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第3章 マラウイ一村一品運動における産品マーケティング ―地域振興における生産者グループの組織的学習と支援機関の関与― 吉田栄一
第4章 マラウイの農産物生産者組合の活動が地域や農家に与える影響 原島梓
『アフリカにょろり旅』 青山潤 著
◇読者レビュー◇ 幻のウナギを探し求める壮絶な日々
大倉 寿之(2007-08-22 05:00)
手にとってすぐに連想したのは、バックパッカーとして有名な蔵前仁一氏である。蔵前氏は世界を貧乏旅行し、抱腹絶倒な経験を数々の著書に著してきた。そのテイストにそっくりなのである。本の装丁も、旅のスタイルも、書きぶりまでも。
ひとつ違うのは、著者たちの本当の目的が、旅ではなく「調査活動」である点だ。
本書で活躍する2人の研究者は、東京大学教授の命に従い、世界中のウナギを生きままま集めるという目的に邁進する。
この教授は全18種のウナギを採集し、類縁系統関係を明らかにしようとしている。3年足らずのうちに17種まで採集できたが、最後の1種、ラビアータだけが入手できない。
そこで、教授の研究室に所属する2人がアフリカに飛び、幻のウナギを採集しようとする。その珍道中が実に愉快に記されている。マラウイ、ジンバブエ、モザンビークなどのアフリカ諸国を、ウナギを求めて旅して回る。
研究予算が限られているため、車を借りたり、人を雇ったりといった贅沢はできない。快適な旅とはほど遠い。限りなく低予算で宿を確保し、移動も現地のバスの利用が基本となる。言葉も、英語と少し覚えのあるスペイン語だけが武器だ。
こうなると、ウナギ採集が目的とはいっても、バックパッカーの旅行記と変わらなくなる。それにしても壮絶な旅である。最後の1種ラビアータを採集しようとする動機だけに突き動かされて、ウナギのいそうな町から町へと流れていく。
現地の気候はおそろしく厳しい。アフリカが暑いことは誰しも知っているが、乏しい水と、いつ来るか分からないバス、もしくは現地を走るトラックを待つうちに、のどがカラカラになる。炎天下での徒歩による移動も、体中から水分を奪い、唇が干からびて切れるほどだ。
酷暑の日本で読んでいると、そのつらさが共感できるような気もしてくるが、実際には、少々の共感など及びもつかないすさまじさである。
ときにへたり込みつつも、歯を食いしばりながら道を行く……にも関わらず、目的とする町では空振りの連続。そして、ウナギが遡上していそうな別の町へと再び移動し、釣り糸を垂れる。現地の漁師の協力も得ようとするのだが、なかなか思うようにいかない。ウナギと似たような細長い魚が届けられては落胆することの繰り返しである。
途中、激しい頭痛に見舞われたり、嘔吐したり、気力も体力も限界に近いところまで追い込まれる。ところが、2人はなかなか諦めない。ひとくちにアフリカといっても、国ごとに治安や町の雰囲気、人あたりもずいぶん違う。
不衛生な安宿、食堂で提供されるまずい食事、そして一貫した水の乏しさ。ウナギを求める探究の旅を大まじめに書いても立派な研究紀行文になるはずだが、著者のおもしろおかしく書くセンスの良さに脱帽してしまう。
最終的には、現地の漁師の手で、一匹、また一匹とラビアータが届けられ、ようやく8個体まで集まる。ただし、日本にいる教授の指示は30個体を集めよというもの。さすがに、次々にウナギが集まる状況になく、限界を感じて帰国する。ここで、読者も胸をなで下ろすことになる。
ウナギは今では、ニホンウナギならマリアナ諸島西の海域で産卵し、成長しながら大回遊して、日本の河川を遡上することが分かっている。ヨーロッパウナギなら、サルガッソー海で産卵されたものが、欧州の河川をさかのぼる。
実は、18種のウナギのうち12種は熱帯にいて、これらはあまり研究が進んでいないとある。しかし、こうした熱帯地方のウナギ研究の基礎には、こうした血のにじむような調査活動があることを知った。
本書に生物学的な知識を得ることを期待してはいけない。壮絶な旅行記として読む分にはとても楽しい。旅の最中にはそういう気分ではなかっただろうが、著者は、本を執筆しながら、きっとよき思い出としてアフリカの旅を振り返ったに違いない。
「アフリカにょろり旅」というユニークな書名と装丁が、そのことをよく表している。
講談社
281ページ
定価1680円(税込み)
2007年2月10日発行
数百万人の飢餓は干ばつではなく政策の失敗がもたらしたもの(04/11)
南アフリカ全域を覆う長引く干ばつによって6年連続で食糧不足に見舞われたマラウィでは、今年も約200万人が食糧援助を必要としている。しかし、専門家は数百万人ものマラウィの貧困層を長年に亘って飢餓で苦しめている背景には、政府による政策の失敗が大きく影を落としていると非難している。
マドンナさんの養子縁組、人権団体が裁判所に異議申し立て - マラウイ
* 2006年10月28日 08:48 発信地:マラウイ
【リロングウェ/マラウイ 28日 AFP】アフリカ南部、マラウイの67の人権団体連合が、米国人スター歌手マドンナ(Madonna)さんの養子縁組許可の取り下げを求めている問題で、首都リロングウェ(Lilongwe)の高裁は27日、人権団体側に異議申し立ての準備期間を与えるため、11月13日まで審問の休止することを決定した。審問は、マドンナさん側の弁護士、人権団体代表、政府側代表らが出席して非公開で行われている。
人権団体連合の広報担当者は、「11月13日に審問は非公開で開かれ、答弁が行われる」と高裁前で述べた。マドンナさんの弁護士Allan Chinula氏も休廷を確認し、「人権団体側は裁判所から、より多くの資料をそろえ、論点をまとめるよう言い渡された。我が方は既に、必要な証拠の提出は終えている」と休廷を認めている。
■争点は「養子縁組の法的手続き」の違法性
人権団体側は、マラウイ政府が養子縁組の申請があった数日後に、デビッド・バンダ(David Banda)君(13か月)に、マドンナさんが住む英国、ロンドンへの出国を認めたことが違法であると主張している。マラウイでは養子を望む男女は通常、 18か月にわたり養子を取るにふさわしいかの調査が行われる。しかし、人権団体はマドンナさんが資産家であることで、一時的養育権の取得が違法に早まったとしている。
デビッド君の実夫ヨハネ・バンダ(Yohane Banda)さんは審問に出席するためリロングウェに入っている。ヨハネさんは、マドンナさんが今回の養子縁組を断念し、デービッド君を貧困に苦しむマラウイに送り返すことを恐れ、繰り返し人権団体に申し立ての取り下げを求めている。
写真は27日、高裁前で、報道陣の質問に答える実父のバンダさん。(c)AFP/AMOS GUMULIRA
マドンナ養子縁組批判の人権委員会側弁護士、裁判から手を引く - マラウイ
* 2006年11月14日 04:26 発信地:マラウイ
【リロングウェ/マラウイ 13日 AFP】米国人スター歌手マドンナ(Madonna)さんのアフリカ南部のマラウイにおける養子縁組聴聞会をめぐって13日、委員会の指名した弁護士Titus Mvalo氏が、この件から手を引く意向であることを明らかにした。理由は、「この養子縁組の合法性について自らの意見を述べたいとは思うが、今回のような注目度の高い裁判では自分の意図が社会に誤って伝わる恐れがあるからだ」と述べている。マラウイの法律では、養子を迎えるためには同国に最低18カ月にわたり住むことが定められているにもかかわらず、今回、政府がマドンナの一時的養育権を認めたことから、マラウイの67の人権団体からなる同委員会は、これが法律違反であるとして、申し立ての取り下げを求めている。写真は13日にリロングウェ(リロングウェ)市開かれた聴聞会の前に、報道陣に話をする弁護士のMvalo氏。(c)AFP/AMOS GUMULIRA
2007/04/03-15:24 マラウイでカージャックに対する注意喚起 外務省スポット情報(2007/04/03)
※ 本件渡航情報は下記の通り発出されましたが、随時更新されます。
(件名)
マラウイ:カージャックに対する注意喚起
(内容)
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省海外安全相談センター(国別安全情報等)住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ:
2007/04/13-08:34 マドンナさん、2人目の養子縁組を計画=今回もマラウイから
【ロンドン12日】英紙サンは、米国の歌手マドンナさん(写真)がアフリカ南部のマラウイから2人目の養子を迎えようとしていると報じた。
サンによると、マドンナさんが新しく養子にしたいと考えているのは「グレース」という3歳の女の子。マドンナさんは昨年、マラウイの男の子を養子にしている。
昨年養子にした男の子については、人権団体が「マラウイの法律では、国際的な養子縁組は認められていない」として、法的に異議を申し立てている。男の子の父親は当初、息子が養子として外国へ行くことに異論を唱えていたが、その後、了承している。
同紙によれば、マドンナさんは15日、養子を含む3人の子供を連れて、マラウイを訪れる予定。グレースちゃんに親族はいないという。
マラウイでは、エイズのまん延で、多くの子供が孤児となっている。 〔AFP=時事〕
2007/04/13-21:46 2人目の養子報道を否定=マドンナ
【ロンドン13日】米歌手マドンナ(48=写真)がマラウイで2人目の養子を迎える計画を立てていると伝えられたことについて、マドンナの広報担当は13日、マドンナが今週末にマラウイを訪問する予定であることは確認したものの、養子縁組の予定はないと否定した。
英大衆紙サンは、マドンナがマラウイの孤児院に関するドキュメンタリー番組を見て、「グレース」という名前の3歳の女児を養子にしたいと考えていると報じていた。マドンナは昨年、マラウイの男児を養子にしたが、国際的な養子縁組は同国の法律に抵触するとの批判を浴びた。
広報担当は、マドンナがマラウイを訪問するのは人道支援活動が目的だと説明。「子供の健康管理施設の建設を監督するためであり、別の子供を養子にすることは絶対にない」と強調した。 〔AFP=時事〕
マドンナ、2人目の養子を計画?英サン紙が伝える - 英国
* 2007年04月13日 08:12 発信地:英国
【ロンドン/英国 13日 AFP】昨年、アフリカ南東部の国マラウイから13か月の男の子David Bandaちゃんを養子にし論争を呼んだ米歌手のマドンナ(Madonna)が、今度は同国の女の子を養子縁組にする計画があるという。
英タブロイド紙サンは、ある情報筋を引用し、マドンナがマラウイの孤児に関するドキュメンタリーを見て、同番組に登場した3歳グレース(Grace)ちゃんを養子に迎える決意をしたと、伝えている。
「マドンナはThe Consol Homeという名の孤児院に関するドキュメンタリーを見ていて、グレースという名の美しい女子に目が留まったんです。マドンナはその子をとても気に入ったみたいで『あの子はとても愛に溢れているわ。私がなんとか助けてあげたいわ』と何度も言っていました」と同紙はマドンナにとても近いとされる情報筋の発言を引用した。
「しかし養子縁組関係者は、昨年のDavidちゃんの一件があって以来、とても態度が厳しくなっています。彼らはマドンナが養子を品定めをしていると批判し、最終的な決断は子供達自身にあると主張していてます」
サン紙によると、マドンナはDavidちゃんを含めた自分の3人の子供達と日曜日にもマラウイへと発つと伝えている。夫のガイ・リッチー(Guy Ritchie)は同行しないという。
「マラウイから男の子と女の子の養子をもらう事は、どちらもマドンナの計画でした。グレースは健康で美しい女の子ですが、身寄りが誰もいません。しかしDavidには父親が存在したので前回あれだけの騒ぎになったのでしょう」と情報筋はサン紙に伝えた。
しかしこのサン紙の報道に対し、マドンナのスポークスマンは新たな養子の受け入れはないと否定している。
写真は2007年1月11日、NYで開催された映画のプレミア試写会に出席したマドンナ。(c)AFP/TIMOTHY A. CLARY
マドンナ、養子・実父再会のため孤児院を再訪問 - マラウイ
* 2007年04月15日 18:16 発信地:マラウイ
【ムチンジ/マラウイ 15日 AFP】米国のスター歌手マドンナ(Madonna)が、前年に養子縁組した男の子とその実父を再会させるため、15日に再びマラウイの孤児院を再訪問する。再訪問を控え、孤児院および周辺の「美化」が進められた。
前年、マドンナが13か月のDavid Bandaちゃんを養子にしたことから、孤児院「希望の家(Home of Hope)」は世界の注目を浴びた。しかし、500人の収容児童の中からマドンナが「養子を品定めしている」との批判が上がり、この養子縁組は論争の種ともなった。 マドンナは15日に再び同所を訪れ、David君を実父であるYohane Bandaさん(32)と面会させる。
David君と父親の面会について、13日に父親と話したという近隣の店員は、「8か月会っていなかった息子に会えると、父親は嬉しそうだった」と語った。この店員は、マドンナの養子縁組劇の展開に注目しているという。
「マドンナは、この孤児院の手助けになりたがっている。ここでDavidを見つけたからね。何か恩返しがしたいんだ」
孤児院のあるスタッフは、「外部の人には何も告げないよう言われているが、マドンナが15日にDavidを連れて父親に会いにやって来るのはみんなが知っている」と語る。なお、David君との養子縁組については現在、マドンナは最終段階の法的手続き完了を待っている状態だ。
14日、数十人の作業員が孤児院の「化粧直し」に動員され、これまでは「希望の家」とだけぶっきらぼうに書かれていた看板が白いペンキで塗り直された。同孤児院は首都リロングウェ(Lilongwe)から110キロ離れたムチンジ(Mchinji)県の県庁所在地から約10キロ郊外のムチンジ山ろく(Mchinji Mountain)にある。孤児院へ向かう10キロの路面は荒れていて砂埃が舞う状態だったが、マドンナ再訪問を控え、急きょ、整備作業が実施された。
マドンナは、マラウイ国内に複数の孤児院を建設する慈善活動を行っている。リロングウェの郊外50キロにあるMphandula村に作られた孤児院は15日、現地の孤児救援グループ「Consol Homes」のYacinta Chapombaディレクターに公式に引き渡される予定だ。AFPの取材に同ディレクターは、「マドンナは単に大口の資金援助者だが、月曜日にはセンター側に鍵を渡す式典が行われる。彼女自身が鍵を渡すかどうかは不明だ」と語った。
