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序章 アフリカ農村社会と公共圏の概念/児玉由佳
第1章 エチオピア農村社会における公共圏の形成 -市民社会/共同体の二元論をこえて-/松村圭一郎
第2章 アフリカ農村の生産者組織と市民社会−ガーナの事例から−/高根務
第3章 東アフリカ農村における森林資源管理と生計安全保障-タンザニアとケニアの参加型制度の事例分析-/上田元
第4章 ザンビアの農村における土地の共同保有にみる公共圏と土地法の改正/大山修一
第5章 ルワンダの農村社会と民衆司法-アブンジを中心に−/武内進一
補章1 新しい公共圏の創生と消費の共同体-タンザニア・マテンゴ社会におけるセングの再創造をめぐって-/杉村和彦
サブサハラ・アフリカで最も成功したと言われてきた国家的潅漑計画の歴史と、1990年代末から始まった新しい動きを伝える。
ケニアにある国際昆虫生理生態学センター(ICIPE)、ナイジェリアにある国際熱帯農業研究所(IITA)等でアフリカの昆虫研究に従事した日本人研究者が、人びとの健康や農業に関わる昆虫研究の課題を紹介する。
アフリカの人びとがラジオ、カセットテープを通して親しんでいるポップスを多数紹介。最後に収録されたエイズで亡くなった大スター自身のエイズの恐ろしさをえがく歌が印象的。
十代でケニア土地解放軍の闘いに参加し、ケニア独立後は政治家としても活躍した女性の自叙伝の前半。後半の翻訳も待たれる。70歳を超えて、ケニア独立の理念を高く掲げた政党を立ち上げた著者から目が離せない。
【駅伝】大阪は高松姉妹がエントリー
2015年1月6日18時0分 スポーツ報知
全国都道府県対抗女子駅伝(11日・西京極陸上競技場発着)の出場選手が6日に発表され、昨夏のユース五輪で3000メートルを制した高松望ムセンビ(大阪薫英女学院高)は、妹の智美ムセンビ(大阪薫英女学院中)とともに3大会ぶりの優勝を狙う大阪にエントリーした。
11大会ぶりの頂点を目指す兵庫からは、初マラソンだった昨年の横浜国際で3位に入った岩出玲亜(ノーリツ)が出場する。前回2位で初優勝が懸かる群馬には昨年のアジア大会1万メートルで8位の西原加純(ヤマダ電機)が名を連ねた。
ケニアの呪術師、死者蘇生に失敗 村人ら激怒
AFP BB News
2015年01月11日 11:30 発信地:ナイロビ/ケニア
【1月11日 AFP】ケニアの村で8日、呪術師が死者の蘇生に失敗し、その理由として「疲れたから」と言ったことから待ちわびていた村人たちが1日を無駄したと激怒した。
9日のケニア紙スター(The Star)によると、同国南東部クワレ(Kwale)地区の村人たちは8日、死者蘇生が行われると知り、「奇跡」を目撃すべく歌を歌いダンスをしながら呪術師のサミュエル・カヌンドゥ(Samuel Kanundu)さんのもとへ向かった。
呪術師が儀式を始める前、村の長老ヌダロ・コトタ(Ndaro Kokota)さんは、「死者蘇生など今まで見たこともなかったから、直接見てみたかった」と話した。呪術師は集まった村人たちに対して、これまでに5人の死者を蘇生させたと自慢し、2013年10月に死亡した男性をその日の日没までによみがえらせると約束した。
しかし死者はよみがえらず、呪術師は「疲れたから」と言って村人たちに待つよう要請。同紙によると村人たちは激怒し「本当のことを言え。私たちの1日を無駄にするべきではなかった」と呪術師に詰め寄ったという。
しかし、同紙によると死亡した男性の遺族は、男性が「魔術師に殺され、バナナの木の下に遺体を隠されたため」、蘇生が難しくなったのだと思うと話しているという。(c)AFP
【駅伝】父はケニア人、長距離界の星・高松姉妹で大阪V
スポーツ報知 1月12日(月)7時6分配信
◆第33回全国都道府県対抗女子駅伝(11日、京都・西京極陸上競技場発着=9区間、42・195キロ)
女子長距離界期待の星・高松姉妹の奮闘で大阪が3年ぶり3度目の優勝を果たした。父がケニア人の高松智美ムセンビ(薫英女学院中3年)が3区(3キロ)で5人を抜く区間賞の走りでチームを2位に押し上げ、4区の姉・望ムセンビ(薫英女学院高2年)は順位を落としながらも上位に踏みとどまって後続につなぎ、2位の京都と1秒差という接戦を制した。(晴れ、気温10度、湿度50%、風速1・9メートル=スタート時)
ゴール直前での大阪の逆転Vに、高松姉妹は笑顔をはじけさせた。昨年に続き区間賞の智美は「3区にはライバルがたくさんいたので2年連続で取れてうれしい」。2位でタスキを受け、妹に「頑張れ!」と激励された望は、気合が空回りしたのかチームを6位に後退させ「妹が良い位置に来てくれたのに…。いい走りをして優勝したかった」と悔しがった。
望は昨年8月のユース五輪(中国)女子3000メートルで金メダル。智美も昨夏の全日本中学選手権女子1500メートルで2位と、ともに将来は五輪での活躍が期待される。
今春、姉と同じ高校に進学する智美は「一緒にいられる機会を大切にして頑張りたい」。望も「家の中では普通の姉妹だけど試合ではライバル。互いに競い合いながら、タイムを伸ばしていきたい」と意気込んだ。
◆高松 望ムセンビ(たかまつ・のぞみ)1997年8月31日生まれ。17歳。3歳時に父の故郷であるケニアから来日。160・5センチ。
◆高松 智美ムセンビ(たかまつ・ともみ)2000年2月23日生まれ。14歳。144・5センチ。
ケニア:仏週刊紙風刺画転載の日刊紙が謝罪文を掲載
毎日新聞 2015年01月16日 23時05分
【ナイロビ服部正法】仏週刊紙「シャルリーエブド」の最新号で表紙に掲げられたイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を転載したケニアの日刊紙が15日、転載によって「(イスラム教徒の)気分を害し、苦痛を与えたことは誠に遺憾」とする謝罪文を掲載した。
謝罪したのはケニア第3の日刊紙「スター」。同紙はシャルリーエブドの風刺画を14日に転載したが、「多くのイスラム教徒から抗議があった」として謝罪し、「今後はイスラム教徒の感情に留意する」と釈明した。
ケニアは人口の8割がキリスト教徒でイスラム教徒は約1割の少数派。2013年9月に首都ナイロビで67人が死亡するショッピングモール襲撃事件を起こした隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブが、国内各地で攻撃を強めており、緊張が高まっている。
アルシャバブは国際テロ組織アルカイダと連携しており、中でも、シャルリーエブド襲撃事件で犯行声明を出したアルカイダ系団体「アラビア半島のアルカイダ」(AQAP)とは人的往来も多い。
児童らに催涙弾発射=校庭接収に抗議中−ケニア警察
時事通信
【ナイロビAFP=時事】ケニアの首都ナイロビで19日、不動産開発業者に校庭が接収され抗議していた児童約100人に警官隊が催涙弾を発射、現場から追い払った。抗議していたのは8〜13歳の児童が中心。目の痛みから洗う水を求め叫ぶ児童らが催涙ガスの中を逃げ惑った。
校庭は週末の間にフェンスが設置され、入れなくなっていた。週明けの19日、登校した児童らが抗議を始めた。
警察高官は地元紙に対し「不動産の警備」で現場に展開したが、投石されたと主張。「現場は係争地だ。子供を盾に使ってはいけない」と催涙弾の使用を正当化した。
「携帯電話で患者発生伝え、ケニアの病気まん延防ぐ」 森田公一・長崎大熱帯医学研究所長・教授
国境を越えて(3)
2015/1/23 2:00
日本経済新聞 電子版
世界各地で猛威を振るう感染症を巡り、多くの日本人研究者がアフリカやアジアなどで活躍している。長崎大熱帯医学研究所長の森田公一教授(58)もケニアで携帯電話を利用した患者発生通報システムの整備に取り組む。長崎大はエボラ出血熱など危険性の高い病原体を扱える「BSL(バイオ・セーフティー・レベル)−4」の施設設置も目指している。研究内容と設置への狙いを聞いた。
−−ケニアではどんな研究をしていますか。
「国際協力機構(JICA)などの支援を受け、ケニア政府と協力し、蚊などが媒介する感染症、黄熱病やリフトバレー熱を封じ込めるプロジェクトに取り組んでいる」
「地方の診療所でも簡単に使える診断キットを用い、携帯電話を利用して中央政府に患者の発生を即座に伝えるシステムの整備だ。費用対効果の面からも、早期封じ込めが現実的な対策だ。症状が似た熱帯病と区別が付かずに対応が遅れ、病気がまん延するのを防ぐのが狙いだ」
「情報伝達には、携帯電話のショートメッセージ機能を使う。疾患名や性別、年齢などを簡略化して報告できるソフトを利用する。これまでは地域でいったんまとめて書類で中央政府に伝えていたため、患者の把握までに非常に時間がかかった。新たなシステムを使えば即座に正確に政府に情報が伝わり、発生地域へのワクチンの配備や、蚊を駆除するための殺虫剤の散布などの対応を素早くとれるようになる」
−−現地の通信状況は。
「急速に整備が進んでおり、ケニア国内では多くの地域で携帯電話が通じる。今後、スマートフォンが普及すれば、そちらを利用するかもしれない」
「この早期警戒システムが構築されれば、他の疾患、例えばエボラ出血熱の患者が発生した場合も対応できる。アフリカ各国のIT化が進めば、将来的にはアフリカ全土でも利用できるシステムになり得る。現在パイロット事業を進めており、数年後には実用化に結びつけたい」
−−長崎大にBSL−4施設を作る計画にも取り組んでいます。
「鎖国をしていた江戸時代から長崎は海外の窓口だった。当時から海外から入ってくる感染症と闘ってきた長い歴史があるため、現在でも専門の研究者の集積がある。長崎にBSL−4施設を置く意味はある」
「西アフリカでエボラ出血熱の感染が広がっており、欧米でも感染者・死者が発生するなど脅威にさらされている。日本でも感染疑い例が出るなど、社会問題になっている。グローバル化が進み、エボラ熱以外にも、いつ危険な感染症が国内に入ってくるか分からない。そうした状況下で、欧米など多くの国では整備されているBSL−4施設が日本にない状況を懸念している。感染症の診断、基礎研究、治療法の開発を可能にするBSL−4施設は不可欠だ」
−−現在の動きはどうなっていますか。
「長崎大に施設を作る請願が昨年12月に県議会で採択された。今後、地域住民向けに説明会を開くなど広く関係者の理解を得ながら、稼働に向け動き出していきたい。ただ、BSL−4施設は国内に長崎にだけあればいいというものでもない。国家の危機管理上、東京にも必要だと考える」
もりた・こういち 1985年長崎大大学院医学研究科修了。同大熱帯医学研究所助手、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務局感染症対策課長などを経て、2013年から現職。58歳。専門は熱帯性ウイルス感染症。
地球上に残り5頭、キタシロサイの絶滅を防げ 専門家が会議
AFP BB News
2015年01月29日 21:54 発信地:オルペジェタ/ケニア
【1月29日 AFP】絶滅寸前のキタシロサイを救う方策について話し合うため、ケニアで27日、自然保護活動家や研究者による会議が行われた。
現在生き残っているキタシロサイは世界でわずか5頭−−そのうち3頭がケニア中部のオルペジェタ自然保護区(Ol Pejeta Conservancy)の700エーカーの敷地内にいる。他の2頭はチェコと米国に1頭ずつだ。
27日に会議が行われたオルペジェタ自然保護区の最高責任者、リチャード・ビーン(Richard Vigne)氏はAFPの取材に「課題は、われわれに残された短い時間の中で科学的に実行可能なものに取り組むことだ」と語った。
キタシロサイは、中央アフリカ、チャド、コンゴ民主共和国の北東部、南スーダンなどにかつて生息していた。だが、長年の慢性的な衝突や無法状態により、これらの国々のキタシロサイの生息地は失われた。国際環境保護団体フォーナ・フローラ・インターナショナル(Fauna and Flora International、FFI)のアフリカ責任者、ロブ・ブレット(Rob Brett)氏は、これらの情勢不安定な地域では「保護活動が不可能な場合がある」と語る。
密猟も大きな被害をもたらした。キタシロサイの角は伝統的に儀式用短剣の柄の材料として重宝され、最近ではアジアで治療薬としても使われてきた。
サイの角は1キロ6万5000ドル(約770万円)以上で闇市場で売買されているが、これは金価格やコカインの卸値よりも高い。
現在生きているキタシロサイは5頭とも高齢ないしは自然な繁殖が不可能な状態。人工的な繁殖方法が最後の希望だ。
最善策は体外受精で「試験管サイ」をつくること。胚は近縁種のミナミシロサイの子宮に移植する。だが過去にチェコの動物園で行われたキタシロサイの人工授精は失敗に終わっており、代理出産の実施例は過去にない。
精子と卵子を冷凍保存しておくことで、将来的にキタシロサイを復活させることができるかもしれない。だが現状の解決にはならないため、キタシロサイは少なくとも、しばらくの間姿を消すことになる。
生き残っている5頭のうちの2頭はすでに平均寿命の40歳を過ぎている−−この2頭には唯一の雄であるスーダン(Sudan)が含まれている。
「(キタシロサイは)地球上で最も絶滅の危機にひんしている大型動物だ」と、ビーン氏は語る。ビーン氏の背後では、24歳の雌のナジン(Najin)が泥のプールを転がり涼をとっていた。
「たぶん、われわれは種の絶滅を目撃するだろう。それが現実だ。彼ら(キタシロサイ)はここで死ぬんだ」と、ビーン氏は付け加えた。(c)AFP/Tristan MCCONNELL
キタシロサイが絶滅の危機 密猟で激減、最後の5頭に
asahi.com
ナニュキ〈ケニア中部〉=三浦英之2015年2月14日14時28分
アフリカ中部の「キタシロサイ」が絶滅の危機に直面している。米国の動物園で昨年12月、オス1頭が死に、ケニアの保護区に3頭、チェコと米国の動物園にそれぞれ1頭ずつの計5頭にまで減ってしまった。いずれも高齢や不妊で自然繁殖は難しいとみられている。
ケニア中部のオル・ペジェタ自然保護区では、約2・8平方キロの敷地内でオス1頭、メス2頭を保護している。リチャード・ビーン最高責任者は「残念ながら、彼らはここで絶滅してしまうだろう」。精子と卵子を冷凍保存し、技術の進歩を待って将来、体外受精で再生させることが期待されているが、実現できるかどうかはわからない。
アフリカ中部に多く生息していたキタシロサイは、密猟で激減。角はベトナムや中国などで主に漢方薬として売られており、AFP通信によると、1キロ約770万円で闇取引されているという。(ナニュキ〈ケニア中部〉=三浦英之)
東アフリカ進出を支援 政府方針、円借款で物流拠点
2015/2/15 2:00
日本経済新聞 電子版
政府は東アフリカ地域の物流網整備に向けて計1千億円超の円借款を供与する方針だ。ケニア・モンバサ港にコンテナターミナルを新設し、2020年をメドに貨物処理能力を2〜3倍に高め、地域最大級の物流拠点に育てる。幹線道路や都市交通の整備も支援していく。自動車など日本企業の投資拡大を促す狙いから開発を後押しする。
ケニアやウガンダ、タンザニアなど東アフリカは域内の経済統合が進み、1億人を超える人口規模の成長市場として有望視されている。貿易規模が急激に拡大し、港湾や交通、都市のインフラ整備を迫られている。
モンバサ港では15年に約320億円の円借款を供与。コンテナ40万個を処理できる大規模ターミナルは17年にも着工する。隣接地につくる同規模のターミナルにも円借款を出す方向。一連の港湾整備で、同港全体のコンテナ処理能力は13年の同90万個から、20年ごろには240万個に高まる。
モンバサ港周辺には経済特区が設置される予定で、自動車など日本企業の進出が期待されている。政府はケニアの首都ナイロビや、ウガンダなど近隣国につながる道路網建設なども支援。円借款は合計で1千億円を超える見通しだ。港湾運営に日本企業が参画する可能性もあるという。日本は13年に横浜市で開いたアフリカ開発会議(TICAD)でアフリカ投資拡大を打ち出している。
TICAD ケニア開催の方向で調整
NHK
2月20日 4時11分
政府は、アフリカ各国の首脳らを招いて開いてきたTICAD=アフリカ開発会議を、来年、初めてケニアで開催する方向で調整を進めていて、アフリカへの中国の影響力が増すなか、日本の存在感を高めていきたい考えです。
TICAD=アフリカ開発会議は、アフリカへの支援の在り方を話し合うため、日本がアフリカ各国の首脳らを招いて開いている国際会議で、おととし6月に横浜で開かれた前回の会議には、アフリカのおよそ50か国の首脳らが出席しました。
会議は、これまで、5年に1度のペースで日本で開かれてきましたが、政府は、今後、3年に1度、日本とアフリカで交互に開くよう見直したうえで、来年開かれる次回の会議を、初めて東アフリカのケニアで開催する方向で調整を進めています。
豊富な天然資源などを背景に高い経済成長を続けるアフリカは、世界各国から投資の対象として注目が集まっていて、とりわけ、中国が大規模な投資や経済援助を通じて影響力を増しています。
政府としては、TICADをアフリカで開催することで、アフリカの支援に積極的に取り組む日本の姿勢を強く印象づけ、存在感を高めていきたい考えです。
ケニア 日本支援の地熱発電所が完成
NHK
2月20日 16時41分
急速な経済成長に伴って電力が不足している東アフリカのケニアで、日本の資金と技術を活用した地熱発電所が完成し、地域に適した新たなエネルギー源として東アフリカの各国でも関心を集めています。
アフリカのケニアでは経済成長に伴って電力需要が毎年5%増加しており、電力供給が追いつかず新たなエネルギー源の確保が急務となっています。
こうしたなか、ケニア南西部のオルカリアで日本が建設に関わった地熱発電所が完成し、19日、現地で記念の式典が行われました。今回完成した発電所は既存の施設を増設したもので、日本政府がおよそ300億円の円借款を行い日本のメーカーが製造した高性能の蒸気タービンが設置されています。東アフリカは地下から高温の蒸気を得やすい地形が広がっていることから地熱発電に適している言われていますが、ケニア以外ではほとんど導入されていません。
ただ、式典に出席したケニアの隣国、ルワンダのカガメ大統領は地熱発電に関心を示しており、日本企業の関係者も各国に導入が進むことに期待しています。
発電所の建設に関わった「豊田通商イーストアフリカ」の平田竜也社長は、「日本の地熱発電の技術は極めて高い水準にある。ケニアでまず発電所を作り、東アフリカ、さらにはアフリカ全体の電力供給に関わっていければと思う」と話していました。
時価36億円、密猟象牙15トンを焼却…ケニア
The Yomiuri Shimbun
2015年03月04日 21時37分
【ヨハネスブルク=上杉洋司】ケニア政府は3日、国連の「世界野生生物の日」に合わせ、当局が押収した密猟の象牙15トンを焼却処分した。
AFP通信によると、ゾウ約1500頭分で、闇市場での時価総額は3000万ドル(約36億円)に上るという。
同通信によると、ナイロビ国立公園でケニヤッタ大統領が、約3メートルの高さに積み上げた象牙に火を付けた。大統領は「象牙やサイの角の密猟は、世界的な需要があるから起きている」と述べ、国際社会で協調した取り締まりが必要だと訴えた。
象牙は宝飾品などとして人気が高く、近年、取引価格が高騰している。
「黒人お断り」の中華レストランが閉鎖、ケニア
AFP BB News
2015年03月25日 21:13 発信地:ナイロビ/ケニア
【3月25日 AFP】黒人の入店を拒否しているとして批判されていたケニアの首都ナイロビ(Nairobi)の中華レストランが一時閉店となり、店主らが当局に出頭を求められた。現地メディアが25日、伝えた。
ナイロビの商業・居住地区キリマニ(Kilimani)にある「重慶(Chongquing)」は、人種差別的な対応をとっているとして近隣住民がソーシャルメディアで激しい怒りの声を上げたことから市当局に注視されるようになった。同レストランは、午後5時以降の黒人の入店を拒否していたという。ソーシャルメディアでは「#RacistRestaurant(人種差別レストラン)」や「#NoBlacksHere(黒人お断り)」、「#TheChineseInvasion(中国の侵略)」などのハッシュタグがトレンドの話題となった。
レストランの店主らによると、この措置は2013年の強盗事件を受けたもの。地元紙デーリー・ネーション(Daily Nation)によると店主らは人々を怒らせてしまったことについて謝罪しているという。
だが、レストランが一時閉店となったのは、正式な免許を持っていなかったためだった。ナイロビ州のエバンス・キデロ(Evans Kidero)知事は声明で「このレストランが免許を持っていなかったことが分かり、規則に従うまで同店を閉鎖するよう私が命じた」と述べた。
■「知らないアフリカ人の入店を認めない」
