔瑩は9回にわたり警告射撃を行い、船舶を臨検した結果、イラン漁船と判明したために釈放した。

その後も、サムホジュエリー号は時速6−7ノット(11−13キロ)の速度でソマリア方向に航行した。崔瑩は1−2マイル(1.6−3.2キロ)ほど距離を置き追跡し、昼夜を問わず、サムホジュエリー号周辺に威嚇射撃を行い、海賊を緊張させる作戦を取った。その後、21日午前に最終作戦に突入し、約5時間後に人質となっていた船員全員の救出に成功した。

一方、国防部で取材するマスコミ25社は、軍当局と報道協定を結び、17日から作戦が成功する21日午後まで、人質救出作戦に関する報道を控えた。国防部関係者は「一部地方紙とインターネットメディアが事実の一部を報じたが、国防部に出入りするマスコミと記者陣は報道協定をしっかり守り、作戦の成功を収めることができた」と評価した。

張一鉉(チャン・イルヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 10:43:12

ソマリア海賊:清海部隊が人質救出、海外で初の軍事作戦

海賊8人を射殺、5人の身柄拘束

サムホ海運に所属する化学物質運搬船「サムホジュエリー」の船員21人が、ソマリア海賊の人質となってから六日目となる21日、韓国軍清海部隊による軍事作戦で、全員が救出された。

「アデン湾の黎明(れいめい)」作戦と命名された今回の救出作戦で、韓国人8人のほかミャンマー人11人、インドネシア人2人からなる21人の船員全員が救出された。ソク・ヘギュン船長(58)は腹部に銃弾が当たり、米軍のヘリで近隣国の病院に搬送されたが、命に別状はない。合同参謀本部(合参)は船を乗っ取った海賊13人のうち8人を射殺し、5人の身柄を拘束したと発表した。韓国軍が海外で人質救出作戦を成功裏に展開したのは、今回が初めてだ。

韓国軍消息筋は「これまで、フランスなどがソマリア海賊にさらわれた人質の救出作戦に何度か成功しているが、いずれも海賊と人質が離れた状態で試みられていた。今回のように、人質と海賊が混在している危険な状況で成功したケースは初めて」と語った。

合参によると、清海部隊の韓国型駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」(排水量4500トン級)は同日午前9時58分(現地時間午前4時58分)、作戦を開始した。崔瑩の艦砲射撃とリンクス・ヘリからの援護射撃の下、高速ボートに乗った特殊戦旅団(UDT/SEAL)の要員約20人が、乗っ取られたサムホジュエリーにひそかに乗り込み、銃撃戦の末、4時間58分後の午後2時56分ごろ、海賊を完全に制圧し船舶を掌握した。

サムホジュエリーは21日午後7時現在、崔瑩の護衛を受け、オマーンのサラーラ港に向け移動中だという。

■サムホジュエリー号の韓国人船員リスト

▲船長ソク・ヘギュン(58)▲一等航海士イ・ギヨン▲機関長チョン・マンギ(58)▲操機長キム・ドゥチャン(61)▲一等機関士ソン・ジェホ▲二等機関士チェ・イルミン▲三等航海士チェ・ジンギョン(25)▲船員チョン・サンヒョン

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 10:42:07

【社説】国民を安心させた誇り高き海軍特殊部隊

韓国海軍清海部隊に所属する特殊戦旅団(UDT/SEAL)の隊員たちは21日、ソマリアの海賊に乗っ取られたサムホジュエリー号の乗組員(韓国人8人を含む21人)全員を救出した。救出作戦は現地時間の午前4時58分から開始され、9時56分に終了した。その結果、13人いた海賊のうち8人を射殺し、5人を逮捕した。隊員らは船内にある57室を制圧するたびに赤いスプレーで罰印を付け、海賊の抵抗を完全に封じ込めた。この際、船長が海賊の放った銃弾を受けて負傷したが、命に別状はないとのことだ。そのほかの乗組員や隊員も全員無事だった。

このニュースに国民全員が安堵した。これまでソマリアの海賊に乗っ取られた7隻の韓国船舶のうち、6隻は身代金を支払って解放されたが、遠洋漁船のクムミ305号はいまだ抑留されたままだ。国民は「乗っ取り→身代金要求→解放→乗っ取り」という悪循環が続くことを懸念していたが、韓国の特殊部隊は今回、この懸念を見事に一掃してくれた。また今回の作戦を通じ、隊員たちが普段から実戦形式の厳しい訓練をしっかりと行ってきたことも立証された。命懸けで救出活動に当たった隊員たちには、それなりの褒賞を与えてしかるべきだろう。

世界各地では海賊や武装過激派などによる拉致やテロが相次いでおり、各国は対テロ作戦を遂行する特殊部隊の養成に力を入れている。人質救出作戦に関しては、イスラエル軍が特に優れた能力を発揮している。1976年にイスラエルを出発した旅客機がアラブのテログループに乗っ取られ、ウガンダのエンテベ空港に抑留されるという事件が発生した。この際、イスラエルの特殊部隊はC-130輸送機で4000キロを一気に移動し、ウガンダ軍を制圧して105人の人質を救出するのに成功した。また、米海軍特殊部隊は2009年4月、米国貨物船の船長がソマリアの海賊3人によって小型ボートで捕らえられたところ、3発の銃弾で3人の海賊を射殺し、船長を救出した。1980年にロンドンで起こったイラン大使館人質事件では、英国のSAS部隊が大使館の屋上からロープを使って建物内に進入し、5人のテロリストを射殺した。

ソマリアの海賊は、フランスの船舶にはなかなか手を出さない。フランスではこれまで3回にわたり船舶が乗っ取られる事件が発生したが、そのたびに軍事作戦で海賊を制圧し、人質を救出してきた。

北朝鮮は空気浮揚艇、高速上陸艇、AN-2(低空軽飛行機)などで韓国に侵入できる20万人規模の特殊部隊を養成している。これに対して韓国は、特殊戦旅団・陸軍特殊戦士団、海兵隊特殊捜索隊、空軍航空救助隊などをすべて合わせても2万人程度だ。特殊部隊を養成するには多くの時間と費用が掛かる。非常事態が起こってから有能な特殊部隊を育てようとしても手遅れだ。厳しい状況を耐え抜く不屈の体力、いかなる障害を乗り越えて任務を遂行できる強靱な精神力、爆発物、火器、通信、ハイテク兵器などを自由自在に取り扱うことのできる高度の専門性など、すべてを兼ね備えた特殊部隊員を普段からより多く、また力強く養成しておかなければならない。

世界には米国のネイビーシールやデルタフォース、英国SAS、ロシアのスペツナズなど優れた特殊部隊があるが、韓国政府もこれらに劣らない最精鋭の特殊部隊を育成すべきだ。そのために必要な財政支援、物的支援、人的支援などは絶対に惜しんではならない。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 11:43:22

ソマリア海賊:運命懸けた李大統領の作戦承認(上)

「困難な作戦であることは分かっている。しかし、やらなければならず、れわれの将兵たちはやり遂げると信じている。韓国大統領として、今回の作戦を承認する。1人の犠牲者もなく完遂することを望む」

李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日午後5時12分、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官に対し、ケミカルタンカー「サムホジュエリー号」(1万1000トン)乗っ取り事件の人質解放を目的とする「アデン湾黎明(れいめい)作戦」を承認した。

李大統領は21日、作戦成功後に発表した国民向け談話で、「誇りある清海部隊の将兵たちはやり遂げた。わが軍は困難な条件下でも完ぺきに作戦を完遂した」と述べた。その上で、「われわれにとって最も重要なことは国民の生命と安全だ。今後も、韓国国民の生命と安全を脅かすいかなる行為も容認しない」と強調した。

韓国大統領府(青瓦台)の金姫廷(キム・ヒジョン)報道官によると、李大統領は今月15日、サムホジュエリー号が乗っ取られた直後、「海賊には妥協しないという先例をつくらなければならない」と指示したという。最初から「交渉」ではなく、「作戦」を決心していた格好だ。そうした決心するに至った直接のきっかけは、昨年11月に身代金950万ドル(約7億8400万円)を支払った「サムホドリーム号事件」だった。

大統領府関係者は「海賊側は当時、身代金を公表し、われわれ(韓国政府)をあざけった。李大統領はそれを韓国に対する国際的な侮辱だと受け止め、再びそういうやり方で解決してはならないとの意向を関係官庁に伝えた」と説明した。

李大統領は20日、救出作戦を命令した直後、側近に対し、「わたしだって不安でないはずはない。ここ数日、複雑な心境だった。しかし、実行することが正しいと信じる。国民も決定を支持してくれると信じる」と語ったとされる。また、「やるときはやらねばならず、行動を示さなければならない。そうすることで、(海賊は)再びこういうことを起こす考えを起こせなくなるはずだ」とも述べたという。

李大統領は同日、大統領府の状況室で随時報告を受け、結果を不安な気持ちで待っていたという。人質だけでなく、隊員も無事だという報告を受けた際、李大統領は「原発受注が決まったときよりも喜んでいた」(側近)という。李大統領はその上で、「作戦を命じた軍の統帥権者として、作戦完了を国民に報告するのが道理だ」として談話発表を指示し、「世界の人々もわれわれを見直す契機になるだろう。海賊の数も把握が難しい状況で、勇敢に(作戦に)臨んでくれた隊員がとても誇らしい」ということを繰り返したという。

李大統領は救出作戦に当たった駆逐艦「崔瑩(チェヨン)」のチョ・ヨンジュ艦長に電話をかけ、「すべての将兵にわたしの激励を伝えてもらいたい。とても誇らしくありがたい。健康に異常なく、全員が韓国に無事に戻ることができるようよろしく頼む」と述べた。

一方、李明博政権としては、哨戒間「天安」爆沈事件、延坪島砲撃に続き、今回も軟弱な姿を見せれば、「安保無能政権」という批判を受けかねないとの判断も働いた。複数の外交・安全保障当局者は「大統領府から、『国格』のためにも救出作戦で解決しなければならないというムードが相次いで伝えられた。犠牲者が出ても強行しなければならないというので、何か追い詰められているような印象も受けるほどだった」と振り返った。このため、大統領府や軍の周辺では「延坪島の代償をソマリアの海賊が払わされた」との感想も聞かれた。

一方、AP通信は同日、人質救出作戦の成功は、昨年11月の北朝鮮による延坪島砲撃当時、軍当局の対応が後手で不十分だったという批判を受けていた李明博政権にとって勝利だったと評した。ニューヨーク・タイムズも、多くの国が船員の安全を考慮し、救出作戦を避けているとして、今回の作戦をまれなケースだと報じた。

権大烈(クォン・デヨル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 11:41:55

ソマリア海賊:身柄拘束の5人、韓国移送を検討

アラビア海でソマリアの海賊に乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」(1万5000トン)の乗組員を救出する過程で、身柄を拘束された海賊5人について、韓国政府は韓国へ移送して刑事訴追することを検討していることが、21日明らかになった。外交筋は「オマーン、イエメンなどの近隣諸国に引き渡すという方法もあるが、実質的に処罰の効果はない。韓国へ移送し刑事訴追する案が有力だ」と語った。なお、サムホジュエリー号を乗っ取った海賊13人のうち8人は射殺された。

国連海洋法条約第105条は、公海上で海賊船を拿捕(だほ)したり、海賊を逮捕したりできるよう規定しており、また海賊は韓国国民に対して犯罪行為を行っているため、韓国の刑法に基づいて起訴し、裁くことが可能だ。しかし政府は、海賊を韓国へ移送し処罰した前例がなく、また欧州の一部の国へ移送された海賊は、裁判中にその国へ亡命を申請し、当局を困惑させるケースがあるため、韓国へ移送し刑事訴追するまでには、さまざまな障害が生じるとみている。

米国やオランダなどは、逮捕したソマリアの海賊を自国へ移送し刑事訴追を行っている一方、ロシアは海賊を訓戒した上で解放してきた。逮捕した海賊を第三国へ引き渡し、その国に処罰をまかせるという方法もあるが、その役割を担ってきたケニアは昨年4月、「これ以上(海賊を)収容する施設がない」として、海賊の引き受けを拒否した。扱いが難しい海賊の引き受けに対し、拒否反応が広がっているというわけだ。だが韓国政府は、海賊を訓戒し解放するという措置は検討していない。

一方、政府はサムホジュエリー号の乗組員救出の際に射殺した海賊の遺体8体について、人道的な観点から、ソマリアへ送還することを検討している。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 11:19:50

ソマリア海賊:母船接近の報を聞き先手を打った清海部隊

清海部隊がサムホジュエリー号救出作戦を21日に決行するに当たっては、海賊の母船が同号に接近しているという米軍からの情報が決定的な役割を果たした。

合同参謀本部(合参)軍事支援本部長のイ・ソンホ陸軍中将はこの日、記者会見で「ソマリア湾から、敵の母船が合流するため迎えに来ているという情報を(米軍から)得た。人質犯が合流するようなことになれば、困難な状況に行き当たりかねないため、その前に時間を設定し、本日作戦を敢行することになった」と語った。この情報により、韓民求(ハン・ミング)合参議長が金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官に作戦承認を建議し、金長官が李明博(イ・ミョンバク)大統領の承認を得たのが20日午後5時12分だった、とイ本部長は付け加えた。

作戦開始と同時に、駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」が艦砲射撃を行い、リンクス・ヘリが援護射撃を加えると、眠りから覚めたばかりの海賊たちは非常に驚き、右往左往したという。この隙に乗じ、UDT作戦チームは高速ボートに乗ってひそかにサムホジュエリー号に接近することができた。

