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ソマリア民主共和国 2008年


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アフリカアフリカ Africa 2016


○外務省 各国・地域情勢 ソマリア民主共和国

○2007年までのニュース、企画案内 ソマリア民主共和国 〜2007年
○最新のニュース、企画案内 ソマリア民主共和国
ソマリア海賊対策と自衛隊派遣問題

◆2008/01/03 国境なき医師団 ソマリア:ボサソで拉致されたMSFスタッフ2名、無事解放される
◆2008/01/09 MSN産経ニュース 増える海賊事件 1年で269件
◆2008/01/11 cnn.co.jp 海賊事件が増加、ここ3年で初 ソマリア激増などで
◆2008/01/20 国境なき医師団 「私にはこうするしかありません」MSFのイエメンにおける人道問題担当、イングリッド・キルヒャーの手記
◆2008/01/23 wiredvision.jp アルカイダの新しいロゴ戦略と、「オープンソース戦争」のグローバル展開
◆2008/01/25 国境なき医師団 MSF「2007年、10の最も報じられなかった人道的危機」を発表(MSFのウェブサイトの構造が変わりました。MSFウェブサイトで検索をかけて下さい)
◆2008/01/26 blogs.itmedia.co.jp MSF「2007年、10の最も報じられなかった人道的危機」を発表
◆2008/01/28 時事ドットコム 2008/01/28-21:44 爆弾で援助関係者ら4人死亡=ソマリア
◆2008/01/29 cnn.co.jp 地雷爆発で国境なき医師団の医師ら4人死亡 ソマリア
◆2008/01/29 国境なき医師団 ソマリア:MSFスタッフ3名が深刻な事件に巻き込まれ死亡
◆2008/01/31 国境なき医師団 ソマリア:産科フィスチュラに苦しむ女性たちを支援する
◆2008/02/01 国境なき医師団 ソマリア:MSFスタッフ襲撃に激しい憤りを表明 −外国人スタッフによる活動を一時停止−
◆2008/02/01 時事ドットコム 2008/02/01-20:05 ソマリアから外国人職員撤収=国境なき医師団
◆2008/02/04 国境なき医師団 ソマリア:キスマヨで犠牲となった3人の死を悼む
◆2008/02/06 しんぶん赤旗 65人のジャーナリスト 報道活動で死亡 07年
◆2008/02/07 asagumo-news.com 日本のテロ対策−−北海道洞爺湖G8サミットに向けて 平和・安全保障研究所
◆2008/02/07 AFP BB News ソマリア独立州のプントランドで爆発、20人が死亡
◆2008/02/12 JANJAN 危険にさらされ続けるジャーナリスト
◆2008/02/13 時事ドットコム 2008/02/13-15:19 暗殺予告受け、仏亡命を希望=イスラム批判の元オランダ女性議員
◆2008/02/21 asahi.com ソマリアのAU部隊の延長承認 国連安保理
◆2008/02/21 UNHCR インドで子どもたちにヒンディー語を教えるアフガン難民
◆2008/02/22 国境なき医師団 ソマリア:活動責任者へのインタビュー キスマヨでのMSFスタッフに対する襲撃は、人道主義の概念そのものだけでなく、ソマリアの人びとの苦しみを軽減するためのMSFの活動能力への襲撃
◆2008/02/28 MSN産経ニュース 脆弱国No1はどこ? 北朝鮮15位、中国は74位
◆2008/03/04 AFP BB News 米軍、ソマリア南部に巡航ミサイル攻撃 アルカイダ指導者狙う
◆2008/03/04 MSN産経ニュース 米軍がソマリア南部空爆 潜伏のアルカイダ狙い
◆2008/03/04 サーチナ [ロシア株]3月03日(月)のロシア市場の動き
◆2008/03/05 cnn.co.jp テロリストの潜伏先狙いミサイル発射、ソマリアで米潜水艦
◆2008/04/05 時事ドットコム 2008/04/05-06:53 仏豪華帆船、海賊が乗っ取り=乗組員30人人質に−ソマリア沖
◆2008/04/06 AFP BB News ソマリア沖で仏帆船乗っ取り、乗員30人が人質に
◆2008/04/07 NIKKEI NET 仏大型帆船、乗っ取られる・ソマリア沖
◆2008/04/11 asahi.com 海賊乗っ取りの仏船、乗員30人解放 ソマリア沖
◆2008/04/11 時事ドットコム 2008/04/11-20:21 人質約30人を解放=仏帆船乗っ取り
◆2008/04/21 時事ドットコム 2008/04/21-09:15 スペイン漁船乗っ取り=また海賊、26人人質か−ソマリア沖
◆2008/04/21 AFP BB News ソマリア沖でまた海賊、スペイン漁船乗っ取られる
◆2008/04/21 AFP BB News <ソマリア紛争>首都周辺で戦闘激化、市民ら避難できず
◆2008/04/22 時事ドットコム 2008/04/22-00:24 日本郵船タンカー被弾=小型船が攻撃、けが人なし−海賊か、イエメン沖
◆2008/04/23 時事ドットコム 2008/04/23-09:30 ソマリア海賊対策で決議検討=日本も被害、安保理対応求める−米英仏
◆2008/04/23 MSN産経ニュース ソマリア沖の海賊対策を要請へ 安保理が決議案
◆2008/04/24 NIKKEI NET 欧州議会、対中武器禁輸の継続求める
◆2008/04/27 中日新聞 アフリカの二つの顔 週のはじめに考える
◆2008/04/29 時事ドットコム 2008/04/29-07:00 ソマリア領海での実力行使容認=日本船など海賊被害で安保理決議案
◆2008/04/29 NIKKEI NET ソマリア沖の海賊拿捕容認・米英仏が国連安保理に決議案
◆2008/04/30 AFP BB News リヤ・ケベデ、ソマリア出身モデル「ワリス・ディリー」役で映画に主演
◆2008/05/01 AFP BB News ソマリアで爆弾攻撃、エチオピア兵の発砲で市民12人死亡か
◆2008/05/01 毎日新聞 質問なるほドリ:海賊はだれが取り締まるの?=回答・窪田弘由記
◆2008/05/01 時事ドットコム 2008/05/01-09:59 記者殺害の訴追状況、イラク最悪=ワーストの過半数がアジア−米民間団体
◆2008/05/02 MSN産経ニュース アルカーイダ指導者死亡か 米軍のソマリア空爆
◆2008/05/02 AFP BB News 米軍がソマリアで空爆、アルカイダ指揮官ら12人死亡
◆2008/05/03 usfl.com 安保理、アフリカ視察へ ソマリアの情勢確認など
◆2008/05/16 usfl.com PKO派遣検討を決議 ソマリアで安保理
◆2008/05/20 MSN産経ニュース ソマリアの人口3分の1「危機的」、食糧価格高騰で
◆2008/05/29 ascii.jp 世界中でDLの嵐の予感 Firefoxがギネスに挑戦する日
◆2008/05/30 cnn.co.jp ソマリア沖でまた乗っ取り 貨物船2隻
◆2008/06/03 外務省 ソマリア沖の海賊・武装強盗行為対策に関する国連安保理決議の採択について
◆2008/06/20 国境なき医師団 MSF、アデン湾を渡る数千人のソマリア人・エチオピア人難民の暴力的な航海の状況を告発 -報告書「選択の余地なし」の発表に際し、紛争や飢餓から逃れてイエメンに到着する難民・移民に対するさらなる支援を要求-
◆2008/06/20 AFP BB News MSF、アデン湾を渡る数千人のソマリア人・エチオピア人難民の暴力的な航海の状況を告発 -報告書「選択の余地なし」の発表に際し、紛争や飢餓から逃れてイエメンに到着する難民・移民に対するさらなる支援を要求-
◆2008/06/27 国境なき医師団 逃げ場を失い、緊急援助を必要とするソマリアの人びと 援助活動の縮小につれて栄養失調が急増
◆2008/07/07 asahi.com 国連開発計画の現地代表、武装勢力が射殺 ソマリア
◆2008/07/23 asahi.com ソマリア沖、日本企業所有の貨物船が海賊被害
◆2008/08/03 asahi.com 道路脇で爆発、20人死亡40人以上負傷 ソマリア首都
◆2008/08/03 AFP BB News ソマリアで路肩爆弾が爆発、少なくとも20人死亡
◆2008/08/03 MSN産経ニュース ソマリアで爆発、女性ら15人死亡
◆2008/08/15 UNHCR イエメンの沿岸警備隊、ボートピープルを救出;依然6人行方不明
◆2008/08/16 newsclip.be タイ貨物船を海賊がだ捕 ソマリア沖
◆2008/08/20 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊事件、8月は4件目 マレーシア船襲撃
◆2008/08/20 国境なき医師団 ソマリアにおけるプログラムと活動概要 −2008年8月現在−
◆2008/08/21 asahi.com 日本のタンカー、海賊に乗っ取られる ソマリア沖
◆2008/08/21 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊事件2件、日本のタンカーも乗っ取られる
◆2008/08/21 MSN産経ニュース ソマリア沖で海賊行為が頻発 1カ月では7隻
◆2008/08/21 NIKKEI NET 日本のタンカー、ソマリア沖で海賊に乗っ取られる
◆2008/08/22 マレーシアナビ! ソマリア沖で海賊、マレーシアのタンカーを乗っ取り
◆2008/08/22 MSN産経ニュース 海賊がまた乗っ取り ソマリア沖で独関係貨物船
◆2008/08/23 MSN産経ニュース 日本関係船 海賊から今度は逃げ切る
◆2008/08/29 UNHCR 誘拐犯、UNHCRモガディシュ事務所長を無傷で解放
◆2008/08/31 NIKKEI NET 外務省、「海洋対策室」を来月新設へ
◆2008/09/02 マレーシアナビ! MISCのタンカー、再びソマリア沖で乗っ取り被害
◆2008/09/03 マレーシアナビ! ソマリア沖タンカ−襲撃続発、外務省は対策本部を設置
◆2008/09/04 中日新聞 ソマリア沖の海賊封じに本腰 EU、海軍派遣も
◆2008/09/04 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊、帆船乗っ取る 仏人2人を拉致
◆2008/09/11 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊、韓国貨物船乗っ取る 未遂事件も
◆2008/09/12 AFP BB News ソマリアの海賊、日本のタンカーなどを解放 身代金と交換か
◆2008/09/12 国境なき医師団 29人の遺体がイエメンの海岸で発見される −MSF、死に至る航海の生存者を援助−
◆2008/09/14 SANKEI EXPRESS 【軍事情勢】国連決議にダンマリの“国連中心主義国”
◆2008/09/16 UNHCR UNHCR、バイドアにてソマリア人女性の就職と安心を支援
◆2008/09/19 AFP BB News ソマリア沖で海賊、新たに2隻を乗っ取り
◆2008/09/22 MSN産経ニュース ソマリアで戦闘、30人死亡
◆2008/09/24 newsclip.be 世界汚職ランク、タイは80位
◆2008/09/25 MSN産経ニュース ソマリアは治安最悪 援助関係者の誘拐横行
◆2008/09/25 MSN産経ニュース 医療団スタッフ誘拐 部隊派遣するも発見に至らず
◆2008/09/26 yomiuri.co.jp エチオピアの日本人女性らの誘拐、身代金目的か
◆2008/09/26 AFP BB News ドイツ空港でKLM機に特殊部隊突入、テロ容疑者2人を逮捕
◆2008/09/26 朝鮮日報 【萬物相】海軍艦艇のソマリア沖派遣
◆2008/09/27 FNN エチオピアNGOメンバー誘拐事件 現地の反政府組織幹部「25日夜までは無事を確認」
◆2008/09/27 MSN産経ニュース エチオピアで誘拐の2人に「危害なし」 1人は日本人女性と確認
◆2008/09/27 MSN産経ニュース ウクライナから戦車33両を輸送中、貨物船乗っ取られる 露バルト艦隊、ソマリア沖へ
◆2008/09/28 yomiuri.co.jp 戦車積んだウクライナ貨物船、ソマリア沖で海賊乗っ取る
◆2008/09/28 MSN産経ニュース ソマリア 海賊、無法地帯への逃げ込み図る
◆2008/09/28 AFP BB News ソマリアの海賊、日本の貨物船を身代金2億円で解放
◆2008/09/28 AFP BB News ソマリアの海賊が乗っ取った貨物船、外国軍艦に包囲される
◆2008/09/28 AFP BB News 「ウクライナ貨物船の身代金は2000万ドル」、乗っ取った海賊が確認
◆2008/09/29 cnn.co.jp ソマリアの密入国船が漂流、食料も水もなく52人死亡
◆2008/09/29 asahi.com 「日本人女性医師」ソマリアで解放交渉 反政府組織
◆2008/09/29 産経新聞 エチオピア邦人女性医師ら誘拐 「30日に重大局面」
◆2008/09/29 毎日新聞 ソマリア沖:貨物船乗っ取り 戦車、弾薬積載
◆2008/09/30 国境なき医師団 ソマリア:モガディシオの戦闘で多数の負傷者が発生
◆2008/09/30 MSN産経ニュース 「海賊に戦車渡すな」米海軍が貨物船包囲 緊張ソマリア沖
◆2008/09/30 MSN産経ニュース 米駆逐艦などウクライナ貨物船を監視
◆2008/10/01 AFP BB News ソマリア沖乗っ取り事件、米軍による包囲続く
◆2008/10/02 毎日新聞 ソマリア沖・貨物船乗っ取り:米海軍、海賊を包囲 ロシアも艦船派遣
◆2008/10/02 MSN産経ニュース ソマリアの海賊対策どうする 貨物船乗っ取り1週間 国連安保理決議も決め手なし
◆2008/10/02 MSN産経ニュース イスラム過激派の温床 ソマリアの現状リポート
◆2008/10/03 AFP BB News 海賊事件で浮かび上がる武器輸出大国、ウクライナ
◆2008/10/03 国境なき医師団 ソマリア:モガディシオでの武力衝突の激化により負傷者と避難民が急増 ―MSFのチームは厳しい治安状況の中で負傷者と避難民に援助を提供―
◆2008/10/07 毎日新聞 ソマリア沖:EU有志国、海賊摘発作戦へ
◆2008/10/07 usfl.com ソマリアで戦闘、17人死亡 AP通信報道
◆2008/10/07 usfl.com 海賊対策で軍艦派遣を 国連安保理が決議
◆2008/10/07 AFP BB News ソマリア:モガディシオでの武力衝突の激化により負傷者と避難民が急増―MSFのチームは厳しい治安状況の中で負傷者と避難民に援助を提供―
◆2008/10/07 MSN産経ニュース 船長除く乗組員は無事 海賊乗っ取りのウクライナ船
◆2008/10/08 asahi.com 誘拐された日本人医師は無事 「ソマリアで拘束」と住民
◆2008/10/09 asahi.com ソマリア沖の海賊取り締まり求め決議 国連安保理
◆2008/10/10 AFP BB News エチオピアで日本人医師らを拉致の武装集団、目的はソマリア人拘束者の釈放か
◆2008/10/10 asahi.com 「世界の医療団」誘拐事件 人質「モガディシオにいる」
◆2008/10/10 asahi.com ソマリア難民100人死亡か 密航業者が「船降りろ」
◆2008/10/10 MSN産経ニュース NATO、ソマリアに艦船
◆2008/10/11 NIKKEI NET ソマリア近海で海賊急増、海運業界が国に対策要望
◆2008/10/11 MSN産経ニュース 「ソマリアで無事」と女医 エチオピアの日本人誘拐 「ケイコ・アカハネ」名乗る
◆2008/10/11 毎日新聞 エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:長崎大大学院生か 元同僚「女医、赤羽桂子さん」
◆2008/10/12 毎日新聞 エチオピア:医療スタッフ2人誘拐 赤羽さん、現場希望し医療団に 解放祈る知人ら
◆2008/10/13 毎日新聞 エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:赤羽さん「銃の音で眠れない」 不安な日々訴え
◆2008/10/13 毎日新聞 エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:赤羽さん、不安吐露 毎日新聞と電話会見
◆2008/10/14 国境なき医師団 ソマリア:活動責任者へのインタビュー
◆2008/10/18 NIKKEI NET ソマリア沖の海賊対策、首相「海自派遣を検討」
◆2008/10/18 毎日新聞 フレーザー米国務次官補:アフリカ援助で日本を高く評価
◆2008/10/18 毎日新聞 国務次官補:アフリカ援助で日本を高く評価
◆2008/10/20 cnn.co.jp 海賊対策で派遣のNATO艦船、ソマリア沖到着
◆2008/10/20 yomiuri.co.jp ソマリア沖への海自派遣、民主党は一転消極姿勢に
◆2008/10/20 NIKKEI NET 海賊対策の海自艦派遣 自民が民主に協議呼びかけ
◆2008/10/20 バンコク週報 貨物船乗っ取り事件、乗組員が無事解放
◆2008/10/20 newsclip.be ソマリア海賊、タイ貨物船を解放
◆2008/10/21 cnn.co.jp 海賊、乗組員を甲板に並べ無事見せ付ける 乗っ取り船
◆2008/10/21 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊、インド貨物船乗っ取る、今年30隻目
◆2008/10/23 MSN産経ニュース ソマリア沖で海賊事件急増 今年1−9月に63件
◆2008/10/24 cnn.co.jp ソマリア沖海賊、NATOが攻撃すれば乗組員殺害と警告
◆2008/10/24 cnn.co.jp ソマリア沖で海賊9人を捕そく、武器類も押収 フランス海軍
◆2008/10/24 MSN産経ニュース NATO、ソマリア沖に艦船7隻派遣 NATO、海賊対策で
◆2008/10/25 NIKKEI NET NATOが海賊対策 ソマリア沖に艦船派遣
◆2008/10/29 NIKKEI NET ソマリア自爆テロ 2年で28人死亡
◆2008/10/29 yomiuri.co.jp ソマリアで国連事務所など5か所同時自爆テロ、28人死亡
◆2008/10/29 MSN産経ニュース ソマリアで連続自爆テロ 独立宣言地域、28人死亡
◆2008/10/29 MSN産経ニュース ソマリアの国連事務所に車爆弾
◆2008/10/30 cnn.co.jp ソマリア沖で1日5件の船舶乗っ取り未遂、放水などで海賊撃退
◆2008/10/30 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊の船舶乗っ取り 被害はトルコ貨物船
◆2008/10/30 毎日新聞 ソマリア:同時自爆テロ5件 25人死亡、国連施設など標的
◆2008/10/30 AFP BB News ソマリランドとプントランド、大ソマリア掲げるイスラム系勢力の標的に
◆2008/10/30 AFP BB News ソマリアで拘束の日本人女性医師と電話通じる、「日本に帰りたい」
◆2008/10/30 AFP BB News ソマリア北部で5件の自爆攻撃、24人死亡
◆2008/10/30 外務省 ソマリアにおける自爆テロ事件の発生について
◆2008/11/01 毎日新聞 エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:犯人側3億円要求 囚人解放断念か
◆2008/11/02 SANKEI EXPRESS 海賊退治もBusiness Chance
◆2008/11/04 NIKKEI NET 「海上安保政策室」設置を発表 外務省
◆2008/11/05 AFP BB News 移民希望者ら、「追加料金払え」とイエメン沖で海に投げ出される
◆2008/11/06 AFP BB News 日本人女性医師ら2人拘束のソマリア武装集団、身代金300万ドルを要求
◆2008/11/12 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊、比化学タンカー乗っ取る 今年83件目
◆2008/11/13 MSN産経ニュース トルコタンカー乗っ取り、イエメン沖で海賊
◆2008/11/13 らばQ ソマリア海賊が襲撃した相手は英海軍のフリゲート艦…あっさり返り討ち
◆2008/11/14 yomiuri.co.jp 中国漁船ケニア沖で乗っ取られる、日本人1人乗り組み
◆2008/11/14 yomiuri.co.jp 「ソマリア沖に海自派遣を」日本財団などが海賊対策提言
◆2008/11/14 毎日新聞 乗っ取り:海賊が日本人ら24人乗り漁船襲う ケニア沖
◆2008/11/14 産経新聞 ケニア沖で邦人乗船の漁船乗っ取り
◆2008/11/14 NIKKEI NET 紅海沿岸諸国、ソマリア沖の海賊対策で会合開催へ
◆2008/11/15 毎日新聞 世界の雑記帳:ソマリアの海賊活発化、クリスマスのプレゼントに影響
◆2008/11/15 asahi.com ソマリア海賊の犯行急増 元は漁師、無政府状態で失業
◆2008/11/15 毎日新聞 乗っ取り:中国マグロ漁船の日本人は船長の久貝豊和さん
◆2008/11/16 毎日新聞 乗っ取り:日本の船舶会社管理の貨物船 ソマリア沖
◆2008/11/16 asahi.com 日本の会社管理船、ソマリアで海賊被害 韓国船員ら拉致
◆2008/11/16 cnn.co.jp 日本の海運会社保有の貨物船乗っ取られる、海賊か ソマリア沖
◆2008/11/16 yomiuri.co.jp ソマリア沖で海賊が日本船乗っ取り…日本人の乗り組み不明
◆2008/11/16 MSN産経ニュース ソマリア沖で貨物船乗っ取り 乗組員に日本人なし
◆2008/11/16 MSN産経ニュース ソマリア沖で貨物船乗っ取り 船は東京の会社が管理
◆2008/11/16 AFP BB News ソマリア沖で新たな日本船乗っ取り、日本企業所有タンカー解放後
◆2008/11/16 毎日新聞 海賊:日本の会社管理のパナマ船籍船乗っ取り…ソマリア沖
◆2008/11/17 asahi.com ソマリア沖でまた海賊被害 別の船は2カ月ぶり解放
◆2008/11/17 MSN産経ニュース 「海自艦艇の早期派遣を」 ソマリア沖海賊対策緊急会議が提言
◆2008/11/17 MSN産経ニュース ソマリアに艦艇派遣審議へ 海賊対策で韓国
◆2008/11/17 usfl.com 巨大石油タンカー乗っ取り ケニア沖、最大の被害船
◆2008/11/18 毎日新聞 ソマリア:続発ハイテク海賊 取り締りに手焼く国際社会
◆2008/11/18 毎日新聞 ソマリア:サウジの大型タンカー、海賊が襲撃
◆2008/11/18 yomiuri.co.jp サウジの31万tタンカー、海賊乗っ取り…ケニア沖
◆2008/11/18 cnn.co.jp 乗っ取りの超大型タンカー、ソマリアの港へ 解放交渉開始か
◆2008/11/18 NIKKEI NET 海賊が乗っ取りのサウジ大型タンカー、ソマリア北部に停泊
◆2008/11/18 MSN産経ニュース ソマリア海賊“増長” 警戒海域外でのタンカー襲撃に衝撃
◆2008/11/18 AFP BB News 【図解】アフリカ東部沖で海賊がタンカー乗っ取り
◆2008/11/18 AFP BB News ケニア沖で海賊が大型タンカー乗っ取り
◆2008/11/18 時事ドットコム 海賊が大型タンカー乗っ取り=被害船では過去最大−ケニア沖
◆2008/11/18 AFP BB News ケニア沖で海賊被害のタンカー、ソマリア港沖に停泊
◆2008/11/18 中央日報 「李舜臣艦、来年1月末からソマリアに派遣」
◆2008/11/19 cnn.co.jp 海賊がインド海軍艦船を攻撃、応戦し「母船」破壊と アデン湾
◆2008/11/19 cnn.co.jp 海賊乗っ取り事件、新たに3件判明 漁船など ソマリア沖
◆2008/11/19 NIKKEI NET 08年のソマリア沖海賊被害65隻 身代金は24億―29億円
◆2008/11/19 NIKKEI NET ソマリア沖、海自派遣へ特措法 海賊対策で政府検討
◆2008/11/19 MSN産経ニュース 身代金総額は29億円も、ソマリア沖海賊被害で国連事務総長報告
◆2008/11/19 MSN産経ニュース ソマリア沖で香港貨物船乗っ取り
◆2008/11/19 MSN産経ニュース 海賊が身代金要求 「攻撃になすすべない」情報センター所長
◆2008/11/19 yomiuri.co.jp インド海軍、オマーン沖で海賊船1隻を撃沈
◆2008/11/19 AFP BB News インド海軍、アデン湾で海賊「母船」を撃沈
◆2008/11/19 AFP BB News ソマリアの海賊、サウジアラビア・タンカーの身代金要求 アルジャジーラ
◆2008/11/19 AFP BB News ソマリア沖で発生した08年の主な海賊被害
◆2008/11/19 AFP BB News ソマリアの海賊、香港の貨物船を解放
◆2008/11/19 cri ソマリアの海賊、2隻の船舶乗っ取る
◆2008/11/19 時事ドットコム 海賊の母船か、インド艦が撃沈=ソマリア沖
◆2008/11/19 NIKKEI NET 「取り締まり強化招くだけ」 サウジ外相、タンカー乗っ取り非難
◆2008/11/20 yomiuri.co.jp ソマリア沖に自衛隊派遣、超党派議連が特措法を検討
◆2008/11/20 毎日新聞 超党派議員:ソマリア沖海賊対策の新法案策定を検討
◆2008/11/20 毎日新聞 乗っ取り:アフリカ東部沖でタンカー 身代金240億円
◆2008/11/20 yomiuri.co.jp ソマリア沖の商船、露海軍が有料での警護検討
◆2008/11/20 NIKKEI NET ソマリア沖海賊被害急増 欧米など軍艦送り警戒
◆2008/11/20 時事ドットコム 安保理各国と海賊対策協議=国連決議の延長要請も−米政府
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 繁栄する海賊の町 ソマリア、住民からの尊敬高まる
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 330人が海賊の人質に 米報道官、ソマリア沖で
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 高級車にネットカフェ…繁栄するソマリア海賊の町
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 安保理、ソマリア海賊問題協議へ
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 海賊、23億8000万円を要求 サウジのタンカー乗っ取り
◆2008/11/20 MSN産経ニュース 「身代金目当てで遊牧民ら海賊に転向」 英専門家
◆2008/11/20 AFP BB News サウジタンカー乗っ取り事件、海賊側が身代金2500万ドル要求
◆2008/11/20 AFP BB News 海賊横行のソマリア沖へ海自派遣を検討、貨物船の安全確保
◆2008/11/20 AFP BB News 武力は海賊問題の解決にならない、米国防総省
◆2008/11/20 中日新聞 インド海軍、ソマリア沖で海賊船撃沈 被害頻発で警戒強化
◆2008/11/20 NIKKEI NET 海賊対策で海自派遣 首相が新法検討を指示
◆2008/11/20 外務省 副大臣会見記録(平成20年11月20日(木曜日)17時19分〜 於:本省記者会見室)
◆2008/11/20 毎日新聞 サウジアラビア:身代金交渉を開始…タンカー乗っ取り
◆2008/11/20 時事ドットコム 身代金支払い総額29億円=ソマリア海賊被害
◆2008/11/20 時事ドットコム 海賊対策で特措法策定へ=ソマリア沖に限定−超党派議連
◆2008/11/20 中央日報 ソマリア沖での海賊対策、韓国が駆逐艦「姜邯賛号」派遣へ
◆2008/11/20 中央日報 「ソマリアの若者層、海賊が本業に」
◆2008/11/21 NIKKEI NET 海賊対策で協調 エジプトなど周辺諸国、対策会合を開催
◆2008/11/21 cnn.co.jp ソマリアの海賊問題でアラブ6カ国が会議、共同対策で合意
◆2008/11/21 asahi.com 紅海沿岸諸国ピリピリ 海賊事件多発、対策会議を開催
◆2008/11/21 時事ドットコム ソマリア安定へ制裁=海賊行為に「深刻な懸念」−安保理
◆2008/11/21 MSN産経ニュース 米財務相、ソマリア武装組織指導者に制裁 海賊行為の資金源に
◆2008/11/21 MSN産経ニュース ソマリア海賊、取り締まり難航させる謎と現状
◆2008/11/21 MSN産経ニュース 海自派遣へ特措法、正当防衛で武器使用 ソマリア沖海賊被害
◆2008/11/21 yomiuri.co.jp 海賊増加のソマリア、安保理が反人道勢力への制裁決議
◆2008/11/21 yomiuri.co.jp ソマリア沖の海賊対策、紅海沿岸6か国が連携に合意
◆2008/11/21 毎日新聞 米国:ソマリア沖海賊に対応、安保理決議案を配布
◆2008/11/22 AFP BB News ソマリアの海賊、ギリシャのタンカーを解放
◆2008/11/22 AFP BB News MP3プレーヤーで海賊撃退できる強力音波装置
◆2008/11/23 AFP BB News ソマリアのイスラム武装勢力「シャバブ」、海賊にタンカー解放を要求
◆2008/11/23 jp.reuters.com ソマリアのイスラム原理主義勢力、タンカー救出に向け海賊を攻撃
◆2008/11/24 AFP BB News 「海賊たちは銃を持ったドラッグ中毒」、解放された船員が会見
◆2008/11/24 jp.reuters.com 混乱のソマリア、イスラム原理主義勢力が海賊追う
◆2008/11/25 yomiuri.co.jp 海賊から支援食糧を守れ!ソマリア沖へオランダ海軍出動
◆2008/11/25 cnn.co.jp 海賊から救出された船員、人質生活の恐怖を語る インド
◆2008/11/25 cnn.co.jp ソマリア沖でまた海賊発生、イエメン貨物船を乗っ取る
◆2008/11/25 MSN産経ニュース アラブ諸国も艦船派遣を 海賊対策でアラブ連盟事務局長
◆2008/11/26 cnn.co.jp 撃沈された「海賊船」、実は漁船と判明 国際海事局が確認
◆2008/11/26 yomiuri.co.jp 印海軍撃沈の“海賊の母船”、実は乗っ取られたタイの漁船
◆2008/11/26 asahi.com インド海軍撃沈の「海賊船」 実は漁船? ソマリア沖
◆2008/11/26 MSN産経ニュース 撃沈「海賊船」実は漁船 ソマリア沖でインド海軍
◆2008/11/26 MSN産経ニュース 海賊逮捕へ“法の後ろ盾”整備 英国「軍艦が摘発」「自国で裁く」
◆2008/11/26 ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版 ソマリア沖の海賊
◆2008/11/27 毎日新聞 ソマリア沖:インド海軍、「海賊」誤認し漁船撃沈 1人死亡14人不明
◆2008/11/27 NIKKEI NET 日本郵船など、海賊対策でソマリア沖回避
◆2008/11/28 cnn.co.jp ソマリア沖で海賊が化学製品タンカーを乗っ取る、警備員乗船も
◆2008/11/28 MSN産経ニュース ソマリアへの艦艇派遣延期 韓国
◆2008/11/28 中央日報 ソマリア海域への軍艦派遣を延期
◆2008/11/29 AFP BB News 「サウジタンカーの身代金支払いに期待」、ソマリア海賊
◆2008/12/01 cnn.co.jp 乗っ取られたウクライナ貨物船、所有者と海賊が解放で合意
◆2008/12/01 yomiuri.co.jp ソマリアで拘束の赤羽さん「大丈夫」…電話取材に応じる
◆2008/12/01 外務省 事務次官会見記録(12月1日付)エチオピアにおける邦人誘拐事案
◆2008/12/02 cnn.co.jp 豪華客船、イエメン沖で海賊を逃れる
◆2008/12/02 AFP BB News ソマリア沖の海賊回避、日本海運業界の追加コストは100億円
◆2008/12/02 毎日新聞 若手議員の会:海自派遣巡り恒久法も検討 ソマリア沖海賊
◆2008/12/03 asahi.com ソマリア沖の海賊対策、実力行使容認を1年延長 安保理
◆2008/12/03 時事ドットコム 米豪華客船、発砲受ける=逃げ切り被害なし−ソマリア沖
◆2008/12/03 NIKKEI NET EUとNATO、ソマリア沖の海賊対策を強化
◆2008/12/03 MSN産経ニュース 海賊取締決議1年延長 ソマリア領海での武力行使容認、国連安保理
◆2008/12/03 cri 安保理、ソマリア海賊の取締りを延長
◆2008/12/03 外務省 ソマリア沖の海賊・武装強盗行為対策に関する国連安保理決議の採択について
◆2008/12/05 cnn.co.jp エンジン故障の海賊船が漂流、食料もなく救援要請 7人拘束
◆2008/12/09 cnn.co.jp EU艦船がソマリア沖で海賊対策の作戦開始、6隻出動
◆2008/12/09 毎日新聞 ソマリア沖:EU、初の海上作戦――海賊対策
◆2008/12/09 毎日新聞 ソマリア沖:EU海賊海上作戦 独海運業界は歓迎 ソマリア教育相「貧困の結果」
◆2008/12/09 AFP BB News EU艦隊がソマリア沖に展開、海賊は活動範囲を東南方へシフト
◆2008/12/09 MSN産経ニュース EU、対海賊作戦を開始 ソマリア沖に艦船派遣
◆2008/12/10 毎日新聞 EU:海賊対策で日本に参加打診――ソマリア沖作戦
◆2008/12/11 cnn.co.jp ソマリア沖海賊追跡で軍派遣容認を 米国が安保理に提案へ
◆2008/12/11 NIKKEI NET 海賊対策の海自派遣、一般法も選択肢 自民PT
◆2008/12/12 毎日新聞 エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:犯人「赤羽さんら無事」
◆2008/12/12 時事ドットコム 米、陸上作戦の承認要求=ソマリア海賊制圧で決議案−安保理
◆2008/12/12 MSN産経ニュース ソマリア沖海賊、追跡は領土内でも米 安保理に提案
◆2008/12/12 MSN産経ニュース 「海賊対策先送り」国際協調足かせも 改正新テロ法成立
◆2008/12/13 MSN産経ニュース 海賊23人を拘束 ソマリア沖でインド海軍
◆2008/12/14 cnn.co.jp インド海軍、ソマリア近海で海賊容疑者23人拘束
◆2008/12/15 外務省 ソマリア沖海賊対策に関する国連安全保障理事会閣僚級会合への西村外務大臣政務官の出席について
◆2008/12/15 国境なき医師団 イエメン南部:アワルの海岸にたどり着くソマリア・エチオピア難民
◆2008/12/15 国境なき医師団 イエメン:さらに100人超が海路イエメンに到着
◆2008/12/16 人民日報 何亜非外交副部長、安保理のソマリア海賊問題会議に出席
◆2008/12/16 外務省 ソマリア沖海賊問題に関する国連安全保障理事会閣僚級会合における西村康稔外務大臣政務官のステートメント
◆2008/12/16 産経新聞 ソマリア沖へ艦船派遣検討 中国海軍、初の遠洋任務
◆2008/12/17 cnn.co.jp ソマリア海賊対策、陸上での軍事作戦を承認 安保理
◆2008/12/17 asahi.com ソマリア海賊取り締まり、陸上でも 安保理が決議採択
◆2008/12/17 時事ドットコム ソマリアに軍艦派遣検討=PKOの早期実施求める−中国
◆2008/12/17 NIKKEI NET 中国海軍、ソマリア沖へ軍艦派遣へ 海賊対策で初の遠洋任務
◆2008/12/17 外務省 わかる!国際情勢 Vol.20 海賊問題と国際社会の取組
◆2008/12/17 時事ドットコム 海賊対策で陸上作戦承認=国際調整枠組みも整備−安保理
◆2008/12/17 AFP BB News ソマリア沖で3件の海賊事件、安保理はソマリア国内での軍事作戦を承認
◆2008/12/17 AFP BB News 2008年、取材中に死亡したジャーナリストは95人
◆2008/12/17 MSN産経ニュース 中国、ソマリア海域へ艦艇派遣浮上 「責任大国」アピール
◆2008/12/17 cri ケニア、ソマリア大統領に警告
◆2008/12/18 cnn.co.jp ソマリア沖に艦隊派遣検討 中国メディア報じる
◆2008/12/18 cnn.co.jp 海賊が貨物船襲う、全船員が封鎖の船室にこもり救援求め無事
◆2008/12/18 毎日新聞 ソマリア海賊:制圧、領土内でも 各国軍の展開容認――安保理採択
◆2008/12/18 毎日新聞 ソマリア海賊:中国、海軍派遣「積極的に検討」
◆2008/12/18 時事ドットコム 中国艦艇、近く派遣=海賊対策でソマリア沖へ
◆2008/12/18 NIKKEI NET 中国、ソマリア海域へ軍艦を派遣
◆2008/12/18 外務省 西村外務大臣政務官のソマリア沖海賊対策に関する国連安全保障理事会閣僚級会合出席(概要)
◆2008/12/18 AFP BB News 海賊対策の安保理決議、「ソマリア領内へ空爆可能」と米国務省
◆2008/12/18 産経新聞 中国がソマリアに艦艇派遣 海賊対策で初の遠洋警備
◆2008/12/18 中央日報 安保理「海賊掃討」決議翌日、ソマリアで中国船舶が拉致免れる
◆2008/12/19 AFP BB News 中国、海賊対策でソマリア沖に艦隊派遣へ 初の領海外活動
◆2008/12/19 人民日報 中国、海賊対策でソマリア沖への軍艦派遣を検討中
◆2008/12/20 人民日報 中国がソマリア海域に軍艦を派遣
◆2008/12/20 NIKKEI NET 中国、ソマリア沖海賊対策で駆逐艦など3隻派遣決定
◆2008/12/20 MSN産経ニュース 中国、ソマリア海域に艦艇派遣
◆2008/12/21 cnn.co.jp イランもソマリア沖に艦隊派遣 現地メディア報道
◆2008/12/21 yomiuri.co.jp 海賊多発のソマリア海域に中国が軍艦派遣、26日出航
◆2008/12/21 毎日新聞 中国:ソマリア海賊対策で海軍艦艇3隻を周辺海域に派遣
◆2008/12/21 yomiuri.co.jp 海賊対策、政府に焦燥感…対米関係で中国に「後れ」懸念
◆2008/12/22 人民日報 中国、アデン湾・ソマリア沖派遣の海軍艦隊を編成
◆2008/12/22 毎日新聞 ソマリア海賊:中国も艦艇派遣
◆2008/12/23 cnn.co.jp ソマリア海賊対策の中国艦隊、26日出港
◆2008/12/23 NIKKEI NET ソマリア海賊対策、中国が米と軍交流再開
◆2008/12/23 yomiuri.co.jp ソマリア沖へ艦艇派遣の中国、国際貢献を強調
◆2008/12/23 毎日新聞 潮流:ソマリア、海賊業の病根=客員編集委員・黒岩徹
◆2008/12/23 MSN産経ニュース 「国連決議守る」と中国 ソマリア沖艦船派遣で
◆2008/12/23 cri 中国交通運輸省、ソマリア海域中国海軍の活動に協力
◆2008/12/23 cri ソマリア沖への中国艦艇派遣は平和維持に効果
◆2008/12/23 MSN産経ニュース イランも海賊対策船派遣
◆2008/12/24 外務省 外務大臣会見記録(12月24日付)ソマリア沖における海賊対策
◆2008/12/24 yomiuri.co.jp ソマリア沖海賊対策で巡視船提供検討
◆2008/12/24 MSN産経ニュース 海自艦が日本籍船を護送 ソマリア海賊対策で政府方針
◆2008/12/24 NIKKEI NET 外相「海賊対策、早急に検討」 ソマリア沖
◆2008/12/25 時事ドットコム ソマリア沖に海自派遣へ=海賊対策、海警行動を適用−政府検討
◆2008/12/25 cnn.co.jp 日本もソマリア沖に艦船派遣検討 官房長官が発言
◆2008/12/25 毎日新聞 麻生首相:海自ソマリア沖派遣の意向表明
◆2008/12/25 毎日新聞 海自:ソマリア沖に護衛艦派遣へ 海賊対策で政府検討
◆2008/12/25 NIKKEI NET ソマリア大統領、27日辞任へ
◆2008/12/25 毎日新聞 ソマリア海賊:ソマリア沖、海自派遣へ 海賊対策、警備行動適用――政府検討
◆2008/12/25 毎日新聞 ソマリア海賊:海自派遣 新法より早期行動 活動限定的、あつれきも
◆2008/12/25 外務省 副大臣会見記録(12月25日付)ソマリア沖における海賊対策
◆2008/12/25 yomiuri.co.jp ソマリア海賊対策で海自派遣の可否検討と河村官房長官
◆2008/12/25 MSN産経ニュース 海賊対策で新組織創設へ イエメン、周辺国と共同で
◆2008/12/25 MSN産経ニュース ソマリア海賊対策で調査団派遣へ 政府
◆2008/12/25 MSN産経ニュース 【麻生首相ぶら下がり詳報】ソマリア沖「海上警備行動で対応する」(25日夜)
◆2008/12/25 NIKKEI NET ソマリア海賊対策で海上警備行動発令へ、海自艦艇など派遣 首相
◆2008/12/25 NIKKEI NET ソマリア海賊対策、来春にも海自艦派遣
◆2008/12/26 cnn.co.jp ドイツ軍艦が海賊を撃退 被害多発のソマリア沖
◆2008/12/26 cnn.co.jp 中国海軍艦船3隻が出港、ソマリア海賊対策で 初の遠洋作戦
◆2008/12/26 asahi.com ソマリア沖海賊対策、中国艦船3隻が出発
◆2008/12/26 人民日報 アデン湾・ソマリア沖の中国船籍の船舶 運航保護を受ける
◆2008/12/26 yomiuri.co.jp 中国艦艇3隻、海賊対策でソマリアへ…初の軍事力行使作戦
◆2008/12/26 時事ドットコム 中国艦艇3隻、ソマリア沖へ=作戦目的で初の遠征
◆2008/12/26 NIKKEI NET 中国軍艦3隻、海賊対策でソマリア沖へ 初の遠洋作戦任務
◆2008/12/26 AFP BB News 中国の軍艦3隻がソマリア沖に向け出航、海賊対策で
◆2008/12/26 MSN産経ニュース 「外洋型海軍」へ一歩 中国艦隊ソマリア沖へ出航
◆2008/12/26 cri 中国艦艇がアデン湾、ソマリア海域へ出発
◆2008/12/26 毎日新聞 ソマリア派遣:「早急に」…首相、防衛相に対応指示
◆2008/12/26 asahi.com ソマリア沖海賊、海自派遣 首相、新法「考える」
◆2008/12/26 毎日新聞 ソマリア海賊:海自派遣 首相「海警行動」明言
◆2008/12/26 AFP BB News 麻生首相、ソマリア沖への海自派遣の検討指示
◆2008/12/26 yomiuri.co.jp ソマリア沖の海賊対策、海自護衛艦の派遣検討を指示へ…首相
◆2008/12/26 yomiuri.co.jp ソマリア沖への海自派遣、首相が検討を指示
◆2008/12/26 MSN産経ニュース 「日本から護衛艦派遣」 ソマリア沖 麻生首相は「海上警備行動」を明言
◆2008/12/26 MSN産経ニュース ソマリア海自派遣検討加速を指示 首相
◆2008/12/26 MSN産経ニュース 小沢氏、ソマリア沖派遣に理解
◆2008/12/26 NIKKEI NET ソマリア沖海賊対策、海自派遣へ具体化指示 首相、防衛相に
◆2008/12/26 NIKKEI NET 小沢氏「憲法上疑義はない」 ソマリア沖の海自艦派遣に理解
◆2008/12/26 cri ソマリア大統領報道官、大統領辞任を否定
◆2008/12/26 cri 日本首相、ソマリア沖への海自派遣検討を指示
◆2008/12/27 毎日新聞 ソマリア派遣:憲法上の疑義ない…小沢氏が一定の理解
◆2008/12/27 yomiuri.co.jp EU艦がソマリア沖で海賊撃退、艦載ヘリから威嚇発砲
◆2008/12/27 毎日新聞 NEWS25時:中国 ソマリアへ軍艦出航
◆2008/12/27 毎日新聞 ソマリア海賊:海自派遣 「なし崩し」懸念も
◆2008/12/27 yomiuri.co.jp ソマリア沖海賊 迅速な海自派遣を目指せ(12月27日付・読売社説)
◆2008/12/27 NIKKEI NET ソマリア沖「まず現行法で海自艦派遣」 政府、1月メド対処要領
◆2008/12/27 MSN産経ニュース 【主張】ソマリア海賊 海自の抑止力に期待する
◆2008/12/27 AFP BB News 【図解】ソマリア沖の海賊対策に向け中国軍艦が出港
◆2008/12/28 cri 中国艦隊、公海に出る
◆2008/12/29 asahi.com ソマリア大統領辞任 中央政府、機能できず
◆2008/12/29 MSN産経ニュース ソマリア大統領が辞任 混乱に拍車、海賊に影響も
◆2008/12/29 cri ソマリア大統領、辞任
◆2008/12/30 AFP BB News ソマリア大統領が辞任
◆2008/12/30 yomiuri.co.jp ソマリア暫定大統領辞任へ
◆2008/12/30 毎日新聞 NEWS25時:ソマリア 大統領が辞任
◆2008/12/30 MSN産経ニュース “ソマリア海賊掃討司令部”へ要員派遣 政府検討
◆2008/12/30 cri ソマリアで武装衝突発生
◆2008/12/31 cri ソマリア派遣の中国艦隊、初の燃料補給を完了


 
 
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増える海賊事件 1年で269件 

2008.1.9 21:16

国際海事局(IMB)・海賊情報センター(クアラルンプール)が9日発表した報告書によると、2007年に世界で起きた海賊事件(未遂を含む)は269件と、前年(239件)に比べ13%増加した。海賊事件は3年連続で減少していたが、アフリカのソマリアとナイジェリア沖で急増し、増加に転じた。

報告書によると、昨年10月に日本のタンカーも襲われたソマリア沖では31件(前年10件)。国別ではインドネシアが最多(43件)だが、前年の50件より減少した。(シンガポール 藤本欣也)



 
 
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海賊事件が増加、ここ3年で初 ソマリア激増などで

クアラルンプール――国際海事局の海賊情報センターは11日までに、世界の海域で昨年発生した事件は2006年比で10%増の269件に達したと報告した。増加はここ3年で初めて。

アフリカのナイジェリア、ソマリアでの事件増加が主因としている。ナイジェリアでは12件から42件に、ソマリアでは10件から31件にといずれも激増した。

乗っ取られた船舶は18隻、人質となった船員は292人、5人が殺害され、3人が行方不明となっている。銃使用の犯行は72件で、06年の35件から倍増。船員64人が暴行などで負傷、06年の17人から大幅に増えている。

船員への暴行はソマリア海域が多数を占めた。同センターはソマリア沿岸から出来る限り遠い海域での航行を勧めている。

ロケット弾、自動火器を使う海賊が目立ち始め、「母船」に「小型船」を隠し、船舶を襲う手口もあったという。

国別の発生件数では、インドネシアが43件で最多だが、前年の50件からは減っている。06年に47件だったバングラデシュは15件と激減した。センターは政府当局の努力を称賛している。

海賊多発海域とし悪名高く、世界の商業航路の要衝となっているマラッカ海峡は7件と3年連続の減少となっている。海峡に面するマレーシア、インドネシア、シンガポールは共同監視を強化している。



 
 
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2008/01/28-21:44 爆弾で援助関係者ら4人死亡=ソマリア

【ロンドン28日時事】ソマリアからの報道によると、同国南東部キスマユの港近くで28日、道路脇に仕掛けられた爆弾がさく裂、医療救援団体「国境なき医師団(MSF)オランダ」で活動する外国人2人を含む計4人が死亡した。

死亡したのはケニア人と白人男性、ソマリア人の運転手とジャーナリストとみられる。同国では暫定政府側とイスラム原理主義勢力の戦闘が続き、治安が極度に悪化している。



 
 
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地雷爆発で国境なき医師団の医師ら4人死亡 ソマリア

(CNN) ソマリアからの情報によると、同国南部の港湾都市キスマユで28日、道路に仕掛けられた地雷が爆発し、医療援助団体「国境なき医師団」の医師ら3人と、ジャーナリスト1人が死亡した。

国境なき医師団によると、同団体で死亡したのはケニア人医師(51)、フランス人技師(27)と、ソマリア人運転手。同行していたもう1人のメンバーが軽傷を負った。

また、ソマリア・ジャーナリスト組合によると、国営ソマリア通信のジャーナリスト、ハッサン・カフィ・ハレド氏(36)が死亡した。市内北部の記者会見会場へ徒歩で向かっている途中、遠隔操作の地雷が爆発したとされる。同組合は「ジャーナリストと援助団体メンバーを意図的に狙った攻撃だ」とする非難声明を発表。同国暫定政府と地元当局に徹底捜査を求めた。

国境なき医師団は、同市内に残るスタッフに避難を指示する方針だ。



 
 
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2008/02/01-20:05 ソマリアから外国人職員撤収=国境なき医師団

【ロンドン1日時事】ケニアからの報道によると、国際医療救援団体「国境なき医師団(MSF)」は1日声明を出し、隣国ソマリアから同団体所属の外国人スタッフを全員引き揚げさせたと発表した。

ソマリアでは先月末、MSFの車両を狙ったとみられる爆弾事件が発生し、ケニア人医師とフランス人専門家を含むスタッフ3人が死亡した。声明は「攻撃時の状況が明確でなく、スタッフの安全に配慮する必要がある」と説明している。



 
 
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2008年2月6日(水)「しんぶん赤旗」

65人のジャーナリスト

報道活動で死亡

07年

ニューヨークに本部を置く民間団体「ジャーナリスト保護委員会」(CPJ)は四日、年次報告「報道への攻撃」を発表し、二〇〇七年に世界各地で報道活動に関連して死亡したジャーナリストは少なくとも六十五人に上ることを明らかにしました。

CPJは一九九二年以来統計をとっていますが、昨年の死者数は九四年の六十六人に次ぐもので、過去十三年間で最多となりました。

犠牲者の半数近い三十二人がイラクで亡くなっており、一人を除きすべてイラク人ジャーナリストです。これに加えて、通訳や運転手などの支援スタッフも十二人死亡しています。

年次報告はイラクを「現代史上、ジャーナリストにとって最も死の危険が大きい紛争地」だと指摘。〇三年の米主導の侵攻後、百二十五人のジャーナリストと四十九人の支援スタッフが犠牲になったと述べています。

イラクに次いで多いのはソマリアでの七人。パキスタンとスリランカでそれぞれ五人、アフガニスタンとエリトリアで各二人、長井健司さんが亡くなったミャンマーを含む十二カ国・地域で各一人が死亡しています。

死亡原因の約七割が故意の殺人。残りは戦闘の巻き添えになったものです。

パリに本部を置く「国境なき記者団」は、昨年のジャーナリストの死者を八十六人としています。CPJは「報道活動に関連した死亡」の基準を厳格に適用しているための相違で、なお二十三件の死亡について調査中だとしています。



 
 
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日本のテロ対策−−北海道洞爺湖G8サミットに向けて 平和・安全保障研究所〈前号から続く〉

提言5

(実行犯追及ー国内法)

テロリストのグローバルな移動に対処できるような海上阻止行動を目指せ 9・11テロのあと日本は、自衛隊を「海外派兵」しない、集団的自衛権を行使しないという法的制約の中で可能な限りの国際貢献をしようとしてきた。その結果が、テロ特措法に基づくインド洋での海上阻止行動を行う他国艦船への補給を中心とする支援であった。その活動を始めた時、日本は国際テロ問題とアフガニスタン問題と同一視してきたきらいがあった。

一方、ブッシュ米政権は9・11テロ以降、何度も繰り返し、テロとの戦いはアフガニスタンで終わるわけではない、軍事的な戦闘だけではない、と明言してきた。米国の戦い方が理にかなっていたかどうかは別として、そもそもテロリストは特定の国や領域に閉じこもっているわけではない。テロリストに国境はない。テロとの戦いの「戦線」も当然にシフトする。イラクのことだけでなく、インド洋沿岸でいうならば、テロ問題の焦点は「アフリカの角」に移り、それに伴ってインド洋に展開している艦船の一部はソマリア沖にまで展開し海上テロや海賊対策にあたっている。

テロ特措法の期限が切れた後、08年1月に補給支援特措法を成立させたことは国益の観点から望ましい。だが、日本の取り組みが、テロリストやテロ対処の流動的な現実には適応しきれていないことも事実である。特定の作戦に従事している艦船に給油するだけという消極的な措置から脱皮し、PSI(拡散安全保障イニシアチブ)と同様に、テロリストの洋上での身柄拘束やテロ関連物資の回収などの任務に直接当たれるような措置を目指すべきである。洋上での多国間協力は、21世紀の安全保障政策の一つとして重要性が増すであろう。日本の生命線の一つは、南シナ海からマラッカ海峡、インド洋、アラビア海に至る海上ルートだが、その沿岸諸国にはテロや国際犯罪がはびこる国が多い。ここで沿岸諸国との協力をベースに大きな役割を果たすべきであろう。

提言6

(実行犯追及−国際協力)

法執行機関間の協力を進め、検挙率を高め、テロへの勧誘をつぶすための方策を構築せよ テロの実行犯はなかなか捕まらない。それ以前に、テロ事件の実行犯がつきとめられるのは全体のわずか3割程度にすぎない。多くのテロ事件で実行犯は捕まらないという事実から、テロはやり得との印象が持たれていることは間違いない。犯人がつかまらない、特定さえもできないのは自爆テロだけではない。自爆テロは一般的なイメージとは違って、統計が示すところによれば、イラクでもパレスチナでも10%以下にすぎない。

