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ス―ダン共和国 2011年1月〜6月

アフリカアフリカ Africa 2014


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○2008年1月〜6月のニュ―ス、企画案内 → ス―ダン共和国 2008年1月〜6月
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○最新のニュ―ス、企画案内 → ス―ダン共和国

○外務省 各国・地域情勢 ス―ダン共和国

◆2011/01/03 国境なき医師団 スーダン:MSFの活動状況(上ナイル州、ワラップ州) −2010年11月現在−
◆2011/01/04 国境なき医師団 スーダン:MSFの活動状況(アブエイ暫定統治地域、ゲダレフ州) −2010年11月現在−
◆2011/01/05 国境なき医師団 スーダン:MSFの活動状況(北ダルフール州、紅海州) −2010年11月現在−
◆2011/01/05 国境なき医師団 スーダン:MSFの活動状況 −2010年11月現在−
◆2011/01/05 greenz.jp スーダンの現状を訴える。Googleストリートビューのインタフェースに似たアフリカの資金調達キャンペーンサイト
◆2011/01/05 NIKKEI NET スーダン大統領が南部訪問 独立選択なら尊重
◆2011/01/05 毎日新聞 NEWS25時:スーダン 「分離選択も受け入れ」
◆2011/01/06 毎日新聞 スーダン:9日に住民投票 南部独立、期待と不安 高揚感「自己決定の時」
◆2011/01/07 時事ドットコム 9日に住民投票=高まる独立ムード−スーダン南部
◆2011/01/08 NIKKEI NET スーダン南部、独立投票へ 油田巡り緊張も
◆2011/01/08 asahi.com スーダン南部独立へ 20年の内戦経て9日、住民投票
◆2011/01/08 毎日新聞 スーダン:あす住民投票 「北部よサヨナラ」 南部「独立支持7割」予測も
◆2011/01/08 時事ドットコム スーダン南部住民投票
◆2011/01/09 NIKKEI NET スーダン南部、独立投票始まる
◆2011/01/09 cnn.co.jp スーダン南部、独立に向け9日に住民投票
◆2011/01/09 asahi.com 犠牲乗り越え夢への一票 スーダン南部独立へ住民投票
◆2011/01/09 yomiuri.co.jp アフリカ54番目の国家独立か…住民投票始まる
◆2011/01/09 毎日新聞 スーダン:住民投票始まる 米国主導、南部独立確実
◆2011/01/09 毎日新聞 スーダン:油田地帯の帰属棚上げ 南北境界線画定が難航
◆2011/01/09 時事ドットコム 独立問う住民投票開始=新国家誕生へ−スーダン南部
◆2011/01/09 AFP BB News スーダン南部の住民投票始まる、北部からの分離独立を問う
◆2011/01/10 cnn.co.jp スーダン南部の住民投票始まる 早朝から長い行列
◆2011/01/10 jp.reuters.com スーダン南部の独立問う住民投票始まる、石油分配など課題も
◆2011/01/10 yomiuri.co.jp 油田地帯の帰属巡り対立、スーダンで33人死亡
◆2011/01/10 毎日新聞 米大統領:スーダン南部分離独立 投票後も積極関与を約束
◆2011/01/10 毎日新聞 スーダン:南部独立、米国主導 住民投票、過半数確実 中国に対抗、石油権益回復狙う
◆2011/01/11 毎日新聞 スーダン:大統領、南部独立後も「北部が全債務継承」 米の援助狙う
◆2011/01/11 毎日新聞 見る世界:独立の夢も完熟?
◆2011/01/11 毎日新聞 スーダン:住民投票に日本から15人の監視団
◆2011/01/11 毎日新聞 スーダン:南部独立、住民投票 日本の監視団「投票スムーズ」
◆2011/01/11 毎日新聞 スーダン:南部独立、住民投票 米大統領「スーダンに全面関与」 投票後も主導表明
◆2011/01/11 時事ドットコム 日本政府が食料支援=単独で最大の160億円−WFP
◆2011/01/12 時事ドットコム 武装解除に日本も一役=内戦の兵士ら職業訓練−スーダン
◆2011/01/12 時事ドットコム 「水も電気も教育もない」=独立に希望託す寒村−スーダン南部
◆2011/01/12 時事ドットコム 独立歓喜、対立の火種も=最大民族の支配に不満−スーダン南部
◆2011/01/13 毎日新聞 スーダン:油田地帯で南北衝突、30人死亡 住民投票、一時中断
◆2011/01/13 yomiuri.co.jp 長距離バス襲われ10人死亡…スーダン南北境界
◆2011/01/13 時事ドットコム 武装解除進まず=兵士ら不安定要因に−スーダン南部
◆2011/01/13 東京新聞 「家なくても希望はある」 スーダン 難民 南部に続々帰郷
◆2011/01/14 cnn.co.jp 北部スーダン、イスラム法強化の大統領方針に反対も
◆2011/01/14 毎日新聞 スーダン:住民投票成立 南部独立の可能性強まる
◆2011/01/16 cnn.co.jp スーダン南部住民投票が終了、独立賛成多数ほぼ確実
◆2011/01/16 毎日新聞 割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/上 イスラム教徒に警戒の目
◆2011/01/16 NIKKEI NET スーダン南部、独立住民投票が終了 「投票率6割超」
◆2010/01/17 毎日新聞 スーダン:住民投票、中国が歓迎の談話
◆2010/01/17 毎日新聞 割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/中 南北の「壁」超える動き
◆2010/01/17 AFP BB NEWS スーダン住民投票終了、独立賛成が圧倒的多数の見通し
◆2010/01/17 AFP BB NEWS スーダン南部独立問う住民投票、支持多数「ほぼ確実」 監視団体
◆2010/01/18 毎日新聞 割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/下 初代首相の子孫、複雑
◆2011/01/18 AFP BB NEWS スーダン南部、唯一残った「白人」族の男性の今
◆2011/01/20 AFP BB NEWS スーダン南部独立、賛成が6割超に 条件満たす
◆2011/01/21 AFP BB NEWS ジョージ・クルーニー、スーダンでマラリアに感染
◆2011/01/21 映画.com ジョージ・クルーニーがマラリアに感染
◆2011/01/21 NIKKEI NET スーダン南部「独立を」多数に 住民投票
◆2011/01/21 NIKKEI NET 「独立賛成が圧倒的多数」スーダン南部投票で報道
◆2011/01/21 cnn.co.jp ジョージ・クルーニーさん、スーダンでマラリア感染
◆2011/01/23 cnn.co.jp 独立賛成が98%の圧倒的多数 スーダン南部住民投票
◆2011/01/23 毎日新聞 NEWS25時:スーダン 南部独立「賛成」98%に
◆2011/01/26 yomiuri.co.jp オバマ大統領、すべての民主化への願い支持
◆2011/01/27 時事通信社 関係正常化の約束確認=スーダンに米国務長官
◆2011/01/30 cnn.co.jp スーダン住民投票、開票が完了 約99%が独立支持
◆2011/01/30 NIKKEI NET スーダン南部独立へ 住民投票、暫定で99%賛成
◆2011/01/30 asahi.com スーダン住民投票、98%が南部独立望む 7月実現確実
◆2011/01/31 jp.wsj.com スーダンで大統領追放求めるデモ
◆2011/02/05 asahi.com 「異動イヤ」スーダン軍内部で銃撃戦 南部出身兵が抵抗
◆2011/02/08 NIKKEI NET スーダン、南部独立認める大統領令
◆2011/02/08 NIKKEI NET スーダン南部の独立決定 7月にも新国家に
◆2011/02/08 NIKKEI NET 米、スーダン南部の独立新国家を承認
◆2011/02/08 cnn.co.jp スーダン南部の独立が確定 賛成98.83%
◆2011/02/08 asahi.com スーダン南部の独立決定 アフリカ54番目の国に
◆2011/02/08 asahi.com 米、スーダンのテロ国家指定解除へ 南部の独立決定受け
◆2011/02/08 外務省 南部スーダン住民投票の最終結果の発表(外務大臣談話)
◆2011/02/08 yomiuri.co.jp スーダン南部独立へ、アフリカ54番目の国家に
◆2011/02/09 yomiuri.co.jp スーダン南部の自治政府大臣、省庁内で射殺
◆2011/02/10 AFP BB News スーダン、南部独立で対米関係改善へ、ダルフール問題は置き去りか?
◆2011/02/10 asahi.com 大統領がフェイスブック奨励…でも支持者だけ スーダン
◆2011/02/13 AJF スーダンの障害者支援にも活躍!全盲のNGOスタッフ・福地さんインタビュー
◆2011/02/14 cnn.co.jp スーダン南部で衝突、105人死亡 独立前に政情不安
◆2011/02/15 cnn.co.jp 中東・北アフリカに広がる混乱、国別の状況は今
◆2011/02/16 ブルームバーグ 【香港・注目株】BYD、中国交通建設、中国建設銀行、中国移動
◆2011/02/21 AFP BB News スーダン大統領、次期大統領選に立候補せず 与党幹部
◆2011/02/22 cnn.co.jp スーダン大統領 次期大統領選に不出馬の意向
◆2011/02/27 yomiuri.co.jp リビア首都防衛に雇い兵、1日16万円で募集か
◆2011/03/01 毎日新聞 リビア:チュニジア国境で明暗 アフリカ人の脱出拒否
◆2011/03/09 毎日新聞 スーダン:逮捕状の大統領、新体制のエジプト訪問 民衆蜂起後、アラブ首脳で初
◆2011/03/10 毎日新聞 リビア:騒乱 政府軍、強引に雇い兵勧誘 アフリカ出身狙い「断ると撃ち殺された」
◆2011/03/28 jp.wsj.com 【ブログ】世界の食料品10%値上がりで、反政府行動2倍に−IMF論文
◆2011/04/12 AJF スーダン障害者教育支援の会・アブディン代表が東京でスピーチします。
◆2011/04/13 NIKKEI NET 日本、震災で世界一の援助受け取り国に 2011年
◆2011/04/14 AFP BB News スーダン南部、独立決定後も暴力激化 死者800人超える
◆2011/04/14 Sudan Tribune Unity State Education Ministry celebrates the top basic certificate exam results
◆2011/04/30 asahi.com 独立間近のスーダン南部、やまぬ戦闘 産油地の帰属火種
◆2011/05/04 NIKKEI NET ビンラディン容疑者殺害に抗議 スーダンで1000人集結
◆2011/05/09 NIKKEI NET スーダン大統領を拘束せず ICC加盟国のジブチ
◆2011/05/23 NIKKEI NET スーダン北部政府軍に撤退要求 安保理、南部係争地で
◆2011/05/23 毎日新聞 スーダン:緊張再び 南北境界、政府軍が進攻
◆2011/06/03 nikkei.com スーダン係争地、軍進攻で市民100人近く犠牲か
◆2011/06/11 yomiuri.co.jp スーダン北部側が南部空爆、独立控え緊張高まる
◆2011/06/16 nikkei.com スーダン、南北の衝突激化 国連総長が即時戦闘停止求める
◆2011/06/16 nikkei.com マレーシア、スーダン大統領入国で苦悩 人権団体が批判
◆2011/06/16 nikkei.com 逮捕状のスーダン大統領、中国を公式訪問へ
◆2011/06/16 nikkei.com スーダン大統領、マレーシア訪問を断念
◆2011/06/16 nikkei.com 国連安保理、スーダン問題協議へ
◆2011/06/20 cnn.co.jp スーダン政府軍、南北境界で大規模作戦を計画か 監視団体
◆2011/06/21 asahi.com 南北スーダン、境界上地域の非武装化に合意 AUが仲介
◆2011/06/21 nikkei.com 係争地非武装化で正式合意 南北スーダンが署名
◆2011/06/21 毎日新聞 スーダン:境界油田を非武装化 南北正式合意、PKO受け入れ
◆2011/06/23 nikkei.com スーダンPKO、日本の参画に期待感 国連事務総長
◆2011/06/23 cnn.co.jp 世界の「破綻国家」ランク、ソマリアが首位 4年連続
◆2011/06/24 外務省 スーダン国際平和協力隊の派遣延長
◆2011/06/28 cnn.co.jp スーダンに国連平和維持部隊を派遣、7月の南部独立控え
◆2011/06/28 yomiuri.co.jp スーダン大統領、北京到着…途中で経路変更か
◆2011/06/28 nikkei.com スーダン係争地にPKO緊急派遣へ 安保理が決議案採択
◆2011/06/29 AFP BB News 南北が包括協定に署名、係争地の和平に向け スーダン
◆2011/06/29 毎日新聞 スーダン:大統領が訪中 ICC逮捕状に「非加盟」と中国
◆2011/06/29 毎日新聞 スーダン:係争地にPKO派遣決定−−安保理
◆2011/06/29 yomiuri.co.jp 中国・スーダン首脳会談、実益重視で関係強化
◆2011/06/29 nikkei.com 中国主席、スーダン大統領と会談 投資拡大を約束
◆2011/06/30 asahi.com 中国主席、スーダン大統領の支援表明 欧米から批判も
◆2011/06/30 毎日新聞 中国:スーダンと友好維持 経済協力強化で合意

視覚障害学生支援技法
青木慎太朗編 立命館大学生存学研究センター A5判 182p 2009年2月 送料実費で頒布

第一部 
 第1章 大学における視覚障害者支援の概要 青木 慎太朗 12-30
 第2章 文字情報へのアクセスとその支援 韓 星民 31-68

第二部 
 第3章 視覚障害者への情報支援と著作権法上の課題 青木 慎太朗 70-81
 第4章 出版社の対応とその背景 植村 要 82-108

第三部 
 第5章 スーダンと日本、障害当事者による支援の可能性 斉藤 龍一郎 110-126
 第6章 異なる身体のもとでの交信――COE&新学術領域研究で目指すもの 立岩 真也 127-147

資料編 テキスト校正ガイドブック 立命館大学障害学生支援室 150-178

ni Japan 2007年6月号 特集/ダルフ―ルを見捨てるな
ニュ―・インタ―ナショナリスト・ジャパン編・発行 定価600円 必要な方はこちらへ
内容
  1. イントロダクション ス―ダンレッド
  2. ダルフ―ルの戦争と平和
  3. ダルフ―ル その事実と経過
  4. レイプという武器
  5. アフリカの苦悩と団結
  6. 石油開発とつくられた紛争
  7. コンタクトポイント

【News Sites】
○allafrica.com http://allafrica.com/sudan/
○BBC Country profile: Sudan
○Jeune Afrique Soudan
○ダルフ―ル・ニュ―ス http://darfur-news.seesaa.net/

【Related Sites】
○ス―ダン障害者教育支援の会 http://capeds.org

○アフリカNOW 78号 特集:アフリカ障害者の10年〜アフリカの障害者の取り組みは今
2007年10月20日発行 一部500円(送料実費) 必要な方はAJF事務局こちらへ
内容
【参考図書】
民族紛争を生きる人びと―現代アフリカの国家とマイノリティ
栗本英世著 世界思想社 ¥2,345 四六版 1996年4月 [amazon]

近代ス―ダンにおける体制変動と民族形成
栗田禎子著 大月書店 ¥19,950 809p A5版 2001年3月 [amazon]


 
 
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スーダン大統領が南部訪問 独立選択なら尊重

2011/1/5 9:34

【カイロ=共同】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票を9日に控え、同国のバシル大統領が4日、南部ジュバを訪問し「統一維持が最善と信じるが、南部が分離を選択するならば決定を受け入れ、支援する」と述べた。

バシル氏とそろって演説した南部自治政府のキール大統領は「投票後もバシル氏の訪問を歓迎する」と強調した。

住民投票は、イスラム教徒中心の北部とキリスト教徒などの南部の間で、20年以上続いた内戦を終結させた和平合意の一部。南部の独立支持が多数を占めるのは確実な情勢だが、両者が対立する未解決の課題は多く、内戦再燃の恐れも指摘されている。



 
 
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NEWS25時:スーダン 「分離選択も受け入れ」

スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票を9日に控え、同国のバシル大統領が4日、南部ジュバを訪問し「統一維持が最善と信じるが、南部が分離を選択するならば決定を受け入れ、支援する」と述べた。【共同】

毎日新聞 2011年1月5日 東京朝刊



 
 
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スーダン:9日に住民投票 南部独立、期待と不安 高揚感「自己決定の時」

◇民族分断、影落とす内戦

アフリカ・スーダンで9日、南部地域の住民を対象に、南部の分離独立の是非を問う住民投票が行われる。独立を望む有権者が多数と推測され、南部スーダン独立の可能性は高い。現地は高揚感があふれるが、一方で、新国家誕生に伴う課題は山積している。【服部正法】

基本的に12月8日まで行われた有権者登録がピークを迎えたころ、南部スーダンを訪れた日本の非政府組織(NGO)関係者らによると、現地には北部や国外に逃れていた難民・避難民などが続々と帰還し、お祭り騒ぎの様相という。

南部スーダンから米国に逃れ、その経験を基にした米国人作家の著作が話題となったバレンチノ・デングさんは米紙ニューヨーク・タイムズに「今こそ自己決定の時だ。それに尽きる」と高揚感を吐露した。長年南部スーダンで調査してきた栗本英世・阪大大学院教授(社会人類学)は「南部の人々は国家から疎外され続けてきた。彼らにとって国家は外部からの軍隊と同義で一度もまともな扱いを受けていない。歴史上初めて自ら運命を決められることになった」と解説する。

首都ハルツームを中心とする北部はアラブ系のイスラム教徒が、南部は黒人のアニミズムを信奉する人たちやキリスト教徒が、それぞれ主流。長年北部が政治や経済を主導し、南部住民が「2級市民」的な扱いを受けてきたと指摘される。

◇犠牲200万人

英国・エジプト共同統治からの独立(56年)直前から南北の軍事衝突が顕在化し、内戦に突入。72年に停戦したが、イスラム化を進める政府が83年に南部を含め全土にイスラム法を導入したのがきっかけで、内戦は再開した。