李竜洙(イ・ヨンス)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 10:45:21

ソマリア海賊:船員救出劇の陰に船長の機転と勇気

海賊が理解できない韓国語で「夜中に監視が甘くなる」

21日、5時間にわたって行われた、韓国海軍清海部隊による化学物質運搬船「サムホジュエリー号」の救出作戦で、同船のソク・ヘギュン船長(58)=写真=が負傷した。海賊が放った銃弾がソク船長の腹部を貫通したのだ。

ソク船長は救出作戦が行われている最中、操舵室内に拘束されたまま、船を操舵していた。海軍の特殊戦旅団(UDT/SEAL)要員らが操舵室に突入した瞬間、海賊が銃撃を加えて船上で交戦となり、この過程でソク船長は腹部に貫通創を負った。

合同参謀本部のイ・ソンホ軍事支援本部長(陸軍中将)は作戦終了後の会見で「韓国のUDT作戦チームが作戦を遂行する過程で、ソク船長が海賊の銃弾を浴びたと判断される。ソク船長を直ちにヘリコプターで近隣国家の病院に護送したが、命に別状はない」と説明した。

軍当局によると、ソク船長は武装した海賊に脅されながらも、機転を利かせて今回の作戦に協力したという。今月15日にサムホジュエリー号を乗っ取った海賊は、自身らの本拠地であるソマリア沿岸にできるだけ早く移動しようとしていたが、ソク船長はジグザグに航行し、韓国海軍が作戦を展開するまでの時間を稼いだとのことだ。

清海部隊が1度目の進入作戦を試みた18日の時点で、ソマリア沖およそ700カイリの海上にあったサムホジュエリー号は、翌日にはソマリア沖900カイリの位置まで離れていた。ソク船長が船を北方向のオマーン方面に航行させたため、と軍当局では説明している。

またこの際、「操舵室に異常がある」と海賊をだまし、海上に停船させたという。

合同参謀本部の関係者は「ソク船長が機転を利かせていなければ、海賊の本拠地であるソマリア沿岸に船が移動し、作戦遂行が困難だったかもしれない」と語った。

とりわけソク船長は、海軍清海部隊所属の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」がサムホジュエリー号に接近した17日ごろから、操舵室内に設置された国際商船共用通信網を通じて「崔瑩」と随時交信し、海賊の人数や武装状態、動きなどを伝え、清海部隊が船内の状況を把握できるよう努めた。

合同参謀本部の関係者は「ソク船長は操舵室に拘束された状態で、海賊の命令に従い英語で海運会社とやり取りしながらも、海賊が韓国語を聞き取れない点を利用し、合間に商船通信網で『崔瑩』と交信した」と説明した。

また、「ソク船長は、船内での海賊の位置や武装状態、船の食糧事情のほか、数日にわたる駆逐艦の追跡を受けて海賊が疲弊し、夜中に監視がおろそかになる点などを伝えてくれた。わが軍が夜中に作戦を決行したのも、こうした情報があったため」と語った。

ソク船長はまた、船が乗っ取られて以降、数日にわたり海賊を観察し「海賊は思ったほど体系的・組織的ではない」との判断を清海部隊に伝えてたという。

「崔瑩」とリンクス・ヘリコプターが心理戦による威嚇射撃を加えるたびに、海賊があわてふためく様子を目にしたことから、こうした見方を伝えたというわけだ。清海部隊もこの日の作戦開始を前に、事前に商船通信網でソク船長に進入を伝えていたことが分かった。

合同参謀本部の関係者は「ソク船長と『崔瑩』が海賊の目を避けて情報をやり取りできたのは、海賊が自分たちの拠点に船を速く移動させようと操舵を任せたソク船長が、通常の交信を装って状況を報告することができたため」と話した。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 10:58:46

ソマリア海賊:リアルタイムで伝えられた作戦映像

21日に行われた清海部隊による人質救出作戦では、特殊戦旅団(UDT/SEAL)現場作戦チームから、現場の「司令塔」だった駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」、ソウル市竜山区の国防部庁舎地下バンカー(指揮統制室)にリアルタイムで作戦の状況が伝わっていたことが大きな役割を果たした。

崔瑩と国防部庁舎地下バンカーで、作戦チームがリアルタイムで送ってくる映像を見ながら、作戦を指揮することができたからだ。ハリウッド映画でよく目にする場面が、韓国軍初の海外での人質救出作戦で現実のものになったわけだ。

ここでは、韓国製無線映像伝送システム「KAISHOT」が「一等功臣」となった。現場作戦チームはカメラで撮った映像を無線で崔瑩に送り、崔瑩がこれを人工衛星経由で合同参謀本部(合参)に電送するという方式を取った。韓国軍消息筋は、「同日の作戦で、崔瑩は極めて鮮明な画面を見ることができたが、人工衛星経由で再電送を受けた国防部地下バンカーでは画像が時折途切れてしまい、作戦のすべての場面を見ることはできなかった。今回、実際に作戦を指揮したのが崔瑩の艦長だったため、作戦成功に大きく寄与したと見ることができる」と語った。

KAISHOTは、軍・警察・消防防災および保安業界の現場で状況を撮影し、映像や音声をリアルタイムで伝送できる装備として、韓国企業により開発された。無線インターネットを無料で利用できるWi-Fi(ワイファイ)、第3世代携帯電話通信網、私設通信網、衛星通信などさまざまなネットワークとの接続が可能で、ハイブリッドカメラや夜間用赤外線カメラなど、状況に応じさまざまなカメラを選ぶことができる。

清海部隊に納品された後、2009年5月の北朝鮮船舶「タバクソル」救出作戦など、清海部隊による海賊退治の場面を幾度もリアルに伝えてきた。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/22 11:21:03

ソマリア海賊:「アデン湾の黎明」作戦300分間のすべて

韓国語で警告放送、海賊と船員を区別

「ドン! ドン!」

21日午前4時58分(韓国時間で同日午前9時58分)、ソマリアから1240キロ離れたアデン湾の海上。韓国海軍の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」(排水量4500トン級)から127ミリ砲が火を噴いた。崔瑩が搭載している砲の中では最も大きい127ミリ砲が射撃を開始すると、ソマリアの海賊に乗っ取られ、時速11キロという低速で航走していた「サムホジュエリー」号の周辺に大きな水柱が噴き上がった。

作戦名は「アデン湾の黎明(れいめい)」。韓国軍がいよいよ人質救出作戦を開始した。その名のとおり、海賊たちがまだ眠りに就いている未明の時間帯に、作戦決行のタイミングを合わせた。突然の攻撃に、驚いて目を覚ました海賊たちは右往左往した。崔瑩に搭載されていたスーパーリンクス・ヘリも出動し、韓国製K6重機関銃で、船橋などに向かって数百発の射撃を行った。海軍の最精鋭特殊部隊UDT/SEALの作戦チームが速やかに船に乗り移れるよう、海賊たちを船室内に閉じ込めておくための作戦だった。

リンクス・ヘリに乗っていたスナイパーは、狙撃銃で船橋にいた海賊1人を射殺した。すると、5−6人の海賊が船室へと駆け込んだ。リンクス・ヘリからは、韓国語で「今、進入作戦が始まった。船員らは全員床に伏せろ」と何度も警告放送を行った。韓国語を理解できない海賊と、船員を区別するためだった。

照準用のスコープが付いたドイツ製のMP5短機関銃や韓国製のK1A小銃などで武装した作戦チームの隊員約20人は、最大時速83キロの高速ボート(RIB)に乗り込み、サムホジュエリー号に接近した。約20人のうち15人ははしごを使って船に乗り移り、船橋を掌握した。残りの隊員は高速ボートに残り、15人の「上陸」を援護した。UDT/SEALチームの15人は、続いて船橋下部に進入し、機関室など57の船室を順次掌握していった。作戦チームは、相手が10秒程度意識を失う閃光(せんこう)弾、催涙ガス弾など対テロ作戦用の特殊装備を使用し、掌握された船室には赤いスプレーでバツ印を付けた。

これに対し、AK小銃や機関銃、RPG7対戦車ロケットなどで武装した海賊たちも抵抗したが、13人のうち8人は射殺され、5人が身柄を拘束された。午前9時56分(韓国時間で午後2時56分)、作戦がほぼ終了するころにも、海賊4人がAK小銃で最後まで抵抗し、激しい銃撃戦が繰り広げられた。この過程で海賊2人が死亡し、2人が拘束された。船員21人のうち20人は無事救出されたが、操舵室にいたソク・ヘギュン船長(58)は、作戦チームと海賊との銃撃戦が繰り広げられる中、海賊の銃弾が腹部を貫通し負傷した。

今回の作戦成功には、韓民求(ハン・ミング)合同参謀本部議長とウォルター・シャープ在韓米軍司令官、ソマリア海賊掃討作戦を指揮する米第5艦隊司令官の間で緊密な韓米協調体制が築かれたことも大きく寄与した。また、この日の救出作戦には、米軍のイージス駆逐艦とP3C海上哨戒機も参加した。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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サムスン重工、新しい海賊対策システムを発表

2011年01月23日 16:38 発信地:ソウル/韓国

【1月23日 AFP】韓国のサムスン重工業(Samsung Heavy Industries)は23日、船舶向けの新しい海賊対策システムを発表した。

新システムは従来の船舶用レーダーでは探知できないほど小型の船も補足することができ、無線に応答せずに接近したり、異常な動きをしたりすれば自動的に警報を出す。

甲板に設置した放水銃を操舵室から遠隔操作することもできる。放水銃の射程は最大で70メートル。遠隔操作を可能にしたことで、放水中の操作中に海賊から銃撃を受ける危険が減るとしている。

韓国海軍は21日、インド洋(Indian Ocean)で、海賊に乗っ取られていた韓国の化学物質運搬船(1万1500トン)を救出したばかり。サムスン重工業では、海賊対策システムを希望する顧客は増えると見込んでいる。

2か月前には7か月間にわたり海賊にとらわれていた韓国のスーパータンカーが900万ドル(約7億4000万円)の身代金と引き替えに解放されている。現在29隻、約700人が海賊にとらわれている。(c)AFP



 
 
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2011/01/24 09:22:24

ソマリア海賊:「今後は韓国人船員を殺害」と脅迫

救出作戦に備え、一部の船員は内陸へ移送も

ソマリアの海賊らが23日、今後韓国人の船員を人質に取った場合は殺害する、と脅した。今月21日、韓国海軍の清海部隊がインド洋で乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」の人質救出作戦を展開した際、ソマリアの海賊8人を射殺したのに対し、海賊らが報復を誓ったというわけだ。

「モハメッド」と名乗るソマリアの海賊はこの日、ロイター通信の電話取材に対し、「われわれはこれまで、(人質の)殺害を計画したことはなかったが、今後は報復を検討している。今後、韓国の船舶を乗っ取ったり、船員を人質に取ったりした場合、身代金を取らずに船を焼き払い、船員を殺すつもりだ。やられた分は倍にして返す。韓国はわれわれの仲間を射殺したことにより、相応のしっぺ返しを受けるだろう」と語った。モハメッドはソマリアの海賊の二大根拠地の一つとされるガラードに拠点を置く海賊だという。

ソマリアの海賊らはまた、今回の韓国軍による人質救出作戦の後、別の外国軍による人質救出作戦に備え、一部の人質を下船させ、内陸にある拠点へ移送しているという。「フセイン」と名乗る海賊は「われわれは乗っ取った船舶の乗組員を内陸へ移動させるようにした」と話した。この海賊は「すでに乗っ取った船舶や乗組員」について、具体的な内容は明らかにしなかったが、昨年11月に乗っ取られたまま解放されていない韓国の遠洋漁船「クムミ305号」(乗組員43人、うち韓国人は二人)も含まれているとみられる。

これに関し、ケニアのモンバサに本部を置く非政府組織(NGO)「東アフリカ船員支援プログラム(EASAP)」のアンドリュー・ムワングラ所長は「(韓国軍による海賊の射殺で)ソマリアの海賊が興奮しているため、何が起こるか分からないが、海賊の要求はこれからも増えるだろう」と語った。

権景福(クォン・ギョンボク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 10:04:39

ソマリア海賊:救出作戦成功の裏には…

心強い「中東の友好国」オマーンの存在

韓国海軍清海部隊がソマリアの海賊に乗っ取られた「サムホジュエリー号」の救出作戦に成功した裏には、心強い援軍を買って出た中東の友好国、オマーンの存在があった。駐オマーン韓国大使館関係者は23日、「韓国がオマーン政府に対し、『乗っ取られているサムホジュエリー号がオマーン領海に入らないようにしてほしい』と要請した際、オマーン政府はこれを快く受け入れ、非常に迅速に行動してくれたことが大きな力になった。もし、オマーン領海に入っていたら、清海部隊の作戦はどうなっていたことか」と語った。

また、オマーン海軍は、清海部隊の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」がサムホジュエリー号を本格的に追撃した後に警備艦1隻を送り、共に行動させたほか、第1次救出作戦の際は負傷した韓国特殊戦旅団(UDT/SEAL)の隊員3人をヘリコプターで病院に搬送した。合同参謀本部の関係者は「オマーンの警備艦はアデン湾黎明(れいめい)作戦時、駆逐艦『崔瑩』の近くに待機し、人が海に落ちたり、海賊たちが脱出したりするなどの突発的な状況に備えていた。今回の事件を機に、オマーンと心理的な距離が非常に近づいたと思う」と語った。

オマーンのメディアも清海部隊の人質救出について報道、強い関心を示している。英字日刊紙「マスカット・デイリー」は22日、1面トップ記事で「韓国は海賊から船員を救出した」と報道した。さらに「韓国の特殊部隊要員は、非常に珍しく大胆な『急襲』を展開、海賊8人を射殺、船員21人を救出した」とも。そして、23日付の1面でも、負傷した船長がサラーラ港で治療を受けていることを大きく報じた。

