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ケニア共和国 Republic of Kenya 2008年1月

アフリカアフリカ Africa 2014


○2007年大統領選挙関連ニュース → ケニア共和国 Republic of Kenya 大統領選挙と騒乱
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KENWA

○外務省 各国・地域情勢 ケニア共和国

◆2008/01/01 NIKKEI NET ケニアで暴動、124人死亡・現職大統領再選に反発
◆2008/01/01 東京新聞 ケニア大統領選 現職再選で暴動124人死亡
◆2008/01/01 AFP BB News 大統領選めぐりケニア全土に広がる暴動、死者185人
◆2008/01/01 AFP BB News ケニア大統領選をめぐる暴動で、死者251人に
◆2008/01/01 AFP BB News ケニア暴動で各国政府が渡航延期勧告
◆2008/01/01 jp.reuters.com/asahi.com ケニア大統領選で現職再選受け暴動広がる、死者120人以上
◆2008/01/01 yomiuri.co.jp ケニアで暴動124人死亡…与党派、野党派の部族衝突
◆2008/01/01 外務省 ケニア大統領・国会議員選挙後の情勢について
◆2008/01/01 asahi.com ケニア大統領選、各地の暴動で死者125人に
◆2008/01/02 jp.reuters.com/asahi.com ケニア大統領選めぐる暴動が拡大、死者数は250人に迫る
◆2008/01/02 NIKKEI NET ケニア暴動、死者300人に・部族対立の様相
◆2008/01/02 NIKKEI NET ケニア暴動、民族対立が激化・教会に放火、50人死亡
◆2008/01/02 nikkansports.com ケニアで教会に放火50人死亡
◆2008/01/02 MSN産経ニュース ケニア大統領選で英国が深刻な懸念表明
◆2008/01/02 AFP BB News ケニア暴動、教会に避難していた35人が焼死
◆2008/01/02 AFP BB News 大統領選後の暴動で住民7万人が避難、死者は300人超
◆2008/01/02 JANJAN 2007−08年の課題:欧州連合 さまざまな出来事があったが、成果は今ひとつ
◆2008/01/03 swissinfo ケニアへの渡航は控えるように
◆2008/01/03 AFP BB News ケニア、野党が大規模抗議集会を延期 警察は催涙ガスを使用
◆2008/01/03 時事ドットコム 2008/01/03-21:18 群衆と警官隊が衝突=野党、決起集会を延期−ケニア
◆2008/01/03 asahi.com 死者300人の報道 ケニア暴動 教会も放火、部族対立
◆2008/01/03 Daily Sports 驚異の2年生 日大・ダニエルが15人抜き
◆2008/01/03 usfl.com 暴力行為停止を呼びかけ ケニア情勢で米英外相
◆2008/01/03 cnn.co.jp 死者増加、野党の抗議集会を政府が強制阻止 ケニア騒乱
◆2008/01/03 時事ドットコム/asahi.com 2008/01/03-11:47 ケニア合宿中止=サッカー・カメルーン代表
◆2008/01/03 MSN産経ニュース 国連総長がケニア情勢懸念 「市民の保護に全力を」
◆2008/01/03 AFP BB News ケニア暴動、国際社会が和解への取り組み加速
◆2008/01/03 asahi.com 高村外相、アフリカに出発 開発会議に向け関係強化
◆2008/01/04 時事ドットコム 2008/01/04-09:22 10万人が人道危機に=ケニア
◆2008/01/04 AFP BB News 暴動続くケニアに世銀が警告、「経済成長減速の恐れ」
◆2008/01/04 AFP BB News ケニア暴動、このまま国家崩壊か?
◆2008/01/04 cnn.co.jp 経済に深刻な影響、6百億円余の株価損と ケニア騒乱
◆2008/01/05 AFP BB News ケニア野党、大統領選の再選挙を要求 政府は裁判所命令があれば可能との見解
◆2008/01/05 MSN産経ニュース ケニア大統領「裁判所命令なら再選挙」
◆2008/01/05 時事ドットコム 2008/01/05-00:26 野党、新たな選挙要求=「裁判所が決定すれば受け入れ」と政府−ケニア
◆2008/01/05 時事ドットコム 2008/01/05-01:21 ケニア情勢で高村外相が談話
◆2008/01/05 NIKKEI NET ケニア暴動拡大、経済に打撃
◆2008/01/05 yomiuri.co.jp 高村外相がケニア情勢を憂慮、20万ドルの人道支援を表明
◆2008/01/05 cnn.co.jp ツツ元大司教、ケニアのエリート層を批判
◆2008/01/05 MSN産経ニュース ケニアの避難民25万人に 国連総長、沈静化促す
◆2008/01/05 時事ドットコム 2008/01/05-10:10 ケニア国内避難民は25万人=国連
◆2008/01/05 Christian Today 「作業ができない」支援団体にいらだち ケニア暴動
◆2008/01/05 yomiuri.co.jp ケニアの最大野党、大統領選再選挙を要求
◆2008/01/05 時事ドットコム 2008/01/05-22:32 大統領、国民統合政府の用意=野党は即刻拒否−ケニア
◆2008/01/05 asahi.com 畑に遺体、救急車も襲撃 民族衝突が泥沼化 ケニア暴動
◆2008/01/05 yomiuri.co.jp 日本・タンザニア外相が会談、ケニア暴動で調停努力支持
◆2008/01/05 usfl.com ケニア安定化に努力 日・タンザニア外相会談
◆2008/01/05 外務省 ケニア大統領・国会議員選挙後の情勢について
◆2008/01/05 weekly-net.co.jp 中古トラック買取のランクス「どこよりも高く」ケニアへの輸出が好調
◆2008/01/06 yomiuri.co.jp ケニア暴動、米国務次官補が仲裁のため現地入り
◆2008/01/06 中日新聞 政府、41カ国に重点支援 温暖化対策で主導権狙い
◆2008/01/06 中国新聞 政府、41カ国に重点支援 温暖化対策で主導権狙い '08/1/6
◆2008/01/06 AFP BB News 米国務次官補がケニア入り、混乱打開へ両指導者と会談
◆2008/01/06 時事ドットコム 2008/01/06-00:50 元五輪選手、惨殺される=ケニア暴動
◆2008/01/06 MSN産経ニュース ケニア争乱、国際社会の仲裁本格化
◆2008/01/06 asahi.com TICAD参加正式要請 高村外相がタンザニア大統領に
◆2008/01/06 西スポ九州ねっと モンビが初優勝 宮崎女子ロード
◆2008/01/06 NIKKEI NET ケニア早期沈静化へ協力、高村外相がタンザニア大統領と会談
◆2008/01/07 AFP BB News 暴動広がるケニア、国連機関など人道危機を警告
◆2008/01/07 日本赤十字 (速報)ケニア大統領選挙後の暴動:ケニア赤十字社が緊急アピールを発表
◆2008/01/08 jp.reuters.com ケニアの大統領選受けた暴動による死者は486人に
◆2008/01/08 NIKKEI NET 米国務次官補、ケニア大統領選集計に不正示唆
◆2008/01/08 AFP BB News 「呪いが怖い」、ケニアの略奪者が盗品返却
◆2008/01/08 AFP BB News ケニア暴動、死者600人に、事態沈静化に向けた直接会談も
◆2008/01/09 AFP BB News キバキ大統領が新内閣の一部を発表、AUも仲介入り
◆2008/01/09 時事ドットコム 2008/01/09-06:52 野党地盤で暴動再発=ケニア
◆2008/01/09 MSN産経ニュース ケニアの野党指導者「オバマ氏は親類」
◆2008/01/09 asahi.com ケニア与野党トップに歩み寄りの兆し 死者は600人
◆2008/01/09 時事ドットコム 2008/01/09-21:54 AU議長の調停、難航必至=キバキ大統領らと会談開始−ケニア
◆2008/01/09 asahi.com 呪い恐れ盗品次々返却 店主の「祈るぞ」に動揺 ケニア
◆2008/01/10 時事ドットコム 2008/01/10-07:28 調停委員会設置を提案=AU議長、野党指導者と会談−ケニア
◆2008/01/10 AFP BB News ケニア: 国中を襲った暴動が沈静する中、国内避難民10万人に緊急支援物資を急送【UNICEF】
◆2008/01/11 時事ドットコム 2008/01/11-00:59 アナン前国連総長が調停へ=アフリカ連合議長の仲介終了−ケニア
◆2008/01/11 NIKKEI NET アナン前国連総長、ケニアの対立仲介へ・英で報道
◆2008/01/11 中日新聞/MSN産経ニュース アナン前国連総長が調停へ 混乱続くケニア/アナン前国連総長が調停へ ケニア
◆2008/01/11 cnn.co.jp 観光予約、1月に9割キャンセル ケニア暴動の余波
◆2008/01/11 AFP BB News ケニア暴動、AUによる仲裁は不調、アナン前国連事務総長が仲裁役へ
◆2008/01/12 NIKKEI NET 社説2 ケニアの人道危機を防げ(1/12)
◆2008/01/12 AFP BB News ケニア、最大野党が大統領選挙のやり直しを求め抗議活動の再開を発表
◆2008/01/13 yomiuri.co.jp 人ひと徳島 測量技術 熱意の指導
◆2008/01/14 AFP BB News ケニア暴動で死者700人超に、野党は16日にも抗議集会
◆2008/01/16 国境なき医師団 ケニア:MSF、HIV治療の継続と避難民への援助実施
◆2008/01/16 国境なき医師団 ケニア:MSFの活動状況 −1月10日現在−
◆2008/01/16 JANJAN 東アフリカで米国の頼みの綱となるケニア、選挙後の混乱が続く
◆2008/01/16 cnn.co.jp ケニア政府、大統領選抗議デモ参加者に発砲
◆2008/01/16 UNHCR Japan UNHCR、ケニア避難民に支援物資の配布を開始
◆2008/01/16 UNHCR Japan UNHCR、ケニアにて2度目の支援物資配布を開始
◆2008/01/17 時事ドットコム 2008/01/17-18:28 野田らが出場=別大マラソン
◆2008/01/17 時事ドットコム 2008/01/17-00:36 野党が大統領選の抗議デモ強行=2人死亡、暴動再発の懸念も−ケニア
◆2008/01/17 cnn.co.jp ケニアの抗議デモ鎮圧、CNN記者に催涙弾
◆2008/01/17 AFP BB News ケニアで警察とデモ隊が衝突、死者2人など
◆2008/01/17 Afriquenligne Kenya's Disabled people demand parliamentary, civic seats
◆2008/01/18 MSN産経ニュース 【明解要解】大統領選で不正 混乱するケニア
◆2008/01/18 AFP BB News ケニア野党の抗議デモ、警官隊との衝突で少なくとも5人死亡
◆2008/01/18 東京新聞 諏訪、入船らが出場 東京マラソン招待選手発表
◆2008/01/18 国境なき医師団 ケニア:MSFのエルドレットにおける活動状況と人びとの証言−最も弱い立場におかれた避難民の将来に募る不安−
◆2008/01/18 AFP BB News UNHCR、ケニア避難民に支援物資の配布を開始【UNHCR】
◆2008/01/18 AFP BB News UNHCR、ケニアにて2度目の支援物資配布を開始【UNHCR】
◆2008/01/19 yomiuri.co.jp アナン・前国連事務総長、ケニア大統領選巡る混乱収拾へ
◆2008/01/19 AFP BB News ケニア暴動、英など9か国がデモ隊への不必要な武力行使を控えるよう呼びかける
◆2008/01/20 asahi.com 世界最高齢88歳小学生、避難生活で進級ピンチ ケニア
◆2008/01/20 JANJAN ケニア:注目されないキシーの難民たち
◆2008/01/21 AFP BB News 【緊急募金アピール】ケニアでの援助活動にご協力をお願い致します!【UNHCR】
◆2008/01/21 AFP BB News 「正義なくして平和はない」とケニア野党党首、調停に応じる構え示す
◆2008/01/21 日本赤十字 (速報2)ケニア大統領選挙後の暴動:赤十字社が救援活動を展開
◆2008/01/22 産経ニュース 政権側に国際圧力 ケニア混乱 アナン前総長現地へ
◆2008/01/22 国境なき医師団 ケニア:外科医へのインタビュー「なたで切りつけられた手足は切断寸前でした」
◆2008/01/22 JANJAN ケニア:アナン前国連事務総長、ケニア調停に乗り出す
◆2008/01/23 時事ドットコム 2008/01/23-02:04 ケニア危機で調停再開=アナン前国連総長が現地入り
◆2008/01/23 NIKKEI NET アナン氏、与野党対立の和解仲介でケニア入り
◆2008/01/23 AFP BB News 暴動続くケニア、毒矢でマラソン選手死亡
◆2008/01/23 国境なき医師団 ケニア:ナイロビのスラム地区における「深刻かつ無差別」な暴力
◆2008/01/24 国境なき医師団 ケニア:MSFの活動状況 −1月21日現在−
◆2008/01/24 国境なき医師団 ケニア:ナイロビにおける新たな負傷者の治療
◆2008/01/24 西スポ九州ねっと 選手死亡、五輪へ影響も 暴動で混乱続くケニア
◆2008/01/24 日本海新聞 ケニアの民族弦楽器「ニャティティ」 村岡中で音色披露
◆2008/01/24 MSN産経ニュース 混乱のケニア 背景にイスラム教徒の怒り
◆2008/01/25 AFP BB News ケニア、大統領と野党指導者が大統領選後初の直接会談
◆2008/01/25 時事ドットコム 2008/01/25-09:06 ケニア協会の元幹部を資格停止に=FIFA
◆2008/01/25 中日新聞/徳島新聞/四国新聞 大統領と野党側が初会談 ケニア、アナン氏が同席
◆2008/01/25 那覇経済新聞 マチグヮーの小さなカフェがネットショップ開設−ケニア産豆も販売
◆2008/01/25 Daily Sports ケニア連盟の元事務局長らを処分
◆2008/01/25 AFP BB News UNHCR、ケニアへの支援物資輸送のためにジャンボ機をチャーター【UNHCR】
◆2008/01/26 donga.com 「7秒を短縮せよ」
◆2008/01/26 AFP BB News ケニア西部で民族間の武力衝突、15人死亡 夜間外出禁止令も
◆2008/01/27 AFP BB News ケニア西部での民族暴動、死者26人に
◆2008/01/27 MSN産経ニュース 「合衆国があるだけ」 アイデンティティーに悩んだオバマ氏
◆2008/01/28 AFP BB News ケニア西部で死者14人、民族間衝突続く
◆2008/01/28 JANJAN ケニア:ペンで国を癒す女性ジャーナリスト
◆2008/01/29 cnn.co.jp ケニア西部で部族衝突広がる 生きたまま放火される事例も
◆2008/01/29 cnn.co.jp 野党議員の射殺で部族衝突が激化 ナイロビ
◆2008/01/29 JANJAN ケニア:闘争的な投票で選ばれた議長
◆2008/01/29 AFP BB News ケニア西部で広がる民族対立 EUは援助打ち切りも示唆
◆2008/01/29 AFP BB News 衝突続くケニア、野党議員が射殺される
◆2008/01/29 中国情報局NEWS 中国政府がケニアに30万ドル寄贈「善意の証だ」
◆2008/01/29 asahi.com ケニアの衝突が激化 野党議員が襲撃で死亡
◆2008/01/29 worldtimes.co.jp ケニア危機/日本のアフリカ外交の試金石
◆2008/01/30 AFP BB News 混乱の矢面に立たされている子どもたち 〜ケニア・大統領選挙をめぐる騒乱〜
◆2008/01/30 AFP BB News ケニアにおいて大規模な支援活動を展開中 CARE、紛争地域キスムでケニア赤十字とともに主導的役割を担う
◆2008/01/30 cnn.co.jp アナン前国連事務総長、ケニア情勢の沈静化求める
◆2008/01/30 時事ドットコム 2008/01/30-01:05 ケニア情勢が深刻化=野党議員射殺で暴動拡大
◆2008/01/30 NIKKEI NET ケニア暴動1カ月・和解難航、死者800人
◆2008/01/30 AFP BB News 混乱続くケニア、事態解決に向け大統領と野党指導者が公式協議
◆2008/01/30 外務省 ケニア大統領選挙後の情勢について
◆2008/01/30 blog.mag2.com ケニアの状況は急劇に悪化
◆2008/01/31 NIKKEI NET AU首脳会議、ケニア情勢など収拾目指し協議
◆2008/01/31 cnn.co.jp 野党議員の新たな殺害事件、大統領選後の混迷続くケニア
◆2008/01/31 NIKKEI NET ケニア暴動「遺憾」、安保理が声明
◆2008/01/31 時事ドットコム 2008/01/31-06:50 各部族は報復に終止符を=ノーベル平和賞のマータイ氏−ケニア
◆2008/01/31 AFP BB News 混乱続くケニア、野党議員に2人目の犠牲者
◆2008/01/31 AFP BB News ケニア情勢で米政府高官、「一部で民族浄化」と表現
◆2008/01/31 AFP BB News 混乱続くケニア、事態解決に向けた公式協議開始も警察に射殺許可

○DAILY NATION http://www.nationmedia.com/dailynation/nmgindex.asp
○THE STANDARD http://www.eastandard.net/
○BUSINESS DAILY http://www.bdafrica.com/

ケニアで大統領選挙をめぐって生じている騒乱について、政治指導者に早急な解決を呼びかける国際署名についてのメールをお送りします。

○以下の国際署名文案(日本語訳・英語原文)をお読みいただき、賛同できる方は署名してくださるとありがたいです。

○また、本メールについて、差し支えない範囲で、関心のありそうな友人・知人の方にご自由にご転送下さい。

ケニア大統領選挙後の事態については、以下もご覧下さい。

マイシャ・ラハ http://www.maisha-raha.com/Riot%20in%20Kenya%20Top.html

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■ケニア騒乱の早急な解決を求める国際署名■
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(特活)アフリカ日本協議会 紛争問題タスクグループ担当 稲場 雅紀

ご存知のように、ケニア共和国では、昨年末に行われた大統領選挙の結果をめぐって、大規模な騒乱状態が生じています。これについては、日本のメディアを含む多くの報道機関などでも大々的に報じられています。報道によると、1月5日現在、数百人が死亡し、17〜25万人が国内避難民となっています。

この危機に際して、ノーベル平和賞受賞者である南アフリカ共和国のデズモンド・ツツ大司教がナイロビ入りし、ふたりの大統領候補者の間の調停を積極的に進めています。ケニアの報道機関が連合を組んで報道規制に抵抗しながら活発な報道を続けているほか、ケニア国内の各種市民社会による、平和を求める動きなども生じてきつつあるようです。

ここに紹介するのは、英国・南アフリカ・ケニアに事務所を置くNGO「FAHAMU」の主要メンバーにより展開されている国際署名「ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける」です。FAHAMUは、情報とコミュニケーションの促進を通じて、アフリカに於ける社会正義の確立をめざすネットワークNGOで、アフリカの各種情報や論説を集めたメール・ニュースマガジン「Pambazuka News」を発行しています。

ここに紹介する署名は、Fahamuの共同ディレクターを務めるケニア人フィロゼ・マンジ氏を中心に、在英のケニア人作家・詩人・市民活動家が起草したものです。二人の大統領候補に対して、協力して危機の解決策を模索することを求めると同時に、平和を愛する全ての人々に対して、ケニアに平和をもたらすための署名を呼びかけています。

■署名の方法について■

(1)以下の日本語訳(および必要ならば英語訳)をお読み下さい。

(2)署名に賛同したいと思われる方は、以下のウェブサイトにアクセスしてください。

Petitiononline.Com “CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS” http://www.petitiononline.com/kenya08/petition.html

(3)このウェブサイトの以下のURLから署名できます。

http://www.petitiononline.com/kenya08/petition-sign.htmlhttp://www.petitiononline.com/kenya08/petition-sign.html

(4)現在の署名数および署名者を確認するためには、以下のURLを見てください。

http://www.petitiononline.com/mod_perl/signed.cgi?kenya08

(5)ワード版もありますので必要な方はご連絡下さい。(info@ajf.gr.jpまで)

■日本語訳「ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける」■

※英語原文は、日本語訳の後についています。

==========================================================
ケニアの選挙に関わる危機への緊急の解決を呼びかける
〜ケニア国家統一党およびオレンジ民主運動の指導者への書簡〜
==========================================================

(翻訳:(特活)アフリカ日本協議会 稲場雅紀)

私たちは、オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement)と国家統一党(Party of National Unity)の指導者たちに対して、ただちに、ケニアで現在生じている、選挙に関わる危機への解決策を模索し、その指導力を通じて、国家の平和と調和を再建するよう呼びかけるものです。

私たちは、高い投票率によって多くの人々に印象を残したこの選挙に続いて生じた、事態の悪化に懸念を表明します。私たちは、ケニアの人々の尊厳と勇気を称賛するとともに、ここ数日間の不要な暴力によって命を失った人々とその家族、また、傷ついた多くの人々に対して、哀悼の意を表します。ケニアの人々にとって、今は、忍耐し、尊厳を守り、大多数の人々にとって最も利益のある解決策を探すことが必要な時なのです。

私たちは、この国において、生命を奪い、資産を破壊し、全体的な騒乱状況をもたらす原因となったこの混乱について、痛苦に受け止めます。選挙の結果が論争となったことにより、ケニアのみでなく、アフリカ全体において、民主主義と平和に向けた展望が傷つけられました。ケニアの歴史上、最も激しく闘われたこの選挙の結果について、暗雲がたれ込めていることを、私たちは悲嘆の思いで受け止めています。私たちは、自由で公正な結果を得るためにも、緊急の課題として平和が取り戻されることが必要だと信じています。

私たちは、今は挑発的な行動をする時ではないこと、相争うパートナーを交渉の席に着かせるためにリーダーシップを発揮するべき時であることを信じます。この危機は、未だ対立するプレイヤーたちが、調停と和解のメカニズムを活用することによって解決することが出来ます。危機の平和的解決を立案することこそ緊急の課題であることに気づくべきなのです。もし必要なら、アフリカ連合(African Union)や、その他選挙監視を行った組織などの第三者の調停を活用することも可能です。私たちは、相争う指導者たちに対して、民主主義の精神にしたがって行動すること、透明性のある方法によって、ここ数日の騒乱によって生じた傷をいやすことを追求することを要請します。

私たちは、多くの人々が、今回の選挙において不正義が生じたと考えていること、また、それについて裏切られたという感情を持っていることを認識しています。私たちは、こうした人々に対して、適切な説明とアカウンタビリティを要求すること、また、市民としての責任に関する自覚に沿って行動することにより、選挙プロセスに参画していくことを求めます。

私たちは、国家統一党およびオレンジ民主運動の指導者たちに対して、国家の利益のために、現在の危機を解決し、和解を模索していくことを呼びかけます。私たちは、調停と和解のメカニズムを緊急に設置し、どこにも勝者はなく、ただ敗者のみが存在する現在の状況により生じたすべての不満や苦悩に声を与えることを求めます。また、現在までに行われている仲裁プロセスを歓迎します。私たちは、治安部隊および他の全ての勢力によって生じている暴力を直ちに停止することを求めます。私たちは、治安部隊が平和と秩序を維持する役割を有していることを認識しますが、一方で、ここ数日において、治安部隊が非武装の市民に対して行っている、過剰でなおかつ非中立的な暴力の行使を非難します。

私たちは、選挙プロセス全体およびその結果について、競合する政党の間での認識の違いを解決するための、独立した透明性のある検証を要求します。選挙の結果と、報告されたすべての違反行為、とくに、最終結果の集計作業にかかわる各種の不整合について、検証の対象にする必要があります。

私たちは、信用に足る独立した司法調査委員会を即座に設立することを呼びかけます。これはすでに選挙監理委員によっても呼びかけられています。

私たちは、国際社会に対して、提案されているこれらの検証プロセスの結果を忍耐強く待つことを呼びかけます。ムワイ・キバキ政権 Mwai Kibaki Governmentもしくはライラ・オディンガ政権 Raila Odinga Government の下で生きていかなければならないのは、他ならぬケニア国民です。国際社会は、これらの選挙が「自由で公正であった」と宣言する前に、独立した検証プロセスによる提言を踏まえる必要があります。

私たちは、平和で民主的なケニアを求める人々、とくにアフリカ連合の人々に対して、この危機について、対話と和解による早急な解決をもたらしうるイニシアティブを支援することを求めます。

私たちは、報道機関に対して課されている報道規制に対して、深い懸念を表明します。こうした報道規制は、すでに一触即発の状況にあるケニアにおいて、疑念と憶測を拡大する効果しか生みません。表現の自由は、ケニアの人々によってここ数年勝ち取られてきた最も偉大な民主主義の成果であり、私たちはこれを後退させることは出来ません。

私たちは、報道規制を直ちに撤回し、ケニアの人々が、今何が生じているかを即座に知ることが出来るようにする事を求めます。私たちは、ケニアの報道機関が、この危機に関する情報を流し続けていることについて、これを賞賛します。危機の時期にあっては、憶測ではなく事実に基づいた民主主義の確立にとって、自由で独立した報道機関の存在が不可欠です。

私たちは、この危機に当たって、国際的な各種の報道機関が、ケニアの報道機関を支援すること、自由で独立した報道の権利を促進し続けることを求めます。私たちは、平和を愛する全ての人々が、ケニアが通常の状態に戻り、人々が恐怖と不安を抱えることなく生き続けていけるように、私たちとともに、この危機の早急な解決を求めていくことを呼びかけます。

(署名)

本書簡の起草は、いずれも在英のケニア人作家・詩人・市民活動家であるワングイ・ワ=ゴロ Wangui wa Goro、フィロゼ・マンジ Firoze Manji、ムコマ・ワ=グギ Mukoma wa Ngugi、ロナルド・エリー・ワンダ Ronald Elly Wanda、キング・オモガ King Omoga、セニャ・シイェンディ Cenya Ciyendiによってなされ、フィロゼ・マンジによって執筆された。

■英語原文「CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS」■

CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS

http://www.petitiononline.com/kenya08/petition.html

To: Leaders of PNU and ODM

CALL FOR URGENT RESOLUTION OF KENYA ELECTORAL CRISIS

We the undersigned call on the ODM and PNU leaders to urgently seek a resolution to the current electoral crisis in the country and restore peace and harmony in the country through leadership.