レストランの広報担当者はデーリー・ネーション紙に対し、強盗とソマリアを拠点とする国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系イスラム過激派組織「アルシャバーブ(Shebab)」の戦闘員の入店を阻止するためにこのような措置をとったと語った。アルシャバーブは2013年にナイロビの「ウエストゲート(Westgate)」モールを襲撃し、少なくとも67人が死亡した。
「われわれは知らないアフリカ人の入店を認めない。なぜなら、誰がアルシャバーブで誰がそうでないかの区別がつかないからだ」とレストランの広報担当者エスター・ザオ(Esther Zhao)氏は語り、在ナイロビ中国大使館から中国企業に対し襲撃に警戒するよう注意があったと付け加えた。
中国は東アフリカ最大の経済国であるケニアの主要な投資国。ナイロビ市当局者は地元紙スター(Star)に「(今回の騒動は)ケニアと中国の友好、外交関係とは無関係」と語った。(c)AFP
「アフリカ人お断り」の中華料理店に反感 ケニア
cnn.co.jp
2015.03.26 Thu posted at 15:13 JST
(CNN) ケニアの首都ナイロビにある中華料理店が、夜間のアフリカ人客の入店を断ったと報道され、地元の人々の反感を買っている。
この店は飲食店の営業に必要な許可を取っていなかったことも発覚、経営者のチャオ・ヤン容疑者は逮捕された。
発端となったのは23日の地元紙デーリー・ネーションの記事。同紙の記者らが午後7時ごろにヤン容疑者の店に入ろうとしたところ、警備員から「アフリカ人の入店時間は終わった」と言われて入店を断られたという内容だった。
この記事によればこの店は、中国人やヨーロッパ人、インド人の同伴者がいない限り、夜間のアフリカ人の入店を認めていないという。しかしナイロビ選出のマイク・ソンコ上院議員と、店主の友人である元閣僚は、アフリカ人であっても「上得意」として夜の入店を認められているという。
この記事を受けて、ケニアのソーシャルメディアでは怒りの声が噴き出した。
オバマ大統領、父の出身国ケニアを訪問へ 就任後初
cnn.co.jp
2015.03.31 Tue posted at 17:09 JST
ワシントン(CNN) 米ホワイトハウスは30日、オバマ大統領が今年7月にケニアを訪問すると発表した。大統領にとって同国は父の出身国だが、2009年の就任以降では初の訪問となる。
オバマ大統領はケニアで、企業家と経済界、国際機関、各国政府などをつなぐ毎年恒例の国際会議、「世界企業家サミット」に出席する。
ホワイトハウスのアーネスト報道官は「14年に開催した米国・アフリカ指導者サミットの成功を踏まえて、ケニアなどサハラ砂漠以南のアフリカ諸国との協力を進め、経済成長の促進、民主制度の強化、治安の改善を図る」と述べた。
詳細な訪問日程などは今後発表される。同報道官によれば、現地で親族と対面するかどうかは分からないという。
オバマ大統領がサハラ以南のアフリカを訪問するのは4回目。最近では13年12月、南アフリカのマンデラ元大統領の葬儀に参列した。
大統領が1995年に出した自伝「マイ・ドリーム」で書いた通り、父のバラク・オバマ・シニア氏はケニアで生まれ育った。50年代から60年代まで米国で暮らしたが、その後帰国し、82年に交通事故で亡くなっている。
08年の米大統領選では、「オバマ氏は米国でなくケニアで生まれたため大統領になる資格がない」などとする疑惑が浮上した。
大統領は先日、ホワイトハウス記者クラブが主催した夕食会で自身の愛国心を語った際、この疑惑をネタに「もし米国を愛していなかったら、ケニアから引っ越しては来なかったよ」とジョークを飛ばした。
米大統領、7月にケニア訪問
nikkei.com
2015/3/31 9:18
【ワシントン=川合智之】米ホワイトハウスは30日、オバマ大統領が7月にケニアを訪問すると発表した。起業家育成の国際会議に参加する。ケニアはオバマ氏の父親の出身国で、訪問は大統領就任後初めて。
国際会議は2009年にオバマ氏の呼びかけで始まった。1千人以上の企業家や投資家らが参加する見通し。
オバマ大統領:就任後初めて亡父の祖国ケニア7月訪問
毎日新聞 2015年03月31日 10時14分(最終更新 03月31日 10時15分)
【ワシントン和田浩明】米ホワイトハウスは30日、オバマ大統領が今年7月にケニアを訪問すると発表した。大統領として初めて亡き父親の祖国を訪れる。米国がケニアと共催する「世界起業家サミット」に出席し、政府高官とも会談する。
オバマ大統領の父バラク・フセイン・オバマ氏(1982年に死去)は60年代前半の米国留学中に米国人女性との間にオバマ氏をもうけた。その後離婚し帰国したが交通事故で死亡。ケニアには現在も親族が住むが、オバマ大統領が面会するかは未定だ。
オバマ氏は上院議員時代の2006年にケニアを訪問したことがあるが、09年の大統領就任後は初めて。母方の出身国であるアイルランドには11年に訪れている。
ホワイトハウスは7月の訪問について「経済成長の促進や民主制度の強化、治安の安定でのアフリカ諸国との協力の一環」だと説明している。
ケニアの大学に襲撃、30人負傷 アルカイダ系が犯行声明
cnn.co.jp
2015.04.02 Thu posted at 18:33 JST
(CNN) アフリカ東部ケニアの国家警察などは2日、東部ガリッサにある大学キャンパスで同日早朝、武装集団による銃乱射などの襲撃事件が起きたと発表した。地元の赤十字によると少なくとも30人が病院に運ばれた。大半は銃撃で負傷した。
同国の首都ナイロビ駐在の米国大使館は隣国ソマリアに拠点があるアルカイダ系過激派「シャバブ」が犯行を認めたと述べた。人質を取って依然立てこもっているとも語った。
ガリッサは隣国ソマリアの国境線から約145キロ離れたところに位置し、シャバブがこれまでテロ攻撃などを仕掛けていた地域内にある。ケニアはシャバブ掃討のため越境攻撃などを実施している。
地元のCNN系列局NTVは目撃者の証言を引用し、事件は現地時間の午前5時ごろ、イスラム教の朝の礼拝時間に発生したと報道。赤十字によると、襲撃は大学入り口での爆発で始まった。国家警察によると、武装集団は正門の警備員に発砲しながらキャンパス内に侵入。その後、女性用の宿泊施設に移動したが、警備員らとの銃撃戦に発展していた。
銃声を受け、学生らが寮周辺などで身の隠し場所を求めて逃げ惑うパニック状態となった。地元紙記者は同大の学生約300人がケニア軍の拠点に逃げ込んだと述べた。
武装集団の人数は不明。ただ、ナイロビのブロガーは10人以上との数字に言及。襲撃犯は軍服めいたものを着込んでいたとの見方を示した。また、モスク(イスラム教礼拝所)を包囲して襲撃したとも伝えた。
ケニアの軍事介入に反発するシャバブは2013年9月、ナイロビの大規模ショッピングセンターを襲い、買い物客ら67人を殺害する事件も起こしていた。
ケニアの米国大使館は先月、シャバブ幹部の死亡を受けケニア全土で近い将来、テロ攻撃が発生する可能性を警告。攻撃が起きる場所について特定の情報はないとしながらも、在留の米国人に対しテロへの注意を喚起していた。
事件が起きた大学は2011年の創立で、ガリッサ地域では唯一の公立大学となっている。同大の公式サイトは学生総数には触れていないが、開校後の最初の2年間での2クラスの学生数は400人以上と伝えた。
ケニアで大学襲撃、14人死亡 イスラム過激派が犯行声明
nikkei.com
2015/4/2 23:37
【ナイロビ=共同】ケニア東部ガリッサで2日早朝、覆面姿の武装集団がガリッサ大学のキャンパスを襲撃し、治安当局と銃撃戦となった。犯人側はキャンパス内の学生寮で無差別に発砲し、学生らを人質にして立てこもったもようだ。ロイター通信によると少なくとも14人が死亡、60人以上が負傷した。死者は増える可能性がある。
治安当局が大学を包囲している。現場では爆発もあった。
米CNNテレビによると、隣国ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出した。
学生寮はキャンパス内の居住地区にあり、モスク(イスラム教礼拝所)で銃撃が始まったとの情報もある。英BBC放送は、実行犯は5人組とみられると伝えた。
アルシャバーブは昨年11月から12月にかけてケニア北東部で2件の襲撃事件を起こし、60人以上を殺害したほか、2013年9月には首都ナイロビのショッピングモールを襲撃し、67人が死亡している。
ケニア:大学に武装集団…構内に立てこもり、15人死亡か
毎日新聞 2015年04月02日 20時19分(最終更新 04月02日 21時56分)
【ヨハネスブルク服部正法】ケニアからの報道によると、同国東部ガリッサで2日未明、武装集団が大学を襲撃した。AFP通信は警察当局者などの話として、15人が死亡したと伝えた。負傷者は65人との情報がある。隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブの報道担当はAFP通信に「イスラム教徒を逃がし、他の生徒を人質に取った」との犯行声明を発表、キリスト教徒を狙った襲撃を示唆した。武装集団は構内に立てこもっている模様で、治安当局が大学を取り囲んでいる。
武装集団は5人程度との情報があり、1人が拘束されたが、詳細は不明。夜明け前に入り口で警備員に発砲し、構内に侵入した模様だ。当時、学生らは構内の寄宿施設で寝ていたとみられる。
AFP通信によると、アルシャバブは「我々の仲間は構内にとどまり戦っている。彼らの目的はアルシャバブに刃向かう者を殺すことだ」と話した。また「ケニアはソマリアと戦争状態にある」と主張。ケニア軍がアフリカ連合の一員として、ソマリアでの軍事作戦に参加していることを非難した。
ロイター通信は「襲撃者たちが(構内の)建物屋上から発砲してくるため、キャンパスに近づくのが難しい」との警察官のコメントを報じた。同通信によると、寄宿舎にいた可能性がある815人の学生のうち、当局は280人の消息を確認したという。
ケニア軍は2011年10月、アルシャバブ掃討のためソマリアに介入した。
ケニアの大学で銃乱射70人死亡 アルカイダ系認める
asahi.com
ヨハネスブルク=三浦英之2015年4月3日01時17分
東アフリカのケニア東部ガリッサで2日早朝(日本時間同日昼)、イスラム過激派の武装勢力が大学を襲撃し、構内で治安当局と銃撃戦になった。襲撃犯はキリスト教徒の学生を狙い、彼らを人質にして立てこもった。拘束されている人数は不明だ。ケニア内相によると、学生らの死者は少なくとも70人にのぼるという。
AFP通信などが報じた。隣国ソマリアを拠点とするアルカイダ系イスラム過激派「シャバブ」が犯行を認めた。シャバブの広報担当者はAFPの電話取材に「ケニアはソマリアと戦争をしている。(大学を襲った)集団の使命は、シャバブに対抗する人を殺すことだ」と語った。
現地報道によると、襲撃犯は大学内で銃を乱射した。AP通信によると、寮に侵入した襲撃犯は、隠れている学生らにイスラム教徒かキリスト教徒か尋ねてまわったという。学生会の副議長という男性は「部屋に鍵をかけ、3人のルームメートと息を潜めた」と証言した。一方、大学内のモスク(イスラム教礼拝所)で祈りを捧げていた学生らは襲われなかったという。
同通信によると、ケニア政府関係者は「815人の学生のうち、292人しか安全が確認されていない」と述べた。60人の大学関係者は全員無事だという。
警察当局者によると、銃撃戦で駆けつけた警官隊にけが人が出た。AP通信などによると、ケニア治安当局は制圧に乗り出し、同日午後(日本時間3日未明)までに襲撃犯4人を殺害したという。
ケニア東部では、シャバブによるテロが頻発。2013年9月には、首都ナイロビの大型ショッピングモールが襲われ、外国人ら67人が殺害された。その後も東部モンバサやマンデラでテロを起こしている。
日本の外務省は、来年アフリカで開催予定のアフリカ開発会議(TICAD)の開催国をケニアを軸に選定を進めている。テロが頻発すれば、影響を及ぼす恐れがある。(ヨハネスブルク=三浦英之)
ケニア大学襲撃、死者147人に キリスト教徒だけ狙う
asahi.com
ナイロビ=三浦英之2015年4月3日11時03分
ケニア東部ガリッサの大学構内にイスラム過激派が侵入して多くの学生が射殺された事件で、ケニア政府は2日夜(日本時間3日未明)、確認された犠牲者が147人に上ったことを明らかにした。容疑者のうち4人は射殺されるなどして死亡。所在を確認できていない学生が多数おり、犠牲者が増える可能性がある。
隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」が事件直後、犯行声明を出している。ケニア政府は首謀者とみられる容疑者を特定し、懸賞金約2600万円をかけて情報提供を呼びかけた。
現地報道によると、シャバブは2日午前5時半(現地時間)ごろ、大学構内の学生寮に侵入。警備員を殺害した後、イスラム教徒の学生を外に出し、キリスト教徒の学生だけを選んで殺害した。
学生の一人は「襲撃者は『我々はシャバブだ』と叫びながら、銃を乱射した」と話している。その後、駆けつけた治安部隊と銃撃戦になり、襲撃者4人が殺害され、現場から逃走しようとした1人が拘束されたという。4人は治安部隊に射殺されたとみられるが、自爆したとの報道もある。ケニア政府は周辺地域を夜間外出禁止にしており、厳戒態勢が敷かれている。
ケニアでは最近、シャバブによるテロが多発。2013年9月には首都ナイロビで大型ショッピングセンターが襲われ、外国人を含む67人が殺害された。その後も東部を中心にキリスト教徒ら数十人が殺害されるテロが起きている。(ナイロビ=三浦英之)
ケニアで大学襲撃、70人死亡 イスラム過激派が乱射
nikkei.com
2015/4/3 2:11
【ナイロビ=共同】ケニア東部ガリッサで2日早朝、覆面姿の武装集団がガリッサ大学のキャンパスを襲撃し、治安当局と銃撃戦となった。犯人側はキャンパス内で無差別に発砲し、学生寮で学生を人質にして立てこもった。キリスト教徒が標的にされたとみられる。ロイター通信によると、ケニア内務省は少なくとも70人が死亡、79人が負傷したと明らかにした。治安当局は武装集団をほぼ制圧したとしている。
ロイターによると、隣国ソマリアのイスラム過激派組織アルシャバーブの広報担当は、犯行を認めた上で「多くのキリスト教徒を人質に取った」と主張した。人質の数は不明。内務省によると、学生数百人の所在が確認できていない。
治安当局は大学を包囲し、アルシャバーブの戦闘員2人を殺害。実行犯関係者1人を拘束したとの報道もある。
AP通信によると、キャンパス内には6棟の学生寮があり、学生800人以上が生活。犯行グループは、学生がイスラム教徒かキリスト教徒かどうかを確認していたという。現場では爆発もあった。
学生寮はキャンパス内の居住地区にあり、モスク(イスラム教礼拝所)で銃撃が始まったとの情報もある。英BBC放送は、実行犯は5人組とみられると伝えた。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダに忠誠を誓う過激派組織で、昨年11月から12月にかけてケニア北東部で2件の襲撃事件を起こし、60人以上を殺害したほか、2013年9月には首都ナイロビのショッピングモールを襲撃し、67人が死亡している。
ケニアの大学襲撃、死者147人 イスラム過激派犯行声明
nikkei.com
2015/4/3 10:01
【イスタンブール=佐野彰洋】ケニア東部ガリッサの大学を武装集団が襲撃した事件で、治安当局は2日、147人が死亡し、79人が負傷したと発表した。ケニアで起きたテロでは200人以上が死亡した1998年の米大使館爆破事件以降、最大規模の惨事となった。
ロイター通信などによると、襲撃は2日早朝に発生。武装集団はイスラム教徒の学生を逃がす一方で、キリスト教徒の学生多数を人質にとって立てこもった。
警察や軍による包囲は10時間以上に及び、武装集団との間で銃撃戦に発展した。ヌカイセリ内務・政府調整相は地元メディアに対し「作戦は終了し、4人は殺害された」と語った。4人は体に爆弾を巻き付けており、銃撃で爆発したという。
隣国ソマリアのイスラム過激派「アルシャバーブ」が犯行声明を出した。アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダ系。
イスラム国家の樹立を目的に掲げるほか、ソマリアに展開するアフリカ連合(AU)の国連平和維持活動(PKO)部隊の撤退を要求し、テロ行為を繰り返している。2013年には首都ナイロビで67人が犠牲になるショッピングモール襲撃テロを起こしている。
地理的に近接するイエメンが拠点の「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」とは協力関係にあるとされている。
ケリー米国務長官は2日の声明で、ケニアの大学襲撃事件について「アルシャバーブのテロ攻撃を強く非難する」と述べた。犠牲者に弔意を表すとともに、暴力的な過激主義と戦うために世界が団結する必要があると強調した。
ケニアで襲撃、70人死亡…アル・シャバブ声明
The Yomiuri Shimbun
2015年04月03日 01時39分
【アブジャ=上杉洋司】ロイター通信などによると、ケニア東部ガリッサで2日早朝、銃で武装した集団が大学のキャンパスを襲撃、少なくとも、70人が死亡し79人の負傷者が出た。
このほかにも多数の不明者が出ているとの情報もある。
武装集団は少なくとも5人いるとみられ、学生寮に人質をとって立てこもり、治安当局と銃撃戦となった。ケニア内務省によると、犯人のうち2人が治安当局に射殺された。
AP通信などは、武装集団は学生にキリスト教徒かイスラム教徒かを尋ねた上で、イスラム教徒を解放したと伝えている。
隣国ソマリアに拠点をおくイスラム過激派組織「アル・シャバブ」が犯行声明を出した。ケニアは、アル・シャバブ掃討のためソマリアに派兵しており、アル・シャバブは報復テロを公言していた。
ケニア:大学襲撃70人死亡 人質救出作戦で4容疑者殺害
毎日新聞 2015年04月03日 00時59分(最終更新 04月04日 10時27分)
【ヨハネスブルク服部正法】ケニアからの報道によると、同国東部ガリッサで2日、武装集団が大学を襲撃した。AFP通信は内務相の話として、70人が死亡したと伝えた。負傷者は65人との情報がある。隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブの報道担当はAFP通信に「イスラム教徒を逃がし、他の生徒を人質に取った」との犯行声明を発表、キリスト教徒を狙った襲撃を示唆した。多数の学生を人質に取って構内に立てこもる武装集団に対し、治安当局は救出作戦を展開中とみられる。
AFP通信によると、アルシャバブは「仲間は構内で戦っている。彼らの目的はアルシャバブに刃向かう者を殺すことだ」と話した。また、「ケニアはソマリアと戦争状態にある」と主張。ケニア軍がアフリカ連合の一員としてソマリアで軍事作戦に参加していることを非難した。
一方、ケニア当局は事件の首謀者としてアルシャバブ幹部、モハメド・クノ容疑者を特定し、2000万シリング(約2600万円)の懸賞金をかけた。
武装集団は5人程度との情報がある。当局の人質救出作戦でうち4人が殺害され、1人が拘束されたと伝えられている。夜明け前に入り口で警備員に発砲し、構内に侵入した模様だ。当時、学生らは構内の寄宿施設で寝ていたとみられる。
治安当局は大学構内を取り囲んでいる。ロイター通信によると、寄宿舎にいた可能性がある815人の学生のうち、当局は280人の消息を確認したという。
アルシャバブは国際テロ組織アルカイダと連携するイスラム過激派。ケニア軍は2011年10月、アルシャバブ掃討のためソマリアに介入した。アルシャバブは13年9月にはケニアの首都ナイロビで高級商業施設を襲撃し、買い物客ら67人が死亡した。
ケニア:大学襲撃の死者が147人に
毎日新聞 2015年04月03日 08時49分(最終更新 04月03日 09時38分)
【ヨハネスブルク服部正法】ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによるケニア東部ガリッサの大学襲撃事件で、ケニア当局は2日夜、鎮圧作戦が終了したと発表した。死者数は147人に上った。首都ナイロビの商業施設「ウエストゲート・モール」襲撃(2013年9月)の死者67人を上回り、アルシャバブによるケニアでのテロ攻撃としては最悪となった。
ケニア:犠牲の多数はキリスト教徒 大学襲撃死者147人
毎日新聞 2015年04月03日 10時39分(最終更新 04月03日 12時13分)
◇襲撃の4人「学生を選別、イスラム教徒を解放」か