『シンドバットの冒険』の舞台となった国・オマーンは、韓国と1974年に外交関係を結び、その4年後の78年には首都マスカットに韓国の常駐公館が置かれた。以降、80年代にはオマーンの各工事に韓国企業が参加、特に95年には韓国ガス公社がオマーンと2000年から25年間、毎年400万トンの液化天然ガス(LNG)を輸入する契約を結んでいる。現在、韓国はオマーンにとって最大のLNG取引国だ。こうした長年の友好関係があったからこそ、両国が「有事の際」に手を取り合えたという見方もある。オマーンは北朝鮮とも外交関係を結んでいるが、政治・経済的な交流はほとんどないという。

駐オマーン韓国大使館関係者は「マスカットに常駐公館を持っている国は約40カ国あるが、韓国はこのうち15番目か16番目に公館を開いた国。オマーンの外交関係者の間では、韓国はかなり古い関係がある国と認められている」と話している。

マスカット(オマーン)=張一鉉(チャン・イルヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 09:39:59

ソマリア海賊:遠隔操作可能な放水機器で退治

韓国の造船メーカーが新技術を開発

乗組員の避難所となる特殊船室の設置も

最近になって船舶の乗っ取り事件が相次いでいることから、造船業界を中心に、海賊による攻撃に備えるための新技術開発が本格的に進められている。これらは海賊が船内に入り込むのを遮断し、また入り込まれた場合に備え、避難用の待避空間を設置するなど、いずれも乗組員の安全を守るための新技術だ。

まず、海賊船の接近を事前に探知する方法についての研究が行われている。既存の船舶用レーダーは周辺を航行する船の位置を把握するだけだが、最近は10キロ以内にある船について、その正確な位置や速度、移動方向などを総合的に識別するシステムが登場している。この装置は特定の船舶が異常な速度で接近してきた場合、海賊船の可能性があると判断して警報音を鳴らし、その位置を正確に追跡することができる。また、疑わしい船舶の動きをリアルタイムで撮影し、その映像を映し出す監視機器も登場した。

海賊の接近を防ぐ放水機器を、安全な場所から遠隔操作できる装置も登場した。既存の放水機器は乗組員が甲板の上から直接操作しなければならなかったため、海賊が銃撃してきた場合には非常に危険だった。しかし遠隔操作ができれば、乗組員は操舵室内から、現場の状況をモニターなどで把握しながら操作することができる。

海賊から逃れるために、乗組員らが身を隠すことのできる空間を船舶内部に設置するシステムも、最近になって開発された。これは船の設計段階から、一般の船室とは離れた甲板のすぐ下に特殊な空間を設置するというものだ。ここには2重から3重の隔壁で覆われたスペースを幾つも通過しなければ接近できないようになっている。小銃などではこれらの隔壁を突破することはできない。非常食糧や通信機器も内部に備えられているため、乗組員らは最低でも3日から4日はこの空間に滞在でき、外部との連絡も可能なように設計されている。

李性勲(イ・ソンフン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 08:41:19

ソマリア海賊:船長、腹部・左腕・脚など4カ所に銃創

「船長が全快して初めて作戦完了」

オマーン南部・サラーラ市のスルタン・カブース王立病院。アラビア海でソマリアの海賊に乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」のソク・ヘギュン船長は、今も腹部に銃弾1発を残したまま、横たわっていた。ソク船長に付き添っている韓国海軍清海部隊の軍医チョン・ジェホ中尉(28)は23日、「船長が全快して初めて、今回の作戦が終わったといえる」と語った。

海軍の「アデン湾黎明(れいめい)作戦」により、拘束されていた船員たちが救出されたという知らせに全国民が歓喜した21日、ソク船長は一人、銃創を負い病院に搬送された。船長は海賊に無断で船をジグザグに運航、船舶共用通信網でサムホジュエリー号内部の状況を外部に知らせ、韓国海軍の作戦遂行に大いに貢献した。船長はエンジン燃料に異物を交ぜ速度を落としたという理由から海賊たちに殴られ、骨折までしていた。

船長は手術室に運ばれたとき、ひどい痛みを訴えた。手術から二日経過した23日になっても船長は依然として眠ったままで、目を覚ましていない。また、船長の腹部には今も銃弾が残っている。銃弾を取り除く手術がかえって傷を悪化させる可能性があるためだ。

ソク船長が銃により受けた傷は計4カ所。21日に行われた1回目の手術では腹部の傷を応急治療し、左腕から銃弾1発を抜き取った。抜き取られた銃弾は「あめ」のように曲がっていた。また、銃弾が貫通したと思われる両太ももの骨折も、1回目の手術対象から外された。病院側は「一度に複数箇所の手術をすると、患者の体に負担を与える可能性がある」と説明している。

幸い銃弾はすべて急所を外れており、命に関わる傷ではないという。しかし、船長が病床から起き上がるまでには、かなりの時間が必要なものとみられる。担当医は「韓国に搬送できる時期について現時点で話すのは難しい。状態を見守っていかなければならず、たとえ目が覚めても腹部の銃創のため、しばらくは話したり動いたりできないだろう」と語った。

現在、ソク船長は集中治療室(ICU)内で一番左側のベッドに横たわっている。船長の鼻には酸素を供給する管が付けられており、腹部・左腕・両太ももの4カ所に何重にも包帯が巻かれている。医師2人がそばで状態を見守っているが、そのうち1人は「1回目の手術を終え、今は安定している状態。経過をさらに見て、早ければ24日ごろにも2回目の手術をする予定」と語った。ICUはスルタン・カブース王立病院の一番奥にある。病院の入り口から迷彩色の制服を着た警備員たちの横を次々と通り過ぎてやっと到着する。ICUは20坪(約66平方メートル)ほどの広さで、ベッドが6台ある。

病院側は22日、駐オマーン韓国大使館に6人分の献血を要請した。外交通商部のヤン・ジェヒョン書記官は「ソク船長の血小板数値が低下しているため、速やかな輸血が必要だった」と説明。血小板は保管期間が1日以内と短く、必要があるたびに血液の提供を受けなければならないという。この日、ちょうど病院を訪れた軍医のチョン中尉と、海軍支援要員である A少佐、B上士(曹長に相当)が急きょ、献血した。また、現地に進出している三扶土建オマーン支社の役職員6−7人が献血に応じたほか、取材活動をしている韓国メディアの取材陣も協力した。

チョン中尉は「アデン湾黎明作戦」時、韓国海軍駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」に乗船していた軍医だ。

サラーラ(オマーン)=金旻九(キム・ミング)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 08:40:34

ソマリア海賊:救出のジュエリー号、オマーン入港へ

韓国軍合同参謀本部は23日、ソマリアの海賊に乗っ取られ、韓国海軍によって21日に救出された「サムホジュエリー号」が27日午前、オマーンのマスカット港に到着すると発表した。

サムホジュエリー号は現在、駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」の護衛を受け、マスカット港に移動している。合同参謀本部のイ・ジョンミョン民軍心理戦部長(陸軍少将)は「マスカット港に到着後、部隊は物資の補給や整備を受け、来月初めにアデン湾の作戦海域に再び投入される」と説明した。

合同参謀本部はまた、救出作戦で銃撃により負傷し、搬送先のオマーン・サラーラで手術を受けたサムホジュエリー号の石海均(ソク・ヘギュン)船長について、海賊の自動小銃で負傷したことを確認した。

イ部長は「甲板長の証言によると、作戦当時、人質は船橋でふとんを被っていたが、海賊のリーダー格が船長を探し出し、近距離から数発撃った。銃を撃った海賊は身柄を拘束されている」と述べた。

石船長は銃撃によるけがのほか、肩やひざを骨折した。海賊はエンジンオイルに水を混ぜ、エンジンを停止させるなど、停船を試みた船長を殴打するなどしたという。

韓国政府は現場で身柄を拘束し、サムホジュエリー号に監禁したまま移送中の海賊5人の身柄を第三国には引き渡さず、韓国に移送し、処罰する方向で検討している。

韓国政府・軍当局はまた、人質救出作戦で功績があった将兵に1階級特進や勲章授与などの褒賞を行う方向で検討することを決めた。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 09:21:47

ソマリア海賊:第1次作戦では海軍3人が負傷

サムホジュエリー号救出作戦に参加した特殊部隊所属の隊員3人が、第1次作戦の際に現場で海賊から銃撃を受け、負傷していたことが分かった。これは、海賊が投降する素振りを示したため船に近づいたところ、突然、攻撃を受けたためだという。この作戦で負傷したのは清海部隊検問隊長のアン・ビョンジュ少領(少佐)=41=、狙撃小隊長のキム・ウォンイン上士(曹長に相当)=37=、第2作戦隊のカン・ジュン下士(二等軍曹に相当)の3人だ。

海軍最精鋭特殊部隊(UDT/SEAL)に所属する3人は、今月18日(現地時間)午後3時24分ごろ、第1次作戦を実行するため約10人の隊員と2隻の高速艇に乗り込み、リンクス・ヘリと共にサムホジュエリー号に近づいた。当時、海賊らは近くを航行していたモンゴル船を狙って小型船を送るなど、予断を許さない状況になっていたからだ。リンクス・ヘリが威嚇射撃を行いながら海賊の乗る小型船を追っている間に、けがをした3人を含む隊員らが乗った高速艇は、サムホジュエリー号に接近した。

高速艇が接近すると海賊らは白い布を振り、投降の意思表示をするかのように見えたため、隊員らはサムホジュエリー号から20メートルの地点まで注意深く近づいた。すると海賊が手にしていたAK‐47小銃が突然火を吹き、このときアン少領、キム上士、カン下士の3人は高速艇の船体に当たって跳ね返ってきた銃弾を背中や顔、太ももなどに受けて負傷した。

突然の攻撃で負傷者が発生すると、隊員らはいったん護衛鑑に引き返し、負傷者をヘリでオマーンにある病院に移送した。海軍は「第1次作戦は失敗したが、この経験が2回目の作戦成功に生かされた」と語る。

アン少領は、清海部隊に合流した海軍特殊部隊30人の中で最も豊富な経験を持っていた。「指揮官は最初に戦場に到着し、最後に現場を離れなければならない」という信条を持っており、それを実践するため、第1次作戦で先頭に立った。1994年に学軍39期として入隊し、特殊戦初級班や爆発物処理課長、特殊戦海上対テロ教育などを受けた作戦通だ。

狙撃チームのリーダを務めるキム上士は、海賊の射殺と韓国軍を援護する任務を専門に行っており、カン下士は検問チームで最も若い隊員だった。

李衛栽(イ・ウィジェ)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 09:10:48

ソマリア海賊:救出作戦成功のポイント

21日に行われたサムホジュエリー号人質救出作戦は、船長が銃撃で負傷したものの、人質と作戦に参加した兵士らに一人の犠牲者も出さずに終了した完ぺきな作戦として評価されている。

韓国軍創設以来初めての海外での人質救出作戦が成功を収めた要員は何か分析した。

1. 「オオカミ少年」戦術

韓国海軍の海賊対策部隊「清海部隊」は、海賊に奇襲を察知されないように「オオカミ少年」戦術を使った。救出作戦の3日前から昼夜を問わず、サムホジュエリー号の周辺に威嚇射撃を行い、ヘリコプターや高速ボート(RIB)を接近させた。

現場で作戦を成功に導いた駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」(4500トン級)のチョ・ヨンジュ船長(大領=大佐に相当)は22日、国防部担当記者の取材に対し、「繰り返し偽装作戦を行った結果、海賊は救出作戦を予測できなくなり、突然に作戦決行に慌てた。銃撃で負傷した船長以外に、船員に対する脅迫はなかった」と述べた。海賊は崔瑩とヘリコプターが艦砲やK6重機関銃などで威嚇射撃を行うたびにそれに驚き、数日間にかなり疲弊していたとみられる。そうした戦術も救出作戦が成功した要因の一つだ。

2. 石船長と米軍情報、船内から上空から情報提供

人質救出作戦を成功に導いた最大要因は、犯人や拉致状況などに関する詳細な情報だ。清海部隊はサムホジュエリー号の石海均(ソク・ヘギュン)船長(58)の通報で、海賊の状況を比較的詳細に把握することができた。石船長は崔瑩がサムホジュエリー号に追いついた17日ごろから操舵(そうだ)室の衛星電話(インマルサット)で崔瑩と商船用の通信網で交信し、海賊の人数、武装状況、動きなどジュエリー号の船内状況を知らせた。

このほか、米軍第5艦隊のP3C哨戒機も救出作戦直前にサムホジュエリー号の上空を飛び、「左船尾に3人、船橋に4人、中部甲板に4人が確認できた」と崔瑩に海賊の状況を通報し、状況把握に役立った。

3. 周到な準備、ブランコ乗りながら射撃訓練

現場の清海部隊だけでなく、韓国にある海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)指揮部も救出作戦に先立ち、周到な事前準備を行った。

イ・ジョンヒョン合同参謀本部民軍心理戦部長(陸軍少将)は23日、記者団に対する説明で、「特殊戦旅団指揮部は、釜山港でサムホジュエリー号と全く同じ構造の貨物船を見つけ、内部構造の写真を撮影、分析し、清海部隊に伝送した」と説明した。このため、作戦部隊は57もの船室があるサムホジュエリー号の内部を詳細に把握でき、数回の予行演習を行った上で、21日の作戦に突入することができた。

また、清海部隊の特殊戦旅団要員は、現地に派遣される前、波に揺られる中で船上から射撃を行うのに備え、ブランコに乗って射撃を行うなど状況に即した訓練を行っていた。

4. 比較にならない戦力

救出作戦を展開した海軍の特殊戦旅団は、韓国軍の特殊部隊の中でも最精鋭に数えられる。一方、海賊は国際テロ組織アル・カーイダのように熟練されたゲリラではなく、金銭目的で集まった「烏合の衆」に近い集団だった。清海部隊はリンクス・ヘリなどで空からも立体的に状況を把握したが、海賊には小銃、RPG7対戦車ロケットなど容易に携行可能な武器しかなかった。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 09:07:28