マドンナはDavid君との養子縁組について前年、マラウイの裁判所から18か月の暫定的な親権を得て同国外へ連れ出す許可を得たが、同国の養子縁組法に準拠していないとの論争が起こった。マラウイではエイズ(HIV/AIDS)により親を失い、孤児となる子どもが急増している。
写真はロンドンで1月25日、映画「アーサーとミニモイたち(英題:Arthur And The Invisibles)」の封切に姿を見せたマドンナ。(c)AFP/CARL DE SOUZA
マドンナ、マラウィ再訪で地元から大歓迎 - マラウイ
* 2007年04月19日 21:40 発信地:マラウイ
【リロングウェ/マラウイ 19日 AFP】米国人歌手のマドンナ(Madonna)がアフリカ南東部の国マラウイから David Bandaちゃんを養子縁組で引き取った件に関し、各国メディアや人権保護団体は反発の姿勢を見せていた。しかしマラウィの人々にとってマドンナは、まさにヒーローのような存在だ。
■「息子のルーツを尊重」するマドンナを大歓迎
マドンナがDavidちゃんを引き取ったのは約8ヶ月前。今週、Davidちゃんと娘のルルド(Lourdes)ちゃんを連れ、マラウィを再び訪れた。世界のメディアからは、マドンナが養子縁組みの法的手続きを省いたのでは、などの批判があった。しかし地元の人々はマドンナとDavidちゃんの里帰りを大いに歓迎した。
17日、リロングウェ(Lilongwe)近郊にあるDavidちゃんが暮らしていた孤児院には、故郷に帰ってきた彼を一目見ようと多くの人々が集まった。そのうちの1人、Gloria Yotamuさんは「ロンドンの華やかな暮らしをすぐに押しつけることなく、これほど早くDavidちゃんを故郷に連れて帰ってきたマドンナには感心した」と述べる。さらに「彼女が他にも慈善活動をしていると知っているし、彼を幸せにしたいと願う気持ちが伝わってくる。多くの人々がDavidちゃんはもう戻ってこないと思っていた」という26歳のYotamuさんは4人の子供と首都近郊の非居住者用キャンプで暮らしている。
マドンナの養子縁組に対して、人権擁護団体やメディアは批判の声を上げた。マドンナは周りの反応に驚きながらも、ピープル(People)誌のインタビューでは、「子供の命を救おうとしている私に、メディアや政府や人権擁護団体が抗議してくるなんて」と、コメント。
■孤児のため、親善的な人物が必要
マラウィにある採石場で働くFunsanani Yakobeさんは、「マドンナのように孤児を助けたがる人がいるならば、そうさせればいいのです。私たちは、自分の生活をも危険にさらしている状態ですから」と述べる。「孤児のために使われるべき資金は一体どこへ消えてしまっているのか」。
マラウィでは、エイズの蔓延で、多くの人々の命が奪われている。そのせいで、孤児の数は増え続ける一方だ。Davidちゃんの父親はまだ健在だが、母親は2005年9月、Davidちゃんを産んで間もなく息を引き取った。
マドンナはこの滞在中、政府運営のリハビリセンターを訪れ、ストリートチルドレンや売春婦たちと交流した。その近辺では、マドンナを歓迎する人々が「ようこそマドンナ!批判は気にしないで。私たちはあなたを愛しています!」と書かれたプラカードを掲げていた。マドンナの養子縁組に最初は疑いを抱いていたが、今回の訪問で彼女に対する疑惑が晴れたという人も。
孤児院Consol Homeの創設者であるAlfred Chapomba氏は、「養子縁組には賛成できない。孤児は同じような文化的・社会的背景を持つ環境で育てられるべきだ」としている。だが同氏は、マドンナの養子縁組はマラウィの認知度を高めたと話す。「世界では、この国の存在を知らない人さえいる。我々にはもっとマドンナのような親善的な人物が必要なのかもしれない」と付け加えた。
写真は4月17日、養子のDavidちゃん(左)とルルドちゃん(右)と共にマラウイの孤児院「希望の家(Home of Hope)」に姿を現したマドンナ(中央)。(c)AFP/STRINGER
マドンナ、6日間の訪問を終え帰国 - マラウイ
* 2007年04月23日 11:45 発信地:マラウイ
【リロングウェ/マラウイ 23日 AFP】米国人歌手のマドンナ(Madonna)が養子縁組をしたDavid Bandaちゃんと共に22日、6日間に及ぶ孤児院などへの訪問を終えてロンドンに帰国した。
Davidちゃんを抱き、娘のルルド(Lourdes)ちゃんとお付の人と共に2台の車でカムズ国際空港(Kamuzu International Airport)に到着したマドンナは、プライベートジェットで帰国の途についた。
マドンナは、空港に集まった報道陣に口を開くことはなかった。
今回の訪問は2006年10月にDavidちゃんと養子縁組を行って以来初めて。
マドンナはDavidちゃんを連れて、Davidちゃんが育った孤児院を訪問。またストリートチルドレンや国営のリハビリテーションセンターに入所している売春婦との交流も行った。
アフリカの貧しい国の一つであるマラウイで、マドンナは常に大勢の観衆とメディアの注目を集めていた。Davidちゃんの養子縁組に関して国外で非難が広がったが、地元の人々は今回の訪問を歓迎しておりマラウイという国の存在を知らせるチャンスであるとしている。
「彼女のお陰で、国外の人がマラウイのことを知ろうとし始めたことは明らかです」とマドンナが滞在したロッジの近くに住むMest Sinatiさんは話す。
「裕福な人たちは、私たちのような貧しい人々を助けている彼女を見習うべきです」とも付け加える。
今回の訪問で、Davidちゃんと健在する父親のYohaneさんは感動的な再会を果たした。
今回マドンナは新たに女の子を養子にする計画があるとの報道もされたが、後にマドンナの広報担当が否定している。
写真は、16日、Mtanga村を訪問するマドンナ。(c)AFP/AMOS GUMULIRA
吉原商高生の支援実る マラウイにHIV検査施設
2007/07/04
富士市立吉原商高生によるチャレンジショップ「吉商本舗」のフェアトレード収益金などを利用して、アフリカ・マラウイに建設が進められていた「自発的カウンセリングHIV検査センター」が6月末に完成し、稼働を始めた。同校生徒は3日、同市比奈の同校でテレビ会議システムを利用してマラウイと通信し、現地の住民らと待望の施設の完成を喜び合った。
生徒は昨年9月、同市吉原商店街の同店で、発展途上国の子供らが作った民芸品を販売し、利益を生活向上に役立ててもらう「フェアトレード」を開始。マラウイのビーズアクセサリーなどを販売し、原価を現地に送金する一方、「国民の14%がエイズに感染しているマラウイの役に立ちたい」と、利益はエイズ検査やカウンセリングを行う同センターの建設資金として積み立て、3月に建設資金が集まった。
この日、同校からは吉商本舗を運営する商業ビジネス部の生徒7人や若園耕平顧問が出席。マラウイからは青年海外協力隊員の尾崎瞳さんや高校生らが参加した。マラウイ側は「資金援助のおかげでセンターができた。今後も継続して運営していきたい」と感謝の言葉を述べた。
同校側は杉森理美部長が「エイズに苦しむ人々が少しでも救われてほしい」とあいさつ。全員でマラウイの国歌を披露し、今後の支援も約束した。
マドンナの養子縁組に、新たな障害
* 2007年08月07日 19:34 発信地:ブランタイア/マラウイ
【8月7日 AFP】2006年10月、アフリカのマラウイ(Malawi)に住む1歳の男の子デビッド・バンダ(David Banda)君の養子縁組を申請し、現在ロンドンで、18か月間の暫定的な養育権を与えられているマドンナ(Madonna)の前に思わぬ障害が立ちはだかった。養子縁組の際に必要となる、マドンナとデビッド君の生活ぶりを査察するソーシャルワーカーが、マラウイに足止めを食らっているというのだ。
■ソーシャルワーカー、渡英中止
5日付けのサンデー・タイムズ(Sunday Times)紙によれば、マドンナの生活ぶりを査察することになっていたソーシャルワーカーのPenston Kilembeさんは、マラウイ母子発育省のケイト・カインジャ(Kate Kainja)大臣から渡英を中止させられたという。
裁判所はKilembeさんに対し、デビッド君の生活ぶりを監視し、裁判所と女性・児童発展省に報告するよう命じていた。その際、Kilembeさんの渡英にかかる費用などはマドンナが負担することになっている。
■査察が最後の法的難関
Kilembeさんは、「この役目は、誰かに任せられるものではない。つまり、私以外にデビッド君を見守れる人間はいないんです」と、自分だけが公平な評価判断ができる人物であると語る。さらに自分を引き留めることで、マドンナの育児から「デビッド君が離れてしまう可能性があり、とても危険だ」とも語っている。
この査察は、マドンナがデビッド君を養子に迎える際の、最後の法的難関とされている。
■足止めの理由は?
彼女がロンドンを訪れる予定だったのは7月8日から12日。しかし、カインジャ大臣が2度に亘り渡英を引き留めたという。
政府職員が旅行費用を使用するべきではないと主張するカインジャ大臣は、「マドンナに、デビッドにとってもっと有意義なお金の使い方をしてもらいたい。彼女はすでに多くの金額をデビッドに費やした。これ以上、無駄なお金を使うべきではない」とコメント。
今後も査察が行われる可能性はあるというが、すでにロンドンにいる別の担当者が行えばとよいという構えだ。
「キリスト教徒として、マドンナがこれ以上政府職員にお金を使うことは許せない。彼女は、デビッド君を養子に迎えることで、すでに我々を助けてくれているからです」。(c)AFP
マドンナの養子縁組、査察審査遅れる
* 2007年08月12日 05:46 発信地:ブランタイア/マラウイ
【8月12日 AFP】2006年10月、アフリカのマラウイ(Malawi)に住む1歳の男の子デビッド・バンダ(David Banda)君の養子縁組を申請し、現在ロンドンで18か月間の暫定的な養育権を与えられているマドンナ(Madonna)について11日、養子縁組の際に必要となる担当当局者による査察審査が遅れていることが明らかとなった。マラウイ政府の経費支払いが遅れているためだと、担当当局の職員が明らかにした。
査察審査について、女性・児童発育省の担当者は、「十分な資金の用意ができ次第、査察審査は行われるでしょう」とAFPに語る。
現在マドンナは、マラウイ出身幼児のバンダ君に対する18か月間の暫定的な養育権をロンドンで与えられているが、担当者によると養子縁組には2回の査察審査が必要だとされ、本来であれば4月ごろには完了しているべきものであったという。
この件に関し、ケイト・カインジャ(Kate Kainja)女性・児童発育相は、「すでにロンドンに滞在する別の担当者が行えば経費の削減になり適切である」と主張。また「経費に支払われる資金はデビッド君に使われるべきだ」と新聞とのインタビューで語った。(c)AFP
マドンナさん縁組に黄信号 マラウイ政府が不信感
【ヨハネスブルク22日共同】アフリカ南部マラウイの男児(1)の養子縁組を希望する米人気歌手マドンナさんが、思わぬ障害に直面している。養子縁組はまだ仮決定の段階だが、養育ぶりを監視する担当者がマドンナさん側から金銭などを受け取っていたことが22日までに判明するなど、マラウイ政府が不信感を募らせており、手続きが踏めずに縁組が破談に追い込まれる可能性も出てきた。
マラウイの裁判所は昨年10月、マドンナさんの養子縁組を認める仮決定を出し、自宅のある英国での暫定的な養育ぶりをみて正式決定すると判断。特別に担当者を任命し、2度訪英した上で男児の養育環境などを確認、裁判所と政府に報告するよう命じた。
しかし地元メディアなどによると、この担当者が政府の許可なしにマドンナさん側から航空券や金銭を受け取っていたことが発覚。マラウイのカインジャ女性・児童発展相は担当者の英国への渡航を禁じた上で、担当者を変更する考えを明らかにした。
2007年08月22日18時41分
マドンナさん縁組に黄信号 金銭授受などに政府が不信感
アフリカ南部マラウイの男児(1)の養子縁組を希望する米人気歌手のマドンナさんが、思わぬ障害に直面している。養子縁組はまだ仮決定の段階だが、養育ぶりを監視する担当者がマドンナさん側から金銭などを受け取っていたことが判明するなど、マラウイ政府が不信感を募らせており、縁組が破談に追い込まれる可能性も出てきた。
マラウイの裁判所は昨年10月、マドンナさんの養子縁組を認める仮決定を出し、自宅のある英国での暫定的な養育ぶりをみて正式決定すると判断。特別に担当者を任命し、2度訪英した上で男児の養育環境などを確認、裁判所と政府に報告するよう命じた。
しかし、地元メディアなどによると、この担当者が政府の許可なしにマドンナさん側から航空券や金銭を受け取っていたことが発覚した。
今回の養子縁組に反対する地元の人権団体は、縁組の可否を正式決定する裁判所は自らが任命した当初の担当者からの報告しか受け付けないだろうと指摘し、縁組は取りやめになるとの見方を示唆。担当者もロイター通信に「男児は村に戻ることになるかもしれない」と述べた。(共同)
(2007/08/22 18:31)
マドンナの養子縁組破談か
アフリカ南部マラウイの男児(1)の養子縁組を希望する米人気歌手マドンナが、思わぬ障害に直面している。養子縁組はまだ仮決定の段階だが、養育ぶりを監視する担当者がマドンナ側から金銭などを受け取っていたことが22日までに判明するなど、マラウイ政府が不信感を募らせており、手続きが踏めずに縁組が破談に追い込まれる可能性も出てきた。
マラウイの裁判所は昨年10月、マドンナの養子縁組を認める仮決定を出し、自宅のある英国での暫定的な養育ぶりをみて正式決定すると判断。特別に担当者を任命し、2度訪英した上で男児の養育環境などを確認、裁判所と政府に報告するよう命じた。
しかし地元メディアなどによると、この担当者が政府の許可なしにマドンナ側から航空券や金銭を受け取っていたことが発覚。マラウイのカインジャ女性・児童発展相は担当者の英国への渡航を禁じた上で、担当者を変更する考えを明らかにした。
今回の養子縁組に反対する地元の人権団体は、縁組の可否を正式決定する裁判所は自らが任命した当初の担当者からの報告しか受け付けないだろうと指摘し、縁組は取りやめになるとの見方を示唆。当の担当者も「男児は(マラウイの)村に戻ることになるかもしれない」と述べた。
[2007年8月22日19時20分]
マラウイ当局者、マドンナの養子縁組手続き検証へ
2007年08月28日
リロングウェ 27日 ロイター] 昨年10月に米人気歌手マドンナさんが行ったマラウイ人男児との養子縁組に関し、養父母としての適性を検証するため、マラウイ当局者が来月初めにマドンナさん夫妻のもとを訪れることになった。マラウイの裁判所から任命を受けたPenstone Kilembe氏が27日、ロイターに明らかにした。