2度目の内戦は北部の政府と、南部の武装勢力「スーダン人民解放軍」(SPLA)の間で戦われた。05年に政府とSPLAが和平合意しSPLA主導の南部自治政府ができるまでに、この内戦で犠牲になったのは約200万人。難民・避難民は500万人とも推算される。

今回の住民投票では南部在住の住民370万人以上が登録。北部在住の南部出身者11万人以上、国外の南部出身者6万人以上も登録した。

独立後の課題の一つは、多民族で複雑な南部内部の民族間関係をどうまとめていくかだ。栗本教授は「内戦中、南部で敵味方が分かれ、その分断は民族の分断と重なって傷はいまだ修復されていない」と語る。最近でも09年8月にジョングレイ州で180人以上が死亡する大規模な民族間抗争が発生。長年の民族間の争いの背景には、中央政府の工作があるとも指摘され、火種は温存されたままだ。

また、SPLA内部でも以前、民族間の主導権争いがあった。ムサ・オマール元駐日スーダン大使は取材に「既に教育の高い周辺国の住民が大量に南部に流入して職を得ている。独立後(雇用不足などへの)国内の不満から民族間の混乱が起きたり、外部に敵を見つけようとする動きにならないか心配だ」と話す。

◇人材が不足

さらにガバナンス(統治)の問題もある。長年の内戦で行政運営における人材の不足は明らかで、巨大与党となるSPLAの政治組織SPLMを「野党不在状態でチェックできるか」(栗本教授)との懸念もある。オマール氏は「南部自治政府は北部と分け合った石油収入をどこに使ったのか。使途不明金額は膨大で腐敗がひどい」とSPLMを厳しく批判する。

収入の大半を依存する石油利益の南北配分の行方や南北境界付近の油田地域の境界線の未画定なども、不安定要因として残りそうだ。

◇幻の「統一」

南部のSPLAは元来、統一志向だった。05年の和平合意でも南北双方が「統一を魅力的なものにする」よう目指すことが定められた。SPLAの統一志向の背景には、長年SPLAを率い、和平合意後に事故死したジョン・ガラン最高司令官が提唱した、人種・宗教・民族・性別で差別されない平等と多様性を重んじる「新スーダン」建設のビジョンがあった。「独立は北部の少数者を軽視し見捨てることになる」との指摘もある。

スーダン政府のバシル大統領は12月19日、「南部が独立したら、憲法を変える。(変更後の)憲法の源はシャリア(イスラム法)とイスラムだ」と断言した。北部での少数者切り捨ては早くも現実味を帯び始めており、「新スーダン」ビジョンの消失は、北部にも大きな影響を与えそうだ。

毎日新聞 2011年1月6日 東京朝刊



 
 
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9日に住民投票=高まる独立ムード−スーダン南部

【ロンドン時事】アフリカ最大の国土を有するスーダン南部で9日、分離独立の是非を問う住民投票が始まる。手続きの遅れから延期の可能性も指摘されたものの、現地からの情報によると、計画通り15日までの日程で実施される運び。北部中央政府の統治によって差別を受けてきたとされる南部住民の間では、北部側への反発が根強く、独立承認はほぼ確実。だが、独立をめぐる懸念の種は少なくなく、事態は予断を許さない。

投票は南北内戦を終わらせた2005年の包括和平合意に基づくもの。登録済みの有権者は約400万人で、大半が独立支持とされる。南部の中心都市ジュバからの報道によれば、同地では投票を前に独立をテーマとする歌が大衆の人気を集めるなど、「独立ムード」が日増しに強まっている。

北部中央政府を率いるバシル大統領は先に首都ハルツームで演説を行い、南側が独立を選択した場合、「私が(独立を)承認する最初の人物となる」と結果を受け入れる方針を宣言。南部が安全で安定した新国家を築くため「手助けしたい」とも表明した。(2011/01/07-14:27)



 
 
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スーダン南部、独立投票へ 油田巡り緊張も

2011/1/8 18:44

【カイロ=花房良祐】スーダン南部で9日から、分離・独立を問う住民投票が始まる。同国ではアラブ系イスラム教徒が中心の北部と黒人系キリスト教徒が中心の南部が対立。住民投票は約20年にわたる内戦に終止符を打つ2005年の包括和平合意に基づき実施する。独立賛成が過半数を占めるのは確実視されているが、南北の境界や油田を巡り緊張が高まる恐れもある。

投票は9日から約1週間にわたり実施され、順調にいけば移行期間を経て7月にもアフリカの54番目の国家が誕生する。投票には約400万人が有権者登録。投票率が6割を超えれば成立する。

ただ独立後の新国家の先行きは不透明だ。スーダンの原油は約7〜8割が南部に集中。一方、パイプラインや港湾設備は北部にあり、原油収入を巡り将来、摩擦が高まる可能性がある。

南北の境界線は約2割が未画定で、油田が多くあるアビエイ地区の帰属を巡っては「インドとパキスタンのカシミール地方のように領土問題化する」(エジプトのスーダン問題専門家)との指摘もある。対立が先鋭化し、内戦が再発するとの懸念も浮上している。

南部は歳入のほとんどを原油収入に依存する見込みで、持続可能な経済の確立も課題。ソマリアのように破綻国家となれば難民流入などを通じた地域の不安定要因となりかねない。

スーダンの内戦(第2次)は1983年から05年にかけ、北部の中央政府と南部を地盤とするスーダン人民解放運動(SPLM)が長年争ってきた。犠牲者は200万人、難民・国内避難民は400万人ともいわれる。



 
 
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スーダン南部独立へ 20年の内戦経て9日、住民投票

2011年1月8日20時27分

【ジュバ(スーダン南部)=古谷祐伸】アフリカ最大の国土を持つスーダンで、南部の分離・独立の是非を問う住民投票が9日から始まる。南北内戦に苦しんだ南部の人々が独立を選ぶのは確実な情勢だ。投票を目前に、各国の要人がかけつけ、街は早くも祝賀ムードに包まれている。

住民投票は、2005年まで約20年続いた内戦の包括和平合意に基づき実施される。投票資格があるのは南部出身者で、南部のほか北部の一部でも投票が行われる。約390万人が有権者登録を済ませた。投票は1週間続き、2月15日までに結果が確定する予定だ。

首都ハルツームには、南部独立の動きを強く支援してきた米国のジョン・ケリー上院議員が訪問中。クリントン国務長官のスーダン入りの可能性も報じられている。

南部の最大都市ジュバには、スーダン西部ダルフール紛争に関心を寄せる米国の俳優ジョージ・クルーニーさんをはじめ、多くの著名人が連日駆けつけ、ホテルは満室状態が続く。

7日夜、ジュバでは住民投票を記念したコンサートが開かれ、内戦時代に子ども兵だった南部出身のラップ歌手、エマニュエル・ジャルさんらが独立ムードを盛り上げた。

ただ、独立が決まっても、南北境界付近の油田地帯の帰属などをめぐって、北部に拠点を置く中央政府との境界画定交渉は難航が予想され、内戦再燃の可能性も指摘されている。バシル大統領は4日、ジュバを訪れ、「個人的には残念だが、独立を選んでも我々は祝福する」と語った。



 
 
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スーダン:あす住民投票 「北部よサヨナラ」 南部「独立支持7割」予測も

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】北部・中央政府からの分離独立を問う住民投票の開始を9日に控えた、スーダン南部の中心都市ジュバに入った。独立の待望機運が現地で高まる中、従来独立に消極的な立場を示していた北部・中央政府のバシル大統領は4日、ジュバ入りして「(投票)結果の受け入れ」を確約。米政府も5日、「(投票が)平和的に実施されると考える」と、投票がスムーズに行われるとの認識を示しており、独立が一層現実味を帯びてきた。

投票で、有権者は投票用紙に描かれた「片手を広げた」絵(=分離独立支持)か、「両手を重ねた」絵(=統一支持)の二つの絵のどちらかに、親指の指紋を押印する。ジュバの街中は、その投票方法を示すポスターなどが各所に張られ、投票ムードを盛り上げている。記者が前回訪れた昨年3月と比べ、市民の表情は明るく「ウエルカム」と気軽に声をかけてくる人も多い。宿泊施設で働くデビット・バラさん(21)は「生まれてから大半の時間は内戦のさなかだった。南部住民はさすがに疲れたんだ。今は未来への希望を託したい」と語り、分離独立を支持すると告げた。

昨年11〜12月、スーダン国内や米英など海外8カ国で行われた有権者登録では、18歳以上の約390万人が登録。住民投票は9日から15日まで実施される。独立には、有権者の60%以上が投票した上で投票数の過半数の賛成が必要。新国家誕生の場合、建国は7月に予定される。南部自治政府を主導する与党「スーダン人民解放運動」(SPLM)関係者は、「住民の間では分離独立支持が90%以上との声もあるが、少なくとも70%は堅いと信じている」と話した。

今回の投票は、83年以降続いた第2次内戦を終結させた05年の「包括和平合意」(CPA)に基づいて実施される。第1次内戦はもともと、アラブ系住民中心の北部とアフリカ系住民の多い南部との間で、独立前年の55年に発生。第2次内戦開始から05年までの約22年間で、推定200万人が死亡、400万人の難民・国内避難民を出した。

南部はインフラ整備などの途上で、独立への期待から帰還する住民への対応や就業など課題は山積している。5日にバシル大統領が南部からたつのを見ようと空港に行ったというSPLM支持者の男性(48)は、「分離独立のサインでもある片手を広げ、『北部よサヨナラ』との思いも込めて手を振った。分離が決定した後が、(南部)自治政府が真に試される正念場となる」と話した。

毎日新聞 2011年1月8日 東京朝刊



 
 
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スーダン南部住民投票

スーダン南部住民投票 日本の7倍の面積を持ち人口約4000万人のスーダンで、南部が独立を目指して行う投票。南北内戦を終わらせた2005年の包括和平合意(CPA)で実施が約束されていた。南部は面積でスーダン全土の3割、人口は約800万人で全体の5分の1を占める。有権者数は約394万人。うち11万7000人はスーダン北部で暮らす南部出身者。また約6万人はウガンダ、ケニア、エチオピア、エジプト、カナダ、英米豪の8カ国に在住。投票期間は9〜15日で、結果は2月15日までに発表される。独立は過半数の得票で承認されるが、投票率が60%を切れば無効になる。(ロンドン時事)

(2011/01/08-14:31)



 
 
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スーダン南部、独立投票始まる

2011/1/9 20:01

【カイロ=花房良祐】スーダン南部の分離・独立を問う住民投票が9日始まった。ロイター通信によると南部自治政府のキール大統領も同日、南部中心都市ジュバで1票を投じた。独立の賛成票は過半数を超す見込み。南北の帰属が未画定の油田地帯、アビエイ地区では北部中央政府に近いアラブ系遊牧民族が南部勢力と衝突。少なくとも1人が死亡した。

スーダンではアラブ系イスラム教徒が中心の北部中央政府と、黒人系キリスト教徒が中心の南部勢力が対立。2005年まで「世界最長の内戦」ともいわれる争いが続いていた。独立投票は同年の和平合意の一環として実施されている。



 
 
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スーダン南部、独立に向け9日に住民投票

2011.01.09 Sun posted at: 10:41 JST

スーダン南部ジュバ(CNN) スーダン南部で9日、スーダンからの分離・独立の是非を問う住民投票が実施される。独立への賛成票が多数を占めるとの見方が強い。

北部に住む南部出身者も、河川や陸路をたどって数十年ぶりに帰郷している。アフリカ連合(AU)ハイレベル履行パネル議長を務める南アフリカのムベキ元大統領はCNNとのインタビューで、南部住民が「解放の瞬間」を待っていると述べた。

一方、南北間の境界付近では、南部の武装勢力、スーダン人民解放軍(SPLA)と北部系民兵との衝突が8日も続き、SPLAは民兵4人を殺害、6人を拘束したと発表した。南部を基盤とする最大野党、スーダン人民解放運動(SPLM)は、北部拠点の中央政府与党、国民会議党(NCP)が住民投票の妨害を図っていると非難している。

住民投票は、南北間の内戦を終結させた2005年の和平条約に盛り込まれていた。1983年から続いた内戦では200万人が死亡した。



 
 
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犠牲乗り越え夢への一票 スーダン南部独立へ住民投票

2011年1月9日22時33分

【ジュバ(スーダン南部)=貫洞欣寛、古谷祐伸】スーダン南部の分離・独立に向けた住民投票が9日始まり、投票所には長い列ができた。長い内戦に苦しんできた住民の多くは「独立」に将来の夢を託した。

南部の最大都市ジュバでは、内戦の南部側指導者で2005年に事故死したジョン・ガラン大佐の広い墓地に投票所が設けられた。

午前8時過ぎ、南部自治政府のサルバ・キール大統領が人々の歓声を受けて到着。墓に参ってから1票を投じた。「南部の住民が待ち続けた歴史的瞬間がやってきた。ジョン氏や多くの人々は無為に死んだのではない」と述べ、投票手続きの開始を宣言した。

ラジカ・コマさん(18)は生後半年の長男ドゥトちゃんを抱き、「私は独立を選んだ。この子が大きくなるころ、南部は立派な国になっていてほしい」と話した。

難民として今も海外で暮らす人が多く、米国やケニアなど一部の外国でも投票できる。しかし有権者390万人のうち、多くの人が投票するために帰還している。

フィア・アワタさん(42)もその1人。ケニアの難民キャンプをへて10年前からオーストラリアで家族と住む。2日にジュバに来た。投票に合わせ、大学生の一人娘ギスさん(21)がジュバで7日に地元男性(26)と結婚した。ギスは出身民族の言葉で「平和」を意味する。「自分たちで国をつくろうとするとき、平和を願って名付けた娘が独り立ちする。とても幸せ」とフィアさんは話した。

ただ、南北境界近くでは7、8両日に民兵と南部軍の間で銃撃戦が起き、6人が死んだ。南部軍は中央政府の関与を疑っている。投票期間は1週間ある。懸念された治安悪化で、投票に行けない住民が出る可能性も指摘されている。



 
 
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アフリカ54番目の国家独立か…住民投票始まる

【ジュバ(スーダン南部)=中西賢司】アフリカ最大の国スーダンで9日、南部の分離独立の是非を問う住民投票が7日間の日程で始まった。スーダン内戦を終結させた2005年の和平合意に基づくもので、独立支持票が過半数を占めるのは確実な情勢だ。

最終結果発表は2月の見通し。北部の中央政府のバシル大統領は投票結果を受け入れる姿勢を表明している。投開票をめぐる混乱がなければ、南部がアフリカ大陸54番目の国家として独立する公算が大きい。

住民投票では南部出身の390万人が有権者登録し、南北計約2900か所で投開票される。欧米や中東、ロシア、日本、中国などから計1200人以上の国際監視団が現地入りしている。

◆スーダン内戦=アフリカ系キリスト教徒主体の南部が、支配層を形成するアラブ系イスラム教徒主体の北部からの分離独立を求め、1955年に勃発した。72年に南部が自治権を得て停戦したが、北部の中央政府のイスラム法導入により、83年に第2次内戦が始まり、2005年まで続いた。飢餓などで、内戦による死者数は200万人以上とされる。

(2011年1月9日19時20分 読売新聞)



 
 
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スーダン:住民投票始まる 米国主導、南部独立確実

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】アフリカ・スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日始まった。独立支持が過半数に達するのは確実な情勢で、今年7月にもアフリカ大陸で54番目となる新国家が誕生する可能性が高まっている。独立宣言は08年のコソボ以来3年ぶりとなる。独立に現実味があるのは、米国が後ろ盾になり国際社会を主導している影響が大きい。米国には南部の石油資源確保や、スーダンで経済的な存在感を増す中国に対抗する思惑もありそうだ。

「新たな権利を得た気持ちだ。子どもたちにもこの日を目に焼き付けてほしい」。南部自治政府のあるジュバの投票所で飲食店員の女性、アブックさん(32)は2人の子どもを連れて語った。200万人が死亡したとされる南北内戦で父と兄を失ったアブックさんには分離独立は希望に映る。南部の投票所では9日、投票開始の午前8時前から長い列ができ、歌い踊りながら投票を待つ住民の姿もあった。登録有権者は約390万人で投票は15日まで。1月末にも確定する選挙結果では、分離独立が圧倒的に支持される見込みだ。

投票所には米民主党の重鎮、ケリー上院外交委員長も姿をみせ「今、南部住民は自身の力で立ち上がった」と述べた。ケリー氏は昨年11月以降、オバマ米大統領の親書を携え、再三スーダンを訪問。分離独立に消極的な姿勢を示す中央政府に対し、住民投票の「結果受け入れ」を条件に「テロ支援国家指定解除の手続きに入る」ことを伝えるなど圧力をかけてきた。8日の会見では「北部の安定も重要」と述べ、住民投票が成功裏に終われば、制裁を科してきたスーダンに対し、新関係に入ることも示唆した。

83年から続いた内戦の05年の和平合意、11年の南部住民投票というプロセスも米国が主導し描いた。

米国が熱心に支援するのは、表向きは内戦の最終解決という人道目的がある。西部ダルフール紛争の解決も米国民の関心は高い。しかし、本音の部分では、日量49万バレルにのぼる石油の利権確保があるとの見方がもっぱらだ。元々、米シェブロンが油田を発見したのに内戦や制裁で開発に携われず、「既得権」を回復する意識も働く。

さらに米国を駆り立てるのは中国への対抗意識だ。油田を採掘しているのは中国などの企業だ。中国が石油利権を手に入れたのは、ダルフール紛争に介入し続け、国際的孤立化が進む北部・中央政府の姿勢を黙認した見返りとされる。武器まで売却した疑いも強い。

中国は08年にジュバに総領事館を開設。中心部の舗装道路建設や多くの建築を手がけて、南部でも存在感を高めている。

さらに、南部はキリスト教徒が主体、北部はイスラム教徒主体で、米国の住民投票支援はアフリカで拡大するイスラム社会にくさびを打ち込む狙いもある。

一方、「和平合意は外圧に押し切られた印象が強い。時間をかけて北部と協力しスーダン人が国内の変革を目指す選択もあった」とアラブ系のイスラム教徒男性(30)は米国主導の和平プロセスに不満を漏らす。