実行犯が捕まらない根源的な要因は一部国家の統治能力と意志の欠如にあると思われるが、破綻国家でなければ、法執行機関への外部からの支援でその能力を向上させることも可能だ。2001年以降継続している日本による「インドネシア国家警察改革支援プログラム」は、99年に国軍から分離したばかりの国家警察の運営に有益とされ、その内容も捜査関連の機器材や交番セットの供与から、現場鑑識や通信指令の訓練まで多彩である。

このようにして、各国の警察や法執行機関の底上げを行った上で、国際刑事警察機構(インターポール)を通じた情報交換の活性化、犯罪人引き渡し条約の整備、司法共助体制の拡充などなすべきことは多い。  また、実行犯が捕まらない、というのはテロ活動のかなりの部分が「組織」活動ではなく、組織化される以前のグループ、あるいは新規参入者が多いことも示唆している。つまり法執行機関がマークしきれないのである。この問題は、テロの未然防止にも関係することであるが、若者の間にテロ行為への誘惑、過激主義への魅力があって、それがさまざまな場所とツールによって拡幅している。イスラムだけではなく他の宗教にみられる過激主義、環境保護分野での過激主義、戦闘的な分離主義運動なども同様である。この取り締まりは各国の法制度の違いもあり、またインターネットなどの技術的な取り締まりの困難さもあって、最も難しいところであるが、勧誘に関しての国際的な共通点を見出すべく、まずは、国際セミナーを数多く開催し、事例の紹介や意見交換を重ねるべきである。

×  ×  ×

以上6項目に絞って具体的な施策を挙げた。これらは短期間に成果をあげられないものも含まれている。すでに、本年7月の北海道洞爺湖G8サミットに向けて、入国管理の強化のためにテロリストや要注意人物の情報収集は進められ、各所で爆発物、化学剤等の探知や処理の訓練も行われている。しかし万が一、テロ事件の発生を阻止できなかったときには(たとえそれが小規模な事件であっても)、提言3であげたリスク・コミュニケーションの重要性を意識しながら情報を開示し、マスコミに対応し、混乱する事態を収拾しなければならない。そのための各機関、担当者の訓練や準備は短い期間なりに取り組める。  そしてテロ対策は北海道洞爺湖G8サミットで終わるのではないから、さらに中長期を見据えた取り組みを考えねばならない。

日本は「対テロ国家戦略」の策定を急げ

最後に包括的な提言をしたい。日本は数多くのテロ対策措置を講じてきたが、今後さらに国際的にも日本の支援や関与が増えるであろう。そこで長期的な展望のもとに、それらを調整し、より戦略的に再編する時期に来ている。そのためには、まずは「対テロ国家戦略」のような文書が必要となる(10〜20ページ程度で十分である)。いま、この文書一つを読めば、日本のテロ対策の全体像が理解できるという公文書がない。日本人にとっても自国の国際テロ対策を「テロ特措法」と同一視する誤解もあり、外国からみても、日本が何を目標としているのか、何をしているのか、はなはだわかりにくい。そのような現状が日本のイメージとしてプラスになっていないことは否めない。

「対テロ国家戦略」には次のような項目を盛り込む。(1)国内外のテロ情勢、テロリストの類型、(2)日本の対テロ4原則(例えば「テロリストを生まない、入れない、支援させない、逃がさない」)、(3)長期的目標(テロ対策を進めることでどのような世界にするのか−−テロの根絶を目指すのか、それともグローバルテロの封じ込めを目指すのか。さらに、どのような国家像を打ち立てるのか−−例えば「日本はテロのない安全な国」、「テロの脅しには怯まない国」など)、(4)テロ対策の諸目的(テロ対策を実施することで何を得るのか。例えば、安定的なエネルギー供給、海上交通路など)、(5)目的を達成するための手段の位置づけ(日本単独、2国間、多国間枠組み、それら相互の関係、あるいは軍事から交流・対話まで各手段)、(6)取り組みの優先順位−−地域的もしくは分野でとくに力をいれる点、(7)課題−−例えば、情報力の強化や、テロの温床となるような環境条件を明らかにすることなど。

あわせて、法律上明記されていない「テロリズム」「テロリスト」「テロ支援」などの定義も含めるべきである。例えば、北朝鮮の拉致を「テロ」だと言っても、その問題への対応が「テロ対策」になるのだろうか。非国家主体による暴力と、国家機関による暴力への対応はおのずと異なるものだが、テロリズムの定義が明確でないことで、何でも非難すべき行為を「テロ」とレッテルをはることが許容されてしまい、そのことが本来のテロ対策の議論を妨げているといえる。

「対テロ国家戦略」をまとめるのは内閣官房(安全保障・危機管理室)になるであろう。国家戦略である以上は、内閣が変わったら破棄されたり、新たな事件が発生することで揺らぐようなものであってはならない。ただ情勢に応じて適時見直して改訂する。  このようにして日本のテロ対策を総合的に再構築し、外交政策や治安対策と連動させ、強固な治安の実現と、戦略的な国際貢献が出来るような体制をつくるべきである。 (了)



 
 
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ソマリア独立州のプントランドで爆発、20人が死亡

* 2008年02月07日 05:49 発信地:モガディシオ/ソマリア

【2月7日 AFP】(2月8日 一部更新)ソマリア北東部のプントランド(Puntland)独立州の港湾都市ボサソ(Bosasso)で5日、手りゅう弾によると見られる2件の爆発があり、20人が死亡し、多数が負傷している。地元当局者が6日、明らかにした。

爆発があったのは、アデン湾(Gulf of Aden)を渡ってイエメンに向かう出稼ぎ労働者が多く集まる地域で、死者の大半はエチオピア人だったという。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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2008/02/13-15:19 暗殺予告受け、仏亡命を希望=イスラム批判の元オランダ女性議員

【パリ13日時事】イスラム教を批判し、過激派から暗殺予告を受けたソマリア出身のオランダの元女性下院議員がこのほど、フランスへの亡命を求めてパリを訪れた。サルコジ大統領がどのような判断を下すかが注目されている。

この女性はアヤーン・ヒルシアリさん(38)で、1992年にオランダへ亡命。市民権を得た後、2003年に下院議員に当選した。

イスラム女性虐待を告発する映画「服従」で脚本を執筆したことでも知られるが、この映画のテオ・ファン・ゴッホ監督が04年、イスラム過激派に暗殺された際、遺体の上には、ヒルシアリさん殺害も予告するメモが残されていた。

ヒルシアリさんはその後、警察の保護を受けながら暮らしていたが、オランダ亡命申請当時の氏名・年齢詐称問題で議員を辞職し、06年に米国へ移住した。だが、米政府はヒルシアリさんの警護を拒否。オランダ政府からの資金援助も途絶えた。

こうした中、支援運動に乗り出したのがフランスの知識人たちだ。女性人権活動家のアマラ仏都市政策担当閣外相は11日、ヒルシアリさんと共に仏テレビの番組に出演、サルコジ大統領に協力を求めると約束した。



 
 
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ソマリアのAU部隊の延長承認 国連安保理

2008年02月21日22時13分

国連安全保障理事会は20日、アフリカ東部ソマリアに展開中のアフリカ連合(AU)部隊について、任期の半年延長を承認する決議を全会一致で採択した。AUとソマリア政府は国連に対し、要員不足のAU部隊を引き継ぐ形で国連平和維持活動を展開するよう求めていた。安保理は来月提出される事務総長の報告書を待ってこの問題を協議するが、治安上の問題などから早期派遣は難しい情勢だ。



 
 
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脆弱国No1はどこ? 北朝鮮15位、中国は74位

2008.2.28 00:28

米有力シンクタンクのブルッキングズ研究所は26日、独自の指標に基づく「脆弱(ぜいじゃく)国家リスト」(141カ国)を発表、無政府状態の続くソマリア、旧政権タリバンの残存勢力の活動が活発化するアフガニスタン、混迷が長引くイラクなどが上位に名を連ねた。

しかし、リストには国家瓦解の危機に直面する「破たん国家」だけでなく、有力新興市場国「BRICs」を構成するロシア(65位)、インド(67位)、中国(74位)、ブラジル(99位)なども列挙されており、格付けをめぐる異論も出そうだ。

リストはクリントン前米政権時代にアフリカ担当国務次官補を務め、米大統領選の民主党有力候補、オバマ上院議員に政策上の助言をしているスーザン・ライス上級研究員らが作成。経済、政治、安全保障、社会福祉の4分野の国力をそれぞれ数値化し、さらに総合的に評価した。

その結果、最も脆弱(ぜいじゃく)な国にランクされたのはソマリアで、アフガン、コンゴ(旧ザイール)、イラク、ブルンジ、スーダンと続いた。上位にはアフリカ諸国が多く、アジアでは北朝鮮(15位)、ミャンマー(17位)、ネパール(22位)、パキスタン(33位)などがリストに入った。(共同)



 
 
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米軍、ソマリア南部に巡航ミサイル攻撃 アルカイダ指導者狙う

* 2008年03月04日 01:08 発信地:ワシントンD.C./米国

【3 月4日 AFP】米国防総省は3日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)指導者を標的とした攻撃のために、ソマリア南部のケニア国境付近に向けて巡航ミサイル少なくとも1発を発射したと発表した。

国防総省のブライアン・ホイットマン(Bryan Whitman)報道官は、「米軍は2日、ソマリア南部のアルカイダ指導者に対して攻撃を行った」とだけ述べ、攻撃の種類や対象、結果などの詳細については明らかにしなかった。

一方、米軍関係者は、少なくとも1発あるいは複数発の巡航ミサイルが発射されたことを認め、「米軍当局は現在、攻撃による損害や効果を調査中だ」と語った。

米軍の艦船や潜水艦は、巡航ミサイル「トマホーク(Tomahawk)」を装備しているが、この関係者は、米軍艦船から発射されたものかどうかは明らかにしなかった。また、攻撃対象となったアルカイダ指導者の身元についても言及を避けた。(c)AFP



 
 
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米軍がソマリア南部空爆 潜伏のアルカイダ狙い

2008.3.4 00:37

米国防総省当局者は3日、米軍が同日、国際テロ組織アルカイダ要員を狙い、ソマリア南部を空爆したと語った。ソマリアの警察によると、3発のミサイルが着弾、標的となった民家は破壊され、8人が負傷したが、アルカイダ要員の状況は明らかではない。AP通信が伝えた。

米軍はこの地域で、地元のイスラム武装勢力がアルカイダ要員をかくまっているとみて、これまでにも空爆を実施している。(共同)



 
 
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[ロシア株]3月03日(月)のロシア市場の動き

【市況・株式】 2008/03/04(火) 13:23

◆市況概況◆

ロシア株式市場 三日続落。寄付き直後に安値をつけた後、下げ渋る

 3日のロシア株式市場は、三日続落。アジア株が大幅安となったことで寄付き直後は売り込まれ、MICEX指数は下げ幅が一時前日比3%に迫った。金融機関の損失拡大に打ち止め感が出ないため、世界的に株式市場から資金を引上げる動きが起きつつあり、寄付きで主要銘柄中心に大口の売りが出たもよう。この日は銀行株以外では商品価格の上昇に伴ってこのところ上げていた鉄鋼・農作物関連や石油輸出税の引き上げが伝えられた石油関連の下げがきつくなった。

個別ではロシア統一電力システムズ(EESR)がしっかり。傘下の第9地域電力(当社非取扱銘柄)の追加発行株式の売出しの仮条件価格が現在の市場価格を上回ることが明らかになった。また二酸化炭素排出権55万トン分を英企業に4億5000万ルーブル(約19億円)で売却することが明らかとなった。ロシアは京都議定書に基づく温室効果ガス削減計画を2008年より始動しており、ロシア最大の二酸化炭素排出企業である同社は計画達成に向け極めて重要な立場にある。同社では二酸化炭素抑制に向け40のプロジェクトがあり、削減によって得られる排出権売却で10億ドル(約1035億円)を調達する計画。3日の終値は前日比0.51%高の28.277ルーブル。

ロシア最大の非鉄金属会社ノリリスク・ニッケル(GMKN)は、鉄鉱石生産でロシア最大のメタロインベスト(非上場)との提携交渉を進めているが、メタロ社の主要株主であるUsmanov氏が市場を通じて同社株の発行済み株式数の3から4%を購入した、とコメルサント紙が伝えた。ロシア最大のアルミ会社RUSAL(非上場)との買収合戦が過熱してきたことで、同社株は逆行高、前日比3.21%高の7189.89ルーブルで取引を終えた。

米国株 小幅続落。景況感指数悪化が市場予想の範囲内に収まり下げ幅は限定的

 米国株式市場は、小幅続落。注目の2月のISM製造業景況指数は48.3と好不況の分かれ目となる50を割り込んだものの、市場予想(48.0)の範囲内であったことで、市場への影響は限定的であった。この日は評価損拡大懸念で金融株が売られ、アップルの利益予想が引き下げられたことでハイテク株も軟調であったが、原油価格急騰を追い風にエネルギー関連が上昇して指数を支えた。ダウ工業株平均は前日比0.06%安の12258.90で取引を終えた。

債券市場では製造業景況指数発表を前に緊急利下げのうわさが出ていた。噂はすぐに否定されたが大幅追加利下げ観測は根強く、米公開市場委員会(FOMC)メンバーの一人が金融市場安定後に利上げが必要となる、との見解を示したものの、反応薄であった。

為替市場では製造業景況指数が45程度に悪化する、との観測が浮上し米ドルが売られ対ユーロで連日の最安値を更新したものの、実際の数字は市場予想程度に留まったため、その後買い戻された。

ニューヨーク原油 急反発。ドル安進行で史上最高値を更新

 ニューヨーク原油先物は、旧反発。ドル安進行からインフレヘッジのための買いを集めた。米国によるソマリア空爆実施や、ベネズエラがコロンビアとの国境に戦車を配置したとの報道も地政学リスクを高め、一時1バレル=103.95ドルの史上最高値を記録した。その後反落して1バレル=102ドル台で取引を終えている。

金先物もドル下落による代替投資需要から上昇し、連日で史上最高値を更新、一時992ドルを記録した。銅先物も中国の輸入増加や在庫減少観測を背景に急騰し、遂に史上最高値を更新した。大豆・トウモロコシも史上最高値を連日で更新している。

この記事は、日本初のロシア株 取扱証券会社であるARUJI GATE証券株式会社の提供です。日本で実際にロシア株の売買ができるほか、ロシアおよびロシア株に関する詳細な情報を発信しています。URL : http://www.arujigate.co.jp/



 
 
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テロリストの潜伏先狙いミサイル発射、ソマリアで米潜水艦

ワシントン(CNN) 米政府高官は4日、米海軍潜水艦が3日、アフリカ東部のソマリア南部の町近くにあるテロリストの潜伏先を標的にトマホーク巡航ミサイルを発射したと述べた。このテロリストは米連邦捜査局(FBI)が指名手配している人物で、ミサイル攻撃で死亡したのかは不明。

テロリストはサレー・アリサレー・ナブハン容疑者(28)で、ケニア・モンバサで2002年に起きたイスラエル系のパラダイス・ホテルへの自爆攻撃に関与しているとされる。また、ホテル攻撃の前に未遂に終わったイスラエルのチャーター航空機へのミサイル攻撃にも加担していたとみられる。

同ホテルの事件は車を使った3人による自爆テロで、ケニア、イスラエル人計13人が死亡していた。

ナブハン容疑者は、1998年にケニアとタンザニアで起きた米大使館爆弾テロで起訴された国際テロ組織アルカイダの構成員と付き合いがあった。アフリカ東部でのアルカイダによるテロ謀議に深く関与しているとみられる。



 
 
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2008/04/05-06:53 仏豪華帆船、海賊が乗っ取り=乗組員30人人質に−ソマリア沖

【パリ4日時事】インド洋の保養地セーシェルから地中海へ向かっていたフランスの豪華帆船が4日、ソマリア沖のアデン湾で海賊に乗っ取られた。乗組員30人が人質になり、現地の仏軍がヘリコプターを帆船の上空へ飛ばすなど、救出を急いでいる。

仏外務省とAFP通信によると、乗っ取られたのは仏海上輸送グループ、CMA−CGMが所有する全長88メートルの帆船「ポナン」号(850トン)。セーシェルへ客を運んだ後で、乗っ取られた時、客はいなかった。乗組員の多くはフランス人。



 
 
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ソマリア沖で仏帆船乗っ取り、乗員30人が人質に

2008年04月06日 05:11 発信地:モガディシオ/ソマリア

【4月6日 AFP】インド洋のソマリアとイエメンの国境付近でフランスの豪華帆船が4日、アデン湾(Gulf of Aden)で海賊に乗っ取られ、乗組員30人が人質になった。海賊は5日現在、ソマリア北東部プントランド(Puntland)沖の拠点に向かっているとみられる。地元当局が明らかにした。

乗っ取られたのは仏マルセイユ(Marseille)を拠点にする海上輸送グループが所有する帆船「ポナン(Ponant)」号(850トン)。身代金などの要求はまだなく、フランス政府は犯人側からの連絡を待つと同時に対海賊緊急作戦の準備を進めている。

プントランド政府高官によると、海賊は「プントランド沿岸エイル(Eyl)に向かっているが、アクセスが困難なため船の追跡はできない」としている。

ポナン号は高度の監視能力を備えており、船の上空にヘリコプターも飛んでいたにもかかわらず乗っ取られた。ポナン号からの通信は途絶えている。

エルベ・モラン(Herve Morin)国防相は海賊は約10人で、一方の乗組員は20人ほどがフランス国籍で残り約10人はウクライナ国籍だとした。乗客はいなかった。

仏軍基地はジブチ周辺の外国軍基地としては最大で、米国主導の多国籍軍CTF150とともに高度な監視が可能。仏軍広報によると両部隊が事態の展開を追っているという。

ポナン号は今月21、22日にエジプト・アレクサンドリア(Alexandria)-マルタのバレッタ(Valletta)間のクルーズを予定していた。3本のマストを備えた同船には船室34室、4つのデッキとラウンジ、バー、レストランがある。(c)AFP



 
 
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仏大型帆船、乗っ取られる・ソマリア沖

【パリ=共同】フランス外務省は4日、ソマリア沖のアデン湾でフランスの大型帆船「ルポナン」が同日、何者かに乗っ取られ、乗員約30人が人質になったことを明らかにした。無政府状態が続くソマリアの沖合では海賊事件が頻発しており、今回も海賊グループの犯行とみられている。

フランス公共ラジオなどによると、同船は客を乗せずにインド洋のセーシェルから地中海へ向かっていた。乗員のほとんどはフランス人という。負傷者がいるかどうかは不明。

フランス政府は、国際テロ組織アルカイダなどを標的とする米軍主導の「不朽の自由作戦」に参加する各国艦船にも協力を要請した。フランス海軍の艦船が現場に向かったもようだ。

乗っ取られたのはフランスの大手海運会社CMA−CGMの系列会社に所属する豪華帆船。三本マストで全長は88メートル。最大で乗客64人が乗船できる。



 
 
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海賊乗っ取りの仏船、乗員30人解放 ソマリア沖

2008年04月11日23時15分

東アフリカのソマリア沖で海賊に乗っ取られていたフランスのクルーズ用豪華帆船「ポナン」号の乗員30人が解放されたと、サルコジ大統領が11日、声明で発表した。詳細は明らかにしていないが、仏メディアによると、軍事介入を伴わない交渉による解放だったという。(パリ)



 
 
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2008/04/11-20:21 人質約30人を解放=仏帆船乗っ取り

【パリ11日時事】アフリカ北東部沖でフランスの豪華帆船「ポナン」号(850トン)が海賊に乗っ取られた事件で、仏大統領府は11日、声明を発表し、人質となっていた帆船の乗員約30人がソマリア北部の沖合で無事解放されたことを明らかにした。事件は4日の発生から1週間ぶりに解決した。

声明によると、乗員のうち22人はフランス人。AFP通信によれば、解放は実力行使ではなく交渉の末に実現したとされるが、身代金が支払われたかどうかなど、詳細は不明。



 
 
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2008/04/21-09:15 スペイン漁船乗っ取り=また海賊、26人人質か−ソマリア沖

【パリ21日時事】マドリードからの報道によると、アフリカ北東部のソマリア沖で20日昼すぎ、スペインのまぐろ漁船が海賊に乗っ取られた。乗組員26人は全員無事とみられるが、人質になっているもよう。

乗っ取られたのはスペイン北部バスク地方のブレメオを母港とする「プラヤデバキオ」号で、乗組員のうち13人がスペイン人。ソマリア沖400キロの海上で武装した海賊に襲われた。

ソマリア沖では今月4日、フランスの豪華帆船が海賊に乗っ取られたばかり。この事件では1週間後に人質30人が解放された。仏軍特殊部隊は海賊のうち6人を拘束、パリへ移送した。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊、スペイン漁船乗っ取られる

2008年04月21日 10:50 発信地:マドリード/スペイン

【4月21日 AFP】ソマリア沖で20日、スペインのマグロ漁船が海賊に乗っ取られた。スペイン外務省が明らかにした。26人の乗組員に負傷者はいないという。

乗っ取られたのはスペイン・バスク(Basque)地方のブレメオ(Bremeo)から出航した「プラヤデバキオ(Playa de Bakio)」号で、20日午後1時(日本時間午後8時)ころ、ソマリア沖約400キロの同国領海内で漁の最中に襲撃を受けたみられる。外務省は乗組員のうち13人はスペイン国籍だとしており、スペインメディアの報道によると残る13人はアフリカ諸国の国籍。

バスク地方当局によると海賊は4人組で、グレネード・ランチャーなどで武装している。船は襲撃で損傷したものの航行は可能で、陸地を目指している模様だという。

スペイン外務省によると、紅海(Red Sea)上にいたスペイン海軍のフリゲート艦1隻が現場周辺に向かっている。(c)AFP



 
 
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<ソマリア紛争>首都周辺で戦闘激化、市民ら避難できず

* 2008年04月21日 13:15 発信地:モガディシオ/ソマリア

【4月21日 AFP】ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)北部Huriwaaで19-20日、エチオピア政府が支援するソマリア政府軍とイスラム武装勢力との間で激しい戦闘が続き、2日間で少なくとも47人が死亡した。

20日の戦闘はこの2か月で最大規模となり、29人の死亡が確認された。20日夜になっても砲撃音と銃声が止む気配はなく、市民らは避難もままならない状態だ。

住民の1人がAFP記者に話したところによると、周辺で少なくとも5人の民間人がエチオピア軍に殺害された。別の住民も、家屋内に放置された3人の射殺体や、路上に放置された民間人1人の死体を目撃したと語った。

ソマリアは独裁体制を敷いていたモハメド・シアド・バーレ(Mohamed Siad Barre)大統領が1991年に失脚・追放されて以来、内戦状態が続いている。モガディシオ市街地の損害は大きく、市民生活を圧迫している。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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2008/04/22-00:24 日本郵船タンカー被弾=小型船が攻撃、けが人なし−海賊か、イエメン沖

イエメンのアデン沖東約440キロのアデン湾で、21日午前4時40分(日本時間同10時10分)ごろ、日本郵船の大型原油タンカー「高山」(150、053トン、岡村秀朗船長)が、小型不審船から発砲を受け、被弾した。けが人はなく、高山は航行可能な状態という。現場は公海上とみられ、高山が日本国籍であることから、海上保安庁は器物損壊などの疑いで捜査する。

ソマリアからイエメンにかけての紅海入り口付近は海賊による被害が多発しており、海保などは高山が海賊船に攻撃された可能性が高いとみて、帰港後、乗組員から事情を聴くなどして詳しい状況を調べる。国土交通省は、外航船を運航する日本の船舶会社に対し、海賊への警戒を呼び掛けた。



 
 
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2008/04/23-09:30 ソマリア海賊対策で決議検討=日本も被害、安保理対応求める−米英仏

【ニューヨーク22日時事】国連安保理で米英仏3カ国は、ソマリア沖海域での海賊被害が相次いでいることを受け、加盟各国に海賊対策の実施を要請する決議の採択を目指し、案文の検討に入った。欧州外交筋が22日、明らかにした。

それによれば、決議案では、各国にパトロールやその他の被害防止策を講じるよう求める。起草作業は週内に終了する可能性もあるが、既存の国際法との整合性などで慎重な検討を要することから、さらに時間がかかる恐れもある。

ソマリアからイエメンにかけての紅海入り口付近では、通過船舶の乗員を拉致して身代金を要求する海賊被害が多発している。今月21日には、日本郵船の大型原油タンカーがイエメン沖で小型不審船の発砲を受け、被弾する事件があった。



 
 
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ソマリア沖の海賊対策を要請へ 安保理が決議案

2008.4.23 11:12

【ニューヨーク=長戸雅子】米英仏の3カ国は22日までに、ソマリア沖海域での海賊被害が相次いでいることを受け、国連加盟国に海賊対策の実施を認める安全保障理事会の決議案を作成する意向を明らかにした。リペール仏大使はロイター通信などに対し、「われわれは法的な側面も含め、合意に向けた段階にある」と述べ、週内に決議案の内容を固めることを目標にしている。

決議案にはパトロールや海賊行為への反撃、可能な限りの対策を講じるよう加盟国に求めることなどが盛り込まれる見通し。

ソマリア付近の海域は同国政情が20年近くにわたって不安定なままであることを反映し、世界で最も危険な水域とされ、付近を通過する船舶の乗員を拉致して身代金を要求する海賊被害が多発している。21日にはイエメン沖で、日本郵船の大型原油タンカーが小型不審船の発砲を受け被弾する事件があったばかり。



 
 
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2008/04/29-07:00 ソマリア領海での実力行使容認=日本船など海賊被害で安保理決議案

【ニューヨーク28日時事】米英仏3カ国などは28日までに、ソマリア領海内で不審船の臨検や拿捕(だほ)を含む海賊制圧に必要な「あらゆる措置」を講じる権限を6カ月間、加盟各国に与えるとした国連安保理決議案を理事国各国に配布した。

同案は、21日にソマリア沖海域で日本郵船の大型原油タンカー「高山」が被弾した事件にも遺憾の意を表明している。

「高山」襲撃事件以外にも、同海域で海賊被害が多発している現状を受け、海賊を取り締まる能力を欠くソマリア暫定政府の了承の下、同国の領海内で外国が準軍事行動を取ることを認める決議案となった。同政府も決議案に同意している。



 
 
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ソマリア沖の海賊拿捕容認・米英仏が国連安保理に決議案

【ニューヨーク=中前博之】米英仏3カ国などは28日までに、ソマリア沖で頻発する海賊行為を取り締まるため、同国領海内で不審船の拿捕(だほ)を含む「あらゆる措置」を講じる権限を6カ月間に限って加盟国に与える決議案を国連安全保障理事会に提示した。安保理は領海内の実力行使について国際法との整合性を専門家レベルで協議する方針だが、採択時期などは未定。(00:28)



 
 
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2008.05.30 Web posted at: 15:49 JST Updated - CNN

リヤ・ケベデ、ソマリア出身モデル「ワリス・ディリー」役で映画に主演

2008年04月30日 17:11 発信地:ワシントン/米国

【4月30日 MODE PRESS】エチオピア出身モデルのリヤ・ケベデ(Liya Kebede)が、ソマリア出身モデルのワリス・ディリー(Waris Dirie)の自伝『砂漠の女ディリー』を基にした映画『Desert Flower』で主役を務める。

監督はドイツ系アメリカ人のSherry Horman。映画では、ワリスがモデルになるまでの半生を追うとともに、国連の特別大使として女性器切除の廃絶に取り組む姿を描く。

リヤ自身も世界保健機関(World Health Organisation、WHO)の親善大使を務め、リヤ・ケベデ財団を設立するなど、精力的に社会問題に取り組んでいる。

29日に米ワシントン市内で開催されたホワイトハウス記者会(White House Correspondents’ Association)主催のパーティーで、リヤは「6月から撮影のためにヨーロッパに行くの」とコメントしている。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS



 
 
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ソマリアで爆弾攻撃、エチオピア兵の発砲で市民12人死亡か

2008年05月01日 08:43 発信地:モガディシオ/ソマリア

【5月1日 AFP】ソマリア南西部バイドア(Baidoa)で4月30日、エチオピア軍の給水車が道路脇に仕掛けられていた爆弾の攻撃を受け兵士1人が死亡した。また目撃者によると、攻撃を受けたエチオピア軍がソマリア市民に発砲し、少なくとも12人が死亡したという。

目撃者によると、爆弾の爆発でエチオピア軍兵士1人が死亡した後、ほかの兵士があらゆる方向に向けて発砲を始めたという。

これに対し、エチオピア軍司令官はソマリアの首都モガディシオ(Mogadiscio)で、同軍兵士の発砲を否定し、給水車を狙った爆弾の爆発で少なくとも民間人17人とソマリア兵1人が死亡したと発表した。

一方、赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)は、ソマリアでの人道危機がさらに悪化しており、数百万人が危険にさらされていると警告した。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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質問なるほドリ:海賊はだれが取り締まるの?=回答・窪田弘由記

<NEWS NAVIGATOR>

◆海賊はだれが取り締まるの?

◇すべての国に捜査・裁判権――アフリカ海域で被害多発

なるほドリ 中東の海で日本の大型タンカーが発砲されたんだってね。

記者 イエメンとソマリアにはさまれた海域で小型不審船に銃撃されました。現場はアジアと欧州を結ぶ海上交通の要衝で、海賊船による被害だとみられています。国際海事局によると、昨年の海賊被害263件のうち、45%がソマリア沖を含むアフリカ海域で起きています。同じく多発海域のマラッカ海峡は前年より減っています。

Q そもそも海賊って何?

A 海上の国際ルールである国連海洋法条約は「私有の船舶や航空機の乗組員または旅客が、私的目的のために行うすべての不法な暴力行為、抑留、略奪行為」と定めています。海は国の主権が及ぶ「領海」と、それ以外の「公海」に分かれますが、この条約上の海賊は、公海での行為を指します。

Q 公海だったら、だれが取り締まるの?

A 一般的に公海上で違法行為をした船への捜査権や裁判権は、船が所属する国にあります。しかし、海賊に限っては、すべての国の軍艦や海上警察に拿捕(だほ)などの捜査権と裁判権を認めています。今回の事件では、緊急通報を受けたドイツ海軍の駆逐艦が、ロケット砲を装備した不審船2隻を発見しましたが、船に乗り込んで調査する臨検までは行われませんでした。

Q 実際の取り締まりは難しいんだね。

A 拿捕した船が仮に海賊ではなかった場合、取り締まった国が損害責任を負うことになっています。だから、海賊船が特定の国旗を掲げていたりすると、取り締まりにくいようです。今回の事件の沿岸国であるソマリアは、無政府状態なため領海も野放しです。このため、米英仏はソマリア領海でも取り締まりができるような国連安保理決議案を検討しています。

Q 日本は取り締まりの実績があるの?

A 日本の海上保安庁が取り締まったことはありません。ただ、海保はインドネシアやフィリピンなど、略奪組織が多数出没する国の海上警察に技術支援を行い、アジア海域の治安向上に協力しています。日本にとって、海上航路の安全確保が重要だからです。(社会部)

==============

◇あなたの質問をお寄せください

〒100―8051(住所不要)毎日新聞「質問なるほドリ」係(naruhodori@mbx.mainichi.co.jp)

毎日新聞 2008年5月1日 東京朝刊



 
 
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アルカーイダ指導者死亡か 米軍のソマリア空爆

2008.5.2 01:13

ロイター通信によると、ソマリア中部の町で1日未明、同国のイスラム原理主義勢力の指揮官が空爆を受けて死亡した。同指揮官は国際テロ組織アルカーイダの現地指導者とされ、イスラム原理主義勢力側は米軍機が攻撃したと主張している。

地元住民らは1日午前2時ごろに大きな爆発が2度あったと証言。指揮官らは当時、標的となった建物で会議中で、地元メディアは計15人が死亡したと伝えた。

事実上の無政府状態が続く同国では、ゲリラ戦を展開するイスラム原理主義勢力「イスラム法廷会議」の残存勢力が4月以降に勢力を拡大し、隣国エチオピア軍の支援を受ける暫定政府との戦闘が激化している。

(共同)



 
 
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米軍がソマリアで空爆、アルカイダ指揮官ら12人死亡

2008年05月02日 02:04 発信地:モガディシオ/ソマリア

【5月1日 AFP】(5月2日 一部更新、写真追加)ソマリア中部で1日、家屋を狙った空爆があり、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の指揮官を含む12人が死亡した。エチオピア政府関係者およびソマリアの反政府勢力が発表した。

米国防総省は同日、この攻撃が米軍によるアルカイダ指揮官を狙ったものだったと認めたが、指揮官の身元および攻撃が成功したかどうかについては言及を避けた。

ソマリアの首都モガディシオ(Mogadiscio)からの報道によると、死亡したうちの1人は、アルカイダのMoalim Aden Hashi Ayro指揮官だという。同指揮官は、アフガニスタンで訓練を受け、外国人援助活動家らの殺害に関与していたといわれ、また、2007年の米軍による空爆の標的の1人だった。

アフリカにおける米国の主要同盟国で、ソマリア暫定政府を支援するエチオピア政府によると、米軍が空爆を行ったのはソマリア中部ガルグドゥード(Galgudud)地方Dhusamarebの一軒の家屋だったという。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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安保理、アフリカ視察へ ソマリアの情勢確認など

国連安全保障理事会の今月の議長、サワーズ英国連大使は2日の記者会見で、事実上の無政府状態が続くソマリアの情勢確認などのため、31日から安保理視察団としてアフリカ各国を訪問すると述べた。

ソマリアについては同国に直接入らず、隣国ケニアから情勢を視察。ダルフール紛争を抱えるスーダンやチャド、コートジボワールなども回る。日程は10日間で、サワーズ大使ら15理事国の国連大使らが参加する見通し。(共同)

 
 


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PKO派遣検討を決議 ソマリアで安保理

国連安全保障理事会は15日、事実上の無政府状態が続くソマリアに展開しているアフリカ連合(AU)部隊に代わり、国連平和維持活動(PKO)部隊の派遣検討を潘基文事務総長に引き続き求める決議案を全会一致で採択した。

英国提出の決議は、ソマリアの治安安定を目指す国連の活動強化のため、現在隣国ケニアに置いている国連事務所を首都モガディシオなどソマリア国内に移転させることも求めた。(共同)



 
 
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ソマリアの人口3分の1「危機的」、食糧価格高騰で

2008.5.20 10:39

国連食糧農業機関(FAO)は19日、アフリカのソマリアでは食糧価格高騰や現地通貨の下落、干ばつの影響で、人口の約3分の1に当たる260万人以上が早急な食糧援助が必要な「危機的状況」にあるとの報告書を発表した。現状が続けば、今年末までに計350万人が危機に直面するとも予測している。

ソマリアでは現地生産されるトウモロコシのほか、輸入米の価格が急騰。昨年と比べ穀物価格が数倍になった地域があるほか、通貨ソマリア・シリングの対米ドル相場が急落し、輸入穀物の購買力が減少した。

さらに、南部や中部で干ばつが発生。イスラム原理主義勢力と暫定政府との戦闘が続いていることや、紛争の影響で100万人以上が国内避難民となったことも情勢を悪化させている。(共同)



 
 
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世界中でDLの嵐の予感

Firefoxがギネスに挑戦する日

2008年05月29日 14時38分更新

文● 西川仁朗/アスキーネタ帳編集部

 5月29日、MozillaはFirefox 3がリリースされる日(関連記事)を「Download Day」と呼び、24 時間の間に最もダウンロードされたソフトウェアとして、ギネス世界記録に挑戦する。

「Firefox 3 Download Day」のキャンペーンサイト。世界地図で現在何人の人が登録しているか分かる。地図上の国にポインタをあてるとそれぞれの国別登録者が出てくる。アメリカが約6500人と圧倒的に多く、日本は約1000人、中国は500人といったところ。ソマリヤやマダガスカル、ケニアにもそれぞれ1人登録者がいた

ギネス世界記録と言えば、500万個の星を投影でき、「世界で最も先進的なプラネタリウム」に認定された「メガスター・コスモス」や、時速60kmと「世界最高速」に認定された東芝のエレベータなどが思い浮かぶのではないか? そんな世界一に徹底してこだわる先人たちの仲間入りを、Firefoxは果たそうとしている。

参加希望者は「Firefox 3 Download Day」のキャンペーンサイトで自分のメールアドレスを登録しておく。すると、Firefox 3 のリリース日を知らせるリマインダメールが届き、指定のリリース日にダウンロードするだけと非常に簡単。それだけで、君のPCはギネスブックの歴史の片隅に名を残すことができるのだ。

MixiやGree内にすでに開設されている「Firefox 3 Download Day」コミュニティに参加するなどして、Firefox好きは来るべきX-DAYに備えようではないか。



 
 
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2008.05.30 Web posted at: 15:49 JST Updated - CNN

ソマリア沖でまた乗っ取り 貨物船2隻

(CNN) ソマリア沖のアデン湾で28日、貨物船2隻が乗っ取られていたことが分かった。ケニア当局者が29日、明らかにした。この海域では最近、海賊事件が続発している。

乗っ取られた船などについての詳細は不明。アデン湾はソマリアとイエメンの間に位置している。25日にはほぼ同じ場所で、ケニアからルーマニアへ向かっていたオランダ船籍の船が、海賊に乗っ取られたばかり。ロシア人4人、フィリピン人5人の乗組員が人質となった。船の所有会社が28日に接触した乗組員は、「上陸はしていないが全員無事だ」と話していたという。

世界各地の海賊被害を調べている国際海事局(IMB)によると、アデン湾で船が海賊の襲撃を受けた例は、今年になってこれで26件目。実際に乗っ取られた船は7隻目となる。大半が身代金目的で、人質が危害を受けるケースは少ないという。ソマリアには少なくとも4つの海賊組織があることが分かっているが、同一犯が乗っ取りを繰り返しているのかどうかは不明だという。

国連安全保障理事会では今年4月、米英仏などが、ソマリア沖の海賊への対策を各国に求める決議案を提示している。



 
 
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MSF、アデン湾を渡る数千人のソマリア人・エチオピア人難民の暴力的な航海の状況を告発 ―報告書「選択の余地なし」の発表に際し、紛争や飢餓から逃れてイエメンに到着する難民・移民に対するさらなる支援を要求―

* 2008年06月20日 19:01 発信地:東京

【国境なき医師団】

毎年数千人にのぼるソマリア人とエチオピア人が、紛争や極度の貧困から逃れるために命がけでアデン湾を渡りイエメンに入国している。航海は危険と背中合わせであり、密航業者から暴力を振るわれ、イエメンに到着しても援助はほとんど受けられない。国境なき医師団(MSF)は、本日発表した報告書「選択の余地なし」において過酷な航海の状況を公表し、祖国を脱出した数千人の難民・移民・亡命希望者に対してさらなる支援を行うよう要求する。

ソマリアにおける戦闘の激化と、「アフリカの角」と呼ばれるアフリカ大陸東部を直撃している干ばつが原因で、新たにイエメンへと入国する人は増え続けている。国連によると、2007年には3万人がこの危険な航海を試み、2008年の1月から5月の間には2万人がイエメンに到着した。しかし、そのうち多くは航海に失敗している。2007年には1400人以上の死者および行方不明者が報告され、2008年6月までには400人がイエメンの海岸にたどり着くまでに命を落した。

6月20日の「世界難民の日」に発表されたこの報告書は、2007年9月からイエメンで活動するMSFのチームが集めた250を超える証言に基づいたものである。難民たちは疲れ果て、多くは病気にかかっており、精神的に打ちのめされた状態で到着する。定員30人から40人程度の8?10mの小船に、100 人を超える難民が詰め込まれる。難民たちは2?3日の航海中、身動きもできず同じ姿勢で座らされ、多くの場合水も食糧も与えられない。

密航業者は極めて暴力的で、動こうとした人はだれでも殴る。貯蔵スペースとして設けられた狭くて窓のない倉庫に詰め込まれた人びとの場合、状況はさらに深刻である。20人もしくはそれ以上がこのような場所にひしめき合い、折り重なるように座ることを強要される。非常に劣悪な状況のため、乗員の3分の1が航海中に死亡したと報告されている。主な死因は激しい殴打、水と食糧の不足、そして倉庫内での窒息である。MSFが聞き取り調査を行った人のうち何人かは、密航業者が子どもを含む難民を甲板から海へ突き落としたと証言した。

イエメン沿岸への上陸は非常に危険である。軍による逮捕を避けるため、多くの船が夜間に到着し、海岸には近づかない。乗員は密航業者から水深の深い海に飛び込むよう強要され、多くの人びとが溺れ死ぬ。泳げない人もいれば、感覚がなくなり体が動かせなくなる人、方向を見失って海岸にたどり着けない人もいる。

MSFが聞き取り調査を行ったほとんどの人は危険を承知していたが、暴力と貧困から逃れる唯一の生存手段として、他に選択の余地がなかったと証言している。危険な航海を経てイエメンに到着したとしても、窮状は終わりではない。イエメンという国は資源に乏しく、支援はほとんど得られない。MSFのイエメンにおける活動責任者、アルフォンス・ヴェルデュは語る。「現在の人道援助では不十分です。さらなる国際的な援助が必要とされており、資金拠出機関は政治面でも経済面でもこの問題に対応すべきです。イエメンに到着した難民に対する援助を増やすことが必要であり、さらに多くの団体が援助活動に取り組むことが求められています。」

---------------------------------------------- MSFは2007年9月、イエメン沖に到着する難民に対して医療・心理ケアおよび人道援助を行うプログラムをイエメン南部の沿岸地域で開始した。移動診療チームが海岸で救急処置と緊急援助を行い、アワル収容センター内で救急診療所を運営している。MSFは過去8ヵ月間で6千人を超える難民に援助を行った。

************** MSF報告書「選択の余地なし:命懸けでアデン湾を渡るソマリア・エチオピアからの難民・移民・亡命希望者たち」の全文(英語版)は下記のリンクにてご覧になれます。

http://www.msf.or.jp/pressroom/img_press_report/pdf/YemenReport.pdf

(c) 国境なき医師団



 
 
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国連開発計画の現地代表、武装勢力が射殺 ソマリア

2008年7月7日11時6分

AP通信によると、ソマリアの首都モガディシオで6日夜、国連開発計画(UNDP)の現地代表が武装勢力に射殺された。目撃者の話では、代表らはモスク(イスラム礼拝所)を出た際に銃撃され、搬送先の病院で死亡が確認された。代表の息子とほかの男性も負傷したという。



 
 
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ソマリア沖、日本企業所有の貨物船が海賊被害

2008年7月23日20時26分

フィリピン外務省は23日、アフリカ東部ソマリア沖で20日朝にパナマ船籍の貨物船が海賊に乗っ取られたと発表した。同省によると、貨物船は日本企業の所有。船長と船員計20人は全員フィリピン人で、日本人船員はいない。日本の船舶管理会社が22日に船と連絡をとった時点ではけが人はいないという。ソマリア沖ではこれまでも海賊行為が頻発している。(バンコク)



 
 
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道路脇で爆発、20人死亡40人以上負傷 ソマリア首都

2008年8月3日20時25分

【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ東部ソマリアの首都モガディシオで3日、幹線道路脇で大きな爆発があり、20人が死亡、40人以上が重傷を負った。AP通信などによると、路上のごみの山に隠された爆弾が爆発。犠牲者の大半は道路を掃除していた女性や子どもだった。

91年以来、無政府状態が続く同国では今年6月、エチオピア軍の支援を受ける暫定政権と、イスラム系反政府武装勢力の間で停戦協定が結ばれた。その協定が逆に、それぞれの内部での権力争いを再燃させていると言われる。2日には閣僚10人が首相の国有財産不正利用を訴え、辞職の意向を表明している。



 
 
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ソマリアで路肩爆弾が爆発、少なくとも20人死亡

* 2008年08月03日 21:53 発信地:モガディシオ/ソマリア

【8月3日 AFP】ソマリアのモガディシオ(Mogadishu)で3日、路肩爆弾が爆発し、目撃者と医療関係者によれば道路清掃中の女性ら少なくとも20人が死亡した。犯行声明は出されていないが、この地区ではイスラム原理主義勢力が軍の車列を狙って頻繁に路肩爆弾を仕掛けている。(c)AFP



 
 
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ソマリアで爆発、女性ら15人死亡

2008.8.3 19:15

無政府状態が続くソマリアの首都モガディシオで3日、路上に仕掛けられた爆弾が爆発、AP通信は目撃者の話として、街路清掃に携わる女性10人を含む少なくとも15人が死亡したと伝えた。

ソマリアでは、暫定政府と有力な反暫定政府勢力「ソマリア再解放同盟」が今年6月、戦闘停止をうたった和平協定に署名、和平プロセスが進められているが、強硬派勢力は和平の動きに反発、治安は悪化の一途をたどっている。

目撃者によると、爆弾は路上のごみの山に隠されていた。多数の負傷者が病院に運ばれたという。(共同)



 
 
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イエメンの沿岸警備隊、ボートピープルを救出;依然6人行方不明

UNHCRイエメン(13日)発 :

先週、海が荒れるオフシーズンにも関わらず活動する密輸人のボートが、アデン湾で遭難した後、依然6人が行方不明である。これにより、密航シーズンが早まっていることと、人数が以前より多いという懸念が高まった。

10日、イエメン南部のメイファー(Mayfa'a)の受入れ施設にいるUNHCRのスタッフが、約175人を乗せた漁船が、ソマリア北部先端のボッサソ(Bossaso)近くのマレラ村(Marera village)から、メイファー・ヘーガー海岸(Mayfa'a Hager coast)へ向かう途中、遠洋で大破し、座礁していることを報告した。そのうち漁師に救助された者もいたが、他のグループは小さな船でどうにか嵐の中を岸までたどり着いた。到着後、彼らはUNHCRの地元のパートナーであるSociety for Humanitarian Solidarity(SHS)へ警告した。

イエメンの沿岸警備隊はすぐに通知を受け、SHSと共に3つのボートに配置されたフィールドチームは、遭難者の救出に向かった。救出されたすべての人は、UNHCRとパートナーによる援助と、食糧、毛布、住居と医療が受けられるメイファーの収容施設へ送られた。



 
 
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タイ貨物船を海賊がだ捕 ソマリア沖

2008/8/16 (15:03)

【タイ】タイの海運会社トーレセン・タイ・エージェンシー(TTA)が所有する貨物船「MVトー・スター」が12日、ソマリア沖で海賊にだ捕されたことが明らかになった。乗員28人は今のところ無事とみられている。

ソマリア沖では海賊の被害が多発。今年4月には日本籍の大型タンカーがスピードボードから銃撃を受けた。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊事件、8月は4件目 マレーシア船襲撃

クアラルンプール――クアラルンプールに本部がある国際海事局の国際海賊情報センターは20日、アフリカ東部のソマリア沖合でヤシ油を積んだマレーシア船籍のタンカーが海賊の襲撃を受け、乗組員39人と共に乗っ取られたと報告した。

ソマリア沿岸は世界でも最悪の海賊多発海域で、事件が起きたのは8月だけで4件目となった。

19日夜、他の船舶経由で救難信号を受けた。同センターは直ちにテロ対策で近海を警戒中の多国籍軍艦船に連絡、海軍艦船が現場海域に向かっているという。同タンカーはソマリアへ向かっているとみられる。この多国籍軍には米国、フランス、ドイツ、パキスタン、英国とカナダが参加している。

同タンカーを保有するマレーシアの海運会社によると、船はインドネシア・スマトラを出港、オランダ・ロッテルダムへ向かっていた。乗組員はマレーシア人29人、フィリピン人10人となっている。

ソマリア沖のアデン湾では8月、日本の貨物船、ナイジェリア船、タイの貨物船がシージャックされた。実行犯はいずれも乗組員解放で身代金を要求、交渉が続いているとされる。海賊情報センターによると、ソマリア沖での海賊事件は今年上半期で24件に達している。



 
 
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日本のタンカー、海賊に乗っ取られる ソマリア沖

2008年8月21日17時7分

【シンガポール=杉井昭仁】クアラルンプールの国際海事局海賊情報センターによると、アフリカ東部のソマリア沖で21日午前6時前(日本時間正午前)、興洋(こうよう)海運(東京都港区)が管理するパナマ船籍のケミカルタンカー、アイリーン(7373トン)が海賊に乗っ取られた。周辺に展開中の米海軍などが捜索・救助活動に当たっている。

タンカーにはフィリピン人やロシア人など計19人の乗組員がいたが、日本人はいないという。

海賊はアイリーンを乗っ取る前に、イランの貨物船を襲撃して乗っ取ったという。また、同日正午過ぎ、ドイツの貨物船も乗っ取られた。ソマリア周辺の海域では、身代金目的の海賊行為が頻発している。7月以降、日本やタイの貨物船などが乗っ取られ、8月19日にもマレーシアのタンカーが乗っ取られている。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊事件2件、日本のタンカーも乗っ取られる

クアラルンプール――クアラルンプールに本部がある国際海事局の国際海賊情報センターは21日、アフリカ東部のソマリア沖で日本の海運会社が運航するタンカーとイランの貨物船が同日、海賊に乗っ取られたと報告した。

現場海域は中東イエメンのアデン湾上でイラン船は発砲を受け、海賊が船上に乗り込んだ。この約1時間後、同じ海域で日本のタンカーが襲われたという。タンカーには乗組員19人がいる。日本人はいないとの情報がある。

同センターは直ちにテロ対策で近海を警戒中の多国籍軍艦船に連絡した。この多国籍軍には米国、フランス、ドイツ、パキスタン、英国とカナダが参加している。

ソマリア沖では19日、ヤシ油を積んだマレーシア船籍のタンカーが海賊の襲撃を受け、乗組員39人と共に乗っ取られる事件があったばかり。ソマリア沿岸は世界でも最悪の海賊多発海域で、事件が起きたのは8月だけで6件目となった。

海賊情報センターによると、ソマリア沖での海賊事件は今年上半期で24件に達している。



 
 
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ソマリア沖で海賊行為が頻発 1カ月では7隻

2008.8.21 19:54

【シンガポール=宮野弘之】マレーシアの国際海事局(IMB)海賊情報センターに入った連絡によると、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で21日、イランの貨物船と、日本の海運会社が管理するパナマ船籍のタンカー、さらにドイツの企業が管理する貨物船の計3隻が海賊に相次いで乗っ取られた。同海域で1日に3隻が乗っ取られたのは初めて。この1カ月では7隻が乗っ取られたことになる。インド洋に展開する多国籍軍の艦船が救助に向かっている。

同タンカーを管理する興洋海運(東京都港区)によると、乗っ取られたのは、ケミカルタンカー「アイリーン」(7373トン)。日本時間21日午後1時50分ごろ、船長から「15、16人の海賊が乗り込んできてソマリアへ向かうよう命じられた」との連絡があったのが最後だという。フランスからインドに向け、スエズ運河を通り、アデン湾のイエメン寄りを航行中だった。

同タンカーにはフィリピン人16人のほか、ロシア人2人、クロアチア人1人の計19人が乗っており、日本人の乗組員はいない。

海賊情報センター当局者がAP通信に語ったところでは、21日朝、イランの貨物船が海賊に銃撃を加えられて乗っ取られ、直後にタンカーが襲われた。その後ドイツ企業の管理するタンカーが乗っ取られたという。

同当局者によると、現在インド洋で海賊やテロ集団摘発のため展開している米英独仏とカナダ、パキスタン海軍の多国籍軍艦船が、乗っ取られた船舶の捜索・救助活動に向かった。多国籍軍艦船に対しては海上自衛隊が補給支援活動を行っており、2月の活動再開から7月末までに累計で艦船用燃料6925キロリットル、水1115トンなどを補給した。

ソマリア沖では19日から20日にかけ、39人が乗ったマレーシアのタンカーが乗っ取られたばかり。同海域では7月20日に、やはり日本企業が管理する、パナマ船籍でフィリピン人船員ら20人乗り組みのタンカーが海賊に乗っ取られた後、タイの貨物船やナイジェリアの船舶が襲われている。

海賊はこれまではいずれも身代金を要求してきているが、今回はまだ、何も要求は来ていないという。

こうした事態について、海賊情報センターの当局者は、同海域が非常に危険な状態になりつつあるとして警戒を呼びかけるとともに、同海域での脅威を取り除くため、国連や各国が真剣に取り組むべきだとしている。



 
 
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日本のタンカー、ソマリア沖で海賊に乗っ取られる

【クアラルンプール=伊東義章】国際海事局海賊情報センター(クアラルンプール)によると、ソマリア沖で21日、日本が運航するタンカーが海賊に乗っ取られた。乗組員は19人で日本人はいないという。現在タンカーとは連絡が取れず、船員の安否などは分かっていない。ソマリア沖は海賊事件の多発地帯で、同日にはイランのばら積み船も襲われている。

国土交通省などによると、ソマリア沖で海賊に乗っ取られたのはパナマ船籍のケミカルタンカー「アイリーン」で、東京都港区の興洋海運が管理している。(21日 19:38)



 
 
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ソマリア沖で海賊、マレーシアのタンカーを乗っ取り

2008/08/22 12:18 JST配信

【クアラルンプール】 ソマリアとイエメンの間に位置するアデン湾で19日午後10時9分頃、海運大手マレーシア・インターナショナル・シッピング・コーポレーション(MISC)のタンカーが海賊に襲われ、乗組員39人もろとも乗っ取られた。うち29人はマレーシア人で10人はフィリピン人。

