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南アフリカ盲人協会




Date: 11 Mar 96 01:26:25 JST

長瀬です。

南アフリカ盲人協会のInfamaというニュースレター(第35号、1995年12月号)が届きました。Infamaというのはコサ語で盲人という意味だそうです。

協会の英文名はSouth Africa NationalCouncil for the Blindで視覚障害者だけで構成されているのではないようです。というのは名前がforだし、今号で報告されている第32回年次総会(95年11月)での規約案改正論議から分かります。論議の対象は、「各地域から2名ずつ選出される全国評議会委員のうち、少なくとも1名は視覚障害者でなければならない」という条項に関するものです。これを削除すべきであるという意見がありました。「私たちは人間として複数の面を持っているのであり、単に視覚障害の人間というわけではない。様々な側面を持っているわけで、視覚障害を理由としてではなく、自分の能力で選ばれるべきです」というLesley Martinの意見に対して、事務局長のWilliam Rowlandは反対で「盲人、特に草の根の盲人は自分達の仲間が全国レベルでの決定に関与していることを望んでいる。全員の利害が代表されるべきだが、自己代表self-representionの原則ー今日の民主運動では強く打ち出されているーを認めるべきである」とし、結局は僅差で「視覚障害」条項は残る事になったとのことです。

 事務局長のローランドは世界盲人連合からの推薦で障害者の機会均等化に関する基準規則の専門家集団(パネル)にも加わっています。白人ですが、アパルトヘイト体制下で弾圧されていたアフリカ民族会議(ANC)の1員として活動していました。南アはマンデラ大統領のもとで何とか国民和解の路線を進めているようですが、ローランドのような白人、そして彼を受け入れてきた黒人の存在が大きな役割を果たしているのではないでしょうか。(選挙監視好きの私は南アの選挙にも是非是非行きたかったのですが、外務省から許可が下りず断念した思い出があります。いつかテーブルマウンテンが見たい)
 なお、ローランドは日本にも関心があり、私も彼から雇用率等で資料を頼まれた事があります。何か機会があれば、日本に呼んでほしい人です!!

 他の記事ではElda Oliphantという北京で開かれた世界女性会議に参加した女性の報告があります。日本についてこう語っています。「日本は進歩的だが、障害者のコロニーがある。家族や地域社会から隔離され、障害者はこういったコロニーに入らざるをえない。さもなければ特別なニーズは満たされない」。南アについては「旧体制では障害者のためにという形で決定がなされたが、今は障害者が政府に直言することができる環境が整ってきた」としています。
 Sunday Timesという南アの日曜紙を点字版にして南ア以外でもマラウイ、ボツワナ、ナミビアという近隣諸国にも情報提供している人も取り上げられています。

 あと国際ニュースとして、世界盲人連合が95年4月のベネズエラでの役員会で優生学的政策反対という声明を出したというのが注目されます。


連絡先は
 South Africa National Council for the Blind
 P.O. Box 11149 Brooklyn 0011 Pretoria South Africa
 Tel: 012-346-1171 Fax: 012-346-1177

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長瀬修


REV: 20160930
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