We express our concern at the deteriorating situation in Kenya following what has been widely acknowledged as an impressive election turn-out. We commend the Kenyan people for their dignity and courage but also express our condolences to the families of those who have lost their lives and to the many who have been injured in the course of needless violence over the last few days. This is a time for Kenyans to be patient, dignified and to look for solutions that are in the best interest of the majority.

We regret the chaos which has caused loss of life, destruction of property and general unrest in the country. The contested outcome has marred the prospects of democracy and peace not only in Kenya but also in Africa. The cloud which hangs over the conclusion of one of the most fiercely-fought elections in Kenya?s history is regrettable. We believe that peace should be regained as a matter of urgency so that a free and fair outcome can be reached.

We believe that this is not the time for provocative actions, but a time for demonstrating leadership through bringing the contending partners to the table. This crisis can be resolved by the players in disagreement using conciliation and arbitration mechanisms as a matter of urgency to plan a peaceful resolution of the crisis. If necessary, this could be done with the involvement of others such as the African Union and others, such as those who acted as election observers. We urge the contending leaders to act within the spirit of democracy and seek to heal the wounds that have been opened by recent events and to do so in transparent ways.

We are aware of the betrayal that many may feel in what they consider to be an electoral injustice. We ask them to engage in the process by seeking explanation and accountability and to be guided by their own sense of civic responsibility.

We call on the PNU and ODM leaders to seek conciliation and resolution of the current crisis for the sake of the country.

We call for mechanisms for mediation and conciliation to be put in place urgently to give voice to all grievances that have arisen from the present situation in which there can be no winners, only losers. We welcome the mediation processes that have been initiated

We call for an immediate ending of violence by the security forces and all other parties. Whilst we recognize that the security forces have a role to play in maintaining peace and order, we condemn the disproportionate and excessive use of force by the security forces against unarmed civilians that has been manifest over the last few days.

We call for an independent transparent review of the whole electoral process and its outcomes so as to resolve any differences between contesting parties. This should include reviewing the results of the election and all reported irregularities, especially those related to the disparities in the tallying of the final results.

We call for a swift formation of an independent and credible Judicial Commission of Enquiry by endorsing the call by the Electoral Commissioners who have called for one.

We urge the international community to be patient pending the outcome of such a proposed review process. As it is Kenyans who have to live with the consequences of a Mwai Kibaki or Raila Odinga government, the international community can only follow the recommendations of an independent review before declaring the elections free and fair.

We call on those who wish to see a peaceful democratic Kenya, especially in the African Union, to support initiatives that can bring this crisis to a swift conclusion by facilitating dialogue and reconciliation.

We are deeply concerned by the gagging of the media, especially as this has only fueled suspicion and encouraged speculation in an already highly volatile situation. Freedom of expression has been one of our greatest democratic prizes won by Kenyans during the last few years and we cannot afford to go backwards.

We call for an immediate and unconditional lifting of the reporting ban so as to ensure that Kenyans are able to keep abreast of what is happening. We commend the Kenyan press for the work they have done to keep information flowing. It is precisely in the time of crisis that a free and independent media is essential to ensure a democracy that is based on information not speculation.

We urge the international media community to support the Kenyan press during this time and continue promoting the right for a free and independent press especially during such a period.

We call on all peace loving people to join us in calling for a swift conclusion to the crisis so that Kenya can return to normality and people can continue their lives without fear and anxiety.

Sincerely,

(Signature)

The Call for Urgent Resolution of Kenya Electoral Crisis Petition to Leaders of PNU and ODM was created by Wangui wa Goro, Firoze Manji, Mukoma wa Ngugi, Ronald Elly Wanda, King Omoga, Cenya Ciyendi and written by Firoze Manji (firoze@fahamu.org). This petition is hosted here at www.PetitionOnline.com as a public service. There is no endorsement of this petition, express or implied, by Artifice, Inc. or our sponsors. For technical support please use our simple Petition Help form.


【参考図書】
開発フロンティアの民族誌―東アフリカ・灌漑計画のなかに生きる人びと
石井洋子著 御茶の水書房 ¥5,040 A5版 310ページ  2007年2月 [amazon]

サブサハラ・アフリカで最も成功したと言われてきた国家的潅漑計画の歴史と、1990年代末から始まった新しい動きを伝える。


アフリカ昆虫学への招待
日高敏隆監修 日本ICIPE協会編 京都大学学術出版会 ¥3,150 A5版 285ページ 2007年4月 [amazon]

ケニアにある国際昆虫生理生態学センター(ICIPE)、ナイジェリアにある国際熱帯農業研究所(IITA)等でアフリカの昆虫研究に従事した日本人研究者が、人びとの健康や農業に関わる昆虫研究の課題を紹介する。


アフリカン・ポップスの誘惑
多摩アフリカセンター編 春風社 ¥1,680 A5版 191ページ 2007年5月 [amazon]

アフリカの人びとがラジオ、カセットテープを通して親しんでいるポップスを多数紹介。最後に収録されたエイズで亡くなった大スター自身のエイズの恐ろしさをえがく歌が印象的。


マウマウの娘―あるケニア人女性の回想
ワンボイ・ワイヤキ・オティエノ (著), コーラ・アン・プレスリー (編さん), 富永 智津子 (翻訳)  未来社 ¥2,730 四六判 266ページ 2007年5月 [amazon]

十代でケニア土地解放軍の闘いに参加し、ケニア独立後は政治家としても活躍した女性の自叙伝の前半。後半の翻訳も待たれる。70歳を超えて、ケニア独立の理念を高く掲げた政党を立ち上げた著者から目が離せない。



 
 
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ケニアで暴動、124人死亡・現職大統領再選に反発

【ロンドン=田村篤士】ナイロビからの報道によると、現職のキバキ氏(76)が当選したケニア大統領選挙の結果を巡り、31日にかけて各地で暴動が発生し、投票が行われた27日以降、少なくとも124人が死亡した。敗れた野党候補者の支持者らが「開票に不正があった」と反発し、警官隊と衝突。キバキ氏は暴動鎮圧に強硬手段をとる方針を示した。

キバキ氏と戦った最大野党のオディンガ氏の一部支持者らが暴徒化。ロイター通信によると、政府はテレビの生放送を禁止した。ナイロビでは武装警官が市民に外出禁止を指示するなど、事態沈静化に懸命になっている。

ケニアの在留邦人は2007年1月時点で約690人。 (02:05)



 
 
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ケニア大統領選 現職再選で暴動124人死亡

2008年1月1日 朝刊

【ロンドン=岡安大助】ケニアのキバキ大統領が再選を決めた大統領選挙の結果をめぐり、不満を募らせる野党オレンジ民主運動(ODM)のライラ・オディンガ氏の支持者が三十日から三十一日にかけて、首都ナイロビや西部の都市キスムなどで暴動を起こした。

ロイター通信は地元テレビ局の情報として、治安部隊との衝突で少なくとも百二十四人が死亡したと伝えた。投石やガソリンスタンドなどへ火を付けて抗議する群衆に対し、治安部隊が無差別に発砲したという。

「集計作業中に不正があった」と主張するオディンガ陣営は、政府への対決姿勢を強めている。三十一日にナイロビで独自の大統領就任式を計画したが、警察当局に阻止されたため、今度は一月三日に百万人規模の抗議集会を開催すると呼びかけている。大統領選では、開票作業の序盤からオディンガ氏が終始リードしていたが、最終段階でキバキ氏が小差で逆転したとされる。一部の集計会場から閉め出された欧州連合(EU)選挙監視団は「集計作業に信頼性はない」と表明している。

両陣営の対立には出身民族の違いも絡んでおり、キバキ大統領は今後、厳しい政権運営を迫られることになる。



 
 
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大統領選めぐりケニア全土に広がる暴動、死者185人

* 2008年01月01日 06:04 発信地:ナイロビ/ケニア

【12月31日 AFP】(1月1日 一部更新、写真追加)現職ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選をめぐり各地で暴動が発生しているケニアで12月31日、暴動による死者は少なくとも185人に上った。一方、米国政府は選挙結果を支持する旨の声明を撤回した。

敗れた野党候補ライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏は選挙結果に反発しており、3日に独自の「就任式」を行うための集会を開催するよう支持者に呼びかけている。

キバキ大統領は30日に公式に再選を果たしたが、事前の世論調査ではオディンガ候補が優勢であったため、選挙に不正があったとの疑いの声が高まっている。

選挙結果の信ぴょう性については英国や米国、また欧州連合(EU)の選挙監視団からも疑問の声が上がっている。キバキ大統領の再選について米国政府は真っ先に祝福する旨の声明を発表していたが、31日になって米国務省は、開票作業に関して「深刻な懸念」があると発表、前日の声明を撤回している。

 また、各国政府はケニアへの渡航を控えるよう呼び掛けており、また旅行業者もケニアへの旅行をすでにキャンセルしている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2331042/2488790



 
 
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ケニア大統領選をめぐる暴動で、死者251人に

* 2008年01月01日 18:33 発信地:キスム/ケニア

【1月1日 AFP】現職ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選をめぐり各地で暴動が発生しているケニアで1日、新たに66人の遺体が見つかった。これで暴動による死者は少なくとも251人になった。

同国西部キスム(Kisumu)の遺体安置所には子ども3人を含む48人の遺体が搬送された。そのうち44体には銃創があり、4体にはなたによる傷が残っていたという。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2331440/2488230



 
 
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ケニア暴動で各国政府が渡航延期勧告

* 2008年01月01日 17:22 発信地:ロンドン/英国

【1月1日 AFP】ケニアで現職のムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選を機に同国全土で暴動が発生している事態をうけ、各国政府は同国への渡航延期を呼びかけている。

同国大統領選では、27日に投票が行われ、30日に選挙管理委員会が現職のキバキ大統領の当選を発表した。しかし、選挙に不正があったとし選挙結果に抗議する野党支持者が、警官隊と衝突。これが各地で大規模な暴動に発展し、これまでに少なくとも251人が死亡した。

こうした事態をうけ、英国外務省は、主に都市部の中心地で散発的な暴動発生が見られるとして、ケニア在住の英国人に対し、外出を控えるか、外出の必要がある場合には地元当局に事前に連絡するよう呼びかけた。

特に危険が予測される地域として同政府は、首都ナイロビ(Nairobi)、キスム(Kisumu)、カカメガ(Kakamega)、ケリチョ(Kericho)、エルドレット(Eldoret)やモンバサ(Mombasa)市内各域を挙げている。

米国務省も、ケニアの治安現状は不安定かつ予断を許さない状況にあるとして、米国民に対し同国への渡航を延期するよう警告した。

このほか、フランス、オーストリア、デンマーク、イタリア、オランダ、ポルトガル、スウェーデン政府なども、緊急性を伴う用件以外でのケニアへの渡航を見合わせるよう呼びかけた。また、現地に滞在中の自国民に対しては、集会など人が多く集まる場所へ近づかないよう勧告した。

■旅行会社もツアー中止

政府の渡航注意勧告をうけ、各国旅行会社もケニアへのツアーを延期したりケニア便をキャンセルするなどの措置をとっている。

ドイツの旅行大手TUI広報は、「ナイロビ経由のサファリツアーやケニアのビーチでのミニツアーなど、全てのケニア向けツアーを2日まで中止した」とAFPに語った。同社では、引き続きケニアの治安状況を見守っていくという。

一方、英ロンドン(London)の旅行大手Kuoniも、一部の現地ツアーをキャンセルした。「現地滞在の観光客の無事は確認しており、そのまま滞在を続けてもらっているが、現地ツアーの一部はキャンセルすべきだと判断した」と述べた。英国旅行業協会(Association of British Travel Agents、ABTA)は、これまでに英国人が暴動に巻き込まれたとの報告はないとしているが、各旅行業者はケニア向けの観光客には注意勧告を行っているという。また、現地の状況を注視し悪化した場合は適切な措置をとるとしている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2331396/2489753



 
 
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ケニア大統領選で現職再選受け暴動広がる、死者120人以上

2008年 01月 1日 15:39 JST

[ナイロビ 1日 ロイター] 12月末に投票が行われ現職の再選が発表されたケニア大統領選の結果をめぐって野党支持者が多い同国西部で暴動が多発し、警官隊と衝突するなど同国の治安が悪化している。

現地の赤十字は1日、投票が行われた12月27日以降の暴動による死者は少なくとも120人に上ると発表した。

ロイターが目撃情報と発見された死体の数、主要メディアの報道を元に行った推計によると、死者は100人以上。地元テレビ局KTNは、死者の数は少なくとも124人としている。

ケニア大統領選では、与党国家統一党(PNU)の現職ムワイ・キバキ候補が最大野党オレンジ民主運動(ODM)のライラ・オディンガ候補を破り再選。

キバキ氏は30日に大統領就任を宣誓したが、ケニア選挙管理委員会のメンバーなどが開票の公正さに対し懸念を表明するなど、反発の声が高まっている。



 
 
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ケニアで暴動124人死亡…与党派、野党派の部族衝突

【ナイロビ=角谷志保美】ケニア大統領選で現職のムワイ・キバキ大統領(76)の再選が発表されたのを受け、最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」党首のライラ・オディンガ氏(62)の支持者らと治安部隊の間で始まった衝突は、31日も全土で続き、AFP通信によると、30〜31日の2日間だけで死者数は約100人に上った。27日からの累計死者数も124人に達した。

「不正があった」として、敗北を認めていないオディンガ氏は、3日にナイロビで大規模集会開催を呼びかけており、混乱はさらに拡大する可能性がある。

「ライラなしに平和はない」「キバキは独裁者だ」――。オディンガ氏の支持基盤であるナイロビ最大のスラム街キベラでは、同氏の出身部族ルオ族の人々が、キバキ氏と同じキクユ族住民の家や商店を次々と襲撃するなど暴動に発展。治安部隊が介入し、激しく衝突した。西部キスムでも激しい衝突があり、31日、日中の外出禁止令が出された。

ケニアでは、モイ前大統領による24年間の強権政治が続き、腐敗が蔓延(まんえん)した。だが、前大統領の汚職を批判、民主化を訴えたキバキ氏が、2002年の前回大統領選でモイ氏の後継者を破って当選、初の政権交代を果たした。今回の選挙は、東アフリカの政治経済の中核であるケニアで、民主選挙が定着したかどうかを占う試金石でもあった。

しかし、今回大統領選は、02年選挙で共闘したキバキ氏とオディンガ氏が与野党に分裂。両陣営がケニアの伝統的な部族対立を利用したことから、選挙戦の最中も、各地で部族間の衝突が絶えなかった。

選管による結果発表後の混乱を受け、政府は30日、テレビの生中継と野党側が計画していた大規模集会の禁止を発表。31日には、キバキ大統領が「平和を乱す者には断固たる措置を取る」と述べ、治安強化の方針を表明した。

(2008年1月1日1時5分 読売新聞)



 
 
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ケニア大統領選、各地の暴動で死者125人に

2008年01月01日00時34分

現職ムワイ・キバキ氏(76)が接戦の末に再選を決めたケニア大統領選は、30日の結果発表後から暴動が激化している。各地で野党支持者らが暴徒化、警察との衝突などが起きている。警察当局などによると、27日の投開票以降の死者は31日までに少なくとも125人に上っている。

最大野党を率いて敗れたライラ・オディンガ氏(62)は選挙の不正を訴えている。当初、31日に支持者による大集会で独自の就任宣誓を行うとしていたが、警察から警告を受け、集会を3日に延期。記者会見で「100万人が参加すると見込んでいる」と語った。

オディンガ氏支持者の多いナイロビ最大のスラム、キベラでは、当局が催涙弾を撃ち込む一方、一部支持者が近隣住宅に放火している。警察には暴徒への発砲許可も出ているという。暴動の悪化を懸念し、キバキ氏は30日の就任宣誓直後、テレビ局による生中継を禁止する事態になっている。

選挙監視に当たった欧州連合の責任者は30日、「集計の信頼性に疑問が生じる行為をいくつも目にした」と語った。

   ◇

不安定化したケニア情勢を受け、日本の外務省は31日、高村外相が2日から予定していた同国訪問を延期し、3日から7日までタンザニアだけを訪問すると発表した。



 
 
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ケニア大統領選めぐる暴動が拡大、死者数は250人に迫る

2008年 01月 2日 18:04 JST

[ナイロビ 1日 ロイター] ケニア大統領選の結果をめぐって先月末から暴動が多発している同国で1日、住民約30人が避難する教会に暴徒化した群衆が放火する事件が起き、犠牲者の数がさらに増加した。先月27日に投票が行われた同選挙をめぐる部族間の衝突での死者数は、ロイターの推計で250人近くに上る。

選挙管理委員会の発表によると、同大統領選では与党国家統一党(PNU)の現職ムワイ・キバキ候補が最大野党オレンジ民主運動(ODM)のライラ・オディンガ候補を小差で破って再選。キバキ氏は30日に大統領就任を宣誓したが、両陣営ともに相手陣営が票を不正に操作したと主張している。

事態を受け、世界の主要国は対立する両陣営に自制と対話を呼び掛けている。



 
 
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ケニア暴動、死者300人に・部族対立の様相

【ロンドン=岐部秀光】昨年12月27日に行われた大統領選でキバキ大統領が再選されたケニアで暴動が各地に広がり、2日までに約300人が死亡した。西部エルドレットでは1日、住民が避難していた教会が放火され、およそ50人が死亡した。

教会では、大統領と同じ最大部族キクユ族の子どもらが犠牲となった。キクユ族であることを理由に攻撃されたとの報道がある。

接戦となった選挙では野党側が「集計に不正があった」と指摘、各地で民衆が暴動を起こした。大統領報道官は2日、野党候補オディンガ氏の支持者らが「民族浄化」に加担していると指摘した。これに対しルオ族を中心とするオディンガ氏の陣営も、同様の非難をキバキ氏の支持者に向けており、深刻な部族対立の様相を呈している。 (02日 22:49)



 
 
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ケニア暴動、民族対立が激化・教会に放火、50人死亡

【ナイロビ2日共同】ケニア西部エルドレットで1日、昨年12月27日に行われた大統領選以降続く暴動を逃れて多数の住民が避難していた教会に群衆が放火、AP通信は赤十字関係者の話として、少なくとも50人が死亡したと伝えた。暴動による同国内での死者は1日までに計270人以上に上るという。

教会での犠牲者のほとんどがキバキ大統領と同じケニアの最大民族キクユの人々で、多くが子どもだった。同国では、優遇されてきたキクユと、反目する民族との対立が今後、さらに激化する事態も懸念されている。

同12月30日に現職キバキ大統領が再選して以降「選挙に不正があった」とする野党支持者らによる暴動がケニア各地で発生している。

一方、欧州連合(EU)の選挙監視団は1日、「大統領選の開票の過程が不透明」として、キバキ氏が野党候補オディンガ氏を小差で破ったとの最終結果に疑念を示した。政府は不正を一切否定している。(10:17)



 
 
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ケニアで教会に放火50人死亡

ケニア西部エルドレットで1日、昨年12月27日の大統領選以降続く暴動を逃れ多数の住民が避難していた教会に群衆が放火、AP通信は赤十字関係者の話として、少なくとも50人が死亡したと伝えた。ケニアの人権委員会は2日、暴動による国内の死者は計300人以上に上ると発表した。

教会での犠牲者のほとんどが、再選されたキバキ大統領と同じケニアの最大民族キクユの人々で、多くが子どもだった。同国では、優遇されてきたキクユと、反目する民族との対立が今後、さらに激化する事態も懸念されている。

ムトゥワ政府報道官は英BBC放送に「(野党候補)オディンガ氏の支持者は(キクユに対する)民族浄化を行っている」と述べ、野党陣営を非難した。

12月30日にキバキ大統領が再選されて以降、「選挙に不正があった」とする野党支持者らによる暴動がケニア各地で発生。略奪や暴力を恐れ、多くの人々が避難生活を余儀なくされている。

選挙では、西部の有力民族ルオ出身のオディンガ氏が「キクユなど一部の民族を優遇している」とキバキ氏を批判。キバキ氏は「民族対立をあおっている」と反論し、激しい舌戦を繰り広げていた。

[2008年1月2日23時11分]



 
 
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ケニア大統領選で英国が深刻な懸念表明

2008.1.2 09:52

英国のミリバンド外相とアレグザンダー国際開発相は1日までに、ケニア大統領選で現職のキバキ大統領が小差で野党のオディンガ候補を破ったと同国選管が発表したことに関し、大統領選の開票などに「深刻な懸念」を示す共同声明を出した。

外相と国際開発相は声明で「大統領選に対する欧州連合(EU)や米国などの懸念を共有する」と表明。問題解決のため、ケニアの指導者らに対話を始めるように呼び掛けた。(共同)



 
 
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ケニア暴動、教会に避難していた35人が焼死

* 2008年01月02日 06:37 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月2日 AFP】(一部更新、写真追加)ケニア警察当局は1日、現職ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選を機に全土で暴動が発生しているケニアで、住民の避難先となっていた教会に火がつけられ、子どもを含む35人が焼死したと発表した。

赤十字社(Red Cross)の関係者は、少なくとも35人が死亡したことを確認した。また、42人が重度のやけどで病院へ搬送されたという。

事件があった教会は暴動が激化している同国西部のエルドレット(Eldoret)にあり、事件当時は約400人が避難していた。キバキ大統領の再選をめぐっては選挙に不正があったとの疑いの声が高まっており、敗れた野党候補ライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏の支持基盤である地域を中心に暴動が広がっている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2331484/2491922



 
 
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大統領選後の暴動で住民7万人が避難、死者は300人超

* 2008年01月02日 07:32 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月2日 AFP】大統領選後に暴動が全土で発生しているケニアでは、西部に居住する住民約7万人が避難を余儀なくされている。同国の赤十字社(Red Cross)が1日、発表した。

赤十字社が撮影した上空からの映像には、数百の民家や農場が焼き払われ、道路が10キロ毎に封鎖されている現状が示されている。

2007年12月27日に実施された大統領選をめぐる暴動による死者は、すでに300人に達している。欧州連合(EU)の選挙監視団は、実施された選挙は国際的な水準からみて満足のいくものではないとし、不正の有無について、独立した第三者機関による調査の必要性を訴えている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2331505/2491315



 
 
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2007−08年の課題:欧州連合 さまざまな出来事があったが、成果は今ひとつ(全訳記事) 2008/01/02

【ベルリンIPS=ジュリオ・ゴドイ、12月20日】

2007年、欧州連合(EU)にとってはさまざまな出来事があったが、成果は今ひとつの年であった。2008年も昨年同様、混乱とともに注目すべき成果は期待できない年となりそうである。

今後の成果が不確かなもののひとつは、欧州連合の一致団結と透明性の向上を図る基盤として12月リスボンで調印された新条約である。

リスボン条約は欧州の歴史に残る躍進として歓迎されている。ポルトガルのソクラテス首相は、調印式典後、「欧州はこの数年、政治的および制度的行き詰まりにより行動力を制限されてきたが、この条約によってついにそれを克服することができる」と語った。

このリスボン条約は、2005年にフランスとオランダの国民投票で批准が否決された欧州憲法に代わるものとなる。

しかし条約の派手な文言は、社会一般の共感を得ていない。失敗に終わった憲法草案を作成した委員会のコーディネーターであるジスカールデスタン元仏大統領は、新条約を「一般市民にとって不可解なもの」と評した。

ジスカールデスタン元大統領は、英国の新聞『インディペンデント』に「欧州指導者らは憲法原案を手にとり、いくつかの要素に分解した後、ひとつずつ貼付けて今の条約にした」と書いた。

ロンドンに本拠を置き、EU制度における開放性、柔軟性および説明責任を求めて活動している団体オープン・ヨーロッパは、「(リスボン条約の)96%は批准が相次ぎ否決された憲法案と一言一句違わぬもの」としており、「これは著しく不明朗なプロセスである」との声明を出した。

欧州憲法案についてはEU加盟各国での国民投票が従来の手続きであったが、新条約はそれと異なり、その正当性について加盟各国の国民投票による承認を必要とせず、議会での採決だけで批准できる。アイルランドのみが2008年に国民投票を予定している。

国民による正当性の確認の必要が変更されたのは、国民投票による新たな否決を各国政府が怖れたことが原因だろう。3月にオープン・ヨーロッパが委託して全欧規模で実施された世論調査では、EU27全加盟国の国民大多数を含む調査対象者の75%が、EUの権限を拡大する新規条約が定められる場合には、国民投票を望むと答えた。

EUの行動についてEU自体は肯定的に評価しているのに対し、一般市民は否定的見方をしているというこうしたずれは、2007年の特色と言えるだろう。

このことはとりわけ、79の開発途上の小国を含むアフリカ・カリブ・太平洋諸国(ACP)グループとの締結を目指す経済連携協定(EPA)について言えることである。

EPAにおいては、ACPを6つの地域グループに分けて、それぞれの中で貿易を自由化し、EUの輸入関税譲許と引き換えに貿易障壁を軽減する地域協定をEUと締結することを想定している。

EU側は、アフリカとのEPAを「経済的統合と発展への貢献」として正当化しているのに対し、アフリカ各国政府と欧州の多くのNGOは、アフリカの経済諸国に不利益を及ぼし、欧州企業に利するだけと主張している。

German Coordination Centre for Southern Africa(アフリカ南部のためのドイツ・コーディネーション・センター)の広報担当官ディーター・サイモン氏はIPSの取材に応えて、提案の協定は「新たな経済植民地主義」と断じた。「EPAを経済発展の手段と称するのは、単に嘘を言っているだけ。ケニヤだけでも、EPAによって欧州から安い輸入品が入ってくるため、乳産業ではおよそ62万5000人の失業者が出るだろう」と述べた。

ドイツ・マーシャル基金の上級研究員Susan Sechler氏は、EPAは「市場シェアを奪い取るもの」と評している。パリに本部を置く政治研究所とワシントンに本部を置く国際食糧政策研究所が実施した経済分析でも、ACP諸国は協定により損害を受けることが示唆された。

Susan Sechler氏はIPSの取材に対し「EPAは、EUに有利な貿易転換をもたらすことになるだろう」と述べた。

とは言え、2007年中EUはACP諸国など明らかに弱小のパートナーに対しては脅して不公正な協定に持ち込もうとした一方で、強力なパートナーに対しては地球規模の問題に関して適切な議題を強行採決することはできなかった。