襲撃されたのは「MT・ブンガ・メラティ・ドゥア」号で、インドネシア・スマトラ島のドマイからオランダのロッテルダムにパーム油を運んでいた。国際海事機関(IMB)の発表によると、海賊は身代金を要求する可能性が高いという。タンカーはすでにソマリア海域に入ったと見られる。

アデン湾岸での海賊による襲撃事件は1カ月の間に4件目となり、IMBの依頼を受け、近海を警備していた多国籍軍の艦船が現場海域に向かった。

ソマリアはアフリアで最も長い沿岸線を持ち、紅海とインド洋を結ぶ重要な海上輸送の拠点に近い。ソマリア沖は世界でもっとも海賊事件の発生件数が多い地域で、今年の4月から6月の間で24件もの海賊事件が報告されている。7月20日には日本企業の所有する貨物船が海賊の襲撃に遭い、身代金を要求される事件が起きている。

(ザ・スター、ザ・サン、8月21日、ベルナマ通信、8月20日)

2007 マレーシアナビ



 
 
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海賊がまた乗っ取り ソマリア沖で独関係貨物船

2008.8.22 20:12

ソマリア沖のアデン湾で21日、ドイツ企業が運航するアンティグア・バーブーダ船籍の貨物船が海賊に乗っ取られた。国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)が22日、明らかにした。乗組員の国籍などは公表していない。

アデン湾では19日にマレーシアのタンカーが、21日にはイランの貨物船と日本企業が管理するケミカルタンカーが相次いで海賊に乗っ取られた。(共同)



 
 
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日本関係船 海賊から今度は逃げ切る

2008.8.23 22:14

マレーシアの国際海事局(IMB)海賊情報センターに入った連絡によると、アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で23日、日本企業が関係するパナマ船籍の貨物船が海賊に襲われ、発砲されるなど約1時間追尾されたが、逃げ切ったという。20人の乗組員にもけがはなかった。同海域では先日、日本企業が関係する船など4隻が乗っ取られている。(シンガポール宮野弘之)



 
 
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誘拐犯、UNHCRモガディシュ事務所長を無傷で解放

UUNHCRケニア(28日)発:

ソマリアの首都であるモガディシュのUNHCR事務所長を務めるハッサン・モハメド・アリ(Hassan Mohammed Ali)は、2か月間の監禁の末、解放され、28日ナイロビへと発った。彼は6月21日モガディシュ付近で、武装したグループにより誘拐されていた。

キーナーン(Keynaan)として知られるアリは、27日午後発見されたときの健康状態は良好だったが、ケニアの首都に着いた際病院へと運ばれた。

「友達やUNHCRの同僚を見たときは本当に嬉しかった。家族と再会するのが待ちきれない」と、キーナーンはナイロビで語った。

27日に発表されたUNHCRの声明で「彼の解放のため、デモ活動をしてくれた全てのソマリア機関と市民団体に感謝している。また、数週間にも及んだ困難な監禁期間中の、全ての世間の解放訴えとサポートまた団結力に心から謝意を表したい」と述べた。

UNHCRはまた、監禁期間中であってもソマリアの国内避難民の援助を続けたこと、また今後も支援を提供し続けるとも述べた。

UNHCRはソマリアで強制的に留まってしまっている支援家たちに敬意を表したい。ここ数か月の間、人道支援家たちが誘拐されたり、襲われたりする事件が増えており、支援が届きにくい状況となっている」。



 
 
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外務省、「海洋対策室」を来月新設へ

外務省はインド洋やマラッカ海峡などで海賊による被害が増えている現状を踏まえ、対策を検討する専門組織「海洋対策室」(仮称)を来月、新設する。総合外交政策局安全保障政策課に数人規模で発足させる。海上の安全確保や被害防止策のほか、海洋開発に向けた政策なども総合的に取りまとめる。

今月21日、ソマリア沖で日本の海運会社が管理するタンカーが海賊に乗っ取られる事件が発生。福田康夫首相は海賊対策として、法整備も含めた検討の加速を内閣官房に指示していた。主に海賊対策を取り扱うため、各国と情報交換して海上の安全確保に努める。(10:15)



 
 
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MISCのタンカー、再びソマリア沖で乗っ取り被害

2008/09/02 16:41 JST配信

【クアラルンプール】 先ごろ海運大手マレーシア・インターナショナル・シッピング・コーポレーション(MISC)のタンカーが海賊に乗っ取られたソマリアとイエメンの間に位置するアデン湾で8月29日、同社の別のタンカーが再び海賊に襲われた。

襲撃されたのは「MT・ブンガ・メラティ・リマ」号で、サウジアラビアからシンガポールに石油化学品3万トンを運んでいた。乗組員はマレーシア人が36人、フィリピン人が5人で、9月1日午前の時点で同船は乗組員を載せたまま海賊の本拠地に向かっているという。MISCによると、周辺海域をパトロールしていた多国籍軍の艦船が急報を受けて現場に急行したが、乗組員の安全を優先したため制止できなかったという。

8月19日にはアデン湾でMISCのパーム油タンカー「MT・ブンガ・メラティ・ドゥア」号が海賊に乗っ取られ、マレーシア人29人、フィリピン人10人のあわせて39人の乗組員のうちフィリピン人1人が海賊に襲撃を受けた際に事故死した。乗組員の解放に向けた交渉が行われているという。

アデン湾では海賊による襲撃事件が相次いでおり、今年に入って少なくとも30隻が乗っ取られ、約130人の乗組員が拘束されているとみられている。

ソマリア沖は世界でもっとも海賊事件の発生件数が多い地域で、7月20日には日本企業の所有する貨物船が海賊の襲撃に遭い、身代金を要求される事件が起きている。

(ザ・スター、8月30日、9月1日、ロイター通信、8月31日)

2007 マレーシアナビ



 
 
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ソマリア沖タンカ−襲撃続発、外務省は対策本部を設置

2008/09/03 10:40 JST配信

【クアラルンプール】 ソマリアとイエメンの間に位置するアデン湾で8月19日と29日に海運大手マレーシア・インターナショナル・シッピング・コーポレーション(MISC)のタンカー2隻が相次いで海賊に襲われた事件を受け、マレーシア外務省は2隻のタンカーに関する動きの監視を続け、乗組員の無事解放を実現するための対策本部を設置した。 外務省は声明で、「マレーシアは同様の襲撃事件に巻き込まれた船に関係する国と協力して国連に働きかける」とした。また、外務省はイエメンとソマリアの当局に対し、乗組員の解放に向けた努力を要請したことを明らかにした。

英字紙「ザ・スター」によると、ソマリアは1991年から無政府状態が続いており、湾岸の海賊組織の活動を抑えることができないという。ソマリアの海賊は軍隊のような組織を持ち、積み荷ではなく身代金目当ての襲撃がほとんどだという。

8月19日には、MISCのパーム油タンカー「MT・ブンガ・メラティ・ドゥア」号がアデン湾で海賊に乗っ取られ、マレーシア人29人、フィリピン人10人のあわせて39人の乗組員のうちフィリピン人1人が海賊に襲撃を受けた際に事故死した。同29日にはサウジアラビアからシンガポールに石油化学品3万トンを運んでいたMISCの「MT・ブンガ・メラティ・リマ」号が海賊に襲われた。マレーシア人36人、フィリピン人5人の乗組員を乗せたまま海賊の本拠地に向かったと見られる。「ザ・スター」によると、2隻の乗組員の解放に向けた交渉が行われており、海賊はMISCのタンカ−2隻を合わせて300 万リンギ以上の身代金を要求しているという。

MISCは9月2日、声明の中で、同社の全ての船のアデン湾における航行を中止すると発表。乗組員の安全を最優先し、家族には最新の情報を提供していくとした。

(ザ・スター、9月2日、ベルナマ通信、9月2日)



 
 
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ソマリア沖の海賊封じに本腰 EU、海軍派遣も

2008年9月4日 朝刊

【ロンドン=星浩】ソマリア沖で激増する海賊の襲撃に対処するため、欧州連合(EU)は通過船の安全確保のため協力機構を設置する方針を固めた。ロイター通信が伝えた。日本のタンカーも乗っ取られるなど、海賊が国際海運の脅威となっており、EUは海軍艦船の派遣などを検討する。

国際海事局(IMB)によると昨年は40件余りだった同海域での海賊行為は、今年は既に37件にも達した。このため、飢餓の危機にひんしたソマリアへの支援物資援助もままならず、世界食糧計画(WFP)は安全確保を欧州各国などに求めていた。

ロイター通信によると、EUは当面はWFPの物資輸送支援のための護衛活動などを行う。その後、活動を拡大させる計画。今月15日の外相会合で基本合意を目指す。

海賊行為が集中するアデン湾は欧州とアジアを結び年間2万隻が通行する。今年4月には日本の原油タンカーが銃撃され、7、8月には日本の会社が管理するタンカーが相次いで乗っ取られた。

ソマリアの海賊は少なくとも6隻の船と乗組員ら約130人を人質にとり、数億円の身代金を要求しているという。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊、帆船乗っ取る 仏人2人を拉致

パリ(CNN) フランス外務省は3日、アフリカ東部、ソマリア北部沖で帆船が海賊に乗っ取られ、フランス人2人が拉致されたと述べた。現場海域は、アデン湾。ソマリア沖は、世界最悪の海賊多発海域となっている。

国際海事局によると、8月21日にはイラン、日本、ドイツの海運会社の船舶3隻がシージャックに遭った。同19日にもマレーシア船が襲われている。

帆船がどこに向かっているのかは不明だが、海賊はソマリア領海に逃れ、身代金を要求するのが通常の手口となっている。ソマリアは現在、政府軍とイスラム反政府勢力の間で戦闘が発生、海賊には武装勢力もいるとの見方がある。

ソマリア沖での海賊事件多発を受け、国連安全保障理事会は今年6月、ソマリア政府の海賊対策に協力する外国諸国の艦船に追跡、捕そくなどで領海進入の権限を認める決議を全会一致で認めた。国連が支援するソマリア暫定政府は決議を歓迎。決議はまた、国連加盟国に対しソマリアへの海賊掃討での技術支援も促した。

この決議を受け、米海軍などがアデン湾での監視作戦を強化している。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊、韓国貨物船乗っ取る 未遂事件も

クアラルンプール――国際海事局の海賊情報センター(本部クアラルンプール)は10日、アフリカ東部、ソマリア沖で同日、韓国の貨物船が襲われて乗っ取られたと報告した。また、ギリシャの貨物船も襲撃されたが、難を逃れたという。

ソマリア沖は、世界最悪の海賊多発海域で、乗っ取られた船舶は今年7月20日以降、計11隻となった。乗組員21人の韓国船が襲われたのはソマリア北部沖のアデン湾。韓国の聯合ニュースによると、韓国人、外国人の乗組員は全員無事だという。

また、ギリシャの貨物船は海賊の高速ボートに追われ、機関銃の攻撃を受けた。事件発生の情報を受けた海賊情報センターがソマリア近海で警戒中の多国籍軍艦船に連絡。艦船、ヘリコプターが現場に向かい、海賊を撃退したという。

同センターによると、ソマリア沖で今年起きた海賊事件はこれで50件で、多数がアデン湾に集中している。

海賊はソマリア領海に逃れ、身代金を要求するのが通常の手口となっている。ソマリアは現在、政府軍とイスラム反政府勢力の間で戦闘が発生、海賊には武装勢力も関与しているとみられる。

ソマリア沖での海賊事件多発を受け、国連安全保障理事会は今年6月、ソマリア政府の海賊対策に協力する外国諸国の艦船に追跡、捕そくなどで領海進入の権限を認める決議を全会一致で認めた。国連が支援するソマリア暫定政府は決議を歓迎。決議はまた、国連加盟国に対しソマリアへの海賊掃討での技術支援も促した。

この決議を受け、米海軍などがアデン湾での監視作戦を強化している。



 
 
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ソマリアの海賊、日本のタンカーなどを解放 身代金と交換か

* 2008年09月12日 07:27 発信地:ナイロビ/ケニア

【9月12日 AFP】海員援助計画(Seafarers' Assistance Programme)ケニア支部は11日、前月ソマリアの海賊に乗っ取られていた日本のタンカーとドイツの貨物船が解放されたと発表した。

同支部のAndrew Mwangura氏によると、解放されたのは、8月21日に乗っ取られていた、日本企業が運行するパナマ船籍のタンカー「アイリーン(MT Irene)」号とドイツ企業が運行するアンティグア・バーブーダ船籍の貨物船「MV BBC Trinidad」号。

フィリピン人16人とクロアチア人3人が乗り込んでいたアイリーン号は、ソマリア北東部の漁村エイル(Eyl)で解放されたという。Mwangura氏によると、解放前日、同船の解放交渉を支援するため日本人の一団がケニア・ナイロビ(Nairobi)入りしていたという。

スロベニア人船長とフィリピン人10人、ロシア人2人の船員の計13人が乗っていたMV BBC Trinidadも、同じくエイルで解放された。

ソマリアのプントランド(Puntland)独立州の海賊に近い消息筋はAFPに対し、アイリーン号解放に150万ドル(約1億6000万円)の身代金が支払われたと語ったが、これまでのところ確認されていない。(c)AFP



 
 
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【軍事情勢】国連決議にダンマリの“国連中心主義国”

配信元:SANKEI EXPRESS

2008/09/14 04:17更新

祖国の不甲斐(ふがい)なさに覚悟はあったものの、6月に全会一致で採択された国連安全保障理事会決議は、読むほどに恥ずかしさがこみ上げる。折しも党利党略の末、来年早々の期限切れが迫る新テロ対策特別措置法の延長が微妙な雲行き。だが、政治家は決議に関心すらなかった。ソマリアの海賊に対処する外国海軍艦艇に「必要なあらゆる措置」を授権した画期的決議を理解すれば「せめて、同じ海域で対テロ作戦を担っている各国海軍への補給には貢献しなければ」と、並の国際感覚を持っていれば悟ったはずだ。

もっとも、安保理が「軍議の場」であることを知ってか知らずか、日本は安保理常任理事国入りを目指すというから並の国際感覚などあるはずもなし。日本のような、外交を経済でカバーする「商人国家」が、常任理事国という“御家人株”を財にモノ言わせて手に入れても、諸外国はヤットウ(剣術)もできない「俄(にわか)武士」の限界を蔑(さげす)むだけだろう。

決議に際しては、跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)するソマリア沖の海賊に対処すべく、ソマリア暫定政府(TFG=Transitional Federal Government)の求めに応じ、日本も含め16カ国が提案国に名を連ねた。日本の“勇気”には驚いた。身代金目当ての誘拐といった不法な武力行使=海賊行為に対抗し、国際海洋秩序安定に向けた海上兵力投入ができない分際なのだから、提案だけして他国の海軍に取り締まらせる算段なのだろう。

ソマリア沖が日本にとり重要なエネルギー資源輸送路であり、日本関係の船が度々、海賊に襲撃されている現実を頭に描きながら決議文を読むと冷や汗が出る。加盟国と国際機関に対して国連憲章第7章(平和に対する脅威、平和の破壊及び侵略行為に関する行動)に従い、次なる措置の実施を要請している。

(1)ソマリア沖公海で海軍艦艇と軍用機を展開中の加盟国に、海賊行為監視とともに、特にソマリア沖航路利用に利害を有する加盟国には、TFGと協力して海賊行為抑止への努力を強化し、協同することを請う。

⇒自衛艦をインド洋に派遣し、この海域に利害を有する日本はまさしく「加盟国」で「海賊行為抑止への努力を強化し、協同」もできる。艦影・海軍旗を見せるだけで海賊の台頭を抑えてきた海軍のプレゼンスは、海上自衛隊の法的限界を知らない海賊には有効であるし、TFGや展開中の各国海軍に、海賊の射程外からの追跡とそれに伴う位置no通報は可能だからだ。

(2)国際・地域関係機関と協力しながら、全加盟国は相互に情報共有し、海賊に脅かされ、襲撃されている船に国際法規に従った支援を求める。

⇒「協力し、情報共有」までは、海自にもできる。ところが「国際法規に従った支援」には?マークが灯(とも)る。各国海軍は各々(おのおの)が定める交戦規定(ROE=Rules of Engagement)により通常、任務遂行=海賊逮捕のための武器使用が許されている。しかし、自衛隊の平素の武器使用は自衛艦といった自衛隊の武器を守るときのみ。人員や設備・装備に被害が及ぶ事態が確信できるまで応戦が許されない。

実は、国際海洋法条約は締結国に海賊取り締まりを認める一方、具体策や司法手続きは国内法に委ねている。例えば、海賊の抵抗に応じて、停船要求→警告射撃→ヘリコプターから特殊部隊を降下させ強制停船―などの手順を踏む。ところが、公海での警察権を沿岸警備隊(海上保安庁)を補完する形で担っている諸外国の海軍とは違い、海自には警告射撃すら許されていない。

さらに、日本では国内法が未整備で、武器使用以前にも問題がある。公海上で取り締まり、日本の裁判にかけられるケースは、日本船籍での犯罪や外国船で日本国民が被害者になるなど、日本の刑法適用事案だけ。日本の貿易を支える外航海運は多くが「便宜置籍船」と呼ばれる外国船。船員も外国人が多数で、海賊に襲われても“治外法権”となってしまう。

従って、決議が認める海賊制圧目的での、「ソマリア領海への追跡権」も、「必要なあらゆる措置の実施」も、海自には有って無きがごときの権能なのである。

米仏など常任理事国はもちろんドイツ、カナダ、オランダ、デンマークの各海軍もこの海域での海賊取り締まりに軍艦を派遣している。何が「国連中心主義」か。憲法98条第2項にある「条約及び国際法規の遵守」が泣こうというものだ。(政治部専門委員 野口裕之)



 
 
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UNHCR、バイドアにてソマリア人女性の就職と安心を支援

UNHCRソマリア(1日)発:

ハダラ(Khadara:仮名)の夫が病気になった際、彼女は一家の大黒柱となった。一年前モガディシュから逃れた国内避難民には、働く機会は少なく、薪を集めるという危険な職に就くしかなかった。

「毎日、2人の小さい娘を連れて、10キロも街の外れまで歩かなくてはいけないんです。薪を集めて、売って、3万ソマリアシリング(約1米ドル)になります」と、ソマリアの首都モガディシュから北西に230キロ離れた、バイドア(Baidoa)にて、彼女はUNHCRに語った。家族を養うには十分な収入ではないとも付け加えた。

UNHCRは、バイドア及びモガディシュ周辺に暮らす、数人の女性へ、野菜や果物の販売のような小規模な商売を始めるための助成金を提供している。物乞いや辛い搾取から解放されるにつれ、彼女たちは、尊厳を取り戻したと感じるようになり、より良い未来を信じ始めた。

「もう薪を集めてよくなったから、より安心を感じるし、より大切にされていると感じますし、もう、2人の娘を心配することはありません」と、ハダラは語った。ソマリアの援助機関であるベイ女性開発ネットワークにより実施しているUNHCRのプロジェクトにより、助成を受けた彼女は、現在では小規模ながらも商売を行なっている。「悩む事は少なくなりました。なぜなら、おなかの中の赤ちゃんも含めて、私の子ども達を養っていけるようになりますから」と、彼女は加えた。

UNHCRは、このような女性の参画に重点を置いた家計支援プログラムを通じた、保護を拡充していく予定だ。そのプログラムでは、女性らが希望する小規模な商売に関するアドバイスできるようになり、あらゆる乱用を報告する制度の確立を支援するだろう。

しかし、このプログラムは開始したばかりだ。多くの避難している女性は、今も過酷で危険な仕事を行い、健康や安全への危険性を抱え続けている。「ごみ拾いを始めて、初めて病気になりました」と、別の避難民のソマリア女性は言った。彼女は、粗末な避難所の外でごみを売らなくてはいけない。彼女の最も幼い子どももまた、病に苦しんでいる。



 
 
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ソマリア沖で海賊、新たに2隻を乗っ取り

* 2008年09月19日 11:09 発信地:モガディシオ/ソマリア

【9月19日 AFP】ソマリア沖で17-18日、ギリシャ船と香港船籍の大型船が相次いで海賊に乗っ取られた。同海域では海賊行為が多発しており、関係当局は国際的な対応を呼びかけている。

フィリピン人の乗員25人が乗ったギリシャの貨物船Centauriは18日、首都モガディシオ(Mogadishu)沖約200マイルでロケット弾で武装した海賊に乗っ取られた。情報を公開したマレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)にある国際海事局(IMB)海賊情報センターによると、海賊はソマリア東部沖を通過する船舶を狙って襲撃している。

また、船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)のAndrew Mwanguraケニア支部長によれば17日、中国人24人とスリランカ人1人の乗員を乗せ、チュニジアからインドのピパバブ(Pipavav)港に向かっていた香港船籍の「グレート・クリエーション(Great Creation)」号も乗っ取られた。

IMBによると今年1月以来ソマリア沖で55隻が海賊の襲撃を受けており、11隻が依然身代金目的で拉致されたままだという。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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ソマリアで戦闘、30人死亡

2008.9.22 22:52

1991年から事実上の無政府状態が続くソマリアの首都モガディシオで22日、イスラム原理主義勢力と暫定政府軍などの間で戦闘となり、迫撃砲弾が市場に命中、子どもを含む市民ら約30人が死亡した。AP通信が目撃者の話として伝えた。別の目撃者は、死者は「少なくとも19人」としている。

ソマリアではイスラム原理主義勢力と暫定政府軍との戦闘が激化、治安が悪化の一途をたどっているが、過去数カ月で最大規模の戦闘という。

市場関係者によると、原理主義勢力がまず空港や大統領府を攻撃。暫定政府軍と同軍を支援するエチオピア軍が迫撃砲などで反撃した。(共同)



 
 
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世界汚職ランク、タイは80位

2008/9/24 (13:35)| 主要ニュース 社会

【タイ】世界各国の汚職調査を行っているNGO(非政府組織)、トランスペアレンシー・インターナショナル(本部、ベルリン)がまとめた2008年版の「腐敗認識指数(CPI)」ランキングで、タイは政府の腐敗度が180カ国・地域中80位とされた。点数は10点満点中3.5点で、ブラジル、モロッコ、サウジアラビア、ブルキナファソと同点だった。

CPIはビジネス調査などから公的部門の腐敗レベルを測定したもので、点数が下がるほど腐敗度が激しい。もっとも清潔とされたのはデンマーク、ニュージーランド、スウェーデンの3カ国で9.3点。最下位はソマリアで1点だった。

アジアの各国・地域は、シンガポール9.2点(4位)、香港8.1点(12位)、日本7.3点(18位)、台湾5.7点(39位)、韓国5.6点 (40 位)、マレーシア5.1点(47位)、中国3.6点(72位)、インド3.4点(85位)、ベトナム2.7点(121位)、インドネシア2.6点(126 位)、ミャンマー1.3点(178位)など。

米国は7.3点、フランスは6.9点、ロシアは2.1点(147位)だった。



 
 
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ソマリアは治安最悪 援助関係者の誘拐横行  

2008.9.25 10:21

国際医療援助団体の日本人女性スタッフが連れ去られた可能性があるソマリアは、1991年から事実上の無政府状態が続き、治安は最悪とされる。最近は援助関係者やジャーナリストら外国人を狙った身代金目的の誘拐が横行している。

誘拐現場のエチオピア東部オガデン地方はソマリア国境に近く、ソマリアと同じソマリ系住民が多い。犯行グループはソマリア国内で外国人らの誘拐を繰り返している武装勢力と関連がある可能性がある。

今月20日にはドイツ人男性とソマリア人の妻が誘拐されたが2日後に解放されたように、身代金が支払われればすぐに解放されることが多い。

一方、先月23日に誘拐されたカナダ人とオーストラリア人のジャーナリストはいまだ解放されていない。犯人らは身代金250十万ドル(約2億6500万円)を要求しているともいわれている。(共同)



 
 
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ドイツ空港でKLM機に特殊部隊突入、テロ容疑者2人を逮捕

* 2008年09月26日 17:59 発信地:ベルリン/ドイツ

【9月26日 AFP】ドイツのケルン・ボン(Cologne-Bonn)空港で26日午前6時55分(日本時間午後1時55分)、駐機中のアムステルダム(Amsterdam)行きのKLMオランダ航空機に独特殊部隊が突入し、同機での攻撃を企てていたとみられる男2人の身柄を拘束した。

ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州警察は、身柄を拘束した2人について、23歳のソマリア人と24歳のソマリア系ドイツ人男性と発表した。

地元メディア報道によると、2人のアパートから「聖戦で死ぬ覚悟だ」と書かれたメモが見つかっていた。警察はこれまで数か月にわたって2人の監視を続けていたという。(c)AFP



 
 
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【萬物相】海軍艦艇のソマリア沖派遣

今年4月、ソマリアのアデン湾でフランスの豪華ヨット「ル・ポナン」が海賊に乗っ取られた。3日後、サルコジ大統領はヨーロッパ最高の特殊部隊とされる GIGN(国家憲兵隊治安介入部隊)を急派した。さらにフランスにいたヨットのオーナーに、海賊に対し人質の身代金200万ドル(現在のレートで約2億 1000万円、以下同)を送らせた。乗組員30人が解放されるや、特殊部隊の隊員50人余りが金の入ったかばんを載せた海賊の車をヘリコプター5機で追跡し、金の入ったかばんとともに海賊6人を捕らえ、フランスに連行した。

アフリカ東岸に位置するソマリアの近海は、紅海とインド洋を結ぶ原油輸送ルートに当たり、ソマリアが内戦に突入してからは海賊の巣くつと化してしまった。1000人を超える海賊が出没し、各国の船舶を乗っ取り、昨年だけでも人質の身代金として3000万ドル(約31億9000万円)を手に入れたという。この金で快速艇を買い入れ、衛星電話、GPS(衛星利用測位システム)、機関銃のほか、対戦車ロケット砲までそろえている。今年に入り乗っ取られた船舶は30隻を超えている。

韓国も例外ではない。2006年には韓国人船員8人が乗った東遠号が乗っ取られ、117日後に解放された。昨年5月と10月にも、韓国人船員が乗った船舶が乗っ取られた。また昨年は、北朝鮮の貨物船が銃撃戦まで繰り広げた末に海賊の襲撃から逃れている。事態を座視できなくなったフランス・カナダ・マレーシアは、軍艦を送ってこの海域を航行する自国の船舶を護衛している。フランスのGIGNは今月15日にも、ヨットで航行中に拉致されたフランス人夫婦を、作戦開始からわずか10分で救出している。

今月10日、韓国人8人が乗った貨物船ブライト・ルビー号がまたしてもソマリアの海賊に乗っ取られ、韓国でも海軍の艦艇を送ろうという話が出ている。今月22日に開かれた関係部処会議で一部の部処がこれを提案したが、国防部は実務検討していないという。派兵するなら、排水量5500トンクラスの「李舜臣(イ・スンシン)」艦級駆逐艦が候補に挙げられる。イージス艦「世宗大王」艦に次いで大きな駆逐艦で、海軍は3隻を有している。ヘリコプター2機やハープーン艦対艦ミサイル、SM2艦対空ミサイルを積み、280人が乗り組む。

駆逐艦が派遣されるとすると、3カ月から6カ月ごとに交代させる方式になると推定される。平常時には韓国の船舶を護衛し、船舶が乗っ取られれば、直ちに特殊部隊UDTや海兵隊がヘリコプターや高速ボートに乗り込み、救出作戦を展開することができる。これまで海外で起こった韓国国民の人質事件で、政府には国民の生命や安全を守ろうという意志が不足している、という批判を受けてきた。費用がばかにならない艦艇派遣を行うのでなくとも、人質の救出や海賊の鎮圧を陣頭指揮するサルコジ大統領のように、断固とした姿を見せる必要がある。

キム・ドンソプ論説委員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 
 
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エチオピアNGOメンバー誘拐事件 現地の反政府組織幹部「25日夜までは無事を確認」

エチオピアで、NGO(非政府組織)のメンバー2人が誘拐された事件で、現地の反政府組織の幹部がFNNの取材に答え、「被害者の1人は日本人女性で、25日夜までは無事を確認している」と話した。

オガデン民族解放戦線外交担当幹部は「25日夜までは無事を確認している。実行犯は武装した3人組だ」と話した。

取材に応じたのは、エチオピア東部に拠点を置く反政府組織「オガデン民族解放戦線」のロンドン駐在の幹部。

幹部は、被害者の1人は日本人女性で、犯行はソマリアとの国境近くの部族の男3人によるものという見方を示した。

2人は現在、ソマリア中部に移されていて、解放交渉が行われているという。

(09/27 07:40)



 
 
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ウクライナから戦車33両を輸送中、貨物船乗っ取られる 露バルト艦隊、ソマリア沖へ

2008.9.27 23:00

【モスクワ=佐藤貴生】アフリカ東部のソマリア沖で、30両以上の戦車や大量の弾薬を積んだウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られる事件があり、イタル・タス通信などは27日、海賊は貨物船と乗組員を解放する見返りとして3500万ドル(約37億円)の身代金を要求したと伝えた。ソマリア近海では海賊による外国船乗っ取り事件が頻発、エネルギーを中東に依存する日本の貨物船が標的になる事件も起きており、わが国にとっても決して人ごとではない。

貨物船はウクライナ南部の黒海の港を出航し、ケニアのモンバサに向かう途中の洋上で25日乗っ取られた。ウクライナのエハヌロフ国防相は26日、船にはケニアに輸出するT72型戦車33両や大量の弾薬、迫撃砲などが積まれていたことを明らかにした。国防相は、積み荷の兵器・弾薬類は正しい法的手続きをへて輸出されたもので、ソマリア沿岸から遠く離れた航路を進んでいたと強調した。

船にはウクライナ人17人、ロシア人3人、ラトビア人1人が乗っていた。ロシア海軍は今後、ロシアの船舶やロシア人に危害が及びかねないとして、バルト艦隊所属のミサイルフリゲート艦をソマリア沖に派遣した。ソマリア近海では、フランスやカナダ、マレーシアなどが海上で警戒活動を行っている。

10年以上も無政府状態が続くソマリアでは、特に今年に入ってから、イスラム原理主義勢力「イスラム法廷」とエチオピアが後押しする暫定政府の軍による戦闘が激化、治安は悪化の一途をたどっている。乗っ取られた船の解放交渉が頓挫すれば、積み荷の兵器・弾薬類がソマリアや他のアフリカ周辺の戦闘地域に流出する事態も想定される。

イタル・タス通信によると、貨物船は多くの海賊が拠点とするソマリア北東部プントランド地方の港エイルに向かっている。海賊は通常、エイルから船主らと連絡を取り、身代金交渉を行っているという。

英BBCによると、エイルには現在も乗っ取られた船10隻以上が停泊している。現地は乗っ取った船の解放交渉のさいに多額の身代金をかすめ取る「海賊ビジネス」で好況に沸いており、邸宅が立ち並び高級車も売れているという。乗っ取りで年1億ドル以上を稼いでいるとの推計もある。

ソマリアとイエメンの間に位置するアデン湾は、世界の石油の全輸送量の3割以上が通過するエネルギーの大動脈だが、昨年は海賊の襲撃急増で保険料も10倍に跳ね上がったとされる。

こうしたなか、イタル・タス通信は27日、プントランド地方政府高官の話として、今年7月に乗っ取られた日本企業所有の貨物船「ステラ・マリス号」が、身代金200万ドルを支払い解放されたと報じた。

ソマリア沖では、4月にタンカー「高山」が、8月に貨物船「AIZU(あいづ)」が相次ぎ襲われるなど、日本がかかわる船舶への襲撃も後を絶たないのが実態で、日本としても対岸の火事として傍観できる事態ではなさそうだ。



 
 
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戦車積んだウクライナ貨物船、ソマリア沖で海賊乗っ取る

【アディスアベバ=角谷志保美】東アフリカ・ソマリアの沖合で、ケニア向けのロシア製T―72型戦車33両や武器弾薬などを積んだウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られ、ロイター通信などは27日、海賊が身代金として3500万ドル(約37億円)を要求したと報じた。

報道によると、貨物船は25日、ケニアのモンバサ港に向かう途中、重武装の海賊に襲撃され、ウクライナ人やロシア人の船員ら21人が人質になった。

乗っ取られた貨物船は、イスラム原理主義勢力の活動が活発なソマリア中部に向かったとの情報もあり、エチオピアのメレス首相は「地域の不安定化のために使われる恐れがある」と懸念を表明。海域を巡回する米駆逐艦が監視を続け、ロシア海軍も現場海域に艦隊を派遣した。

ソマリアは今年、イスラム原理主義勢力のテロ攻撃激化で治安が急速に悪化。近海では今年に入って60隻以上の船が攻撃され、日本企業が所有する船も含め30隻以上が乗っ取られている。

(2008年9月28日21時16分 読売新聞)



 
 
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ソマリア 海賊、無法地帯への逃げ込み図る

2008.9.28 20:40

アフリカ東部のソマリア沖で戦車や弾薬を積んだウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られ、船員ら21人が人質になった事件で、貨物船が米海軍などの軍艦3隻に包囲されている可能性が高いことがわかった。上空には軍用機も飛んでいるという。AP通信などが伝えた。米軍も貨物船を目視で捕捉していることは認めているが、貨物船は「海賊の楽園」と呼ばれる北東部エイル周辺への逃げ込みを狙っているとみられ、緊迫した状況が続いている。

AP通信は衛星電話での貨物船船長の話として、船員1人が高血圧で死亡したと報じた。事実なら事件に絡んだ初の死亡者となる。

フランス通信(AFP)によると、海賊のスポークスマンを名乗る男は28日、貨物船からの衛星電話で「(身代金の)要求額は2000万ドル(約21億円)だ。3隻の軍艦に囲まれており、遠方にも複数の艦船が見える」と語った。

3隻のうち1隻は、米海軍第5艦隊に所属し、多国籍艦隊としてソマリア沖をパトロールする駆逐艦「ハワード」。英BBC放送によると、第5艦隊の副報道官も、ハワードが貨物船から約8キロの位置にあるソマリア中部のホブヨ沖合に停泊していることを認めた。

ただ、副報道官は米軍が事件に介入する可能性については明言を避けている。事件を受け、ロシア軍がミサイルフリゲート艦を現場に派遣しており、AP通信は「(ハワードは)ロシア艦船到着までの監視役とみられる」と伝えた。ロシア艦の到着まで約1週間かかるとみられている。

一方、米CNNテレビは隣国ケニアの海運関係者の話として、海賊が身代金額を引き下げたと報じた。海賊は当初、3500万ドル(約37億円)を要求していたが、(1)乗組員が米国人ではない(2)接岸できなければ荷降ろしができない−などの理由で減額したという。

海賊の目的地とみられるエイルは、海賊ビジネスが“主要産業”の無法地帯。BBCによると、現地では小型パソコンにスーツ姿の海賊用会計士や交渉人が闊歩(かつぽ)し、街には人質用の特別レストランもあるという。(犬塚陽介)



 
 
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ソマリアの海賊、日本の貨物船を身代金2億円で解放

* 2008年09月28日 09:19 発信地:モガディシオ/ソマリア

【9月28日 AFP】ソマリアの海賊に乗っ取られている十数隻の商船のうち、日本の貨物船が27日、200万ドル(約2億1200万円)の身代金と引き換えに解放された。地元当局が明らかにした。

日本の「ステラマリス(Stella Maris)」号は、7月20日に乗っ取られた。鉛とスズを積んでおり、フィリピン人乗組員約20人が乗船していた。

ソマリア北東部プントランド(Puntland)独立州当局によると、解放されたステラマリスは係留されていた沿岸のGarad村から無事出航した。船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)のAndrew Mwanguraケニア支部長も、同船の解放を確認した。

■エジプト船も解放

エジプトの中東通信(MENA)も同日、今月初めにプントランド沖で海賊に乗っ取られた乗員25人を乗せたエジプトの船が、26日午後に解放されたことを報じた。海賊は人質と船を解放する代わりに身代金を要求していたが、身代金の支払いについては明らかにされていない。

■相次ぐ乗っ取り、戦車積載の貨物船も

一方、マレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)にある国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)の海賊情報センター(Piracy Reporting Centre)によると、アデン湾(Gulf of Aden)で26日、乗員19人を乗せた化学薬品を輸送中のギリシャのタンカーが、ソマリアの海賊に乗っ取られた。

26日には、ケニア軍向けのT72型戦車33両などの兵器を輸送中のウクライナの貨物船も乗っ取られ、ロシア政府がソマリア沖へフリゲート艦を派遣している。(c)AFP



 
 
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ソマリアの海賊が乗っ取った貨物船、外国軍艦に包囲される

* 2008年09月28日 23:08 発信地:モガディシオ/ソマリア

【9月28日 AFP】ソマリア中部沖で外国の軍艦数隻が、ソマリアの海賊に乗っ取られた、兵器を輸送中のウクライナの貨物船を包囲している。ソマリア政府高官や目撃者が語った。

ケニア軍向けの戦車やグレネードランチャー、弾薬などを積んだ「MV Faina」号は25日、ケニアのモンバサ(Mombasa)港に接近したところを海賊に乗っ取られた。同船には、ウクライナ人17人のほかにロシア人3人、ラトビア人1人の21人が乗り組んでいた。

26日には、ロシア海軍が、「海賊によるロシア国民などに対する襲撃の増加」に対応するとして、同海域へフリゲート艦ネウストラシムイ(Neustrashimy)を派遣した。

27日には、海事関係者の話として、ソマリアの海賊がウクライナの貨物船を解放する代わりに3500万ドル(約37億円)の身代金を要求しているとの報道もなされた。

ソマリア北東部の自治政府プントランド(Puntland)のBile Mohamoud Qabowsade大統領顧問によると、軍艦3隻が海賊を追跡しており、軍艦のうち2隻は乗っ取られた船に非常に近い位置にいるという。また、軍艦3隻のうち1隻は米軍艦艇で、2隻は欧州連合(European Union)の国からだと述べた。AFPが英・仏・独、各国の国防省に問い合わせたところ、いずれも自国の艦船ではないと回答した。

モガディシオの北410キロにあるHarardhereで漁業を営む現地の部族長は28日、AFPに対し、ウクライナの貨物船が、少なくとも2隻の船に包囲されているのを目撃したと述べたが、国籍まではわからなかったという。

また、地元の長老によると、海賊は現在、(HarardhereとHobyo港の間にある)Hinbarwaqo村付近で、欧米の船団に包囲されている。欧米の軍艦は、ウクライナの貨物船の乗っ取りに関与した者らに対し、軍艦内での交渉を呼びかけているという。

軍艦は拡声器を使用し、海賊らに対して積荷を一切下ろさないよう警告しているという。今のところ、海賊側は交渉の呼びかけに応じていない。(c)AFP



 
 
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「ウクライナ貨物船の身代金は2000万ドル」、乗っ取った海賊が確認

* 2008年09月28日 23:22 発信地:モガディシオ/ソマリア

【9月28日 AFP】ソマリア沖で兵器を輸送中のウクライナの貨物船を乗っ取ったソマリアの海賊は28日、AFPの電話取材に応じ、各国の軍艦に包囲されていることを認めるとともに、要求している身代金は報道されている額より少ないと述べた。

海賊のスポークスマンは船上から衛星電話で「われわれは2000万ドル(約21億円)しか要求していない。乗員に危害は加えておらず、無事だ。われわれが切望しているのはぴったり2000万ドルで、それ以上でもそれ以下でもない」と述べた。

また、同広報は、「3隻の外国の軍艦に包囲されている。遠方にはさらに数隻が見える」と語った。(c)AFP



 
 
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ソマリアの密入国船が漂流、食料も水もなく52人死亡

(CNN) アフリカ東部ソマリアからの脱出者を乗せた密入国船が出港直後にエンジン停止し、水も食料もないまま18日間漂流、対岸のイエメンに漂着するまでに少なくとも52人が死亡した。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の28日の発表によると、船は21日にイエメンの港湾都市シフル沖に漂着し、2歳から40歳までの生存者71人がシフルの沿岸警備隊に救出された。

生存者は干ばつや失業、政情不安を逃れるためソマリアを脱出、1人あたり70ドルから100ドルを払って乗船したと話している。

船は乗客約124人を乗せて3日にソマリア沿岸のマレラを出港、その数時間後にエンジンが停止した。乗員は刃物を振りかざし、バッテリーを充電するため港湾都市のボサソに行くと言い残して小型ボートで離れたまま戻らなかったという。

船はソマリアとイエメンにはさまれたアデン湾を漂流し、この間に男性38人と女性10人が死亡。遺体は海に投げ捨てたという。イエメンに漂着後も4人が病院で死亡した。シフルに近づくと3人が岸まで泳いで助けを求めようと海に飛び込んだが、うち1人が行方不明になった。

UNHCRによると、アデン湾経由の密入国ルートでソマリアを脱出しようとする人がこのところ急増し、今年に入ってこれまでに3万人以上が密入国船でイエメンに到着。ソマリア人とエチオピア人228人あまりが死亡し、262人が行方不明になっている。



 
 
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「日本人女性医師」ソマリアで解放交渉 反政府組織

2008年9月29日3時2分

【アディスアベバ=古谷祐伸】エチオピア東部で国際医療支援団体「世界の医療団(MDM)」(本部・パリ)のスタッフ2人が誘拐された事件で、現場のオガデン地方(ソマリ州)を拠点にする反政府組織「オガデン民族解放戦線(ONLF)」は27日、2人がソマリア中部におり、解放に向け地元有力者が犯人と交渉中だと明らかにした。2人は「日本人女性医師とオランダ人男性看護師」と明言した。女性医師は30歳代前半との情報もある。

2人は22日、ソマリア国境に近い、シラボ地区のラーソ・カーノ村を訪問中、武装した若い男3人に車で連れ去られた。ソマリア中部を転々としているが無事という。

犯人はソマリア中部ドゥサマレブ地区出身。身代金を要求している模様だ。地元氏族の長老らが解放するよう説得している。交渉には、オガデン地方のソマリア系部族やONLFも関与している。MDMアディスアベバ事務所の責任者は28日、「詳細は言えないが、解決に向けあらゆる努力をしている」と話した。

国連安全保安局エチオピア事務所がまとめた治安情勢報告書によると、MDMのスタッフが18日、オガデン地方を移動中にONLFの検問を受けたという。これが誘拐された2人の可能性もある。

ソマリアでは、エチオピアの軍事支援を受ける暫定政府に対し、イスラム系武装勢力が攻撃を強め、治安は極めて悪い。外国人を狙った誘拐事件が多発。22日には、ドイツ人男性とソマリア人女性の夫婦が数日の拘束の末に解放された。カナダ人やオーストラリア人の記者ら3人も8月23日に拘束され、身代金250万ドルを要求されていると報じられている。



 
 
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ソマリア沖:貨物船乗っ取り 戦車、弾薬積載

【カイロ高橋宗男】AFP通信によると、アフリカ東部のソマリア沖で25日、ウクライナの貨物船(ベリーズ船籍)が海賊に乗っ取られた。船にはロシア製戦車33台などケニア向けの兵器が積まれており、ロシア海軍は現場海域にミサイルフリゲート艦を派遣した。乗員はロシア人3人▽ウクライナ人17人 ▽ラトビア人1人――の計21人。積み荷は戦車のほか弾薬など計2300トン。28日のモスクワ放送によると、海賊側は乗員と貨物船の引き換えに3500万ドル(約37億円)の身代金を要求していたが、500万ドルへ引き下げた。

ソマリア沖のアデン湾は現在、「世界最悪の危険海域」(国際海事局)に位置付けられる海賊の多発海域だ。

毎日新聞 2008年9月29日 東京朝刊



 
 
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「海賊に戦車渡すな」米海軍が貨物船包囲 緊張ソマリア沖

2008.9.30 19:48

海賊事件が頻発しているアフリカ東部ソマリア沖で、ロシア製T72戦車33両や弾薬などを運んでいたベリーズ船籍の貨物船が海賊に乗っ取られた事件で、戦車がソマリアの武装勢力の手に渡るのを阻止しようと、米軍が駆逐艦などで貨物船を包囲し、緊張が高まっている。

ソマリアからの報道などによると、貨物船にはウクライナ人やロシア人ら計21人が乗り組んでおり、25日にウクライナからケニアへ向かう途中に襲われた。犯人グループは2000万ドルの身代金を要求している。

貨物船は現在、ソマリア中部沖合で停泊中。米海軍は29日、駆逐艦や巡洋艦で貨物船を包囲、貨物船の上空に米軍のヘリコプターが飛び交っているという。乗組員のうち1人が病死したとの情報もある。(共同)



 
 
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米駆逐艦などウクライナ貨物船を監視

2008.9.30 08:54

【ワシントン=山本秀也】ウクライナの貨物船が戦車33両など輸出兵器を積み込んだままソマリア沖で海賊に乗っ取られた事件で、中東バーレーンの米第5艦隊司令部は29日、駆逐艦など米軍艦艇とヘリコプターによる監視を強めていることを明らかにした。AP通信が伝えた。

乗っ取られた貨物船は、ソマリア中部の沿岸付近で停泊している。米海軍は、複数の駆逐艦、巡洋艦を貨物船の周辺水域に展開させ、ヘリコプターで上空から監視する態勢を取っている。

米側では、積荷のT72型戦車など大量の武器が、ソマリア国内の国際テロ組織アルカーイダ系武装組織の手に渡る可能性を挙げ、「重大な懸念」を表明している。



 
 
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ソマリア沖乗っ取り事件、米軍による包囲続く

* 2008年10月01日 10:31 発信地:モガディシオ/ソマリア

【10月1日 AFP】ソマリア沖でロシアの戦車などの兵器を積載したウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られた事件で、バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊は9月30日、ミサイル駆逐艦ハワード(USS Howard)支援のため複数の艦艇とヘリコプターを海域に派遣したと述べた。ヘリコプターが乗っ取られた船の上空を旋回するなか、海賊との交渉が続いている。

世界最大級の2か国の海軍が関与する乗っ取り事件で貨物船内の緊張が高まり、海賊が仲間割れして戦闘となり3人が死亡したとの報道もあるが、海賊の広報は船からの衛星電話でそのような報道は「プロパガンダ」だとして非難し、仲間内での戦闘や死者が出たことを否定。「われわれはこれまで通り団結している」と述べた。

海賊はベリーズ船籍のFaina号をソマリアのインド洋沖の拠点に移動し、2000万ドル(約21億円)を要求している。広報は「身代金ではなくソマリア領海を違法に兵器を移送したことへの罰金だ」と述べた。

米国防総省は、積荷の兵器によってこの地域が不安定化することをもっとも懸念している。またロシアが派遣したフリゲート艦の到着を待つ姿勢も示唆し、あくまで平和的解決を目指す姿勢を示した。艦船の派遣は兵器を持って海賊が逃亡することを阻止するためだと説明している。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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ソマリア沖・貨物船乗っ取り:米海軍、海賊を包囲 ロシアも艦船派遣

【カイロ支局】アフリカ東部のソマリア沖で9月、ロシア製戦車を積んだウクライナの貨物船(ベリーズ船籍)が海賊に乗っ取られた事件で、米海軍は1日までに艦隊やヘリコプターを現場海域に派遣し、沖合に停泊している貨物船の監視を始めた。

海賊の一人は、船上から衛星電話でAFP通信の取材に応じ、「外国船に包囲され、24時間見張られている。どんな結果になってもおかしくない」と主張。人質となっているウクライナ人など乗員21人の生命の危険を警告した。

海賊は身代金として2000万ドル(約21億円)を要求している。

ロシア海軍も既にミサイルフリゲート艦を送ったが、到着までに数日かかるという。

毎日新聞 2008年10月2日 東京朝刊



 
 
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ソマリアの海賊対策どうする 貨物船乗っ取り1週間 国連安保理決議も決め手なし

2008.10.2 20:31

【シンガポール=宮野弘之】ロシア製のT72型戦車33両や武器を積んだウクライナの貨物船が9月25日にソマリア沖で海賊に乗っ取られてから2日で1週間経過したが、依然として膠着(こうちゃく)状態が続いている。今回の事件は欧州とアジアを結ぶ重要航路であるソマリア沖の海賊問題の解決が、国際社会にとって極めて重要であることを浮き彫りにした。さらに、事実上の無政府状態にあるソマリア自体も、イスラム原理主義勢力の伸長で、アフガニスタンに続く新たなテロリストの温床になるとの懸念も指摘され始めている。

貨物船はパナマ船籍でウクライナの会社が運航。ウクライナとロシア、ラトビア人の船員21人が乗船し、ケニアのモンバサ港に向かう途中、ソマリア沖で武装した海賊に乗っ取られた。現在ソマリア中部のホブヨ沖に停泊。米第5艦隊の艦船が監視を続けている。

ケニアのナイロビで海賊問題を追っている東アフリカ船員支援計画の当局者によると、海賊とウクライナの船主側の交渉は電話で行われており、2000万ドルを要求する海賊側にウクライナの船主側は減額を求め、決着にはなお時間がかかるという。

今回の事態を受け、ソマリア暫定政府当局者は、米国はじめ周辺海域に展開するフランス、英国などに海賊摘発を求めたが、各国とも自国民が直接かかわっておらず、逮捕してもソマリア国内での裁判さえ難しいため手をこまねいている。

国連安全保障理事会は6月、ソマリア領海内で海賊行為の取り締まりを行う権限を各国に与える決議を採択したが、「具体的な手段を定めず各国に判断を任せており、実効性に乏しい」(海運関係者)というのが実情だからだ。

ソマリア周辺海域とくにイエメンとの間にあるアデン湾は、欧州とアジアを結ぶスエズ運河に通じ、年間2万隻以上が通過する国際海運の要衝だ。しかし、ソマリアは首都モガディシオ周辺と一部地域以外、沿岸部はほとんどイスラム勢力が掌握。海賊は、沿岸部の港湾都市エイルなどを拠点にイエメン近海にまで出向いて船を襲撃している。

マレーシアの国際海事局(IMB)海賊情報センターによると、ソマリア沖では今年だけで30隻以上が乗っ取られ、未遂に終わったのも含めると、被害はそれ以上だ。海賊被害が続くことで、ここに来て船荷の保険料が1年前の10倍に上げられたという。

さらに、今回の事件では船に積まれていたロシア製戦車や武器が、ケニア経由で、スーダン南部の反政府勢力に流されるものだったとの疑惑が浮上。ケニアの地元紙ネーション(電子版)も2日、信頼できる軍関係者の話として、戦車や武器はモンバサ港から陸路でスーダンのジューバに運ばれる予定だったと伝えた。同紙はさらにこれまでもロシアの武器がケニア経由でスーダンに送られていると指摘した。

ケニア政府は否定しているが、ソマリアの海賊問題が地域の新たな問題を浮かび上がらせた格好だ。

■ソマリア 面積は約63万8000平方キロ、人口約870万人。英国保護領だった北部とイタリア保護領だった南部がそれぞれ独立した1960年にソマリア共和国として統合された。しかし、部族間の対立が激化し91年にバーレ政権が崩壊、内戦に突入した。同時に旧英領が「ソマリランド共和国」として独立を宣言したが、南部と異なり治安も安定しているという。2004年に発足したユセフ大統領率いる暫定政府は、06年12月にエチオピアの支援で首都モガディシオを掌握した。だが、いずれも国家として承認されていない。



 
 
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イスラム過激派の温床 ソマリアの現状リポート

2008.10.2 20:39

ソマリア沖での海賊行為が治まらないのは、ソマリア自体が全土を実効支配する政府を持たない無政府状態にあるからだ。現在も暫定政府軍とイスラム原理主義武装勢力との戦闘が続き、経済的に破綻(はたん)しているだけではない。横行するテロや誘拐、海賊行為によって得られた金がイスラム武装勢力の資金源となっているとみられ、ソマリアが新たなテロ勢力の温床になっていると懸念する声も多い。現地からの報道をもとにソマリアの現状をまとめた。(シンガポール 宮野弘之)

《独裁と内戦の歴史》

アフリカ北東部、「アフリカの角」と呼ばれる部分にあるソマリアの歴史は内戦に彩られている。第2次世界大戦前、イギリスの植民地だった北西部と、イタリア領だった南部とが1つとなり、1960年にソマリア共和国として独立した。しかし、独立後も南部を中心に部族間、地域間の抗争が続いてきた。

69年にクーデターで権力を掌握したバーレ大統領は社会主義独裁政権を率いたが、91年にアイディード将軍派によって追放され、以来、内戦が本格化した。

国連ソマリア活動(UNOSOM)を受けて、92年からは米軍を中心とする多国籍軍が展開。しかし、93年にアイディード将軍派幹部の逮捕に向かった米軍ヘリが撃墜され、米兵が街中を引き回される映像が世界中に流れたことで米軍は撤退を決めた。この経緯は米映画「ブラックホーク・ダウン」に詳しい。

《エチオピアの進攻》

一方、94年に首都モガディシオのイスラム教徒を中心に結成されたのが「イスラム法廷連合」だ。イスラム法に基づく秩序の回復と国家統一を掲げた彼らは、長い戦乱に苦しむ国民の支持を受けて勢力を拡大、首都を支配下に置いた。

