HOME > World / Africa >

エジプト・アラブ共和国 2015年7月〜12月


Tweet


アフリカアフリカ Africa 2018


おかねおくれ


作成:斉藤龍一郎
 *(特活)アフリカ日本協議会理事、生存学研究センター運営委員


○2007年6月以前のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 〜2007年6月
○2007年7月〜9月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2007年7月〜9月
○2007年10月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2007年10月〜12月
○2008年1月〜3月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年1月〜3月
○2008年4月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年4月〜6月
○2008年7月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2008年7月〜12月
○2009年のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2009年
○2010年1月〜3月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年1月〜3月
○2010年4月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年4月〜6月
○2010年7月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2010年7月〜12月
○2011年1月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年1月
○2011年2月1日〜5日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月1日〜5日
○2011年2月6日〜10日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月6日〜10日
○2011年2月11日〜15日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月11日〜15日
○2011年2月16日〜28日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年2月16日〜28日
○2011年3月〜5月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年3月〜5月
○2011年6月〜7月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年6月〜7月
○2011年8月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2011年8月〜12月
○2012年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年1月〜6月
○2012年7月〜9月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年7月〜9月
○2012年10月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2012年10月〜12月
○2013年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年1月〜6月
○2013年7月1日〜10日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年7月1日〜10日
○2013年7月11日〜31日のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年7月11日〜31日
○2013年8月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年8月
○2013年9月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2013年9月〜12月
○2014年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2014年1月〜6月
○2014年7月〜12月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2014年7月〜12月
○2015年1月〜6月のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国 2015年1月〜6月
○最新のニュース・企画案内 → エジプト・アラブ共和国

○外務省 各国・地域情勢 エジプト・アラブ共和国

* 新聞記事は、ウェブサイトへの掲載期間が限られています。ウェブで見あたらなくなったら縮刷版で内容を確認してください。

* 幅広く多種多様な情報を紹介しています。情報源、情報が発せられた状況などに留意しながら活用してください。


◆2015/07/01 asahi.com エジプトで検問所襲撃、兵士50人死亡 IS名乗る声明
◆2015/07/01 毎日新聞 エジプト:軍施設など襲撃50人超死亡 IS分派関与声明
◆2015/07/02 nikkei.com エジプト東部で襲撃、兵士50人死亡
◆2015/07/02 cnn.co.jp エジプト軍、ISIS戦闘員100人を殺害 検問所襲撃で
◆2015/07/02 毎日新聞 エジプト軍:武装勢力100人以上を殺害 シナイ半島
◆2015/07/03 nikkei.com 「イスラム国」、エジプトで活動活発 パレスチナにも宣戦布告
◆2015/07/03 毎日新聞 エジプト:欧州出稼ぎ景気に沸く村 豪邸次々
◆2015/07/04 asahi.com イスラエルにロケット弾着弾 シナイ半島のIS系組織か
◆2015/07/04 毎日新聞 エジプト:ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま
◆2015/07/04 毎日新聞 県立美術館:古代エジプトの美、福井で 日本初公開の150点 /福井
◆2015/07/05 毎日新聞 エジプト:シシ大統領が軍服で部隊激励
◆2015/07/11 cnn.co.jp 伊領事館前で自動車爆弾が爆発、10人死傷 エジプト
◆2015/07/11 cnn.co.jp オマー・シャリフさんが死去 「アラビアのロレンス」出演
◆2015/07/11 nikkei.com オマー・シャリフ氏が死去 エジプトの俳優
◆2015/07/11 nikkei.com カイロのイタリア領事館前で爆発 「イスラム国」が犯行声明
◆2015/07/11 毎日新聞 エジプト:伊領事館前で車爆発1人死亡 ISが犯行声明
◆2015/07/12 asahi.com カイロのイタリア領事館前で車が爆発 11人死傷
◆2015/07/17 nikkei.com イスラム圏でラマダンが終了 祝祭期間入り
◆2015/07/17 毎日新聞 エジプト:海軍巡視艇に砲撃 IS分派が犯行声明
◆2015/07/17 毎日新聞 ナイル.com:(59)サービスor悪ふざけ?
◆2015/07/18 cnn.co.jp ISIS系組織、地中海でエジプト軍艦船にミサイル攻撃か
◆2015/07/19 The Sankei Shimbun リヤカーでアフリカ縦断の鳥取・吉田正仁さんゴール、4大陸制覇 9月に南米大陸縦断へ
◆2015/07/21 毎日新聞 ナイル.com:(60)ラマダン・ドリンク
◆2015/07/22 デイリースポーツ ハンド、日本はエジプトと分ける
◆2015/07/24 nikkei.com 「イスラム国」、エジプトでテロ実行 支持組織を拡大
◆2015/07/27 asahi.com トルコのIS空爆「偉大な決断」 エジプト外相が評価
◆2015/07/30 cnn.co.jp スエズ運河新水路で試験航行、来月開通 収入増に期待
◆2015/08/01 asahi.com (@カイロ)治安強化、デモ規制 市民は何を思う
◆2015/08/03 asahi.com 米とエジプト、6年ぶり戦略対話 IS対策で協力
◆2015/08/06 asahi.com IS、カイロで拉致し殺害警告 イスラム教徒の釈放要求
◆2015/08/06 asahi.com エジプト、スエズ運河を拡張 利便性向上で収入増に期待
◆2015/08/06 nikkei.com 拡張スエズ運河が開通 エジプト、通航料収入増見込む
◆2015/08/06 毎日新聞 エジプト:スエズ運河拡張工事完了 厳戒下で記念式典
◆2015/08/07 cnn.co.jp エジプト、スエズ運河の拡張工事完了 収入増見込む
◆2015/08/12 毎日新聞 エジプト:熱波で40人死亡 気温50度に迫る地域も
◆2015/08/12 asahi.com IS系組織、殺害画像公開 カイロで拉致のクロアチア人
◆2015/08/12 毎日新聞 エジプト:IS分派、クロアチア人殺害か…ネットに画像
◆2015/08/13 cnn.co.jp 古代エジプトの王妃の墓、ついに発見か
◆2015/08/18 cnn.co.jp エジプト大統領、テロ対策法に署名 人権めぐり懸念も
◆2015/08/20 asahi.com カイロの治安機関ビル前で爆発 警察官6人負傷
◆2015/08/20 nikkei.com カイロで爆弾テロ、29人負傷
◆2015/08/20 毎日新聞 アフリカ:さあ日本留学33カ国330人 カイロで壮行会
◆2015/08/20 毎日新聞 エジプト:カイロで爆発、29人負傷 IS分派が犯行声明
◆2015/08/21 cnn.co.jp ISIS、カイロ爆発で犯行声明 29人負傷
◆2015/08/23 毎日新聞 イタリア:密航の4400人、地中海上で救助
◆2015/08/26 毎日新聞 エジプト原発:露が建設 首脳会談で「最終合意間近」
◆2015/08/29 asahi.com アルジャジーラ記者3人に有罪判決 エジプトの裁判所
◆2015/08/30 cnn.co.jp エジプト、アルジャジーラ記者3人に禁錮刑 国際社会が非難
◆2015/08/31 nikkei.com エジプト、10・11月に議会選 「民主化」アピール
◆2015/08/31 cnn.co.jp エジプト沖に「超大型」ガス田 イタリア企業が発見
◆2015/08/31 asahi.com エジプト沖に「世界最大規模」ガス田 16年にも採掘か
◆2015/08/31 cnn.co.jp 地中海にクラゲなど外来種が大量流入、スエズ運河拡張で
◆2015/08/31 毎日新聞 エジプト:沖合200キロにガス田 地中海最大級か
◆2015/09/06 cnn.co.jp エジプト富豪、「島の購入」を申し出 難民の受け入れ先に
◆2015/09/06 毎日新聞 エジプト:10月から国会選挙 12月にも新国会招集
◆2015/09/07 nikkei.com [FT]エジプト「怪物」ガス田で変わる地域の勢力図
◆2015/09/10 nikkei.com バリアンツ・ホールディングス(シンガポール) エジプト進出で大幅反発
◆2015/09/14 cnn.co.jp エジプト治安部隊が12人殺害、観光客をテロリストと誤認
◆2015/09/15 cnn.co.jp 観光客に空爆、メキシコが徹底捜査を要請 エジプト誤認殺害
◆2015/09/15 cnn.co.jp 砂漠観光は危険と隣り合わせ、政情不安で衝突増加 エジプト
◆2015/09/17 cnn.co.jp 「島を見付けた」 難民受け入れ提案の富豪、買収交渉へ
◆2015/09/24 cnn.co.jp 仏政府、対ロ輸出中止の揚陸艦2隻をエジプトに売却
◆2015/09/24 asahi.com エジプト大統領、アルジャジーラ記者らに恩赦
◆2015/09/24 毎日新聞 フランス:揚陸艦、エジプトへ売却…対露輸出中止の2隻
◆2015/09/24 AFP BB News エジプトで収監のアルジャジーラ記者ら釈放、シシ大統領が恩赦
◆2015/09/26 nikkei.com 原油安と中国変調、二重苦のアフリカ資源国
◆2015/10/02 cnn.co.jp 隠し部屋に謎の王妃埋葬か、ツタンカーメンの墓を内部調査
◆2015/10/16 asahi.com ツタンカーメンの墓に隠し部屋? 「絶世の美女」の墓か
◆2015/10/18 nikkei.com エジプト議会選の投票始まる
◆2015/10/18 東京新聞 シシ政権弾圧で同胞団過激化か エジプト国会選投票始まる
◆2015/10/24 asahi.com ピラミッド近くで爆発 「イスラム国」が声明 エジプト
◆2015/10/31 cnn.co.jp ロシア旅客機、エジプト・シナイ半島で墜落 224人搭乗か
◆2015/10/31 asahi.com ロシア旅客機が墜落、224人全員が犠牲か IS系声明
◆2015/11/01 cnn.co.jp ロシア機墜落、故障が原因か 遺体と記録装置を発見
◆2015/11/01 asahi.com 現場はIS系台頭地域 原因、慎重に調査 ロシア機墜落
◆2015/11/01 東京新聞 ロシア機墜落224人絶望 ISは「撃墜」 エジプト 離陸後「機器に問題」
◆2015/11/02 asahi.com 墜落したロシア機、空中分解か 現地入った専門家の見方
◆2015/11/04 cnn.co.jp 爆発は起きたのか−−ロシア機墜落の原因、依然不明
◆2015/11/04 cnn.co.jp 爆弾が爆発し警官3人が死亡 エジプト北部
◆2015/11/05 cnn.co.jp ロシア機墜落、英米の爆弾説にエジプトとロシアが反論
◆2015/11/05 nikkei.com 英外相「爆発物が原因の可能性」 エジプトのロシア機墜落
◆2015/11/05 nikkei.com ロシア機墜落、英米政府「爆発物の可能性」
◆2015/11/05 nikkei.com ロシア機墜落、英米「テロか」 エジプトなど反発
◆2015/11/05 asahi.com 「ロシア機を墜落させたのは我々だ」 ISが再び声明
◆2015/11/05 asahi.com ロシア機墜落、機内の爆発物が原因か 英外相が見解
◆2015/11/06 nikkei.com 独ルフトハンザ、シナイ半島発着便の運航停止
◆2015/11/06 nikkei.com ロシア機墜落、テロ説「時期尚早」 エジプトなど英米に反発
◆2015/11/06 nikkei.com ロシア機墜落、貨物室に爆弾か 英などで報道
◆2015/11/07 cnn.co.jp ロシア機墜落、機内に爆弾か レコーダーの解析進む
◆2015/11/07 cnn.co.jp ロシア、エジプト便の運航を停止 プーチン氏が方針転換
◆2015/11/07 nikkei.com ロシア機「突然激しい爆発音」 ブラックボックス解析
◆2015/11/07 nikkei.com ロシア機に爆発音記録 ブラックボックス分析、仏報道
◆2015/11/07 nikkei.com 「イスラム国」がロシア機墜落誇る通信 米当局傍受
◆2015/11/07 nikkei.com ロシア機墜落、テロ濃厚に 「空中で3〜4回爆発」報道
◆2015/11/09 cnn.co.jp 英旅客機、ミサイルを間一髪で回避 8月にエジプト上空で
◆2015/11/09 cnn.co.jp ロシアの専門家がエジプト入り、主要空港の安全性を検査へ
◆2015/11/09 nikkei.com エジプトでもテロ説強まる ロシア機墜落
◆2015/11/09 nikkei.com 機体爆発、ほぼ認める ロシア機墜落でエジプト事故調
◆2015/11/10 cnn.co.jp エジプト、ISIS系組織の幹部を殺害 ロシア機墜落で声明
◆2015/11/11 nikkei.com ロシア、世論対策に躍起 旅客機墜落「テロの可能性」言及
◆2015/11/11 cnn.co.jp ピラミッドで透視調査 熱分布に「異変」、未知の空洞か
◆2015/11/12 cnn.co.jp 米国の対外軍事支援、75%がイスラエルとエジプト向け
◆2015/11/14 nikkei.com ロシア、エジプト機の乗り入れ停止 テロを警戒
◆2015/11/16 東京新聞 【社説】週のはじめに考える 9・11からパリ・テロへ
◆2015/11/16 AFP BB News ギザの大ピラミッドで追悼式典、IS関連3事件の犠牲者に祈り
◆2015/11/17 cnn.co.jp ロシア機は「爆弾で墜落」 連邦保安局のボルトニコフ長官
◆2015/11/19 cnn.co.jp 「ロシア機を墜落させた爆弾」、ISISが機関誌に写真掲載
◆2015/11/21 nikkei.com イスラム教へ偏見拡大阻止へ代表団 スンニ派、世界各地に
◆2015/11/25 nikkei.com エジプト東部で自爆テロ、7人死亡
◆2015/11/25 cnn.co.jp シナイ半島のホテル襲撃、4人死亡 ISISが声明
◆2015/11/26 nikkei.com エジプト外相「対テロ、ロシアの役割重要」
◆2015/11/30 cnn.co.jp 謎の王妃の墓発見へ手掛かり、ツタンカーメンの墓に空洞
◆2015/12/14 nikkei.com ロシア機墜落、エジプト調査委「テロの証拠ない」
◆2015/12/15 cnn.co.jp 「テロの証拠なし」、エジプトが中間報告 ロシア機墜落
◆2015/12/17 nikkei.com ツタンカーメンのあごひげ修復 「黄金のマスク」展示再開
◆2015/12/17 asahi.com ツタンカーメン、よみがえったひげ 職員のミスでポロリ
◆2015/12/21 asahi.com ひざ上にツタンカーメン 乳母の墓、発見19年で公開へ
◆2015/12/23 asahi.com エジプト、空港の警備態勢改善へ ロシア機墜落で批判
◆2015/12/26 フットボールチャンネル アーセナル、バーゼルの若手MF獲得で合意か。メディカルチェックも近日予定br> ◆2015/12/28 フットボールチャンネル アーセナル、1月にエジプト代表MF獲得へ。コクランの代役を確保


 
 
>TOP

エジプトで検問所襲撃、兵士50人死亡 IS名乗る声明

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年7月1日22時22分

エジプトのシナイ半島北部で1日、武装集団が治安部隊の検問所を少なくとも5カ所同時に襲撃した。AP通信は軍関係者の情報として少なくとも兵士50人が死亡し、55人が負傷したと伝えた。武装集団側も20人以上死亡したとみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)シナイ州を名乗る組織が犯行声明を出した。

エジプトでは先月29日、検事総長が出勤途上に車列を爆破されて殺された。実行犯は不明だが、シーシ大統領は30日の葬儀で「正義を迅速に実現するために数日内に法改正する」と述べ、テロ対策を強化する方針を明らかにした。

今月3日でイスラム系のムルシ元大統領が軍に拘束されて失脚してから2年となるため、過激派による襲撃が活発化すると懸念されている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

エジプト:軍施設など襲撃50人超死亡 IS分派関与声明

毎日新聞 2015年07月01日 20時39分(最終更新 07月01日 21時12分)

【カイロ秋山信一】エジプト東部シナイ半島のパレスチナ自治区ガザ地区との境界付近で1日、武装勢力が軍の検問所など5カ所を襲撃し、ロイター通信によると50人以上が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)の分派がインターネット上で犯行への関与を主張する声明を出した。

エジプトでは6月29日に検事総長が暗殺されるなど、2013年7月の軍事クーデターから2年を迎えるのを前に治安当局への攻撃が相次いでいる。

軍はクーデター以降、シナイ半島北東部でイスラム過激派の掃討作戦を続け、ガザ地区との密輸トンネルを破壊するなど過激派の孤立化を図っている。だが、IS分派などは、砂漠や山を拠点に抵抗を続けている。



 
 
>TOP

エジプト東部で襲撃、兵士50人死亡

nikkei.com

2015/7/2 0:51

【カイロ=押野真也】エジプト東部のシナイ半島で1日、複数の検問所が襲撃され、国営メディアによるとエジプト軍の兵士50人が死亡した。70人以上の過激派戦闘員が襲撃に加わり、治安部隊はこのうち40人前後を殺害したという。シリアとイラクの過激派組織「イスラム国」(IS)への忠誠を表明しているエジプトの過激派「ISシナイ州」が犯行声明を出した。エジプトでは6月29日に首都カイロで検事総長が暗殺され、シシ大統領が治安対策の強化を表明したばかり。



 
 
>TOP

エジプト軍、ISIS戦闘員100人を殺害 検問所襲撃で

cnn.co.jp

2015.07.02 Thu posted at 11:48 JST

カイロ(CNN) エジプト東部シナイ半島で1日、エジプト軍の検問所5カ所がほぼ同時に襲撃を受け、兵士や警官17人が死亡し、30人がけがをした。イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の犯行とみられる。

ISISは短文投稿サイトのツイッターで犯行声明を出した。

エジプト軍の報道官は同日夜、国営メディアに対してシナイ半島北部情勢は軍が「100%掌握」していると述べた。エジプト軍はフェイスブックの公式ページで、今回の衝突でテロリスト側の死者が100人に上ったと明らかにした。

エジプト軍の報道官によれば、エジプト軍部隊はISISを追撃しており、戦闘は終わっていない。

ISISやISIS系の武装組織の活動は最近、イラクとシリア以外の国々にも拡大している。

チュニジアで26日に発生し38人が死亡した観光ホテル襲撃事件や、クウェートのモスク(イスラム教礼拝所)で起き少なくとも27人が死亡した自爆テロ事件についても、ISISと関係のある過激派が起こしたと見られている。

また、ISISは1日、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの幹部たちへの攻撃を予告するビデオを公開した。この中でISISの戦闘員はハマス幹部らを「背教者」と呼び、ガザの住民に対し、ハマスに逆らうよう呼びかけた。



 
 
>TOP

エジプト軍:武装勢力100人以上を殺害 シナイ半島

毎日新聞 2015年07月02日 10時42分(最終更新 07月02日 13時38分)

【カイロ秋山信一】エジプト軍は1日、シナイ半島北部で起きた軍検問所襲撃事件に関連し、過激派組織「イスラム国」(IS)の分派とみられる武装勢力に反撃し、戦闘員100人以上を殺害したことを明らかにした。軍は戦闘機やヘリコプターで空爆するなど異例の大規模な掃討作戦を展開した。IS分派がパレスチナ自治区ガザ地区に近いシェイクズウェイドの占拠を図っているとの情報もあり、軍は掃討作戦を継続する。

軍の声明によると、武装勢力はシェイクズウェイドやラファにある軍や治安部隊の拠点少なくとも5カ所を襲撃した。軍側は武装勢力を撃退し、20台以上の車両を破壊した。軍側も4人の将校を含む17人が死亡、13人が負傷した。地元メディアは武装勢力の攻撃で70人以上が死亡したと報じており、多数の民間人が巻き添えになった可能性もある。

ロイター通信は、武装勢力は総勢約300人規模だったと報じており、イスラム過激派による武力闘争が活発化する契機となった2013年7月の軍事クーデター以降では最大規模の攻撃だったとみられる。一連の襲撃は、軍がクーデター以降に始めた過激派の掃討作戦が思うように進展していないことを浮き彫りにした格好で、治安回復を最優先に掲げるシシ政権への不満が高まる可能性もある。



 
 
>TOP

「イスラム国」、エジプトで活動活発 パレスチナにも宣戦布告

nikkei.com

2015/7/3 22:23

【カイロ=押野真也】「イスラム国」(IS)がエジプトで活動を活発にしている。1日にIS傘下の組織が東部で大規模なテロを実行して兵士や市民など70人以上が死亡した。ISはエジプトと境界を接するパレスチナとイスラエルにも宣戦を布告した。

1日、エジプト東部のシナイ半島でIS傘下の過激派「イスラム国シナイ州」が複数の検問所を襲撃。軍は地上部隊とヘリコプターからの空爆も加え、ほぼ1日がかりで鎮圧し、100人以上の過激派戦闘員を殺害した。AP通信は「1973年の(第4次中東)戦争以来の大規模な戦闘だった」と報じた。

6月29日には首都カイロでバラカート検事総長が暗殺される事件が起きている。実行犯は特定されていないが、治安当局はイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」の犯行と断定しているもようだ。

ISと同胞団との関係は定かではないが、元同胞団幹部でエジプトのイスラム勢力の動向に詳しいアハマド・バン氏は「両組織とも反シシ政権で利害は一致しており、主にシナイ半島で情報交換などの形で連携している」と指摘する。

ISは最近配信したインターネット映像で、エジプトと境界を接するパレスチナとイスラエルへの攻撃も宣言した。特に、パレスチナ自治区「ガザ」を実効支配する原理主義組織「ハマス」を敵視する立場を鮮明にしており、ガザにイスラム国家を建設すると宣言した。



 
 
>TOP

イスラエルにロケット弾着弾 シナイ半島のIS系組織か

asahi.com

エルサレム=渡辺丘2015年7月4日10時21分

イスラエル南部に3日、ロケット弾が着弾した。イスラエル軍はエジプト北東部シナイ半島から発射されたとした。過激派組織「イスラム国」(IS)傘下の「シナイ州」を名乗る武装勢力がツイッター上で、3発を発射したとの声明を出した。負傷者はいなかった。ロイター通信などが伝えた。

シナイ半島では1日、「シナイ州」がエジプト軍の検問所などを襲撃し、交戦。軍は、IS側が100人以上、軍兵士が17人死亡したと発表した。軍の死者は50〜70人との情報もある。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
>TOP

エジプト:ベドウィンの苦悩 軍とIS分派とのはざま

毎日新聞 2015年07月04日 13時06分(最終更新 07月04日 20時07分)

「ベドウィン」と呼ばれる遊牧民が部族単位で暮らすエジプト東部シナイ半島で2013年夏以降、軍と過激派組織「イスラム国」(IS)の分派との戦闘が続いている。軍とISは土地勘のあるベドウィンを取り込もうと躍起だが、どちらかに味方すれば敵に狙われる恐れがある。安住の地を荒らされたベドウィンは今、軍とISのはざまで苦悩している。【イスマイリア(エジプト北東部)で秋山信一】

昨年7月、シナイ半島北部の有力部族指導者、アブドルメジド・エイードさん(45)の自宅に2台のSUV(スポーツタイプ多目的車)が近づいた。庭でイスラム暦の断食月(ラマダン)明けの祝祭の準備をしていたアブドルメジドさんは、車中の男が小銃を持っているのに気づいた。

自宅には妻や1〜18歳の4人の子供もいる。急いで護身用の銃を持ち出し、車に向けて撃った。相手は10人以上いたが、4人を殺害し、残りは逃げた。

襲撃犯らは、後にISの分派「ISシナイ州」を名乗るイスラム過激派だった。「ダーイシュ(ISのアラビア語の俗称)は部族の弱体化を狙っている。若者を洗脳し、組織に取り込むためだ」。アブドルメジドさんらISに批判的な部族指導者らは暗殺の標的になり、多くが首都カイロなどに避難する。

今年5月にはアブドルメジドさんの部族を含む4部族がISへの「抗戦」を宣言し、情報提供などで軍に協力する方針を決めた。

複数の住民の証言によると、シナイ半島北部では11年の革命後、イスラム過激派の活動が目立つようになった。12年6月から1年間続いたモルシ政権時代には過激派メンバーらが刑務所から出所し、国際テロ組織アルカイダの黒い旗を掲げるなど示威行為を始めたが、軍は「命令がない」として取り締まりに動かなかった。