気候変動問題に関し、EUは温室効果ガスの排出を削減するための野心的目標の発表に主導的役割を果たしているように見えたが、バリでの国連会議では世界的な削減義務に反対する米国の主張を受入れるに終わった。

加盟諸国間においては、EUは、同盟諸国の意見にあまり配慮なく新しい方向性を目指そうとするサルコジ仏大統領を中心とする外交の亀裂に対処しなければならなかった。

このような状況は、フランスが議長国を務める2008年後半、さらに重要性を増すだろう。サルコジ大統領のブッシュ米大統領との協調は、EUのワシントンからの独立という方針を損なうおそれがある。

今夏初頭、サルコジ政権のクシュネール外相は、ブッシュ政権と同調して対イラン戦争に言及しさえした。この方針は後に、イランは2003年に核兵器開発計画を停止していたという米情報機関の報告に鑑みて、支持され難いことがわかった。

しかしサルコジ大統領は、他の領域においては独自の道を貫いている。今月初め、サルコジ大統領は、リビアの最高指導者カダフィ大佐のフランス訪問中、リビアへの兵器および核技術の売却に同意した。欧州では、カダフィ大佐は先頃まで「国際テロリズムの主要な支援者」と考えられてきた。多くの国がリビアについてフランスと見解を異にしている。

EUの外交政策の亀裂は2008年、コソボを巡りさらに広がりかねない。EUは、セルビアのこの南部の州の独立を支持するにあたって、国境の見直しに民族の優位性という議論の多い原則を最終的に受入れることもあり得るだろう。(原文へ)

翻訳/サマリー=坪沼悦子(Diplomatt)/IPS Japan浅霧勝浩



 
 
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2008/01/03 - 8:17

ケニアへの渡航は控えるように

12月27日の大統領選挙が不当に操作されていたとして、暴動が発生したケニアでは、すでに300人の死者が出たという報道もある。

スイス連邦外務省 ( EDA/DFAE) は1月2日、ケニアへの渡航を控えるよう勧告した。スイスからはおよそ1000人の観光客がケニアに滞在しているが、現在のところ全員安全だという。

スイス政府の批判

欧州連合 ( EU ) など外国人で形成される選挙監視団は、12月27日に行われた選挙は不正に操作されていると発表した。また、ケニアの選挙委員会会長は、現職のキバキ大統領と対抗馬のオディンガ氏の両方に圧力を掛けられたことを認め、現キバキ大統領の当選結果を疑うと発言した。

スイス政府は1月2日、ケニアの暴動を批判し、即刻、今後の内政について対立する両者の話し合いによる解決を要請した。

一方、スイス人観光客は暴動が発生した都市部からは遠いリゾート地に滞在していることもあり、暴動を身近に感じる人は少ないようだ。現在、約1000人のスイス人がモンバサに滞在しているが、某旅行会社によると、滞在に支障はない模様。都市部以外は平静を保っているという。

スイス外務省のジャン・フィリップ・ジャナレ広報担当官によると、在ケニア・スイス大使館には、旅行者とは別に、約870人の長期滞在者が登録されている。大使館はこれらのスイス人と定期的に連絡を取り合っているが、現在のところ、大使館への救済などの要請はないということだ。

外務省はインターネットのサイト上で、ケニアへの渡航を控えるように呼びかけている。暴動が収まる様子はなく、むしろ過激化する可能性があると外務省は見ており、民衆によるデモを避け、エルドレット、キスマ、ケリチョなどの都市への旅行やモンバサやナイロビの貧民区への立ち入りを避けるように呼びかけている。スイスのほかドイツ、フランス、オーストリアなどの各外務省は渡航を控えるよう呼びかけている。

swissinfo、外電



 
 
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ケニア、野党が大規模抗議集会を延期 警察は催涙ガスを使用

* 2008年01月03日 21:33 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月3日 AFP】(1月3日 一部更新、写真追加)大統領選挙の結果をめぐり混乱が続くケニアで3日、首都ナイロビ(Nairobi)市内中心部で大規模な抗議集会を予定していた選挙で敗北した同国最大の野党「オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)」は予定していた集会を1月8日まで延期すると発表した。同党幹部のWilliam Ruto氏が同日、ナイロビに集まったデモ参加者に告げた。

これに先立ち、予定されていた集会に向かっていた支持者のデモ行進に警察が介入、催涙ガスや放水銃を使用してデモ隊を排除していた。集会会場の公園Uhuru Parkに向かって大通りを行進していたオディンガ派の若者たちが警察の設置したバリケードに放火したことから、警察は催涙ガスを使用した。警察幹部によると行進には約2000人が参加した。

一方、オレンジ民主運動の地盤の1つ同国西部のキスム( Kisumu)では、禁止された抗議活動に若者を動員したとして同党に所属する議員2人が警察に逮捕された。

オレンジ民主運動のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首は、12月27日に投票が行われ、30日にムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領が再選したと発表された大統領選の結果に抗議するため支持者100万人にナイロビ市内の公園に集まるよう呼び掛けた。大統領選では票の不正操作があったとの疑いがひろまっていた。

大統領選の結果をめぐり、西部を中心に各地で暴動が発生し、これまでに340人以上が死亡、数万人が避難を強いられた。事態解決に向けた外交努力が続けられているが、新たな暴動の発生が懸念されている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2332140/2495646



 
 
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2008/01/03-21:18 群衆と警官隊が衝突=野党、決起集会を延期−ケニア

【ロンドン3日時事】昨年12月末の大統領選に端を発した混乱が続くケニアのナイロビで3日、野党勢力が呼び掛けた反政府決起集会に参加しようとした群衆に対し、警官隊が放水と催涙弾で鎮圧に当たり、多数を逮捕した。

大統領選で落選とされた野党指導者のオディンガ氏らは「選挙で不正が行われた」と主張してキバキ大統領の再選を認めず、「100万人集会」を呼び掛けた。当局は集会を禁止したが、群衆は幹線道路に設置されたバリケードに放火し、警官隊が応戦した。その後、野党指導者は集会を8日に延期すると発表。しかし、群衆の一部は投石や放火を続け、緊張が続いている。



 
 
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死者300人の報道 ケニア暴動 教会も放火、部族対立

2008年01月03日06時42分

現職のムワイ・キバキ氏(76)が再選したケニア大統領選をめぐる暴動が、同国西部を中心に激化し、大統領選を名目にした「民族浄化」との声も出ている。1日朝には住民が避難していた教会が放火され、35人以上の子どもや女性らが死亡。AFP通信によると暴動による死者は約300人に上り、約7万人が家を追われたという。

ケニア赤十字などによると、放火されたのはナイロビの北西約300キロにある町エルドレトのキリスト教会。避難していた約400人の多くはキバキ氏と同じキクユ族だった。暴徒数百人がガソリンをまいて放火、逃げだした人々は投石されたり、なたで切りつけられたりしたという。

暴動は、最大野党を率いて敗れたライラ・オディンガ氏(62)が「キバキ氏が不正をした」と非難したのをきっかけに始まった。主にオディンガ氏と同じルオ族がキクユ族を攻撃しており、キバキ氏の陣営は「民族浄化だ」と非難。首都ナイロビは沈静化しつつあるが、オディンガ氏が3日に独自の就任式をナイロビで計画しており、再燃が懸念されている。

欧州連合(EU)の選挙監視団は1日、今回の大統領選について「民主選挙の国際標準を満たしていない」と批判。英米の外相は2日、両陣営に対話を求めた。日本外務省も1日、報道官談話を発表。多数の死傷者が出ていることを「遺憾に思う」とし、与野党の指導者に和解への努力を始めるよう呼びかけた。



 
 
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驚異の2年生 日大・ダニエルが15人抜き

「箱根駅伝第1日」(2日)、日大のケニア人留学生、ギタウ・ダニエル(2年)が、03年の中川拓郎(順大、2区)と並ぶ史上最多タイの“15人抜き”を達成した。花の2区、距離は23・2キロ。タスキは19番目に回ってきた。“お膳立て”が整うと、豪快なストライドで爆走。次から次へと視界に入るエースたちをかわしていった。

故障しながらの記録だったという。「右のおしりの部分が痛くて、1週間前から練習が思うようにできなくて心配した」と明かすのだから恐れ入る。全くケガの影響など感じさせない走りで、8・3キロ過ぎでは、すでに6人を抜き去り13位。13・7キロで“2ケタ抜き”をクリアして9位に。18・8キロでは“大学四天王”日体大・北村聡(4年)まで追い抜き6位浮上。

最後は駒大を捕らえて4位となり、東海大の2枚看板のひとりで、やはり16位から13人抜きを果たしていた伊達秀晃(4年)に11秒差まで追いすがった。“距離がもう少しあれば新記録”と感じさせる走りだった。

「ケニアにいるお母さんに電話したい」。異国の地で成し遂げた快挙を喜んだダニエル。末恐ろしい“怪物”は、箱根挑戦をあと2回残している。



 
 
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暴力行為停止を呼びかけ ケニア情勢で米英外相

ライス米国務長官とミリバンド英外相は2日、昨年12月の大統領選以降、暴動が続くケニア情勢にからみ、同国の政治指導者らに対してそれぞれの支援者に暴力行為の停止を呼びかけるよう求める共同声明を発表した。

マコーマック国務省報道官は2日の記者会見で、現職キバキ氏に小差で敗れた野党候補オディンガ氏にライス長官が電話したことを明らかにした。

ライス長官は近く、キバキ氏にも電話をし、同報道官によると、両者に対し「暴力行為の悪化を招く政治的対立を終わらせるため、できる限りのことをするよう求める」という。(共同)



 
 
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死者増加、野党の抗議集会を政府が強制阻止 ケニア騒乱

ナイロビ――昨年12月27日投開票のケニア大統領選で選挙無効を主張する最大野党、オレンジ民主運動(ODM)支持者らの暴動で、同国で活動する人道支援団体は2日、死亡者は最大で300人で、騒乱を逃れて自宅などから逃れた住民は10万人に達すると報告した。政府は、死亡者は少なくとも209人としている。

与党・国家統一党(PNU)の現職、ムワイ・キバキ候補(76)の再選に不満を募らす暴動は最終開票結果が発表された30日以降に各地で一気に激化。与野党の支持者がオノなどの武器を持ち、各地で衝突している。

この中で、ODMの大統領候補だったオディンガ氏(62)陣営はナイロビで3日、「100万人規模」の抗議集会を開催すると断言、政府は集会を禁じており、流血の衝突が拡大する恐れがある。AP通信によると、集会に向かう野党支持者を要所の街頭を固めた機動隊が催涙弾や放水銃で排除した。野党支持者が多い低所得者層で放火、略奪、衝突が起きたとの情報があるが、死傷者の有無は不明。

ODMは暴力の拡大を懸念し、集会の中止を決めた。

ナイロビから北西へ約300キロ離れたエルドレットでは1日、最大で約200人の住民が避難していた教会が焼かれ、少なくとも50人が焼死した。子供も含まれる。銃で撃たれた住民もいる模様。犠牲者の多くはキバキ大統領と同じ最大民族キクユの人間で、「民族対立」の様相も深めている。

接戦と予想された今回の大統領選では、投票前に民族間の暴力事件も起きていた。オディンガ候補は西部有力民族ルオの出身。前回2002年の大統領選では、オディンガ氏がキバキ氏支援に回ったが、その後に憲法改正問題などで意見が対立、離反している。

選挙管理委員会や地元各テレビの開票速報ではオディンガ候補が終始、優勢だったが、最終発表で逆転され、野党支持者の怒りが爆発していた。選管は現職が小差でオディンガ氏を破ったと報告している。ただ、選挙の国際監視団は投票に不正があったと指摘している。

野党側は開票結果に反発し、不正があったと選挙の無効を主張、オディンガ氏支持者が多数の低所得者層の地区などで直後に暴動が発生した。警官隊は催涙弾、実弾などで抗議デモを規制している。キバキ氏は2期目で、任期は5年。キバキ氏は30日、就任を宣誓した。



 
 
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2008/01/03-11:47 ケニア合宿中止=サッカー・カメルーン代表

【ロンドン2日時事】サッカーのカメルーン代表が、ケニアで大統領選をめぐり暴動が発生していることを受け、アフリカ選手権(20日開幕、ガーナ)に備えて同国内で行う予定だった10日間の練習合宿を取りやめたことが2日、分かった。AFP通信が伝えた。合宿中に予定されていたケニア代表との強化試合も中止となった。 (了)



 
 
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国連総長がケニア情勢懸念 「市民の保護に全力を」

2008.1.3 09:24

国連の潘基文(バン・キムン)事務総長は2日、昨年12月の大統領選以降、暴動が続くケニア情勢に懸念を表明、政府や宗教指導者らに対し、罪のない市民の保護に全力を尽くすよう訴える声明を発表した。

事務総長は、ケニア西部エルドレットの教会で多数の市民が死亡したことなどを挙げ「衝撃を受けた」と強調。市民は人種や宗教、民族の違いにかかわりなく保護されるべきだとし、さらなる暴動を防ぐよう関係者に求めた。(共同)



 
 
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ケニア暴動、国際社会が和解への取り組み加速

* 2008年01月03日 06:46 発信地:ナイロビ/ケニア

【1 月3日 AFP】大統領選の結果をめぐり国内に暴動が広がるケニアに対し、国際社会は2日、危機的状況の打開に向け外交努力を加速させた。選挙後の暴動は部族間抗争に発展する様相を見せつつあり、これまでに数百人が殺害されたほか、数万人が国内外への避難を余儀なくされている。

デービッド・ミリバンド(David Miliband)英外相とコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は同日、英ロンドン(London)でケニア政府に問題解決を迫る共同声明を発表。両者は声明で「われわれはすべての政治指導者に対し、まず何よりもケニアの民主主義に重きを置き、妥協の精神を持つよう呼び掛ける」と訴えた。

ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は前日、ガーナのジョン・アジェクム・クフォー(John Agyekum Kufuor)大統領とシエラレオネのアフマド・テジャン・カバー(Ahmad Tejan Kabbah)前大統領に連絡し、アフリカ連合(AU)と英連邦(Commonwealth)の合同使節団がケニア国内の対立勢力間の和解を監視する可能性について協議した。

■内戦状態への移行を懸念

ケニア大統領選では接戦の末、現職ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領が勝利し、12月30日に宣誓したが、これに反発して全国に暴動が拡大。その多くは部族間の対立に基づき、敗れた野党候補ライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏は、キバキ大統領に「選挙は盗まれた」と主張している。

キバキ大統領は同国最大部族キクユ(Kikuyu)に属する一方、オディンガ氏は2番目に大きいルオ(Luo)の出身。選挙後の暴動は明らかに部族間の様相を呈し始め、報復攻撃や標的が絞られた放火などにより、さらなる部族間抗争へ発展する可能性が懸念されている。

「殺害を犯した者を逮捕するなどの措置が緊急に取られない限り、ケニア情勢は混迷を深め、想像を絶する規模の虐殺が起こったアフリカ諸国と同様の内戦状態になりかねない」と、2日付の日刊紙「デーリー・ネーション(Daily Nation)」は警鐘を鳴らした。

国内の医療関係者、警察関係者、遺体安置所職員などの話からAFPが独自に集計した統計によると、選挙投票日から現時点までの死者は316人に上る。中でもオディンガ候補が広い支持を集めた西ケニア(Western Kenya)における暴動が最も激しい。

■殺害を恐れ隣国ウガンダへ

隣国ウガンダ当局の報告によると、ケニアからキクユ族の住民数百人が、オディンガ候補に忠誠を誓う暴徒たちによる殺害を恐れ、国境を越え避難してきているという。

紛争や武力衝突の多いアフリカの周辺地域の中で、ケニアは一般的に民主主義の旗手とみなされ、安定している国。今回の暴動のレベルは異常事態といえる。

首都ナイロビ(Nairobi)中心部では1週間の混乱からようやく通常に近い状態を取り戻している。スーパーやガソリンスタンドには長蛇の列ができ、人々は仕事に戻り始めた。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2331863/2490893



 
 
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2008/01/04-09:22 10万人が人道危機に=ケニア

【ニューヨーク3日時事】国連は3日、ケニア赤十字社の推計として、昨年末の大統領選挙に端を発した騒乱により、同国北西部のリフトバレー地区だけで少なくとも10万人が食料不足などの人道危機に直面していると発表した。混乱が続けば、人道支援が必要な住民の数は40万〜50万人に達する恐れがあるという。

世界食糧計画(WFP)は事態を重視し、10万人が1カ月に必要とする豆類や燃料をケニア赤十字社に供与する準備を進めている。国連児童基金(ユニセフ)も、毛布など8万5000人分を提供する用意があると表明した。



 
 
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暴動続くケニアに世銀が警告、「経済成長減速の恐れ」

* 2008年01月04日 20:01 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月4日 AFP】世界銀行(World Bank)は3日、大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアについて、事態がこのまま継続すれば経済成長が減速する恐れがあると警告した。また、アフリカ中部地域の経済的中心である同国の混乱は地域全体の不安定化を招きかねないとの懸念を示した。

ケニアは、内戦からの復興が難航し経済状態が脆弱(ぜいじゃく)なウガンダ、ルワンダ、ブルンジ、コンゴ(旧ザイール)東部などアフリカ内陸国・地域への「ゲートウェイ」の機能を担っている。この地域は豊富な天然資源を有し、国連(UN)が平和維持活動を展開している。

しかし最近、ウガンダでは深刻な燃料危機が発生。また、国連もアフリカ中部地域での活動が危機的状況にあると報告している。

ケニアはこれまで、世界銀行の支援により事業の安定、観光客の増加、企業レベルでの生産性の大幅な向上、国内成長の顕著な伸び、貧困の解消などで前進。選挙前の国内総生産(GDP)の成長率は7%に達した。

しかし世銀は、暴動の発生でこれまでの成長が水泡に帰す恐れがあると警告している。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2332450/2496142



 
 
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ケニア暴動、このまま国家崩壊か?

* 2008年01月04日 01:05 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月4日 AFP】観光業で繁栄し安定した国家というケニアのイメージは、大統領選の結果をめぐる混乱で壊れ始めている。ただ、専門家の中には、大量虐殺の悲劇が起こったルワンダのような事態には発展しないとの見方もある。

なたを振り回し、民族間で殺害が繰り返され、対立する政党からは「大量虐殺」や「民族浄化」だとの声が挙がる中、ケニアが「血の海」と化すシナリオも現実味を帯びてきた。

強硬政治にいら立ちを覚えた住民が暴徒化、国全体が「炎上」している。同国のメディアは、政治的解決がなされなければ、多くの隣国を破滅に追いやった民族紛争に発展する可能性があると警告した。

これに反して専門家は、同国内の治安部隊が、東アフリカの大国ケニアを混乱から救うことができると分析する。

■多民族が混乱抑制要因か

2003-06年、駐ケニア米大使を務めたMark Bellamy氏は、「ケニアの民族構成の特徴は多様性。ルワンダやブルンジとは異なる」と指摘する。

1990年代に民族紛争から数十万人が犠牲となったルワンダとブルンジは主にフツ(Hutus)とツチ(Tutsis)から成るが、ケニアでは少なくとも42の民族が存在している。

不正操作の疑惑を持たれながらも前週再選を果たしたムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領は、キクユ(Kikuyu)出身。ケニアでは最近、キクユが政財界を支配してきた。

キクユは、人口3700万人のケニアにおける最大民族であるが、全人口の22%を占めるにとどまっている。これは、ほかの民族を差し置いて完全に支配できる民族はないことを意味する。

専門家の中には、前年12月27日の疑惑の投票以降、ケニアを混乱に陥れた暴動は、信用失墜というよりは、民主主義が始まったばかりの同国の未来に打撃を与えるものだと指摘する人もいる。

■政治家らの資金源は国内に

ケニアの弁護士で政治評論家のJohn Otieno氏は、「皆が民族間の争いとみているが、そうではない。絶対権力を有する政府は存在しないという事実を含めた、国民の権利を実現している社会の問題なのだ」と強調する。

Bellamy氏は「キバキ氏も選挙で敗れたルオ(Luo)出身のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏も、民族紛争をかき立てようとはしていない」と語る。

ケニアの政治学者Mary Mutua氏は、野党を率いるオディンガ氏は、近く政策を転換すると予測。「死者が増加することで、オディンガ氏は孤立し、国民が彼を英雄とみなすことができるような方法で、混乱を解決しようとするのでは」という見方を示している。

またほかの専門家は、ケニアの政治家による皮肉な冒険主義には障害があると指摘。それは、政治家たちの資金の大半が、国外ではなく国内にあるからだという。

ある駐ナイロビ外交官は、「ケニアの有力者らは国内に資金を有しており、それが、同国を崩壊させようとはしない理由だ」と解説する。(c)AFP/Jean-Marc Mojon

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2332139/2494112



 
 
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経済に深刻な影響、6百億円余の株価損と ケニア騒乱

ナイロビ――昨年12月27日投開票のケニア大統領選で選挙無効を主張する最大野党、オレンジ民主運動(ODM)支持者らの暴動で、地元の経済紙ビジネス・デーリー・アフリカは3日、ナイロビ証券取引所での株価が年初の取引で約5億9100万米ドル(約644億円)相当の低下を被ったと報じた。

また、最終開票結果が発表された30日以降、暴動が一気に悪化した影響で、政府は1日当たり2950万ドル相当の収入源に直面しているとも伝えた。暴動では商店などが放火されている。

同国の主要な外貨獲得源である観光業が甚大な悪影響を受けるのも必至で、英国の旅行会社はケニアへの旅行ツアーを全部取り消したと発表した。ケニア政府によると、2006年の外国人観光客数は約150万人で、前年比5.2%増だった。



 
 
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ケニア野党、大統領選の再選挙を要求 政府は裁判所命令があれば可能との見解

* 2008年01月05日 03:38 発信地:ナイロビ/ケニア

【1 月5日 AFP】大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、同国の野党は4日、大統領選の再選挙要求を発表した。これに対し政府は暴動鎮圧のために多数の警官隊を出動させ、一歩も引かない構えを示している。一方、米国は事態打開のために、アフリカ担当の国務次官補を特使として派遣すると発表した。

大統領選に敗れた有力野党候補のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏が党首を務める、オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)は3か月以内の再選挙を要求すると発表した。

これに対し、政府の報道官はこの要求を脅迫だとしてはねつけ、暴動の中止を訴える一方で、「大統領は再選を命じる裁判所命令には従う用意があり、その場合は政府は憲法に基づき再選挙を行う」として、裁判所による命令が出ればやり直しの可能性もあるとの見解を示した。

ケニアでは、2007年12月27日の投開票の結果、現職のムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選が決定した。しかし、オディンガ氏側から開票結果の不正操作疑惑が指摘され、暴動に発展。部族間の対立も相まって、これまでに350人以上が死亡している。

この事態に対し、ノーベル平和賞受賞者でもある南アフリカ共和国のデズモンド・ツツ(Desmond Tutu)元大主教が事態の調整にあたっているが、国際社会は効果的な解決策を示せていない。米国は、アフリカ担当のジェンダイ・フレーザー(Jendayi Frazer)国務次官補を特使として派遣し、5日から事態打開に向けてキバキ、オディンガ両氏を初めとする関係者と会談を行うとしている。(c)AFP/Jean-Marc Mojon

http://www.afpbb.com/article/politics/2332592/2499120



 
 
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ケニア大統領「裁判所命令なら再選挙」

2008.1.5 01:04

ケニア大統領選で再選されたキバキ大統領のスポークスマンは4日、ロイター通信に対して「裁判所が命じるなら、われわれは再選挙の実施に応じるだろう」と述べた。最大野党のオレンジ民主運動(ODM)は「選挙に不正があった」として再選挙を要求している。

ただ、同国の裁判所の判事らはキバキ氏の支持者で占められているといい、実際に再選挙が実施されるかどうかは不透明だ。

昨年12月30日に結果が発表された大統領選では、キバキ氏がODM候補のオディンガ氏を小差で破ったとされたが、ODM側が反発して各地で暴動が発生。同国の人権委員会によると、死者は計300人以上に達している。(共同)



 
 
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2008/01/05-00:26 野党、新たな選挙要求=「裁判所が決定すれば受け入れ」と政府−ケニア

【ロンドン4日時事】ケニアの最大野党であるオレンジ民主党(ODM)のニョンゴ事務局長は4日、記者団に対し、昨年12月末の大統領選は不正に行われたとして、新たな選挙の実施を要求した。

ナイロビからの報道によると、同事務局長は「暫定的な取り決めを結び、その間に透明で民主的な新たな選挙を3カ月以内に実施できるよう準備すべきだ」と述べるとともに、「キバキ(大統領)はケニア大統領であるかのように振る舞ってはいけない」と語った。

これに対し、同大統領のスポークスマンは「裁判所が再選挙の決定を下せば、われわれはこれを受け入れる用意がある」と語った。

また、ナイロビ入りして事態の調整に当たっている南アフリカ共和国のツツ元大主教(ノーベル平和賞受賞者)は同日、キバキ大統領と会談後、記者団に対し、大統領が政治的なこう着状態打開のため連立政権樹立に向けた検討を排除しない考えを示したと述べた。



 
 
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2008/01/05-01:21 ケニア情勢で高村外相が談話

外務省は5日未明、大統領選の結果をめぐり各地で暴動が続くケニアの情勢に憂慮するとともに、同国のすべての政治指導者に「国民和解に向けての協議を直ちに開始することを求める」などとした高村正彦外相の談話を発表した。



 
 
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ケニア暴動拡大、経済に打撃

【ロンドン=岐部秀光】ケニアで昨年末の大統領選の結果に不満を抱く勢力の暴動が拡大し、これまで「アフリカビジネスのハブ」として発展してきた同国経済が大きな打撃を受けている。

大統領選ではキバキ大統領の再選が発表されたが、野党支持者が反発して各地で暴動。株式相場は急落しナイロビ証券取引所は3日の取引を中止。通貨シリングは対主要通貨で一時4カ月ぶりの安値を付けた。(07:02)



 
 
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高村外相がケニア情勢を憂慮、20万ドルの人道支援を表明

【ダルエスサラーム(タンザニア)=南省至】アフリカ訪問中の高村外相は4日夜(日本時間5日未明)、大統領選の結果をめぐって暴動が広がっているケニア情勢について、「深い憂慮の念を表明する。政治指導者と国民が自制して暴力行為を控え、ケニア国民及び在留外国人の人権、生命、安全を確保するよう求める」とする談話を発表した。