マドンナさんは英国在住。マラウイの地元紙は今月、Kilembe氏が政府の承諾なくマドンナさんから英国行きの航空券と金を受け取ったため、同氏の渡航は取りやめになったと報じていた。
Kilembe氏によると、同氏の英国への渡航許可はいったん拒否されたものの、その後担当大臣の考えが変わり、9月4日から2週間の予定で英国行きが決まったという。
マラウイの高等裁判所は、Kilembe氏の証言をもとに、来年開かれる審問でマドンナさんが男児を養子として迎えるのに適格かどうかを判断することになっていた。
マドンナ、厳しい条件のもと男性の子守を募集中
マドンナが、マラウイから迎えた養子デヴィッド(23ヶ月)のために住み込みのナニー(子守)を雇うことになった。通常、ナニーといえば女性が多いが、マドンナは相応しい女性が見つからず男性を探し始めているそうだ。しかもその雇用条件が厳しい。
マドンナが子供にテレビを禁止しているのは有名な話だが、ナニーも、たとえ子供が一緒でないとしてもテレビを見るのはダメらしい。自室にテレビを置くことさえ禁じられるという。雑誌、新聞の類もバツだ。そして住み込みのため、24時間いつでも動ける体制でいなくてはならないそうだ。
関係者は『Daily Mirror』紙にこう話している。「マドンナは子供のために、彼らの面倒を見る人にも厳しいルールを敷いている。住み込みのナニーだから24時間/7日間いつでも動ける状態でいなくてはならない。ガールフレンドの連れ込みは禁止。30歳以下の若い女性はそれが誰であれ厳禁だそうだ」
食事の規制なんかもあるのかもしれない。ちなみに面倒を見るのはデヴィッドだけ、ほかの2人の子供たちの相手はしなくていいというこのお仕事の報酬は、月給1,600〜2,000ポンド(約36万〜46万円)だという。物価の高いロンドンであれ、家賃や生活費がかからないのだから悪くはないと思うが、最新ニュースにうとい浦島太郎状態になりかねない。
Ako Suzuki, London
2007-08-29 バークス
マドンナ夫妻、 マラウイ児童福祉局からの訪問を受ける
2007/09/13
2006年10月にアフリカ南部のマラウイ共和国から男の子を養子に取ったマドンナとガイ・リッチー夫妻が、マラウイの児童福祉局からの訪問を受けた。マドンナ夫妻はデヴィッド・バンダ君の親権を18か月間という期限付きで得ており、今回の視察で親としての適正を判断される。正式な養子縁組は、子供が望ましい扱いを受けているとマラウイ当局から認められて初めて成立する。
アフリカ・マラウイで幼児教育へ 青年海外協力隊の田尻さん
幼児教育の青年海外協力隊員としてアフリカ・マラウイに二十四日出発する西彼長与町嬉里郷の田尻教子さん(32)が二十日、葉山長与町長を表敬訪問した。
田尻さんは愛知県岡崎女子短大幼児教育学科を卒業後、長与町内などで保育士として勤務。「自分の職種を生かし、海外で働いてみたい」と、独立行政法人国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊に応募し、語学研修などに取り組んできた。
田尻さんの派遣先は、マラウイで孤児の支援活動を続ける非政府組織(NGO)コンソールホームス。二年間、現地で幼児教育を担当する予定。
葉山町長は「現地の生活に慣れるまで大変でしょうが、健康に留意して頑張ってください」と激励。田尻さんは「子どもたちにしっかりと愛情を注ぎ、健全な育成を手助けしたい。遊びや歌など日本の文化も伝えられたら」と抱負を語った。
今晩の話題 (2007年9月25日 夕刊 1面)
「青年海外協力隊」
県出身の若者の体験談を伝える本紙連載「地球日記―沖縄発JICAボランティア」(毎週金曜夕刊)を毎回楽しみながら読んでいる。JICAの「青年海外協力隊」の隊員として世界各地の開発途上国で、現地の人々と暮らしながら教育文化や医療、農林水産などの分野でボランティア活動に携わっている。
連載のタイトル「地球日記」の通りに、隊員自らが現地の日常生活の一こま、一こまを切り取って報告している。人々の表情や暮らしぶり、習慣の違いなどお国柄が文章から伝わり、毎回興味深い内容となっている。
現在、バヌアツの小学校で算数と体育を教えている石川清智さんは、授業のない日は村人とイモを掘りに行ったり空手を教えたり、休日には子どもたちと果物を採りに行ったりと「毎日が新鮮で充実した日々だ」と報告している。
村の生活に慣れるまで苦労もあったようだが、言葉を覚えて村人と仲良くなり、生活の知恵を教えてもらうようになった。今では逆に、生活が楽しく、不便さを感じないようになったと書いている。
隊員らは、赴任国に沖縄との共通点を見いだすことも多い。マラウイにいる城間奈美子さんは、国民性がフレンドリーで温厚なこと、豊かな自然、地酒が泡盛に似ていることを挙げている。
そんな隊員たちの奮闘ぶりを紹介する活動パネル展が二十七日から、那覇市おもろまちの本社一階ギャラリーで始まる。ぜひ足を運んで、各国で活躍する表情を見てもらいたい。(金城雅貴)
外交官ら被爆実相学び献花 国連フェローシップ計画
国連加盟国の軍縮専門家を育成する「国連軍縮フェローシップ計画」に参加している外交官らが三十日、長崎市を訪れ、被爆の実相について学んだ。
同計画は一九七九年、若手外交官や防衛関係者を対象に始まり、八三年以降は毎年、被爆国の日本を訪問。今年は、アルバニアやオーストラリア、クロアチアなど三十カ国から参加。広島市を経て長崎市入りした。
一行はボランティアガイドとともに、平和公園や長崎原爆資料館などを見学。爆心地公園では、イェルジー・ザレスキー団長ら代表者三人が原爆落下中心碑に献花し、犠牲者の冥福を祈った。
参加したマラウイ外務省のジョン・カウァゲ一等書記官(32)は「広島、長崎のことを知識では知っていたが、現実に起きた悲劇なのだと実感した。将来は国連の軍縮分野で働き、世界平和に貢献したい」と話した。
一行は一日、恵の丘長崎原爆ホーム(同市三ツ山町)を訪問。その後、東京で研修を続ける。
看護師の海外流出が続くアフリカのマラウイ共和国
* 2007年10月09日 18:34 発信地:ブランタイア/マラウイ
【10月9日 AFP】アフリカ南東部のマラウイ共和国で、熟練看護師らが英国や米国に流出する現象が続き、人口1200万人のうち約14%がエイズに感染している同国で深刻な問題になっている。
これは同国政府が病院勤務者らに正当な額の給与を支払えないためで、公式統計によると過去10年間に毎年120人あまりの看護士が英米に移住しているという。(c)AFP
世界一友好的な旅先はアイルランド=旅行ガイド誌
2007年 10月 18日 11:03 JST
[ロンドン 17日 ロイター] 旅行ガイドブックの出版を手掛けるロンリープラネット社が17日に発行した2008年度版「ブルーリスト」誌は、「世界で最も友好的な旅先」にアイルランドを選んだ。
アイルランドは、ユーモアのセンスや親しげな雰囲気が評価を受け、米国とマラウイを退けて首位にランクインした。
同誌は、アイルランドを選んだ理由として、同国が紛争、征服、飢餓、さらに移民といった時代を経て、人々はこれらから、センスの良いユーモアや見知らぬ者も心地よく迎える姿勢を学んだ、としている。
そのほかの友好的な旅先として、スコットランドやフィジー、インドネシア、サモアなどが挙げられた。
マドンナとグッチ、マラウイ孤児支援の慈善イベント開催へ
2007年11月16日
[ニューヨーク 15日 ロイター] 米歌手のマドンナさんと高級ファッションブランドのグッチが来年、マラウイの孤児支援のための基金を集めることになった。マドンナさんは昨年からマラウイ人男児との養子縁組を試みている。
マドンナさんらは、グッチが来年2月6日に米ニューヨークの五番街に同ブランドとしては世界最大の店舗を開店するのを記念し、ディナーと音楽パフォーマンスを織り交ぜたチャリティーイベントを開催する。
同イベントの収益金は、国連児童基金(ユニセフ)とマドンナさんがマラウイの孤児支援のために昨年、共同で設立したチャリティー団体に寄付されるという。
マドンナさんは声明で「われわれの援助を必要とする子どもが何百万人もいる国に注目を集めるため、グッチが協力してくれてうれしい」とコメント。
同イベントには、米女優のデミ・ムーアやグウィネス・パルトロウなど多くの著名人も参加予定で、少なくとも200万ドル(約2億2000万円)の収益を見込んでいる。
マラウイ政府、児童支援の功績などでマドンナを称賛
2007年 11月 21日 12:22 JST
[リロングウェ 20日 ロイター] マラウイ政府は20日、エイズで両親などを失った同国の子どもが置かれた状況に世界的な目を向けさせたとして、米歌手マドンナさんの功績をたたえた。
マドンナさんは前週、マラウイの恵まれない子ども100万人に対し、高級ブランド「グッチ」と共同で少なくとも200万ドル(約2億2000万円)の資金を集める考えを発表。グッチが世界最大店をニューヨークでオープンするのにあわせ、来年2月6日に資金集めを目的としたショーを計画している。
マラウイの情報相はロイターに対し、同国の恵まれない子どもに対するマドンナさんの取り組みについて、多くの有名スターにできることではないと称賛。さらに「政府の手が届かなかった地方部にも彼女が病院を作ったことで、多くの妊娠女性の命も救われている」と述べた。
マラウイに太鼓など寄贈 エイズ孤児ら支援
2007年12月14日
アフリカの大地にエイサーの鼓動が鳴り響く―。県ホテル旅館生活衛生同業組合青年部の金城仁部長が14日、那覇ふ頭船客待合所でJICA(国際協力機構)沖縄国際センターの木下俊夫所長に、アフリカ・マラウイ向けのエイサーのしめ太鼓30個やバチ21本、ズボンなどを寄贈した。
寄贈は現地でJICA青年海外協力隊として活動する豊見城市出身の運天理沙さん(26)の「エイサーを通しエイズ孤児の心のケアをしたい」との呼びかけに応えたもので、同ホテル組合のほか、豊見城市役所や県内の三線店などから約90個の太鼓と70の衣装が寄贈用として集まった。
木下氏は「エイズ問題の解決に少しでも貢献していきたい」と謝意を述べた。寄贈式に同席した理沙さんの母、由美子さんは「娘は子どもたちが日常的に太鼓で遊んでいるのを見て沖縄のエイサーを教えたいと思いついた。本人もエイサーを習ったことはないが、ビデオを見ながら教えられると太鼓の到着を心待ちにしている」と話した。
理沙さんの家族が来週アフリカに向かい、寄贈された太鼓の一部を理沙さんに直接手渡す。
千歳の糸田さんマラウイ共和国へ
国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として、アフリカ・マラウイ共和国に派遣される千歳市日の出の糸田廉大さん(23)が19日市役所を訪れ、山口市長に出発のあいさつをした。
江別の大学卒業後に通った農業専門学校で、JICAの活動を知り協力隊に応募。来年1月から2年間、マラウイ共和国で、貧困に苦しむ子供や親を亡くした子供たちが通う施設で地域住民たちに野菜栽培の技術指導などを行う。
今年は半年間、沖縄・宮古島で野菜づくりの研修を重ねて派遣に備えていた。現地では小学校から取り組んでいる柔道を教える場面もあるという。山口市長から「こうした勉強は若いうちにしかできない」と激励され、「大きいことはできないが、マラウイ共和国の人の目線に立って生活して、役に立てれば」話していた。将来は自ら農業に携わる夢を持っており、「それに生かせれば」とも。
アフリカで教師、奮闘振り返る 海外協力隊の男性、草津市長に報告 写真 マラウイで活動したことを話す郡さん(草津市役所) 青年海外協力隊としてアフリカのマラウイで理数科教師として活動していた滋賀県草津市野路町の郡幸平さん(29)が8日、草津市役所を訪問し、伊庭嘉兵衛市長に2年間の活動を報告した。 郡さんは、大学卒業後に勤めていた会社を退職して同協力隊へ。2005年11月から2年間、マラウイへ赴任し、14−18歳が通う中等学校で数学と物理、化学を英語で教えていた。生徒らの学力向上のため、放課後や休日も利用して補習をしたという。 郡さんは「積極的な子が多くて、物おじしない。授業中、答えが分からなくても挙手する」と苦笑い。マラウイで過ごした2年を「価値観の違う人々と交流して、他人に寛容になれた」と振り返った。伊庭市長は「慣れない環境での活動、ご苦労さまでした」とねぎらった。
中国、マラウイと国交樹立 断交の台湾は「侮辱」と非難
2008.1.14 23:26
14日の新華社電によると、中国は先月28日、アフリカ南部のマラウイと国交を樹立した。一方、台湾の外交部(外務省)は14日、マラウイと即日断交するとの声明を発表、これで台湾が外交関係を持つ国は23カ国となった。台湾は声明で「中国は昨年後半に60億ドル=約6450億円=(の援助)を投じてマラウイを誘惑した」と指摘。陳水扁総統が外遊中の時期を選んで中国が国交樹立を発表するのは、台湾への「侮辱だ」と強く非難した。声明はまた「中華民国(台湾)は中国の圧力に屈せず、今後も引き続き国際社会での地位を求めていく」とし、中国との外交合戦を続ける方針を示した。(共同)
台湾、マラウィと断交、外交関係23カ国に
2008.1.14 21:04
【台北=長谷川周人】台湾外交部(外務省)は14日、アフリカのマラウイ共和国と断交したと発表した。台湾が外交関係を持つのは23カ国となった。マラウイは昨年12月から中国との国交樹立に動き、今月上旬、台湾の黄志芳外交部長(外相)の受け入れを拒否した。発表が立法委選後となったのは、断交が中国による「選挙圧力」とみなされるのを避ける政治配慮と伝えられる。
中国とマラウイが国交樹立
2008年01月15日
2007年12月28日、中国の楊潔チ・外交部長と、マラウイの政府代表であるデービス・カトゥソンガ大統領・議会事務担当大臣は各々の政府を代表し、北京において「中華人民共和国とマラウイ共和国の外交関係樹立に関する共同コミュニケ」に署名した。コミュニケの要旨は次の通り。
中華人民共和国政府とマラウイ共和国政府は両国国民の利益と願望に基づき、2007年12月28日より大使級の外交関係を相互に承認ならびに構築することを決定した。中華人民共和国政府は、国家主権を守り、経済を発展させんとするマラウイ共和国政府の努力を支持する。マラウイ共和国政府は、世界にはただ1つの中国しかなく、中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法政府であり、台湾は中国領土の不可分の一部であることを認める。
マラウイの文化紹介 大津で出品者の知事が展示作業
2008年1月15日
アフリカ南部のマラウイの文化を紹介する展示会が15日に開幕するのに先立ち、出品者の嘉田由紀子知事が14日、会場の大津市におの浜のピアザ淡海で、展示作業を行った。