さらに、南北対立の火種も残る。油田地帯「アビエイ地区」が南北の境目にあり、帰属を問う同地区の住民投票は棚上げされたままだ。南部の「スーダン人民解放軍」(SPLA)に従軍していたルワルディン・ウォルさん(77)は「スーダンは統一などしていない。アラブ勢力が石油資源など豊かな南部を強引に支配しようとしてきた」と北部への敵意をあらわにした。

毎日新聞 2011年1月9日 22時07分(最終更新 1月9日 23時55分)



 
 
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スーダン:油田地帯の帰属棚上げ 南北境界線画定が難航

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】アフリカのスーダンで、9日行われる南部地域の分離独立の是非を問う住民投票と同時に予定されていた、南北の境界にある油田地帯「アビエイ地区」の帰属を決める住民投票が棚上げ状態となっている。有権者資格の定義で北部・中央政府と南部自治政府が対立。同地区の混乱は内戦の再発につながる可能性もあり、課題となっている。

同地区には南部系の黒人農耕民ディンカ人の氏族が住むが、北部側のアラブ系遊牧民ミッセリアが乾期に同地区へ南下し、家畜の放牧を行う伝統的習慣を持つ。

このため北部・中央政府はミッセリアにも投票権があると主張している。

一方、南部自治政府を主導するディンカ人主体の「スーダン人民解放運動」は「遊牧民を住民とは規定できない」などの理由で投票権を認めず、議論は平行線のままだ。

アビエイ地区は南北内戦の激戦地の一つ。05年の包括和平合意は、同地区の帰属を決める住民投票を南部独立を問う住民投票と同時に実施すると規定した。しかし、南北間で境界線画定が難航。石油資源の利益配分などを巡る駆け引きが続いており、支援をする米国も「時間切れ」の見解を示している。

同地区は現在、北部・中央政府直轄の特別行政区となっている。

毎日新聞 2011年1月9日 東京朝刊



 
 
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独立問う住民投票開始=新国家誕生へ−スーダン南部

【ロンドン時事】北アフリカのスーダンで9日、南部の分離独立の是非を問う住民投票が始まった。賛成が多数を占めるのは確実とみられ、新たな独立国家が誕生する公算が大きい。しかし、油田地帯を抱える南部の独立は、それに消極的な北部との間に緊張をもたらす要素もはらんでいる。

投票は15日までの日程で実施。投票が終わって数日後に暫定結果が発表され、2月初旬にも最終結果が明らかになる見込み。ただ、道路などインフラが未整備なため開票作業に時間がかかる可能性もある。登録済みの有権者は約400万人。

現地からの報道によると、南部の中心都市ジュバなどの投票所では住民らが長蛇の列をつくり、次々と一票を投じた。投票を終えた人が歓喜の声を上げるなど、「まるでカーニバルの雰囲気」(英BBC)が漂っているという。

南部自治政府のキール大統領は投票後、「南スーダンが待ち続けていた歴史的瞬間だ」と住民投票の意義を強調。男性有権者の一人は「内戦で殺された父母ときょうだいたちのために一票をささげたい」と心境を語った。(2011/01/09-19:51)



 
 
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スーダン南部の住民投票始まる、北部からの分離独立を問う

2011年01月09日 19:23 発信地:ジュバ/スーダン

【1月9日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日午前8時(日本時間同日午後2時)に始まった。

投票は7日間にわたって行われ、結果は単純多数で決まる。今回の住民投票は、約200万人が死亡した1983〜2005年の南北の内戦を終わらせた2005年の包括和平合意の柱。前夜から多くの有権者が投票所前に列を作るなど有権者の出足は好調だが、住民投票が有効となるには60%以上の投票率が必要とされているため、スーダン南部の自治政府は有権者に投票を呼びかけている。

スーダン内戦が終結するまでの15年間、北部の軍事行動を指揮したオマル・バシル(Omar al-Beshir)大統領は、自由で透明性がある住民投票が行われれば投票結果を尊重するとしている。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は8日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に寄稿し、スーダン政府が2005年の和平合意で定められた義務を履行し住民投票結果を尊重すれば、米国はスーダンをテロ支援国リストから外す可能性があると表明した。

スーダンは1956年に英国から独立して以来、アラブ系イスラム教徒が多い北部と、アフリカ系キリスト教徒が多い南部の間で、宗教、民族、イデオロギー、そして石油に代表される資源をめぐる紛争が続いてきた。スーダン南部が独立すれば、193番目の国連加盟国が誕生することになる。(c)AFP/Peter Martell



 
 
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スーダン南部の住民投票始まる 早朝から長い行列

2011.01.10 Mon posted at: 09:53 JST

スーダン・ジュバ(CNN) スーダン南部の分離・独立を問う住民投票が9日から始まった。国際選挙監視団によれば、初日の投票は順調に進んでいるもようだ。

投票するのはスーダン南部の住民で、黒人のキリスト教徒が多数を占める。欧州連合(EU)、アフリカ連合(AU)、アラブ連盟、政府間開発機構(IGAD)などが選挙監視団を派遣し、7日以上にわたって投票が実施される予定。

南部の最大都市ジュバなどでは、投票所が開く午前8時までに長い行列ができた。早く投票したくて午前4時半から並んだというメアリー・デニスさんは「これは私たちの国のための投票だ」と意気込み、友人とともに午前4時前から来てラジオでニュースを聞きながら待っていたというジョン・バプティストさんは「私たちは50年も待った。独立を望んでいる」と期待を語った。

制服姿で警備に当たる警察官も「我々スーダン南部の住民が初めて希望を持てる。我々は自由を望む。新しい国家を建設したい」と興奮を隠さなかった。

独立は賛成多数で承認される公算が大きいと見られており、承認された場合、順調にいけば7月に新しい国家が誕生する。

各国の指導者も住民投票を歓迎し、オバマ米大統領は同日付の米紙ニューヨーク・タイムズに「200万人が死に、数百万人が難民となった50年に及ぶ内戦を経て、スーダン南部の人々に機会が訪れた」とする論説を寄稿。クリントン米国務長官、ノルウェーのストーレ外相、英国のヘーグ外相なども歓迎の談話を発表した。

http://www.cnn.co.jp/world/30001458.html



 
 
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スーダン南部の独立問う住民投票始まる、石油分配など課題も

2011年1月10日

[ジュバ(スーダン) 9日 ロイター] スーダン南部の分離・独立を問う住民投票が9日始まった。投票の結果、独立は実現する見込みだが、南部で採掘される石油の分配などをめぐる南北間の調整は難航しており、アフリカ最大の国の分割にはまだ紆余曲折がありそうだ。

南部の中心都市ジュバではこの日、強烈な日差しが照りつける中、市民が投票所前に列をつくり、何時間も待つ姿が見られた。投票は1週間にわたって行われる。

スーダンでは1955年以降、イスラム教徒が多数を占める北部と主にキリスト教と伝統宗教が信仰される南部との間で、石油利権や民族問題をめぐり幾度も内戦となり、計約200万人が死亡。2005年に和平合意が結ばれ、今回の住民投票の実施が決まった。

ただ、北部と南部の間には、国境の策定や市民権のほか、双方にとって生命線である石油収入の分配といった火種となり得る課題があり、これらを話し合う交渉はこの数カ月、行き詰まりを見せている。

また、周辺諸国もスーダンの分離・独立が自国に飛び火することを警戒しており、同国の分離がどのように機能するか注視している。



 
 
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油田地帯の帰属巡り対立、スーダンで33人死亡

【ハルツーム=田尾茂樹】AFP通信によると、スーダン中部アビエイ地区で、7日から北部系遊牧民と南部系農耕民との衝突が発生。

10日までに双方で少なくとも計33人が死亡した。大規模な油田を抱えるアビエイ地区は、スーダン北部と南部が帰属を巡って対立。9日から15日まで実施中の南部独立の是非を問う住民投票とは別に、住民投票を行って帰属を決めることになっている。北部帰属を望む遊牧民と南部志向の農耕民の衝突が起きたことで、今後、アビエイ地区を巡る南北間の対立が激化する可能性もある。

(2011年1月10日21時47分 読売新聞)



 
 
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米大統領:スーダン南部分離独立 投票後も積極関与を約束

【ワシントン草野和彦】アフリカ・スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が始まったことを受け、オバマ米大統領は9日に声明を出し、投票終了後の課題の解決にも「全面的に関与」する意向を示した。国境画定や石油資源の利益分配など、対応を誤れば、内戦に逆戻りしかねない火種を多く抱えているためだ。投票結果を平和的に実現できるか、オバマ政権の指導力が試されている。

大統領は8日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)への寄稿でも、スーダン指導部が投票結果を順守し、平和を選択すれば、経済制裁解除や、テロ支援国家指定解除の手続き開始を含む「米国との関係正常化の道がある」と改めて呼び掛けた。そうでなければ、「更なる圧力と孤立化」があると警告した。

大統領が特に神経をとがらすのは、南北の境界にある油田地帯「アビエイ地区」の帰属だ。北部の中央政府と南部自治政府の対立が続いており、大統領は声明で「アビエイ地区での暴力を停止すべきだ」と訴えた。

約200万人の死者を出した南北内戦を終結に導いたのは、米国のブッシュ前政権が主導した05年の包括和平合意だ。その総仕上げともいえる南部の分離独立の住民投票を巡る混乱を許せば、オバマ政権の指導力低下は計り知れない。

さらに、オバマ政権には「ルワンダ大虐殺の再現を許すことは避けたい」という考えがあるとも指摘される。

ルワンダでは94年4〜7月にかけ、フツ族主体の政府軍らにより少数派のツチ族約80万人が殺害されたが、当時のクリントン米大統領は、地域紛争に米国が巻き込まれるのを避けるために不介入の立場をとった。クリントン氏はそのため、米国内や国際社会から「適切な対応を取らなかった」と批判された。

毎日新聞 2011年1月10日 19時59分



 
 
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スーダン:南部独立、米国主導 住民投票、過半数確実 中国に対抗、石油権益回復狙う

<追跡>

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】アフリカ・スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が9日始まった。独立支持が過半数に達するのは確実な情勢で、今年7月にもアフリカ大陸で54番目となる新国家が誕生する可能性が高まっている。独立宣言は08年のコソボ以来3年ぶりとなる。独立に現実味があるのは、米国が後ろ盾になり国際社会を主導している影響が大きい。米国には南部の石油資源確保や、スーダンで経済的な存在感を増す中国に対抗する思惑もありそうだ。

「新たな権利を得た気持ちだ。子どもたちにもこの日を目に焼き付けてほしい」。南部自治政府のあるジュバの投票所で飲食店員の女性、アブックさん(32)は2人の子どもを連れて語った。200万人が死亡したとされる南北内戦で父と兄を失ったアブックさんには分離独立は希望に映る。南部の投票所では9日、投票開始の午前8時前から長い列ができ、歌い踊りながら投票を待つ住民の姿もあった。登録有権者は約390万人で投票は15日まで。1月末にも確定する選挙結果では、分離独立が圧倒的に支持される見込みだ。

投票所には米民主党の重鎮、ケリー上院外交委員長も姿をみせ「今、南部住民は自身の力で立ち上がった」と述べた。ケリー氏は昨年11月以降、オバマ米大統領の親書を携え、再三スーダンを訪問。分離独立に消極的な姿勢を示す中央政府に対し、住民投票の「結果受け入れ」を条件に「テロ支援国家指定解除の手続きに入る」ことを伝えるなど圧力をかけてきた。8日の会見では「北部の安定も重要」と述べ、住民投票が成功裏に終われば、制裁を科してきたスーダンに対し、新関係に入ることも示唆した。

83年から続いた内戦の05年の和平合意、11年の南部住民投票というプロセスも米国が主導し描いた。

米国が熱心に支援するのは、表向きは内戦の最終解決という人道目的がある。西部ダルフール紛争の解決も米国民の関心は高い。しかし、本音の部分では、日量49万バレルにのぼる石油の利権確保があるとの見方がもっぱらだ。元々、米シェブロンが油田を発見したのに内戦や制裁で開発に携われず、「既得権」を回復する意識も働く。

さらに米国を駆り立てるのは中国への対抗意識だ。油田を採掘しているのは中国などの企業だ。中国が石油利権を手に入れたのは、ダルフール紛争に介入し続け、国際的孤立化が進む北部・中央政府の姿勢を黙認した見返りとされる。武器まで売却した疑いも強い。

中国は08年にジュバに総領事館を開設。中心部の舗装道路建設や多くの建築を手がけて、南部でも存在感を高めている。

さらに、南部はキリスト教徒が主体、北部はイスラム教徒主体で、米国の住民投票支援はアフリカで拡大するイスラム社会にくさびを打ち込む狙いもある。

一方、「和平合意は外圧に押し切られた印象が強い。時間をかけて北部と協力しスーダン人が国内の変革を目指す選択もあった」とアラブ系のイスラム教徒男性(30)は米国主導の和平プロセスに不満を漏らす。

さらに、南北対立の火種も残る。油田地帯「アビエイ地区」が南北の境目にあり、帰属を問う同地区の住民投票は棚上げされたままだ。南部の「スーダン人民解放軍」(SPLA)に従軍していたルワルディン・ウォルさん(77)は「スーダンは統一などしていない。アラブ勢力が石油資源など豊かな南部を強引に支配しようとしてきた」と北部への敵意をあらわにした。

毎日新聞 2011年1月10日 東京朝刊



 
 
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スーダン:大統領、南部独立後も「北部が全債務継承」 米の援助狙う

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】スーダン北部・中央政府のバシル大統領は、スーダンが抱える約380億ドル(約3兆1000億円)にのぼる対外債務について、南部が分離独立した場合も「(北部が)引き継ぐ」との考えを示した。15日まで行われている南部の独立を問う住民投票では、石油利益の南北配分などと並び、債務処理が焦点の一つだった。これで、南部独立へのハードルが一段と低くなったと言える。

スーダンで投票監視活動を行っているカーター元米大統領がバシル大統領と会談、10日にその内容を米CNNに明らかにした。それによると、バシル大統領は「全債務は北部が負うべきもので南部ではない」と述べた。カーター氏は「これで南部は負債のない財務状況でスタートできる」と述べた。

南部は活発な民間投資で成長をとげているものの、油田は南北境界線上にあって帰属が未確定で、南部自治政府の歳入は潤沢とはいえない。このまま7月に独立が達成されても、巨額の債務があれば国家運営に支障をきたすと懸念されていた。

中央政府は南部との内戦や反政府勢力との和平協定実現が長引く西部ダルフール紛争で、多額の費用を軍事・治安面に投入。その結果、債務が膨らみ、財政状況が逼迫(ひっぱく)。1月に入り、ガソリンなどの燃料や砂糖の値上げを決定し、閣僚級幹部の給与削減なども発表していた。

ダルフール紛争を巡り欧米の経済制裁が続く中で、中央政府は国際機関などに援助を求めるのも難しく債務膨張に歯止めをかけられない状況だ。

バシル大統領側は、米政府が住民投票の実施成功を条件に「南部だけなくスーダン全体を支援する」と北部も支える意向を示していることを重視。

米国の意に沿って南部の独立を容認し、負債問題でも柔軟な姿勢を見せることで、債務軽減などで米国の援助を得る狙いもありそうだ。

国際社会も債務問題を重視しており、日本は05年の南北和平合意の定着・進展を理由に08年3月、対日債務の一部約31億6500万円を免除する方針を発表。09年7月にスーダン政府との間で合意している。

毎日新聞 2011年1月11日 東京夕刊



 
 
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見る世界:独立の夢も完熟?