【ヨハネスブルク服部正法】ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによるケニア東部ガリッサの大学襲撃事件で、ケニア当局は2日夜、鎮圧作戦が終了したと発表した。死者数は147人に上るという。首都ナイロビの商業施設「ウエストゲート・モール」襲撃(2013年9月)の死者67人を上回り、アルシャバブによるケニアでのテロ攻撃としては最悪の規模となった。
ケニア当局によると、襲撃したのは4人でいずれも死亡した。学生587人が避難し、79人が負傷した。
アルシャバブの戦闘員とみられる武装集団は2日午前5時半(日本時間同11時半)ごろ、大学構内に侵入。計800人以上の学生がいたとみられる寄宿施設に押し入り、発砲した。
AP通信は学生の話として、襲撃した4人が「俺たちはアルシャバブだ」と名乗り、学生をキリスト教徒とイスラム教徒に分けていたと報じた。
アルシャバブの報道官はロイター通信に「(学生を)選別しイスラム教徒を解放した」と述べた。キリスト教徒の学生が多数犠牲になった可能性が高い。
アルシャバブは国際テロ組織アルカイダと連携する過激派。ケニアは11年10月にソマリアに軍事介入し、アルシャバブ掃討作戦を続けている。
このため、アルシャバブはケニアへの報復として近年ケニア国内でテロ攻撃を活発化。ガリッサでもこれまで、飲食店やホテルなどを狙ったテロが多数発生しており、アルシャバブの関与が疑われていた。
アルシャバブは昨年11月、ソマリア国境に位置するケニア北東部マンデラの郊外で乗り合いバスを襲撃し、イスラム教徒でない乗客を選別して28人を殺害した。ケニア当局は、大学襲撃事件の首謀者としてアルシャバブ幹部、モハメド・クノ容疑者の名前を挙げたが、クノ容疑者はマンデラのバス襲撃事件を主導した疑いもあるという。
ケニア大学襲撃:過激派、軍事介入に反発…死者147人
毎日新聞 2015年04月03日 22時10分(最終更新 04月04日 10時39分)
【ヨハネスブルク服部正法】ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによるケニア東部ガリッサの大学襲撃事件で、ケニア当局は2日夜、鎮圧作戦は終了したが、死者数は147人に達したと発表した。ケニア軍を含むアフリカ連合(AU)部隊による掃討作戦で、本拠地ソマリアでの弱体化が指摘されるアルシャバブだが、ケニアで浸透しており、勢力の一端が改めて表面化した形だ。
アルシャバブと見られる武装集団は2日午前5時半(日本時間同11時半)ごろ、警備していた武装警官2人を撃ち殺して大学に侵入し、800人以上がいたと見られる寄宿施設を襲撃。治安部隊に包囲されると、多数の学生を人質に取り、十数時間にわたって立てこもった。ケニア当局によると、負傷者は79人で、学生587人が避難した。
ケニアのヌカイセリ内相は2日夜、「作戦は成功裏に終わった」と報道陣に述べ、4人の襲撃者が死亡したと明言した。襲撃者の体には爆発物が巻き付けられていたという。
一夜明けた3日朝、ガリッサ市内にあるホテルの女性マネジャーは毎日新聞に、大学キャンパス周辺は住民が逃げてしまったため人けがなく、「住民は、今後何が起きるか分からないという恐れを抱いている」と話した。
アルシャバブは2012年2月に国際テロ組織アルカイダとの統合を宣言したイスラム過激派。08年ごろからソマリアの中・南部の広域を支配下に置いたが、AU部隊と政府軍の攻勢で近年は支配地域を縮小させてきた。一方で、11年10月に軍事介入したケニアへの反発を強め、ガリッサを含む国境周辺地域で12年から飲食店やホテルなどを狙ったテロを実行してきた。
記者(服部)がガリッサに入った13年5月、アルシャバブの関与が疑われるテロの累計死者数は既に100人を超えていた。特に執拗(しつよう)な攻撃の対象とされたのがキリスト教徒で、約30カ所あるキリスト教会のうち、4教会が襲撃され、礼拝中の信者が死亡する事件もあった。
ケニアはキリスト教徒が8割程度と多数派でイスラム教徒は約1割。非イスラム教徒を狙う手法について、ケニアの識者からはこれまでも「アルシャバブはキリスト教徒とイスラム教徒を分裂させ、戦わせようとしている」と宗教対立をあおる意図を推測する声もある。
地元住民によると、アルシャバブは当時、ガリッサ周辺でソマリアから安価な砂糖をケニアに持ち込む密輸に関与して資金を稼いでいた。複数のケニア当局者も密輸に関与した疑いがあり、地域社会に深く浸透したアルシャバブについて、住民の多くは公言することを避けた。
アルシャバブはまた、首都ナイロビやモンバサなどケニア国内の主要都市でも、戦闘員勧誘を活発化させ、ネットワークを広げている。13年9月にはナイロビの高級商業施設「ウエストゲート・モール」を襲撃し、買い物客ら67人が死亡。昨年11月にはソマリア国境に位置する北東部マンデラで乗り合いバスを襲撃し、イスラム教徒でない乗客28人を選んで殺害した。本拠地ソマリアでの弱体化と比べて、ケニアでの活発化が憂慮される状況だ。
◇お前たちはムスリムかクリスチャンか…「信仰告白」でテスト
【ヨハネスブルク服部正法】「お前たちはムスリム(イスラム教徒)かクリスチャン(キリスト教徒)か」−−。夜明け前のキャンパスに押し入ったイスラム過激派アルシャバブの戦闘員たちは、学生たちを急襲し、選別して攻撃を加えたという。
AP通信に答えたある男子学生によると、襲撃者たちは発砲しながら寄宿施設に侵入、ケニアの言語のスワヒリ語で「俺たちはアルシャバブだ」と名乗り、各部屋の扉を開け、隠れているのがイスラム教徒かキリスト教徒か確かめて回っていた。
この男子学生は「キリスト教徒なら即座に撃たれただろう。銃声がするたびに、死ぬんだと思った」と振り返る。襲撃者らは学生に「アラーの他に神はなし」などとイスラム教の信仰告白を唱えさせ、本当のイスラム教徒かどうかテストしていたという。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、九死に一生を得た別の学生の証言を掲載。「銃を持った男に床に伏せろと命令され、イスラム教徒だから殺さないでくれと懇願した。信仰告白を大声で唱え、友人もそうした」。男に「行っていいぞ」と言われ、その場を離れた直後に銃声と悲鳴が聞こえたという。
アルシャバブの報道官は「イスラム教徒は解放した」と述べており、147人の犠牲者のうち多数をキリスト教徒の学生が占めるとみられる。
一方でロイター通信は、襲撃者の前でひざまずいていた3人の女学生が無意識に「ジーザス(イエス・キリスト)我々を助けてください」と口にしてしまい、その直後に射殺されたという証言を報じた。
イスラム過激派「ケニアは血で染まる」 新たなテロ予告
nikkei.com
2015/4/4 21:57
【ナイロビ=共同】ケニア東部ガリッサで武装集団が大学を襲撃し、148人が死亡した事件で、犯行を認めたイスラム過激派アルシャバーブは4日、「ケニアの都市は血で赤く染まる。長く凄惨な戦いになるだろう。一般市民が最初に犠牲になる」と、新たなテロ攻撃を予告する声明を出した。フランス公共ラジオが伝えた。
一方、ケニア内務省報道官は事件に関与したとみられる5人の身柄を拘束したと明らかにした。うち1人は大学の警備員だったという。
国際テロ組織アルカイダ系で、隣国ソマリアを拠点とするアルシャバーブは、アフリカ連合(AU)の平和維持活動(PKO)でソマリアに展開するケニア軍の撤退を要求。撤退が実現するまでテロ攻撃を継続するとし「どれだけ予防策や安全対策を講じたとしても新たな殺りくは防げない」と警告した。
武装集団は2日、大学の学生寮でキリスト教徒を選び出して殺害した。実行犯の4人は自爆して死亡した。治安当局は首謀者とみられる男の行方を追っている。
ケニア大学襲撃、容疑者5人を逮捕 血を塗って命拾いの人も
cnn.co.jp
2015.04.04 Sat posted at 11:09 JST
ケニア・ガリッサ(CNN) ケニア東部ガリッサで2日に起きた大学襲撃事件で、同国のヌカイセリ内相は3日、容疑者5人を逮捕したことを明らかにした。CNN系列局のNTVが伝えた。
ヌカイセリ内相は報道陣に対し、4日には大学が全員の安否を確認できるだろうと述べた。
2日の襲撃では147人が死亡。負傷者も104人に上っており、このうち19人が重体だという。
3日の捜索・救助活動中には、学生ではない男がベッドの下に隠れているのが発見された。捜査関係者によると、この男性は容疑者として身柄を拘束されたという。
その後の捜索では、学生3人が死体の下で息を潜めていたり、洋服ダンスやバスルームの中に隠れていたりしている状態で発見された。女子学生の一人は、自らの体に血を塗って死んだふりをして襲撃者の目を欺いたという。
医療関係者の話では、犠牲者の多くは後頭部付近を撃たれており、うつぶせで倒れていたという。
襲撃については、アルカイダ系過激派「シャバブ」が犯行声明を出している。
シャバブは2013年9月、ケニアの首都ナイロビのショッピングモール「ウエストゲート」を襲撃した。米国防総省は先月、この事件に加担したとみられるシャバブ幹部、アダン・ガラル容疑者が米無人機攻撃で死亡したと発表。その後、米大使館がケニア全土を対象として「近いうちに」攻撃を受ける可能性があるとの警戒情報を出していた。
今回の事件を受けて、同国の治安体制のあり方を問う声も上がっている。
ケニア銃撃で安保理、「テロに憤怒」と非難声明
The Yomiuri Shimbun
2015年04月04日 13時39分
【ニューヨーク=水野哲也】国連安全保障理事会は3日、イスラム過激派組織「アル・シャバブ」によるケニア東部ガリッサでの銃撃事件について、「テロ攻撃に憤怒し、最も強い言葉で非難する」との報道機関向けの声明を出した。
安保理は声明の中で、「テロは国際平和と安全への最も深刻な脅威の一つであり、いかなるテロ行為も正当化されることはない」と断じた。その上で、「実行犯や組織の主導者、支援者などを裁きにかける」として、ケニア政府への積極的な協力を加盟国に呼び掛けた。
米大統領、ケニア銃撃を「卑劣な行為」と非難
The Yomiuri Shimbun
2015年04月04日 13時41分
【ワシントン=今井隆】オバマ米大統領は3日、ケニアのケニヤッタ大統領と電話で会談し、ケニア東部ガリッサでの銃撃事件を「卑劣な行為」と非難し、テロ対策などで同国政府を支援する意向を伝えた。
ホワイトハウスが発表した。
オバマ氏は7月にケニア訪問を予定しており、対テロでの協力強化について、ケニヤッタ氏とさらに協議する見通しだ。
ケニアの大学襲った武装集団、新たな犯行を予告
The Yomiuri Shimbun
2015年04月04日 23時01分
【ラゴス(ナイジェリア南部)=上杉洋司】ケニア東部ガリッサで武装集団が大学に侵入して学生寮を襲った銃撃事件で、犯行声明を出したイスラム過激派組織「アル・シャバブ」は4日、新たな犯行を予告する声明を出した。
AFP通信などが報じた。
声明は「ムスリム(イスラム教徒)の土地がケニアの支配から解放されるまでは、ケニアの町々は血で赤く染まる」とし、ケニア国内で再びテロを実行する構えを鮮明にした。アル・シャバブは隣国ソマリアが本拠地だが、ケニア政府は、ソマリア政府やアフリカ連合(AU)によるアル・シャバブ掃討作戦に協力している。
一方、ケニアの内務省報道官は4日、AFP通信に、大学襲撃の容疑者5人を拘束したと明らかにした。このうち2人は、大学の警備員の男と、事件後に天井裏に隠れていたタンザニア人の男で、大学構内で拘束した。ほか3人はソマリアに逃げる途中に捕らえた、としている。当局はまた、大学内での銃撃戦で4人を殺害したという。
クローゼットに2日間隠れる、学生を救出 ケニア大学襲撃
cnn.co.jp
2015.04.05 Sun posted at 11:05 JST
ケニア東部ガリッサ(CNN) ケニア東部ガリッサで2日に起きた大学襲撃事件で、学生寮のクローゼットに隠れて生き延びた女子学生(19)が4日に救出された。
この学生は同日、CNNとのインタビューで、寮に逃げ込んだ時の状況を振り返った。犯人グループに追われて自室のクローゼットへ逃げ込み、衣服の中に身を隠したという。
同室の学生2人はベッドの下に隠れた。追ってきた犯人らが2人を見つけ、「イスラム教の言葉」を知らないなら横になれと命じたという。
続いて銃を乱射する音が聞こえた。学生は恐怖のあまり、目を開けられなかったという。
それから2日間、クローゼットの中でじっとしていた。水の代わりにボディーローションを飲んで生き延びた。事態の収束後、かなり時間がたってから警官がやって来ても、信じようとしなかった。大学の総長の説得でようやく、外へ出ても大丈夫だと確信することができたという。
襲撃では150人近い死者が出た。犯行声明を出したイスラム過激派「シャバブ」は4日、ケニア国内でさらに攻撃を続けると警告した。
ケニアのケニヤッタ大統領は4日のテレビ演説で、事件の計画や資金作りにはケニア国民も加担していたと指摘。シャバブは国の存続にかかわる脅威だと述べ、徹底抗戦の構えを示した。
ケニア学生射殺の過激派、襲撃続行を予告 職場や学校
asahi.com
ガリッサ=三浦英之2015年4月5日00時05分
ケニア東部ガリッサの大学にイスラム過激派「シャバブ」が侵入し、多数の学生が射殺された事件で、シャバブは4日、ケニア国内の職場や学校の攻撃を続けるとする新たな犯行予告を出した。事件の犠牲者は1人増え、148人になった。AFP通信が伝えた。
AFPによると、声明は「ケニア政府が抑圧をやめるまで報復する」と宣言。「ケニアの都市は血に染まる。ケニア国民が最初の犠牲者だ」と予告している。一方、大学の襲撃については「標的は非イスラム教徒。イスラム教徒は全員、安全に避難させた」と主張している。
一方、米CNNなどによると、ケニア当局は4日までに、事件の容疑者5人を逮捕したことを明らかにした。1人は3日の構内の捜索中、ベッドの下に隠れているところを見つかり、拘束されたという。また、遺体の下に隠れるなどしていた学生数人が発見され、救出されたとしている。
ガリッサでは4日も、町中には兵士や警察官が配備され、厳重態勢が敷かれている。(ガリッサ=三浦英之)
ケニア:大学襲撃はケニア人のアルシャバブ戦闘員か
毎日新聞 2015年04月05日 19時09分(最終更新 04月05日 22時44分)
【ヨハネスブルク服部正法】ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによるケニア東部ガリッサの大学襲撃事件で5日、襲撃グループがケニア人のアルシャバブ戦闘員で構成されていた可能性が高いことが分かった。当局者が毎日新聞の取材に明らかにした。事件に関与したとして拘束された5人のうち4人はソマリア系ケニア人とみられており、事件はケニア国内のアルシャバブ・ネットワークが主導したとの見方が浮上している。
AFP通信が伝えた目撃者の男子学生によると、襲撃メンバーはケニアの公用語スワヒリ語で「俺たちは死を恐れない。俺たちには良いイースター休暇(キリスト教の復活祭、今年は今月上旬)になるだろう」と話し、銃を乱射したという。ケニア紙スターは、メンバーはソマリア系のアクセントがあるスワヒリ語で「ケニア軍はソマリアで子供、女性、老人を殺してきた。今回の攻撃は復讐(ふくしゅう)だ」などと話していたと報じた。
スワヒリ語はケニア、タンザニアなど東アフリカで使用されるが、ソマリアではほとんど用いられない。一方、ケニア北東部を中心に約250万人のソマリア系ケニア人がおり、多くがスワヒリ語を話す。ソマリアを拠点とするアルシャバブが隣国ケニアのソマリア系にも深く浸透しているとみられる。
アルシャバブはケニア国内で、インド洋沿岸のイスラム教徒が多い地域や首都ナイロビのスラムなどでも戦闘員の勧誘を活発化させている。今回の事件でケニア当局は首謀者として、アルシャバブ幹部でガリッサで以前、イスラム学校の校長をしていたとされるソマリア系ケニア人、モハメド・モハムド(別名クノ)容疑者を特定し、行方を追っている。
2日に発生した事件では、148人が犠牲となり、襲撃メンバー4人が現場で射殺されている。
ケニア大学襲撃 首謀者を手配、実行犯に郡長官の息子も
cnn.co.jp
2015.04.06 Mon posted at 09:59 JST
ケニア東部ガリッサ(CNN) ケニア内務省は5日、東部ガリッサで起きた大学襲撃事件の首謀者を特定、指名手配した。また実行犯のうち1人は、北部マンデラ郡長官の息子だったことを明らかにした。
襲撃事件では150人近い死者が出た。隣国ソマリアを本拠とする国際テロ組織アルカイダ系のイスラム過激派「シャバブ」が犯行声明を出している。
首謀者とされるのはケニア人のモハメド・モハマド容疑者。CNNが内務省から入手した文書によると、同容疑者はシャバブの中で、ソマリア南西部からケニアへの越境攻撃を指揮する役割を担っている。国境近くのダダーブ難民キャンプなど、ケニア国内に広範なテロリストの人脈を持つ人物とされる。
モハマド容疑者は過去数年間に起きた複数のテロで犯行を認めている。この中には、ソマリア国境付近の採石場で昨年末、非イスラム教徒の作業員少なくとも36人が殺害された事件も含まれる。
同容疑者には3人の妻がいて、きょうだい3人のうち2人もシャバブに関与しているという。
内務省はさらに、事件の実行犯の1人はマンデラ郡長官の息子、アブデイラヒム・アブドゥラヒ容疑者だったと発表した。
父親の長官が電話インタビューで語ったところによると、同容疑者は2013年にナイロビ大学法学部を卒業し、銀行に就職してから2カ月後に連絡が途絶えたきりとなっていた。
ガリッサの警察は4日、実行犯グループの遺体を「見せしめ」としてトラックで引き回し、小学校のサッカー場へ運んだ。強い日差しが照り付け臭気が漂うなか、多数の住民らが周りを取り囲み、罪のない学生らの命を奪った犯行を非難した。
ケニア軍、イスラム過激派拠点を空爆 大学襲撃の報復か
asahi.com
ケープタウン=三浦英之2015年4月6日21時55分
ケニア東部ガリッサの大学にイスラム過激派「シャバブ」が侵入し、学生ら148人が殺害された事件で、ケニア軍は6日、隣国ソマリアにあるシャバブの拠点を空爆したことを明らかにした。ロイター通信などが伝えた。
ロイターによると、空爆はケニア国境に近い二つの町で実施された。上空に雲がかかっていたことなどから、犠牲者の数などの詳細はわかっていない。
ケニアでは、事件の犠牲者を悼み、5日から3日間の服喪期間に入っている。空爆は大学襲撃事件の報復とみられるが、シャバブは4日、ケニア国内の職場や学校の攻撃を続けるとするさらなる犯行予告を出しており、首都ナイロビを含む国内で緊張が続いている。(ケープタウン=三浦英之)
ケニア:ソマリアで空爆…過激派の2拠点
毎日新聞 2015年04月06日 23時16分
【ヨハネスブルク服部正法】ケニア軍報道官は6日、同国空軍が隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブの拠点2カ所を空爆し、破壊したと発表した。英BBCなどが伝えた。ケニア東部ガリッサで2日起きた大学襲撃事件後、ケニア軍のアルシャバブに対する初の本格攻撃だが、報道官は「継続中の作戦の一環」としている。
空爆したのは、ケニア国境に近いソマリア南部のゲド地方。AP通信は空爆が5日と6日に行われたと報じている。詳しい被害状況は不明で、ロイター通信によると、アルシャバブは空爆による被害を否定している。
一方、ケニア政府は5日、ガリッサの大学を襲撃して死亡したとされる4人の実行犯のうち1人が、地方政府幹部の息子だったと明らかにした。
ケニア軍、ソマリアのテロ組織拠点を空爆
cnn.co.jp
2015.04.07 Tue posted at 09:59 JST
ケニア・ガリッサ(CNN) ケニア軍の関係者は6日、隣国ソマリアでテロ組織「シャバブ」の拠点に対する空爆を行ったことを明らかにした。ケニアでは大学が襲撃されて約150人が死亡する事件が起きたばかりだが、今回の空爆はこの事件を受けたものではないとしている。
軍関係者は「ケニア軍によるシャバブ拠点の攻撃は、2011年から始まった作戦の一環であり、ガリッサ襲撃に対する報復ではない。作戦は進行中だ」と話した。
ソマリアの住民によると、今回の空爆はソマリアとケニアの国境近くにあるシャバブの拠点に対して5日午後から始まった。国境から約200キロ離れたソマリア南部の町バルデラの住民などによれば、シャバブの訓練場も標的となった。
シャバブはソマリアを本拠とする国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力で、ケニア東部ガリッサで2日に起きた大学襲撃事件について犯行を認める声明を出していた。
この事件に関連して警察関係者は6日、ケニア当局が事前にガリッサが襲撃されるかもしれないとの情報を入手していたことを明らかにした。しかし現地へ急行しようとした即応班は、輸送手段の手配を待って首都ナイロビで何時間も足止めされていたという。
足止めされた原因は分かっていない。ナイロビからガリッサまでの距離は約370キロ。ガリッサの警察関係者によれば、政治家やナイロビの報道陣は、即応班よりも先に現場に到着した。