また、ケニア国内で約18万人に上るとされる避難民の人道支援のため、赤十字国際委員会を通じて総額20万ドル(約2180万円)を拠出すると表明した。

暴動のきっかけとなった大統領選の集計問題については「国民和解に向けた協議を直ちに開始することを求める」と訴えた。

外相は、昨年末までケニア訪問も予定していたが、暴動発生で見送った。

(2008年1月5日10時53分 読売新聞)



 
 
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ツツ元大司教、ケニアのエリート層を批判

ナイロビ(CNN) 大統領選無効を主張する最大野党、オレンジ民主運動(ODM)支持者らの暴動が続いているケニア情勢について、南アフリカ出身でノーベル平和賞受賞者のツツ元大主教は4日、ケニアのエリート層を厳しく批判した。

当地で事態調整にあたっているツツ氏はCNNに対し、「国民は(エリート層の)腐敗のレベルに強く反発している」と指摘するとともに、外交による事態収拾を依然希望しているとコメントした。

暴動は昨年暮れから1週間近く続いており、政府の発表によるとこれまでに少なくとも300人が死亡、7万5000人が避難した。

ODMのニョンゴ事務局長はAP通信に対し、新たな大統領選の実施に向けて準備を開始するべきだと発言。「これは民主主義と正義の問題。ケニア国民の権利を保護推進し、民主主義を実現しなければならない」と語った。

ODMは4日、ナイロビ市内の公園で支持者集会を開催する意向を再び表明したものの、CNN記者によると現場付近で警官隊が厳戒態勢を敷き、ODM支持者の入場を阻止した。3日にも集会に向かっていた支持者が、催涙弾や放水銃で排除された。ケニア政府は昨年12月27日の選挙に先立ち、政治集会を禁止している。

選挙管理委員会は与党・国家統一党(PNU)の現職、ムワイ・キバキ候補(76)が得票率51.3%で再選されたと発表。しかし同48.7%と小差で敗れたODMのオディンガ候補(62)は、選挙で不正があったと主張し、国際監視団体も不正を指摘した。3日には司法当局者が、第三者によって票集計を調査するべきだとの認識を明らかにした。

ツツ氏は3日にオディンガ氏など野党関係者、4日にキバキ氏とそれぞれ会談。米国務省もフレーザー国務次官補(アフリカ担当)を現地に派遣し、オディンガ氏やキバキ氏などとの会談に臨むと発表した。



 
 
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ケニアの避難民25万人に 国連総長、沈静化促す

2008.1.5 12:18

国連は4日、昨年末の大統領選の結果をめぐって混乱が続くケニアで、これまでに約25万人が家を追われ国内避難民になっていると発表した。隣国ウガンダへの難民流出も深刻化している。

潘基文事務総長は同日、選挙で再選されたキバキ大統領、小差で敗れた野党候補ライラ・オディンガ氏とそれぞれ電話会談し、対話を通じた事態の沈静化を強く促した。(共同)



 
 
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2008/01/05-10:10 ケニア国内避難民は25万人=国連

【ニューヨーク4日時事】国連人道問題調整官事務所(OCHA)は4日、昨年末の大統領選を機に混乱が拡大しているケニアで、約25万人が国内避難民になっているとの推計を明らかにした。ほかに5400人が隣国ウガンダに逃れており、これらを含め騒乱の影響を受けた住民は全体で40万〜50万人に達する。



 
 
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「作業ができない」支援団体にいらだち ケニア暴動

昨年末の大統領選をめぐって暴動が広がるケニアで、貧困に苦しむ人々への援助活動が暴動によって妨げられている。現地で働くある支援団体のスタッフは、「作業ができないことに強いいらだちと失望を感じる」と語った。

国連は3日、ケニア赤十字社の推計として、同国北西部のリフトバレー地区だけで少なくとも10万人が食料不足などの人道危機に直面していると発表。このまま混乱が続けば、その数は40〜50万人に膨れ上がる恐れもあるという。

イギリスに本部を置くキリスト教慈善団体ティア・ファンドは、以下の項目でキリスト者に祈りの要請をしている。

・ルオ族とキクユ族の間の暴動と殺人がやむこと

・外交の圧力によって、政治的なこう着状態が平和的に解決されること

・現地で働く支援団体のスタッフの安全

・しっかりとその地位が確証され、国民も受け入れることができる指導者がケニアにたてられること

[2008-01-05]



 
 
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ケニアの最大野党、大統領選再選挙を要求

【ナイロビ=角谷志保美】昨年12月27日に行われた大統領選の結果を巡り混乱が続くケニアの最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」は4日、同選挙で再選されたとして2期目に就任したキバキ大統領に対し、「3か月以内」に再選挙を実施するよう要求した。

同国選挙管理委員会は12月30日、キバキ氏がODM党首のオディンガ候補を破り当選したと発表したが、全土で暴動が発生し、4日までに350人以上が死亡した。

(2008年1月5日1時39分 読売新聞)



 
 
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2008/01/05-22:32 大統領、国民統合政府の用意=野党は即刻拒否−ケニア

【ロンドン5日時事】ケニアのキバキ大統領は5日、同国を訪問したフレーザー米国務次官補(アフリカ担当)と会談した。大統領は会談後、声明を発表し、昨年12月末の大統領選挙後の混乱を収拾するため、国民統合政府を形成する用意があると表明した。

大統領スポークスマンによると、大統領は声明で「統合政府樹立は、国民統合ばかりでなく、(部族)融和と和解プロセス推進にも役立つ」と述べた。

これに対し、野党指導者のオディンガ氏は「キバキ氏が大統領にとどまっているのは非合法であり、許されないというのがわれわれの立場。大統領として交渉の席に着くべきではない」と批判。「キバキ大統領の辞任と、国際的な仲介に基づく取り決めを引き続き求める」と述べた。

フレーザー次官補はこれより先、オディンガ氏とも会談した。



 
 
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畑に遺体、救急車も襲撃 民族衝突が泥沼化 ケニア暴動

2008年01月05日13時41分

ケニア大統領選をきっかけにしたキリスト教会の焼き打ちで、少なくとも35人が亡くなったケニア北西部エルドレトに、4日入った。救急車も襲われ、遺体は路上に放置されるなど、無法地帯と化していた。再選したキバキ大統領と敗れた野党のオディンガ氏は解決に向けた動きを見せず、民族対立は根深さを増している。

現場の教会跡は、町中から車で約20分の農村にある。がれきや血まみれの服が転がる。農業のナオミさん(35)が、行方不明の祖母(84)や遺留品を捜しに来ていた。

ナオミさんによると、焼き打ちは1日午前10時から3時間続き、警察官5人は数百人の暴徒を見守るだけだった。犠牲者は大半がキクユ族。キバキ氏も同族で、各地の衝突で標的になっている。

「教会は安全だから、女性と子ども200人が隠れていた。妊婦や障害者もいたが焼け死んだ。私の財産は今着ている服だけ。祖母を見つけたい」と泣いた。

近くのトウモロコシ畑には、逃げる途中に息絶えた男性の遺体が今も転がる。

ケニアはサファリ観光で世界的に人気が高く、安定した国と見られている一方、42民族の混在という火種を抱える。今回は大統領選が原因だが、貧富の差やはびこる汚職で人々は不満を抱えており、爆発のきっかけは何でもなりうる。背後で政治家が金銭で対立をあおっているとも言われる。

エルドレトからナイロビに向かう幹線道路は数キロにわたり、町の主流派のカレンジン族が石や電柱で封鎖。男性が通行者の身分証明書を確認し、キクユ族を捜していた。

沿道では、全焼した白いワゴン車の横に黒い物体が二つ見えた。近付くと、男性2人の遺体だと分かった。すぐに百数十人の男らが、ナタやこん棒を手に集まってきた。

男らによると、ワゴン車は救急車。31日、「遺体を運搬中」と言って通ろうとしたが車内に遺体はなく、運転手らはキクユ族だった。約50人が2人を殺害し、ガソリンで燃やしたという。

大統領選をめぐる対立は解決の見通しが見えない。内外からの説得工作はあるが、キバキ、オディンガ両氏とも様子見を続けている状態だ。衝突の死者は300人を超える。避難民キャンプでも居場所が民族ごとに分けられ、聞こえてくるのは互いの悪口ばかりだ。



 
 
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中古トラック買取のランクス「どこよりも高く」ケニアへの輸出が好調

中古車買い取り事業を展開するランクス(東京都世田谷区)は、トラックの買い取りに力を入れている。

藤本一成社長(写真)は、「どの業者よりも高い価格でトラックを買い取る自信がある」と言い切り、その秘けつを「(買い取った車を)『どこに売るか』にある」と説明する。

同社の主な輸出先はアフリカのケニア。同社長は、同国について「世界中で最も経済成長を遂げている国の一つ」と説明。「それなのに、まだ中古トラック市場が形成されておらず、日本の車は非常に高い価格で売ることができる」と話す。「ロシアやアジア諸国市場は飽和状態。現地の人も日本のオークション相場をネットでチェックしており、もはや高く売ることは難しい」。

海外の相場で買い取るため、「関税や、アフリカへの輸送コストを差し引いてもビジネスが成り立つ」。車検制度がしっかりしている日本車は非常に人気が高く、「トラックはもちろん、特装車なども含めて、車種を問わず高値で売れる」という。経済成長の度合いに加え、港を擁する国であったのもケニア進出の一因だが、「コンゴなどアフリカ内陸部の国への進出も考えている」という。

なお、同社長はインターネット業界の出身。「ITとリアルを結びつけるビジネスを展開したい」と、中古車業界に飛び込んだ。「ネットを使えば、日本とアフリカでもビジネスをスムーズに進めることができる。持っているITのノウハウを生かしたい」。また、実店舗は東京・世田谷のみの展開だが、「インターネットでの集客力には自信がある」。提携業者も複数あり、問い合わせの後は全国での出張買い取りが可能。

月間で130〜150台の買い取り台数(乗用車なども含む)を、今後は200台規模に伸ばしていく考えだ。ケニアでの日本車に対する需要は依然として大きく、「商材も増やしていきたい」とのこと。

同社長は、「ディーゼル規制で乗れなくなった車も、場所を選べば高く売ることができる」とし、「車を売る時は誰しも迷うもの。1円でも高く売りたかったら、ぜひ当社に声をかけていただきたい」と話す。

問い合わせは、電話0120(963)325番。

関連リンク:http://www.van-truck.com/

2008年01月05日



 
 
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ケニア暴動、米国務次官補が仲裁のため現地入り

【ナイロビ=角谷志保美】昨年12月27日投票の大統領選の結果を巡るケニアの混乱打開のため、ライス米国務長官特使のフレーザー国務次官補が4日にケニア入りし、5日、キバキ大統領、最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」のオディンガ党首と相次いで会談した。

キバキ大統領は会談後に声明を出し、「挙国一致内閣をつくる用意がある」として、自身の再選確定を前提に野党陣営との和解を進めていく考えを示した。

一方、キバキ大統領の辞任と再選挙を求めているオディンガ氏は会談後、記者団に対し、キバキ氏について「(野党との)交渉の席に大統領として来るべきではない」と語り、大統領辞任を与野党交渉の前提とする姿勢を崩していない。

ケニアの選挙管理委員会は昨年12月30日、キバキ大統領の「再選」を発表したが、「落選」とされたオディンガ氏側は「開票で不正があった」と反発。全土で発生した暴動でこれまでに約360人が死亡した。

国連が4日発表した声明によると、ケニア全土で避難民は推定25万人に上っている。40万〜50万人が暴動などの影響を受け、少なくとも10万人が緊急支援を必要としている、という。

(2008年1月6日1時44分 読売新聞)



 
 
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政府、41カ国に重点支援 温暖化対策で主導権狙い

2008年1月6日 02時02分

政府が地球温暖化対策に取り組む発展途上国への支援策「資金メカニズム」について、41カ国を「重点国」に選定したことが5日、分かった。アジア・アフリカと中南米諸国が中心で、主要排出国の中国、インドも対象。うちケニアなど11カ国は「早期実施国」とした。効率的支援により、日本の温暖化対策への国際社会全体の支持獲得につなげたい考えだ。

政府筋が明らかにした。今後、支援方法や資金提供の規模を詰めるため、各国との個別協議で調整を急ぐ方針。

重点国の選定は(1)資金提供などの必要性(2)温暖化問題への取り組み度(3)被支援国の国際的影響力(4)日本の温暖化対策への理解・協力−などを判断基準とした。中国とインドを含めたことについては「両国の積極的参加がないと温暖化問題の解決は不可能。資金面で協力姿勢を示すことが大事だ」(外務省幹部)としている。

(共同)



 
 
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政府、41カ国に重点支援 温暖化対策で主導権狙い '08/1/6

政府が地球温暖化対策に取り組む発展途上国への支援策「資金メカニズム」について、四十一カ国を「重点国」に選定したことが五日、分かった。アジア・アフリカと中南米諸国が中心で、主要排出国の中国、インドも対象。うちケニアなど十一カ国は「早期実施国」とした。効率的支援により、日本の温暖化対策への国際社会全体の支持獲得につなげたい考えだ。

政府筋が明らかにした。今後、支援方法や資金提供の規模を詰めるため、各国との個別協議で調整を急ぐ方針。

重点国の選定は(1)資金提供などの必要性(2)温暖化問題への取り組み度(3)被支援国の国際的影響力(4)日本の温暖化対策への理解・協力― などを判断基準とした。中国とインドを含めたことについては「両国の積極的参加がないと温暖化問題の解決は不可能。資金面で協力姿勢を示すことが大事だ」(外務省幹部)としている。

早期実施国の内訳は、アフリカがケニア、エチオピア、ガボン、ブルキナファソ、ガーナ、マダガスカル、アジアがインドネシアとマレーシア、中南米がガイアナとメキシコ、オセアニアがミクロネシア連邦。このうちインドネシアとは、既に資金援助の大枠で基本合意に達している。

資金メカニズムは二国間の「直接支援」と国連など国際機関を通じた「間接支援」の二本建てとする見通し。二国間支援では、発展途上国の温室効果ガス削減事業に出資するクリーン開発メカニズム(CDM)制度の活用や、温暖化対策に特化した無償資金協力、円借款創設を検討している。



 
 
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米国務次官補がケニア入り、混乱打開へ両指導者と会談

* 2008年01月06日 03:51 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月6日 AFP】大統領選の結果をめぐるケニアの混乱打開のため、同国に派遣されたジェンダイ・フレーザー(Jendayi Frazer)米国務次官補(アフリカ担当)が5日、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と最大野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首と相次いで会談した。

投票3日後に2期目の就任宣誓を行ったキバキ氏は会談で、挙国一致内閣の必要性を強調。「挙国一致内閣は、ケニア国民を一つにまとめるだけではなく、混乱を沈静化し、和解プロセスを進展させることができる」と述べた。

一方、キバキ氏が投票結果を不正に操作したと主張するオディンガ氏は、キバキ氏がここ25年間で最悪の政治危機を解決するために交渉を行う前に、辞任すべきだと反論した。

オディンガ氏は記者団に対し、「そもそもの問題はキバキ氏が違法に大統領の座に居座っていること。キバキ氏は交渉の場に大統領として来るべきではない。前大統領としての立場で話し合い、ともにこの問題の解決策を探ってほしい」と述べた。

投票前は当選が有力視されていたオディンガ氏は、繰り返し再選挙を要求しているが、裁判所に決定を委ねることを拒否。オディンガ氏は、裁判官がキバキ氏に忠誠を誓っていると非難している。

AFPが医療関係者や警察関係者らの話を基に集計した統計によれば、2007年12月27日の投票以降、選挙に関連した暴動での死者は少なくとも360人に上り、数千人が避難を余儀なくされている。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/politics/2332921/2493677



 
 
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2008/01/06-00:50 元五輪選手、惨殺される=ケニア暴動

【ロンドン5日時事】5日付の英紙ガーディアンによると、大統領選をきっかけに暴動が激化したケニア西部のエルドレットで1日、1988年ソウル五輪の陸上競技代表だったルーカス・サングさん(45)が殺害された。ソウル五輪で1600メートルリレーなどで活躍し、引退後は農園を経営していた。



 
 
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ケニア争乱、国際社会の仲裁本格化

2008.1.6 18:59

【ロンドン=木村正人】死者350人以上、避難民25万人(推定)に達した大統領選をめぐるケニアの混乱を打開するため、国際社会の仲裁活動が本格化している。「再選」を宣言した国家統一党(PNU)のキバキ大統領が連立政権樹立を提案したのに対し、対立候補は大統領の辞任と選挙のやり直しを求め、和解の兆しは見えない。アフリカ中部の要であるケニアの混迷が深まれば地域全体が不安定化するおそれがある。

米企業の進出、テロ対策など米国とケニアとのの関係は強く、在ケニア米国大使館には在南アフリカ大使館よりも多い千数百人が勤務している。

ケニアを地域拠点として重視するライス米国務長官は3日、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表と電話で対応を協議。フレーザー米国務次官補(アフリカ担当)を現地に派遣し、同次官補は5日、キバキ大統領=最大民族キクユ出身=と、最大野党オレンジ民主党(ODM)のオディンガ候補=有力民族ルオ出身=の2人と会談した。

現地からの報道によれば、キバキ大統領は政治的和解策として連立政権の樹立を提案。しかし前回、権力分担の密約を破棄されたというオディンガ氏は「大統領職にとどまること自体が違法だ」と、あくまで辞任を求める構えで、3〜6カ月以内の大統領選のやり直しを主張。両者の溝は埋まりそうにない。

一方、キクユの住民が避難していた教会が焼き討ちされるなど、事態は民族対立の様相を呈したことから、南アフリカ共和国のツツ元大主教(ノーベル平和賞受賞者)も調整に動いた。週明けには英国の後押しでアフリカ連合(AU)の議長を務めるガーナのクフォー大統領が現地に入り、仲裁活動を始める。

ただ、政権の治安部隊は、放火など悪質な行為には銃撃で対応しているが、ODMの抗議活動や集会には催涙弾や放水で対処している。このため死者の発生は減少し、暴動は沈静化している。

ケニアの赤十字によると、北西部のリフトバレー地区だけで少なくとも10万人が食糧不足に陥っている。混乱が続けば、人道支援が必要な住民の数は40万〜50万人に達するおそれがある。

ケニアは昨年、国内総生産(GDP)の実質成長率(見通し)7%を達成した。ウガンダ、ルワンダ、コンゴなどの隣接国はケニアからの輸入に依存している。



 
 
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モンビが初優勝 宮崎女子ロード

陸上の宮崎女子ロードレースは6日、宮崎市の宮崎県警本部前−宮崎県総合運動公園木の花ドーム間でハーフマラソンを行い、初出場のジュリア・モンビ(アルゼ)が1時間9分34秒で自己記録を11秒更新して優勝した。

ケニア出身のモンビはスタートから先頭集団を引っ張り、残り約2キロでスパート。2位に20秒差をつけて快勝した。

双子の宮内宏子、洋子(ともにOKI)がそれぞれ2位、3位に入った。

2008年01月06日17時27分



 
 
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暴動広がるケニア、国連機関など人道危機を警告

* 2008年01月07日 00:44 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月7日 AFP】大統領選の結果をめぐる混乱から全土で暴動が発生しているケニアについて、国連機関など国際援助団体は6日、「人道的危機が迫っている」と警告を発した。

全土で治安が悪化し、支援物資が枯渇する中、現地に支援チームを派遣している複数の援助団体は、数十万人に上るとされる国内避難民への援助を試みている。危機的状態が最も懸念されるのは同国西部だという。

■清潔な水の不足から、疫病の懸念

医療慈善団体メルリン(Merlin)のケニア・ディレクターWubeshet Woldermariam氏は「特に(西部の街)キスム(Kisumu)周辺で、食糧と清潔な飲料水が危険なレベルで枯渇しつつある。不衛生な水を飲まざるをえないために下痢や伝染病、脱水症状を起こしかねない。数日内に平和が回復されなければ、疫病の大発生や深刻な脱水症の脅威が極めて現実的となる」と訴えた。

■国内避難民25万人

12月27日の大統領選後に広がった暴動での死者は、AFPの集計で少なくとも361人に上っている。国連(UN)は、ケニア人25万人が避難を余儀なくされたと推計しており、うち10万人は西部リフトバレー(Rift Valley)で緊急支援を必要としているという。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は援助を約束した。

学校や病院、教会などに設置された仮設避難所は非常に混雑しており、その大半は援助チーム自身の安全確保のためいまだ支援が行き届いていないことから、現地入りしている援助活動家たちは疾患の大流行を恐れている。

ケニア赤十字社(Red Cross Society)によると、首都ナイロビ(Nairobi)でも物資の供給が困難な状況だという。ナイロビのスラム街では、略奪や放火により住民たちが財産を失っている。

■難民も5000人以上、ウガンダ、タンザニアへ

一方、世界食糧計画(WFP)は港湾都市モンバサ(Mombasa)で援助用の食糧を積んだトラックが、治安悪化や自警団による道路封鎖の影響で、目的地に到着できていないと報告した。援助トラックが、高速道路を走行中に襲撃されないよう、ケニア政府は同国軍にトラックの護衛を命じた。

また、国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)によると、危険地域にある多くの病院ではさまざまな負傷者などに対処するため医薬品の供給を必要としている。

さらに、国連緊急援助調整官室(Office for the Coordination of Humanitarian Affairs、OCHA)は、ケニア人約5000人が隣国ウガンダに逃げ込んだと推計。タンザニアにも難民が流入しているもようだがその数は確認できていない。難民たちは学校や教会、親戚の家などに滞在しているという。

赤十字国際委員会(International Committee of the Red Cross、ICRC)は4日、ケニアを未曾有の危機から救うため1300万ドル(約14億1200万円)の国際援助を要請した。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2333214/2501039



 
 
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(速報)ケニア大統領選挙後の暴動:ケニア赤十字社が緊急アピールを発表

2008/01/07

2007年12月27日に大統領選挙が行われたアフリカ北東部ケニアでは、開票結果が発表された30日以降、各地で、選挙方法や結果に抗議する暴動が発生しています。ナタや銃などを武器に、公共施設や民家を焼くなどの行為により、1月3日までに300人以上が死亡、10万人以上が家を失うなどの被害が発生しています。

部族ごとに武装したグループがバリケードで道を塞いでいるため、物流が途絶え、多くの人々の生活に影響が出ています。家を追われた人々は身の安全を求め、教会、交番、学校、マーケットなどに集まっていますが、食料や飲料水、が不足し、不衛生な状況が続くことによる伝染病の発生なども懸念されています。

■赤十字の活動

ナイロビの本社と、全国に58支部を持つケニア赤十字社は、選挙後の混乱を予想し、500人のスタッフと約100台の車を用意していました。

ナイロビ市内で暴動が起きると、直ちに救急車を向かわせ傷ついた人々の応急処置と救急搬送を行いました。暴動はウガンダ国境に近い西部でも多数発生、ケニア赤十字社はヘリコプター2機により被災地の状況調査を行いました。西部への陸路は武装集団により封鎖され、家を追われた人々への必要な支援が輸送できない状況にあります。道が開放され次第、テント、毛布、水タンクなどの生活物資を18,000家族へ配付する予定です。

1月4日、ケニア赤十字社は今後の救援活動計画を発表し約15億7千万円の支援を世界に向け要請しました。暴動の影響を受け国内避難民となる人々は50万人と推定され、50万人を対象に食料と救援物資の配付や、基礎保健サービス、心のケアなどを行い、また、行方が分からなくなった肉親の安否を調査したり、離れ離れになった家族の再会を支援する計画です。

ケニア赤十字社の活動を支援するため国際赤十字も約14億円の資金援助を求めています。日本赤十字社からはナイロビに保健事業担当者が1名赴任しており、現在、ナイロビでの調整会議に出席するなどをして情報収集を行っています。今後、資金援助などの支援をどのように行うか検討することとしています。



 
 
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ケニアの大統領選受けた暴動による死者は486人に

2008年 01月 8日 06:59 JST

[ナイロビ 7日 ロイター] 昨年末に行われたケニアの大統領選挙後の暴動による死者は486人に達した。これはこれまでの推定を100人以上上回る水準。

KTN放送が7日、政府の人道サービス委員会のデータを引用して伝えた。



 
 
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米国務次官補、ケニア大統領選集計に不正示唆

【ロンドン=岐部秀光】ナイロビからの報道によると昨年末の大統領選後、暴動が広がるケニアを訪問中のフレーザー米国務次官補は7日、「国民はだまされた」と述べ、キバキ大統領が再選を果たしたと発表した選挙管理委員会の集計作業で不正があったとの認識を示唆した。野党候補オディンガ氏の支持者らが起こした暴動では同日までに約600人が死亡したもよう。(07:03)



 
 
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「呪いが怖い」、ケニアの略奪者が盗品返却

* 2008年01月08日 15:26 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月8日 AFP】ケニアでは大統領選挙の結果をめぐり暴動が続いているが、港町モンバサ(Mombasa)では7日、略奪者らが略奪品を返したり捨てたりするケースが相次いでいる。警察当局によると、略奪品に呪いがかけられたとのうわさが広がり、略奪者らが恐怖にかられたからだという。

うわさは、略奪の被害者たちが「盗人に罰が下るよう」呪術師に呪いをかけさせたというもの。警察もこのうわさを確認しており、「呪術師のおかげで略奪者を摘発しやすくなった」と語っているという。

モンバサの住民は、アフリカの多くの共同体と同じく、呪術師の力に絶大な信頼を寄せており、呪術師には悪霊を呼んだり退散させたりする魔力があると信じている。

テレビのニュースでは、略奪者らが(恥ずかしさからではなく)青ざめた表情でベッドやソファなどを所有者に返す様子が映し出されている。

ベッドを略奪したという人物は「幽霊に人生を脅かされるのが怖い」と返却理由を説明した。別のある者は「略奪者の中には、排尿や排便ができなくなったり、片目が見えなくなったりした者がいると聞いた。それもこれも、他人の財産を盗んだからだ」と語った。

ある警察署長は「幽霊がいようがいまいが、(呪いのおかげで)仕事がやりやすくなった。国中に幽霊が出てほしいものだ」とコメントした。(c)AFP



 
 
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ケニア暴動、死者600人に、事態沈静化に向けた直接会談も