ソマリア海賊:船長の航行妨害に腹立て銃撃

韓国海軍の海賊対策部隊「清海部隊」がソマリアの海賊に乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」を救出する過程で、銃撃により負傷した石海均(ソク・ヘギュン)船長(58)は、乗っ取られた当初、エンジンオイルに水を混ぜ、機関を停止させることで、船の移動を遅らせたことから、海賊に何度も殴打されていたことが分かった。清海部隊による救出作戦が始まってから、海賊が石船長だけを狙って銃撃を加えたのは、石船長が海賊の帰還を「妨害」したことに対する報復だったとみられる。

合同参謀本部高官は23日、「救出された石船長は、腹部の銃創のほか、ひざと左肩を骨折していた。救出作戦が始まる前から海賊に暴行を受け、生じたけがとみられる」と説明した。

救出されたサムホジュエリー号の甲板長によると、石船長は今月15日に海賊に船が乗っ取られた直後から韓国海軍の駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」による追跡と救出作戦に必要な時間を稼ぐため、ジュエリー号の機関士と手による合図で話し合い、船のエンジンオイルに水を混ぜ、機関を故障させることで、船を公海上に停止させたことが分かった。石船長は武装した海賊に脅迫されながらも、船をジグザグ航行したり、ソマリアとは逆方向に向かったりした。また、海賊の目を盗み、崔瑩と韓国語で交信し、海賊の動向などジュエリー号内部の状況を韓国軍に通報した。

韓国軍の説明によれば、救出作戦開始直後、海賊がほかの船員20人には手を出さず、石船長だけを探し出し、銃撃を加えたのもそうした理由だったという。軍当局者は「甲板長の証言によると、海賊は船橋に船員を監禁していたが、21日に救出作戦が始まると、海賊のうち1人が石船長を探し出し、直接銃撃を加えた。船員らは当時、ふとんを被ったまま監禁されていたが、作戦が始まると、過激な性格を見せていた海賊の1人が一つ一つふとんをはぎ、顔を確認して石船長を探し出し、自動小銃を石船長に向かって数発撃った」と説明した。石船長を診察した軍医も「近距離から照準射撃を受けたことによる銃創」と判断した。石船長に銃撃を加えた海賊は身柄を拘束されているという。

合同参謀本部は「石船長は船が乗っ取られた後、機転を利かせ、海賊の本拠地であるソマリア沿岸への移動を遅らせたため、報復のために銃撃を加えたとみられる」と説明した。韓国政府は石船長が回復し、帰国し次第、表彰を行う方向で検討している。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/24 10:03:42

ソマリア海賊:緊迫の4時間58分、救出作戦ドキュメント

午前5時40分(現地時間)ヘリから海賊狙撃、レーダーとアンテナを無力化

6時30分 4分間に操舵室掌握、銃撃で負傷の船長に応急措置

6時35分 海賊のリーダー射殺

9時2分 隠れていた残党が反撃、50分の銃撃戦で鎮圧

21日午前4時58分(現地時間・以下同)に始まった韓国海軍の清海部隊によるサムホジュエリー号救出作戦は、船上の海賊を支援するため別の海賊船が接近する中で、急きょ実行に移された。

軍当局者は23日、「付近の海域で別の海賊9−10人が乗っ取ったパナマ船が24時間以内にジュエリー号と合流する状況だったため、21日未明が事実上最後の機会だった」と緊迫の4時間58分を振り返った。

■夜陰に乗じた「黎明作戦」開始

21日午前3時半、アデン湾で暗闇の中、ジュエリー号を追跡していた駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」の部隊員が慌ただしく動き出した。ジュエリー号は時速約15キロの速さで海賊の本拠地ソマリア沿岸に向かい南下中だった。当時、ほかの海賊グループが乗っ取ったパナマ船が24時間程度でジュエリー号に合流可能な距離まで接近した。これ以上作戦を引き伸ばせないと判断した崔瑩のチョ・ヨンジュ艦長(大領=大佐に相当)は同4時43分、釜山の海軍作戦司令部に「戦闘配置を完了した」と報告した。

同4時58分、軍指揮部の承認を受けたチョ艦長は作戦を開始した。作戦名は「アデン湾黎明(れいめい)作戦」だった。当時の波の高さは1メートルだった。海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)の隊員は、崔瑩から高速ゴムボートに移動し始めた。ジュエリー号上空を周回していた米海軍のP3C哨戒機からは、船上の海賊について「左舷船尾に3人、船橋に4人、中央甲板に4人が見える」との情報が入った。

同5時17分、崔瑩が動いた。右にかじを切った崔瑩は、右舷の第1、第3高速ゴムボートを海に下ろし、次に左にかじを切り、左舷の第2高速ゴムボートを下ろした。船首を振ったのは、ジュエリー号の海賊に高速ゴムボートを下ろしたことを察知されないようにするためだった。高速ゴムボートに分乗した隊員約20分は、ジュエリー号に向かってひそかに移動を始め、K6重機関銃などで武装したリンクス・ヘリも離陸した。

■ヘリによる援護受け突入

同5時29分、崔瑩は商船用の通信網でジュエリー号に韓国語で「間もなく救出作戦に入る」という連絡を2回行った。救出作戦前から海賊の目を避け、ジュエリー号の石海均(ソク・ヘギュン)船長(58)とひそかに交信してきた通信手段だった。

同5時40分、リンクス・ヘリがジュエリー号に接近し、K6重機関銃で射撃を開始した。海賊の外部との通信を遮断するため、ジュエリー号のレーダーとアンテナを標的にした。この過程で、海賊1人が射殺された。

海賊が驚いて右往左往する中、同6時9分、ジュエリー号の船尾に接近した特殊戦旅団隊員15人が船に突入を始めた。リンクス・ヘリの狙撃手による援護射撃を受け、隊員15人は同6時15分に無事ジュエリー号の甲板に到達した。

■船橋で交戦

同6時26分、特殊戦旅団隊員は船橋に突入した。4階にある操舵(そうだ)室に向かい階段を上っていた隊員がMP5機関短銃を発射すると、海賊1人が倒れた。わずか4分間で船橋を完全に掌握した隊員は、操舵室を急襲した。そこには海賊の銃撃を受けた石船長が血を流して倒れていた。隊員が応急措置を行う間、崔瑩は100マイル(約161キロ)離れた場所にいる米海軍の駆逐艦に収容用ヘリの出動を要請した。

同6時32分、隊員の一部が石船長を護衛し、残る隊員が57ある船室と機関室の捜索を開始した。この過程で海賊4人が隊員に小銃を乱射し、銃撃戦となり、2人が射殺された。隊員らは3分後に船長室周辺で海賊のリーダーを射殺。そこで韓国人5人を含む船員13人を救助した。「大韓民国海軍です」という隊員の声に、船員らは抱き合って喜んだ。

そのころ、石船長は護衛の隊員らによって崔瑩に移され、軍医による応急処置を受けた。

同7時57分、石船長を護衛していた隊員が再び船上に合流し、海賊の残党の掃討を開始した。崔瑩からは海賊に対し「投降しろ」という警告放送を行った。通訳担当の兵士による声だった。それを聴いた海賊2人が両手を上げて姿を現し、それに続き、監禁されていた韓国人3人を含む船員5人が船室から出てきた。既に夜は完全に明けていた。

同8時16分、船上に残ったのは、海賊の残党5人とミャンマー出身の船員3人。崔瑩からソマリアの現地語で「武器を捨て降伏しろ。命は助ける」と放送した。しかし、同9時2分、非常舵機(だき)室周辺から残党5人が最後の銃撃を加えてきた。隊員は約50分の銃撃戦の末、同9時56分に海賊2人を拘束し、3人を射殺した。作戦が終了した瞬間だった。チョ艦長は海軍作戦司令部と合同参謀本部に「船員21人全員救出、海賊8人射殺、5人拘束、任務完了」と報告した。合同参謀本部と海軍作戦司令部の指揮統制室からは歓声が上がった。

崔慶韻(チェ・ギョンウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

解説図



 
 
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2011/01/25 09:03:51

【社説】ソマリア海賊の報復に備えよ

ソマリア海賊のスポークスマンはロイター通信とのインタビューに応じ、「(今後)韓国船舶や船員を乗っ取った場合には身代金を要求せず、乗組員を殺害する」と語ったという。ロイター通信が23日付で報じた。金目当てに行動する海賊の言葉をそのまま信じるわけにはいかないが、ソマリア海賊が報復を目的に韓国船舶を攻撃する可能性も完全には排除できなくなったわけだ。そのため今回の事件では、たとえ広報目的とはいえ、清海部隊による作戦の内容をあまりにも詳しく報じたのではないかという心配の思いも禁じ得ない。例えば駆逐艦「崔瑩」はサムホジュエリー号を追う際に砲撃を行って海賊を疲労させたとか、救出作戦にあたっては相手の通信用アンテナをまず破壊し、海賊が本部と連絡できないようにしたといった報道など、これらは海賊たちに今後の対応方法を教えたようなものだ。

韓国が海外との交易を行う際、取引される物資の29%はこの海域を通過する。2009年3月から2010年10月までの間にこの海域を航行した韓国籍の船舶、あるいは韓国人が乗組員に含まれていた船舶は925隻あったが、その中で清海部隊の護衛を受けたのはその13%にあたる120隻に過ぎなかった。しかもソマリア海賊は活動の範囲をインド洋全域にまで拡大している。

現在、韓国海軍はこの海域に4500トン級の駆逐艦「崔瑩」1隻しか派遣していない。中国は3隻、日本とタイは2隻の駆逐艦(護衛鑑)を現地に送っている。海軍によると、派遣される駆逐艦は6カ月ごとに交代しているが、それに伴う移動、整備、教育などに必要な期間やプロセスを考慮した場合、海軍が保有する6隻の駆逐艦のうち、3隻がこの任務に当たらなければならないという。そうであればこの際、戦力増強計画を予定よりも前倒しし、海軍艦艇を拡充して駆逐艦を追加派遣する方法も研究すべきだろう。

インドネシアとマレーシアの間にあるマラッカ海峡では、2006年に締結されたアジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)に基づき、韓国を含む16の加盟国が海賊関連情報を共有し、周辺国の艦艇が直ちに出動できるシステムが整えられている。そのためこの協定が発効してからは、海賊行為は目に見えて減少した。ソマリアでも40カ国以上から派遣された50隻以上の海軍艦艇が、連合海軍司令部による指揮の下で活動しているが、各国は自国の船舶を保護するのに忙しいのが実情だ。国連加盟国を中心に連合艦隊を立ち上げ、各国の商船は10隻から20隻のグループ単位で航行し、それをこの連合艦隊が護衛するという形にすることも、検討に値するかも知れない。

国家が民間商船の運航を100%保護することは現実的に不可能なだけに、船舶もある程度の自衛手段を持つことは緊急の課題だ。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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海賊急襲の韓国軍特殊部隊、ハイテク機器と綿密な作戦

2011年01月25日 16:52 発信地:ソウル/韓国

【1月25日 AFP】ソマリアの海賊に乗っ取られた韓国船舶の救出作戦の成功について、韓国海軍当局者は24日、綿密な作戦とハイテク機器が役立ったと振り返った。

海軍部隊は21日未明、アラビア海(Arabian Sea)で15日にソマリアの海賊に乗っ取られた化学物質運搬船サムホジュエリー(Samho Jewelry)号(1万1500トン)を急襲し、乗組員21人(韓国人8人、インドネシア人2人、ミャンマー人11人)全員を救出した。

作戦では海賊8人が死亡し、5人が拘束されたが、韓国の駆逐艦「崔瑩」(チェヨン、Choi Young)から送り出された海軍特殊部隊の死者はゼロだった。サムホジュエリーの船長は腹部に海賊の撃った弾を受けて負傷したが、命に別状はない。韓国国防省報道官は今回の作戦を「ハイテクによる勝利」と評した。

■綿密なハイテク作戦

韓国海軍によると、軍司令部は、特殊部隊隊員15人が夜明け前にサムホジュエリー号に乗り込む様子を、隊員のヘルメットと銃に取り付けられた遠隔カメラシステムを通じて逐次監視することができたという。韓国海軍広報は、AFPの取材に「映像が届き、ソウル(Seoul)の軍幹部や韓国各地の司令センターで、船で起きていることをリアルタイムで監視することができた」と語った。

また、韓国紙・中央日報(JoongAng Ilbo)によると、海軍はレーダーと電波を妨害して、海賊らが母艦と通信するのを防いだ。また、電波とレーダーを妨害したことで、海賊らは高速船で接近する海軍のボートやヘリコプターにも気づかなかったという。国防当局高官は妨害電波などの使用については事実確認を拒否した。

さらに軍は、サムホジュエリー号と類似する船の写真を撮影して崔瑩に送り、特殊部隊の船内制圧に役立てた。また作戦開始前に駆逐艦とヘリコプターで攻撃のそぶりを繰り返し、「海賊を疲弊させ、本物の攻撃に備えることができないようにした」(崔瑩の艦長)という。

米国海軍もP-3C哨戒機を出動させ、船内で海賊が潜んでいる場所の特定に協力した。

■士気上がる韓国軍と国民

韓国軍は、前年11月の北朝鮮による延坪(Yeonpyeong)島砲撃の対応が弱腰だったとして厳しく非難されていたが、救出作戦の成功で士気は上がっている。作戦を承認した李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)大統領には、一般国民だけでなく野党からも称賛の声が上がっている。 

マレーシアも前週、アデン湾(Gulf of Aden)で乗っ取られたオイルタンカーで同様の救出作戦を実施し、乗組員23人を救出し、ソマリアの海賊7人を拘束している。(c)AFP/Jung Ha-Won