ようやく即応班が現場の大学に到着すると、事態は間もなく収拾した。
これについてケニア大統領報道官は、こうした事件への対応を巡っては批判が付いて回るのが常だと述べ、ケニア当局は多くの学生を救って職務を果たしたと強調した。
ケニア軍、ソマリアの過激派空爆 大学襲撃に絡み初の本格作戦
nikkei.com
2015/4/7 0:42
【ナイロビ=共同】ロイター通信は6日、ケニア軍当局筋の話として、同国空軍が隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブの宿営地2カ所を空爆したと報じた。ケニア東部ガリッサで武装集団が大学を襲撃し、148人が死亡した事件の報復という。同事件に絡む軍による本格的作戦は初めて。
ロイターによると、空爆は5日、ケニア国境沿いのソマリア南部ゲド州の2カ所を標的に実施された。軍当局筋は「(アルシャバーブは)その2カ所からケニアを攻撃しに来ているとの情報を得た」と述べた。ただ、雲が多く、空爆を受けた地上の状況は判明していない。
武装集団は2日、大学の学生寮でキリスト教徒を選び出して殺害。実行犯の4人は自爆して死亡した。国際テロ組織アルカイダ系のアルシャバーブが犯行を認め、治安当局は首謀者で組織の司令官とされるケニア人の男の行方を追っている。
ケニア軍、アル・シャバブ拠点空爆…テロ報復か
The Yomiuri Shimbun
2015年04月07日 14時02分
【ヨハネスブルク=上杉洋司】ケニア東部で大学が武装集団に襲撃されたテロ事件で、ケニア軍は6日、犯行声明を出したイスラム過激派組織「アル・シャバブ」の拠点を空爆したと発表した。
AP通信などが報じた。学生ら148人が死亡したテロへの報復と見られる。
軍報道官によると、空爆は5日と6日の2日間、隣国ソマリア領内のケニア国境近くで行われ、武器の貯蔵や攻撃の拠点として使われていた基地2か所を破壊したという。一方、ロイター通信によると、アル・シャバブの報道官は、空爆は農地を焼いただけだとして、被害を否定している。
特殊部隊の投入遅れに批判高まる…ケニア襲撃
The Yomiuri Shimbun
2015年04月08日 19時25分
【ヨハネスブルク=上杉洋司】ケニア東部で大学がイスラム過激派組織「アル・シャバブ」とみられる武装集団に襲撃され、148人が死亡したテロ事件で、対処に当たった軍と警察への批判が高まっている。
警察の特殊部隊投入が遅れたことが、犠牲者を増やしたとの見方が出ているためだ。
AP通信によると、人質救出などの訓練を受けた警察の特殊部隊が現場に到着したのは発生から約12時間後。警察幹部は同通信に対し、「『軍だけで対応できる』と言われ、待機を命じられた」と証言している。
ケニアメディアによると、テロ対策で軍と警察の連携がうまく行かず、2013年9月に武装集団がショッピングモールを襲撃して立てこもって60人以上が死亡したテロでも、特殊部隊と軍が別々に突入、誤射で部隊員1人が死亡する混乱が起きている。
ケニア、ソマリア人難民の「退去」要求 3カ月内に
cnn.co.jp
2015.04.12 Sun posted at 15:30 JST
ナイロビ(CNN) ケニアのウィリアム・ルト副大統領は11日、国連に対し3カ月内にケニア内にある「ダダーブ難民キャンプ」に身を寄せるソマリア人を本国に移送させることを求めた。
国連が応じなかった場合、ケニアが自力でこの計画を実行するとの強硬姿勢もにじませている。副大統領府の声明は「米国が同時多発テロ後に変わったように、ケニアも東部ガリッサでの大学襲撃テロ後、同様に変わるだろう」などと主張した。
ガリッサで今月2日に発生したテロ事件では計147人が殺害され、隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」が犯行を認めた。CNNが入手したケニア政府文書によると、このテロを主謀したシャバブ幹部はケニア内に広範なテロリスト網を築き、同キャンプにも浸透しているとされる。
副大統領によると、ケニア政府はキャンプの今後の処置について国連と協議した。しかし、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)当局者は11日、キャンプ移設についてケニア政府から正式な要請はないと説明した。UNHCRが運営する同キャンプは世界最大規模の難民受け入れ施設ともされ、ソマリアの内乱の深刻化を受け1991年後半に設置されていた。
UNHCRとケニア、ソマリア両国政府は2013年、ソマリア人難民の本国への移送についてはあくまでも難民自身の自由意思を受けた相互合意や自主的決定を重んじる原則で合意。ルト副大統領の今回の移送計画はこの原則が脱落しているようにもみられる。
難民のソマリア内の移送先も明らかでない。同キャンプには現在、60万人以上が住み、基本的な生活物資の配給も満足すべき状況にないとされる。過去には深刻な干ばつや伝染病などにも襲われていた。
一方でソマリアからキャンプへの移動は容易とされ、CNN記者も過去に抜け道のルートをたどってこれを実証したことがある。同キャンプに忍び込むシャバブ支持者も多いとされる。
ケニア政府はまた、シャバブ構成員の同国への侵入を阻止するため対ソマリア国境で長さ約700キロにわたる壁の建設も進めている。
爆発音をテロと誤解、パニックで百人超死傷 ケニア首都
cnn.co.jp
2015.04.13 Mon posted at 09:31 JST
(CNN) ケニア首都にあるナイロビ大学のキャンパスで12日午前、電線のトラブルで発生した爆発音をテロと勘違いした学生が集団パニック状態に陥り、将棋倒しになったり窓から飛び降りたりして1人が死亡、数百人が負傷した。
大学によると、逃げようとした学生たちは寮の廊下に殺到し、数人が5階の窓から飛び降りた。ケニヤッタ国立病院には負傷した学生108人が搬送され、うち63人はその日のうちに帰宅。少なくとも4人は手術を受ける予定だという。
別の病院で手当てを受けた54人はほぼ全員が帰宅した。
電力当局は大学に幹部や係員を派遣して電気系統のトラブルについて調べている。修理後に電力は復旧する見通し。大学側は学生や教職員に平静を呼びかけている。
ケニアでは2週間前、東部ガリッサの大学がソマリアの過激派「シャバブ」に襲撃されて147人が死亡する事件が起きたばかり。ケニアでも学生や教員がテロに対する不安を募らせていた。
世界で最後の1頭、オスのキタシロサイを24時間警備
cnn.co.jp
2015.04.17 Fri posted at 12:19 JST
ケニア(CNN) キタシロサイの「スーダン」は、一見するとどこにでもいるサイに見える。ケニア中部の自然保護区で草をはみ、時折四輪駆動車で通りかかる観光客の方に目をやることもある。
だがスーダンはただのサイではない。生き残ったオスのキタシロサイは、世界中でスーダン1頭だけになった。
絶滅寸前のキタシロサイの存続は、スーダンと同保護区内にいるメスのキタシロサイ2頭との繁殖が成功するかどうかにかかっている。
スーダンの周辺では銃を持った警備員が24時間態勢でガードを固める。サイの角はさまざまな病気に効くとアジアで考えられ、密猟者に狙われてきた。サイの角は麻薬より実入りが良くなっているという。
当局はスーダンに無線通信装置を取り付けるとともに、覆面レンジャーを配備して密猟に関する情報を収集している。
スーダンは42歳でサイとしては高齢になる。メスの「ファトゥ」はまだ若い15歳、「ナジン」は25歳。スーダンの年齢では自然な繁殖はできない可能性もある。
そこで種を存続させるため、遺伝的に種が異なるミナミシロサイとの交配や体外受精など、あらゆる手段が検討されている。「このままではあと10年かそこらでこの動物は絶滅してしまう。しかし人工的な繁殖の手段を使えば復活させられるかもしれない」と専門家は希望をつなぐ。
同保護区は2009年にオス2頭とメス2頭をチェコの動物園から引き取ったが、昨年、オスの「スニ」が死に、米サンディエゴの動物園で飼育されていたもう1頭のオス「アンガリフ」も死んだ。
野生のキタシロサイは確認されておらず、世界に残った個体はケニアの3頭と、米サンディエゴとチェコの動物園の各1頭のみ。しかしこの5頭の中でオスはスーダンしかいない。
ケニア:「テロ温床で閉鎖」難民キャンプめぐり国連と対立
毎日新聞 2015年04月17日 20時29分(最終更新 04月18日 03時34分)
【ヨハネスブルク服部正法】ソマリア難民を収容するケニア東部の「ダダーブ難民キャンプ」を巡りケニア政府と国連などが対立している。約35万人が暮らす世界最大級の難民キャンプだが、ソマリアのイスラム過激派アルシャバブによる大学襲撃事件を受け、ケニア政府がキャンプをテロの温床として閉鎖する意向を表明したからだ。国連はケニア政府に再考を促し、国際人権団体は「難民に罪をきせるな」と批判している。
今月2日、ケニア東部ガリッサで起きた襲撃事件では、キリスト教徒の学生がアルシャバブの戦闘員に標的とされ、計148人が死亡した。
「ダダーブ難民キャンプ」は、1991年に勃発したソマリア内戦による難民のために設置された。ケニアのルト副大統領は11日、声明で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に対し、3カ月以内にソマリア難民を別の場所に移住させることを要求。国連が応じない場合、ケニア政府が移住させると表明した。
ケニア当局が神経質になるのは、キャンプをアルシャバブの潜伏先と見ているからだ。だが、アルシャバブは既にケニア国内で勢力を拡大。ケニア北東部を中心に約250万人が暮らすソマリ系ケニア人社会やインド洋沿岸のイスラム教徒コミュニティーにも入り込んで活動していると言われている。
また、首都ナイロビのスラム地域からも多数の若者がソマリアに渡航し、アルシャバブに参加した可能性も出ている。襲撃事件でも実行犯とされる4人はソマリ系を含むケニア人で構成されていたとみられている。
一方、ケニア政府の方針に対しUNHCRは14日、「急なキャンプ閉鎖と強制的な難民の帰還は人道的、実務的に極端な結果を招く」「ソマリア国内の多くの地域では大規模な(難民)帰還は依然不可能」との見方を示し、再考を促した。
英BBCなどによると、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」のアフリカ地域幹部は「難民を身代わりにするのでなく、ケニア政府はガリッサ事件の容疑者を特定し訴追すべきだ」と述べた。また、ロイター通信は、キャンプ閉鎖が「絶望し何もすることがない若者を戦闘員としてアルシャバブに差し出すことになる」というケニアの人権グループ関係者の懸念を伝えた。
ケニア女子マラソン界のスター、資格停止が4年に増える可能性
AFP BB News
2015年04月23日 17:30 発信地:ナイロビ/ケニア
【4月23日 AFP】ケニア女子マラソン界のトップランナーで、ドーピングにより2年間の資格停止処分が科されているリタ・ジェプトゥー(Rita Jeptoo)だが、国際陸上競技連盟(IAAF)の要請により、処分期間が2倍になる可能性が出てきた。
IAAFはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に対し、今年1月に科されたジェプトゥーの処分が軽すぎると提訴した。その一方で、ジェプトゥー側も処分を不服として提訴しており、CASに対して問題が解決するまで引き続き大会に出場できる許可を求めている。
33歳のジェプトゥーは、赤血球を産生する禁止薬物のエリスロポエチン(EPO)を使用していたことが発覚し、資格停止となった。
昨年の抜き打ち検査でジェプトゥーの違反が発覚した際に、ケニア陸連(AK)が下した処分期間は、世界反ドーピング機関(World Anti-Doping Agency、WADA)が定めた制裁としては最短のものだった。
しかしながら、今年1月以降にドーピングが発覚したジェプトゥーは、4年間の出場停止が科されることになっており、CASは21日に、この問題について2件の上訴があったと発表している。
CASは声明で、「ジェプトゥー選手はCASに上訴し、裁定は無効であり、2年間の出場停止処分を解除するように要請している」とコメントした。
「その一方で、IAAFも当該選手の処分を4年間に増やすよう要求しており、資格停止期間の延長は当然の措置である根拠を示す証拠を提出している」
「ジェプトゥー選手は上訴の際に、処分執行の延期を求める申請書も提出した。ジェプトゥー選手は、IAAFの競技会に出場するために練習を再開しており、CASが審理を行っている間は処分執行が延期されることを求めている」
CASによれば、双方の上訴は現在「進行中であり、CASの基準に従って行われている」としている。(c)AFP
330万年前の石器発見=人類最古、ケニアで−国際調査隊
時事ドットコム
ケニア・トゥルカナ湖近くの約330万年前の地層から原始的な石器を発見したと、国際調査隊が21日付の英科学誌ネイチャーに発表した。人類最古とみられるが、人骨化石が一緒に見つかっておらず、作り手がはっきりしないという。
当時は森林や低木が多い環境だったと推定され、木の実を割ったり、朽ち木を壊して中にいる昆虫を食べたりするのに使っていた可能性がある。これまで人類最古の石器とされていたのは、エチオピアで発見された約260万年前の石器で、70万年さかのぼることになる。(2015/05/21-02:31)
世界最古か、330万年前の石器を発掘 ケニア
cnn.co.jp
2015.05.21 Thu posted at 15:20 JST
(CNN) ケニア北西部で人類の祖先が作った世界最古とみられる石器が発掘された。科学誌ネイチャーに発表された論文によれば約330万年前のもので、これまで最も古いとされてきた石器より70万年もさかのぼる。
論文の共著者であるストーニー・ブルック大学のジェーソン・ルイス助教授はCNNに対し、「考古学的記録(が残る時代)をほぼ3分の1も拡大した。1900年代の初めに携帯電話が見つかるようなものだ」と語った。
これまで現生人類と同じホモ属が作った最古の石器とされていたのはエチオピアで発掘された260万年前のものだった。
今回発掘された石器は、280万年前に出現したとされる最古の人類よりも大きく時代をさかのぼる。
これには2つの可能性が考えられる。
1つ目は、この時期の化石人骨として発見された「ルーシー」のような猿人が作った可能性だ。事実であれば、洗練された道具を作る能力があったのはヒト属だけではないということになる。
2つ目の可能性は、化石こそまだ見つかっていないものの、ヒト属は現在考えられているより早い時期に出現していたというものだ。
発掘されたなかには、刃物として使った剥片石器があったほか、石器の材料となった石や、石器を作る際に石を固定した台も見つかった。
「発掘された石器は260万年前のものと比べると大きい」と、論文の共著者であるストーニー・ブルック大学のソニア・ハーマンド准教授は指摘する。
ただ実際の石器の使用方法や、誰が使っていたのかについては分かっていない。
ハーマンド准教授は「そうした問いに答えるのは非常に難しい。私たちはまだ、これらの石器を調べ、必要な情報を得ようとする段階にいる」と述べた。
(世界発2015)ソマリア難民、生きる地は ケニア、世界最大35万人のキャンプ
asahi.com
2015年5月22日05時00分
ケニア東部のソマリア国境近くにあり、約35万人のソマリア難民らを受け入れる世界最大の「ダダーブ難民キャンプ」に記者が入った。4月2日に学生ら148人が殺害された大学襲撃事件を起こしたイスラム過激派「シャバブ」がここを拠点としているとして、ケニア国内からは「撤去すべきだ」との声が上がっている。一方、襲撃事件で生き延びた学生たちは、今も悪夢にさいなまれている。
大学襲撃事件が起きたガリッサから、未舗装道路を四輪駆動車で北東に向けて3時間。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などが運営するダダーブ難民キャンプが、砂漠地帯に広がっていた。
国境に近く、ソマリア領内から容易に入り込むことができるという。安全確保のため、自動小銃を携えた警官2人が記者に同行した。警官は記者に「滞在は30分以内にして」と促し、「住居の隙間から同僚が何度も狙撃されている。地雷で自動車が爆破されるケースもある」と話した。
居住区は、木の枝とビニールシートで作られた粗末な住居が密集していた。学校や診療所も設けられ、人々は支援物資に頼る暮らしを続けてきた。
襲撃事件が発生すると、ケニア国内では、同キャンプがシャバブの拠点になっている疑いがあるとして撤去を求める声が上がった。ケニア政府は、UNHCRに撤去を要請。応じない場合は、政府自らが撤去に乗り出す考えを示した。
1992年にソマリアから逃げてきたというサルタン・オカネさん(66)は「小さなテントに子や孫と15人で暮らしている。このキャンプを離れて生きていくことができない」。
UNHCRによると、キャンプで暮らす約6割(約20万人)が17歳以下の子どもたちだ。キャンプ生まれのファラダス・アベンさん(18)は高校2年生。「難民を救う医師になりたくて、キャンプ内の学校で必死に勉強してきた。ソマリアに戻されたら勉強を続けられなくなる」と話した。
ソマリアは91年にバーレ政権が転覆し、無政府状態に陥った。2012年に政府が発足した後も、シャバブなどの過激派が台頭し、テロや戦闘が続く。
ケニアは11年、テロを抑え込むため、ソマリアに軍を派遣。その後も軍事介入している。シャバブはこれに反発し、13年にはケニアの首都ナイロビのショッピングモールを襲って外国人ら67人を殺害するなど、テロを繰り返してきた。
ケニア政府のキャンプ撤去の要請に対し、UNHCRは「彼らを再び迫害の地に戻すことはできない」と主張し、今月上旬、辛うじてキャンプを存続させる方針で合意したとしている。
しかし、ケニア国内のシャバブやソマリア難民に対する恐怖や不満が根強く残る。現在、ケニア政府は、シャバブの越境を阻止するため、国境沿いに全長約700キロの壁を設置する工事に着手している。
キャンプのソマリア人難民会議のアブダビ・イブラヒム議長(38)は「ケニア政府には、いまキャンプを撤去すれば、行き場のない若者たちがシャバブに勧誘されて戦闘員になるだけだということをわかってほしい」と訴えている。
■大学襲撃、学生「今も眠れぬ」
4月末、ガリッサ大学の許可を得て、敷地内の襲撃事件の現場を見た。十数人が遺体で見つかった教室では、コンクリート製の壁に銃弾で無数の穴が開き、窓ガラスは粉々に砕けていた。50人以上が殺された学生寮では、入り口の鉄格子が爆発物で吹き飛び、流血の跡や弾痕、回収されないままになっている死亡学生のパソコンなどがあった。
30人以上の友を亡くした教育学部2年タイタス・モンジアさん(23)は「今も夜は眠れない」と話す。事件当日、200人が暮らす学生寮の2階で寝ていた。午前5時ごろ、寮の外で銃声が響き、1階の踊り場から「ソマリアを攻撃しているケニアに反撃する」と叫ぶ男の声がした。
学生がパニックになって外に出ようとすると、男たちは銃を乱射し始めた。その後、1階の踊り場に学生が集められた。男たちは学生に携帯電話で家族に連絡させ、電話を取り上げて「これからお前の娘を殺す」などと家族に伝え、学生を射殺したという。
数分後、2階の廊下から1階の踊り場を見てみた。「男たちがなたで学生の首を切り落としていた」という。「首を切られるくらいなら銃で撃たれた方がましだ」と思い、友人と1階に下り、構外に向かって走った。屋上から銃を乱射され、すぐ後ろを走っていた友人が撃たれて死亡した。
事件直後、無数の遺体が横たわる寮内や教室の画像が携帯電話に送られてきた。モンジアさんは記者に画像を示し、「シャバブは学生を射殺した後、遺体から携帯電話を奪い、それで写真を撮影して、学生用のメーリングリストなどに送信していたらしい」と説明した。恐怖心を植えつけるためだったとみられる。
アフマド・オスマン学長は「在学生約800人の6分の1が死亡した。未来を担う若い学生を狙ったテロに、許せない気持ちでいっぱいだ」と話した。(ダダーブ=三浦英之)
ケニアで失踪の女子学生2人、ISISに参加か
cnn.co.jp
2015.05.27 Wed posted at 15:02 JST
ナイロビ(CNN) ケニアの首都ナイロビで今月、女子学生2人が突然失踪した。シリアでイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に加わっている可能性がある。
行方不明になっているのは大学生のタウフィカ・アダンさん(20)と友人のサルワ・アブドゥラさん。2人は今月13日、イスラム学校で講義を受け、近くにあるタウフィカさんの自宅に寄った後で消息を絶った。