展示会は、国際協力機構大阪国際センター(大阪府茨木市)と県国際協会の共催。「青年海外協力隊 マラウイの宝物」と題し、現地にシステムエンジニアとして、1992年から2年間、派遣された公務員古橋敦子さん(41)=大津市=と、知事が思い出の品を出品する。
知事は95年から約10年間、県立琵琶湖博物館や大学の研究員として、年1回、湖のあるマラウイを訪問。水と人間のかかわりをテーマに、水の使い方や漁業の実態を調べた。
会場には約40点を展示。大判の布地の衣装「チテンジェ」やゾウの置物のほか、タイヤで作ったぞうり、電球を再利用したランプが並ぶ。
知事は古橋さんと展示品を並べながら、「ごみでもリサイクルすると、生活用品になることを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
展示は15日から2月15日まで。入場無料。詳しくは県国際協会=電077(526)0931=へ。
(札木良)
2008/01/19-05:38 日本政府へ年賀状=サミット議長国に貧困対策訴え−英NGO
【ロンドン18日時事】7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で議長国を務める日本が、途上国の貧困対策でリーダーシップを発揮するよう求めるため、英慈善団体などの代表は18日、ロンドンの在英日本大使館に野上義二駐英大使を訪ね、年賀状を模したメッセージカードを手渡した。
企画したのは、オックスファムGBや貧困根絶のための世界の声(GCAP)など。出席者を代表し、マラウイの看護師・助産師全国連盟事務局長のドロシー・ギリアンヌゴマさんが、「2008年は日本の年です。貧困を終わらせるために、G8(主要8カ国)のリーダーシップを発揮してください」と日本語で書かれた新聞大のカードを手渡した。
アフリカに一村一品運動を マラウイで国際セミナー '08/1/19
大分県で始まった「一村一品」運動をアフリカでも広めようと、国際協力機構(JICA)は二十二日から二日間、マラウイで国際セミナーを開催する。
政府は同運動の推進を、七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や五月に横浜市で開催するアフリカ開発会議(TICAD)で日本が表明するアフリカ支援策の柱の一つとする考えだ。
セミナーには、アフリカの十四カ国が参加。日本からは運動を提唱した平松守彦ひらまつ・もりひこ元大分県知事も出席、有力産品の発掘・生産を通した経済成長を呼び掛ける。
一九七九年に大分県が始めた一村一品運動は、地元の名産品を全国に売り込むことで、地域を活性化するのが狙い。これまで中国やタイなどアジア諸国でも広まり、地域振興策のモデルとなっている。
アフリカでは、マラウイが二〇〇五年から本格的に取り組んでいる。バオバブの果肉で作ったジャムなどの特産品生産を推進している。マラウイの成功例に、他のアフリカ諸国も関心を示しているという。
マドンナの初監督作品、ベルリン国際映画祭で上映
2008年 02月 14日 18:57 JST
[ベルリン 13日 ロイター] 当地で開催中のベルリン国際映画祭で13日、米人気歌手マドンナ(49)が初監督を務めた「Filth & Wisdom(原題)」がワールドプレミアより一足早く上映された。
女優としては成功と失敗の両方を経験したマドンナだが、同作品の制作手記では「私はこれまでゴダードやビスコンティ、パゾリーニやフェリーニの映画に刺激を受け続けてきた。いつか彼らの才能に近づけるような作品を作ってみたかった」と述べ、自信をのぞかせている。
また、作品を見終わった記者の多くからは、期待していた以上の出来栄えだったとの声も聞かれた。
マドンナは、ロイターテレビの取材に対し「(映画制作は)決して1回限りのものではない」と語った。その後の記者会見では、同作品をインターネット上で公開する可能性についても言及したほか、5月のカンヌ国際映画祭でマラウイを題材にしたドキュメンタリー作品を公開する計画も明かした。
夫で映画監督のガイ・リッチーのアドバイスを受けたかという質問に対しては「編集段階ではそうでもなかったが、撮影前には当然(受けた)。(リッチーからは)自信が一番大切なことだと教わった」と答えた。
アフリカの農村支援オークション
下京、文化人ら作品寄せる
アフリカ南部のマラウイの農村支援などを目的にしたチャリティーオークション「芸術家と文化人の作品展」が28日、京都市下京区の京都高島屋で始まった。
途上国支援に取り組む京都市中京区のNGO(非政府組織)「日本国際民間協力会(NICCO)」が毎年開催している。18回目の今回は、活動趣旨に賛同する芸術家や文化人、宗教家、スポーツ選手ら187人が作品を寄せた。
会場には、日本画や洋画、書、陶芸など著名人の作品が並んだ。海外の子どもたちを指導しているサッカー元日本代表の北澤豪さん寄贈のボールなど、スポーツ選手のサイン入りグッズもあり、訪れた人は「素晴らしい作品ばかり」と話しながら、入札に参加していた。
収益金は、マラウイでの飢餓の起きない村づくりや、パレスチナでオリーブを育成する環境支援などに使われる。入場無料。3日まで。
刑務所を出たばかりの男が「刑務所強盗」
2008年04月08日 09:42 発信地:ブランタイヤ/マラウイ
【4月8日 AFP】マラウイで、刑務所に侵入して銃や手錠を盗んだ男が逮捕された。この男は、窃盗罪で6年間の服役を終えたばかりだった。
警察当局の7日の発表によると、ウィタラ・ソコ容疑者(Witala Soko、37)は前週末にデッザ(Dedza)地区の看守の詰め所に押し入り、ライフル銃2丁、手錠3個、警察の通信用無線機1台を盗んだ。
その後、この無線機を売ろうとしていたところを逮捕された。ほかの盗品は墓地に埋めたという。
「元受刑者でも誰でも、刑務所に侵入して銃を盗むなど、前代未聞」と警察当局はコメントしている。(c)AFP
マドンナの養子縁組、マラウイの人権団体が裁判所に「厳しい条件」要請
* 2008年04月14日 14:21 発信地:ブランタイア/マラウイ
【4月14日 AFP】歌手マドンナ(Madonna)がマラウイのデビッド・バンダ(David Banda)君の養子縁組を申請している件で、人権団体は11日、こうした事例が人身売買業者に悪用されないため、裁判所はマドンナ側に厳しい条件を付けるべきとの見解を示した。
マラウイの人権団体「Human Rights Consultative Committee、HRCC」は、同国で養子縁組法が整備されていない現状では、マドンナを「前例」とした違法な養子縁組や人身売買、性的搾取が横行すると懸念している。
マラウイの高等裁判所は今週、マドンナに恒久的な養育権を与えるか否かの判決日程を発表する。政府は恒久的な養育権を与えることに賛成しているとみられている。
マドンナが出廷するかは不明だが、出廷は特に義務付けられていないという。
同国の司法当局が2006年に暫定的な養育権を与える決定を下した際には、HRCCが激しく反発するとともに養子縁組法に関する議論が沸騰。バンダ君はこの決定のあと出国が認められ、マドンナと夫で映画監督のガイ・リッチー(Guy Ritchie)とともにロンドンで暮らしている。
エイズ(AIDS)が蔓延するマラウイでは、孤児の数が100万人に達し、政府は外国人による養子縁組のハードルを下げるべく養子縁組法を改正する作業を進めている。
バンダ君の父親は、「マラウイの貧困から逃れさせるために」息子の養子縁組に同意したと語っている。(c)AFP
アフリカ南東部マラウイ、刑務所に泥棒でお縄「悪魔にそそのかされた」
2008年04月28日 23:29 発信地:ブランタイア/マラウイ
【4月28日 AFP】アフリカ南東部のマラウイで、自らが収監されていた刑務所に、出所後窃盗に入った男に禁固13年の判決が下された。地元警察当局が28日発表した。
Witala Soko元受刑囚(37)は4月初旬に地元の刑務所に侵入し、ライフル銃2丁、警察無線、手錠3組などを盗んだとして逮捕されていた。侵入した刑務所は、数日前まで窃盗の罪で6年間服役していた刑務所だったという。
Soko元受刑囚は、警察無線を売ろうとしていたところを逮捕され、警察の捜査で、盗品を隠していた墓地から銃などが発見された。また、今までにも窃盗で5度有罪判決を受けている。
Soko元受刑囚は、「悪魔に取り憑かれていた」ために犯行に及んだと弁解して許しを求めたものの、治安判事裁判所は有罪判決を下した。(c)AFP
マドンナ、カンヌ映画祭でマラウイ孤児養子問題へのメディア批判に反論
* 2008年05月23日 14:21 発信地:カンヌ/フランス
【5月23日 AFP】(一部更新)第61回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)を訪れている歌手のマドンナ(Madonna、49)は22日、マラウイのデビッド・バンダ君(David Banda、3)の養子縁組を申請している件について、メディアが冷淡な姿勢を示していることにも触れ、「出産と同じくらい苦しんできたが、恒久的な養育権を勝ち取る自信はある」と語った。
自ら脚本、プロデュースを手掛けたマラウイのエイズ(AIDS)孤児に関するドキュメンタリー『I Am Because We Are』のプロモーションのためカンヌ入りしているマドンナは、メディアからの批判や疑惑に困惑していると語った。
「つらく、苦しく、(批判が)理解できなかったけれども、『妊娠・出産には大きな苦しみが伴うのだ』と自分自身を納得させた。誘拐だとかなんとか言ってわたしを真正面から非難するメディアに対処するのは、わたし自身の産みの苦しみのようなものだった。経験しなければならない一種のプロセスのようなもので、そういった経験がわたしを強くしてくれた。だからわたしは文句を言えないの」
マラウイの高等裁判所は、今週にも、マドンナと夫で映画監督のガイ・リッチー(Guy Ritchie)にデビッド君の恒久的な養育権を与えるか否かの裁定を下すと見られる。暫定的な養育権が認められてからは18か月が経過している。
■養子縁組にはマラウイ国内でも非難
マラウイでは人口の半分以上が1日1ドル以下の生活を強いられている。そしてエイズの感染率も世界最悪の部類に入り、人口の約14%がHIVウイルスに感染している。エイズ孤児は100万人を超える。
デビッド君の母親はエイズを患っており、出産直後に死亡した。デビッド君はやがてエイズ孤児院に預けられた。マドンナは2006年10月にこの孤児院を訪れ、デビッド君を気に入り、養子縁組を申し出た。デビッド君の実父は最初異議を唱えていたが、「マラウイの貧困から逃れさせるために」正式に同意したという。
すでに2人の子どもがいるマドンナの養子縁組については、莫大な富にものを言わせて養子縁組に必要な手続きを省略しようとしているとか、デビッド君をまるで「セレブの流行のアクセサリー」扱いしているといった批判が寄せられている。
マラウイの人々は、マドンナが同国で行っている慈善活動については賞賛しているが、養子縁組については非難している。
マドンナは、同国に国際的な養子縁組を認める法律がないことから、自分のケースが「テストケース」になるとの認識を示している。
■「豊かなのに心が病んでいる」先進国に疑問を呈する
この日カンヌ映画祭で上映された『I Am Because We Are』は、エイズに苦しむ親たちと、突然ひとりぼっちになるという孤児たちの恐怖を描いたものだ。ビル・クリントン(Bill Clinton)前米大統領やノーベル平和賞(Nobel Peace price)を受賞した南アフリカのデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大司教ら、エイズ問題に取り組む活動家らのインタビューも挿入される。
タイトルは、一人ひとりが共同体および世界につながっているという意味のアフリカのことわざをもとにしたもの。
映画の結末は、エイズ孤児の医療や教育、心のケアにあたる慈善団体に焦点をあてた、明るい未来を予感させるものになっている。観た人に「自分ができることは何か」を問いかけてもいる。
マドンナは記者会見で、映画の悲惨さとカンヌの派手さには激しい落差があるがとの質問には答えず、「彼らの苦しみは明らか。彼らはほとんど何も持っていないように見える。皮肉なのは、モノがありあまる世界に戻ったとき、われわれは突然自問自答を始めることだ」と語った。
「(先進国では)誰もがみじめで、うつを抱えており、抗うつ剤を飲み、文句を言い、あり余るほど持っているのにイライラしている。だからわたしは映画で問いかけた。『こんなことを誰が正しいと思うの?本当に助けを必要としているのは誰なの?』とね」
監督は、マドンナ夫婦宅で庭師とベビーシッターをやっていたアマチュアのNathan Rissmanがつとめる。監督の経験不足にもかかわらず、映画はその脳裏に焼き付くような映像とインタビューの簡潔な編集が高い評価を得ている。
「世界中の人々がこの映画を観てほしい」とマドンナ。わずか6歳の時に母親を失った経験が、エイズ孤児というテーマに向かわせたと語った。(c)AFP/Deborah Cole
マドンナのマラウイ養子、高裁が認める
2008年05月29日10時05分
【ナイロビ=古谷祐伸】アフリカ南部マラウイからの報道によると、同国高等裁判所は28日、米国の歌手マドンナさん(49)が、マラウイの男児(2)を養子にすることを認める決定をした。マラウイでは、養子縁組は同国内居住者にしか認められていないが、高裁は例外的に認めた。
養子縁組が認められた男児、デービッド君は、生後間もなく母が死亡。父親(33)が孤児院に預けた。エイズ孤児支援に取り組むマドンナさんが06年10月、孤児院でデービッド君に出会い、養子縁組をした。
父親は当初から養子縁組に同意していたが、マラウイの法律では養父母側は同国に18カ月以上居住している必要があり、マドンナさんは要件を満たしていなかった。著名人という地位を悪用して法をねじまげたとして、同国の人権団体などが問題視し、裁判を起こして論争になっていた。
マドンナさんの養子縁組認める=マラウイ
【リロングウェ28日AFP=時事】マラウイの裁判所は28日、米人気歌手マドンナさんが求めていた3歳のマラウイ人男児の養子縁組を認める決定を下した。マドンナさんの弁護士アラン・チヌーラ氏が明らかにした。
裁判所は2006年、マドンナさんに男児の暫定的な養育権を与えることを承認。しかし、地元の人権団体がマラウイでは国外からの養子縁組は認められていないとして抗議するなど、論争を巻き起こしていた。
マドンナさんと夫で映画監督のガイ・リッチーさんはこの日の裁判には姿を見せなかった。チヌーラ弁護士は裁判所の決定について「良く調べた上での判断だ。今後養子縁組で同様のケースが起きても、肯定的な影響を与えるだろう」とコメントした。(2008/05/29-06:20)
マイケル・ムーアがマドンナ製作のドキュメンタリーを絶賛!