* 2008年01月08日 03:38 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月8日 AFP】大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、大統領選に敗れた有力野党候補のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏は7日、国際社会の仲裁活動が本格化してきたことを受け、同国全土で行われていた抗議活動を中止すると発表した。事態の鎮静化に向けムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領側から直接会談の提案が出されるなか、前年12月27日以来続いている暴動の死者数は600人以上に達している。

野党側は8日にも首都ナイロビ(Nairobi)で抗議集会を予定していたが、新たな国際的仲裁活動が開始され、野党側と再選が決定したキバキ大統領側の双方に対する譲歩への圧力が強まったことから、オディンガ氏は集会の中止を決定したとみられる。

また、オディンガ氏は、アフリカ連合(African Union、AU)主導による仲裁協議が9日に開始されることも明らかにした。これに関し、ガーナのジョン・クフォー(John Kufuor)大統領の側近も、AU議長と同大統領が9日に仲裁のためケニア入りすることを明らかにしている。

さらに、ケニアの大統領報道官は7日、キバキ大統領が大統領選挙後初めてとなる直接会談を行うためオディンガ氏を招請したとする声明を発表した。会談は、ほかの5つの党の指導者も参加して11日午後2時30分(日本時間同日午後8時30分)に行われる予定で、事態の沈静化や国民融和について話し合われるという。

一方、ケニア入りしている米国のジェンダイ・フレーザー(Jendayi Frazer)国務次官補(アフリカ担当)は7日、ナイロビで記者団に対し「ケニア国民は自国の政治指導者たちや国家機関に裏切られた」と語り、同国政府を非難した。

国際社会による仲裁が本格化するなか、暴動による死者数は依然として増え続けている。地元警察当局幹部は、「少なくとも600人以上が死亡している。衝突が発生した地域の茂みの中などには、まだ遺体が放置されている」と語り、暴動による死者が劇的に増えていることを明らかにした。

国連(UN)機関からは集団虐殺の様相を呈しているとの声もあがっている。また、これまでに約25万人が避難を余儀なくされているという。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2333566/2504311



 
 
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キバキ大統領が新内閣の一部を発表、AUも仲介入り

* 2008年01月09日 11:17 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月9日 AFP】(1月9日 写真追加)大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領は8日、新内閣の一部を発表した。これを受けた野党勢力は一斉に反発した。

大統領選に敗れた有力野党候補のライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏が党首を務める最大野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)は、キバキ大統領が事態解決に向けた交渉を望んでいない証拠だとして、内閣発表を非難した。

ODM幹部は「われわれは大統領を認めていないのだから、新内閣も当然認めない」と語り、強い反発の姿勢を示した。

新内閣発表からまもなく、アフリカ連合(African Union、AU)議長であるガーナのジョン・クフォー(John Kufuor)大統領が事態打開のための仲介を行うためにケニア入りした。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/politics/2333963/2508350



 
 
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2008/01/09-06:52 野党地盤で暴動再発=ケニア

【ロンドン8日時事】ナイロビからの報道によると、ケニアのキバキ大統領が8日、新内閣の一部を発表したのに反発して、野党勢力の地盤である西部のキスムや首都ナイロビのスラム地区で暴動が再発、キスムでは警官隊の発砲で1人が死亡した。

暴徒化した群衆はキスムだけで数百人に上るとみられ、道路にバリケードを築いて火を付けたり、自動車に投石したりしたという。



 
 
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ケニアの野党指導者「オバマ氏は親類」

2008.1.9 09:23

【ロンドン=木村正人】ケニア大統領選で敗れた最大野党オレンジ民主運動(ODM)のオディンガ氏(62)は8日、複数の英メディアに「米大統領選の民主党有力候補、オバマ氏とは親類だ」などと語った。オバマ氏の父親はケニア出身で、オディンガ氏と同じ有力民族ルオの出身。

オディンガ氏は英BBC放送に「オバマ氏の父親は自分の母方のおじに当たる」と語った。オバマ氏は米ニューハンプシャー州での予備選を控えた7日、電話でオディンガ氏と会談。オバマ氏はケニアの混乱に憂慮を示し、「キバキ大統領にも電話をかける」と話し合いによる解決を促す考えを示したという。

オバマ氏が2歳のとき両親が離婚。父親はケニアに帰国し、1982年に交通事故で死亡した。オバマ氏は縁戚関係についてコメントしていない。



 
 
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ケニア与野党トップに歩み寄りの兆し 死者は600人

2008年01月09日00時32分

ケニア大統領選を機に始まった暴動を受け、再選したムワイ・キバキ大統領は7日、敗れた最大野党のライラ・オディンガ氏を11日に大統領官邸に招き、解決に向けて話し合うと発表した。オディンガ氏は8日、国際的な仲介があれば応じる意向を示した。9日にもアフリカ連合(AU)議長が仲介のためにケニア入りする予定で、実現の可能性もある。

キバキ氏は野党との連立政権樹立を呼びかけている。一方、選挙の不正を理由にキバキ氏の辞任と再選挙を求めてきたオディンガ氏は7日、ナイロビで8日に予定していた抗議集会を中止した。ただ、キバキ氏の申し出に対しては「キバキ氏主導の会談であれば会わない。国際的な仲介があれば会う」と条件を付け、AU議長のクフォー・ガーナ大統領を仲介役に指名した。

ケニア政府は7日、選挙がらみの死者数を486人と発表した。だが、警察当局は最低600人と見ている。



 
 
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2008/01/09-21:54 AU議長の調停、難航必至=キバキ大統領らと会談開始−ケニア

【ロンドン9日時事】ケニアの政治・社会危機打開のため8日ナイロビ入りしたアフリカ連合(AU)議長のクフォー・ガーナ大統領は9日、キバキ大統領や野党勢力指導者との個別会談を開始した。「12月末の大統領選挙に不正があった」と内外から非難を浴びながら、キバキ氏が「勝利」の既成事実化を図ろうとしているだけに、調停は難航するとみられる。



 
 
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呪い恐れ盗品次々返却 店主の「祈るぞ」に動揺 ケニア

2008年01月09日18時55分

大統領選をきっかけにした混乱が続くケニア東部の町モンバサで、商品を略奪された店主が特別なイスラム教の祈りを唱えると公言したところ、呪いを恐れた暴徒が次々と盗品を返しに来る「事件」が起きている。

略奪されたのはイスラム教徒が経営する店。タンザニアから輸入した板材やベッド、ソファなど4200万ケニアシリング(約7000万円)相当が、年末年始にかけて奪われた。

店主は4日、「伝家の宝刀」を使うことに。スワヒリ語で「ハルバディリ」と呼ばれる特別な祈りだ。イスラム教徒の多いモンバサ周辺では、悪者に神の正義が下される祈りと信じられている。

店主の決断はあっという間に周囲に広まり、6日深夜から次々と、暴徒が盗品を返しに来始めた。中にはリヤカーをレンタルしてまで運び込む者もいるという。

目撃者の男性によると、暴徒らは「テレビを盗んだ男は逃げる途中に死んだ」「盗んだベッドで寝ていたら、見知らぬ男が隣で寝ていた」などと呪いを恐れていたという。警察はその様子をやじ馬と一緒に眺めていたといい、逮捕する動きはない様子だという。



 
 
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2008/01/10-07:28 調停委員会設置を提案=AU議長、野党指導者と会談−ケニア

【ロンドン9日時事】ケニアの政治・社会危機打開のためナイロビを訪問しているアフリカ連合(AU)の議長、クフォー・ガーナ大統領は9日、キバキ大統領に続き、野党勢力指導者ライラ・オディンガ氏と会談し、「大物著名人で構成する調停委員会」の設置を提案した。

野党勢力のスポークスマンによると、オディンガ氏は危機打開策として、(1)暫定政府の樹立(2)昨年12月末の大統領選挙の再集計−などを挙げたという。



 
 
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ケニア: 国中を襲った暴動が沈静する中、国内避難民10万人に緊急支援物資を急送【UNICEF】

* 2008年01月10日 17:15 発信地:東京

【日本ユニセフ協会】

【2008年1月9日 ナイロビ発】

2007年末の大統領選挙に端を発し、ケニア全土に広がった暴動と混乱が沈静化する中、ユニセフは、ケニアで活動する他の国連機関・NGOなどと協力し、特に支援を緊急に要する状況におかれている国内避難民10万人あまりに、医薬品や医療資材、重度の栄養失調児の治療用栄養補助食品、シェルター用のビニールシート、毛布に加え、ポリバケツ、石鹸、簡易調理器具などの緊急支援物資を急送しています。

現地のユニセフ事務所は、「避難民の多くが、女性と子どもで占められています。今回の暴動は、(政治的な問題以上に)貧困など、この国の人々が長年抱える様々な問題がその根底にあります」と伝えています。

今回の暴動が生んだ混乱と破壊の結果、ケニア国内で最大50万もの人々が長期的な支援を必要とする状況になるばかりか、スーダンやウガンダ、コンゴ民主共和国で展開される他の人道支援活動にも大きな影響を与えることが懸念されています。

また、暴動や混乱が特に激しかった地域の子どもたちは、その多くが慢性的な栄養不良状態に置かれていました。暴動発生以降、これまでに25万を超える人々が住む場所を追われ、子どもを含む死者も600人にのぼると推定されています。貧困など、以前から困難な状況にあった子どもたちや女性が、さらに危機に面しているのです。

【2007年1月8日 ナイロビ発】

ルシア・アグダさんは、1月6日、暴動と混乱から逃れるため、8人の子どもを連れ、ほとんど着のみ着のまま故郷のケリチョを離れました。アグダさんは、ケニア西部ケリチョのおよそ2万人のケシイ族と呼ばれる少数民族の一人です。彼女が避難を決めたとき、他のケシイ族の人々はほとんど避難していました。

アグダさん一家は、13年以上一緒に生活し、一緒に働いてきた近所の人々からの暴力や脅迫に耐えた後、ケリチョ地域の行政府庁舎の正面の広場に作られた避難民キャンプにたどりついたのです。

アグダさんや子どもたちの経験は、今回ケニア各地で多くの人々が経験した悲劇です。ケニアを揺るがしている暴動と民族間の衝突により、子どもたちをはじめとする多くの人々に被害が及んでいます。

今のところ、アグダさんのような状況にある25万にものぼる避難民が、生まれ育った家庭や地域に早い時期に戻れる見通しは、残念ながら立っていません。人々は、長年住み慣れた場所から、警察の護衛のもと、恐怖や、暴力、脅迫の心配のないところへ避難しています。こうした人々は、自らは暮らしたことがない、先祖が遠い昔に暮らしていた地域に避難しているのです。

民族間の緊張が高まり衝突が続く中、人々は、より「歴史的民族的に関係の深い」安全を得られる場所に逃れることを強いられています。ケニアが、過去何十年にもわたって民族の融合に逆行する状況が生まれているのです。

生まれ育った場所を奪われ、恐怖と無秩序がはびこる状況は、いやおうなく子どもたちに深刻な被害を与えています。恐怖や生活の場所・住環境の変化などのすべてが、子どもたちを困難な状況に追いやっています。屋外での生活を強いられる彼らは、寒さや、食糧不足、不衛生な飲み水などの大きな危険にさらされています。

子どもたちはまた、性的虐待などの直接的な暴力の危険性にも晒されています。友人を失ったり、学校に通えなくなったり、家族が引き離されたりして、様々なトラウマにも直面しています。

ユニセフは、仮設の避難所を作るための資材や医薬品・医療資材、安全な飲料水やトイレ、教材やレクレーションキットなどを提供し、支援活動を展開しています。日常生活を奪われた子どもたちの心のケアの必要性も高まり、その準備も進めています。

ユニセフは、ケニアでの人道支援活動に当面必要な費用US$5,104,300(約5億5500万円)の支援を、国際社会に求めています。

(c)日本ユニセフ協会



 
 
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2008/01/11-00:59 アナン前国連総長が調停へ=アフリカ連合議長の仲介終了−ケニア

【ロンドン10日時事】アフリカ連合(AU)議長のクフォー・ガーナ大統領は10日、ナイロビで記者会見し、ケニアの政治危機打開を目指した調停結果について、キバキ大統領と野党勢力の双方が今後、アナン前国連事務総長らと協力して対立解消に向け努力することで一致したと言明した。

同議長は「暴力は停止すべきで、対話しなければならないとの認識で双方が一致した」と述べた。また、「あらゆる未解決問題の解決に向けて、アナン氏を座長とする委員会と協力することで合意した」と語った。

しかし、野党勢力は、クフォー氏の提案を受け入れたが、キバキ氏が拒否したと主張。大統領府は、対話を提案したが、野党側が応じなかったと反論した。

8日にナイロビ入りしたクフォー氏は、キバキ大統領や野党勢力指導者オディンガ氏らと個別に協議。不正があったとされる昨年12月末の大統領選を受けた各地の暴動など政治・社会危機打開の方策を探った。

一方、キバキ大統領は10日、一部閣僚17人の就任宣誓式を行った。17人のうち15人がキバキ氏の党の関係者で占められ、2閣僚ポストだけが野党に配分された。



 
 
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アナン前国連総長、ケニアの対立仲介へ・英で報道

【ロンドン=岐部秀光】英BBC放送などによると、昨年末投票の大統領選後に深刻化しているケニアの与野党対立で、アナン前国連事務総長が仲介に乗り出す見通しとなった。アフリカ連合(AU)議長国ガーナのクフォー大統領が10日まで続けていた仲介では、選挙やり直しを主張する野党候補オディンガ氏と再選したと発表されたキバキ氏の対立が解けなかった。大接戦となった選挙では野党側が集計作業などで不正があったと主張。米国や英国もこの見方を支持している。(11:42)



 
 
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アナン前国連総長が調停へ 混乱続くケニア

2008年1月11日 07時32分

【ナイロビ10日共同】昨年末の大統領選後の混乱が続くケニアを訪れていたアフリカ連合(AU)議長国ガーナのクフォー大統領は10日、ケニアのキバキ大統領と野党オレンジ民主運動のオディンガ氏が今後、アナン前国連事務総長らとともに問題解決に取り組むことに同意したと発表した。

ロイター通信によると、クフォー氏は記者団に「キバキ、オディンガ両氏は暴力を停止し対話をすべきとの認識で一致した」と述べた。

クフォー氏は8日に和平調停のためケニア入りし、キバキ、オディンガ両氏と個別に会談した。しかし、キバキ氏が挙国一致内閣を提案しているのに対し、オディンガ氏はキバキ氏辞任と再選挙を求めて対立。今後、アナン氏が調停任務を引き継ぐ見込み。



 
 
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観光予約、1月に9割キャンセル ケニア暴動の余波

ナイロビ――昨年末の大統領選で敗れ、選挙無効を主張する最大野党、オレンジ民主運動(ODM)支持者らの大規模暴動が起きたアフリカ東部のケニア情勢で、同国の観光促進当局は10日、騒乱の影響で観光客による今年1月の予約件数の約9割がキャンセルされたと述べた。

航空券や観光ツアーの予約取り消しが相次ぎ、損失額は推定4500万米ドル(約4950億円)。キャンセル続出は1月下旬まで続くと懸念している。観光業はケニアの最大の外貨獲得源で、昨年は約9億ドルを稼いだとされる。1月は通常、観光の書き入れ時となっている。

騒乱が経済活動に及ぼした損失は最大で10億ドルとの見積もりもある。

暴動では少なくとも600人が死亡した。米英など一部の欧米諸国は自国民にケニアへの旅行自粛を勧告している。



 
 
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ケニア暴動、AUによる仲裁は不調、アナン前国連事務総長が仲裁役へ

* 2008年01月11日 04:40 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月11日 AFP】大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、アフリカ連合(African Union、AU)主導による仲裁協議が10日、対立するムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領とライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏ら野党側との事態解決にむけた合意を達成することなく2日間の日程を終了し、仲裁は不調に終わった。一方、対立する双方は今後、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長と協力して問題解決にあたっていくことに合意したことが明らかになった。

事態沈静化のために9日からナイロビ(Nairobi)入りしていた、AU議長であるガーナのジョン・クフォー(John Kufuor)大統領は、帰国前に行った記者会見で、キバキ大統領とオディンガ氏はアナン前国連事務総長と協力し「問題の解決を目指す」ことに合意したと語った。

また、クフォー大統領は「大統領や野党各党との協議の結果、暴力や事態沈静化を阻害する可能性のある行動は、即時中止するとの合意がなされた」と語り、暴動の収束に向けた動きを強調した。(c)AFP



 
 
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社説2 ケニアの人道危機を防げ(1/12)

サファリ観光などで日本人にもなじみの深い東アフリカのケニアが不穏な状態に陥っている。先月27日の大統領選の結果をめぐる対立から暴動が発生、 500人を超える死者、25万人を超える難民が出ている。暴動は徐々に収まってきたとはいえ、緊迫した状態が続いている。国際社会は当事者の和解へ圧力をかける必要がある。

ケニアは1963年に英国から独立、周辺諸国で紛争が絶えない中、政治的に安定し、東アフリカの経済の中心として発展が期待されていた。それだけに国際社会が受けた衝撃も大きい。

大統領選ではキバキ大統領とオディンガ氏が争い、選管はキバキ大統領の再選を発表した。これに対しオディンガ陣営が開票に不正があったと反発、暴動に発展した。選管はのちに政権側から圧力があったことを認め、欧州連合(EU)の選挙監視団も不正の存在を認めている。

ケニアは40以上の部族からなり、これまでは相互の関係も比較的良好で、それが政治の安定につながっていた。しかし、特に少数部族の間で土地の分配、汚職、失業などの問題への不満がくすぶっていたようで、大統領選をきっかけにあつれきに火がついた。

アフリカ連合(AU)議長のクフォー・ガーナ大統領がキバキ大統領とオディンガ氏の話し合いの仲介に乗りだしたものの、不調で、今後はアナン前国連事務総長が調停役を務めると思われる。キバキ大統領、オディンガ氏とも和解の意思を示すに至っていない。現状のままでは再び多くの死者、難民を出す人道危機が出現する可能性がある。両氏は交渉の席に着き、和解すべきだ。

ケニアはアフリカのサハラ砂漠以南の諸国の中では日本の最大の政府開発援助(ODA)対象国である。2005年度までの累計供与総額は3500億円余りに上る。高村正彦外相が年始に訪問する予定だったが中止された。残念なことだ。

日本政府は5月に横浜で第4回アフリカ開発会議を開く予定で、これまで以上に対アフリカ援助に力を入れようとしている。紛争は援助の大きな障害になる。アナン氏などの国際調停を後押しすべきだ。



 
 
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ケニア、最大野党が大統領選挙のやり直しを求め抗議活動の再開を発表

* 2008年01月12日 09:41 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月12日 AFP】大統領選挙の結果をめぐり暴動が続くケニアで、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と対立する最大野党「オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)」のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首は11日、大統領選の再選挙を求めて、全国規模での抗議活動を来週から再開することを明らかにした。同国では今週、アフリカ連合(African Union、AU)主導による仲裁協議が行われたが、不調に終わっていた。

同国警察のHussein Ali警視総監はこれを受け、「この時期の抗議活動は適切ではないと考える。大統領選後に出された活動制限は現在も有効」として、治安維持の観点から直ちに抗議活動を禁止すると発表した。

警察当局は、前年12月30日に決定したキバキ大統領の再選に抗議する暴動が発生して以来、大規模抗議集会を阻止してきた。同国の暴動では、これまでに約600人が死亡したとされ、約25万人が避難を余儀なくされている。(c)AFP/Bogonko Bosire



 
 
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人ひと徳島 測量技術 熱意の指導

ケニアで青年海外協力隊員 横川 俊樹さん 39

ケニアで2年間の青年海外協力隊の活動を終え、昨年12月に帰国した。国立博物館で、考古学者らによる遺跡調査や発掘用の地図作りのために測量技術を指導するのが任務。その技術を現地の人たちに伝承できたという自信はない。だが、灼熱(しゃくねつ)の太陽の下で、一緒に汗を流し、目を輝かせていた1人の男性のことが気にかかる。

「知らない世界をのぞいてみたい」。北島町出身で、県警職員になったが、2年後に辞め、興味があったインドで半年間を過ごした。帰国後、県内の建設コンサルタント会社で測量士として働いたが、10年たったころ、偶然目にした青年海外協力隊員募集のチラシの職種に「測量」とあるのが目にとまった。

「旅行で半年いてもその国のことがわかったとは言えない。海外に住んで仕事がしたい」。当時の年齢の上限は40歳。「今行かなければ」と応募を決意。試験や訓練を経て、仕事を休職して2005年11月下旬、ケニアに旅立った。

配属先は、インド洋に面した都市・モンバサにある国立博物館の遺跡・記念碑保護部門。日本のように全地球測位システム(GPS)を駆使した高度な器材はなく、巻き尺が頼りの測量方法。しかし、博物館に指導対象となる職員はおらず、「本当に(自前で)測量をやりたいなら、若い人材を見つけて雇うべき」と、同館の上司に何度も直談判した。若干の測量経験を持つ男性職員が入ってきたのは、赴任8か月後だった。

しかし、その職員も、次第に仕事への熱意を失っていった。新たな技術を学んだからといっても、高くない給料が上がるわけではない。ケニアの経済的背景もあり、限られた時間で解決できる問題ではなかった。

そんな時に出会ったのが住所不定の30歳代半ばの男性「ポール」だった。たびたび発掘現場などに遊びに来ては、喜んで測量作業を手伝ってくれていた。ずぶの素人だったが、「教えてくれるなら習ってみたい」という好奇心があった。

博物館から「なぜ職員以外の人間に技術を指導するのか」と反発もあったが、勤務時間外や休みの日に、作業補助から機械の扱い方まで教え込んだ。約束の時間に遅れると「測量はチームワーク。そんなことでは困る」と注意すると、次からは改めた。課題を与え、間違えるときつくしかったが、投げ出さなかった。

「キャン・ドゥ・イット(やればできる)」。そう言って励ますと、ポールはにっこり笑った。1年半の指導。ポールは「測量の仕事をするのもいいな」と話していたが、一人前のレベルになる前に帰国しなければならなかった。

「私はケニアに足跡も何も残していない」と振り返る。しかし、「それでいい。ただ、私が接した人が『こんな日本人が来て、こんな仕事をして帰ったな』と思ってくれたり、今後何かのプラスになってくれたりすれば。足跡は、ポールらケニアの人たちが残していくべきものです」。まだ日焼けの跡が消えない顔に白い歯を見せ、ケニアを思った。(福島百合子)

(2008年1月13日 読売新聞)



 
 
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ケニア暴動で死者700人超に、野党は16日にも抗議集会

* 2008年01月14日 00:34 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月14日 AFP】大統領選の結果をめぐり混乱が続くケニアの西部リフトバレー(Rift Valley)で13日、暴動に伴い新たに4人が死亡、89人以上の遺体が発見された。警察によると、この日の暴動で前年12月27日の大統領選の投票以降、暴動による死者が700人を超えた。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)は同日、野党指導者ライラ・オディンガ(Raila Odinga)氏主導の抗議集会を認めるようケニア政府に訴えた。

「再選」を決めたムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領が投票結果を不正に操作したと主張しているオディンガ氏は、16日にも抗議活動を始める構えをみせている。

警察は、キバキ氏が再選を宣言して以降、暴動が発生し混乱が続いていることを理由に、抗議集会を禁止している。死者数の増加に加え、暴動により25万人以上が避難を余儀なくされている。(c)AFP/Bogonko Bosire



 
 
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ケニア政府、大統領選抗議デモ参加者に発砲

ケニア・ナイロビ(CNN) ケニア政府は16日、先月の大統領選で不正があったと訴える野党が各地で呼びかけた抗議行動の参加者に向け発砲した。

目撃者によると、首都ナイロビ郊外の貧困地区キベラで、警察が抗議行動の参加者3人を銃撃。参加者数千人に対して催涙ガス弾を発射した。

このほかの都市などでも、警官隊や武装部隊が出動し、野党支持者らと相対している。

昨年12月27日に開かれた大統領選では、現職のキバキ氏が接戦で再選されると、野党支持者らによる暴動が各地で発生。民族問題もからみ、これまでの死者は600人以上に上り、数千人が避難している。



 
 
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2008/01/17-18:28 野田らが出場=別大マラソン

第57回別府大分毎日マラソン(2月3日、大分市営陸上競技場発着)の内外招待選手が17日、主催者から発表された。国内勢は2時間9分58秒の自己最高記録を持ち、昨年の福岡国際12位の野田道胤(カネボウ)、初マラソンに挑む駒大出身の太田貴之(富士通)ら4人。海外からは2003年から韓国・春川マラソンで4連覇し、2時間9分27秒のタイムを持つエリジャ・ムタイ(ケニア)ら7人が招待された。 (了)



 
 
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2008/01/17-00:36 野党が大統領選の抗議デモ強行=2人死亡、暴動再発の懸念も−ケニア

【ロンドン16日時事】ケニアで16日、昨年末の大統領選挙の「不正」に抗議する野党勢力主催のデモが、警察による禁止措置にもかかわらず各地で始まった。これまでにデモ隊と治安部隊の衝突で2人が死亡。負傷者も多数出ており、死者700人以上に上った大規模暴動の再発が懸念されている。

デモは全国30カ所で3日間にわたり実施する予定。報道によると、野党オレンジ民主党(ODM)の地盤である西部キスムでは、デモ行進していた約1000人の群衆を解散させようと、警察が催涙ガスや実弾を発射。警察発表によると、銃撃を受けた2人が死亡した。港湾都市モンバサや西部エルドレットでも衝突が起きている。首都ナイロビ中心部にあるスラム地区には野党支持者ら数百人が集まり、うち3人が警察に足などを撃たれた。



 
 
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ケニアの抗議デモ鎮圧、CNN記者に催涙弾

ナイロビ(CNN) ケニア各地では16日、昨年12月27日の大統領選で不正があったとする野党の抗議デモ参加者らと警官隊が衝突したが、首都ナイロビ郊外の貧困地区キベラで、取材中のCNN記者の背中に催涙弾が当たった。

記者は当時、ウフル公園で集会を計画していたデモ隊と警官隊がにらみあう現場を取材中だった。けがはなかったが、記者は痛みを感じながらカメラマンとともに取材活動を続けた。