家族らは必死に行方を捜した。4日後、タウフィカさんからいとこの携帯電話にメッセージが送られてきた。文面は「今シリアにいます。捜さないでほしいと、みんなに伝えてください。私はとても元気です」というものだった。
タウフィカさんの母、ラフマさんはCNNとのインタビューで「メッセージを見た時は衝撃のあまり気を失ってしまった。一緒にいた家族もみんなショックで涙を流していた」と語った。
ラフマさんはバッグから小さな写真を取り出した。肌身離さず持ち歩いているタウフィカさんのパスポート写真だ。
家族らによると、タウフィカさんとサルワさんはともに優しく物静かな性格で、イスラム教の熱心な信者だった。「時間がある時はいつもコーラン(イスラム教の聖典)を読んでいるような子だった。映画を見たりはしなかった」と、ラフマさんは振り返る。
その後も2人の行方が確認できる情報は入っていない。ラフマさんは「本当にシリアにいるとしたら、身分証明書もパスポートも持たずにどうやって出国できたのでしょう」と首をかしげる。捜査を開始した警察も、同様の疑問を抱いているようだ。
ケニアでは今年3月、若い女性4人がパスポートなどの書類なしで隣国ソマリアへ入ろうとしたところを警察に拘束された。4人はソマリアを拠点とする国際テロ組織でアルカイダ系のイスラム過激派、「シャバブ」メンバーだとして起訴されたが、本人たちはこれを否定している。
専門家によれば、シャバブに加わっている外国人戦闘員で最も多いのは、ケニア出身の若者たちだという。ラフマさんは、タウフィカさんが過激思想に感化された可能性を認めつつ、「どうか帰って来てほしい。母親としてとてもつらい」と訴えた。
「娘さんを僕にください」ケニアの弁護士 米大統領に牛50頭提示
AFP BB News
2015年05月27日 09:21 発信地:ナイロビ/ケニア
【5月27日 AFP】(一部更新、写真追加)ケニアの弁護士がバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領に対し、長女マリア(Malia Obama)さん(16)との結婚を認めてくれたら牛50頭をはじめとする家畜を贈ると申し出ている。現地紙ナイロビアン(The Nairobian)が26日に報じた。
弁護士のフェリックス・キプロノ(Felix Kiprono)さんは同紙に対し、オバマ大統領に雌牛50頭のほかヒツジ70頭、ヤギ30頭を贈る用意があると語った。「2008年からマリアさんに思いを寄せてきた」という。
オバマ氏が最初に大統領選に出馬した当時、マリアさんは10歳だった。キプロノさんは、「実はあれ以来、私は誰とも付き合っていない。マリアさんに対して誠実であろうと決めたんだ。このことは家族にも伝えてあり、家族は私がより多くの婚資(結婚する際に花婿が花嫁の親族に対して行う支払い)を蓄えることに協力してくれている」と述べている。
また、今年7月にオバマ大統領が父親の祖国ケニアを訪問する際にはマリアさんが同行することを願っており、大使館を通じて大統領宛ての書簡を送る考えだ。
キプロノさんは「オバマ家の資産が目当てだと言う人もいるかもしれないが、そうではない。私の愛は本物だ」と話し、欲得ずくの求婚ではないと述べた。年齢は非公開だが、若い弁護士であるキプロノさんは、マリアさんと共に「素朴な生活」を送りたいと話している。
ケニアでは西部のコゲロ(Kogelo)村に、90代になったオバマ氏の祖母や、オバマ氏の親族らが現在も暮らしている。(c)AFP
ケニア人男性、オバマ大統領の娘に求婚 結納品は牛や羊?
cnn.co.jp
2015.05.28 Thu posted at 10:06 JST
(CNN) ケニアの首都ナイロビに住む弁護士の男性が、オバマ米大統領の娘のマリアさんに結婚を申し込む意向を明らかにした。牛50頭、羊70頭、ヤギ30頭をプレゼントすると約束している。
マリアさんに思いを寄せているのは弁護士のフィリックス・キプロノ氏。地元紙ナイロビアンの取材に対し、「一家の財産目当てだと思われるかもしれないが、それは違う。私の愛は本物だ」と訴える。
マリアさんを意識するようになったのは2008年。「それからは誰ともデートせず、彼女への誠意を貫くと約束した。家族にこの話をすると、結婚資金の準備を応援すると言ってくれた」という。
近いうちに求婚の手紙をしたためて、地元の米大使館に届ける意向。キプロノ氏が約束した牛や羊などの値段を現地の相場に従って金額に換算すると1000万円以上に相当する。
ただし問題はある。マリアさんはまだ16歳。田舎暮らしに慣れる必要もある。
「私たちはシンプルな生活を営むことになる。カレンジン族の女性たちがやるように、牛の乳の搾り方、ウガリ(トウモロコシがゆ)やムルシク(発酵乳)の作り方をマリアに教える」とキプロノ氏は胸を張った。
Chinese company Huawei to expand training to boost ICT capabilities for Africa
Standard Digital
BY XINHUA
Updated Monday, June 8th 2015 at 09:28 GMT +3
The program dubbed "Seeds for the Future" will enable more than 1,000 students of ICT-related major across Africa to have access to high-level technical training in China in the next 5 years, it was announced during the World Economic Forum on Africa in Cape Town, South Africa. "Governments in Africa need to develop a vision of boosting connections. They need to invest or facilitate investments into national broadband plans and train technical talents, this will create jobs, boost economic growth and secure Africa's future," said Charles Ding, senior vice president of Huawei. Globally, Huawei works with governments and universities to send students overseas, providing work experience with the world's best ICT equipment. To date, over 10,000 students worldwide have benefited from the program, said the company. Meanwhile, Huawei also announced a job creation plan for its local operation in South Africa. "As the second largest economy in Africa, South Africa is an important market for Huawei. Currently we have around 1,000 employees in South Africa. In the next 5 years, we will increase the staff in South Africa by 50 percent to support our fast- growing operations," said Steven Wu, the newly appointed CEO for Huawei's South African operation, adding that South Africa's ICT industry is "poised for strong growth." Huawei sold around 1 million smart-phones in South Africa in 2014, said Wu. The company is planning to double the figure in 2015.
Chinese company Huawei to expand training to boost ICT capabilities for Africa
日本の医療をケニアへ
Huffington Post・朝日新聞
2015年06月10日
日本人にとっては遠い存在ともいえるアフリカのケニア。マラソン選手やマサイ族などは有名ですが、ケニアの生活や医療事情はどうなっているのでしょうか。
[1]ケニアにおける医療の現状
ケニアは国のほぼ中央を赤道が横切っているにもかかわらず、首都ナイロビは標高1700メートルの高地にあるため、1年を通して気温は15〜25℃、湿度も低く過ごしやすい気候です。一方、ケニア第二の都市モンバサはインド洋に面しており、1年中高温多湿な気候でマラリアの多発する地域にあります。
ケニアは地方によって気候も衛生状態も大きく異なります。ナイロビの雨期は年2回あり、3月〜5月が大雨期、10月〜11月が少雨期で、この時期には下痢を起こす疾患が多くみられます。6〜8月はケニアの冬にあたり寒いのでナイロビでは暖房を使う人たちもいます。ナイロビの外国人居住区と呼ばれる住宅地域では上水道・下水道とも整備されていますが、ダウンタウン周辺やスラム街に足を踏み入れると、衛生状況は本当に劣悪です。
ナイロビの私立病院の医療レベルはアフリカにあっては高レベルと言えますが、日本や欧米先進国のような洗練された対応は期待できません。24時間オープンの救急外来を持っていますが、夜間では1〜2時間待たされる事は当たり前です。
ケニアでは保険医療がまだ確立しておらず、診察・検査には前払いを要求されます。受診時にはほとんどが現金での支払いになります。クレジットカード払いは可能な病院と不可能な病院があります。公立病院は安価に受診できますが、設備も技量も不十分と言わざるを得ず、邦人が安心して治療を受けられる環境ではありません。
ケニアの医学部は現在6年制になっています。日本の医学部では1〜2年間は教養科目などがありますが、ケニアでは医学部入学直後1年目から2年目までに解剖学、微生物学や病理学など基礎的なことを学びます。3年目からは大学病院の病棟に入り、内科、外科、小児科、産婦人科などにいる実際の患者たちを相手に勉強します。5、6年目には患者を受け持ち、当直、手術の執刀、助手、出産の取り上げなどをこなし、後輩の指導も行い、卒業後にはとても優秀な研修医になっています。
東アフリカで最大といわれるナイロビ大学附属病院は、設備が充実しており専門医師の数も多く、学生時代はさまざまな分野を学ぶことができます。そして医学部卒業後医師免許を取得し、研修医1年目からケニア各地の県立病院に送られ、指導医がほとんどいないところで研修医同士が協力しあって診療に挑みます。この時点では日本の医学生・研修医より経験値がとても高く、頼りになる医師たちなのではないかなと私は思っています。(ケニア医学部の教育法は法律がまだ緩く、患者側も医師や医学生に対してまだ強い自己主張をしないからこそ成り立っているのが現状です。)
[2]ケニアの医療の問題点
ケニアの首都ナイロビの医療はアフリカの中では決して劣っていませんが、これはあくまでも都市部にある私立病院などの医療基準であり、これらを受けられる人たちはケニア人口の2割にも満たない富裕層だけです。ケニア人口のおよそ8割の人たちは満足な医療を受けられない、あるいは医療の手が届かないまま人生を終えているのが事実です。
ケニアの医療面に数ある問題から、いくつかを挙げてみます。
1.医療資源の不足
(1)人材不足
(2)医療提供の場の不足
(3)機材、薬剤などの不足
2.低受診率から受診後の高死亡率
3.衛生面での環境の劣悪さ
4.HIV/AIDSの問題
5.医療保険制度の不備
今回はこの中でも最も私自身が興味のある「1.医療資源の不足」に関して述べてみたいと思います。
ケニアで医師免許を取得し、研修を2年やるとMedical Officer(M.O.)(専門的にまだ進路を決めていない医師の事をいう)になり、公立病院、主に県立病院で医師が足りない科の担当医として外来から入院患者まで診るようになります。
ケニアの都市部以外の病院はどこも外科、内科、産婦人科、小児科と大きく4つに分けられており、各科に一人の専門医がいます。ですが、専門医の数が少なく、ほとんどがナイロビに住まいを持っているので、一人の専門医が複数の病院を担当することが当たり前になっています。ですので、専門医が病院に来るのは週に2、3回ほど、というのが現状です。
病院ではM.O.達がとても重要な役割を果たします。毎日M.O.が新米の研修医たちと回診を行い、外来を行います。専門医の先生は電話で相談を受け、緊急オペが必要になった場合はナイロビから数時間かけて病院にやってきます。もちろん「今は行けないので」と一言で電話の会話が終わることも多々あります。
ケニア奥地のほとんどの県立病院では画像的診断ではレントゲンしかないため、せっかく大学で学んだ知識(心電図、エコー、CT、MRIの読影等)が生かされず、医師たちは臨床的な診断・判断能力ばかりを高めていきます。だが、限界があるためそれ以上伸びる事はありません。むしろ画像的読影能力(CTやMRIを使って診断を下す能力)は退化します。
このように十分な設備がない地域では、例えば脳卒中の場合、梗塞なのか出血なのか判断が難しい患者はそのままCT・MRIがあるナイロビまで送られます。急性心筋梗塞などでももちろん数時間かけてナイロビに搬送されるので、途中で死亡するケースも少なくありません。
[3]「慢性化した医師」の存在
ある程度のレベルまで達し、それ以上能力的に伸びなくなる医師をケニアでは「Chronic M.O.」(クロニック・エム・オー)と呼びます。その意味は「慢性化した医師」です。
専門医とMedical Officer(M.O.)の間にはとても大きな差があり、給料で言えば4倍から10倍くらいの差が出ます。だったら専門医の資格を早くとれば良いではないかと思いますが、実はそれがとても難しいのです。
日本では、2年の研修が無事終われば3年目からは後期研修医として専門分野に進める制度になっていますが、ケニアでは、専門医になるためにもう一度大学へ戻り、大学院生として、内科なら4年間、外科なら5年間の勉強が必要になります。
この間は無給のうえ、授業料を払い続けなければいけなくなります。私立病院やクリニックなどで医療系のアルバイトはあるのですが、経験者たちはなかなかできないと言っています。大学院といってもここで行うのは研究などではなく、日本でいう後期研修とほぼ同じ形なので、外来、病棟、オペ、当直、当番をひたすら行い、毎日心身ボロボロになって家に帰るからです。
ケニアでたまにあるストライキは、この大学院生たちがこれほどまでナイロビ大学病院に尽くし、病院には欠かせない存在であるのにもかかわらず、一銭も出さない病院・大学への不満、怒りから起こることがほとんどです。
ですから、想像できると思いますが、大学院へ進めるのは、裕福な家庭で育ったお子さんたちがほとんどなのです。大学院の授業料はもちろん、住まい、生活費などもかかってくるので、ナイロビに実家がある富裕層からはどんどん専門医が生まれますが、地方の優秀な若者たちは、やっとの思いで医学部に入り、医師になったにもかかわらず、そこからさらに上を目指すことが困難であり、Chronic M.O.となっていくのです。
地方の病院でM.O.として勤務し、専門医の先生たちの手足となって働くけれども、給料は一向に上がらない。かといって、一生懸命お金を貯めたとしても、その間に結婚し家庭ができると、身動きがとれないままほぼ一生M.O.という身分でいなければいけなくなります。これがChronic M.O.と呼ばれる医師たちの現状です。
この仕組みでは毎年専門医が増えても、ナイロビ出身の若者ばかりが専門医なってしまうために、都会の病院でしか勤務をしたがらず、地方になかなか専門医が増えないのもおわかりだと思います。この現状に何も危機感を覚えないケニアの医師会のお偉いさんたちは、おそらくですが、自分の子供たちは問題なく大学院へ通えているので、全体的なニーズをあまり意識していないようにも思われます。もしくは、ニーズがあってもそれをサポートする力がないのかもしれません。
[4]日本とケニアの架け橋に
私は、幼少の頃からケニアで育ち、小、中、高とケニアの教育を受け、ケニアのナイロビ大学医学部を卒業し、とても貧しい県立病院で研修を終えました。ケニアの大抵の状況を肌で感じ、この目で見てきました。医療に関しても、良い面、悪い面、改善したいな、と思うところをたくさん見てきましたが、ケニアで生活していると今の状態が当たり前になり、それに慣れている自分がいました。
自分もそのうち専門医取得のため大学院に入るのかなと思っていましたが、ある東京大学医学部付属病院の教授との出会いで今から約3年前に日本にやってきました。最先端医療があるここ日本の東京大学病院で研修をさせていただき、日本の医師免許も取得しました。研修中には日本とケニアの医療の違いをまざまざと見せつけられていますが、どれだけケニアの医療資源が足りていないか、どれだけの救える命がケニアで失われているかを思い知らされます。
その反面、日本の医療のすばらしさ、技術や機材だけでなく、医療提供者のクオリティの良さ、サービス面や気の配り方、病院内でのさまざまな制度、チームワーク(感染対策チームやセーフティマネージメントチーム)、病院同士の連携など、日本が築き上げた医療には感心させられ、感動すら覚えました。
私はどうにかしてこの日本のすばらしい医療を少しでもケニアへ届けたいと夢見ており、日本とケニアの架け橋にでもなれたらいいなと思っております。それがケニアの医療の向上につながれば、医療レベル全体の底上げができるのではないかと......とても大変で規模が大きいように思われますが、そのために何かしたいと思っていました。
実はその時に、この「coFFee doctors」のインタビューにも登場されている林祥史先生のカンボジアへの「日本の病院丸ごと輸出」についてのお話がありました。とても興味が湧き、今までの活動内容を拝読し、「持続可能な形で途上国に医療を輸出する」仕組みには心から感心させられました。
私は、日本の病院をそのままケニアに輸入できたら良いなと思っています。ケニアの貧しい地方出身の優秀な若者たちをサポートし、Medical Officer(M.O.)から専門医への道をつくりあげたいとも思っていますし、ゆくゆくはケニアにおける「日本の病院」で、医療面だけではなく、他の面でもクオリティーの高い医師に育てあげることができたらいいなとも思っています。
日本に姉妹病院ができれば、ケニアから日本へ、日本からケニアへ、若い医師たちの交換留学の場になればいいなとも考えています。ケニアと日本の医師たちが互いに刺激しあい、国境を越えた医師・看護師のネットワークが生まれる事を期待しています。
【医師プロフィール】
塩尻 大輔。小学校3年生の時に家族でケニアに移り住み、そこから21年間をケニアで過ごす。ケニアの高校を卒業後、NPOアフリカ児童教育基金の会(ACEF)プロジェクトマネージャーとして働き、オーガニック農業EM(effective Microorganisms)等を担当。同時に在ケニア日本大使館、外務省草の根基金部門でのモニター調査員も務めた。その後ナイロビ大学医学部に入学し2009年に卒業、ケニア国医師免許を取得。ケニア国キトゥイ県立病院での研修を経て、2011年東京大学医学部附属病院形成外科にて研修。2013年日本医師国家試験に合格し日本の医師免許を取得。現在は岩手県立磐井病院にて研修中。
‘How Ngugi inspired me to write’
DAILY NATION
SUNDAY, JUNE 14, 2015
By MARGARETTA WA GACHERU
Seeing Ngugi wa Thiong’o speak last week at Kenyatta University about Gacamba and Charles Njonjo confirmed for me that Kenya had truly changed from days of old when speaking the former Attorney-General in derogatory terms would have put one straight into detention, most likely into Kamiti Maximum Security Prison.