しかし、イスラム法廷連合はエチオピアと対立するエリトリアからの支援を受けていたため、エチオピアが反発。2004年にケニアで同法廷連合を除く各勢力による亡命暫定政府が発足すると、エチオピア軍は06年12月、暫定政府軍とともにソマリアに進攻、モガディシオを奪還する。

英BBC放送によると、イスラム法廷連合の主要幹部がエリトリアに逃走後、残された若者を中心に編成されたのが、イスラム武装勢力「アルシャバブ」だ。同勢力は急激に勢力を伸ばし、モガディシオを含む中南部で政府軍や駐留するアフリカ連合(AU)の平和維持軍への攻撃を続け、今年8月にはソマリア第3の都市で南部の主要港キスマユを制圧した。

《海外テロ組織》

無政府状態のソマリアにアルカーイダが新拠点を設置して「アフガン化」することを警戒する米国は、米中枢同時テロ直後から隣国のエチオピアとの関係を強化し、ソマリアに展開するエチオピア軍を後方支援しながら東アフリカでの対テロ戦を続けてきた。

ブッシュ米大統領は2002年、エチオピアのメレス大統領らとホワイトハウスで会談して反テロでの共闘を確認した。06年のエチオピアによるソマリア侵攻の際には特殊部隊の一部を派遣するなど、「米国は侵攻を容認する以上の協力をした可能性もある」(BBC)といわれる。

米国との共闘は、東部の国境周辺でソマリア系住民の独立紛争を抱えるエチオピアにとっても願ってもないことだった。エチオピアとソマリアは、同地域をめぐって1988年の和平合意まで何度も戦争状態に突入していた。

一方、エチオピアに協力する米国は、ソマリアのイスラム武装勢力、アルシャバブのリーダーがアフガニスタンのアルカーイダのキャンプで訓練を受けていることなどを指摘、国務省が発表する「海外テロ組織」のリストにあげている。さらに、ソマリア自体が、イスラム過激派の訓練を行っているばかりか、ケニアやタンザニアで起きた米大使館爆破事件の容疑者らをかくまっていると批判する。

また、ケニアのナイロビで海賊問題を追っている東アフリカ船員支援計画の代表も、ロイター通信に「ソマリア沿岸は彼らに支配されており、海賊行為で得た金は、すべてアルシャバブの活動資金になっている」と指摘している。

これに対し、アルシャバブのスポークスマンは、アルカーイダとの関係を否定し、エチオピア軍の影響力を排除するのが目的として、国際テロ組織とは無関係と主張する。

アルシャバブはまた、制圧したキスマユ周辺に残っていたイタリア植民地時代のキリスト教会を破壊し始めている。スポークスマンは、AP通信に「すべての宗教施設をモスク(イスラム教礼拝所)に建て替えるのが目的」と主張する。

しかし、国連高等弁務官事務所(UNHCR)によると、モガディシオだけで今年に入って16万人もの住民が国外に脱出するなど状況は悪化する一方だ。



 
 
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海賊事件で浮かび上がる武器輸出大国、ウクライナ

* 2008年10月03日 22:09 発信地:キエフ/ウクライナ

【10月3日 AFP】ソマリア沖で戦車などロシア製兵器を積載したウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られた事件は、ウクライナが世界で10位以内に入る武器輸出大国である事実を浮き彫りにした。

専門家の間では、数々の不正武器輸出疑惑を経て、ウクライナの武器輸出管理は大幅に改善されたとの見方が高い。しかし、ウクライナが依然として世界の最貧国家や武装勢力に武器を供給する可能性は変わらず、親欧米的な現政権の汚点となっている。

ストックホルム国際平和研究所(Stockholm International Peace Research Institute、SIPRI)のPaul Holtom研究員は、ウクライナの武器輸出管理は近年、目覚ましい向上を遂げたとしながらも、武器が反政府武装勢力の手に渡らないとの確信を世界に与える必要があると説く。

海賊に乗っ取られたウクライナの貨物船「MV Faina」号について、米海軍は29日、ケニアではなく実際はスーダンに向かっていたと主張。ウクライナとケニアの両政府はこれを否定したが、貨物船を乗っ取った海賊はスーダンに向かっていると語ったことから、ウクライナの武器輸出疑惑が浮上した。

SIPRIによると、ウクライナは2003年から2007年の5年間、武器輸出で常に世界のトップ10に入っていた。

ウクライナ・キエフ(Kiev)にあるシンクタンク「Centre for Army Conversion and Disarmament Studies」の軍事アナリストMykhailo Samus氏によると、武器の輸出先は約50%が旧ソ連を構成していた独立国家共同体(Commonwealth of Independent States、CIS)向けで、30%が東南アジア・アフリカ、6%が中東向けだ。ウクライナは2007年、20か国に12億ドル(約1260億円)の武器を輸出したが、これは前年の輸出高10億ドル(約1050億円)よりも増加している。輸出の内訳は、戦車、軍用機、迫撃砲、ミサイルなどで、武器関連サービスも含まれているという。

一方で、ウクライナは1990年代、ブルキナファソ経由でリベリアへの武器輸出など、問題のある国家や政権に武器を輸出していた疑惑が持たれている。2002年には米国も、当時のサダム・フセイン(Saddam Hussein)政権下のイラクに対する経済制裁に違反し、ウクライナがイラクに軍事レーダーシステムを輸出していると非難している。

しかし、これを機に欧米が積極的に関与し、その結果、現在のウクライナの武器輸出管理は、世界で最も優れたもののひとつになったとSamus氏は言う。

また、アナリストのOlexi Melnik氏は、今回の疑惑は、ライバル国が武器輸出市場でのウクライナの「風評被害」を狙って、積荷の武器の行き先について偽の情報を流した可能性もあると指摘する。

それでも、依然としてウクライナに疑惑を抱く人も多い。SIPRIはウクライナに対し、冷戦後の世界で築かれた無責任な武器輸出国という負のイメージを払拭するため、更なる努力を求めている。(c)AFP/Anya Tsukanova



 
 
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ソマリア沖:EU有志国、海賊摘発作戦へ

欧州連合(EU、加盟27カ国)の有志国が、東アフリカ・ソマリア沖で出没する海賊の摘発のため、11月にも現場海域で軍事作戦を開始する方針を固めた。摘発作戦には少なくとも8〜9カ国が参加する見通しで、現場付近に展開中の米海軍や、北大西洋条約機構(NATO)の艦船と連携する。

ソマリア沖では今年4月、フランスの豪華帆船やスペインのマグロ漁船が乗っ取られるなど、欧州船舶の海賊被害が相次いだ。このため8月初旬、EU議長国フランスのモラン国防相がスペインのチャコン国防相と軍事作戦の開始で原則合意した。さらにEUは9月18日、ブリュッセルに海賊対策のための調整事務所を設置し、加盟国の作戦行動のすり合わせに着手した。

モラン国防相は今月2日、フランスで開かれたEU非公式国防相会議後の会見で、フランス、スペインのほかベルギー、ドイツ、キプロス、オランダ、リトアニア、スウェーデンが作戦参加の意向を表明したと述べた。またフランスはイギリスに対し、同国内に作戦司令部を設けるよう打診している。今後、11月10日にブリュッセルで開かれるEU公式国防相会議に向け、作戦参加の艦船数、作戦計画と日程、NATOとの連携の詳細などを詰める。

AP通信によると、ソマリア沖海域では今年、62隻の船舶が襲撃された。うち26隻が海賊に乗っ取られ、12隻(乗組員計約200人)が捕らわれたままだという。9月下旬には戦車を積んだウクライナの貨物船が乗っ取られ、米海軍が監視体制をとっている。

海賊事件の多発を受け国連安保理は今年6月、加盟国に対し、ソマリア暫定政府の承諾を条件に同国領海への艦船派遣を認める決議を採択している。暫定政府のユスフ大統領は今月1日、外国艦船に海賊に対する武力行使を認めると述べた。【ブリュッセル福島良典】

毎日新聞 2008年10月7日 東京朝刊



 
 
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ソマリアで戦闘、17人死亡 AP通信報道

AP通信によると、1991年から事実上の無政府状態が続くソマリアの首都モガディシオで6日、イスラム原理主義勢力と暫定政府軍などの間で戦闘があり、市中心部のバカラ市場にいた少なくとも17人が死亡した。

暫定政府軍はバカラ市場をイスラム原理主義勢力の拠点とみなしており、しばしば攻撃対象としている。

ソマリアでは最近、戦闘が激化、治安が悪化の一途をたどっている。(共同)



 
 
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海賊対策で軍艦派遣を 国連安保理が決議

国連安全保障理事会は7日、被害が頻発しているアフリカ東部ソマリア沖の海賊取り締まりのため、関係国に対し、沖合の公海上に軍艦や軍用機を派遣するよう求める決議案を全会一致で採択した。

安保理は6月初旬、半年間に限って各国に、ソマリア領海内に立ち入って海賊を取り締まることを認める決議を採択している。フランスが提出した今回の決議案は、ソマリア沖の公海上で軍艦などが、海賊制圧のために「必要な措置」を取るよう求めており、期限は特に区切っていない。(共同)



 
 
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ソマリア:モガディシオでの武力衝突の激化により負傷者と避難民が急増―MSFのチームは厳しい治安状況の中で負傷者と避難民に援助を提供―

* 2008年10月07日 19:30 発信地:東京

【国境なき医師団】

ソマリアの首都モガディシオでは、最も人口密度の高い居住地域において武力衝突が激化しており、その結果として負傷者数が急増し、再び数千人にのぼる人びとが避難民となった。国境なき医師団(MSF)は、負傷者の治療および新たな避難民に対する基本救援物資の配布を行っている。

MSFは先週までの時点で、首都郊外のデイニールにある病院で100人を超える負傷者を治療した。負傷者には多くの女性や16才未満の子どもたちが含まれており、迫撃砲や銃弾によって頭部、腹部、胸部に創傷を負い、緊急に外科手術を要した患者が多数いた。

モガディシオからアフグーエへと続く道路上では、すでに25万人を超える避難民が劣悪な状況で生活しているが、MSFは9月24日以降少なくとも新たに9千人の増加を確認した。 MSFのチームは石けん、ビニールシート、毛布を含む基本救援物資の配布に努めているが、こうした救援物資は初期の緊急ニーズを満たすに過ぎない。

避難民は生き延びるため、外部の食糧援助に完全に依存しているが、配給は断続的かつ不規則である。首都の戦闘から逃れてきたばかりの家族は、避難場所、食糧、そして医療ケアの欠如に見舞われている。ナイロビに拠点を置き、ソマリアの現地チームと連日連絡を取っている、MSFの活動責任者、ケネス・ラヴェルはこう述べる。

「状況はひどいものです。モガディシオを逃れた住民が絶えず流入してくるため、避難民キャンプはさらに過密状態になっており、ただでさえ過酷な生活状況が急速に悪化しています。5人家族が身を落ち着けるためのスペースは数平方メートル足らずで、きちんとした屋根もありません。」

MSFは2007年からハワ・アブディとアフグーエの診療所で活動しており、2008年4月以降は、毎月急性栄養失調に陥った子ども千人以上の治療を行ってきた。活動環境、中でも住民や援助活動従事者に対する安全の欠如が妨害となり、不可欠な活動を大幅に増強することができない。ラヴェルは語る。

「緊急援助活動を実施するために多大なリスクを負ってくれるソマリア人スタッフのおかげで、最悪の治安状況にもかかわらず、MSFは今なお活動することができています。 しかし治安が原因で、差し迫った救命のための活動を行うほかは、医療ケア、栄養治療、衛生対策をはじめとするどの援助ニーズにも応えることができません。現状の深刻さを考慮すると、私たちの対応は紛れもなく不十分です。」

デイニール病院で活動するMSFのスタッフは、2008年初頭以降、外傷を負った患者3700人の治療を行ってきた。患者の半数以上が女性や14才未満の子どもたちであり、戦闘によるの負傷者が5割を占めている。

MSFは2008年4月以降、ハワ・アブディとアフグーエの診療所で急性栄養失調の子ども6937人を治療し、3万2982人の診察を実施した。

(c)国境なき医師団日本



 
 
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船長除く乗組員は無事 海賊乗っ取りのウクライナ船

2008.10.7 18:27

アフリカ東部ソマリア沖でロシア製の戦車などを載せたウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られた事件で、同船の監視を続ける米海軍第5艦隊のスポークスマンは6日、船長を除く乗組員全員が無事であることを確認した。AP通信によると、安否を確認したいという米軍の要請を受け、海賊が乗組員全員を甲板に出した。ただ、いずれも元気はなく手すりなどに寄りかかっている状態だった。ロシア高官によると、船長は乗っ取られた直後に心臓病で死亡したという。一方、解放に向けた交渉は進んでいない。ロシア軍艦船が現地に向かっているがなお数日かかるという。(シンガポール 宮野弘之)



 
 
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誘拐された日本人医師は無事 「ソマリアで拘束」と住民

2008年10月8日20時0分

【ナイロビ=古谷祐伸】エチオピア東部で先月、武装した男らに誘拐された国際救援団体「世界の医療団(MDM)」の日本人女性医師ら2人は7日現在、ソマリア中部のエチオピアとの国境付近に拘束されているものの無事であることが分かった。地元住民がロイター通信に語った。

地元男性によると、2人は7日現在、ソマリアの首都モガディシオの北約500キロにあるグラエル近郊におり、銃で武装した男らの監視の下、テント内に拘束されている。地元女性らが2人に食事を作り、健康そうだったという。

MDMはスタッフ2人が誘拐された事実以外、情報を公開していないが、犯人グループの出身部族の有力者らを通じて解放交渉を続けている模様だ。



 
 
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ソマリア沖の海賊取り締まり求め決議 国連安保理

2008年10月9日18時38分

【ニューヨーク=松下佳世】ソマリア沖で外国船への襲撃や乗っ取りが横行していることを受け、国連安全保障理事会は7日、海賊行為を非難し、関係国に軍による積極的な取り締まりを求める決議を全会一致で採択した。フランスが起草、日本も共同提案国になった。

安保理は6月にも半年の期限付きで同海域における実力行使を含む取り締まりを認める決議を採択した。今回は無期限で、こうした制圧行為を関係国に要請する内容だ。



 
 
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エチオピアで日本人医師らを拉致の武装集団、目的はソマリア人拘束者の釈放か

* 2008年10月10日 21:50 発信地:モガディシオ/ソマリア

【10 月10日 AFP】エチオピアで日本人とオランダ人の人道支援団体職員2人が武装集団に拉致されソマリアに連行された事件で、武装グループは人質解放の条件としてエチオピア政府が拘束しているソマリア人の釈放を求めた。武装グループのスポークスマンと称する男が10日、AFPの電話取材に応じて語った。

クラン・ファラ(Qulan Farah)と名乗るこの男は、「ソマリア内やエチオピアで、ソマリア人を多数拘束している」とエチオピア政府を非難。その報復として国際NGOの日本人女性とオランダ人男性を拉致したと語った。

拉致された2人はパリ(Paris)を拠点とする国際NPO「世界の医療団(Medecins du Monde)」の日本人女性医師とオランダ人看護士。2人は前月22日、エチオピア東部Fadhigaradle村を干ばつ被害の視察に訪れたところを、同武装グループに拉致され、ソマリアに連れ去られた。

武装グループとの電話取材では人質の2人も電話に出ることを許可され、健康状態は良好だと語った。

日本人医師は、水や食料など必要なものは全て与えられていると述べ、エチオピア国内で拉致され、現在はソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)市内にいると明かした。

また、オランダ人看護士は、精神的な緊張は続いているが、体調は問題ないと述べ、武装グループは自分たちには何も要求せず、拉致の目的も不明だと語った。(c)AFP



 
 
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ソマリア難民100人死亡か 密航業者が「船降りろ」

2008年10月10日23時6分

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は10日、ソマリアから密航船に乗り、イエメンを目指していた難民約100人が航海途中、おぼれ死んだ可能性があると発表した。

生存者の証言では、密航船は今月6日、約150人の難民を乗せソマリア東部のボサソ港を出発。3日後、イエメンの海岸まで約5キロの沖合で、密航業者は難民に船を降りることを強制。47人は海岸まで泳ぎ着いたが、残る約100人が行方不明になっているという。(カイロ)



 
 
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NATO、ソマリアに艦船

2008.10.10 01:54

北大西洋条約機構(NATO)の国防相理事会は9日、海賊による船舶への被害が深刻化しているソマリア沖に艦船を派遣し、警戒に当たることを決めた。国連安全保障理事会と世界食糧計画(WFP)が国際社会に協力を求めていた。

NATO報道官によると、NATO加盟国は2週間以内に計7隻の艦船を派遣し、主にWFPの食料輸送船を警護するほか、周辺海域のパトロールを行う。(共同)



 
 
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ソマリア近海で海賊急増、海運業界が国に対策要望

事実上の無政府状態が続くソマリア近海のアデン湾で今年に入り海賊事件が急増し、日本の海運会社が対応に苦慮している。アデン湾はアジアと欧州を結ぶ海上輸送の要衝で、輸送量も急増。自衛には限界があり、日本船主協会の前川弘幸会長(川崎汽船社長)は10日、金子一義国土交通相を訪ねて対策強化を要望した。

国際商業会議所国際海事局によると、1―6月にアデン湾・紅海で海賊事件は19件発生した。前年同期の約3倍に増え、地域別で世界の2割近くを占めた。4月には日本郵船の原油タンカー「高山」が不審船の発砲で被弾した。(07:00)



 
 
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「ソマリアで無事」と女医 エチオピアの日本人誘拐 「ケイコ・アカハネ」名乗る

2008.10.11 00:45

日本人女性医師を含む国際医療団体「世界の医療団」の2人がエチオピアで誘拐された事件で、日本人女医が10日、ソマリア人記者の電話取材に「今は(ソマリアの首都)モガディシオにいて無事だ」と述べた。

犯人グループは2人の解放と引き換えに、身代金ではなく、エチオピアで拘束されている囚人を釈放するよう求めているという。

この記者の取材に対し、犯人グループの広報担当者は2人に電話を代わり、うち日本人女医は「ケイコ・アカハネ」と名乗った。また「われわれは無事だ。食事や水を与えられている。エチオピアで誘拐された」と述べた。

2人はソマリア中部の村にいたが、地元民兵が2人を救出しようと動いたため、犯人グループは9日午後にモガディシオに移動したという。

2人は9月22日、ソマリア国境に近いエチオピア東部オガデン地方で誘拐され、同日夜、ソマリア国内に運ばれたとみられている。

世界の医療団は「安全上の理由」で2人の氏名を明らかにしていない。(共同)



 
 
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ソマリア沖の海賊対策、首相「海自派遣を検討」

麻生太郎首相は17日の衆院テロ防止特別委員会で、アフリカのソマリア沖で頻発する海賊被害を防ぐため、海上自衛隊の護衛艦を派遣して貨物船などの警護に当たらせる措置を「検討したい」と表明した。新法制定も視野に入れる。

質問に立った民主党の長島昭久氏が提案し、前向きな姿勢をみせた。首相は「武装した艦船が遊弋(ゆうよく)するだけでも抑止力が働く。与野党で検討する用意は十分ある」と強調した。護衛艦派遣のほか、P3C哨戒機での洋上監視も課題になる可能性がある。(07:00)



 
 
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フレーザー米国務次官補:アフリカ援助で日本を高く評価

フレーザー米国務次官補(アフリカ担当)は17日、東京都内で記者会見し、日本を「アフリカ援助の強力なパートナー。安定化に貢献している」と高く評価。治安悪化が続くソマリアへの国連平和維持部隊(PKO)の早期派遣の必要性を強調し、費用負担を日本政府に求めたことを明らかにした。【佐藤賢二郎】

毎日新聞 2008年10月18日 東京朝刊



 
 
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国務次官補:アフリカ援助で日本を高く評価

フレーザー米国務次官補(アフリカ担当)は17日、東京都内で記者会見し、日本を「アフリカ援助の強力なパートナー。安定化に貢献している」と高く評価。治安悪化が続くソマリアへの国連平和維持部隊(PKO)の早期派遣の必要性を強調し、費用負担を日本政府に求めたことを明らかにした。

同氏はまた、アフリカへの関与を強める中国について「他の援助国と協調することを期待する」と強調。与野党の和解交渉が続いているジンバブエについて「もし合意がうまくいかなければムガベ政権に圧力をかけ続け、新たな制裁も検討する」と述べた。【佐藤賢二郎】

毎日新聞 2008年10月18日 1時47分



 
 
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海賊対策で派遣のNATO艦船、ソマリア沖到着

(CNN) アフリカのソマリア沖で相次いでいる海賊被害を防ぐため、北大西洋条約機構(NATO)の艦船7隻が派遣され、現地に到着した。ソマリアのフセイン首相は19日の記者会見で歓迎を表明し、NATOに領海内での軍事行動を認める考えを示した。

NATO各国の国防相は先日国連の要請を受け、ソマリア向け支援物資を積んだ世界食糧計画(WFP)の輸送船の護衛支援で、海軍艦船のソマリア沖派遣を承認。WFPの輸送船はカナダ軍の艦船が護衛しているものの、一時的調整の期限が今週で切れる。NATOは海賊対策を兼ねて、艦船を派遣したとしている。

ソマリア北部のアデン湾では昨年から、海賊による船舶の乗っ取り事件が頻発している。ロンドンの研究機関によると、今年これまでに襲撃された船舶は60隻と、昨年からほぼ倍増した。支払済みの身代金総額は1800万─3000万ドルで、米国からテロ組織に指定されているソマリアのイスラム武装勢力アルシャバブの資金源になっているとされる。

海賊は先月からソマリア沖で、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船を乗っ取り、2000万ドルの身代金を要求。米海軍の艦船が付近で監視を続けている。



 
 
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ソマリア沖への海自派遣、民主党は一転消極姿勢に

民主党の直嶋政調会長は20日の衆院テロ防止特別委員会で、アフリカ・ソマリア沖の海賊被害に対する海上自衛隊の派遣について、「衆院選が終わった後で責任ある議論をすべきだ」と述べ、法整備に関する与野党協議に消極姿勢を示した。

海自派遣は、民主党の長島昭久氏が17日の同特別委で提案し、麻生首相の指示で自民党が20日の同特別委理事会で民主党に協議を申し入れた。にもかかわらず、直嶋氏が消極姿勢を示したのは、協議開始が衆院解散の先送りにつながるのを警戒したためだとみられる。

一方、首相は20日夕の自民党役員会で、「海賊対策は大事だ。(海自派遣の)法案をできれば成立させたい」と語った。浜田防衛相も同日の特別委で、海自艦艇に加え、P3C哨戒機の派遣も検討する考えを示した。

(2008年10月20日20時52分 読売新聞)



 
 
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海賊対策の海自艦派遣 自民が民主に協議呼びかけ

自民党の中谷元・安全保障調査会長は20日午前の衆院テロ防止特別委員会理事会で、アフリカ・ソマリア沖で頻発する海賊被害への対応で海上自衛隊の護衛艦を派遣する案について民主党に政策協議を呼びかけた。民主党の直嶋正行政調会長は同日の審議で「海賊対策は世界共通の課題で議論自体は否定しないが、衆院選後に責任を持って議論すべきだ」と述べ、衆院選前の協議には否定的な見解を示した。

麻生太郎首相は17日の同委で、民主党の提案を受ける形で海賊対策での海自艦派遣のための新法制定を検討する意向を表明している。

浜田靖一防衛相は20日の審議で、現行法の枠内での海自艦派遣について「(自衛隊法に基づく)海上警備行動で派遣するかは法的要件など十分な検討が必要だ」と慎重姿勢。P3C哨戒機の派遣も「法的側面や運用体制、受け入れ国との関係などを検討する必要がある」と述べるにとどめた。中谷氏らへの答弁。(19:01)



 
 
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貨物船乗っ取り事件、乗組員が無事解放

海運最大手、「トレセン・タイ・エージェンシー」は10月18日、アフリカのソマリア近海で海賊の乗っ取りに遭った貨物船「MV Thor Star」が、被害から2か月以上を経て、乗組員ともども無事に開放されたと発表した。

しかし、身代金や代償金が支払われたかどうかは、明らかにされていない。

アデン湾などソマリア周辺の海域では海賊事件が頻発、被害が深刻化している。

なお、同社によれば、船は損傷を受けていないため、直ちに海上輸送業務を再開するとのことだ。



 
 
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ソマリア海賊、タイ貨物船を解放

2008/10/20 (16:13)

【タイ】タイの海運会社トーレセン・タイ・エージェンシー(TTA)によると、8月にソマリア沖で海賊にだ捕された同社所有の貨物船「MVトー・スター」が今月14日に解放された。乗員のタイ人28人は全員無事という。TTAは身代金を払ったことを認めたが、額は明らかにしていない。

〈トーレセン・タイ・エージェンシー(TTA)〉

1904年に香港で設立されたノルウェー系海運会社の支店として1926年に設立。現在は貨物船44隻を所有。今年4―6月期は総売上高90.6億バーツ、最終利益20.3億バーツ



 
 
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海賊、乗組員を甲板に並べ無事見せ付ける 乗っ取り船

アラブ首長国連邦(UAE)・ドバイ――アフリカ東部のソマリア沖で今年9月25日、ウクライナ企業運航の貨物船が海賊に乗っ取られた事件で、米海軍報道官は20日、海賊が19日、拉致している乗組員20人を甲板に並ばせ、良好な健康状態を包囲する米軍艦船に示す場面があったと述べた。AP通信が報じた。

貨物船、乗組員の解放交渉は現在、海賊と同船の運航企業、ウクライナ政府との間で進められている。海賊は当初、3500万ドル(約36億円)を要求、その後、2千万ドル、800万ドルに減額している。

乗組員はウクライナ人が17人、ロシア人2人、ラトビア人が1人。最初は21人いたが、ロシア人1人が事件発生直後、心臓発作で病死している。中東バーレーンに本部がある米海軍第5艦隊司令部の報道官によると、20人は全員が元気そうな様子だったという。海賊はロケット弾砲やライフル銃などで武装していることが確認された。

ベリーズ船籍の同貨物船は、旧ソ連製のT─72型戦車33台、砲弾、迫撃砲発射装置、小火器類などを積載し、ソマリアのイスラム反政府勢力への流出を阻止するため複数の米軍艦船が現在、同船を包囲し、移動を阻止している。兵器は、ウクライナの国営武器メーカーがケニア政府に正式に売却していた。

海賊は解放交渉の過程で、進展がないことから船の爆破を一時威嚇したが、その後、取り下げている。

ソマリア沖での海賊頻発を受け、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)は国連の要請を受ける形で軍用艦船を同国周辺海域に派遣、今年12月にも海賊掃討に乗り出すことを決めている。NATO軍艦船はソマリア沖に19日到着した。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊、インド貨物船乗っ取る、今年30隻目

クアラルンプール――国際海事局の国際海賊情報センター(本部クアラルンプール)は21日、アフリカ東部のソマリア沖で、高速ボートに乗った海賊がインドの帆船型の貨物船を襲い、乗っ取ったと報告した。同船はアジアからソマリアへ向かっていたもので、乗組員は13人。

乗っ取りは先週末に発生したが、同センターは20日、第三者を通じ、同帆船が発した救難信号を確認した。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域。これで同国沖で今年これまで起きた海賊事件は計74件となった。うち、30隻が乗っ取られ、10隻は依然、海賊の手中にある。拉致されている乗組員は約200人。

ソマリア沖での海賊頻発を受け、北大西洋条約機構(NATO)と欧州連合(EU)は国連の要請も受け、警戒や摘発強化で軍用艦船を同国周辺海域に派遣することで合意。NATO艦船は19日にソマリア沖に到着している。



 
 
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ソマリア沖で海賊事件急増 今年1−9月に63件

2008.10.23 20:19

国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)は23日、今年1−9月にソマリア沖と同国北部アデン湾の海域で海賊事件(未遂も含む)が計63件発生し、前年同期比で27件増加、世界全体(199件)の約3分の1に上ったと発表した。

この海域には、アジアやペルシャ湾岸とスエズ運河を結ぶ重要航路が通っている。IMB幹部は「すべての国に海賊とその母船の活動阻止を自国海軍に指示するよう要請する」と述べた。(共同)



 
 
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ソマリア沖海賊、NATOが攻撃すれば乗組員殺害と警告

ナイロビ(AP) アフリカ東部のソマリア沖で先月末、旧ソ連の戦車などを積載したウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られ、乗組員20人が人質となっている事件で、犯人グループは23日、周辺海域に派遣された北大西洋条約機構(NATO)の艦船から攻撃を受けた場合は乗組員を殺害すると警告した。

海賊側のスポークスマンが、AP通信との衛星電話で語った。それによると、船上では食料や水が底をつき始めている。この人物は「ソマリア人は飢えた人の目の前で食事をするようなまねはしない。残った食べ物を分け合うつもりだ」と話す一方、「身代金を受け取るまでは船を解放しない。攻撃を受ければ最後まで戦うのみだ。われわれが死ぬ時は乗組員も死ぬ」と強調した。

また、グループが要求している身代金2000万ドルのうち、ウクライナの運航企業が100万ドルしか用意できていないと述べたことに対し、「そんな額では数日分のホテル宿泊費にしかならない」と不満を示した。海賊側が身代金の引き下げに応じたかどうかは明らかでない。

乗っ取られた貨物船は旧ソ連の戦車や砲弾、小火器などを積んでいることから、これらがイスラム武装勢力の手に落ちることを警戒して、米海軍艦船が監視を続けている。さらに、NATOは今週、ソマリア沖を運航する貨物船の護衛を支援するため、艦船7隻を同海域に送り込んだ。



 
 
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ソマリア沖で海賊9人を捕そく、武器類も押収 フランス海軍

ケニア・ナイロビ――アフリカ東部、ソマリア沖で頻発する海賊被害で、フランス国防省は23日、同国北部のアデン湾で小型ボート2隻に乗っていた海賊9人を拘束、ソマリア当局に身柄を引き渡したと述べた。AP通信が報じた。

捕そくしたのはソマリア陸地から約185キロ離れた海域。攻撃型ライフル銃、ロケット弾発射装置、船体にひっかけるフックやはしごなどを押収した。

北大西洋条約機構(NATO)は22日、ソマリア沖に派遣したNATO軍用船7隻が数日中に貨物船護衛の任務を開始すると述べていた。フランスはこの派遣には加わっていないが、インド洋での対テロ戦争の作戦には艦船が参加している。

ソマリア沖では9月、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船が乗っ取られ、身代金を要求する海賊と解放交渉が続いている。兵器がソマリアのイスラム反政府武装勢力の手に落ちることを警戒する米海軍艦船が付近で監視を続けている。

この貨物船を乗っ取った海賊は23日、NATO艦船から攻撃を受けた場合は乗組員を殺害するとも警告した。



 
 
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NATO、ソマリア沖に艦船7隻派遣 NATO、海賊対策で

2008.10.24 23:18

北大西洋条約機構(NATO)は24日、海賊による被害が深刻化しているソマリア沖に7隻の艦船を派遣し、世界食糧計画(WFP)の輸送船を警備する作戦を開始したと発表した。NATO国防相理事会が9日、国連安全保障理事会などの要請を受け、作戦を承認した。

イタリアの駆逐艦とギリシャ、英国のフリゲート艦の計3隻が輸送船の近くで警護に当たり、ドイツ、トルコ、米国の計四隻の艦船は周辺海域のパトロールなどを担当するという。(共同)



 
 
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NATOが海賊対策 ソマリア沖に艦船派遣

【ブリュッセル=下田敏】米欧の軍事同盟である北大西洋条約機構(NATO)は24日、海賊被害が深刻なアフリカ東海岸のソマリア沖に艦船を派遣した。国連の要請による作戦展開で、世界食糧計画(WFP)の食料輸送船の護衛にあたる。今年に入りソマリア沖の海賊被害は昨年比で倍増しており、NATOは艦船派遣で安全な食料輸送を確保する。

輸送船の護衛作戦にはNATO加盟国から合計で7隻の艦船が参加。イタリアの駆逐艦などが食料輸送船の警護にあたり、米国やドイツの計4隻が周辺海域で海賊の動きを監視する。

ソマリア沖の海賊対策では欧州連合(EU)が12月から海域の警備を始める予定で、それまではNATOが食料輸送船の警護などを受け持つ。 (13:37)



 
 
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ソマリア自爆テロ 2年で28人死亡

【ロンドン=岐部秀光】ロイター通信によるとアフリカ東部のソマリアで29日、複数の自爆テロがあり少なくとも28人が死亡した。同国ではイスラム原理主義武装勢力と隣国エチオピアの支援を受ける暫定政府との間での戦闘が激化し事実上の無政府状態に陥っている。6月には暫定的な停戦合意が確認されたが、その後も暴力は終息していない。

29日には同国北部ハルゲイサで5つの爆発があり25人が死亡、別の都市ボサソの爆発で3人が死亡した。犯行声明は出されていない。

ソマリア沖はインド洋と地中海をつなぐ海上輸送の要衝だが、国内の内紛が深刻化したことを受け、海賊行為が横行。日本の海運会社にも深刻な影響を及ぼしている。麻生太郎首相は20日の自民党役員会でソマリア沖の海賊被害を防ぐために海上自衛隊の護衛艦を派遣するための新法の検討を指示した。 (22:16)



 
 
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ソマリアで国連事務所など5か所同時自爆テロ、28人死亡

【ヨハネスブルク=角谷志保美】東アフリカのソマリア北部で事実上の自治を行うソマリランドとプントランドで29日、国連開発計画(UNDP)事務所やエチオピア連絡事務所など5か所を狙った自爆テロがほぼ同時に起き、ロイター通信によると少なくとも28人が死亡した。

(2008年10月29日21時41分 読売新聞)



 
 
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ソマリアで連続自爆テロ 独立宣言地域、28人死亡

2008.10.29 23:05

【カイロ=村上大介】ソマリア北部で独立や自治を宣言しているソマリランドとプントランドで29日、車による連続自爆テロがあり、ロイター通信によると、少なくとも28人が死亡した。

ソマリランドの中心都市、ハルゲイサでは国連開発計画(UNDP)事務所、エチオピア大使館、独立政府の大統領府の3カ所がほぼ同時に狙われ、少なくとも25人が死亡。プントランドのボサソでも自治政府の情報機関の建物を狙ってトラック2台が爆発、少なくとも3人が死亡した。

ソマリランドは1991年のソマリア内戦勃発(ぼっぱつ)後、一方的に独立を宣言。プントランドは98年、北東部の部族が自治の実施を宣言した。プントランドの情報機関は欧米から資金を提供され、ソマリアのイスラム過激派に対する「反テロ戦」に協力している。犯行声明は出ていないが、イスラム過激派の仕業とみられている。

2004年には内戦開始後14番目の暫定政権が発足し、大統領にプントランドのユスフ大統領が選ばれたものの、06年6月、イスラム原理主義勢力「イスラム法廷」が首都モガディシオを制圧。このため同年12月にはエチオピアが暫定政権支援のため軍事介入し、イスラム法廷を首都から追放したが、各地で残存勢力によるゲリラ戦が続き、ソマリア中南部の治安はさらに悪化していた。一方、プントランドは、深刻化するソマリア沖での海賊の拠点ともなっている。



 
 
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ソマリアの国連事務所に車爆弾

2008.10.29 20:51

ジュネーブの国連欧州本部は29日、声明を発表し、同日朝、ソマリア北部ハルゲイサにある国連の建物に対する車爆弾で「死者が出た」と述べた。死傷者数などについては言及していない。(パリ 山口昌子)



 
 
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ソマリア沖で1日5件の船舶乗っ取り未遂、放水などで海賊撃退

(CNN) アフリカ東部、ソマリア沖で海賊対策に当たる米海軍主導の多国籍軍艦隊当局は30日までに、同国沖合で28日、5件の乗っ取り未遂事件があったと報告した。ソマリア沿岸は世界最悪の海賊多発海域だが1日5件の未遂事件は最高記録とみられる。

5件では、狙われた船舶が速度を上げ、消火用ホースで海賊に放水するなどして撃退したという。ソマリア沖で今年これまで起きた海賊事件は70件以上で、30隻が乗っ取られ、10隻は依然、海賊の手中にある。拉致されている乗組員は約200人。

海賊は身代金を要求し、ソマリアで武装闘争を続けるイスラム強硬派勢力の資金源に回しているとみられる。

海賊事件多発を受け、北大西洋条約機構(NATO)はNATO軍用船7隻をソマリア沖に派遣、船舶護衛などの任務を開始している。

ソマリア沖では9月、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船が乗っ取られ、身代金を要求する海賊と解放交渉が今なお続いている。兵器がソマリアのイスラム反政府武装勢力に流れることを警戒する米海軍艦船が付近で監視を続けている。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊の船舶乗っ取り 被害はトルコ貨物船

アンカラ――トルコの国営アナトリア通信は30日、アフリカ東部のソマリア北部のアデン湾でトルコの貨物船が海賊に乗っ取られたと伝えた。トルコの海運行政当局者の情報としている。

同貨物船は鉄鉱石を積み、カナダから中国へ航行中だった。乗組員は20人。ソマリア沿岸は世界最悪の海賊多発海域で、今年これまで起きた海賊事件は70件以上で、30隻が乗っ取られ、10隻は依然、海賊の手中にある。拉致されている乗組員は約200人となっている。

同国沖合では28日、5件の乗っ取り未遂事件があったばかりだった。トルコ貨物船乗っ取り事件を受け、同国政府はソマリア沖で海賊対策の警戒を開始した北大西洋条約機構(NATO)派遣の艦隊に協力を要請した。



 
 
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ソマリア:同時自爆テロ5件 25人死亡、国連施設など標的

【ヨハネスブルク高尾具成】東アフリカ・ソマリア北部のソマリランド自治政府の中心都市ハルゲイサで29日、国連開発計画(UNDP)事務所やエチオピア大使館などを狙った連続自爆テロが3カ所で起きた。98年に自治を宣言している北東部プントランドの港町ボサソでもほぼ同時刻に2件の自爆テロが発生。中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、いずれも自爆テロで少なくともハルゲイサで19人、ボサソで6人が死亡、負傷者多数が出ている。

ハルゲイサでは自治政府の大統領府にも車が突っ込み爆発。ボサソでは自治政府の情報機関の敷地で車に積まれた爆薬が爆発した。犯行声明などは出ていないが同日、ソマリア暫定政府幹部は隣国ケニアで周辺国を交え、穏健派イスラム指導者との権力分担を協議中で、妨害を試みたイスラム系過激派勢力の犯行との見方がある。

エチオピアのセイヨム外相も「不安定化を狙ういつものテロリスト(の犯行)だ」と発言した。

ソマリアは91年に内戦状態となって以来、事実上の無政府状態で、首都モガディシオには国際医療支援団体の日本人女性医師が武装勢力に拘束されたままだ。沿岸部では海賊被害が続発している。

毎日新聞 2008年10月30日 東京朝刊



 
 
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ソマリランドとプントランド、大ソマリア掲げるイスラム系勢力の標的に

* 2008年10月30日 15:48 発信地:モガディシオ/ソマリア

【10月30日 AFP】(一部修正)北ソマリアのソマリランド(Somaliland)とプントランド(Puntland)で29日、自動車爆弾による自爆攻撃が相次いだ。2つの地域は長年にわたり反目してきた「半自治分離州」だが、大ソマリアを目指すイスラム強硬派は、エチオピアに後押しされる両地域を、国家統合の障害とみなしている。

プントランドの経済の中心都市ボサソ(Bosasso)と、ソマリランドの中心都市ハルゲイサ(Hargeysa)で29日、国連機関事務所や政府建物など5か所で同時に爆発があり、少なくとも19人が死亡した。これまでのところ犯行声明は出されていないが、ボサソの自爆事件では犯人の1人が特定され、地元の人間ではなかったとの情報もある。 

■ソマリランドとプントランドの歴史

アデン湾(Gulf of Aden)に面したソマリランドは、イングランドとウェールズを合わせたほどの大きさで、人口は推定400万人。もともとは英領で、1960年6月にソマリランド共和国として独立、翌月に南部のイタリア領独立と同時に統合し、ソマリア共和国が誕生した。

ソマリランドは91年、当時のモハメド・シアド・バーレ(Mohamed Siad Barre)大統領が追放された直後に、ソマリアからの独立を一方的に宣言。国際社会からは承認されなかったものの、独自の体制を築いて経済を発展させた。

 ダヒル・リヤレ・カヒン(Dahir Riyale Kahin)大統領は、2002年に元首の座に就き、翌03年ソマリランド初の大統領選挙で選出された。次の選挙は09年3月に予定されている。

その隣、インド洋に突き出た「アフリカの角」の一角を占めるプントランドは、ソマリランドほどの成功を収めているとは言い難い。

プントランドは、1998年8月、ソマリア暫定政府の現大統領であるアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf Ahmed)氏のもとで、自治を宣言した。

■イスラム系武装勢力が台頭

2006年にイスラム原理主義勢力「イスラム法廷連合(Islamic Courts Union)」が首都モガディシオ(Mogadishu)を含むソマリアの大部分を制圧すると、エチオピア軍が、ソマリア暫定政府を支援するためにソマリアに侵攻した。

エチオピアの支援を受けた暫定政府軍とイスラム法廷連合はソマリアの中部と南部で激しい戦闘を繰り広げ、プントランドは戦渦は免れたが、ユスフ大統領はモガディシオでの戦闘への人的・経済的支援を、出身地であるプントランドに大きく依存。これがプントランドの弱体化を招いた。

以来、プントランドでは、警備が手薄な海岸沖での密輸や海賊行為が横行している。

■大ソマリア主義に立ちはだかる両地域

エチオピアと欧米の大国は、ソマリランドとプントランドを経済・防衛両面で支援しており、これがソマリアの中・南部の大部分を再び掌握したイスラム法廷会議(旧・イスラム法廷連合)の逆鱗(げきりん)に触れている。 

イスラム法廷会議と、同じくイスラム系武装勢力のアル・シャバブ(Shebab)は、「大ソマリア」解放のための聖戦を呼びかけている。彼らが掲げる大ソマリア主義は、プントランドとソマリランドに加え、ソマリ人が暮らすケニア北部、エチオピア東部も含め、統一されたソマリア国家を樹立するというものだ。

ソマリランドでは、今回のハルゲイサでの同時自爆攻撃を、来たる大統領選挙のかく乱とソマリランドの弱体化を狙ったものだとの指摘がある。有権者登録は今月初めに開始されたばかりだ。(c)AFP



 
 
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ソマリアで拘束の日本人女性医師と電話通じる、「日本に帰りたい」

* 2008年10月30日 12:22 発信地:東京

【10月30日 AFP】エチオピアでソマリアの武装集団に拉致された日本人の女性医師、赤羽桂子(Keiko Akabane)さん(32)との電話インタビューを、テレビ朝日(TV Asahi)が29日報じた。

赤羽さんは前月22日、国際NPO法人「世界の医療団(Medecins du Monde)」のスタッフとして活動していたエチオピアで、オランダ人スタッフとともに武装集団に拉致され、ソマリアに連行された。犯行グループは解放の条件として、エチオピア政府が拘束しているソマリア人の釈放を求めている一方、身代金は要求していない。解放交渉は進んでいないとみられる。

赤羽さんは、テレビ朝日のカイロ(Cairo)特派員に対し、「帰れるのかどうかまったく分からない」「毎日、いろいろ考えて眠れない日々を過ごしている」などと電話で語った。最も必要なことは何かとの質問には、「正直言って日本に帰りたい」と述べた。

赤羽さんは、拘束されている場所についてはよくわからないとし、「食事は与えられて食べてはいるが、だいぶやせてしまった。精神面では落ち込んだりしているが、希望を持って頑張っている」と話した。また、危害を加えられるようなことはあるかとの質問に対しては、赤羽さんは犯行グループが英語で質問に答えるように言っているとだけ語り、直接答えることはなかった。

赤羽さんは、家族に心配しないよう伝えてほしいと話し、所属団体と日本大使館にも申し訳ないと思っていると語った。

ソマリアの武装勢力はここ数か月、主に外国人や国際機関で働くソマリア人を狙った拉致事件を繰り返しており、多くは身代金を目的としている。(c)AFP



 
 
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ソマリア北部で5件の自爆攻撃、24人死亡

* 2008年10月30日 08:35 発信地:モガディシオ/ソマリア

【10月30日 AFP】ソマリア北部のソマリランド(Somaliland)とプントランド(Puntland)で29日、国連(UN)機関事務所や政府建物など5か所で自動車による自爆攻撃があり、実行犯5人のほか19人が死亡した。当局が発表した。

ソマリアからの独立を一方的に宣言しているソマリランドでは、中心都市ハルゲイサ(Hargeysa)にある独立政府大統領府、エチオピアの外交代表部施設、国連開発計画(United Nations Development Programme、UNDP)事務所で同時に爆発があった。

自治を宣言しているプントランドでは経済の中心都市ボサソ(Bosasso)で、2か所の内務省テロ対策関連施設が狙われた。当局者によると、同地で死亡したのは実行犯2人のみだったという。

これまでのところ犯行声明は出されていない。ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)ではソマリア南部と中部の和平を目指す各勢力指導者間での会談が行われていた。(c)AFP/Mustafa Haji Abdinur



 
 
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海賊退治もBusiness Chance

配信元:SANKEI EXPRESS

2008/11/02 01:13更新

《米民間軍事会社「名乗り」》

国際的な安全保障問題になっているソマリア近海での海賊退治を目指し、米国政府御用達の傭兵集団である民間軍事会社「ブラックウォーター」(本社・米ノースカロライナ州)が、船舶の警護に乗り出すことになった。

■特殊部隊退役者ら創設

ブラックウォーター社は米国防総省が契約する民間軍事会社の中で最大の会社で、1997年に米海軍特殊部隊「SEALS」の退役者たちによって創設された。イラク戦争で慢性的に不足している米兵を補う形で急成長し、現在年4万人以上の社員を訓練している。

ソマリア近海でパトロールに当たる米海軍第5艦隊(司令部バーレーン)は航行する船舶側の自衛手段が増強されることを期待している。しかし、ブラックウォーター社は、昨年イラクで民間人17人が射殺された事件に関与したとされ、現在もイラク当局が捜査を継続している。

イラクの治安が回復したことで、ブラックウォーター社はソマリア沖での警備ビジネスへの関心を高めたとみられるが、正規兵ではなく法的身分があいまいな軍事会社が海洋に進出することへの懸念も出ている。

ブラックウォーター社の護衛船は全長約55メートルで、ヘリを搭載。乗員はSEALSの元隊員ら約5万人の軍隊経験者から選ぶ。第5艦隊によると、現在20カ国以上の艦船がソマリア近海でパトロールに当たっているが、広大な海域で24時間、船舶航行の安全を守るには限界があるという

国際海事局(本部クアラルンプール)によると、ソマリア沖で今年起きた海賊事件はこれまでに77件。31隻が乗っ取られ、うち10隻の乗組員約 200人が拘束され続けている。

■無政府状態のソマリア拠点

スエズ運河に通じる航路の要衝、紅海の入り口にあたるソマリア沖で海賊行為が頻発しているのは、ソマリアが1991年から内戦で無政府状態に陥り、当局による取り締まりが全く不可能になっているからだ。海賊のほとんどは複数あるソマリア沿岸の漁村に潜伏し、その数は約1200人とされる。大型近代兵器を備え、いわゆる「身代金ビジネス」で巨利を得ている。

日本の海運会社が運航している船舶も、年間約2000隻がアデン湾を中心としたソマリア沖を通過しており、日本船主協会によると今年は、2隻の日本船が海賊に襲われている。9月25日にはケニアに輸出する戦車「T22」33台をはじめとする大量の武器を積んだウクライナの貨物船が海賊に乗っ取られ、いまだに船も人質も解放されていない。深刻な事態を受けて、国連安保理も10月初め、ソマリア沖の安全航行に国益がからむ国は、艦船と軍用機を派遣するよう求める決議を採択した。

10月27日にはNATO(北大西洋条約機構)が海賊退治のために艦船を派遣。日本政府も安保理決議をうけて麻生太郎首相(68)が海上自衛隊の派遣の可否について検討するよう指示している。

(SANKEI EXPRESS)



 
 
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「海上安保政策室」設置を発表 外務省

外務省は4日、海賊やテロ対策などの海上の安全確保に関する政策の企画・立案を担当する「海上安全保障政策室」を総合外交政策局安全保障政策課に新設したと発表した。インド洋やアフリカ・ソマリア沖などで海賊被害が増えている現状を受け、専門部署を設置して対応を強化する。(04日 23:50)



 
 
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移民希望者ら、「追加料金払え」とイエメン沖で海に投げ出される

* 2008年11月05日 16:05 発信地:ジュネーブ/スイス

【11月5日 AFP】ソマリアから対岸のイエメンへ向かっていたボートで、最大40人が移民斡旋(あっせん)業者により海に投げ出され、うち12人の遺体がイエメンに漂着した。国連難民高等弁務官事務所(UN High Commissioner for Refugees、UNHCR)が4日明らかにした。

生存者などの話によると、115人を乗せたボートはソマリア北部を前月31日に出発し、アデン湾(Gulf of Aden)の対岸にあるイエメンを目指した。だが2日になって、斡旋業者がすべての乗客に対し、追加料金を要求。これを拒否、または払えなかった乗客は斡旋業者に殴打され、40人程度が海に投げ捨てられた。その大半がエチオピア人だったという。

乗客は全員、斡旋業者に前もって100ドル(約1万円)を支払っていたという。

残りの75人は、イエメンのAhwarにあるUNHCR事務所に到着し、手当を受けている。

UNHCRによると、今年1-10月にソマリアからイエメンに渡った移民希望者の数は3万8000人以上。前年は総計で2万9500人だったことから、急激な増加を示している。なお、航海中の死者・行方不明者数は、今年だけで既に600人を超えている。(c)AFP



 
 
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日本人女性医師ら2人拘束のソマリア武装集団、身代金300万ドルを要求

* 2008年11月06日 01:59 発信地:モガディシオ/ソマリア

【11月6日 AFP】9月にエチオピアで仏医療支援団体スタッフの日本人女性医師、赤羽桂子(Keiko Akabane)とオランダ人看護師を拉致しソマリアで拘束している武装集団は5日、身代金300万ドル(約3億円)の支払いを要求した。武装集団は当初、エチオピアで収監されているソマリア人の解放を求めていた。

武装集団のリーダーで広報を務める男は、AFPに対し電話で「われわれはエチオピア政府に対して、収監中の仲間を解放するよう要求したが、拒否された。今度は300万ドルの身代金を要求する」と述べた。

人質らの健康状態は良好で、適切な待遇を受けているという。(c)AFP



 
 
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ソマリア沖でまた海賊、比化学タンカー乗っ取る 今年83件目

クアラルンプール――国際海事局の海賊情報センター(本部クアラルンプール)は11日、アフリカ東部、ソマリア北部のアデン湾で10日、フィリピンの化学タンカーが海賊に乗っ取られたと報告した。乗組員は23人で全員がフィリピン人。危害は加えられていない模様。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域で、今年これまで発生した海賊事件は計83件となった。このうち33隻が乗っ取られ、乗組員200人以上が依然、海賊の手にある。

ソマリア東部沖では同日、サウジアラビア旗を掲げた貨物船が海賊に襲われたものの、振り切ったという。また、インド海軍はアデン湾で11日、海賊に襲われたインド船籍の商船に特殊部隊を派遣、犯行を阻止したと発表した。

同センターによると、比船はアジアへ航行中で、海賊は銃やロケット弾などで武装していたという。比外務省も、自国艦船の被害を確認した。

海賊は身代金を要求し、ソマリアで武装闘争を続けるイスラム強硬派勢力の資金源に回しているとみられる。海賊事件多発を受け、北大西洋条約機構(NATO)はNATO軍用船7隻をソマリア沖に派遣、船舶護衛などの任務を開始している。

ソマリア沖では9月、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船が乗っ取られ、身代金を要求する海賊と解放交渉が今なお続いている。兵器がソマリアのイスラム反政府武装勢力に流れることを警戒する米海軍艦船が付近で監視を続けている。



 
 
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トルコタンカー乗っ取り、イエメン沖で海賊

2008.11.13 10:29

トルコのアナトリア通信などによると、中東イエメン沖約25キロの海域で12日、トルコの海運会社が所有するタンカーが海賊に乗っ取られた。14人のトルコ人船員が乗船している。

タンカーは化学製品4500トンを積んで、インドのムンバイに向かっていた。

トルコ政府は、周辺海域を警備している北大西洋条約機構(NATO)に救援を求めた。イエメン、ソマリア沖では海賊事件が多発、10月末にもトルコの会社が所有する船が海賊に乗っ取られた。(共同)



 
 
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「ソマリア沖に海自派遣を」日本財団などが海賊対策提言

日本財団と海洋政策研究財団は14日、アフリカ・ソマリア沖で頻発する海賊対策に関し、海上自衛隊の艦船派遣などを求める提言を発表した。内容に賛同する自民、民主両党国会議員とともに、近く麻生首相に提出する。

提言には、〈1〉海自艦船などを調査目的でソマリア沖に派遣し、他国艦船に情報提供する〈2〉海賊行為があった場合は自衛隊法の海上警備行動を発令して対処する〈3〉抵抗する海賊に武器を使用できるようにするための特別法を制定する――などを盛り込んだ。