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】独立へ機は熟した−−。南部の分離独立を問う住民投票が行われているスーダン南部の中心都市ジュバでは、マンゴーの最盛期を迎え、女性たちが路上で売る姿が見られる。女性たちは「南部独立が実現したら今より高く売れるかもしれない」と希望を膨らませている。

ジュバなどナイルに臨む土地は土壌が豊かでマンゴーの大木が群生している。熟れると「ボトン」という音と共に自然に落ちてくるため、自由に拾い集めて、味わい、売れる“市民共通の財産”だ。

学生のロス・ジュワインさん(18)は「学費の足しに」と話す。4人の子供と集めて売るメリー・ダグさん(30)は「家計を助けてくれるナイルの贈り物だよ」と自慢げだ。

毎日新聞 2011年1月11日 東京夕刊



 
 
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スーダン:住民投票に日本から15人の監視団

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】スーダンの住民投票では、日本政府から官民合同で派遣された15人の住民投票監視団(団長・石井祐一・前駐スーダン大使)も活動にあたっている。首都ハルツームと、南部自治政府の置かれるジュバを拠点に、投票所の巡回や開票作業の監視活動などを実施している。

政府が10年12月、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、派遣を決定した。15日まで実施されている住民投票で、日本監視団員は約100カ所の投票所を回る予定。

内閣府国際平和協力本部事務局から参加している安藤由香里さん(40)は「昨年の大統領選時の教訓が生かされている印象を受ける」とスムーズな運営を評価。長年、スーダン南部で調査研究を行っている栗本英世・大阪大大学院教授(54)も「住民投票は整然と実施され、昨年の大統領選時のような混乱もなく順調にスタートした。南部の各部族間のまとまりも進んでおり、祝祭的な雰囲気も強い」と分析している。

住民投票を巡っては、投票箱の輸送などを目的に陸上自衛隊ヘリ部隊の派遣も検討されたが、態勢の不備や安全面での懸念などから最終的に見送られた。

毎日新聞 2011年1月11日 10時54分(最終更新 1月11日 12時19分)



 
 
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スーダン:南部独立、住民投票 日本の監視団「投票スムーズ」

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】スーダンの住民投票では、日本政府から官民合同で派遣された15人の住民投票監視団(団長・石井祐一・前駐スーダン大使)も活動にあたっている。首都ハルツームと、南部自治政府の置かれるジュバを拠点に、投票所の巡回や開票作業の監視活動などを実施している。

政府が10年12月、国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、派遣を決定した。15日まで実施されている住民投票で、日本監視団員は約100カ所の投票所を回る予定。

内閣府国際平和協力本部事務局から参加している安藤由香里さん(40)は「昨年の大統領選時の教訓が生かされている印象を受ける」とスムーズな運営を評価。スーダン南部で調査研究を行っている栗本英世・大阪大大学院教授(54)も「住民投票は整然と実施され、昨年の大統領選時のような混乱もなくスタートした。南部の部族間のまとまりも進んでおり、祝祭的雰囲気も強い」と分析している。

毎日新聞 2011年1月11日 東京夕刊



 
 
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スーダン:南部独立、住民投票 米大統領「スーダンに全面関与」 投票後も主導表明

【ワシントン草野和彦】アフリカ・スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票が始まったことを受け、オバマ米大統領は9日に声明を出し、投票終了後の課題の解決にも「全面的に関与」する意向を示した。国境画定や石油資源の利益分配など、対応を誤れば、内戦に逆戻りしかねない火種を多く抱えているためだ。投票結果を平和的に実現できるか、オバマ政権の指導力が試されている。

大統領は8日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)への寄稿でも、スーダン指導部が投票結果を順守し、平和を選択すれば、経済制裁解除や、テロ支援国家指定解除の手続き開始を含む「米国との関係正常化の道がある」と改めて呼び掛けた。そうでなければ、「更なる圧力と孤立化」があると警告した。

大統領が特に神経をとがらすのは、南北の境界にある油田地帯「アビエイ地区」の帰属だ。北部の中央政府と南部自治政府の対立が続いており、大統領は声明で「アビエイ地区での暴力を停止すべきだ」と訴えた。

約200万人の死者を出した南北内戦を終結に導いたのは、米国のブッシュ前政権が主導した05年の包括和平合意だ。その総仕上げともいえる南部の分離独立の住民投票を巡る混乱を許せば、オバマ政権の指導力低下は計り知れない。

さらに、オバマ政権には「ルワンダ大虐殺の再現を許すことは避けたい」という考えがあるとも指摘される。

ルワンダでは94年4〜7月にかけ、フツ族主体の政府軍らにより少数派のツチ族約80万人が殺害されたが、当時のクリントン米大統領は、地域紛争に米国が巻き込まれるのを避けるために不介入の立場をとった。クリントン氏はそのため、米国内や国際社会から「適切な対応を取らなかった」と批判された。

毎日新聞 2011年1月11日 東京朝刊



 
 
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日本政府が食料支援=単独で最大の160億円−WFP

【ジュネーブ時事】世界食糧計画(WFP)は11日、日本政府がアジアやアフリカに対する支援の一環として、1億9660万ドル(約160億円)を拠出したと発表した。WFPを通じた1回の支援額としては過去最大。

資金は、パキスタンやアフガニスタンのほか、スーダン、エチオピアなど20カ国への食料支援、物資輸送に活用される。 (2011/01/11-21:01)



 
 
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武装解除に日本も一役=内戦の兵士ら職業訓練−スーダン

【ジュバ(スーダン南部)時事】スーダン南部独立の是非を問う住民投票で、半年後にもアフリカ54番目となる独立国家の安定を占うカギの一つが、南北内戦に参加した兵士の武装解除問題だ。日本の国際協力機構(JICA)が支援する職業訓練にスーダン人民解放軍(SPLA)の元兵士100人が参加、うち6割が職に就いたという。

最大都市ジュバには職業訓練所があるが、1980年代に始まった第2次内戦で機能停止に陥った。和平合意後の2006年からJICAは、訓練所に専門家を派遣するなど支援を開始。現地の需要に沿った建築や家具製作、自動車整備などの訓練を行っている。

内戦で国外へ逃れた難民の中には、英語や技能を身に付けて帰国し、職に就く人が少なくない。しかし、内戦に参加したSPLAの兵士は社会復帰が難しいため武器を置かず、内戦再燃の懸念材料となっている。

JICAの支援はこれまでジュバに集中していたが、2010〜13年を期間とした支援事業では、地方にも職業訓練支援を拡大する。ジュバにある南部スーダン・フィールド事務所の和田康彦氏は「独立国家が誕生すれば、地域や部族間の格差をなくしていくことが国家安定にとって重要となる」と話した。(2011/01/12-14:43)



 
 
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「水も電気も教育もない」=独立に希望託す寒村−スーダン南部

【ニシジュ(スーダン南部)時事】スーダン南部独立の是非を問う15日までの住民投票は、独立支持が大半を占めるもようだ。最大都市ジュバから約20キロ離れたニシジュ村の住民も、独立により南北内戦終結が確実となり、水や電気などの住民サービスの到来を待ち望んでいた。

「水も電気も十分な教育も、医者もいない」−。村の投票所で独立賛成に投じたアシリア・ムーイさん(50)は、長年の内戦に苦しめられた人生にもついに幸福の時がやってきたと喜びをかみしめた。しかし、積年の生活苦から今や視力をほとんど失い、足取りもおぼつかない。

ジュバからの道のりは、南部最大の貿易相手国ウガンダとの幹線道路に当たるが、未舗装の悪路が続き、電線や水道施設などの生活基盤もない。村の住民は泥や植物で建てた質素な家に住み、家財道具らしきものはほとんどなく、硬い土の床に寝転がる生活だ。

村には、わずか1カ所の井戸があるだけ。人々はほそぼそとした農業やまきを路上で売って生計を立てている。肌を焦がすような太陽の下、ある母親は疲れた様子で寝転がり、子供たちは木陰で過ごしていた。(2011/01/12-06:31)



 
 
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独立歓喜、対立の火種も=最大民族の支配に不満−スーダン南部

【ジュバ(スーダン南部)時事】スーダン南部独立の是非を問う住民投票は15日まで続き、約200万人が死亡した南北内戦終結の総仕上げとして、独立が圧倒的に支持される見通しだ。北部への隷属からの解放や、半年後にも実現する独立を前に、南部は歓喜に沸いている。だが、その陰で2005年の和平合意後、最大民族ディンカ人による支配が強まった。少数派からは「新たな支配の始まり」との声も出ており、新たな内戦の火種がくすぶっている。

長引いた南北内戦の原因は、民族、宗教の違いを無視した英国の植民地支配や1956年の建国までさかのぼる。キリスト教徒が多い南部は、北部のアラブ人主体のイスラム教徒に支配される形となり、言語や習慣が軽視された。こうした南部の人々にとって、「悲劇の建国」からの解放という半世紀を超える宿願がようやくかなう。

しかし、南部の中にも対立の構図は存在する。民族数は40を超え、09年には民族間抗争で2500人以上が死亡した。解放闘争を主導したディンカ人が、キール大統領を筆頭に南部自治政府や治安機関の要職を占める中、少数派からは公的機関での雇用や、住民サービスをめぐる差別的な扱いに不満も出ている。

ウガンダ国境近くの南端に住む少数民族出身のヨブ・アネットさん(26)は「どうして新たな支配のために独立に投票しなければならないのか」との思いから棄権した。

地元紙ジュバ・ポストの編集者によれば、南北統一維持に票を投じた人が、投票所で治安機関に連行されたとの情報がある。内戦の論功行賞による能力無視の人選や、ディンカ人による縁故人事も目立っており、同紙がある閣僚の不正を紙面で批判したところ、武装した護衛を伴う閣僚が編集局に殴り込んできたこともあるという。(2011/01/12-21:30)



 
 
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スーダン:油田地帯で南北衝突、30人死亡 住民投票、一時中断

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】南部の分離独立を問う住民投票が実施されているアフリカ・スーダンで、南北境界付近に位置する油田地帯アビエイ地区周辺で7日以降、断続的に武力衝突が発生。11日までに30人以上が死亡、一部地域で住民投票が一時中断された。北部のアラブ系遊牧民と南部のアフリカ系農耕民との戦闘とみられる。帰属が未確定の油田地帯を巡り、南北間でなお確執があり、南部独立の足かせになっていることを改めて見せつけた。

地元メディアなどによると、境界北側にある南コルドファン州と南側にある北バハルアルガザル州の境で10日、南部の住民らが車で投票に向かう途中、アラブ系遊牧民ミッセリアの武装集団に襲撃された。市民10人が死亡、18人が負傷した。

南部自治政府は武装集団の背後に北部・中央政府軍の支援があるとの見方を示す一方、住民投票を平和裏に履行するため「北部側の挑発に乗らないように」と自制を促した。

さらに、周辺では7、8日にも衝突が発生。この影響で一部地域で9日の投票が停止された。投票延長も検討されている。

北部を拠点に同地区に南下し、家畜の放牧を続けてきたミッセリアの投票権を巡り、北部・中央政府は有効と主張。一方、南部自治政府を主導するディンカ人主体の「スーダン人民解放運動」は「和平合意でアビエイはディンカの領域と規定された」「遊牧民を住民とは規定できない」などの理由で投票権を認めず、議論が暗礁に乗り上げている。

05年の「包括和平合意」では、南部の分離を問う住民投票とは別に、アビエイ地区で、南北いずれかへの帰属を問う住民投票を同時に実施する予定だったが、棚上げ状態だ。

米国務省高官らは11日、ワシントンで、住民投票の結果を北部が受け入れたうえで、アビエイ地区の帰属問題解決▽テロ支援の停止−−などが満たされれば、テロ支援国家指定解除を行うという従来の方針を強調。北部に圧力をかけた。

◇米に「棒引きを」

一方、油田とともに懸念として残る380億ドル(約3兆1000億円)の対外債務について、国営スーダン通信は、バシル大統領がカーター元米大統領に債務帳消しを求めたと報じた。バシル大統領は、カーター元大統領に、南部が独立すれば「全債務は北部が負う」と述べたが、返済能力のなさを訴え、棒引きへの協力も求めていた。

毎日新聞 2011年1月13日 東京朝刊



 
 
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長距離バス襲われ10人死亡…スーダン南北境界

【ヨハネスブルク=中西賢司】AFP通信によると、南部独立の是非を問う住民投票が行われているスーダンの南北境界付近で11日夕、北部から帰郷する南部出身者多数を乗せた長距離バスが武装集団に襲われ、10人が死亡、18人が負傷した。

南部自治政府の内相は、北部系遊牧民の犯行との見方を示す一方、全体的な治安状況については「平穏を保っている」と述べ、15日まで続く住民投票は総じて円滑に進んでいるとの認識を示した。

ロイター通信によると、投票率は、住民投票が成立する条件となる60%を上回るのが確実な情勢だ。スーダンでは、南部独立を見越し、内戦中に北部に逃れた南部出身者が続々と帰郷している。

(2011年1月13日08時08分 読売新聞)



 
 
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武装解除進まず=兵士ら不安定要因に−スーダン南部

【ジュバ(スーダン南部)時事】スーダン南北内戦を終結に導いた2005年の包括和平合意に盛られた武装解除が停滞している。15日まで続く南部独立の是非を問う住民投票に沸く中、最大都市ジュバ郊外の軍事キャンプでは、武装した兵士たちが「和平が確実に訪れたとは言い切れない」と厳しい表情を崩さない。半年後にも独立が実現する見通しだが、武装解除の問題は大きな不安定要因となりそうだ。

和平合意では、南北双方9万人ずつの兵士を削減することが決められ、兵士が市民生活を始めるため、教育や職業訓練を受けた後に社会復帰する計画だった。しかし、南部自治政府関係者によれば、こうした教育や訓練を受けている南部の旧反政府勢力スーダン人民解放軍(SPLA)兵士の数は約1万人にすぎない。まだ約400人が社会復帰しただけだ。

兵士の削減が進まない背景には、「独立国家が樹立され、安定するまで予断はできない」と戦闘再燃を警戒する軍指導部の判断もあるもようだ。(2011/01/13-15:05)



 
 
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「家なくても希望はある」 スーダン 難民 南部に続々帰郷

【ジュバ(スーダン南部)=内田康】スーダンからの独立が確実といわれる同国南部では、南北の内戦時代に北部や周辺国に逃れた難民の帰郷が続く。家も職もなく、野外の生活を強いられる人は多いが、「自分たちの国ができる。希望はある」と声をそろえた。

白ナイル川沿いのジュバ港近くでは、北部ハルツームから船で着いた千人余りの人たちが生活。ござを敷いて暮らし、ナイルの水で洗濯、お茶を沸かす。木に登ってマンゴーの実を取る人の姿も。「帰って来られて幸せ」と、一様に貧しい生活にも満足している。

ジュバに十日、到着したキリスト教徒アンゲロさん(36)は声を弾ませた。ウガンダ国境近くの自宅は内戦で破壊され、一九九三年にハルツームへ。イスラム勢力が政権を握る首都で、たばこなどを売って耐えてきた。イスラム社会で厳禁の飲酒が見つかり、警察官に殴られたこともあった。「ジュバで職を見つけたい。どんな仕事でもやるよ」

二〇〇五年まで二十年余り続いた内戦で、南部の四百万人以上が難民になった。うち半数は、北部に逃れた。

〇五年の和平成立後に南部への帰郷が始まったが、最近戻ってくる人々は、九日から始まった独立を問う住民投票で南部に新国家が誕生すると確信し、帰郷を決断した人たちだ。

地元紙記者によると家のない帰還民は推定で約五万人。非政府組織(NGO)が薬品などを提供するが、南部当局による具体的な支援策は決まっていない。

子ども八人を連れてハルツームから戻った主婦のジョイスさん(39)は「南部自治政府が、きっと家を与えてくれるわ」と期待した。

東京新聞 2011年1月13日朝刊



 
 
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北部スーダン、イスラム法強化の大統領方針に反対も

2011.01.14 Fri posted at: 11:52 JST

スーダン・ハルツーム(CNN) スーダン南部の分離・独立に向けた住民投票が今週行われている。独立を求める南部の人々にとってスーダンのイスラム法(シャリア)は奴隷制度に等しい。バシル大統領は、南部独立が決まったら北部でシャリアを強化すると宣言しているが、必ずしも北部の全住民がその政策を歓迎しているわけではない。

スーダン北部では既にシャリアが法律として用いられている。しかし20年以上続き200万人が犠牲となった内戦の和平合意が結ばれた2005年以降、その効力は緩和されている。バシル大統領は、南部が分離した後はシャリアを国家憲法の主要基盤に据え、イスラム教を国教とし、アラビア語を公用語にすると宣言している。

これに賛同する北部住民は多い。新聞の出版を手掛けるアル・タイブ・ムスタファさんは、国が二分することを歓迎し、イスラム教が何よりも最優先だと語る。

とは言え、こうした意見は主流とは言えない。スーダンのイスラム教にはスフィ派など異なる教派も存在するうえ、少数派だが無視できない数のキリスト教徒や土着宗教の信者もいる。使用する言語も多様だ。

内戦や貧困を理由に南部から北部に逃れてきた難民や非イスラム教徒らの間では、シャリアの実施に対する恐怖感が生まれている。

ハルツームでキリスト教系の教会を運営するエゼキエル・コンド氏は、「我々キリスト教徒は、キリスト教はスーダンの宗教であり尊重されるべきだと考えている」といい、大統領の方針に衝撃を受けたと語る。

一方イスラム指導者教会の会長は、シャリアは非宗教的な法律より非イスラム教徒の人権を保障すると主張し、こうした懸念を否定する。



 
 
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スーダン:住民投票成立 南部独立の可能性強まる

【ジュバ(スーダン南部)高尾具成】スーダンで実施されている南部の分離独立を問う住民投票で、投票率が投票成立の条件に定められる60%に達したことが13日、分かった。投票管理委員会の報道官らの話として、AFP通信が報じた。

南部住民や北部・国外に住む南部出身者ら計約390万人が有権者登録した投票は、今月9日にスタートしており、15日まで実施される。分離独立が認められるには、独立賛成票が投票数の過半数となる必要があるが、投票者の圧倒的多数が独立への賛成票を投じていると推測され、投票が有効となる見通しが強まったことで、独立の可能性が一層高まったと言えそうだ。

投票率について現地で投票監視に携わっているカーター元米大統領は「すでに(有効)基準に達しており、投票者数に関する限り、この投票の正当性に疑いの余地はない」と報道陣に明言した。

毎日新聞 2011年1月14日 東京朝刊



 
 
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スーダン南部住民投票が終了、独立賛成多数ほぼ確実

2011.01.16 Sun posted at: 09:22 JST

ジュバ(CNN)9日から始まったスーダン南部の分離・独立の是非を問う歴史的な住民投票が15日終了した。投票監視団が見守る中、1週間にわたり平和的に実施された投票は、同日午後6時に締め切られ、即日開票が開始された。

投票には計約400万人の有権者が登録。北部や国外に住む多数の南部出身者らが河川や陸路をたどって投票のために帰郷していた。海外で投票を行った南部出身者もいる。

最終的な投票率は推定で91%に達するとみられている。監視団関係者によれば、14日夜の時点で、有権者登録した約370万人のうち310万人が投票を終えたという。

南部当局が発表した初期結果によれば、分離独立への賛成票が60%以上を占め、成立が確実視されている。CNNがジュバにある投票所の1つで行った出口調査によれば、有権者100人のうち95人が独立賛成に投票していた。

住民投票は、南北間の内戦を終結させた2005年の和平条約に盛り込まれていた。1983年から続いた内戦では200万人が死亡。50年以上にわたり北部の政権に支配されてきた南部住民にとって、独立は長年待ち望んできたものだった。

投票結果は31日に発表される予定。投票の結果分離独立が成立し、手続きなどで問題がなければ、7月には南部が独立国家となる見通しだ。



 
 
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割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/上 イスラム教徒に警戒の目

◇深い宗教の溝、融和遠く

アフリカ・スーダン南部の分離独立を問う住民投票が15日、終了した。投票率は既に成立条件の60%を超えており、分離独立が圧倒的多数で支持されることは確実な情勢だ。南部住民や北部・国外に住む南部出身者ら計約390万人が有権者登録した投票の結果は遅くとも2月に公表され、7月にも南部が独立する可能性が高まっている。9日からの投票では、南北の境界にあり帰属が未確定の油田地帯アビエイ地区周辺で南北の住民が武力衝突したが、英BBCによると、14日までに和解が成立、投票への影響は最小限に抑えられた。