しかし、13年7月の軍事クーデターでモルシ政権が崩壊すると、軍主導の政権が過激派の掃討作戦を開始。住民らは戦闘の渦中に巻き込まれた。

地元記者によると、ISは「軍の協力者」とみなした住民の首を切り、見せしめにしている。さらに無関係の住民を拉致した後、住民が爆弾テロを「自白」しているかのような映像を撮影して公開。住民にぬれぎぬを着せ、軍が住民に不信感を抱くような工作もしているという。

一方、軍はシナイ半島北部でイスラム過激派の掃討作戦を続け、パレスチナ自治区ガザ地区との密輸トンネルを破壊するなど、過激派の孤立化を図っている。だが、IS分派などは、砂漠や山を拠点に抵抗を続けている。

軍はガザ地区との境界から1キロ圏内を「緩衝地帯」に指定し、トンネルの入り口になり得る住宅などを破壊。このため、多くの住民が立ち退きを迫られた。掃討作戦は居住地域近くでも行われ、民間人が巻き添えになることもある。

ガザ地区から約5キロ離れたラファに住む公務員のアブターレクさん(59)は掃討作戦開始直後、イスマイリアに逃れた。避難先でも家畜を飼い、野菜や果物を作り「ベドウィン様式」の簡素な建物で暮らす。

アブターレクさんによると、人口約6万人のラファでは過去2年間に約50人が戦闘に巻き込まれて死亡した。「軍とダーイシュの戦いなのに被害者は私たちから出る。(第3、4次中東戦争で)イスラエルとの戦争も経験したが、今が最悪だ」。2人の孫をあやしながら、アブターレクさんは声を落とした。

◇ベドウィン

アラビア半島やシナイ半島に古代から生活している遊牧民。部族の絆が強いことで知られる。砂漠を移動しながら、テントで暮らし、牧畜や交易などで生計を立てていた。エジプトでは近代化の流れの中で都市への定住が進んだ後も、部族の慣習法を維持しており、中央政府の統治が及ばない分野もある。



 
 
>TOP

県立美術館:古代エジプトの美、福井で 日本初公開の150点 /福井

毎日新聞 2015年07月04日 地方版

5000年以上前に誕生し、アフリカのナイル川流域で約3000年にわたって繁栄した古代エジプト王朝の石碑や彫刻、装飾品などを紹介する「古代エジプト美術の世界展−魔術と神秘−」が3日、県立美術館(福井市文京3)で始まった。ミイラのひつぎにかぶせられた木製のふた「マミーボード」など貴重な品々を間近で見られる。8月30日まで。【村山豪】

同美術館などでつくる実行委員会主催、スイス大使館・エジプト大使館関係局・外務省など後援。展示する約150点はスイスのガンドゥール美術財団から借りたもので全て日本初公開。今年度日本の4美術館を回る予定で、福井は北海道に続いて2会場目。

高価なレバノン杉1本から掘られたとみられる2メートル超のひつぎや、エリート層の高官と妻のために作られた石灰石製の鎮墓石碑などを展示している。美術館の担当者は「いずれも歴史的価値があり、保存状態も良く色や形がきれい」と話している。

午前9時〜午後5時(入館午後4時半まで)。会期中毎日、午前10時半から約10分間無料の見どころ解説会がある。21日、8月3日休館。一般1400円、高校・大学生1000円、小中学生700円。問い合わせは県立美術館(0776・25・0452)へ。



 
 
>TOP

エジプト:シシ大統領が軍服で部隊激励

毎日新聞 2015年07月05日 19時54分(最終更新 07月05日 21時00分)

【カイロ秋山信一】エジプトのシシ大統領は4日、イスラム過激派の動きが活発なシナイ半島北部を訪れ、掃討作戦を展開する軍や警察の部隊を視察した。同地では1日に過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が軍施設を襲撃し、双方で100人以上が死亡する事件が起きたばかり。大統領府は、軍服姿のシシ氏が前線の部隊を激励する姿を公表。大統領自ら前線に行くことで、治安への懸念を打ち消したい思惑があるとみられる。

シシ氏は視察先で「軍は完全に(シナイ半島北部の)治安を掌握しており、状況は安定している」と訴えた。シュクリ外相も4日の外国メディアとの懇談で「過激派は孤立し、テロは限定的な地域で起きているだけだ」と主張した。

しかし、シナイ半島北部ではシシ氏が実権を握った2013年7月の軍事クーデター以降、過激派による軍・警察への攻撃が断続的に続き、民間人が巻き込まれる例も多発。1日の襲撃には300人以上が関与したとみられており、過激派の脅威が増しているとの見方もある。



 
 
>TOP

伊領事館前で自動車爆弾が爆発、10人死傷 エジプト

cnn.co.jp

2015.07.11 Sat posted at 17:23 JST

カイロ(CNN) エジプトの首都、カイロの中心部にあるイタリア領事館前で11日、大規模な爆発があり、当局によれば少なくとも1人が死亡した。自動車爆弾が突っ込んだことによる爆発とみられる。

エジプト保健省はほかに9人が負傷したと発表している。イタリアのジェンティローニ外相はツイッターへの投稿で領事館の職員に負傷者はいないと説明。その上で「イタリアは脅迫に屈しない」と述べた。

爆発直後には、いかなる組織からも犯行声明は出されなかった。エジプトではイスラム過激派によるテロ攻撃が激化しているが、外国の大使館や領事館を標的とした攻撃は近年例がない。

カメラマンのデビッド・デグナーさんは現場からCNNに対し「領事館の建物の側面が大きな被害を受けた。壁が崩れ落ち、がれきには血がついている」と状況を説明。燃えてつぶれた車両を少なくとも1台目撃したと語った。



 
 
>TOP

オマー・シャリフさんが死去 「アラビアのロレンス」出演

cnn.co.jp

2015.07.11 Sat posted at 13:42 JST

(CNN) 「アラビアのロレンス」、「ドクトル・ジバゴ」などの名作映画に出演した俳優オマー・シャリフさんが10日午後、心臓発作のためエジプトの首都カイロで亡くなった。代理人が明らかにした。83歳だった。

エジプト国営メディアの報道によると、1カ月にわたり入院していたという。

1999年の映画「13ウォーリアーズ」でシャリフさんと共演した俳優のアントニオ・バンデラスさんは、短文投稿サイト「ツイッター」で弔意を表明。「私の偉大な友人であるオマー・シャリフが亡くなった。いつまでも彼のことを思い続けるだろう。最高の俳優の一人だった」と述べた。

シャリフさんは黒い瞳とあか抜けた雰囲気、異国情緒漂うアクセントで知られ、全盛期には世界で最もハンサムな男性の一人とされた。

中東でスターとしての名声を確立した後、62年、デビッド・リーン監督の大作「アラビアのロレンス」に出演。ベドウィンの族長アリを演じ、アカデミー賞の助演男優賞候補に選ばれたほか、ゴールデングローブ賞の助演男優賞を獲得するなど、一躍、世界的な俳優となった。また、「ドクトル・ジバゴ」ではゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞している。

ただ、世界的な名声を得たことについては複雑な思いを吐露。95年には、「『アラビアのロレンス』に出演せず、世界的に有名になっていなかったとしても、それはそれで幸福だったかもしれない。わからない」と述べていた。

シャリフ氏は32年、エジプトのアレクサンドリアで生まれた。材木商の息子としてカイロで成長。若いうちから俳優の道を志し、10代の頃から劇団で演じていた。54年、英語で「決死の峡谷」と訳されるタイトルの映画に出演し、エジプト映画界のスターとなった。



 
 
>TOP

オマー・シャリフ氏が死去 エジプトの俳優

nikkei.com

2015/7/11 1:39

オマー・シャリフ氏(エジプトの俳優)AP通信によると、10日、カイロの病院で心臓発作のため死去、83歳。アルツハイマー病を患っていた。

1950年代からエジプト映画界で活躍し、国民的俳優に。「アラビアのロレンス」(62年)のベドウィン族長役でアカデミー助演男優賞候補となり、「ドクトル・ジバゴ」(65年)では主役ジバゴを演じた。(カイロ=共同)



 
 
>TOP

カイロのイタリア領事館前で爆発 「イスラム国」が犯行声明

nikkei.com

2015/7/11 19:07 (2015/7/12 0:51更新)

【カイロ=押野真也】エジプトの首都カイロ中心部にあるイタリア領事館の前で11日早朝、爆発があった。地元メディアは1人が死亡し、4人が負傷したと伝えた。自動車に乗せた爆弾が爆発した。治安当局はテロと断定した。領事館の建物は大きく破損したが、休日の早朝だったので開いておらず、スタッフは無事だったという。ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)がインターネットを通じ、犯行を認めた。



 
 
>TOP

エジプト:伊領事館前で車爆発1人死亡 ISが犯行声明

毎日新聞 2015年07月11日 21時27分(最終更新 07月12日 01時15分)

エジプトの首都カイロにあるイタリア領事館前で11日朝、車に仕掛けられた爆発物が爆発し、1人が死亡した。ロイター通信によると、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。エジプト・シナイ半島で勢力を広げるISが外国人を狙ってさらに活動を活発化させている可能性がある。【カイロ】



 
 
>TOP

カイロのイタリア領事館前で車が爆発 11人死傷

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年7月12日01時08分

エジプトの首都カイロ中心部のイタリア領事館前で11日午前6時半(日本時間午後1時半)ごろ、爆発があった。エジプト保健省によると1人が死亡、10人が負傷した。目撃者によると、領事館前に止めてあった自動車が爆発した。ロイター通信などによると、過激派組織「イスラム国」(IS)傘下の組織が爆発物を仕掛けたと犯行声明を出した。

爆発時に領事館は閉館していた。領事館は壁が激しく壊れて崩れ落ちた。水道管も破損し、周辺は冠水した。現場は近くにタハリール広場や考古学博物館があり、人通りの多い地域。

カイロでは先月29日、自動車爆弾の爆発で出勤中の検事総長が死亡する事件が起きたばかり。シーシ大統領はテロ対策の強化方針を打ち出している。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

イスラム圏でラマダンが終了 祝祭期間入り

nikkei.com

2015/7/17 10:25

【カイロ=共同】エジプトやサウジアラビア、インドネシアなど中東やアジアのイスラム圏の多くの国で16日、イスラム教徒にとって最も神聖な月、ラマダン(断食月)が終了し、17日から祝祭期間に入った。

今年のラマダンは多くの国で6月18日に始まった。日の出から日没まで飲食や喫煙が禁じられ、信徒は信仰を深めた。

イスラム暦は太陰暦を採用する。ラマダンの終了は、各地の宗教当局が新月を確認して決めるため、国によって日にちが異なることがある。



 
 
>TOP

エジプト:海軍巡視艇に砲撃 IS分派が犯行声明

毎日新聞 2015年07月17日 12時03分(最終更新 07月17日 14時57分)

【カイロ秋山信一】エジプト東部ラファ沿岸で16日、海軍の巡視艇が砲撃を受け、炎上した。軍によると、死者はなかった。過激派組織「イスラム国」(IS)の分派がインターネット上で関与を主張する声明を発表した。IS分派は今月1日にもラファ周辺の軍検問所などに大規模な攻撃を仕掛けており、軍との衝突が激化している。

軍の発表によると、巡視艇は沿岸を警戒中に武装勢力と交戦になり、被弾した。巡視艇は炎上したが、乗員は他の船に救助された。砲撃が陸上と海上のどちらからあったのかは不明だ。

IS分派「シナイ州」は声明で「ミサイルで攻撃した」と主張し、砲弾が巡視艇を直撃する前後とされる写真を公開した。AFP通信は、誘導式の対戦車ミサイルが使用された可能性があると報じた。エジプト当局は、リビアやパレスチナ自治区ガザ地区からシナイ半島に武器が流入しているとみている。

1日の軍検問所襲撃事件の後、軍はラファ周辺で大規模な掃討作戦を実施し、IS側の「240人以上を殺害した」としているが、抵抗は続いている。



 
 
>TOP

ナイル.com:(59)サービスor悪ふざけ?

毎日新聞 2015年07月17日

エジプトのリゾート地シャルムエルシェイクで、ホテル従業員がキャラクターショーの一環として、ビーチでくつろぐ英国人観光客らにオモチャの拳銃を突きつけたことが騒動になった。ショーがあったのは、チュニジア北部スースのビーチで英国人ら38人が死亡した銃乱射事件の翌日。英外交当局が配慮を求め、ホテル側が演出を変更する事態になった。

騒動が起きたホテルの広報担当者によると、従業員のイタリア人男性が6月27日、英スパイ小説「007」シリーズの主人公ジェームズ・ボンドに扮(ふん)してキャラクターショーに登場。黒いスーツにサングラス姿で、観光客に拳銃を突きつけて驚かせたりした。同様の演出は約15年前から週1回続けてきたという。

チュニジアでのテロ事件の翌日だっただけに、特に英国人宿泊客にはショックだったようだ。英紙デーリー・メール(電子版)によると、一部の英国人宿泊客がホテルに「不愉快だ」と苦情を申し出た。

だが、ホテルは7月3日にも同様のショーを実施。不満に思った宿泊客が旅行会社に通報して騒動が拡大した。デーリー・メール電子版は同日、ホテル従業員が水着姿でビーチチェアに寝そべる客らにオモチャの拳銃を突きつけている写真を報じた。宿泊客から提供されたものだった。

ホテルの広報担当者は今月5日、毎日新聞の電話取材に「客から苦情を受けた記録はない。演出はホテルの売り物の一つで、チュニジアの事件との関連は一切なく、ショーを変更する予定もない」と説明していた。

だが、数日後には「ジェームズ・ボンド」をショーから外し、拳銃などの演出もやめることを決めた。「昨今の中東情勢に配慮し、客に誤解を与えないため」だという。ちなみに「ジェームズ・ボンド」役の男性は、同じ衣装を着て「花婿」というキャラでショーへの出演を続けているという。【カイロ秋山信一】

* アラブ・ニュース



 
 
>TOP

ISIS系組織、地中海でエジプト軍艦船にミサイル攻撃か

cnn.co.jp

2015.07.18 Sat posted at 14:46 JST

(CNN) エジプト・シナイ半島に拠点がある過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系の武装組織は18日までに、エジプト東部沖の地中海上で同国海軍艦船にミサイル攻撃を行ったと主張した。

「シナイ州」と名乗る武装組織は声明で、パレスチナ自治区ガザとの境界線上にあるラファ近くで「誘導ミサイル」を用いて艦船を攻撃したと述べた。飛行する発射体が軍艦船に命中し、大きな爆発が起きる様子を示す複数の画像も公開した。

この画像の真偽は不明。ロイター通信は、海上で大きな煙が立ち上っている場面をとらえた遠距離から撮影されたビデオ画像を伝えた。

エジプト陸軍はラファ近くで16日、治安部隊と武装集団との間で交戦が起き、軍艦船で火災が起きたと述べた。陸軍の報道担当者は声明で、交戦は軍がテロリストの潜伏が疑われる地域を警戒中に起きたとし、死者は出なかったと語った。

エジプトでは過去2年、同国警察や軍と複数の武装集団で衝突が発生、警官ら数百人規模が殺害されている。前身組織が「アンサール・バイト・アル・マクディス」だったシナイ州はこれらの攻撃の大半で関与を認めていた。



 
 
>TOP

2015.7.19 19:35

リヤカーでアフリカ縦断の鳥取・吉田正仁さんゴール、4大陸制覇 9月に南米大陸縦断へ

The Sankei Shimbun

昨年9月にエジプト北部アレクサンドリアを出発し、リヤカーを引きながら徒歩でアフリカ大陸の縦断を目指していた鳥取市の吉田正仁さん(34)が19日、ゴールの南アフリカ・喜望峰に到着した。10カ国を通過し、計1万キロ以上を踏破した。

2013年までに4年半をかけてユーラシア、北米、オーストラリアを歩いており、今回で4大陸を制覇。9月には南米大陸の縦断に挑戦する予定だ。

「バスでは素通りするような場所で人と出会いたい」と徒歩にこだわった。エジプトやスーダンの砂漠地帯では猛暑に苦しみながらも、水を差し入れてくれる住民の優しさが身に染みた。エチオピアでは物珍しさで集まった村人200人以上に囲まれた。

最大の懸念は治安だった。強盗が多発するケニア北部の約300キロだけは、悩んだ末にバスで通過した。南アではパスポートを強盗に奪われたが、幸いけがはなかった。(共同)



 
 
>TOP

ナイル.com:(60)ラマダン・ドリンク

毎日新聞 2015年07月21日

エジプトではラマダン(イスラム暦の断食月)になると、「ソビア」と呼ばれるバニラ風味の白いジュースがよく売れる。街中ではビニール袋に小分けにされて売られている光景を目にする。支局の近所では夕暮れ時、レストランが用意した無料の「ソビア」を求めて、空のペットボトルを手にした人たちが列を作る。日の出から日没まで断食した後、喉を潤し、空っぽの胃に食べ物を受け入れる準備をさせるのに良いと評判だ。

首都カイロで「ソビア」の味に定評があるのが、ジュース店「ハーメド・イスカンダラーニ」だ。創業者の名を冠した店は約60年間、各種の手作りジュースを売ってきた。ラマダンになると、店の前に特設売り場を設置し、「ソビア」などペットボトル入りのジュースを並べる。

「牛乳と大麦のジュースを混ぜ、バニラ、砂糖で味付けをしている」と2代目のムハンマドさん(50)が教えてくれた。飲んでみると、「バニラ風味のミルク」という印象で、大麦の存在感はほとんどない。見た目から濃厚な印象が強かったが、口当たりはすっきりしていた。甘すぎると感じた場合には、氷を入れて調整するのが良さそうで、ゼリーにしても美味だった。

「ソビア」にはココナツパウダーを使うことも多いが、ムハンマドさんは「なるべく新鮮な素材を使いたい」との思いから独自の製法を続けている。1リットル6エジプトポンド(約95円)の「ソビア」はラマダン中、普段の20〜30倍の売り上げがあるという。ラマダン中には、マンゴーなど定番のジュースに加えて、タマリンド、キャロブ(豆の一種)、ハイビスカスなどのジュースもよく売れるという。

太陰暦に基づくラマダンの開始は、太陽暦に当てはめると毎年約11日早まる。エジプトでは今年は6月18日〜7月16日にあたり、日中の気温が40度を超えることも珍しくなかった。来年もエジプトでは暑く、日の長い時期に重なるのは確実で、「ソビア」の出番も多くなりそうだ。【カイロ秋山信一】

ナイル.com:(60)ラマダン・ドリンク



 
 
>TOP

ハンド、日本はエジプトと分ける

デイリースポーツ

2015年7月22日

ハンドボール男子の世界ジュニア選手権は21日、ブラジルのウベラバなどで行われ、1次リーグD組の日本はエジプトと27-27で引き分けて1分け1敗となった。(共同)



 
 
>TOP

「イスラム国」、エジプトでテロ実行 支持組織を拡大

nikkei.com

2015/7/24 23:31

【カイロ=押野真也】過激派組織「イスラム国」(IS)がイラクとシリア以外で勢力を拡大している。エジプトで相次いでテロを実行しているほか、パレスチナやトルコにも触手を伸ばしている。米国などが掃討作戦を続けているものの、支持組織を拡大する形で中東やアフリカで影響力を徐々に強めつつある。

23日、エジプト東部のシナイ半島で道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、エジプト軍兵士4人が死亡した。エジプトでは軍や警察を狙ったテロが相次いでいる。

ISはシナイ半島で活動していたイスラム過激派組織を取り込んでエジプトに拠点を築いた。エジプトのシシ政権はイスラム原理主義組織「ムスリム同胞団」を弾圧しており、同胞団の一部がISと協調しているとの見方も多い。

「パレスチナにイスラム法(シャリア)にのっとった国家を建設する」。ISのメンバーとみられる男は7月上旬、インターネットの動画サイトでパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスに宣戦を布告した。

2015年1月にはISの象徴である、イスラム教の文言を記した黒い旗を振る多くの人がガザを行進した。ISに共鳴する人々だとみられている。最近ではガザのコンクリート壁などにISを支持する落書きが見られるようになっている。

イスラエル・テルアビブ大学のハレル・ショレフ研究員は「ハマスはイスラエルにとって有害だが、ダーイシュ(ISの別称)がガザを掌握する事態は最悪だ」と指摘する。

7月中旬にはハマスのマシャル指導者とサウジアラビアのサルマン国王がサウジ国内で会談した。サウジは原理主義思想を持ち、イスラム教シーア派のイランの支持を受けてきたハマスを強く警戒してきた。

このタイミングで両者が会談した背景を巡り、米欧など6カ国とイランが核協議で合意したことだけでなく、IS対策を協議する目的もあったとされる。ISの台頭はこれまでの中東の秩序を大きく揺さぶり、これまでの中東各国や地域の関係をも大きく変えつつある。



 
 
>TOP

トルコのIS空爆「偉大な決断」 エジプト外相が評価

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年7月27日16時14分

エジプトのシュクリ外相は26日、外国メディアとの会見で、トルコがシリア北部で過激派組織「イスラム国」(IS)の関連施設の空爆に踏み切ったことについて、「テロリズムに対抗する偉大な決断を示している」と述べた。

シュクリ氏は、トルコ国境近くで活動するISに対して厳しい姿勢を求めてきたとし、トルコがIS対策を講じることで武器や戦闘員のシリアへの流入を制限する効果に期待を示した。

トルコは、エジプト大統領だったムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」を支持しており、エジプトで2013年にムルシ氏が軍に解任されて以来、両国関係は悪化している。シュクリ氏は「両国関係の正常化を望んでいる」と述べた。

シュクリ氏は、イランと米欧ロシアなどの核合意について「中東での核兵器と大量破壊兵器の拡散を防ぐことを望む」と述べた。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

スエズ運河新水路で試験航行、来月開通 収入増に期待

cnn.co.jp

2015.07.30 Thu posted at 19:01 JST

(CNN) エジプトのスエズ運河の運営当局は30日までに、紅海と地中海を結ぶ同運河の新水路で初の試験航行を実施したと発表した。正式開通は工事着工からちょうど1年となる来月6日の予定。

同運河は1869年11月17日に開通し、東西世界を結ぶ最短ルートの貿易要路に成長した。国際貿易の交流を狙い、陸地に運河を人工で建設したのはエジプトが最初の国ともなっていた。

新水路事業は「スエズ運河軸」と呼ばれるもので、長さ72キロにわたり、既存の水路に沿って行われた。運河の幅を拡張し、深度を深くすることなどで船舶の航行速度を上げ、通行料の増大などを見込む。工事には約4万1000人が参加。運河の全長は約190キロ。

エジプト政府は新水路の完成で約1000億米ドル(約12兆4000億円)の収入と約100万人の新たな雇用につながると期待している。

新水路の試験航行は今月25日、シンガポール船籍のコンテナ船などが参加して行われた。



 
 
>TOP

(@カイロ)治安強化、デモ規制 市民は何を思う

asahi.com

2015年8月1日00時00分

■特派員リポート 翁長忠雄(中東アフリカ総局長)

エジプトのシーシ大統領が6月に就任1年を迎えた。ムルシ元大統領が軍に解任されてから2年となる。

シーシ政権と政権支持者は、ムルシ氏の解任を国民の総意による「第2革命」だと説明している。ムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」はテロ組織に認定された。ムルシ氏ら同胞団指導者たちは訴追され、死刑判決が相次いでいる。市民に対するデモ規制、政権に批判的なジャーナリストの拘束など強権的な手法が目立つ。

ムバラク独裁体制を終わらせた「アラブの春」の後、誰でも、どんな話題でも自由に語れる状況が続いた。だが今、市民に政治的な質問をするのは難しい。外国メディアと接触すれば警察から目をつけられると、警戒する人は少なくない。

若い人たちは「アラブの春」後に揺れ動いてきたエジプトをどう思っているのか。まず、知人に紹介してもらった2人の大学生に話を聞いた。

    □

取材の冒頭、2人はフルネームを記事には書かないでほしいと言った。そこで名前の一部だけを表記することにする。

3年生のハッサンさん(21)は、昨年の大統領選に行かなかったという。「エジプトにはすでに選挙で選んだ大統領がいたから」だ。ムルシ氏のことだ。

同氏の失脚について「クーデターだった」と言う。

2011年1月の「アラブの春」の時、高校生だった。タハリール広場のデモに参加した。ムバラク氏が退陣した時、期待した。自由、民主化、公正、雇用機会の創出、教育改革、産業の発展と経済の改善が実現すると。