 
 
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2011/01/25 10:02:41

ソマリア海賊:戦力増強の必要性が議論の的に

軍事物資の支援を行う艦艇も必要

アデン湾周辺海域で繰り広げられたサムホジュエリー号人質救出作戦は成功に終わったが、現時点で韓国型駆逐艦1隻しかない清海部隊の戦力が果たして適正な規模なのかについて、疑問の声が上がっている。

清海部隊には2009年3月に4500トン級の韓国型駆逐艦(KDX2)「文武大王」が第1陣として派遣されて以来、6カ月ごとに4500トン級の駆逐艦1隻が交代で任務に当たっている。今回救出作戦を遂行した駆逐艦「崔瑩(チェ・ヨン)」は清海部隊の第6陣で、昨年12月末に第5陣の「王建」と交代したばかりだ。

人質救出作戦や海賊掃討作戦の効率性を向上するためには、2−3隻の大型艦艇が必要との指摘も出ている。韓国から1万キロ以上も離れた海域で長時間にわたり作戦を遂行するには、物資の支援を行う艦艇も必要となるほか、救出作戦を実行する際には、最低でも2隻なければ陽動作戦などが不可能だということだ。アデン湾周辺海域で海賊の警備に当たっている日本、中国、ロシアなどは、2隻から3隻の艦艇を派遣している。

ところが現時点での韓国海軍の力量を考慮した場合、大型艦艇1隻以上を追加で派遣するのは現実的に難しい。清海部隊のように遠洋で任務を遂行する場合、1000トンから2000トン級の小型艦艇では難しく、4000トン級以上の艦艇が必要となる。ところが現在、韓国海軍が保有する4000トン級以上の艦艇はKDX2が6隻と、7600トン級のイージス艦が2隻(「世宗大王」と「栗谷李珥〈イ・イ〉」)だけだ。しかしこの2隻のイージス艦は、北朝鮮に対する抑止力として重要な役割を果たしているため、遠洋に派遣するのは難しい。従って海賊を警戒する任務には、韓国型駆逐艦6隻を交代で現地に派遣するしかない。韓国軍当局は「清海部隊に派遣されているのは1隻だが、実際は6隻のうち3隻がこの任務に投入されているため、追加の派遣は難しい」と主張している。釜山の海軍作戦司令部からアデン湾までは、移動するのに4週間かかることから、韓国型駆逐艦1隻は往復の移動だけで2カ月近い時間を要する。しかも任務を終えた艦艇は一定期間、整備が必要なため、結局は3隻が清海部隊の任務に当たることになる。

この結果、2014年に予定されている2300トン級の次期護衛艦投入時期を前倒しして、これを北朝鮮への抑止として投入すべきとの指摘が出ている。これに伴って、大型艦艇をソマリアなど海上交通路警備に関連する国際的な任務に投入するか、あるいは海賊対策を専門に行う低価格の艦艇を建造すべきとの主張も相次いでいる。さらに今回の作戦で活躍したリンクス・ヘリに関しても、乗組員数が制限された小型ヘリのため、米軍のSH‐60クラスの中型ヘリを新たに導入する必要があるとの声も出ている。

金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官は24日の会見で、「遠洋での活動が可能な4500トン級の駆逐艦は6隻しかない。ここから1隻が追加で投入されれば、韓半島(朝鮮半島)防衛の任務に支障が生じることになる」と述べた。一方、物資の支援を専門に行う艦艇を追加で派遣する案については、「きょうの国会でもそれに関する質問が出たが、“総合的な観点から検討する”と答弁した」と述べた。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/25 09:05:07

ソマリア海賊:「海賊5人と漁船の韓国人人質を交換」案が浮上

国防部長官も前向き

今月21日、韓国海軍の清海部隊が、インド洋でソマリアの海賊に乗っ取られた化学物質運搬船「サムホジュエリー号」の人質救出作戦を展開した際、身柄を拘束した海賊5人の処遇問題が難航している中、昨年11月に乗っ取られたまま解放されていない韓国の遠洋漁船「クムミ305号」の解放と引き換えに海賊5人を送還するという案が議論される可能性が高まった。

金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に相当)長官は24日、国会国防委員会で今回の「アデン湾の黎明(れいめい)」作戦について報告した後の懇談会で、「身柄を拘束した海賊5人を韓国へ移送し、『クムミ305号』の韓国人の人質の解放を交換条件として送還する案を関東する必要がある」という一部の議員らの質問に対し、「とても良い考えだ。政府機関と協議していく」との立場を表明した。金長官はまた、ティータイムに同委員会の委員らと懇談した際、海賊5人について「韓国への移送を検討中だ」と話した一方、「クムミ305号」の人質解放を交換条件に送還する案について「その方向で話し合っている」と語った。

一方、この問題の主務官庁である外交通商部など政府の一部では「海賊と韓国人船員を1対1で等価交換するのは困難だ。『サムホジュエリー号』と『クムミ305号』を乗っ取った海賊が同じグループなのかどうかも分からないため、『クムミ305号』の解放と海賊5人の送還を交換条件にできるか否かについては懐疑的だ」という否定的な反応を示すとみられる。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/25 10:01:46

ソマリア海賊:「船員シェルター」設置義務化へ

海運業界「コスト支援を」

韓国政府は、ソマリア海賊対策として、アデン湾を通過する韓国の船舶に「船員シェルター」の設置と、セキュリティー要員乗船の義務化を推進している。アデン湾を通過する韓国船舶は約280隻あり、年平均2回ほど往復するという。

政府関係者は24日、「2月の国会で議員立法を推進し、上半期中に船員シェルター設置を義務化することになるだろう」と語った。「シタデル=要塞(ようさい)」とも呼ばれる船員シェルターは、海賊が船に乗り込んできた際、船員たちが避難し、救出作戦まで身を隠すことができる場所だ。内部には非常食や通信手段などがそろえられている。21日のサムホジュエリー号救出作戦とほぼ同じとき、マレーシア海軍がアデン湾で自国の化学製品運搬船を乗っ取ろうとしていたソマリアの海賊7人を捕らえ、船員23人を救出した作戦が2時間で終了したのも、船員たちが船員シェルターに避難し、海賊と完全に隔離されていたためだった。外交消息筋は「海賊と人質の船員が入り交じっている状況での救出作戦は非常に危険」と話す。

だが、海運業界では、船員シェルター設置によるコストのため頭を抱えている。シェルター設置には2−3億ウォン(約1500−2200万円)が必要だが、海賊の攻撃にまで耐えられるほど頑丈なシェルターなら5億ウォン(約3700万円)以上はかかると言われている。船員シェルターを設置しなければならないのは、水面から甲板までの高さが8メートル以下の船舶だ。この高さが10メートル以上の大型船舶だと、海賊たちは乗船が難しい。サムホジュエリー号は、貨物の重さにより水面から甲板までの高さが約4メートルしかなかった。政府関係者は「一度乗っ取られてしまったら、身の代金はもちろん、船自体の修理費用も大変な額になる。シェルター設置はさらに大きな被害を防ぐためのもの」と語った。しかし、業界ではシェルター設置に対し政府の支援を求めている。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/25 09:38:32

ソマリア海賊:作戦映像公開に批判相次ぐ

韓国政府と軍当局が清海部隊によるサムホジュエリー号救出作戦の様子を撮影した動画を公開するなど、大々的な広報マーケティングを行ったことに対し、野党だけでなく与党内部からも「行き過ぎ」との批判や懸念の声が相次いでいる。

与党ハンナラ党の洪準杓(ホン・ジュンピョ)最高委員は24日に行われた党内での会議で、「合同参謀本部内部の実情がテレビで公開され、軍事機密まで赤裸々に画面に映し出されたのを見て、心の底から心配になった。敵に自分たちの実情をすべて知らせるような愚かな行動はすべきでない」「将校の地位や氏名、個人情報はそれだけでも軍事機密のはずだが、今回は本人たちがテレビカメラの前で作戦内容について説明した。これには本当にびっくりした」などと指摘した。

野党・民主党の金栄春(キム・ヨンチュン)最高委員は「作戦の状況が撮影された動画がテレビで放映されたが、これはおかしいのではないか。作戦パターンを露出しただけでなく、海賊を刺激して韓国人が人質として捕らえられるきっかけにもなり得るし、また捕らえられた人質にも悪い影響が及びかねない」と述べた。

この日開催された国防委員会でも懸念の声が相次いだ。元国防長官の金章洙(キム・ジャンス)議員(ハンナラ党)は「マスコミに艦長のインタビューや企画報道などが出てしまうと、海賊たちにこちらの動きや戦術を教えるという逆効果になるのではないか」と述べ、同党の金玉伊(キム・オクイ)議員も「わが軍には寡黙で慎重な行動が必要だ」と指摘した。

自由先進党の李会昌(イ・フェチャン)代表は「惜福の道」について語り、「よいことがあったときには福を惜しまなければならない。作戦が成功したことに喜びすぎて、作戦の詳しい内容までマスコミに報じられるようなことが、果たして本当に必要なことか考えるべきだ」と述べた。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/25 09:37:48

ソマリア海賊:ソク船長、2回目の手術延期

出血で血小板数値低下、病院代など手続き上の問題も

オマーン南部・サラーラ市のスルタン・カブース王立病院に入院しているソク・ヘギュン・サムホジュエリー号船長(58)は、2回目の手術の日程が24日から25日午前へと延期された。このため、ソク船長の意識回復、そして韓国への搬送日程も遅くなる見通しだ。

2回目の手術は銃で撃たれ骨折した脚の骨をつなぎ、破れた皮膚の部位を縫合するものだ。この手術が終われば、船長は意識を取り戻すことができる。病院側は現在、2回目の手術を控え、ソク船長に睡眠薬と安定剤を打ち続けている。その理由を、病院側は「ソク船長の苦痛を減らし、折れた脚を動かさないようにするため、強制的に睡眠状態を保っているもの」と説明した。

ソク船長の2回目の手術日程が延期された理由について、政府とサムホ海運側は「ソク船長の血小板の数値がまだ低いため」としている。血小板は血液に含まれる直径2−3マイクロメートルの成分で、血液凝固や止血に重要な役割を果たす。この数値が低いと手術が難しい。ソク船長に輸血する血小板は既に十分確保されているとのことだ。政府対応チームの関係者は24日、「22日から23日にかけて相次いだ海軍兵士やオマーン在住韓国人の献血により、手術に必要な血液は十分確保された」と話している。

しかし、誰が病院の治療費や搬送費用を負担するかについては、サムホ海運側と政府の間に一部見解の違いがあるという。サムホ海運関係者は「政府の作戦中に負傷したのだから、政府が一部負担すべきではないかという意見もある」と語った。病院関係者は「24日午前現在、病院代精算のための保護者による保証書類は提出されていない」としている。

2回目の手術でも、ソク船長の腹部にある銃弾は除去されず、そのまま残される見通しだ。ソク船長は21日に同病院に搬送された直後、損傷を受けた腹部臓器の治療や、左腕の銃弾の除去手術を受けた。しかしこの時、脚の骨折部位の治療や腹部の銃弾除去手術はできなかった。病院側は「銃弾が深く入り込んでおり、除去手術をする方が危険な可能性がある」と説明している。

サラーラ(オマーン)=金旻九(キム・ミング)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/25 09:25:28

ソマリア海賊:救出作戦に参加した隊員の手記公開

「攻撃チームが船に乗り込めるよう援護射撃をしていたとき、海賊1人がRPG7で駆逐艦『崔瑩(チェ・ヨン)』を狙い撃ちしようとしているのを見て、直ちに狙撃して無力化した。もし1発でもこちら側に撃ち込まれていたら、わが軍にもかなりの被害が出ていただろう」

今月21日のサムホジュエリー号人質救出作戦に参加した韓国海軍特殊戦旅団(UDT/SEAL)所属のスナイパー、パク中士(一等軍曹に相当)は、24日に公開された手記でこのように語った。RPG7は旧ソ連が開発した対戦車ロケットで、戦車や装甲車などを破壊できる兵器だ。1950年代に開発された旧式兵器だが、取り扱いが簡単なため、イラクやアフガニスタンなどでゲリラが広く用いており、ソマリアの海賊も愛用している。RPG7が崔瑩に向けて発射されていたならば、かなりの被害が発生し大惨事になっていたということが、作戦に参加した将兵の手記によって明らかになったのだ。

韓国海軍はこの日、救出作戦に参加した清海部隊の隊員6人のリアルな証言を掲載した手記を公開した。隊員たちは、今月18日の第1次救出作戦で海賊から銃撃され、負傷した副隊長の割れたゴーグルを見て戦意を燃やし、負傷した隊員と交わした「海賊たちを絶対に帰らせない」という誓いを守るために戦った。

崔瑩に搭載されたリンクス・ヘリの操縦を担当する航空隊長のカン少領(少佐に相当)は「(今月18日の)第1次交戦で負傷した戦友をオマーンの飛行場に後送する途中、“絶対に、海賊たちにソマリアの地は踏ませない”と誓った。(21日に)海賊を掃討したという報告を聞いて、一番最初に感じたことは、負傷した戦友との約束を果たしたという充実感だった」と記した。

21日の救出作戦を先頭で指揮した検問検索隊攻撃第1チーム長のキム大尉は、「2011年1月22日午前3時。起床の放送と共に目を覚ました。まだ眠かったが、第1次救出作戦の時に隊長が着用していた被弾ゴーグルを見た瞬間、パッと正気に戻った」と語った。UDT/SEALの攻撃チームとしてサムホジュエリー号に進入したキム某中士は、「船橋に進入し海賊を制圧した後、捜索に当たっていたところ、船橋の隅に数人が寄り集まっているのを発見した。船員たちは、不安と恐怖で首をすくめていた」と、当時の緊迫した状況を伝えた。