2008年5月29日 8時30分 feed
[シネマトゥデイ映画ニュース] ミシガン州で8月に開催されるトラバース・シティ映画祭で、マドンナが製作したドキュメンタリー映画『アイ・アム・ビコーズ・ウィー・アー』(原題)が上映されることになった。この映画祭は、強烈なドキュメンタリー作品を世界に排出しているマイケル・ムーアが 2005年に始めたもの。ムーアは1か月ほど前に本作の完成版を見て、ぜひ自分の映画祭で上映したいと熱望、マドンナに申し出たそう。
本作は、アフリカ南部の国マラウィが直面する貧困やエイズ問題、子供たちがさらされている困難を描いたもので、マドンナは、マラウィを旅行後に本作の製作を開始。プロデュースとナレーションを務めている。ガーディアン・オンラインによると、ムーアは「マドンナはこの映画で、観客にとても個人的な心の旅を経験させ、アメリカに暮らす僕たちを、世界のほかのところで生きる人々とつないでいこうとしている。この映画を見れば、なぜ彼女がマラウィの人々のために人生をかけているのかよくわかるよ」と絶賛。
上映を願い出た際は、「彼女はとても喜んでくれた。うれしい驚きだった」とのこと。マドンナは8月から世界ツアーを始める予定だが、映画祭へ参加するためにリハーサルを1日抜ける予定でいるそう。マラウィといえば、マドンナは夫のガイ・リッチーとともにデヴィッド・バンダくんを養子として迎え入れたが、「子供が出身国にいられる手助けをするほうがよい」といった人権団体の批判や、「金でマラウィの養子縁組の法律を変えさせようとしている」などの中傷も出たことに対し、ムーアは怒りを感じているそう。「アメリカのメディアがどれだけ不誠実か、改めて感じる」と語っている。
マラウイ高裁、マドンナに養子の「恒久的養育権」認める
* 2008年05月29日 14:44 発信地:リロングウェ/マラウイ
【5月29日 AFP】マラウイの高等裁判所は28日、歌手のマドンナ(Madonna)に対しデビッド・バンダ君(David Banda、3)の恒久的な養育権を認めるとの裁定を下した。これにより、マドンナが「出産と同じくらい苦しい」と表現した養子騒動に終止符が打たれることになる。
裁定は、暫定的な養育権が認められてから18か月後に行われた。この日の非公開審理には、マドンナ夫妻は欠席し、代わりに地元の弁護士が出席した。裁定後、弁護士は裁判所の前で待ちかまえていた報道陣に対し「すばらしく前向きな判断が下った。すべてが終わった。神に感謝する」と語った。マドンナからはまだコメントが出ていない。
今回の裁定は、ソーシャルワーカーが裁判所に恒久的な養育権を認めるよう勧告していたこともあり、あらかじめ予想されたものだった。このソーシャルワーカーは、実際にロンドンのマドンナ宅を訪問し、デビッド君が「安全な家庭環境のもとで十分な愛情、世話、保護を受け、物質に恵まれ、心の支えもある生活を送っている」ことを確認したという。
マドンナは22日、カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)に出席した際、デビッド君の養子縁組の件でメディアが冷淡な姿勢を示していることに触れ、「出産と同じくらい苦しんできたが、恒久的な養育権を勝ち取る自信はある」と語っていた。(c)AFP
アフリカで一村一品運動推進、マラウイ大統領が発祥の地・大分視察
県発祥で特産品を地域ぐるみで育てる「一村一品運動」を推進するマラウイのムタリカ大統領が来県、31日、日田市大山町の農産物販売施設「木の花ガルテン」を視察した。大統領は「生産から販売までの過程や農家が施設に持ち寄る手法に感心した。女性グループを送り、研修させたい」と交流に意欲を見せた。
同国はアフリカの内陸国で人口約1360万人。たばこやコーヒーなどを多く生産する農業国で、農村の貧困対策として2003年に運動を導入し、バオバブの実のジャムやピーナツオイルなど40を超える特産品が育っている。30日に閉会したアフリカ開発会議(横浜市)の後に発祥の地を見学したいと、大分市のNPO法人・大分一村一品国際交流推進協会(理事長・平松守彦前知事)に申し出、来県した。
横断幕などを持った従業員ら約30人の歓迎を受けた後、地元材を使ったバイキング料理を提供するレストランなどを見学。農産物を手に「梅干しの保存はどうするのか」などと、矢羽田正豪・大山町農協理事参事に尋ねていた。
先立って別府市の立命館アジア太平洋大で講演。「一村一品の考え方を社会や経済状況に適したものに手を加え、現在はアフリカでの見本になっている。努力すれば人生の夢は必ずかなう」と、聴講した88人の学生たちを励ました。
(2008年6月1日 読売新聞)
豪、「ウラン」影響力拡大 アフリカで開発加速
生産世界一へ攻勢
核不拡散強化狙う
【シドニー=高山知宏】ウラン供給国としてオーストラリアが影響力拡大に乗り出している。アフリカでは新興ウラン産出国に官民で触手を伸ばす。国内も労働党政権の政策転換で新鉱山開発が加速し、カナダに代わり世界一位の生産国になる勢い。米印原子力協力協定の発効準備が進む中、原発大国をめざすインドへのウラン輸出に豪州が踏み切るかどうかにも注目が集まる。
アフリカでは新興・中堅の豪州資源会社が開発に乗り出し、豪州政府が企業を通じ進出先の国に核不拡散体制への参加を促すなど影響力を高めている。アフリカは南半球にある豪州とはインド洋を挟み地理的に近い国が多く、世界のウラン埋蔵量の15%を占める。2015年には供給の2割超を担う見通し。
マラウイではパラディン・エナジーが09年の生産開始を目指しており、豪州政府は同社に対しウランの売却先を核拡散防止条約(NPT)加盟国に限るよう要請。同社に働きかけてマラウイ政府に「国際原子力機関(IAEA)と核管理体制を整備する協定を結ばせた】(外務貿易省核不拡散担当官)という。
ほかにアフリカン・エナジーがザンビア、ウエスタン・メタルズがタンザニア、トロ・エナジーがギニアなどで鉱山の探鉱や開発を手掛けている。豪州政府は各国政府に「(核物質の貿易管理指針を定める)原子力供給グループ(NSG)を通じ体制整備を指導する」(同)方針だ。
豪州国内では新鉱山開発が加速している。ウラン採掘を3鉱山に限る政策から、ラッド首相率いる労働党は政権発足前の07年4月に新鉱山開発を容認する政策に転換した。開発許認可権を持つ州政府ではサウス・オーストラリア州と北部准州が容認に転じた。
特にサウス・オーストラリア州では1月に認可が出た「ハネムーン鉱山」など数年内に3つの新鉱山で生産が始まる見通し。米ゼネラル・アトミクスが新鉱山の開発認可を5月に州政府に申請。豪ペピンニニ・ミネラルズも年内に申請する。
ウエスタン・オーストラリア州やクイーンズランド州はウラン生産を認めない方針を堅持するが、ラッド政権は「各州政府に働きかけ、世界最大のウラン供給国の地位を目指す」(ファーガソン資源・エネルギー相兼観光相)考え。
IAEAは15年にはカザフスタンの生産能力が22,000トンと世界最大となり、豪州は19,000トンとカナダに次ぐ第3位となると予測する。しかし同予測には豪英BHPビリトンのオリンピック・ダム鉱山拡張計画(14年までに年10,000トン分増産)が含まれておらず、豪州がカザフスタン、カナダを上回る可能性が高い。
グラフ1 ウラン生産量の国別シェア IAEA2007年推計:合計43,300トン
カナダ 22.7%、オーストラリア 17.5%、カザフスタン 16.7%、ナミビア 8.8%、ニジェール 8.4%、ロシア 7.8%、ウズベキスタン 5.3%、米国 4.6%、その他 8.1%
グラフ2 ウラン埋蔵量の国別シェア IAEA資料より。2007年1月時点。採掘コストが1ポンド当たり30ドル以下の鉱山が対象:合計446万トン
オーストラリア 27.3%、カザフスタン 16.9%、ロシア 11.1%、カナダ 9.5%、南アフリカ 7.7%、ブラジル 5.2%、ナミビア 5.2%、その他 17.1%
マドンナ離婚、多彩な顔を持つ「ポップの女王」再び独身に
* 2008年10月16日 13:19 発信地:ロサンゼルス/米国
【10月16日 AFP】夫ガイ・リッチー(Guy Ritchie)との離婚を発表した歌手マドンナ(Madonna)。25年にわたるキャリアの中でポップの女王としての存在を維持しながら、さまざまな顔を見せてきたマドンナが、また独身に戻る。
ミシガン(Michigan)州の労働者階級の家庭に生まれながら世界のトップシンガーとなったマドンナは、2000年12月にスコットランドでリッチーと結婚した。2人の息子ロッコ(Rocco)くんが生まれた直後だった。
今年5月、マラウィから迎えたデビッド・バンダ(David Banda)くん(3)との養子縁組が正式に決定した。2人にはそのほか、マドンナと前夫カルロス・レオン(Carlos Leon)さんとの間に生まれた12歳になる娘ローデス(Lourdes)ちゃんもいる。
性的に倒錯した処女、敬けんなキリスト教徒、女性カウボーイ、ディスコクイーン、露出傾向の高いバイセクシャル、反戦活動家など、マドンナが生み出した際どいイメージは数え切れない。
そういった様々な顔を見せながら、マドンナの財産も膨れ上がっていった。米経済誌フォーブス(Forbes)によれば、2006年のワールドツアーで稼ぎ出した2億ドル(約200億円)という数字は、女性アーティストとしては史上最高額だという。
■マドンナの経歴
マドンナは1958年8月16日、イタリア系米国人の父親とフランス系カナダ人の血を引く母親との間に生まれたが、母親はマドンナがまだ5歳のときに、乳がんで死亡した。カトリック系の教育を受け、歌や踊りを習っていたマドンナは1977年、35ドル(約4000円)を手にニューヨーク(New York)へ向かう。その後はヌードモデル、ドーナツの販売、ダンサー、バンド活動などでかろうじて生活をつないだ。
1982年、シングル「エヴリバディ(Everybody)」でデビュー。その後、「ラッキー・スター(Lucky Star)」、「ボーダーライン(Borderline)」、「ホリデイ(Holiday)」などを次々と発表した。
1985年のアルバム『ライク・ア・ヴァージン(Like A Virgin)』で世界の注目を浴び、翌年にはその中からシングルカット曲「マテリアル・ガール(Material Girl)」をリリースした。1989年にリリースしたシングル「ライク・ア・プレイヤー(Like a Prayer)」も大ヒットを記録するが、マドンナはこの頃、女優活動もスタートさせる。歌のようにヒットはしなかったが、『マドンナのスーザンを探して(Desperately Seeking Susan)』や『フーズ・ザット・ガール(Who's That Girl?)』に出演している。
1990年のツアー「ブロンド・アンビション(Blond Ambition)」では、衣装として三角錐のブラを着用し、大きな話題となった。しかし、2003年にはロンドンの子どもたちを描いた児童書『イングリッシュローズィズ(The English Roses)』を発表、ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙のベストセラーで1位を獲得している。
私生活も波瀾万丈だった。最初の結婚相手は俳優ショーン・ペン(Sean Penn)。1986年に結婚するが、4年後には離婚した。1990年の映画『ディック・トレイシー(Dick Tracy)』で共演したウォーレン・ベイティ(Warren Beatty)とも交際をうわさされたことがあった。
映画監督のリッチーと結婚後は、ロンドン(London)に1400万ドル(約14億円)の邸宅を含む5軒の家を買い、英国を拠点にしてきた。
数々の賞を獲得した1998年のアルバム『レイ・オブ・ライト(Ray of Light)』に見られるように、90年代後半にマドンナの音楽の方向性は新しいダンス音楽へと向かっていった。
ときを同じくして、マドンナはセックスシンボルというイメージから脱却するかのように、ユダヤ教の神秘主義思想カバラ(Kabbalah)を信奉するようになる。
しかし挑発的な一面は消えていない。2003年、音楽専門チャンネルMTVの授賞セレモニーの壇上で、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)との長いキスを披露している。
8月に50歳を迎えたマドンナは、ワーナーミュージック(Warner Music)から出す最後のアルバムとなった『ハード・キャンディ(Hard Candy)』をひっさげ、現在、ワールドツアー「スティッキー&スウィート(Sticky and Sweet)」を行っている。(c)AFP
初めて女性が立候補、東アフリカ・マラウイの大統領選
* 2009年02月05日 03:21 発信地:ブランタイア/マラウイ
【2月5日 AFP】今年5月に行われるマラウイの大統領選に、同国初の女性候補として、国会議員のラブネス・ゴンドウェ(Loveness Gondwe)氏が3日、立候補の届け出を行った。
ゴンドウェ氏は野党「New Rainbow Coalition(新しい虹の連合)」党首で、議会の副議長を務めたこともある。立候補の届け出を行った際、選挙管理委員会の幹部に「自由で公正な選挙を期待する。(選挙結果をめぐり暴力と政情不安を招いた)ジンバブエとケニアの二の舞にならないことを望んでいる」と話した。
選挙には1994-2004年の2期を務めたバキリ・ムルジ(Bakili Muluzi)元大統領が4日にも立候補の届け出をするものと見られる。同氏は憲法の規定では立候補できないことになっているが、最終的な判断は選挙管理委員会が来週にも下す予定だ。
野党指導者のジョン・テンボ(John Tembo)氏、現職のビング・ワ・ムタリカ(Bingu Wa Mutharika)大統領も、6日の締め切りまでに届け出を済ますものとみられる。
複数政党による選挙は、1994年に初めて実現されて以来、今回で4回目となる。選挙戦は3月17日にスタートし、投票は5月19日に行われる。(c)AFP
エイズと向き合う:マラウイ報告/上 売春婦に職業訓練
◇自立促し感染拡大防ぐ
最年長のエリザ・パウロさん(36)は夫と死別した12年前から売春を続ける。7人の子どもを抱え「ほかに方法はなかった。財産は夫の親族が持っていき、返してくれとも言えない」と振り返った。無表情な話しぶりが重ねた辛苦を物語る。
マラウイは男性偏重の因習が根強い。男性は結婚後も公然と複数の相手を持つこともあり、100ドル(約9000円)の借金返済のため娘が売られる例もある。女性は夫や両親を亡くしたり、離婚すると経済基盤を失う。行き着く先が、路地裏だった。
客の多くは車でやってきて彼女たちを別の場所に連れて行く。「避妊具ありなら500クワチャ(約320円)、なしなら最低2500クワチャ(約1600円)」。別の売春婦が相場を説明した。だが、密室に入ると、暴力あるいは薬で昏睡(こんすい)させられ避妊具なしを強いられることも多い。彼女たちが、稼ぎのいい方法と受け入れてきたのも現実だ。07年の調査では、ここの売春婦約400人の80%以上がエイズウイルス(HIV)に感染していた。