(2008年11月14日23時10分 読売新聞)



 
 
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世界の雑記帳:ソマリアの海賊活発化、クリスマスのプレゼントに影響

[ロンドン 14日 ロイター] アフリカの角と呼ばれるアフリカ大陸東端の半島沖を中心に、航行する船舶から金品を略奪してきたソマリアの海賊。最近ではアデン湾や紅海でも襲撃事件が起きており、スエズ運河へのアクセスも海賊の影響が懸念されている。

石油やガスのタンカーのほか、玩具などを海上輸送する大手企業は現在、海賊被害を避けるため、喜望峰経由での航行を検討する必要に迫られている。

国際運輸労連(ITF)のサム・ドーソン氏は「海賊に関してはいろいろ報道されてはいるが、西側の消費者には今年のクリスマスに任天堂商品が手に入らないとなって初めて実感される問題だろう」と述べた。

また「地域の海軍による積極的な関与がなければ、貿易への影響は数週間か数カ月以内に現れる。数週間に1件だった襲撃は1日当たり4件になっている」と指摘。これらの襲撃はソマリアの50─100マイル(80─160キロ)沖ではなく、200マイル以上離れた場所で起きており、旧ソ連のトロール漁船とみられる大型船舶を母船として使うなど、規模も大きくなっていると警告している。

2008年11月15日 14時36分



 
 
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ソマリア海賊の犯行急増 元は漁師、無政府状態で失業

2008年11月15日2時27分

【ナイロビ=古谷祐伸】事実上の無政府状態にあるアフリカ東部ソマリアの周辺海域で、海賊が暴れ回っている。13日にも日本人船員1人の乗った中国の漁船が乗っ取られた。人質を取り、身代金を要求する「海賊ビジネス」。その多くは、地元の元漁師たちの犯行だという。

中国国営新華社通信によると、ケニア沿岸で13日夜(日本時間14日未明)、日本人1人を含む24人が乗った中国天津市の「遠洋漁業」所属の漁船、天裕8号が乗っ取られた。他の乗組員は中国人が15人、ベトナム4人、フィリピン3人、台湾1人。けがはなく、ソマリア沿海を航行するよう求められているという。付近で犯行を繰り返している海賊の犯行の可能性が高い。

世界の海賊事件を調べている国際海事局(IMB)によると、今年1〜9月にソマリア沖で起きた海賊事件は63件。世界全体の199件の3分の1を占める。イエメン沿岸警備隊のまとめでは、未遂事件も日本郵船の大型原油タンカー「高山」襲撃を含め100件以上あった。

中でも、注目を集めるのがウクライナの会社が運航する貨物船、MVファイナの乗っ取り事件だ。33台ものT72型戦車など兵器を満載していたことが判明。人質20人は、乗っ取りから1カ月半たった今もソマリア中部の漁港ホビョの沖合で60人を超す海賊に拘束されたままだ。

海賊に詳しいソマリア人記者によると、海賊の大半はハラゼレやホビョなど中部の漁村を拠点にしている。自動小銃やロケット砲で武装し、複数の高速艇で襲いかかるのが手口だ。約15年前から出没し始め、この1、2年で急増。漁業会社がそのまま漁船を使って「海賊会社」に衣替えしたケースがほとんどで、複数の武装集団に全体で300人ほどが属しているという。

ソマリア沖で海賊が横行する背景には、約3千キロもの長い海岸線に監視の目を光らせることの難しさがある。ソマリアは91年以来、無政府状態。国内には武器が横行し、海上警備も対岸のイエメン任せだ。イエメンとの間のアデン湾は年間2万隻もの船が通航する要所でもある。

海賊の狙いは人質にとった船員の身代金で、実際に人質に危害を加えたと報じられた事例はほとんどない。英シンクタンク、王立国際問題研究所は08年だけで海賊が3千万ドル(約29億円)近い身代金を得たと報告している。

金はソマリアのイスラム系武装勢力、シャバブに流れているとの情報も。米国政府が2月に「テロ組織」と認定し制裁の対象にした組織だ。

相次ぐ被害に、国際社会も動き始めた。AFP通信によると、エジプトの首都カイロで20日、紅海沿岸諸国による海賊対策の国際会議が開かれる。国連安全保障理事会は10月、積極的取り締まりを関係国に求める決議を全会一致で採択。共同提案した日本政府も、海賊対策の新法を検討する意向で、海上自衛隊を派遣する可能性が出ている。

だが、海賊による事件は10月以降も、今月12日までに21件起きており、防ぎ切れていないのが実情だ。



 
 
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乗っ取り:日本の船舶会社管理の貨物船 ソマリア沖

韓国外交通商省当局者は16日、日本の船舶会社が所有するパナマ船籍の貨物船がソマリア沖で15日に、海賊とみられる武装グループに乗っ取られたと述べた。船舶会社名は不明で、日本人は乗船していないもようだ。

同当局者によると、船は2万トン級で、乗組員は船長を含む韓国人5人とフィリピン人18人の計23人とみられる。聯合ニュースによると、船名は「チェムスター・ビーナス」。(共同)  ◇日本人乗組員いない

ソマリア沖で乗っ取られた貨物船を管理する日本の海運会社「イイノマリンサービス」は十六日、貨物船の所有者はパナマの法人で乗組員に日本人はいない、と明らかにした。(共同)

毎日新聞 2008年11月16日 15時13分(最終更新 11月16日 15時35分)



 
 
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日本の会社管理船、ソマリアで海賊被害 韓国船員ら拉致

2008年11月16日15時31分

【ソウル=牧野愛博】アフリカ東部ソマリア沖の海上で15日、日本の船舶会社が管理するパナマ籍のケミカルタンカー「ケムスター・ビーナス」が海賊とみられる武装団体に拉致された。韓国外交通商省が16日、明らかにした。船には韓国人5人、フィリピン人18人の船員計23人が乗っていた。

同省は16日、事故対策本部を設けるとともに、ケニアと日本の韓国大使館にも事故対策班を設置。同日昼に関係省庁と対策会議を開き、日本の船舶会社や日本政府などと協力しながら、船員の解放を目指す方針を確認した。



 
 
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日本の海運会社保有の貨物船乗っ取られる、海賊か ソマリア沖

(CNN) 韓国外交通商省は16日、アフリカ東部のソマリア北部のアデン湾で15日、日本の海運会社が保有するパナマ船籍の貨物船が武装グループに乗っ取られたと述べた。乗組員は計23人で、韓国人5人とフィリピン人18人。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発地域で、今回も海賊の可能性が大きい。アデン湾は、紅海とインド洋を結ぶ要路で、年間約2万隻の船舶が通航する。

国際海事局の海賊情報センター(本部クアラルンプール)によると、ソマリア沖で今年これまで起きた海賊事件は84件以上で、うち33隻が乗っ取られている。乗組員200人以上が依然、拘束されている。

AP通信によると、2万トン級の貨物船「ケムスター・ビーナス」が今回襲われた海域は、イエメン・アデンから東へ約154キロ離れている。乗組員の安否は不明。武装グループが何を要求しているのかも明らかでない。

ソマリア沖に出没する海賊は、高速ボートを利用し、最新式武器も携帯。身代金を要求し、同国内で反政府武装闘争を続けるイスラム強硬派勢力の資金源にしているともみられる。海賊事件多発を受け、北大西洋条約機構(NATO)はNATO軍用船7隻をソマリア沖に派遣、船舶護衛などの任務を最近、開始している。襲われた船舶からの救援信号を受け、急行、海賊を追い払った例も出ている。

ソマリア沖では今年9月、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船が乗っ取られ、身代金を要求する海賊と解放交渉が今なお続いている。兵器がソマリアのイスラム武装勢力に流れることを警戒する米海軍艦船が付近で監視を続けている。



 
 
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ソマリア沖で海賊が日本船乗っ取り…日本人の乗り組み不明

【ソウル支局】ロイター通信によると、日本の船舶会社が保有するパナマ船籍貨物船が15日、アフリカ東部のソマリア沖で、海賊とみられる武装グループに襲撃され乗っ取られた。

韓国外交通商省が16日、明らかにした。乗員は韓国人5人を含む23人。乗員の安否や、日本人が乗っているかどうかなどは不明。

(2008年11月16日15時25分 読売新聞)



 
 
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ソマリア沖で貨物船乗っ取り 乗組員に日本人なし

2008.11.16 22:35

東京都港区の海運会社「イイノマリンサービス」は16日、同社が管理するパナマ船籍の貨物船「ケムスター ビーナス」(2万トン級)がアフリカ・ソマリア沖で海賊に乗っ取られたことを明らかにした。乗組員は韓国人とフィリピン人の計23人で、日本人はいなかった。同船は15日(日本時間)、欧州にパーム油を輸送中に襲われたという。

ソマリア近海では海賊の活動が活発化。14日(同)には隣国のケニア沖で、沖縄県の久貝豊和さん(53)が船長を務める中国のマグロ漁船が海賊に乗っ取られている。また、中国国営新華社通信によると、日本の会社所属の貨物船が9月にソマリア沖で海賊に乗っ取られていたが、15日に解放された。外国人乗組員22人は全員無事という。



 
 
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ソマリア沖で貨物船乗っ取り 船は東京の会社が管理

2008.11.16 17:18

東京都港区の海運会社「イイノマリンサービス」は16日、同社が管理するパナマ船籍の貨物船「ケムスター ビーナス」(2万トン級)がソマリア沖で海賊とみられる武装集団に乗っ取られたことを明らかにした。乗員は23人だが、日本人はいなかった。

同社によると、同船は15日夕(日本時間)、インドネシアから欧州に向け、パーム油を輸送中に武装集団の襲撃を受けた。乗組員は船長を含む韓国人5人とフィリピン人13人。「海賊から攻撃を受けている」と救援を呼びかける緊急無線をパトロール船が傍受、救援に向かったが間に合わなかったという。

衛星電話で同船への連絡を試みたが、音信不通といい、拉致された乗組員の安否は不明。犯行グループからの連絡もないという。

ソマリア近海では海賊の活動が活発化。今月14日(同)には隣国のケニア沖で、沖縄県の久貝豊和さん(53)が船長を務める中国のマグロ漁船が海賊に乗っ取られる被害が出ている。



 
 
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ソマリア沖で新たな日本船乗っ取り、日本企業所有タンカー解放後

* 2008年11月16日 22:00 発信地:ナイロビ/ケニア

【11月16日 AFP】9月にソマリアの海賊団に乗っ取られた日本の海運会社所有の貨物タンカーが解放されたが、15日に新たにアデン湾(Gulf of Aden)で別の日本船が乗っ取られた。16日、船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)が明らかにした。

船員援助計画のケニア支部長によると、解放されたのは日本の海運会社セントラルマリン(Central Marine)が所有するパナマ船籍の「Stolt Valor」号で、9月15日に乗っ取られ、インド人18人、フィリピン人2人、ロシア人とバングラデシュ人各1人の乗組員22人も拘束されていた。

一方、Mwangura支部長は、15日にアデン湾東方約150キロ付近で、新たに日本の船舶会社が所有する2万トン級の貨物船「ケムスター・ビーナス(Chemstar Venus)」号が、ソマリアの海賊団にだ捕されたことを明らかにした。同船にはフィリピン人18人、韓国人5人が乗り込んでいるという。

解放された「Stolt Valor」号については乗組員らは健康で、船はムンバイ(Mumbai)へ向かったことをインドの海事当局が確認した。また、インド船員組合(National Union of Indian Seafarers)は身代金が支払われたことを認めたが、海賊側が要求していた250万ドル(約2億4300万円)の全額が支払われたかどうかは分からないという。

国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)によると今年1月以降、ソマリア沖では少なくとも83隻が襲撃され、うち33隻が乗っ取られた。さらにそのうちの12隻、計200人を超える乗組員は現在も海賊に拘束されている。

ソマリア沖ではアジア各国の船舶や漁船に対する海賊による乗っ取りが相次ぎ、身代金が支払われない限り解放されないことから、韓国やインドなど数か国は艦船を派遣しての警備を検討している。

欧州連合(EU)は前週、増加する海賊行為を取り締まり、援助物資を運ぶ船舶を保護するため、EUの海上行動として初めてソマリア沖の治安作戦に着手した。ブリュッセル(Brussels)のEU本部で開かれた国防相会議で承認された作戦は「アトランタ作戦(Operation Atlanta)」と命名され、英ロンドン(London)近郊のノースウッド(Northwood)に本部を置き、英国が主導する。(c)AFP/Bogonko Bosire



 
 
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海賊:日本の会社管理のパナマ船籍船乗っ取り…ソマリア沖

 【ソウル西脇真一】アフリカ東部ソマリア沖で15日、日本の海運会社「イイノマリンサービス」(東京都港区)が管理するパナマ船籍の貨物船「ケミスター・ビーナス」(2万トン)が海賊とみられる武装集団に乗っ取られた。乗員23人のうち5人が韓国人で、安否は不明。韓国聯合ニュースなどが伝えた。

同船は15日正午(日本時間同日午後6時)過ぎ、ソマリアの北のアデン港の海上で襲われた。ほかにフィリピン人18人が乗船している。

韓国人船員の海賊被害が相次いでいることを受け、韓国政府は海軍艦艇をソマリア海域へ派遣することを検討している。

毎日新聞 2008年11月16日 20時56分(最終更新 11月16日 21時41分)



 
 
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ソマリア沖でまた海賊被害 別の船は2カ月ぶり解放

2008年11月17日0時3分

【カイロ=田井中雅人】アフリカ東部ソマリア沖の海上で15日、日本の船舶会社イイノマリンサービス(本社・東京都港区)が管理するパナマ籍のケミカルタンカー「ケムスター・ビーナス」(約2万トン)が海賊とみられる武装組織に拉致された。AFP通信がケニアの海事関係者の話として報じた。船には韓国人5人、フィリピン人18人の船員計23人が乗っていた。

一方、ソマリア沖で今年9月15日に海賊に乗っ取られていた日本の船舶会社中央海運のパナマ籍ケミカルタンカー「ストルト・ベイラー」が15日、解放された。AFP通信はインド海事関係者の話として、インド人18人、フィリピン人2人、ロシア人とバングラデシュ人各1人の船員計22人は全員無事だと報じた。

ソマリア周辺海域では、身代金目的の外国船乗っ取り事件が頻発。13日に日本人1人を含む24人が乗った中国の漁船が乗っ取られたばかり。



 
 
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「海自艦艇の早期派遣を」 ソマリア沖海賊対策緊急会議が提言

2008.11.17 22:13

ソマリア近海で多発する海賊行為に、日本としての対応策を練ろうと、都内で「ソマリア沖海賊対策緊急会議」(主催・日本財団、海洋政策研究財団)が開催され、中東・欧州方面と日本を結ぶシーレーンと日本船舶の安全確保を図るため、海上自衛隊艦艇の早急な派遣などを求める提言をまとめた。

ソマリア沖では、タンカーや貨物船を乗っ取り、船員の身代金を船舶会社などに要求する“誘拐ビジネス”が盛んだ。ソマリアの政情不安などから収入を絶たれた漁民らが武装、海賊になっており、今年9月までに、昨年1年間の約1・5倍に達する63件が発生している。

ソマリア沖ではすでに、欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)が船舶の護衛を実施。ロシア、マレーシアなども海軍の艦艇を派遣している。

最近の状況について日本海難防止協会ロンドン事務所の若林邦芳所長は緊急会議で「海賊は身代金を奪うため人質に危害を与えなかったが、最近のケースでは、海賊側が船舶を護衛していた英軍艦艇に発砲してきた。海賊行為の質が変わりつつあり、人質の命も危うい」と指摘した。

緊急会議では、ソマリア近海を通航する日本国籍船や日本人搭乗船を守るために、(1)海上自衛隊艦艇の派遣を速やかに実施する(2)海難救助や海賊船への立ち入り検査などのため、自衛隊法の「海上における警備行動」を発令し適切に対処する(3)海賊船への威嚇射撃を可能にする特別法を制定する−ことを求める提言がまとめられた。



 
 
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ソマリアに艦艇派遣審議へ 海賊対策で韓国

2008.11.17 19:58

韓国国防省は17日、ソマリア沖で頻発している海賊行為による船舶被害に関連し、12月の国会で海軍艦艇の派遣同意案を上程すると明らかにした。聯合ニュースによると、同意案が可決されれば、来年初めにも派遣される見通しだ。

一方、外交通商省報道官は同日、日本の海運会社が管理する貨物船がソマリア沖で乗っ取られた事件で武装グループ側と接触しており、韓国人乗組員5人の無事が確認されたと発表した。(共同)



 
 
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ソマリア:続発ハイテク海賊 取り締りに手焼く国際社会

【カイロ高橋宗男】アフリカ東部ソマリア沖で海賊被害が続発している問題で、国際社会が取り締まりに手を焼いている。14、15の両日には連続して、日本人船長の中国マグロ漁船や日本企業が管理する貨物船が乗っ取られる事件も発生。哨戒活動に入っている北大西洋条約機構(NATO)や米国、ロシアに加え、欧州連合(EU)も艦船の派遣を決めるなど対策に本腰を入れ始めたが、海賊の勢いは衰えていない。

国際海事局によると、今年に入りソマリア沖で発生した海賊行為は88件(16日現在)で、既に昨年1年間(31件)の2.8倍に上っている。英王立国際研究所は、今年だけで総額3000万ドル(約29億円)以上の身代金が海賊にわたったとみている。

海賊らは自らの違法行為を「外国漁船の違法操業」に対する自衛行為と主張。自分たちを「沿岸警備隊」と呼んでいる。しかし、実際には無政府状態のソマリア情勢を逆手に取った「ローリスク、ハイリターンの有力ビジネス」と化しているのが実情だ。

米紙ロサンゼルス・タイムズ(10月31日付)によると、タイ船を乗っ取った海賊の分け前は、実行部隊1人3万ドル(約290万円)、陸の警備部隊1人2万ドル(約190万円)と伝えた。海賊の多くは20〜30代。高級車を乗り回し、複数の妻をめとる海賊に貧しい若者たちがあこがれ、志願者が後を絶たないという。

海賊行為はもともと、元漁師らの「零細経営」だった。だが、ここ数年で分業化され、周辺海域を熟知する元漁師らを「頭脳」役に、武器を操る武装勢力が幅を利かすようになった。衛星携帯電話やGPS(全地球測位システム)を駆使する「ハイテク部隊」に成長し、母船から小型スピードボート数隻で出撃し、摘発に遭うと複雑な環礁地帯へ逃げ込む手口で追跡をかわしている。

海賊の拠点は、ソマリア内の自治州プントランドの沿岸一帯に散在する。地元からの情報によると、一大拠点のエイルでは海賊が得た身代金で潤う会計士や、人質解放の交渉役がスーツ姿で闊歩(かっぽ)しており、人質に食事を提供するためのレストランもある。身代金を得るため、人質の扱いは概して「丁重」という。

海賊被害が激増するソマリア沖のアデン湾は、年間2万隻の船舶が通過する重要航路。イラクで米国要人などの警護に当たり、地元住民の巻き添え被害で問題になった「ブラックウォーター」社など、民間軍事会社も新たなビジネスチャンスと見て市場調査に乗り出している。



 
 
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乗っ取りの超大型タンカー、ソマリアの港へ 解放交渉開始か

ナイロビ(CNN) アフリカ東部ケニア・モンバサ沖で15日発生したサウジアラビア国営石油会社の超大型タンカーの乗っ取り事件で、中東バーレーンに司令部がある米第5艦隊当局者は18日、同船がソマリア東部のエイル港へ向けて航行中であることを明らかにした。

国営石油会社サウジ・アラムコが所有する同タンカー「シリウス・スター」は元々、インド洋に面する同港へ向かっていた。海賊は、エイル港に係留させ、身代金を引き換えにした、乗組員25人、船体の解放の交渉に当たるとみられる。

乗組員の国籍は、英国、クロアチア、ポーランドやフィリピン人らだが、危害は加えられていない模様。同船は全長330メートル、31万8000トンと空母級の巨大タンカー。最大で原油200万バレルを積載でき、海賊に襲われた時点では、ほぼ満量の原油を搭載していたとみられる。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域だが、米第5艦隊当局者は今回の事件がソマリアの隣国であるケニア沖で起きたことに注目。ソマリア沖には現在、海賊多発を受け、北大西洋条約機構(NATO)などの多国籍艦隊が監視強化で展開しており、海賊は警戒が手薄なケニア沖で同タンカーを狙ったとも考えられる。

同当局者は、海賊が行動範囲を広げたことに警戒感を示しているが、今回の事件を受け海軍艦船を現場海域には派遣しない方針。同タンカーが武器などを搭載していないことを理由にしている。

ソマリア沖では今年9月、旧ソ連の戦車や砲弾、小火器を積載しているウクライナの貨物船が乗っ取られ、身代金を要求する海賊と解放交渉が今なお続いている。兵器がソマリアのイスラム反政府武装勢力に流れることを警戒する米海軍艦船が付近で監視を続け、移動を阻止している。身代金の額は数度にわたって引き下げられている。



 
 
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海賊が乗っ取りのサウジ大型タンカー、ソマリア北部に停泊

【ドバイ=太田順尚】東アフリカのケニア沖でサウジアラビアの大型石油タンカー「シリウス・スター」が海賊に乗っ取られた事件で、ロイター通信は 18日、目撃者の話として、タンカーがソマリア北部のエイル港付近に停泊していると伝えた。タンカーを運航するアラブ首長国連邦(UAE)の海運会社によると、乗組員25人は無事とみられる。

タンカーを乗っ取った犯行集団からの要求は今のところ出ていない。ロイター通信によると、タンカーは原油約200万バレルを満載し、米国に向かう予定だった。通常は紅海、スエズ運河などを経由して米国に向かっているが、ソマリア沖のアデン湾などで海賊被害が頻発しているため、アフリカ大陸を回る航路を選んだという。

ソマリア沖では今年に入って海賊被害が急増しており、襲撃はソマリアとイエメンに挟まれたアデン湾付近に集中している。今回の事件は被害が集中している場所とは若干離れ、陸地からの距離も比較的遠い海域で起きており、ソマリアを拠点とする海賊の活動範囲が広がってきたことを示している。 (18日 22:31)



 
 
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ソマリア海賊“増長” 警戒海域外でのタンカー襲撃に衝撃

2008.11.18 23:43

【シンガポール=宮野弘之】アフリカ東部のケニア沖で海賊に乗っ取られたサウジアラビアの大型石油タンカー「シリウス・スター」は18日、海賊が拠点とするソマリア中部のハラドヒアの港に入った。フランス通信(AFP)が伝えた。これまで海賊に乗っ取られた船舶の中で最大だったこと以上に、警戒していたソマリア沿岸200カイリ(約370キロ)から大きく離れた海域での犯行に、各国は衝撃を受けている。

同タンカーは現地時間15日朝、ケニア・モンバサの南東沖450カイリ(約830キロ)の公海上で乗っ取られた。これまで、ソマリアの海賊は小型のスピードボート数隻を使って襲撃していたが、ロイター通信によると、海賊は3隻のトロール船を保有しており、襲撃の“母船”として使うことで、活動海域をさらに広げたもようだ。身代金の獲得が目的とみられる。

シリウス・スター級のタンカーの場合、通常、海面から甲板までの高さは20メートル弱。だが、今回はサウジアラビアから200万バレルの石油を満載し、喜望峰回りで米国に向かう途中で、海面からの高さは10メートル程度に下がっていたとみられる。このため、海賊がロープやはしごを使って乗り込むことができたという。

ロイター通信によると、米海軍第5艦隊報道官は事件について「予想していなかった」と述べ、インド洋に展開する各国海軍と新たな対策の検討に入ったことを明らかにした。ただ、マレン米統合参謀本部議長は17日の記者会見で、「海賊の到達距離に呆然(ぼうぜん)とした。いったん乗り込まれると(海賊を)排除することは難しい」と述べ、警備の難しさを指摘した。

米国の警備会社が武装警備員を乗せることを提案したが、「海賊がさらに重装備して襲ってくる可能性が高く、発砲の権限など問題も多いため、実際に乗せた船はまだない」(海運関係者)という。

このため、海運業者や船主は各国海軍が警備する海域を使うほか、乗り込まれないよう甲板全体を覆うカバーをつけるなど船自体を改造して対応してきた。さらに、ソマリア沖のアデン湾からスエズ運河という航路を避け、遠回りで喜望峰を回る船も出始めていた。

シリウス・スター号は30万トン級と巨大なため、スエズ運河を通過する予定はなかっただけに、今回の事件は、警備のすきをついた犯行といえる。

ソマリア沖では今年、60隻以上が海賊に乗っ取られている。ロシア製戦車などを積んだまま乗っ取られたウクライナの貨物船も含め、なお12隻以上が海賊の手にあるとされる。



 
 
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ケニア沖で海賊被害のタンカー、ソマリア港沖に停泊

* 2008年11月18日 22:49 発信地:モガディシオ、アテネ/その他

【11月18日 AFP】ケニア東部沖で前日海賊に乗っ取られた、サウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」(31万8000トン)は18日、ソマリアの港ハラデレ(Haradhere)沖に停泊した。

ソマリア北東部のプントランド(Puntland)自治政府の大統領顧問がAFPに明らかにしたところによると、同自治政府の元にはタンカーの所在に関する情報が入ってきている。沖合にタンカーの存在が確認されたハラデレは、ソマリアの首都モガディシオ(Mogadishu)北方300キロにあり、海賊の拠点として知られる小さな村だという。

「シリウス・スター」はこれまでにソマリアの海賊に乗っ取られたタンカーのなかでは最大で、25人が乗船し、原油を満載していた。

同日、サウド・ファイサル(Saud al-Faisal)サウジアラビア外相は、ギリシャの首都アテネ(Athens)でドーラ・バコヤンニ(Dora Bakoyannis)ギリシャ外相と会談後、報道陣に「海賊はテロリズム同様、世界全体に打撃を与える病だ」と事件に触れた。また「海賊が危険なものであることは明白だが、幸いにも国際的なイニシアチブの下、対策も取り組まれている」とも述べた。

一方、国民の合計船舶所有数が世界一であるギリシャのバコヤンニ外相も、同地域の海賊対策として欧州連合(EU)が設立した合同行動の一環として、哨戒船やヘリコプターを現地派遣するだろうと発言した。(c)AFP



 
 
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「李舜臣艦、来年1月末からソマリアに派遣」

韓国人が乗船した日本の商船が15日、ソマリア海上で海賊に襲われ、非常事態となった。

9月に韓国人(8人)をはじめとする船員が搭乗していた「ブライトルビー号」が乗っ取られ、救出されてから約1月しか経っていない。昨年も「マブノ1号」と「マブノ2号」が襲われたが、政府は対応できなかった。

これを受け、最近、推進している忠武公李舜臣艦のソマリア海上への派兵議論に拍車がかかっている。ウォン・テジェ国防部スポークスマンは17日、ソマリア海軍の艦艇派遣に関連し「12月中に定期国会で派兵同意案を上程して批准同意の手続きを踏む」と明らかにした。12月初旬までに大統領の裁可を受け、年内に国会の同意が得られれば、直ちに実態調査団を現場に派遣する方針だ。日程通りだと「来年1月末には忠武公李舜臣艦級(KD・―・・5500トン)が現地に出発できる」と合同参謀高位の関係者は話している。

海軍はこれに備え、装備や物資を準備して現地で適用する戦術も開発したという。海軍は10月初めに釜山(プサン)で開催された「2008国際観艦式」公開イベントで海上テロに対するデモンストレーションを披露した。艦艇派遣はザイトン陸軍部隊のように現地に施設を建てる必要がなく、速やかに派兵が行われる。

合同参謀によると、ソマリアに派兵される韓国艦艇はアデン湾で主に作戦を展開するものと予想されている。アデン湾はスエズ運河をつなぐ紅海東の入口に位置し、韓半島の2倍の広さだ。ヨーロッパ、中東、アフリカ北部に運ばれる物流のほとんどがここを通過する。派兵される韓国艦艇は連合艦隊の対テロ部隊のCTF―150に所属し、アデン湾で一定の区域を引き受けることになる。連合艦隊は米国、フランス、日本のほか、約10カ国の艦艇(約20隻)で構成される。

中央日報 Joins.com

2008.11.18 07:50:55



 
 
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海賊がインド海軍艦船を攻撃、応戦し「母船」破壊と アデン湾

ニューデリー――インド海軍当局者は19日までに、アフリカ東部のソマリア北部にあるアデン湾で18日午後、インド軍艦船を襲おうとした海賊を撃退したと発表した。AP通信が報じた。

海軍の声明によると、高速ボート2隻を搭載した海賊の「母船」が軍艦船に接近、爆破すると脅かし、発砲したという。この際、重武装した海賊が同船舶の甲板上にいるのを視認した。

インド海軍艦船が応射して海賊の船舶に命中、爆発後に火災が起きたという。海賊はこの後、高速ボートに乗って逃亡、海軍艦船が追跡したところ、1隻の乗り捨てられているのが見付かった。

アデン湾では18日、タイ漁船と中国の貨物船が新たに乗っ取られている。ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域となっている。事件頻発を受け、米国や北大西洋条約機構(NATO)がソマリア沖に艦船を派遣、警戒を強化している。



 
 
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海賊乗っ取り事件、新たに3件判明 漁船など ソマリア沖

ナイロビ(CNN) 世界で海賊活動を追う国際海事局は18日、アフリカ東部のソマリア沖で同日、タイ漁船と中国の貨物船が乗っ取られたと報告した。また、中国漁船が15日、海賊に襲われ、連れ去られていたことも18日判明した。

これでアフリカ東部沖で今年これまで発生した海賊事件は95件を記録した。昨年の31件、2006年の10件から激増、政府軍とイスラム武装組織との戦闘が長引き、無政府状態にもあるソマリアで「海賊ビジネス」が横行していることを見せ付けている。

国際海事局によると、海賊が乗っ取り、ソマリアの港に拘束する船舶、乗組員は17隻、339人となっている。

アフリカ東部ケニア・モンバサ沖では15日、サウジアラビア国営石油会社の超大型タンカーが海賊に乗っ取られている。ソマリアの海賊の犯行とみられ、同国の漁港沖に航行させられている。



 
 
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08年のソマリア沖海賊被害65隻 身代金は24億―29億円

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は18日までに、無政府状態が続くソマリア情勢に関する報告書を安全保障理事会に提出、今年に入り同国沖で65隻の商船が海賊に襲われ、推定で総額2500万―3000万ドル(約24億―29億円)の身代金が支払われたと指摘した。(ニューヨーク=共同) (15:04)



 
 
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ソマリア沖、海自派遣へ特措法 海賊対策で政府検討

アフリカ・ソマリア沖に海上自衛隊の護衛艦などを派遣して、民間の輸送船を海賊から守れるようにするため、政府は特別措置法案を制定する方向で検討に入った。活動の範囲はソマリア沖周辺に限定。日本だけでなく外国籍船も護衛の対象とする。民主党の出方も見極めたうえで次期通常国会に提出するか判断する。海自による武器使用基準のあり方などで論議を呼びそうだ。

特別措置法案と並行して公海上すべてで活動できる一般法も検討しているが、取りまとめに時間がかかるため、通常国会では特措法案を先行して提出する段取りが有力だ。(07:01)



 
 
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身代金総額は29億円も、ソマリア沖海賊被害で国連事務総長報告

2008.11.19 11:17

国連の潘基文事務総長は、無政府状態が続くソマリア情勢に関する報告書を安全保障理事会に提出し、今年に入りソマリア沖で65隻の商船が海賊に襲われ、推定で総額2500万−3000万ドル(約24億−29億円)の身代金が支払われたと指摘した。

各国船舶の被害が相次ぎ、サウジアラビアの大型タンカーが乗っ取られたことで国際社会の懸念が一気に高まった。海賊は高速ボートで船舶に近づいて、銃やロケット弾を使って乗っ取り、乗組員の身代金を要求する。ソマリア北東部沖の被害が目立つという。

安保理は6月以降、ソマリア領海で海賊対策を行うことなどを認める複数の決議を採択した。決議に基づき、米国とカナダ、フランス、デンマーク、スペインの5カ国がソマリア沖に艦船を展開させたと国連に書簡で報告した。(共同)



 
 
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ソマリア沖で香港貨物船乗っ取り 

2008.11.19 00:55

中国国営新華社通信は18日、ソマリア沖のアデン湾で香港の貨物船が海賊に乗っ取られたと報じた。貨物船は乗組員25人。小麦3万6000トンを積みイランに向かっている途中だったという。

今月14日には、ソマリアに隣接するケニアの沖合で日本人船長を含む24人が乗った中国の漁船が乗っ取られた。(中国総局)



 
 
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海賊が身代金要求 「攻撃になすすべない」情報センター所長

2008.11.19 20:33

【シンガポール=宮野弘之】アフリカ東部ケニア沖の公海上で、ソマリアの海賊に乗っ取られたサウジアラビアの大型石油タンカー「シリウス・スター」は19日現在、ソマリアのハラルデーレ付近に係留され、海賊との間で身代金の交渉が行われているもようだ。一方、今回の襲撃事件を受けてマレーシアのクアラルンプールにある国際海事局(IMB)海賊情報センターのノエル・チョン所長は、産経新聞の電話インタビューで、「今は海賊の攻撃になすすべがない。海賊の活動範囲が広がり、どの船も標的になりうる」と、警戒を呼びかけた。

ロイター通信は19日、大型タンカーを所有するサウジ国営石油会社サウジアラムコが第三者を通じ、身代金交渉を行っていると伝えた。海賊は2億5000万ドル(約240億円)を要求しているとの情報もある。

チョン氏によると、今回、大型タンカーを乗っ取ったのは、ソマリア沖のアデン湾で活動する海賊とは別のグループで、ケニア沖で活動を活発化させていたという。 

現在、アデン湾には米欧各国に加え、インド、トルコ、ロシア、マレーシアなどが海軍艦船などを派遣している。だが今回、海賊の活動範囲がインド洋の3分の1にも及ぶことがわかり、各国は新たな対応を迫られている。

チョン氏は、「国連や国際社会がもっと真剣に問題に取り組むべきだ。現状では、捕まる危険性が低く、見返りが多いから犯罪行為が横行する」と指摘した。

そのうえで、取り締まりが徹底されるまでの対応として、「各船舶は、目視やレーダー監視を増やし、数隻の小型船舶と母船を発見したら、とにかくスピードを上げて逃げるしかない」と忠告した。

一方、アデン湾では18日にイランの貨物船とタイの漁船が、19日にはギリシャの貨物船が相次いで海賊に乗っ取られた。18日の襲撃では、米海軍機が急行したが、間に合わなかったという。これに対し、インド海軍は19日、同湾内で同軍艦船に攻撃してきた海賊船2隻のうち1隻を交戦の末、撃沈したと発表した。



 
 
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インド海軍、オマーン沖で海賊船1隻を撃沈

【ニューデリー=永田和男】インド国防省は19日、対海賊哨戒にあたるインド海軍艦艇がオマーン沖で海賊船の一団と交戦し、1隻を撃沈したと発表した。

東アフリカ・ソマリア沖で急増する海賊被害にはインド人船員も多数巻き込まれており、インド海軍は10月下旬から周辺海域に艦艇を派遣していた。

インド国防省によると、フリゲート艦「タバール」は18日夜、オマーン南部の都市サラーラの南西約530キロの海上で不審な船団を発見。停止を求めたところ発砲を受けたため、船団の母船に砲撃を加えた。母船は、砲撃によって搭載していた火薬類が爆発、炎上したが、その間に小型高速艇2隻が逃走した。母船や高速艇の甲板上では、小銃や携帯型ロケット砲で武装した海賊多数の姿が見られたという。

インド政府は、9月中旬、ソマリア沖で香港船籍のケミカルタンカーが強奪されインド人船員18人が人質となった事件を契機に海軍艦艇による哨戒を始め、インド籍だけでなく、要請があれば他国の船舶の護衛も行っている。「タバール」は、今月11日に、サウジアラビアとインド船籍の船舶に迫っていた海賊船を相次ぎ駆逐した。

(2008年11月19日19時26分 読売新聞)



 
 
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インド海軍、アデン湾で海賊「母船」を撃沈

* 2008年11月19日 19:19 発信地:ニューデリー/インド

【11月19日 AFP】インド海軍は19日ニューデリー(New Delhi)で記者団に対し、アデン湾(Gulf of Aden)に派遣中の同国海軍のフリゲート艦が海賊の「母船」を撃沈したと発表した。

これによると、現地時間18日午後フリゲート艦タバール(INS Tabar)が、アデン湾で海賊船に接近し、臨検のため停船するよう何度も呼びかけた。

しかし、船の甲板には自動小銃やグレネード・ランチャーを持った海賊たちがおり、タバールを攻撃すると威嚇し銃撃してきたため、自衛のため反撃したという。この船は、多数の海賊情報で「母船」として言及されている船と似た特徴を持っていたという。

別の匿名のインド海軍関係者は、タバールは重砲を使用し、海賊船を完全に破壊したと語った。

インドは海上輸送の安全確保のため同海域でパトロールを続けており、前週には、タバールがサウジアラビア船籍の商船「MV Timaha」とインドのばら積み貨物船(3万8000トン)を海賊から救ったばかりだった。(c)AFP



 
 
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ソマリアの海賊、サウジアラビア・タンカーの身代金要求 アルジャジーラ

* 2008年11月19日 17:12 発信地:ドバイ/アラブ首長国連邦

【11月19日 AFP】17日にケニア東部沖でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」(31万8000トン)を乗っ取ったソマリアの海賊が、身代金を要求していることが明らかとなった。カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ(Al-Jazeera)」が19日、海賊の1人だという男の話を録音した音声テープを公開した。

男は「交渉人は船上にも陸地にもいる。身代金について合意されれば、現金でタンカーに持ってこられることになっている」と話したが、身代金の金額については明らかにしなかった。

また、「身代金を運んでくる船の安全については保障する。機械で金を数えるが、偽札を探知する装置をわれわれは持っている」と警告した。

シリウス・スターはこれまでにソマリアの海賊に乗っ取られた船舶としては最大で、またこれまでで最も遠いケニア沖約800キロのインド洋上で行われた。石油200万バレルが積まれ、フィリピン人19人、英国人2人、ポーランド人2人、クロアチア人1人、サウジアラビア人1人の計25人が乗船している。地元当局によると、現在は海賊の拠点となっているハラデレ(Haradhere)の沖に停泊しているという。(c)AFP



 
 
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ソマリア沖で発生した08年の主な海賊被害

* 2008年11月19日 13:52 発信地:ナイロビ/ケニア

【11月19日 AFP】アフリカ東部沖では、海賊による被害が頻発している。17日には、ソマリアに向かっていたサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」(31万8000トン)がソマリアの海賊に乗っ取られている。これはこれまで海賊の被害を受けた船舶の中で最大のものとなった。

以下は、2008年に発生した主な海賊被害。解決した事例もあるが、交渉にはたいてい数週間を要する。

―4月4日、仏豪華帆船「ポナン(Ponant)」号。身代金200万ドルが支払われ、乗員は解放される。仏軍部隊が容疑者6人を拘束し、身代金の一部を奪還。

―4月20日、スペインのマグロ漁船「プラヤデバキオ(Playa de Bakio)」号。乗員20人は乗っ取りから6日後に解放。スペイン政府は、政府による身代金の支払いを否定するも、船会社による支払いを示唆。

―4月21日、日本郵船(NYK Line)の大型タンカー「高山(Takayama)」(15万トン)。中東イエメン沖で小型の不審船1隻から発砲を受け被弾。負傷者なし。

―9月2日、仏ヨット「Carre d'as」。アデン湾(Gulf of Aden)で乗っ取られるも、仏軍特殊部隊が急襲し、人質2人を解放。海賊側は6人が拘束され、作戦中に1人が死亡。

―9月25日、ウクライナの貨物船「MV Faina」号。ウクライナ人17人とロシア人3人の乗員が人質となるとともに、積載されていた戦車33台と武器類が奪われる。

―11月11日、デンマークの「Powerful」号。武装した海賊と英国およびロシアの海軍艦艇が交戦し、乗っ取りは未遂。海賊側は2人が死亡。

―11月15-16日、「シリウス・スター」号。1億ドル(約96億円)相当の原油を輸送中に乗っ取られる。さまざまな国籍の乗員25人が人質に。

国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)によると、ソマリアの海賊は今年に入って90隻の船舶を攻撃しており、これは前年に比べ2倍以上に上るという。海賊は現在も、16隻の船を乗っ取り続け、250人以上の乗員を人質にとっている。(c)AFP



 
 
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ソマリアの海賊、香港の貨物船を解放

* 2008年11月19日 21:46 発信地:ナイロビ/ケニア

【11月19日 AFP】ソマリアの海賊は19日、9月18日に乗っ取った香港(Hong Kong)船籍の貨物船「グレート・クリエーション号(MV Great Creation)」を解放した。

この貨物船には中国人24人、スリランカ人1人の計25人が乗り組んでいた。

この海域の船舶の通行とソマリアの海賊の活動を監視しているEast African Seafarers Associationによると、この貨物船は18日朝解放され、現在アラブ首長国連邦のアブダビ(Abu Dhabi)に向かっている。

この貨物船はチュニジアからインドのピパバブ(Pipavav)に向かう途中で乗っ取られ、ソマリアの海岸にある海賊の拠点、Eylに連れて行かれた。

解放の4日前には、ケニア東部沖約800キロのインド洋でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」が海賊に乗っ取られている。地元当局によると、シリウス・スターは現在の原油価格で計算すると約1億ドル(約96億円)相当の原油を積んだまま、現在は海賊の拠点となっているハラデレ(Haradhere)の沖に停泊しているという。(c)AFP



 
 
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ソマリアの海賊、2隻の船舶乗っ取る

2008-11-19 21:06:40 cri

ケニア東部の港湾都市、モンバサの東アフリカ船員援助計画(SAP)は、19日、香港船籍の貨物船が18日にアデン港沖で海賊に乗っ取られたことを発表しました。また、タイのメディアによりますと、同日、タイの漁船が中東へ向かう途中、アデン港で襲撃を受けました。

SAPによりますと、この香港船籍の貨物船はイランの船舶輸送会社が所有する船舶で、香港の区旗を掲げ、乗っ取られた時は2.6トンの小麦を積んでイランへ向かう途中だったということです。船には少なくとも23人が乗り込んでいたと推測されています。

タイのメディアは、19日襲撃されたタイの漁船には乗組員が16人いたと伝えました。また、マレーシアのクアラルンプールに本部がある国際海事局は、17日深夜にこの船からの救難信号を受信したことを明らかにしました。(翻訳:黄恂恂、チェック:安藤)



 
 
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海賊の母船か、インド艦が撃沈=ソマリア沖

【ニューデリー19日時事】インドのPTI通信によると、同国海軍は19日、ソマリア沖のアデン湾で18日夜にインドのフリゲート艦が海賊の「母船」とみられる船を交戦の末、撃沈したと発表した。

フリゲート艦は臨検のため、この船に停止を命じたが、船はこれを無視して同艦に銃撃を加えた。同艦が応戦したところ、船で爆発が起きたという。インドは同海域での海賊被害多発を受け、10月に特殊部隊が乗り組んだ同艦を派遣していた。(2008/11/19-20:18)



 
 
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ソマリア沖に自衛隊派遣、超党派議連が特措法を検討

超党派の「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」(代表幹事=自民党の中谷元・元防衛長官、民主党の前原誠司副代表、公明党の上田勇政調副会長)は20日の役員会で、アフリカのソマリア沖での海賊対策に自衛隊を派遣する特別措置法の制定を目指すことを決めた。

特措法案の内容は〈1〉海上自衛隊護衛艦やP3C哨戒機をソマリア沖周辺に限定派遣し、タンカーなど各国商船を護衛〈2〉海賊船を監視・追尾し、必要に応じ停船させる〈3〉商船が攻撃された場合の武器使用――などが柱となる見通しだ。

ソマリア沖周辺での海賊被害は今年に入り急増し、6月と10月には、海賊対策への積極的参加を要請する国連安全保障理事会の決議が採択されている。同会は今国会に議員立法で法案を提出したい考えだが、与党との対決姿勢を強める民主党の同調は得にくいとの見方がある。公明党内には自衛隊の海外派遣に慎重論が根強く、武器使用基準の設定などの課題もあって、調整は難航しそうだ。

(2008年11月20日19時40分 読売新聞)



 
 
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超党派議員:ソマリア沖海賊対策の新法案策定を検討

超党派の国会議員による「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」は20日、役員会を開き、東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策として、海上自衛隊の護衛艦や哨戒機を現地に派遣するための新法案策定検討を決めた。麻生太郎首相も新法制定に意欲を示しているが、「政府案の作成には時間がかかる」(世話人代表の中谷元・元防衛庁長官)として、議員立法での提出も視野に入れる。

憲法が禁じる海外での武力行使の問題や武器使用基準など課題は多い。

毎日新聞 2008年11月20日 18時11分



 
 
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乗っ取り:アフリカ東部沖でタンカー 身代金240億円

【カイロ共同】フランス公共ラジオによると、アフリカ東部沖で原油を満載したサウジアラビアの巨大タンカーが海賊に乗っ取られた事件で、海賊側が身代金を要求していることが19日明らかになった。金額は不明だが、ロイター通信によると、2億5000万ドル(約240億円)との情報もある。

付近の海域では18日、タイの漁船とギリシャの貨物船も乗っ取られた。インド海軍の艦船は、別の海賊の船をイエメン沖で破壊したという。(共同)

毎日新聞 2008年11月20日 11時15分



 
 
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ソマリア沖の商船、露海軍が有料での警護検討

【モスクワ=緒方賢一】20日付のロシア紙「ガゼータ」によると、露海軍は、ソマリア沖を航行する他国商船の警護を有料で請け負う検討を始めた。

海賊対策が新ビジネスとなる可能性もあり、論議を呼びそうだ。

ロシアは北大西洋条約機構(NATO)諸国やインドなどとともに、自国艦船警護のためソマリア沖にフリゲート艦などを派遣しているが、海軍当局者は、中東などの複数国から「商業ベース」で貨物船警護の依頼を受けたことを明らかにした。ロシアが有料警備に乗り出せば、各国の「需要」を生む可能性がある。

(2008年11月20日21時09分 読売新聞)



 
 
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ソマリア沖海賊被害急増 欧米など軍艦送り警戒

アフリカ東部ソマリア近海で、日本関連の船舶を含め海賊による襲撃が急増している。16日未明までに「過去に被害を受けた中で最大」(米海軍第5艦隊司令部)とされる大型石油タンカーが乗っ取られ、その後も少なくとも3件の海賊事件が発生した。ソマリアが事実上、無政府状態で取り締まりがなく、海賊は活動海域を広げている。アジアと欧州をつなぐ重要航路周辺の危機に欧米などは軍艦を展開、日本も海上自衛隊の護衛艦派遣を検討している。

ソマリア南方のケニア沖で乗っ取られたタンカーはサウジアラビア国営石油会社、サウジアラムコが所有する「シリウス・スター」。同社関係者によると、 15日深夜から16日未明にかけ、数隻の高速ボートがタンカーに近づき、20人前後とみられる武装した海賊が側面をよじ登り、侵入したという。 (10:50)



 
 
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安保理各国と海賊対策協議=国連決議の延長要請も−米政府

【ワシントン19日時事】ペリノ米大統領報道官は19日の定例記者会見で、ソマリア近海で相次ぐ海賊被害について、国連安保理各国と連携し、より有効な措置を取れるかどうか対策を協議していることを明らかにした。ブッシュ大統領も海賊問題に関して説明を受けているという。

ペリノ報道官は「人質になっている乗組員と船の安全を確保するとともに、海賊問題を完全に解決するために国際的な連携が重要」と述べ、実効性のある対策を取るためには国際法上の問題も解決する必要があると指摘した。

一方、国防総省のモレル報道官は同日、ソマリア沖で海賊制圧のため艦船を展開中の米海軍や北大西洋条約機構(NATO)の活動根拠となっている国連安保理決議が12月で切れることから、「国務省とも連携し、決議が延長されるよう努めたい」と述べた。また、拘束した海賊の法的取り扱いについて国際的な枠組みが必要と強調した。(2008/11/20-09:43)



 
 
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繁栄する海賊の町 ソマリア、住民からの尊敬高まる

2008.11.20 20:37

ソマリア沖を航行する船舶を乗っ取ってもうけた身代金により、“海賊の町”が繁栄している。高騰する身代金目当てに海賊を志す住民たちが増えている−と英国の専門家も警鐘を鳴らす。無政府状態に苦しんでいたソマリアの貧村はどのように変貌(へんぼう)したのか。欧米メディアは、海賊を英雄視する風潮が広がる海賊の拠点の実態を伝えている。

AP通信によると、ソマリア沿岸部のハラデレは今、レストランやインターネットカフェが次々とできてにぎやかだ。補給のために上陸する海賊をあてにした売店も設けられている。“海賊景気”の恩恵を受け、非常に高価な自家用発電機を購入できる住民も出てきた。

沖合には、海賊によって乗っ取られたサウジアラビアの大型石油タンカーが係留されている。タンカーがやってきた際、住民たちは集まって祝った。

「海賊は私たちを頼り、私たちは海賊からもうける」と、商店を営む女性はAP通信に語った。海賊に対する女性の信頼は厚く、店では海賊がツケで買い物ができる。身代金入手後に支払うという。

5人の子供を持つ別の女性は、「合法だろうが非合法だろうが、(海賊がもたらしたお金によって)私たちの町の生活が始まったのだ」と述べた。

約20年間、無政府状態が続くソマリアでは、イスラム原理主義勢力と暫定政府軍の戦闘などのため、治安が極度に悪化している。

AP通信によると、住民の平均寿命は46歳、4人に1人が5歳未満で死亡する。海賊が身代金を町で浪費することによって、仕事が生まれ、住民は収入を得ることができるのだ。

ロシア製戦車などを積んで乗っ取られたウクライナの貨物船が、沖合に係留されているソマリア北東部のエイルでも同様の状況だ。英紙ガーディアン(電子版)によると、町には海賊向けのホテルや、貨物船の食事を用意するレストランが急ごしらえされた。海賊船に燃料を売って稼ぐ業者もいる。ほかの町では15ドルの麻薬がエイルでは65ドルで売れるといい、景気のよさがうかがえる。

「(身代金が入ると)われわれは最初にすてきな家や車を買う。それから銃やほかの武器を買い、残りの金は息抜きに使う」と語るのは、北部ガロウェの海賊の1人だ。豪邸に住み、高級車に乗る。海賊が妻を増やすのも、習慣のようになってきた。

海賊の豪華な結婚式に出席したガロウェの21歳の女性は、「女性が海賊との結婚に興味を持っているのは本当。普通の男性にこんな結婚式はできない」と同紙に語っている。



 
 
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330人が海賊の人質に 米報道官、ソマリア沖で

2008.11.20 10:32

米国防総省のモレル報道官は19日の記者会見で、事実上の無政府状態が続くソマリア沖で現在、少なくとも船舶18隻、乗組員330人が乗っ取られ、身代金を要求されるなどしていると述べた。

ペリーノ米大統領報道官も同日、ブッシュ大統領が海賊問題に関する情勢報告を受けたことを明らかにし、米政府が大きな関心を持っていることをうかがわせた。

モレル報道官は短期的な対策として、ソマリア領海における海賊制圧を認めた国連安全保障理事会決議が12月初めに失効するため、延長を求める意向を示したが、中長期的にはソマリアの再建を含め「国際社会による総合的な取り組み」が必要と述べた。(共同)



 
 
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高級車にネットカフェ…繁栄するソマリア海賊の町

2008.11.20 10:17

高級自動車にインターネットカフェ。人質には洋食の出前も−。AP通信は、事実上の無政府状態が続き、貧困にあえいでいたソマリアの沿岸部の町が、身代金を得た海賊たちの落とす金で繁栄を謳歌していると伝えた。

ソマリアは、イスラム原理主義勢力と暫定政府軍との戦闘などで治安が極度に悪化、中央政府は約20年もの間ほとんど機能していない。だが、沿岸部のハラデレなどの町は“海賊経済”で栄え、四輪駆動車を乗り回し、石造りの家を建てる海賊も。

ハラデレには、補給のために毎日海岸に戻ってくる海賊のために、たばこや食料、飲み物を売る店が出た。「海賊たちは私たちに頼り、私たちもそれでもうけている」と店主の女性。

身代金の受け渡しは必ず現金で行われ、ヘリコプターから麻袋を落としたり、防水のスーツケースが使われたり。人質の扱いも一般的に丁重だ。スパゲティなど欧米風の食事をつくらせ配達させることもあるという。(共同)



 
 
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安保理、ソマリア海賊問題協議へ

2008.11.20 09:51

【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は20日午前、ソマリア近海で多発する海賊行為に関する公開協議を行う。同近海での最新情勢について国連事務局の担当者が最新状況を報告、安保理として新たにどのような措置がとれるかなどについて協議を行う。

安保理は今年6月にソマリア領海内での海賊取り締まりのため、外国船舶が領海内に入ることを半年間の期限つきで認める決議案を採択、10月には武力行使を含む必要な措置をとるよう加盟各国に求める決議案を採択した。後者の決議には期限は設けられていない。