キム中士は「進入後、“大韓民国海軍の清海部隊です。韓国の人は顔を上げて下さい”と叫ぶと、ようやく皆ほっとした様子でわたしの方を見上げた。しかしこのとき、船員の1人から“海賊が船長を撃ちました”という言葉を聞いた瞬間、がっかりした」と語り、続けて「船長は銃撃によるけがを負っていたが、意識はあり、普段の訓練どおり止血の処置を施した。船員たちは、船長が海賊に対抗したためにこんなひどい目に遭ったと語った」と記した。キム中士は、第1次救出作戦のとき、隊員たちが海賊の奇襲攻撃で負傷した状況について「反対側の高速ボートで、検索隊長を含む同僚が血を流し、横になっていた。すぐにでもそちらに飛び込みたかった」と語った。

医務兵のウ上等兵も、石海均(ソク・ヘギュン)船長(57)が負傷した直後の状況を手記に綴った。船長は、エンジンオイルに水を混ぜるなど機転を利かせてサムホジュエリー号のソマリア接近を遅らせようとしたところ、海賊たちから大変な目に遭った。ウ上等兵は「腹部に銃創を負った患者(船長)の顔色は非常に悪かったが、意識はあり、当座の応急措置として止血を施した。血圧・脈拍などはすべて正常だった。医務室に移送した後、輸液の注入および応急処置を行い、米海軍のヘリに乗せて送り出した後、ようやく安心した。ゴムボートに乗ってサムホジュエリー号に移動した瞬間、催涙ガスが鼻を突き、あちこちにガラスの破片や血痕などが飛び散っていたのを見て、当時の状況がどれだけ切迫していて危険だったかを悟った」と伝えた。

ユ・ヨンウォン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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拘束の海賊、韓国で裁判を 外相が意向表明

2011.01.26 Wed posted at: 16:48 JST

ソウル(CNN) オマーン沖で今月韓国商船がソマリア人の海賊に乗っ取られた事件で、韓国軍が救出作戦で拘束した海賊メンバーについて、金星煥(キム・ソンファン)外交通商相は25日、韓国で裁判にかける可能性を探っていると述べた。

韓国軍によると、作戦では乗組員21人を救出し、海賊8人を殺害、5人を拘束していた。

商船の船長は腹部を撃たれて負傷した。金外相によると、手術を受けて快方に向かっている。韓国海軍は救出作戦で発砲する10分前に、拡声器を通して「間もなく救出活動を開始する。(中略)安全な場所に避難するように」と韓国語で警告した。海賊には言葉が理解できず、結果として乗組員だけを避難させることができたという。

韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は作戦の成功をたたえるとともに、作戦には米軍の協力があったと述べた。



 
 
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2011/01/26 09:41:19

ソマリア海賊:ソク船長、韓国搬送へ

救急用航空機をオマーンへ派遣

アデン湾でソマリアの海賊に乗っ取られ、韓国海軍によって救出された化学物質運搬船「サムホジュエリー号」のソク・ヘギュン船長(58)は、2回目の手術を受けずに韓国へ搬送される見通しとなった。外交通商部の緊急対応班の関係者は25日、「ソク船長を韓国へ搬送するため、救急用の航空機を(ソク船長が搬送された)オマーン南部・サラーラ市へ派遣することを決めた」と述べた。救急用の航空機は、機内に病床や救急設備、医薬品などを備えている。

政府とサムホジュエリー号を所有するサムホ海運は「ソク船長の容体が、長時間の飛行に耐えられるか否かを判断するため、韓国の医師団がソク船長の家族と共に、(25日)午後11時55分(韓国時間)発の大韓航空機でオマーンへ向かった」と発表した。現地へ向かったソク船長の家族は、妻と次男の二人で、26日に現地へ到着する。ソク船長は韓国へ搬送されることになった場合、早ければ今週中に帰国の途に就く見通しだ。なお、ソク船長を韓国へ搬送する方針が固まったことを受け、25日にサラーラ市のスルタン・カブース王立病院で行われる予定だった2回目の手術は中止された。銃弾を除去すると共に、銃撃によって折れた脚の骨を接合する2回目の手術を現地で受けた場合、回復するまでに時間が掛かり、搬送が遅れる可能性があるためだ。

サラーラ(オマーン)=金旻九(キム・ミング)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/26 09:57:42

【コラム】結果は「完全作戦」だったが…

「コメントのしようがない」

これは、サムホジュエリー号人質救出作戦の実行前、韓国軍が在韓米軍に協力を要請した際、米軍関係者が示した最初の反応だ。「韓国政府が決めたのなら、当然支援は行う。しかし、作戦の実行は簡単には勧められない。海賊と人質が分離されていない状況での救出作戦は、非常に大きなリスクが伴う」というのがその趣旨だった。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は自ら最終的な作戦指示を下す前に、人命被害が発生する可能性について尋ねた。これに対して韓国軍関係者は「1人か2人の犠牲は甘受すべきかもしれない」と回答したという。安全保障関係部処(省庁)の幹部は、より多くの犠牲者が発生する可能性も頭に描いていたようだ。またそうなった場合に備えて「国民向け声明」まであらかじめ準備していたという話もある。

マスコミは今月17日、「作戦終了まで報道を自制してほしい」という韓国軍からのエンバーゴ(報道猶予)要請を受け入れた。しかし翌18日、第1次救出作戦の際にある地方紙と、マスコミ批評を行う「メディア今日」はこれを破った。エンバーゴは一つの報道機関が破れば、自動的に破棄されるのが慣例だ。しかし、それ以外のマスコミ各社は最終作戦が終了するまで守った。この作戦には韓国人8人を含む21人の乗組員、そして作戦を実行する隊員たちの命が懸かっていたからだ。

今回の作戦は、当初は解決を待ち望む人たちの心に大きな重荷となった。しかしその後に届いた「アデン湾の黎明(れいめい)」作戦成功の知らせは、非常に明るいものだった。「人質となった21人の乗組員は全員救出、船長1人が負傷、隊員たちも全員無事」という結果は、伝説的な人質救出作戦といわれる1976年のエンテベ空港奇襲作戦(102人の人質救出、3人死亡、隊員1人死亡)にも決して劣らない。

この「アデン湾の黎明」は、哨戒艦「天安」沈没や延坪島砲撃などで意気消沈していた国民の心に光を与えてくれた。韓国船舶を「ATM(現金自動預払機)」程度に見なしていたソマリアの海賊も、太極旗(韓国国旗)がなびく船を見直したことだろう。また、韓国軍や韓国国民を見下している北朝鮮にとっても、今回の作戦成功は大きな警告になったはずだ。

しかし、2002年のサッカー・ワールドカップ韓日大会でベスト4に進出した当時のような喜びが数日続くと、逆に心の中には何かふに落ちない思いも湧いてきた。韓国軍は「アデン湾の黎明」を「緻密な計画と準備で被害を最小限に抑えた完全な作戦」と評価した。結果だけを見れば確かに「完全作戦」だ。しかし、この結果は必然だったのだろうか。今後同じような事件が発生したら、今回のような「完全作戦」が繰り返されるだろうか。

「韓国軍の特殊戦旅団(UDT/SEAL)と海賊との交戦」という側面から見ると、そのように信じてもよいだろう。戦力面、作戦面、装備、準備などいずれの面でも、韓国軍は海賊を完全に圧倒していた。しかし人質救出というもう一つの側面では、自信のある答えはすぐには出てこない。

韓国の特殊部隊員が海賊1人を最初に射殺したのは、現地時間の6時15分だった。韓国人乗組員8人のうち5人を救出したのは6時45分、8人全員を救出したのは8時16分だった。つまり、人質の救出が完了するまで2時間ほどかかったことになる。エンテベ空港奇襲作戦を実行したイスラエルの特殊部隊は「交戦開始から7分以内に敵を制圧せよ」という指示を受けていた。この時間は、テロ犯が人質に報復する時間を与えないために決められたものだ。これに対してイスラエル特殊部隊は2分短い、5分で作戦を終了させた。

サムホジュエリー号の乗組員たちは「救出作戦が始まると、海賊たちは乗組員がかぶっていたふとんを一つずつはがし、船長を探し出して銃を放った」と証言した。海賊がもし乗組員全員に対し銃を乱射していたら、もっと多くの人命被害が出ていたはずだ。

韓国軍特殊部隊は、イスラエルの特殊部隊に比べて作戦能力が低いという意味ではない。乗組員らはサムホジュエリー号内にある51の船室に分かれて隠れていたため、短い時間で作戦を終わらせるのは最初から無理だった。「アデン湾の黎明」は韓国軍による「緻密な計画と準備」、そして「海賊たちは人質を無差別で殺害するほど残忍ではない」という仮定に基づいていた。また実際にこれらの仮定通り事が進んだため、「完全作戦」という結果が導き出されたのだ。

「アデン湾の黎明」はあまりにも完璧な結果だったため、本来なら確認しておくべき問題が数多くうやむやにされたまま時が過ぎようとしている。例えば、韓国社会は「テロとは妥協しない」という国際社会の原則を受け入れるほど成熟しているのだろうか。またその原則を守るために、われわれはどれほどの人命被害を甘受でき、さらに今回の作戦はその基準に適合していたのだろうか。

ワールドカップでのベスト4神話がいまだ再現されていないように、完全作戦も常に繰り返されるとは限らない。ワールドカップでの敗北は失望だけで終わるが、完全作戦の失敗は国家的災難として降り掛かってくることを忘れてはならない。

金昌均(キム・チャンギュン)政治部長

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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2011/01/26 09:41:54

ソマリア海賊:拘束した海賊、韓国に移送し処罰へ

サムホジュエリー号乗っ取り事件の人質救出作戦で身柄を拘束された海賊5人ついて、韓国政府は25日までに、韓国に身柄を移送し、処罰を行う方針を固めた。

金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官は25日、「韓国国民に被害を与え、軍を攻撃した海賊を処罰するのは当然だ。そうした意味で、海賊を国内に移送する方向で検討している」と述べた。拘束された海賊と人質になっているクムミ号の船員の身柄を交換することについては、「海賊と直接交渉は行わないというのが政府の原則だ」と述べ、消極的な姿勢を見せた。

韓国政府は拘束した海賊の身柄をケニア、オマーンなどに引き渡して処罰することも検討したが、移送先として検討された国々は、裁判と処罰に伴う費用と政治的な負担から難色を示したとされる。

法務部と大検察庁(最高検に相当)は同日、海賊の処罰に向けた法的検討作業に入った。韓国の憲法6条は、韓国の領域外で韓国国民を相手に犯罪を犯した外国人を処罰できると定めている。このため、大検察庁は外国人である海賊を韓国で取り調べ、国内法を適用して処罰することに問題はないとの立場だ。

海賊が韓国に移送された後は、検察の指揮下で、海洋警察が取り調べを行う可能性が高い。1996年10月には、済州島の南にある馬羅島南西の公海上で韓国漁船に乱入し、強盗行為に及んだ中国人10人を海洋警察が取り調べ、懲役3年6月の実刑が下された例がある。

海賊には刑法340条の海上強盗罪を適用可能だ。海上強盗罪は海上で船舶や財物を奪ったり、人を殺傷したりした被告に対する処罰を定めている。

殺傷行為は無期懲役または10年以上の懲役刑が適用され、単純な強盗行為には無期懲役または7年以上の懲役刑が下される。

サムホジュエリー号の石海均(ソク・ヘギュン)船長を銃撃した海賊には殺傷容疑が適用され、残る海賊は共犯として処罰される可能性が高い。

このほか、海賊には「船舶および海上構造物に対する危害行為の処罰に関する法律」も適用可能だ。同法は韓国の領域外で韓国船舶を乗っ取り、人に障害を負わせた外国人に対し、無期懲役または5年以上の懲役刑を適用すると定めている。

捜査当局は海賊を起訴する際、二つの法律を同時に適用することも可能だが、裁判では最終的に刑罰が重い条項が適用される可能性が高い。裁判で実刑判決を受けた外国人は、忠清南道天安市の外国人刑務所に収監するのが慣例となっている。

鄭漢国(チョン・ハングク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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韓国、負傷の船長快復に沸く 軍事作戦で被弾

2011年2月3日21時9分

【ソウル=箱田哲也】ソマリア沖で乗っ取られた韓国船を韓国軍が先月、軍事作戦で救出した際、負傷した韓国人船長が3日、13日ぶりに入院先の韓国の病院で意識を取り戻した。3日は陰暦の元日で韓国は連休中。祝日に飛び込んだ朗報を、韓国メディアは速報で一斉に大きく伝えた。韓国メディアによると、李明博(イ・ミョンバク)大統領も医師らに電話で激励した。

病院側の説明では、船長は3日朝、人工呼吸器などを外したところ目を開けた。その後、「船長、ここは大韓民国です」と書いて病室に張られていた横断幕を見て、ほほえんだという。

韓国軍は軍事作戦で船員21人全員を救出。海賊8人を射殺し、5人を韓国に移送して取り調べている。救出の際、船長だけが腹や足を撃たれ、大けがをした。当局側は軍事作戦の詳細を説明して成功を強調しているが、北朝鮮による大延坪島(テヨンピョンド)砲撃で失った軍の威信を回復する狙いだ、との指摘も一部に出ている。



 
 
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ソマリア海賊:人質救出、沸く韓国 特殊部隊が掃討 哨戒艦沈没・砲撃の汚名返上