NGO(非政府組織)のマラウイ家族計画協会は05年11月から、ここで避妊方法の普及や裁縫などの職業訓練を始めた。路地裏からの脱出を促すためだ。夫と離婚した4年前に売春を始めたマギ・ミザヤさん(32)は「将来は裁縫の店を持ちたい」と語った。
現地を視察した家族計画国際協力財団(ジョイセフ)の石井澄江事務局長は「違法行為の売春婦にも手を差し伸べた意義は大きい。底辺に捨てられた彼女たちは今、生きる自信を見いだしている」と話す。現状を打破するのは容易ではないが、踏み出さなければ、歯止めはかからない。
◇ ◇
マラウイは64年に英国から独立して以来、内戦やクーデターの経験がない穏やかな国だ。ただ約1430万人の国民の大半が1日1ドル(約90円)以下で生活する最貧国で、15〜49歳のHIV感染率も11・9%(07年)とアフリカでも高い。平和な国を脅かすエイズ拡大の防止を目指す最前線を取材した。【リロングウェで小坂大】
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■ことば
◇国際家族計画連盟
52年に設立された非政府組織。性と生殖に関する健康を推進するのが目的で、男女平等の確立やHIVが広がるのを防ぐため各国で活動を続ける。マラウイ協会を含め世界約150カ国が加盟。ジョイセフは東京事務所にあたる。本部は英国。
毎日新聞 2009年2月12日 東京夕刊
エイズと向き合う:マラウイ報告/中 エリート層の感染者
◇偏見克服目指して連携
「ショックで何も手につかなかった」。2年前、夫が43歳で死亡した際に受けた検査で、世界食糧計画(WFP)マラウイ事務所のエルシー・ハラさん(36)はエイズウイルス(HIV)への感染が分かった。マラウイではHIV感染の88%が異性間交渉、10%が母子感染が原因。ハラさんは「夫から感染したか、と考えると怒りがこみ上げる」と唇を震わせた。
農業以外の産業に乏しいマラウイは、国家予算1728億クワチャ(07〜08年、約1106億円)の約43%を海外からの援助に頼る。日本は05年実績で1970万ドル(約17億7300万円)を拠出した世界で5番目(1位は英国)の援助国だ。援助の受け皿となる国連関係などの現地事務所は、国の方針とかかわるだけにエリートの職場。そこでもエイズは身近な問題となっているのが現実だ。
UN+(プラス)マラウイが設立されたのは06年6月。ハラさんも含め国連機関に勤める9人が会員だ。自ら感染者であると公表することで関心を引き、職場での待遇改善、偏見の克服や次世代の啓発をする。悩みの共有、将来への不安の緩和も大切な機能だ。
リーダー役のミリアム・ニオンニさん(42)も11年前に感染を知った。原因をたどることをやめたら前向きになれたという。それからは差別や偏見を恐れたり、家族に告白できずに苦しんでいる仲間の姿に敏感に気付いては声をかけ、UN+で包み込んできた。
ハラさんのように葛藤(かっとう)を続ける会員もいて活動が安定したとは言えない。それでもニオンニさんは「だれもが、いつ感染するか分からない。偏見を持つ人ももっと広い考えを持ってほしい」と訴える。国を担うエリート層が先頭に立った取り組みが投げかけた意義は小さくない。【リロングウェで小坂大】
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■ことば
◇UN+
国連関係団体のHIV感染者が05年に組織した。欧州、アジア、アフリカ諸国に組織があり、会員は約100人で半数はアフリカ。マラウイ、スイス、南アフリカ、ケニア、インドネシアで活発に活動している。本部はジュネーブ。
毎日新聞 2009年2月13日 東京夕刊
エイズと向き合う:マラウイ報告/下 若者たちへの啓発
◇国連援助イベント盛ん
妻が絶叫した。「避妊具をつけてよ!」。モップを振り回して「いやだ」と怒鳴り、家出する夫。しばらくすると夫は性病に感染して帰宅する。観念した夫は妻と義母に付き添われて病院に行くという結末で劇は終わった。迫真の演技だ。
マラウイ家族計画協会は全国9カ所にユースセンターを設置している。ここではイベントなどを通じて避妊方法やエイズウイルス(HIV)の正しい知識を普及させるほか、避妊具を提供する。診療所の機能もあり、HIV感染者には治療薬も処方される。お金がない若者は無料となる。
イベントでは若者の気を引くため、サークル活動の成果を披露する。この劇も若者たち自ら考えたもので、歌、芸術、スポーツなどが盛んだ。国連人口基金からの援助で事業を積極的に展開した結果、06年には前年までの倍となる延べ約4万5000人の若者がイベントに参加した。
首都リロングウェのユースセンターで仲間たちの活動を見つめる少女がいた。ドゴジリ・カンバームさん(14)。8人きょうだいの末っ子で11歳のとき母子感染が分かった。陰口を言われ苦しんでいると、叔母がここに来ることを勧めた。差別も偏見もない仲間に囲まれ「勇気づけられた。感染しても、この世の終わりではない」と話す。
若者の活動はHIVの危機が指摘されるアフリカ全体では珍しいことではない。ただ、現地を視察した家族計画国際協力財団(ジョイセフ)の石井澄江事務局長は「前向きに生きる姿勢が徹底されていた」と評価する。カンバームさんの将来の夢は法律家。「HIV孤児を助けてあげたいから」と希望に満ちていた。【リロングウェで小坂大】
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■ことば
◇国連人口基金
すべての人が健康な生活を送ることができるよう、人口統計を用いて各国の政策を支援する。69年設立。本部は米ニューヨーク。07年は日本をはじめ182カ国が7億5000万ドル(約675億円)を拠出した。親善大使に元マラソンランナーの有森裕子さんら。
毎日新聞 2009年2月14日 東京夕刊
マドンナ、マラウイから新たな養子縁組の可能性示す
2009年3月17日印刷ソーシャルブックマーク
[リロングウェ 16日 ロイター] 米歌手マドンナさんが、マラウイから新たに養子を迎える可能性を明らかにした。マドンナさんは2006年にマラウイからデービッド・バンダくんを養子に迎えたが、外国人による養子縁組に関する法的手続きを回避したとして、非難の声が上がっていた。
マドンナさんは、マラウイの地元紙からの電子メールでの取材に対し「多くの友人、特にマラウイの友人から、デービッドには弟か妹がいた方が良いと言われた」と語った。また、養子縁組の問題に関し、様々な意見に対処するのは大変だったが、今後のマラウイからの養子縁組のために道を開けることはうれしいと述べた。
マラウイの裁判所は昨年、マドンナさんに対しデービッドくんの養育権を認めている。
マドンナさん2人目の養子を希望、裁判所の承認必要か
* 2009年03月19日 14:47 発信地:ブランタイア/マラウイ
【3月19日 AFP】2006年にマラウイからデービッド(David)くんを養子に迎えた米歌手マドンナ(Madonna)さんが、同国から2人目の養子を迎えたい意向を表明したことについて、マラウイ当局は19日、養子縁組には裁判所の承認が必要だとの見方を示した。
マドンナさんは今週初め、マラウイの地元紙の取材でデービッドくんの兄弟として同国から新たに養子を迎える可能性を明らかにした。一方で、マラウイ政府と国民の同意があった場合に限るとも強調した。
マドンナさんはこの地元紙に電子メールで、「多くの友人、特にマラウイの友人から、デービッドには弟か妹がいた方が良いと言われた」「新たな養子についてはずっと考えてきたが、マラウイの国民と政府の協力がなければ実現できない」と回答した。
マラウイ母子発育局(Ministry of Child and Women Development)はAFPの取材に対し、養子縁組は高等裁判所の承認が必要で、単に世論を味方につければ良い問題ではないと話している。(c)AFP
マドンナ、マラウイから 2人目の養子を希望 裁判所に承認求める
* 2009年03月27日 09:00 発信地:リロングウェ/マラウイ
【3月27日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さんが、マラウイから2人目の養子を迎えるために、同国の裁判所に承認を求めることが明らかになった。
マドンナさんの弁護士が26日に明らかにしたところによれば、マドンナさんは28日に同国に到着し、30日に裁判所に書類を提出する予定だという。
マドンナさんはすでに同国からデービッド(David)くんを養子に迎え、2008年に裁判所から承認を受けている。これまでマドンナさんは、多くの人からデービッドくんにはマラウイ人の兄弟姉妹が必要だと言われてきたという。前週には、「マラウイの国民や政府が支持してくれれば、もう1人養子を迎えたい」と語っていた。
マドンナさんの養子縁組に異論を唱えてきたマラウイの人権団体「Human Rights Consultative Committee」は、デービッドくんの養子縁組により、養子縁組法が整備されていない同国の状況を利用しようとする者が出てくる可能性があると主張している。
マドンナさんはマラウイの孤児や恵まれない子どもたちを支援する慈善団体「レイジング・マラウイ(Raising Malawi)」を設立しており、首都リロングウェ(Lilongwe)から50キロほどの距離にある村で、この地域の8000人以上の孤児たちの世話をするコミュニティセンターを建設している。(c)AFP
マドンナ、マラウイの裁判所に新たな養子縁組を申請
2009年3月27日印刷ソーシャルブックマーク
[リロングウェ 26日 ロイター] 米歌手マドンナさんが、マラウイから2人目の養子を迎えるための申請手続きを行った。地元裁判所の担当者が26日、明らかにした。
マラウイの政府当局者は、マドンナさんが数日以内に同国を訪問する可能性があると述べていた。審理は3月30日ごろに行われるという。
マドンナさんの訪問には、同じくマラウイから養子に迎えられたデービッド・バンダくんも同行する予定。またマドンナさんは、自身が設立した慈善団体「レイジング・マラウイ」が数百万ドルをかけて建設する女子校の予定地も訪れるという。
デービッドくんの父親は、レイジング・マラウイの関係者からデービッドくんと来週にも会える可能性があると知らされたことを明かし、「息子に会えるのはとてもうれしい」と話した。
マドンナさんがデービッドくんを養子に迎えた際には、外国人による養子縁組に関する法的手続きを回避したとして、非難の声が上がっていた。
マドンナさんマラウイへ、2人目の養子は女児
* 2009年03月28日 23:27 発信地:リロングウェ/マラウイ
【3月28日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さんは29日、2人目の養子縁組のためマラウイに到着する。同国の裁判所当局者が28日、明らかにした。
同当局者が匿名を条件に明らかにしたところによると、マドンナさんは29日に首都リロングウェ(Lilongwe)の裁判所に出廷し、マドンナさんの弁護士が翌日30日に養子縁組の申請を行うという。
マドンナさんは前年、物議を醸しつつもマラウイからデービッド・バンダ(David Banda)くんを正式に養子に迎えた。デービッドくんは、同国中部ムチンジ(Mchinji)のわびしい小村での極貧生活から抜け出そうとした父親によって孤児院に預けられていた。母親はデービッドくんの出産後間もなく死亡した。
新たな養子は3歳の女の子、マーシー・ジェームズ(Mercy James)ちゃんで、マドンナさんが2006年に同国を初めて訪れた際に、南部の商業都市ブランタイア(Blantyre)近郊のチョロ(Thyolo)にある孤児院で選んだという。(c)AFP
マドンナの2人目の養子は4歳の女児=マラウイ当局者
2009年3月29日
[リロングウェ 27日 ロイター] 米歌手マドンナさんがマラウイから迎える2人目の養子は、4歳の女児であることが分かった。マドンナさんはすでに申請手続きに入っており、来週同国の裁判所で審理が行われる。当局者が27日に明らかした。
当局者は女性・児童発展省でロイターに対し「彼女の名前はマーシー・ジェームズで、Mchinji Home of Hope児童擁護施設にいる。彼女に両親はいない。ともに死亡した」とコメント。来週行われる裁判所での審理のための事前審査を完了したことを明らかにした。
一方、裁判所の事務員は女児の名前を確認した上で、マドンナもしくは関係者が手続きのため、30日に出廷する見通しだと語った。マドンナは週末にマラウイに到着する予定だという。
マドンナ、マラウイに到着 30日に養子縁組申請へ
* 2009年03月30日 09:06 発信地:リロングウェ/マラウイ
【3月30日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さん(50)が、2人目の養子縁組の申請を行うため、29日マラウイに到着した。
マドンナさんは娘のローデス・マリア・チッコーネ・レオン(Lourdes Maria Ciccone Leon)さん(12)やスタッフとともに、プライベートジェット機で首都リロングウェ(Lilongwe)のカムズ(Kamuzu)国際空港に到着。4台の車でChinkhota村へと向かった。待ち受けた報道陣に対し、養子縁組に関するコメントはなかった。
マドンナさんの弁護士は30日に裁判所に養子縁組の申請を行う予定。
マドンナさんが養子に迎えようとしているのは3歳の女の子、マーシー・ジェームズ(Mercy James)ちゃん。マドンナさんが2006年に1人目の養子デービッド・バンダ(David Banda)くんを迎えるために同国を訪れた際に出会ったという。
英国の報道では、マーシーちゃんの祖母は、養子縁組に反対しており、マーシーちゃんが6歳になった時点で親権を得ることを希望している。
今回の養子縁組には、デービッドくんのときと同じように批判的な意見が出ている。マラウイの慈善団体「Eye of the Child」は、子どもたちを守る法律の強化を政府に求め、英国の慈善団体「Save the Children」は子どもたちにとって生まれた国で育つのが一番だと主張し、有名人に養子縁組の前に熟考するよう求めている。(c)AFP
マドンナ、養子縁組の審問に向けマラウイに到着
2009年3月30日
[リロングウェ 29日 ロイター] マラウイから2人目の養子を迎える申請手続きをした米歌手マドンナさん(50)が29日、地元裁判所の審問を前に同国に到着した。空港関係者が伝えた。
それによると、マドンナさんは2006年に養子に迎えたデービッド・バンダくんを連れて到着し、マラウイにいるデービッドくんの父親と面会したという。
2人目の養子となる予定なのはマーシー・ジェームズちゃんという4歳の女児で、デービッドくんがいた児童擁護施設で生活している。裁判所は先週、マーシーちゃんの名前の確認を行い、マドンナさんか関係者が30日の審問に出席するよう求めた。
一方、マラウイの市民団体「Human Rights Consultative Committee」は、今回の養子縁組に反対するため、記者会見を予定している。