12年の人民議会選では投票に行った。続く大統領選で、最初は穏健イスラム主義を掲げた元同胞団幹部の候補に投じた。その候補は4位に終わり、決選投票ではムルシ氏に投票した。

しかし就任から半年後、大規模な反ムルシ政権デモが起きた。

ハッサンさんは「ムルシ氏は国家を運営できなかった。彼は多くの公約を掲げたが、達成できなかった。貧弱な教育制度も、悪化した経済も、何も変わらなかった。そこでムルシ氏は大規模な事業をスタートさせたが、(人々から)十分な時間を与えられなかった。メディアもムルシ批判を強めた」と当時の状況を説明した。

2年生のマフムードさん(21)も「就任1年で業績を評価するのは早すぎます。でもムルシ氏は就任後100日で問題を解決すると約束した。人々は待てなかったのです」と語った。

2人とも、選挙で誕生した大統領を軍が解任したことに納得していない。だが一方、ムルシ氏失脚の背後には、国民がムルシ氏に結果を早く求めすぎた面があったと考えている。

民主化運動「アラブの春」が起きた国々は今、混乱のなかにある。「春」が発祥したチュニジアでは、観光客を狙ったテロが相次いでいる。リビアは二つの政府に加えて様々な武装勢力が存在し、治安は崩壊状態にある。イエメン、シリアも内戦状態だ。

マフムードさんは「反ムバラク革命もやるべきではなかった。ムバラク氏に改革の時間を与えれば、2011〜15年に何百人も殺されたり、何千人も逮捕・拘束されたりすることもなかった。革命後、私たちは破壊と流血以外に何も得ていない」と指摘した。

今は大学のキャンパス内でもデモや集会は禁止されている。将来をしょって立つ学生たちは自由に議論することもできないのだろうか。

ハッサンさんは「学生たちに政治的な議論をすることを恐れる面はもちろんあります。でも治安当局は学生の口にくつわをはめることはできません。2〜3人がカフェに集えば何でも語り合えます」。

もしデモが規制されていなければ、デモに参加するのだろうか。ハッサンさんは「参加する。ただし、デモの目的、ゴールがなければならない。個人の利益でなく、公共の利益となるものです。私は教育の改善と就職機会が(縁故などでなく)広く開かれることを求めます」

マフムードさんは「デモと革命は国を今以上に破壊します」と否定的だ。「今、エジプトには大統領がいることを認めます。しかし、もしシーシ氏が公約を果たせなければ、別の司令官が反シーシ氏の行動を起こすかもしれません。国民は待つべきです」と答えた。

    □

財務省職員オマール・トルバさん(33)にも話を聞いた。オマールさんはムルシ大統領時の役所について振り返った。「仕事のやりにくさは特に感じなかった。ただ、同胞団員だった同僚が、私に同胞団に入るように勧めた。その同僚は『最後には我々が勝つ』と言っていた。同胞団の人たちはそれぞれが自分自身が(全権を持った)ムルシ氏であるように振る舞った。これが人々がムルシ氏と同胞団を嫌うようになった理由の一つだと思う」

シーシ政権については「デモの規制や表現の自由の制限がありますが、国の安定と発展のためには厳格な規制が必要なのです」と語り、その国家運営を評価した。そのうえで、年内にも予定されている国会議員選挙について「大統領と政府の姿勢をコントロールできる議会となることを望んでいる。これまでに大統領や首相が発布したすべての法令の是非を再評価しなければならない」と指摘した。

    □

シナイ半島で過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う武装勢力が軍や警察を標的にテロ攻撃を続けている。カイロなどの都市部でも警察官襲撃や仕掛け爆弾によるテロが続いている。治安の安定のために市民社会の自由の制限は仕方がないと考える人は少なくない。

民主主義を実現するには多大な忍耐とエネルギー、時間が必要だと言われる。欧米諸国の自由と民主主義の基準に達していないから問題だと批判するのは簡単だ。しかし、民主化、テロとの戦い、格差是正、宗教と政治のあり方などエジプトの抱える課題は一筋縄ではいかない。どうあるべきかの明確な答えはないが、市民の思いに耳を傾け続けようと思う。

    ◇

翁長忠雄(おなが・ただお) 中東アフリカ総局長。1990年入社。高知支局、京都支局、大阪社会部、広島総局、ジャカルタ支局など経て2014年9月から現職。



 
 
>TOP

米とエジプト、6年ぶり戦略対話 IS対策で協力

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年8月3日02時15分

ケリー米国務長官は2日、カイロでエジプトのシュクリ外相と会談した。2013年にムルシ元大統領が軍に解任されて失脚して以来、冷え込んでいた両国関係を本格的に改善する戦略対話。過激派組織「イスラム国」(IS)などへのテロ対策での協力やエジプトの経済回復へ向けた支援などを話し合った。

戦略対話は6年ぶり。会談後の共同会見でケリー長官は「人権問題をめぐり懸念はあるが、米国とエジプトの関係は強固なものへと戻る」と述べた。シュクリ外相も民主化と人権問題で議論したとし、「エジプト国民の思いに注意を払う」と語った。

また、イランと米欧などによる核合意についてケリー氏は「核合意の遂行が、エジプトと地域の安定につながることに疑問の余地はない」と語った。

米国はエジプトでのデモの規制やジャーナリスト拘束、ムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」への弾圧などで懸念を示してきた。ただ、対IS作戦などで地域大国のエジプトの安定は不可欠との立場から、軍事支援再開に踏み切った。先月31日には米国が供与したF16戦闘機8機がエジプト空軍に配備された。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

IS、カイロで拉致し殺害警告 イスラム教徒の釈放要求

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年8月6日19時04分

エジプトのシナイ半島を拠点とする、過激派組織「イスラム国」(IS)シナイ州を名乗る組織が5日、7月にカイロでクロアチア人男性を拉致したとする動画を投稿した。「エジプト政府へのメッセージ」と題され、男性は「収監されているイスラム教徒の女性たちを48時間以内に解放しなければ私は殺される」と話した。

同組織がエジプトで外国人を拉致して殺害を警告したのは初めて。男性はフランス企業に勤務。7月22日朝、出勤途中に武装集団に車を止められて拉致された。クロアチア政府は5日、「困難な状況を解決するためにあらゆる手を尽くす」との声明を発表した。

動画の中で男性は、オレンジ色の服を着てひざまずき、メモを手にしながら自分が誘拐された経緯などを語った。背後には覆面の戦闘員がナイフを手に立っており、画面にはISの黒い旗も映されている。

2013年夏にイスラム系のムルシ大統領が軍に解任されて以来、シナイ半島で過激派の活動が活発化。軍や警察と激しく衝突を繰り返している。6日は国家事業のスエズ運河拡張工事の完成式が予定されている。そのタイミングで外国人人質の殺害を警告することで政権にダメージを与える狙いがあるとみられる。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

エジプト、スエズ運河を拡張 利便性向上で収入増に期待

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年8月6日23時27分

世界最長の国際運河であるエジプトのスエズ運河が拡張された。一部複線化などで船舶運航数を増やし、国庫収入増を図る。当初予定の3年の工期を1年で完了させた。6日午後に開かれた完成式には国内外の要人が招かれ、大規模国家事業をアピールした。

スエズ運河庁によると、全長約190キロの既存の水路のうち、約37キロで浚渫(しゅんせつ)工事をして水深を深くしたうえ、約35キロの新水路を造って一部を複線化した。南進と北進の船がすれ違うことができる区間が長くなることで待ち時間が短くなり、運河の通過時間は22時間から11時間に短縮される。従来より大きな船舶の航行も可能となる。

シーシ政権は昨年、運河拡張と運河下を通るトンネル建設の工費80億ドル(約1兆円)の国民向け投資債券を発行し、約1週間で集めた。

運河庁は、2023年に1日あたりの航行船舶は今の約2倍の97隻、年間の通航料収入は130億ドル(1兆6千億円)になると見込む。ただ、1990年代以降の1日あたりの航行船舶数の過去最大は08年の59隻で、見込み通りに船舶数が増加するかは不透明だ。

シーシ大統領は式典で「国民は経済、治安が難しい局面のなかで運河を掘り進めてきた。我々はテロを打ち負かす」と述べた。運河に近接するシナイ半島では過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力がテロ活動を強めている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

拡張スエズ運河が開通 エジプト、通航料収入増見込む

nikkei.com

2015/8/6 21:19 (2015/8/6 23:58更新)

【カイロ=押野真也】エジプト政府は6日、スエズ運河の一部を拡張した「新運河」の開通式典を開催した。通航料の増加による国家収入の拡大を見込む。政情不安から観光業が低迷し経済再生が課題のシシ政権にとっては国威発揚の狙いもある。ただ、周辺で過激派組織「イスラム国」(IS)の影響力も強まるなか、船舶が新たな標的になる可能性もあり、エジプト政府による治安維持が求められる。

スエズ運河は全長約190キロメートルで、地中海と紅海とを結ぶ海運の要衝だ。今回、エジプト政府は全体のうち72キロメートルの部分を拡張したり、水深を深く掘り下げた。一部は運河を新設し、大型タンカーが双方向で通航できるようにし通航時間の短縮を実現する。

6日の記念式典には、120カ国・機関から約800人の要人が参加。エジプトのシシ大統領は軍服姿で会場に入った。冒頭のあいさつでは「新運河はエジプトが発展する一歩だ」と強調し、治安情勢について「直面するテロの脅威を打倒していく」などと述べた。

エジプト政府は一連の運河の拡張工事で、2023年までに1日平均の通航船舶数が現在の49隻から97隻に増えると試算。より大型のタンカーも通航できるようになる。これに伴い年間の通航料収入はこれまでの約2.5倍にあたる132億ドル(約1兆6400億円)に大幅に増えると見込んでいる。

11年から相次いだ政変に伴う治安の悪化で主力の観光業は低迷する。運河拡張を国家の威信をかけた大型プロジェクトと位置づけるエジプト政府は独自の資金による建設にこだわり、自国民のみが購入できる独自の債券を発行して85億ドルの建設費用を賄った。

この債券は10エジプト・ポンド(約160円)から購入でき、利回りが12%ということもあり多くの人が購入している。1000エジプト・ポンド分の債券を購入した40代の男性は「(購入で)エジプトの国家再建に貢献したかった」と誇らしげに話す。

ただ、政府の思惑通りに通航量と収入が拡大するかは不透明だ。現在、運河や航路を巡る国際的な競争が激化している。北極海航路が存在感を強めているほか、パナマ運河の拡張やニカラグアも新運河の建設に乗り出しているからだ。

今後の課題は治安維持だ。エジプト軍は「スエズ運河の治安は100%維持できる」と述べているが、紅海の出入り口に当たる地域には政情が揺れるイエメンとソマリアが位置している。

エジプト国内ではISなど過激派の影響力が強まっている。最近では首都カイロで自動車爆弾テロが連続して起きたほか、仏企業に勤めるクロアチア人がカイロで誘拐され、殺害を予告するビデオも配信された。



 
 
>TOP

エジプト:スエズ運河拡張工事完了 厳戒下で記念式典

毎日新聞 2015年08月06日 19時50分(最終更新 08月07日 01時15分)

【イスマイリア(エジプト北東部)八田浩輔】エジプト政府が進めてきた国際海運の要衝スエズ運河の拡張工事が完了し、6日、北東部イスマイリアで記念式典が開かれた。シシ政権が威信をかけた事業で、主要な外貨収入源である通航料の増収や雇用対策が目的。運河が通るシナイ半島ではイスラム過激派などが活動を続けており、オランド仏大統領ら各国要人を招いた式典は厳戒態勢の下で行われた。

工事が行われたのは、全長193キロの運河のうち中部以南の72キロ。双方向の同時通航を可能にするため35キロを複線化し、残り37キロの深さと幅を広げた。政府は利用船舶の増加により、現在の年約50億ドル(約6240億円)の通航料収入が、8年後には約130億ドルに膨らむと見積もる。

運河周辺の再開発事業などで100万人の新規雇用も掲げている。

2011年のムバラク政権崩壊後、エジプトでは主要産業である観光の冷え込みなどを受け、経済の低迷が続いてきた。

シシ大統領は昨年6月の就任から2カ月後に今回の事業計画を発表。事業資金85億ドルは年利12%の債券を発行して国内から調達し、大統領の出身母体である軍の監督の下で工事を行った。3年の予定だった工期を1年に短縮するなど、内外に指導力をアピールするための材料となっている。

◇通航料増収は不透明

アジアと欧州を最短航路で結ぶスエズ運河の拡張について、シシ大統領は「エジプトから世界への贈り物」と強調してきた。だが、シンクタンク「日本海事センター」の松田琢磨研究員は「国際物流をどれだけ促進するかは疑問だ。雇用対策など国内向けの色合いが強いのではないか」と話し、物流への影響は限定的とみる。

スエズ運河と競合関係にある中米・パナマ運河でも、商船の大型化に対応する拡張工事が続く。スエズ運河は既に大型船が通航できるため、松田氏は「今回の拡張では劇的に状況は変わらない」と分析する。また、スエズ運河経由でアジアから欧州へ向かうコンテナ輸送量は頭打ちの状況で、エジプト政府の想定通りに通航料の増収を達成できるかは不透明だ。

治安も成否の鍵を握る。式典が迫った7月、シナイ半島北部の沿岸ではエジプト海軍の巡視艇が砲撃を受けて炎上し、過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が犯行声明を出した。運河がテロの標的になり利用船舶が減れば、今回の事業費が財政への重しになりかねない。



 
 
>TOP

エジプト、スエズ運河の拡張工事完了 収入増見込む

cnn.co.jp

2015.08.07 Fri posted at 10:37 JST

(CNN) エジプトは6日、1年にわたり行われたスエズ運河の拡張工事の完成式を行った。

スエズ運河庁によれば、今回の工事では80億ドル(約9980億円)を超える費用を投じて運河の一部を拡幅並びに浚渫(しゅんせつ)したほか、72キロの新水路を建設した。目的は運河の通航量(および通航料収入)を増やすことだ。

シシ大統領の主催で行われた完成式にはフランスのオランド大統領など各国の要人も出席した。

エジプト当局によれば、今回の拡幅は「世界地図を変える贈り物」だ。

シシ大統領は「新水路の航行の開始は、経済的もしくは政治的な目標の達成に留まらない。近代的で民主的な国家におけるエジプト国民の尊厳と正義と安定を達成するという人道的な目標を強調している」と述べた。

もっとも拡張計画には反対もあった。差し迫った需要増が見込めないのに多額の税金を投じることへの批判があったほか、2023年までに年間通航料収入が130億ドルを超えるという政府の皮算用に楽観的すぎるとの声も上がっていた。

スエズ運河の昨年の通航料収入は50億ドルを超え、エジプトにとって重要な歳入源となっている。今回の拡張工事は、運河地帯を世界的な物流・貿易の中心地に変えようという壮大な計画の一部でもある。



 
 
>TOP

エジプト:熱波で40人死亡 気温50度に迫る地域も

毎日新聞 2015年08月12日 11時01分(最終更新 08月12日 11時20分)

【カイロ秋山信一】エジプト保健省は11日、今月9日以降の3日間に熱波の影響で40人が死亡したことを明らかにした。政府系紙アルアハラム(電子版)が報じた。熱波は7月下旬以降、中東全域を覆っており、各地で最高気温が40度を超えている。シリアやイラク、イエメンなど紛争地では電力不足も深刻化。冷房を使えないため、被害が拡大することも懸念されている。

アルアハラムによると、エジプトでの死者の多くは高齢者で、心臓病や高血圧などの持病があるケースが多いという。カイロの警察署の勾留施設でも3人が死亡した。最高気温は平年よりも4〜5度高く、50度に迫る地域もある。熱波は今後も数日間は続く見通しという。



 
 
>TOP

IS系組織、殺害画像公開 カイロで拉致のクロアチア人

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年8月12日22時48分

エジプト東部シナイ半島を拠点とする、過激派組織「イスラム国」(IS)の「シナイ州」を名乗る組織は12日、カイロ郊外で拉致したクロアチア人の男性を殺害したとする画像をネット上に発表した。「人質の出身国はISに対する戦争に参加した」とするコメントをつけている。

IS系組織がカイロ近郊で外国人を誘拐し、殺害したと公表したのは初めて。エジプトには数百人の日本人を含む外国人が多数居住している。IS系組織による首都近郊での外国人誘拐・殺害事件は、外国企業の活動や観光産業への打撃となる可能性がある。

人質の男性はフランス企業に勤めるトミスラフ・サロペク氏とされる。サロペク氏は7月22日朝、出勤途中に武装集団に拉致された。ISは今月5日にサロペク氏を人質としたとする動画を発表し、エジプトに収監されているすべてのイスラム教徒の女性を48時間以内に解放するよう要求していた。

12日に発表した画像は、首を切断されたサロペク氏と見られる男性の遺体のそばにナイフが突きたてられ、ISの旗もある。「人質の政府とエジプト政府は猶予期間(48時間)を過ぎて人質を見捨てた」とコメントが書かれている。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

エジプト:IS分派、クロアチア人殺害か…ネットに画像

毎日新聞 2015年08月12日 21時51分(最終更新 08月13日 00時42分)

【カイロ秋山信一】過激派組織「イスラム国」(IS)の分派でエジプトのシナイ半島を拠点とする「ISシナイ州」は12日、7月にカイロ郊外で拉致したクロアチア人男性を殺害したとする画像をインターネット上で公開した。事実とすれば、エジプトでISが外国人を拉致、殺害したのは初めてとなる。エジプトでは数百人の在留邦人を含む多数の外国人が生活しており、ISの脅威がカイロにまで迫っていることに衝撃が広がっている。

画像には、カイロ郊外にある仏系の石油関連企業に勤務する30代のクロアチア人男性とみられる遺体が写っていた。今月5日に「48時間以内にエジプトの刑務所で拘束されているイスラム教徒の女性を解放しなければ殺害する」と脅迫していたことを踏まえ、画像の説明文で「エジプトとクロアチアの政府は彼を見捨てた。クロアチアはISに対する戦いに参加しており、彼を捕らえた」と主張した。エジプト内務省報道官はロイター通信に対して「情報の信ぴょう性を確認している」と説明した。

エジプトメディアによると、男性は7月22日朝、乗用車で出勤中、カイロ郊外の幹線道路で拉致された。ISシナイ州は今月5日、男性を拘束したとする動画をネット上で公開。淡いオレンジ色の服を着せられた男性は、砂漠のような場所でひざまずき、脅迫内容を英語で訴えていた。

ISシナイ州は、東部シナイ半島を拠点とするイスラム過激派組織が前身。昨年11月にISに忠誠を誓って改称し、軍や警察、司法機関を標的にしたテロを繰り返している。

カイロでは6月に検事総長暗殺事件、7月にイタリア領事館前での爆発事件が起きるなど、治安の不安定な状態が続いている。日本外務省は7日、ISシナイ州の動画公開を受け、深夜早朝の外出や人通りの少ない道路の通行を避けるよう注意を呼びかけていた。



 
 
>TOP

古代エジプトの王妃の墓、ついに発見か

cnn.co.jp

2015.08.13 Thu posted at 15:56 JST

(CNN) 古代エジプトの美女として名高いネフェルティティ王妃はこれまで遺物などがほとんど発見されず、埋葬場所も謎に包まれていた。しかし米アリゾナ大学の英国人考古学者、ニコラス・リーブズ氏がこのほど発表した論文によると、王妃の墓は思いがけない場所に隠れている可能性がある。義理の息子に当たるツタンカーメン王の墓の中だ。

ネフェルティティ王妃はエジプト第18王朝の王、アメンホテプ4世の王妃。十代の若さで亡くなったツタンカーメン王の墓はエジプト南部ルクソールにあり、その精巧な再現画像が昨年、スペインのマドリードを拠点とする芸術家などからなるチームによって一般に公開された。

アリゾナ大のリーブズ氏は、これらの高解像度の画像を徹底的に分析。その結果、ツタンカーメン王の埋葬室の西側と北側の壁にそれぞれ割れ目が見つかったという。そこに今まで知られていなかった出入り口があるのではないかと、リーブズ氏は推測する。

このうち北側の出入口は別の埋葬室につながっているとみられ、ネフェルティティ王妃はここに葬られている可能性があるという。王妃はツタンカーメン王が亡くなる10年前に亡くなった。

リーブズ氏によると、ツタンカーメン王の埋葬室は王の墓としては小さく、構造も普通とは異なると指摘されてきた。埋葬室からは、ツタンカーメン王の即位より時代が古いとみられる発掘品も出ている。もともとあった王妃の墓を急きょ拡張して作られたとすれば、これらはすべて説明がつく。

英ケンブリッジ大学のエジプト学者、トビー・ウィルキンソン氏は「非常に興味深い説だ」と関心を示した。同氏によると、地質調査用のX線技術を使えば、周囲を傷付けずに壁の向こう側の構造を調べることができる。「2〜3年以内に、隠された埋葬室の存在が確認できるかもしれない」と、同氏は期待を寄せる。

ネフェルティティ王妃をめぐっては、2003年に英ヨーク大学のエジプト学者がミイラを発見したと発表して話題を呼んだ。しかしその後間もなく、エジプトの考古最高評議会で事務局長を務めるザヒ・ハワス氏によって、このミイラは15歳の少年のものだと結論付けられた。



 
 
>TOP

エジプト大統領、テロ対策法に署名 人権めぐり懸念も

cnn.co.jp

2015.08.18 Tue posted at 20:11 JST

(CNN) エジプトのシシ大統領は18日までに、テロリズムに対する当局の権限を強化する「テロ対策法」に署名した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルによると、新法は当局に非常事態下と同様の権限を与え、表現や平和的集会、結社の自由を事実上否定する内容だという。

ジャーナリストがテロ関連で当局の発表と異なる報道をした場合は、高額の罰金が科される。

政府はこれについて、武装勢力の攻撃が近年ますます激化した結果、必要になった法律だと説明している。同国では2013年7月の軍事クーデターでイスラム組織「ムスリム同胞団」出身のムルシ前大統領が追放されて以来、テロ攻撃が増え続けている。

しかし人権団体などからは、新法は「非生産的」との批判が集中している。内閣が先月法案を起草した際にも、国内14の人権団体が共同で声明を出し、「治安機関が国民の市民的、政治的権利をさらに抑えようとするやり方は、テロの脅威に対する有効な解決策にはならない」と主張した。

国際法律家委員会(ICJ)によると、エジプト当局者らは今後、命を守る以外の目的で致死的な武力を行使しても訴追を免れる。また、検察当局には広範囲にわたる監視、拘束の権限が与えられるという。

ICJの中東・北アフリカ部門責任者は、「反対意見や基本的自由に対する抑圧的な法律がまたひとつ増えた」と懸念を示している。



 
 
>TOP

カイロの治安機関ビル前で爆発 警察官6人負傷

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年8月20日20時56分

エジプト首都カイロのシュブラー地区で20日未明、国の治安機関のビル前で爆発があった。国営中東通信によると、警察官6人が負傷した。自動車に仕掛けられた爆弾が爆発したとみられ、周辺の住宅や店舗、車両20台以上も壊れた。医療関係者の話として29人が負傷したとの情報もある。

過激派組織「イスラム国」(IS)が「すべての殉教者のための報復だ」とする犯行声明をネットに出し、内務省と軍に対してさらなる報復を警告した。エジプトではIS傘下の武装勢力がシナイ半島を中心に軍や治安当局と交戦している。ISは今月、カイロで7月に誘拐したクロアチア人を殺害したとする画像を発表した。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

カイロで爆弾テロ、29人負傷

nikkei.com

2015/8/20 23:09

【カイロ=共同】エジプトの首都カイロ北部のショブラ地区で20日未明、治安機関の建物を狙った爆弾テロがあり、地元メディアによると、少なくとも29人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)を名乗るグループがインターネット上に犯行声明を出した。

内務省によると、直前に建物前に止められた自動車が爆発した。運転手は爆発前に車を乗り捨て、後続のバイクに乗って逃走した。建物の一部が破壊され、爆音が夜中の街に響き渡った。

犯行声明は同組織の「エジプト」名義で出された。エジプトでテロを繰り返してきた北東部シナイ半島を拠点とする同組織傘下の「シナイ州」との関連は不明だが、同組織側に勢力拡大を誇示する狙いがあるもようだ。