目撃者によると、キベラではデモ参加者3人が銃撃され、何千人もの参加者に向けて警官隊が催涙弾を発射した。また、警官隊や機動隊がキベラ周辺などナイロビ市内各地に展開。西部キスムでは暴動発生に備えて商店が休業するなか、警官隊などがパトロールを実施した。



 
 
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ケニアで警察とデモ隊が衝突、死者2人など

* 2008年01月17日 11:32 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月17日 AFP】野党・オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首がムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選に対する抗議デモの実施を呼び掛けたケニアで16日、デモ隊を解散させようとした警官隊の発砲などにより2人が死亡、多数の負傷者が出ている。

最も多くの犠牲者が出たのはODMの本拠地キスム(Kisumu)。現地ではオディンガ党首の支持者と警官隊が衝突した。警察署長によると、集まっていた約1000人の若者を解散させようとした警官隊が発砲し、男性1人が背中を撃たれて死亡した。また負傷して病院に運ばれた別の男性も銃撃が元で死亡、1人が重傷を負ったほか、数人の負傷者が出た。

首都ナイロビ(Nairobi)最大のキベラ(Kibera)スラムでは警官隊による発砲でODM支持者3人が負傷。中心部の商業地では、警察が拡声器で退去命令を出し、デモ参加者とみられる人々を殴打したり、催涙弾を使用して集まった人々を解散させたりしている。

ナイロビ中心部にあるホテル前では警官隊が催涙弾を発射。ODM幹部らはホテル内への避難を余儀なくされた。

前年12月30日のキバキ大統領の再選後最も激しい暴動が発生した西部エルドレット(Eldoret)では、4000人を超えるデモ隊が警官隊と衝突。デモ参加者6人が軽傷を負った。

警官隊は数度にわたりデモ行進を解散させたが、デモ隊は「ライラ氏なしでは平和はない。キバキ氏は辞任を」などと叫びながら行進を続けた。「キバキ氏は安らかに眠る、棺桶の中で、生き埋めとなって」などと書かれたプラカードもあった。

ナクル(Nakuru)やモンバサ(Mombasa)などでは警官隊が催涙弾でデモ隊を制圧。全国各地の抗議活動は阻止された。

17日にも同様の抗議活動が予定されているが、ほとんどの都市では人通りがなく、デモ発生以来続いている経済危機の深まりが懸念される。

前年12月のキバキ大統領の再選後、暴動や警官隊による鎮圧、民族間抗争などによる犠牲者は700人を超えたという。(c)AFP/Jean-Marc

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2337444/2528243



 
 
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【明解要解】大統領選で不正 混乱するケニア

2008.1.18 08:09

■背景に格差拡大、根深い対立

昨年末の大統領選に端を発したケニアの騒乱は死者約600人、避難民25万人を出す惨事になった。現地紙デーリー・ネーションは「1963年の独立以来、最も深い闇」と民族間の殺戮(さつりく)を嘆く。キバキ大統領と最大野党オレンジ民主運動(ODM)のオディンガ氏の対立は深刻で、アナン前国連事務総長は仲裁を延期した。選挙の不正が火をつけた民族対立の癒やしは容易ではない。(ロンドン 木村正人)

発火点となった大統領選の投票は昨年12月27日に行われた。複数の民族が暮らす首都ナイロビの貧困地区では住民は整然と投票所に並び、この時点で民族対立の予兆はなかった。

開票の最終段階までオディンガ氏がリードし、勝利宣言まで行った。しかし、30日に選挙管理委員会が突如として国営放送を通じキバキ大統領の「再選」を発表して状況は一変する。

大統領を支持した選挙区の投票率は異様に高く、投票率115%というところすらあった。

大統領選と同時に行われた議会選(直接選挙は210議席)では、大統領の国家統一党(PNU)は43議席で閣僚の約半数が落選。ODMは99議席とPNUの倍以上の支持を集め、大統領選の結果とは様相を異にした。欧州連合(EU)の選挙監視団の目を盗み、選管が不正を働いた疑いが濃厚という。

オディンガ氏は、「大統領は選挙を盗んだ。再選は認められない」と反発した。同日夜からナイロビの貧困地区、同氏の出身民族ルオの多い西部のキスムで暴動が発生。今月1日には西部リフトバレー地区のエルドレットでも、大統領の出身である最大民族キクユの避難所になっていた教会がモイ前大統領の出身民族カレンジンの暴徒に焼き打ちされ、子供を含め多数が焼死した。

                 ◆◇◆

40以上の民族からなるケニアでは、汚職にまみれたモイ政権下でさえ他民族に配慮して、1991年の複数政党制導入に伴う民族の亀裂の危機を脱した。カレンジンが少数民族で、他民族の協力が欠かせなかったという政治力学もあった。

2002年に誕生したキバキ大統領は過去5年間でマイナス0・3%だった経済成長率を7%まで引き上げ、小学校の教育費を無料化するなどの政治手腕を発揮した。

しかし、主食であるトウモロコシ食品の価格が6年間で2倍になるなど、同国の過半数を占める貧困層は格差の拡大に苦しんでいた。さらに、大統領は役所や国営企業にキクユばかりを登用したため、あからさまな「キクユ優遇策」に、他民族の不満は鬱積(うっせき)していた。

                 ◆◇◆

オディンガ氏の支持者は不満を投票にぶつけたが、その大統領選でも公然と不正が行われた上、キバキ大統領の再選に快哉(かいさい)を叫ぶキクユの住民を見て他民族の怒りが爆発したようだ。リフトバレー地区では、キクユの入植者から土地を収奪する狙いがあったとの指摘もある。

現地紙デーリー・ネーションのニュース編集者、シモリ氏は、「祖国を救うとすれば民族の調和を唱える中産、上流階級だろう。しかし、経済的な問題を抱える貧困層はそうはいかない」と問題の根深さを指摘している。

                  ◇

一線記者がニュースの背景にせまり、わかりやすく解説します。読者の質問、疑問にもお答えします。FAX03・3242・7745か、Eメールでspecial@sankei.co.jpへ。



 
 
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ケニア野党の抗議デモ、警官隊との衝突で少なくとも5人死亡

* 2008年01月18日 15:26 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月18日 AFP】(一部更新、写真追加)ケニアで17日、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領の再選に対する全国規模の抗議運動が2日目を迎え、首都ナイロビ(Nairobi)のスラムでは警官隊とデモ隊が激しく衝突して、当局発表によると少なくとも5人のデモ参加者が死亡した。

3日間の抗議運動を呼びかけた野党・オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首は、死者はナイロビだけでも7人に上っていると主張、警察当局の公式発表を否定している。

オディンガ氏側の主張では、死者の中には野党の国会議員の運転手も含まれ、自宅を出ようとしたところを警察官に射殺された。この運転手の自宅は野党側の拠点の1つであるマザレ(Mathare)スラムを含む地区にあり、ケニア警察当局はマザレスラムで2人が射殺された事実は認めている。

目撃者の話では、ナイロビ以外にも同国西部の都市キスム(Kisumu)、エルドレット(Eldoret)などで警官隊が催涙弾や上空に向けた実弾発射でデモの解散にあたった。警察当局は先に抗議集会の禁止を通達しており、全国デモの1日目となった16日にも銃や警棒でデモ隊の鎮圧を行い2人が死亡している。

オレンジ民主運動は、今後もデモを続けていく姿勢を改めて強調した。

前年12月27日の大統領選挙後にケニア全土で発生した暴動よって700人以上が死亡している事態を受け、英連邦(Commonwealth)はキバキ大統領に対する国際的圧力を強めている。ドナルド・マッキノン(Donald McKinnon)英連邦事務局長は、大統領選の投票終了後の手続きについて「国際基準に満たないものだ」と指摘している。

18日には、調停仲介役のコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長が入国する予定。同行のタンザニアのベンジャミン・ムカパ(Benjamin Mpaka)前大統領と、南アフリカのネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)前大統領夫人グラサ・マシェル(Graca Machel)氏は17日中に入国している。(c)AFP/Sophie Nicholson

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2337744/2530382



 
 
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諏訪、入船らが出場 東京マラソン招待選手発表

2008年1月18日 朝刊

日本陸連と東京都は17日、北京五輪の男子日本代表選考会を兼ねて行われる「東京マラソン2008」(2月17日=東京新聞共催)の招待選手を発表し、昨年の世界選手権(大阪)7位の諏訪利成(日清食品)、2005年世界選手権代表の入船敏(カネボウ)らが2回目を迎えた都心での大規模マラソンで五輪切符獲得に挑戦する。

海外からの招待選手は日本を拠点にするケニア人選手で、昨年優勝のダニエル・ジェンガ(ヤクルト)、昨年のベルリンマラソンで2時間6分51秒をマークし、2位に入ったアベル・キルイ(ケニア)ら。

ゲストランナーはマラソンに1999年世界選手権優勝の浅利純子さん、10キロに五輪2大会連続メダリストの有森裕子さん、シドニー五輪女子マラソン銀のリディア・シモンさん(ルーマニア)らが参加する。

市民ランナー、車いすランナーはマラソン、10キロを合わせ、応募約15万6000人から抽選に当たった約3万2000人が参加予定。

マラソンは東京都庁前を出発し、皇居前、銀座、浅草を通り、東京ビッグサイトがゴール。10キロは日比谷公園がゴールとなる。



 
 
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UNHCR、ケニア避難民に支援物資の配布を開始【UNHCR】

* 2008年01月18日 18:14 発信地:東京

【日本UNHCR協会】

UNHCRケニア(2008年1月9日)発

UNHCRは、9日、ケニアの首都ナイロビにて、ケニア避難民数百人に対する基本的な生活支援セットの配布を開始しました。

UNHCRとケニア赤十字社は、ナイロビ郊外の貧しい地域に位置する教会、学校や警察署に避難しており、最も支援を必要としている115家族(約600 人)に仮設住居(あるいはシェルター)用のビニールシート、毛布、マット、台所用品、蚊帳、石鹸の入ったセット一式を配布しました。今後、主にケニアのリフトバレー州で、さらに5万人への配布を予定しています。

ジョンストン副高等弁務官は、UNHCRは国連全体の対応の一環として、最大10万人に対して緊急支援を行なうことを発表。現在ナイロビや北東部のダダーブにある支援物資が使われていますが、さらなる物資がドバイまたはタンザニアの緊急用の備蓄庫から運ばれる予定です。

9日、UNHCRの支援物資を受け取った多くの避難民は困窮状態にあります。ナイロビの主要なスラム街のひとつであるマザレから逃れた人々は、食糧、衣服、金銭、その他の所持品など何も持たずに、数百人の死者を出している選挙後の混乱から避難したと語っています。

ケニアでは大統領選挙をめぐる暴力により、600人近くが殺害され、約25万5000人が主にリフトバレー州、西部州、ナイロビ州から避難したとみられています。

隣国ウガンダでは、情勢は比較的安定しています。これまでにケニア人約3400人がウガンダ赤十字社に登録されており、ブシア(Busia)、マラバ(Malaba)の国境を越えて避難する人々は少数にとどまっています。



 
 
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UNHCR、ケニアにて2度目の支援物資配布を開始【UNHCR】

* 2008年01月18日 18:16 発信地:東京

【日本UNHCR協会】

UNHCRケニア(2008年1月15日)発

今週、ケニアで2度目となるUNHCRの支援物資配布がケニア南西の町ナロク(Narok)で行われ、避難民約3000人が支援物資を受け取りました。配布事業はUNHCRのパートナーNGOであるワールド・コンサーンにより14日に行われました。

ナロクでは、仮設住居用(あるいはシェルター用)のビニールシート、毛布、ポリ容器、蚊帳、台所用品などの家庭用支援物資1000セットを15日までに配布完了する予定です。

リフトバレー州のナロク県では、昨年12月30日の大統領選挙の結果発表後に国内の多くの地域で発生した暴力のために、国内避難民約3000人が故郷から逃れています。

同地域での緊張状態は続いており、単発的な暴力行為が報告されています。国内避難民に対する主要な課題は、仮設住居と公衆衛生です。避難民は教会の敷地に避難していますが、警察署で野営する人々もいます。

ケニア政府は、主にリフトバレー州、西部州、ニャンザ州、ナイロビ州に国内避難民の避難所約500か所が散在していると報告しています。いくつかの地域では状況が落ち着いたため、ケニア政府は、国内避難民数が1月13日までの一週間で、25万5000人から20万3000人に減少したと推測しています。

一方、ウガンダ当局によると、国境を越えて隣国ウガンダに避難する人の数は6100人以上に達したとのことです。難民は、現在、エルゴン山周辺のマナファ(Manafwa)、ブシア(Busia)、マラバ(Malaba)、ブクォ(Bukwo)など国境沿いの県に逃れ、学校や公共施設、受け入れ家族の元に避難しています。

ウガンダ当局は、国境から約35キロメートル離れたムランダ(Mulanda)の一時避難所に難民を移動させることを希望し、UNHCRは、難民が現在避難している国境地帯からムランダへの移動手段を提供します。UNHCRはウガンダ赤十字を通じて支援を継続する予定です。

問合せ先:
特定非営利活動法人 日本UNHCR協会
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)国内委員会
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル(UNハウス)6F
info@japanforunhcr.org
TEL/03-3499-2450(受付時間 10:30〜17:30)FAX/03-3499-2273

(c)日本UNHCR協会



 
 
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アナン・前国連事務総長、ケニア大統領選巡る混乱収拾へ

【ナイロビ=角谷志保美】昨年12月のケニア大統領選の結果を巡る混乱を収拾するため、アナン前国連事務総長が22日にナイロビ入りすることが、明らかになった。

ジュネーブにあるアナン氏の事務所が18日、「平和的、公正な解決」を目指すとする声明を発表した。

ガーナ出身のアナン氏は、ムカパ・タンザニア前大統領などとともに、調停を本格化するという。

ケニアでは、大統領選の不正を訴え、「落選」を認めない最大野党「オレンジ民主運動(ODM)」のオディンガ党首に対し、キバキ大統領は「当選」を主張して譲らず、与野党間の対立が続いている。

双方の支持者間の衝突も収まる気配を見せておらず、ロイター通信によると、18日にはナイロビや東部モンバサなどで機動隊とデモ参加者が衝突、少なくとも13人が死亡した。死者は計約650人に達している。

(2008年1月19日10時42分 読売新聞)



 
 
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ケニア暴動、英など9か国がデモ隊への不必要な武力行使を控えるよう呼びかける

* 2008年01月19日 23:20 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月19日 AFP】(1月19日 一部更新、写真追加)大統領選後の暴動が収まらないケニアに対し、英国やカナダなどの欧米9か国は18日、非武装のデモ参加者を殺傷しないよう呼びかける共同声明を発表した。

声明を発表したのはオーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、スウェーデン、スイス、英国の9か国。

声明は「治安部隊による非武装のデモ参加者に対する殺傷行為」を指摘し、「われわれは、ケニア国内の治安部隊に対し、法に厳格に基づいた任務の遂行と過度なあるいは不必要な武力行使を控えること、とりわけ非武装のデモ参加者に対する殺傷を行わないよう求める」としている。

警官隊とデモ隊との衝突による犠牲者は、過去3日だけで33人にも上っている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/politics/2338186/2534149



 
 
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世界最高齢88歳小学生、避難生活で進級ピンチ ケニア

2008年01月20日20時15分

「世界最高齢の小学校入学」のギネス記録を持つ、エルドレトのキマニ・ンガンガ・マルゲさん(88)が今、人生最大のピンチだ。昨年暮れからケニア各地で続く暴動や混乱で避難生活を余儀なくされ、5年生に進級できないかも知れないのだ。

地元警察署に設けられた避難民キャンプで、マルゲさんはテント生活をしている。大統領選で再選したムワイ・キバキ氏と同じキクユ族なので、野党支持者らの暴動で危険を感じ、独り暮らしの自宅からつえを突いて出た。途中で警察車両に助けられた。

母校カプケンデュイヨ小学校(8年制)は、自宅から約300メートル。キャンプからは10キロもあり、徒歩では通えない。「危険なので帰宅できない。出席が足りず、退学かも知れない」と不安がる。

マルゲさんは、英国からの独立のため、戦士として父に育てられた。貧しさもあり、学校に通えなかった。

「買い物はできないし、教会でありがたい話を聞いても、本当に聖書に書かれている通りなのか、つい疑っていた」

小学校の授業が03年から無料化された。マルゲさんは、短パンにハイソックスの制服を勝手にあつらえ、当初渋った学校をしつこく説得、04年に入学した。84歳だった。

同級生で同じキャンプに避難するフィリス・ムワンギさん(12)によると、マルゲさんは「グカ(じいさん)」と呼ばれ、黒板に一番近い席を愛し、人気者だ。

2年前から児童会長。昨年の成績は58人中14位だ。避難の際も制服と教科書、書きためたノート11冊、期末試験結果は忘れなかった。テント前の岩に座り、制服姿で聖書や算数を自習。避難中の児童も集まってくる。

「独立戦争で戦いは終わりだと思っていた。平和が一番大事だな」

ケニア国内は今も各地で野党支持者が暴徒化、死傷者が出ている。大統領選結果をめぐり対立する与野党の仲介役、コフィ・アナン前国連事務総長は22日にケニア入りする予定で、手腕に期待が寄せられている。



 
 
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【緊急募金アピール】ケニアでの援助活動にご協力をお願い致します!【UNHCR】

* 2008年01月21日 11:49 発信地:東京

【日本UNHCR協会】

ケニアでは大統領選挙の影響を受け、大統領出身部族のキクユ系の人々を狙った暴動や治安部隊との衝突で600人近くが殺害され、約25万人の国内避難民が発生しています。

UNHCRは9日、ケニアの首都ナイロビにて、基本的な生活支援セットの配布を開始しました。 下記サイトをご覧ください。

http://www.unhcr.or.jp/news/2008/080116_1.html

今週には、ケニア南西の町ナロクで2度目の支援物資が配布されました。

ここナロクには国内避難民約3000人が逃れてきています。

http://www.unhcr.or.jp/news/2008/080116_5.html

UNHCRは約25万人の国内避難民の緊急援助に追われています。

一時的に避難する場所を確保し、支援物資の配給や、避難民キャンプでの援助活動の調整を行っています。

これらの活動に、6ヶ月で650万米ドル(およそ7億円)が必要です。

緊急支援物資として、仮設住居(あるいはシェルター)用のビニールシート、毛布、マット、台所用品、蚊帳、石鹸を配布しています。

皆様のご寄附でできることを、下記サイトにご紹介しています。

http://www.japanforunhcr.org/donate/enable.html

人道支援の最前線で緊急事態への対応に追われるUNHCR職員にとって、日本の皆様からのご支援は大きな励みとなります。

UNHCRの活動は、多くの皆様による支援に支えられています。

たとえ一人にできることは小さくても、集まることによって大きな力となります。

ぜひ、ご協力をお願い申し上げます。

■オンラインでは様々なご寄附の方法を用意しています。

http://www.japanforunhcr.org/donate/index.html

※「アフリカ地域」への指定寄附ができます。

通信欄に「AFPBB News:ケニア」とご記入ください。

問合せ先:
特定非営利活動法人 日本UNHCR協会
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)国内委員会
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル(UNハウス)6F
info@japanforunhcr.org
TEL/03-3499-2450(受付時間 10:30〜17:30)FAX/03-3499-2273

(c)UNHCR/B. Bannon



 
 
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「正義なくして平和はない」とケニア野党党首、調停に応じる構え示す

* 2008年01月21日 16:10 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月21日 AFP】大統領選に端を発した混乱が続くケニアの首都ナイロビ(Nairobi)と西部リフトバレー(Rift Valley)州で19日から20日にかけ、さらに7人が死亡した。警察が明らかにした。

ナイロビのマザレ・スラム(Mathare)では、武装集団同士の対立抗争などで4人が死亡した。警察によると、大統領選で再選を果たしたムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領を支持するキクユ人(Kikuyu)らが、野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首を支持するルオ人(Ruo)らをスラムから強制的に退去させようとしたのが発端という。

一方、選挙後の暴動と民族対立が激化しているリフトバレー州のキプケリオン(Kipkelion)では、治安部隊が放火犯とみられる容疑者3人を射殺した。

オディンガ氏は20日、ナイロビのキベラ・スラム(Kibera)の教会で礼拝に出席。「正義のないところに平和はなく、平和のないところに統一はなく、統一なくして国家とその発展はあり得ない。国民は1つにならなくてはならない」「対話を受け入れたい。われわれは問題を克服できる」と述べ、22日にナイロビ入りするコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連事務総長の調停に応じる用意があると表明した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2339547/2539623



 
 
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政権側に国際圧力 ケニア混乱 アナン前総長現地へ

2008.1.22 21:00

【ロンドン=木村正人】死者700人、避難民25万人に達したケニアの混乱は発端の大統領選(先月27日)から間もなく1カ月。隣接国ウガンダへの難民は6600人を超え、国境周辺ではウガンダ軍が侵入したとの風説まで流れる。ケニア国内では民族感情の対立が疑心暗鬼や恐怖心を増幅し、一触即発の火種はくすぶり続ける。地域の不安定化を防ぐため、欧州連合(EU)などは外交圧力を強めている。

現地からの報道によると、ウガンダのアミン大統領(当時)による大虐殺などで1970〜80年代にかけ、同国からケニアに逃れた難民は数万人にのぼる。今、このルートをケニア難民が逆行する。ウガンダのケニア難民収容所では、対立する民族間で食事に毒が盛られる事件が起き、ウガンダ政府は、ケニアの最大民族キクユ、有力民族ルオ、少数民族カレンジンの分離収容を決定した。

ケニア西部のキスムなどでは、ビクトリア湖からウガンダ軍が上陸して抗議活動を鎮圧しているという未確認情報が相次ぎ、ケニアのキバキ大統領がウガンダに鎮圧を依頼したなどの風説が流れている。ウガンダ政府は全面的に否定しており、真偽は定かではない。

背景には、大領選後に起きた民族間の殺戮(さつりく)がもたらした恐怖心と疑心暗鬼が横たわる。

ケニア国内では今月16日から3日間、最大野党オレンジ民主運動(ODM)のオディンガ氏が指揮した抗議デモが行われたが、首都ナイロビの貧困地区などには治安部隊が出動、発砲も辞さない厳しい対応でデモを完全に鎮圧した。西部リフトバレー地区では避難所がナタや矢で武装した暴徒に襲撃され22人が殺害されるなど、フランス通信(AFP)によると、死者は約700人にのぼっている。

国内の経済活動にも深刻な影響が出ている。同国最大のモンバサ港ではコンテナの荷揚げがストップ。幹線道路は暴徒のバリケードで寸断され、物流はマヒしている。パニック買いによって食料品は高騰し、貧困層の生活を直撃。内陸国のウガンダ、ブルンジ、ルワンダへの物流も停滞する。

22日には、アナン前国連事務総長が現地入りし、ムカパ・タンザニア前大統領らと調停活動を始める。キバキ大統領支持派の企業に対する不買運動を計画するオディンガ氏はアナン氏を交えた対話を歓迎している。しかし、キバキ大統領側は「大統領は正当な選挙で選ばれた。対話の必要などない」と再選を既成事実化する構えだ。

これに対し、英政府は「現政権は正当な政府と認められない」と表明。経済制裁をちらつかせるEUとともにキバキ大統領への圧力を強め、“アナン調停”を後押ししている。



 
 
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2008/01/23-02:04 ケニア危機で調停再開=アナン前国連総長が現地入り

【ロンドン22日時事】昨年末の大統領選挙に端を発するケニアの政治・社会危機の収束に向け、仲介役のアナン前国連事務総長が22日ナイロビ入りした。キバキ大統領派と野党勢力の調停に乗り出す。ケニアでは、今月16日以降の反政府デモでの衝突で少なくとも63人が死亡。双方の対立の根は深く、解決は容易でない。

アナン氏は、南アフリカ共和国のマンデラ前大統領夫人グラサさん、ムカパ前タンザニア大統領らとともに、流血を止め、政治的妥協を図るため双方の説得に努める。しかし、選挙の不正を訴える野党オレンジ民主運動(ODM)のオディンガ氏は、キバキ大統領の辞任と再選挙の実施を求めて抗議行動を継続。一方、国際社会の懸念をよそに新閣僚の一部を任命するなど、当選の既成事実化を進める政府側は「わが国に危機は存在しない」と主張、調停に難色を示している。



 
 
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アナン氏、与野党対立の和解仲介でケニア入り

アナン前国連事務総長は22日、昨年末投票の大統領選後、深刻化しているケニアの与野党対立の和解協議を仲介するため現地入りした。キバキ大統領や野党指導者オディンガ氏と会談し、事態の早期収拾を目指す。

英BBCテレビなどによると、野党支持者による抗議デモが先週、警察と衝突し、30人以上が死亡したことを受け、野党側は22日、警察の過剰な暴力行使を巡り国際刑事裁判所に提訴したと発表した。(欧州総局)(12:01)



 
 
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暴動続くケニア、毒矢でマラソン選手死亡

* 2008年01月23日 18:30 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月23日 AFP】前月実施された大統領選の結果をめぐり暴動が続くケニアで21日、同国を代表するマラソン選手、Wesley Ngetich氏(34)が毒矢で死亡した。当局が22日、発表した。選挙後の暴動で死亡した同国の国際的な陸上選手は2人となった。

Ngetich氏は21日、世界的に有名なマサイマラ国立保護区(Maasai Mara Game Reserve)に近い同国西部トランスマラ(Transmara)で、胸に毒矢が刺さって死亡した。アメリカに拠点を置く同氏のマネージャーによると、死亡時の状況は不明だという。

同氏は3児の父。米ミネソタ(Minnesota)州ダルース(Duluth)の「グランマズ・マラソン(Grandma's Marathon)」で2005年と2007年に優勝。2006年のシェブロン・ヒューストン・マラソン(Chevron Houston Marathon)で2位になった際、自己最高の2時間12分10秒を記録した。

選挙後の暴動の影響で、同氏ほか13人の選手は、今月13日にアリゾナ(Arizona)州フェニックス(Phoenix)で開催されたロックンロールマラソン(Rock 'n' Roll Marathon)の欠場も余儀なくされた。

ケニアでは前年12月31日にも、1988年のソウル五輪で男子1600メートルリレーに出場したルーカス・サング(Lucas Sang)氏が暴動に巻き込まれ死亡している。(c)AFP/Bogonko Bosire