  ◇

「アラブ系・イスラム教徒中心の北部」と「アフリカ系黒人・キリスト教徒主体の南部」の対立−−。欧米で描かれてきた図式だ。米国を中心とした国際社会は、宗教的親近感もあり、南部独立を強力にてこ入れする。だがこの図式に割り切れぬ思いを抱き、対立を乗り越えようとする試みもなされている。

投票初日の9日。南部の主要都市ジュバの投票所にイスラム教徒が身にまとう「ジャラビア」と呼ばれる民族衣装をまとった男性が現れた。警戒する警官たちが男性を取り囲む。「何をしにきた」。男性が選挙監視団の身分証を示すが、警官たちは投票所に近づかせようとしない。軍服姿の数人もマークを始め、男性はあきらめて宿舎に帰った。

この男性はルワンダから来たイスラム教法学者シェイク・サーレ・ハビマナ・ハビブさん(50)。宗教間の共存や相互尊重を促す「アフリカ宗教会議」の一員として監視団に参加した。「イスラム教徒の姿が気に障ったんだろう」と落胆する。

サーレさんは、キリスト教徒が8割を超えるルワンダでも少数派だ。94年のルワンダ大虐殺の際、逃げ場所を失った住民をモスク(イスラム礼拝所)はかくまった。民族や宗教を超える「教訓」を伝えたい思いもあったがスーダンでは十分に通じなかった。サーレさんは心の傷が癒えぬまま10日、帰国した。

スーダンではイスラム教徒が7割で、キリスト教徒は5%程度しかいないが、南北内戦の際、キリスト教会が困窮する南部住民を救い、信徒を広めた。戦闘激化とともにイスラム教徒主体の北部と宗教的な溝を深めた。

しかし、南部にもモスクがあり、少なからぬイスラム教徒が暮らす。9日午後、キリスト教・イスラム教双方の指導者が合同で投票所に出向き、和解を訴えた。「宗教はみな元来、平和を求めるものであったはずだ」と牧師は話す。

投票が続く中、ジュバのモスクはひっそりとしていた。「宗教も故郷も簡単には切り離すことはできない」。運送業を営むイスラム教徒の男性(38)は淡々と話した。【ジュバ(スーダン南部)で高尾具成】

毎日新聞 2011年1月16日 東京朝刊



 
 
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スーダン南部、独立住民投票が終了 「投票率6割超」

2011/1/16 21:36

【カイロ=花房良祐】9日に始まったスーダン南部の分離・独立を問う住民投票が15日終了した。ロイター通信によると、選挙監視団として現地入りしているカーター元米大統領は投票率が成立要件の6割を大きく上回り、9割に到達した可能性もあると述べた。最終結果の発表は2月中旬。独立賛成票が過半数を上回るのは確実な情勢で、7月の新国家設立に向けて大きく前進した。

油田地帯のアビエイ地区の帰属は未確定で、今後の交渉で曲折も予想される。投票中に南北勢力の衝突も発生し、少なくとも30人以上が死亡した。

米政府高官はスーダン・ハルツームで14日、北部中央政府が住民投票の結果を受け入れるなどの条件を満たせば、スーダンのテロ支援国家の指定を7月までに解除する方針を改めて示した。スーダンには中国企業が石油資源を求めて積極的に進出しているが、今後は米企業の進出も増えそうだ。



 
 
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割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/中 南北の「壁」超える動き

◇「暴力撲滅」広がる共鳴

「悲しいが、南部出身の住民は北部では人権を無視され、奴隷のように扱われてきた。少なくとも、いったんは独立をすることに賛同している」。スーダン南部出身で、北部にある首都ハルツームで暮らすポール・ジェナール・ソロモンさん(31)は話す。ポールさんは12日、ハルツームの閑散とした投票所で南部の分離独立を問う住民投票に1票を投じた。

ポールさんの父は89年、南北内戦で戦死した。北部・中央政府軍に参加、南部を率いる「スーダン人民解放軍」に撃たれた。約3カ月後、ポールさん一家はハルツームの避難民キャンプに移った。

北部で働く南部出身者の仕事は清掃業や建設業が多い。就労先は限られている。ハルツーム郊外の三つのキャンプで暮らす人が大半だ。住民投票に合わせ南部に帰還した住民も多く、建設が一時的に停止したビル工事現場もある。ポールさんは「おそらく多くはハルツームに戻らないだろう」と見る。

11日夜、キャンプに暮らす兄(33)が警察官に両足を撃たれた。仕事がなく、密造酒を造り、販売していたためだ。「購入者は北部住民なのに」。釈然としない思いが残る。

厳然と残る南北間の壁。一方で、その壁を崩そうとする動きがある。ポールさんは南部の大学を卒業し弁護士資格を得たが、北部に戻った。非政府組織「暴力撲滅と発展のためのスーダン」に参加。異なる民族、宗教の若者らに和解を呼びかけている。

この非政府組織には、北部の主流派であるアラブ系イスラム教徒も多く参加する。住民投票では、中立的立場で暴力の停止を訴えた。「対話と議論を通じて不正を打ち破る」という目標に共鳴する若者は南北の境界を超えて広がる。組織の代表は、民族、宗教で対立、激しい内戦を繰り広げた旧ユーゴスラビア連邦の実情をクロアチアで学び、和解への教訓を得たという。

家族の承諾を得るのは難しいが、南北間の結婚は増える傾向にあるなど、「壁」を超える希望もある。「南部で生まれ、北部で暮らす私は南も北もない『スーダン人』だ。住民投票が北部へのショック療法になり、南北間の差別や暴力がなくなってほしい」。ポールさんは政治の動きを固唾(かたず)をのんで見つめる。【ハルツームで高尾具成】

毎日新聞 2011年1月17日 東京朝刊



 
 
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スーダン住民投票終了、独立賛成が圧倒的多数の見通し

2011年01月17日 09:16 発信地:ジュバ/スーダン

【1月17日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票は15日に投票が終了し、開票作業に入った。

南部の主要都市ジュバ(Juba)における16日の時点での開票途中結果では、D投票所における独立賛成が3066票、北部との統合支持票は25票、ジュバ大学(Juba University)投票所では独立賛成2663票、統合支持69票、独立賛成が圧倒的多数を占めていることから、独立賛成票が過半数に達することは確実とみられる。

独立が決定すれば、7月には新国家が誕生し、スーダン南部は193番目の国連(UN)加盟国となる。

今回の住民投票について、1960年代に外相を務めた住民投票委員会のモハメド・イブラヒム・ハリル(Mohammed Ibrahim Khalil)委員長は、「スーダン史上、最も平和的に行われた投票だった」とたたえた。

一方、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が率いる与党・国民会議(National Congress Party)は、国家を二分する結果となった場合でも、北部は住民投票の結果を尊重すると発表した。

■最終結果は2月に

現時点では、ジュバ以外の都市での投票結果は分かっていない。さらに、スーダンでは広大な国土を家畜とともに移動しながら生活する遊牧民も多く、集計作業は困難で、最終的な投票結果が判明するのは2月となる見通しだ。(c)AFP/Peter Martell



 
 
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スーダン南部独立問う住民投票、支持多数「ほぼ確実」 監視団体

2011年01月17日 20:25 発信地:ハルツーム/スーダン

【1月17日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票で、投票を監視するジミー・カーター(Jimmy Carter)元米大統領の財団「カーター・センター(Carter Centre)」は17日、選挙プロセスについて「概して国際基準に一致するものだった」と発表し、分離独立支持が「ほぼ確実」な情勢だと述べた。

カーター・センターは声明で「住民投票プロセスは現段階まで全体的に成功しており、国際基準とも概ね一致している」と発表し、「集計結果についての早期の報告によると、分離独立を支持する結果になることがほぼ確実となったとみられる」と述べた。(c)AFP



 
 
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割り切れぬ“独立”:スーダン南部住民投票/下 初代首相の子孫、複雑

◇平和な「再統一」夢見て

スーダンの首都ハルツーム中心部。1956年の独立後、初代首相や大統領を務めた故イスマイル・アル・アズハリ氏(1900〜69年)の家の白壁は、同国の独立記念日の今月1日以降、黒い布に包まれたままだ。

南部の分離独立の是非を問う住民投票で独立が決まれば、「これが統一スーダンとして最後の独立記念日になる。兄弟姉妹が離ればなれになる。身を切られる複雑な思いを国民と共有したかった」とイスマイル氏の孫娘の国会議員、オスマンさん(41)は涙を流す。

家に掲げられてきた青・黄・緑の旧国旗は半旗となった。69年、陸軍のヌメイリ議長率いる革命評議会がクーデターで全権を掌握。イスマイル氏は追放され、国旗のデザインも変わった。

イスマイル氏の娘の国会議員、ジャラさん(55)は「父は自由と民主主義、スーダンの統合を掲げた。私は南部の住民投票を尊重し、決して非難はしない。しかし、民族や宗教など多様性を包含する国としての誇りもある。南部が切り離される悲しみが心に交錯している」と話す。

イスマイル氏の親族が求める「統一スーダン」は北部・中央政府を率いる軍出身のバシル現大統領が目指す力による「統一」とは異なる。親族らは南北内戦や西部ダルフール紛争で暴力をふるい続けてきたバシル政権を批判する。圧政や差別から自由な国にしたいと願うからだ。

南部の分離独立はスーダン中央政府の間違いを確認させるものだとジャラさんらは主張する。そして、南部の独立後に憲法を改正し、南北住民がいずれも二重国籍を取ることを可能にするよう提言している。

植民地支配からの脱却を願い、イスマイル氏は「脱」の意味を持つ「ジャラ」を娘に命名した。しかし、ジャラさんが生まれてから55年間、大半は軍政支配や内戦が続いた。「平和な時は11年しかなかった。この国の課題は軍政支配にある。市民社会はそれなりに民主化してきたのに」と残念がる。

自宅の壁には56年に英国とエジプトの共同統治からの権限移譲式典で、旗を引き継ぐイスマイル氏の写真が飾られていた。ジャラさんは政治と軍隊が完全に切り離された新たな国として「再統一」するスーダンを思い描いている。【ハルツームで高尾具成】

毎日新聞 2011年1月18日 東京朝刊



 
 
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スーダン南部、唯一残った「白人」族の男性の今

2011年01月18日 18:46 発信地:ジュバ/スーダン

【1月18日 AFP】「僕は『ディンカ人』でも『アチョリ人』でもありません。部族で言うならスーダンの『ギリシャ人』で、南部スーダン人です」−−スーダン南部のジュバ(Juba)に住むジョージ・ギネス(George Ghines)さんは、誇らしげにこう語った。

映画のタイトルをとって、「僕は最後のモヒカン族です」と悲しげにほほえむギネスさん。ジュバ生まれの彼はギリシャ人入植者の末裔(まつえい)であり、50年間続いた2回にわたる内戦後もジュバに暮らす唯一の純血のギリシャ人だ。

同地では現在、南部の独立を問う住民投票が行われている。ギネスさんも投票したいのだが、有権者登録もままならない状況だ。「登録は困難です。彼らが白人の南部スーダン人というものを目にしたことがないからです。彼らは、白人のスーダン人が存在すること、白人のスーダン人にも投票権があることを認めようとしません」(ギネスさん)

■ギネスさんの祖先

ギネスさんの祖先は1905年、スーダン南部に入植した。当時スーダンを統治していた英国植民地政府がギリシャ人の「商才」を見込み、ギリシャ人の入植を奨励したため、20世紀初頭の20年間にギリシャ人がスーダン南部に大挙して押し寄せたのだ。入植者たちはやがて、商業の中継地点としてジュバの街を築いた。

ギリシャ人たちはジュバの「ギリシャ人地区」に家を建てて暮らした。ギネスさんの父親も、英国の植民地支配が終焉する約20年前、ここに居を構えた。

ギリシャ様式の建物もたくさん建立されたが、内戦の50年間は全く手入れがされなかったため、悲惨な状態だ。ギリシャ人コミュニティーの共同墓地にはゴミが散乱し、雑草が伸び放題。近くにある警察署の職員がトイレとして使用していた形跡もある。

「彼らはパイオニアです。こんな仕打ちを受けるべきではありません。ギリシャ政府も怠慢で、ギリシャ政府にとってわれわれは存在しないことになっています。悲しいことです」と、ギネスさんはため息をついた。

■内戦後のスーダンに唯一帰国したギリシャ人

ギネスさんはギリシャとスーダンの両方のパスポートを持っている。ジュバとハルツーム(Khartoum)の学校に通ったあと、大学教育を受けるためギリシャ・アテネ(Athens)に渡った。そんな折の1983年、南北間で第2次内戦が勃発する。

ギネスさんの生まれ故郷であるジュバは政府軍の駐屯地になり、南の反政府軍に包囲されて度重なる砲撃を受けた。故郷に帰れなくなったギネスさんは、難民として中東・北アフリカ諸国を渡り歩いた。そして2005年に包括和平合意が成り、22年ぶりに内戦が終結すると、ジュバに帰郷した。だが、スーダン南部に戻った純血のギリシャ人はギネスさんだけだった。

ギネスさんは現在、ギリシャ料理と南スーダン料理を出すレストランを経営している。店名は「ノトス」、古代ギリシャの南風の神を指しており、スーダン南部の独立を支持するギネスさんの気持ちが反映されている。

■「欧米支援団体の職員」に間違われることが残念

なおジュバには、ギリシャ人と黒人のハーフが数多く存在している。ギネスさんによると、サルバ・キール・マヤルディ(Salva Kiir Mayardit)第1副大統領兼南部スーダン自治政府大統領の夫人も、ギリシャ人の父とディンカ人の母を持つという。

ギネスさんは最後に、次のように語った。「自分は同郷の多くの人々から、四輪駆動車に乗って大渋滞を起こしている、西洋の支援団体職員や外交官といった白人たちの1人としてみられています。傷つきますよ」(c)AFP/Steve Kirby



 
 
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スーダン南部独立、賛成が6割超に 条件満たす

2011年01月20日 13:05 発信地:ジュバ/スーダン

【1月20日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票で、19日までに賛成票が独立に必要な60%を超えたことが、AFPの独自集計で明らかになった。中には、賛成が99%に達した地域も出ている。

地域によってはまだ集計が始まっていないが、AFPが南部の投票管理委員会から入手した情報をもとに独自集計したところ、19日夕方の時点で独立賛成は222万4857票に上った。独立に必要な票数は189万票で、すでに世界で最も新しい独立国の誕生は確実な情勢だ。

キリスト教徒のアフリカ系住民が多数派を占めるスーダン南部は、イスラム教徒のアラブ系住民が多数を占める北部との分離独立を求めていた。(c)AFP/Guillaume Lavallee



 
 
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ジョージ・クルーニー、スーダンでマラリアに感染

2011年01月21日 10:31 発信地:ロサンゼルス/米国

【1月21日 AFP】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票を支援するため現地を訪れていた米俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)が、マラリアに感染していたことが明らかになった。クルーニー本人が、21日放送予定のテレビ番組で語った。

ピアーズ・モーガン(Piers Morgan)が司会を務めるCNNのトーク番組に出演したクルーニーは、感染原因となった蚊に刺されたのは、戦争犯罪と大量殺りくの罪などで国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)から逮捕状が出ているオマル・バシル(Omar al-Beshir)大統領のせいかもしれないと話した。

「(スーダン南部)ジュバ(Juba)の蚊が僕を見て法廷関係者と思ったんだろう」

さらに、バシル大統領が病原体を持ち復讐心にかられた蚊をあなたの行くところすべてに差し向けていたと思うかとモーガンに聞かれたクルーニーは、「ああ、そう思うね」と冗談交じりに答えた。

クルーニーは、2度マラリアに感染したというが、詳しい症状については語らなかった。

モーガンはツイッターで、「クルーニーのマラリア最新情報:看病したいと申し出た人2万4563人」とつぶやくも、「クルーニーの代理人によれば、薬が効いて回復したそうだ。ごめんね、お嬢さんたち」と更新している。(c)AFP



 
 
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ジョージ・クルーニーがマラリアに感染

2011年1月21日 19:13

[映画.com ニュース] オスカー俳優ジョージ・クルーニーが1月上旬、アフリカのスーダン共和国でマラリアに感染していたことが分かった。

クルーニーが、1月21日放送の米CNNの番組収録で明らかにしたもので、司会者のピアース・モーガンが自身のツイッターに書き込み、米メディアで一斉に報じられた。

モーガンが、「ジョージ・クルーニーがマラリアに感染するのは今回が2度目。薬を服用しているが、あまり思わしくない状態だ」とつぶやいたことから、クルーニーの容態が心配されたが、広報によれば「すでに完全回復している」。クルーニー本人も、「これは適切な薬さえあれば、アフリカでもっとも致命的な病気でも、死ぬことなく10日程度で回復することを例示している」と語っている。

熱心なアクティビストとしても知られるクルーニーは、1月9日に行われたスーダン南部の独立の是非を問う住民投票に際し、アメリカや世界各国の関心を喚起するために同地を訪れていた。

(映画.com速報)



 
 
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スーダン南部「独立を」多数に 住民投票

2011/1/21 10:26

【カイロ=花房良祐】今月9〜15日に実施されたスーダン南部の分離・独立を問う住民投票で、独立の賛成票が圧倒的多数となった。ロイター通信が南部10州のうち9州で独自に集計した。99%が独立に賛成した地域もあったという。暫定結果は2月上旬に発表される。7月の新国家誕生に向けて南北当局は国境線や油田収入の配分など詰めの協議を続ける。

油田が多くあるアビエイ地区の帰属を決める住民投票も同時に実施するはずだったが、アラブ系遊牧民族の有権者の資格を巡り南北が対立、延期された。同地区の帰属問題がこじれれば緊張が高まる可能性もある。南北間の境界線は約2割が未画定だ。

英BPによるとスーダンの原油は日量約50万バレルを産出し、確認埋蔵量は67億バレルに達する。原油の7〜8割は南部に集中しているとされ、南部が独立すれば資源開発の行方も注目されそうだ。