マドンナさんは29日、自身が設立した慈善団体「レイジング・マラウイ」が数百万ドルをかけて建設する女子校の予定地も訪れた。
マドンナさん養子申請で出廷、マラウイ
* 2009年03月31日 10:37 発信地:リロングウェ/マラウイ
【3月31日 AFP】(写真追加)米歌手のマドンナ(Madonna)さんが30日、2人目の養子縁組申請のためマラウイの裁判所に出廷した。裁判所は4月3日に判断を下す予定。
人権団体は、マラウイに外国との養子縁組について規定する法律がないことを利用しているとして、マドンナさんを批判している。
マドンナさんは29日、12歳の娘ローデス(Lourdes)さん、2006年にマラウイの児童養護施設から養子に迎えた3歳のデービッド・バンダ(David Banda)ちゃんと共にマラウイ入りしていた。(c)AFP
児童養護施設に集まった人々、厳重警備でマドンナさんに会えず
* 2009年04月02日 18:49 発信地:ムチンジ/マラウイ
【4月2日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さんが、2006年にマラウイの児童養護施設から迎えた3歳の養子デービッド・バンダ(David Banda)ちゃんと31日、マラウイ・ムチンジ(Mchinji)県にあるバンダちゃんの出身児童養護施設「希望の家(Home of Hope)」を再訪した。
養子縁組後2人が同施設を訪れたのは2回目。しかし、2人を出迎えようと施設に集まった約400人の村人たちは今回、2人の姿を見ることができずに落胆した。
村人たちの多くは裸足で、早朝から集まり、2人を見ようと周囲の木や同施設のれんが壁に登る人もいたが、私服警官や制服警官に阻まれた。マドンナさんが29日にマラウイ入りして以来追っていた外国の報道陣と警官らが、殴り合いになる場面もあった。
ある警官は「私たちは誰一人施設内に入れないよう、監視する指示を受けている」と語った。また、マドンナさんの警護の最高責任者は「これは個人的な訪問」だと述べた。報道陣は最後には追い払われ、2人を撮影することもできなかった。マドンナさんとデービッドちゃんは同施設で2時間過ごした後、撮影を避け、別の出口から帰った。
待っていた村人の1人は「マドンナはなぜ、せめてデービッドちゃんを見せてくれなかったのか。とても健康だと聞かされただけで、会えないなんて。デービッドちゃんは私たちみんなの子どもなのに」「私たちはただマドンナさんにデービッド君を大切にしてくれてありがとうと伝えたかっただけ」などと語った。
100人のスタッフが勤務する「希望の家」は、小学校・中学校だけでなく、保育園も設置されている。マドンナさんは自身が設立した慈善団体「レイジング・マラウイ(Raising Malawi)」の基金で、500人の子どもたちを収容できる機関を作る目的で、同施設を訪問していた。(c)AFP
マラウイ裁判所、マドンナさんの養子縁組申請を却下
* 2009年04月03日 22:21 発信地:リロングウェ/フランス
【4月3日 AFP】アフリカ南東部マラウイの首都リロングウェ(Lilongwe)の裁判所は3日、米歌手のマドンナ(Madonna)さんが申請していた2人目の養子縁組について、子どもの人身売買を助長しかねないとして、申請を認めない決定を下した。
申請却下の理由について、担当判事は国外への養子縁組に対する懸念の拡がりを指摘したうえで、裁判所がこうした養子縁組を認めれば、マラウイの子どもたちを不用意に人身売買の危機にさらすことになると説明した。
マドンナさんは、この日行われた非公開の審問には出廷せず、代理人として出廷したマドンナさんの弁護士も、記者らの質問には答えないまま、裁判所を後にした。
マドンナさんは、12歳の娘ローデス(Lourdes)さんと、2006年にマラウイの児童養護施設から養子に迎えた3歳のデービッド・バンダ(David Banda)ちゃんと共に29日にマラウイ入りし、その翌日にチファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんとの養子縁組を裁判所に申請していた。マドンナさんの2度目の養子縁組申請は、外国人によるマラウイの子どもの養子縁組問題に再び波紋を投げかけた。(c)AFP/Felix Mponda
政府はマドンナの養子縁組を支持=マラウイ情報相
2009年4月3日
[リロングウェ 2日 ロイター] 米歌手マドンナさんが申請しているマラウイからの2人目の養子縁組を、地元政府が支持していることが分かった。同国のパトリシア・カリアティ情報相が2日明らかにした。
同情報相はロイターの取材に「マドンナさんはマラウイの2万5000人もの孤児たちを支援しており、デービッドくんを育てられることも証明してきた」とマドンナさんを評価。「お金持ちの有名人でも、孤児の支援のために時間を割き、遠く離れたマラウイを訪問できる人はほとんどいない。政府はマドンナさんの養子縁組を支持する」と述べた。
マラウイの裁判所は3日、マドンナさんにマーシー・ジェームズちゃん(4)の18カ月の暫定的な養育権を認めるかどうか、判断を下す予定となっている。
マドンナさんが2006年にデービッド・バンダくんを養子に迎えた際には、マラウイ政府がマドンナさんを特別扱いし、外国人による養子縁組に関する法的手続きを回避したとして、非難の声が上がっていた。
2人目の養子縁組で、また物議 マドンナ
2009.4.4 13:00
米国の人気歌手、マドンナの2人目の養子縁組が関心を集めている。
AP通信などによると、マドンナはアフリカ南部マラウイから4歳の女児、マーシー・ジェームズちゃんを養子に迎えようとしていた。3月30日には養子縁組の申請についての審問のためマラウイの裁判所に出廷した。ところが、裁判所は3日、マドンナの申請を却下する決定を下した。決定は、養子の親(マドンナ)がマラウイに最低1年半は居住せなばならないことなどをその理由にしているという。
弁護士によると、マドンナは裁判所に対し、養子縁組を認める18カ月間の仮決定を裁判所に求めていたという。
マドンナの養子縁組問題については、マラウイの市民団体や人権活動家らが「児童売買にあたる」として非難を続けていた。これに対し、マドンナ側は「1年前から手続きをとり続けてきた。養子縁組は切実な願いだ」と訴え、「生後すぐに施設に預けられたマーシーに愛情いっぱいの家庭環境を用意しようとしている」と今回の養子縁組があくまでも、マドンナの純粋な善意であることを主張していた。
マドンナは2006年に、マラウイで当時1歳の男児、デービッド・バンダ君との養子縁組を申請。昨年、正式に認められ、デービッド君を養子にした。その後、彼がマラウイの親族と関係が途切れないよう、マドンナが力を尽くしているという。
マドンナさん養子申請、2人目は認められず マラウイ
2009年4月4日10時44分
【ナイロビ=古谷祐伸】米国のポップ歌手マドンナさん(50)が、エイズ孤児や貧困にあえぐ子どもの支援活動を続けてきたアフリカ南部マラウイで、孤児の養子縁組申請を届け出たのに対し、同国の高等裁判所が3日、申請を認めない決定を出した。
マラウイからの報道によると、マドンナさんは3歳の女児を養子にしようと3月30日に申請。女児の母親は出産直後に14歳で病死し、父親の存在は不明だという。ところが、外国人の養子縁組希望者については、法律上、国内に18カ月以上滞在した場合だけ申請資格があるため、裁判官が申請を認めなかった。マドンナさんは最高裁に上訴できるが、出方は不明だ。
マドンナさんは既に、別のマラウイの男児(3)を養子にしている。06年に孤児院から引き取り、08年にマラウイの裁判所から最終的に養子縁組の許可を得た。この時も、18カ月滞在の申請要件は満たしていなかったが、裁判所は理由を特に示さず認めていた。今回は違う判断が出た理由は明らかでないが、08年のマドンナさんの離婚が影響したとの見方もある。
マラウイはエイズウイルス(HIV)の感染率が高く、貧困も深刻。エイズで親を亡くすなどした孤児が100万人以上にのぼるともされる。マラウイの女性児童発展相は「国が全員を世話するのは不可能。マドンナさんが養子にしてくれるなら、我々は支援対象を減らせる」と養子縁組に賛同していた。
マドンナさん:養子縁組、裁判所が申請却下
【ヨハネスブルク高尾具成】アフリカ南東部マラウイで、同国から2人目となる養子縁組を申請するため現地入りしていた米歌手マドンナさんに対し、首都リロングウェの裁判所は3日、マドンナさんが同国居住者でないとして申請却下の決定を下した。マドンナさんは06年、同国の男児を養子にとり、同国の人権団体などから批判を受けていた。
毎日新聞 2009年4月5日 東京朝刊
マラウイ最高裁、マドンナの養子縁組裁判を無期限休止
2009年5月5日
[リロングウェ 4日 ロイター] マラウイの最高裁判所は4日、米歌手マドンナさんが申請していた同国からの2人目の養子縁組に関する審理を無期限休止とした。
マラウイの高等裁判所は先月、マドンナさんが同国の居住者でないことを理由に、マーシー・ジェームズちゃん(4)との養子縁組申請を却下。マドンナさんはこれを不服として、上告していた。
養子縁組認められなかったマドンナ、マラウイから出国
2009年4月6日
[リロングウェ(マラウイ) 5日 ロイター] アフリカ南部マラウイの空港関係者によると、2人目の養子縁組を認められなかった米歌手マドンナさんが5日、自家用機で同国を後にした。警備員らは、報道陣らが待ち構える空港に続く道を封鎖した。
マドンナさんは、同国の居住者でないとしてマーシー・ジェームズちゃん(4)との縁組を認めなかった高等裁判所の決定を不服として上告したが、マドンナさんの弁護士によると、上告に関し本人が出廷する必要はないという。
今回の養子縁組問題では、マラウイ政府は、マドンナさんは立派な母親だとして、縁組を支持していた。
2009.04.13 Web posted at: 18:49 JST Updated - CNN
マドンナさん、養子問題で声明 マラウイへの「貢献」強調
(CNN) 米人気歌手マドンナさんがアフリカ南部マラウイの女児との養子縁組を申請し、同国の裁判所がこれを却下した問題で、マドンナさんは13日までに、地元紙へ電子メールでコメントを寄せた。マドンナさんはすでに、上訴の手続きを済ませたとされる。
マドンナさんは、2年余り前に同国から養子に迎えた男児デービッド・バンダ君を含め、3人の子どもを育てている。今回さらに、孤児のマーシー・ジェームズちゃん(3)を養子として引き取ろうと、申請を出していた。
CNNが入手したコメントで、マドンナさんはマーシーちゃんに「愛情に満ちた家庭的な環境と最高の教育、医療を与えてあげたい」と強調。「デービッドも彼女も、将来マラウイに帰って、母国の人々の力になるでしょう」と語っている。上訴をめぐっては「公の場で発言してはいけないと言われている」としたうえで、「マラウイの人々や世界中の支援者の皆さんに感謝している」と述べた。
マドンナさんの申請をめぐっては、人権団体などから「子どもたちへの支援として最善の方法とはいえない」などの批判が噴出。判事は却下の決定を下した文書の中で、養子縁組を「認めたい思いにも駆られた」と明かす一方、外国人による養子縁組を簡単に成立させることは人身売買への道を開くことにつながるとの懸念を示していた。
マラウイ最高裁、マドンナさんの上訴を審理へ 養子縁組申請で
* 2009年04月21日 10:33 発信地:ブランタイア/マラウイ
【4月21日 AFP】マラウイの最高裁判所は来月、米歌手マドンナ(Madonna)さんによる2人目の養子縁組申請について審理する。裁判所職員が20日明らかにした。
マドンナさんは前月、マラウイで3歳の女児チファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんの養子縁組を申請したが、マラウイの高等裁判所は今月3日、子どもの人身売買を助長しかねないとして、申請を却下した。マドンナさんは同日、最高裁に上訴していた。
最高裁の審理は5月4日に開かれるという。
マドンナさんの弁護士アラン・チヌラ(Alan Chinula)氏は、上訴の根拠について、マドンナさんには3年前にマラウイからデービッド・バンダ(David Banda)ちゃんを養子として迎えているという実績があり、チファンドちゃんに「良い暮らし」を約束できるなどと説明している。(c)AFP
マドンナが養子縁組求める女児の父親、「自分が育てたい」
* 2009年05月04日 12:16 発信地:ブランタイア/マラウイ
【5月4日 AFP】アフリカ・マラウイで、米歌手マドンナ(Madonna)さんが養子縁組を申請している女児の父親だという人物が3日、AFPの電話インタビューに応じ、「父親は私だ。娘は自分で育てたい」と述べ、マドンナさんの養子縁組に反対する意思を示した。
マドンナさんは3月、3歳の女児チファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんの養子縁組を申請した。だが、マラウイの高等裁判所は、子どもの人身売買を助長しかねないとしてこれを却下。マドンナさんは最高裁判所に上訴しており、4日に審理が行われる。
これに先立ち、インタビューに応じたマーシーちゃんの父親と主張するジェームズ・カムベワ(James Kambewa)さん(24)は、「弁護士を雇う金はないが、マドンナさんの養子縁組を差し止められるよう、弁護してくれる人を探している」と語った。
カムベワさんは、妻がマーシーちゃんの出産直後に死亡したため、義理の両親から娘を殺したのは自分だと責められ、マーシーちゃんを手放すしかなかったと語った。その時以来、マーシーちゃんには会っていないが、マドンナさんが養子縁組を申請したときに、マーシーちゃんが自分の娘であることを知り、自分で育てると決心したという。
マラウイの商業都市ブランタイア(Blantyre)で働くカムベワさんの月収は、約80ドル(約8000円)程度なため、政府が後援する人権団体に相談したところ、貧しい国民を対象に弁護士による無料法律相談を行っている政府機関「Legal Aid」を紹介された。カムベワさんは現在、同機関からの返答を待っている。
一方、マラウイの慈善団体「アイ・オブ・ザ・チャイルド(Eye of the Child)」のMaxwell Matewere氏は、カムベワさんの心情は理解できるが、DNA鑑定でマーシーちゃんとの親子関係が証明されない可能性もあり、現時点では支援できないと話し、まずは最高裁の決定を待つべきだろうと語った。(c)AFP
マラウイ最高裁、マドンナの養子縁組判決を保留
* 2009年05月05日 09:13 発信地:ブランタイア/マラウイ
【5月5日 AFP】マラウイの最高裁判所は4日、米歌手マドンナ(Madonna)さんの2人目の養子縁組に関して、判決を保留すると言い渡した。
マドンナさんは3月、3歳の女児チファンド・マーシー・ジェームズ(Chifundo Mercy James)ちゃんの養子縁組を申請したが、マラウイの高等裁判所は前月、子どもの人身売買を助長しかねないとして、申請を却下した。マドンナさんは同日、最高裁に上告。4日に審理が行われた。マドンナさんは出廷しなかった。