また、潘基文事務総長は19日までにソマリア情勢に関する報告書を安保理に提出。今年に入ってソマリア沖で65隻の商船が海賊に襲われ、推定で総額2500〜3000万ドル(約24億〜29億円)の身代金が支払われたとした。



 
 
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海賊、23億8000万円を要求 サウジのタンカー乗っ取り

2008.11.20 21:33

フランス公共ラジオは、アフリカ東部沖で原油を満載したサウジアラビアの巨大タンカーが海賊に乗っ取られた事件で、海賊側メンバーを名乗る男が20日、サウジ側に解放の条件として2500万ドル(約23億8500万円)を要求していると伝えた。

ソマリア東部ハラデレ沖に停泊しているサウジ国営石油会社サウジ・アラムコ所有の石油タンカー「シリウス・スター」から取材に答えたモハメド・サイードと名乗る男は、10日以内に要求に応じるよう主張、応じなければ「破滅的な結果をもたらしかねない行動をとる」と脅迫している。(共同)



 
 
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「身代金目当てで遊牧民ら海賊に転向」 英専門家

2008.11.20 20:00

【ロンドン=木村正人】アフリカ・ソマリア周辺海域で横行する海賊問題に詳しい英王立国際問題研究所のロジャー・ミドルトン研究員が19日、産経新聞と会見し、「海賊の狙いは身代金。海賊は、もとは漁師や西欧の警備会社がつくった沿岸警備隊のメンバーだった。高騰する身代金目当てに遊牧民や小売店主が海賊に転向している」と述べ、今後、国際テロ組織とのつながりを深める危険性を指摘した。

同周辺海域での襲撃事件は2006年に10件、昨年には31件発生しているが、今年はすでに3倍以上に急増、同氏は「年内に100件に達する可能性がある」と予測した。海賊が得た身代金は計3000万〜5000万ドル(29億〜48億円)に達しているとの見方を示した。

同氏によると、数年前は身代金要求額は1件当たり2万ドル(192万円)程度だったが、今年に入り100万〜200万ドル(9600万〜1億9200万円)に高騰。兵器を積んだ貨物船や大型石油タンカーなど高額の身代金を要求できる船を狙い始めている。

ソマリアの漁業資源はこの15年間、欧州やアジアなどに乱獲されて枯渇。若者が仕事とカネのため海賊になっており、その数は数百から数千人に膨れ上がったという。

アラビア半島とソマリアの間のアデン湾は海域が狭く待ち伏せにむいている。しかし、広いインド洋では「獲物」を発見するのは難しく、母船が沖合で大きな円や正方形を描きながら周回して待機。「獲物」が見つかると、母船につないでおいた高速の小型船に分乗して襲撃する。

海賊は携帯型地対空ミサイルや携帯型対戦車ロケット弾で武装。GPS(衛星利用測位システム)で航行位置を確認し、衛星携帯電話で連絡を取り合っている。狙われる船舶の船員はインド人やフィリピン人、ロシア人が多く自分の身を危険にさらしてまで船を守ろうとしないので、海賊が船に乗り込んだ時点で勝負がついてしまうという。

同氏は「国際テロ組織アルカーイダがソマリアに目をつけて、タンカーを“大型爆弾”代わりに使おうと乗っ取りを企てる恐れもある」と指摘。タンカーへの襲撃が相次げば輸送経路を南アフリカ沖経由に変更せざるを得ず、石油価格の高騰要因になる。「無政府状態なので海賊が陸に逃げ込めば手がつけられない。国際社会は空からの監視を強め、海賊行為を封じ込める必要がある」と話した。



 
 
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サウジタンカー乗っ取り事件、海賊側が身代金2500万ドル要求

* 2008年11月20日 19:39 発信地:ナイロビ/ケニア

【11月20日 AFP】ケニア東部沖でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」が海賊に乗っ取られた事件で20日、海賊側がサウジの船主に対し身代金2500万ドル(約24億円)を要求していることが分かった。海賊グループの1人が、AFP記者に明かした。

身代金の期限は10日以内で、期限が過ぎても身代金が支払われなければ、「悲惨な結果を伴う行動をとらざるをえない」という。

乗っ取り事件をめぐっては、サウジアラビアのサウド・ファイサル(Saud al-Faisal)外相が19日、「シリウス・スター」の船主と海賊との間で交渉が行われていることを明かした。一方、同タンカーの運航会社は、海賊側との交渉については口を閉ざしている。(c)AFP



 
 
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海賊横行のソマリア沖へ海自派遣を検討、貨物船の安全確保

* 2008年11月20日 11:33 発信地:東京

【11月20日 AFP】関係筋が19日明らかにしたところによると、政府は海賊被害が多発しているソマリア沖に海上自衛隊艦艇などを派遣し、貨物船の安全を確保する計画の検討に入った。

麻生太郎(Taro Aso)首相は18日夜、ソマリア沖を航行する日本船舶の安全のため海自派遣を提言している海洋政策研究財団(Japan Foundation and the Ocean Policy Research Foundation)関係者と会談。同財団広報によると、首相は「派遣について政府はすぐに検討を始めるべき。日本の船舶や乗員が攻撃されてからでは遅すぎる」などと述べたという。

日本が海外に自衛隊部隊を海外に派遣するためには、ミッションごとに特別措置法を定める必要がある。

ソマリア沖では海賊による船舶の乗っ取りが横行しており、15日には日本の海運会社が所有する船舶がアデン湾(Gulf of Aden)で乗っ取られた。日本船主協会(Japanese Shipowners' Association)によると、2008年は11月3日までに少なくとも10隻の日本関連の船舶が同海域で海賊被害にあっている。

数か国が軍艦を派遣してパトロールを行っているが、被害は最近拡大しており、国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)は「手がつけられない状態」だとしている。(c)AFP



 
 
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武力は海賊問題の解決にならない、米国防総省

* 2008年11月20日 14:50 発信地:ワシントンD.C./米国

【11月20日 AFP】ソマリア沿岸の海上で頻発している海賊被害をめぐり、米国防総省は19日、軍事的アプローチは問題の解決にはならないとして、海運業者に自衛策の強化を求めた。

国防総省のジェフ・モレル(Geoff Morrell)報道官は、「世界中の海軍の艦艇をすべてソマリア沖に集めても問題は解決しない」と述べ、国際社会による統治・経済発展を含めた陸海両面からの総体的なアプローチが必要だとの見方を示した。

また、海賊の取り締まり活動の根拠となっている国連安全保障理事会(UN Security Council)決議を延長するよう訴えた。

一方でモレル報道官は、「海運業者にも、被害を未然に防ぐために自船を守る義務がある」と主張。海運業者に対し、海岸から離れたより安全な航路を取る、技術装置や武装した護衛を雇うなどの自衛措置に投資するよう求めた。(c)AFP



 
 
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インド海軍、ソマリア沖で海賊船撃沈 被害頻発で警戒強化

2008年11月20日 朝刊

【カイロ=浜口武司】アフリカ北東部ソマリア沖で18日、インド海軍の軍艦が海賊船と交戦の末、撃沈した。紅海の玄関口に当たるアデン湾では米国やロシア、欧州の軍艦が警戒を強化しているが、海賊船の撃沈が確認されたのは初めて。しかし、この日にも香港とギリシャの貨物船が相次いで乗っ取られるなど、海賊被害はエスカレートしている。

ロイター通信によると、インド海軍は海賊船から威嚇を受けたため反撃し、海賊船が炎上したと説明。海賊船のデッキには携行式ロケット弾を持った男たちがいた。インド海軍の砲撃で船内の爆発物に引火したらしい。海賊船の乗員らは、備え付けの高速艇に乗り移り脱出したという。

ソマリア沖を含むアフリカ東岸では、15日にサウジアラビア国営石油会社所有の巨大タンカーが乗っ取られたのに続き、18日までに香港とギリシャ船籍の貨物船、タイ船籍の漁船が相次いで強奪されるなど、被害も頻発。同海域に展開している各国軍の警備も後手に回っている。



 
 
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海賊対策で海自派遣 首相が新法検討を指示

麻生太郎首相は20日の自民党役員会で、アフリカ・ソマリア沖で頻発する海賊被害を防ぐため、海上自衛隊の護衛艦を派遣して貨物船などを警護できるようにする新法の検討を指示した。ただ、臨時国会での成立は困難との見方が多く、同党幹部は「まずは与党内の議論を進めたい」と語った。

自民党内では「実際の部隊運用上の課題があるうえ、武器使用基準の緩和や憲法解釈のあり方も検討が必要だ」(同党幹部)との慎重論が多い。公明党幹部も首相指示について「聞いていない」と不快感を示した。

首相は17日の衆院テロ防止特別委員会で新法の制定を検討する考えを表明。これを受けて自民党は20日午前の同委理事会で政策協議を民主党に呼びかけたが、民主党側は衆院選前の協議に否定的な見解を示した。(20日 21:23)



 
 
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副大臣会見記録(平成20年11月20日(木曜日)17時19分〜 於:本省記者会見室)

冒頭発言

(1)シンポジウム「平和と安全のための国際協調戦略」

(伊藤副大臣)12月1日、外務省は「平和と安全のための国際協調戦略」と題するシンポジウムを開催します。緒方貞子JICA理事長より基調講演を行って頂く予定です。我が国は、明年1月より2年間、国連安全保障理事会の非常任理事国を務めます。同シンポジウムでは、この機会を捉え、国際平和と安全に関する諸問題や、国連安保理のあり方、さらに我が国が国連安保理でいかなる役割を果たすべきかなどについて、海外からの有識者を交え議論を行う予定です。

(2)対アフリカ人道支援セミナーの開催

(伊藤副大臣)外務省は、来週28日と29日の2日間、広島において「対アフリカ人道支援セミナー 〜私たちだからできること〜」を開催します。外務省では、平和構築に関する取組みを国内で広め、更なる国民の理解を得つつ今後の平和協力について考えていくとの観点から、平成20年度に計3件の人道支援セミナーの開催を予定しており、今回のセミナーは6月の東京開催に続く第2回目の開催にあたります。今回のセミナーでは、2日間にわたり、広島の皆様と一緒に人道支援について、映画や基調講演、パネルディスカッションやテーマ別のセッション等様々な切り口を通して学び、考えたいと思っております。なお、今回のセミナー開催に当たっては、ユニセフやUNHCRなどの人道支援関係国際機関や地元の自治体から協力を得ている他、アフリカ等から専門家3名を招聘しております。

ソマリア沖における海賊対策

(問)先ほど、議連が海賊対策の特措法についての会合を行い、総理にも申し入れしたということですが、そのような動きについての受け止めをお願いします。

(伊藤副大臣)ソマリア沖をはじめ海賊事案が多発しておりますので、そのような状況は外交上の問題でもあり、大変懸念しています。日本を含むそれぞれの国で、軍艦を派遣する等海賊体策に取り組んでいます。外務省としてもこの問題は海上輸送の安全確保という意味で非常に重要であり、邦人保護等の観点から急を要する課題だと認識しています。先ほどの議連ですが、超党派という形で、その点を踏まえながら大いに議論を深めて頂ければ良いのではないか考えています。議連ということですので、中身について外務省としてお答えすることはできません。

(問)一方で実際に海上自衛隊の派遣をするとなりますと、法整備等必要なものがあり、簡単にはできないものと思われますが、実現性については如何でしょうか。

(伊藤副大臣)そのことを含めて制度改革は重要で、政府としても法制度上の枠について検討を進めているという段階です。現時点で可能であるか可能ではないかをお答えする段階ではないと思います。

(以下、略)



 
 
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サウジアラビア:身代金交渉を開始…タンカー乗っ取り

【カイロ高橋宗男】サウジアラビア国営石油会社、サウジ・アラムコ所有の巨大石油タンカー「シリウス・スター号」(30万トン級)がアフリカ東部ケニア沖で海賊に乗っ取られた事件で、サウジのサウド外相は19日、船主側が身代金交渉を開始したと明らかにした。AFP通信によると、海賊側は解放の条件として2500万ドル(約24億円)を要求しているという。

ソマリア周辺海域での海賊被害急増はすでに国際問題化しているが、今回の乗っ取り事件は警戒海域を大きく外れたケニア沖で発生したことにより、関係者に衝撃を与えている。これまで極めてまれだった巨大タンカー被害も、海賊の手口の進化を示している。

周辺海域では、米国、仏、ロシア、北大西洋条約機構(NATO)に加え、マレーシアやインドの艦船も哨戒活動にあたっているが、海賊は日本国土の約7倍に相当する100万平方マイル(約260万平方キロ)以上の広い海域に出没。対応の困難さが際立つ。

米海軍第5艦隊(司令部バーレーン)によると、同船は現在、ソマリア東岸のハラルデール付近に係留されている。約200万バレル(約100億円相当)の原油を積み、米国に向かう途中だった。

一方、中国紙のニュースサイト「人民網」は19日、同じケニア沖で海賊に乗っ取られた中国マグロ漁船「天裕8号」の写真を掲載した。同船の船長は沖縄県八重瀬町出身の久貝豊和さん(53)。

毎日新聞 2008年11月20日 21時14分



 
 
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身代金支払い総額29億円=ソマリア海賊被害

【ニューヨーク19日時事】国連の潘基文事務総長は19日までにソマリア情勢に関する報告書をまとめ、同国沖で多発している海賊被害について、今年1月以降商船約65隻が乗っ取られ、推定で計2500万−3000万ドル(約24億−29億円)の身代金が支払われたとの見方を示した。(2008/11 /20-06:19)



 
 
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海賊対策で特措法策定へ=ソマリア沖に限定−超党派議連

自民、民主、公明各党などによる超党派の議員連盟「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」は20日午前の役員会で、アフリカ・ソマリア沖に海上自衛隊の艦艇を派遣し、海賊対策に当たらせるための特別措置法案を議員立法で策定する方針を決めた。来年の次期通常国会への提出を目指す。

特措法案では、武器使用につながる海賊の取り締まりよりも、海賊による被害を未然に防ぐための対策に重点を置く方針。具体的には、護衛艦による日本関係船舶の護衛や、P3C哨戒機による海賊船の監視などを想定している。(2008/11/20-13:11)



 
 
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ソマリア沖での海賊対策、韓国が駆逐艦「姜邯賛号」派遣へ

韓国海軍の駆逐艦「姜邯賛(カン・ガムチャン、高麗時代の名将)号」が、海賊が猛威を振るうソマリア沖のアデン湾へ向かう。

軍当局者は「韓国貨物船が海賊に乗っ取られたアデン湾に姜邯賛号を送る方針を決めた」と明らかにした。

姜邯賛号は、忠武公李舜臣(チュンムゴン、イ・スンシン、朝鮮時代の名将)級(KDX―・、排水トン数4800トン)である韓国型駆逐艦5番艦だ。KDX―・級駆逐艦は1番艦の忠武公李舜臣艦をはじめ計6隻で運営されている。06年3月に建造された姜邯賛号は先月、釜山(プサン)で開かれた「2008国際観艦式」で、李明博(イ・ミョンバク)大統領を含め、政府、軍の首脳らを乗せた駆逐艦だ。

この当局者は「海軍は姜邯賛艦の派兵に備え、最近の人事で艦長を交代しなかった」とし「一次的に姜邯賛艦をアデン湾に送った後、4〜6カ月ごとに残りの忠武公李舜臣艦級5隻を順次交代する計画だ」と述べた。派兵される姜邯賛艦には、海賊掃討作戦に備えて、水中爆破と対テロ作戦を遂行できる海軍特殊部隊(UDTとSEAL)の要員らを乗せる方針だ。

SEAL要員らは姜邯賛号に配備された高速ボートやリンクス(LYNX、対潜型ヘリコプター)で海賊に乗っ取られた民間船舶を急襲する訓練を受けている。姜邯賛艦には1回当たり2時間50分間飛行できるリンクス2機を搭載する予定だ。

また合同参謀本部は、武装した海賊船に近接する戦闘に備えるため、姜邯賛艦に小銃と機関銃など多様な対テロ向けの兵器を配備する案を検討中だ。小銃とロケット砲で武装した小型海賊船が艦艇に突進したり、海賊が艦艇を入り込むのを防ぐためだ。姜邯賛艦はほかの艦艇や航空機を攻撃するのが主要任務であり、海賊との近接戦能力を補完しなければならないからだ。

中央日報 Joins.com

2008.11.20 09:32:51



 
 
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「ソマリアの若者層、海賊が本業に」

ソマリア海賊による船舶拉致が目立って増えている。

ここ2週間で9隻の船舶が襲われた。15日、サウジアラビアの超大型石油タンカーが拉致されたのに続き、18日にもタイ漁船とイラン・ギリシア荷船が次々襲われている。

米国など西側軍艦が海賊被害の多いアデン湾隣近で巡察活動を強化しているが、海賊たちはこれをあざ笑うかのように活動を続けている。

専門家たちは17年間の内戦と経済難に苦しんでいるソマリアの国内状況の改善なしには海賊活動を根を絶つことは不可能だと指摘している。

◆海賊たちは誰=ソマリアに駆逐艦派遣を推進中の韓国軍政府によるとソマリア海賊は1000人と推算される。主にソマリア北部自治地域「プントランド」出身だ。イギリスBBC放送によると拉致犯らは経済的に苦しいはずのソマリアでは珍しく豪華生活を営んでいる。彼らは船舶解放の対価として船の規模と船員数により1万〜200万ドルを受け取っている。

海賊たちは大部分が20〜35歳ぐらいの若者だ。現地住民たちは「若者たちの間で海賊行為が流行していたが、とうとう本業になった」と伝えた。

◆17年の内戦と貧困が原因=海賊は無政府状態と貧困の産物だ。ソマリアでは1991年、22年を統治した軍事独裁者モハメド・シアド・バーレ政権崩壊後、イスラム軍閥が乱立、内戦が続いている。2004年国連支援で就いたアブドラヒ・ユスフ臨時政府大統領も政局を安定させることができない。17年間続いた内戦で経済も悪化し、1人当たりの国内総生産(GDP)が600ドルにすぎない最貧国に転落した。

ある西側外交官は「問題は海ではなく生活基盤の崩れた陸地にある」と指摘する。内陸での内戦と貧困が若者たちを海賊に追いやっているというのだ。

中央日報 Joins.com

2008.11.20 11:38:01



 
 
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ソマリア安定へ制裁=海賊行為に「深刻な懸念」−安保理

【ニューヨーク20日時事】国連安保理は20日、ソマリア沖の海賊事件の増加に「深刻な懸念」を表明し、同国の治安を乱したり、人道支援活動を妨害したりした個人・団体に資産凍結や渡航禁止の制裁を科す決議案を全会一致で採択した。

ソマリア情勢の安定を期し、沿岸部を拠点に横行する海賊行為の減少につなげる狙いもある。ただ、反政府勢力などは独自の資金・武器調達網を持っており、事態が改善されるかどうかは不明だ。

ソマリア情勢に関しては、米国も同日、ソマリア領海内での各国による海賊制圧作戦の実施期間を1年延長する決議案を提示。来月2日までの採択を目指す。(2008/11/21-08:35)



 
 
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米財務相、ソマリア武装組織指導者に制裁 海賊行為の資金源に

2008.11.21 09:26

【ワシントン=山本秀也】米財務省は20日、無政府状態が続くソマリアのイスラム武装勢力「アルシャバブ」の指導者3人に対し、米国内の資産凍結など制裁措置を発動した。同国沿岸を支配するアルシャバブは、沖合での海賊行為を資金源としている疑いが強まっている。

アルシャバブは、幹部が逃亡したソマリアの武装組織「イスラム法廷会議」の残存勢力を中心に組織され、暫定政府軍やアフリカ連合(AU)平和維持部隊への攻撃を続けている。

国際テロ組織アルカーイダとの関連も指摘され、財務省当局者は「ソマリアの政府職員や民間人を標的にした誘拐、殺人の元凶であり、国際金融システムから排除されるべきだ」と語った。



 
 
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ソマリア海賊、取り締まり難航させる謎と現状

2008.11.21 23:51

アフリカ東部ケニア沖で、サウジアラビアの超大型石油タンカー「シリウス・スター」が海賊に乗っ取られた事件は22日で1週間となる。身代金をめぐる交渉も詳細は不明だ。各国は警備体制を強化したが、すべての海賊を取り締まるのは難しい。事件をめぐる現状と見通しをまとめた。

◆タンカーはどこに?

乗っ取られた当初、タンカーはソマリア北部のエイルに向かったとされたが、海賊の仲間の1人は20日、ロイター通信に「シリウス・スター号」はソマリア中部のハラデレの東28キロにあるガーンという場所に係留され、仲間30人が乗り込んでいると語った。

ただ、タンカーを保有するサウジ国営石油会社アラムコの子会社ヴェラ社はいまだに船の場所を発表していない。解放後に別の海賊に襲われるのを恐れ、情報を開示しないよう関係当局に要請しているという。

◆手数料まで高騰

海賊側はシリウス・スターの解放の条件として、身代金2500万ドル(約24億円)を10日以内に支払うよう要求しているとされる。サウジのファイサル外相は、船会社が海賊側と交渉していることは認めたが、身代金額や交渉の内容などは明らかにしていない。

海賊保険を扱う英国の保険会社幹部が、米ABC放送に語ったところでは、交渉は船主と海賊が直接行うのではなく、それぞれの代理人の間で行われるが、ソマリアの海賊との交渉が急増したため、代理人の手数料も高騰しているという。

身代金交渉の専門家によると、交渉がまとまれば、身代金は現金で海賊に支払われることが多い。ただ、指定された海域に、梱包(こんぽう)した現金を落とすという一般的な支払い方法では別の海賊に奪われる可能性が高い。このため、ケニアには、身代金よりも高い手数料を取って、海賊の手元まで身代金を運ぶ専門業者も現れたという。

◆海上行動も制限

インド海軍は18日、アデン湾で海賊の母船を交戦の末に撃沈した。インドは海賊の攻撃に対する正当防衛だと説明。海運関係者も、海賊に対する警告になったとインドの行動を評価している。ただ、海賊の襲撃から各国艦船を守るため、ソマリア沖に展開している各国海軍は、その行動を厳しく制限されている。拘束された乗員の安全確保を最優先とし、乗っ取られた船を強制的に停戦させて乗り込むことは、多くの国が認めていない。また、武器使用基準もバラバラで、統一行動を取るのは難しい。

◆地上作戦には及び腰

ロシアのロゴージンNATO(北大西洋条約機構)大使は19日、海賊掃討のためにはソマリアでの地上作戦が必要と強調した。しかし、地上作戦を認める新たな国連決議ができても、実際に軍隊を派遣することには各国とも消極的だ。

いまのところ、海賊が国際テロ組織アルカーイダとつながっている証拠はないが、米欧各国が介入すれば、一気に海賊をアルカーイダの側へ押しやることになりかねない、との懸念もある。(シンガポール 宮野弘之)



 
 
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海自派遣へ特措法、正当防衛で武器使用 ソマリア沖海賊被害 

2008.11.21 01:18

アフリカ・ソマリア沖の海賊被害を受け、政府は20日、海上自衛隊の護衛艦を派遣するための「海賊行為防止活動特別措置法案」(仮称)の素案をまとめた。自衛官の正当防衛に加え、海賊が武力で抵抗した場合の武器使用を容認する考えを打ち出し、護衛対象に外国船も含めた。

政府は来年の通常国会での法案提出を目指す考え。

タンカーや民間商船などの安全確保と海賊行為の阻止が目的。各国に海賊への対処行動を求めた今年6月の国連決議を法的根拠としている。

活動範囲は「日本領海とソマリア沖」とし、自衛隊の活動として(1)同海域を航行する船舶の監視や伴走(2)海賊船への停船命令や立ち入り検査−を示した。周辺海域で戦闘行為が発生した場合は、活動を中断して避難する。

派遣期間や活動範囲などを定めた実施計画を作成し閣議決定する。計画の変更や活動終了時の政府の国会報告を義務付けた。

武器の使用では「海賊行為防止活動の実施に対する抵抗を抑止するため武器を使用できるほか、自衛官は、自己保存のための武器を使用できる」とした。



 
 
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海賊増加のソマリア、安保理が反人道勢力への制裁決議

【ニューヨーク=白川義和】国連安全保障理事会は20日、東アフリカのソマリアでの紛争激化や海賊事件増加を受け、同国情勢を不安定化させたり、人道支援活動を妨害したりした個人・団体に、資産凍結や渡航禁止の制裁を科す決議案を全会一致で採択した。

国際海事機関(IMO)のミトロプロス事務局長は同日の安保理会合で、海賊事件は今年、120件以上発生し、35隻以上の船舶が乗っ取られ、600人以上の乗組員が人質に取られたことを明らかにした。

(2008年11月21日23時21分 読売新聞)



 
 
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ソマリア沖の海賊対策、紅海沿岸6か国が連携に合意

【カイロ=加藤賢治】ソマリア沖海域で頻発する海賊事件を受け、紅海沿岸の6か国は20日、カイロで初の実務者会議を開き、領海内の警備強化や航路の安全確保での連携で合意した。

エジプト、サウジアラビア、ヨルダン、イエメン、スーダン、ジブチの外務省高官らが出席。海賊対策を提言する専門委員会の設置や、公海を含む紅海の安全確保で協力することで一致したが、具体策の検討は来年1月の次回会議に持ち越した。

海賊事件は、紅海の出入り口にあたるアデン湾などで続発している。エジプトは、主要な外貨収入源であるスエズ運河の通航量が減る事態を憂慮、会議を開催した。サウジアラビアの大型石油タンカー乗っ取り事件後、ノルウェーの海運会社はスエズ運河の通航をやめ、アフリカ南端の喜望峰を回る航路に変更している。

(2008年11月21日20時37分 読売新聞)



 
 
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米国:ソマリア沖海賊に対応、安保理決議案を配布

アフリカ東部ソマリア沖で海賊による被害が続出している問題で米国は20日、海賊に対応するため軍船舶、軍用機を展開することなどを各国に求める国連安全保障理事会決議案を作成し、安保理各国に配布した。決議案は、国連憲章第7章(平和に対する脅威)の下で、海賊行為を非難し、身代金支払いについてさらなる海賊行為を助長するとして懸念を表明している。【ニューヨーク】

毎日新聞 2008年11月21日 18時49分



 
 
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ソマリアの海賊、ギリシャのタンカーを解放

* 2008年11月22日 06:56 発信地:ナイロビ/ケニア

【11月22日 AFP】9月にソマリア沖で、化学薬品を輸送中に海賊に乗っ取られたギリシャのタンカーMV Genius(リベリア船籍)と乗組員が21日、解放された。ケニアの海事当局がAFPに語った。

船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)のAndrew Mwanguraケニア支部長は「海賊は今日船を解放した」と語った。

ルーマニア国籍の乗組員19人が乗船し、欧州から中東に向かっていたMV Geniusは9月、アデン湾(Gulf of Aden)で海賊に乗っ取られた。

Mwangura氏は身代金の受け渡しがあったかは不明としているが、乗っ取られた船は巨額の身代金と引き換えに解放されるケースが多い。

一方、サウジアラビアの大型タンカーを乗っ取り、2500万ドル(約24億円)の身代金を要求している海賊は21日、タンカー周辺の防御を固めた。

数か国の海軍がソマリア沖に艦船を派遣し、海運会社が代替航路を模索するなか、地元住民らによると、海賊の拠点とされるHarardhereでは近隣から民兵組織や戦闘員が集められているという。地元住民は、身代金の分け前を狙った動きと見ている。(c)AFP



 
 
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MP3プレーヤーで海賊撃退できる強力音波装置

* 2008年11月22日 17:49 発信地:ロンドン/英国

【11月22日 AFP】(写真追加)アデン湾(Gulf of Aden)やアフリカ東海岸に出没する海賊の撃退法として、MP3プレーヤーに接続するだけで使える強力な音波装置の使用を英国の海賊対策企業が勧めている。

紅海とインド洋を結ぶアデン湾や、アフリカ東海岸で運航する海運企業は、海賊の危険性に直面してきたが、今週サウジアラビアの大型タンカー「シリウス・ スター(Sirius Star)」が海賊に乗っ取られ、問題は改めて表面化した。

しかし、MP3プレーヤーを音源に使用可能という長距離音響装置(Long Range Acoustic Device、LRAD)と呼ばれる機器が、対抗策となりうるかもしれない。家庭用衛星受信アンテナ程度の大きさのこのLRADは、警告メッセージや雑音、サイレンなどの音波を、狙った狭い範囲のみに発し、襲撃者が近寄ろうとした場合には、耐えがたいほどの水準に音量を上げることができる。

英国の対海賊警備企業Anti-Piracy Maritime Security Solution(APMSS)は、危険水域を航行する商船などに対し、ハイテクを駆使したこの音波装置と軍所属経験がある3人1組の警備要員チームを派遣している。

APMSSの最高経営責任者で英陸軍出身のニック・デービス(Nick Davis)氏(38)は「ひどい苦痛を与える(ので効果は絶大)。1000メートル程度離れた範囲まで有効で、100-200メートル以内で最大にされれば、ほとんど拷問だ。聴覚に障害が残る可能性もある」と話す。

デービス氏によると、APMSSの警備チームと音響装置を乗せた商船は、13日にもイエメン沖で海賊の攻撃を撃退したという。この場合、3隻の小型ボートが船から9キロ程度にまで近づいた時点で、APMSSのチームが確認した。商船は全力で回避行動を取り、放水砲を準備するとともに近隣国の海軍などへ通報。そして、LRADをスタンバイした。

ボートが3.6キロほどまで近付いたところで、LRADが警告音の発射を開始した。ボートは600メートル程度の地点で減速して400メートルまで近付き、ボート上の海賊たちはAK-47自動小銃を振り回し、威嚇(いかく)してきた。結局LRADの効果が海賊の勢いをそぎ、海賊は退散した。「彼らの攻撃は失敗に終わった。(LRADの性能を示せる)すばらしい遭遇だった」(デービス氏)

もはや剣を手にして海賊を撃退する冒険劇のような時代は終わりを告げたようだ。(c)AFP/Robin Millard



 
 
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ソマリアのイスラム武装勢力「シャバブ」、海賊にタンカー解放を要求

* 2008年11月23日 23:02 発信地:モガディシオ/ソマリア

【11月23日 AFP】ケニア東部沖でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」が海賊に乗っ取られた事件で、ソマリアのイスラム系武装勢力、アル・シャバブ(Shebab)が23日、海賊に対してタンカーを解放するよう要請し、応じなければ攻撃も辞さないと警告した。

アル・シャバブのハラデレ(Harardhere)の沿岸部の広報担当者はAFPの電話取材に対し「海賊が平和を望むのであれば、タンカーを解放したほうがいい」と語った。

1億ドル(約96億円)相当の原油を積載したサウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコ(Saudi Aramco)の大型タンカー「シリウス・スター」は15日、インド洋でソマリアの海賊に乗っ取られた。その後海賊は、ハラデレ沖にタンカーを停泊させ、30日までに2500万ドル(約24億円)の身代金を支払うよう要求している。

アル・シャバブは、ソマリアの南部・中部の大部分を支配する武装勢力。この数日間のうちに、ハラデレ一帯に戦闘員を配備したという。

イスラム教指導者らは、イスラム社会で海賊行為は死刑に相当する罪だと強く訴え、ソマリア海域における海賊行為を正式に非難している。

しかし、ハラデレの住民の間では、海賊行為をめぐりアル・シャバブ内に意見の対立があり、一部の戦闘員は身代金の分け前を手に入れようと同地域に移動してきたと非難する声も上がっている。(c)AFP



 
 
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ソマリアのイスラム原理主義勢力、タンカー救出に向け海賊を攻撃

2008年11月23日

[モガディシオ 22日 ロイター] ソマリアのイスラム原理主義勢力が22日、活発化する同国の海賊に乗っ取られたサウジアラビアの超大型タンカー「シリウス・スター」を救出するため、攻撃に乗り出した。同勢力のスポークスマンが明らかにした。

シリウス・スターは1億ドル(約96億円)相当の石油を搭載、フィリピンやサウジ、クロアチア、ポーランド、英国からの乗組員25人が乗船している。ソマリアの海岸線の中ほどにある町Haradheere近くの沖合いに停泊中とみられている。

イスラム原理主義勢力の一派は、「イスラム教徒の」船を乗っ取ったことに対する報復として、海賊を攻撃すると宣言。スポークスマンは22日、ロイターの取材に「戦闘員を手配した」と語った。まずは物資や連絡を制限することで内地とシリウス・スターに乗っている海賊メンバーとのやり取りを遮断することから始めるという。

ただ、イスラム原理主義勢力の間でも動きは統一されておらず、Haradheere住民がロイターの電話取材で語ったところでは、別のグループは海賊が得た身代金の一部を何らかの条件と引き換えに得ようと海賊メンバーと交渉している。



 
 
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「海賊たちは銃を持ったドラッグ中毒」、解放された船員が会見

* 2008年11月24日 22:30 発信地:ムンバイ/インド

【11月24日 AFP】海賊による襲撃事件が後を絶たないソマリア沖で乗っ取られ、最近解放された日本の海運会社所有の化学タンカー、「Stolt Valor」号のインド人乗組員らが24日インドのムンバイ(Mumbai)で記者会見し、「海賊たちは金銭だけを目当てとする銃を持ったドラッグ中毒者だった」と証言した。

9月15日に乗っ取られた際、Stolt Valor号にはインド人18人、フィリピン人2人、ロシア人とバングラデシュ人各1人の乗組員22人が乗り込んでおり、11月15日に解放されるまで拘束されていた。解放にあたって身代金として約250万ドル(2億4000万円)が支払われたとみられている。

インド人船員のうち4人は、同船が解放後向かったオマーンから24日早朝、空路ムンバイに到着した。残る14人も25日に帰国する予定だ。

24日到着したなかの3人はムンバイで会見し、海賊の一味は約30人で、襲撃時には高速ボートから携行式ロケット弾(RPG)を発射してきたと述べた。

研修生として乗り込んでいたNaveed Burombkaさん(20)は「最初、相手はRPGを撃ってきたが、われわれの船まで10-15メートルのところで落ちた。その後、海賊たちは乗り込んできて、船の上から発砲した。誰も何が起きているのか分からなかった。彼らは自動小銃、RPG、スタンガンを持っていた」と語った。

給仕長のAllister Fernandesさん(25)は、四六時中銃を突きつけられ、船員たち全体に恐怖が広がったと述べた。海賊たちは身元をまったく隠そうとしなかったという。「22人全員がずっとブリッジにいなければならなかった。眠るのもそこで容赦なしだった。何をするにも彼らの許可が必要だった。祈ることでどうにか生き延びた」

Burombkaさんによると、海賊のなかの1人が身代金交渉を受け持ち、船長には最新の状態が知らされた。海賊は近くにいるほかの武装グループとも連絡を取り合っているようだったという。Burombkaさんは、身体に傷を負った人質はいなかったが「精神的な拷問だった」と述べた。(c)AFP/Phil Hazlewood



 
 
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混乱のソマリア、イスラム原理主義勢力が海賊追う

2008年11月24日

[モガディシオ 21日 ロイター] 海賊が活動を活発化させているソマリアでは21日、世界最大の商船乗っ取りとなったサウジアラビアの超大型タンカー「シリウス・スター」をハイジャックした海賊らを攻撃するため、地元住民によれば数十人のイスラム原理主義勢力メンバーが港町に押し寄せた。

一方で、首都モガディシオの警察は、イスラム原理主義勢力を奇襲し17人を殺害したと発表。海賊行為が急拡大する背景にある同国の混乱をあらためて浮き彫りにしている。

1億ドル(約96億円)相当の石油を積み、フィリピンやサウジ、クロアチア、ポーランド、英国からの乗組員を乗せたサウジのタンカー、シリウス・スターは、ソマリアの長い海岸線の中ほどにあるHaradheereという町の沖合いに停泊中と考えられている。

あるイスラム原理主義勢力のスポークスマンは、ロイターに「サウジアラビアはイスラム国家であり、その船を乗っ取ることは、他の船を乗っ取ることよりも罪深い。Haradheereはわれわれが制圧しており、同タンカーについてはこれから手を打つ」と話した。

米海軍とドバイを拠点とする海運会社ベラ・インターナショナルはいずれも、海賊側から2500万ドル(約24億円)の身代金を要求されているという報道については確認できていないとしている。報道が本当なら、ソマリア沖のアデン湾やインド洋を通過する船を標的とする海賊の要求としては過去最大規模となる。

ジャミイ・アダムと名乗るある海賊メンバーは、サウジ紙に対し、船主側と交渉が行われているとした上で、身代金要求額は法外ではないとしながらも具体的な額は明らかにしなかった。

同メンバーは「このタンカーを乗っ取るためにわれわれは多くの費用をかけている」とし、海賊側が50万ドル(約4800万円)を費やしたと話した。

小麦を搭載し25人が乗った船を乗っ取られているイラン最大の海運会社は、武装勢力から要求を突きつけられたとはしているものの、具体的な要求の内容については明らかにしていない。

海賊被害は今年に入って急増。海運にかかる保険コストはつり上がり、一部の企業はスエズ運河ではなく南アフリカを回る経路をとり、数百ドルの身代金が支払われ、各国が海軍を出動させる、などの影響が出ている。

<「危機にひんする」ソマリア>

モガディシオでは、警察が武装勢力アルシャバブの主要メンバーを狙った奇襲で、同勢力の要員17人を殺害したと発表した。

ソマリアでは、イスラム原理主義勢力が暫定政府およびそれを支援する隣国エチオピアの軍と約2年にわたり抗争を続けている。イスラム原理主義勢力はほぼ毎日のように首都でゲリラ攻撃を仕掛けており、モガディシオからわずか14キロに位置する町も含め、南部の大部分を制圧している。

イスラム原理主義勢力のリーダーらは、海賊と共謀しているのではないかとの疑惑を否定しており、政権を掌握した場合には海賊を取り締まる方針としている。

しかし一部のアナリストは、イスラム原理主義勢力が、海賊の活動で得られた略奪品や武器取引により利益を受けていると指摘。政府内にも海賊に協力している者がいるとの見方もある。

港町Haradheereのある住民は匿名を条件にロイターに対し、シリウス・スターがケニア沖約450カイリで乗っ取られた際には、イスラム原理主義勢力が同船について情報を得ようと急いでやってきたと説明。「イスラム原理主義勢力は海賊やサウジの船の所在を探るためやってきた。満杯に人が乗った4台の車が街中をあちこち走り回るのを見た。イスラム教徒の船を乗っ取った海賊を攻撃すると言っていた」と話した。

ソマリア人は伝統的に穏健なイスラム教徒であり、専門家らは、米政府がアルカイダと密接に関係するテロリスト集団と指定しているアルシャバブにとっては心強い支援はないとの見方。

ソマリアでは1991年以降、実効的な中央政府がない状態が続いている。

シリウス・スターの乗っ取り事件は、国際的にパニックを引き起こしており、世界的な景気低迷の中、海賊被害のまん延が通商面で足を引っ張る新たな脅威になることが懸念されている。



 
 
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海賊から支援食糧を守れ!ソマリア沖へオランダ海軍出動

【モンバサ沖(ケニア東部)=角谷志保美】海賊による襲撃、乗っ取り事件が相次ぐ東アフリカ・ソマリア沖では、世界食糧計画(WFP)による同国への食糧支援にも護衛が必要となった。

オランダ海軍のフリゲート艦「デ・ラウテル」は24日、ケニア東部モンバサ港からソマリアの首都モガディシオに向かうWFPのチャーター船を護衛する目的で、日本も海上自衛隊派遣を検討するソマリア沖の海域に向けて出航した。

同艦は、最新式レーダーシステムで海域全体を警戒しながら、支援食糧計1万トン以上を積んだチャーター船2隻を後方から護衛する。先頭のチャーター船には、オランダ海兵隊の特殊部隊員ら8人が乗り込み、24時間態勢で襲撃に備えている。

内戦に明け暮れ、統治不能状態に陥っているソマリアでは、干ばつによる飢餓も深刻化、人口の4割以上に当たる325万人が支援に頼っている。ソマリア沖では、海賊による船舶襲撃事件が今年に入って、すでに昨年の3倍以上に当たる約100件発生。このため、オランダ軍が10月以降、食糧支援活動の護衛にあたっている。

(2008年11月25日13時01分 読売新聞)



 
 
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海賊から救出された船員、人質生活の恐怖を語る インド

(CNN) アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で海賊に乗っ取られたタンカーの船員が2カ月ぶりに解放されて24日、インドのムンバイに到着し、記者会見で「絶望的な毎日だった」と人質生活の恐怖を語った。

日本の海運会社が所有するタンカー「ストールト・バロール」号は、アデン湾で9月15日に海賊に乗っ取られ、乗り組んでいた船員22人(うちインド人18人)が人質になった。インドのCNN系列局CNN─IBNによると、海運会社が身代金250万ドル(約2億4000万円)を払い、11月16日に解放されたという。

船員たちは数日間休んで治療を受けた後、ムンバイに到着した。健康状態は比較的良好で、出迎えた家族や友人と抱き合って涙する姿も。記者会見した5人の船員によると、人質にされている間は過酷な生活を強いられ、常に殺される恐怖が付きまとっていたという。

アリスター・フェルナンデスさんは「1日24時間銃を突きつけられていた。船員22人全員がブリッジで寝起きして、シャワーは2人ずつ順番にしか許されなかった。もう誰にもあんな思いはして欲しくない。(乗っ取り犯は)人間じゃない。動物だ」と振り返った。

別の船員によると、海賊たちは後方からボートで近付き、ロケット式の手投げ弾で攻撃しながらタンカーに乗り移って来たという。

アフリカ東部では海賊事件が頻発しており、国際海事局によれば今年に入ってこれまでに90隻が被害に遭った。特にここ数週間は攻撃が増えているという。

ケニアの外相は、この海域で海賊に支払われた身代金は過去1年で1億5000万ドルに上ったと述べ、これによって海賊行為がさらに助長されていると指摘した。

米国やインドはこの海域に艦隊を送り、警戒に当たっているが、記者会見でインド船員組合は国連に対し、アフリカ沿岸の海域に平和維持パトロールを派遣し、こうした諸国と協力して対策に当たるよう訴えた。



 
 
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ソマリア沖でまた海賊発生、イエメン貨物船を乗っ取る

ナイロビ――アフリカ東部、ケニアの海運業者団体当局者は25日、ソマリア北部のアデン湾でイエメンの貨物船が海賊に襲われ、乗っ取られたと述べた。同船とは先週末から連絡が取れない状態だという。

過去4日間内に乗っ取られたとみられる。乗組員数や積み荷の種類などは不明。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域。事件多発を受け、米国や北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍艦隊が今秋以降、ソマリア沖で警戒を強化しているが、歯止めが掛からない状況となっている。

今回の事件発覚前、国際海事局の海賊情報センターは、アフリカ東部沖で今年起きた海賊事件は90件以上に及び、17隻が乗っ取られたと報告していた。



 
 
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アラブ諸国も艦船派遣を 海賊対策でアラブ連盟事務局長

2008.11.25 10:21

アラブ連盟のムーサ事務局長は24日、カイロで記者団に、ソマリア沖で頻発している海賊行為について、「アラブ諸国の安全や利益に好ましくない影響を及ぼしている」と述べ、アラブ諸国が警戒のため、軍艦を海域に派遣すべきだとの考えを示した。

エジプトやイエメンなど紅海沿岸のアラブ6カ国は20日、海賊対策会議をカイロで開催。会議で合同沿岸警備隊創設も一つの選択肢として示されている。

しかし、艦船を派遣している北大西洋条約機構(NATO)や米海軍との連携をめぐりアラブ連盟内で意見のずれがあり、艦船派遣には調整を要するとみられる。

AP通信によると、イエメン内務省は、ソマリアの海賊がイエメンの貨物船をアラビア海で乗っ取ったと発表した。(共同)



 
 
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撃沈された「海賊船」、実は漁船と判明 国際海事局が確認

ニューデリー――国際海事局(IMB)は26日、インド海軍が「海賊の母船」として撃沈した船舶は、実は海賊に乗っ取られたタイのトロール漁船だったと発表した。インド海軍は、相手が攻撃してきたため応戦したと弁明している。

マレーシアのクアラルンプールにあるIMB海賊情報センターによると、インド海軍は11月18日、ソマリア北部のアデン湾で船舶を撃沈し、タイ人の船員1人が死亡した。カンボジア人船員1人は4日後に通りがかった船に救出されたが、残る船員14人が行方不明になっている。

この船はバンコクの会社が所有するトロール漁船「エクワット・ナバ5号」で、この会社からIMBに報告があった。同社によると、エクワット・ナバ5号は漁業機材を積んでオマーンからイエメンに向かう途中で海賊に乗っ取られ、その後インド海軍が現れて攻撃された。同社は救出されたカンボジア人船員の話から、撃沈されたことを知ったという。

インド海軍の報道担当は26日、この船には武装した海賊が乗っており、相手が攻撃すると脅して発砲してきたため応戦したと弁明した。

タイ外務省は、在ニューデリーのタイ大使館やIMBから報告を受け、インド海軍が交戦規則に従っていたかどうかを調査中であることを明らかにした。



 
 
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印海軍撃沈の“海賊の母船”、実は乗っ取られたタイの漁船

【オランダ海軍フリゲート艦上(ソマリア沖)=角谷志保美】国際海事局海賊情報センター(クアラルンプール)は26日、インド海軍艦艇が今月18日にソマリア沖で撃沈したと発表した「海賊の母船」が、実際には海賊に乗っ取られたタイの漁船だったことを明らかにした。

武装した海賊が乗船していたため、海賊船と誤認した可能性が高いという。

撃沈された船の乗組員の一人が、4日間漂流した後に救助され、海賊による乗っ取りと撃沈の経緯を証言。船主が同センターに通報した。他の乗組員十数人は行方不明。

同センターなどによると、タイの漁船は18日にアデン湾で海賊に乗っ取られた後、行方不明となり、周辺海域で海賊警戒を行う北大西洋条約機構(NATO)の艦船などが捜索していた。

海域で活動する米国中心の連合任務部隊やNATO艦船は、海賊被害情報を共有していたが、インドは情報網に入っておらず、漁船の乗っ取り事件を知らなかった可能性があるという。海賊取り締まりにあたって、多国籍の艦船が活動する海域での情報共有のあり方が、課題として浮上してきた。

(2008年11月26日20時39分 読売新聞)



 
 
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インド海軍撃沈の「海賊船」 実は漁船? ソマリア沖

2008年11月26日19時25分

【ニューデリー=小暮哲夫】海賊被害が続くアフリカ東部のソマリア沖で、インド海軍が撃沈したと発表した「海賊船」が、海賊に乗っ取られたタイのトロール船だった疑いが強いことが26日、明らかになった。インドの主要メディアが一斉に報じた。

インド海軍は19日、「ソマリア沖のアデン湾で、銃やロケット砲を持った海賊が乗った海賊船を18日に撃沈した」と発表。停止を求めたが発砲してきたため、自衛のために応戦したとしていた。

報道によると、これに対し、タイの漁業会社が25日、「撃沈されたのは、海賊に乗っ取られた当社のトロール船だ」と発表。船員16人のうち、カンボジア人の1人が救出され、1人が死亡、残る14人は行方不明になっていると明らかにした。救出された船員の話から事実がわかったとしている。インド海軍報道官は「撃沈したのは海賊船だ」と改めて説明した。

一方、クアラルンプールにある国際海事局(IMB)海賊情報センターの担当者は26日、朝日新聞に「漁業会社から報告があった。報告は船員の説明に基づいており、インド海軍が誤認した可能性が高い」との見方を示した。

インド海軍は、インド人船員の乗った外国船が海賊被害を受けるケースが相次いでいることから10月から、軍艦をアデン湾に派遣している。



 
 
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撃沈「海賊船」実は漁船 ソマリア沖でインド海軍

2008.11.26 22:41

国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)は26日、インド海軍がソマリア沖で18日に「海賊船」として撃沈した船がタイの水産会社に所属するトロール漁船だったと明らかにした。乗り組んでいたカンボジア人1人が救助されたが、タイ人1人が死亡、14人が行方不明になっているという。

海賊情報センターは18日、漁船が海賊に乗っ取られたとの情報を受け、付近をパトロールする米海軍などの艦隊に漁船の情報を伝えた。しかし、独自にパトロールをしているインドやロシアは直接の通報ルートに入っていなかった。

PTI通信などによると、インド海軍は、ロケット砲や銃を持った海賊が威嚇してきたため、「自衛」のため、沈没させたとしていた。海賊情報センターのノエル・チュン所長は「各国海軍の連携が重要だ」と語った。(共同)



 
 
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海賊逮捕へ“法の後ろ盾”整備 英国「軍艦が摘発」「自国で裁く」

2008.11.26 22:47

【ロンドン=木村正人】アフリカ・ソマリア周辺海域で横行する海賊を取り締まるため、英政府は英軍艦が公海上でも警察権を行使できるよう海運法を改正する手続きを進めていることが、英海事筋の話で26日分かった。海賊を逮捕して自国などの法廷で裁きにかけるのが狙い。欧州ではフランスを除き国内法が未整備で、海賊を野放しにする一因になっていた。欧州連合(EU)も英国方式を参考に海賊摘発策の検討を始めた。

海運法改正案は12月3日の女王演説で発表される。

国連の国際海事機関(IMO)によると、1984年以降、ソマリア周辺海域で約440件の海賊事件が発生、35隻以上が拿捕(だほ)され、船員ら600人以上が捕らえられた。現在も14隻、25カ国の約280人がソマリアに抑留されている。

北大西洋条約機構(NATO)やEU加盟国は海賊対策として、アラビア半島とソマリア間のアデン湾に軍艦4〜7隻を派遣、船舶の安全航行を確保する500マイル(926キロ)の“海廊”を設けている。

国連海洋法条約は締約国に海賊の取り締まりを認めているが、警察権を持たない軍艦が公海上で海賊を逮捕しても、どの国で裁判を受けさせるのか国内法が未整備の国が多かった。

軍艦に警察権を認めているフランスを除くと、海賊船を取り締まっても、武器を海に捨てさせた後、海賊をソマリア海岸まで送り届けて解放するケースが目立っていた。

英政府は軍艦が公海上で海賊を逮捕して自国などで裁判にかけられるよう海運法を改正する。英国人や英国の船舶が被害にあった場合は英国の法廷で、それ以外では、ソマリア暫定政府があるケニアと犯罪人引き渡し条約を結び、海賊を引き渡す方向で調整を進めている。

ソマリア周辺海域でテロ対策として不審船の臨検を行ってきた米側も、身柄拘束した海賊の取り扱いについては国際的な法的枠組みを各国と検討している。

国際商業会議所で海賊対策を担う国際海事局(IMB)のハウレット局次長は産経新聞に対し、「軍艦は攻撃を受けた場合に反撃できるが、海賊を積極的に取り締まる法の後ろ盾がなかった。海賊の活動範囲を広げている母船を封じ込めるには、各国の海軍が海賊を摘発できるよう国内法の整備を進めることが必要だ」と話している。



 
 
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ソマリア沖:インド海軍、「海賊」誤認し漁船撃沈 1人死亡14人不明

【シンガポール共同】国際海事局海賊情報センター(クアラルンプール)は26日、インド海軍がソマリア沖で18日に「海賊船」として撃沈した船が、タイの水産会社に所属するトロール漁船(566トン)だったと明らかにした。乗り組んでいたタイ人1人が死亡、14人が行方不明になっているという。海賊に乗っ取られた漁船を誤認し攻撃したとみられる。

毎日新聞 2008年11月27日 東京朝刊



 
 
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日本郵船など、海賊対策でソマリア沖回避

アフリカ・ソマリア近海で海賊被害が横行している問題で、日本郵船や川崎汽船など海運各社が主に欧州―アジア間の運航について、同海域を避けて南アフリカの喜望峰沖を航行する対策を始めた。身代金目的の凶悪な海賊を避けるためだが、迂回(うかい)による燃料費などの増加が収益の圧迫要因になりかねない。

日本船主協会の前川弘幸会長は26日に記者会見。自身が社長を務める川崎汽船で10月以降、襲われる危険の高い船が数隻、喜望峰沖の航路を選んだと言及。「業界で危険海域を避ける動きは今後広がる」との認識を示した。

日本郵船は9月に速度の遅いばら積み船などに迂回航行を検討するよう指示、これまで6隻が喜望峰沖を回った。今後も必要に応じて行う。商船三井も「情勢を分析し必要があれば具体策を考える」と説明している。(09:05)



 
 
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ソマリア沖で海賊が化学製品タンカーを乗っ取る、警備員乗船も

ナイロビ――外交筋は28日、ソマリア沖でリベリア船籍の化学製品タンカーが海賊に同日、襲われ、乗っ取られたと述べた。AP通信が報じた。英国人の警備員2人が乗っているほか、インド人25人、バングラデシュ人2人の乗組員がいる。

同船が現在いる海域は不明。乗組員の安否も明らかでない。

ソマリア沖は世界最悪の海賊多発海域だが、今年これまで起きた事件は96件、乗っ取られた船は39隻となった。15隻と乗組員約300人が依然、拘束されている。

海賊事件多発を受け、米軍や北大西洋条約機構(NATO)主導の多国籍艦隊が警戒強化の作戦に着手しているが、ソマリア沖が広大なこともあり歯止めが掛からない状態にもなっている。



 
 