 
 
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選手死亡、五輪へ影響も 暴動で混乱続くケニア

中長距離のトップランナーを輩出する陸上強国のケニアが、国内の政情不安に揺れている。暴動などで練習拠点の閉鎖を余儀なくされ、海外遠征にも支障が出始めた。北京五輪に向けての影響が懸念されている。

ケニアでは昨年末に再選されたキバキ大統領の出身民族と、反目する民族との対立を背景とした暴動が起こり、各地で放火や殺人事件が発生。約25万人の国内避難民が出る状況に陥った。

1988年ソウル五輪男子1600メートルリレー選手だったルーカス・サング氏は昨年の大みそかに起きた暴動に巻き込まれて命を落とし、米ミネソタ州でのマラソンで優勝経験を持つウェズレー・ヌゲティチ氏が1月21日に弓矢で撃たれて死亡した。

92年バルセロナ五輪男子3000メートル障害で銀メダルを獲得したパトリック・サング氏は「選手は周囲をうかがうことなしに、練習ができない状況になった。恐怖心が与える心理的な影響も大きい」とロイター通信に語った。



 
 
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2008年01月24日08時31分

ケニアの民族弦楽器「ニャティティ」 村岡中で音色披露

兵庫県香美町村岡区村岡の村岡中学校(坂本真一校長、六十八人)で二十三日、アフリカ民族楽器の女性奏者を招いて、演奏会と講演会が行われた。中学生らが、素朴な音色とリズム、歌声に聴き入り、困窮するアフリカの国情も学んだ。

演奏を披露したのは、東京都品川区出身で女性として世界で初めてケニアの伝統民族弦楽器・ニャティティの奏者となった向山恵理子さん(26)。

ルオー族の男性しか弾くことが許されないニャティティに現地で魅了された向山さんは、三回目の訪問でようやく熱意が通じ、師匠に弟子入り。寝食からまき割り、水くみまで共にしながら、八カ月で習得した。ケニア政府の文化親善大使の大役も任されている。

村岡中の生徒たちは、道徳の授業で、井上好文教諭(50)からスラム街の様子や差別などケニアの国情を学んだ。その中で向山さんのことが紹介され、「生の演奏をぜひ聴かせて」との思いを届けていた。

ニャティティは、牛の皮を張ったイチジクの木と八本の弦で作られた楽器。奏者は弦を弾きながら右足首に付けた鈴でリズムを取り、右足の親指にはめた鉄の輪で木製部分を打ち鳴らす。さまざまな音が響き合い、歌も加わって“一人オーケストラ”ともいわれるという。

向山さんは、生徒たちの「ジャンボ(こんにちは)」の声を受け、緑色に染め抜いたカンガと呼ばれる民族衣装で登場。軽妙な歌声とリズミカルに奏でられるニャティティの音に、生徒たちは体を揺らしながら聴き入っていた。

演奏後、向山さんは中学生らに講演。ケニアの情勢を紹介するとともに、「大人になっていくことはとても楽しい」、そのために「たくさん学んでほしい」、平和を願うためにも「世界中にたくさん友達をつくってほしい」−の三つのメッセージを伝えた。

生徒会の岡田将会長はお礼のあいさつで「興味深い演奏と教えをありがとうございました。ケニアのことを学び、さらに世界のことも勉強していきたい」と英語で話した。



 
 
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混乱のケニア 背景にイスラム教徒の怒り (1/2ページ)

2008.1.24 21:15

昨年末の大統領選に伴う暴動で600人以上の死者が出たケニア。混乱の背景には根強い民族対立のほか、対テロ戦の名の下で政府に「テロリスト扱い」されている少数派イスラム教徒の強い怒りがある。激しい暴動が起きた南東部の都市モンバサでも、イスラム教徒らの間で政府への不満が高まっていた。

ケニアのイスラム教徒は人口のわずか6%。しかし、モンバサなどインド洋沿岸地域には7、8世紀ごろからアラブ人やペルシャ人の商人らが船で訪れてイスラム化が始まったとされており、今もイスラム教徒が多数暮らしている。

「ケニアのイスラム教徒は疎外感を抱いている」。同国のイスラム教有力指導者モハメド・ドルモハメド師(54)がモスク(礼拝所)で語った。

モンバサでは2002年11月、イスラエル人経営のホテルが爆破されて15人が死亡するテロ事件が発生し、国際テロ組織アルカーイダの関与が疑われた。

モンバサ在住のイスラム教徒ムビスカ・アリさん(32)は「それ以来、警察はイスラム教徒を手当たり次第に取り調べ、まるでテロリストのように扱うようになった」と証言する。それからの5年間は、同年12月に大統領に就任したキバキ氏の政権とほぼ重なる。

政府は「ソマリアなどからケニアへアルカーイダのグループが潜入している」と指摘。ドルモハメド師によると、これまで70人以上がソマリアなどからやってきた外国人テロリストとの嫌疑をかけられ、ソマリアやエチオピアに「国外追放処分」にされたが、その後、全員がテロリストではなく一般のケニア人だと判明したという。

「そうしたニュースを新聞で読むたびに怒りがこみ上げてくる」とアリさんは声を荒らげる。

昨年末の大統領選では、イスラム教徒の7割がキバキ氏に反対票を投じたといわれる。キバキ氏の再選後、モンバサの各地でも大きな暴動が発生。大統領の出身民族キクユが経営するレストランやバーが多数焼き打ちに遭い、黒焦げになった無残な焼け跡が今も至る所に残っている。

ナイロビ大のピーター・ワニャンデ教授(政治学)は「キバキ政権は、イスラム教徒は潜在的にテロリストの可能性があるという米国の見解と一致した考えを持っており、それがケニアのイスラム教徒の激しい怒りを買っている」と指摘した。(共同)



 
 
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ケニア、大統領と野党指導者が大統領選後初の直接会談 

* 2008年01月25日 04:14 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月25日 AFP】ケニアのムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首は24日、前年12月27日の大統領選の結果をめぐり暴動が発生して以来初めてとなる直接会談を行った。同席した仲介役のコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長は会談について「非常に希望がもてる」と語った。

大統領執務室での短い会談を終えたキバキ、オディンガの両氏は、記者団の前で笑顔で握手を交わした。双方とも会談の内容などの詳細については明らかにしなかったものの、これまでに800人近い死者を出している暴動の解決に向けた取り組みを続けていくことを強調した。

ケニアの危機的状況の収束に向け仲介を主導しているアナン氏は、「事態の平和的解決に向けた最初の1歩が踏み出された。2人の指導者は、公正で永続的なケニアの平和に向けて対話と行動に協力して取り組んでいくことを約束した」と語り、会談を評価した。

一方、野党オレンジ民主運動は会談終了後まもなく、アナン氏による仲介の成果である今回の会談を利用して自ら政権の正当化を行おうとしているとして、キバキ大統領を非難した。(c)AFP



 
 
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2008/01/25-09:06 ケニア協会の元幹部を資格停止に=FIFA

【ロンドン24日時事】国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は24日、ケニア・サッカー協会の元会長ら幹部3人に不正行為があったとして、2年から5年の資格停止処分を科した。

2006年にFIFAに登録する国際審判員を選考する際、金銭を要求するなどの行為があった。 (了)



 
 
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大統領と野党側が初会談 ケニア、アナン氏が同席

2008年1月25日 00時54分

【ヨハネスブルク24日共同】AP通信によると、昨年末のケニア大統領選の結果をめぐり、対立を続けるキバキ大統領と野党オレンジ民主運動のオディンガ氏が24日、ナイロビで選挙後初めて会談した。

調停のため同国を訪問中のアナン前国連事務総長が立ち会ったという。混乱による死者は650人以上に達しているとされ、会談で双方の妥協案が見いだせるかどうかが焦点となる。

一方、同じく調停に当たるムセベニ・ウガンダ大統領のスポークスマンは同日、開票での不正の有無を調査する司法委員会を設置することで両陣営が合意したと述べた。

これまで挙国一致内閣を提案するキバキ氏に対し、オディンガ氏はキバキ氏の辞任と再選挙を要求。キバキ氏側は以前にも両者の会談を提案したが、オディンガ氏側は外国の調停役の立ち会いが前提と拒否していた。



 
 
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マチグヮーの小さなカフェがネットショップ開設−ケニア産豆も販売

昔ながらの面影が色濃く残る那覇・栄町市場内にある約2.5坪のテークアウト専門コーヒーショップ「COFFEE potohoto(コーヒーポトホト)」(那覇市安里、TEL 090−6858−4009)は1月21日、自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆やコーヒー器具を販売するネットショップ「COFFEE potohoto」をオープンした。「マチグヮー」は、沖縄方言で「市場」の意味。

サイトでは、ケニアで最高級グレードの「AA plus Top」を獲得したケニア・キリニャガ生産者組合の豆(100グラム=700円〜)をはじめ、ブラジル・レクレイオ農園(イエローブルボン、100グラム=600円〜)、グアテマラ・プラン・デル・グアヤポ農園(250グラム=1,350円〜)、インドネシア・マンデリン・アチェ地区(250グラム= 1,240円〜)のほか、カフェインレスコーヒー(コロンビア、100グラム=600円〜)、オリジナルブレンドの「potohoto薫るブレンド」(500グラム=2,400円)や「potohoto深煎りブレンド」(500グラム=2,000円)などを提供。ブラジル、ケニア、インドネシアの3カ国の豆をブレンドしたオリジナルブレンドと、ケニア・キリニャガ生産者組合の豆をセットした「お試しセット」(各100グラム入り、980円、送料込み)も用意した。そのほかデンマーク製コーヒーメーカーも取りそろえる。

豆は注文を受けてから自家焙煎して送るという。同店オーナーの山田哲史さんは「生産農園が確定できる豆を使っている。コーヒー豆は生鮮食品と同じで、時間の経過によって香りや味が落ちていく。そのため焙煎したてのものをすぐに送っている」と話す。

ネットショップ開設について、山田さんは「入り組んだ市場の中にあり、店を探せずにあきらめて帰ってしまう人のために、うちのコーヒーを自宅でも楽しんでもらいたいと思った」という。「そのほとんどがヨーロッパに輸出され、日本ではなかなか入手できないケニア・キリニャガ生産者組合の豆のおいしさを多くの人に知ってもらいたかった。ぜひ一度試してほしい」とも。

マチグヮーにテークアウト専門のコーヒーショップ(那覇経済新聞)COFFEE potohoto(ネットショップ)COFFEE potohotoブログ(2008-01-25)



 
 
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ケニア連盟の元事務局長らを処分

国際サッカー連盟(FIFA)の倫理委員会は24日、国際審判員の選考の際に不正があったとして、ケニア連盟の前事務局長と同国審判員協会の前会長に5年、協会前財務担当に2年の資格停止処分を科した。(ロイター=共同)



 
 
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UNHCR、ケニアへの支援物資輸送のためにジャンボ機をチャーター【UNHCR】

【日本UNHCR協会】

UNHCRケニア(2008年1月18日)発

UNHCRは、ボーイング747をチャーターし、100トンの人道支援物資をドバイの緊急用備蓄庫からナイロビに輸送しました。支援物資は、大統領選挙をめぐる混乱から逃れたケニア避難民数万人に配給されます。

ボーイング747-400は1月17日、仮設住居用(あるいはシェルター用)のビニールシート1万9600包み、蚊帳4万帳、発電機15基を輸送しました。この輸送によりUNHCRは国内避難民10万人の緊急ニーズに対応し、ケニア北東部にあるダダーブ難民キャンプの備蓄を補充することが可能になりました。UNHCRは今月初め、ナイロビとリフトバレー州で、避難民に対して最初に支援物資を配給した際、ダダーブの支援物資を活用しています。

一方、家庭用支援物資340セットと生理用品1万枚を載せたUNHCRのトラックは18日の午後ナイロビから、首都の北西にあるウガンダ国境近くの町エルドレト(Eldoret)へ向かいました。

1月17日までに、UNHCRは家庭用支援物資1000セットをケニア西部のナクルへ輸送しました。今週行なわれたリフトバレー州の避難場所への視察では、ナクルを訪れたUNHCRチームにより多くの国内避難民がテントもビニールシートもない野外で寝泊りしていると報告されています。

モロ(Molo)では、女性や子どもたちが、かつて店があった場所の床でマットレスや毛布もなく避難生活をし、男性たちは高地の寒い気候にも関わらず野外で寝泊りしています。モロにたどり着く新たな国内避難民たちは、避難所用の物資や基本的な生活用品を持たずに避難しています。

UNHCRは、今週はじめにポリ容器、蚊帳、台所用品をナクルへ輸送し、ケニア赤十字社と協力して、モロのように支援物資を配給する場所の特定を急いでいます。

これまでにUNHCRは家庭用品約1400セットをナイロビとリフトバレーで配給。UNHCRはケニア赤十字社とワールド・コンサーン・インターナショナルと協働して支援を行なっています。

隣国ウガンダでは、政府の報告によると、12月30日にケニアで暴力が発生して以来ケニアから国境を越えた人の数が6590人となっています。難民の多くは、地域コミュニティに避難していますが、数千人はマラバ(Malaba)やブシア(Busia)の学校で避難しています。UNHCRは、現在、国境から 35キロ離れたムランダに一時滞在センターを準備しています。安全な水と公衆衛生施設を設置次第、新たに到着する人々が国境から移送されることになります。

問合せ先:

特定非営利活動法人 日本UNHCR協会

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)国内委員会

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル(UNハウス)6F

info@japanforunhcr.org

TEL/03-3499-2450(受付時間 10:30〜17:30)FAX/03-3499-2273

(c)日本UNHCR協会



 
 
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「7秒を短縮せよ」

JANUARY 26, 2008 07:04

「7秒を短縮せよ」

世界的なマラソン大会に位置づけられる重要な条件はエリート部門の記録。一般的に男子部で2時間6分台の記録が出て初めて「名門マラソン」と呼ばれる。

ソウル・マラソン事務局は3月16日に開かれる08ソウル国際マラソン兼第79回東亜(トンア)マラソン大会で2時間6分台の記録を出すため、世界最高の健脚である「ケニア軍団」を大挙招待した。04ソウル国際マラソンでゲート・タイス(南ア共和国)が記録した2時間7分06秒を更新し、少なくとも2時間6分59秒以内の記録達成を期待している。

最も注目される選手が、2時間4分56秒で歴代世界ランキング第4位のサミー・コリル(37・ケニア)。03年9月、ベルリン・マラソンでポール・テルガト(39・ケニア)が2時間4分55秒を記録し、魔の2時間5分の壁を破って世界記録を立てた時、たった1秒差で惜しくも2位にとどまった。

昨年、ベルリン・マラソンで、ハイレ・ゲブレセラシエ(35・エチオピア)が2時間4分26秒の世界記録を更新し、19日、ドバイで2時間4分53秒でゴールしたため歴代ランキング4位になったものの、コリルは04ロンドン・マラソンで2時間6分48秒で2位、06ロッテルダム・マラソンで2時間6分38秒で優勝するなど常に世界のトップランカーとして活躍している。

ポール・キプロプ・キルイ(28・ケニア)は昨年に続いて、今年もソウルにやって来る。昨年、「ボンダリ」こと李鳳柱(イ・ボンジュ、38、三星電子)を30mリードしていたが、最後に逆転負けさせられたことへの雪辱を果たすつもりだ。

韓国勢では、「国民マラソンランナー」の李鳳柱が太刀打ちする。00年に立てた韓国記録の2時間7分20秒で、最高記録とは差があるが、昨年、劇的な逆転劇を演じたように、もう一度国民に大きな喜びをプレゼントしたいと意欲を燃やしている。

この他に、チャールズ・キビワト(2時間6分52秒)とジェイソン・ムボテ(2時間7分51秒)、エドウィン・コメン(2時間8分45秒)など、2時間6分台はいつでも切れるケニアの健脚たちも出場する。韓国では尚武(サンム)を除隊した李ミョンスンと次世代走者のオム・ヒョソク(以上、三星電子)、チ・ヨンジュン、チョ・グンヒョン(以上警察庁)らが出場する。

一方、女子の部では、04ソウル国際マラソンを2時間26分17秒で優勝した李ウンジョン(27・三星電子)が、10年間続いた韓国記録(2時間26分12秒)更新に挑戦する。



 
 
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ケニア西部で民族間の武力衝突、15人死亡 夜間外出禁止令も

【1月26日 AFP】大統領選の結果をめぐり暴動が続くケニアで、西部リフトバレー(Rift Valley)州各地で25日、民族間の衝突が発生し、少なくとも15人が死亡した。警察当局が明らかにした。

警察当局によると、州都ナクル(Nakuru)ではおのや鉄棒、弓矢で武装した人々が衝突、8人が死亡、警官1人を含む6人が負傷した。これを受け、当局は午後7時から翌朝7時までの夜間外出禁止令を発令。夜間外出禁止令が発令されたのは前月の暴動開始以来2度目となった。

警察当局は同日午後、ヘリコプターで上空を巡回。警察予備隊も地上で巡回を行った。

首都ナイロビ(Nairobi)に続く幹線道路では暴徒化した人々が街路樹を切り倒してバリケードを作っており、軍の車両が排除に向かった。

また、警察当局によると同州モロ(Molo)でも少なくとも7人が死亡した。(c)AFP/Irene Wamaru



 
 
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ケニア西部での民族暴動、死者26人に

【1月27日 AFP】大統領選の結果をめぐり暴動が続くケニア西部、リフトバレー(Rift Valley)州で発生した民族間衝突による死者は、少なくとも26人に上ることが確認された。警察当局が26日、伝えた。

大統領選に起因する暴動により、これまでに800人近くが死亡した。また国内避難民も26万人に上っている。(c)AFP



 
 
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「合衆国があるだけ」 アイデンティティーに悩んだオバマ氏 (1/2ページ)

2008.1.27 18:38

米南部サウスカロライナ州予備選を制し、2勝目をあげたバラク・オバマ上院議員(46)。組織力に勝るヒラリー・クリントン上院議員との戦いはなお厳しいが、黒人初の大統領を目指すうえで大きな弾みとなった。民主・共和両党の党派対立から融合への転換を訴えるオバマ氏の主張には、多様性にあふれた米国のなかでも、特異な生まれと育ちが影響しているようだ。(ワシントン 有元隆志)

「この国は人をある枠に当てはめたがるけど、いろいろな道を歩んだバラクの人生は、人々のこれまでの考え方を改めることになるでしょう」

ミシェル・オバマ夫人(44)は米誌ニューズウィークに対し、オバマ氏の半生をこう語った。

ケニアからの留学生だった父、カンザス州出身の白人の母を持つオバマ氏はハワイに生まれた。バラクはアフリカの名前で「祝福された」という意味。フセインというイスラム系のミドルネームも持つが、本人はキリスト教徒だ。

2歳の時、父はケニアに戻り、インドネシアの実業家と再婚した母とインドネシアに移る。数年後、米国に戻ったオバマ氏は白人の祖父母のもとで育てられる。

白人社会のなかで育ったオバマ氏は自分のアイデンティティーに悩む。著書のなかで、麻薬に手を出したことをうち明けた。そうした葛藤(かつとう)のなかで行き着いた結論を示したのが、2004年の民主党大会での有名な演説だ。

「リベラルな米国も保守の米国もない。ただ合衆国があるだけだ。黒人の米国も白人の米国もラテン系の米国もアジア系の米国もない。ただ合衆国があるだけだ」

オバマ氏はコロンビア大で学んだ後、シカゴで低所得者層を対象に社会福祉事業に従事した。貴重な社会経験を積んだという。貧困層を救済するためには法律や政策を変える必要があるとし、ハーバード大法科大学院に入学する。

オバマ氏の「最初の選挙」は、「ハーバード法律評論」誌の黒人初の編集長になったときだ。当時はアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)をめぐり学内に対立があったが、オバマ氏は白人からの支持も得て当選した。

ブッシュ政権で法律顧問を務めた同窓生のブラッドフォード・ベレンソン氏は、「バラクは異なる意見を持つ人を差別主義者と非難することはなかった」と振り返る。イデオロギー対立よりも融和を訴えるオバマ氏の政治スタイルの原型だ。

卒業後、シカゴに戻り弁護士業務とともに、大学で憲法を教えた。1996年にイリノイ州の州議会議員のポストが空いたとき、友人の勧めともに、市民派弁護士としての経歴は候補者にふさわしいと判断して、立候補し当選。04年には同州から上院議員に当選した。

オバマ氏はサウスカロライナ州での討論会で、「州内を回り、白人も黒人もヒスパニックもアジア系も、分裂ではなく団結を望んでいると確信した」と語った。

オバマ氏の口から出る理想や希望は、特に若い世代への浸透度は高い。

ただ、上院議員歴は3年と短く、経験不足から、掲げる理想を実行に移せるか疑問視する声もある。景気後退への懸念が強まるなか、山積する課題についての「処方箋(せん)」を示すことができるか。まさにこれからが、真価を問われる戦いになりそうだ。



 
 
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ケニア西部で死者14人、民族間衝突続く

【1月28日 AFP】大統領選の結果をめぐり暴動が続くケニア西部リフトバレー(Rift Valley)州のナイバシャ(Naivasha)で27日、民族間の衝突で少なくとも14人が死亡した。これにより、同州で24日から続いている衝突の死者は130人に達した。

事態の沈静化を目指して22日にケニア入りしたコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長が、27日には野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首とナイロビ(Nairobi)で会談したが、情勢は好転していない。

リフトバレー州では、大統領選で再選を果たしたムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領を支持するキクユ人(Kikuyu)と、選挙に不正があったと主張する対抗馬、オディンガ氏を支持するルオ人(Luo)およびカレンジン人(Kalenjin)の間で、土地所有をめぐる長年の民族対立が表面化し、衝突が激化した。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch)は前週、野党が同州の民族紛争をあおっていると非難したが、野党側はこれを否定している。

AFPの27日現在の統計によると、大統領選に起因する暴動による死者は約900人、難民数は26万人に上っている。(c)AFP/Bogonko Bosire



 
 
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ケニア西部で部族衝突広がる 生きたまま放火される事例も

ナイロビ(CNN) 昨年暮れの大統領選以来、国内情勢が悪化しているケニアでは28日、西部リフトバレーで始まった部族衝突が、ウガンダ国境に近い西部で拡大した。赤十字国際委員会の関係者が明らかにした。

衝突発生が報告されたのはキスムやカカネガ。この地域では先日も衝突があったが、沈静化していた。報告が詳細にわたっていないため、規模などは不明。自宅を追われた難民が数千人に膨らんだため、赤十字は難民キャンプを新たに設けた。

先週末に衝突があったリフトバレーのナイバシャやナクルでは事態が好転しており、ギャング団は路上から姿を消している。現地で緊張が高まった契機は、ある部族が他の部族と近く攻撃するとのうわさが、携帯電話のメールで広がったことだった。

ナクルでは24日からギャング団の攻撃が続き、これまでに60人が死亡し、何百人もの人々が負傷。近郊のナイバシャではギャング団が路上に岩を置いたり、タイヤを燃やして走行中の車を止め、敵対する部族勢力の人間に目を光らせた。27日にはある部族が道を歩くにも警護が必要な危険にさらされ、治安部隊が催涙ガスなどで群衆を追い払った。赤十字関係者によると、30人近くが建物に閉じ込められ、生きたまま放火される事件があったが、正確な死者数は不明という。

ケニア政府は全体の死者数を600─650人と発表したが、野党勢力は少なくとも1000人との見方を示した。またケニア赤十字は、一連の騒乱で20万人以上が難民になったとしている。



 
 
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ケニア西部で広がる民族対立 EUは援助打ち切りも示唆

* 2008年01月29日 01:03 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月29日 AFP】大統領選の結果をめぐる暴動が続くケニアでは、西部で民族間の衝突が広がり、多数が殺害され、数千人が避難する事態となっている。西部リフトバレー(Rift Valley)州では、数十人がなたで切りつけられたり、火を放たれ焼死するなどしており、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長による同国の政治的こう着状態の解決に向けた仲介の努力もむなしく、暴力行為は急拡大している。

警察当局によると、ケニア西部では最近4日間で150人以上が死亡しているという。

この事態を受け、欧州連合(EU)は28日、対立しているムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首が事態解決に向けた取り組みの姿勢を示さない場合は、ケニアに対する援助の打ち切りもありえると警告した。

ケニア西部では、大統領選で再選を果たしたキバキ大統領を支持する民族キクユと、選挙に不正があったと主張するオディンガ氏を支持する民族ルオおよびカレンジンとの間で、土地所有をめぐる長年の民族対立が表面化し、衝突が激化している。

警察当局は、27日から28日にかけての一晩で、激しい衝突が続いている西部ナクル(Nakuru)では26人が死亡したと発表した。殺害された26人の大半は、なたで切り殺されるか、衝突や放火を鎮圧しようとした警官によって射殺されたものだという。

AFPが警察当局や病院関係者などから独自に集計した死者数は、前年12月27日の大統領選後に暴動が始まって以来、少なくとも900人に達している。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2343284/2571055



 
 
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野党議員の射殺で部族衝突が激化 ナイロビ

ナイロビ(CNN) 昨年末の大統領選の結果をめぐり政情不安が広がるケニアで29日、キバキ大統領と対立する野党「オレンジ民主運動」の国会議員が射殺された。首都ナイロビ市内ではこの数時間後から、敵対部族のギャング団などによる暴力が激化している。

殺されたのはムガベ・ウェレ議員。外出先から車で自宅前まで戻ったところで銃撃を受けた。現場から2人組の男が歩いて立ち去るのを見たとの目撃情報がある。

オレンジ民主運動を率いるオディンガ氏はこれを受け、「敵対勢力に暗殺された可能性がある」と主張。警察は「政治的動機による犯行ではない」との見方を示し、大統領も国民に「結論を急ぐべきではない」と呼び掛けた。

しかし、これをきっかけに現場周辺などで部族衝突が起き、ロイター通信は「2人が頭や首を切られて死んでいるのを見た」との目撃情報を伝えた。

キバキ大統領が再選を果たした大統領選で、対立候補のオディンガ氏が「不正選挙」を主張したことが引き金となった同国の騒乱は、大統領のキクユ族と、オディンガ氏のルオ族という部族間対立の様相を呈している。暴力は同国西部でも拡大しているとされ、ナイバシャではこの日、放火や略奪が続発。AP通信は、両部族間の投石で死者が出たと報じている。