 
 
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「独立賛成が圧倒的多数」スーダン南部投票で報道

2011/1/21 21:07

【カイロ=花房良祐】今月9〜15日に実施されたスーダン南部の分離・独立を問う住民投票で、ロイター通信は南部10州のうち9州を独自集計した結果、独立に賛成する票が圧倒的多数となったと報じた。99%が独立に賛成した地域もあったという。暫定結果は2月上旬に発表される。南北の当局は7月の新国家誕生を前に国境線や油田収入の配分など詰めの協議を続ける。

油田が多くあるアビエイ地区の帰属を決める住民投票も同時実施するはずだったが、アラブ系遊牧民族の有権者の資格を巡り南北が対立、延期された。同地区の帰属問題がこじれれば緊張が高まる可能性もある。南北間の境界線は約2割が未画定だ。

英BPによると、スーダンの原油は日量約50万バレルを産出し、確認埋蔵量は67億バレルに達する。原油の7〜8割は南部に集中しているとされ、南部が独立すれば資源開発の行方も注目されそうだ。



 
 
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ジョージ・クルーニーさん、スーダンでマラリア感染

2011.01.21 Fri posted at: 11:26 JST

(CNN) 米俳優のジョージ・クルーニーさんが21日放映のCNNの番組で、アフリカのスーダン滞在中にマラリアに感染していたことを明らかにした。

スーダンでは南部の分離・独立の是非を問う住民投票が9日から実施された。クルーニーさんは国連と米グーグルなどが参画するプロジェクト「イナフ」の活動で同国入り。投票の様子を記録・監視するため、撮影機材の設置を手伝うなどしている間にマラリアに感染したという。同プロジェクトの目標は、スーダンで大量の犠牲者を出したジェノサイドを終わらせることにある。

クルーニーさんがマラリアにかかったのは今回が2度目だという。

司会のピアース・モーガン氏が「(スーダンの)バシル大統領が、あなたが入国するたびにあなたを狙って復讐に燃えた病気の蚊の一団を派遣しているのでは?」と水を向けると、クルーニーさんは「ああ、そうかもしれない」と応じた。

モーガン氏はこのニュースについてミニブログのツイッターで第一報を伝え、数分後には「クルーニーさんのマラリアで新情報:2万2563人が看病したいと申し出た。しかしエージェントによると、薬が効いてもう大丈夫とのこと。残念」とつぶやいた。

http://www.cnn.co.jp/showbiz/30001563.html



 
 
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独立賛成が98%の圧倒的多数 スーダン南部住民投票

2011.01.23 Sun posted at: 10:46 JST

(CNN)スーダン南部の分離・独立の是非を問う住民投票の初期開票結果が21日、住民投票管理委員会のウェブサイト上に発表された。これによれば、独立賛成が全体の98.6%と圧倒的多数を占め、南部の分離が確実となった。

9日から15日まで7日間にわたり実施された投票では、海外在住の南部出身者を含む数百万人の有権者が投票した。先週には、住民投票を有効とするために必要な最低投票数を超えた投票を得たことを投票管理当局者が発表している。

同投票管理委員会によれば、公式の投票結果は2月14日に発表される予定。手続きなどで問題がなければ、7月には南部が独立国家となる見通しだ。

南部に集中している石油資源の権利をめぐり、南北間で新たな紛争が起きる可能性も指摘されている。



 
 
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NEWS25時:スーダン 南部独立「賛成」98%に

スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票で、同投票管理委員会ウェブサイトによると、大半の集計が終わった22日時点で、独立賛成が有効投票の98・81%と圧倒的多数を占めた。【共同】

毎日新聞 2011年1月23日 東京朝刊



 
 
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オバマ大統領、すべての民主化への願い支持

【ワシントン=山口香子】オバマ大統領は一般教書演説で、南部独立に関する住民投票が行われたスーダンや、デモ拡大で親米長期独裁政権が崩壊したチュニジアを取り上げ、「米国はすべての人々の民主化への願いを支持する」と宣言した。

「米国の道徳的模範は、自由や正義、尊厳を求めるすべての人に向けて輝き続けるものでなければならない」とも述べ、民主的価値の守護者としての「米国のリーダーシップ」を強調した。

大統領は昨年9月の国連総会演説で、「経験上、(民主的)価値を国民に保障する国は同盟国となり、否定する国やグループは敵となる」と言明。就任当初の対話重視の「関与外交」から一歩踏み出し、民主的価値観に重きを置く姿勢が目立っていた。

(2011年1月26日23時19分 読売新聞)



 
 
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関係正常化の約束確認=スーダンに米国務長官

2011年1月27日10時6分

【ワシントン時事】クリントン米国務長官は26日、国務省でスーダンのカルティ外相と会談し、同国南部の独立をめぐる住民投票が無事に終了したことに祝意を表明、スーダンとの関係正常化に向けた措置を取る意思を再確認した。

クリントン長官は会談前に記者団に対し、「スーダン政府との今後の協力を楽しみにしている」と言明。カルティ外相も米国の支援に謝意を表し、「協調と協力」を約束した。

クローリー米国務次官補(広報担当)によると、クリントン長官は会談で、スーダン政府が、南北間の包括和平合意の全面履行やダルフール紛争の解決を進めるに従い、正常化の措置を取ると約束した。 

[時事通信社]



 
 
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スーダン住民投票、開票が完了 約99%が独立支持

2011.01.30 Sun posted at: 16:19 JST

(CNN) スーダン南部で行われた同地域の分離独立を問う住民投票の開票が完了し、公式の開票結果(暫定値)が発表された。

開票の結果、投票者の98.83%が独立を支持したとの結果が出た。住民投票管理委員会がウェブサイトで30日発表した。

1月9日から15日まで7日間にわたり実施された投票では、海外在住の南部出身者を含む数百万人の有権者が投票した。



 
 
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スーダン南部独立へ 住民投票、暫定で99%賛成

2011/1/30 19:35

【ジュバ=共同】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票で、投票管理委員会は30日、南部で独立賛成が99%を超え圧倒的多数を占めたとの暫定開票結果を、南部の中心都市ジュバで正式に発表した。約200万人の犠牲者を出したアフリカ最長、最大の内戦を経て、南部は悲願の独立に向かうことが決まった。

南部は順調にいけば7月にも独立宣言し、アフリカ54番目の独立国が誕生する見通し。ただ南北間には、係争地の油田地帯アビエイ地区の扱いや石油収益の分配など未解決の問題が山積しており、紆余曲折(うよきょくせつ)も予想される。

投票管理委員会によると、暫定結果に異議申し立てがない場合、最終結果は2月7日に確定、申し立てがあった場合は同14日に確定する見通し。

住民投票は、1983年に始まった内戦を終結させた2005年の包括和平合意の最終段階。今月9日から15日まで行われた。有権者は約390万人。

南部住民は黒人系キリスト教徒が中心。アラブ系イスラム教徒中心の北部は統一維持を主張してきたが、北部中央政府のバシル大統領は住民投票の結果を受け入れる意向を示している。



 
 
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スーダン住民投票、98%が南部独立望む 7月実現確実

2011年1月30日22時54分

【ヨハネスブルク=古谷祐伸】スーダン南部の独立をめぐる住民投票の暫定結果が30日、投票を実施した住民投票委員会のウェブサイトで公表された。投票率は97.95%で、独立を選んだ票は98.83%。7月に独立するのは確実となった。最終結果は2月に確定する。

1月にあった投票は、スーダン南北および、ケニアや米国など8カ国に暮らす、18歳以上の南部出身者を対象にした。南部での投票率は99%を超え、独立を選んだ人も99.57%に達した。一方、本音では南部に独立してほしくないバシル大統領が拠点とする北部では、独立を求める人は57.65%にとどまっている。

スーダン南部からの報道によると、最大都市ジュバではこの日、南部での投票分についての暫定結果発表セレモニーがあり、自治政府のキール大統領が出席して、結果を祝っている。

今後は、異議申立期間をへて、異議がなければ2月7日に、異議が提出されたとしても精査の上で14日に、最終結果が確定する。

投票は、2005年まで続き、200万人以上が犠牲になった南北内戦の包括和平合意に基づく。和平プロセスの暫定統治期間が終わる7月9日に、南部が独立する見通しだ。



 
 
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スーダンで大統領追放求めるデモ

2011年 1月 31日 8:08 JST

アフリカ・スーダンの首都ハルツームで30日、チュニジアとエジプトでの動きに触発された学生デモがあり、警官隊と衝突。参加者はバシル大統領の追放を要求した。

デモの組織者らは会員制交流サイト(SNS)フェイスブックを利用して、スーダンの苦しい経済情勢と政治的抑圧に抗議するために30日に街頭デモを行うよう呼びかけた。デモの日取りは、同国南部の分離独立の是非を問う国民投票の暫定結果発表に合わせて決められた。それによると、南部独立の支持票は99%強に上った。

この日のデモはハルツームの主要3大学をはじめ全国各地で行われた。ハルツームでのデモ参加者がツイッターで報告したところによると、警官隊は催涙弾やテーザー銃(スタンガンの一種)を使って参加者を追い散らそうとした。あるウェブサイトは、乱闘服を着た警官が長い警棒でデモ参加者を殴りつけている画像を掲載した。

ハルツームのある警官は、学生らは大学キャンパスで抗議活動を始め、外に出ようとしたのを警官隊が阻止したと話した。この警官はまた、「彼らはチュニジアとエジプトでの反政府活動をたたえる歌をうたい、警官隊に投石したが、われわれはこれを鎮圧した」と述べた。約120人の学生がこれに参加し、5人が逮捕されたという。

政治活動家で、実際にデモに参加したサミラ・ハッサン氏は、学生やその他の市民約500人がハルツームの大通りに集まり、警官隊がこれらの人々を攻撃、約100人が逮捕されたと語った。あるフェイスブックのページによると、デモ参加者らは物価高、腐敗政治、コネの横行、高失業率などに反発している。

1989年以来スーダンを支配しているバシル大統領はこれまで、こうした大衆の反体制の動きをつぶすことを恐れていないと述べている。バシル政権は2005年に和平協定が結ばれるまで、南部との内戦を続けていた。03年には同国西部のダルフールの反政府勢力が政府への参加やより多くの資源の配分を求めたことから、政府を後ろ盾とした民兵組織がこの地域の村を焼き払ったり、強姦、大量虐殺を行った。

オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は同大統領に対し戦争犯罪および人道に対する罪で逮捕状を出している。また、米国は同政権がテロを支援しているとして制裁を科した。ただ米国は、南部分離をめぐる国民投票が平和裏に行われたことでスーダンをテロ支援国家リストから外すことを検討することに同意している。

スーダンでは南部の分離に伴って石油収入が減るのに備え、政府が燃料への補助金を減らしたことと輸入を減らしたことに抗議して、今月北部でもデモが起きている。

記者: SARAH CHILDRESS



 
 
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「異動イヤ」スーダン軍内部で銃撃戦 南部出身兵が抵抗

2011年2月5日22時41分

【ナイロビ=古谷祐伸】スーダンから分離・独立するのが確実な南部で、兵隊同士の銃撃戦があり、4日までに20人が死亡した。北部への異動を命じられた南部出身兵が嫌がったのが、原因だという。

スーダンには、2005年まで続いた南北内戦の名残で、北部中央政府軍と、かつて反政府勢力だった南部自治政府軍とがいる。今回の戦闘は北部軍内部で起きた。

AP通信などによると、南北境界に近い上ナイル州マラカルで3日夜から4日朝にかけて、迫撃砲弾も飛び交う激しい銃撃戦が続いた。子ども2人や国連に勤める運転手も、巻き添えで死亡した。

北部兵らは、和平後に組織された南北合同部隊のメンバーとして、マラカルへ派遣されていた。南部独立がほぼ確実な情勢を受けて、近く北部へ異動して、武装解除されることが決まった。ところが、異動対象者の中に南部出身者がいた。数年前までマラカル周辺で活動してきた民兵組織から、北部軍に編入された者たちだ。

事件の報告を受けた南部軍のアグエル報道官は「彼ら(南部出身の北部兵)は、南部独立後の北部では自分の権利が脅かされると恐れて異動を嫌がり、異動の際に武器を持っていくかで口論が始まり、銃撃戦になった」と説明している。

和平プロセスの仕上げとして実施された、南部独立をめぐる住民投票は、暫定集計の結果、98.8%が独立に賛成した。最終結果は早ければ7日に確定する。和平プロセスに基づく暫定統治期間の終わる7月に、新国家になる見通しだ。

表向き、南北関係は良好なものになりそうだが、市民権の定義や南北境界など、南北間の交渉がもつれて解決していない問題が多い。南部出身者の間には、南部を迫害し続けた北部への不信感が根強く残っている。



 
 
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スーダン、南部独立認める大統領令

2011/2/8 1:05

【ドバイ=太田順尚】スーダンのバシル大統領は7日、同国南部の分離独立の是非を問う住民投票の最終集計が同日公表されるのを前に「(独立賛成が圧倒的多数の)結果を受け入れる」と述べ、独立を認める大統領令を出した。南部は7月にも独立宣言し、新国家となることが確定した。

国営テレビが伝えた。同大統領は「今日、全世界の前で、南部の人々の意思を尊重し、歓迎すると表明する」と強調。「南北が協調に基づき良好な関係を築くよう最大限努力する」と述べた。

スーダンでは、1983年にキリスト教徒が多数の南部と、アラブ系イスラム教徒中心の北部が内戦に突入し、約200万人が死亡。内戦を終結させた2005年の包括和平合意を受けて今年1月に実施された住民投票は、暫定開票段階で独立賛成が約99%と圧倒的多数に達している。

ただ、南北間には係争地の油田地帯の扱いや、石油収益の分配などの問題が横たわる。5日にも南北境界付近で北部政府軍内の戦闘があり、兵士30人が死亡。戦闘は南北境界付近の別の都市でも発生し、分離独立までに混乱が深まる懸念もある。



 
 
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スーダン南部の独立決定 7月にも新国家に

2011/2/8 10:13

【ドバイ=太田順尚】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票の最終結果が7日、発表された。賛成票は98.83%に達し、7月にも独立宣言をして新国家となることが決まった。投票管理委員会によると、有効投票総数は383万7406票、反対は4万4888票だった。

AFP通信によると、南部自治政府のキール大統領は「南部の独立は(北部との関係の)終わりではなく、強力な協調関係を築かなければならない」と述べた。同大統領は南北間で人やモノの移動の自由を認める方針を表明。国際社会の制裁解除や、対外債務の支払い免除を目指して北部と協力する意向を示した。

南部の分離独立をめぐってはスーダンのバシル大統領も7日「結果を受け入れる」との大統領令を出している。順調に進めば、7月9日にも独立宣言し、アフリカで54番目の国家となる。

スーダンでは1983年、キリスト教徒が多数の南部とアラブ系イスラム教徒中心の北部の内戦が勃発し、約200万人が死亡した。住民投票は1月、内戦を終結させた2005年の包括和平合意を受けて実施された。

ただ、南北間には係争地の油田地帯の扱いや、石油収益の分配などの問題はなお調整を残している。南北境界付近ではなお戦闘も散発している。



 
 
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米、スーダン南部の独立新国家を承認

2011/2/8 10:31

【ワシントン=弟子丸幸子】スーダン南部の独立が住民投票で確定したことを受け、オバマ米大統領は7日の声明で、7月に誕生する新国家を独立主権国家として承認すると発表した。「アフリカの正義と民主主義の前進」と称賛した。今後のスーダン政府の対応を見極め、テロ支援国家指定の解除を検討する方針も示した。

大統領はスーダン政府に、南北間の内戦を終わらせた2005年の包括和平合意を「完全に履行しなければならない」と促し、ダルフール紛争の終結も呼び掛けた。そのうえで「すべての義務を果たす者には、テロ支援国家指定(解除)の検討を含め、米国との正常な関係への道がある」と語った。



 
 
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スーダン南部の独立が確定 賛成98.83%

2011.02.08 Tue posted at: 09:19 JST

ハルツーム(CNN) スーダン南部地域の分離・独立の是非を問う住民投票の最終結果が7日、住民投票委員会により発表され、賛成98.83%、反対1.17%の圧倒的多数で南部地域の分離・独立が決定した。

国営テレビによると、住民投票委員会は同日バシル大統領らに会い、最終結果を手渡した。大統領は、投票の結果を受け入れる意向を明示した。

住民投票は、2005年まで20年以上続き、200万人以上の犠牲者を出した南北内戦の包括和平合意に基づいて先月実施された。現在は他の地域で暮らしている南部出身者を含む数百万人が票を投じた。

米国務省のクローリー次官補(広報担当)は7日、スーダン政府が住民投票の最終結果を認めたことを受け、同国のテロ支援国家指定を解除する手続きを開始すると述べた。

オバマ米大統領は、包括和平合意が終了する7月に南部地域を独立国家として承認するとの米政府の意向を表明。平和的な移行に向け、南北両政府を支援すると確言した。



 
 
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スーダン南部の独立決定 アフリカ54番目の国に

2011年2月8日10時19分

【ジュバ(スーダン南部)=古谷祐伸】スーダン南部の分離・独立の是非を問う住民投票の最終結果が7日、発表され、賛成98.83%で独立が承認された。現在の南部自治政府による暫定統治が終わる7月9日にアフリカ大陸で54番目の国家として独立する。

発表に先立ってバシル・スーダン大統領は「南部の人々の意思を反映した投票結果を受け入れ、歓迎する」と語った。アフリカでの国家誕生は、1993年にエチオピアから独立したエリトリア以来。193番目の国連加盟国になる見通しだ。

首都ハルツームで行われた住民投票委員会の発表によると、有権者(18歳以上の南部出身者)の97.95%にあたる約385万人が投票した。

スーダンでは、イスラム教徒主体の北部中央政府が、非イスラム教徒が大半を占める南部に対してイスラム化政策を押しつけたことが原因で、20年以上内戦が続いた。この間、200万人以上が死亡したとされる。