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ソマリアへの艦艇派遣延期 韓国

2008.11.28 12:16

聯合ニュースは28日、韓国政府がソマリア沖で頻発する海賊被害に対応するため軍艦艇の派遣を検討していることに関連し、派遣の根拠になる法案を年内には国会に提出しない方針を決めたと報じた。与党議員は、法案は来年2月の国会に提出される見通しと述べたという。

同ニュースによると、政府は26日の外交安保関係閣僚会議で法案提出延期を決めた。米国が韓国にアフガニスタンへの駐留を求める可能性があることを勘案し、米韓間の一層の協議が必要などと判断したという。     (共同)



 
 
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ソマリア海域への軍艦派遣を延期

政府とハンナラ党が早ければ2009年1月末にソマリア海域に軍艦を派遣することした計画を約1、2カ月延期したことが27日、明らかになった。この過程で李明博(イ・ミョンバク)大統領が慎重にアプローチしなければならないと注文したことが伝えられた。

党政調はこの日の国会で国防委員会・実務党政調会議を開いて定期国会中に「国軍部隊のソマリア海域への派遣同意案」(派兵同意案)を上程しないことに決めたと、ある出席者が伝えた。

国防部は当初、ソマリア海域で海賊による襲撃が頻繁に発生したことにより、定期国会時に派兵同意案を上程して処理し、早ければ2009年1月末までに姜邯賛艦(KD・―・級、排水トン数4800トン)を派遣する計画を立てていた。しかし党政調が上程を遅らせることによって派兵同意案は早ければ1月または2月の臨時国会で処理されるものと見られる。これを受け、少なくとも派兵も1、2カ月遅れることになった。

国防部の高位関係者は上程の延期に関連し、この日の会議で「青瓦台(チョンワデ、大統領府)で慎重にアプローチするよう指示した」と話したと、議員が伝えた。李明博大統領が26日、外交安全保障関係長官会議を主催した席でこのような指示を与えたという。党関係者は「大統領は経済が厳しい来年度予算案に450億ウォン(約29億円)も編成しなければならない派兵を負担に判断したようだ」と述べた。

国防部もこのような事実を確認している。国防部の関係者は「ソマリア艦艇派兵と関連し、速やかに処理せず、1、2カ月遅れても慎重に推進するようにとの上部指示があった」とし「現地の事情などを十分に検討することにした」と話している。

中央日報 Joins.com

2008.11.28 07:32:14



 
 
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「サウジタンカーの身代金支払いに期待」、ソマリア海賊

* 2008年11月29日 23:23 発信地:モガディシオ/ソマリア

【11月29日 AFP】ケニア東部沖でサウジアラビアの大型タンカー「シリウス・スター(Sirius Star)」(31万8000トン)が海賊に乗っ取られた事件で、海賊側が要求した身代金の支払期日が翌日に迫った29日、海賊のリーダーがAFPの取材に応じ、「好ましい」回答が得られることを期待していると述べた。

海賊は15日にシリウス・スターを乗っ取り、サウジの船主に対し、30日までに身代金を支払うよう要求している。

海賊のリーダーはAFPに対し、「身代金2500万ドル(約24億円)の支払期限が迫っているが、好ましい回答が得られると期待している。われわれはタンカーだけでなく、ハラデレ(Harardhere)一帯も掌握している。何か悪いことが起きて欲しくはない」と語った。ハラデレはソマリア北部の沿岸の村で、シリウス・スターはその沖合いに停泊している。

ロイズ保険(Lloyd's)のポートソーケン卿ピーター・レビーン(Lord Peter Levene of Portsoken)会長は先日、英民間放送「チャンネル4(Channel Four)」のインタビューで、シリウス・スターの船主が身代金を支払う可能性は高いとの見方を示し、「人命を失わないためには、結局それ以外に方法はない」と述べた。

専門家の間では、ソマリア国内で無数の氏族やイスラム系組織、さらにエチオピア軍とソマリアの軍を巻き込んで続いている戦闘が終わらない限り海賊問題は解決しないとの見方が強い。(c)AFP



 
 
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乗っ取られたウクライナ貨物船、所有者と海賊が解放で合意

(CNN) 2カ月余り前にソマリア沖で海賊に乗っ取られたウクライナの貨物船「MVファイナ」について、船の所有者と海賊が解放に向けて合意した。現在は身代金の引渡し方法について交渉が進められている。ケニア船員協会の関係者が11月30日、CNNに語った。

所有者と海賊の交渉がいつまで続くか不明だが、引き渡し方法について合意達成後、MVファイナは直ちに解放されるとみられている。

MVファイナは今年9月25日、旧ソ連時代の戦車や弾薬、小火器などの兵器を積載して輸出先のケニアに向かっていた途中で海賊に乗っ取られた。米海軍は兵器がテロリストの手に渡る可能性を懸念し、複数の艦船を現場に派遣して監視にあたっていた。乗っ取りから4日後には、投降を希望する海賊とMVファイナ明け渡しに反対する海賊の間で銃撃戦が発生し、海賊3人が死亡した。

海賊は当初、身代金として3500万ドル(約33億3450万円)を要求したが、その後2000万ドル(約19億540万円)に引き下げた。



 
 
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ソマリアで拘束の赤羽さん「大丈夫」…電話取材に応じる

【ナイロビ=角谷志保美】国際支援団体「世界の医療団(MDM)」の医師、赤羽桂子さん(32)らスタッフ2人がエチオピアで誘拐され、ソマリアの首都モガディシオで拘束されている事件で、犯行グループは11月30日夜(日本時間12月1日未明)、本紙の電話取材に応じ、赤羽さんを電話口に出した。

赤羽さんは2か月以上の拘束生活を経ても「大丈夫です」と気丈に答えたが、犯人側は日本政府に身代金100万ドル(約9500万円)の支払いを求めた。犯人側に英語で話すよう求められた赤羽さんは、自己紹介の後、「私は大丈夫。待遇はとても良く、犯人の様子には特に変わったこともない」と話したが、記者(角谷)が家族や友人に伝えたいことを聞くと、「とても会いたい」と声を震わせた。

その後、日本語での会話を認められ、「誘拐犯はMDMに300万ドルを要求したのですが拒否されたので、彼らの今の要求は日本政府が100万ドルを支払う事です。交渉期限は12月10日だそうです」と、犯人側の要求を伝えた。背後では犯人側が指示しているような声が聞こえた。そして「日本の皆さんや所属団体にご迷惑をおかけして、非常に申し訳なく思っています」と語った。

エチオピア東部のソマリア国境近くで医療支援活動をしていた赤羽さんは9月22日、同僚のオランダ人男性看護師と共に武装勢力に誘拐、拘束された。犯行グループの広報担当者を名乗る男は通訳を通じ、「拘束して70日になるが、日本政府も国民も事件に関心を示していない。12月10日までに直接交渉に応じろ」と脅した。

(2008年12月1日14時32分 読売新聞)



 
 
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豪華客船、イエメン沖で海賊を逃れる

(CNN) イエメン沖で先週末、3万トンの豪華客船が海賊の追跡から逃れていたことが、客船を所有するオセアニア社関係者の発言で12月1日分かった。

客船「ザ・ノーティカ」が国際海賊対策部隊のパトロール海域にいた際、小型船2隻が航行を阻もうとする動きをしていた。小型船は客船まで300ヤード以内まで接近して8回発砲したが、ザ・ノーティカは23ノットの最高速度で小型船を振り切った。

ザ・ノーティカは1日、オマーンのサララに入港した。乗員400人と乗客684人は全員無事。

海賊報告センターを運営している国際海事局(IMB)の関係者は、この規模の客船を標的とした海賊の攻撃は今年初めてだとしている。海賊被害が相次いでいるのはソマリア沖だが、ザ・ノーティカが海賊に遭遇したのはイエメン沖。IMBは双方の海域に海賊警報を出していた。

ザ・ノーティカは11月18日にローマを出港し、32日間の航海予定でシンガポールに向かっていた。オセアニア社のクルーズ船が海賊被害に遭いそうになったのは初めてという。



 
 
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ソマリア沖の海賊回避、日本海運業界の追加コストは100億円

* 2008年12月02日 17:42 発信地:東京

【12月2日 AFP】日本船主協会(Japanese Shipowners' Association)は1日、ソマリア沖で相次いでいる海賊被害を避けるために船舶の運行ルートを変更した場合、日本の海運業界は100億円の追加費用の負担が必要になると発表した。

同協会によると、日本の船舶の中には、ソマリア沖で今年海賊被害が頻発していることから、紅海(Red Sea)を避け、喜望峰(Cape of Good Hope)経由のルートをとっているものもあるという。

同協会は、紅海を避けて南アフリカ回りのルートをとった場合、1隻あたり4000万円の追加コストが必要になると試算している。

1年間にスエズ運河(Suez Canal)を通過する2000隻の日本船舶のうち、約250隻は比較的小さな、スピードも15ノット以下の船で、海賊の攻撃に対しては非常にぜい弱だという。

同協会によると、仮にすべての日本船舶がルート変更を行うとすると、追加行程・距離は最大10日間、6500キロとなり、年間100億円のコスト増となるという。(c)AFP



 
 
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若手議員の会:海自派遣巡り恒久法も検討 ソマリア沖海賊

自民、民主など超党派の国会議員による「新世紀の安全保障体制を確立する若手議員の会」は2日の役員会で、東アフリカ・ソマリア沖の海賊対策を巡る海上自衛隊派遣について▽現行法に基づく海上警備行動発令▽活動をソマリア沖に限定した新たな特別措置法の制定▽海賊対策全般への対応を定める恒久法(一般法)制定――の三つを並行して検討する方針を確認した。

会合では、通常国会への新法提出を視野に「当面は海上警備行動で対応し、その後に恒久法を目指すべきだ」との意見が多かった。しかし、出席議員から特措法案の骨子が示されたこともあり、結論を先送りした。【松尾良】

毎日新聞 2008年12月2日 21時40分



 
 
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ソマリア沖の海賊対策、実力行使容認を1年延長 安保理

2008年12月3日19時10分

【ニューヨーク=松下佳世】ソマリア沖の海賊問題で、国連安全保障理事会は2日、1年間の期限付きで同国領海内での実力行使を含む制圧行為などを加盟国に認める決議を全会一致で採択した。

決議は米仏が主導し、日本も共同提案。すべての海賊行為を非難し、各国がソマリア領海内で海賊の取り締まりのために「必要なあらゆる措置」を取ることを認めた。



 
 
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米豪華客船、発砲受ける=逃げ切り被害なし−ソマリア沖

【ワシントン3日時事】海賊による被害が多発しているソマリア沖のアデン湾で、米国の豪華客船「ノーティカ号」(30000トン)が海賊とみられる小型船から発砲されていたことが3日までに分かった。ノーティカ号は逃げ切り、乗客乗員に被害はなかった。

これまでタンカーや貨物船が襲われたケースはあったが、客船にまで襲撃がエスカレートした形だ。

客船はオセアニア・クルーズ社(フロリダ州マイアミ)の所有。同社によると、11月30日午前9時30分ごろ(現地時間)、アデン湾を航行中に不審な小型船2隻が接近し、進路を妨害。1隻は約270メートルまで近づき、進行方向にライフル銃8発を発砲した。ノーティカ号は速度を上げるなどして逃げ切った。(2008/12/03-15:58)



 
 
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EUとNATO、ソマリア沖の海賊対策を強化

【ブリュッセル=下田敏】欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)は3日、アフリカ東海岸・ソマリア沖での海賊対策を強化する方針を決めた。EUは来週中に警備を担当する艦艇をソマリア沖に派遣する。すでに艦艇を派遣しているNATOは派遣期間延長を検討する。今年に入ってからソマリア沖では約40隻の輸送船などが襲撃され、海賊の被害は前年比で倍増している。

3日のNATO外相理事会に出席したEUのソラナ共通外交・安全保障上級代表はEUが15日から本格的な作戦展開に入ると表明した。EUの英独仏などが艦艇や偵察機を派遣し、周辺海域を通航する輸送船を海賊の襲撃から守る。

これと並び、NATO外相理は共同声明で「海賊対策の要請に対応する用意がある」と表明した。NATOは10月末から作戦展開を始め、今月中旬にEUに任務を引き継ぐ予定だが、ソマリア沖での海賊の活動が続いているため、EUと共同での作戦の継続が議論されている。NATO以外では、同様に国連からの要請を受けたインドやロシアなどがソマリア海域での警備にあたっている。 (23:02)



 
 
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海賊取締決議1年延長 ソマリア領海での武力行使容認、国連安保理

2008.12.3 09:47

【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は2日、ソマリア領海内で頻発している海賊行為を取り締まる権限を各国に与え、その実施期間を1年延長する決議案を全会一致で採択した。

日本も同決議の共同提案国に加わった。安保理は今年6月、半年間の期限つきで各国に海賊や武装強盗行為の取り締まりを承認する決議を採択、この日に期限を迎える予定だった。

決議は各国に海賊制圧のため「必要なあらゆる措置」をとることができるとし、武力行使を承認した。



 
 
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エンジン故障の海賊船が漂流、食料もなく救援要請 7人拘束

(CNN) デンマーク海軍当局者は4日、アフリカ東部ソマリア北部のアデン湾で海軍艦船が海賊と疑われるソマリア人男性7人を救助したと発表した。ロケット弾やAK─47型自動小銃で武装し、エンジンが壊れた小型ボートで数日間漂流、食料や飲料水もなく救援を求めていたという。

同艦船の哨戒機がボートを発見していた。将来的な海賊行動を防ぐ予防措置として救助したとしている。

発見場所は中東イエメン南部から約75カイリ(約139キロ)離れた同国領海だった。7人はイエメン沿岸警備隊に引き渡される予定。

アデン湾は世界最悪の海賊多発海域。国際海事局によると、同湾では今年これまで約100隻の船舶が襲われ、約40隻が乗っ取られている。



 
 
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EU艦船がソマリア沖で海賊対策の作戦開始、6隻出動

(CNN) アフリカ東部のソマリア沖で多発する海賊事件を受け、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は8日、同国周辺海域にEUの海軍艦船を派遣し、ソマリアへの食糧や支援物資援助に当たる世界食糧計画(WFP)の輸送船を警備する作戦を9日から開始すると発表した。

EU外相理事会が8日、作戦を承認した。他の商船などの警護にも当たる。ソマリア沖で実力行使を含む海賊対策を認めた国連安全保障理事会の決議などに基づく行動。同国沖で既に警戒行動中の米国、北大西洋条約機構(NATO)、ロシアやインド海軍艦船と協力して作戦に当たる。NATOの作戦は今月末に終了する予定。

EUの海軍艦隊には英国、フランス、ドイツなどの6隻、哨戒機3機が加わる。作戦は1年の予定。英国が指揮権を担う。



 
 
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ソマリア沖:EU、初の海上作戦――海賊対策

【ブリュッセル福島良典】欧州連合(EU)は8日の外相会議で、ソマリア沖で海賊対策にあたるため、現場海域に艦隊を派遣、9日からEUとして初の海上作戦行動を開始することを承認した。10月末から現場に展開している北大西洋条約機構(NATO)から海賊防止、貨物船・商船の護衛、海域パトロールの任務を引き継ぐ。

作戦には仏独英、ギリシャなどが参加。EU艦隊は艦船6隻、哨戒機3機で構成される。NATOからの任務引き継ぎ終了は15日になる見通し。

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■ことば

◇ソマリア沖の海賊と対策

国際海事局によると、ソマリア沖海域では今年11月までに、約100件の海賊行為が報告されている。NATOは10月、国連の要請を受け、ソマリアに人道支援物資を運ぶ世界食糧計画(WFP)の貨物船の護衛活動を開始。現在の任務終了後、長期的な海賊対策に乗り出す可能性を検討している。一方、国連安保理は今月2日、国際艦隊が今後1年間、同海域で海賊対策にあたることを認める決議案を全会一致で採択した。

毎日新聞 2008年12月9日 東京朝刊



 
 
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ソマリア沖:EU海賊海上作戦 独海運業界は歓迎 ソマリア教育相「貧困の結果」

【ベルリン小谷守彦】ソマリア沖でのEUによる対海賊海上作戦行動について、欧州最大の海運国ドイツの船主業界は期待を表明した。業界には米英の民間軍事会社が武装付きの「警備」を売り込む営業攻勢もあったが、「暴力のエスカレート」を恐れて委託を自粛。半年間にわたりEUや独政府に「『アフリカの角』の海域に即座に投入してほしい」と軍派遣を求めていた。

独船主協会のネル事務局長によると、ソマリア沖で実質的な最大の被害国はドイツという。同協会は海賊被害が激増し始めた7月から、部隊派遣を政府に要望したが、法整備は難航。11月に閣議に持ち込まれたが仕切り直しされ、今月10日にようやく閣議決定される見通しになった。

米「ブラックウォーターUSA」をはじめとする民間軍事会社からのサービス提供の提案も業界を悩ませた。武装警備員が乗り込んだ複数の船を商船に随行させるなどの提案に対し、同協会はソマリア沖の海域が「流血の事態」に陥ることを恐れ、民間軍事会社への依頼を控えるよう呼び掛けた。ネル事務局長は「彼らの活動にまともな法的根拠はない」という。

一方、ソマリア暫定政府のイスマイル教育相は先月下旬、ジブチでの毎日新聞の取材に「ソマリアは10年間、国際社会から見捨てられてきた。貧困、荒廃にみまわれ、海賊もその結果出てきたものだ」と国際社会に政府機能強化も含めた総合的な対策を求めた。

毎日新聞 2008年12月9日 東京朝刊



 
 
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EU艦隊がソマリア沖に展開、海賊は活動範囲を東南方へシフト

* 2008年12月09日 17:54 発信地:モガディシオ/ソマリア

【12月9日 AFP】海賊による襲撃事件が後を絶たないソマリア沖で8日、欧州連合(EU)の艦隊がEU初の海上作戦を開始した。一方、国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)によると、海賊は活動範囲をソマリア沖からタンザニア沖まで拡大しているという。

作戦には少なくとも8か国が参加。艦船6隻、哨戒機3機で構成されるEU艦隊の司令官は、英海軍のフィリップ・ジョーンズ(Philip Jones)氏が務める。

現場海域では、既に北大西洋条約機構(NATO)の艦船4隻が海賊防止・パトロールなどを実施していたが、これらの任務は同日、EU艦隊に引き継がれた。併せて同艦隊は、人道支援物資をソマリアに届ける国連世界食糧計画(World Food Programme、WFP)の貨物船の護衛も行う。

EUのハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表によると、艦隊は必要に応じて武力を行使することもあり得るという。

■ ケニアからタンザニア沖まで拡がる海賊の活動範囲

こうした国際的な海賊封じ込め活動の一方で、海賊はその活動範囲を拡大しているとの報告もある。 

マレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)にある国際海事局海賊情報センターのノエル・チョン(Noel Choong)所長は8日、AFPの取材に対し、これまでソマリア沖を拠点としていた海賊らは、東はケニア沖640-800キロから南はタンザニア沖まで、活動範囲を東方および南方に大きく拡げていると指摘した。

チョン氏はまた、6日にもタンザニア沖で、武装したソマリアの海賊船がオランダ船籍のコンテナを襲撃し、コンテナが炎上するという事件が発生した事件を例にあげ、「海賊が活動拠点と活動範囲を広げているのは明らか。彼らはより大胆に、そしてより危険になりつつある」と警告した。(c)AFP



 
 
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EU、対海賊作戦を開始 ソマリア沖に艦船派遣

2008.12.9 08:48

欧州連合(EU)の外相理事会が8日、ブリュッセルで開かれ、海賊被害が深刻化しているソマリア周辺海域に艦船を派遣し、世界食糧計画(WFP)の輸送船や商船の警備に当たらせる作戦を同日付で開始することを承認した。作戦期間は1年間。

国連安全保障理事会の決議に基づく措置で、既に活動中の米国、ロシア、インドや北大西洋条約機構(NATO)などと協力態勢をとる。

英国、フランス、ドイツ、ギリシャの計4艦船と軍用機が15日にもソマリア沖に到着。オランダ、スウェーデンなどを含む計10カ国が輪番を組んで活動する。作戦本部は英国に置き、拠点となるジブチとケニアの港湾に計1200人規模の乗組員を配備する。(共同)



 
 
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EU:海賊対策で日本に参加打診――ソマリア沖作戦

【ブリュッセル福島良典】東アフリカ・ソマリア沖で今週から海賊対策に乗り出す欧州連合(EU)艦隊のフィリップ・ジョーンズ司令官(英国)は9日、ブリュッセルで記者会見し、海上自衛隊の艦船がEUの海上作戦に参加する可能性について、日本政府と協議していることを明らかにした。

EUの作戦は1年間の予定で、フランス、英国、ギリシャ、ドイツ、スペインなどが参加。平均して艦船5〜6隻、哨戒機2〜3機が現場に展開し、世界食糧計画(WFP)の貨物船の警護や、海賊行為の防止などを行う。

司令官は「EU部隊に参加する可能性のある(EU域外の)欧州、アフリカ、極東の国と協議している。日本はその一つだ」と述べた。

毎日新聞 2008年12月10日 東京朝刊



 
 
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ソマリア沖海賊追跡で軍派遣容認を 米国が安保理に提案へ

国連(CNN) 国連安全保障理事会の消息筋は10日、米国がアフリカ東部ソマリア領海内で活動する海賊の追跡で軍隊派遣の容認を求める提案を、他の常任理事国4カ国(英国・フランス・ロシア・中国)に提示したことを明らかにした。

国連安保理は2日、ソマリア領海内の海賊取り締まり権限を各国に与え、実施期間を1年間延長する決議案を全会一致で採択した。米国の提案はソマリア領海内への立ち入り権限を拡大し、ソマリア領土での緊急越境追跡も認める内容で、深刻化する海賊問題への対応強化策とみられている。

国際海事局(IMB)によると、ソマリア沖で海賊に襲撃された船舶は今年100隻を突破し、乗っ取りは約40隻に上った。貨物船やクルーズ船、自家用小型船舶が被害に遭っており、海賊は乗員乗客を人質に取って身代金を要求している。



 
 
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海賊対策の海自派遣、一般法も選択肢 自民PT

アフリカ・ソマリア沖で頻発する海賊被害への対策を検討する自民党のプロジェクトチーム(中谷元座長)は10日の会合で、海上自衛隊を派遣する法的根拠として活動地域や期間を限定しない「一般法」を選択肢とする方針で一致した。来年の通常国会での成立を目指し、一般法の準備が間に合わない場合はソマリア沖の活動に限った特別措置法も視野に置く。

海賊対策での自衛隊派遣では(1)武器使用基準のあり方(2)海賊の逮捕・拘束などの司法警察権を持つ海上保安庁との役割分担(3)日本の刑法・裁判手続きの適用範囲――などが課題。武器使用基準は自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法論議でも憲法との関係が争点となっている。(07:01)



 
 
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エチオピア・医療スタッフ2人誘拐:犯人「赤羽さんら無事」

【パリ福井聡】国際医療支援団体「世界の医療団」(本部・パリ)の日本人医師、赤羽桂子さん(32)とオランダ人看護師、ビレム・ソールズさん(27)が9月、エチオピア東部で誘拐された事件で、犯人グループは11日、ソマリアの首都モガディシオの事件交渉筋に「2人は無事で交渉は続いている」と電話で表明した。身代金の要求額は「150万ドル(1億3700万円)」としている。

毎日新聞 2008年12月12日 東京夕刊



 
 
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米、陸上作戦の承認要求=ソマリア海賊制圧で決議案−安保理

【ニューヨーク11日時事】米国は11日までに、ソマリアの海賊掃討のため、同国沿岸部での空爆を含む拠点制圧作戦実施を1年間の期限付きで認める決議案を国連安保理各国に配布した。安保理は既に、ソマリア領海内での各国艦船の軍事行動を承認しているが、米国は陸上での作戦も不可欠と判断した。

同案は、海賊行為の防止に向け各国は「ソマリア陸上で必要とされるあらゆる措置を取ることができる」と定め、領空の利用も容認。海賊情報を集約し、各国間の連絡調整窓口の役割を果たす国際的枠組みの整備も呼び掛けている。(2008/12/12-10:19)



 
 
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ソマリア沖海賊、追跡は領土内でも米 安保理に提案

2008.12.12 17:51

米国は11日までに、ソマリア沖で頻発している海賊取り締まりのため、制圧作戦に取り組む加盟国や地域機構が「領空も含め、ソマリア陸上で必要とされるあらゆる措置を取ることができる」とする決議案を国連安全保障理事会の各理事国に提示した。期限は1年。

16日には海賊問題に関する安保理閣僚級会合が開かれる予定で、米国は全会一致の採択を目指している。(ニューヨーク 長戸雅子)



 
 
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「海賊対策先送り」国際協調足かせも 改正新テロ法成立

2008.12.12 17:26

インド洋での給油活動を1年間延長する改正新テロ対策特別措置法が成立したことで、政府は国際社会が一致して取り組むアフガニスタンでの「テロとの戦い」の一翼に踏みとどまることができた。ただ、インド洋周辺での各国の活動が「海賊取り締まり」へとシフトする中で、海賊対策への取り組みは十分な議論もないまま先送りされた。オバマ新大統領の誕生で米国がさらなる貢献を求めてくることも確実で、政府は難しい対応を迫られそうだ。(赤地真志帆)

海上自衛隊の補給艦は、インド洋でテロリストや武器・麻薬の流入を防ぐ海上阻止活動(OEF−MIO)に従事する各国艦艇に補給を実施してきた。だが、海自の補給海域がある東アフリカ・ソマリア沖のアデン湾では1月以降、海賊被害が激増。米国は8月から海上阻止活動に従事する艦船・航空機を同海域のパトロールにあてたほか、各国も活動の軸足を海賊対策に移し始めている。

これに対し、成立した改正法は給油対象を海上阻止活動に限定したままで、厳密には海賊対策任務船への給油は認めていない。自民党では法目的に海賊対策を加える意見もあったが、政府は任務拡大を嫌う公明党に配慮し改正案に盛り込まなかった。

10月末には北大西洋条約機構(NATO)が海上阻止活動とは別に7隻の艦艇をソマリア沖に派遣、国連関係船舶を警護する作戦を開始した。こうした艦船への給油は改正法では不可能で、国際協調の足かせとなる可能性もある。

   □  ■

改正法の審議では民主党議員から海賊対策で海自護衛艦を派遣すべきとの提案がなされ、麻生太郎首相も検討を表明した。ただ、その後に民主党が「衆院選後、正統な政府ができた上での議論」(直嶋正行政調会長)と態度を硬化、中身は煮詰まらなかった。

日本の商船を護衛するため、海自艦艇をソマリア沖に派遣することは自衛隊法の海上警備行動発令で可能だが、「公共の秩序維持」を名目とした同命令での海外派遣は本来の立法趣旨に反するとの批判も強い。政府・与党は海賊対策に関する一般法や特措法の検討を進めているが、参院で多数を占める民主党が同調する見通しは立っていない。

一方で、アフガンへの米軍増派を掲げ、来年1月に大統領に就任するオバマ次期大統領の関心は「海上より地上作戦にある」(日米関係筋)。ブッシュ現政権下で日本に対し、大型輸送ヘリCH47などの派遣を求めてきた国防総省のトップにゲーツ国防長官が留任し、地上派遣圧力はさらに強まるとみられる。

               ◇

■アデン湾

欧州とアジアを結ぶスエズ運河に通じ、年間約2000隻の日本関係船舶が通行する国際海運の要衝。国連は海賊被害の多発を受け、6月に同湾などでの海賊対策を各国に求める安全保障理事会決議を採択した。外務省によると、12月9日までの今年の海賊襲撃事件は102件、日本関係船舶の被害は3件にのぼる。



 
 
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海賊23人を拘束 ソマリア沖でインド海軍

2008.12.13 23:14

PTI通信によると、インド海軍は13日、ソマリア沖のアデン湾で貨物船を襲おうとしていた海賊計23人を拘束したこと明らかにした。海軍報道官によると、モーターボート2隻に乗った海賊による発砲を受けた貨物船からの救援要請で、インド海軍軍艦からヘリコプターが現場に急行。貨物船を救護するとともに、隊員がボートに乗り移り海賊を拘束した。23人のうちソマリア人が12人、イエメン人が11人という。(共同)



 
 
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インド海軍、ソマリア近海で海賊容疑者23人拘束

ニューデリー(CNN) インド海軍は13日、アフリカ東部ソマリア全域を含む半島「アフリカの角」とアラビア半島の間にあるアデン湾で、商業船を乗っ取ろうとしていた23人を、海賊の疑いで拘束した。

拘束されたのはソマリア人12人とイエメン人11人。船2隻とAK−47型自動小銃7丁や銃弾入りの弾倉13個、ロケット弾や発射装置、ボートの船外機3台、GPS装置が併せて押収された。

インド海軍の艦船は13日午前、海賊対策で同湾をパトロールしていた際、エチオピアの国旗を掲げて13マイル先を航行中だった商業船から救難信号を受信。商業船は、小型船2隻から小火器による武装グループの攻撃を受け、応戦していると報告した。

インド艦船は進路を変更し、武装ヘリコプターを発進させた。ヘリを目撃した武装グループは逃走しようとしたものの、追跡してきた艦船に追いつかれた。インド人海兵が船2隻のうち1隻に乗り込み、23人は平和的に投降した。

拘束された海賊容疑者らと兵器類は当局に引き渡され、インド艦船はパトロールに復帰する予定。



 
 
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ソマリア海賊対策、陸上での軍事作戦を承認 安保理

(CNN) ソマリア沖で海賊事件が頻発している問題を受け、国連安全保障理事会は16日、軍による陸上での海賊掃討を認める決議案を全会一致で採択した。

決議案は現在行っている海上での海賊取り締まりに加え、陸上での軍事作戦も認める内容。具体的には、海賊の多くが拠点としているソマリア国内での作戦を認める条項を盛り込んだ。

安保理にはライス米国務長官も出席。米国はこの海域に海軍を派遣して警戒に当たっているが、今回の決議を受けて陸上で海賊掃討作戦を展開するかどうかについては「ケースバイケースで対応する」として明言を避けた。



 
 
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ソマリア海賊取り締まり、陸上でも 安保理が決議採択

2008年12月17日10時34分

【ニューヨーク=松下佳世】ソマリア沖で海賊行為が頻発している問題で、国連安全保障理事会は16日の閣僚級会合で、ソマリア領海に加え、陸上での取り締まりを認める決議を全会一致で採択した。

決議は、海賊行為制圧のため、ソマリア暫定政府の要請に基づき、「ソマリア国内で適切とされるすべての必要な手段を講じる」ことを容認。拘束した海賊の引き渡しなどの法的取り決めの整備や、海賊対策のための国際的な協力体制づくりも呼びかけている。

当初案では「陸上で(の措置)」と明記されていたが、インドネシアなど一部の国が反対したため、「ソマリア国内で」と表現を和らげた。

会合に出席したライス米国務長官は、記者団に対し、「海賊の訴追のため、海上だけでなく陸上でもすべての手段を講じられる内容だ」と主張。また、各国の対策を連携させるため米主導で連絡グループを立ち上げる考えを示した。

会合には日本の西村康稔・外務政務官も出席。国内で海上自衛隊の派遣が議論されている現状を踏まえ、「我が国の生存と繁栄に直接かかわる問題。早急に効果的な手段を取りたい」と強調した。



 
 
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ソマリアに軍艦派遣検討=PKOの早期実施求める−中国

【北京17日時事】新華社電によると、中国の何亜非外務次官は16日、ソマリアの海賊問題を討議した国連安保理会合で、中国が近くアデン湾やソマリア海域に軍艦を派遣し、船舶の保護活動への参加を積極的に検討していることを明らかにした。

何次官は「海賊退治も重要だが、より重要なのは海賊が発生する根源を取り除くことだ」と指摘。「できるだけ早く国連の平和維持活動(PKO)をソマリアで実施し、人道上の情勢の悪化を防ぐとともに、インフラや開発プロジェクトの支援を強化しなければならない」と強調した。(2008/12 /17-11:41)



 
 
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中国海軍、ソマリア沖へ軍艦派遣へ 海賊対策で初の遠洋任務

【北京=佐藤賢】中国政府は海賊事件が多発する東アフリカのソマリア周辺海域に海軍艦艇を派遣する方向で調整に入った。軍事交流を目的とした親善訪問を除き、中国海軍の遠洋での任務は初めて。任務の多様化と活動範囲の拡大を目指す中国海軍の存在感を一段と高めることになる。海上輸送路の安全確保に積極的に取り組む姿勢をアピールする構えだ。

何亜非外務次官は16日、ソマリアの海賊問題に関する国連安全保障理事会の会議で「近くアデン湾・ソマリア沖に軍艦を派遣し、船舶の保護活動に参加することを積極的に検討している」と表明。同時に「より重要なのは海賊が発生する根源を取り除くことだ。国連平和維持活動(PKO)を実施し、インフラや開発援助を強化すべきだ」と訴えた。 (23:43)



 
 
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海賊対策で陸上作戦承認=国際調整枠組みも整備−安保理

【ニューヨーク16日時事】国連安保理は16日の閣僚級会合で、ソマリアの海賊掃討のため、同国領海に加え、陸上での軍事作戦を承認する決議案を全会一致で採択した。当初案は「上空を含むソマリア陸上で必要な措置を取ることができる」と明記していたが、一部の国の反対を受け「ソマリア国内で」という表現に和らげた。

決議は米韓など6カ国が共同提出。承認期間は来年12月2日までの約1年とした。海賊対策に関する連絡調整窓口となる国際的枠組みの整備や、情報共有センターの設置も呼び掛けた。海賊問題での安保理決議はこれで計4本になった。(2008/12/17-09:16)



 
 
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ソマリア沖で3件の海賊事件、安保理はソマリア国内での軍事作戦を承認

* 2008年12月17日 18:59 発信地:ナイロビ/ケニア

【12月17日 AFP】アフリカ・ソマリア沖のアデン湾(Gulf of Aden)で16日、船2隻とヨット1艇が海賊に乗っ取られた。船員援助計画(Seafarers Assistance Programme)のAndrew Mwanguraケニア支部長が明らかにした。

支部長によると、船とヨットはアデン湾(Gulf of Aden)で攻撃されたが、乗員・乗客などの情報はつかめていないという。

ヨットには、乗員2人が乗っていた。2隻の船は、貨物船と原油関連企業の支援船だったとされる。

■国連安保理、ソマリア国内での軍事作戦を承認

事件と同日の16日、国連安保理(UN Security Council)は、ソマリアの海賊対策として、ソマリアの陸上軍事作戦を承認する決議案を全会一致で採択した。(c)AFP



 
 
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2008年、取材中に死亡したジャーナリストは95人

* 2008年12月16日 22:22 発信地:ジュネーブ/スイス

【12月16日 AFP】スイス・ジュネーブ(Geneva)を拠点とする報道権利擁護団体「プレス・エンブレム・キャンペーン(Press Emblem Campaign、PEC)」は15日、今年1年間に取材中に死亡した報道関係者は、32か国で95人に上ったと発表した。

同団体では毎年同様の報告を行っているが、今年はイラクで治安改善がみられたことから、過去最悪となった07年の110人をやや下回った。イラク国内で死亡した報道関係者は前年の50人から15人に減ったが、国別ではトップで依然、世界の記者たちにとって最も危険な国となった。

次いで麻薬関連の暴力や襲撃事件が相次いでいるメキシコが2位で、前年の3人を上回る9人の報道関係者が命を落とした。 

パキスタンはアフガニスタンとの国境地帯である部族地域の治安悪化が目立ち、前年の5人から増え、8人の記者が死亡した。

PECではまた、勤務中に拉致・誘拐に巻き込まれる報道関係者の増加に懸念を表し、特にアフガニスタン、ソマリア、コンゴ(旧ザイール)、イラク、パレスチナ自治区ガザ(Gaza)地区、メキシコなどの国・地域で多いと指摘した。 (c)AFP



 
 
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ケニア、ソマリア大統領に警告

2008-12-17 19:06:56 cri

ソマリアのユスフ大統領が、ソマリアの和平プロセスや閣僚人事などにおける意見の食い違いから、フセイン首相を解任したことを受けて、ケニア政府は16日「ソマリアの和平プロセスを妨げれば如何なる指導者も、国際社会から制裁される」と警告しました。

ケニアのウェタングラ外相は声明を発表し、「ユスフ大統領がフセイン首相を解任したことは、ソマリアの情勢をより一層悪化させる」と述べた上で、「東アフリカ諸国で結成する政府間開発機構(IGAD)やアフリカ連合(AU)および国際社会は長年、ソマリアの和平プロセスの推進に努力してきたが、ソマリアの指導者層内部の権力闘争などでそういった努力が無駄になっている」と指摘しました。(翻訳:鵬 チェック:安藤)



 
 
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ソマリア沖に艦隊派遣検討 中国メディア報じる

北京(CNN) 中国メディアは18日、海賊行為が相次いでいるアフリカ東部ソマリア全域を含む半島「アフリカの角」沖に艦隊を派遣し、パトロールを支援する方向で中国当局が検討していると伝えた。

長年遠洋に軍艦を派遣していなかった中国としては異例の動きだが、海賊被害は同国の商業船の間でもここ数カ月間で急増している。

国連安全保障理事会は17日、ソマリア領海のほか、陸上での海賊取り締まりを認める決議を採択した。中国は安保理常任理事国の中で唯一、これまで軍事行動に出ていない。中国が派遣を検討している艦隊の詳細は不明だが、派遣期間は3カ月とされる。

国営新華社通信によると、何亜非外務次官は16日、中国政府が近くアデン湾やソマリア沿岸に軍艦を派遣し、船舶の保護活動を行うことを「真剣に検討している」と発言していた。



 
 
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海賊が貨物船襲う、全船員が封鎖の船室にこもり救援求め無事

(CNN) アフリカ東部、ソマリア北部のアデン湾で17日、中国の貨物船が海賊に襲われたものの同国沖合で警備行動中の多国籍軍艦船とヘリコプターが救難信号を受けて駆け付け、海賊を追い払う事件があった。ケニアの海運業者団体当局者が明らかにした。

同貨物船はカリブ海のセントビンセント・グレナディーン船籍で、乗組員は約30人。海賊9人が乗り込んだが、船室に全員避難して封鎖して立てこもり、無線で救援を求めていた。約5時間後に現場海域に急行した軍艦船が海賊に発砲、船から追い出したという。

同当局者によると、アデン湾では16日、マレーシアのタグボートなど計3隻が海賊に乗っ取られた。トルコの貨物船と個人のヨットが含まれる。

ソマリア周辺海域で今年これまで発生した海賊事件は124件以上。海賊が今なお拘束する船は18隻とみられる。特にアデン湾は世界最悪の海賊多発海域となっている。

国連安全保障理事会は16日、海賊対策で軍による陸上での掃討を認める決議案を全会一致で採択している。決議案は現在実施している海上での海賊取り締まりに加え、陸上での追跡に必要な軍事作戦も認めた。具体的には、海賊の多くが拠点としているソマリア国内での作戦を承認した。

一連の国連決議を受け、米国、欧州連合(EU)、インド、ロシアの軍艦船がソマリア周辺海域に集結し、商船警護、海賊撃退などの任務に当たっている。中国の国営メディアは18日、中国海軍が自国船舶の被害が相次いでいることを受けソマリア沖合に艦船の派遣を真剣に検討していると報じた。



 
 
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ソマリア海賊:制圧、領土内でも 各国軍の展開容認――安保理採択

【ニューヨーク小倉孝保】国連安全保障理事会は16日、アフリカ東部ソマリア周辺海域で深刻化している海賊問題に関し、各国がソマリア領土・領空に入って海賊制圧作戦を遂行することを認める決議を全会一致で採択した。安保理はすでに領海内での取り締まりを認めており、これで陸海空からの部隊展開が可能になった。

米国やフランス、韓国などが共同で提案した。海賊問題を国連憲章第7章(平和に対する脅威)の下に位置づけ、各国が「ソマリア国内で海賊行為を制圧するため、あらゆる必要な措置を講じる」と規定。今後1年間、ソマリア領内で部隊展開や軍用機による作戦を可能にする内容だ。

主権国への他国軍の展開を許す異例の決議の背景には、同国が無政府状態に陥っていることがある。作戦はソマリア暫定政府の許可を得て実施される。ライス米国務長官は決議について「(海賊に)非常に大きな打撃を与える」と評価した。しかしAP通信によると、米軍は現時点で地上攻撃などは視野に入れていないという。

決議では、海賊に関する情報を共有するための地域センター設立を呼びかけたほか、船会社などが船員解放のため支払っている身代金が「海賊を助長している」と批判した。

日本から出席した西村康稔外務政務官は、決議採択後、ソマリア沖海賊対策の国際協力メカニズムができる場合には日本として加わる考えを表明した。

安保理は2日、各国の海賊を取り締まる権限を1年間延長する決議案を採択。この日は、海賊対策への国際機運を高めるため、閣僚級会合を開いて新たな決議を採択した。

ソマリア沖では16日にも輸送船など3隻が海賊に乗っ取られる事件が起きた。

毎日新聞 2008年12月18日 東京朝刊



 
 
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ソマリア海賊:中国、海軍派遣「積極的に検討」

【北京・浦松丈二】17日の新華社電によると、中国外務省の何亜非次官は16日、ソマリア海賊問題に関する国連安保理の会議で、ソマリア周辺海域の治安維持活動に中国が海軍艦艇を派遣することを「積極的に検討している」と表明した。

実現すれば中国海軍初の遠洋作戦になるとみられる。

何次官は海賊問題について、ソマリアの政治、経済、社会など各分野の「深刻な危機の象徴」と指摘した。

毎日新聞 2008年12月18日 東京朝刊



 
 
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中国艦艇、近く派遣=海賊対策でソマリア沖へ

【北京18日時事】中国外務省の劉建超報道局長は18日の記者会見で、ソマリア沖の海賊対策として中国が艦艇派遣を検討していることについて「積極的に準備や手配を進めており、準備が整ったら正式に発表する」と述べ、近く派遣することを事実上認めた。

同日付の中国紙・環球時報は、中国海洋部門の消息筋の話として、駆逐艦2隻と補給艦1隻がクリスマス後に海南島から出航すると伝えた。(2008/12/18-18:55)



 
 
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中国、ソマリア海域へ軍艦を派遣

【北京=佐藤賢】中国外務省の劉建超報道局長は18日の記者会見で、海賊事件が多発する東アフリカのソマリア周辺海域への海軍派遣について「積極的に準備を進めており、準備が整ったら正式に発表する」と述べた。政府当局者が派遣を認めたのは初めて。劉局長は今年、中国にかかわる船舶がソマリア周辺海域を 1日平均で3、4隻通過し、このうち20%が海賊の襲撃を受けていることを明らかにした。 (20:01)



 
 
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海賊対策の安保理決議、「ソマリア領内へ空爆可能」と米国務省

* 2008年12月18日 17:21 発信地:ワシントンD.C./米国

【12月18日 AFP】米政府は17日、前日に国連安全保障理事会(UN Security Council)が採択した、ソマリア領内での軍事作戦による海賊制圧を各国に認める安保理決議1851について、海賊に対する同国領空からの空爆も認められるとの見解を示した。

米国務省は声明で「今回の安保理決議は、ソマリア暫定政府と協力関係にある諸国が、海賊行為や海上での武装強盗行為を鎮圧するために、これまでの海賊対策を、ソマリアの領土・領空内での軍事作戦を含むものにまで拡大することを認めた」と評した。

16日の国連安保理で全会一致で採択されたこの決議案は、ソマリア暫定政府との合意の下で採択後1年間、ソマリア領内における国際的な軍事作戦を認める内容になっている。しかし原案と比べ、最終案では領空の使用に関しては明確に言及されなかった。

報道陣から、さらに詳しい説明を求められた米国務省は「決議は、ソマリア周辺海域での海賊対策のための共通窓口としての国際協力体制の構築」や、「海賊を訴追するための司法権力を含む、海賊対策を目的とした地域諸国の司法権力強化」を求めているとした上で、「国際社会による海賊対策における重要な前進だ」と回答した。(c)AFP



 
 
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中国がソマリアに艦艇派遣 海賊対策で初の遠洋警備

配信元:産経新聞

2008/12/18 17:36更新

中国外務省の劉建超報道官は18日の定例会見で、海賊対策のためのソマリア周辺海域への中国海軍艦船派遣について「積極的に準備作業を進めている」と述べ、政府として派遣を決めたことを確認した。中国海軍として初の遠洋での警備活動となる。

18日付の中国紙、環球時報によると、中国海洋当局に近い消息筋は、派遣されるのは駆逐艦2隻と大型補給艦1隻の計3隻と述べた。当面は約3カ月をめどに、海上監視や船舶保護などに当たるという。

ソマリアの周辺海域では11月、日本人が船長を務める中国漁船が海賊とみられるグループに乗っ取られており、中国政府は対策強化の必要性を強調していた。(共同)



 
 
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安保理「海賊掃討」決議翌日、ソマリアで中国船舶が拉致免れる

中国船員がソマリア海賊と対峙し、なんとか拉致を免れた。

国連安全保障理事会がソマリア海賊掃討作戦を陸上に拡大するという内容の決議案を採択した翌日だ。AFP・AP通信は17日、中国船舶「チョンフア―4」号がソマリア海賊の手を逃れ、正常航路を航海中だと報道した。

マレーシアに本部を置くIMBノエル・チュン所長はこの日、この事実を公開し「5時間程度にわたった対峙にもかかわらず、幸いけが人はいない」と明らかにした。中国船舶が拉致の危機にあったことは中国外交政府が「海賊撃退に向け、ソマリア隣近海岸に軍艦を派遣する案を深刻に考慮している」と明らかにした直後だった。

一方、国連安全保障理事会は16日、ソマリア海賊掃討作戦を海上だけではなく、陸上に拡大するという内容の決議案を満場一致で採択した。この決議案は海賊掃討作戦をする連合軍がソマリアの陸上と海上で海賊行為を阻むことに必要なすべての措置を取るとする内容を記している。しかし陸上での海賊掃討作戦はソマリア政府の要請がある場合に限定し、攻撃前には必ず潘基文(パン・ギムン)国連事務総長に報告することとした。

中央日報Joins.com

2008.12.18 11:45:23



 
 
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中国、海賊対策でソマリア沖に艦隊派遣へ 初の領海外活動

* 2008年12月19日 00:58 発信地:北京/中国

【12月19日 AFP】中国外務省の劉建超(Liu Jianchao)報道局長は18日、ソマリア周辺海域の海賊対策のため、艦隊を派遣する準備を行っていると報道陣に明らかにした。

劉氏は「アデン湾(Gulf of Aden)周辺海域のシーレーンを防衛するために、わが国の軍艦を派遣をする準備と手続きを進めている。時機をみて正式発表するだろう」と述べた。

国営環球時報(Global Times)が引用した海事当局高官の談話によると、アデン湾周辺の海賊に対する国際的な取り締まりに協力し、中国は駆逐艦2隻、補給艦1隻を派遣する計画で、艦隊は中国南部の海南(Hainan)島から12月25日に出港し、ソマリア沖で3か月の任務に就くという。

アデン湾では17日、中国の貨物船1隻が海賊に拉致されかけたが、国際海事局(International Maritime Bureau、IMB)が組織する連合軍の支援を得て撃退する一幕があった。

劉報道官によると、今年1月から11月までの間に、中国人乗組員が乗船中あるいは、中国からの輸出品を運送中だった中国の海運企業所有の船舶7隻がアデン湾で海賊の襲撃を受けたという。

政府系シンクタンク中国国際問題研究所(China Institute of International Studies、CIIS)の研究員、Shen Shishun氏によると、中国領海外で中国海軍が任務を遂行するのは近代史上初となる。(c)AFP



 
 
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イランもソマリア沖に艦隊派遣 現地メディア報道

テヘラン(CNN) イランのファルス通信は20日、アフリカ東部ソマリア全域を含む半島「アフリカの角」とアラビア半島の間にあるアデン湾に、イランが海賊対策で艦隊を派遣したと伝えた。

欧州連合(EU)は数週間前、船舶警護を目的に初の海軍派遣を実施し、中国も20日に人民解放軍の艦艇3隻を派遣すると発表した。

海賊被害はイランの商業船の間でも、ここ数カ月で劇的に増加している。



 
 
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潮流:ソマリア、海賊業の病根=客員編集委員・黒岩徹

21世紀にも海賊が跋扈(ばっこ)している。大型タンカーや貨物船が乗員ごと乗っ取られ身代金を要求される事件が頻発した。海賊の活動地域は、かつて名高かったマラッカ海峡からアフリカ東岸ソマリア沖へと移っている。

海賊は闇夜に高速艇で近づき、縄をつたって甲板にのぼって侵入する。「5分もあればできる仕事」と乗っ取られた側はいう。ライフル銃やロケット砲まで手にしているから無防備のタンカー乗員には、なすすべがない。

かつて筆者が世界各国の若者を集めた「青年の船」に乗ってマラッカ海峡を通過した際、海賊撃退訓練に参加させられた。甲板によじのぼる海賊を強力な消防ホースの水力ではね飛ばそうとしたのだ。これに倣うかのようにソマリア沖を通過する船舶の多くが海賊撃退の“武器”を装備し始めた。強大な音量の「音の大砲」、甲板にまいて侵入者が滑って歩けなくする「滑り液放射器」、忍び寄る高速艇の波音をキャッチする「磁気オーディオ装置」……。

だが本物の武器をもつ海賊には効果が薄い。今年に入ってアフリカ東海岸海域で100隻以上が襲われ、40隻以上が乗っ取られたのだ。

すでに米国、インド、ロシアは海軍艇をこの海域に派遣して警戒している。欧州連合(EU)も12月から、8カ国が参加して1年間にわたる海賊対策用海上作戦「アタランタ」を開始した。マラッカ海峡でインドネシア、マレーシアなどの合同作戦で、今年、海賊行為が06年の30%も激減したのを見習ったのだ。だがアフリカ東海岸沖はマラッカ海峡より広大で軍事力だけで抑えられるか、との懸念が残る。

問題はソマリア国内にある。海賊行為がもうかると知ったパントランド地方の部族有力者が次々に海賊業を開き出した。身代金が入って新しい家を建て、新車を購入、さらに第2夫人をめとるものまで出ている。「海賊は新しいビジネスとなった」との声さえある。

バイキング、カリブ海賊、倭寇(わこう)――どの海にもどの時代にも海賊がいた。だが童話「ピーターパン」の海賊キャプテン・フックがワニに食べられたように、多くの海賊の末路は哀れである。ソマリアの海賊はどうか。

ソマリアは、1人あたりの国内総生産が年600ドルと世界最貧国の一つであり、内戦で海賊の住む地方は、無政府状態。部族有力者も若者ももうかる海賊業に続々集まっている。内戦もここ10年解決しそうにないとされる以上、ソマリア海賊は当分、わが世の春を謳歌(おうか)しそうだ。(東洋英和女学院大教授)

毎日新聞 2008年12月23日 東京朝刊



 
 
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イランも海賊対策船派遣

2008.12.23 00:37

イラン外務省のガシュガビ報道官は22日の記者会見で、国連安全保障理事会決議に基づき、海賊対策のためソマリア北部沖のアデン湾にイラン海軍の艦船を派遣したと明らかにした。

国営イラン放送によると、派遣した艦船は1隻で、イラン船舶の護衛などをする。報道官は「国際社会と協力して任務に当たる」と強調した。(共同)



 
 
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ソマリア沖における海賊対策

(問)報道でもありますが、ソマリア沖の日本の船を護衛するために海上自衛隊の護衛艦を派遣するように調整するということですが、どのような状況でしょうか。

(外務大臣)海賊対策というのは今喫緊の課題だと思います。国連決議もありますし、そういう意味で政府としては、早急にこれにどのように対応したら良いかということを検討しているという状況です。

(問)具体的に調整はどの程度進んでいるのでしょうか。

(外務大臣)今検討中ということしか今の段階ではお答えできません。

(問)この問題が提起されてからだいぶ時間が経っていますが、大臣としてはいつ頃までに検討結果を出さなくてはいけないというような感覚はありますか。

(外務大臣)今日の閣僚の話の中でも、出来るだけ早くということで、そのような共通の考えがあります。ですから、出来るだけ急いでということで、今後検討を早めることになろうかと思います。

(問)海賊対策なのですが、給油活動に従事している護衛艦を使うということも実際に検討の中に加わっているのでしょうか。

(外務大臣)検討の細かい内容については今の段階では申し上げられません。



 
 
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ソマリア沖海賊対策で巡視船提供検討

河村官房長官は24日の記者会見で、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策について、ソマリア対岸のイエメン政府から巡視船提供の要請があったことを明らかにし、「どのような対応ができるか、検討を始めたところだ」と述べた。

巡視船の提供は、外国への武器輸出を基本的に禁じる「武器輸出3原則」に抵触する可能性があるが、政府は2006年、個別案件ごとに例外を検討することを官房長官談話で表明した上で、政府開発援助(ODA)によりインドネシアへの巡視船の無償供与を決めたことがある。今回も同様の提供が可能かどうかを検討する方針だ。

(2008年12月24日23時29分 読売新聞)



 
 