エジプトでは最近、治安部隊や司法関係者を狙った爆弾テロが続発。6月には検事総長が殺害され、7月にはカイロ中心部のイタリア領事館前で爆弾が爆発、通行人1人が死亡した。



 
 
>TOP

アフリカ:さあ日本留学33カ国330人 カイロで壮行会

毎日新聞 2015年08月20日 10時40分(最終更新 08月20日 10時44分)

【カイロ秋山信一】アフリカの若手人材育成のために産官学が共同で行う留学事業「ABEイニシアチブ」で日本に留学するエジプト人学生の壮行会が19日、カイロ市内のホテルで開かれた。事業の実施は今年2年目で、8〜9月にアフリカ33カ国から約330人が来日する予定。留学生らは日本の大学院の修士課程で学び、日本企業での職業体験プログラムにも参加する。

ABEイニシアチブは、2013年に横浜市で開かれた第5回アフリカ開発会議(TICAD5)で日本政府が実施を表明した。20〜30代の大卒者を対象に5年間で1000人の留学を受け入れる計画で、昨年は8カ国から159人が参加。帰国後は母国の産業発展のけん引役、日本企業とアフリカとの橋渡し役が期待される。

エジプトでは今年初めて選考が実施され、競争率約5倍の難関を突破した28人が壮行会に出席した。合格者は官公庁や現地企業、日系企業などから幅広く選ばれた。神戸大学大学院で中小企業支援の仕組みなどを学ぶ予定のサラ・ハイサム・ムスタファさん(27)は「エジプトの産業や行政の管理・遂行能力は国際的な基準に達していない部分がある。産業発展のため、日本の成功に学びたい」と話した。



 
 
>TOP

エジプト:カイロで爆発、29人負傷 IS分派が犯行声明

毎日新聞 2015年08月20日 20時32分

【カイロ秋山信一】エジプトの首都カイロ郊外で20日未明(日本時間20日朝)、治安機関の建物前に停止した乗用車が爆発し、保健相によると、少なくとも29人が負傷した。東部シナイ半島を拠点にする過激派組織「イスラム国」(IS)の分派が犯行への関与を認める声明を出した。爆発音は現場から約10キロ離れたカイロ中心部でも響き渡り、治安悪化を懸念する市民にも動揺が広がった。

内務省の発表などによると、20日午前1時45分ごろ、カイロに隣接するカリビューヤ県にある治安機関ビルの前に乗用車が停止。運転手が後続のバイクに乗って逃走した後、大きな爆発が起きた。爆発の衝撃で、治安機関ビルの外壁は破損し、道路が一部陥没した。

IS分派はインターネット上で発表した声明で「(治安機関や軍による)同胞の拘束や拷問が続く限り、報復はやめない」などと主張した。

カイロでは2013年の軍事クーデター以降、軍や治安機関を狙ったイスラム過激派によるテロが頻発している。今年6月29日には検事総長が暗殺され、7月11日にはイタリア領事館前で爆発があり、通行人1人が死亡した。軍はIS分派などが本拠とするシナイ半島北部で掃討作戦を進めているが、治安回復には至っていない。



 
 
>TOP

ISIS、カイロ爆発で犯行声明 29人負傷

cnn.co.jp

2015.08.21 Fri posted at 18:02 JST

カイロ(CNN) エジプトの首都カイロで20日未明に起きた爆発について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がインターネット上に犯行声明を出した。自動車爆弾を使ったこの爆発では29人が負傷した。

エジプト保健省によると、自動車爆弾はカイロ郊外にある治安機関の建物付近で爆発。運転者は自動車を止めてから車を降り、後続のバイクに乗って爆発前に現場を離れたという。内務省は負傷者29人のうち6人が警察官だと明かした。

ISISは声明の中で今回の爆弾テロについて、2014年3月にエジプト北部で起きた治安部隊に対するテロ事件で、有罪判決を受けた男6人が今年5月に処刑されたことへの報復だと述べた。当局によると、男らはシナイ半島を拠点とし、ISISに忠誠を誓う武装グループのメンバーだったという。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、この事件で治安部隊の隊員2人が射殺されたとしている。

激しさを増す国内でのテロ攻撃に対抗するべく、エジプトのシシ大統領は今週、テロリズムに対する当局の権限を強化する「テロ対策法」に署名した。



 
 
>TOP

エジプト原発:露が建設 首脳会談で「最終合意間近」

毎日新聞 2015年08月26日 23時40分

【モスクワ杉尾直哉】エジプトのシシ大統領は26日、訪問先のロシアでプーチン大統領と会談した。プーチン氏は会談後の共同記者会見で、エジプトで初めての原発をロシアが建設する計画について「我々は(協議を)完了しつつある」と述べ、最終合意が間近であることを明らかにした。ウクライナ問題で欧米諸国から経済制裁を受けているロシアだが、エジプトなど中東で原発ビジネスを積極的に展開し、影響力拡大を図る姿勢だ。

原発大国のロシアは、中東ではイランで長年、原発建設に携わってきた。エジプトのほかサウジアラビアやヨルダンもロシアによる原発建設を望んでいるとされる。25日にモスクワでプーチン氏と会談したヨルダンのアブドラ国王は、原発建設について協議した模様だ。

エジプトからの報道によると、ロシアとエジプトが合意を目指しているのは、地中海沿岸のダバでエジプトが計画する原子炉4基のうち2基の建設。建設費は約50億ドル(約6000億円)で、核燃料もロシアが提供する。ロシアは残る2基も受注したい考えだ。

シシ氏のロシア訪問は、5月の対独戦勝70周年記念式典に続き今年2度目。プーチン大統領も2月にエジプトを訪問している。両首脳は過激派組織「イスラム国」(IS)対策を巡る協力や軍事・経済関係の強化でも合意した。シシ大統領は2013年に軍事クーデターで政権を奪取して欧米諸国の批判を浴びたが、プーチン大統領は当初からシシ氏を支持してきた。



 
 
>TOP

アルジャジーラ記者3人に有罪判決 エジプトの裁判所

asahi.com

エルサレム=渡辺丘2015年8月29日22時34分

エジプトの裁判所は29日、虚偽報道やテロ組織支援などの罪に問われ、懲役7〜10年の一審判決を受けた衛星テレビ局アルジャジーラの記者3人に懲役3年の有罪判決を言い渡した。

3人はピーター・グレスト記者、アデル・ファハミ支局長、バヘル・ムハンマド記者。記者側の弁護士は朝日新聞の取材に、判決を不服として破棄院(最高裁に相当)に上訴する考えを示した。今年2月に保釈が認められたファハミ、ムハンマド両記者は再び拘束されたという。

3人は2013年夏、当時のムルシ大統領が軍主導のクーデターで失脚後、「エジプトは内戦状態」と報じると、同年12月に拘束された。昨年6月、一審で有罪判決を受けると、「言論弾圧」と国際的な非難が広がった。破棄院は今年1月、3人の裁判のやり直しを命じた。ムハンマド記者は、朝日新聞中東アフリカ総局に勤務経験がある。

アルジャジーラは「表現の自由への攻撃で、政治的な判決」と非難した。同局はムルシ氏の出身母体「ムスリム同胞団」を支援するカタール政府などが出資。エジプトのシーシ現政権とカタールは対立していたが、昨年後半から関係修復の動きが出ていた。(エルサレム=渡辺丘)



 
 
>TOP

エジプト、アルジャジーラ記者3人に禁錮刑 国際社会が非難

cnn.co.jp

2015.08.30 Sun posted at 13:28 JST

カイロ(CNN) エジプトの裁判所は29日、同国で2013年末に拘束され、虚偽報道などの罪に問われていた中東の衛星テレビ局アルジャジーラのジャーナリスト3人に対し、禁錮3年の有罪判決を言い渡した。

有罪となったのはカナダ国籍を持つアデル・ファハミ氏、エジプト人のバヘル・ムハンマド氏と、オーストラリア人のピーター・グレスト氏。グレスト氏は今年2月にオーストラリアへ送還されているため、被告不在のまま判決が言い渡された。ムハンマド氏にはさらに6カ月の刑期と約8万円の罰金が科された。

3人は13年7月の軍事クーデター後に非合法化されたイスラム組織、ムスリム同胞団を支援したとして罪に問われた。昨年6月、ムスリム同胞団との共謀や虚偽報道、国家を危険にさらした罪で有罪判決を受けたが上訴。今年1月に裁判のやり直しが認められ、保釈されていた。

3人は裁判を通し、ジャーナリストとしての職務を果たしただけだと主張してきた。

しかし判事は、3人がジャーナリストではなかったと断定。当局の許可を得ないまま、エジプト政権に悪影響を及ぼす目的で虚偽の情報を含んだ映像を流したとの判断を下した。

アルジャジーラ側は判決を「非合理で非常識」と非難している。

判決を受けてファハミ、ムハンマド両氏は再び拘束されるが、さらに上訴することは可能とされる。

オーストラリアにいるグレスト氏はエジプトに国際手配された場合、同国との間で犯罪者の引き渡し条約を結ぶ国へ渡航できなくなり、国際ジャーナリストの職務を続けることが難しくなる。

グレスト氏は29日、ツイッターやCNNとのインタビューを通して「法廷ではなんの証拠も提示されなかった」「政治的動機による判決だ」と怒りをあらわにし、あらゆる手段を駆使して汚名を晴らすと表明した。オーストラリアのビショップ外相も、外交ルートからエジプト当局に働きかけていく意向を示した。

米国務省のカービー報道官は判決に「深い失望」を示し、「報道の自由は自由社会の基本であり、民主主義の発展に不可欠だ」と強調した。

国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも、3人の罪状には根拠がなく、裏に政治的意図が働いているとして判決を非難した。



 
 
>TOP

エジプト、10・11月に議会選 「民主化」アピール

nikkei.com

2015/8/31 9:49

【カイロ=押野真也】エジプトの選挙管理委員会は30日、議会選挙を10月と11月の2度に分けて実施すると発表した。エジプトでは軍がクーデターを起こした2013年7月以降、議会が解散している状態が続く。現政権を巡っては「人権を抑圧している」との批判もあり選挙を経て議会が発足すれば、政権側は「民主化」の総仕上げとして国内外にアピールする狙いがある。

選管の発表によると、投票日(決選投票を除く)は全国を2つのブロックに分けて10月と11月に実施する予定。9月上旬から候補者の正式な登録を受け付けるという。

エジプトでは13年7月に現在のシシ大統領が国防相(当時)としてクーデターを主導し、軍と当時の暫定政権が議会に対して解散を指示したままだ。14年1月の国民投票で承認された新憲法では、新議会は一院制と規定した。

クーデター後、14年6月にシシ氏が選挙を経て大統領に就任した。今回、選管の発表通りに選挙を実施すれば、年内にも新議会が発足する見通しだ。これまで議会が不在であることで現政権への批判が高まっていただけに、選挙によってシシ政権の正統性を主張する絶好の機会となる。

ただ、今月29日には、同政権に批判的なカタールの衛星テレビ、アルジャズィーラの記者に対し、エジプトの裁判所が禁錮刑を言い渡したばかり。今回の議会選では、敵対するイスラム勢力の政治力をそぐため、宗教勢力の政党は認可されない可能性が高い。クーデター後も、議会選はこれまで度々延期されており、今回も予定通り実施されるかは予断を許さない。



 
 
>TOP

エジプト沖に「超大型」ガス田 イタリア企業が発見

cnn.co.jp

2015.08.31 Mon posted at 13:36 JST

(CNNMoney) イタリアのエネルギー大手ENIは31日までに、エジプト沖の地中海の海底で「超大型」の天然ガス田が見つかったと発表した。

ガス田の面積は約100平方キロ、埋蔵量は8500億立方メートルに上ると推定されるが、開発が始まるまで実際の規模は確定できない。同社によると地中海で最大規模とみられ、世界最大のガス田となる可能性もあるという。

デスカルツィ最高経営責任者(CEO)は声明で、「エジプトのガス需要を数十年にわたって満たすことができる」「同国のエネルギー事情を一変させる歴史的な発見だ」と述べた。

ENIはすでにエジプトでの事業を確立させているため、新たなガス田の発見を同国内での供給に素早くつなげることができるという。



 
 
>TOP

エジプト沖に「世界最大規模」ガス田 16年にも採掘か

asahi.com

ロンドン=寺西和男2015年8月31日10時26分

イタリアのエネルギー大手エニは30日、エジプト沖合で地中海で最大となるガス田を発見したと発表した。エニは「天然ガスの発見では世界最大規模の一つになる可能性がある」としている。

発表によると、埋蔵量は約8500億立方メートルに上る可能性があるといい、エジプトで使われる天然ガスの需要を数十年にわたってまかなえる量だとしている。

今回の発見は、ロシアに天然ガスの供給を依存する欧州各国にとっても天然ガスの供給源を多様化し、ロシアへの依存度を下げることにつながる可能性があるという。英紙フィナンシャル・タイムズによれば、エニは2016年にも採掘を始める見通しだという。(ロンドン=寺西和男)



 
 
>TOP

地中海にクラゲなど外来種が大量流入、スエズ運河拡張で

cnn.co.jp

2015.08.31 Mon posted at 10:37 JST

イスラエル北部ハイファ(CNN) イスラエルの海岸や地中海東部でこの夏、沖へ出た海水浴客らが見慣れないクラゲに刺されるケースが相次いだ。このクラゲははるかインド洋からスエズ運河を通り、地中海へ大量に流入したとみられる。

クラゲの学名は「ロピレマ・ノマディカ」。イスラエルの国立海洋学研究所で海洋生物学を研究するベラ・ガリル氏によると、地中海にはこのほかにもいくつかの生物が流入し、生態系への影響が懸念されている。

たとえば繁殖力が旺盛なアイゴという魚の仲間が、大群となって海草を食べ尽くしてしまうことも考えられる。

同氏によれば、この動きに拍車をかけているのがスエズ運河の拡張工事だ。運河にはもともと、濃度の非常に高い塩湖の部分があり、ほとんどの生物はここを通過することができなかった。しかし近年の拡張によってこうした「天然のバリア」が消滅。紅海から北へ向かう海流に乗って、さまざまな生物が地中海へ流れ込んでいる。

その結果、地中海の生態系に大きな変化が起きているという。新たに流入したハナミノカサゴやゴンズイといった魚は美しい姿が印象的だが、とげに毒があるため注意が必要だ。



 
 
>TOP

エジプト:沖合200キロにガス田 地中海最大級か

毎日新聞 2015年08月31日 22時47分(最終更新 08月31日 23時48分)

【カイロ秋山信一】イタリアのエネルギー大手ENIは30日、地中海のエジプト沖で、約100平方キロに及ぶ巨大な天然ガス田を発見したことを明らかにした。ENIによると、ガス埋蔵量は地中海最大級の約8500億立方メートルに上る可能性があるという。中東一の人口を抱え、今も人口増加が続くエジプトは近年、慢性的な燃料・電力不足が課題になっており、新たなガス田発見がエネルギー自給につながることが期待されている。

政府系紙アルアハラム(電子版)などによると、ガス田はエジプト北東部ポートサイドの北約200キロの地中海沖で見つかった。エジプトの推定ガス埋蔵量は現在の1.5倍になり、政府は今後5年以内にガスの自給が可能になると予測している。ガス生産は今後3年以内に始まる見通しだという。

エジプトの原油や天然ガスの生産量は、ペルシャ湾岸諸国やリビアに比べると小規模にとどまる。かつてはエネルギーの自給が可能だったが、近年は人口増に伴って石油の輸入量が増え、天然ガスの輸入も始まっていた。



 
 
>TOP

エジプト富豪、「島の購入」を申し出 難民の受け入れ先に

cnn.co.jp

2015.09.06 Sun posted at 15:40 JST

ロンドン(CNNMoney) 欧州諸国に中東やアフリカから難民、移民らが殺到している問題で、エジプトの富豪は6日までにイタリアもしくはギリシャで島を自費で購入し、これらの人々を収容させる支援策を申し出た。

この人物は通信企業グループ「オラスコムTMT」の経営者で中東でも指折りの富豪とされるナギーブ・サウィリス氏。ツイッター上で、イタリアやギリシャ両国に島を売るよう呼び掛け、島の名前を「希望」にすることも示唆した。購入費については「いくらでも出す用意がある」としている。

両国沖合には無人の数十の島々があるとし、10万〜20万人が居住可能と指摘。自らの案は決して馬鹿げたものではないとも主張した。

また、同氏はCNNの取材に応じ、極めて簡単な解決策と説明。島を買った後、臨時の避難施設を用意し、小規模の港を造って難民らの船を到着させるとの考えを示した。難民らを雇用して自宅、学校、病院、大学やホテルを建設させるとも述べた。難民らはいつでも母国へ戻れる自由を持ち、島に住み続けることも出来ると語った。

島購入などを思い付いた動機に関連し、「政治家たちは感情がないとも時に感じる」とも強調した。

サウィリス氏の提案に対するイタリア、ギリシャ両国の反応は明らかでない。



 
 
>TOP

エジプト:10月から国会選挙 12月にも新国会招集

毎日新聞 2015年09月06日 22時13分

【カイロ秋山信一】エジプト国会選挙が10〜11月に実施されることが決まり、1日から立候補の届け出が始まった。2013年7月の軍事クーデター後、立法府は空白状態が続いていたが、12月にも新国会が招集される見通しとなった。世俗政党とイスラム系政党の議席争いが焦点だが、シシ大統領に批判的な勢力は選挙をボイコットする見通しで、新国会が政府に対するチェック機能を果たせるかは不透明だ。11年の革命で倒れたムバラク政権の与党メンバーが復権を図る動きも出ている。

国会(定数596、任期5年)は1院制で、448議席は個人が争う選挙区制(各区の定数は1〜4)、120議席は政党や政党連合が争う比例代表制、28議席は大統領の任命で選ばれる。投票は2回に分けられ、1回目は10月18〜19日、2回目は11月22〜23日に行われる。

クーデター後の憲法や選挙法の改正によって、国会は2院制から1院制に変更された。11〜12年に実施された人民議会(下院に相当)選挙に比べると、比例代表制の議席は全体の約65%から約20%に削減され、選挙区の議席は約30%から約75%に増えた。

選挙制度の変更は、既存政党に厳しい内容だ。エジプトでは11年の民主化要求運動「アラブの春」による革命まで、事実上の一党独裁が長年続いたため、政党政治が根づいていない。革命後にイスラム組織ムスリム同胞団系の自由公正党が台頭したが、クーデター後に幹部が多数拘束されるなど軍主導の政権に弾圧され、今回の選挙には参加しない。シシ政権に批判的なリベラル政党の一部も選挙をボイコットする。全国規模で影響力のある政党は見当たらず、政党候補者は議席の大半を占める選挙区で苦戦が予想される。

半面、有利なのは地方の資産家や名望家などだ。富裕層にはムバラク政権時代の独裁与党・国民民主党(NDP)のシンパが多いため、旧NDP派が復権するとの見方も出ている。旧NDP派はシシ政権の権力基盤である軍や警察との関係が深く、復権すればシシ政権にとっても好都合だとみられる。

既存政党ではイスラム系のヌール党が注目される。11〜12年の人民議会選では、自由公正党に次ぐ第2党に躍進。今回も350人以上を擁立して単独過半数を目指す。広報担当のサラハ・アブデルマブド氏(53)は「首相を出したい」と意気込む。ヌール党を憲法で禁止された「宗教政党」だと批判する声もあるが、アブデルマブド氏は「国教であるイスラム教の影響を受けているのは不自然なことではない。キリスト教徒の候補者もおり、批判は不当だ」と反論した。

一方、シシ大統領に近い世俗政党は、比例代表対策で政党連合を作るなど連携を図る。大統領支持派の有力政党連合「愛国」は、比例代表で旧NDPメンバーも擁立した。有力指導者のムスタファ・バクリ氏(59)は「汚職などの問題がなければ旧NDPメンバーにも立候補資格はある。個人候補も取り込み、議会で最大会派を目指す」と話す。

アレクサンドリア大学のカリーム・アブドルラザク講師(政治学)は「国民に浸透していると言える大政党は一つもなく、一政党が過半数を占めるのは難しいだろう。国会には政府の監視など重要な役割を期待したいが、シシ政権の従来の方針を転換させるような強い影響力を持つ国会になるとは思えない」と指摘している。



 
 
>TOP

[FT]エジプト「怪物」ガス田で変わる地域の勢力図

nikkei.com

2015/9/7 14:42

経済を一変させる規模の油田やガス田を発見することはめったにない。だが先週、イタリア炭化水素公社(ENI)はそれをやってのけた。エジプト沖の海底に「超巨大なガス田」を発見し、世界最大級のガス田の可能性があると声高に宣言した。

「ゾフル」は怪物で、地中海で発見されたガス田としては最大だ。同ガス田は海底よりはるかに下の約1500メートルの深さにあるが、既存のインフラで到達可能な位置であるため、開発は比較的容易だ。ENIのクラウディオ・デスカルツィ最高経営責任者(CEO)は、同ガス田は30兆立方フィート以上の天然ガスを埋蔵しており、原油に換算すると55億バレルに相当すると話している。

実際、エジプトにとってのゾフルの重要性とはその「巨大さ」だとエネルギー分野のコンサルティング会社、英ウッドマッケンジーはみている。早ければ2017年にプロジェクトが稼働すると見込まれており、稼働後はエジプトのガス需要を最低10年は満たし、輸入の必要がなくなる。

この発見はエジプトを越えた他の場所、とりわけイスラエルにも衝撃をもたらした。イスラエルで最近発見され、もう影が薄くなってしまったリバイアサン・ガス田のガスをエジプトに輸出しようとエネルギー企業がもくろんでいた。

英国オックスフォード・エネルギー研究所のシニア・リサーチ・フェロー、パトリック・ヘザー氏は「これは非常に大きい。このガス田の発見でエジプトはエネルギー輸出国に返り咲き、地中海の他のすべてのガス田開発計画を狂わせるだろう」と話し、「欧州全体にとってこれは良いニュースに違いない」とも指摘した。「市場に流れるガスが増えるだろう。問題は、欧州がガスを必要としているかどうかだ」

■海外からの投資に弾み

先週の発見は、エジプトの(ガス田)探査の復興の証しだ。もし適切な管理の下で行われれば、これで国内需要が供給を上回る同国のエネルギー危機に終止符を打つことができるかもしれない。

発見が乏しかったこの10年を経て、国際的なエネルギーグループは今年、数十億ドルをエジプトに投資すると発表した。エジプト政府による債務返済や国内のエネルギー補助金削減の動きに促された形だ。ENIの成功で、西ナイルデルタ地域のプロジェクトに120億ドルを投資するBPの開発に拍車がかかるだろう。

国外からの投資は必須だ。同国経済は11年に起きた革命後の政治的混乱で打撃を受けたが、主に天然ガスの生産減少に起因するエネルギー不足でそれが一層悪化した。ピーク時の09年には1日当たり61億立方フィートあった生産量は14年に1日当たり47億立方フィートにまで落ち込んでいた。

その結果、エジプトは最近、液化天然ガス(LNG)の輸出国から純輸入国に転落した。セメント業者や肥料製造業者などのエネルギー不足の製造業者への供給は配給となり、量も削減されることが多くなっている。

ウッドマッケンジーは、LNGの輸入は来年は約600万トンに達すると見込んでいる。だが、新たなガス田から1日当たり25億〜30億立方フィートが産出されれば、おそらくエジプトは再び自給自足できるようになるだろう。

■イスラエルのエネルギー部門は混乱

その一方で、ゾフルは隣国イスラエルの未熟なエネルギー部門を混乱に陥れ、政治の面では非難の応酬が続いている。

ENIの発表前でさえ、イスラエル沖のリバイアサン・ガス田の65億ドルの開発計画については、株主に過度な価格決定力や市場支配力を与えずにどうプロジェクトを進めるかを巡り、同国の内閣や国会で意見が対立し、困難な状況に陥っていた。これらの株主は13年にイスラエルに供給を開始したもっと小さなタマル・ガス田も支配している。

エジプトで発見されたガス田はリバイアサンの約1.4倍だ。そのため、投資家はリバイアサンからエジプトにガスを供給する可能性が小さくなることも考慮するようになった。同ガス田開発に参画するデレクなどのイスラエル企業の株価は先週急落した。タマルとリバイアサンの海外の主要株主である米ノーブル・エナジーの株価も下落した。