2005年の包括和平合意(CPA)で内戦は終結。CPAに盛り込まれた規定に沿って、今回の住民投票が実施された。和平後もバシル政権は南部復興に力を入れなかったために南部住民の中央政府不信は消えず、今回の圧倒的な独立支持につながった。



 
 
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米、スーダンのテロ国家指定解除へ 南部の独立決定受け

2011年2月8日11時1分

【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米大統領は7日、スーダン南部の独立決定を受けて声明を出し、分離・独立が実施される7月に国家承認する方針を示した。スーダン政府に対するテロ支援国家指定解除の手続きに入る意向も表明。米国務省は包括和平合意(CPA)の実施状況を見極めて解除するとしている。

オバマ大統領は声明で、南部の独立を「正義と民主主義に向けたアフリカの長い旅の一歩で世界を鼓舞する」と歓迎。一方、スーダン西部ダルフール地方で続く紛争も終結させるよう呼びかけた。

米政府はイスラム過激派に「聖域」を提供しているとして、1993年にスーダンをテロ支援国家に指定した。



 
 
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スーダン南部独立へ、アフリカ54番目の国家に

【ジュバ(スーダン南部)=中西賢司】スーダン南部の分離独立の是非を問う住民投票について、住民投票委員会は7日夜(日本時間8日未明)、独立支持票が98・83%を占めたとの最終結果を公表した。

北部の中央政府を率いるバシル大統領は同日、結果を受け入れる大統領令を出した。南部は7月、アフリカ大陸54番目の国家として独立する。

南部は193か国目の国連加盟国になる見込み。新しい国名として「南スーダン」などが挙がっている。

スーダン全体の面積(約250万平方キロ・メートル)の約25%、人口(推定約4200万人)の約20%を占める南部には石油生産量の8割が集中する。南北間で独立日までに、油田地帯の帰属問題の解決を目指すが、最大の財源である石油利権に絡むだけに交渉は曲折も予想される。

(2011年2月8日13時16分 読売新聞)



 
 
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スーダン南部の自治政府大臣、省庁内で射殺

【ジュバ(スーダン南部=中西賢司】7月に独立するスーダン南部を暫定統治する自治政府のジミー・レミ協同組合・地方開発相が9日、中心都市ジュバの同省内で射殺された。

AFP通信などによると、狙撃したのは、レミ氏の運転手の男で、その場で自殺した。

警察当局は、個人的な恨みによる犯行とみて捜査している。運転手が解雇されていたとの情報もあり、雇用を巡るトラブルがあった可能性もある。

半世紀に及んだ南北内戦が2005年に終わったスーダン南部では、武装解除が進まず、武器が蔓延(まんえん)している。事件はスーダン南部が直面する治安対策の課題も突きつけている。

(2011年2月9日21時51分 読売新聞)



 
 
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スーダン、南部独立で対米関係改善へ、ダルフール問題は置き去りか?

2011年02月10日 18:37 発信地:ハルツーム/スーダン

【2月10日 AFP】住民投票で独立支持票が99%近くに達したスーダン南部が7月にも新国家となることが確定し、北部のスーダン中央政府と米国との関係も改善されようとするなか、ダルフール(Darfur)問題が置き去りにされることへの懸念が広がっている。

米政府は、住民投票が平和裏に行われ、スーダン政府が結果を承認したことを受け、スーダンのテロ支援国家指定解除に向けた手続きに着手した。米政府高官は8日、手続き完了までに約6か月かかるとの見通しを示した。

だが、スーダンで活動する支援団体は、ダルフール問題が国際的な議題から脱落してしまっていると警告を発している。

■ダルフール紛争、2か月前から激化

西部ダルフール地方で2003年、アラブ系の中央政府に対抗して、非アラブ系住民が反政府組織を結成したことを発端とするダルフール紛争。国連(UN)によると、この紛争による死者は少なくとも30万人にのぼっている。

紛争は現在も続いており、しかも政府軍と反政府軍との戦闘は前年12月から激化している。国連の推定では、この2か月間で新たに4万3000人以上が難民になった。

国際NGOオックスファム(Oxfam)の現地スポークスマンは、「この数週間に新たな戦闘が勃発し、空爆も行われた。北ダルフール(North Darfur)州を中心に多くの住民が避難した。ダルフール地方には解決には程遠い多くの困難な問題が残っている」と危機感を口にした。

北部を拠点とする野党の党首たちは、南部が独立すれば、ダルフール地方や反体制派の多い北部の複数地域で、分離独立運動が激しさを増すのではないかと危惧している。

一方、ダルフール問題をめぐっては国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)が09年、戦争犯罪や人道に対する罪などでオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領に逮捕状を発行したが、バシル大統領はICCへの出頭を拒み続けている。

■ダルフール和平への長い道のり

米政府高官らは、米国はダルフール問題のことを忘れていないと口をそろえる。住民投票の結果を受けたバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は声明を出し、南部の住民を祝福した上で、ダルフール紛争の完全終結を訴えた。 

だが、政府軍と反政府武装組織の和平交渉は前年12月以来、暗礁に乗り上げている。このときカタールで行われた和平協議で、政府側は「進展がない」ことを理由に代表団を途中で引き上げさせた。

また、主要反政府組織「正義と平等運動(Justice and Equality Movement、JEM)」は前月、交渉の席に着く用意はあるが、それは紛争の根本原因である非アラブ系住民の政治的疎外や難民などの諸問題が討議される場合に限ると表明した。

こうしたなかスーダンのAli Karti外相は8日、スーダンと米国が「ダルフール和平の実現に向けて両国が協力し合う」旨の協定を締結したことを明らかにした。米国のスコット・グレイション(Scott Gration)スーダン担当特使も、国際NGOや国連・アフリカ連合ダルフール合同活動(UNAMID)の活動を容易にするため中央政府が努力していると賞賛した。

しかし支援団体側は最近、ダルフール地方で治安悪化や政府軍の妨害によって活動が制限されているとして抗議している。(c)AFP/Simon Martelli



 
 
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大統領がフェイスブック奨励…でも支持者だけ スーダン

2011年2月10日21時31分

【ナイロビ=古谷祐伸】スーダンからの報道によると、強権的な支配を続けるバシル大統領が8日、地方などでフェイスブックなどインターネットの利用を奨励する趣旨の発言をした。ただし、自身の支持者に限るとしており、ネットを駆使し始めた反政府派に対抗させる狙いがあるとみられる。

バシル氏は、自身の影響が強い北コルドファン州の電力供給施設の開所式で、電力供給を地方へ広げることを検討するよう職員らに指示した。そうすれば、地方に多いバシル支持の若者らがコンピューターやインターネットを使えるようになるからだという。

フェイスブックやツイッターによるネット上の情報共有は、チュニジアやエジプトなど、アラブ諸国の市民の民主化要求で中心的な役割を果たしてきた。スーダンでは、首都ハルツームなどの学生らが1月、フェイスブックを通じて反政府デモを始めたが、警察当局が鎮圧に努めている。



 
 
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スーダン南部で衝突、105人死亡 独立前に政情不安

スーダン・ハルツーム(CNN) 住民投票で独立が決まったスーダン南部で自治政府軍と武装勢力が衝突し、105人が死亡、多数が負傷した。南部の自治政府が明らかにした。

南部を統治するスーダン解放運動(SLM)の軍事部門、スーダン人民解放軍(SPLA)によると、武装勢力が9日から10日にかけてファンガクの町を襲撃し、SPLAの兵士20人と民間人39人、武装勢力側の30人が死亡した。さらに別の町も襲撃され、SPLAの兵士4人と武装勢力の12人が死亡したという。

SPLAと衝突したのは2010年に南部ジョングレイ州の知事選に落選して反乱を起こしたジョージ・アトル氏寄りの武装勢力。アトル氏は知事選で不正があったとして南部自治政府を非難していたが、1月の住民投票を前に停戦協定を結んでいた。

スーダン南部は今月発表された住民投票の結果、独立が決まった。しかし7月9日の独立を控えて反政府民兵組織との衝突が相次ぎ、情勢が懸念されている。先週はガブリエル・タング司令官寄りの合同統合部隊(JIU)による反乱で50人が負傷、民間人65人が負傷する事件も起きた。

国境なき医師団は声明を発表し、「スーダン南部で始まった衝突による負傷者が大量に流入し、現在処置に当たっている」と伝えた。ほとんどが銃弾で負傷し、腹部や手足に重傷を負っている患者も多いとしている。



 
 
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スーダン大統領、次期大統領選に立候補せず 与党幹部

2011年02月21日 22:45 発信地:ハルツーム/スーダン

【2月21日 AFP】スーダンの与党・国民会議(National Congress Party)の幹部は21日、オマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が次期大統領選に立候補しないと述べた。

国民会議幹部のラビ・アブドゥル・アティ(Rabie Abdul Ati)氏はAFPに対し、「バシル大統領は次期大統領選に立候補しないことを確認する。100%確実だ」と述べ、アラブ諸国で相次いでいる反政府デモの影響ではないと付け加えた。

中東・北アフリカ地域では反政府デモが相次ぎ、チュニジアとエジプトでは大統領が辞任した。現在、スーダンと国境を接するリビアの各地でデモが起きている。

バシル大統領は、1989年にイスラム勢力の支援を得た軍事クーデターで権力を掌握。2010年4月の大統領選挙で再選され、5年間の任期を務めている。一方で、ダルフール問題をめぐる戦争犯罪や人道に対する罪などで国際刑事裁判所(International Criminal Court、ICC)から逮捕状が出ている。(c)AFP/Simon Martelli



 
 
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スーダン大統領 次期大統領選に不出馬の意向

2011.02.22 Tue posted at: 12:50 JST

スーダン・ハルツーム(CNN) スーダンのバシル大統領が2015年に予定されている次期大統領選に出馬しない意向を示した。与党・国民会議党(NCP)の幹部が21日、明らかにした。また新世代への権力移行を図るため、NCP党首の座も退く意向だという。

同幹部は、バシル氏の決断はエジプトなどで起きている民衆蜂起に影響されたものだとの見方を否定。「エジプトでは大統領と民衆の間に隔たりがあったが、スーダンでは大統領が週末に社会的、公的式典に参加する姿が見られる」と語った。

バシル氏は1989年にクーデターで実権を握って以来、政権の座にある。2010年の大統領選挙ではバシル氏が勝利したが、野党勢力の大半は不正を理由にボイコットしていた。

2005年にはスーダン南部の武装勢力「スーダン人民解放軍」と和平合意を締結し、数十年に及ぶ南北内戦を終わらせた。これに基づき今年1月に行われた住民投票で南部の独立が決定。南部地域は7月9日に正式な新国家となる。

一方でバシル氏は、西部ダルフール地方での紛争を巡り、大量虐殺や戦争犯罪、人道的犯罪に関与したとして、2010年に国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状を出されている。ICCが現職の国家元首に逮捕状を出したのはバシル氏が初めて。大統領職にあるため訴追を免れているとの指摘もある。

前述のNCP幹部は、ICCによる逮捕の可能性がバシル氏の退任を妨げるのではないかとの見方を退けた。



 
 
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スーダン:逮捕状の大統領、新体制のエジプト訪問 民衆蜂起後、アラブ首脳で初

【カイロ和田浩明】スーダンのバシル大統領は8日エジプトを訪問しタンタウィ軍最高評議会議長(国家元首)と会談した。バシル氏はスーダン西部ダルフールでの戦争犯罪容疑で国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ている。エジプトはムバラク前政権時代からバシル氏支持で、今回の訪問受け入れは新体制下でも方針を維持する意向を示したもの。

アラブ首脳のエジプト訪問は、民衆蜂起で2月11日にムバラク氏が退陣に追い込まれて以来初めて。エジプトの国営通信によると、両首脳は経済、政治関係強化を話し合った。

バシル氏はICC加盟国を訪問すれば逮捕される可能性があるが、エジプトは非加盟。アラブ連盟(22カ国・機構)やアフリカ連合(53カ国・地域)も逮捕状の執行に協力しない姿勢を機関決議している。エジプトはスーダンと隣接し、自国にとり死活的に重要なナイル川水資源の利用で上流国と対抗するためスーダンと共闘姿勢を維持してきた。

ダルフール紛争では政府軍と反政府勢力の衝突などで推定20万人が死亡したとされる。バシル氏は「人道に対する罪」などで09年にICCが逮捕状を発行した。

毎日新聞 2011年3月9日 東京夕刊



 
 
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日本、震災で世界一の援助受け取り国に 2011年

2011/4/13 23:51

日本が2011年に外国から受ける援助額が世界一になる見通しだ。国連の調べによると、東日本大震災を受けて世界から日本に届いた義援金と物資の合計額は13日までに計545億円相当に達した。支払い表明済み分を加えると864億円で、スーダン(638億円)を抜く。

実際に受け取った援助実績ベースではスーダン(624億円)が1位で、日本は2位。次いでアフガニスタン(350億円)や10年に大地震に見舞われたハイチ(280億円)が続く。

スーダンなどへの援助は米国が全体の約3割を占めるなど、国の拠出が大部分。日本への援助は各国の個人や支援団体が82%を占め、米政府が12%で続く。

日本の各国への援助額は米国、欧州委員会に次ぐ3位。



 
 
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スーダン南部、独立決定後も暴力激化 死者800人超える

2011年04月14日 13:59 発信地:ジュバ/スーダン

【4月14日 AFP】国連(UN)は13日、住民投票で独立が決まったスーダン南部で暴力が激化しており、今年にはいってからの犠牲者が800人を超えたと発表した。避難民も約9万4000人に達しているという。スーダン南部は7月の独立に向けて、治安の維持が大きな課題となった。 

スーダンでは今年1月に南部の分離独立の是非を問う住民投票が行われ、7月に独立することが決まった。住民投票はおおむね平和的に行われたが、それ以後、武力衝突が激化しており、過去1か月で避難民の数は倍増したという。

スーダン南部では武装勢力と政府軍の武力衝突のほかにも、土地や家畜をめぐる部族間の衝突、スーダン南部に主力を移したウガンダの反政府勢力「神の抵抗軍(Lord’s Resistance Army、LRA)」による攻撃も散発的に発生している。

スーダン南部の主要都市ジュバ(Juba)で会見したLise Grande国連人道調整官(スーダン担当)は、「少なくとも7つの民兵組織が存在し、共同体の中でも暴力が続いている。その上、LRAの存在もある。非常に憂慮している」と語った。

暴力の激化は2010年の統計と比較しても明らかだ。スーダン南部における暴力の犠牲者は、2010年には年間で980人程度だったが、今年はすでに3か月あまりで800人に達している。(c)AFP



 
 
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独立間近のスーダン南部、やまぬ戦闘 産油地の帰属火種

2011年4月30日21時34分

7月に独立を控えたスーダン南部で、戦闘が頻発している。産油地帯の帰属をめぐって争う、北部を拠点とする中央政府が介在しているとの見方が出ている。財政を支える石油生産も滞り、南部の今後に影を落としている。

現地からの報道によると、スーダン南部自治政府軍の報道官は29日、北部に隣接するユニティ州とジョングレイ州で19日以降、南部軍と武装勢力の戦闘が続き、巻き添えの住民を含む計266人が死亡したと発表した。

南部では、1月の住民投票で北部からの分離・独立が決まって以降、戦闘が増えている。国連の推計では、今回の衝突とは別に、800人が犠牲になり、10万人が家を追われた。

南部自治政府に反発する武装勢力は七つあり、南部側は、中央政府が支援していると批判している。南部が北部に疑いを抱くのは、南北間で未解決の問題が山積し、対立感情が消えていないうえ、境界エリアの産油地帯アビエイの帰属問題がくすぶっているためだ。

中央政府のバシル大統領は28日、政治集会で「アビエイを新国家の領域内に含める試みがあれば、我々は新国家を認めない」と演説した。南部自治政府が4月まとめた暫定憲法の草案に、アビエイが南部の一部だと書かれていると、報じられたためだ。

アビエイには南部の主流民族ディンカが定住するが、年に数カ月間、家畜の遊牧でアビエイを通る北部系遊牧民も住民としての権利を主張している。そこへ埋蔵石油をめぐる南北の利害対立が絡む。

南北どちらの領土なのかは、アビエイ住民を対象にした住民投票で1月に決めるはずだった。ところが、有権者の定義をめぐって紛糾し投票は実施されないまま。南部の独立後も火種として残りそうだ。

戦闘の影響で、日量8万4千バレルの石油を産出するユニティ州では4月、油田で働く北部出身の労働者百数十人が北部へ避難、産油量が減少している。2005年までほぼ20年続いた内戦のせいで、南部は技術者が不足し、石油精製も北部側に依存している。南部自治政府予算のほとんどを賄う石油収入は北部頼みだという現実を、戦闘は突き付けている。

加えて、近年の干ばつや北部からの帰還者の急増で、南部は食糧不足にも直面している。治安の悪化で、ジョングレイ州とレーク州では27日、世界食糧計画(WFP)の23万5千人を対象にした食糧援助活動が止まってしまった。(ナイロビ=古谷祐伸)



 
 
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ビンラディン容疑者殺害に抗議 スーダンで1000人集結

2011/5/4 18:17

【ダカール(セネガル)=共同】ロイター通信によると、スーダンの首都ハルツーム中心部で3日、米軍による国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害に抗議するため約千人が広場に集結し「米国に死を」などと連呼した。

急進的イスラム政党が呼び掛けたもので、礼拝の後、スンニ派の複数のイスラム教聖職者が同容疑者をたたえるとともに、アラブ諸国の指導者に対して米国と戦うよう訴えた。参加者は「聖戦を」とも繰り返した。

ビンラディン容疑者は1990年代にスーダンに滞在。スーダン北部では同国に制裁を科す米国への反感が根強い。米国は98年、ケニア、タンザニアの米大使館爆破テロの後、ハルツームの工場を爆撃。米国は同容疑者が関与し化学兵器を製造していたと主張、スーダンは単なる製薬工場だったとしている。



 
 