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海自艦が日本籍船を護送 ソマリア海賊対策で政府方針

2008.12.24 01:36

政府は23日、アフリカ・ソマリア沖を航行中の日本籍船が海賊に襲撃される危険性が高いと判断した場合、インド洋での補給活動で展開している海上自衛隊の護衛艦に「海上警備行動」を発令し、護送(エスコート)を行う方針を固めた。政府が総合海洋政策本部で検討している海賊対策一般法制定までの過渡的措置として実施する。ソマリア沖では海賊の船舶襲撃事件が頻発しており、政府筋は「襲撃の可能性が高い場合には海警行動を躊躇(ちゅうちょ)なく発令する」としている。

自衛隊法82条に基づく海警行動は、海上保安庁で対応不能な事態が発生した場合、自衛隊が海保に代わって、わが国の人命・財産の保護や治安維持に必要な行動を取ることを認めている。政府は同法に基づき、ソマリア沖で日本籍船のほか、(1)日本企業が運航を管理している外国籍船(2)日本人が乗船している船舶−を海自艦艇で護送することが可能と判断。ただ、対象が2300隻以上にのぼるため、当面は日本籍船に限って護送を行う方針だ。

海警行動の発令は、防衛相が首相の了承を得て命じることができるが、日本から護衛艦を派遣するのでは到着までに1カ月程度を要する。このため、当面は改正新テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣している護衛艦1隻で対応する方針で、任務をあらかじめ護送対象に決めた船の伴走のみに限る考えだ。ただ、海賊船から攻撃を受けた場合には、警察官職務執行法に基づき同等程度の武器での反撃を認める。

一方、政府は現場海域の警護態勢強化のため日本から別途護衛艦を派遣することも検討する。この場合、護衛艦に乗り込む海自隊員の訓練などのため派遣は来春以降になる見込みだ。

政府が海警行動で対処する方針を固めた背景には、海賊対策に関する法制定には相当の時間がかかるとの判断があるためだ。政府・与党内には海賊対策に関する一般法制定を模索する動きもあるが、民主党は次期衆院選後まで協議に応じない姿勢を示している。

一方、ソマリア周辺海域では今年に入り、海賊襲撃事件が昨年の44件から100件以上に急増。機関銃やロケットランチャーなどの重火器を使用して組織化・凶悪化が進んでおり、日本関係船舶の被害も日本郵船の大型原油タンカー襲撃など3件にのぼっている。

4月には日本人計1600人が乗る豪華客船2隻がソマリア沖を通過する際、海賊に襲撃される危険性が高いとして政府内で海警行動発令が一時検討されたが、福田内閣の判断で見送った経緯がある。9月に就任した麻生太郎首相は「(自衛隊の)艦船が航行するだけで一つの抑止力が働く」と護衛艦活用に積極的な姿勢を示している。

ソマリア沖の海賊対策では、中国国防省が20日、ソマリア北部のアデン湾に海軍艦艇を派遣することを発表している。



 
 
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外相「海賊対策、早急に検討」 ソマリア沖

中曽根弘文外相は24日の閣議後の記者会見で、アフリカ・ソマリア沖で頻発している海賊被害への対策について「早急にどう対応すればいいかを検討するという状況だ」と述べた。浜田靖一防衛相も記者会見で「早急に結論を出さなければならない」と強調。具体案に関しては「今後の対応になる」とするにとどめた。

政府はタンカーなどを海賊から守るため海上自衛隊の護衛艦派遣などを検討している。(12:01)



 
 
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ソマリア沖に海自派遣へ=海賊対策、海警行動を適用−政府検討

政府は25日、アフリカのソマリア周辺海域で被害が多発している海賊への対策として、日本の民間船舶の警護などのため、海上自衛隊の護衛艦を派遣する方向で検討に入った。自衛隊法に基づき海上警備行動を発令して現地に派遣する案が有力で、河村建夫官房長官は同日午前の記者会見で「政府内で検討していることは事実」と述べた。

ソマリア沖などの海賊対策で、政府・与党は、自衛隊派遣のための法整備を検討している。しかし、来年1月召集の次期通常国会でも、「ねじれ国会」の構図は変わらず、新法案を提出しても成立する見通しは立たないのが現状だ。

このため、新法が制定されるまでの「つなぎ」の措置として、海上警備行動によって海自艦を派遣せざるを得ないと判断した。河村長官は会見で「中国の艦船も26日に出発する。日本としても対応を急がねばならない。現行法であれば海上警備行動だ」と語った。(2008/12/25-12:43)



 
 
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日本もソマリア沖に艦船派遣検討 官房長官が発言

東京(CNN) 河村建夫官房長官は25日の記者会見で、海賊による船舶被害の危険性が高まっているアデン湾・ソマリア沖の船舶護衛任務のため、海上自衛隊の護衛艦派遣を検討していることを明らかにした。

官房長官は、米国や欧州連合(EU)各国が既に艦船を派遣し、中国も派遣を予定していることから、日本が現行法で派遣できるか検討を急がせていると述べた。

アフリカ沖では少なくとも14隻の船舶が海賊に乗っ取られ、260人余りが人質になっている。国際海事局(IMB)によると、ここ1年で被害が最も深刻なのはソマリア沖で、約100隻が襲撃され、40隻前後が乗っ取られた。



 
 
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麻生首相:海自ソマリア沖派遣の意向表明

麻生太郎首相は25日夜、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策について、首相官邸で記者団に「海上警備行動で対応する」と述べ、自衛隊法に基づく海警行動の発令により、海自の護衛艦を現場海域に早期に派遣する意向を表明した。26日に浜田靖一防衛相に派遣に向けた具体的な対応の検討を指示する。

一方、海警行動では他国船籍の船舶が原則として護衛の対象外となることに触れ、「他国の分は助けないというのはいかがなものかと思う」と指摘。海警行動は当面の措置で、来年の通常国会で海賊対策の新法制定を目指す考えを示した。【古本陽荘】

毎日新聞 2008年12月25日 21時11分(最終更新 12月26日 0時24分)



 
 
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海自:ソマリア沖に護衛艦派遣へ 海賊対策で政府検討

政府は24日、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策のため、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令し、海上自衛隊の護衛艦を現地に派遣する方針を固めた。周辺海域を通航する日本船籍の民間船舶などを護衛することで、海賊行為を抑止する。活動内容の最終調整を進めており、麻生太郎首相が年内に表明することも検討している。

ソマリア沖で海賊による誘拐事件などが多発していることを受け、政府・与党は、自衛隊の派遣を検討してきた。海賊対策のための新法制定も検討しているが、ねじれ国会で早期に法案を成立させるのは事実上、困難。各国が軍艦派遣を決めて海賊対策に乗り出すなか、日本も海上警備行動で実施可能な対策を先行させる必要があると判断した。

派遣される自衛隊の護衛艦は、海賊事件が多発するソマリア沿岸のアデン湾などを航行する日本船籍のタンカーなどを護衛する。新テロ対策特別措置法により派遣されている護衛艦や補給艦とも活動海域が重なるため、活動の連携も検討している。

ただ、海上警備行動では、国内法が適用できない外国船籍の護衛は困難。武器の使用権限も限られており、逃走する海賊船に向け発砲し、強制的に停船させることも不可能だ。

海自のP3C哨戒機による空からの警戒活動にもニーズがあるが、陸上の基地を使用するための地位協定の締結が受け入れ国との間に必要となる。関係国との調整が付けば、派遣を別途、検討する。

国際海事局によると周辺海域での08年の海賊被害は11月19日現在で94件。同月14日には、日本人船員を含む24人が乗った中国のマグロ漁船が乗っ取られるなど日本人が巻き込まれる事件も発生している。【古本陽荘】

◇新法より早期行動

海賊による事件が多発するアフリカ・ソマリア周辺海域への海上自衛隊派遣にあたり、政府が新法ではなく、海上警備行動を発令する方針を固めたのは、早期派遣のために現実的と判断したためだ。ただ、武器の使用などで他国の軍隊に比べ自衛隊に可能な活動は限定的。現地で関係国とあつれきが生じる可能性もはらんでいる。

24日の閣僚懇談会。ソマリア沖の海賊対策が話題になった。金子一義国土交通相が「早急に対応する必要がある」と指摘。河村建夫官房長官も「政府全体として早急に検討し、万全を期す必要がある」と語った。

閣僚懇談会でのやりとりは伏せられるのが通例だが、河村氏は記者会見で「海賊対策を早期に検討」と自ら発言したことを公表。中国が軍艦派遣を表明するなど各国が海賊対策に本腰を入れるなか、石油などを中東に依存する日本が参加しなければ「ただ乗り」批判を浴びかねないという懸念もあり、自衛隊派遣に向けた政府の焦りを象徴する河村氏の異例の発言公表だった。

ねじれ国会の下、憲法論議にも発展しかねない新法制定は極めて困難。そのため選択された海上警備行動の発令だが、これに基づき自衛艦が護衛できるのは、国内法の適用を受ける日本船籍か、他国船籍でも日本人が乗船している場合などに限られる。他国の民間船舶が海賊に襲撃され、現場に向かうよう関係国から求められた場合、対応に苦慮することが想定される。

また、自船や護衛している船舶を守るための武器の使用は許されるが、逃走する不審船がたまたま自衛艦の付近を航行しても、武器を使って強制的に停船させることは困難だ。仮に海賊を捕まえた場合に日本で裁判にかけるかなども問題となりそうだ。

一方で政府は、海上警備行動での派遣は、海賊活動という犯罪行為を取り締まるための任務であるため、武力行使そのものについて憲法解釈が問題になることはないと解釈している。【古本陽荘】

毎日新聞 2008年12月25日 2時30分(最終更新 12月25日 2時30分)



 
 
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ソマリア大統領、27日辞任へ

【ロンドン=岐部秀光】ロイター通信によるとソマリア暫定政府の大統領報道官は24日、ユスフ大統領が27日に辞任することを決めたと明らかにした。ソマリアでは今月、大統領が対立するフセイン前首相を解任したが、新たに指名した首相候補者を議会が拒否。政治混乱に拍車がかかり、内戦を巡る和平の実現が一段と遠のく懸念が強まっていた。 (07:00)



 
 
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ソマリア海賊:ソマリア沖、海自派遣へ 海賊対策、警備行動適用――政府検討

政府は24日、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策のため、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令し、海上自衛隊の護衛艦を現地に派遣する方針を固めた。周辺海域を通航する日本人の乗り込む民間船舶などを護衛することで、海賊行為を抑止する。活動内容の最終調整を進めており、麻生太郎首相が年内に表明することも検討している。

ソマリア沖で海賊による誘拐事件などが多発していることを受け、政府・与党は、自衛隊の派遣を検討してきた。海賊対策のための新法制定も検討しているが、ねじれ国会で早期に法案を成立させるのは事実上、困難。各国が軍艦派遣を決めて海賊対策に乗り出すなか、日本も海上警備行動で実施可能な対策を先行させる必要があると判断した。

派遣される自衛隊の護衛艦は、海賊事件が多発するソマリア沿岸のアデン湾などを航行する日本人の乗り込むタンカーなどを護衛する。早期に活動を始めるため、新テロ対策特別措置法により派遣されている護衛艦や補給艦に海上警備行動を発令することも検討している。

ただ、海上警備行動では、国内法が適用できない外国船籍の護衛は困難。武器の使用権限も限られており、逃走する海賊船に向け発砲し、強制的に停船させることも不可能だ。

海自のP3C哨戒機による空からの警戒活動にもニーズがあるが、陸上の基地を使用するための地位協定の締結が受け入れ国との間に必要となる。関係国との調整が付けば、派遣を別途、検討する。

国際海事局によると周辺海域での08年の海賊被害は11月19日現在で94件。同月14日には、日本人船員を含む24人が乗った中国のマグロ漁船が乗っ取られるなど日本人が巻き込まれる事件も発生している。【古本陽荘】

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■ことば

◇海上警備行動

海上で国民の生命や財産を保護したり治安を維持する自衛隊の任務。自衛隊法82条に規定されている。海上保安庁では対応が困難な場合に発令される。首相が承認したうえで、防衛相が命令する。

毎日新聞 2008年12月25日 東京朝刊



 
 
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ソマリア海賊:海自派遣 新法より早期行動 活動限定的、あつれきも

海賊による事件が多発するアフリカ・ソマリア周辺海域への海上自衛隊派遣にあたり、政府が新法ではなく、海上警備行動を発令する方針を固めたのは、早期派遣のために現実的と判断したためだ。ただ、武器の使用などで他国の軍隊に比べ自衛隊に可能な活動は限定的。現地で関係国とあつれきが生じる可能性もはらんでいる。

24日の閣僚懇談会。ソマリア沖の海賊対策が話題になった。金子一義国土交通相が「早急に対応する必要がある」と指摘。河村建夫官房長官も「早急に検討し、万全を期す必要がある」と語った。

閣僚懇談会でのやりとりは伏せられるのが通例だが、河村氏は記者会見で「海賊対策を早期に検討」と自ら発言したことを公表。各国が海賊対策に本腰を入れるなか、日本が参加しなければ「ただ乗り」批判を浴びかねないという懸念もあり、政府の焦りを象徴する河村氏の異例の発言公表だった。

ねじれ国会の下、憲法論議にも発展しかねない新法制定は極めて困難。そのため選択された海上警備行動の発令だが、これに基づき自衛艦が護衛できるのは、日本船籍か、他国船籍でも日本人が乗船している場合などに限られる。また、逃走する不審船が自衛艦の付近を航行しても、武器を使って強制的に停船させることは困難だ。仮に海賊を捕まえた場合に日本で裁判にかけるかなども問題となりそうだ。【古本陽荘】

毎日新聞 2008年12月25日 東京朝刊



 
 
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ソマリア沖における海賊対策

(問)ソマリアに海上自衛隊を派遣する話が出ているのですが、実際にイラクなどあちらのほうを見て来られて、その必要性等について副大臣はどのようにお考えでしょうか。

(橋本副大臣)大臣からもお話があったかと思いますが、法制上の整備をどうするのかということについては、政府で今協議をしているところです。一番大切なことは、人命ですとか財産など急を要することだと思いますので、これからできる限り早急に、どのような措置を行うべきかということについて取り組んでいかなければいけないと思っています。

(問)日本の艦船の派遣についての緊急性をどの程度考えていらっしゃいますか。

(橋本副大臣)報道されていることは承知しています。緊急性について、私自身としては、海賊問題の状況が大変厳しくなっておりますので、法制上どのように整備していくべきかということがまず大事なことですが、各国において、報道によれば今までに約17か国がそれぞれ艦船を出していることもありますから、そのような意味においては、民間の色々な船舶も往来をしている場所でもありますので、早急な対応が必要だと思います。

(問)確認ですが、法制上の整備というのは、特措法あるいは一般法を整備するということを念頭に仰っているのでしょうか。

(橋本副大臣)来年の通常国会に法案を出すかどうか、一般法にするかどうかを含めて、今どのようにするかを色々な観点から検討中ということです。

(問)それでは現行法で派遣するということも有り得るのでしょうか。

(橋本副大臣)今の段階では、いずれにしても全てにおいて検討中です。



 
 
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ソマリア海賊対策で海自派遣の可否検討と河村官房長官

河村官房長官は25日午前の記者会見で、アフリカ・ソマリア沖での海賊対策に関して、「現行法であれば(自衛隊法の)海上警備行動(の発令)だ」と述べ、海上警備行動による海上自衛隊の派遣の可否を検討していることを明らかにした。

ただ、現行法に基づく艦船派遣には、防衛省や公明党を中心に慎重論も強く、最終的な判断は麻生首相に委ねられる。

長官は、現行法で派遣した場合、「日本の直接関係する船舶は護衛できるが、外国船はできない。(海上警備行動は)原則領海内だが、公海に出ていく話でもある」と述べ、保護対象や活動範囲上の制約が存在することを指摘。その上で、「日本船しか守れない状況で、国際協調の中、(海自を)出せるかどうかは検討課題だ」と述べ、与党プロジェクトチームの意見も踏まえ、法整備について検討を進める考えを示した。

ソマリアの海賊対策をめぐっては、政府・与党は海域を限定せずに海賊取り締まりが可能な一般法を検討しているが、新法成立までの「つなぎ」として、海上警備行動発令による海自派遣で対応すべきだとの意見が出ている。

(2008年12月25日13時51分 読売新聞)



 
 
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海賊対策で新組織創設へ イエメン、周辺国と共同で

2008.12.25 10:25

イエメンの国営サバ通信によると、同国運輸省の広報官は24日、イエメンとソマリアに面した海域での海賊事件の多発を受け、周辺国と共同で海賊対策センターを創設すると述べた。海賊情報の共有や、各国海軍の配置の調整などを行う。

既にセンターの建設を始めており、今後6カ月以内に完成する予定。紅海沿岸のエジプトやサウジアラビアなどが計画に参加している。イエメン、ソマリア沖では武装した海賊が小型船に分乗し、タンカーや漁船などを襲撃する事件が相次いでいる。(共同)



 
 
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ソマリア海賊対策で調査団派遣へ 政府

2008.12.25 01:22

政府は24日、海上自衛隊艦艇への海上警備行動発令によるアフリカ・ソマリア沖での海賊対策の細部を詰めるため、年内にも政府調査団を現地に派遣する方針を固めた。調査団はオマーン、ジブチなどの周辺諸国を訪問し、(1)インド洋で補給活動を行う護衛艦の活用(2)日本から別途護衛艦を派遣−の両案について、実施可能な任務と実情を調査する見通し。



 
 
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【麻生首相ぶら下がり詳報】ソマリア沖「海上警備行動で対応する」(25日夜)

2008.12.25 20:40

麻生太郎首相は25日夜、首相官邸で記者団に対し、海賊対策のための海上自衛隊のソマリア沖派遣問題について、「取り急ぎということであれば海上警備行動で対応するということかと…」と述べ、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令する方針を示した。ぶら下がり取材の詳細は以下のとおり。

【臨時国会閉会】

−−今日正式に臨時国会が閉会した。総理として初めてのねじれ国会でしたが感想は。

「感想…9月の24日に首相指名が終わってますんで、数えて92、93日?そうですね。補正予算、テロ特措法、銀行機能強化法、日銀副総裁(人事)。あのー、この間にいろいろありましたけども成果は上がったと思っています。福田総理から辞任の話をうかがったときに、この補正の話などいろいろ宿題みたいな話があったものは、いずれも宿題はできたということだと思ってますんで。まあ、93日間の間に、いずれも課題ができたというのは成果として上がったと思わないといかんでしょうね。いろいろ言えば、いろいろあるでしょうけども。後は、感想といわれりゃ、まだ3カ月しかたってないのって感じ。なきにしもあらずですね。もうちょっとたったような気がしますよ。

【渡辺喜美議員】

−−昨日(24日)、渡辺喜美衆院議員が民主党提出の解散決議案に賛成したが、受け止めは。

「そうですね。党できちんとした話をまとめた上での話に反しておられるわけですから、党員としていかがなものか。そう思いますけども」

−−渡辺議員が今日(25日)さらに「定額給付金が党内で評判が悪い」と発言しており、今後造反が出る可能性が指摘されているが、どのように党内に理解を求めていく考えか。

「あの、基本的には、今、言われたように渡辺先生がさらに、なに、造反みたいな話をされるかって、これはその段階で党の執行部として、しかるべき対処されると思いますね。それから、いろいろもっと輪が広がる、そんな感じはありません」

【海賊対策】

−−海賊対策だが…

「何対策?」

−−海賊

「ああ、ソマリア、はい」

−−政府は今、海上自衛隊のソマリア沖派遣を検討しているが、海上警備行動だと日本に関係のない外国船籍の警護はできないが、総理は海上警備行動での派遣を考えているのか

「今、日本の便宜置籍船、ってわかります? あの、日本がもってんだけど便宜上日本のあれ(船籍)ではないというようなもので、詰めれば日本の財産みたいなものでも、あの、別の国籍になっているから何もしてないとかいうのが、いくつかこれまでもありましたんで。そういった意味では、結構日本の財産が侵されているという現状がありますんで、事は急いでいると思いますんで、取り急ぎ、今の法律で、ていうのが、事を急いでいるということで、各国いろいろ対応をしておられるように思いますんで、日本も当然対応すべきだと思います」

「ただ、今言われたように、他国の分、それはうちの船じゃないから助けませんなんていうのはいかがなものかと思いますんで、法律的、全体としては法改正、というものを考えるべきだと思います。ただ時間がかかると思いますんで、取り急ぎということであれば海上警備行動で対応するということかと…」

−−次の国会で法律の改正とか新法の制定される考えは

「あ、検討中です」



 
 
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ソマリア海賊対策で海上警備行動発令へ、海自艦艇など派遣 首相

麻生太郎首相は25日夜、ソマリア沖での海賊対策について「ことは急いでいる。全体としては法改正が必要だが、時間がかかるので取り急ぎ海上警備行動の発令で対応する」と述べ、自衛隊法が定める海上警備行動を発令し、海自艦艇などを派遣する方針を明らかにした。首相官邸で記者団の質問に答えた。(18:50)



 
 
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ソマリア海賊対策、来春にも海自艦派遣

政府は東アフリカのソマリア沖で海賊被害が深刻化していることから、民間船を守るため来春にも海上自衛隊の護衛艦を派遣する方向で検討に入った。まず現行の自衛隊法に基づく海上警備行動を発令。その後、海賊対策の新法案を来年3月までに国会に提出し、成立を待って同法による派遣に切り替える「2段階対応」で臨む方針だ。

麻生太郎首相は26日、海上警備行動発令も含め具体策の検討を急ぐよう浜田靖一防衛相に指示する。政府は現地調査団を派遣する方向だ。(25日 22:02)



 
 
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ドイツ軍艦が海賊を撃退 被害多発のソマリア沖

(CNN) ドイツ国防省によると、海賊被害が多発しているアフリカ東部ソマリア沖で25日、エジプトの貨物船を乗っ取ろうとした海賊グループを、同国海軍のフリゲート艦が撃退した。

フリゲート艦は同海域の海賊対策に参加するため、23日に展開したばかり。25日朝、貨物船からの緊急通報を受けて、船上にヘリコプターを送り込んだ。

海賊グループはヘリが到着すると攻撃を中止。海軍兵らが武器を取り上げ、破壊したという。英BBCによると、ドイツ政府はその後、同国を標的とする攻撃ではなかったとして、拘束したグループの釈放を命じた。

相次ぐ海賊事件を受け、国連安全保障理事会ではこのほど、ソマリア領海のほか陸上での軍事作戦も可能とする決議が採択された。これを受け、中国は23日、人民解放軍の海軍艦隊をソマリア沖へ派遣すると表明。日本政府も海上自衛隊艦艇の派遣を検討している。



 
 
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ソマリア派遣:「早急に」…首相、防衛相に対応指示

麻生太郎首相は26日午前、首相官邸で浜田靖一防衛相に対し、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策について「自衛隊が早急に対応できるよう作業を加速してほしい」と述べ、自衛隊法に基づく海上警備行動を発令し、海上自衛隊の護衛艦などを派遣するための具体的な対応策をまとめるよう指示した。

首相は同日午前の閣僚懇談会でも「関係閣僚も防衛相と連携して、検討を早めてもらいたい」と発言した。

また、浜田氏は同日午前の記者会見で、「国際協力の観点や海賊が重火器で武装していることなど部隊派遣には十二分の検討が必要だ」と述べた。

海上警備行動では、国内法が適用できない外国船籍の護衛は困難なため、政府は海賊対策の新法も検討している。ただ、ねじれ国会で与野党対決が強まる通常国会で成立する見通しは立たず、各国が軍艦の派遣を決定するなか、迅速に派遣が可能な同行動での派遣方針を固めた。

一方、河村建夫官房長官は26日午前の記者会見で「野党側からも(海賊対策に自衛隊を派遣すべきだという)指摘があった。国を挙げての態勢が取れることを願っている」と語り、民主党などにも協力を求めていく考えを明らかにした。【松尾良】

毎日新聞 2008年12月26日 13時15分



 
 
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ソマリア沖海賊、海自派遣 首相、新法「考える」

2008年12月26日3時1分

政府は25日、アフリカ東部・ソマリア沖の海賊対策のため、海上自衛隊艦艇の派遣を可能にする新法案を来年3月までにまとめ、国会に提出する方針を固めた。ただ、ねじれ国会で審議の難航は必至。当面の「つなぎ」として、現行自衛隊法に基づく海上警備行動を発令し、艦艇に日本船を護衛させる案も検討している。

ソマリア沖の海賊はロケット砲などで武装しており、取り締まりの際に戦闘になる恐れもある。政府はすでに、自衛隊の艦艇が海賊に武器を使っても憲法が禁じる「武力行使」にはあたらないという見解をまとめており、警察や海上保安庁に認められている範囲の武器使用は可能との立場だ。ただ、具体的な使用基準をどう定めるかなど、派遣に向けた課題も多く残されている。

麻生首相は25日夕、首相官邸で記者団に対し、新法について「考えてもいい」と述べた。さらに「(新法は)時間がかかると思うので、取り急ぎということであれば、海上警備行動で対応するということ」と語った。

新法については、河村官房長官が26日、自民党の保利耕輔政調会長と会い、法案を検討する与党プロジェクトチーム(PT)を立ち上げるよう要請する。自衛隊海外派遣に慎重な公明党もPTでの議論は容認する構えだ。

政府が検討している新法はソマリア沖に限らず海賊行為全般を自衛隊艦艇が取り締まるための「一般法」。これまで国内法にはなかった「海賊罪」を新たに設け、日本人や日本の積み荷を載せていない外国船への海賊行為も取り締まり対象とする。国連平和維持活動(PKO)参加に続く、自衛隊による国際貢献の新分野と位置づける考えだ。

ただ、法案を提出しても、本格審議は来年度予算成立後の4月以降となる可能性が大きい。そこで浮上したのが、自衛隊法82条に基づく海上警備行動の発令だ。海上警備行動は、武器を持った外国の艦艇、不審船などへの対処について、海上保安庁の能力を超えると判断される場合、防衛相の命令で発令する。これまで99年の能登沖・北朝鮮不審船事件、04年の中国原子力潜水艦の領海侵犯事件の2件で発令された。

海上警備行動は日本国民の生命や財産を守るのが目的で、外国商船を襲う海賊への対処はできない。自衛艦が日本船に並走して護衛するといった運用が想定されている。

対応を急ぐ背景には、ほかの主要各国が海賊対策に乗り出していることへの焦りがある。主要8カ国(G8)で、ソマリア沖の海賊対策に艦船を派遣したことがないのは日本だけ。中国が海軍艦船を26日に派遣すると決めたことで、政府内で「対応を急がねばならない」(河村長官)との意見が強まった。(金子桂一、丹内敦子)



 
 
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ソマリア海賊:海自派遣 首相「海警行動」明言

麻生太郎首相は25日夜、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策について、首相官邸で記者団に「海上警備行動で対応する」と述べ、自衛隊法に基づく海警行動の発令により、海自の護衛艦を現場海域に早期に派遣する意向を表明した。26日に浜田靖一防衛相に派遣に向けた具体的な対応の検討を指示する。

一方、海警行動では他国船籍の船舶が原則として護衛の対象外となることに触れ、「他国の分は助けないというのはいかがなものかと思う」と指摘。海警行動は当面の措置で、来年の通常国会で海賊対策の新法制定を目指す考えを示した。【古本陽荘】

毎日新聞 2008年12月26日 東京朝刊



 
 
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麻生首相、ソマリア沖への海自派遣の検討指示

* 2008年12月26日 14:45 発信地:東京

【12月26日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は26日、ソマリア沖での海賊対策として、海上自衛行動発令に基づいて海上自衛隊の艦船を派遣することについて、具体策を早急に検討するよう、浜田靖一(Yasukazu Hamada)防衛相に指示した。

浜田防衛相は記者団に対し、「自衛隊が早急に対応できるよう作業を加速してほしい」と首相が指示したことを明らかにした。

ソマリア沖で横行する海賊の対策では、多数の国が海軍艦船を派遣しており、中国も同日、艦船3隻を派遣する。

日本船を対象とする海上警備行動では外国船は防護対象とはならないが、麻生首相は25日夜、記者団に対し、「ことは急いでいる。全体としては法改正を考えるべきだが、時間がかかる。取り急ぎということであれば海上警備行動で対応する」と述べていた。(c)AFP



 
 
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ソマリア沖の海賊対策、海自護衛艦の派遣検討を指示へ…首相

麻生首相は25日、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策に関し、自衛隊法の海上警備行動発令による海上自衛隊艦船派遣の検討作業を加速させる方針を固めた。

26日にも浜田防衛相に指示する。政府は海賊対策のための新法制定も検討中だが、国際社会の求めに早期に応えるためにも、現行の自衛隊法活用を念頭に、政府・与党内の調整を急ぐ必要があると判断した。海自艦船を派遣する場合は、インド洋で給油活動中の護衛艦とは別に、改めて護衛艦を派遣する方向だ。

これに関連し、首相は25日、首相官邸で記者団に、「ことは急いでいる。全体としては法改正を考えるべきだが、時間がかかる。取り急ぎということであれば海上警備行動で対応する」と語った。

河村官房長官は25日の記者会見で、「現行法で対応する場合の問題点や、それを法律でどう担保するか検討する必要があり、与党の作業チームでも検討していただく」と述べ、今後の政府・与党の議論を見守る考えを示した。ただ、防衛省や公明党には根強い慎重論があり、調整が手間取る可能性がある。

増田好平防衛次官は25日の記者会見で、「海上警備行動時の権限と、海賊対策での武器使用とには差があるように感じる」と指摘、他国の軍に比べ、武器使用権限が限定的であることへの懸念を示した。公明党幹部は「海上警備行動で、日本から遠く離れた場所に派遣していいのか、慎重に検討したい」と語った。

(2008年12月26日03時05分 読売新聞)



 
 
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ソマリア沖への海自派遣、首相が検討を指示

麻生首相は26日午前、首相官邸に浜田防衛相を呼び、アフリカ・ソマリア沖の海賊対策のため、自衛隊法の海上警備行動発令に基づく海上自衛隊艦船の現地派遣を含む自衛隊の対応を早急に検討するよう指示した。

首相は防衛相に、「昨今、海賊事案が頻発、急増している。関係省庁と連携の上、自衛隊が早急に対応できるよう検討作業をしてほしい」と述べた。

海上警備行動は基本的に日本船が対象で、日本に関係のない外国商船の護衛はできない。防衛相は首相との会談後の記者会見で、「海上警備行動は防護対象に限定がある。あくまでも検討(課題)の一つと理解している」と述べ、慎重に検討する考えを示した。

首相は、海賊対策のための新法制定を目指す方針を表明している。しかし、来年1月からの通常国会に法案を提出しても、「ねじれ国会」の状況下で成立が危ぶまれるため、現行の自衛隊法を活用した派遣の検討を並行して進めることにした。与党が近く設置する海賊対策に関するプロジェクトチームの議論を踏まえ、最終判断する方針だ。

(2008年12月26日12時17分 読売新聞)



 
 
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「日本から護衛艦派遣」 ソマリア沖 麻生首相は「海上警備行動」を明言

2008.12.26 01:24

政府は25日、海上警備行動発令によるアフリカ・ソマリア沖での海賊対策について、日本から新たに護衛艦を派遣する方針を固めた。インド洋に派遣されている海上自衛隊の護衛艦を活用すると補給活動に支障が出る可能性があり、海賊対策に特化した派遣の方が、より実体的な任務が行えると判断した。ただ、派遣準備に十分な時間が取れないなどの問題もあり調整を急ぐ。

麻生太郎首相は同日夜、首相官邸で記者団に対し「取り急ぎ日本も対応すべきだ。取り急ぎということであれば海上警備行動で対応する」と述べ、海警行動の発令で海自艦艇をソマリア沖に派遣することを正式に表明した。

さらに首相は「他国の船は助けませんではいかがか」と述べて、海賊対策の一般法の早期制定に意欲を示した。

政府は護衛艦1、2隻に補給艦1隻の陣容を検討。ソマリア沖の海賊多発海域に艦を配置し、通行する日本関係船舶から危険情報が入った場合に現場に急行することを想定している。

また、一義的に海上での治安維持を担当する海上保安庁との連携を強化するため、日本で海上保安官を同乗させて出航する。武器使用については、警察官職務執行法を準用し威嚇射撃や海賊側と同程度の武器での応戦を認める。

アジア諸国のうち、中国は海軍艦艇をソマリア沖のアデン湾に派遣、海賊対策で各国と足並みをそろえる姿勢を強めており、日本の存在感を示す意味でも海賊対策に特化した護衛艦の派遣は重要となりつつある。ただ、日本籍船の護送任務を優先する外務省と、海域での警護を念頭に置く防衛省との調整はついておらず、年内にも派遣する政府調査団の報告を踏まえ、さらに検討を進める。



 
 
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ソマリア海自派遣検討加速を指示 首相

2008.12.26 19:00

麻生太郎首相は26日、首相官邸で浜田靖一防衛相に対し、アフリカ・ソマリア沖での海賊対策について、「現行法でもやれることをやれ。検討を早めてもらいたい」と述べ、海上警備行動に基づく海上自衛隊艦艇派遣の検討を急ぐよう指示した。河村建夫官房長官も同日、自民党本部で保利耕輔政調会長と会談し、海賊対策に関する与党プロジェクトチームの設置を要請した。



 
 
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小沢氏、ソマリア沖派遣に理解

2008.12.26 19:20

民主党の小沢一郎代表は26日、ソマリア沖の海賊被害対策として自衛隊法に基づく海上警備行動を発令して海上自衛隊艦船を派遣する麻生太郎首相の意向について「自国の船舶を警備することに憲法上の疑義はない」と述べ、一定の理解を示した。

一方、政府が艦船派遣の新法制定の準備を進めていることに関しては「憲法解釈をはっきりさせず、法律をつくることでなし崩し的に勝手なことをするのは決していいことではない」と指摘した。水戸市内で記者団の質問に答えた。



 
 
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ソマリア沖海賊対策、海自派遣へ具体化指示 首相、防衛相に

麻生太郎首相は26日午前、アフリカ・ソマリア沖で頻発する海賊被害を防ぐための海上自衛隊の護衛艦派遣に向け、現行の自衛隊法に基づく海上警備行動の発令も含めた具体策の検討を急ぐよう浜田靖一防衛相に指示した。現行法で対応できない外国船の警護や海賊の取り締まりなどを可能にする新法制定でも与党との調整を急ぐ。

首相は閣議後の閣僚懇談会などで「自衛隊が海賊対策に早急に対応すべく検討作業をさらに加速するように」と指示。その後、防衛相は記者会見で海上警備行動の発令について「あくまで検討のひとつ。それに限定したものではない」と語るとともに、外国船を守れない点や武器使用に制約が多い点などに言及した。

自民、公明両党は同日、海賊対策のプロジェクトチームの設置を決めた。年明けに具体策の検討を始める見通し。海上警備行動の発令が決まれば、インド洋の給油活動に参加しているのとは別の護衛艦1―2隻と補給艦1隻を派遣するなどの運用が想定される。(13:06)



 
 
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小沢氏「憲法上疑義はない」 ソマリア沖の海自艦派遣に理解

民主党の小沢一郎代表は26日午前、ソマリア沖への海上自衛隊の護衛艦の派遣について「自国の船舶を警備するということに憲法上の疑義はないと思う」と理解を示した。水戸市内で記者団に語った。

外国船の警護などを可能とする法案への賛否は、内容を見極めた上で判断する考えを示すとともに「憲法解釈をきちんとした上で何事もやらないといけない」と述べた。(14:02)



 
 
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ソマリア大統領報道官、大統領辞任を否定

2008-12-26 11:34:31 cri

ソマリアの大統領報道官は25日、暫定政府のユスフ大統領が辞任することを否定しました。

この報道官はこの日に行われた記者会見で、「ユスフ大統領は、一部のメディアが報道したように27日、或いはほかの時でも辞任しない。このデマは、ユスフ大統領の相手がばらしたものである。その目的は、国家の情勢をかく乱することにある」と語りました。



 
 
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日本首相、ソマリア沖への海自派遣検討を指示

2008-12-26 19:57:11 cri

日本の麻生太郎首相は26日、アフリカ・ソマリア沖での海賊対策について、防衛省が海上警備行動に基づく海上自衛隊の艦艇派遣の検討を急ぐよう指示しました。

当日行われた内閣会議で麻生首相は浜田靖一防衛相に対し、「関係省庁と連携の上、自衛隊が早急に対応できるよう検討作業を早めてほしい」と述べました。また、浜田防衛相も同日行われた記者会見で「国際協力の観点や、海賊が重火器で武装していることなど部隊派遣には十二分の検討が必要だ」と述べました。

また、麻生首相は25日、ソマリア沖の海賊対策について、「ことは急いでいる。取り急ぎということであれば、海上警備行動で対応する」という意向を示しました。



 
 
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ソマリア派遣:憲法上の疑義ない…小沢氏が一定の理解

民主党の小沢一郎代表は26日、政府がアフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策として、自衛隊法に基づく海上警備行動を適用して海上自衛隊護衛艦の派遣を検討していることについて「基本的に自国の船舶を警備することに憲法上の疑義はない」と述べ、一定の理解を示した。水戸市内で記者団の質問に答えた。

一方で、政府が検討している海賊対策の新法への賛否については「分からない」と明言を避けた。インド洋給油やイラクへの自衛隊派遣を「憲法解釈をはっきりせず法律を作ってなし崩し的に勝手なことをするのはいいことではない」と批判し、「憲法に抵触しないという解釈を示したうえで法律を作るべきだ」と政府に求めた。

また鳩山由紀夫幹事長は同日、北海道の新千歳空港で記者団に対し「ソマリアの国内を安定に導くための協力が最も望まれている海賊対策だ」としたうえで、海上警備行動では外国船籍の護衛が困難な点について「答弁その他で担保できないか。法律では極めてタイミング的に遅くなる」と述べ、新法に慎重な考えを示した。【渡辺創】

毎日新聞 2008年12月26日 17時26分(最終更新 12月26日 18時12分)



 
 
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EU艦がソマリア沖で海賊撃退、艦載ヘリから威嚇発砲

【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は26日、アフリカ東部ソマリア沖でEUの巡視作戦に参加しているドイツ海軍フリゲート艦が、海賊船を撃退したと発表した。

発表によると、25日午前、アデン湾で海賊の襲撃を受けたエジプト船籍の貨物船が、EU部隊に救援を要請。急行したドイツ艦が、艦載ヘリからの威嚇発砲で海賊船を制止し、船舶検査で武器などを押収した。エジプト船の乗組員1人が海賊の銃撃で脚を負傷した。

EUは、今月13日から英国やギリシャなどの艦船5〜6隻をソマリア海域に派遣し、巡視や商船警護にあたっている。10月から同海域に展開していた北大西洋条約機構(NATO)部隊の任務を引き継いだ。 (2008年12月27日12時16分 読売新聞)



 
 
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ソマリア海賊:海自派遣 「なし崩し」懸念も

麻生太郎首相は26日、アフリカ・ソマリア周辺海域の海賊対策で海上警備行動を発令し海上自衛隊を派遣する準備を関係閣僚に指示した。だが、日本周辺海域を念頭に置いた海警行動での派遣は自衛隊の海外派遣をなし崩しに拡大する危うさをはらむ。国際的活動に日本国民の生命や財産を守る規定を適用することにも疑念の声が上がっている。

海警行動は、海上保安庁では対応が困難な場合に職務を代行するもので、法的な性格は警察活動。国民の生命や財産を守るための任務で、国際活動に参加するのは極めて異例だ。

法的活動範囲は、日本領海だけでなく公海も含まれるためソマリア沖への派遣も可能。しかし、過去の発令は、99年の能登半島沖不審船事件と04年の中国原潜領海侵犯事件の2例だけ。領海から遠く離れた海域での海賊対策などは想定外だった。

首相が承認し防衛相が命令するだけで、国会承認は不必要。「安易に使われると世界中どこにでも行け、となりかねない」(防衛省幹部)と懸念もある。

武器使用は警察官職務執行法が準用され、正当防衛などに限定。「現場海域にいることで抑止力になるのが護衛艦の仕事」(外務省幹部)との楽観論もあるが、他国船籍船舶から救援を求められた場合の対応などが課題となる。【古本陽荘】

毎日新聞 2008年12月27日 東京朝刊



 
 
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ソマリア沖海賊 迅速な海自派遣を目指せ(12月27日付・読売社説)

新法制定が当面、間に合わない場合、現行法に基づいて海上自衛隊を派遣することもやむを得ないのではないか。

麻生首相は、ソマリア沖の海賊対策として自衛隊法に基づく海自艦船の派遣の検討を浜田防衛相に指示した。

政府内では、海自派遣の方法として、海賊対策の新法を整備する案と、自衛隊法の海上警備行動を発令する案の両論がある。

本来望ましいのは新法制定だが、時間がかかる。来年の通常国会で、来年度予算案成立後に新法の審議を始める場合、その成立は早くても4月以降となる。

一方で、現行法で対応する場合は、二つの問題点がある。

一つは、警護の対象が、日本船籍船と、日本企業が運航するか、日本人の乗る外国船に限られることだ。日本の船は他国軍の艦船に守ってもらうが、海自は他国の船は守らない。そんな対応では、各国との信頼が損なわれよう。

もう一つは、武器使用が制限されることだ。正当防衛目的の反撃や警告射撃はできるが、相手に危害を与えるような船体射撃はできない。現場で海自の指揮官が判断に迷うケースもあるだろう。

ロケット砲など重火器で武装する海賊を相手に、これでは効果的な取り締まりはできない。法律の制約で海自隊員が危険にさらされることが、あってはなるまい。

海賊対策の新法を整備すれば、他国の船の警護や、任務遂行目的の船体射撃も可能になる。

政府・与党は、野党と早急に協議を開始し、通常国会の早い段階で立法作業に取り組むべきだ。

現地海域では、海賊被害が一段と深刻化している。今年の被害は24日現在109件で、昨年の2・5倍に上る。このうち、42隻の船が乗っ取られたうえ、現在も14隻が抑留され、269人が人質になっているという。

日本関係の船の被害は3件にとどまるが、今後、いつ重大な被害が生じても不思議ではない。

現地海域では、既に20か国前後の海軍艦船が警護・警戒活動を実施している。中国も艦船3隻を派遣した。

こうした状況下では、迅速性が重要だ。新法制定までの数か月間の応急措置として、自衛隊法による海自艦船の派遣に向けて、現地調査や隊員の訓練など、準備を急ぐ必要がある。

海自の海賊対策では、艦船以外に、P3C哨戒機の派遣も選択肢となる。国際責務を果たすため、あらゆる方策を検討すべきだ。

(2008年12月27日01時37分 読売新聞)



 
 
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ソマリア沖「まず現行法で海自艦派遣」 政府、1月メド対処要領

アフリカ・ソマリア沖の海賊対策を巡り、政府は海上自衛隊の護衛艦を来春にも派遣するための準備に着手した。第1段階として現行法に基づく派遣を想定。可能な実施項目を洗い出し、来年1月中旬をメドに基本的な対処要領をまとめる方向だ。武装した海賊にどこまで対応できるかなど武器使用の問題で調整が難航する可能性もある。

国連安全保障理事会は先にソマリアの海賊拠点攻撃を各国に認める決議を採択。中国も艦船を派遣した。こうした動きも受けて、麻生太郎首相は26日、浜田靖一防衛相に具体策の検討を指示した。河村建夫官房長官も与党側に協力を要請した後、記者団に「政府側も基本的な考え方をまとめる。それをたたき台に(与党も)検討してほしい」と語った。(27日 07:00)



 
 
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【主張】ソマリア海賊 海自の抑止力に期待する

2008.12.27 02:55

麻生太郎首相はアフリカ・ソマリア周辺沖の海賊対策に関し、自衛隊法に基づく海上警備行動の発令による海上自衛隊艦船の派遣を検討するよう防衛省に指示した。

与党や防衛省内の調整が残っているようだが、国際社会の海賊抑止行動に日本が参加する意味合いは大きい。

これまで日本は自国タンカーなどの護衛を他国任せにしてきた。自国船を自ら守るという当たり前のことがようやく実現の運びとなる。首相の決断を支持したい。

本来は、あらゆる事態に対処できる新法制定が望ましいが、現在の政治情勢では、来年度予算成立後の来春以降にずれ込む。

海警行動はとりあえずの措置といえる。だが、一定の抑止機能は発揮できる。護衛艦の根拠地をどこに置くかなどの準備を整える必要があるが、肝心なのはスピードだ。迅速かつ実効性ある対処ができるようにするには与党や関係省庁の協力は欠かせない。

問題は、海警行動の防護対象が基本的に日本籍の船舶や日本人が被害を受けたケースに限られ、日本人の生命・財産に関係のない外国船が襲撃されても対応が困難とされていることだ。

ただ、海警行動は海上での人命・財産の保護や治安維持のために自衛隊が必要な行動をとると明記されている。地理的な制約はない。それだけに必要な行動はどの程度なのか、どこまでの対処が可能かをきちんと事前に決めておかねばならない。現場に無用な負担を押しつけてはなるまい。

外国船が襲撃されて傍観するようなことは許されない。そもそも外国船に日本人がいるかどうかを調べる名目で対処はできる。海上保安官が海自艦に同乗して司法権を行使することも必要だ。

ソマリア周辺での日本関係船舶の航行は年間約2000隻にのぼる。今年の被害は日本郵船の大型タンカーなど3件だ。このほか日本人船長が乗った中国のマグロ船も乗っ取られたままだ。

海賊制圧を求めた国連安保理決議を受け、欧州連合(EU)や米国、インドなどが艦艇を派遣している。26日には3隻の中国海軍艦艇が海南島から出航した。

国際社会の共同行動に日本が後れを取ることは国益を損ないかねない。海賊を掃討できる新法などは党派を超えた合意作りが可能なはずだ。国連決議を重視する民主党は主導する好機ではないか。



 
 
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ソマリア大統領辞任 中央政府、機能できず

2008年12月29日20時48分

アフリカ東部ソマリアからの報道によると、アブダラヒ・ユスフ暫定政府大統領は29日、辞任した。マドベ国会議長が次期大統領選まで大統領代理を務める。

ソマリアでは91年から無政府状態が続いており、ユスフ氏は04年に暫定国会の選挙で選ばれた。全土で機能する中央政府の発足に向けた14回目の試みだったが、南部の大半をイスラム系武装組織が実効支配するなかで失敗した。(古谷祐伸)



 
 
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ソマリア大統領が辞任 混乱に拍車、海賊に影響も

2008.12.29 21:39

英BBC放送によると、ソマリア暫定政府のユスフ大統領が29日、辞任した。次期大統領は30日以内に選ばれる。それまでの間、国会議長が暫定大統領を務める。

ユスフ氏は2004年に大統領に選出されたが、フセイン首相と対立し、求心力を失っていた。同国暫定政府を支援してきたエチオピア軍も近く撤退する予定で、周辺海域で多発する海賊問題への影響を懸念する声が強まっている。

(ロンドン 木村正人)



 
 
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ソマリア大統領、辞任

2008-12-29 21:54:19 cri

ソマリア暫定政府のユスフ大統領は29日地方都市のバイドアで、暫定政府内の対立問題を解決するため、辞任したことを公表しました。

ユスフ大統領は、「2004年10月の大統領就任式の承諾に基づき、大統領の任期期間中に、ソマリア内部の対立を解決できない場合、大統領を辞任する」と語りました。

また、「次期大統領が暫定政府の安定化を図り、内紛を解決することを希望する。29日の夜、議会に辞表を正式に提出する」と語りました。(万、安藤)



 
 
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ソマリア大統領が辞任

* 2008年12月30日 00:20 発信地:バイドア/ソマリア

【12月30日 AFP】ソマリアのアブドラヒ・ユスフ(Abdullahi Yusuf)暫定政府大統領が29日、辞任した。紛争などで疲弊した同国の治安不在に加え、政情不安が深まりそうだ。

ユスフ大統領は特別国会で「国民が指導者を選出できる平和と安定、民主主義をもたらすことができなければ辞任すると公約していた」と語った。

2004年に暫定政府大統領に就任したユスフ氏は、首相人事などをめぐってヌル・ハッサン・フセイン(Nur Hassan Hussein)首相と対立するなど、過去数か月は内紛に巻き込まれていた。この対立問題により、権威を確立することができない政府はさらに弱体化した。

ユスフ大統領は、国際社会の支持がなかったため有効に統治することができなかったと批判している。(c)AFP/Yasin Mohamed



 
 
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ソマリア暫定大統領辞任へ

【ヨハネスブルク=角谷志保美】東アフリカ・ソマリアからの報道によると、同国のアブドラヒ・ユスフ暫定大統領が29日、「平和と安定をもたらすことができなかった」として辞任を表明した。

同国では今年、イスラム過激派が勢力を拡大し、ソマリア沖では海賊が活動を活発化。暫定政府は崩壊の危機を迎えているが、ユスフ氏は首相人事を巡って議会とも対立し、混乱を助長したとして国内外で批判が強まっていた。

ユスフ氏の後任が選出されるまでは暫定議会議長が大統領代行を務める。2004年10月に就任したユスフ氏は国内に影響力が根強い穏健派イスラム指導者らとの連携に消極的だったが、辞任により、暫定政府とイスラム勢力との対話が前進すれば、同国安定化に向けた転機となる可能性もある。

(2008年12月30日00時18分 読売新聞)



 
 
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NEWS25時:ソマリア 大統領が辞任

事実上の無政府状態が続くソマリアからの報道によると、同国暫定政府のユスフ大統領が29日、辞任した。暫定政府が一層弱体化するなど、混乱に拍車がかかりそうだ。周辺海域で頻発する海賊問題にも影響が出る可能性がある。【共同】

毎日新聞 2008年12月30日 東京朝刊



 
 
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“ソマリア海賊掃討司令部”へ要員派遣 政府検討

2008.12.30 01:26

政府は29日、アフリカ・ソマリア沖で海賊対策のため米国主導で来春設置される“海賊掃討司令部”にあたる「コンタクト・グループ(CG)」に参加する方針を固めた。事務局は、米海軍第5艦隊の司令部があるバーレーンなどに設けられる見通しで、政府は海上自衛隊の幹部(士官)数人を要員として派遣することを検討している。海賊多発海域が、日本にとって最重要な原油の輸送ルートで、積極的に掃討作戦にかかわる必要があると判断した。

CGは、海賊対策を行う米英両国をはじめ各国海軍や国際機関などが参加し、情報を共有して活動内容を調整する国際協力メカニズム。麻生太郎首相は来年1月上旬に来日する米国のライス国務長官と会談し、海自の護衛艦派遣とあわせて、CG設置当初からの参加について伝える方針だ。

国連安全保障理事会は12月16日、ソマリア領土・領空での軍事作戦を可能とする決議1851を全会一致で採択し、同決議の中で「海賊対策のあらゆる側面に関する各国・関連組織間で国際協力メカニズムを設置する」と規定した。米政府はCGについて、海上作戦の調整に重点を置く考えで、船舶の運航情報を持つ商船会社や保険会社の参加も求めている。

ソマリア沖海賊対策をめぐっては、すでに15カ国が艦船を派遣している。米国のほか、ロシアが監視活動を実施。欧州連合(EU)艦隊も北大西洋条約機構(NATO)の後を継いで任務についている。中国も軍艦3隻を派遣した。海賊に対する国際的な包囲網は広がっているものの、効果的な運用を可能とするため、調整メカニズムが求められていた。

これに関連し、政府は来年1月26日からアフリカ・ジブチで開かれる国際海事機関(IMO)の国際会議に、外務、国土交通両省から職員を派遣し、ソマリア周辺の21カ国が検討している「海賊情報共有センター」への協力を表明する。同センターは、マラッカ海峡の海賊対策のため日本が主導して2006年に発効した「アジア海賊対策地域協力協定」を参考に、周辺国が不審船や海賊被害の情報を共有する場となる。

海賊対策をめぐっては、麻生首相が25日、海上警備行動の発令で海自艦艇をソマリア沖に派遣することを正式に表明。さらに、首相は26日、浜田靖一防衛相に対して、派遣に向けた検討を急ぐように指示した。

【国連安保理決議1851】 アフリカ・ソマリア沖で多発する海賊問題に対処するため、国連安全保障理事会が12月16日に全会一致で採択した決議。米国や韓国など6カ国が共同提出した。期限は1年。過去の決議で認められているソマリア領海内での活動に加え、領土・領空で海賊や武装組織の制圧を可能とした。海賊対策のための「国際協力メカニズム」の構築や、ソマリア周辺国による情報センターの設置を呼びかけている。



 
 
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ソマリアで武装衝突発生

2008-12-30 15:02:31 cri

ソマリアの反政府武装勢力は29日、首都のモガディシュで政府軍、エチオピア部隊と激戦を繰り広げました。

地元病院の医療関係者や目撃者によりますと、少なくとも10人が死亡し、負傷者19人が出たことが明らかになりました。

この日、ユスフ暫定大統領が辞任を発表し、暫定議会議長が大統領代行を務めることになっています。これに対して、ソマリアのフセイン首相は歓迎の意を表し、全国和解への第一歩だとしています。

フセイン首相は記者会見で、新しい大統領が選出されるまで、大統領代行と協力していくとの考えを示しました。

ソマリアの法律によりますと、新しい大統領の選挙は前任の大統領辞任後30日間以内に行われるということです。(翻訳:東)



UP:2008 REV:
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