ゾフルはリバイアサンにとっては大打撃だが、同ガス田開発はそれでも続くだろう。エジプトにあるBGグループのイドゥク精製所へのガスの販売に関する15年契約の基本合意書がこのプロジェクトの事業計画の中心だが、関係者はヨルダンの電力会社などの他社との合意もあると話す。

しかし、最終的にはこうしたガス田はエジプトからの需要減少だけでなく、世界的な供給過剰とも戦うことになるだろう。

アジアの消費減速と原油価格の崩壊は、需要が低迷する欧州のLNG市場に重くのしかかっている。さらに、エジプトによる新たなガスの供給が開始されるのは、米国でいくつかのプロジェクトが完了するのとほぼ同時期になるだろう。欧米の石油当局者はENIがLNGの一部を休止状態にあるダミエッタの輸出施設を通じて輸出しようとしており、南欧が当然その輸出先になると見ている。

コンサルタント会社のエナジー・アスペクツは「この地域は天然ガスに事欠かないようだ」と見ている。もしそうなら、大勝利を収めるのは欧州のバイヤーかもしれない。

By Christopher Adams, Heba Saleh and John Reed

(2015年9月7日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)



 
 
>TOP

バリアンツ・ホールディングス(シンガポール) エジプト進出で大幅反発

nikkei.com

2015/9/10 23:00

10日のシンガポール株式市場で石油開発会社向けのサービスを手掛けるバリアンツ・ホールディングスが大幅に反発した。同日の取引時間中、エジプトへの進出を計画していると発表。2016年前半に事業認可の取得を目指すといい、新たな地域での収益拡大に期待が強まった。

石油やガスの開発会社が必要とする海上・港湾設備のリース、保守などを手掛ける。現在はシンガポールのほかインドネシア、メキシコなどに拠点を持つ。エジプトへの進出計画は10日付のシンガポール紙の報道を認める形で発表した。エジプト拠点でも石油やガス開発会社向けの各種サービスの提供を計画しているという。イランでも事業機会を探っていることを明らかにした。

(NQNシンガポール=中村結)



 
 
>TOP

エジプト治安部隊が12人殺害、観光客をテロリストと誤認

cnn.co.jp

2015.09.14 Mon posted at 11:28 JST

(CNN) エジプトで外国人観光客などがテロリストと誤解されて治安部隊に襲撃され、12人が死亡、10人が負傷した。同国内務省が明らかにした。

事件は12日、同国のいわゆる制限区域内で発生した。西部の砂漠地帯で「テロ分子」を追っていたエジプト軍と警察が、観光客の一団と遭遇した。内務省によれば、犠牲者の中にはメキシコ人やエジプト人が含まれるという。

事実関係については現在も捜査中。



 
 
>TOP

観光客に空爆、メキシコが徹底捜査を要請 エジプト誤認殺害

cnn.co.jp

2015.09.15 Tue posted at 11:45 JST

(CNN) エジプトの西部砂漠で外国人観光客の一行がテロリストと間違えられて治安部隊に襲撃され、12人が死亡、10人が負傷した事件で、負傷したメキシコ人観光客が、航空機やヘリコプターで空から爆撃されたと証言していることが分かった。人気観光地の周辺で武装勢力が台頭している実態も浮き彫りになった。

内務省によると、12日に西部の砂漠地帯で「テロ分子」を追っていたエジプト軍と警察が、いわゆる制限区域内で団体ツアーの一行を襲撃。メキシコ人観光客やエジプト人ツアーガイドなどが犠牲になった。

エジプト国営中東通信(MENA)は観光省の話として、ツアーの一行は観光目的の利用が認められていない車両に分乗し、ツアーの許可も取得していなかったと伝えた。

一方、観光ガイド組合の代表によれば、被害に遭った旅行会社は免許を持っており、当日朝、すべての自動車免許について警察のチェックを受けた上でカイロのホテルを出発し、砂漠の中のオアシスへ向かっていたという。しかしツアー参加者の中に糖尿病の患者がいて目的地への到着を待てなかったため、舗装路を外れるルートを取った。

メキシコ外務省によると、殺害された12人のうち2人と、負傷した10人のうち少なくとも6人はメキシコ人だった。政府は残る死傷者の身元についても確認を急いでいる。

病院に運ばれたメキシコ人負傷者は駐エジプト・メキシコ大使に、航空機やヘリコプターから爆撃されたと証言。民間や軍の車で現場から避難して、救急車で病院に運ばれたと話しているという。

メキシコのペニャニエト大統領はツイッターで、「我が国の国民に対するこのような行為を非難する。エジプト政府には事実関係についての徹底捜査を要請した」と述べた。



 
 
>TOP

砂漠観光は危険と隣り合わせ、政情不安で衝突増加 エジプト

cnn.co.jp

2015.09.15 Tue posted at 12:28 JST

(CNN) エジプトの西部砂漠で外国人観光客の一行がテロリストと間違えられて治安部隊に襲撃され、22人の死傷者が出た事件で、人気観光地の周辺で武装勢力が台頭している実態も浮き彫りになった。

エジプトの西部砂漠にある「グレートサンドシー」は、世界で3番目に広大な砂丘地帯として知られ、砂漠サファリを楽しむツアーが人気を集めている。

しかし同地はリビアと国境を接する地帯にあり、リビアのカダフィ政権が2011年に崩壊して以降、武装勢力が台頭。国境を越えて武器や麻薬などが輸送されるようになった。

さらに、エジプト軍が13年に事実上のクーデターでムスリム同胞団出身のムルシ元大統領を失脚させた後は、イスラム武装勢力によるエジプト軍への攻撃が激化した。

14年には人気観光地でもある西部砂漠のオアシスの町ファラフラで、警備拠点が襲撃される事件が発生。これを受けてエジプト軍は、リビアとの国境付近で武装勢力を標的とする掃討作戦を展開していた。



 
 
>TOP

「島を見付けた」 難民受け入れ提案の富豪、買収交渉へ

cnn.co.jp

2015.09.17 Thu posted at 11:10 JST

ロンドン(CNNMoney) 地中海の島を自費で購入してアフリカや中東からの難民を受け入れる意向を示していたエジプト人富豪、ナギーブ・サウィリス氏が、ギリシャにある個人所有の島の買収に乗り出したことが17日までに分かった。

通信企業グループ「オラスコムTMT」の経営者で中東でも指折りの富豪とされるサウィリス氏は、ギリシャで難民受け入れ計画にぴったりの島を2つ見つけたと明らかにした。

サウィリス氏は声明で「所有者と連絡を取り、交渉に入りたいと伝えた」と述べた。

島の名前はトルコ沖で溺死(できし)したシリア難民の男の子アイラン・クルディ君にちなみ、「アイラン島」とする意向だ。

トルコの海岸に打ち上げられた小さな痛いの写真は多くの人の心を打ち、欧州の難民問題への対応に強い批判が集まった。

サウィリス氏はCNNの取材に対し、「私を目覚めさせたのはアイラン君の写真だった。じっとして何もせず、他人事だなどというふりはできないそう思った」と語った。

計画発表後、サウィリス氏のもとには寄付をしたいとの反応が多く集まった。

サウィリス氏はまず1億ドルの資本金で会社を立ち上げ、さらに寄付を募ることを考えている。「寄付した人は引き換えに会社の株を受け取ることになる。つまりこの島の、プロジェクトの共同出資者になるわけだ。資産(島)がある限り、支払った金が完全に手元からなくなることはない」と説明する。

サウィリス氏の総資産は約30億ドルで、政党を立ち上げたこともある。一族にはエジプト有数の時価総額を誇る上場企業の会長もいる。



 
 
>TOP

仏政府、対ロ輸出中止の揚陸艦2隻をエジプトに売却

cnn.co.jp

2015.09.24 Thu posted at 10:52 JST

(CNN) フランス大統領府は23日、エジプトにミストラル級強襲揚陸艦2隻を売却することで合意したと発表した。

この2隻はサルコジ政権下の2011年にロシアに売却する契約が結ばれていたが、昨年のウクライナ危機で納入は延期されていた。

今年8月になって仏大統領府は、オランド大統領とロシアのプーチン大統領が契約破棄で合意したと発表。前払い分は全額、返金され、揚陸艦に搭載されていたロシアの機材も返還されることとなった。

ミストラル級強襲揚陸艦はヘリコプター6機分の発着スポットを備え、最大でヘリ16機と戦車、それに500人の兵員を運ぶことができる。

ルドリアン仏国防相に近い筋によれば、売却価格は9億5000万ユーロ(約1270億円)で、来年3月ごろに納入されるという。

契約にはエジプト海軍の兵士400人の訓練費用が含まれる。

エジプトとの売却交渉は8月6日に始まった。22日にオランド大統領とエジプトのシーシ大統領の間で合意に達し、正式な契約は数日以内に結ばれるという。



 
 
>TOP

エジプト大統領、アルジャジーラ記者らに恩赦

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年9月24日03時20分

エジプトのシーシ大統領は23日、虚偽報道などの罪で有罪判決を受けた衛星テレビ局アルジャジーラ記者2人を含む100人に恩赦を与える大統領令を出した。

2人はアデル・ファハミ支局長とバヘル・ムハンマド記者。2013年、当時のムルシ大統領が軍に解任された後、「エジプトは内戦状態」と報じて拘束された。2人とピーター・グレスト記者の計3人は昨年6月に禁錮7〜10年の一審判決を受け、今年2月に保釈された。オーストラリア出身のグレスト記者は国外退去処分となった。8月のやり直し裁判で3人は禁錮3年の判決を受け、グレスト記者を除く2人は再収監された。

恩赦対象の100人には違法にデモをしたとされた女性活動家らが含まれる。100人にグレスト記者が含まれるかは不明。ムハンマド記者の弁護士は朝日新聞の取材に「(収監中の)2人は24日朝までに釈放されるだろう」と述べた。ムハンマド記者は朝日新聞中東アフリカ総局に勤務経験がある。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

フランス:揚陸艦、エジプトへ売却…対露輸出中止の2隻

毎日新聞 2015年09月24日 20時44分(最終更新 09月25日 02時15分)

【パリ宮川裕章】フランス大統領府は23日、ロシアへの売却契約が解消されたミストラル級強襲揚陸艦2隻について、エジプトへの売却で同国政府と合意したと発表した。エジプトは今年、既に仏製戦闘機やフリゲート艦も導入しており、対テロ戦などを見据えた軍事関係の強化が、さらに進んだ形だ。

フランスは2011年に総額12億ユーロ(約1610億円)でロシアと売却契約を交わしたが、昨年のウクライナ危機を巡り国際社会のロシア批判が高まり、今年8月に契約解消で合意した。この時フランスは、ロシアからの求めで、新たな売却がロシアの国益に反しないよう約束した。

仏ルモンド紙などによると、今回のエジプトへの売却額は9億5000万ユーロで、サウジアラビアがエジプトに資金援助する。エジプト、サウジ両国は近年、フランスと軍事協力関係を強めており、仏側にも、中東地域での外交上の影響力拡大と、武器輸出促進につながるメリットがある。

2隻は全長約200メートルの大型艦。エジプトへの売却後は地中海と紅海に配置される見通し。



 
 
>TOP

エジプトで収監のアルジャジーラ記者ら釈放、シシ大統領が恩赦

AFP BB News

2015年09月24日 09:02 発信地:カイロ/エジプト

【9月24日 AFP】エジプトのアブデルファタハ・シシ(Abdel Fattah al-Sisi)大統領は23日、虚偽報道の罪で禁錮刑を言い渡され収監されていた中東の衛星テレビ局アルジャジーラ(Al-Jazeera)の記者2人を含む100人の受刑者に恩赦を与えた。シシ政権による反対派の投獄に対しては、国際社会からの非難が巻き起こっていた。

カナダ人のモハメド・ファデル・ファフミ(Mohamed Fadel Fahmy)氏とその同僚のバヘル・モハメド(Baher Mohamed)氏の記者2人は、恩赦を受け釈放された。

2人は、非合法化されたイスラム組織「ムスリム同胞団(Muslim Brotherhood)」を支持する「虚偽」の報道をしたとして、有罪判決を受けていた。最初の裁判では禁錮7年が言い渡されたが、最高裁が証拠不十分として判決を破棄、審理の差し戻しを命じ、8月に禁錮3年が言い渡されていた。

同じくアルジャジーラ記者でオーストラリア人のピーター・グレステ(Peter Greste)氏も有罪とされたが、400日間にわたり収監された後、今年2月に大統領令による国外退去処分を受け、帰国していた。(c)AFP

エジプトで収監のアルジャジーラ記者ら釈放、シシ大統領が恩赦



 
 
>TOP

隠し部屋に謎の王妃埋葬か、ツタンカーメンの墓を内部調査

cnn.co.jp

2015.10.02 Fri posted at 11:48 JST

エジプト・ルクソール(CNN) 謎に包まれている3000年前の古代エジプト王妃ネフェルティティの埋葬場所を探るため、調査団がこのほど、エジプト・ルクソールのツタンカーメン王の墓に入って調査を行った。

調査団を率いる英考古学者のニコラス・リーブズ氏は今年8月、ツタンカーメン王の墓の中の隠し部屋に、ネフェルティティが埋葬されているという説を発表していた。

ネフェルティティは古代エジプト王アメンホテプ4世の王妃で、その名は「美しい女性の到来」を意味する。しかし王妃になってから12年で記録が途絶え、改名して摂政になったという説や、死亡したという説が伝えられていた。

今回行ったツタンカーメン王の墓の内部調査でリーブズ氏は、部屋の奥にある壁に注目した。壁には象形文字が描かれ、ミイラと王を描いたと思われる部分もあった。同氏によると、この描写は、別の場所でツタンカーメンとネフェルティティを描いた描写に似ているという。

「私の説では、この墓はまず王妃のために作られ、ファラオ(王)となった王妃が埋葬された」「(ミイラの姿をした)ファラオがネフェルティティで、ネフェルティティを埋葬している人物がツタンカーメンだと思われる」とリーブズ氏は推測する。

ただしこの描写は真の墓の所在を隠すためのカムフラージュだと同氏は指摘する。スペインの修復専門家が昨年公表したツタンカーメンの墓の高精細画像を調べた結果、隠された2つの入口の存在をうかがわせる壁の割れ目が見つかったという。

「もし私が正しければ、これはネフェルティティの墓につながる入り口の一部だ。墓はこの壁の向こうにあると思う。この向こうに埋葬室が存在している」(同氏)

この仮説を実証するために、レーダーや赤外線画像装置を使って墓を調べ、岩盤と人工的につくられた壁を区別したい意向だ。

ただ、隠された通路が見つかったとしても、すぐに発掘が始まるとは限らない。エジプトのダマティ考古相は「ツタンカーメンの墓を保護する手段を見付けなければならない」と慎重な姿勢を示した。それでも「もしネフェルティティが見つかれば、ツタンカーメン王よりも重要性は大きい」と期待を寄せる。

埋葬されているのはネフェルティティではなく、ツタンカーメン王の母や、一族の別の人物の可能性もある。もしネフェルティティの埋葬が確認されれば、ツタンカーメン王の墓は以後、ネフェルティティ王妃の墓と呼ばれることになる。



 
 
>TOP

ツタンカーメンの墓に隠し部屋? 「絶世の美女」の墓か

asahi.com

編集委員・宮代栄一2015年10月16日05時22分

「20世紀最大の発見」といわれた古代エジプトのファラオ(王)ツタンカーメンの墓で、新たに隠し部屋の入り口らしきものが見つかった。来日したエジプトのダマティ考古相は15日、朝日新聞の取材に対し、「絶世の美女」と伝えられるネフェルティティの墓である可能性に期待を示した。

ツタンカーメン王の墓はエジプト・ルクソールにあり、1922年に見つかった。墓の複製をつくるため、墓室の精密な計測を行ったところ、壁の2カ所に未発見の入り口らしきくぼみが確認されたという。

くぼみの大きさは、それぞれ高さ1メートル×幅80センチほどと推定される。その奥にネフェルティティのミイラが納められている可能性がある。エジプト第18王朝のファラオ、アクエンアテンの妃で、ツタンカーメン王の義母と言われる人物だ。

ログイン前の続きここにネフェルティティが葬られているという説を唱えるのは英国人のエジプト学者ニコラス・リーブス氏。もともとネフェルティティのために造られた墓に後からツタンカーメンが葬られたと主張している。

エジプト学の研究者でもあるダマティ氏によると、部屋の有無などを知るため、近く詳しい探査が始まる見通しだ。同氏は「もしネフェルティティのミイラが見つかれば、今世紀最大の考古学的発見となる。エジプトの観光や経済に与える影響も大きい」と期待を示し、「ツタンカーメンの別の親族が葬られた可能性もあり、慎重に調査を進めたい」と述べた。

ダマティ氏は今回、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで16日に始まった「黄金のファラオと大ピラミッド展」(朝日新聞社など主催)の開会式のために来日した。(編集委員・宮代栄一)



 
 
>TOP

エジプト議会選の投票始まる

nikkei.com

2015/10/18 18:34

【カイロ=押野真也】エジプト議会選挙の投票が18日午前(日本時間同日午後)に始まった。2013年7月の軍事クーデターで議会が解散して以来となる今回の選挙は、行政区ごとに投票日を2段階に分けた。17日の在外投票に続き、1回目が18〜19日、2回目は来月22〜23日に実施される。選挙に反対するイスラム勢力によるテロを警戒し、投票所には軍と警官隊を配置した。大きな争点は見当たらないうえ、現政権と対立するイスラム勢力の出馬は禁止されている。このため国民の関心は概して低く、18日午前の時点では投票に訪れる有権者の数はまばらだった。



 
 
>TOP

シシ政権弾圧で同胞団過激化か エジプト国会選投票始まる

東京新聞

2015年10月18日 朝刊

【カイロ=中村禎一郎】エジプト国会選挙の国外在住者投票が十七日始まった。選挙からイスラム主義組織ムスリム同胞団の候補者は排除され、軍の支持が厚いシシ政権の事実上の信任投票となる。同じ中東の民主化運動「アラブの春」を体験したチュニジアでは、宗教色の薄い世俗派とイスラム主義勢力の融和を仲介した民間団体のノーベル平和賞受賞が決まったが、エジプトでは弾圧対象のイスラム主義勢力に過激化の兆しが見え始めている。

「選挙は茶番。クーデター後の選挙にも、政権にも正統性はない」

同胞団の若手メンバーの男性(23)は、そう訴える。同胞団出身のモルシ政権が軍のクーデターで崩壊した二〇一三年以降、募るのは現政権への不信感だ。

男性は今、エジプト東部シナイ半島で活動する過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic  State)の支持者だ。

当局に拘束された同胞団幹部の多くは、刑務所で拷問を受けているとの情報がある。同胞団の活動は禁止され、モルシ元大統領には六月、イスラム主義者に刑務所襲撃を指示して治安部隊に死者が出たなどとして死刑判決が言い渡された。

男性は最近、シナイ半島でISが治安部隊を攻撃したとの話を聞くたび「うれしい気持ちになる」と率直に打ち明ける。ISについて「彼らはイスラムの敵と戦っている。自分は今、同胞団メンバーとしての役割があるが、そうでなければいつでもISに参加する準備がある」と言い切った。

反政権勢力を排除して行われる今回の選挙の焦点は投票率だ。低迷すればシシ氏の求心力が問われかねない。過去の選挙結果などから、同胞団のメンバーや支持者は人口の一割強、一千万人以上と推測される。

在外投票に続く国内投票は、全国の選挙区を二つに分け最初は十八、十九の両日、次は十一月二十二、二十三日に行われる。同胞団は棄権を呼びかけている。

<「アラブの春」とエジプト政治> 中東の民主化運動「アラブの春」を受けて、軍の支持を受けたムバラク独裁政権が2011年に崩壊。その後、イスラム主義組織ムスリム同胞団出身のモルシ氏が選挙で大統領に就任したが、13年、軍による事実上のクーデターで倒れた。昨年の選挙で初当選したシシ大統領は同胞団を弾圧。ムバラク元大統領と同じ軍出身で、軍政回帰が指摘されている。



 
 
>TOP

ピラミッド近くで爆発 「イスラム国」が声明 エジプト

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年10月24日17時58分

エジプトのカイロ近郊ギザ県にある3大ピラミッド近くの広場で23日、爆弾が見つかり、爆発物処理班が処理中に爆発した。警察官2人と近くのホテル警備員2人が負傷した。過激派組織「イスラム国」(IS)はネット上に「戦士たちがエジプトの背教者の警察官を爆弾で襲撃した」とする犯行声明を出した。

現場は3大ピラミッドから約1・5キロで、周囲には、ピラミッドが間近に臨める部屋があることで外国人観光客に人気の高級ホテルが並ぶ。ピラミッドの周辺では6月に警察官2人が武装グループに銃撃されて死亡する事件があった。

エジプトのシナイ半島を拠点とするIS系武装組織は軍や警察を標的に攻撃を繰り返している。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

ロシア旅客機、エジプト・シナイ半島で墜落 224人搭乗か

cnn.co.jp

2015.10.31 Sat posted at 18:09 JST

カイロ(CNN) エジプトのイスマイル首相は、ロシアの旅客機が31日、同国東部シナイ半島で墜落したと明らかにした。ロシア国営メディアは同機に224人が搭乗していたとしている。

ロシアの通信社スプートニクがエジプトの航空管制当局の話として伝えたところによると、同機はエジプトのリゾート地シャルムエルシェイクからロシアのサンクトペテルブルクに向かっていた。

同通信によると、ロシア航空当局筋は国営RIAノーボスチ通信に、墜落したのはロシアの航空会社コガリムアビアの9268便(エアバスA321型機)で、乗客217人、乗員7人が搭乗していたと語った。同機はシャルムエルシェイクを離陸してから23分後にレーダーから消えたという。

エジプト国営アルアフラム紙は、墜落地点はシナイ半島中部アルクンティラとアルカシーマの間で、救急車20台以上が現場に向かったと伝えた。

ロシア外務省は交流サイトのフェイスブックで、エジプトのロシア大使館が情報収集に当たっていると述べた。



 
 
>TOP

ロシア旅客機が墜落、224人全員が犠牲か IS系声明

asahi.com

モスクワ=中川仁樹、カイロ=翁長忠雄

2015年10月31日23時50分

エジプト東部シャルムエルシェイク発、ロシア・サンクトペテルブルク行きのロシアの航空会社コガリムアビアの9268便(エアバスA321−200型機)が31日、エジプトのシナイ半島に墜落した。乗客・乗員224人の大半がロシア人。AP通信によると、エジプト当局者は全員が死亡したとしている。

ロシアの航空当局などによると、墜落機は31日午前5時51分(日本時間午後0時51分)に離陸し、23分後にレーダーから消えた。墜落現場は半島北部の町アリーシュから約100キロ南の山岳地帯。衛星放送アルジャジーラなどによると、現場で100人以上の遺体が見つかり、軍がヘリコプターで搬送しているという。機体は真っ二つに割れているという。在エジプト日本大使館によると、乗客に日本人はいないとみられる。

シナイ半島で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」(IS)系武装組織は31日、「ロシア機を撃ち落とした」とする声明をインターネット上に発表した。これまでのISの犯行声明と同じ書式を採っており、「イスラムの地上にも空にも、ロシア人の安住の場所はない」などとしている。

ISは、ロシアが9月末からシリア領内でISなどに対する空爆を始めたことに反発。10月13日にはイスラム教徒に対して、ロシアへの聖戦(ジハード)を実行せよと呼びかけていた。

一方、ロシアのソコロフ交通相は「撃墜されたという情報を信用してはならない」と否定。タス通信などは、機長が管制官に機体の不調を訴えた直後に交信が途絶えたと伝えた。最寄りの空港への緊急着陸を求めていたという。ロシアの捜査当局は31日、航空会社の刑事責任を視野に捜査に入った。

エジプトのカマル民間航空相は「原因を特定するには時期尚早だ。すべての可能性を調べる」と述べた。ロシアのプーチン大統領は緊急事態省に対し、救助チームの派遣を指示した。

シャルムエルシェイクは国際的なリゾート地で、欧米やロシアの観光客に人気がある。(モスクワ=中川仁樹、カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