No one knows that reality better than Ngugi who spent a whole year at Kamiti, an experience he vividly recounts in his book Detained. It’s a book in which an anonymous local reporter was featured in the opening chapter where he referred to someone from local media coming first to interrogate him.
I was that person as I’d been working at the Weekly Review and the Nairobi Times where Hilary Ng’weno had advance warning that Ngugi was about to be released under the new Daniel arap Moi administration, reversing the order made by the previous and all-powerful Kenyatta regime.
Hilary also knew I had a special interest in Ngugi’s case primarily because he had been my professor for three extraordinary years when I was a graduate student in Literature while he had headed the Literature Department.
MY SPECIAL CONCERN FOR NGUGI
It was my privilege to be there, having come to the UoN as a Rotary Foundation Fellow and stuck around to complete a master's degree under Ngugi’s direction.
But Hilary also knew of my special concern for Ngugi’s well-being as he had run an interview I had with him about his then newly released novel, Petals of Blood.
At the time of the interview, Ngugi’s remarkable Kikuyu play had just opened, so Kamiriithu’s people’s theatre had not yet been bulldozed by the regime that truly feared the overwhelming popularity that Ngaihika Ndeda (I Will Mary When I Want)had aroused among the masses of Kenyans, not only in central region but countrywide.
Hilary didn’t publish that interview in the Weekly Review until after Ngugi was detained, but that interview must have been one reason why my boss sent me to scoop the international and other national media.
The catch was that Hilary also sent me with a preordained agenda, a set of questions to ask Ngugi which I felt were meant, if not to incriminate him, to at least determine his current mode of thought.
Did he believe in a peasant revolution?
That was the first question on my list, a list I frankly handed to my former chairman and said I wished to scrap in order for him to speak his mind and say what he wished to the rest of Kenya and the world.
That scrapping of Hilary’s list nearly got me sacked from the Weekly Review, as my boss was furious.
But I couldn’t help expressing my loyalty to a man I most admire for his integrity, his intellect and indeed his ideological commitment to Kenyan working people.
RISK
I hadn’t thought about the risk I was taking in letting Ngugi use the media platform I gave him to speak his mind.
It was also not recorded in Detained which instead made me sound like something of a stooge, which if I personally found sad and disappointing.
Nonetheless, I don’t take it personally. Instead, I am grateful that Hilary finally published that interview, the first one Ngugi gave to a world that was soon to be banging on his front door to record a bit of what I had got in those first hours of his release.
I didn’t see Ngugi much after that; not until he came back to try to stage Maitu….
We met while the show was being rehearsed at the UoN, a few meters away from the ED2 auditorium, where I first heard him speak to incoming students about the country’s need for writers.
I cannot deny his inspiring words went straight to my heart and I can credit him for my taking up the pen (computer) as he’d advised his students to do.
Maitu … would eventually be performed outside the country since it too was shut down, this time by the Moi administration, which had already come to recognize Ngugi as a dangerously popular force that they would need to reckon with.
That was shortly before Ngugi went to attend a conference abroad and was advised not to return as he would inevitably be detained again and probably never see the light of day again.
‘How Ngugi inspired me to write’
[FT]ネスレ、アフリカ事業縮小の誤算
nikkei.com
2015/6/18 6:30
世界最大の食品・飲料メーカー、ネスレがアフリカ21カ国で15%の人員削減に踏み切った。アフリカの中間層の拡大ペースを大きく読み違えた。
■「中間層はごく薄い」
「第二のアジアになると思っていたが、アフリカの中間層はごく薄く、拡大していないことを思い知らされた」と、ネスレ中部アフリカのコーネル・クルメナッハ最高経営責任者は、ナイロビでフィナンシャル・タイムズ紙に語った。ネスレ中部アフリカはケニアやコンゴ民主共和国、アンゴラなど21カ国をカバーしている。
アフリカには消費主導の成長を当て込んで多国籍企業が進出しているが、ネスレの事業縮小は、急速な成長市場という見方とは逆の現実を表している。
同時に、ネスレの苦戦は外国企業がサハラ砂漠以南の国々へ進出することの難しさも示している。サハラ以南の諸国では、現地固有のノウハウをもつ同族企業が各国向けに合わせた安い製品で市場を支配している。
クルメナッハ氏によると、ネスレは過去10年間にアフリカでの事業にほぼ10億ドルを投資したが、業績は2008年に策定した成長見通しに及ばなかった。08年以降は3年ごとの売り上げ倍増をめざし、工場の新設も進めていた。
ネスレはアフリカでの事業に100年以上の歴史をもつが、今年に入ってルワンダとウガンダの事務所を閉鎖し、商品ラインの半減も進めている。9月までに域内15カ所の倉庫の一部を閉鎖する可能性もある。
先行きは年率10%の成長に届けば上出来だと、クルメナッハ氏は言う。「毎月の支払いにお金が足りていない。経費削減で来年は赤字を脱したい」。従業員の賃金と原材料の代金は、スイス本社と現地銀行からの借り入れでまかなうという。
アフリカ開発銀行の調査では、2011年時点でアフリカの中間層人口は3億3000万人に達している。しかし、スタンダードバンクによる昨年の調査では、11カ国の合計で中間層人口は1500万人、総人口4400万人のケニアで中間層は80万世帯にとどまっている。
ネスレの苦境を尻目に、事業を拡大している現地の競合企業もある。また、今年は大陸各地でショッピングセンターの開設が相次ぎ、米ウォルマート・ストアーズや仏カルフールといった大手の出店が注目されている。
By Katrina Manson
(2015年6月17日付 英フィナンシャル・タイムズ紙)
2015.7.5 14:24
さらば危険な野外便所…ケニアに日本の快適トイレを! 自宅に、学校に…感染症の予防後押し
The Sankei Shimbun
日本のトイレを途上国に−。東アフリカのケニアでそんな活動に取り組む日本人がいる。温水便座や自動洗浄など快適さを求めて進化する日本のトイレだが、インフラ未整備な途上国向けのトイレにも力を入れ、トイレ習慣の普及や地域の公衆衛生向上に一役買う。政府が6月末に閣議決定した新成長戦略には日本のトイレを国際的に発信する目標が盛り込まれ、こうした活動を後押し。現地でトイレの設置や公衆衛生の向上に力を注ぐNPO法人と日本企業を取材した。(道丸摩耶)
◇
集落に設置
雨期の晴れ間に、集まった集落の人々の笑顔がはじけた。ケニア西部、ケトプセゲイ村で6月10日、約60世帯から成る集落で最後のトイレが完成したのだ。
村民が住むのは、竪穴式住居に似た小さな家。各家から少し離れた場所に穴を掘り、木の枝にサトウキビの葉を挟んで覆いにした簡素なトイレを作った。午前6時から穴を掘り始め、午後2時ごろ完成。家主のシングルマザー、フローシーさん(23)は「うれしいです」とはにかんだ。
集落はトイレ普及率が低く、多くの住民が野外で用を足し、コレラや腸チフスなど感染症の危険に常にさらされてきた。途上国の保健医療システム構築や人材育成を行うNPO法人「HANDS」(東京都文京区)の協力で、地元の保健ボランティアがトイレ普及に取り組み始めた。ボランティアのダニエルさん(35)は「無料で作れた」と胸を張る。
トイレができても「使ってもらうにはトイレの意義を理解してもらう必要がある」とHANDSの北島慶子さん(47)。感染症予防という公衆衛生の観点から理解してもらうには、地元の保健ボランティアによる説明が必須だ。
習慣づける
首都ナイロビのスラム「ムクルスラム」では、日本製トイレの普及が進む。濁ったどぶから異臭が漂うなか、銃を手にした私服警察官に警護されて、日本のトイレが設置されたスラムの学校を訪ねた。
住民の多くは自宅にトイレがない。「トイレは遠くに作るのが当たり前だった。夜は危険なので女性が5、6人集まって通った」と住民のドリスさん(34)。今では近所に公衆便所ができたが、利用は夜9時まで。1回3ケニアシリング(約4円)の料金がかかり、屋外をトイレにする人が後を絶たない。
そうした事情は教育現場も同じだ。学校にトイレを設置した住宅設備大手「LIXIL」(千代田区)の山上遊さん(37)によると、「子供たちは学校裏手に流れるどぶで用を足したり、古く非衛生的なトイレを使ったりしていた」。そこで同社は校庭にくみ取り式便所を設置。便槽にはバケツを使用し、トイレの裏から簡単に取り出せるようにした。
同社が狙うのは、水が少ないケニアに最適な超節水トイレの普及だ。快適で衛生的なトイレの設置は、子供たちにトイレの習慣をつけてもらうことにつながる。「いつか子供たちが自分の家を持つとき、トイレがある家がいいと思ってもらいたい」と山上さん。ケニアの未来に「快適なトイレがある暮らし」を願う。
THURSDAY, JULY 16, 2015
Kenya set to host TICAD next year, Uhuru Kenyatta says
DAILY NATION
By OTIATO GUGUYU
Kenya is set to be the first African Country to host the Tokyo International Conference on African Development (TICAD) after the government talked Gambia out of bidding.
President Uhuru Kenyatta said he received a call on Wednesday night that Gambia had dropped its bid to host the conference leaving Kenya as the only contender.
“I sent my deputy (William Ruto) to negotiate with Gambia and they have agreed to let Kenya host the conference and what we are waiting for is the official confirmation by the Japanese Government,” he said.
President Kenyatta was speaking at the Kenya-Japan Infrastructure Conference in Nairobi on Thursday attended by Japanese and Kenyan investors.
Over 50 Kenyan firms and 30 Japanese companies attended the conference.
The TICAD summit is held every five years to promote high level policy dialogue between African leaders and development partners.
The next summit will be held in next year.
Kenya set to host TICAD next year, Uhuru Kenyatta says
16年のアフリカ開発会議、ケニアで開催へ
nikkei.com
2015/7/17 20:05
2016年に予定する第6回アフリカ開発会議(TICAD)がケニアで開催される見通しとなった。候補地であるケニアとガンビアとの調整がまとまったため。TICADは1993年に始まった国際会議で、過去5回は日本で開いてきた。次回会議はアフリカ連合(AU)が、地元での開催を求めていた。
Kenya to host Tokyo International Conference on African Development summit next year as Gambia bows out
THE STANDARD
Updated Friday, July 17th 2015 at 08:08 GMT +3
President Jammeh expressed his desire to have nationals from his country be trained in Kenya especially in Tourism, wildlife management and in Judicial reforms.
In reply, Mr. Ruto said Kenya would offer five scholarships to Gambians to study in Kenyan institutions adding Gambians could also benefit from Kenyan institutions in wildlife management, forest conservation, judiciary and other technical institutions for benchmarking.
Gambia’s Foreign Minister Ms Neneh Nacdoul Gaye said Gambians were elated to support Kenya in successfully hosting the summit noting her country had not been opposed to Kenya hosting the summit in the first place. She added the success of the summit was the success of the African peoples.
Kenya’s Ambassador to Nigeria who is also accredited to the Gambia Ambassador Tom Amollo thanked President Yahya Jammeh for agreeing to let Kenya host the TICAD VI saying it would enhance the brotherly relations between the two countries.
Kenya’s delegation included Deputy Speaker of the Senate Kembi Gitura, Senator Wilfred Lesan of Bomet, MPs Dan Kazungu of Malindi and John Muchiri of Manyatta and Meru women representative Florence Kajuju.
The delegation also included Kenya’s ambassador to Nigeria Tom Amollo who is also accredited to The Gambia and Kenya’s ambassador to Ethiopia and AU Catherine Mungai .
伊首相、防弾チョッキ着てケニア大統領と会談か
cnn.co.jp
2015.07.18 Sat posted at 12:14 JST
(CNN) イタリアのレンツィ首相が15日、ケニアの大統領宮殿で同国のケニヤッタ大統領と首脳会談に臨んだ際、分厚い防弾チョッキを着込んでいたとの見方が広がり、批判の声が上がっている。
イタリア政府の関係者はCNNに対し、レンツィ首相がケニア訪問中、セキュリティー上の懸念から防弾チョッキを着ていたことを確認した。ただ、大統領宮殿内でまで着用していたのは、セキュリティーではなく「立て込んだスケジュール」が理由だったとしている。
ケニアのエシピス大統領報道官はCNNに対し、本件に関する正式なコメントはないとしている。
レンツィ首相の画像を巡ってネット上では、ジャケットの盛り上がりを赤い円で囲むなど、本当に防弾チョッキを着ていたのか推測する動きが広がった。ケニア人のネットユーザーからは不快感を示す声が上がっている。
ケニアは近年、ソマリアに拠点を置く過激派「シャバブ」などにより相次ぐテロ攻撃に見舞われている。ただ、大統領宮殿はおそらくケニア国内で最も安全な場所だ。フェンスを周囲に巡らし、重装備の軍事部隊が防護に当たっているほか、監視カメラも常に回っている。
オバマ米大統領のケニア訪問を今月下旬に控え、セキュリティー面での外交儀礼が問題になりそうだ。
ケニア人の父を持つオバマ大統領は、同国で絶大な人気を誇っている。ケニア紙はこの数カ月、安全上のリスクがあるにもかかわらずオバマ大統領が来訪すると繰り返し報じてきた。
セキュリティーの専門家、ウィル・ゲッデス氏は、国家元首が要人と会談するにあたり防弾チョッキを着用するのは、極めて異例だと言及。会談映像を見た上で、セキュリティー担当者の意思決定について疑問を呈さざるを得ないとした。
オバマ大統領、ケニアで親戚と面会へ 24日から訪問
nikkei.com