【ソウル西脇真一】アラビア海で韓国の化学物質運搬船(1万トン級)がソマリア海賊に乗っ取られる事件が1月にあり、韓国軍は海軍特殊部隊を突入させ8人を射殺、5人を拘束して、韓国人ら船員21人全員を救出した。海賊は韓国に移送され、海上強盗殺人未遂容疑などで10日も取り調べを受けている。軍は昨年、海軍哨戒艦沈没事件や延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件で批判を浴び、戦闘機墜落など事故も多発。「韓国軍初の快挙」を名誉回復につなげたい考えで、連日大々的な報道が続いている。

スリランカに向け航行中だった「三湖ジュエリー号」は先月15日に武装した13人に乗っ取られた。韓国メディアによると、同号は、昨年4月に別の船が海賊に乗っ取られた際、船員解放に950万ドル(約7億8000万円)の身代金を支払ったとされる海運会社の所属。韓国政府は「今後も韓国人が海賊やテロ組織に狙われる」と懸念した。

韓国軍の合同参謀本部は海賊対策に派遣されている海軍駆逐艦を使った「アデン湾の夜明け」作戦を立案、1月21日に決行し全員を救出した。銃弾を受けた船長が重体、特殊部隊員3人が同18日の交戦で負傷したが、犠牲者はいなかった。

李明博(イミョンバク)大統領は作戦終了直後、テレビの緊急生中継で「ついにやりました」と国民に報告。「韓国軍が海外で交戦し敵を殺傷したのはベトナム戦争以後、初めて」(韓国紙、東亜日報)で「これで海賊は韓国の船を狙えなくなった」と報じるメディアもあった。

軍は士気高揚と汚名をそそぐチャンスとばかり、積極広報。特殊部隊の突入時の映像なども公開し「海賊に手の内をさらすことになる。過剰サービスだ」と国会委員会などで問題視される一幕も。

李大統領の支持率は最近の世論調査で50%前後まで上昇。中央日報は「海賊掃討作戦のおかげのようだ」との青瓦台(大統領府)関係者の分析を伝えた。

一方、作戦の「完全成功」の立場から、政府は船長の容体にも神経をとがらせており、韓国メディアによると、先月29日に船長が救急航空機でソウル近郊の飛行場に搬送された際は、李大統領の補佐官や主治医も待機。現在、国内最高レベルの治療を受けているが、重い状態だ。

刑法には「国外犯」の規定があり、海外の海賊を国内法で処罰するのは可能だが、実際の処理は初めて。当初はケニアなどソマリア周辺国に送り処罰してもらう案も検討されたが、5人の海賊は30日に韓国南部・釜山に移送され、捜査当局が取り調べを進めている。

聯合ニュースによると、メンバーは19〜23歳で学生や元軍人、漁師などと供述。捜査当局は、船員や海賊の目撃証言などから、船長を撃った海賊メンバー1人を特定している。

毎日新聞 2011年2月11日 東京朝刊



 
 
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19歳の「海賊」に禁錮34年、背景にソマリアの窮状

2011.02.17 Thu posted at: 11:16 JST

ニューヨーク(CNN) 米ニューヨークの連邦裁判所は16日、アフリカ東部ソマリア沖で米国の貨物船を乗っ取ったとして海賊行為の罪に問われた19歳のソマリア人に対し、禁錮約34年の実刑判決を言い渡した。

アブドゥワリ・アブカディル・ムセ被告は2009年、仲間とともにソマリア沖のアデン湾で貨物船「マースク・アラバマ」を乗っ取り、船長を人質に取ったとして訴追された。船長は数日後に米海軍に救出された。

さらに、同年3月と4月にかけて別の2隻が乗っ取られ、人質が取られた事件にかかわった罪にも問われ、禁錮405月を言い渡された。

ムセ被告は公判で起訴事実を認めており、「被害者の身に起きたこと、自分がやったことに対して本当に申し訳なく思う」と謝罪、事件にかかわった経緯については「自分よりも力の強い相手に雇われた」と話している。

弁護人によると、ムセ被告はアラバマを乗っ取った集団の中で唯一の生き残りだった。これまで2度にわたり自殺を図ったという。弁護側は、内戦の中で貧困にあえぐソマリアの悲惨な現状を理由に情状酌量を訴えていた。

国際海事機関によると、ソマリア沖では現在も、船員など約685人が人質となり、身代金を要求されている。

国連食糧計画(WFP)によれば、ソマリアでは子供6人に1人がひどい栄養失調にかかっており、子供の栄養状態は世界最悪だという。国連は2010年、武装勢力の台頭による治安悪化を理由に同国南部への食糧援助を一時停止した。



 
 
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ソマリア首都で自爆テロ、17人死亡

2011/2/22 11:37

【ナイロビ=共同】内戦が続くソマリアの首都モガディシオの警察訓練施設付近で21日、車を使った自爆テロがあり、ロイター通信は市民ら少なくとも17人が死亡したと伝えた。犠牲者は増える恐れがある。

暫定政府と戦闘を続けるイスラム過激派組織アッシャバーブが犯行を認めた。アッシャバーブはこれまでにも自爆テロを繰り返している。

モガディシオでは19〜20日に戦闘があり、アッシャバーブの外国人メンバーやアフリカ連合(AU)平和維持活動(PKO)部隊の隊員ら少なくとも17人が死亡した。死者のうち9人は市民で、負傷者は40人以上。

AU部隊によると、戦闘はアッシャバーブが使用していた兵器輸送や移動用の秘密のトンネルを発見したことがきっかけで始まった。



 
 
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ソマリア海賊、人質の米国人4人を射殺 解放交渉中

2011年02月23日 09:24 発信地:ワシントンD.C./米国

【2月23日 AFP】米軍によると、オマーン南東沖でヨットを乗っ取ったソマリアの海賊が22日、乗っていた2組の米国人夫婦を殺害した。人質解放交渉が最悪の幕切れとなった。

カリフォルニア(California)州在住のアダムさん夫妻は定年退職後、ヨットによる7年がかりの世界一周旅行の旅路にあり、シアトル(Seattle)出身の夫婦も同行していた。インドから東アフリカのジブチに向かう途中、ヨットが19人の海賊に乗っ取られた。

この知らせを受けた米軍は、艦艇4隻でヨットを追跡。21日、ミサイル駆逐艦スタレット(USS Sterett)に海賊2人を招いて人質解放交渉が開始されたが、22日朝になって海賊が何の予告もなくスタレットに携行式ロケット弾を撃ち込んだ。

そのため米軍特殊部隊がヨットに急行したが、到着直前に4人は海賊により射殺された。特殊部隊との戦闘などで海賊4人が死亡、残り15人は米軍に拘束された。(c)AFP/Shaun Tandon



 
 
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日本の貨物船、ソマリア海賊から解放 乗組員20人無事

2011年3月1日10時29分

【カイロ=古谷祐伸】ソマリア海域をパトロールする欧州連合(EU)の海賊対策部隊は28日、昨年10月にケニア沖で乗っ取られた日之出郵船(東京)の貨物船「IZUMI」が、25日に解放されたと発表した。フィリピン人船員20人は無事だという。海賊側に身代金の支払いがあった模様だ。

IZUMIはパナマ船籍。ケニア沿岸都市のモンバサへ日本から鉄を運んでいたが、到着間際の昨年10月10日昼過ぎに乗っ取られ、ソマリア東部沿岸へ連れ去られた。解放までの間、IZUMIは別の船の襲撃事件の際に、海賊の母船として数回使われたのが確認されているという。

海賊情報を集めている東アフリカ海員協会(ケニア)によると、ソマリアの海賊は27日現在、48隻の船と船員762人を拘束している。



 
 
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海賊に乗っ取られた日本が運航の貨物船解放

【ブリュッセル=工藤武人】アフリカ・ソマリア沖で海賊対策にあたる欧州連合(EU)の「アタランタ作戦司令部」(英南部ノースウッド)は2月28日、昨年10月に海賊に乗っ取られた日本郵船の子会社「日之出郵船」(東京)が運航する貨物船「IZUMI」(パナマ船籍)が解放されたと発表した。

発表によると、IZUMIが解放されたのは2月25日。同司令部は、貨物船と乗組員のフィリピン人20人は港に向かって航海中としている。IZUMIが解放された経緯については明らかにしていない。

IZUMIは昨年9月12日に鉄鋼製品などを載せ千葉・君津港を出港、ケニア・モンバサに到着予定だった同10月10日にモンバサ沖で海賊に乗っ取られた。

(2011年3月1日12時11分 読売新聞)



 
 
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海賊ら日本に引き渡し検討 タンカー襲撃し米軍が拘束

2011年3月7日15時1分

日本政府に入った連絡によると、アフリカ・ソマリア沖で5日(日本時間)、商船三井が所有するバハマ船籍のタンカーが海賊に乗っ取られた。米軍が対応し、タンカーは6日に解放され、米軍が海賊4人を拘束していたことが分かった。海賊の処罰は海賊対処法で規定されており、政府は同法に基づいて海賊の身柄の引き渡しを受けるかどうか、検討を始めた。日本側に海賊の身柄が引き渡されれば、初めての事例となる。

国土交通省の関係者によると、タンカーの乗組員は全員外国人。ソマリア沖・アデン湾では、海賊対策のため海上自衛隊が護衛・警戒に当たっているが、事件が起きたのは自衛隊が活動する海域の外だという。

2009年に成立した海賊対処法は、公海で私的目的で船舶を強奪するなどした場合、無期または5年以上の懲役に処するとしている。



 
 
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ソマリア沖で身柄確保の海賊、日本へ移送へ

2011年3月8日21時20分

アフリカ・ソマリア沖で5日、商船三井の重油タンカー・グアナバラ(バハマ船籍、5万7462トン)が襲われ、海賊4人が米軍に拘束された事件で、日本政府は米側から4人の引き渡しを受けることを決めた。4人を日本に移送し、海上保安庁が海賊対処法に基づいて取り調べる。日本の関係船舶に対する海賊行為に日本の国内法を適用するのは初めて。

日本側は、現場に近い第三国で4人の身柄を引き受け、海上保安庁の航空機で日本国内に移送する方針だ。8日現在、ソマリア沖に派遣されている海上自衛隊の護衛艦が現場に近いオマーン・サラーラ港に寄港しており、同地で身柄の引き渡しを受ける可能性もある。法務検察当局も8日夜、関西空港経由で検事をオマーンに派遣した。

国土交通省によると、4人は5日午後9時(日本時間)ごろ、ソマリア北東沖のインド洋で、小型船でタンカーに接近して乗り込み、乗っ取った。クロアチア人船長ら外国人の乗組員24人は船内の避難所に逃げ込み、けがはなかった。救難信号を受けて駆けつけた米軍とトルコ軍の部隊が対応し、海賊4人は6日午後5時20分ごろ、米軍に投降した。

海賊対処法は、ソマリア沖で急増する海賊行為を受けて2009年に成立。公海上での海賊行為に対しては、海賊の国籍を問わず、日本の法律を適用して処罰することができる。同法では、海賊が暴行や脅迫により運航を支配した場合には無期または5年以上の懲役、海賊目的での船舶への侵入行為に対しては5年以下の懲役−−などと定めている。法定刑に無期懲役が含まれる罪名で起訴されれば、裁判員裁判の対象となる。

ソマリア・アデン湾に派遣され、航行する各国のタンカーなどを護衛している海自の護衛艦には海上保安官も同乗している。



 
 
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商船三井タンカー襲撃:海保、海賊の逮捕状取得 乗り込み容疑、身柄引き取りへ

ソマリア沖のアラビア海で商船三井のタンカー「グアナバラ」(バハマ船籍)が海賊に乗り込まれた事件で、海上保安庁は10日、海賊対処法違反の容疑で、米軍が拘束した海賊4人の逮捕状を取得した。日本政府はソマリア隣国のジブチ政府と昨年12月、逮捕された海賊を移送させるためジブチ領域を通過できる外交上の取り決めを結んでおり、海保は11日、日本から海保の航空機をジブチに飛ばし、海上保安官が逮捕状を執行して身柄を引き取ると見られる。

09年の海賊対処法施行後、日本が海賊を逮捕するのは初めて。同法は海賊行為を七つに規定し、船舶乗っ取りや身代金要求には「無期または5年以上の懲役」の罰則が定められている。起訴されれば裁判員裁判の対象となる。【石原聖】

毎日新聞 2011年3月11日 東京朝刊



 
 
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商船三井タンカー襲撃:海賊4人を逮捕 対処法違反容疑で初−−海上保安庁

商船三井が運航するタンカーが海賊に乗り込まれた事件で、海上保安庁ソマリア周辺海域派遣捜査隊は11日、ソマリア沖の公海上で米海軍が拘束中の海賊の男4人を海賊対処法違反(海賊行為目的の船舶侵入・損壊)の疑いで逮捕した。日本が海賊を逮捕したのは初めて。

海賊対策で派遣中の海上自衛隊の護衛艦に同乗している隊員が11日午後2時40分〜同3時45分の間に、ソマリア沖の公海上で4人の身柄を米海軍の艦船から海自護衛艦に引き取り逮捕状を執行した。ソマリア隣国のジブチから海保の航空機で4人を13日中に日本に移す予定だが、大地震の影響で日程がずれる可能性がある。【石原聖】

毎日新聞 2011年3月12日 東京朝刊



 
 
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商船三井タンカー襲撃:海賊4人の身柄、東京地検に送る−−海上保安庁

商船三井が運航するタンカーが海賊に乗り込まれた事件で、海上保安庁は、海賊対処法違反の容疑で逮捕した海賊の男4人を海保の航空機に乗せ、ジブチから13日午前7時前、羽田空港へと移送。東京海上保安部(東京都江東区)が同日午後1時半、東京地検に4人の身柄を送致した。

4人はいずれもソマリア人で▽モハメド・ウルグス・アディセイ(23)▽アハメド・モハメド・アブディ(20)▽モハムード・モハメド・ジャーマ(21)▽アブデヌール・フセイン・アリ(28)−−と氏名、年齢を自称している。【石原聖】