ロシア機墜落、故障が原因か 遺体と記録装置を発見

cnn.co.jp

2015.11.01 Sun posted at 09:53 JST

カイロ(CNN) ロシアの旅客機が墜落したエジプト・シナイ半島の現場で、飛行データや操縦室内の音声を記録したブラックボックスが見つかった。またエジプトのカマル民間航空相によると、搭乗者224人のうち129人の遺体が収容され、同国の首都カイロへ送られた。

墜落したのはロシアの航空会社コガリムアビアの9268便(エアバスA321型機)。現地時間の31日早朝に乗客217人、乗員7人を乗せ、シナイ半島南端付近に位置するリゾート地シャルムエルシェイクからロシアのサンクトペテルブルクへ向かって出発したが、離陸から23分後にレーダーから姿を消した。

ロシアの国営メディアによれば、乗客の多くは旅行帰りのロシア人とみられる。子どもも搭乗しており、乗客名簿によれば17人だが、ロシア当局は25人としている。

エジプト国内の空港を管理運営するエジプト空港会社(EAC)の責任者がCNNアラビックに語ったところによると、墜落の原因は不明だが、技術上の故障だった可能性が高い。

墜落機は出発前に通常の点検を受け、異常なしとの結果が出ていた。墜落前にも変わった様子はみられなかったという。当時の天候は良好だったとされる。

ロシアの国営テレビ「ロシア24」など同国のメディアは、墜落機が姿を消す前に、機長から故障の報告と緊急着陸の要請があったと伝えたが、当局者らによる裏付けは得られていない。

過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系のイスラム武装組織が同日、インターネット上で「対空ミサイルを使って撃ち落とした」との犯行声明を出した。しかしロシアの国営IRAノーボスチ通信はソコロフ運輸相の話として、声明に信ぴょう性はないと伝えている。

独ルフトハンザ航空と仏エールフランスは、現場上空を避ける飛行ルートへの変更を決めた。ルフトハンザの報道担当者は、同機が墜落した状況や原因が明確になるまでの措置だと説明した。



 
 
>TOP

現場はIS系台頭地域 原因、慎重に調査 ロシア機墜落

asahi.com

カイロ=翁長忠雄、サンクトペテルブルク=駒木明義 其山史晃2015年11月1日05時11分

エジプト東部シナイ半島で31日、ロシアの民間旅客機が墜落した。墜落現場付近では過激派組織「イスラム国」(IS)系武装勢力が活動を強め、軍と激しく衝突している。エジプトの当局は事件・事故の両面から墜落の原因を慎重に調査する構えだ。

墜落機が到着予定だったサンクトペテルブルク国際空港。到着予定時刻をわずかに過ぎた午後1時(日本時間午後7時)すぎに記者が到着ロビーに入ると、インフォメーションコーナーにロシア緊急事態省の職員が詰めていた。乗客を迎えに来たとみられる人たちは、緊急事態省が用意したバスに案内されて、待機場所に向かっていた。ショックを受けた人のため、医療拠点も設けられた。

エジプト政府の発表によると、墜落現場となったシナイ半島北部アリーシュ付近には、救急車50台以上が派遣された。軍は現場に通じる道路を封鎖。イスマイル首相を筆頭に、関係閣僚や治安・外交当局による作業チームが組織され、首相らも墜落現場へ向かった。

墜落現場では、同機のブラックボックスが発見されたという。民間航空省の調査チームが原因の解明に当たる。

エジプトの治安当局によると、撃墜されたり爆発したりしたことを示す情報はないという。イスラム過激派組織などの犯行声明も今のところ出ていない。

ログイン前の続きエジプトでは、2013年夏にイスラム系のムルシ大統領が軍に解任・拘束された後、シナイ半島のイスラム系武装勢力の活動が活発化した。武装勢力は14年秋、ISに忠誠を表明し、組織名を「イスラム国シナイ州」に改称した。

アリーシュはパレスチナ自治区ガザに近く、エジプト軍は、ガザから地下トンネルを通じてイスラム過激派に武器が流入していると警戒している。

IS系武装組織は昨年10月と今年1月、アリーシュの軍施設や警察署などを狙った大規模攻撃を仕掛け、軍と治安当局、武装勢力の双方に多数の死傷者が出た。その後もシナイ半島では断続的に戦闘が続いている。シーシ大統領は今月24日にシナイ半島北部の非常事態を宣言し、夜間外出禁止令の3カ月延長を決めている。

またISはロシアが9月末からシリア領内でISなどに対する空爆を始めたことに反発。10月13日にはロシアも「十字軍」だとしてイスラム教徒に対し聖戦(ジハード)を実行せよと呼びかけていた。

シャルムエルシェイクは紅海に面した、エジプトを代表するリゾート。高級ホテルが立ち並び、ダイビングなどマリンスポーツが盛んで、欧米やロシアの観光客に人気がある。05年には外国人観光客を狙った爆破事件があり、アルカイダ系組織が犯行声明を出した。近年は当局が治安維持に力を入れ、テロ事件は起きていない。(カイロ=翁長忠雄、サンクトペテルブルク=駒木明義)

■元機長「管制と航空機側のやりとりがカギ」

インターネットで飛行情報を提供する「フライトレーダー24」で、墜落したロシア機のデータを確認した元日航機長で航空評論家の小林宏之さんは31日夜、「現時点では事件、事故両面の可能性がある。管制と航空機側でどのようなやりとりがあったのかがカギになる」と話した。

データによれば、墜落機は離陸からおよそ20分後に高度約9千メートル、時速約750キロに達し、巡航状態に入った。その直後、1分間で高度は約1千メートル上昇。次いで約1500メートル降下しながら、速度は時速約170キロまで落ちている。小林さんは「急降下しているのに低速度になるのは不自然。データが正しいとすれば、エンジントラブルや操作ミスで失速状態に陥った可能性がある」と話す。

仮にテロだった場合、機内で爆発などの異常事態が発生し、操縦士が急上昇の動作に入ったことも考えられるという。ただ地対空ミサイルで狙われれば、民間機では発見が難しく、気づいても回避はできないという。(其山史晃)



 
 
>TOP

ロシア機墜落224人絶望 ISは「撃墜」 エジプト 離陸後「機器に問題」

東京新聞

2015年11月1日 朝刊

【カイロ=中村禎一郎】エジプト首相府は三十一日、東部シナイ半島でロシアの旅客機が墜落したと発表した。エジプト民間航空省によると、旅客機はコガルイム航空(通称メトロジェット航空)のエアバスA321で、乗客二百十七人と乗員七人の計二百二十四人が搭乗。救助当局者はロイター通信に、生存者はおらず墜落現場で多数の遺体を収容したと語った。在エジプト日本大使館によると、現在のところ、日本人の乗客は確認されていない。

AFP通信によると、旅客機はロシアの航空会社のチャーター便。シナイ半島南部シャルムエルシェイクを三十一日午前六時(日本時間午後一時)ごろに離陸。ロシア西部サンクトペテルブルクに向かっていたが、約二十分後にレーダーから消えた。墜落した機体はシナイ半島北東部の山地で見つかった。

エジプト紙アルアハラム(電子版)は、エジプト当局者の話として、操縦士が「機器に問題がある」として近くの空港に着陸許可を求めていたと報じた。当局はすでに、飛行状況を記録したブラックボックスを回収したもようだ。

過激派組織ISはインターネットを通じ「ロシア機を墜落させた」と犯行声明を発表した。だが、ロシアのソコロフ運輸相は「真実とは考えられない」と否定。ロイターによると、エジプトの治安筋も「撃墜されたり爆破されたりした根拠は見当たらない」と説明した。

シャルムエルシェイクは、温暖な紅海沿いの保養地として知られ、ロシアだけでなく、欧州からも多くの旅行者が訪れる。



 
 
>TOP

墜落したロシア機、空中分解か 現地入った専門家の見方

asahi.com

カイロ=翁長忠雄、山尾有紀恵、モスクワ=中川仁樹

2015年11月2日01時08分

エジプト東部シナイ半島で墜落したロシア・コガリムアビア社の旅客機(乗客乗員224人)について、エジプト政府は1日、163人の遺体を収容したと発表した。同国のカマル民間航空相は、墜落前の交信に問題はなかったとし、機体の異常が伝えられたとする当初の情報を否定した。現地入りしたロシアなどの航空専門家は「空中分解」との見方を示した。両国の調査当局は原因解明を本格化する。

カマル氏は10月31日夜の記者会見で「管制官とロシア機の交信は通常通りに行われ、異常はなかった」と述べた。レーダーから機影が消える前にSOS発信はなかったとも述べた。

エジプト政府は現場からブラックボックスを回収。ロシアは捜索活動や原因調査のため、緊急事態省の航空機3機を派遣した。

収容された遺体は、同日夕からカイロの検視所や病院に運ばれた。遺体は広範囲で見つかっており、多くは損傷が激しいという。捜索隊は墜落地点から半径3〜4キロで捜索しているが、範囲をさらに広げる。

[hand.png]ノーボスチ通信によると、現地入りしたロシアなどの調査委員会の専門家は、機体の破片が20キロの範囲に散乱していることから「空中分解した」との見方を示した。ただ原因の特定については「結論を出すのは早い」とした。

過激派組織「イスラム国」(IS)が運営するラジオは1日、「IS戦士がロシア機を撃墜した」とするニュースを伝えた。だがシナイ半島でIS系組織が通常用いる携帯型対空ミサイルは高度約6千メートルしか届かず、1万メートル近くを飛ぶ旅客機の撃墜は困難だとみられている。エジプト、ロシア両政府とも、ISの犯行の可能性を否定している。

ロシアではISの声明に触れた報道はほとんどなく、主に航空会社の責任の有無に焦点が当たっている。ノーボスチ通信によると、同社は2010、11年に航空機の炎上事故を起こした。またロシアのテレビは、「副操縦士が離陸直前の長女との電話で『機材の技術的な状態を改善してほしい』と不満を述べていた」という元妻の証言を報じた。

ただ同社の関係者は、機長が飛行時間1万2千時間のベテランで、「乗員のミスとは考えていない」と主張。航空機の整備も適正に行われていたという。(カイロ=翁長忠雄、山尾有紀恵、モスクワ=中川仁樹)



 
 
>TOP

爆発は起きたのか−−ロシア機墜落の原因、依然不明

cnn.co.jp

2015.11.04 Wed posted at 11:20 JST

(CNN) エジプト・シナイ半島で起きたロシア機の墜落直前に、米衛星が現場上空で強烈な熱を観測していたことが分かった。機上で爆発が起きた可能性も視野に、原因調査が進められている。

ロシア・コガリムアビア航空9268便(エアバスA321−200型機)の墜落原因をめぐっては、依然としてさまざまな説が飛び交っている。

民間の航空情報サイト「フライトレーダー24」によれば、墜落機は信号が途絶える直前、高度と速度が急激に落ちていた。管制への救難信号はなかったとされる。

米当局者がCNNに語ったところによると、墜落直前に空中で瞬間的に強い熱が発生したのを米軍の衛星がとらえていた。

情報当局は同機がミサイルで撃墜された可能性を排除しているが、機上で爆弾やエンジン故障による爆発、構造上の問題による火災など、何らかの破壊的な現象が起きたとの説が検討されているという。

飛行データや操縦室内の音声を記録したブラックボックスは、良好な状態で回収された。エジプト当局者らは最初に現場検証を済ませた後、ブラックボックスの解析作業に入るとの方針を示してきた。カマル民間航空相は3日、検証作業は同日夕までに完了すると発表した。民間航空省によると、専門家チームが2日からデータの回収作業を始めている。

ロシアのインタファクス通信はカイロの情報筋の話として、音声記録装置には墜落直前、「予想外」の「異常な」事態が突然発生したことを示す音が入っていたと伝えた。

ロシアの航空当局は機体が空中分解したとの見方を示している。こうした音声からその原因が特定できる可能性も出てきた。

ロシアの国営メディアがこれまでに伝えたところによると、残骸の中から爆発物の痕跡は見つかっていない。匿名の情報筋によれば、収容された遺体にも今のところ、爆発に関連した外傷はみられないという。



 
 
>TOP

爆弾が爆発し警官3人が死亡 エジプト北部

cnn.co.jp

2015.11.04 Wed posted at 18:11 JST

(CNN) エジプト北部の北シナイ県にある警察官向けのクラブの外で4日、爆弾が爆発し、少なくとも3人の警察官が死亡したほか、負傷者も出た。国営ナイルテレビが伝えた。実行犯については分かっていない。

北シナイ県では武装組織による襲撃が頻発しており、軍とイスラム系組織との衝突が続いている。

同地域での紛争の数は、2013年に当時のムルシ大統領が失脚して以来増加した。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、英米の爆弾説にエジプトとロシアが反論

cnn.co.jp

2015.11.06 Fri posted at 10:46 JST

(CNN) ロシアの旅客機がエジプトで墜落した原因を巡って英国や米国から爆弾説が浮上したことに対し、ロシアとエジプトの当局者は5日、そうした説を裏付ける根拠はまだ何もないと反論した。一方、オバマ米大統領は「可能性は確実にある」、キャメロン英首相は「その可能性の方が大きい」と発言している。

ロシアのコガリムアビア航空9268便は10月31日、エジプトのシャルムエルシェイクからロシアのサンクトペテルブルクに向かう途中でシナイ半島に墜落し、搭乗していた224人全員が死亡した。

米当局者がCNNに語ったところでは、これまでに収集した情報を分析した結果、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」か、その系列組織が、同機に爆弾を仕掛けた可能性があることが分かった。

これについてオバマ大統領は5日、米テレビ局の取材に対し、「捜査当局や情報機関が時間をかけて確認した上で、確固たる見解を発表する」とした上で、「機内に爆弾があった可能性は確実にある」と述べた。

キャメロン首相も同日、墜落の原因について確信はないとしながらも、エジプト・シャルムエルシェイクの空港の安全対策が強化されるまで、同空港からの英国人の出発を見送らせるだけの十分な理由はあると強調した。

墜落原因についてはエジプト主導で捜査を行っているほか、ロシア、フランス、ドイツ、アイルランドも捜査員を現地に派遣。一方、英国と米国は現場での捜査には加わっていない。

エジプト民間航空相は、これまでの捜査で爆弾説を裏付ける証拠は何も見つかっていないと強調。複数の当局者によれば、米国からも英国からも爆弾の可能性についての情報提供は受けていないという。シュクリ外相はCNNの番組の中で、「もし情報があるのなら、直接的な関係者に共有されるべきだった」と批判した。

ロシア大統領府の発表によれば、プーチン大統領は5日、キャメロン英首相との電話会談で、墜落原因の推定は公式な捜査結果を根拠とすべきだと伝えたという。



 
 
>TOP

英外相「爆発物が原因の可能性」 エジプトのロシア機墜落

nikkei.com

2015/11/5 8:26

【ロンドン=共同】エジプトのシナイ半島で起きたロシア機墜落について、ハモンド英外相は4日、幅広い情報を基に、機内に持ち込まれた爆発物が原因になった「かなりの可能性」があるとの結論に達したと述べた。半島南部シャルムエルシェイクへの英旅客機の乗り入れを停止すると表明し、渡航を控えるよう国民に呼び掛けた。

AP通信は4日、傍受した通信の内容などから過激派組織「イスラム国」系の組織が爆発物を仕掛けることに関与したと推定できるとする米当局者の話を伝えた。ただ、米情報当局は爆発物が原因だと断定するには至っていない。

アイルランド航空当局も4日、シャルムエルシェイクへの運航を当面取りやめると発表した。

キャメロン英首相の報道官は事故原因について、調査中で断言はできないとしながらも、情報が集まるにつれて「爆発物によって墜落した可能性もあるとの懸念を抱くようになった」と説明した。首相は4日夕、治安対策会合を招集。航空専門家を現地に派遣した。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、英米政府「爆発物の可能性」
エジプトは否定

nikkei.com

2015/11/5 10:39

【カイロ=押野真也】10月31日にエジプト東部のシナイ半島でロシアの航空機が墜落した事件について、ハモンド英外相は4日、幅広い情報をもとに機内に持ち込まれた爆発物が墜落の原因になった「かなりの可能性」があると述べた。米メディアも同日、爆弾による爆発を示す証拠があり、過激派組織「イスラム国」(IS)か同調者による犯行の可能性があるとの米政府当局者の話を報じた。ただエジプト政府は爆発物やロケット攻撃など、テロの可能性を否定している。

英政府は墜落原因が爆発物である可能性が高まったことを受け、墜落機が飛び立ったシナイ半島南部のリゾート地、シャルムエルシェイクから英国に向かう4日の旅客機の運航を見合わせた。同日にはキャメロン首相が閣僚や治安機関を交えた緊急の治安会合を招集し、意見を交わした。

複数の米メディアによると、米政府は乗客名簿をテロリストの容疑者リストと照合するなどの捜査を進めているという。

今回の墜落事件を巡っては、ISが犯行声明を出している。英米政府がテロの可能性について言及したことで、関係各国・地域の航空当局などがテロ対策を強化せざるを得なくなる恐れがある。

エジプト政府は墜落機からフライトレコーダーなどを回収して墜落原因の分析作業を進めている。ISは、声明でロシア機を「撃ち落とした」と述べる一方、機内で爆破したとは言及していない。ISが持つ地対空ミサイルの能力から考えて、エジプト政府は「(声明は注目を集めるための)プロパガンダだ」(シシ大統領)との立場を貫く。

シナイ半島ではISの活動が活発だが、エジプト軍は同半島南部のシャルムエルシェイクについては治安維持の徹底を強調。仮にテロによる墜落だとすれば国家の威信も失墜しかねない。

ロシアは9月にIS掃討の名目でシリアで空爆を始めた。ロシア機墜落がシリア空爆への報復テロとすれば、治安当局が警戒体制を強める可能性もある。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、英米「テロか」 エジプトなど反発

2015/11/5 20:32

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】10月31日にエジプト東部のシナイ半島でロシア機が墜落した事故で、テロ説を主張し始めた英米両国に対し、エジプトやロシアが反発している。エジプトとロシアは、今回の墜落がテロであれば政権の打撃となりかねず、慎重な調査が必要との立場だ。各国の思惑が絡み、真相の究明には時間がかかる可能性がある。

テロ説を真っ先に主張したのは英国だ。

4日、ハモンド英外相は「墜落は機内に仕掛けられた爆発物によって引き起こされた可能性が高い」と述べた。英政府は墜落機が離陸したシナイ半島南部のリゾート地、シャルムエルシェイクと英国とを結ぶ航空機の運航中止を命じた。米政府は公式な声明を出していないが、米メディアは同政府がテロとの見方を強めていると報じた。

これに対し、エジプト政府からは反発の声が相次いだ。シュクリ外相は調査結果が出るまで「先入観を持つべきではない」と述べ、旅客機の運航を統括するカマル民間航空相も英米のテロ説は「事実に基づかない」と批判した。AFP通信によると、ロシアのペスコフ大統領報道官も5日、英米の見解は「推測にすぎず、現時点ではいかなる判断も下すべきではない」などと、エジプト政府に同調している。

今回の事故では、墜落機は離陸してから23分後に交信を絶ち、乗客と乗員224人全員が死亡した。当初から運航上のトラブルか、テロかで見方が分かれていた。事故後、エジプトとロシアの両国は調査委員会を立ち上げて現場検証などを続け、最終的な結論を得るのに数カ月かかるとの見通しを示している。

エジプトとロシアはともに、テロ説を簡単には受け入れられない。

エジプトのシシ大統領は「強い指導者」とのイメージを掲げて14年6月に大統領に就任した。シナイ半島では過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の関連組織「ISシナイ州」が活動するが、掃討作戦の成果を強調してきた経緯がある。

特にシャルムエルシェイクは紅海に面し、世界有数のダイビングの名所として知られる。エジプトは国内総生産(GDP)の1割を観光業が担う。外国人が多く訪れる同地はエジプト経済の生命線の一つだけに、今回の墜落がテロであれば観光産業には大きな打撃だ。

一方、中東で影響力が陰る米国をけん制するため、ロシアは9月末にISの活動拠点であるシリアへの軍事介入に踏み切った。ISはロシアへの報復を宣言してきた。シリアへの介入が原因で自国民が犠牲になったとすれば、プーチン政権への批判が起きかねない。

今回の墜落事故を巡って、ISはインターネット上で「我々がロシアの飛行機を落とした。回収したブラックボックスをよく調べろ。我々が取った手法は適当な時期に明らかにする」との声明を出している。

エジプトのシシ大統領は4日から英国を訪問している。同大統領はISの声明は「プロパガンダだ」との姿勢を崩していない。同大統領の訪問中に英政府がテロとの見方を示したことは、エジプト政府に原因究明を促す圧力との見方もある。



 
 
>TOP

「ロシア機を墜落させたのは我々だ」 ISが再び声明

asahi.com

カイロ=渡辺丘2015年11月5日10時03分

エジプト東部シナイ半島でのロシア機の墜落について、過激派組織「イスラム国」(IS)系の武装組織は4日、「(ロシア機を)墜落させたのは我々だ」とする新たな声明をインターネット上に出した。具体的な根拠などは示さず、「できるなら、我々が墜落させなかったことを証明してみればいい。我々が望むときに、間もなくその(墜落させた)方法を明らかにする」などとしている。

IS系武装組織は墜落直後の10月31日、「ロシア機を撃ち落とした」とする声明を発表したが、エジプトのシーシ大統領は「プロパガンダだ」としてISの関与を否定していた。

一方、エジプトの航空当局は4日、操縦室内の音声が記録された「コックピットボイスレコーダー」が一部破損しており、データの取り出しに多大な作業が必要になるとの見通しを示した。飛行速度や高度を記録した「フライトデータレコーダー」は順調に取り出されており、「今後、詳細な分析対象となる」と明らかにした。(カイロ=渡辺丘)



 
 
>TOP

ロシア機墜落、機内の爆発物が原因か 英外相が見解

asahi.com

ロンドン=渡辺志帆、ワシントン=峯村健司2015年11月5日11時02分

エジプト東部シナイ半島でロシアのコガリムアビア社の旅客機が墜落したことについて、ハモンド英外相は4日、機内に持ち込まれた爆発物による墜落の可能性が高いとの見方を示した。また、米CNNは同日、米情報機関が過激派組織「イスラム国」(IS)か関連組織が機内に爆弾を仕掛けたとの見方を強めている、と報じた。

キャメロン英首相の報道官は4日、「爆発物による墜落との懸念を持っている」との声明を発表。同日夜には内閣の治安対策緊急委員会が開かれた。会議後、ハモンド氏は「我々は、墜落は機内に持ち込まれた爆発物が引き起こした可能性が相当あるとの結論に達した」と述べた。

これを受けて、墜落機が離陸したシナイ半島のリゾート地シャルムエルシェイクと英国を結ぶ航空機の運航が中断された。ハモンド氏は国民に渡航の自粛も強く要請した。AP通信によると、エールフランス航空やルフトハンザ航空は、墜落直後にシナイ半島行きの航空機の運航を中止した。

一方、CNNによると、米情報機関は、ロシア機の墜落直後にシナイ半島のIS関係者が何らかの交信をしたことを把握。また、墜落直前に空中で瞬間的に強い熱が発生したことを米軍の衛星がとらえたという。ただ、墜落原因に関して最終結論を出していないとも伝えた。

米政府の情報機関を統括するクラッパー国家情報長官は2日にワシントンであった会合で、「シナイ半島には非常に攻撃的なISの集団がいる」とし、ISによるテロの可能性について「排除しない」と語った。ただ、「テロの関与を示す直接の証拠はない」として、墜落機のブラックボックスの分析を待って判断する考えを示していた。

ロシア機は10月31日に墜落。乗客乗員224人全員が死亡した。(ロンドン=渡辺志帆、ワシントン=峯村健司)



 
 
>TOP

独ルフトハンザ、シナイ半島発着便の運航停止

nikkei.com

2015/11/6 1:27

【カイロ=押野真也】独ルフトハンザ航空は5日、墜落機が離陸したシナイ半島南部のリゾート地、シャルムエルシェイクを発着する航空便の運航を当面停止すると発表した。英政府はすでに、機内に仕掛けられた爆発物によって墜落したとの見方を強め、シャルムエルシェイクと自国とを結ぶ航空機の運航中止を命じている。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、テロ説「時期尚早」 エジプトなど英米に反発

nikkei.com

2015/11/6 1:43

【カイロ=押野真也】10月31日にエジプト東部のシナイ半島でロシア機が墜落した事故で、テロ説を主張し始めた英米両国に対し、エジプトやロシアが反発している。エジプトとロシアは、今回の墜落がテロであれば政権の打撃となりかねず、原因の特定は時期尚早で慎重な調査が必要との立場だ。各国の思惑が絡み、真相の究明には時間がかかる可能性がある。