2015/7/23 9:00
【ワシントン=芦塚智子】ライス米大統領補佐官(国家安全保障担当)は22日の記者会見で、オバマ大統領が24日からのケニア訪問で父方の親戚と面会する予定を明らかにした。オバマ氏の父(故人)はケニア出身。父の生地で親戚が住む村は、日程の都合などで立ち寄らないという。
現職大統領がケニアを訪問するのは初めてとなる。オバマ氏は上院議員時代に訪れている。ライス補佐官は「大統領は(ケニア)訪問と、親戚と私的に時間を過ごす機会を楽しみにしている」と述べた。
同補佐官によると、オバマ氏はケニアで「世界起業家サミット」に出席し、政府高官と会談する。エチオピアも現職大統領として初めて訪問し、アフリカ連合(AU)本部で演説する。
オバマ氏がケニア到着 父の故郷、米大統領で初
nikkei.com
2015/7/25 9:44
【ナイロビ=共同】オバマ米大統領は24日、父親の出身国であるケニアの首都ナイロビに専用機で到着した。父の義母サラさんら親族と対面し、ホテルで夕食を共にした。26日までの滞在中、ケニヤッタ大統領と会談し「世界起業家サミット」に出席する予定。米国の現職大統領がケニアを訪問するのは初めて。
オバマ氏が大統領としてサハラ砂漠以南のアフリカを訪れるのは4回目で経済成長を続ける域内の国々との関係を強化したい考え。
専用機から滑走路に降りたオバマ氏をケニヤッタ氏らが歓迎した。空港から市中心部に向かう道路は封鎖され、警備のために1万人以上の警察官が動員された。
25日の首脳会談では隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブ対策などを議論する。26日にエチオピアに移動し、アフリカ連合(AU)本部を訪れる。
2期目オバマ大統領、アフリカへの姿勢変化 ケニア訪問
asahi.com
ワシントン=杉山正2015年7月25日11時21分
ケニアでのオバマ米大統領人気とは裏腹に、オバマ政権は政策でアフリカを重視してこなかった。人種を超えた「一つのアメリカ合衆国」を訴えるオバマ氏は、あえて自身のルーツも公にアピールしない姿勢だった。
ワシントンのアフリカ研究者は「初のアフリカ系大統領だからこそ、アフリカ政策に重きを置いた場合の反応に懸念があった」と分析する。
だが、2期目に入ると、その姿勢に変化が出てきた。2013年には、黒人少年を殺害した白人男性が無罪になった事件に絡み、差別体験を語った。さらに先月、サウスカロライナ州の教会で9人の黒人が射殺された事件の犠牲者の葬儀に参列。追悼の最後に突然「アメージング・グレース」を歌い始め、周囲を驚かせた。この曲は米国で広く歌われているが、黒人の苦悩や闘いを連想させることが多く、印象的な場面になった。研究者は「選挙を気にする必要がなくなり、本音を出すようになった」という。
オバマ氏が望んできたケニア訪問は、ケニアの国内事情もあり先送りにされてきた。オバマ氏の任期は残り約1年半となった。今回の訪問は最後のアフリカ訪問とみられ、米国の対アフリカ政策が深化することが期待されている。(ワシントン=杉山正)
オバマ大統領、父親の故郷ケニア訪問 祖母らと夕食
asahi.com
ナイロビ=三浦英之2015年7月25日10時33分
オバマ米大統領は24日夜(日本時間25日未明)、父親の出身国であるケニアの首都ナイロビに専用機で到着した。現職米大統領のケニア訪問は初めて。ケニヤッタ大統領と会談し、米国と東アフリカ地域における安全保障や経済分野の強化策について協議する。
空港ではケニヤッタ氏が出迎えた。ナイロビは歓迎ムード一色だが、隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」のテロが相次いでおり、厳戒態勢が敷かれている。
オバマ氏は到着後、ケニア西部に住む祖母のサラさんら親族とホテルで夕食をともにした。
オバマ氏は25日、両国政府が共催する「起業家サミット」に出席。1998年に米大使館で起きたテロ事件の犠牲者を追悼した後、26日には市民向けに演説する予定。その後、エチオピアを訪問する。(ナイロビ=三浦英之)
オバマ大統領:亡父の故郷、ケニア訪問…テロ対策で厳戒
毎日新聞 2015年07月25日 11時35分
【パリ服部正法】米国のオバマ大統領は24日夜(日本時間25日未明)、父親(故人)の出身国であるケニアの首都ナイロビに空路到着した。オバマ氏のケニア訪問は大統領就任以来初めて。現地では歓迎ムードが高まっている一方で、イスラム過激派のテロが頻発しているため、厳戒態勢の警備が敷かれている。
オバマ氏は空港に出迎えた異母姉アウマさんと抱き合い、その後、滞在先のホテルで義理の祖母サラさんら親戚と会食した。ナイロビで25、26日に開催される「地球規模の起業家サミット」に出席するほか、ケニヤッタ大統領とも会談する。ケニアの後、エチオピアも訪れ、首都アディスアベバにあるアフリカ連合(AU)本部で演説する予定だ。
一方、隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバブがテロ活動を活発化するケニアでは、オバマ氏訪問時を狙ったテロが懸念され、緊張も高まっている。アルシャバブは2013年9月、ナイロビの高級ショッピングモールを襲撃し、買い物客ら67人が死亡。今年4月には東部ガリッサの大学を襲い、148人が犠牲になった。
オバマ氏は13年6〜7月にセネガル、南アフリカ、タンザニアの3カ国を歴訪し、米国とアフリカとの経済関係強化の意向を示した。
さらに、14年8月にはアフリカ各国の指導者をワシントンに招いて首脳会議を開催、米国のアフリカ支援促進をアピールした。
オバマ米大統領、訪問先のケニアで同性愛禁止を批判
cnn.co.jp
2015.07.26 Sun posted at 11:34 JST
(CNN) オバマ米大統領は25日、訪問先ケニアの首都ナイロビでケニヤッタ大統領と会談した。会談後の共同記者会見で、同国が法律で同性愛を禁止していることを批判した。
同国の法律では、同性愛行為で有罪になると最大で禁錮14年の刑が科される。
ケニアの指導者らはオバマ大統領の訪問に先立ち、同性愛の問題には言及しないよう働き掛けていた。しかし大統領は、同国の同性愛禁止法は米国にあった人種隔離制度などと同様、国民を個人差に基づいて差別する行為だとする批判を展開した。
これに対してケニヤッタ大統領は、両国が多くの価値観や目標を共有していると強調したうえで、「共有できないと認めざるを得ない価値観、我が国の文化や社会が受け入れられない価値観もある」と指摘。「国民自身が受け入れていないものを、我々が押し付けることは極めて困難だ」と語った。
両首脳は会談で、経済関係の強化やテロ対策での連携などについても話し合った。
ケニアはオバマ大統領の父親の出身国。前回は上院議員時代の2006年に訪れたが、就任後の訪問は初めてだった。これまでは現役大統領という立場上の制約があったが、退任後には改めてゆっくり訪れたいと語った。
米ケニア、過激派対策で協力強化 首脳会談
nikkei.com
2015/7/26 0:47
【ナイロビ=共同】オバマ米大統領は24日からケニアを訪問、25日に首都ナイロビでケニヤッタ大統領と会談し、隣国ソマリアのイスラム過激派アルシャバーブ対策などを協議した。会談後の共同記者会見でオバマ氏は、米国とケニアは安全保障分野での「強力なパートナー」だと強調。両大統領は、テロ対策や汚職撲滅などで広範な協力関係を築くことで一致した。
オバマ氏は現職の米大統領として初めてケニアを訪問した。ケニアは同氏の父親の出身国。
オバマ氏は会見で、アルシャバーブはソマリアで展開中のアフリカ連合(AU)部隊などの活動により弱体化したが、いまだ市民らを攻撃し大きな被害を与える恐れがあると危機感を表明。「アルシャバーブを根絶しなければならない」と述べ、掃討作戦の継続が必要だと訴えた。
オバマ氏はまた、国家は性的指向によって人々を差別すべきでないと強調した。アフリカではケニアを含め、同性愛行為を違法とする国が多い。
会談に先立ち、オバマ氏は米・ケニア両政府が共催する「世界起業家サミット」に出席。「アフリカは活気にあふれている」と述べ、域内各国の経済成長を称賛した。
24日にはナイロビで、父の義母サラさんら親族と夕食を共にした。25日に同サミット参加後、1998年に起きたナイロビの米大使館爆破事件の跡地で献花し、犠牲者を追悼した。
事件では、ケニア人遺族や被害者への補償が十分でないとの批判がある。被害者の会の広報担当で、事件で失明したダグラス・シディアロ氏(45)は「被害者らの救済も『テロとの戦い』の一環だと理解してほしい」と訴えた。
ナイロビでは一部の主要道路を封鎖する厳戒態勢が取られ、警察官1万人以上が警備に当たった。オバマ氏が大統領としてサハラ砂漠以南のアフリカを訪れるのは4回目。26日にエチオピアに移動、28日まで滞在する。
「未来はアフリカ人の手に」 オバマ氏、ケニアで演説
asahi.com
ナイロビ=三浦英之2015年7月26日21時40分
父親の出身国ケニアを訪問中のオバマ米大統領は26日、首都ナイロビ近郊の室内競技場で約2千人を前に演説し、「アフリカの未来はアフリカ人の手に委ねられている」と呼びかけた。ケニアの人口は約6割が24歳以下の若者。オバマ氏の演説はその若者に向けられたメッセージだ。
オバマ氏は演説で「ケニアは今、分岐点にいる」と言及。「さらなる発展への道を歩むためには、いくつかの重要な選択をしなければならない」と訴えた。汚職の撲滅や、民族間の対立解消、保健衛生や教育機会の改善、女性の地位向上など課題を列挙し、それらの克服への期待を語った。
また、ケニアでも脅威となっている隣国ソマリアを拠点とするイスラム過激派「シャバブ」のテロも取り上げ、米国がケニアと協力して撲滅を目指す姿勢を示した。
オバマ氏の演説は、国内ほぼすべてのテレビ局やラジオ局で生中継された。4月にシャバブに大学が襲われ、多数の友人を亡くした学部生ヌドゥンブ・ムショカさん(21)は「汚職やテロなど問題は山積みだが、演説を聴いて何とか乗り越えていきたいという希望を持った」と話した。(ナイロビ=三浦英之)
オバマ氏、アフリカ諸国の同性愛者差別を批判
nikkei.com
2015/7/27 9:47
【ナイロビ=共同】ケニア訪問中のオバマ米大統領は25日、首都ナイロビでの記者会見で、アフリカで多くの国が同性愛を法律で禁じていることについて「国家は性的指向で市民を差別すべきではない」と批判した。同席したケニアのケニヤッタ大統領は「同性愛者の権利は取り組む必要がある問題ではない」と反発した。
米国とケニアはイスラム過激派アルシャバーブの掃討作戦で協力。オバマ氏は経済成長を続けるアフリカ諸国との関係を強化したい考えだが、人権問題をめぐる溝が浮き彫りとなった。
オバマ氏は26日午後、隣国エチオピアに移動した。
「私は初のケニア系米国人大統領」、オバマ大統領演説
cnn.co.jp
2015.07.27 Mon posted at 09:45 JST
ケニア・ナイロビ(CNN) 父の出身国ケニアを訪問したオバマ米大統領は26日に首都ナイロビで行った演説で、アフリカ系としての自身の誇りをアピールしながら、困難な状況から立ち上がれる可能性はすべてのアフリカ人にあると訴えた。
会場となった体育館には約5000人が詰めかけ、オバマ大統領を歓声で出迎えた。大統領は演説の中で、「私はケニア系米国人として初めて米国の大統領になった」と強調。「ケニア国民、特に若者が達成できることに限界はない。まさにここで今、あなた方の未来を築くことができる」と語りかけた。
一方で、アフリカの女性が抑圧されている現実にも触れて「女性を二流市民として扱うことは悪しき伝統だ」と指摘し、ドメスティックバイオレンスや性的虐待、性器切除の慣習を批判した。ケニア政府に対しては、民族対立の解消や腐敗の撲滅を呼びかけた。
自身の生い立ちに触れたくだりでは、英軍の料理人として働いていた祖父が一人前の大人として扱われなかったというエピソードを披露した。しかし一家はそうした低い地位から浮上してきたとオバマ大統領は述べ、「自分たちの歴史を知り、そこから学ばなければならない」と力説した。
テロ組織「シャバブ」との戦いについては、米国はケニア政府との連携を強化すると表明、「どれほど時間がかかっても、あなた方と共にテロと闘う」と強調した。
米の人身売買報告書、政治介入疑う声も
cnn.co.jp
2015.07.28 Tue posted at 12:48 JST
(CNN) 米国務省がこのほど、世界188カ国の人身売買の実態に関する年次報告書を発表した。キューバ、ケニア、サウジアラビアなどは状況が改善したと認定して格付けを引き上げる一方で、エジプト、ガーナ、ブルガリアなどの評価は格下げした。
国務省のケリー長官は同報告書について、人身売買業界と闘う活動を支援するものと位置付ける。しかし人権団体などからは、政治の介入を疑う声も出ている。
例えば4段階で最低の格付けだったマレーシアは1段階引き上げられた一方で、タイは最低評価のまま据え置かれた。両国ともミャンマーを脱出したイスラム系民族ロヒンギャ族の人身売買ルートの一端を担っており、マレーシアでは今年、人身売買の被害者と見られる大量の遺体が埋められているのが見つかっている。
人権団体はこうした格付けの背景として、マレーシアは環太平洋経済連携協定(TPP)の交渉に参加していると指摘する。米貿易促進権限法には、最低評価の国と協定を結ぶことを禁じた条項がある。
国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの幹部はマレーシアの状況について、「移民が人身売買されて虐待され、国境付近でロヒンギャ族の被害者の遺体が見つかっているのに、摘発件数は年々減っている。国務省はなぜこれを改善と呼べるのか」と批判。「今回の格上げは、人身売買と闘うマレーシアの対応ではなく、TPPと米国の貿易政策によるものだ」との見方を示した。
一方、タイ外務省は、自国による過去1年の取り組みが格付けに正しく反映されていないと批判する声明を出した。
今年の報告書で格上げされた国は計18カ国、格下げされた国は18カ国。ベラルーシ、ベリーズ、ブルンジ、コモロ、マーシャル諸島、南スーダンなどは最低ランクに引き下げられた。こうした国は制裁の対象となり、人道関連を除く支援などが制限される可能性がある。
一方、マレーシア以外にもキューバ、コンゴ(旧ザイール)、パプアニューギニア、ウズベキスタンなどは格上げされて最低評価を脱した。
最低ランクから1段階格上げされたキューバは、1961年以来54年ぶりに米国との国交を回復したばかり。2年連続で下から2番目に据え置かれていたケニアの格付けも1段階引き上げられた。オバマ大統領はこのほど、現職の米大統領として初めてケニアを訪問している。
アフリカの市場統合推進 ケニア産業化相「魅力高める」
2015/8/9 23:38
日本経済新聞 電子版
来年の第6回アフリカ開発会議(TICAD)開催国であるケニアのモハメド産業化・企業開発相は日本経済新聞と会見し、アフリカ地域の市場統合を国として主導する立場を明らかにした。域内の関税撤廃や人の移動の自由化を経済成長につなげる考えだ。
ケニアはタンザニアなど周辺国と東アフリカ共同体(EAC)を設立し、市場統合を進めてきた。モハメド氏は「今後は周辺地域とも連携を深め、単一の市場として魅力を高める」と話し、各地に散らばる地域共同体の統合に意欲を示した。南部アフリカ開発共同体(SADC)、東南部アフリカ市場共同体(COMESA)と自由貿易協定(FTA)交渉を進める考えだ。
人の移動の自由化が過激派の活動を助けるとの懸念については「米国や欧州とも連携しテロ対策に力を入れる。テロへの恐怖で経済活動が停滞すればテロリストの思うつぼだ」と述べた。
日本政府によるアフリカ支援を巡っては「日本からの投資は政府によるものが多いが、我々は民間企業による投資を求めている」と述べた。
(国際アジア部 外山尚之)
ケニア:「伝染病発生」携帯に通知 政府導入へ 長崎大など開発
毎日新聞 2015年08月09日 東京朝刊
東アフリカのケニアで、長崎大熱帯医学研究所と国際協力機構(JICA)などが、携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)を使う伝染病通報システムを開発した。アフリカ諸国では伝染病が地方で確認されても政府への通報が遅れ、拡大するケースが多かった。昨年から西アフリカで感染が拡大したエボラ出血熱の感染はケニアで確認されなかったが、政府はこうした伝染病の封じ込めに使う方針だ。
同大研究員の戸田みつるさん(31)らは、2012年から開発に着手。携帯で病名や患者の年齢、性別を送信すると、政府や自治体の担当者に転送される。患者情報は蓄積され、パソコンの地図上で地域ごとの患者数などを見ることができる。試験運用したところ、システムを使わなかった地域では、伝染病患者の情報報告は実際の1割に満たなかったが、システムを使った地域では、報告が圧倒的に増えたという。
戸田さんは「病気だけでなく、テロや災害などの情報共有にも使える」と、システムを採用する国が増えることを期待する。【三木幸治】
みずほ銀、ケニア投資庁と業務協力 日系企業の投資支援
2015/8/21 12:01
日本経済新聞 電子版
【ロンドン=黄田和宏】みずほ銀行は20日、ケニアへの投資促進を目的とする政府機関のケニア投資庁と業務協力に関する覚書を結んだ。ケニアは東アフリカ最大の国際港湾であるモンバサ港を抱え、海外企業が同地域に進出する際の拠点として重要性が高まっている。ケニア投資庁の持つ情報を活用して、日系企業による投資や現地企業との連携を支援する狙いだ。
みずほ銀はすでに、南アフリカ貿易産業省や、南ア最大手銀スタンダードバンクと業務協力関係にあり、サハラ砂漠以南(サブサハラ)の地域で日系企業の誘致を促す体制を整えている。ケニアはサブサハラでは南アに次ぐ多くの日系企業が進出しており、今回の覚書締結により企業の進出を一段と後押しする。
2015.8.23 00:31
【世界陸上】
The Sankei Shimbun
かつての王者が虎視眈々(たんたん)と決勝を狙っている。
2012年ロンドン五輪の男子800メートルを世界記録で制したデービッド・ルディシャ(ケニア)。同五輪後、膝を故障し、今春にも脚の筋肉を痛めるなど苦しい日々を経て、現在は、「大丈夫だ。ハードにトレーニングしていて、力が戻った」と手応えを語るまでになった。
最終6組に登場した予選では、最初の400メートルを55秒63とゆったり入り、余力を残して1分48秒31でフィニッシュ。1着で23日の準決勝へと駒を進めた。
「決勝が楽しみだ。簡単な勝負じゃないことは分かっている」。今季の記録は出場選手の中で6位。21歳のニジェル・アモス(ボツワナ)らとの対決に照準を定めている。(宝田将志)
ノバルティス、アジア・アフリカで医薬品を1ドルで提供
nikkei.com
2015/9/26 10:44
【フランクフルト=加藤貴行】医薬品世界最大手のノバルティス(スイス)は、アフリカやアジアに慢性疾患の治療薬を1ドルで提供するプログラムを立ち上げた。現地の政府や非政府組織(NGO)を通じ、糖尿病や高血圧などの治療薬15種類を届ける。まずケニア、エチオピア、ベトナムで始め、数年かけて30カ国まで広げる計画だ。
「ノバルティス・アクセス」と名付けた今回のプログラムでは、毎月1回の治療につき1ドルで医薬品を提供する。呼吸器系疾患、乳がんなどの治療薬も対象。現地の事情に詳しい機関を通じ、患者向けの啓発活動や診療にかかわる人材の養成、医薬品流通網の整備も支援する。
ノバルティスによると低・中所得国では慢性疾患による死者が毎年約2800万人にのぼり、世界全体の75%を占める。
アフリカ開発会議、来年はケニアで開催 安倍首相が表明
asahi.com
ニューヨーク=福間大介2015年9月27日21時44分
米ニューヨークを訪問中の安倍晋三首相は26日夜(日本時間27日朝)、アフリカ諸国の首脳らと会談し、これまで日本で開いてきたアフリカ開発会議(TICAD)の第6回会合を来年アフリカのケニアで開き、エボラ出血熱対策やアフリカ向けのインフラ投資などで貢献していく考えを示した。
安倍首相は会合で、エボラ出血熱の流行やテロの多発などに懸念を示し、来年のTICADについて「アフリカの平和と安定に対する脅威に対処するための貢献を示していく」と表明。日本が得意とする「質の高いインフラ投資」を通じた地域開発や人材育成などで支援していくとし、アフリカへの影響力拡大も図る中国の台頭も念頭に、日本の存在感をアピールした。
会合に先立ち、ケニアのケニヤッタ大統領とも会談。今月成立した安全保障関連法について「地域と国際社会の平和と安定に貢献していく具体的な取り組みだ」と訴えた。
安倍首相は27日午前、イランのロハニ大統領らと首脳会談を行うほか、同日午後には国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長の表敬も受ける。新国立競技場の建設計画や東京五輪のエンブレムを撤回した問題についても話題に上るとみられる。このほか、25日の国連サミットで採択された新たな開発指針「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に関する日本の取り組みについてのスピーチも予定されている。(ニューヨーク=福間大介)
学校と私:人権や平和、大切にして=四国学院大教授(平和学)、ゴードン・サイラス・ムアンギさん
毎日新聞 2015年09月28日 東京朝刊
生まれ育ったケニアは長年、イギリスの植民地でした。独立を目指した「マウマウ運動」で、1952年にはイギリスに対する解放闘争が始まりました。小学生の時は毎日、銃声が鳴り、いつもおなかをすかせていました。妹は病気で死に、マウマウの戦士だったおじは行方不明のままです。63年12月に独立するまで約10年間戦時下でした。
特に、52?57年は闘争が激化しました。社会が混乱し、クラスには大人のような人も生徒として潜り込んでいました。小学2年だった54年には父が植民地政府に逮捕され、学校の帰りに村の市場で数十人の遺体が並べられているのを目撃しました。3年の時には、政府に捕まった同じクラスの男性が、石を持たされながらムチで打たれ拷問される姿を見ました。自分もいつ殺されるかという恐怖で、地獄のような日々でした。