Lovemore Munro裁判長は、判決は後日言い渡すとしたが、日程については明らかにしなかった。
マドンナさんの養子縁組については、養子を申請する外国人はマラウイに18か月以上居住していなければならないとする同国の法規定が焦点になっている。 Munro裁判長は、この法規定は申請者の素性を知ることで子どもを守ることが目的だと語った。「我々は、その人物の素性を知りもせずに、誰にでも子どもを渡すわけではない」
一方、マドンナさんの弁護士は、マーシーちゃんの幸福と利益を最優先に考えるよう訴えた。
高等裁判所の申請却下を支持した人権団体の弁護士らは、「居住期間に関する規定は最も重要。外国人との養子縁組は最後の手段にすべきだ」としている。(c)AFP/Felix Mponda
2009.05.22 Web posted at: 16:49 JST Updated - CNN
マラウイ大統領選、現職ムタリカ氏が再選
(CNN) アフリカ南部マラウイで大統領選が実施され、民主進歩党(DPP)の現職ムタリカ大統領(75)が、野党マラウイ会議党(MCP)のテンボ党首に圧勝して再選を果たした。
選管が22日未明に発表したところによると、ムタリカ氏は260万票を獲得した。
対立候補のテンボ氏の得票数は120万票だった。地元紙によると、MCPは21日夜、「ムタリカ氏の勝利が発表されても結果を受け入れない」と宣言していた。テンボ氏は選挙に不正があったとして抗議する構えだ。
ムタリカ氏は04年の大統領選でムルジ前大統領の後継者として初当選した。その後、前大統領とたもとを分かち、近年は両氏の権力争いが地元メディアをにぎわせていた。前大統領は今回の選挙でテンボ氏を支持したが、周辺諸国に比べて好調な経済が追い風となり、汚職撲滅を掲げる経済専門家としての手腕が国民に評価された。
マラウイ大統領選 現職のムタリカ氏が再選
2009年5月22日20時0分
【アディスアベバ=古谷祐伸】アフリカ南部マラウイからの報道によると、19日投票の大統領選で現職のビング・ワ・ムタリカ氏(75)が再選を決め、22日、就任した。任期は5年。
貧困問題への対策などが争点となった大統領選は、初の女性候補を含む7人が立候補したが、与党・民主進歩党のムタリカ党首と野党・マラウイ会議党のテンボ氏との事実上の一騎打ちとなった。選挙管理委員会によると、開票率約93%で、ムタリカ氏が約66%の約273万票、テンボ氏が約31%の127万票を獲得、ムタリカ氏の大勝が確実になった。
2009.06.12 Web posted at: 19:54 JST Updated - CNN
マラウイ高裁、マドンナの2人目の養子縁組を認める
(CNN) アフリカ南部マラウイの高等裁判所は12日、人気ポップ歌手マドンナさん(50)が求めていた同国で2人目となる養子縁組を認める判断を下した。2人目の養子縁組ついては、同国の地方裁判所が4月にマドンナさんの訴えを退けたため、マドンナさん側が控訴していた。
マドンナさんが引き取れることになったのは3歳女児のチフンド・ジェームズちゃん。10代だった母親は出産後まもなく死去。それ以来、孤児院で育てられていた。
マドンナさんは約2年前にも、マラウイから男児を養子にしているほか、自身が出産した2人の子供がいる。
マドンナさんの養子縁組成立 マラウイ最高裁が許可
2009年6月13日10時18分
【ヨハネスブルク=古谷祐伸】アフリカ南部マラウイからの報道によると、同国の最高裁判所は12日、米国のポップ歌手マドンナさん(50)と孤児の女の子(3)の養子縁組を認めた。
マラウイの養子縁組制度は人身売買を防ぐ目的で、養育者が18カ月以上、国内に居住することが条件。マドンナさんはこの条件を満たさず、高裁は4月、養子縁組を認めない決定を出した。上訴を受け最高裁が判断を覆した。
判断理由は、これまでのマドンナさんのマラウイでの孤児支援活動。マドンナさんの設立した慈善団体は、孤児約8千人を支援できる拠点を作るなどしている。ラブモア・ムンロ裁判長は「彼女は自分の資金で多くのマラウイの孤児を世話している。一時滞在者とは言えない」と説明した。
マドンナさんは出廷せず、弁護士は「彼女は知らせに興奮している」と報道陣に語った。地元人権団体は「子どもを守るためのルールが、著名人というだけでねじ曲げられた」と反発している。
今回、養子縁組が認められた女児の父親は不明で、母親は出産直後に10代で死んだ。
マドンナさん:養子2人目、逆転認可
【ナイロビ共同】アフリカ南部マラウイからの報道によると、同国の最高裁は12日、米人気歌手マドンナさんが申請していた2人目の養子縁組を認める決定を下したことを明らかにした。裁判長は「マドンナさんはマラウイの孤児支援に関心を示している」と決定理由を述べた。
マドンナさんは女児の養子縁組を申請。下級裁が4月、養子の親は少なくとも1年半はマラウイに住まなければいけないとして認めない決定を下したが、マドンナさん側が上訴していた。
2006年にもマラウイで当時1歳の男児との養子縁組を申請し、08年正式に認められている。マドンナさんの縁組を巡ってはマラウイ国内などで論議を呼んでいる。
毎日新聞 2009年6月13日 東京朝刊
マドンナさんの2人目の養子縁組、女児の実父も認める
2009年6月15日
[ブランタイア 14日 ロイター] 米歌手マドンナさんが新たに養子縁組をする女児マーシー・ジェームズちゃん(4)の実父は、この養子縁組に反対するのをやめ、マドンナさんにマーシーちゃんを大切に育てるよう求めた。
マラウイの最高裁判所は12日、マドンナさんの同国からの2人目の養子縁組を認める決定を下した。
当初は養子縁組に反対していた父親のジェームズ・カンベワさんは13日、ロイターのインタビューで「自分が血のつながった父親であることを伝えてくれるよう、マドンナさんに求める。彼女は、遠く離れた場所で父親が生きていることを知っているべきだ」と話した。
マーシーちゃんは児童養護施設に預けられており、カンベワさんと一緒に暮らしたことはなかったが、カンベワさんは「子どもが生まれたことを知らされなかった」と話している。
マドンナさんの設立した慈善団体の関係者によると、マーシーちゃんは今週にも、航空機でマラウイを出国するという。
2009.10.10 Web posted at: 11:55 JST Updated - CNN
マラウイの少年、独学で風力発電に成功 7年かけ
(CNN) 干ばつに苦しむ東アフリカ・マラウイの貧しい村では、何もかもが不足していた。赤土の大地はひび割れ、作物の枯れた畑をただ風だけが吹き抜ける。この風を使って、村に電気を起こせれば――。そう思い立った少年が、たった1人で作業に取り掛かった。それから7年、村では少年の作った風車5台が回り、電動ポンプが水を送り出している。
ウィリアム・カムクワンバ君は、首都リロングウェ北郊の村で育った。02年の干ばつで、農業を営んでいた父親は収入を失い、当時14歳だったウィリアム君の学費さえ払えなくなった。退学したウィリアム君は図書館で時間を過ごすようになり、そこで風力発電について書かれた本と出会う。「本に写真が載っているのだから、だれかがこの機械を作ったということ。それならぼくにも出来るはずだと思った」と、ウィリアム君は振り返る。
材料は、ごみ捨て場から拾ってきた自転車の部品やプラスチックのパイプ、プロペラ、車のバッテリー。タービンを支えるポールには、森で採ったユーカリの木を使った。「風車を作るんだと話すと、だれもがぼくを笑った。あいつは頭がおかしいといううわさが、村中に広がった」
もの珍しげに取り囲む群衆と、溶かした金属から立ち上る熱気で汗だくになりながら、ウィリアム君は黙々と作業を続け、3カ月後には最初の風車を完成させる。タービンが回り、取り付けた電球に明かりがついた時には「これでもう頭がおかしいなんて言われないと思い、ほっとした」という。
7年間で作った風車5台のうち、最も大きいものは高さ11メートル余り。地域の学校でも風車作りを教え、その校庭に1台を設置した。村人たちは「携帯電話を充電したい」「ラジオを聴きたい」と、ウィリアム君の自宅をたびたび訪れる。
ウィリアム君の挑戦には、アル・ゴア元米大統領をはじめ、世界各地の環境活動団体や企業から称賛の声が集まっている。AP通信の元アフリカ特派員ブライアン・ミーラー氏は、ウィリアム君と数カ月間生活をともにしながら取材を続け、先週その成果をまとめた著書「The Boy Who Harnessed the Wind」を出版した。同氏は「紛争の取材ばかりが続くなか、かれとの出会いは新鮮だった」と振り返り、「アフリカには、政府や支援団体に頼らずに自分の力でチャンスをつかみ、問題解決の道を切り開く新たな世代が育っている。ウィリアム君はその1人だ」と話している。
マドンナさん、マラウイに学校建設 起工式で植樹
* 2009年10月27日 14:36 発信地:リロングウェ/マラウイ
【10月27日 AFP】マラウイの首都リロングウェ(Lilongwe)郊外で26日、女学校の起工式が行われ、米歌手マドンナ(Madonna)さん(51)が出席した。マドンナさんは同校の建設に財政援助を行っている。
起工式には約1000人が参加。13歳の長女ローデス(Lourdes)さんとともに出席し、ケーキカットや記念植樹を行ったマドンナさんは語った。
「家族や地域のために一生懸命働くマラウイの女性たちを見て、いかに彼女たちに教育を受ける権利があるかということに気付いた」
レイジング・マラウイ女学校(Raising Malawi Girls Academy)と名付けられた同校のパンフレットには、未来の女性指導者の育成を目指すとうたわれている。28の地域から経済的に貧窮した少女2人ずつを集めるなど生徒は約500人になる予定で、これまで同国では重視されてこなかった数学や科学を中心に教えるという。
マドンナさんは、南アフリカに同様の学校を建設した女性テレビ司会者オブラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)さんをモデルにした。
完成は2年後を予定している。(c)AFP/Felix Mponda
2009.10.27 Web posted at: 09:21 JST Updated - CNN
マドンナさんがマラウイで学校建設、起工式に出席
(CNN) 米人気歌手マドンナさん(51)がアフリカ南部マラウイの学校建設に乗り出し、首都リロングウェで26日、起工式に出席した。マドンナさんは同国の子供2人を養子として引き取るなどマラウイとのかかわりが深い。
マドンナさんの慈善団体サイトに掲載された情報によると、この学校「レイジング・マラウイ女学園」は、リーダーとなる女性の育成を目指す。マドンナさんは「途上国の女性は一貫した教育を受ける機会が与えられないことが多い。われわれの目標は、彼女たちがチャレンジ精神を持ち、地域社会のために働き、国の発展を担うよう教育すること」とコメントしている。
起工式にはマドンナさんがマラウイで養子縁組を結んだ2人を含む、4人の子供が同行しているという。
マドンナさんは数年前からマラウイとのかかわりを深め、同国の貧困や子供のエイズ問題にスポットを当てたドキュメンタリー番組も制作している。
マドンナ、ブラジルでマラウイ基金へ10億円集める 年下恋人と
* 2009年11月17日 09:43 発信地:リオデジャネイロ/ブラジル
【11月17日 AFP】米歌手マドンナ(Madonna)さん(51)が、慈善活動で訪れたブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)で自身が設立した慈善団体「レイジング・マラウイ(Raising Malawi)」への募金運動を行い、約1100万ドル(約10億円)の寄付金を集めた。地元紙ジア(Dia)が16日、報じた。
寄付者のなかには、資産総額75億ドル(約6700億円)でブラジルの長者番付トップを誇る鉱山王アイク・バティスタ(Ike Batista)氏も含まれているという。
マドンナさんのブラジル訪問には、英米ゴシップ紙で「年下の恋人」と報じられているブラジル人モデル、ジェズス・ルス(Jesus Luz)さん(22)も同行した。(c)AFP
Subject: 12/19 マラウイで起こった M6 の地震について
Date: Sat, 26 Dec 2009 23:18:10 +0900 (JST)
(略)
先日、12/19 現地時間で1:00AM、アフリカ、マラウイの北部、カロンガの南50kmぐらいが震源地のM6の地震が発生しました。
(略)
この地域では、15日ほど前にもM5.9の地震があり、すでに多くの家が倒壊していましたが、その時は死者は1名と報告されました。(略)
現地新聞 Nyasa Times http://www.nyasatimes.com/?news=1275 によれば、800世帯の家々が倒壊し、1100世帯が住む事ができなくなっているそうです。そして、250人以上が怪我をし、16,000人以上が地震の被害を受けているとのことです。(Reuters http://in.mobile.reuters.com/mobile/m/FullArticle/eIN/CWORIN/nworldNews_uINIndia-44871720091220?src=RSS-WORIN では270,000人)家を失った人たちは外で寝ていますが、雨季に入っているため、臨時の屋根を作って雨をしのいでいるそうです。また、この時期に田植えをしなければ来年一年間食べていけないので、復旧作業はさておき、田植えを始めたそうです。
カロンガ州知事は政府や国際支援機関に援助を依頼したそうですが、もともと部族の対立からくる北部差別が国内では当たり前になっているので、報道にもなりにくく、たとえ支援があっても、役人に搾取されてしまうという懸念もあります。テントや毛布、家を建て直すための支援金やそのほかの支援が現地の人々に届くよう願うばかりです。
ここで、問題なのは、この地震の震源地が、マラウイ政府とオーストラリアのPaladinという会社が合同で3年ほど前から行っている、ウラン採鉱による誘発地震ではないか・・・ということです。
前述のとおり、首都リロングェのある、南部の多数民族であるチチェワ族とカロンガのある北部のいくつかの少数民族の対立が水面下で明らかに存在しているため、北部出身の議員の意見は通りません。
この採掘は、ムタリカ首相による、北部の少数派民族を犠牲にしてでも、私腹を肥やしたい、または国益を優先しようとする、人権を無視した政策だといえないでしょうか?
人々は、次にきっとくるであろうもっと大きな地震を恐れて、家の中で眠ることもできず、夜も眠れずに過ごしています。
このことの存在を、いったい、世界中の誰が知っているでしょうか?一刻も早く、この事態を世に知らしめ、ウラン採掘をやめて欲しいというのが、北部の人々の声なき声です。
なんとか、お力添えくださいますよう、お願い申し上げます。
P.S その後、誘発地震についていろいろ調べておりますと、鉱物の採掘、油田、ダム建設などによって、かなりの貧しい地域の人々が犠牲になっているのではないかということが見えてきます。
(略)