テロ説を真っ先に主張したのは英国だ。5日、ハモンド英外相は、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)による爆破テロで墜落したとの見方について「可能性が大きい」と述べた。キャメロン英首相も同日、「どちらかといえば(テロの)可能性が高い」と述べた。米政府は公式な声明を出していないが、米メディアは同政府がテロとの見方を強めていると報じた。

すでにISは犯行声明を出しているが、エジプト政府からは「先入観を持つべきではない」(シュクリ外相)、「事実に基づかない」(カマル民間航空相)などと英米に対する批判が相次いだ。

ロシアのプーチン大統領は5日、キャメロン英首相と電話で協議した。現在、エジプトとロシアの両国は調査委員会を立ち上げて現場検証などを続けている。プーチン大統領は正式な事故調査の結果を待つべきだ、と不満を表明したという。

エジプトとロシアはともに、テロ説を簡単には受け入れられない。エジプトのシシ大統領は「強い指導者」とのイメージを掲げており、テロであれば威信にかかわる。経済面でも、シャルムエルシェイクは世界有数のダイビングの名所として知られ、外国人旅行者も多い。同地はエジプト経済の生命線の一つだ。

シシ大統領は4日から英国を訪問し、5日にキャメロン英首相と会談。同大統領の訪問中に英政府がテロとの見方を示したことは、エジプト政府に原因究明を促す圧力との見方もある。

一方、米国をけん制するため、ロシアは9月末にISの活動拠点であるシリアに軍事介入した。ISはロシアへの報復を宣言してきた。シリアへの介入が原因で自国民が犠牲になったとすれば、プーチン政権への批判が起きかねず、神経をとがらせている。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、貨物室に爆弾か 英などで報道

nikkei.com

2015/11/6 21:59

【カイロ=共同】エジプト・シナイ半島のロシア機墜落で、英BBC放送は6日、離陸地のエジプト・シャルムエルシェイク空港で旅客機の貨物室に近づける何者かが、墜落機が離陸する直前に荷物の中か、その上に爆発物を仕掛けた可能性を英治安当局が疑っていると報じた。

6日付の英紙デーリー・テレグラフは、同機の胴体やドアの残骸に内部からあけられた多数の穴が残っているのが写真で確認でき、機体内部からの爆発を示唆していると報じた。

地元紙などによると、エジプト当局はこれまでに、同機の離陸直前に機内食を運び込んだ業者の運転手とスタッフを事情聴取した。この業者の車は機体後部に横付けされたという。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、機内に爆弾か レコーダーの解析進む

cnn.co.jp

2015.11.07 Sat posted at 10:19 JST

(CNN) エジプト・シナイ半島で発生したロシア・コガリムアビア社の旅客機墜落について、フライトレコーダーの解析に当たっていた欧州当局の調査員らは6日、墜落の原因は事故ではないとの見方を示した。CNN系列局のフランス2が伝えた。

調査員らは、コックピットの音声を記録したボイスレコーダーの記録から爆発が起きたことが示されていると指摘。またフライトレコーダーには、飛行の初期段階で機器の不具合を示す兆候はなく、爆発が事故によるものではないことを確認したという。

フランス2によると、最初の24分間は何も問題がなかったが、次の瞬間、突如として音声が途絶え、これ以降はコックピット内の会話が記録されていないことから、調査員らは機内に爆弾があったと確信したという。

CNNの航空専門家は、「ある種の爆発音が聞こえたとすれば、それはほんの一瞬だ。そうなれば電力が完全に失われる前に(レコーダーの)数値が混乱する。もしこの報告書が正しければ、(調査員らは)音を聞き、これを特定できるとの分析を下したことになる」と述べた。機体が構造的な不具合により分解した場合、より多くのノイズが長時間にわたって聞こえたはずだという。

フランスの航空事故調査機関BEAはCNNに対し、エジプトの当局者が24時間以内に墜落調査について発表を行うと述べた。一方、エジプト外務省はツイッターで、同国の民間航空省が現地時間7日午後5時に新たに会見を開くと明らかにした。会見の詳細は不明。



 
 
>TOP

ロシア、エジプト便の運航を停止 プーチン氏が方針転換

cnn.co.jp

2015.11.07 Sat posted at 12:44 JST

(CNN) ロシアのプーチン大統領は6日、エジプト・シナイ半島でロシア・コガリムアビア社の旅客機が墜落したことを受け、墜落の原因が確定するまでロシアの航空会社のエジプト便について運航を停止すると決めた。クレムリン(ロシア大統領府)が明らかにした。

クレムリンは、「プーチン大統領は国会対テロ委員会(NATC)の勧告を受け、エジプト行きの航空便を停止した。大統領はまた、エジプトから帰国するロシア国民を支援するよう指示した」と述べた。

クレムリンのペスコフ報道官によると、米英両国はプーチン大統領が航空便の運航停止を決定する前、コガリムアビア機の墜落について、ロシア政府と諜報(ちょうほう)情報を共有していたという。

またプーチン大統領は、エジプトのシーシ大統領と、エジプト内の治安状況について会談。エジプト大統領府によると、両国の当該治安当局のあいだでの協力を強化することなどで合意したという。

ロシアはこれまで、機内の爆弾により旅客機が墜落したとする説を否定してきた。これが爆破テロであれば、シリアのアサド政権を支持して過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」など反体制派への空爆に踏み切ったプーチン大統領の決断への報復と取られかねないとの懸念が理由としてあるとみられる。

ロシアが今回、立場を転換させたことで、墜落の原因が爆発にあるとする見方が強まった。

調査員が事故現場を検分し、西側諸国の当局者が情報機関の報告書を調べるなかで、墜落は機体内部に設置された爆弾によるものとの見方が浮上していた。爆弾は旅客機が離陸したエジプトのリゾート地、シャルムエルシェイクで機内に持ち込まれたとの見方もある。



 
 
>TOP

ロシア機「突然激しい爆発音」 ブラックボックス解析
仏国営テレビ報道

nikkei.com

2015/11/7 6:24 (2015/11/7 6:52更新)

【パリ=共同】エジプトで起きたロシア機墜落をめぐり、フランス国営テレビ、フランス2は6日、回収されたブラックボックスの記録を解析している専門家が「突然、激しい爆発音が響き、その後は何も聞こえなくなった」と話し、故障以外の爆発が墜落の原因とする見方を示したと報じた。

航空機事故で原因特定の決め手となるブラックボックスは、ボイスレコーダー(音声記録装置)とフライトレコーダー(飛行記録装置)で構成される。

専門家は、エンジン故障の場合、ボイスレコーダーに爆発音以外に断続的な異常音が記録されるケースが多いと指摘。フライトレコーダーの記録と合わせて、爆破テロの可能性が高いことを示唆した。

また、墜落現場に散乱した機体の残骸を見ると、損傷は機体内部から外部へ向かう傾向が確認できると証言し「(この点からも)機内で火薬に由来する爆発物が使われた可能性が高い」と話した。

同テレビは専門家の国籍、所属などを明らかにしていないが、フランスには墜落機を製造した航空機メーカー、エアバスの本社があり、複数の専門家を派遣し、エジプト、ロシア両当局などとともに事故調査に当たっている。



 
 
>TOP

ロシア機に爆発音記録 ブラックボックス分析、仏報道

nikkei.com

2015/11/7 11:02

【パリ=竹内康雄】エジプトのシナイ半島で起きたロシア旅客機墜落の原因を巡り、仏AFP通信は6日、回収されたブラックボックスの分析結果が爆弾によるテロの可能性を強く示唆したと報じた。関係者の話として伝えた。飛行中に突然、爆発音が発生し、その後に墜落したという。

ブラックボックスは「フライトデータ記録装置」と「コックピットボイスレコーダー」の2つの装置からなる。両装置は墜落直前まで「問題はまったくなかった」といい、ある時点で突然動作しなくなり、機内の急速な減圧が始まったと説明した。

技術面での問題があれば、何らかの異常がブラックボックスに記録されることが多いとして、「技術面のトラブルが原因の爆発とは考えにくい」という。このため、機内に仕掛けられた爆弾が爆発したという仮説を「強く裏付ける」と指摘した。

AFP通信は関係者の所属を明示していないが、フランスには墜落機を製造した航空機製造のエアバスの本社がある。同社は専門家を派遣し、事故の原因究明にあたっている。

一方、ロシアは6日、すべてのエジプト便の運航停止を命じた。米ボーイング737型機の飛行許可を取り消す方針は撤回した。



 
 
>TOP

「イスラム国」がロシア機墜落誇る通信 米当局傍受

nikkei.com

2015/11/7 12:19

【ワシントン=共同】米NBCテレビは6日、エジプト・シナイ半島にいる過激派組織「イスラム国」(IS)の戦闘員が、ロシア機を墜落させたことを誇る通信を米当局が傍受していたと報じた。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、テロ濃厚に 「空中で3〜4回爆発」報道

2015/11/7 20:38 (2015/11/8 1:30更新)

日本経済新聞 電子版

【カイロ=押野真也】エジプト東部シナイ半島で10月31日にロシア機が墜落した事件をめぐり、イスラム過激派による爆破テロだったとの見方が濃厚になってきた。回収したブラックボックスには爆発音が記録されており、ある時点で突然動作を止めたことが明らかになった。これまでテロと認めることに慎重だったロシアもプーチン大統領が6日、エジプト便の運航停止を表明するなどテロ説に傾いている状況がうかがえる。

ロシア紙コメルサント(電子版)は7日、同機が空中で3〜4回爆発したと報じた。仏メディアも関係者の話として、コックピットの音声などを記録するブラックボックスを分析した結果、技術的な問題ではなく、機内に仕掛けられた爆弾が爆発した可能性が高いと報じている。

エジプトの事故調査委員会のムカダム委員長は7日、カイロで記者会見し「全てのシナリオを考慮する」と述べた。

一方、米情報機関は過激派「イスラム国」(IS=Islamic State)が関与したとの見方を強めている。ISの犯行だとすれば、民間航空機を爆破した初のケースとなり、国際的な大規模テロを起こす能力を持っていることを示すことにもなる。



 
 
>TOP

英旅客機、ミサイルを間一髪で回避 8月にエジプト上空で

cnn.co.jp

2015.11.09 Mon posted at 10:34 JST

(CNN) 今年8月にエジプト東部のリゾート地、シャルムエルシェイクへ向かっていた英トムソン航空の旅客機が、ミサイルを間一髪で回避していたことが分かった。英紙ガーディアンが伝えた。

同紙によると、旅客機は8月23日、乗客乗員189人を乗せてロンドンを出発。飛行中にミサイルが300メートル以内の距離まで接近したが、無事に着陸した。この件は乗客には知らされなかった。

英政府の報道官は報道内容が事実であることを認めた。そのうえで「報告を受けて調査した結果、攻撃の標的になったわけではなく、エジプト軍が当時実施していた通常演習の可能性が高いと判断した」と述べた。

エジプト外務省の報道官は7日、旅客機へのミサイルの接近について、シャルムエルシェイク空港から数キロの基地で地対地砲撃演習を行っていたことが関係していると説明した。ただ地対空ミサイルは発射されず、旅客機に危険はなかったとしたうえで、演習については航空各社に通知したと語った。

トムソン航空は乗員からの報告を受けて調査したところ、「懸念すべき問題はなく、シャルムエルシェイクへの飛行にも危険はないとの結論に達した」という。

英航空操縦士協会(BALPA)も声明で、「旅客機が危険にさらされてはいなかった」との見方を示した。

エジプト東部のシナイ半島では10月31日、シャルムエルシェイク発のロシア旅客機が墜落し、乗客乗員224人が死亡。原因の特定に向けて調査が進められている。



 
 
>TOP

ロシアの専門家がエジプト入り、主要空港の安全性を検査へ

cnn.co.jp

2015.11.09 Mon posted at 16:38 JST

(CNN) エジプト・シナイ半島で先月31日に発生したロシアの旅客機墜落で、ロシアの専門家が8日、空港の保安状況を確認するために、シャルムエルシェイクに到着したことが分かった。出発前に利用するエリアについて重点的に作業を行っている。空港幹部がロシア国営RIAノーボスチ通信に明らかにした。

今回の墜落では、旅客機はエジプト・シャルムエルシェイクの空港からロシア・サンクトペテルブルクへ向かう途中で墜落し、乗客乗員224人が死亡した。

米英からは飛行機は機内に持ち込まれた爆弾によって墜落したとの見方が出ている。エジプトの当局者は、原因の特定は出来ていないとしている。

ロシアのドゥボルコビッチ副首相は8日、専門家集団の第2陣、第3陣もモスクワを出発し、エジプトの主要な空港の安全性について確認するとの見通しを示した。

犠牲者の遺体を乗せた4機目のロシア政府専用機が8日、サンクトペテルブルクに到着した。同市では聖イサアク大聖堂で追悼式が行われ、犠牲者を悼み224回、鐘が鳴らされた。

これまでに、DNA検査によって58人の遺体の身元が確認されている。



 
 
>TOP

エジプトでもテロ説強まる ロシア機墜落

nikkei.com

2015/11/9 10:02

【カイロ=共同】エジプト・シナイ半島のロシア機墜落で、エジプトの事故調査委員会の調査官は8日、ロイター通信に対し、ボイスレコーダー(音声記録装置)の最後の部分に記録された「ノイズ」を「9割方、爆発音とみている」と述べ、事故調内で爆破テロ説が強まっていると明らかにした。

また、シナイ半島を拠点とする過激派組織「イスラム国」(IS)の傘下組織の関与を懸念する英国のハモンド外相は同日、英BBC放送に対しISの活動圏にある空港警備を強化する必要性を強調した。

事故調は7日の記者会見で、墜落原因は特定できていないと発表する一方、墜落直前とみられる最後の部分にノイズが記録され、「音の性質を特定するため、これから分析する」と表明した。この会見に先立ち、フランス国営テレビが「爆発音」と報じていた。

ハモンド氏はISの関与が明らかになれば「同組織が活動する地域にある空港の警備レベルを見直さなければならない」と指摘した。

事故調にはエジプトのほかロシア、フランス、ドイツなどの調査官が参加。ボイスレコーダーとフライトレコーダー(飛行記録装置)の解析が原因究明の鍵となる。

英国やロシアなどによる国際便の運航停止が長引く恐れがあり、2011年のエジプト革命後の混乱で主産業の観光が不振に陥った同国にとって「悪夢のような展開」(旅行業者)だ。

事故調は7日の会見で、機体の残骸が13キロにわたって散乱した状況から同機が「飛行中に分解」したと推定されるが、現時点では空中分解の原因は特定できていないと説明した。



 
 
>TOP

機体爆発、ほぼ認める ロシア機墜落でエジプト事故調

nikkei.com

2015/11/9 22:40 (2015/11/10 1:47更新)

【カイロ=押野真也】10月31日にエジプト東部でロシア機が墜落した原因を巡り、エジプトやロシアなど、関係各国がテロ説に傾き始めている。ロイター通信は8日、エジプトの事故調査委員会の調査官が機体の爆発をほぼ認めたと報じた。

この調査官によると、機内の音声などを記録するブラックボックスに残された「ノイズ(雑音)」について「9割の確率で爆発音」だと述べたという。委員会は公式にはこうした報道を否定しているが、委員会内部でテロとの見方が強まっている可能性がある。

9日のタス通信によると、ロシアのメドベージェフ首相は同国紙ロシスカヤ・ガゼータとのインタビューの中で「(ロシア機墜落は)テロの可能性がある」と初めて認めた。

エジプトの調査委員会にはフランスの専門家も参加している。仏メディアは関係者の話として、コックピットの音声などを記録するブラックボックスを分析した結果、機内に仕掛けられた爆弾が爆発した可能性が高いと報じている。

エジプトでは、空港の保安体制が厳格ではなく、事故前からテロを懸念する声が出ていた。機内に持ち込む荷物の検査も緩く、本来は持ち込みが禁じられる飲料などを持ち込むことができた。米英などもこうした事情は把握しており、事故を受けてエジプト当局に対し、保安体制を厳格にするよう求めている。



 
 
>TOP

エジプト、ISIS系組織の幹部を殺害 ロシア機墜落で声明

cnn.co.jp

2015.11.10 Tue posted at 09:52 JST

(CNN) エジプト東部シナイ半島を拠点とする過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」系組織の幹部が、エジプト治安部隊との銃撃戦で死亡した。

国営中東通信(MENA)が9日、内務省の発表として伝えた。

死亡したのは、先月のロシア機墜落で犯行声明を出していた「アンサール・バイト・マクディス(ABM、『エルサレムの支援者』の意)」の幹部、アシュラフ・アリ・アリ・ハッサネイン・カラバリ容疑者。

首都カイロ北東部の検問所で、逮捕状を執行しようとした警官が同容疑者の車に近付いたところ、逃走しようとして拳銃を発砲したため撃ち合いとなった。死亡日時は発表されていない。

MENAによると、カラバリ容疑者はABMの中で「最も危険な司令官」とされ、国内で複数のテロを首謀した。2013年の内相暗殺未遂や、今年6月に南部の観光地ルクソールで起きたテロ未遂への関与が疑われていた。

ABMは14年4月に米国務省からテロ組織の指定を受けた。同年11月にはISISへの忠誠を表明し、「シナイ半島のISIS」という別名も持つ。

シナイ半島で先月31日に墜落したロシアの旅客機をめぐっては、米英両国がシナイ半島のISIS系組織とシリア国内のISIS戦闘員との間で傍受された通信から、爆弾が仕掛けられた可能性を指摘している。米情報当局者によれば、ABMは最も活発なISIS系組織のひとつで、爆弾製造能力もある。

ABMは同機を墜落させたとの声明を出したが、具体的な方法は説明していない。ISISは犯行の内容を派手に宣伝することが多く、その傾向と食い違うため、犯行声明の真偽を疑問視する声も出ている。



 
 
>TOP

ロシア、世論対策に躍起 旅客機墜落「テロの可能性」言及

2015/11/11 0:59

日本経済新聞 電子版

【モスクワ=田中孝幸】ロシアのプーチン政権がエジプト東部シナイ半島でのロシア機墜落を受け、世論対策に躍起になっている。国営メディアはロシア市民の安全確保に向けた政府の取り組みを繰り返し報道。メドベージェフ首相はシリアの過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)による報復テロが原因と認めざるをえなくなった場合に備え「テロの可能性」に言及した。墜落に関する最終判断の内容や時期は、シリアでの軍事作戦や和平協議の行方も大きく左右するとみられる。

「テロ攻撃だった可能性は原因としてもちろん存在する」。メドベージェフ氏は9日、政府系ロシア新聞のインタビューでテロ説の可能性を初めて明言した。ロシアからエジプトへ向かう航空便の飛行停止措置を当面続ける考えも示した。

ロシア機墜落を巡る主な動き
9月30日 ロシアがシリア領内で過激派「イスラム国(IS)」などを標的に空爆開始
10月7日 ロシアがシリア領内を巡航ミサイルで攻撃
31日 エジプト・シナイ半島でロシア機が墜落。IS系が犯行声明を出したが、エジプト当局はテロを否定
11月4日 ハモンド英外相が爆発物が墜落原因の可能性が高いと発表
5日 オバマ米大統領が「爆弾が機内にあった可能性がある」と発言
9日 ロシアのメドベージェフ首相が「テロの可能性がある」と発言したとタス通信が報道

墜落を巡っては、ロシア軍によるシリア空爆への報復を目指してきたISが直後に犯行声明を出したが、ロシア高官が「信ぴょう性に乏しい」と否定した経緯がある。テロの発生を許して200人を超える自国民が犠牲になったと認めれば政権のシリア政策の正当性が揺らぐ可能性があり、国営メディアは事故の可能性に力点を置いた報道を展開していた。

ロシアのペスコフ大統領報道官は9日、原因調査について「(現段階で)暫定的な結論すらない」と語った。ただ、政権幹部は飛行データを記録したブラックボックスや機体の破片などの調査の結果、最終的にはテロ説が濃厚だと認めざるを得ないとの判断に傾いているようだ。

ロイター通信は9日、墜落原因は爆破だと判断しているとうかがわせるロシア側の通信記録を米情報機関が得たとする消息筋の話を伝えた。今回のメドベージェフ氏の発言についても「徐々にテロ説に軟着陸を図ろうとする世論対策の一つ」(欧州外交筋)とみる向きがある。

今後注目されるのは、いつの段階で墜落原因の特定に踏み切るかだ。ロシア通信が9日に伝えた専門家の話によると、原因がテロによる爆破かどうかを最終判断するための調査には2週間から数カ月かかる可能性がある。

シリア問題を巡っては内戦の収拾に向けた米ロなどによる多国間の外相級協議が続いており、次回会合はウィーンで14日に開かれる予定。墜落がISなどイスラム過激派によるテロと認定されれば、協議の行方に大きな影響を及ぼすのは必至だ。

ロシアでは空爆をはじめとする政権のISへの強硬姿勢が市民の幅広い支持を得ている。独立系世論調査機関レバダ・センターの調査結果によると、シリア空爆開始後の10月の大統領の支持率は88%と過去最高水準に盛り返した。

それだけに、墜落がISの犯行と認めれば報復を求める世論におされて大規模な地上部隊の派遣を余儀なくされ、軍事介入がさらに泥沼化する可能性も否定できない。ロシアの有力ネット紙は9日の社説で「地上作戦なしにはISは打破できない」と軍事介入の拡大も選択肢となると指摘した。



 
 
>TOP

ピラミッドで透視調査 熱分布に「異変」、未知の空洞か

cnn.co.jp

2015.11.11 Wed posted at 14:50 JST

(CNN) エジプトのピラミッドの内部構造を3Dスキャンなどの最新技術で調べるプロジェクトが先月から始まった。これまでに得られたデータから、世界最大のクフ王のピラミッドなどに未知の空洞が存在する可能性が浮上している。

ピラミッドの「透視」に挑戦するこのプロジェクトはカイロ大学工学部と、先端技術を活用した文化遺産保存に取り組む非営利組織(NPO)、HIP研究所が主導。「4500年前の謎だからといって解けないはずはない」をモットーに、2016年末までの予定で研究を進めている。

プロジェクト始動から2週間後にエジプト考古省が発表したところによると、赤外線サーモグラフィーで調べたピラミッドの熱分布に変則的な部分があることが分かった。

特に首都カイロ郊外のギザにあるクフ王のピラミッドでは、東側の側面に周囲と温度が大きく異なる一画が見つかった。これよりひと回り小さいカフラー王のピラミッドや、さらに約20キロ南方のダハシュールにある2つのピラミッドにも、温度の異なる部分があった。

これは内部に空洞があることを意味している可能性があり、研究チームはさらにデータ分析などを進める構えだという。



 
 
>TOP

米国の対外軍事支援、75%がイスラエルとエジプト向け

cnn.co.jp

2015.11.12 Thu posted at 16:24 JST

(CNN) 米政府がこのほど発表した対外支援に関する報告書によれば、昨年の同国の対外軍事支援は計59億ドル(約7260億円)に達した。

金額で言えばソマリアの国内総生産(GDP)に匹敵する数字だが、気になるのはその行き先だ。

最も多額の軍事支援を受けているのはイスラエルで31億ドル。次がエジプトの13億ドルと、この2カ国だけで全体の約75%を占める。

経済統計情報の専門サイト「ハウマッチ・ドット・ネット」は、国土の広さを軍事援助の規模に適合させた世界地図を作成。これを見れば、米国による支援がいかに偏った配分となっているのかが一目で分かる。

各国のうち、昨年米国からの軍事支援額が多かった上位5カ国は以下の通り。

1.イスラエル 31億ドル
2.エジプト 13億ドル
3.イラク 3億ドル
4.ヨルダン 3億ドル
5.パキスタン 2億8000万ドル

地域別に見ると中東が64%、アフリカが23%となり、この2地域だけで全体の86%を占めている。

また、軍事支援を含む対外支援の総額でみると、米国の昨年の支出は約350億ドルだった。

ハウマッチ・ドット・ネットは支援総額についても同様の地図を作成している。

上位に並ぶのはやはり中東諸国で、内訳は以下の通り。

1.イスラエル 31億ドル
2.エジプト 15億ドル
3.アフガニスタン 11億ドル
4.ヨルダン 10億ドル
5.パキスタン 9億3300万ドル



 
 