そんな中、学校での勉強が精神的なよりどころでした。ほとんど全ての教科で1番を取っていたため、先生や家族が褒めてくれることがうれしくて、唯一の楽しみになっていました。植民地時代が長く続いたこともあり、私が育った村では、社会で生き抜く方法として教育への意識が高かった。経済的に学校に行けない人も多かったのですが、コーヒー園を営んでいた私の両親は苦しい中を通わせてくれました。今があるのは両親のおかげです。
69年にナイロビ大に入学。卒業後、ケニアの教育省職員として働き、74年に来日しました。語学研修の後、京都大大学院で政治学を学びました。熊野寮に入った縁で、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策に反対する運動に参加するうち、平和学を研究するようになりました。今は四国学院大(香川県善通寺市)で教えています。
現代の日本の学生たちは私の頃に比べて大変恵まれています。インターネットに飛び交う情報を簡単に見ることができますが、ヘイトスピーチなど人権を侵害するものもあり、危険な時代です。「惑わされないで」と言いたい。他人を自分と同じように大切にすることは、いつの時代も変わりません。情報に惑わされずに人権や平和を大切にしてほしいと、伝えたいですね。【聞き手・道下寛子】
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■人物略歴
1946年、ケニア生まれ。90年4月四国学院大准教授、96年教授。専門は平和学。「九条の会・善通寺」メンバーとして講演している。
9歳少女が78歳男性と結婚、禁じられても残る「伝統」 ケニア
cnn.co.jp
2015.10.12 Mon posted at 16:28 JST
ケニア・マララル(CNN) 制服姿で歌ったり踊ったりして笑顔を見せるユーニスさん(13)は、一見、ごく普通のケニア人の少女に見える。しかし同地のサンブル族の伝統に従って、9歳の時に78歳の男性との結婚を強要された心の傷は今も深く残る。
牧畜民族のサンブル族はマサイ族の「遠縁」に当たる民族で、幼い子どもを結婚させる習慣や女性の性器切除の習慣、少女と親類の男性に性行為をさせる習慣などが今も根強く残る。
こうした行為はケニアの法律で禁止され、ユーニスさんたちもそうした伝統を打ち破りたいという思いは強い。しかしそれは、家族や地域社会から疎外される危険も伴う。
「父は私が9歳の時に、78歳だった男性と結婚させた。私はその男性の家へ行き、1週間一緒に過ごした。まだ何も知らなかった私は学校へ行きたいと思っていたけれど、相手の男性は私を3人目の妻にしたがっていて、私が拒むとむちで殴った」。ユーニスさんはまだ生々しい記憶を振り返ってそう語る。
そんな時、子どもたちの救出活動をしている女性がいると聞き、ユーニスさんは裸足で逃げ出して同国中部のマララルにある保護施設に身を寄せた。
当時この施設には、同じような境遇から助け出された少女がほかに8人いた。同施設を運営するジョセフィン・クレアさんは、ケニア全土で家族に拒まれた200人あまりの少女たちから「ママ・クレア」と呼ばれ、母代わりになっている。
自身もユーニスさんと同じサンブル族の出身。他地域の全寮制学校に通って看護学を学ぶうちに、サンブル族の文化や伝統に疑問を持つようになったという。
救出活動を始めたのは2011年、最初に助けたのは自分のいとこ2人だった。「1人は10歳で結婚させられそうになっていた。幼い時に結婚させられた少女には性器切除が行われる。いとこが結婚させられると聞いたので、その子を助けて学校に連れて来た」
ところが2日後に電話で、7歳の妹が代わりに結婚させられることになったと知らされる。クレアさんは妹も救出し、少女のおじは逮捕された。ケニアではこの年に、幼い子どもの結婚や性器切除を禁止する法律が制定されていた。
警察と連携して活動を展開するクレアさんだが、それでも危険は伴う。幼い娘を結婚させようとした親や親類は、拘束されても短期間で釈放されることもあり、クレアさんの活動に対する地域社会の反発も根強い。
少女たちは結婚前に、早ければ7歳で、首飾りと引き換えに親類の男たちと性行為を強要される。首飾りの数が多いほど高い値が付く。結婚前に妊娠すれば人工中絶を強要されることもある。親類の子どもを産んだ女性は地域社会には受け入れられない。
幼少時の結婚や性器切除が法律で禁止されても、そうした習慣は根強く残る。
12歳のアンジェラさんは、友人が性器切除を強要され、出血して悲鳴を上げる様子を見て逃げ出し、クレアさんに助けられた。「9歳の時に父が私に性器切除を受けさせようとしたので、森に逃げた」と振り返る。
サンバル族の民族衣装や歌、踊りなどの伝統は誇りに思うというクレアさん。アンジェラさんやユーニスさんのような少女もいつか地元で活躍できるようになってほしいと願う。「希望はある。もっとたくさんの子どもたちが学校に通うようになれば、地域社会も変わるはず」と期待を語った。
ロシア旅客機、エジプト・シナイ半島で墜落 224人搭乗か
cnn.co.jp
2015.10.31 Sat posted at 18:09 JST
カイロ(CNN) エジプトのイスマイル首相は、ロシアの旅客機が31日、同国東部シナイ半島で墜落したと明らかにした。ロシア国営メディアは同機に224人が搭乗していたとしている。
ロシアの通信社スプートニクがエジプトの航空管制当局の話として伝えたところによると、同機はエジプトのリゾート地シャルムエルシェイクからロシアのサンクトペテルブルクに向かっていた。
同通信によると、ロシア航空当局筋は国営RIAノーボスチ通信に、墜落したのはロシアの航空会社コガリムアビアの9268便(エアバスA321型機)で、乗客217人、乗員7人が搭乗していたと語った。同機はシャルムエルシェイクを離陸してから23分後にレーダーから消えたという。
エジプト国営アルアフラム紙は、墜落地点はシナイ半島中部アルクンティラとアルカシーマの間で、救急車20台以上が現場に向かったと伝えた。
ロシア外務省は交流サイトのフェイスブックで、エジプトのロシア大使館が情報収集に当たっていると述べた。
時速300キロ超、ケニアのバイクレースに熱視線
AFP BB News
2015年11月23日 12:07 発信地:ナイロビ/ケニア
【11月23日 AFP】ケニアのスーパーバイクレースがここ2年で人気を伸ばし、スピードを追い求めるライダーたちを引き付けている。安全性の追求が行われているものの、時速300キロを超えるスピードは常に危険と隣り合わせだ。(c)AFP
ローマ法王、ケニアのテロ嘆く 「宗教の名の下に過激化」 2015/11/26 23:55
日本経済新聞 電子版
【ナイロビ=共同】アフリカ歴訪中のローマ法王フランシスコは26日、ケニアの首都ナイロビでイスラム教を含む各宗教指導者らと会談し、ケニアで相次ぐソマリアのイスラム過激派アルシャバーブのテロに触れ「あまりにも頻繁に、若者が宗教の名の下に過激化し、不和や恐怖を引き起こして社会を分断させようとしている」と嘆いた。
法王は4月に東部ガリッサで148人が死亡した大学襲撃や、2013年にナイロビで67人が死亡した商業施設襲撃などのテロについて「憎しみや暴力を正当化するために神の名を利用すべきでない」と非難した。
法王は会談後にナイロビ大でミサを執り行い、AP通信によると雨の中、推定30万人が集まった。
ローマ法王、ナイロビに到着 テロ頻発で厳戒態勢
asahi.com
ナイロビ=三浦英之2015年11月26日17時30分
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(78)が25日夕、ケニアの首都ナイロビに専用機で到着した。空港では伝統的なダンスを披露して出迎えるなど、ケニアの人々は歓迎ムードに沸いている。法王は貧困地区などを訪れて平和や和解を訴える予定だが、同国内ではキリスト教徒などを狙ったイスラム過激派「シャバブ」のテロが頻発しており、厳重な警戒態勢が敷かれている。(ナイロビ=三浦英之)
ローマ法王、イスラム指導者と面会 ケニア訪問
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ナイロビ=三浦英之2015年11月27日13時36分
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(78)が26日、アフリカ最初の訪問国ケニアのナイロビ大学で大規模なミサを開いた。法王は「私たちは男性の高慢さを増長させる行いや女性を傷つける行い、これから生まれくる幼い命を脅かす行いに抵抗するよう求められている」と訴えた。
ミサには当初、ケニア各地や周辺国から約30万人が集まるとみられていたが、夜明け前から会場に人々が殺到。随所で警備側ともみあいになったため、多くの人が会場に入れなくなる混乱も起こった。
法王は同日、イスラム教徒の指導者らとも面会。「社会を分裂させ、不和と恐怖を広めるため、宗教の名の下に、若者たちが先鋭化させられている」と懸念を示し、「暴力や憎しみを正当化するために(神の名が)使われてはならない」と訴えた。
ケニアではイスラム過激派「シャバブ」のテロが頻発しており、厳重な警備態勢が敷かれている。法王は27日にはテロの危険性が指摘されるウガンダを、29日にはキリスト教徒とイスラム教徒の宗教対立が続く中央アフリカを訪問する。
ローマ法王、ケニアで演説 温暖化ガス排出削減の合意訴え
cnn.co.jp
2015.11.27 Fri posted at 15:04 JST
(CNN) アフリカ諸国を歴訪中のローマ・カトリックのフランシスコ法王は26日、ケニアの首都ナイロビの国連環境計画(UNEP)本部を訪れた。法王はパリで開幕する国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)を前に、温暖化ガスの排出削減に向けた合意を各国に呼びかけた。
この中で法王は「特定の利益が共通の善を圧倒し、自らの計画やプロジェクトを守るために情報操作が行われるとするならば、悲しいどころか破滅的なことだ」と主張。政治家は企業や科学界、市民社会と協力して環境破壊を食い止めるすべを見つけ出す努力をしなければならないと述べた。
その上で「(いかなる国も)共通の責任から離れて行動することはできない、前向きな変化を真に求めるなら、私たちが互いに依存しているということを謙虚に認めなければならない」と語った。
また法王は、宝石の密輸や象牙目的のゾウの密猟を黙認することは「政治的不安定や組織犯罪(の活動)、テロをあおる」行為であり、認めてはならないと訴えた。
フランシスコ法王は25日、ケニアに到着。この後ウガンダと中央アフリカ共和国を歴訪する予定だ。
(特派員メモ)ホンダ車に乗る法王 @ケニア・ナイロビ
asahi.com
三浦英之2015年12月18日09時30分
テレビに映し出された1台の日本車の映像を見て、「やっぱり違うなあ」と思った。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王が、ケニアの貧困地区を訪れた時のこと。人々の暮らしを視察後、法王が乗り込んだ車はドイツや英国の高級車ではなく、ホンダの普通車だったのだ。
ケニアの政治家は、高級車を使うのが普通だ。彼らは出勤時、首都ナイロビ市内の渋滞を避けるため、パトカーに先導させて反対車線を逆走し、庶民を尻目に目的地に向かう。貧困地区に行くこともめったにない。
ケニアでは汚職が蔓延(まんえん)している。役所の役人や交通整理の警官までもが市民に賄賂を要求する。
法王は汚職根絶を訴えた。砂糖に例え、「汚職は癖になり、あなたを破壊する」と非難した。次の瞬間、テレビは観客席で大歓声を送る政治家たちの笑顔を映し出した。
「この国の政治家は『自分が汚職をしている』という自覚自体がないんだよ」と現地助手がため息をついた。「法王はまず、何が汚職にあたるのか、演説しなきゃ」
残念ながら、この国の汚職はまだまだ続きそうだ。(三浦英之)
仏旅客機が緊急着陸 トイレで不審物発見
nikkei.com
2015/12/20 18:31
【ナイロビ=共同】インド洋の島国モーリシャスからパリに向かっていたエールフランス463便のトイレで20日、爆発物の疑いがある不審物が見つかり、同機はケニア・モンバサの空港に緊急着陸した。地元メディアなどが伝えた。
乗客459人と乗員14人にけがはないもよう。ケニアの当局が機内から不審物を回収し、調べている。
仏旅客機が緊急着陸 トイレに不審物、爆発物の疑い
nikkei.com
2015/12/20 21:03
【ナイロビ=共同】インド洋の島国モーリシャスからパリに向かっていたエールフランス463便のトイレで爆発物の疑いがある不審物が見つかり、同機は20日、ケニア南東部モンバサの空港に緊急着陸した。乗客459人と乗員14人は無事だった。地元メディアなどが伝えた。
ケニアの当局は機内から不審物を回収し、爆発する恐れがあるかどうかを調べるとともに、乗客乗員の身元を確認している。エールフランス機をめぐっては先月と今月上旬、いずれも米国からパリに向かう旅客機に爆発物情報があり、緊急着陸する事件があった。
パリ同時テロとエジプトでのロシア旅客機墜落で、各国の治安当局は航空機を狙ったテロに対する警戒を強めている。
大規模難民キャンプでコレラ流行、7人死亡 ケニア
cnn.co.jp
2015.12.20 Sun posted at 09:43 JST
(CNN) 東アフリカ・ケニアで流行するコレラが、世界最大規模とされる北部ダダアブの難民キャンプに達し、先月以降7人の患者が死亡した。医師らはさらなる感染拡大を懸念している。
国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」の発表によると、ソマリア国境に近い同キャンプでは過去3週間に300人以上の患者が治療センターに収容された。このうち3割が12歳未満の子どもだという。
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報道官は19日、CNNとのインタビューで「感染拡大を抑えるための努力を続けている」と語った。
同報道官によると、キャンプの衛生状態や難民らの知識不足が大きな課題となっている。33万人以上とされる難民の数に対し、トイレは必要な数の5割しか設置できていない。
感染は水や食べ物を通して広がるが、子どもたちが泥や水たまりで遊んでいても注意する大人はいない。
MSFケニア支部の責任者は「キャンプの生活条件がいかに劣悪で、衛生事業への長期的な投資がいかに不足しているかという問題が浮き彫りになった」と指摘する。現地は雨季を迎え、衛生状態がさらに悪化しているという。
同責任者は「当面の対策は取られているものの、難民の生活条件を改善し、将来にわたって流行を防ぐための適切な投資が不可欠だ」と話している。
緊急着陸の仏機、不審物は「段ボール製」 乗客らから事情聴取
nikkei.com
2015/12/21 10:10
【ナイロビ=共同】ケニア南東部モンバサの空港に20日、エールフランス機が緊急着陸する騒ぎがあったが、ロイター通信などによると、同社のガジェ最高経営責任者(CEO)は同日、機内で見つかった不審物は段ボールや紙、タイマーで作られており「爆発したり、機体に損害を与えたりするものではない」と明らかにした。
同機はインド洋の島国モーリシャスからパリに向かっている途中、乗客がトイレで不審物を発見し緊急着陸した。乗客乗員473人にけがはなかった。ガジェ氏は不審物が飛行中に置かれたとみており、ケニアの当局が乗客らから事情を聴いている。
モーリシャスの空港当局は当面、警備を強化し、関係機関と対策を協議すると発表した。
仏旅客機、不審物発見でケニアに緊急着陸 乗客4人を聴取
cnn.co.jp
2015.12.21 Mon posted at 09:46 JST
(CNN) インド洋の島国モーリシャスからパリへ向かっていたエールフランス463便は20日未明、機内で不審な箱が見つかったためケニア南東部モンバサに緊急着陸した。箱の中に爆発物は入っていないことが判明したが、当局は同機の乗客4人から事情を聴いている。
ケニアの閣僚がCNNに語った。聴取されている乗客の国籍などは明らかにしなかった。
エールフランスのガジェ最高経営責任者(CEO)が20日午後の記者会見で語ったところによると、機内トイレの鏡の後ろにある棚に段ボール箱が入っているのを、乗客の1人が見つけた。箱の中には文書と、台所用タイマーのような器具が入っていた。
乗客乗員473人は緊急着陸後、非常用の滑り台で脱出し、モンバサ市内のホテルに避難した。ガジェ氏は、乗客らがまもなくフランスへ向けて出発すると述べた。
同氏は不審物を置いた行為を「愚か」で「全く容認できない」と非難。「ひどい冗談」「非常に悪趣味な行為だ」と述べた。
爆発物は発見されず、モーリシャスの空港での荷物検査に落ち度はなかったとみられるが、エールフランスは声明で、念のため同国での安全対策を強化する方針を示した。
ケニア内務省は、フランス、モーリシャスと協力して捜査に当たっているとツイートした。
モンバサの空港は一時閉鎖となったが、その後再開されている。
パリ行き便に不審物、緊急着陸 「爆発物ではなかった」
asahi.com
ヨハネスブルク=三浦英之2015年12月21日00時22分
ケニアからの報道によると、東アフリカの島国モーリシャスからパリに向かっていたエールフランス463便のトイレで不審物が見つかり、爆発物の可能性があるとして20日未明、ケニア南東部モンバサの空港に緊急着陸した。乗客459人と乗員14人は避難した。エールフランス側は同日、「物体は、爆発を引き起こすようなものではなかった」と発表した。(ヨハネスブルク=三浦英之)
アフリカ開発会議、16年8月ケニアで開催
2015/12/22 1:30
日本経済新聞 電子版
日本とアフリカ諸国の首脳が経済発展のあり方を話し合う第6回アフリカ開発会議(TICAD)を来年8月下旬にケニアで開催する日程が固まった。日本から安倍晋三首相が出席する予定だ。過去5回は日本で開いてきたが、次回は初のアフリカ開催となる。鉱物資源が豊富で経済成長が著しいアフリカでは中国なども影響力を強めており、日本も経済協力を進めて存在感を高める。
TICADは日本の主導で1993年に始まった国際会議。2013年に横浜市で開いた際はアフリカの51カ国が参加し、首脳級の出席は39カ国にのぼった。アフリカ側の希望で次回から日本とアフリカで相互に開催する方式に切り替え、現在の5年に1回から3年に1回に増やす。16年はテロや経済協力などが主テーマになりそうだ。
アフリカは石炭や天然ガスなどの資源開発が加速し、人口も増加している。市場規模の急拡大が見込まれ、各国企業が進出を急いでいる。経済分野のみならず、日本がめざす国連安全保障理事会の常任理事国入りをめぐっても大票田のアフリカとの連携が鍵を握る。
安倍首相のアフリカ訪問は14年1月以来で、当時はモザンビークやエチオピアを歴訪した。政府内では来年のTICADに合わせ、南アフリカやナイジェリアなども訪れる案が浮上している。
エールフランス機緊急着陸、元警察官の乗客拘束
asahi.com
ヨハネスブルク=三浦英之2015年12月22日01時23分
東アフリカの島国モーリシャスからパリに向かっていたエールフランス機のトイレで不審物が見つかり、同機がケニア国内の空港に緊急着陸した事件で、仏当局は21日、乗客だった元警察官の男(58)を拘束した模様だ。AFP通信が司法関係者の話として伝えた。詳細は不明。
AFPによると、不審物は段ボールやタイマーを組み合わせて作られていたが、爆発を引き起こすことは不可能だった。緊急着陸したケニア南東部モンバサの空港では、乗客459人と乗員14人が脱出スライドを使って避難していた。(ヨハネスブルク=三浦英之)
バス襲撃、イスラム教徒がキリスト教徒を守る ケニア
cnn.co.jp
2015.12.23 Wed posted at 10:23 JST
(CNN) ケニヤ北東部で満員のバスが武装集団「シャバブ」に襲撃され、武装集団がキリスト教徒を殺害しようとしたが、イスラム教徒の女性乗客らが立ちはだかってキリスト教徒を守り、銃撃を阻止する出来事があった。
事件は21日、ソマリアとエチオピアとの国境に近いケニア北東部マンデラに向かうバスの中で起きた。この路線は治安が悪く、バスには大抵、警察車両が同行する。しかしこの日はたまたま警察車両が故障したため、バス単独で運行していて襲撃されたという。
同国内務相や乗客の証言などによると、武装集団はバスに乗っていた100人あまりの乗客に対し、イスラム教徒はバスから降りてキリスト教徒から離れるよう指示した。しかしイスラム教徒はこれに従わなかった。
イスラム教徒の乗客はほとんどが女性。自分たちの顔を覆っていたスカーフをキリスト教徒の女性たちに渡してバス後部の荷物の背後に避難させ、「殺したいのなら私たちを殺しなさい。キリスト教徒はここにはいない」と言い放った。
逃げようとしたキリスト教徒の男性1人はつかまって射殺され、バスを牽引(けんいん)していたトラックの運転手も殺害された。
武装集団は、また戻って来ると言い捨てて立ち去ったという。内務相は、治安部隊が武装集団の行方を追っていると説明し、「我々は皆ケニア人であり、宗教では分断されない」と強調。今回の事件について「イスラム社会の兄弟姉妹からの素晴らしいメッセージになった」と語った。
シャバブはソマリアを拠点とする武装集団で、米国がテロ組織に指定している。ソマリアをイスラム原理主義国家に転換させる狙いで襲撃を繰り返し、ケニア軍が2011年にソマリアで同組織の掃討に乗り出してからはケニアでも襲撃が相次いでいた。
特に今の時期はホリデーシーズンの帰省客などで公共交通機関が込み合い、バス襲撃が頻発する。昨年はコーランの一説を暗唱できなかった乗客28人が射殺される事件も起きた。
マサイなど部族衝突で死者、家畜盗難めぐり ケニア西部
cnn.co.jp
2015.12.27 Sun posted at 15:59 JST
(CNN) アフリカ東部ケニアの赤十字社は26日、同国西部で家畜の盗難をめぐってマサイ、キプシギス両部族間で衝突が起き、少なくとも2人が死亡したと報告した。民家約200棟も焼き打ちにあった。
負傷者12人が近くの病院に搬送された。
衝突が発生したのはオルポシモル地区。家畜盗難の詳細は伝えられていない。衝突に加わっている人数も不明。
赤十字社はツイッター上で、住民ら約300人が暴力から逃れるため避難し、オレングルオネ町内に野営地を設けたと述べた。同町は首都ナイロビから北西へ約322キロ離れている。
赤十字社は現地時間の26日夕、衝突が続いているため避難する住民が増える可能性があると述べた。