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スーダン北部政府軍に撤退要求 安保理、南部係争地で

2011/5/23 10:01

【ニューヨーク=共同】スーダン北部政府軍が、分離独立が決まった南部との係争地アビエイ地区に進攻、中心の町を21日までに制圧したことについて、国連安全保障理事会は22日、情勢の急速な悪化に「強い懸念」を示し、北部政府軍に軍事行動の停止と即時撤退を求める声明を出した。

一方、声明は、南部軍が19日、北部軍部隊を護送中の国連平和維持活動(PKO)部隊に攻撃を加えたとして、南部を強く非難した。

安保理メンバー国の大使らは現在、アフリカ訪問の一部としてスーダンに滞在中。訪問団はアビエイも訪問する予定だったが、AP通信によると、中止された。

また、国連の潘基文事務総長も22日、声明で「政府と南部の間の重火器などによる交戦を強く非難」した。声明によると、国連施設が迫撃弾による攻撃を受け、PKO部隊の国連スーダン派遣団(UNMIS)隊員2人が負傷した。



 
 
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スーダン:緊張再び 南北境界、政府軍が進攻

【ヨハネスブルク高尾具成】今年1月の住民投票を経て南部の分離独立が決まったスーダンで21日、南北の境界付近にある係争地アビエイ地区の主要な町に政府軍(北部)の戦車部隊が進攻した。この地域は産油地帯で、ロイター通信によると、政府軍側が南部側と戦闘の末、町を支配下に置いた。南北で緊張が高まる恐れがある。

国連派遣軍当局者らが確認。北部の国営テレビは「敵軍を南に追放した」と伝え、南部の旧反政府勢力「スーダン人民解放軍」当局者も「町は制圧された」と認めた。

スーダン南部は7月にも主権国家として独立するが、アビエイ地区の帰属を巡る交渉は難航。帰属先を決める投票も、南北対立を背景に、実施される見通しは立っていない。

米国の大統領報道官は21日、政府軍のアビエイ地区進攻を非難する声明を発表。作戦の即時停止と同地区からの撤退を求めた。

毎日新聞 2011年5月23日 東京朝刊



 
 
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スーダン係争地、軍進攻で市民100人近く犠牲か

2011/6/3 11:18

【ナイロビ=共同】スーダン北部政府軍が先月、武力制圧した南部との係争地、油田地帯アビエイ地区の元当局者は2日、北部軍の進攻に伴い同地区で市民100人近くが殺害されたと述べた。ロイター通信などが伝えた。

元当局者は、北部政府直轄のアビエイ特別行政区トップだったデン・アロップ・クゥオル氏。同氏は7月にスーダンから分離独立する予定の南部の有力黒人民族ディンカ出身で、北部政府は5月21日にアビエイを制圧した後、同氏の解任を発表した。

北部政府は南部とアビエイを共同統治することを提案、北部軍の即時撤退を拒否している。アビエイでは略奪や放火も横行し、住民数万人が南部に避難した。



 
 
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スーダン北部側が南部空爆、独立控え緊張高まる

【ヨハネスブルク=中西賢司】スーダン北部を拠点とする中央政府軍は9日、南北境界に近い南部のユニティー州を空爆した。

AFP通信が10日、南部を暫定統治する自治政府軍報道官の話として報じた。南部独立を7月9日に控え、緊張が高まっている。

中央政府軍は5月下旬、南北境界にあり、住民投票で帰属先を決める油田地帯アビエイ地区に進攻、占拠を続けている。自治政府軍報道官は新たな進攻に備え、厳戒態勢をとったと述べた。

(2011年6月11日20時37分 読売新聞)



 
 
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スーダン、南北の衝突激化 国連総長が即時戦闘停止求める

2011/6/16 9:49

【ニューヨーク=弟子丸幸子】国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は15日、アフリカのスーダンで北部政府軍と南部の旧反政府勢力による戦闘が激化していることに関して「深刻な懸念」を声明で表明、双方に即時の戦闘停止を呼び掛けた。危機的な人道状況にある避難民を救済するため、国連平和維持活動(PKO)部隊の移動の自由を無条件で認めるよう要求した。

スーダンでは来月9日に南部が独立し、新国家を樹立する。しかし、南北間の新国境線の地帯に広がる「アビエイ油田」の帰属を巡り双方が衝突、戦闘に発展した。国連によると同油田の周辺で15日、北部政府軍によるとみられる激しい空爆が相次ぎ、少なくとも64人が死亡。避難民は既に6万人規模に拡大しているとされ、食料や水の支援が急務となっている。



 
 
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マレーシア、スーダン大統領入国で苦悩 人権団体が批判

2011/6/16 9:59

ダルフール紛争をめぐる戦争犯罪などで国際刑事裁判所(ICC)から逮捕状が出ているスーダンのバシル大統領の入国の是非をめぐりマレーシア政府が苦悩している。19日からクアラルンプール郊外で開く貧困撲滅の国際会議に同大統領を招待しているが、アムネスティなど人権団体から「招待状を取り消すか、さもなくば逮捕せよ」と批判を浴びているからだ。

同会議は反欧米、親アジア・アフリカ路線をとったマハティール元首相が途上国連携の強化を目指して1995年に立ち上げ、今回が9回目。招待されているアフリカなど20カ国首脳には独裁国家ジンバブエのムガベ大統領も含まれる。

マレーシアはICCの締約国ではないが、ナジブ首相が参加の意思を表明したばかり。バシル氏の招待には政府内にも異論があり、17日に急きょ再検討する。産油国であるスーダンはマレーシア国営石油会社ペトロナスの有力投資先。両国の経済的な結びつきは強く、同首相は難しい判断を迫られそうだ。(シンガポール=佐藤大和)



 
 
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スーダン大統領、マレーシア訪問を断念

2011/6/16 20:56

【シンガポール=佐藤大和】スーダンのバシル大統領のマレーシア訪問が中止になった。同国のアニファ外相が16日明らかにした。大統領は国際刑事裁判所(ICC)から戦争犯罪などで逮捕状が出ている。マレーシア政府は、19日からクアラルンプール近郊で開く貧困撲滅に向けた国際会議への招待状をいったんは大統領に送ったが、人権団体の批判が殺到し入国を認めるかどうかの対応に苦慮していた。

外相は大統領の訪問中止の理由について「先方から緊急の用事が発生したという連絡があった」と説明した。



 
 
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国連安保理、スーダン問題協議へ

2011/6/16 23:30

【ニューヨーク=弟子丸幸子】アフリカのスーダンで北部政府軍と来月9日に独立を控える南部勢力の戦闘が激化している問題で国連安全保障理事会は16日、同問題への対応策を巡り協議する。南部の独立に向けた国連平和維持活動(PKO)部隊派遣の承認などについて話し合う見通し。

一方、同日の会合で予定していた潘基文事務総長の任期2期目再選の推薦は先送りする方向になった。安保理筋によると手続き上の要件を満たさなかったのが理由。地域グループ別の承認が推薦に必要となる中で、あるグループの手続きが間に合わなかったという。



 
 
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スーダン政府軍、南北境界で大規模作戦を計画か 監視団体

2011.06.20 Mon posted at: 09:33 JST

(CNN) スーダン南部の分離独立を7月9日に控え、政府軍(SAF)が南部との境界に近い南コルドファン州で大規模な軍事作戦を計画しているとみられる。同国の情勢を衛星から監視するプロジェクト、SSPが18日、明らかにした。

SSPは暴力を早期に警告するため、衛星写真に現場からの報告を合わせた情報を提供している。17日撮影の写真によると、同州の州都カドグリにSAFのものとみられる車両が少なくとも89台展開している。この中には重火器の輸送トラックなども含まれる。

同市内に設けた国連平和維持部隊の拠点周辺に、少なくとも300棟の仮設住宅が集まっていることも分かった。数千人の住民が避難を強いられている状況がうかがえる。

SSPによると、こうした写真は、同州内でSAFと南部側のスーダン人民解放軍(SPLA)との緊張が高まっていることを示す。国連からの情報も、SAFが大規模作戦を実施する可能性を示しているという。

スーダン南部は1月の住民投票で独立が決まったが、最終的な境界策定や石油権益の分配、治安態勢などをめぐり、SAFとSPLAの戦闘が続いている。南コルドファン州は境界の北側に位置するが、州内には3万人前後のSPLA戦闘員がいるとされ、SAFの攻撃対象となっている。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長とオバマ米大統領は、双方に暴力停止を呼び掛ける声明を相次いで発表している。



 
 
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南北スーダン、境界上地域の非武装化に合意 AUが仲介

2011年6月21日10時39分

スーダン南部が北部から7月に分離・独立するのを控え、南北境界上の産油地帯アビエイを非武装化することが20日、アフリカ連合の仲介で決まった。ともに領有権を主張する南北の間で5月から戦闘が続いており、事態の打開が期待されている。

交渉の仲介には南アフリカのムベキ元大統領が当たった。南北両政府の合意によると、アビエイを占拠している北部政府軍は近く撤退し、代わりにエチオピアから、4千人規模の平和維持活動(PKO)部隊がアビエイに派遣される予定だという。

アビエイは面積約1万平方キロと狭いながらも、石油が産出され、土壌も豊かなことから、2005年まで続いた南北内戦の激戦地になった。南部の独立が決まっても、帰属が決まらず交渉は難航している。



 
 
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係争地非武装化で正式合意 南北スーダンが署名

2011/6/21 9:46

【ナイロビ=共同】南アフリカのムベキ元大統領は20日、スーダンの南北政府当局が、南北係争地の油田地帯アビエイ地区を非武装化し、エチオピア軍の平和維持活動(PKO)部隊を受け入れることで正式に合意し、合意書に署名したと記者団に述べた。AP通信などが伝えた。

北部軍は5月に同地区を武力で制圧、7月に独立する南部との間で緊張が高まっていた。アフリカ連合(AU)当局者は今月13日、北部政府のバシル大統領と南部自治政府のキール大統領が非武装化で基本合意したと述べたが、その後も同地区では衝突が起きていた。

交渉を仲介したムベキ氏は、国連の承認が得られればエチオピア軍が即座に同地区に展開すると語った。APによると、約4千人が派遣される予定という。



 
 
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スーダン:境界油田を非武装化 南北正式合意、PKO受け入れ

【ヨハネスブルク高尾具成】南アフリカのムベキ元大統領は20日、スーダンの南北政府担当者が、双方の境界に位置する油田地帯のアビエイ地区を非武装地帯化し、エチオピア軍の平和維持活動(PKO)部隊を受け入れることで正式に合意、文書に署名したと記者団に明らかにした。AP通信が伝えた。スーダンは来月9日にも南部が分離独立する予定で、油田の利権をめぐり双方の衝突が続いていた。

同地区は北部中央政府軍が5月後半に武力侵攻し、制圧。多数の避難民が出た。仲介にあたるアフリカ連合(AU)は今月13日、北部のバシル大統領と南部自治政府のキール大統領が同地区の非武装化で原則合意したと伝えたが、その後も一部で戦闘が続いていた。

AP通信によると、今回の合意に基づき、国連の承認を得てエチオピア軍約4000人が、同地区に展開する見通し。

ライス米国連大使は20日、合意に歓迎の意を表明。近く国連安全保障理事会に同地区へのPKO部隊派遣に関する決議案を配布する考えを明らかにした。

アビエイ地区は05年まで20年以上続いた南北内戦の激戦地の一つ。今年1月、南部の分離独立を決めた住民投票と同時に、同地区が南北どちらに帰属するかを問う住民投票を実施予定だったが、有権者の範囲が決まらず延期されたままになっている。

毎日新聞 2011年6月21日 東京夕刊



 
 
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スーダンPKO、日本の参画に期待感 国連事務総長

2011/6/23 10:23

【ニューヨーク=弟子丸幸子】国連の潘基文事務総長は22日、来月9日にスーダンから独立する同国南部での国連平和維持活動(PKO)に関し、日本の参画への期待感を示した。陸上自衛隊の施設部隊を念頭に「日本を含め、我々を支援する工兵部隊や後方支援を歓迎する」と述べた。各国主要通信社との会見内容を国連が明らかにした。

北朝鮮核問題では、朝鮮半島非核化への決意を重ねて表明。「6カ国協議の再開に向け、好ましい状況を整えていきたい」と語り、協議再開に尽力する考えを示した。

スーダン南部独立を巡り、国連事務局は軍部隊8000人規模を中核とする大規模なPKOを編成する計画。外交筋によると、国連側は既に日本側に参加を非公式に打診している。



 
 
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スーダンに国連平和維持部隊を派遣、7月の南部独立控え

2011.06.28 Tue posted at: 10:18 JST

ニューヨーク(CNN) 国連安全保障理事会は27日、スーダンのアビエイに4200人の平和維持活動部隊を派遣する決議を全会一致で採択した。

決議によると、兵士4200人と警察官50人などで構成する「国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)」を半年の予定で派遣し、スーダン政府軍と南部側のスーダン人民解放軍(SPLA)の配備状況の監視・確認に当たる。

スーダンでは南部の独立を7月9日に控え、政府軍とSPLAとの間で南北の境界をめぐる衝突が激化。両者は第三者による監視が必要との判断で基本合意し、アビエイへの平和維持部隊派遣を認める合意文書に1週間前に調印した。

クリントン米国務長官は安保理決議の採択を歓迎し、「アビエイは長年にわたり、地域に緊張をもたらしてきた」「われわれは関係者に即時停戦を求め、衝突の影響を受けた罪のない民間人に人道支援を届ける活動のための自由なアクセスを求める」との談話を発表した。



 
 
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スーダン大統領、北京到着…途中で経路変更か

【北京=大木聖馬】新華社通信によると、スーダン北部を支配下に置く中央政府のバシル大統領が28日、北京に到着した。

29日に胡錦濤国家主席との首脳会談が行われる。

中国側は首脳会談で、7月9日のスーダン南部独立以降も北部への経済協力を続けていくことを表明する一方、南北関係の安定に向けて、大統領に対し自制的な行動を促すとみられる。

中国外務省の洪磊・副報道局長は28日の定例記者会見で、大統領の訪中の意義について「スーダン南北の和平推進、ダルフール問題の解決に役立つ」と強調した。

大統領は当初、27日に北京入りする予定だった。スーダン外務省によると、大統領は訪問先のテヘランを出発してトルクメニスタン上空を専用機で通過中、同国から領空通過を認めないとの連絡を受け、いったんテヘランに引き返した。別のルートに切り替えて北京に到着した模様だ。

(2011年6月28日21時13分 読売新聞)



 
 
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スーダン係争地にPKO緊急派遣へ 安保理が決議案採択

2011/6/28 10:23

【ニューヨーク=弟子丸幸子】国連安全保障理事会は27日、来月に国家が南北に分離するスーダンの係争地に国連平和維持活動(PKO)部隊を派遣する決議案を全会一致で採択した。規模は約4200人でエチオピア軍を主体に構成する。スーダンには独立後の南部にPKOを派遣する協議が別途進んでいるが、米国の主導で異例の緊急派遣を決めた。

部隊の名称は国連アビエイ暫定治安部隊(UNISFA)で派遣期間は6カ月となっている。

スーダンでは来月9日に南部が独立し、新国家が誕生する予定。国家分離を控えるなか、新国境地帯に広がるアビエイ油田の帰属を巡って政府軍と南部勢力の間で係争が発生。空爆が相次ぎ、戦闘が激化する事態に発展している。米国のライス国連大使はスーダン問題に注力しており、暫定PKOも米国が決議案を作成した。



 
 
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南北が包括協定に署名、係争地の和平に向け スーダン

2011年06月29日 12:32 発信地:ハルツーム/スーダン

【6月29日 AFP】スーダン政府とスーダン人民解放運動(SPLM)は28日、来月9日のスーダン南部の独立を前に激しい戦闘が続いている南北境界の南コルドファン(South Kordofan)州について、双方の意見の相違を解決するという内容の包括協定に署名した。

署名者の1人であるSPLMのマリク・アガル(Malik Agar)氏はAFPに、「停戦については(29日に)話し合いが行われる。この協定は対立終焉(しゅうえん)の序曲さ」と話した。協定は、今後は同州と青ナイル(Blue Nile)地域の政治・安全保障に関する包括協定を目指すと宣言している。

南コルドファン州では、6月5日以来、政府軍とSPLM系民兵組織の間で激しい戦闘が繰り広げられている。(c)AFP/Simon Martelli



 
 
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スーダン:大統領が訪中 ICC逮捕状に「非加盟」と中国

【北京・工藤哲】スーダン西部ダルフール地方での虐殺を巡り、国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪や人道に対する罪で逮捕状を出している同国のバシル大統領が28日、訪中した。29日に胡錦濤国家主席ら中国指導部と相次いで会談する。国際人権団体が批判する大統領の訪問をあえて受け入れることで、中国は欧米などと一線を画そうとしている。

中国外務省の洪磊(こうらい)副報道局長は28日の定例会見で、大統領を受け入れた理由について「中国はICC加盟国ではない。大統領は既に多くの国を訪れて友好的な応対を受けており、中国も歓迎する」と説明した。

大統領は訪中前、国営新華社通信に対し「7月9日の南部独立は現在の両国関係に影響しない」と語り、対中関係の友好ムードをアピールした。

スーダンは中国にとって、アフリカ第3位の貿易相手国。独立する南部と北部の境界に位置するアビエイ地区は豊かな産油地帯として知られる。中国には、南部独立後も石油権益を確実なものにする狙いもあるとみられる。

毎日新聞 2011年6月29日 東京朝刊



 
 
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スーダン:係争地にPKO派遣決定−−安保理

【ニューヨーク山科武司】国連安全保障理事会は27日、南北スーダンの係争地で油田地帯のアビエイ地区に、エチオピア軍の平和維持活動(PKO)部隊を派遣する決議案を全会一致で採択した。活動期間は6カ月で、最大4200人規模となる見通し。

同地区には今年5月、北部スーダン政府軍が進攻したが、その後、南北両政府が非武装化に合意した。南部スーダンの独立(7月9日)を前に、同地区一帯では依然、緊張状態が続いている。

毎日新聞 2011年6月29日 東京朝刊



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

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