>TOP

ロシア、エジプト機の乗り入れ停止 テロを警戒

nikkei.com

2015/11/14 1:13

【モスクワ=共同】ロシア政府は13日、エジプト航空の旅客機のロシア乗り入れを14日から停止することを明らかにした。ロシア通信が伝えた。ロシア人乗客を狙ったテロを警戒しているとみられる。

ロシアは、エジプトで先月末に起きたロシア旅客機墜落が、シリアで継続する過激派組織「イスラム国」(IS)などへの空爆に対する報復テロとの可能性を踏まえ、ロシアからエジプトへの通常の航空便を既に停止している。

インタファクス通信によると、エジプト航空機の乗り入れ停止について、関係筋は安全上の理由と語った。



 
 
>TOP

【社説】週のはじめに考える 9・11からパリ・テロへ

東京新聞

2015年11月16日

パリで起きた大規模なテロを知り、十四年前のアメリカの9・11テロを思い出した人もいるでしょう。世界は何をし、また何をし損なってきたのか。

9・11テロのあった日、アラブ・イスラム世界の一大中心都市エジプトのカイロはどうだったか。

電話で中産階級の知人に聞くとこうでした。

<街路は喜びにわいている。アメリカに一撃をくれてやったということだ。アメリカはイスラエルを助けパレスチナ人を苦しめている。鬱憤(うっぷん)が晴れたということさ>

◆アラブの街路の歓喜

アメリカの悲嘆と怒り、欧米社会のテロ非難とは裏腹にアラブ・イスラム世界の網の目のような無数の街路は暗い歓喜に満たされていたようなのです。

欧米で憎まれるテロは、世界を異にすれば聖戦という美名で呼ばれることは、それが間違っていようがいまいが、動かせぬ事実でもあるのです。

アメリカはテロに対しいくつもの行動をとりました。

一つはアフガン、イラクの戦争です。ビンラディンを追うアフガン戦争は空爆であっけなく勝利したかのような印象を与えたが、今も終わらず無人機空爆は無辜(むこ)の住民の巻き添え死を招いている。

イラク戦争は、サダム・フセインさえいなければ民主化により、自由と経済の活性がテロを締め出すという、いわば無邪気な発想で始まったものの、その泥沼化は目を覆うばかり。最悪の予想すらこえてイスラム国(IS)誕生につながってしまった。

テロとの戦いで武力行使の必要性は否定はしませんが、机上の戦争作戦が無視したもの、あるいは過剰に軽視したものの一つは住民感情、街路の世論だったかもしれません。

アメリカが対テロでとったもう一つの行動は、民主化運動の推進でした。それはいわゆる「アラブの春」として結実した。

◆中東学者の見る偏見

エジプトでネット運動をした若者は米国務省の支援を受けています。民主化運動で市民の政治参加を促し、イスラム勢力の言い分も国民参加の政治の場で聞いて問題解決しようというのは正しい。

トルコはそのモデルでした。イスラム勢力が政権を選挙でとり、経済発展もした。政教分離が国是の国で実現したのです。アラブの春は失敗と決めつけるより、なお途上と言ってもいいでしょう。今は混乱していても、民主化の道が閉ざされたわけではありません。

アメリカの対テロ政策は、戦争は無思慮と独善のそしりは免れないとしても、全部が失敗であったとまでは言い切れません。

アラブ・イスラム世界の専門家らは、テロによってもたらされる偏見、その偏見を利用するテロリスト、政治家たちを警戒します。

たとえばフランスの中東学者ジル・ケペル氏は9・11後、仏紙ルモンドにこう記しています。

<今や「9・11」のレンズを通してのみアメリカは世界を見る>(池内恵訳「中東戦記」より)

続けて、イスラエル右派は対テロ戦争の論理を自らの利益のために流用し、パレスチナ人はイスラエル国内で自爆テロを行うことによってアメリカでのイメージ戦争に敗れる危険を冒している、と述べます。

その通りでしょう。

テロはテロの悪以上に悪用されもするのです。世界を善悪二元論に分けて、亀裂を深めれば深めるほど得をするのがテロリストたちです。

冷戦後、世界的ベストセラーになった本に米国政治学者サミュエル・ハンチントン氏の「文明の衝突」があります。よく知られるように、冷戦時代の米ソ対立に代わって、冷戦後は西欧対非西欧(特にイスラム)の対立になると予見して論争を巻き起こし、のちに9・11を予想した書とまでいわれました。

その「文明の衝突」がアラビア語に翻訳され、イスラム過激派の発行物にしばしば引用されているそうです。衝突はテロリストに好都合に違いありません。

衝突が世界史のうえの論考だとしても、それがテロリストたちに悪用されてはならない。テロと憎悪と復讐(ふくしゅう)の負の連鎖にならぬよう世界は、私たちは、踏みとどまらねばならない。そのためには衝突とはまさに逆方向の相互理解が欠かせない。

◆戦争とテロの犠牲者と

それはきれい事にほかならないともいわれそうですが、米欧また日本の社会がどれほどイスラム世界を理解しているのかというとどうでしょう。二つの戦争による膨大な死者と、パリのテロの無辜の犠牲者とをならべて考えることもまた必要ではないでしょうか。おおげさにいえば、世界史の中で今私たちは試されているのです。



 
 
>TOP

ギザの大ピラミッドで追悼式典、IS関連3事件の犠牲者に祈り

AFP BB News
2015年11月16日 11:39 発信地:カイロ/エジプト

【11月16日 AFP】エジプトの首都カイロ(Cairo)郊外にあるギザの大ピラミッド(Great pyramid of Giza)前で15日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している3つの事件の犠牲者を追悼する式典が開かれた。ピラミッドにフランス、レバノン、ロシアの国旗が投影され、大勢の人々がろうそくを手に犠牲者たちに祈りをささげた。

 フランス・パリ(Paris)では13日、連続襲撃事件が起き、少なくとも129人が死亡、約350人が負傷した。レバノンの首都ベイルート(Beirut)では12日、連続爆発事件が起き、44人が死亡した。エジプトのシナイ半島(Sinai Peninsula)では10月31日、ロシアの旅客機が墜落し、乗客乗員224人全員が死亡した。この3件すべてに対し、ISが犯行声明を出している。(c)AFP

ギザの大ピラミッドで追悼式典、IS関連3事件の犠牲者に祈り



 
 
>TOP

ロシア機は「爆弾で墜落」 連邦保安局のボルトニコフ長官

cnn.co.jp

2015.11.17 Tue posted at 17:53 JST

(CNN) 10月31日にエジプト・シナイ半島でロシア旅客機が墜落した件で、ロシア連邦保安局(FSB)のボルトニコフ長官は17日、旅客機が推計1キログラムの爆発物を内蔵した爆弾によって墜落したとの見方を示した。ロシアの国営メディアが伝えた。

旅客機はエジプト・シャルムエルシェイクの空港からロシア・サンクトペテルブルクへ向かう途中で墜落し、乗客乗員224人が死亡した。

米当局者は、旅客機墜落について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」か系列組織によって爆弾を仕掛けられたとの見方を示していた。



 
 
>TOP

「ロシア機を墜落させた爆弾」、ISISが機関誌に写真掲載

cnn.co.jp

2015.11.19 Thu posted at 09:58 JST

(CNN) 過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の英字機関誌「ダビク」(電子版)最新号に、ロシアの旅客機爆破に使ったと称する爆弾の写真が掲載された。

旅客機は先月31日、エジプトのシャルムエルシェイクを離陸後間もなくシナイ半島に墜落し、乗客乗員224人全員が死亡。ロシア連邦保安局(FSB)は今月17日、同機が爆弾によって墜落したと断定していた。

ダビクに掲載された写真には、清涼飲料水の缶と起爆装置、スイッチと思われる部品が写っている。缶の底には穴が空けられ、中の白い物質が見える。専門家によると、この白い物質が爆発物で、穴を通して起爆装置に接続され、スイッチを入れて爆発させる仕掛けになっていたと思われる。

ISISは同誌の中で、ロシアのシリア空爆に対する報復として同機を墜落させたと主張。当初の計画では、米軍率いる有志連合に加わってISISを攻撃している国の航空機を撃墜する予定だったが、「シャルムエルシェイク国際空港の警備をかいくぐる方法を発見し、目標をロシア機に変更した。爆弾はひそかに同機に持ち込まれ、ロシア人219人と他の十字軍5人の死亡につながった。ロシアの浅はかな決断からわずか1カ月後のことだった」としている。

爆発物に詳しい専門家のアンソニー・メイ氏はこの爆弾について、「重要部分に仕掛けて機体を損傷させれば、飛行中の航空機を墜落させるのはそれほど難しくない」と指摘する。

空き缶は金属でできていることから、空港の保安検査に使われる金属探知機やX線で検知することはできたはずだという。「しかしそれぞれの部品を別々にして持ち込み、保安検査をすり抜けた後に組み立てることは、あり得ないことでも不可能なことでもない」と同氏は指摘。もし同機に対してこの爆弾が使われたのであれば、内部関係者が関与して保安検査をかいくぐり、機内に持ち込まれた可能性が大きいと推定した。

ダビク誌の中でISISは、ロシアのシリア空爆について「性急で傲慢(ごうまん)な決断」だったと批判。写真に写っている空き缶などの部品については「ロシア機を墜落させるために使ったIED(手製爆弾)」だと主張している。

ロシア当局は同機を墜落させた爆弾について、推計1キロの爆発物が使われたとの見方を示していた。専門家によると、空き缶には500グラムの爆発物を充てんでき、これだけの量があれば「航空機を墜落させるには十分な量」だという。

ただしISISの主張する内容が事実なのか、それとも各国の情報機関や治安当局をかく乱する狙いがあるのかは分かっていない。

ロシア政府は5000万ドル(約62億円)の賞金をかけて犯人の行方を追っている。



 
 
>TOP

イスラム教へ偏見拡大阻止へ代表団 スンニ派、世界各地に

nikkei.com

2015/11/21 22:50 小サイズに変更

【カイロ=共同】イスラム教スンニ派の最高権威機関アズハルの指導者タイブ師は21日、エジプトの首都カイロで演説し、パリ同時テロを「イスラムの教えに完全に反する犯罪」と非難した。イスラム教への偏見拡大を阻止するため、欧州など世界各地に16の代表団を派遣すると表明した。

タイブ師は、テロ犠牲者と遺族の「痛みと悲しみを共有する」と述べ、犯人は「宗教の名の下に犯罪を行ったギャングにすぎない」と指摘。テロとイスラムを結び付けるのは偏見だと訴えた。

また、事件後に欧州などで群衆がイスラム教の聖典コーランを焼く映像が伝えられたことに深い懸念を表明。「イスラムについての誤った認識を正すため」に代表団を派遣すると述べた。



 
 
>TOP

エジプト東部で自爆テロ、7人死亡

nikkei.com

2015/11/25 7:32

【パリ=押野真也】エジプト東部のシナイ半島で24日、ホテルを狙った自爆テロがあり、裁判官や警察官など7人が死亡した。過激派組織「イスラム国」(IS)の分派である「ISシナイ州」が犯行声明を出した。

裁判官らは、議会選挙の監視員として同ホテルに滞在していた。シナイ半島ではISシナイ州によるテロが続発している。10月31日にロシア機が墜落した事件でも、同組織が関与したとの疑いが強まっている。



 
 
>TOP

シナイ半島のホテル襲撃、4人死亡 ISISが声明

cnn.co.jp

2015.11.25 Wed posted at 10:02 JST

カイロ(CNN) エジプトのシナイ半島北部アリーシュで24日、ホテルが武装勢力に襲撃され、宿泊していた裁判官など4人が死亡、12人が負傷した。

国営メディアやエジプト軍によると、死亡したのは裁判官1人と警察官2人、民間人1人。襲撃側は3人全員が死亡した。

この事件に関連して過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がツイッターに犯行を認める声明を掲載した。

エジプト軍の広報によると、事件が起きたスイス・イン・ホテルには議会選挙を監督する司法委員会の裁判官が宿泊していた。自爆テロを実行しようとした1人は、ホテルの入り口前で警備員に止められ、自動車に仕掛けられた爆弾が爆発して死亡した。

もう1人はホテル内に侵入して調理場で自爆。残る1人は客室で無差別に銃を乱射した。

エジプトでは前日の23日に議会選の投票が行われていた。国営メディアによると、シナイ半島北部では23日にも警官1人が爆弾で死亡している。

同半島北部では数年前から治安部隊と武装勢力の衝突が激化。政府関係者や治安当局者を狙ったISISの襲撃で数百人が命を落としている。

10月には乗客乗員224人を乗せたロシアの旅客機がシナイ半島に墜落し、ISISが犯行を認める声明を出していた。



 
 
>TOP

エジプト外相「対テロ、ロシアの役割重要」

2015/11/26 1:20

日本経済新聞 電子版

エジプトのシュクリ外相は25日、都内での日本経済新聞のインタビューで、イスラム過激派との戦いにおいて「資源を有するあらゆる国が努力しなければ相手を打ち負かせない」と述べ、シリアへの軍事介入を強める大国ロシアの役割は重要であるとの認識を示した。トルコなどを念頭に、テロ対策に協力的でない国への不満も表明した。

外相は「テロの脅威が拡大しているという現実に基づき、包括的なアプローチを進めなければならない」と指摘した。ロシアの介入で、シリア情勢が一段と複雑になるとの主張を退けた形だ。

24日に明らかになったトルコによるロシア軍機の撃墜については「各国がより緊密な連携を取ることの重要性を示した」と指摘した。「すでに中東は多くの緊張や問題を抱えており(両国の対立が)エスカレートしないことを望む」と述べた。

外相は「イスラム国」(IS)の支配地で産出する石油の違法取引がテロの資金源になっていることを念頭に「だれが石油を購入しているのか、だれがテロリストの国境越えを許しているのかを考えなければならない」と述べた。直接の言及を避けながらも、トルコなどがテロ対策で十分に協力をしていないことへの不満をにじませた。

トルコのエルドアン大統領がエジプトのシシ大統領を「違法な独裁者」と呼ぶなど、両国の関係は近年、悪化している。

外相はISについて「共通のイデオロギーと目標を持つ政治運動である」と分析した。IS以外の各地の過激派にどう対応するかも含めた統一戦略が必要だと述べた。

エジプトの役割については「権威ある宗教組織を通じ、過激派の主張の欺瞞(ぎまん)を暴露し、イスラムの本当の顔を示す重要な作業を担っている」と指摘した。

過激派が戦闘員を勧誘したりテロの動機づけを与えたりすることを阻止するうえで、こうした情報面の戦いが極めて重要だとの考えを示した。

ISが影響力を広げているシナイ半島の過激派については「孤立させ、北東部の一角に脅威を封じ込めることに成功した」との認識を示した。過激派が「ISの残虐性やブランドを利用している」と述べる一方で、各地域の過激派は「資金や武器、戦闘員を相互に融通するなど協力を進めている」とも指摘した。

シリアの内戦後の和平プロセスでは、アサド大統領の取り扱いが焦点として浮上している。外相は「エジプトは(アサド氏を)受け入れたり拒絶したりする立場ではなく、25万人の命を奪い、国民の半数が家を追われる事態となった危機を終わらせるための解決策を求めるだけだ」と述べた。



 
 
>TOP

謎の王妃の墓発見へ手掛かり、ツタンカーメンの墓に空洞

cnn.co.jp

2015.11.30 Mon posted at 15:14 JST

(CNN) エジプト考古省は30日までに、ルクソールの王家の谷にあるツタンカーメン王の墓の奥に、別の部屋が見つかる可能性が高まったと発表した。

英考古学者のニコラス・リーブズ氏は、もし隠し部屋があるとすれば、長い間謎に包まれていた古代エジプト王妃ネフェルティティの墓かもしれないと推測している。ネフェルティティは3000年前に記録が途絶え、世界中の考古学者が墓の場所を探していた。

リーブズ氏は今年8月、有名なツタンカーメン王の墓の壁の向こうに隠し部屋があり、ネフェルティティが埋葬されているという説を発表。世界中の研究者がこの説に注目し、手掛かりを探すための調査研究に力を入れている。

エジプト考古省の発表によれば、リーブズ氏がこのほどレーダーや赤外線装置を使って岩盤や壁をスキャンした調査で、ツタンカーメン王の墓の北側の壁の向こうに空洞が見つかった。複数の専門家がこの空洞について、埋葬室の存在を強くうかがわせると指摘している。

ダマティ考古相によると、レーダーや赤外線装置で得られたデータは日本の専門家が詳しく分析する。墓の内部調査は全データを分析した後に開始する予定だという。

ネフェルティティは紀元前14世紀の古代エジプト第18王朝の王アメンホテプ4世の王妃で、その名は「美しい女性の到来」を意味する。王妃になってから12年で記録が途絶え、改名して摂政になったという説や、死亡したという説が伝えられていた。



 
 
>TOP

ロシア機墜落、エジプト調査委「テロの証拠ない」

nikkei.com

2015/12/14 20:16

【カイロ=押野真也】10月31日にエジプト東部でロシア機が墜落した事故を調査しているエジプトの事故調査委員会は14日、「現時点でテロを示す証拠は見つかっていない」とする暫定結果をまとめた。この事故を巡っては、米国や英国、ロシアはテロと断定し、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。調査委のムカダム委員長は同日の声明で、「調査を継続する」と述べ、テロの可能性を完全には排除していない。



 
 
>TOP

「テロの証拠なし」、エジプトが中間報告 ロシア機墜落

cnn.co.jp

2015.12.15 Tue posted at 17:51 JST

カイロ(CNN) 10月にシナイ半島で起きたロシア旅客機の墜落を調べているエジプトの調査チームは14日、原因がテロだったことを示す証拠はみられないとする中間報告を発表した。

エジプト民間航空省の声明によると、チームの責任者は「不正な妨害行為やテロ行為」を示す証拠は今のところ見つかっていないと述べた。

同国当局は当初から一貫して、テロとの関連を否定してきた。

一方でロシアの治安当局者らは、同機が飛行中に爆破されたとの見方を示す。ロシアも当初はテロの可能性を否定したが、11月に立場を翻し、機内でTNT火薬1キロ相当の手製爆弾が爆発したと断定した。

墜落をめぐっては過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行声明を発表。ISISは先月、炭酸飲料の缶に起爆装置やスイッチを取り付けたとみられる画像を公開し、これをロシア機の爆破に使ったと主張した。

エジプトの調査チーム責任者は14日の声明で、原因の調査は現在も続いていると述べた。

ロシア機は10月31日、シナイ半島のシャルムエルシェイクから飛び立ってまもなく墜落し、乗客乗員224人が全員死亡した。破片は現場から16キロ離れた場所まで散乱していた。

エジプトの責任者の声明によると、同機が搭載していたコンピューターは回収され、首都カイロへ送られた。遺体の状態についてはロシアからの調査報告を待っている。

チームは主に機長の訓練歴や病歴、機体の整備履歴などを詳しく調べているという。

墜落機の飛行記録装置(フライトレコーダー)を調べた欧州の調査チームは、偶然ではない爆発が墜落を引き起こしたとの見解を示したとされる。ロシアと英国はともにシャルムエルシェイク行きの航空機の運航を見合わせている。



 
 
>TOP

ツタンカーメンのあごひげ修復 「黄金のマスク」展示再開

nikkei.com

2015/12/17 11:29

【カイロ=押野真也】エジプト有数の古代文化財として知られるツタンカーメン王の「黄金のマスク」の修復作業が終わり、カイロの考古学博物館で16日夜(日本時間17日未明)、展示が再開された。現地の観光業者は集客につながると再開を喜んでいる。

黄金のマスクは昨年8月にあごひげの部分が外れ、同館職員が修理を試みたところ、接着剤がはみ出したまま固まった。さらに本来とは違う角度で固定され、エジプトとドイツの専門家による修復作業が続いていた。

ドイツの専門家チームの代表者は同日の記者会見で「中東で多くの文化財が破壊される中、貴重な文化財を修復できて誇りに思う」と述べた。

黄金のマスクは紀元前1330年ごろにエジプトの王朝を治めたとされるツタンカーメン王のミイラにかぶせられていた。1922年にエジプト南部で英国人考古学者によって発見された。



 
 
>TOP

ツタンカーメン、よみがえったひげ 職員のミスでポロリ

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年12月17日11時20分

カイロのエジプト考古学博物館で、職員の不手際であごひげの部分が根元から取れてしまったツタンカーメン王の黄金のマスクの修復が完了し、16日に報道陣に公開された。17日から展示が再開される。

このひげは昨年8月、展示ケースの照明を調整中に作業員が過って触れて外れてしまった。博物館員が強力な接着剤でくっつけたが、接着剤が多すぎてはみ出ていたのが今年1月に発覚。博物館のずさんな管理・保全が批判されていた。

考古省は対応策を検討。ドイツ人の専門家らを交えた修復委員会を発足させ、10月から修復を始めた。委員会によると、木の棒を使って接着剤を除去し、ひげをいったん外したうえで、付け直したという。ダマティ考古相は記者会見で「修復作業の過程で、ひげの中に黄金の管があることが判明した」と述べ、「けがの功名」もあったと強調した。

ツタンカーメン王は紀元前14世紀の古代エジプト第18王朝のファラオ(王)。ルクソールの王家の谷にある墓は1922年に英国の考古学者ハワード・カーターにより発見され、黄金のマスクなど多数の副葬品が見つかった。マスクとひげは外れた状態で発見され、当初は別々に展示されていたが、41年に接着された。44年にもひげが外れ、付け直されたという。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

ひざ上にツタンカーメン 乳母の墓、発見19年で公開へ

asahi.com

カイロ=翁長忠雄2015年12月21日10時31分

カイロ郊外サッカラにある古代エジプトのツタンカーメン王(紀元前14世紀)の乳母マヤの墓が発見から19年を経て近く一般公開される。ダマティ考古相が20日、記者会見で発表した。マヤが幼いツタンカーメンをひざに乗せた浮き彫りが残っている。政府は新たな観光名所にと期待を寄せている。

マヤの墓は1996年にフランスの考古学調査団が発見し、発掘調査などが続いていた。

墓は3部屋と一つの地下室から成り、ツタンカーメンとマヤの浮き彫りは入り口から最初の部屋にある。2人は向き合い、マヤはツタンカーメンの顔に手をかざすようなしぐさをしている。ダマティ氏によると、ツタンカーメンは王の正装をしている。

ログイン前の続き「ファーストレディー」と書かれた陶器の皿も発見された。高位の人物の墓と想像されることから、ダマティ氏は、乳母マヤとされるのはツタンカーメンの姉のメリトアテンだったのではないかとの仮説が浮上している、とした。

ルクソールの「王家の谷」にあるツタンカーメンの墓では壁の奥に「隠し部屋」の可能性がある空洞があることが地中レーダーを使った調査で先月判明した。9〜11歳ぐらいで即位し、18〜22歳ぐらいで死亡したとされるツタンカーメンは出自などにまだまだ謎が多い。(カイロ=翁長忠雄)



 
 
>TOP

エジプト、空港の警備態勢改善へ ロシア機墜落で批判

asahi.com
カイロ=翁長忠雄2015年12月23日08時46分

エジプト政府は22日、同国の空港の警備態勢を国際的な最高水準に改善するため、英国の危機管理会社「コントロール・リスクス」を指名したと発表した。同社は現行の警備体制を包括的に検証し、改善策を提言する。観光相と民間航空相が記者会見で明らかにした。

エジプト東部シナイ半島で10月末に起きたロシア民間機の墜落はテロによるとの見方が強まり、エジプトの空港警備態勢に国際的な批判が出ていた。

同社はカイロ国際空港とシナイ半島にあるシャルムエルシェイク空港について、警備手順、装備、業務を評定し、幅広く改善策を提言する。提言までに約3カ月かかる見通し。空港職員に対する訓練も実施する。他の空港についても見直しをする予定。

ログイン前の続きエジプトは「アラブの春」後の混乱で外国人観光客が激減。ロシア民間機の墜落で多数の航空会社がシャルムエルシェイク空港への乗り入れを中止し、さらに打撃を被っている。

墜落の原因究明は続いているが、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出しており、ロシアはテロと断定している。(カイロ=翁長忠雄)



UP:2015 REV:20180408
アフリカ  ◇世界 
TOP HOME (http://www.arsvi.com)