毎日新聞 2011年3月14日 東京朝刊



 
 
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商船三井タンカー襲撃:裁判員裁判で「海賊」審理 乗っ取り未遂、ソマリア人起訴へ

アラビア海で商船三井が運航するタンカーに海賊が乗り込んだ事件で、東京地検は海賊対処法違反(船舶侵入・損壊)容疑で逮捕したソマリア人の海賊3人を、同法違反の船舶乗っ取り未遂罪で起訴する方針を固めた。乗っ取り未遂罪を適用した場合は法定刑の上限が無期懲役となり、裁判員裁判で審理される見通し。逮捕された4人のうち1人は、20歳未満の少年だったとして家裁送致する方針。

4人は公海上でタンカーの船内に侵入した容疑で逮捕された。逮捕時のままだと法定刑の上限は5年以下の懲役で裁判員裁判の対象外だったが、自動小銃で船を損壊させていたことが判明。地検は「乗っ取る目的だったことは立証可能」と判断したとみられる。

毎日新聞 2011年3月31日 東京朝刊



 
 
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商船三井タンカー襲撃:ソマリア人海賊を起訴

アラビア海で商船三井が運航するタンカーが海賊に乗り込まれた事件で東京地検は1日、自称ソマリア生まれの男3人を海賊対処法違反(乗っ取り未遂)で起訴した。同法違反での起訴は初めてで、裁判員裁判で審理される。起訴されたのは自称マハムッド・ウルグス・アデッセイ(23)▽モハムード・モハメド・ジャーマ(21)▽アブデヌール・フセイン・アリ(28)の3被告。逮捕された残りの1人は、20歳未満の少年と分かり、家裁送致した。

起訴状によると、4人は共謀し、3月5日午後10時15分(日本時間)ごろ、オマーン沖を航行中のタンカーに小型船で乗り込み、船長室のドアに向けて自動小銃を発射するなどタンカーの乗組員24人を脅迫、操舵(そうだ)室に押し入って船の運航を支配しようとしたとしている。

毎日新聞 2011年4月2日 東京朝刊



 
 
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海賊行為が過去最多に、1〜3月期は前年の2倍 国際海事局

2011/4/15 9:27

国際海事局(IMB、本部ロンドン)は14日、1〜3月期に世界で発生した海賊行為が前年同期比2.1倍の142件となり、同じ期間としては過去最多になったと発表した。件数は毎年右肩上がりで増えており、今年は、過去最高だった昨年の445件を上回る事態が早くも懸念されている。死者が出るなど凶悪化も進んでいる。

海賊行為が最も頻発しているのはスエズ運河の出入り口にあたる紅海・アデン湾・ソマリア沖(1〜3月期は97件)。次いで海運の大動脈になっているマレーシア沿岸など東南アジア海域(同25件)。海賊の狙いは通常、乗組員を人質とした身代金要求だが、今年に入ってソマリア沖で7人が殺害された。

先月には商船三井が運航するタンカーがインド洋で海賊4人に襲撃されるなど、海運大国の日本としても見逃せない状況になっている。

IMBによると、オランダは危険海域を航行する船舶にあらかじめ兵士を配備する試みを開始。ノルウェーやインドなどほかの海運国も同様の対策を検討中だ。(シンガポール=佐藤大和)



 
 
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ソマリアの海賊に禁錮439年の実刑判決 スペイン

2011.05.04 Wed posted at: 10:40 JST

マドリード(CNN) スペインの漁船が2009年にソマリアの海賊に乗っ取られた事件で、スペインの裁判所はソマリア人の被告2人に対し、それぞれ禁錮439年の実刑を言い渡した。CNNが3日に入手した判決文で明らかになった。

この事件では漁船の乗組員36人が人質に取られたことから、判決では個々の監禁罪について各11年、合計で396年の禁錮を適用。さらに、強盗、犯罪組織所属などの罪を合わせて439年の禁錮となった。

被告人の男2人はいずれもソマリア国籍で、1人は1978年生まれ、もう1人は年齢不明だが、裁判所が未成年ではないと判断した。実際の服役期間は最長で30年程度となる見通し。

同船にはスペイン人16人のほか、アフリカやアジア出身の乗員が乗り組んでおり、47日間にわたって人質に取られた末に、09年11月に解放された。スペイン軍は10月に、同船を乗っ取った12人のうち2人を拘束し、スペインに移送していた。

ソマリア沖に展開する各国軍が海賊の疑いで拘束した容疑者は多くの場合、アフリカで訴追手続きが取られており、欧州に移送されるのは異例の措置だった。



 
 
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SAP、中国人を乗せた貨物船の安全を確認

2011-05-06 11:10:02 cri

ケニアにあるSAP・海員援助計画は5日、ソマリア海賊は乗っ取ったパナマ国旗を掲げる貨物船から退却し、中国人の乗組員24人は危険を脱したと発表しました。

この機関の責任者は、「ソマリア海賊7人はこの日、インドのボンベイ沿岸から450海里離れた海域を航行するこの貨物船を襲撃し乗船した。乗組員が船室に身を隠したため、この船は海賊のコントロールを免れた。その後、保護任務に当たる多国籍軍艦とヘリがこの海賊を撃退した」と述べました。(万、小野)



 
 
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ソマリア海賊:米中、ソマリア沖で共同対策訓練へ

【ワシントン古本陽荘】米軍トップのマレン統合参謀本部議長と訪米中の中国人民解放軍の陳炳徳(ちんへいとく)総参謀長は18日、国防総省で会談後、共同で記者会見した。両者は、米中両国の海軍が海賊対策を実施しているアフリカのソマリア沖・アデン湾において海賊対策の共同訓練を行うことで合意したことなどを発表した。

両者は、軍同士の安定した信頼関係が米中関係の重要な要素であるとの認識で一致。軍高官同士の対話を続けていくことの重要性を再確認し、米中国防当局間の専用電話回線を設置することで合意した。

さらに、12年中に、人道支援・災害救助に関する共同訓練を行うことでも合意した。

毎日新聞 2011年5月19日 東京夕刊



 
 
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ソマリア海賊:韓国・釜山地裁、主犯格に無期

【ソウル西脇真一】1月にアラビア海で韓国の化学物質運搬船を乗っ取り、海上強盗殺人未遂罪などに問われたソマリア海賊に対し、釜山地裁は27日、主犯格の男(23)に無期懲役、残りの3人に懲役13〜15年の判決を言い渡した。聯合ニュースが伝えた。

毎日新聞 2011年5月29日 東京朝刊



 
 
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ソマリア暫定政府の内相、自爆テロで死亡

2011年6月11日19時22分

ソマリアからの報道によると、首都モガディシオにある暫定政府のファラ内相の自宅で10日、親類の女が自爆、内相は死亡した。同国南部を支配するイスラム武装勢力シャバブが犯行を認めた。

1991年から無政府状態のソマリアでは、民主的に選ばれた政府を作るため、アフメド大統領率いる暫定政府が活動しているが、内部対立が深刻化し、不安定な状態が続いている。事態打開のため、大統領と議長は9日、8月に任期切れとなる暫定政府と暫定議会の任期を1年延長し、昨年10月に就任した大統領派のムハンマド首相の更迭を決めた。

今回のテロは、暫定政府の掃討作戦で劣勢を強いられているシャバブが、混乱に乗じて巻き返しを図ろうとして内相を狙ったと見られている。(ナイロビ=古谷祐伸)



 
 
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ソマリア暫定政府の内相死亡、めいが自爆テロか

【ヨハネスブルク=中西賢司】AFP通信によると、ソマリアの首都モガディシオの同国暫定政府のファラ内務・国内治安相宅で10日、自爆テロがあり、同相は搬送先の病院で死亡した。

治安当局は、自爆犯は同相の10代のめいとの見方を示している。英BBC放送によると、めいはイスラム過激派勢力アル・シャバブのメンバーで、数日前から大臣宅に滞在していたという。同勢力は犯行を認めている。

(2011年6月11日20時49分 読売新聞)



 
 
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アルカイダのモハメド幹部、ソマリアで殺害

2011.06.12 Sun posted at: 10:42 JST

(CNN) 国際テロ組織アルカイダの東アフリカでの作戦を指揮していたとされるファズル・アブドラ・モハメド容疑者が、ソマリアの首都モガディシオで殺害された。米国とケニアの当局者が11日、CNNに語った。

ケニア当局者によると、モハメド容疑者はソマリア暫定政権の検問所を車で通過しようとして止められたが逃走したため、検問所の兵士らに射殺された。

モハメド容疑者はケニアとインド洋上のコモロの国籍を持ち、死者200人以上を出した1998年のケニア・タンザニア米大使館同時爆破テロなどに関与したとされる。多数の偽名を使い、整形手術を受けるなどして逃亡を続けていたとみられ、米当局が500万ドル(約4億円)の賞金をかけて行方を追っていた。

ソマリア暫定政府軍の司令官は、モガディシオ南西部の検問所で8日夜、兵士が男性2人を射殺したことを認め、このうち1人は外国人で身元確認中だと述べた。同国情報相は11日、CNNの取材に対し、死者のうち1人がモハメド容疑者だったことを明らかにした。

暫定政府の情報筋によると、同行していた女性が拘束され、一行は検問所を設置したのが暫定政権でなく、同国南部を支配するアルカイダ系のイスラム過激派組織アルシャバブだと誤解していたと供述した。男性2人は武器と現金4万ドルを所持していたとされる。米当局が遺体のDNA検査にあたっているという。

米国のクリントン国務長官とブレナン大統領補佐官はそれぞれ、同容疑者の殺害がアルカイダや系列組織に大きな打撃を与えたとする声明を発表した。



 
 
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アル・カーイダ幹部、ソマリアで射殺される

【ヨハネスブルク=中西賢司】ロイター通信は11日、国際テロ組織アル・カーイダ幹部で、1998年のケニア、タンザニア米大使館同時爆破テロに関与したとされるファズル・アブドラ・モハメド容疑者がソマリアの首都モガディシオで7日、殺害されたと報じた。

ソマリア暫定政府が明らかにした。同容疑者は検問所で銃撃戦の末、警官に射殺されたという。

米国は同容疑者を重要テロリストとして、500万ドル(約4億円)の懸賞金をかけて行方を追っていた。

(2011年6月12日00時51分 読売新聞)



 
 
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アルカイダ幹部殺害される 米大使館同時テロに関与

2011/6/12 0:35

【カイロ=共同】英BBC放送(電子版)は11日、1998年のケニア、タンザニアの米大使館同時爆破テロに関与したとされる国際テロ組織アルカイダ幹部、ファズル・アブドラ・モハメド容疑者がソマリアで殺害されたと報じた。

米国は同容疑者を最重要テロリストの一人として、500万ドル(約4億円)の懸賞金をかけて行方を捜していた。

同テロはアルカイダが米国を標的にした最初の大規模攻撃で、220人以上が死亡した。



 
 
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98年米大使館テロの「首謀者」死亡 ソマリアで銃撃戦

2011年6月13日9時47分

1998年8月にケニアとタンザニアの米国大使館で起きた同時爆破テロ事件をめぐり、首謀者とされる男が今月7日、ソマリアの首都モガディシオで治安当局との銃撃戦の末に殺された。ソマリア暫定政府が11日に明らかにした。

男はコモロ国籍のファズル・アブドラ・ムハンマド容疑者(38)で、国際テロ組織アルカイダのアフリカ東部地域のリーダー。224人が犠牲になった98年のテロの主犯として、米政府が500万ドル(約4億円)の懸賞金をかけていた。ここ数年はソマリア南部を拠点にして、イスラム武装勢力シャバブの外国人部隊を指揮してきたとされる。

AFP通信などによると、ムハンマド容疑者は7日夜、仲間の男と2人で、トラックで暫定政府の検問所を通ろうとした。現金4万ドルや銃、パソコンを所持していたため不審に思われ、銃撃戦となり、射殺された。偽名の南アフリカ旅券を持っていたが、ムハンマド容疑者に似ていたことから、暫定政府が遺体を調べた結果、当人だと判明した。(古谷祐伸)



 
 
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世界の「破綻国家」ランク、ソマリアが首位 4年連続

2011.06.23 Thu posted at: 16:38 JST

(CNN) 世界177カ国を対象にした「破綻(はたん)国家」の指数調査で、アフリカ東部のソマリアが4年連続で首位だったことが非営利機関(NPO)の「Fund for Peace」がまとめた報告書で23日までに分かった。

米誌「Foreign Policy」が21日に掲載したもので、2位から4位まではチャド、スーダン、コンゴ民主共和国(旧ザイール)とアフリカ諸国が並び、5位はカリブ海のハイチだった。昨年1月に大地震に見舞われたハイチは2010年の同様調査では11位だった。

ソマリアでは政府とイスラム反政府武装勢力との戦闘が今なお続き、沿岸部での海賊行為も頻発しているが、有効な対応策が打ち出せない無政府状態にある。ハイチについて同NPOの責任者は、国内情勢が早急に好転するとは思えないとの悲観的な見方を表明。過去の破綻国家調査で同国が上位15カ国から外れたことがないことから、今後もこの状態が続くと予想した。

米国の軍事作戦が進められているアフガニスタンは7位、イラクは9位だった。

一方、破綻度の少ない国家の順位ではスカンジナビア諸国が上位を占め、首位はフィンランド、ノルウェーが2位、スウェーデンが3位だった。米国は158位だった。

破綻国家のランキング報告書は、社会、経済、政治的な課題を基準にした計12指標に基づき作成。同NPOは、リストの上位にある国家は必ずしも破綻国家を意味するものではないとしながらも、政治、経済や社会各分野で大きな問題を抱えていると指摘、「不幸なことに多くの国ではわずかの改善しかない」と述べた。



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

UP:2011 REV:
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