 
 
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衝突続くケニア、野党議員が射殺される

* 2008年01月29日 19:17 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月29日 AFP】大統領選挙をめぐる対立に端を発する民族衝突で多数の死者が出ているアフリカのケニアで29日未明、野党の国会議員が首都ナイロビ(Nairobi)の自宅の外で撃たれ死亡した。警察関係者が明らかにしたもので、昨年末の大統領選結果をめぐる与野党対立に関係があるとみられる。

警察幹部によると、死亡したのは落選したライラ・オディンガ(Raila Odinga)候補率いる野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)所属のナイロビ・Embakasai地区選出のムガベ・ウェレ(Mugabe Were)議員で、29日未明に自宅の外で何者かに撃たれたという。同議員の自宅警備員は、銃で武装した2人組による犯行で、現時間29日深夜0時30分(日本時間午後6時半)ごろ、門の外から銃声が聞こえたと語った。

事件をきっかけに29日、一連の衝突ですでに動揺が広がっているケニア各地に新たな騒乱が発生した。オレンジ民主運動が地盤とする同国西部とウェレ議員の地元ナイロビの貧困街では、数百人が街頭に繰り出し議員殺害に対する抗議行動を展開、警察は解散させるため催涙ガスを使用した。

事件を受け、オレンジ民主運動は支持者らに対して平静と自制を求めている。

混乱が続くなか、前週ケニアに滞在していたコフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長率いる仲介チームは、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領とオディンガ氏との公式対談をナイロビで同日、現地時間午後4時(日本時間午後10時)から開始すると発表した。

野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)オディンガ党首は同日、議員の事件に政敵が関与しているのではないかと疑問を呈している。(c)AFP



 
 
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ケニアの衝突が激化 野党議員が襲撃で死亡

2008年01月29日21時47分

昨年末の大統領選の結果をめぐり、民族衝突が続くケニアで29日、最大野党の国会議員が殺害されたほか、群衆に向かって警察ヘリが発砲するなど、事態は悪化の一途をたどっている。一連の衝突での犠牲者は850人を超えた。大統領選に立候補した現職のキバキ大統領と最大野党のオディンガ氏は、アナン前国連事務総長の仲介で24日、笑顔で握手したばかりだが、「和解」は事実上、ほごにされた形だ。

警察によると、29日朝、ナイロビ郊外の自宅に車で向かっていた最大野党のウェレ国会議員が、銃を持った2人の男に撃たれて死亡した。犯人や犯行動機は不明だが、民族衝突の一環の可能性もあるという。事件直後から、ナイロビ最大のスラム、キベラ地区では、キバキ大統領と同じキクユ族への報復とみられる放火や略奪が始まっている模様だ。

AP通信などによると、ナイロビの北の町ナイバシャでは同日午前、警察のヘリ2、3機が地上の群衆に向けて発砲した。数千人の暴徒が商店の略奪や民家の放火をしており、警察が威嚇射撃をしても効果がないため、ヘリが投入された模様。警察は「群衆を散らすためにゴム弾を撃っている」と説明しており、犠牲者が出たかどうかは分かっていない。

オディンガ氏は「ウェレ議員の殺害は我々の敵対者がやった疑いがある」として、キバキ氏側の関与を暗に指摘した。

両氏は同日午後、再び会談。仲介したアナン氏は「4週間以内の解決を期待する」と述べた。だが、民族衝突の悪化で、対話による事態収拾はさらに難しい情勢になっている。



 
 
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ケニア危機/日本のアフリカ外交の試金石

アフリカで最も安定した民主主義国家の一つとみられていたケニアで部族間暴動が広がっている。国連や欧州連合(EU)、米国、アフリカ連合(AU)が調停工作に乗り出しているが、解決のめどが付いていない。今年はわが国にとり、対アフリカ外交が重要な意味を持つ年だ。その試金石としてわが国も国際調停を積極的に後押しすべきである。

ODA額の再考慮が必要  日本が議長を務める七月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)では、地球温暖化対策と並んでアフリカ支援が主要議題となる。五月にはアフリカ開発をテーマとする第四回アフリカ開発会議が横浜で開催される。

ケニアの経済成長率は過去五年間、マイナス0・3%だったが、昨年は7%を達成し“有望株”の国だった。二〇〇一年一月、森喜朗首相(当時)が日本の首相として初訪問しており、サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の中で、わが国最大の政府開発援助(ODA)の対象国となっている。そのケニアでの紛争は深刻な問題である。

原因は、選挙の“不正”に端を発した部族対立だ。昨年十二月末大統領選挙が行われ、キクユ族(21%)のキバキ大統領が“再選”されたが、有力部族ルオ族(13%)に属する最大野党のオレンジ民主運動(ODM)のオディンガ氏は「選挙に不正があった」と反発し、部族間暴動に発展した。

ルオ族による放火、暴動が広がり、治安部隊との衝突で流血の事態が続いている。死者は七百人、避難民は二十五万人に達した。難民の多くは、隣接国のウガンダに逃れた。ウガンダのアミン大統領(当時)の大虐殺により一九七〇年から八〇年にかけて同国から数万人がケニアに逃れたが、その逆の現象が起こっている。アナン前国連事務総長の仲介で、キバキ、オディンガ両氏の会談が実現したが、調停は難航している。

アフリカ諸国の多くが抱える主要な内政問題は、指導者の独裁、汚職、部族・民族間対立だ。内戦で約百万人の犠牲者を出したルワンダでは、圧制を続けた多数派のフツ族と少数派のツチ族が戦い、フツ族の政府がジェノサイド(集団殺害)の罪を追及されている。多数派部族が富を独占し、少数派部族への分配を拒否しているところから、内戦に発展するケースが多い。ケニアも同じパターンだ。

日本を含めて外部からのアフリカでの「平和構築」は至難の業である。「内政干渉」の壁があるので直接口を出すことはできないが、仲介や調停活動は可能だ。その際、ものをいうのはODAである。しかし日本の対アフリカODAは、〇七年の見込みで十七億ドルで四十億ドル前後の米仏よりもはるかに少ない。再考慮が必要だろう。

わが国にとってのアフリカ支援の意義は、貧困、飢餓、紛争に悩む国々への援助という「責任ある国家」としての当然の義務のほかに、資源確保や国連の大票田としての重み、有望な市場としての可能性が挙げられる。アフリカ側には、人材育成、インフラ整備などへの期待が大きい。

注目されるのは、中国が石油や希少金属を求めて、政府庁舎や競技場の建設など目に見える援助で存在感を高めていることだ。しかし資源目当ての露骨な進出は現地で摩擦を生んでいる。

長期的視野に立つ援助を

日本の支援は当事国の自助努力を促すという地味で長期的視野に立ったものでよい。中国、インドに次いで発展が見込まれるアフリカとの付き合いは長くなると予想されるからだ。



 
 
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混乱の矢面に立たされている子どもたち 〜ケニア・大統領選挙をめぐる騒乱〜

* 2008年01月30日 15:04 発信地:東京

【プラン・ジャパン】

ケニア大統領選挙に始まった部族対立によって、何千人もの人々が恐怖の中で我が家を捨てて逃げざるを得ず、子どもたちも大きな犠牲を強いられています。

なたやバット、ナイフ、こん棒などで武装した主にキクユ族やルオ族は、ナイロビのスラム内やその付近で組織的に攻撃しあっています。最も対立の激しい地域の1つのリフトバレー州では、先週末には64人が亡くなりました。

ケニア国内と隣国ウガンダ内には避難民キャンプが作られ、35万人以上を収容。未だその人数は増え続けています。

両親と一緒に逃げてきた子どもたちの大多数は、恐ろしい場面を目撃しています。彼ら自身の家も焼失し、わずかな衣類だけを背負って逃げてきました。食糧や水を集めて過ごす日々を強いられ、1ヶ月以上学校にも通うことができていません。

ンジェンガ(10歳)は、暴徒が彼の村にやってきて近所の人たちを襲撃するのを見ました。

「外にいた時にたいまつを持った人たちを見て、僕は家に駆け込んだんだ。しばらくすると、そこらじゅうから悲鳴が聞こえてきた。僕たちは外に飛び出したくさんの家が燃えているのを見て、身を隠すために谷に向かったんだ。学校も焼けてしまって行けないし、村の人たちは追い払われてしまって…僕たちは村に戻ることができない」

ンジヒア(17歳)は自分の家に火がつけられ、両親と2人の弟と一緒に逃げました。現在彼らはナイロビのマザレにあるキャンプで過ごしています。

「僕たちはお父さんと一緒にモロからナイロビに来ていたんだ。ある夜、僕がトイレに行こうとしたら近所の家の周りを囲むたくさんの人たちが見えたんだ。僕は急いでお父さんに伝えると、僕たちをトイレに隠したんだ。侵入者たちは略奪の後、村のすべての家を破壊した。僕たちは警察が来てからトイレから出たんだ...たくさんの人が死んでいました。

ナイロビから帰るとモロに住むおじいちゃんに連絡すると、おじいちゃんの家も燃やされて見知らぬ場所に逃げたと言っていました。だから、僕たちはモロに帰ることができないんだ。この対立が終わったら、弟たちと一緒に学校に戻りたい」

ムウィカリ(9歳)は、ジャムフリ公園キャンプで過ごしています。彼女はまだ現実を受け入れられていませんが、生活が大変だと言います。

「私はこのキャンプでたくさんの友だちに会いました。ここには良い先生もいるよ。でもお母さんはキャンプを出るために家を探しています。争うのを止めて欲しい。そうすればお家にも学校にも戻れるのに」

国際NGOプランは、ナイロビにあるジャムフリ公園といった多くの避難民キャンプを支援し、子どもたちの心身の回復を助けています。キャンプに到着した人々への治療を行なう緊急保健センターを設け、医薬品の支給やトレーニングを受けたスタッフの配置も行っています。

(c)プラン・ジャパン



 
 
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ケニアにおいて大規模な支援活動を展開中 CARE、紛争地域キスムでケニア赤十字とともに主導的役割を担う

* 2008年01月30日 15:08 発信地:東京

【ケア・インターナショナル ジャパン】

ナイロビ (2008年1月24日)

選挙後の暴動による影響が特に激しい地域ヘの救援物資の配布活動において、CAREは主導的役割を果たしています。「CAREは、いくつかの長期プロジェクトを展開しており、すでに強固な活動基盤があるキスム市を含めた、ニャンザ州、およびナイロビの主要な非正規居住区(スラム地区)に集中して支援を行う予定です。キスムへの2日間の訪問から戻ったCAREケニア事務局長のBud Crandallはこのように話しています。

「キスムでは、パートナー団体や活動のコーディネーションにおいて主導的役割を担っているケニア赤十字と密接な連携をとりながら、紛争の影響を受け、最も脆弱な立場にある非正規居住区(スラム地区)に住む人々に支援を行っています。最初の焦点は、毛布、石けん、蚊帳、調理用具、ビニールシート、ジェリー缶、バケツ、生理用品などの食糧以外の生活必需品を約5000人の人々に届けることです」。またCAREは、同州の農村部に住む、紛争の影響を受けた何万人もの人々を支援する計画を策定中です。

多くの事業主が地元を離れ、財産の略奪や放火が起き、ここ数週間の被害が甚大であることから、キスム市の速やかな復興は望めないだろうと、 Crandall は話しています。CAREは、支援を必要としている人々に支援を届け、救援活動の効果を最大限にすべく、ケニア赤十字と連携して活動を行っています。

首都ナイロビにある最大の非正規居住区(スラム地区)マサレとキベラで、CAREは今週、大量の支援物資を約1万5000人の人々に届けました。食糧以外の生活必需品に加え、水5000リットルが入ったタンク3つを提供しました。

このことが達成できたのは、地元の教区を含む被害地域周辺内外の8つのパートナー団体の協力があってのことでした。ケニアの信仰に基づく団体Young Jainsの協力で、ケニアのアジア人団体であるFriends-of-Kenyaからも物資などの寄付が届けられました。

CAREは、避難せずに自分の家を離れずにいても、暴動や破壊行為の地域経済への影響を恐れ、生活手段を失う危険性のある人々に支援を行うことが重要であると考えています。

例えばキスムの非正規居住区(スラム地区)において、主食の穀物と野菜の不足状態が進んでいるため、価格が一挙に300%上がりました。その一方で、収入の方は激減しています。これは、小額の取引や日雇い・低賃金労働の機会が著しく減ったことによるものです。

ケニア国民が投票し、選挙結果が議論の的となってから約1カ月が過ぎた今も、同国全土にわたって、大統領選後の暴動と不安定な治安状態の人々の生活への影響が感じられます。現在、コフィー・アナン前国連事務総長が中心となり、仲介の努力が行われています。

表面上は落ち着いているように見えますが、狙いを定めた暴動はリフトバレー州北部の一部やナイロビの多くの非正規居住区(スラム地区)で続いており、事態は平常時からは程遠い状態です。

治安は依然として大きな問題であり、これにより、いくつかの地域でCAREの活動が制限されています。CAREはスタッフの安全を第一に考え、引き続き状況を監視していきます。またケニアのCARE現地事務所では、多くのスタッフがこの危機の対応に追われ、通常の活動ができない状況になっています。

国連機関の報告によると、一日におよそ1000人の避難民がナクルに到着しています。19日土曜日の夜に6人が殺され住宅50棟が焼失したケリチョーの暴動を逃れた被災者たちがキシイにも続々と集まっています。暴動が起きたのは、野党による大規模な抗議デモが終わった翌日のことでした。

同国の主要な地域では、治安悪化により、救援活動だけでなく種まきや収穫にも影響が出ています。「当分の間、食糧確保が重要課題の一つとなるでしょう」と CAREケニアの事務局長補佐、Ngugi Chegeは述べています。「先を見据え、次の種まき時期が始まる2月と3月に農家の人たちが種まきができるよう、種や農機具など農業の面から支援を行う必要があります」。

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アナン前国連事務総長、ケニア情勢の沈静化求める

ナイロビ(CNN) ケニアのキバキ大統領と対立する野党「オレンジ民主運動」のムガベ・ウェレ議員が射殺された事件を受け、アナン前国連事務総長は29日、ケニア政府に対して、民間人の保護対策など事態沈静化に務めるよう呼びかけた。

ケニアでは昨年暮れの大統領選の結果をめぐって与野党の対立が悪化し、何百人もの死者が出るなど情勢が深刻化している。与野党の和解を目指して同国に滞在中のアナン氏は、キバキ大統領やオレンジ民主運動のオディンガ氏との会談に先立ち、議会で演説。「ケニアは長年政情が安定し平和な国だったが、今や無実の男女や子どもが追跡され殺されている」と述べ、同国指導者らに「混乱への急速な悪化」を阻止するよう促した。アナン氏はまた、部族にこだわらず同じケニア人として、人権や尊厳を尊重する必要性を強調した。

こうしたなか首都ナイロビでは、議員射殺を受けて抗議行動を実施していたデモ隊と警官隊が衝突した。国内第3の都市で、オレンジ民主運動の拠点であるキスムでも100人規模の抗議デモがあり、国営ケニア放送協会によると、警官隊が催涙ガスなどでデモ隊を解散させた。

米国務省は、暴動に関与したケニア政府のメンバーや野党関係者に対し、ビザ発給や渡航禁止などの制裁措置を検討している。ライス米国務長官は29日、ケニア情勢への懸念を示し、解決策について近くアナン氏と協議する意向を表明した。



 
 
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2008/01/30-01:05 ケニア情勢が深刻化=野党議員射殺で暴動拡大

【ロンドン29日時事】昨年末の大統領選挙の結果をめぐる混乱が続くケニアで29日、選挙の不正を訴える野党・オレンジ民主運動(ODM)の有力議員が殺害された。暴動が起きて以来、与野党を通じて議員が殺されたのは初めてで、これを機に野党支持者が抗議行動を活発化。政府側が軍用ヘリコプターで武力鎮圧に乗り出すなど、事態はますます深刻化している。

報道によると、殺されたのはムガベ・ウェア氏。同日未明、首都ナイロビの自宅外で何者かによって射殺された。政治的動機に基づく犯行とみられ、怒った野党支持者たちは各地で抗議デモを強行。西部のナイバシャではデモ鎮圧のため軍用ヘリ2機が出動し、目撃者によると、群衆に向けて威嚇攻撃を行った。死傷者は連日増え続け、選挙以降の死者は900人以上に達したとされる。

ODMの指導者オディンガ氏は、ウェア氏殺害事件について「われわれの政敵が手を掛けた」と述べ、政府の指示で実行された可能性を指摘。一方、キバキ大統領は声明を出し、事件を「憎むべき犯罪」と非難するとともに、国民に平静を保つよう呼び掛けた。



 
 
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ケニア暴動1カ月・和解難航、死者800人

【ロンドン=岐部秀光】大統領選挙をきっかけに発生したケニアの民族対立暴動が30日で1カ月を迎える。アナン前国連事務総長らが対立する与野党の和解を目指し現地入りしたが、協議は難航。民族問題や所得格差を巡る貧困層の不満を背景に暴動は拡大しロイター通信によるとこれまでに800人が死亡、25万人が家を追われた。

キバキ大統領が勝利宣言した選挙について野党側は不正があったとやり直しを主張、これを拒否する与党側との溝が埋まっていない。双方の指導者とそれぞれ会談した英国のマロックブラウン閣外相は28日「交渉は一段と難しくなっている」と述べた。欧州連合(EU)は同日、ケニアへの援助を凍結すると警告し、圧力を増した。(07:04)



 
 
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混乱続くケニア、事態解決に向け大統領と野党指導者が公式協議

* 2008年01月30日 08:41 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月30日 AFP】大統領選挙をめぐる対立に端を発する民族衝突で多数の死者が出ているケニアで29日、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首による、事態解決に向けた公式協議が開始された。協議には、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長が仲介役として同席した。(c)AFP



 
 
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2008/01/30 11:30

ケニアの状況は急劇に悪化

[ ケニア情勢 ] 選挙後の混乱で治安状況が険悪なケニアだが、ここ数日でさらに急劇に情勢が悪化した模様。

[元記事]# Kenya: UN reports sharp deterioration in security, humanitarian situation

【背景】

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると27日にはナイバシャ(Naivasha)で少なくとも19人が殺害され、28日にはナクル(Nakuru)で12人が殺害されていることが確認されています。住人が殺害され、住宅に放火されるという事件が後を絶ちません。大統領選挙の結果をめぐって最初の暴力が報告されてから既に700人近い殺害がなされたと推定されています。そのため25万人以上が避難を強いられています。

WFPはナイロビ周辺の13箇所で約73,000人へ対象に支援を行おうとしましたが、32,400人までにしか届きませんでした。想定した人口よりも人がいなくなっているのです。状況は深刻さを増すばかりです。



 
 
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AU首脳会議、ケニア情勢など収拾目指し協議

【ロンドン=岐部秀光】アフリカ連合(AU、加盟53カ国)は31日、エチオピアの首都アディスアベバで首脳会議を開いた。大統領選を機に混乱が広がったケニアの与野党対立は、物流寸断など周辺国経済にも打撃が広がっており、各国首脳は早期の収拾をめざし対応を協議した。

会議に出席した国連の潘基文(バン・キムン)事務総長はケニアの首都ナイロビを2月1日に訪問すると発表した。ケニアではアナン前事務総長が与野党の仲介にあたっているが、不正が横行したとされる選挙のやり直しを巡り双方の対立が解けていない。

会議にはケニアのキバキ大統領も出席。野党指導者のオディンガ氏は、各国にキバキ政権を承認しないよう訴えている。首脳会議は当初スーダン情勢が中心議題とみられたが、同国への国連とAUによる合同部隊派遣についてもケニアの混乱で実現が遅れる見通しだ。(00:36)



 
 
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野党議員の新たな殺害事件、大統領選後の混迷続くケニア

ナイロビ――昨年末の大統領選後、現職再選に伴う民族衝突の様相を呈しているケニア政局で、地元警察は31日、野党のオレンジ民主運動(ODM)の国会議員が同日、首都ナイロビの西部郊外で警官の発砲で殺害されたと述べた。野党議員の殺害は首都ナイロビで29日未明に発生したのに続き2件目。

与野党はアナン前国連事務総長らの仲介で24日、「和解」を目指した交渉に入っているが、31日の事件で野党が態度を硬化するのは必至。ナイロビ北方の町では29日、住民の暴動が発生、警察のヘリが地上に向けて発砲する事件も起き、警察への反発も強まっている。同事件での死傷者の有無は不明。

同党は31日の殺害事件を昨年の総選挙で多数派を占めた野党の勢力を減らすための暗殺と非難している。地元警察は、警官が発砲した理由として、自分の恋人が同議員と性的関係を持っていたことを知り、報復したと説明している。

双方の代表者は31日、事態収拾の交渉に新たに入っているが、2人目の議員殺害の報を受け野党の支配下にある町では住民が警察署にデモ行進する騒ぎも伝えられている。

大統領選でODMは開票作業などに不正があったとして与党・国家統一党(PNU)のムワイ・キバキ大統領の再選の無効を主張。ライラ・オディンガ氏を擁したODM支持者らが選挙やり直しなどを求め選挙管理委員会の最終確定の発表後、地盤地区で暴動を起こしていた。

治安部隊との衝突は依然続いているとされ、犠牲者は850人を超えている。与野党間のにらみ合いは、キバキ大統領が属する最大民族キクユとオディンガ氏の出身民族ルオの間の武装衝突にも発展、「民族浄化戦争」との見方も出ている。

接戦と予想された12月の大統領選では、投票前に民族間の暴力事件も起きていた。オディンガ氏は前回2002年の大統領選ではキバキ氏支援に回ったが、その後に憲法改正問題などで意見が対立、離反している。

選挙管理委員会や地元各テレビの開票速報ではオディンガ候補が終始、優勢だったが、最終発表で逆転され、不正工作を疑う野党支持者の怒りが暴発した。選管は現職が小差でオディンガ氏を破ったと報告している。ただ、選挙の国際監視団は投票に不正があったと指摘している。



 
 
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ケニア暴動「遺憾」、安保理が声明

【ニューヨーク=中前博之】昨年末の大統領選をきっかけに発生したケニアの民族対立暴動をめぐり、国連安全保障理事会は30日、犠牲者の拡大に「遺憾の意」を表明する報道向け声明を発表した。

声明で安保理は、同国指導者に暴動の沈静化に全力を尽くすよう要請するとともに、アナン前国連事務総長らによる仲介努力への全面的な支援を表明した。AFP通信によると、暴動による死者は1000人に迫り、30万人近くが家を失ったという。(10:05)



 
 
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2008/01/31-06:50 各部族は報復に終止符を=ノーベル平和賞のマータイ氏−ケニア

【ロンドン30日時事】ナイロビからの報道によると、2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの人権・環境保護運動家ワンガリ・マータイ氏は30日、同国で部族間抗争が激化していることを憂慮し、若者たちを中心とする報復行為をやめさせるよう各部族の有力者に呼び掛けると述べた。同氏は「もったいない」運動の提唱者として日本でも有名。



 
 
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混乱続くケニア、野党議員に2人目の犠牲者

* 2008年01月31日 23:37 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月31日 AFP】昨年末の大統領選に端を発した暴動が続くケニアで31日、野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)の議員が警察官に射殺される事件が起こった。

首都ナイロビ(Nairobi)警察によると、事件が起きたのは同国西部エルドレット(Eldoret)郊外で、野党ODMのDavid Kiumtai Too議員が交通警察官に撃たれて死亡した。警察幹部は、Too議員は女性警察官と一緒におり、この女性の恋人だと思われる警察官に射殺されたとAFPに語った。

同国では前日にもナイロビで、ODMのムガベ・ウェア(Mugabe Were)議員が殺害されている。

相次ぐ同党議員の殺害事件について、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領が再選した前月27日の大統領選挙は無効だと主張しているODMのライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首は、ODMが多数派の議会から同党議員を減らそうとの与党の企みだとAFPに語った。(c)AFP



 
 
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ケニア情勢で米政府高官、「一部で民族浄化」と表現

* 2008年01月31日 11:06 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月31日 AFP】ジェンダイ・フレーザー(Jendayi Frazer)米国務次官補(アフリカ担当)は30日、前年12月の大統領選をきっかけに混乱が続くケニア情勢について、一部で「民族浄化」と表現しうる行為もあるとの見方を示した。フレーザー次官補はアフリカ連合(African Union)総会の準備会合に出席するため、エチオピアのアディスアベバ(Addis Ababa)を訪問中。

暴動発生後にケニア入りした経験のあるフレーザー次官補は、現地で住民全員が家を追われる姿を目撃し、被害者の声もじかに聞いたと証言。「抵抗すれば殺されるだろう。『民族浄化』のような行為だとわたしは思う」と述べた。(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2344258/2576877



 
 
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混乱続くケニア、事態解決に向けた公式協議開始も警察に射殺許可

* 2008年01月31日 02:07 発信地:ナイロビ/ケニア

【1月31日 AFP】大統領選挙の結果をめぐる対立に端を発する混乱の解決に向けて、大統領と野党指導者の公式協議が始まったばかりのケニアで、警察当局に対し、暴動鎮圧のためには射殺を許可する命令が下されていたことがわかった。警察幹部が30日、明らかにした。

射殺を許可する命令が出されたのは、コフィ・アナン(Kofi Annan)前国連(UN)事務総長の仲介でムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と野党オレンジ民主運動(Orange Democratic Movement、ODM)のライラ・オディンガ(Raila Odinga)党首による、事態解決に向けた公式協議が開始された翌日のことだったという。

この命令に対しては、オディンガ氏が即時中止を求めている。射殺命令が発令されたのは前年12月の大統領選後の暴動発生以後、2度目。

ケニアでは、大統領選の結果をめぐる民族対立で、これまでに約1000人が死亡し、25万人以上が避難を余儀なくされており、暴力の連鎖ともいえる状況に国際的な非難も高まっている。(c)AFP/Bogonko Bosire

http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2344082/2574395



*このファイルは文部科学省科学研究費補助金を受けてなされている研究(基盤(B)・課題番号16330111 2004.4〜2008.3)の成果/のための資料の一部でもあります。
 http://www.ritsumei.ac.jp/acd/gr/gsce/p1/2004t.htm

REV:....20030216,20,22,0810 20040216, 20070502
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